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JP7793582B2 - 拡大掘削装置 - Google Patents
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JP7793582B2 - 拡大掘削装置 - Google Patents

拡大掘削装置

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JP7793582B2 JP2023189415A JP2023189415A JP7793582B2 JP 7793582 B2 JP7793582 B2 JP 7793582B2 JP 2023189415 A JP2023189415 A JP 2023189415A JP 2023189415 A JP2023189415 A JP 2023189415A JP 7793582 B2 JP7793582 B2 JP 7793582B2
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本発明は、地中に形成された杭穴先端部を拡大掘削して根固め球根部を築造するための拡大掘削装置に関する。
地中に形成された杭穴先端部を拡大掘削して根固め球根部を形成する拡大掘削装置として、例えば特許文献1に記載された拡大掘削装置がある。この拡大掘削装置は、掘削ロッドの先端に掘削ロッドと一体に連結可能な掘削シャフトと、掘削シャフトの外周に掘削シャフトの軸心と平行をなし、かつ、掘削シャフトの周方向に沿って等間隔に配置された複数の支軸と、各支軸に回動可能に取り付けられた拡大翼とを備え、掘削ロッドが正回転する杭穴掘削作業時は、土圧を受けた拡大翼が縮径状態を保持し、掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時は、土圧を受けた拡大翼が支軸回りに回動して拡径状態となり、その状態のままで掘削シャフトとともに複数の拡大翼が回転することにより周囲の地盤を拡大削孔するものである。
特開2023-116136号公報
ところで、上記従来の拡大掘削装置では、拡大掘削作業を行う際には正回転している掘削ロッドを逆回転させることにより、拡大翼が土圧を受けて開くようにしたものである。しかしながら、掘削ロッドが逆回転を開始する際には拡大翼は閉じた状態であるため、孔壁面と接触しても摩擦力が小さく、孔壁面上を滑る傾向にある。そのため、逆回転を開始してから拡大翼が開き始めるまでに時間のロスが発生する。
そこで、本発明においては、掘削ロッドが逆回転を開始した際に拡大翼を素早く開いて拡大削孔を行うことが可能な拡大掘削装置を提供することを目的とする。
本発明の拡大掘削装置は、掘削ロッドに対して一体に回転するように連結可能な掘削シャフトと、掘削シャフトの外周に掘削シャフトの軸心と平行をなし、かつ、掘削シャフトの周方向に沿って等間隔に配置された複数の支軸と、複数の支軸にそれぞれ回動可能に取り付けられた拡大翼とを備え、掘削ロッドが正回転する杭穴掘削作業時には、土圧を受けた拡大翼が縮径状態を保持し、掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時には、土圧を受けた拡大翼が支軸回りに回動して拡大翼の一部が掘削シャフトの外周に当接するまで広がって拡径状態を保持する拡大掘削装置であって、拡大翼の先端部外側面に、掘削ロッドの逆回転開始時に孔壁に最初に接触する位置に第1の掘削ビットを備えたものである。
本発明の拡大掘削装置によれば、掘削ロッドが正回転して杭穴掘削作業を行い、掘削ロッドを逆回転して拡大掘削作業を行う際、拡大翼の先端部外側面に備えられた第1の掘削ビットが孔壁に最初に接触することによって早期に摩擦を生じ、拡大翼を素早く開くことが可能となる。
本発明の拡大掘削装置は、拡大翼の先端部に、拡径状態において孔壁に接触する第2の掘削ビットを備えることが望ましい。これにより、拡大翼の拡径状態において孔壁に第2の掘削ビットが接触し、孔壁を的確に切削することが可能となる。
