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JP7793979B2 - 液体収容容器、および液体収容容器に液体を収容させる方法 - Google Patents
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JP7793979B2 - 液体収容容器、および液体収容容器に液体を収容させる方法 - Google Patents

液体収容容器、および液体収容容器に液体を収容させる方法

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Description

本開示は、液体収容容器、および液体収容容器に液体を収容させる方法に関する。
従来、使用済みのインクカートリッジにインクを再充填する技術が存在する。特許文献1の技術においては、インクカートリッジ内において、インク吐出口と差圧弁収容室とは連通している。また、インク吐出口と第1インク収容室と第2インク収容室とはその順に連通している。第1インク流通口を介して第1インク収容室と第2インク収容室とを連通する流路は、差圧弁の膜弁に対して、差圧弁収容室とは逆の側に位置する。
特許文献1の技術においては、まず、インクカートリッジの外部から、インクカートリッジ内において差圧弁収容室とインク吐出口を接続する流路に至る挿入路を、ドリルを用いて形成する。挿入路に封止栓を挿入することにより、差圧弁収容室とインク吐出口との間を遮断する。インク吐出口からインクを注入する。インクは差圧弁収容室には流入しないため、インク吐出口から、第1インク収容室を経て、差圧弁が封止している第1インク流通口に至る経路の圧力が、差圧弁収容室内に比べて高くなる。すると、膜弁が変形して第1インク流通口が開く。その結果、インク吐出口から注入されたインクが第1インク収容室および第2インク収容室に充填される。その後、封止栓が除去され、挿入路が封止される。
特許文献2の技術においては、以下のように、インクカートリッジにインクが再充填される。インクカートリッジの吐出口が上を向く姿勢にインクカートリッジを配する。大気開放口を密封する。大気開放口から液体インク収容室までの流路の途中に注入口を開口する。注入口を介して内部を負圧にして、注入口から液体インクを注入する。その後、インクカートリッジの液体インク流路の屈曲に合わせてインクカートリッジを回転させつつ、インク吐出口を吸引して、各室およびインク収容室に注入された液体インクを移動させて、液体残量センサ-室内の気泡を排出させる。
特開2018-89790号公報 特開2013-241012号公報
上記のいずれの技術においても、インクを注入する処理において、インクカートリッジが様々な向きに配されるために、インク収容室内のインクが大気開放口を通じて外部に流出する可能性がある。
本開示の一形態によれば、筐体を備える液体収容容器が提供される。この液体収容容器は、前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備える。液体収容容器は、前記大気導入路の一部を構成する1以上の捕捉部であって、1以上の柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記柱状の空間に流通させる第1領域と、前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられ円形の外形を有する円開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、捕捉部を含む。前記第2領域は、前記円開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記円開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含む。
このような態様とすれば、液体収容容器が様々な向きに配された場合にも、大気導入路の一部を構成する捕捉部に含まれ互いに異なる方向に伸びている第1領域と第2領域とにより、液体を捕捉することができる。その結果、液体収容室内の液体が大気開放口を通じて外部に流出する可能性を低減することができる。
