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JP7791672B2 - 機械学習装置、ポンプ性能予測装置、推論装置、ポンプ形状設計装置、機械学習方法、ポンプ性能予測方法、推論方法、ポンプ形状設計方法、機械学習プログラム、ポンプ性能予測プログラム、推論プログラム、及び、ポンプ形状設計プログラム - Google Patents
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機械学習装置、ポンプ性能予測装置、推論装置、ポンプ形状設計装置、機械学習方法、ポンプ性能予測方法、推論方法、ポンプ形状設計方法、機械学習プログラム、ポンプ性能予測プログラム、推論プログラム、及び、ポンプ形状設計プログラム

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Description

本発明は、機械学習装置、ポンプ性能予測装置、推論装置、ポンプ形状設計装置、機械学習方法、ポンプ性能予測方法、推論方法、ポンプ形状設計方法、機械学習プログラム、ポンプ性能予測プログラム、推論プログラム、及び、ポンプ形状設計プログラムに関する。
「比速度Ns」は、ポンプ内部の流体の流れを特徴付けるパラメータであり、ポンプの性能特性を支配する最も重要な相似則である。そのため、比速度Nsにより様々なポンプの形式や性能特性が整理されており、ポンプの設計工程では、比速度Nsを基礎としたシリーズ開発の手法が採用されている。なお、回転速度N、流量Q、揚程Hの単位に、[min-1],[m/min],[m]をそれぞれ用いた場合の比速度Nsは、下記の式により算出される。
Ns=N・Q1/2/H3/4 [min-1,m/min,m]
例えば、目標とする要求仕様(流量や揚程等)を満たすような比速度Nsが近いベースラインとなるポンプを選択し、そのポンプが有する羽根車の形状を調整(トリミング)することで、ポンプ性能の最適化を図る作業が行われる。特許文献1には、ポンプの設計方法として、所定の形状に形成された羽根車に対して流体解析や実験を実施し、ポンプ性能が所望の性能に達していない場合には、羽根車の形状を調整することが開示されている。また、特許文献2には、遠心圧縮機の設計では、吸入される作動流体の種類(物理特性)・流速(流量)・温度等の条件、ディフューザのベーンの有無やシュラウドの有無等の周辺の機器の違い、要求される作動条件等によって、設計に係る諸元を調整する必要があることが開示されている。
特開2020-051321号公報 特開2009-057959号公報
ポンプの設計工程において、羽根車と羽根車が収容される流路部とで構成されるポンプ部の形状を調整する部位や、ポンプ部の形状を調整するときの量や方向等の調整代を決定する際、ポンプ性能の改善にどの程度効果が見込まれるのかという予測が難しく、設計者の経験や勘に依存する要素が大きかった。また、ポンプ性能は、要求仕様を満足しつつ、効率、軸動力、必要NPSH(必要正味吸込みヘッド)等の複数の性能指標をより高い基準で両立させることが望まれる。しかしながら、それら複数の性能指標は、トレードオフの関係にあるため、ポンプ部の形状としての最適解を導き出すことは、熟練の設計者であっても非常に困難な作業であった。
本発明は、上記の課題に鑑み、設計者の経験や勘に依存することなく、ポンプ性能を高精度に予測し、ポンプの設計工程を支援することを可能とする機械学習装置、ポンプ性能予測装置、推論装置、ポンプ形状設計装置、機械学習方法、ポンプ性能予測方法、推論方法、ポンプ形状設計方法、機械学習プログラム、ポンプ性能予測プログラム、推論プログ
ラム、及び、ポンプ形状設計プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る機械学習装置は、
羽根車と前記羽根車が収容される流路部とで構成されるポンプ部の形状パラメータを含む入力データと、前記形状パラメータで規定される前記ポンプ部を有するポンプのポンプ性能を含む出力データとで構成される学習用データを複数組記憶する学習用データ記憶部と、
複数組の前記学習用データを入力することで、前記入力データと前記出力データとの相関関係を学習モデルに学習させる機械学習部と、
前記機械学習部により前記相関関係を学習させた前記学習モデルを記憶する学習済みモデル記憶部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るポンプ形状設計装置は、
上記機械学習装置により生成された学習モデルを用いて、羽根車と前記羽根車が収容される流路部とで構成されるポンプ部の形状を設計するポンプ形状設計装置であって、
ポンプのポンプ性能に対する要求仕様を受け付ける要求仕様受付部と、
前記ポンプ部の形状パラメータを異ならせることでそれぞれ規定される複数の前記羽根車の候補のうち、前記形状パラメータを前記候補毎に前記学習モデルに入力することで推論される前記ポンプ性能が前記要求仕様を満足する前記候補を、仕様満足候補として抽出する候補抽出部と、
前記仕様満足候補から選択された前記候補を、選択候補として受け付ける選択受付部と、
前記選択候補の前記ポンプ部を規定する前記形状パラメータと、前記選択候補の前記ポンプ部を有する前記ポンプの前記ポンプ性能とを含む設計情報を提供する情報提供部と、を備える。
本発明の一態様に係る機械学習装置によれば、設計者の経験や勘に依存することなく、ポンプ部の形状パラメータから当該ポンプ部を有するポンプのポンプ性能を高精度に推論(予測)することが可能な学習モデルを提供することができる。また、本発明の一態様に係るポンプ形状設計装置によれば、学習モデルを用いて要求仕様を満足する仕様満足候補を抽出しつつ、仕様満足候補から選択された選択候補に対して設計情報を提供することにより、ポンプの設計工程を支援することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、後述する発明を実施するための形態にて明らかにされる。
ポンプ設計システム1の一例を示す全体図である。 ポンプ2の一例を示す概略構成図である。 羽根車20の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は子午面断面図である。 ポンプ部の子午面形状パラメータの一例を示す説明図である。 ポンプ2のポンプ性能を表す性能曲線の一例を示すグラフである。 コンピュータ900の一例を示すハードウエア構成図である。 機械学習装置3の一例を示すブロック図である。 機械学習装置3で使用されるデータ(教師あり学習)と、学習モデル10の一例を示す模式図である。 機械学習装置3で使用される学習モデルを構成するニューラルネットワークモデルの一例を示す模式図である。 機械学習装置3による機械学習方法の一例を示すフローチャートである。 ポンプ形状設計装置4の一例を示すブロック図である。 ポンプ形状設計装置4によるポンプ形状設計方法の一例を示すフローチャートである。 ポンプ形状設計装置4によるポンプ形状設計方法の一例を示すフローチャート(図12の続き)である。 散布図情報に基づく選択候補入力画面14の一例を示す画面構成図である。 自己組織化マップ情報に基づく選択候補入力画面14の一例を示す画面構成図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための実施形態について説明する。以下では、本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、ポンプ設計システム1の一例を示す全体図である。ポンプ設計システム1は、ポンプ2用の羽根車20と羽根車20が収容される流路部とで構成されるポンプ部の形状を設計する設計工程において設計者を支援するシステムとして機能する。ポンプ2は、流量Q、揚程H、及び、回転速度Nから算出される比速度Nsの大きさにより、例えば、遠心ポンプ(渦巻きポンプ、案内羽根付き渦巻きポンプ等を含む)、斜流ポンプ(渦巻き斜流ポンプ、案内羽根付き斜流ポンプを含む)、軸流ポンプ等の形式に大別される。ポンプ設計システム1は、上記の形式に限られず、任意の形式のターボ型ポンプを設計する際に利用可能なシステムである。
