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JP7793338B2 - 光学機器 - Google Patents
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JP7793338B2 - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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Description

本発明は、内蔵コンバージョンレンズの挿入または退避によって、マスターレンズの焦点距離範囲の変更が可能な光学機器に関する。
デジタルカメラ、ビデオカメラおよび交換レンズ等の光学機器では、コンバージョンレンズを光路内へ挿入することで、マスターレンズの有する第1の焦点距離範囲から望遠側もしくは広角側へ変更して、第2の焦点距離範囲とする構成が知られている。
特許文献1には、カメラ本体に内蔵されたコンバージョンレンズを、光路内へ挿入された挿入位置と、光路外へ退避された退避位置とに移動させる技術が開示されている。ここに記載されている内蔵コンバージョンレンズは、被写体像をファインダーへ導くプリズムと、レンズ鏡筒の上方に格納されるストロボとの間のスペースに退避される。
特開平11-311828号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内蔵コンバージョンレンズは、専用のアクチュエーターを用いて退避位置まで移動される。そのため、レンズの内部にアクチュエーターを配置するスペースが必要となり、レンズとしての大型化の抑制は困難であった。
そこで本発明は、コンバージョンレンズを内蔵することによって、内蔵コンバージョンレンズを挿入または退避するためのスペースを確保しつつ、レンズの大型化を抑制することができるようにした光学機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における光学機器は、第1のレンズ群と、前記第1のレンズ群の光軸上から退避した第1の位置と前記第1のレンズ群よりも像面側であって前記第1のレンズ群の光軸上に存在する第2の位置との間で移動可能な第2のレンズ群とを備えた光学系から構成される光学機器であって、前記第1のレンズ群を保持し、第1の当接部を有する第1の保持枠と、前記第2のレンズ群を保持し、第2の当接部を有する第2の保持枠と、を備え、前記光学系の焦点距離範囲を第1の焦点距離範囲にする場合に前記第2のレンズ群が前記第1の位置に移動し、前記光学系の焦点距離範囲を前記第1の焦点距離範囲よりも相対的に長い第2の焦点距離範囲にする場合に前記第2のレンズ群が前記第2の位置に移動し、前記光学系の焦点距離範囲を第2の焦点距離範囲から前記第1の焦点距離範囲に変更する場合に、前記第1の保持枠が前記第1のレンズ群の光軸と平行な方向に沿って像面側へ移動することに伴って前記第1の当接部と前記第2の当接部とが当接および摺動することによって、前記第2のレンズ群が前記第1のレンズ群の光軸上から退避して前記第2の位置から前記第1の位置に移動し、前記第2の位置よりも前記第1の位置の方が前記第1のレンズ群の光軸の方向において被写体側の位置であり、前記光学系の焦点距離範囲が前記第1の焦点距離範囲である場合の方が前記光学系の焦点距離範囲が前記第2の焦点距離範囲である場合よりも前記第1のレンズ群の光軸の方向における前記光学機器の全長が短くなることを特徴とする。
本発明によれば、内蔵コンバージョンレンズを退避させることで焦点距離範囲を変更させるとともに、内蔵コンバージョンレンズを退避させる構成の効率化を図ることで、レンズの大型化を抑制することが可能な光学機器を提供することができる。
本発明の実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)およびカメラ本体の正面斜視図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)およびカメラ本体の背面斜視図(交換レンズを取り外したところ)である。 本発明の実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)およびカメラ本体の断面図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(第1の焦点距離範囲)およびカメラ本体の断面図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(第1の焦点距離範囲)における各レンズ群の外観図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)における各レンズ群の斜視図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の斜視図である。 