本実施形態の液体収容容器ICを示す斜視図である。 本実施形態の液体収容容器ICの分解斜視図である。 液体収容容器ICの側面図である。 図3のIV-IV断面図である。 図3とは逆の方向から見た液体収容容器ICの側面図である。 封止フィルムFLe、隔壁フィルムFLpなどが貼付されていない状態の液体収容容器ICを示す斜視図である。 図3および図6に示される捕捉部4C近傍の部分を拡大して示す拡大図である。 使用済みの液体収容容器ICにインクを再充填する際に使用される吸引装置700の構成を示すブロック図である。 使用済みの液体収容容器ICにインクを再充填する際に使用される充填装置800の構成を示すブロック図である。 液体収容容器にインクを再充填する処理を示すフローチャートである。 液体収容容器にインクを再充填する際の各バルブの開閉状態を示す表である。 捕捉部4Cの円柱状の空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。 ステップS200後における空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。 ステップS500後における空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。 ステップS600後における空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。 図10のステップS600の処理後における隔壁フィルムFLpの穴FLpOの近傍の状態を示す説明図である。 図10のステップS600における処理を示すフローチャートである。 封止フィルムFLe、隔壁フィルムFLpなどが貼付されていない状態の液体収容容器ICbを示す斜視図である。
A.第1実施形態:
A1.液体収容容器の構成:
図1は、本実施形態の液体収容容器ICを示す斜視図である。液体収容容器ICは、内部にインクを収容している。液体収容容器ICは、プリンターに装着されて、液体供給口200からプリンターにインクを供給する。液体収容容器ICは、直方体状の外形形状を有する筐体900を備える。筐体900は、ポリプロピレン(PP)により構成されている。液体収容容器ICは、プリンターに装着されて使用される際の姿勢において、側面である面の一つにメモリーチップMCを備える。メモリーチップMCは端子を備えており、端子を介してプリンターの回路と電気的に接続される。以下、プリンターに装着されて使用される際の姿勢を基準に、筐体900の「底面」、筐体900の「上面」、筐体900の「側面」の呼称を用いる。
図2は、本実施形態の液体収容容器ICの分解斜視図である。液体収容容器ICは、内部に、ゴム膜GMと、コイルバネSP3と、バルブ蓋VCとを備える(図2の中央部参照)。ゴム膜GMと、コイルバネSP3と、バルブ蓋VCとは、液体収容容器IC内において、その順に重ねられて、差圧弁325を構成する。差圧弁325については、後に説明する。
液体収容容器ICは、筐体900の底面近傍であって、メモリーチップMCが取り付けられている側面の近傍の部位に、コイルバネSP2、バルブV2、シールゴムSR、供給口フィルムFLspを備える(図2の中央部参照)。コイルバネSP2、バルブV2、シールゴムSRは、液体供給口200の近傍の液体供給路300内において、その順に配される。供給口フィルムFLspは、液体供給口200を封止する。供給口フィルムFLspは、液体収容容器ICが使用される際には、筐体900から剥がされる。
液体収容容器ICは、筐体900の底面であって、メモリーチップMCが取り付けられている側面と向かい合う側面の近傍の部位に、プリズムPRを備える(図2の中央部参照)。プリズムPRの一部は、液体収容容器IC内の液体収容室121内に露出している。プリズムPRは、プリンターから照射された光を反射することにより、液体収容室121内のインクの量に関する情報を、プリンターに提供する。
液体収容容器ICは、筐体900の一つの側面であって、メモリーチップMCが取り付けられている側面と接続されている側面において、メモリーチップMCが取り付けられている側面と向かい合う側面の近傍の部位に、大気開放口401を備える(図2の上段左部参照)。大気開放口401は、剥離可能な封止フィルムFLeによって、封止されている(図1の上段左部参照)。封止フィルムFLeは、表面に剥離可能なウレタン粘着剤の層を有する。封止フィルムFLeは、ウレタン粘着剤によって、筐体900に剥離可能に貼付されている。封止フィルムFLeは、液体収容容器IC内の液体収容室117,121に収容されるインクを流通させない。
このような構成とすることにより、液体収容容器ICの使用が開始される前の状態において、大気導入路400内において、捕捉部4Cからさらに大気開放口401側の部位に流出するインクについても、大気開放口401を通じて外部に流出しないようにすることができる。なお、捕捉部4Cについては、後に説明する。
封止フィルムFLeは、液体収容容器ICが使用される際には、筐体900から剥がされる。すなわち、大気開放口401が開口される。大気開放口401は、大気導入路400を介して、液体収容容器ICの外部と液体収容室117,121との間に、空気を流通させることができるようになる。その結果、液体収容室117,121から液体供給口200に適切にインクを送出することができる。