ポンプ設計システム1は、その主要な構成として、機械学習装置3と、ポンプ形状設計装置4と、設計データベース装置5と、流体解析装置6と、設計者端末装置7とを備える。各装置3~7は、例えば、汎用又は専用のコンピュータ(後述の図6参照)で構成されるとともに、有線又は無線のネットワーク8に接続されて、各種のデータ(図1には一部のデータを図示)を相互に送受信可能に構成される。各装置3~7の詳細を説明する前に、ポンプ2の概略構成について説明する。
図2は、ポンプ2の一例を示す概略構成図である。図3は、羽根車20の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は子午面断面図である。図2に示すポンプ2は、ポンプ形状設計装置4により設計されるポンプ2の形式の一例であり、羽根車20の各羽根200のチップ側(先端側)にシュラウドを有していないオープン形の縦軸斜流ポンプである。
ポンプ2は、その主要な構成として、複数の羽根200及びハブ201からなる羽根車20と、羽根車20に対して流体の吐出し側に配置されるディフューザやガイドベーン等の案内羽根21と、羽根車20を収容し、流体が流れる流路部22を形成するケーシング23と、ポンプ2の回転駆動源である駆動機24と、ハブ201と駆動機24とを連結する回転軸25とを備える。なお、ポンプ2は、羽根車20がシュラウドを有するクローズ形でもよいし、羽根車20の上流部にインデューサ(補助羽根車)を備えるものでもよい。
羽根車20は、ハブ201が回転軸25に取り付けられるとともに、回転軸25を中心とする周方向に対して複数の羽根200が延設される。羽根車20は、羽根車20の形状に応じて任意の材質や製造方法等を用いて製造される。羽根200は、ポンプ2の吸込み側に位置する前端縁部200aと、ポンプ2の吐出し側に位置する後端縁部200bと、
ケーシング23に対向し、羽根200のチップ側に位置するチップ側縁部200cと、ハブ201との境界面であり、羽根200のハブ側に位置するハブ側縁部200dとを有する。また、羽根200は、羽根車20が駆動機24により回転軸25を介して回転されたときに、回転方向の前側に位置する正圧面200eと、回転方向の後側に位置する負圧面200fとを有する。
案内羽根21は、回転軸25を中心とする周方向に対して複数の案内羽根21が延設されて、静止翼として機能する。案内羽根21は、ポンプ2の吸込み側に位置する前端縁部210aと、ポンプ2の吐出し側に位置する後端縁部210bと、ケーシング23側に位置する外側縁部210cと、回転軸25側に位置する内側縁部210dとを有する。流路部22は、流体が流れる空間部分であり、ポンプ2が案内羽根21を備える場合には、案内羽根21についても流路部22の一部を構成する要素としてみなすものとする。また、ポンプ2が渦巻きポンプである場合には、羽根車20の周囲にボリュートと呼ばれる渦型ケーシングを備えるが、そのボリュートについても流路部22の一部を構成する要素としてみなしてもよく、この場合はボリュート舌部が案内羽根21と同様の機能を果たすとみなせる。
羽根車20の設計では、ポンプ2のポンプ性能に対する要求仕様12を満足するように、羽根車20及び流路部22で構成されるポンプ部の3次元形状を規定する形状パラメータが決定される。ポンプ部の形状パラメータとしては、子午面形状を特徴付けるポンプ部の子午面形状パラメータと、翼面形状を特徴付けるポンプ部の翼面形状パラメータとに大別される。なお、ポンプ部の形状パラメータは、羽根車20の形状パラメータだけを含むものでもよいし、流路部22の形状パラメータだけを含むものでもよいし、羽根車20及び流路部22の形状パラメータをそれぞれ含むものでもよい。
図4は、ポンプ部の子午面形状パラメータの一例を示す説明図である。図4に示す子午面断面図は、回転軸25に沿ってポンプ2を切断した断面に対して、回転軸25に沿って羽根200を回転投影した形状を重ね合わせたものである。
子午面形状パラメータは、図4に示す子午面断面図において、主に、羽根車20の前端縁部200a、後端縁部200b、チップ側縁部200c及びハブ側縁部200dの位置、角度、形状等を規定したり、流路部22の位置、角度、形状等を規定したりするパラメータである。したがって、子午面形状パラメータは、羽根車20の子午面形状だけでなく、羽根車20が収容される流路部22の子午面形状についても規定するものである。ポンプ2が、流路部22の一部とみなされる案内羽根21を有する場合には、子午面形状パラメータは、子午面断面図において、案内羽根21の前端縁部210a、後端縁部210b、外側縁部210c及び内側縁部210dの位置、角度、形状等を規定するものでもよい。また、ポンプ2が渦巻きポンプである場合には、子午面形状パラメータは、子午面断面図において、ボリュート(ボリュート舌部を含む)の位置、角度、形状等を規定するものでもよい。
子午面形状パラメータは、例えば、羽根車20の前端縁部200aの外径D1sと、羽根車20の後端縁部200bの外径に相当する羽根車20の最大径D2sと、羽根車20が収容される流路部22のうち後端縁部200bが位置する流路部22の流路幅W1TEと、羽根車20の吸込み側におけるハブ側縁部200dの傾斜角αと、羽根車20の吸込み側におけるチップ側縁部200cの傾斜角δ(傾斜角αに対する相対角度)と、羽根車20の吐出し側におけるチップ側縁部200cの傾斜角θ(傾斜角αに対する相対角度)と、羽根車20の前端縁部200aの傾斜角βLEと、羽根車20の後端縁部200bの傾斜角βTEとが挙げられる。羽根車20の最大径D2sは、後端縁部200bの外径であり、羽根車20の回転中心Orから後端縁部200b及びチップ側縁部20
0cがなす交点までの垂直距離である。
また、子午面形状パラメータは、上記の他に、例えば、羽根車20が収容される流路部22のうち羽根車20の吐出し側であって案内羽根21の前端縁部210aが位置する静止流路部の内径D3hと、羽根車20の吐出し側であって案内羽根21が位置する静止流路部の流路幅W2と、案内羽根21の前端縁部210aの傾斜角γLEと、案内羽根21の前端縁部210a及び後端縁部210bの間の距離L2とが挙げられる。なお、図4では、羽根車20の前端縁部200a、後端縁部200b、チップ側縁部200c及びハブ側縁部200d、並びに、案内羽根21の前端縁部210a、後端縁部210b、外側縁部210c及び内側縁部210dは、直線状で示されているが、これらのうち全部又は一部が曲線状でもよく、子午面形状パラメータが、その形状を規定するパラメータを含むものでもよい。
翼面形状パラメータは、例えば、公知文献1(Chapter 7 Design of the hydraulic components, Gulich, J. F., 2010, Centrifugal Pumps, 2nd Edition., Springer Publications, Berlin.)に示される設計手法(以下、順解法と称す)ように、羽根前端縁部200aと羽根後端縁部200bとの間の、例えばチップ側縁部200cに沿う羽根角度分布と羽根厚み分布を規定するパラメータであって、その分布形状は、直線状、多項式曲線状、あるいはベジエ曲線などを組合わせた自由曲線を表現するパラメータで規定される。こうした分布形状は、ハブ側縁部200dに沿っても規定され、あるいはチップ側縁部200cとハブ側縁部200dの中間の位置においても規定される。このように、翼面形状パラメータは、図3(a)において、主に、羽根車20の正圧面200e及び負圧面200fにより形成される曲面(翼面)の形状を規定するパラメータであって、羽根車20の翼面形状を規定するものである。ポンプ2が、流路部22の一部とみなされる案内羽根21を有する場合には、翼面形状パラメータは、案内羽根21の翼面形状を規定するものでもよい。また、ポンプ2が渦巻きポンプである場合には、翼面形状パラメータは、ボリュート(ボリュート舌部を含む)の形状を規定するものでもよい。