ここで、第2の掘削ビットの向きは、掘削ロッドの逆回転方向に対する角度が0°~25°、より好ましくは0.2°~12°の方向であることが望ましい。これにより、掘削ロッドを逆回転させながら引き上げまたは押し下げして孔壁を拡大掘削する際、孔壁から加わる機械的応力を第2の掘削ビットに効率的に受けて孔壁を切削することができる。
また、拡大翼は、掘削ロッドの逆回転方向に対する角度が0°~25°、より好ましくは0.2°~12°の方向に回動するものであることが望ましい。これにより、掘削ロッドを逆回転させながら引き上げまたは押し下げして孔壁を拡大掘削する際、孔壁から加わる機械的応力を拡大翼に効率的に受けて拡大翼を素早く開くことが可能となる。特に、掘削ロッドを逆回転させながら引き上げて孔壁を拡大掘削する場合には、拡大翼が傾斜していることで重力も作用するため拡大翼がさらに開きやすくなり、また、孔壁を切削する際には下向きに加わる応力が分散する。
(1)拡大翼の先端部外側面に、掘削ロッドの逆回転開始時に孔壁に最初に接触する位置に第1の掘削ビットを備えた構成により、拡大翼を素早く開いて拡大削孔を行うことが可能となる。
(2)拡大翼の先端部に、拡径状態において孔壁に接触する第2の掘削ビットを備えることにより、拡大翼の拡径状態において第2の掘削ビットにより孔壁を的確に切削して拡大削孔を行うことが可能となる。
(3)第2の掘削ビットの向きが、掘削ロッドの逆回転方向に対する角度が0°~25°、より好ましくは0.2°~12°の方向であることにより、掘削ロッドを逆回転させながら引き上げまたは押し下げして孔壁を拡大掘削する際、孔壁から加わる機械的応力を第2の掘削ビットに効率的に受けて孔壁を切削することで孔壁掘削効率が向上する。また、第2の掘削ビットの機械的強度保全が向上する。
(4)拡大翼が、掘削ロッドの逆回転方向に対する角度が0°~25°の方向に回動するものであることにより、掘削ロッドを逆回転させながら引き上げまたは押し下げして孔壁を拡大掘削する際、孔壁から加わる機械的応力を拡大翼に効率的に受けて拡大翼を素早く開いて拡大掘削を行うことが可能となる。特に、掘削ロッドを逆回転させながら引き上げて孔壁を拡大掘削する場合には、拡大翼が傾斜していることで重力も作用するため拡大翼がさらに開きやすくなり、また、孔壁を切削する際には下向きに加わる応力が分散するので、拡大翼の耐荷重も向上する。
本発明の実施の形態における拡大掘削装置の拡大翼が縮径した状態を示す正面図である。 図1の拡大掘削装置の平面図である。 図1の拡大掘削装置の拡大翼が拡径した状態を示す正面図である。 図3の拡大掘削装置の平面図である。 図1の拡大翼を省略したX矢視図である。 図1の拡大掘削装置に掘削ヘッドを連結した状態を示す正面図である。 図1の拡大掘削装置に掘削ヘッドを連結した状態を示す斜視図である。 図1の拡大掘削装置の使用状態(拡大翼が縮径した状態)を示す垂直断面図である。 拡大翼の支軸の角度が0°の場合に孔壁を切削する拡大翼先端部の掘削ビットの向きを示す説明図である。 拡大翼の支軸の角度がθの場合に孔壁を切削する拡大翼先端部の掘削ビットの向きを示す説明図である。
図8に示すように、本発明の実施の形態における拡大掘削装置100は、地中に形成された杭穴Hの先端部を拡大掘削して根固め球根部(図示せず。)を築造するためのものである。拡大掘削装置100は、掘削ロッド1の先端に設けられる。掘削ロッド1は、オーガーマシン等の駆動手段(図示せず。)により正逆方向に回転駆動される駆動軸2と、駆動軸2の外周に設けられた螺旋状の掘削羽根3とを備える。
図1~図4に示すように、拡大掘削装置100は、掘削ロッド1(図8参照。)に対して一体に回転するように連結可能な掘削シャフト10と、掘削シャフト10の外周に設けられた2つの支軸13と、各支軸13に回動可能に取り付けられた2つの拡大翼11とを備える。掘削シャフト10の下端側には、図5および図6に示すように掘削ヘッド20が連結される。
掘削シャフト10は、軸心10cを中心とする円柱の側面の一部を、2つの平面12a,12aで切り落とした形状の軸部12を有する。2つの平面12a,12aは、各支軸13が配置された部分を避ける位置に、軸心10cを挟んで2つの拡大翼11のそれぞれに向けて軸心10cに平行に形成されている。掘削シャフト10は、掘削ロッド1の駆動軸2の先端に掘削ロッド1と一体に回転するように連結される。掘削シャフト10の軸部12の上端側には、掘削ロッド1の駆動軸2の下端部分に連結するための六角柱状のコネクタ14aが突設されている。掘削シャフト10の軸部12の下端側には、掘削ヘッド20の駆動軸21の上端側に突設されたコネクタ22(図6参照。)が嵌入可能なコネクタ穴14bが軸心10c方向に穿設されている。