封止フィルムFLeが貼付される筐体900の一つの側面の他の部位は、隔壁フィルムFLpによって、封止されている(図1、および図2の下段左部参照)。なお、使用前の液体収容容器ICにおいては、隔壁フィルムFLpは、第1隔壁フィルムFLp1によって構成される。液体収容容器ICが使用された後に液体収容容器ICにインクが再充填された状態においては、隔壁フィルムFLpは、第1隔壁フィルムFLp1と第2隔壁フィルムFLp2とによって構成される(図2の下段左部、および図1の下段右部参照)。
封止フィルムFLeが貼付される筐体900の一つの側面と向かい合う一つの側面は、内フィルムFLiによって、封止されている(図2の上段右部参照)。内フィルムFLiによって封止されている一つの側面は、さらに、蓋910によって、覆われている。
筐体900の上面には、ラベルLbが貼付されている(図2の上段中央部参照)。ラベルLbには、液体収容容器ICが収容しているインクの色を示す情報が印刷されている。
図3は、図1および図2と略同じ方向から見た液体収容容器ICの側面図である。図4は、図3のIV-IV断面図である。図5は、図3とは逆の方向から見た液体収容容器ICの側面図である。図6は、封止フィルムFLeと、隔壁フィルムFLpと、通気フィルムFLvと、供給口フィルムFLspと、が貼付されていない状態の液体収容容器ICを示す斜視図である。
液体収容容器ICは、液体収容室117,121と、液体供給口200と、液体供給路300と、大気開放口401と、大気導入路400と、を備える。液体収容室117,121は、筐体900内に設けられ、インクを収容する(図5の上段右部および下段右部参照)。液体収容室117,121は、液体収容容器IC内に設けられている連通路120によって接続されている。具体的には、連通路120は、液体収容室117から受け取ったインクを、流通孔118,119を通して流通させ、液体収容室121に供給する(図3の中段左部および図5の中段右部参照)。
液体供給口200は、筐体900の底面に設けられている(図3の下段右部、図5の下段左部、および図6の下段右部参照)。液体供給口200は、液体収容室117,121内のインクを液体収容容器ICの外部に供給する。液体供給路300は、筐体900内に設けられる。
液体供給路300は、液体供給口200と液体収容室117,121とを接続する。具体的には、液体供給路300は、液体収容室121から受け取ったインクを、流通孔322,323,324,326,327、ならびに流路部分328を通して流通させ、液体供給口200に供給する(図5の下段中央具および中段左部、ならびに図4参照)。
液体供給路300は、差圧弁325を備える(図4の上段参照)。差圧弁325は、筐体900を構成する壁部と、ゴム膜GMと、コイルバネSP3と、バルブ蓋VCと、により構成される。差圧弁325は、液体供給路300のうち差圧弁325と液体供給口200との間の流路部分の圧力である下流圧力が、液体供給路300のうち差圧弁325と液体収容室117,121との間の流路部分の圧力である上流圧力よりも、小さく、かつ下流圧力と上流圧力の差があらかじめ定められた値より大きいときに、液体供給路300を導通させる。差圧弁325は、下流圧力と上流圧力の差が上記のあらかじめ定められた値よりも小さいか、下流圧力が上流圧力よりも大きいときに、液体供給路300を遮断する。
このような構成とすることにより、液体収容室117,121から液体供給口200に向けて、インクを適切に供給でき、かつ、逆向きのインクの流通を防止できる。
大気開放口401は、前述のように、筐体900の一つの側面であって、メモリーチップMCが取り付けられている側面と向かい合う側面の近傍の部位に、設けられる(図3の上段左部および図6の上段左部参照)。大気開放口401は、大気を液体収容室117,121内に導入する。
大気導入路400は、筐体900内に設けられる。大気導入路400は、大気開放口401と液体収容室117,121とを接続する。具体的には、大気導入路400は、大気開放口401を介して空気を導入し、流通孔402,405,406,407,415,416を通して流通させ、液体収容室117に供給する(図3、および図5参照)。
大気導入路400は、大気開放口401から液体収容室117に向かう向きに、順に、屈曲流路部403と、障壁流路部4Hと、空気室408,409と、捕捉部4Cと、空気室414と、を備える(図3、および図5参照)。
捕捉部4Cは、大気導入路400の一部を構成する(図3の下段右部、図5の下段左部、および図6の下段右部参照)。捕捉部4Cは、大気導入路400に侵入したインクを捕捉する機能を奏する。捕捉部4Cの構成については、後に詳細に説明する。
大気導入路400は、捕捉部4Cよりも大気開放口401側の部位において、通気フィルムFLvによって、塞がれている(図3の上段中央部参照)。通気フィルムFLvは、流通孔405を囲み、周りの壁部よりも高さが低い壁の上端に溶着されて、高さが低い壁に囲まれた空間の、高さが低い壁を囲む空間とを仕切っている。通気フィルムFLvは、空気を流通させることができかつ液体収容室117,121に収容されるインクを流通させない素材で構成されている。具体的には、通気フィルムFLvは、気体の酸素や窒素の分子を流通させ、液体の分子を流通させない大きさの微細孔を有するフィルムで構成されている。