また、翼面形状パラメータは、例えば、公知文献2(Goto, A. et al., 2002, Hydrodynamic Design System for Pumps Based on 3-D CAD, CFD, and Inverse Design Method, Journal of Fluids Engineering, ASME, Vol.124, p.329-335)に示される設計手法(以
下、逆解法と称す)のように、羽根前端縁部200aと羽根後端縁部200bとの間の、例えばチップ側縁部200cに沿う翼負荷分布と羽根厚み分布を規定するパラメータであって、その分布形状は、直線状、多項式曲線状、あるいはベジエ曲線などを組合わせた自由曲線を表現するパラメータで規定される。こうした分布形状は、ハブ側縁部200dに沿っても規定され、あるいはチップ側縁部200cとハブ側縁部200dの中間の位置においても規定される。このように、翼面形状パラメータは、図3(a)において、主に、羽根車20の正圧面200e及び負圧面200fにより形成される曲面(翼面)の形状を規定するパラメータであって、羽根車20の翼面形状を規定するものである。ポンプ2が、流路部22の一部とみなされる案内羽根21を有する場合には、翼面形状パラメータは、案内羽根21の翼面形状を規定するものでもよい。また、ポンプ2が渦巻きポンプである場合には、翼面形状パラメータは、ボリュート(ボリュート舌部を含む)の形状を規定するものでもよい。
なお、いずれの翼面形状パラメータの規定方法においても、羽根車20が流体に与えるエネルギーを規定するパラメータ、すなわち、羽根車20の後端縁部200b(羽根出口)における単位質量当たりの流体の平均角運動量RVtbaseを規定する必要がある。
図5は、ポンプ2のポンプ性能を表す性能曲線の一例を示すグラフである。ポンプ性能は、各種の観点からポンプ2の性能を評価する複数の性能指標を含む。
ポンプ性能は、例えば、ポンプ2の吐出し量である流量Qと揚程Hとの関係に基づく性能曲線(Q-H曲線)と、流量Qと軸動力Pとの関係に基づく性能曲線(Q-P曲線)と、流量Qと必要NPSH(必要正味吸込みヘッド,NPSHr)との関係に基づく性能曲線(Q-NPSHr曲線)と、流量Qと効率ηとの関係に基づく性能曲線(Q-η曲線)とで表される。なお、上記以外の性能曲線が、ポンプ性能を表す性能指標として用いられてもよい。
また、ポンプ性能は、設計流量(後述の流量Qspec)での揚程に対するQ-H曲線上の最大揚程の比率を示す最大揚程比と、設計流量(後述の流量Qspec)での軸動力に対するQ-P曲線上の最大軸動力の比率を示す最大軸動力比とで表される。
羽根車20の設計では、ポンプ性能に対する要求仕様12を満足するように、ポンプ部の形状パラメータが決定されるが、要求仕様12は、少なくとも1つの性能指標により指定され、例えば、流量Qと揚程Hとの関係として、図5に示すように、特定の流量Qspecと、その特定の流量Qspecに対する揚程Hspecとで指定される。
以下、図1に戻り、ポンプ設計システム1を構成する各装置3~7について説明する。
機械学習装置3は、機械学習の学習フェーズの主体として動作し、例えば、設計データベース装置5及び流体解析装置6から学習用データ11を取得し、ポンプ形状設計装置4にて用いられる学習モデル10を機械学習により生成する。学習済みの学習モデル10は、ネットワーク8や記録媒体等を介してポンプ形状設計装置4に提供される。機械学習装置3は、機械学習の手法として、例えば、教師あり学習を採用する。
ポンプ形状設計装置4は、機械学習の推論フェーズの主体として動作し、機械学習装置3により生成された学習モデル10を用いて、羽根車20及び流路部22で構成されるポンプ部の形状を設計する。ポンプ形状設計装置4は、例えば、設計者端末装置7からポンプ2のポンプ性能に対する要求仕様12を受け付けて、その要求仕様12を満足するポンプ部の形状を規定する形状パラメータの候補に基づいて、設計情報13を出力する。要求仕様12は、ポンプ性能を表す性能指標の1つ又は複数に対して特定の値や範囲が指定されて、例えば、図5に示すように、流量Qspec及び揚程Hspecのように指定される。設計情報13には、ポンプ部を規定する形状パラメータと、そのポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能とが含まれる。
設計データベース装置5は、過去に設計者(他の設計者でもよい)が試行錯誤によりポンプ2を設計したときのポンプ部の形状パラメータと、そのポンプ2の実機や模型を用いた実験や高精度のシミュレーション等によりポンプ性能を評価した評価結果とを含む既設計データ50を記憶する。既設計データ50は、機械学習装置3により学習用データ11として使用される。
流体解析装置6は、数値流体力学(CFD)に基づいてシミュレーションを行うことで、所定の形状パラメータで規定されるポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能を算出する。また、流体解析装置6は、特定のポンプ性能に対する要求仕様12を満足する形状パラメータを、例えば、順解法や逆解法等の任意の設計方法により決定するとともに、その形状パラメータで規定されるポンプ部を有するポンプ2の他のポンプ性能(特定のポンプ性能以外のポンプ性能)を算出する。流体解析装置6によるシミュレーション結果は、機械学習装置3により学習用データ11として使用される。
設計者端末装置7は、設計者が使用する端末装置である。ポンプ形状設計装置4は、例
えば、アプリやブラウザ等の表示画面を介して各種の入力操作(例えば、要求仕様12や、その要求仕様12を満足する形状パラメータの候補の選択等)を受け付けるとともに、表示画面を介して各種の情報(例えば、形状パラメータの候補に基づく可視化情報や、設計情報13等)を表示する。なお、図1では、設計者端末装置7の数は1つであるが、複数の設計者端末装置7が、ポンプ設計システム1に接続されてもよい。また、設計者端末装置7は、設計者以外の任意のユーザにより使用されるものでもよい。
図6は、コンピュータ900の一例を示すハードウエア構成図である。機械学習装置3、ポンプ形状設計装置4、設計データベース装置5、流体解析装置6、及び、設計者端末装置7の各々は、汎用又は専用のコンピュータ900により構成される。
コンピュータ900は、図6に示すように、その主要な構成要素として、バス910、プロセッサ912、メモリ914、入力デバイス916、出力デバイス917、表示デバイス918、ストレージ装置920、通信I/F(インターフェース)部922、外部機器I/F部924、I/O(入出力)デバイスI/F部926、及び、メディア入出力部928を備える。なお、上記の構成要素は、コンピュータ900が使用される用途に応じて適宜省略されてもよい。
プロセッサ912は、1つ又は複数の演算処理装置(CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-processing unit)、DSP(digital signal processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等)で構成され、コンピュータ900全体を統括する制御部として動作する。メモリ914は、各種のデータ及びプログラム930を記憶し、例えば、メインメモリとして機能する揮発性メモリ(DRAM、SRAM等)と、不揮発性メモリ(ROM)、フラッシュメモリ等とで構成される。