本発明の実施形態における交換レンズ(第1の焦点距離範囲)における各レンズ群の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面を通して同一符号は、同一または対応部分を示すものである。尚、本実施形態では光学機器の一例である交換レンズについて説明するが、他にもレンズ一体型カメラなど、本発明はその要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
図1と図2とは、本発明の実施形における光学機器である交換レンズ100と、交換レンズ100が着脱可能に装着されるデジタルカメラ(以下、カメラ本体という)1の外観を示している。図1は、本実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)およびカメラ本体の正面斜視図である。図2は、本実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)およびカメラ本体の背面斜視図(交換レンズを取り外したところ)である。本実施形態では、図1に示すように、交換レンズ100が収容する撮像光学系の光軸が延びる方向(光軸に沿った方向)である光軸方向をX軸方向とし、X軸方向と直交する方向をZ軸方向(水平方向)およびY軸方向(垂直方向)とする。以下、Z軸方向とY軸方向をまとめてZ/Y軸方向とも記す。また、Z軸回りの回転方向をピッチ(Pitch)方向とし、Y軸回りの回転方向をヨー(Yaw)方向とする。ピッチ方向とヨー方向(以下、まとめてピッチ/ヨー方向とも記す)は、互いに直交するZ軸とY軸である2軸回りでの回転方向である。
図1に示すカメラ本体1のうち、正面から見て左側(背面から見て右側)の部分には、ユーザがカメラ本体1を手で把持するためのグリップ部2が設けられている。また、カメラ本体1の上面部には、電源操作部3が配置されている。カメラ本体1が電源オフ状態にあるとき、ユーザが電源操作部3をオン操作すると、通電が開始されてカメラ本体1が電源オン状態となり、フォーカス群(フォーカスレンズ)の原点検出処理などのコンピュータプログラムが実行されて、撮像待機状態となる。逆に、カメラ本体1が電源オン状態にあるとき、ユーザが電源操作部3をオフ操作すると、カメラ本体1が電源オフ状態となる。
さらに、カメラ本体1の上面部には、モードダイアル4、レリーズボタン5およびアクセサリシュー6が設けられている。モードダイアル4をユーザが回転操作することで、撮像モードを切り替えることができる。撮像モードには、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件をユーザが任意に設定可能なマニュアル静止画撮像モード、自動で適正な露光量が得られるオート静止画撮像モードおよび動画の撮像を行うための動画撮像モードが含まれる。また、レリーズボタン5をユーザが半押し操作することで、オートフォーカスや自動露出制御等の撮像準備動作を指示することができ、全押し操作することで撮像を指示することができる。アクセサリシュー6には、外部フラッシュ等の照明または発光装置のアクセサリ(カメラアクセサリ)が脱着可能に装着される。
交換レンズ100は、カメラ本体1に設けられたカメラマウント7に機械的に接続可能なレンズマウント102を備える。さらに、交換レンズ100は、電気接続部材101を有しており、カメラ本体1と電気的に接続される。図2に示すように、本実施形態の電気接続部材101は、レンズマウント102の周方向における下側の位相に配置されているが、本発明はこれに限らず、上側の位相に配置されるものであっても良い。
交換レンズ100内には、被写体からの光を像面上に結像させて被写体像を形成する撮像光学系が収容されている。交換レンズ100の外周には、ユーザ操作により光軸を中心として回転可能なフォーカス操作環(操作部材)103が設けられている。例えば、マニュアルフォーカスモードにおいて、フォーカス操作環103がユーザによって回転操作されると、撮像光学系を構成するレンズ群全体、もしくは一部のレンズ群(フォーカス群)がフォーカス操作環103の角度に対応した所定の使用位置へと移動する。こうしてユーザは、所望の焦点調整(ピント調整)が可能となる。