このような態様とすることにより、大気導入路400内において、捕捉部4Cからさらに大気開放口401側の部位に流出する液体についても、大気開放口401を通じて外部に流出しないようにすることができる。
障壁流路部4Hは、大気導入路400において、捕捉部4Cと通気フィルムFLvとの間の部位に、位置する。障壁流路部4Hは、液体収容容器ICの液体供給口200から外部にインクを供給するときの液体収容容器ICの姿勢において、捕捉部4Cよりも鉛直上方に位置する。具体的には、障壁流路部4Hは、流通口405と流通口406の間の流路部分4H1、および流通口406と流通口407の間の流路部分4H2である(図5の上段左部、図3の上段右部、および図6の上段右部参照)。
このような態様とすることにより、捕捉部4Cを通過したインクが存在した場合にも、そのインクは、重力に逆らって上昇して、鉛直上方に位置する障壁流路部4Hを乗り越えない限り、通気フィルムFLvには到達しない。このため、捕捉部4Cを通過したインクが通気フィルムFLvに接触する可能性を低減することができる。その結果、通気フィルムFLv全体がインクで濡れることにより、大気導入路400において空気が流通できなくなる可能性を低減することができる。
屈曲流路部403は、大気導入路400において、捕捉部4Cと通気フィルムFLvとの間に位置する(図3の上段左部および図6の上段左部参照)。屈曲流路部403は、前後の流路部分よりも断面積が小さく相互に180度異なる向きに空気を流通させる一対の流路部分を含む。本実施形態においては、屈曲流路部403は、3組の流路部分を含む。なお、大気導入路400は、捕捉部4Cと液体収容室117,121との間には、そのような屈曲流路部403を備えない。
このような構成とすることにより、大気導入路400を介して液体収容室117,121内のインクの揮発成分が蒸発する量を、低減することができる。
空気室408,409,414は、大気導入路400の途中において、空気を滞留させるための部屋である(図5の上段左部および下段左部参照)。
図7は、図3および図6に示される捕捉部4C近傍の部分を拡大して示す拡大図である。捕捉部4Cは、大気導入路400の一部を構成する。捕捉部4Cは、第1領域4C1と、第2領域4C2と、第3領域4C3と、を含む。
第1領域4C1は、具体的には、4個の円柱状の空間410,411,412,413である。円柱状の空間410,411,412,413は、互いに平行な方向に伸びている。円柱状の空間410,411,412,413は、液体収容容器ICがプリンターに装着されて使用される際の姿勢において、水平方向と一致する方向に伸びている。円柱状の空間410,411,412,413を「第1領域」とも呼ぶ。大気開放口401から導入された空気は、捕捉部4Cにおいて、第1領域410,411,412,413を順に流通される。
第2領域4C2は、筐体900において、第1隔壁フィルムFLp1と向かい合う側に設けられている(図2、および図3の下段右部参照)。第2領域4C2は、第1領域4C1とは異なる方向に伸びている流路部分4C21,4C22である。より具体的には、流路部分4C21,4C22は、第1領域410,411,412,413が伸びる方向と垂直な方向に伸びている。流路部分4C21,4C22は、液体収容容器ICがプリンターに装着されて使用される際の姿勢において、鉛直方向と一致する方向に伸びている。流路部分4C21,4C22を、「第2領域」とも呼ぶ。
第2領域4C21は、液体収容容器ICの一部を構成する壁部1402に設けられ円形の外形を有する円開口410oを介して、第1領域410に接続されている(図7の上段右部参照)。第2領域4C21は、壁部1402に設けられ円形の外形を有する円開口411oを介して、第1領域411に接続されている。
第2領域4C21は、壁部1402と、周囲壁1403と、隔壁フィルムFLpと、により画定されている(図7の上段右部参照)。壁部1402は、筐体900の構成要素のうち、円開口410oが設けられている壁部である。周囲壁1403は、壁部1402から突出している壁部である。周囲壁1403は、円開口410oを囲んでいる。隔壁フィルムFLpは、周囲壁1403の上端に接合されている。隔壁フィルムFLpは、周囲壁1403に囲まれた空間と液体収容容器ICの外部との間を隔てている(図2の下段左部参照)。なお、技術の理解を容易にするため、図7において、隔壁フィルムFLpは、示されていない。