入力デバイス916は、例えば、キーボード、マウス、テンキー、電子ペン等で構成され、入力部として機能する。出力デバイス917は、例えば、音(音声)出力装置、バイブレーション装置等で構成され、出力部として機能する。表示デバイス918は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー、プロジェクタ等で構成され、出力部として機能する。入力デバイス916及び表示デバイス918は、タッチパネルディスプレイのように、一体的に構成されていてもよい。ストレージ装置920は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等で構成され、記憶部として機能する。ストレージ装置920は、オペレーティングシステムやプログラム930の実行に必要な各種のデータを記憶する。
通信I/F部922は、インターネットやイントラネット等のネットワーク940(図1のネットワーク8と同じであってもよい)に有線又は無線により接続され、所定の通信規格に従って他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う通信部として機能する。外部機器I/F部924は、カメラ、プリンタ、スキャナ、リーダライタ等の外部機器950に有線又は無線により接続され、所定の通信規格に従って外部機器950との間でデータの送受信を行う通信部として機能する。I/OデバイスI/F部926は、各種のセンサ、アクチュエータ等のI/Oデバイス960に接続され、I/Oデバイス960との間で、例えば、センサによる検出信号やアクチュエータへの制御信号等の各種の信号やデータの送受信を行う通信部として機能する。メディア入出力部928は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ、CD(Compact Disc)ドライブ等のドライブ装置で構成され、DVD、CD等のメディア(非一時的な記憶媒体)970に対してデータの読み書きを行う。
上記構成を有するコンピュータ900において、プロセッサ912は、ストレージ装置
920に記憶されたプログラム930をメモリ914に呼び出して実行し、バス910を介してコンピュータ900の各部を制御する。なお、プログラム930は、ストレージ装置920に代えて、メモリ914に記憶されていてもよい。プログラム930は、インストール可能なファイル形式又は実行可能なファイル形式でメディア970に記録され、メディア入出力部928を介してコンピュータ900に提供されてもよい。プログラム930は、通信I/F部922を介してネットワーク940経由でダウンロードすることによりコンピュータ900に提供されてもよい。また、コンピュータ900は、プロセッサ912がプログラム930を実行することで実現する各種の機能を、例えば、FPGA(field-programmable gate array)、ASIC(application specific integrated circuit)等のハードウエアで実現するものでもよい。
コンピュータ900は、例えば、据置型コンピュータや携帯型コンピュータで構成され、任意の形態の電子機器である。コンピュータ900は、クライアント型コンピュータでもよいし、サーバ型コンピュータやクラウド型コンピュータでもよい。コンピュータ900は、機械学習装置3、ポンプ形状設計装置4、設計データベース装置5、流体解析装置6、及び、設計者端末装置7以外の他の装置に適用されてもよい。
(機械学習装置3)
図7は、機械学習装置3の一例を示すブロック図である。機械学習装置3は、学習用データ取得部30と、学習用データ記憶部31と、機械学習部32と、学習済みモデル記憶部33とを備える。機械学習装置3は、例えば、図6に示すコンピュータ900で構成される。
学習用データ取得部30は、各種の外部装置とネットワーク8を介して接続され、ポンプ部の形状パラメータを含む入力データと、ポンプ性能を含む出力データとで構成される学習用データ11を取得するインタフェースユニットである。外部装置は、ポンプ形状設計装置4、設計データベース装置5、流体解析装置6、及び、設計者端末装置7等であり、これらの一部でもよいし、他の装置がさらに接続されてもよい。
学習用データ取得部30が学習用データ11を取得する方法として、以下に2つの方法を例示する。第1の方法として、学習用データ取得部30は、設計データベース装置5から既設計データ50を受信し、その既設計データ50に含まれる形状パラメータ及びポンプ性能の評価結果に基づいて、学習用データ11を取得する。第2の方法として、学習用データ取得部30は、流体解析装置6と連携し、シミュレーション条件を適宜振りながらシミュレーションを実行することで、複数組の学習用データ11を取得する。例えば、学習用データ取得部30は、形状パラメータを所定の範囲内で異ならせることで複数のシミュレーション条件を生成し、各シミュレーション条件に対してシミュレーションによりポンプ性能をそれぞれ算出することで、複数組の学習用データ11を取得する。また、学習用データ取得部30は、特定のポンプ性能を所定の範囲内で異ならせることで複数のシミュレーション条件を生成し、各シミュレーション条件に対してシミュレーションにより形状パラメータをそれぞれ算出することで、複数組の学習用データ11を取得する。
学習用データ取得部30は、上記の方法を繰り返し実行したり、適宜組み合わせたりすることで、複数組の学習用データ11を取得する。その際、ポンプ2の比速度Nsが所定の範囲(例えば、50~4000)で分散するように、複数組の学習用データ11を取得する。なお、学習用データ取得部30は、上記とは異なる他の方法を採用してもよい。
学習用データ記憶部31は、学習用データ取得部30で取得した学習用データ11を複数組記憶するデータベースである。なお、学習用データ記憶部31を構成するデータベー
スの具体的な構成は適宜設計すればよい。
機械学習部32は、学習用データ記憶部31に記憶された複数組の学習用データ11を用いて機械学習を実施する。すなわち、機械学習部32は、学習モデル10に学習用データ11を複数組入力することで、学習用データ11に含まれる入力データと出力データとの相関関係を学習モデル10に学習させることで、学習済みの学習モデル10を生成する。本実施形態では、機械学習部32による機械学習(教師あり学習)を実現する学習モデル10として、ニューラルネットワークを採用する場合について説明する。
学習済みモデル記憶部33は、機械学習部32により生成された学習済みの学習モデル10を記憶するデータベースである。学習済みモデル記憶部33に記憶された学習済みの学習モデル10は、ネットワーク8や記録媒体等を介して実システム(例えば、ポンプ形状設計装置4)に提供される。なお、図7では、学習用データ記憶部31と、学習済みモデル記憶部33とが別々の記憶部として示されているが、これらは単一の記憶部で構成されてもよい。
図8は、機械学習装置3で使用されるデータ(教師あり学習)と、学習モデル10の一例を示す模式図である。学習用データ11は、ポンプ部の形状パラメータを含む入力データと、ポンプ2のポンプ性能を含む出力データとで構成される。学習用データ11は、教師あり学習における教師データ(トレーニングデータ)、検証データ及びテストデータとして用いられるデータである。また、出力データは、教師あり学習における正解ラベルとして用いられるデータである。