図2に示すように、カメラ本体1の背面には、背面操作部8と表示部9とが設けられている。背面操作部8は、様々な機能が割り当てられた複数のボタンやダイアルを含む。カメラ本体1の電源がオン状態であり、静止画または動画撮像モードが設定されているとき、表示部9には、後述する撮像素子により撮像されている被写体像のスルー画像が表示される。また、表示部9には、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件を示す撮像パラメータが表示され、ユーザはその表示を見ながら背面操作部8を操作することによって、撮像パラメータの設定値を変更することが可能である。背面操作部8は、記録された撮像画像の再生を指示するための再生ボタンを含み、再生ボタンをユーザが操作することで、撮像画像が表示部9に再生表示される。尚、表示部9をタッチパネル式として背面操作部8と同様の機能を有するようにしても良い。
次に、図3と図4とを用いて、本実施形態の交換レンズ100を構成する部材(構成部品)の位置関係について説明する。図3と図4とは、第1の光軸10を含むXZ平面上の断面図である。図3は、本実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)およびカメラ本体の断面図である。図4は、本実施形態における交換レンズ(第1の焦点距離範囲)およびカメラ本体の断面図である。ここで示される中心線は、第1のレンズ群110によって決定される第1の光軸10と略一致するため、以下では前述のX軸と同義とする。また、撮像素子である像面16は、第1の光軸10と直交しており、前述のYZ平面と同義である。
図3は、第1のレンズ群110の像面側に第2のレンズ群210および第3のレンズ群310が配置された、第2の焦点距離範囲をとる場合を示している。また図4は、第1の光軸10上から第2のレンズ群210および第3のレンズ群310が退避し、空いたスペースへ第1のレンズ群110が移動した、第1の焦点距離範囲をとる場合を示している。ここで図3は、本実施形態における交換レンズの全長がより長い状態を示し、また図4は全長が短いより状態を示しており、いずれも撮像が可能な状態である。
交換レンズ100の撮像光学系は、マスターレンズとしての第1のレンズ群110と、コンバージョンレンズの一種であるエクステンダーレンズとしての第2のレンズ群210および第3のレンズ群310によって構成される。第1のレンズ群110は、第1の焦点距離範囲を有し、第2のレンズ群210および第3のレンズ群310は、第1のレンズ群110の像面側の第1の光軸10上に挿入されることによって、第1の焦点距離範囲を第2の焦点距離範囲へ変更する。このとき、第1の焦点距離範囲は短焦点となる広角側、第2の焦点距離範囲は長焦点となる望遠側である。また、交換レンズ100は、マスターレンズである第1のレンズ群110を保持する第1の保持枠111と、第1の保持枠111を第1の光軸10方向へ移動させる第1のカム筒108および第2のカム筒109を有している。これにより、それぞれの焦点距離範囲において、第1のレンズ群110が第1の光軸10方向に移動可能となり、所望の焦点調整(ピント調整)が可能である。
詳しくは後述するが、本発明の交換レンズ100は、専用のアクチュエーターを用いることなく第1の焦点距離範囲と第2の焦点距離範囲とを切り替え可能である。図1~図3では、一例として、望遠側の第2の焦点距離範囲を取る場合を示している。この状態から、フォーカス操作環103がユーザによって超無限方向へ回転操作されると、それに連動して第1のレンズ群110が像面側へ移動する。このとき、第2の保持枠211に保持された第2のレンズ群210と、不図示の保持枠に保持された第3のレンズ群310とは、第1の光軸10上からそれぞれの退避位置へと退避する。こうして生じたスペースへ第1のレンズ群110を移動させ、さらに像面側へと繰り込むことにより、図4に示す状態となって、交換レンズ100全体としてのレンズ全長が短縮される。
尚、本実施形態では、マスターレンズは1群構成、エクステンダーレンズは2群構成となっているが、本発明は撮像光学系の構成を限定するものではない。例えば、マスターレンズが多群の構成であったり、別の独立したフォーカス群やレンズ防振群を含む構成であったり、エクステンダーレンズが1群のみの構成であっても構わない。また、本発明のコンバージョンレンズは、本実施形態に示すようなエクステンダーレンズではなく、ワイドコンバージョンレンズであったり、マクロレンズであったり、レデューサーレンズであっても良い。
第1のレンズ群110は、光量調節動作を行う絞り群120を有し、第1の保持枠111に保持されている。絞り群120は、絞り駆動部(不図示)、複数の絞り羽根121、駆動リング122から構成され、絞り駆動部が駆動リング122を介して、絞り羽根121の開口形状を変化させることで光量を調整する。