第2領域4C22は、壁部1402に設けられ円形の外形を有する円開口412oを介して、第1領域412に接続されている(図7の中段左部参照)。第2領域4C22は、液体収容容器ICの一部を構成する壁部1402に設けられ円形の外形を有する円開口413oを介して、第1領域413に接続されている。このような構成を有するため、円開口413oは、液体収容容器ICの向きによらず、第2領域4C2との間でインクのやりとりを行うことができる。
第2領域4C22は、壁部1402と、周囲壁1404と、隔壁フィルムFLpと、により画定されている(図7の中段左部参照)。壁部1402は、筐体900の構成要素のうち、円開口412oが設けられている壁部である。
周囲壁1404は、壁部1402から突出している壁部である。周囲壁1404は、円開口412oを囲んでいる。周囲壁1404は、第1部分壁1404aと、第2部分壁1404bと、を含む。
第1部分壁1404aは、円開口412oを囲む部分壁である。円開口412oを介して、円柱状の空間412が、第2領域4C22と接続されている。円柱状の空間412は、大気導入路400において第2領域4C22よりも大気開放口401の側に位置する。第2部分壁1404bは、円開口413oを囲む部分壁である。円開口413oを介して、円柱状の空間413が、第2領域4C22と接続されている。円柱状の空間413は、大気導入路400において第2領域4C22よりも液体収容室117,121の側に位置する。
第2領域4C22のうち、第2部分壁1404bによって囲まれる空間は、第1部分壁1404aによって囲まれる空間よりも大きい。なお、「第1部分壁1404aによって囲まれる空間の大きさ」は、円開口412oの開口面に垂直な方向から見たときに、第1部分壁1404aによって囲まれる領域内に収容され得る最大の仮想円の直径で規定される。「第2部分壁1404bによって囲まれる空間の大きさ」は、円開口413oの開口面に垂直な方向から見たときに、第2部分壁1404bによって囲まれる領域内に収容され得る最大の仮想円の直径で規定される。第2部分壁1404bによって囲まれる空間、および第1部分壁1404aによって囲まれる空間に関する寸法については、後にさらに説明する。
このような態様とすることにより、第2領域4C22のうち、第1部分壁1404aに囲まれる空間よりも液体収容室117,121に近い位置にある第2部分壁1404bに囲まれる空間に、インクを収集しやすい。言い換えれば、第2部分壁1404bに囲まれる空間に、より多くの液体を捕捉することができる。このため、第2部分壁1404bによって囲まれる空間が、第1部分壁1404aによって囲まれる空間よりも小さい態様に比べて、第2領域4C2にインクを誘導しやすい。言い換えれば、大気開放口401にインクがより到達しにくい。
隔壁フィルムFLpは、周囲壁1404の上端に接合されている。隔壁フィルムFLpは、周囲壁1404に囲まれた空間と液体収容容器ICの外部との間を隔てている(図2の下段左部参照)。なお、技術の理解を容易にするため、図7において、隔壁フィルムFLpは、示されていない。
第3領域4C3は、筐体900において、内フィルムFLiと向かい合う側に設けられている(図5の下段左部参照)。第3領域4C3は、第1領域4C1および第2領域4C2とは異なる方向に伸びている流路部分である。より具体的には、第3領域4C3は、第1領域410,411,412,413が伸びる方向と垂直な方向であって、第2領域4C21,4C22が伸びる方向とねじれの位置にある方向に伸びている。
第3領域4C3は、円形の外形を有する円開口を介して、第1領域411に接続されている(図5の下段左部参照)。第3領域4C3は、円形の外形を有する円開口を介して、第1領域412に接続されている。
その結果、大気開放口401から導入された空気は、捕捉部4Cにおいて、第1領域410、第2領域4C21、第1領域411、第3領域4C3、第1領域412、第2領域4C22、第1領域413を、順に流通される。
このような構成とすることにより、液体収容容器ICが様々な向きに配された場合にも、大気導入路400の一部を構成する捕捉部4Cに含まれ互いに異なる方向に伸びている第1領域4C1と第2領域4C2と、第3領域4C3とにより、インクを捕捉することができる。その結果、液体収容室117,121内のインクが大気開放口401を通じて外部に流出する可能性を低減することができる。
また、照明とカメラの組み合わせや、超音波センサ-などにより、捕捉部4C内に存在するインクを、外部から隔壁フィルムFLpを介して容易に検知することができる。このため、捕捉部4Cに捕捉されたインクが大気開放流路を封止していることが検知できた場合には、その液体収容容器ICを使用する対象から除外することにより、液体収容容器ICから外部にインクが適切に供給できない液体収容容器ICを、使用対象から除外することができる。