入力データは、ポンプ部の形状パラメータとして、(i1)ポンプ部の子午面形状パラメータと、(i2)ポンプ部の翼面形状パラメータとを含む。その際、入力データは、子午面形状パラメータとして、羽根車20の最大径D2sと、羽根車20の吐出し側に位置する静止流路部の内径D3hとを少なくとも含み、翼面形状パラメータとして、羽根車20の後端縁部200b(羽根出口)における単位質量当たりの流体の平均角運動量RVtbaseを少なくとも含むのが好ましい。
出力データは、ポンプ2のポンプ性能を表す性能指標として、
(o1)Q-H曲線上の任意の点を表す点データ、
(o2)Q-H曲線を表す性能曲線データ、
(o3)Q-H曲線の勾配の点データ
(o4)Q-P曲線上の任意の点を表す点データ、
(o5)Q-P曲線を表す性能曲線データ、
(o6)Q-NPSHr曲線上の任意の点を表す点データ、
(o7)Q-NPSHr曲線を表す性能曲線データ、
(o8)Q-η曲線上の任意の点を表す点データ、
(o9)Q-η曲線を表す性能曲線データ、
(o10)最大揚程比、及び、
(o11)最大軸動力比のうち、少なくとも1つの性能指標を含む。
性能曲線データは、流量Qを所定の間隔で区切り、その区切られた各流量Qに対する値をそれぞれ表す点データの集合、すなわち、点列データで構成される。
学習モデル10は、入力データが入力されることでその入力データに対応する出力データとして、ポンプ性能を表す性能指標を出力するものであるが、性能指標(o1)~(o11)の全てを出力する単一の学習モデル10Aで構成されていてもよいし、性能指標(o1)~(o11)をそれぞれ出力する複数組の学習モデル10Bで構成されていてもよ
い。単一の学習モデル10Aで構成される場合の学習用データ11Aは、出力データとして、性能指標(o1)~(o11)の全てを含むものである。複数組の学習モデル10Bで構成される場合の学習用データ11Bは、出力データとして、性能指標(o1)~(o11)のそれぞれを含むものである。
図9は、機械学習装置3で使用される学習モデル10を構成するニューラルネットワークモデルの一例を示す模式図である。学習モデル10は、例えば、図9に示すニューラルネットワークモデルとして構成される。
ニューラルネットワークモデルは、入力層にあるm個のニューロン(x1~xm)、第1中間層にあるp個のニューロン(y11~y1p)、第2中間層にあるq個のニューロン(y21~y2q)、及び、出力層にあるn個のニューロン(z1~zn)から構成される。
入力層の各ニューロンには、学習用データ11に含まれる入力データとしての形状パラメータが対応付けられる。出力層の各ニューロンには、学習用データ11に含まれる出力データが対応付けられて、出力層の各ニューロンは、推論結果として、ポンプ性能を表す性能指標を出力する。図9では、単一の学習モデル10Aで構成される場合、すなわち、出力データとして、性能指標(o1)~(o11)の全てを含む場合が例示されている。なお、入力層に入力する前の入力データに対して所定の前処理を施してもよいし、出力層から出力された後の出力データに対して所定の後処理を施してもよい。
第1中間層及び第2中間層は、隠れ層とも呼ばれており、ニューラルネットワークとしては、第1中間層及び第2中間層の他に、さらに複数の隠れ層を有するものでもよいし、第1中間層のみを隠れ層とするものでもよい。また、入力層と第1中間層との間、第1中間層と第2中間層との間、第2中間層と出力層との間には、各層のニューロンの間を接続するシナプスが張られており、それぞれのシナプスには、重みwi(iは自然数)が対応付けられる。
(機械学習方法)
図10は、機械学習装置3による機械学習方法の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS100において、学習用データ取得部30は、機械学習を開始するための事前準備として、所望の数の学習用データ11を取得し、その取得した学習用データ11を学習用データ記憶部31に記憶する。ここで準備する学習用データ11の数については、最終的に得られる学習モデル10に求められる推論精度を考慮して設定すればよい。
次に、ステップS110において、機械学習部32は、機械学習を開始すべく、学習前の学習モデル10を準備する。ここで準備する学習前の学習モデル10は、図9に例示したニューラルネットワークモデルで構成されており、各シナプスの重みが初期値に設定されている。入力層の各ニューロンには、学習用データ11に含まれる入力データとしての形状パラメータが対応付けられる。出力層の各ニューロンには、学習用データ11に含まれる出力データとしてのポンプ性能が対応付けられる。
次に、ステップS120において、機械学習部32は、学習用データ記憶部31に記憶された複数組の学習用データ11から、例えば、ランダムに1組の学習用データ11を取得する。
次に、ステップS130において、機械学習部32は、1組の学習用データ11に含ま
れる入力データを、準備された学習前(又は学習中)の学習モデル10の入力層に入力する。その結果、学習モデル10の出力層から推論結果として出力データが出力されるが、当該出力データは、学習前(又は学習中)の学習モデル10によって生成されたものである。そのため、学習前(又は学習中)の状態では、推論結果として出力された出力データは、学習用データ11に含まれる出力データ(正解ラベル)とは異なる情報を示す。
次に、ステップS140において、機械学習部32は、ステップS120において取得された1組の学習用データ11に含まれる出力データ(正解ラベル)と、ステップS130において出力層から推論結果として出力された出力データとを比較し、各シナプスの重みwiを調整する処理(バックプロバケーション)を実施することで、機械学習を実施する。これにより、機械学習部32は、入力データと出力データとの相関関係を学習モデル10に学習させる。
次に、ステップS150において、機械学習部32は、所定の学習終了条件が満たされたか否かを、例えば、学習用データに含まれる出力データ(正解ラベル)と、推論結果として出力された出力データとに基づく誤差関数の評価値や、学習用データ記憶部31内に記憶された未学習の学習用データの残数に基づいて判定する。
ステップS150において、機械学習部32が、学習終了条件が満たされておらず、機械学習を継続すると判定した場合(ステップS150でNo)、ステップS120に戻り、学習中の学習モデル10に対してステップS120~S140の工程を未学習の学習用データ11を用いて複数回実施する。一方、ステップS150において、機械学習部32が、学習終了条件が満たされて、機械学習を終了すると判定した場合(ステップS150でYes)、ステップS160に進む。
そして、ステップS160において、機械学習部32は、各シナプスに対応付けられた重みを調整することで生成された学習済みの学習モデル10(調整済みの重みパラメータ群)を学習済みモデル記憶部33に記憶し、図10に示す一連の機械学習方法を終了する。機械学習方法において、ステップS100が学習用データ記憶工程、ステップS110~S150が機械学習工程、ステップS160が学習済みモデル記憶工程に相当する。
以上のように、本実施形態に係る機械学習装置3及び機械学習方法によれば、ポンプ部の形状パラメータからポンプ性能を高精度に推論(予測)することが可能な学習モデル10を提供することができる。
(ポンプ形状設計装置4)
図11は、ポンプ形状設計装置4の一例を示すブロック図である。ポンプ形状設計装置4は、要求仕様受付部40と、候補抽出部41と、学習済みモデル記憶部42と、選択受付部43と、情報提供部44とを備える。ポンプ形状設計装置4は、例えば、図6に示すコンピュータ900で構成される。
要求仕様受付部40は、例えば、設計者端末装置7とネットワーク8を介して接続され、ポンプ2のポンプ性能に対する要求仕様12を受け付けるインタフェースユニットである。例えば、要求仕様受付部40は、設計者端末装置7に表示された要求仕様入力画面に対して設計者により入力された要求仕様12を設計者端末装置7から受信することで、設計対象の要求仕様12を受け付ける。