2つの支軸13は、掘削シャフト10の軸部12の外周の円弧面12b,12bに、掘削シャフト10の軸心10cと角度θ(図5参照。)をなし、かつ、掘削シャフト10の周方向に沿って等間隔(180°間隔)に配置されている。各支軸13は、図1,2に示すように軸心10cと平行な方向に離れ、かつ図5に示すように水平方向に対して角度θに傾斜させて設けられた一対のブラケット16,16を介して掘削シャフト10の軸部12の外周の円弧面12b,12bから離れた位置に固定されている。
拡大翼11は、掘削ロッド1が矢線R方向に正回転する杭穴掘削作業時には土圧を受けて図1および図2に示すように支軸13回りに回動し、掘削羽根3の回転軌跡内に収容された縮径状態となる。一方、掘削ロッド1が矢線L方向に逆回転する拡大掘削作業時には、拡大翼11は土圧を受けて支軸13回りに回動し、図3および図4に示すように掘削羽根3の回転軌跡より半径方向外方に突出した拡径状態となる。
図1および図2に示す縮径状態における拡大翼11の先端部11aの外側面11bには、掘削ロッド1の逆回転開始時に孔壁に最初に接触する位置に第1の掘削ビット15aを備える。また、拡大翼11の先端部11aには、図3および図4に示す拡径状態において孔壁に接触する第2の掘削ビット15bを備える。拡大翼11の先端部の上下面には、拡大翼11の拡径状態で拡大翼11が入り込んだ孔壁の上部面および下部面を切削する第3の掘削ビット15cを備えている。
拡大翼11は、矢線L方向の前方側の面、すなわち拡大掘削作業時に土圧を受ける面が、支軸13から離れるにつれて矢線L方向の後方側へ湾曲した凸面11cと、この凸面11cに連続して反対側、すなわち矢線L方向の前方側へ湾曲した凹面11dとを有する。また、拡大翼11の基端側には、先端部から離れる方向に突出した突起部11eが設けられている。なお、本実施形態においては、拡大翼11は掘削シャフト10の外周に180°間隔で2箇所に配置されているが、拡大翼11の形状、個数や配置間隔などは本実施形態に限定されない。
図6および図7に示すように、掘削ヘッド20は、円筒状の駆動軸21と、駆動軸21の上端側に突設された六角柱状のコネクタ22と、駆動軸21の外周に設けられた螺旋状の掘削羽根23とを備えている。各掘削羽根23の先端には掘削ビット24が設けられている。拡大掘削装置100の掘削シャフト10の下端側のコネクタ穴14bに、掘削ヘッド20の上端側のコネクタ22を嵌入し、所定の固定手段で固定することにより、拡大掘削装置100と掘削ヘッド20とが一体的に連結される。
次に、掘削ヘッド20と一体化された拡大掘削装置100を、掘削ロッド1の駆動軸2の先端に掘削ロッド1と一体に回転するように連結する。具体的には、駆動軸2の先端に穿設されたコネクタ穴4(図8参照。)に、拡大掘削装置100の掘削シャフト10の上端側のコネクタ14aを嵌入し、所定の固定手段で固定することにより、掘削ロッド1と、拡大掘削装置100および掘削ヘッド20とが一体的に連結される。これにより、拡大掘削装置100および掘削ヘッド20は、掘削ロッド1と一体的に回転するように連結される。
次に、上記構成の拡大掘削装置100の動作について説明する。
図8に示すように、杭穴掘削作業時は掘削ロッド1を矢線R方向に正回転させる。このとき、図1および図2に示すように、土圧を受けた拡大翼11の先端部11aが掘削シャフト10に接近した状態を保持するので拡大翼11は縮径状態に保たれる。したがって、掘削ロッド1を矢線R方向に正回転させることにより、杭穴掘削作業を円滑に行うことができる。
一方、拡大掘削作業時は掘削ロッド1を矢線L方向に逆回転させながら引き上げる。このとき、図3および図4に示すように、土圧を受けた複数の拡大翼11がそれぞれ支軸13回りに回動して拡大翼11が拡がっていく。このとき、拡大翼11の先端部11aの外側面11bに備えられた第1の掘削ビット15aが孔壁に最初に接触することによって早期に摩擦を生じ、拡大翼11を素早く開くことができる。