壁部1402において、円開口413oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離dは、0.6mmである。このような構成とすることにより、周囲壁1404の内壁面と、円開口413oとの間には、壁部1402による段差が存在する。このため、液体収容容器ICの向きが変わった場合に、第1領域4C1としての円柱状の空間413から、液体収容室117,121につながる第2領域4C2に移動したインクが、再び大気開放口401につながる第1領域4C1としての円柱状の空間413に戻る可能性を低減できる。このため、第2領域4C2においてより確実にインクを捕捉することができる。その結果、大気開放口401に向かってインクが逆流するリスクをより抑えることができる。
壁部1402において、円開口412oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離は、0.3mmである。円開口410oの外周と周囲壁1403の基部との間の距離は、0.3mmである。円開口411oの外周と周囲壁1403の基部との間の距離は、0.3mmである。このような構成とすることにより、円開口413o周辺の構造と同様に、第1領域4C1としての円柱状の空間410,411,412から第2領域4C21,4C22に移動したインクが、再び円柱状の空間410,411,412に戻る可能性を低減できる。このため、第2領域4C2においてより確実にインクを捕捉することができる。
筐体900は、壁部1402から周囲壁1404と同じ方向に突出しており周囲壁1404に隣接する他の壁部1406を備える。なお、二つの壁部が「隣接する」とは、二つの壁部の間に、それら二つの壁部と同じ方向に突出する他の壁部がないことを意味する。周囲壁1404の高さは、壁部1406の高さよりも高い。なお、周囲壁1404の高さは、壁部1402から突出方向に測った寸法である。このような態様とすることにより、捕捉部4C内に存在するインクを、他の壁部1406に邪魔されることなく、照明とカメラの組み合わせや、超音波センサ-などにより、外部から隔壁フィルムFLpを介して容易に検知することができる。
本実施形態においては、捕捉部4Cは、4個、すなわち複数の円柱状の空間410,411,412,413を含む。
本実施形態は、このような構成を備えるため、捕捉部4Cが1個のみ円柱状の空間を備える態様に比べて、より多くのインクを捕捉部4Cの複数の円柱状の空間410,411,412,413内に捕捉することができる。
前述の特許文献1の技術においては、ドリルによる挿入路の形成、ならびに差圧弁収容室とインク吐出口との間を遮断するための封止栓の挿入および抜き取りが行われる。そして、挿入路の形状と一致し、かつ、差圧弁収容室とインク吐出口との間を遮断でき、さらに抜き取ることができる形状を備えた封止栓を用意する必要がある。このため、特許文献1の技術においては、インクを再充填するための工程が煩雑である。また、インクを再充填するための装置が複雑なものとなる。
特許文献2の技術においては、インクカートリッジの液体インク流路の屈曲に合わせてインクカートリッジを回転させつつ、インク吐出口を吸引する必要がある。このため、特許文献2の技術においても、インクを再充填するための工程が煩雑である。
しかし、本実施形態の液体収容容器ICは、上記の構成を有するため、後述するように、使用済みの液体収容容器ICに容易にインクを収容させることができる。すなわち、隔壁フィルムFLpに穴FLpOを設け、錐台状の部分830tを有する注入ノズル830を穴FLpOを介して捕捉部4Cに入れ、円開口413oに円錐台状の部分830tを挿入することができる。そして、円開口413oを注入ノズル830で封止できる。液体供給口200を介して液体収容室IC内のインクを吸引できる。その結果、注入ノズル830からインクを送出し、円開口413oを介して液体収容室117,121内にインクを流入させることができる。すなわち、液体収容室117,121内の圧力を低下させて、円開口413oを介して液体収容室117,121内にインクを流入させることができる。以下で、そのための構成および処理について詳細に説明する。
A2.液体収容容器の周辺機器の構成:
図8は、使用済みの液体収容容器ICにインクを再充填する際に使用される吸引装置700の構成を示すブロック図である。吸引装置700は、液体収容容器ICの液体供給口200に接続されて、液体収容容器IC内部のインクおよび空気を吸引する(図6の下段右部参照)。
吸引装置700は、真空ポンプ710と、インクトラップ720と、圧力計730とを備える。真空ポンプ710は、吸引装置700内の吸引路701を介して液体収容容器ICの液体供給口200に接続されて、液体収容容器IC内部のインクおよび空気を吸引する。