候補抽出部41は、ポンプ部の形状パラメータを異ならせることでそれぞれ規定される複数のポンプ部の候補を生成し、各候補の形状パラメータを入力データとして学習モデル10に候補毎に入力することで、各候補の形状パラメータにより規定されるポンプ部を有
するポンプ2のポンプ性能を推論する推論処理を行う。そして、候補抽出部41は、複数のポンプ部の候補のうち、上記の推論処理にて推論されたポンプ性能が設計対象の要求仕様12を満足する候補を、仕様満足候補として抽出する。
学習済みモデル記憶部42は、候補抽出部41の推論処理にて用いられる学習済みの学習モデル10を記憶するデータベースである。学習済みモデル記憶部42には、学習モデル10として、図8に示すように、単一の学習モデル10A、及び、複数組の学習モデル10Bの少なくとも一方が記憶されていればよい。
選択受付部43は、例えば、設計者端末装置7とネットワーク8を介して接続され、候補抽出部41により抽出された仕様満足候補から選択された候補を受け付けるインタフェースユニットである。例えば、選択受付部43は、設計者により仕様満足候補から選択された候補を示す選択候補情報を設計者端末装置7から受信することで、その候補を選択候補として受け付ける。その際、選択受付部43は、設計者端末装置7に表示された選択候補入力画面に対して設計者により入力された候補を、選択候補として受け付けるようにしてもよい。選択候補入力画面には、例えば、情報提供部44により提供される可視化情報(数値情報、散布図情報及び自己組織化マップ情報等)に基づいて、仕様満足候補の可視化画面(数値画面、散布図画面及び自己組織化マップ画面等)が表示される。また、選択受付部43は、選択候補の条件を事前に受け付けることで、その条件に最も合致する仕様満足候補を選択候補として受け付けるようにしてもよい。
情報提供部44は、選択受付部43により受け付けられた選択候補の羽根車20を規定する形状パラメータと、その選択候補の羽根車20を有するポンプ2のポンプ性能とを含む設計情報13を設計者端末装置7に提供する。また、情報提供部44は、仕様満足候補に対する性能指標を仕様満足候補毎に可視化した可視化情報を生成し、設計者端末装置7に提供する。情報提供部44は、例えば、仕様満足候補に対する1つの性能指標を数値で表した数値情報、仕様満足候補に対する2つ又は3つの性能指標を散布図で表した散布図情報、及び、仕様満足候補に対する4つ以上の性能指標を自己組織化マップで表した自己組織化マップ情報等を可視化情報として提供する。なお、情報提供部44は、数値情報、散布図情報及び自己組織化マップ情報以外に、性能指標を比較可能な任意の可視化の手法に基づく可視化情報を生成してもよいし、これらを任意に組み合わせた複数の可視化情報を生成してもよい。また、数値情報、散布図情報及び自己組織化マップ情報を生成する際の性能指標は、設計者により選択されたものでもよいし、予め定められたものでもよい。
(ポンプ形状設計方法)
図12及び図13は、ポンプ形状設計装置4によるポンプ形状設計方法の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS200において、設計者端末装置7は、設計者の入力操作として、ポンプ2の設計を開始する操作を受け付けると、要求仕様入力画面を表示する。設計者が、要求仕様入力画面においてポンプ性能に対する要求仕様12を入力する操作を行うと、ステップS201において、ポンプ形状設計装置4は、その入力された要求仕様12をポンプ形状設計装置4に送信する。要求仕様は、例えば、特定の流量Qspecと、その特定の流量Qspecに対する揚程Hspecとで指定される場合、流量Qspec=「1300」、揚程Hspec=「12.5」のように指定される。
次に、ステップS210において、ポンプ形状設計装置4の要求仕様受付部40は、設計者により入力された要求仕様12を設計者端末装置7から受信することで、設計対象の要求仕様12を受け付ける。
次に、ステップS220において、候補抽出部41は、ポンプ部の形状パラメータを異ならせることでそれぞれ規定される複数のポンプ部の候補を生成し、各候補の形状パラメータを入力データとして学習モデル10に候補毎に入力することで、各候補の形状パラメータにより規定されるポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能を推論する推論処理を行う。ポンプ性能としては、例えば、Q-H曲線、Q-P曲線、Q-NPSHr曲線、Q-η曲線、最大揚程比、及び、最大軸動力比が推論される。候補抽出部41は、各候補の形状パラメータとポンプ性能とを対応付けて、一時記憶する。
そして、ステップS221において、候補抽出部41は、複数のポンプ部の候補のうち、推論処理にて推論されたポンプ性能が設計対象の要求仕様12を満足する候補を、仕様満足候補として抽出する。候補抽出部41により抽出された仕様満足候補は、要求仕様12(流量Qspec=「1300」、揚程Hspec=「12.5」)をそれぞれ満足するため、H-Q曲線上の特定の点(Qspec,Hspec)を通過するが、その点以外のH-Q曲線の曲線形状はそれぞれ異なるものであり、Q-P曲線、Q-NPSHr曲線、Q-η曲線、最大揚程比、及び、最大軸動力比についてもそれぞれ異なるポンプ性能を有する。
次に、ステップS222において、情報提供部44は、ステップS221にて抽出された仕様満足候補に対する性能指標を可視化した可視化情報を生成し、その可視化情報を設計者端末装置7に送信する。なお、可視化情報は、例えば、数値情報、散布図情報及び自己組織化マップ情報等であるが、本実施形態では、散布図情報である場合と、自己組織化マップ情報である場合について説明する。
次に、ステップS230において、設計者端末装置7は、ポンプ形状設計装置4から可視化情報を受信すると、その可視化情報に基づく選択候補入力画面を表示する。
図14は、散布図情報に基づく選択候補入力画面14の一例を示す画面構成図である。可視化情報が散布図情報である場合、その散布図情報に基づく選択候補入力画面14は、設計対象の要求仕様12を表示する要求仕様表示欄140と、散布図の各軸に割り当てられた性能指標を表示する軸表示欄141と、散布図を表示する散布図表示欄142とを備える。
散布図表示欄142は、横軸143Aに最大軸動力比、縦軸143Bに効率ηがそれぞれ割り当てられた散布図に対して、図14の白丸で示すように、複数の仕様満足候補145がプロットされて表示されるとともに、複数の仕様満足候補145に対して特定の仕様満足候補146を選択可能に構成される。ここでの効率ηは、Q-η曲線上の流量Qspecに対する効率ηの値を示す。
ここで、要求仕様12を満足する複数の仕様満足候補145において、横軸143Aの最大軸動力比をより小さくしたいという設計要求と、縦軸143Bの効率ηをより高くしたいという設計要求とは、トレードオフの関係にあるため、複数の仕様満足候補145をプロットしたとき、図14の破線で示すように、パレート解集合(パレートフロント)144が形成される。なお、情報提供部44が、3つの性能指標を3つの軸(X軸、Y軸、Z軸)にそれぞれ割り当てることで散布図情報を生成した場合には、図14に示す選択候補入力画面14には、3次元の散布図が表示される。また、情報提供部44は、複数の性能指標を任意に組み合わせて複数の散布図を含む散布図情報を生成してもよく、その場合、選択候補入力画面14には、複数の散布図が並べられて表示されるようにしてもよい。さらに、軸表示欄141は、散布図の各軸に割り当てる性能指標を切替可能に構成されていてもよく、その場合、情報提供部44は、切替後の性能指標を各軸に割り当てて散布図情報を再生成することで、選択候補入力画面14が更新されるようにしてもよい。