固定筒106は、レンズマウント102に固定された固定部材である。固定筒106には、直進案内筒107に設けられた直進キー(不図示)と嵌合することで、直進案内筒107の回転方向への移動を規制して第1の光軸10方向へ案内する直進案内溝(不図示)が、周方向において3等分に形成されている。固定筒106の外周側には、バヨネット(不図示)によって、第1のカム筒108が第1の光軸10を中心として回転可能に保持されており、第1のカム筒108は連結キー(不図示)を介して、フォーカス操作環103と連結されている。直進案内筒107には、固定筒106と同様に、第1のレンズ群110に設けられた直進キー(不図示)と嵌合する。直進案内筒107に直進キーが嵌合されることで、第1のレンズ群110の回転方向への移動を規制して第1の光軸10方向へ案内する直進案内溝(不図示)が、周方向において3等分に形成されている。直進案内筒107の外周側には、バヨネット(不図示)によって、第2のカム筒109が第1の光軸10を中心として回転可能に保持されている。
第1のカム筒108と第2のカム筒109との内周側には、それぞれ直進案内筒107と第1のレンズ群110とに設けられたカムフォロア(不図示)に対して嵌合する第1と第2のカム溝(不図示)が、周方向において3等分に形成されている。このとき、第2のカム筒109は、第1の光軸10方向においては直進案内筒107と一体的に移動する構成となっている。一方で、第1のカム筒108と第2のカム筒109とは、連結キー(不図示)により回転規制されており、第1の光軸10方向においては相対的に移動しつつ、周方向においては連結して回転する。そのため、フォーカス操作環103がユーザによって回転操作されると、第1のレンズ群110は、直進案内筒107と第2のカム筒108とを介して、回転方向への移動を規制された状態で第1の光軸10方向に沿って移動する。
本実施形態では、こうしたいわゆる二段繰り出し方式のレンズ鏡筒の構成を採用することによって、第2のレンズ群210および第3のレンズ群310が退避して生じたスペースへの、第1のレンズ群110の移動を可能にしている。特に図4に示すように、広角側となる第1の焦点距離範囲を取る場合、第1のレンズ群110を像面側へ繰り込むことで、交換レンズ100の全長を短縮し、高い携帯性を実現できる。尚、こうしたレンズ鏡筒の構成については、これまで多くの光学機器に採用されている公知な技術であるため、ここでのより詳しい説明は省略する。
従来も、退避レンズ群を撮像光学系の光軸から退避させ、各レンズ群の間隔を狭めて、互いに接近した収納位置へと移動させることで、光軸方向におけるレンズ全長を短縮させるものがあった。ただし、これらは撮像状態から非撮像状態へと移行させる沈胴機構を採用したものであって、レンズ全長を短縮した沈胴状態での撮像は不可能であった。そのため、携帯性は高いものの、撮像が制限された沈胴状態から撮像が可能な状態へ移行させるまでに余分な時間を要していた。
これに対して、本実施形態では、第1のレンズ群110が単独で撮像可能な第1の焦点距離範囲を有しており、レンズ全長を短縮した図4の状態であっても撮像が可能である。つまり、一般的な沈胴機構を採用した光学機器と比較して、撮像開始前に要する時間の短縮が可能であり、高い携帯性を実現しながら、撮像機会の損失を抑制できるものである。
次に、図5~図12を用いて、本実施形態における交換レンズ100の各レンズ群の移動について詳しく説明する。図5~図12は、第1のレンズ群110、第2のレンズ群210における外観図である。前述のXZ平面をY軸方向から示しており、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲への移行を表している。そのうち、図5は本実施形態における交換レンズ(第2の焦点距離範囲)における各レンズ群の外観図である。図6~11は本実施形態における交換レンズ(移行時)における各レンズ群の外観図である。図12は本実施形態における交換レンズ(第1の焦点距離範囲)における各レンズ群の外観図である。
図5は、交換レンズ100が第2の焦点距離範囲を取る場合を示しており、第1のレンズ群110、第2のレンズ群210がそれぞれ被写体側から順に、第1の光軸10上の任意の位置に配置されているのがわかる。交換レンズ100が第2の焦点距離範囲のとき、第1のレンズ群110を第1の光軸10に沿って移動させることにより、所望の焦点調整(ピント調整)を行うことが可能となる。このとき、第2のレンズ群210は位置移動を伴わない。