インクトラップ720は、真空ポンプ710と、液体収容容器ICに接続される吸引路701の開口端701oと、の間の吸引路701の部位に接続されている。具体的には、インクトラップ720は、真空ポンプ710による吸引が行われる際の吸引装置700の姿勢において吸引路701よりも下方に位置する部屋である。真空ポンプ710によって吸引が行われ、吸引路701内をインクと空気が通過する際に、インクが重力にひかれて、下方のインクトラップ720に落下する。その結果、空気のみが真空ポンプ710に到達する。
インクトラップ720と、吸引路701の開口端701oと、の間の吸引路701の部位には、バルブV71が設けられている。バルブV71は、吸引路701を連通させまたは遮断することができる。
圧力計730は、バルブV71と、吸引路701の開口端701oと、の間の吸引路701の部位に接続されており、吸引路701内の圧力を測定する。
図9は、使用済みの液体収容容器ICにインクを再充填する際に使用される充填装置800の構成を示すブロック図である。充填装置800は、液体収容容器ICの捕捉部4Cの円開口413oに接続されて、液体収容容器ICに新たなインクを供給する(図6の下段右部参照)。
充填装置800は、インクタンク810と、プランジャーポンプ820と、注入ノズル830と、大気開放部840と、を備える。
プランジャーポンプ820は、充填装置800内の供給路801および注入ノズル830を介して、インクタンク810内部のインクを液体収容容器ICに供給する。プランジャーポンプ820と注入ノズル830の間の供給路801の部位には、バルブV82が設けられている。バルブV82は、供給路801を連通させまたは遮断することができる。
インクタンク810は、液体収容容器ICに供給すべきインクを貯留している。インクタンク810は、注入ノズル830に対して、プランジャーポンプ820と並列に接続されている。インクタンク810は、バルブV82とプランジャーポンプ820との間の供給路801の部位に、接続されている。インクタンク810と供給路801の間には、バルブV83が設けられている。バルブV83は、供給路801に対して、インクタンク810を連通させまたは遮断することができる。
大気開放部840は、注入ノズル830に対して、プランジャーポンプ820およびインクタンク810と並列に接続されている。大気開放部840は、バルブV82と注入ノズル830との間の供給路801の部位に、接続されている。大気開放部840は、供給路801を充填装置800の外部と連通させる。大気開放部840と供給路801の間には、バルブV81が設けられている。バルブV81は、供給路801に対して、大気開放部840を連通させまたは遮断することができる。
注入ノズル830は、供給路801の先端に設けられている。注入ノズル830は、中心軸を同じくする円錐台状の部分830tと円柱状の部分とを含む外形を有する。注入ノズル830は、外形の中心軸に沿った連通路を備える。注入ノズル830連通路は、供給路801と接続されている。円錐台状の部分830tの先端の直径は、液体収容容器ICの捕捉部4Cの円開口413oの直径よりも小さい。注入ノズル830の円錐台状の外形の末尾の直径は、円開口413oの直径よりも大きい。
注入ノズル830は、液体収容容器ICの捕捉部4Cの円開口413oに挿入されて、液体収容容器ICの大気導入路400と、充填装置800内の供給路801とを接続する。その際、円開口413oが設けられている液体収容容器ICの壁部1402が弾性変形することにより、注入ノズル830は、円開口413oの外周を構成する壁部1402に密着する。その結果、液体収容容器ICの大気導入路400と、充填装置800内の供給路801とは、外部に対してシールされる。
上記の構成を備えることにより、注入ノズル830の円錐台部分の外面で円開口413oの外周をシールしつつ、充填装置800の供給路801と、液体収容容器ICの大気導入路400と、を接続することができる。
A3.液体収容容器へのインクの再充填:
図10は、液体収容容器にインクを再充填する処理を示すフローチャートである。図11は、液体収容容器にインクを再充填する際の各バルブの開閉状態を示す表である。図10の処理の結果、使用済みの液体収容容器にインクが収容され、新たな液体収容容器が製造される。
図12は、捕捉部4Cの円柱状の空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。図10のステップS100において、作業者は、隔壁フィルムFLpに穴FLpOを設ける。具体的には、隔壁フィルムFLpとしての第1隔壁フィルムFLp1に穴FLpOが開けられる(図12参照)。
図13は、図10のステップS200後における空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。ステップS200において、作業者は、円錐台状の部分830tを有する注入ノズル830を穴FLpOを介して捕捉部4Cに入れる(図6の下段右部、および図9参照)。そして、作業者は、円開口413oに円錐台状の部分830tを挿入することにより、円開口413oの外周を注入ノズル830の円錐台状の部分830tのテーパを構成する外面で封止する。この状態において、液体収容室117に至る大気導入路400のうち捕捉部4Cの円開口413oより下流の部分は、充填装置800内の供給路801に接続される。