また、掘削シャフト10の軸部12は、軸心10cを中心とする円柱の側面の一部を、2つの拡大翼11に向けて軸心10cを挟んで軸心10cに平行な2つの平面12a,12aで切り落とした形状となっているため、この切り落とした空間に掘削土砂が存在し、掘削ロッド1が逆回転した際にこの空間の掘削土砂が拡大翼11へ向かって流れ、拡大翼11が受ける土圧を増やすことができる。なお、軸部12は、図2に破線17で示すように拡大翼11に向けて斜め方向に、かつ軸心に平行に切り落とした形状とすることも可能である。この場合も同様に、掘削ロッド1が逆回転した際にこの空間の掘削土砂が拡大翼11へ向かって流れ、拡大翼11が受ける土圧を増やすことができる。
また、拡大翼11にはその凸面11cおよび凹面11dにより掘削土砂を受けやすい空間が形成されているため、掘削土砂は凸面11cおよび凹面11dに沿って外周後方部へとスムーズに流れるようになり、拡大翼を素早く開くことができる。
こうして、拡大翼11は突起部11eが掘削シャフト10の外周に当接するまで拡がっていき、図3および図4に示す拡径状態に保たれる。そして、掘削羽根23(図8参照。)より大きな回転半径を描いて矢線L方向に逆回転しながら引き上げられる複数の拡大翼11の第2の掘削ビット15bおよび第3の掘削ビット15cにより、図8に示す地盤中に形成された杭穴Hの拡大翼11の周囲の地盤が拡大掘削され、杭穴Hより内径の大きな根固め球根部(図示せず。)が形成される。
拡大掘削装置100の拡大翼11は大きな回転半径を描いて矢線L方向に回転して杭穴H(図8参照。)の周囲の地盤を拡大掘削するので、従来の拡大掘削装置より拡大掘削率を高めることができる。また、拡大翼11の拡径状態においては、孔壁に第2の掘削ビット15bが接触するとともに、孔壁に拡大翼11が入り込んで引き上げられることにより孔壁の上部面に第3の掘削ビット15cが接触するので、孔壁を的確に切削して拡大削孔を行うことができる。
なお、拡大翼11が矢線L方向に回転して地盤を掘削するときに突起部11eに生じる土圧の反力は、掘削シャフト10の外周(突起部11eが当接している部分)で支えるので、損傷しにくく、簡素な構造でありながら高強度を発揮する。また、支軸13は掘削シャフト10の外周から離れた位置に配置されているので、支軸13と反力点(突起部11e)との間に溜まった土砂が、拡大翼11が拡径するときに噛むことがなく、スムーズな拡径動作を確保することができる。
拡大掘削作業が終了後、掘削ロッド1(図8参照。)を矢線R方向に正回転させると、土圧を受けた複数の拡大翼11はそれぞれ図1および図2に示す縮径状態に戻るので、拡大掘削装置100および掘削ヘッド20は掘削ロッド1とともに容易に地上に引き上げることができる。
拡大掘削装置100を構成する拡大翼11は、掘削ロッド1を介して掘削シャフト10を逆回転させたり、正回転させたりするだけで、拡径したり、縮径したりするので、油圧系や電気系の動作システムが不要である。このため、拡大掘削装置100は機械的要素のみで構成することができ、構造も簡素である。
次に、拡大翼11の回動角度について、図9および図10を参照して説明する。
まず、基本条件として、掘削ロッド1の回転数は、5rpm~25rpmの範囲が多く適用される。そのため、例えば、拡大掘削径がφ1000mmの場合、拡大翼11の先端部11aの摺動距離(φ1000mm×3.14×回転数÷60)は、約261.8mm/s~1309mm/sとなる。また、拡大掘削作業時の掘削ロッド1の引き上げ速度は0.5m/min(8.3mm/s)~2.0m/min(33.3mm/s)の範囲が多く適用される。
上記適用範囲において、逆回転による機械的な手段で拡大掘削する場合、拡大翼11の先端部11aに設けられた第2の掘削ビット15bは、孔壁から加わる機械的応力を効率的に受けられる向きに配置して孔壁を切削することが有効である。掘削ロッド1の回転により第2の掘削ビット15bは図9に示す二等辺三角形の辺abを移動する。また、掘削ロッド1の引き上げにより第2の掘削ビット15bは辺bcを移動する。その結果、第2の掘削ビット15bはこれらの合成ベクトルである辺acの軌跡を辿る。