第1のレンズ群110には、第1のレンズ群110を構成するレンズの最も被写体側に位置するレンズよりも像面側に、第1の当接部120が設けられている。第2のレンズ群210には、第2のレンズ群210を構成するレンズの最も被写体側に位置するレンズよりも被写体側に、第2の当接部220が設けられている。本実施形態では、第1の当接部120は、第1の保持枠111と一体で形成されているが、別部品で形成し、第1の保持枠111に固定しても良い。また、第2の当接部210についても、第2の保持枠211と一体で形成されているが、別部品で形成し、第2の保持枠211に固定しても良い。
図5~図12に示すように、第1の当接部120は、第1の当接面120aと第1の摺動面120bとを有している。同様に、第2の当接部220は、第2の当接面220aと第2の摺動面220bとを有している。図5に示すように、交換レンズ100が第2の焦点距離範囲を取る場合、第1の当接面120aと第2の当接面220aとは、所望の焦点調整(ピント調整)のため、第1のレンズ群110の移動によって近接することはあるが、互いに当接することはない。一方、図6~図7に示すように、第1の当接面120aと第2の当接面220aとが当接することによって、第2のレンズ群210が退避を開始する。そして、図10と図11とに示すように、第1の摺動面120bと第2の摺動面220bとが摺動することによって、第2のレンズ群210が退避を完了する。
交換レンズ100が第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ移行するとき、最初に第1のレンズ群110が、第1の光軸10と略平行である第1の方向115へと移動を開始する(図6)。このとき、第1の当接面120aが第2の当接面220aと当接する。本実施形態では、第2の当接面220aと第2の摺動面220bとは、互いに連続した平面であり、第1の光軸10と直交する平面(像面16と平行な面)に対して、わずかに傾いて配置されている。
第1のレンズ群110が、さらに第1の方向115に沿って像面側へ移動すると、続いて第2のレンズ群210が、第2の方向215へ退避を開始する(図7)。第2の当接面220aと第2の摺動面220bとは、第1の光軸10と直交する平面(像面16と平行な面)に対する傾きを増加させながら、第2のレンズ群210と一体的に回転する。
第2のレンズ群210が、さらに第2の方向215へ退避すると、第1のレンズ群110は、退避に伴って生じたスペースへ移動する(図8~図10)。ここで、第1の光軸10と、第2のレンズ群210の光学中心である第2の光軸20について着目すると、第2の光軸20は、退避が進むにつれて第1の光軸10との角度が大きくなっている。また、第2のレンズ群210のレンズ径とレンズ厚の関係について着目すると、レンズ厚よりも径の方が大きい。そのため、第2のレンズ群210を回転させるようにして、傾けながら退避させることで、径方向へ平行移動させながら退避させた場合よりも径方向に省スペース化でき、交換レンズ100の大型化の抑制が可能となる。
図11に示すのは、第2のレンズ群210が任意の位置への退避を完了した状態であるが、第1のレンズ群110は、第2のレンズ群210が退避を完了した後も、さらに第1の方向115へ移動する。このとき、第1の摺動面120bは、第2の摺動面220bに対して摺動しながら、接触した状態を維持したまま像面側へ移動する。その後、さらに第1のレンズ群110が第1の方向115へ移動し、任意の位置への移動を完了することで、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲への移行が完了する(図12)。
このとき、図12に示す第1のレンズ群110は、図5~図11に示す状態と比較して、最も像面側に位置するため、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ移行することで、交換レンズ100の全長を短縮することが可能となる。また、第1のレンズ群110は、第1の焦点距離範囲を有していることから、第2のレンズ群210が退避し、第1のレンズ群110が像面側へ移動したレンズ全長が最も短い状態でも撮像が可能である。
そして、交換レンズ100が第1の焦点距離範囲を取る場合においても、第1のレンズ群110を第1の光軸10に沿って移動させることにより、所望の焦点調整(ピント調整)を行うことが可能である。このとき、第1の光軸10方向における第1の摺動面120bの長さは、第2のレンズ群が退避を完了してから第1のレンズ群110の最も被写体側にあるレンズの移動量よりも長い。そのため、第1のレンズ群110が第1の光軸10に沿って移動したとしても、第1の摺動面120bから第2の摺動面220bが脱落することがない。