次に、ステップS240において、選択受付部43は、選択候補入力画面14に対して設計者により選択された特定の仕様満足候補146を設計者端末装置7から受信することで、その特定の仕様満足候補146を選択候補として受け付ける。
図15は、自己組織化マップ情報に基づく選択候補入力画面14の一例を示す画面構成図である。可視化情報が自己組織化マップ情報である場合、その自己組織化マップ情報に基づく選択候補入力画面14は、設計対象の要求仕様12を表示する要求仕様表示欄140と、自己組織化マップの各評価軸に割り当てられた性能指標を表示する評価値表示欄147と、自己組織化マップ表示欄148とを備える。
自己組織化マップ表示欄148は、例えば、6つの性能指標として、効率η、最大軸動力比、ストール性能(Q-H曲線の勾配が正になる流量を表す)、最大揚程比、流量Qspecの100%に対するNPSHr、及び、流量Qspecの120%に対するNPSHrが評価軸にそれぞれ割り当てられた自己組織化マップに対して、図15に示すように、複数の仕様満足候補145が六角形状の各セルで表示されるとともに、複数の仕様満足候補145に対して特定の仕様満足候補146を選択可能に構成される。各自己組織化マップにおいて同じ位置にそれぞれ表示されたセルは、同一の仕様満足候補145を表している。なお、評価値表示欄147は、自己組織化マップに割り当てる性能指標を切替可能に構成されていてもよく、その場合、情報提供部44は、切替後の性能指標を割り当てて自己組織化マップ情報を再生成することで、選択候補入力画面14が更新されるようにしてもよい。
設計者が、選択候補入力画面14(図13には、散布図情報に基づく選択候補入力画面14を例示)において、図14の黒丸又は図15の黒枠で示すように、仕様満足候補145から特定の仕様満足候補(選択候補)146を選択する操作を行うと、ステップS231において、ポンプ形状設計装置4は、その選択された特定の仕様満足候補146をポンプ形状設計装置4に送信する。
次に、ステップS240において、選択受付部43は、選択候補入力画面14に対して設計者により選択された特定の仕様満足候補146を設計者端末装置7から受信することで、その仕様満足候補146を選択候補として受け付ける。
次に、ステップS241において、情報提供部44は、選択受付部43により受け付けられた選択候補146のポンプ部を規定する形状パラメータと、その選択候補146のポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能とを含む設計情報13を設計者端末装置7に送信する。設計情報13に含まれるポンプ性能は、ステップS220にて、候補抽出部41が、選択候補146のポンプ部を規定する形状パラメータを入力データとして学習モデル10に入力したときの推論結果である。
次に、ステップS250において、設計者端末装置7は、ポンプ形状設計装置4から設計情報13を受信すると、その設計情報13を含む設計結果出力画面を表示する。その際、設計結果出力画面には、設計情報13に含まれる形状パラメータに基づく羽根車20が、3次元的に表示されてもよいし、設計情報13に含まれるポンプ性能が、図5に示すように、Q-H曲線、Q-P曲線、Q-NPSHr曲線、及び、Q-η曲線としてグラフ表示されてもよい。
そして、設計者が、その設計結果出力画面を視認することで、ポンプ形状設計装置4により設計されたポンプ部の形状パラメータと、そのポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能を確認し、図12に示す一連のポンプ形状設計方法を終了する。ポンプ形状設計方法に
おいて、ステップS210が要求仕様受付工程、ステップS220、S221が候補抽出工程、ステップS240が選択受付工程、ステップS222、S241が情報提供工程に相当する。
なお、一連のポンプ形状設計方法において、ポンプ形状設計装置4又は設計者端末装置7により生成又は送受信された各種の情報(要求仕様12、候補、仕様満足候補、選択候補、設計情報13等)は、ポンプ形状設計装置4及び設計者端末装置7の少なくとも一方に記憶されるようにしてもよい。また、ポンプ形状設計装置4は、ステップS250の後に、設計者からの入力操作に応じて、ステップS200やステップS230に戻るようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係るポンプ形状設計装置4及びポンプ形状設計方法によれば、学習モデル10を用いて要求仕様12を満足する仕様満足候補を抽出しつつ、満足仕様満足候補から選択された選択候補に対して設計情報13を提供することにより、ポンプ2の設計工程を支援することができる。その際、ポンプ形状設計装置4は、比速度Nsやベースラインとなるポンプ2の指定を事前に受け付けることなく、幅広い範囲の比速度Nsに対応するポンプ2の設計工程を支援することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に制約されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本発明の技術思想に含まれるものである。
上記実施形態では、機械学習装置3及びポンプ形状設計装置4は、別々の装置で構成されるものとして説明したが、単一の装置で構成されていてもよい。また、機械学習装置3及びポンプ形状設計装置4は、設計データベース装置5、流体解析装置6、及び、設計者端末装置7の少なくとも1つの装置として機能するものでもよい。
上記実施形態では、機械学習部32による機械学習を実現する学習モデル10として、ニューラルネットワークを採用した場合について説明したが、他の機械学習のモデルを採用してもよい。他の機械学習のモデルとしては、例えば、決定木、回帰木等のツリー型、バギング、ブースティング等のアンサンブル学習、再帰型ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク、LSTM等のニューラルネット型(ディープラーニングを
含む)、階層型クラスタリング、非階層型クラスタリング、k近傍法、k平均法等のクラ
スタリング型、主成分分析、因子分析、ロジスティク回帰、ガウス過程回帰等の多変量解析、サポートベクターマシン、回帰クリギング法等が挙げられる。
上記実施形態では、選択受付部43が、選択候補入力画面14にて設計者により選択された仕様満足候補を選択候補として受け付けた場合について説明したが、選択受付部43は、選択候補の条件を事前に受け付けることで、その条件に最も合致する仕様満足候補を選択候補として受け付けるようにしてもよい。
(機械学習プログラム及びポンプ形状設計プログラム)
本発明は、コンピュータ900に、上記実施形態に係る機械学習方法が備える各工程を実行させるためのプログラム(機械学習プログラム)930の態様で提供することもできる。また、本発明は、コンピュータ900に、上記実施形態に係るポンプ形状設計方法が備える各工程を実行させるためのプログラム(ポンプ形状設計プログラム)930の態様で提供することもできる。
(ポンプ性能予測装置、ポンプ性能予測方法及びポンプ性能予測プログラム)
本発明は、上記実施形態に係るポンプ形状設計装置4(ポンプ形状設計方法又はポンプ形状設計プログラム)の態様によるもののみならず、羽根車20と羽根車20が収容される流路部22とで構成されるポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能を推論するポンプ性能予測装置(ポンプ性能予測方法又はポンプ性能予測プログラム)の態様で提供することもできる。その場合、ポンプ性能予測装置(ポンプ性能予測方法又はポンプ性能予測プログラム)としては、ポンプ部の形状パラメータを含む入力データを取得する入力データ取得部(入力データ取得工程)と、入力データ取得部により取得された入力データを学習モデル10に入力し、形状パラメータで規定されるポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能を推論する推論部(推論工程)とを備える。