ここで、拡大掘削径がφ1000mmのモデルケースでは、回転数が遅く(261.8mm/s)、引き上げ速度が速い(33.3mm/s)場合、θ1=tan-1(b/a)≒7.3°となる。一方、回転数が速く(1309mm/s)、引き上げ速度が遅い(33.3mm/s)場合、θ2≒0.4°となる。一般的な拡大掘削径はφ600mm~φ2000mmであることから、θは概ね0.2°~12°となる。但し、機械的公差によるガタを考慮すると、θは0°~25°に設定するのが良い。
なお、本実施形態においては、掘削ロッド1を逆回転させながら引き上げて孔壁を拡大掘削する例について説明したが、逆に、掘削ロッド1を逆回転させながら押し下げて孔壁を拡大掘削する構成とすることも可能である。この場合、角度θは逆(-)となる。
本実施形態における拡大掘削装置100では、拡大翼11を回動可能に支持する2つの支軸13を、掘削シャフト10の軸心10cと角度θをなすように配置することで、拡大翼11を角度θの方向に回動するものとしている。これにより、掘削ロッド1を逆回転させながら引き上げまたは押し下げして孔壁を拡大掘削する際、孔壁から加わる機械的応力を拡大翼11に効率的に受けて拡大翼11を素早く開くことが可能となる。
特に、掘削ロッド1を逆回転させながら引き上げて孔壁を拡大掘削する場合には、拡大翼11が角度θで傾斜していることで重力も作用するため拡大翼11がさらに開きやすくなり、また、孔壁を切削する際には下向きに加わる応力が分散するので、拡大翼11の耐荷重も向上する。
また、図10に示すように、第2の掘削ビット15bの向きを掘削ロッド1の逆回転方向に対する角度をθだけ傾けることにより、第2の掘削ビット15bは孔壁面に対して直角に圧接して移動することが可能となる。これにより、掘削ロッド1を逆回転させながら引き上げまたは押し下げして孔壁を拡大掘削する際、孔壁から加わる機械的応力を第2の掘削ビット15bに効率的に受けて孔壁を切削することで孔壁掘削効率が向上する。また、第2の掘削ビット15bの機械的強度保全が向上する。
本発明に係る拡大掘削装置は、地中に形成された杭穴先端部を拡大掘削して根固め球根部を形成する工事を施工する装置として、土木建築業などの分野において広く利用することができる。
1 掘削ロッド
2 駆動軸
3 掘削羽根
4 コネクタ穴
10 掘削シャフト
10c 軸心
11 拡大翼
11a 先端部
11b 外側面
11c 凸面
11d 凹面
11e 突起部
12 軸部
12a 平面
12b 円弧面
13 支軸
14a コネクタ
14b コネクタ穴
15a,15b,15c 掘削ビット
16 ブラケット
20 掘削ヘッド
21 駆動軸
22 コネクタ
23 掘削羽根
24 掘削ビット
100 拡大掘削装置

Claims (4)

  1. 掘削ロッドに対して一体に回転するように連結可能な掘削シャフトと、
    前記掘削シャフトの外周に前記掘削シャフトの軸心と平行をなし、かつ、前記掘削シャフトの周方向に沿って等間隔に配置された複数の支軸と、
    前記複数の支軸にそれぞれ回動可能に取り付けられた拡大翼とを備え、
    前記掘削ロッドが正回転する杭穴掘削作業時には、土圧を受けた前記拡大翼が縮径状態を保持し、
    前記掘削ロッドが逆回転する拡大掘削作業時には、土圧を受けた前記拡大翼が前記支軸回りに回動して前記拡大翼の一部が前記掘削シャフトの外周に当接するまで広がって拡径状態を保持する拡大掘削装置であって、
    前記拡大翼の先端部外側面に、前記掘削ロッドの逆回転開始時の前記拡大翼が縮径状態において孔壁に接し摩擦を発生させる位置に第1の掘削ビットを備えた拡大掘削装置。
  2. 前記拡大翼の先端部に、前記拡径状態において孔壁に接触する第2の掘削ビットを備えた請求項1記載の拡大掘削装置。
  3. 前記第2の掘削ビットの向きは、前記掘削ロッドの逆回転方向に対する上向きまたは下向きの角度が0°~25°の方向である請求項2記載の拡大掘削装置。
  4. 前記拡大翼は、前記掘削ロッドの逆回転方向に対する上向きまたは下向きの角度が0°~25°の方向に回動するものである請求項1から3のいずれか1項に記載の拡大掘削装置。
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