ここまで、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ移行する場合について説明してきたが、それとは逆に、第1の焦点距離範囲から第2の焦点距離範囲へ移行する場合は、図5~図12に示すものとは逆の手順を辿ることになる。本実施形態では、第2のレンズ群210が不図示の付勢部材によって、第2の方向215とは反対の方向に常に付勢されている。第1のレンズ群110が像面側から被写体側へ移動する際には、第1の摺動面120bと第2の摺動面220bとが摺動しながら、第2のレンズ群210が図11と図12とに示す退避位置から図6に示す第1の光軸10上に配置された位置まで回転して移動する。
第2の焦点距離範囲を取る場合、第2のレンズ群210は、不図示の規制部材によって回転規制され、第1の光軸10上に片寄せされて固定される。そのため、第1の当接面120aと第2の当接面220aとが離間して、第1のレンズ群110と第2のレンズ群210とは、図5に示す状態となる。
再び、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ移行する場合は、第1のレンズ群110が不図示の付勢部材による付勢力に抗いながら、第2のレンズ群210を退避位置へと移動させる。こうして、本実施形態に示す交換レンズ100は、専用のアクチュエーターを用いることなく、第1の焦点距離範囲と第2の焦点距離範囲とを切り替え可能な構成となっている。
図13は、図5と同様に、交換レンズ100が第2の焦点距離範囲を取る場合を示した斜視図である。第1のレンズ群110、第2のレンズ群210がそれぞれ被写体側から順に、第1の光軸10上の任意の位置に配置されている。このとき、第1の当接部120と第2の当接部220とは、それぞれ離れて配置されている。
図14は、図8と同様に、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲への移行時を示した斜視図である。第2のレンズ群210には、回転軸225が設けられており、回転軸225を中心に、円弧の軌道で回転しながら退避することが可能となっている。
図15は、図12と同様に、交換レンズ100が第1の焦点距離範囲を取る場合を示した斜視図である。このとき、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲への移行は完了しており、第2のレンズ群210は、退避位置から動くことのない状態である。
本実施形態では、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ移行する場合、第2のレンズ群210における最も被写体側のレンズは、第1のレンズ群110における最も像面側のレンズに対して一度離間する。離間の後に、第2のレンズ群210における最も被写体側のレンズは、第1の保持枠111の側面に対して近接した位置で、退避を完了させる。これにより、第2のレンズ群210が第1のレンズ群110から離間したままの位置で退避を完了させる場合と比較して、径方向に省スペース化でき、交換レンズ100の大型化を抑制できる。
尚、図3と図4に示すように、交換レンズ100には、第2のレンズ群210よりも像面側に第3のレンズ群310が配置されても良い。第2の焦点距離範囲を取る場合、第1のレンズ群110、第2のレンズ群210、第3のレンズ群310は、第1の光軸10上の任意の位置にそれぞれ配置される。第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ移行する場合、第3のレンズ群310は、第2のレンズ群210の第2の方向215への退避に伴って、それとは異なる方向へ退避しても良い。
以上、本実施形態の第1のレンズ群110は、第1の光軸10と略平行である第1の方向115に沿って像面側へ移動する。第2のレンズ群210は、第2の方向215に沿って、第1の光軸10方向から見てより被写体側へ移動するとともに、径方向から見てより第1の光軸10と離れる方向へ移動する。第2のレンズ群210が退避を完了し、さらに第1のレンズ群110が第1の方向115へ移動し、像面側の任意の位置へ移動完了することで、第2の焦点距離範囲から第1の焦点距離範囲へ移行が完了する。
以上に述べたように、本実施形態では、内蔵コンバージョンレンズを退避させる構成の効率化を図ることで、レンズの大型化を抑制することが可能となるものである。