(推論装置、推論方法及び推論プログラム)
本発明は、上記実施形態に係るポンプ形状設計装置4(ポンプ形状設計方法又はポンプ形状設計プログラム)の態様によるもののみならず、羽根車20と羽根車20が収容される流路部22とで構成されるポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能を推論するために用いられる推論装置(推論方法又は推論プログラム)の態様で提供することもできる。その場合、推論装置(推論方法又は推論プログラム)としては、メモリと、プロセッサとを含み、このうちのプロセッサが、一連の処理を実行するものとすることができる。当該一連の処理とは、ポンプ部の形状パラメータを含む入力データを取得する入力データ取得処理(入力データ取得工程)と、入力データ取得処理にて入力データを取得すると、形状パラメータで規定されるポンプ部を有するポンプ2のポンプ性能を推論する推論処理(推論工程)とを含む。
推論装置(推論方法又は推論プログラム)の態様で提供することで、ポンプ性能予測装置を実装する場合に比して簡単に種々の装置への適用が可能となる。推論装置(推論方法又は推論プログラム)がポンプ性能を推論する際、上記実施形態に係る機械学習装置3及び機械学習方法により生成された学習済みの学習モデル10を用いて、ポンプ性能予測装置の推論部が実施する推論手法を適用してもよいことは、当業者にとって当然に理解され得るものである。
1…ポンプ設計システム、2…ポンプ、
3…機械学習装置、4…ポンプ形状設計装置、5…設計データベース装置、
6…流体解析装置、7…設計者端末装置、8…ネットワーク、
10、10A、10B…学習モデル、11、11A、11B…学習用データ、
12…要求仕様、13…設計情報、14…選択候補入力画面、
20…羽根車、21…案内羽根、22…流路部、23…ケーシング、24…駆動機、
25…回転軸、
30…学習用データ取得部、31…学習用データ記憶部、32…機械学習部、
33…学習済みモデル記憶部、
40…要求仕様受付部、41…候補抽出部、42…学習済みモデル記憶部、
43…選択受付部、44…情報提供部、50…既設計データ、
140…要求仕様表示欄、141…軸表示欄、142…散布図表示欄、
143A…横軸、143B…縦軸、144…パレート解集合、145…仕様満足候補、
146…選択候補、147…評価値表示欄、148…自己組織化マップ表示欄、
200…羽根、200a…前端縁部、200b…後端縁部、200c…チップ側縁部、
200d…ハブ側縁部、200e…正圧面、200f…負圧面、201…ハブ、
210a…前端縁部、210b…後端縁部、210c…外側縁部、210d…内側縁部、900…コンピュータ

Claims (7)

  1. 羽根車と前記羽根車が収容される流路部とで構成されるポンプ部の形状パラメータとして、前記ポンプ部の子午面形状パラメータ、及び、前記ポンプ部の翼面形状パラメータを含む入力データと、前記形状パラメータで規定される前記ポンプ部を有するポンプのポンプ性能として、少なくとも1つの性能指標を含む出力データとの相関関係を機械学習により学習させた学習モデルを用いて、前記ポンプ部の形状を設計するポンプ形状設計装置であって、
    ポンプのポンプ性能に対する要求仕様を受け付ける要求仕様受付部と、
    前記ポンプ部の形状パラメータを異ならせることでそれぞれ規定される複数の前記ポンプ部の候補のうち、前記形状パラメータを含む入力データを前記候補毎に前記学習モデルに入力することで前記出力データとして推論される前記性能指標が前記要求仕様を満足する前記候補を、仕様満足候補として抽出する候補抽出部と、
    前記仕様満足候補に対する前記性能指標を前記仕様満足候補毎に可視化した可視化情報を提供する情報提供部と、を備える、
    ポンプ形状設計装置。
  2. 前記可視化情報に基づく画面上で前記仕様満足候補から選択された前記候補を、選択候補として受け付ける選択受付部を備え、
    前記情報提供部は、
    前記選択候補の前記ポンプ部を規定する前記形状パラメータと、前記選択候補の前記ポンプ部を有する前記ポンプの前記ポンプ性能とを含む設計情報を提供する、
    請求項に記載のポンプ形状設計装置。
  3. 前記情報提供部は、
    前記仕様満足候補に対する1つの前記性能指標を数値で表した数値情報、
    前記仕様満足候補に対する2つ又は3つの前記性能指標を散布図で表した散布図情報、及び、
    前記仕様満足候補に対する4つ以上の前記性能指標を自己組織化マップで表した自己組織化マップ情報、
    のいずれかを前記可視化情報として提供し、
    前記選択受付部は、
    前記数値情報に基づく数値画面、
    前記散布図情報に基づく散布図画面、及び、
    前記自己組織化マップ情報に基づく自己組織化マップ画面、
    のいずれかの画面上で選択された前記候補を、前記選択候補として受け付ける、
    請求項に記載のポンプ形状設計装置。
  4. 羽根車と前記羽根車が収容される流路部とで構成されるポンプ部の形状パラメータとして、前記ポンプ部の子午面形状パラメータ、及び、前記ポンプ部の翼面形状パラメータを含む入力データと、前記形状パラメータで規定される前記ポンプ部を有するポンプのポンプ性能として、少なくとも1つの性能指標を含む出力データとの相関関係を機械学習により学習させた学習モデルを用いて、前記ポンプ部の形状を設計するポンプ形状設計方法であって、
    ポンプのポンプ性能に対する要求仕様を受け付ける要求仕様受付工程と、
    前記ポンプ部の形状パラメータを異ならせることでそれぞれ規定される複数の前記ポンプ部の候補のうち、前記形状パラメータを含む入力データを前記候補毎に前記学習モデルに入力することで前記出力データとして推論される前記ポンプ性能が前記要求仕様を満足する前記候補を、仕様満足候補として抽出する候補抽出工程と、
    前記仕様満足候補に対する前記性能指標を前記仕様満足候補毎に可視化した可視化情報を提供する情報提供工程と、を備える、
    ポンプ形状設計方法。
  5. 前記可視化情報に基づく画面上で前記仕様満足候補から選択された前記候補を、選択候補として受け付ける選択受付工程を備え、
    前記情報提供工程は、
    前記選択候補の前記ポンプ部を規定する前記形状パラメータと、前記選択候補の前記ポンプ部を有する前記ポンプの前記ポンプ性能とを含む設計情報を提供する、
    請求項4に記載のポンプ形状設計方法
  6. 前記情報提供工程は、
    前記仕様満足候補に対する1つの前記性能指標を数値で表した数値情報、
    前記仕様満足候補に対する2つ又は3つの前記性能指標を散布図で表した散布図情報、及び、
    前記仕様満足候補に対する4つ以上の前記性能指標を自己組織化マップで表した自己組織化マップ情報、
    のいずれかを前記可視化情報として提供し、
    前記選択受付工程は、
    前記数値情報に基づく数値画面、
    前記散布図情報に基づく散布図画面、及び、
    前記自己組織化マップ情報に基づく自己組織化マップ画面、
    のいずれかの画面上で選択された前記候補を、前記選択候補として受け付ける、
    請求項に記載のポンプ形状設計方法
  7. コンピュータに、請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載のポンプ形状設計方法が備える各工程を実行させるための、
    ポンプ形状設計プログラム。
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