尚、本実施形態では、第2のレンズ群210と第3のレンズ群310との組み合わせによって内蔵コンバージョンレンズを構成しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、少なくとも第2のレンズ群210のみによって、第1の焦点距離範囲と第2の焦点距離範囲との切り替えが実現される構成であっても良い。この場合、第3のレンズ群310は、減光フィルターであったり、保護フィルターであったり、偏光フィルターであったりしても良い。
(そのほかの実施形態)
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述したが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、前述した各実施形態は、本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
1 カメラ本体
7 カメラマウント
10 第1の光軸
16 像面
20 第2の光軸
30 第3の光軸
100 交換レンズ
101 電気接続部品
102 レンズマウント
103 操作部材
110 第1のレンズ群
111 第1の保持枠
115 第1の方向
120 第1の当接部
120a 第1の当接面
120b 第1の摺動面
210 第2のレンズ群
211 第2の保持枠
215 第2の方向
220 第2の当接部
220a 第2の当接面
220b 第2の摺動面
225 回転軸
310 第3のレンズ群
315 第3の方向

Claims (5)

  1. 第1のレンズ群と、前記第1のレンズ群の光軸上から退避した第1の位置と前記第1のレンズ群よりも像面側であって前記第1のレンズ群の光軸上に存在する第2の位置との間で移動可能な第2のレンズ群とを備えた光学系から構成される光学機器であって、
    前記第1のレンズ群を保持し、第1の当接部を有する第1の保持枠と、
    前記第2のレンズ群を保持し、第2の当接部を有する第2の保持枠と、を備え、
    前記光学系の焦点距離範囲を第1の焦点距離範囲にする場合に前記第2のレンズ群が前記第1の位置に移動し、前記光学系の焦点距離範囲を前記第1の焦点距離範囲よりも相対的に長い第2の焦点距離範囲にする場合に前記第2のレンズ群が前記第2の位置に移動し、
    前記光学系の焦点距離範囲を第2の焦点距離範囲から前記第1の焦点距離範囲に変更する場合に、前記第1の保持枠が前記第1のレンズ群の光軸と平行な方向に沿って像面側へ移動することに伴って前記第1の当接部と前記第2の当接部とが当接および摺動することによって、前記第2のレンズ群が前記第1のレンズ群の光軸上から退避して前記第2の位置から前記第1の位置に移動し、
    前記第2の位置よりも前記第1の位置の方が前記第1のレンズ群の光軸の方向において被写体側の位置であり、前記光学系の焦点距離範囲が前記第1の焦点距離範囲である場合の方が前記光学系の焦点距離範囲が前記第2の焦点距離範囲である場合よりも前記第1のレンズ群の光軸の方向における前記光学機器の全長が短くなることを特徴とする光学機器。
  2. 前記第2のレンズ群が前記第1の位置にある場合、前記第2のレンズ群における最も被写体側のレンズは、前記第1のレンズ群における最も像面側のレンズに対して離間し、前記第1の保持枠に対して近接することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記第1の当接部は第1の当接面と前記第1の当接面と連続して形成された第1の摺動面とを有し、
    前記第2の当接部は第2の当接面と前記第2の当接面と連続して形成された第2の摺動面とを有し、
    前記光学系の焦点距離範囲を第2の焦点距離範囲から前記第1の焦点距離範囲に変更する場合に、前記第1の当接面と前記第2の当接面とが当接することで前記第2のレンズ群が前記第1のレンズ群の光軸上からの退避を開始し、
    その後、前記第1の摺動面と前記第2の摺動面とが摺動することによって前記第2のレンズ群が前記第1のレンズ群の光軸上からの退避を完了することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  4. 前記第1のレンズ群は、フォーカスレンズを含み、
    前記フォーカスレンズが前記第1のレンズ群の光軸と平行な方向に沿って移動することによって前記光学系の焦点の調整が行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学機器。
  5. さらに、前記第1のレンズ群の光軸を中心に回転可能な操作部材を備え、
    前記フォーカスレンズは、前記操作部材の回転と連動して前記第1のレンズ群の光軸と平行な方向に沿って移動することを特徴とする請求項4に記載の光学機器。
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