液体収容容器ICの壁部1402において、円開口413oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離は、円開口412oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離よりも大きい(図7参照)。より具体的には、円開口413oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離は、0.6mmである。このため、注入ノズル830を周囲壁1404内に進入させて、円錐台状の部分830tを容易に円開口413oに挿入することができる。
図10のステップS300において、作業者は、液体収容容器ICの液体供給口200に、吸引装置700を接続する(図6の下段右部、および図8参照)。その後、バルブV71,V81が開けられ、バルブV82,V83は閉じられる(図8、図9、および図11の第1行目参照)。この状態において、液体収容室117に至る大気導入路400のうち捕捉部4Cの円開口413oより下流の部分は、充填装置800内の供給路801、バルブV81、大気開放部840を介して、大気に開放されている(図9参照)。
その後、作業者は、液体供給口200に接続されている吸引装置700の真空ポンプ710を駆動させて、液体供給口200を介して液体収容室117,121内のインクを吸引する(図8参照)。その結果、液体収容室117,121内のインクは吸引されて、インクトラップ720に格納される。この処理を、図11において、「残インク排出」と表記する。
液体収容容器ICからインクが排出されなくなると、捕捉部4Cの円開口413oに接続されている充填装置800のバルブV81が閉じられる(図9、および図11の第2行目参照)。その結果、液体収容室117に至る大気導入路400のうち捕捉部4Cの円開口413oより下流の部分、液体収容室117,121、および液体供給路300は、吸引装置700の吸引路701との接続を除いて、外部に対して密閉される。
その間、液体供給口200に接続されている吸引装置700の真空ポンプ710は駆動され続ける。その結果、液体供給口200を介して液体収容室117,121内の空気が吸引される。液体収容室117に至る大気導入路400のうち捕捉部4Cの円開口413oより下流の部分、液体収容室117,121、および液体供給路300は、外部に対して密閉されていることから、それらの内部の圧力は、大気圧よりも低くなる。この処理を、図11において、「減圧」と表記する。
その後、吸引装置700の吸引路701のバルブV71が閉じられる(図8、および図11の第3行目参照)。その結果、液体収容室117に至る大気導入路400のうち捕捉部4Cの円開口413oより下流の部分、液体収容室117,121、および液体供給路300は、外部に対して密閉される。吸引装置700の圧力計730は、液体収容容器IC内のそれらの流路と接続されている吸引路701内の圧力を測定する。圧力の上昇速度があらかじめ定められた値より大きい場合には、インクの再充填作業は、中止される。圧力の上昇速度があらかじめ定められた値より大きいことは、充填装置800内の供給路801、注入ノズル830と捕捉部4Cの円開口413oとの接続部分、大気導入路400のうち捕捉部4Cの円開口413oより下流の部分、液体収容室117,121、および液体供給路300、それらの構成をつなぐ流路部分のいずれかに、漏れがあることを表している。圧力の上昇速度があらかじめ定められた値より小さい場合には、インクの再充填作業は、続行される。以上の処理を、図11において、「リークチェック」と表記する。
図10のステップS400において、捕捉部4Cの円開口413oに接続されている充填装置800のバルブV82が開かれる(図9、および図11の第4行目参照)。なお、この段階において、プランジャーポンプ820には、あらかじめインクが充填されているものとする。プランジャーポンプ820へのインクの充填については、後に説明する。
バルブV82が開かれると、注入ノズル830からインクが送出され、液体収容容器ICの円開口413oおよび大気導入路400を介して液体収容室117,121内にインクが流入する(図6および図5参照)。
液体収容容器ICの大気導入路400は、捕捉部4Cと液体収容室117,121との間には、屈曲流路部403のような構成を備えない(図3、図5および図6参照)。このため、捕捉部4Cから液体収容室117,121へのインクの注入を効率的に行うことができる。
その後、捕捉部4Cの円開口413oに接続されている充填装置800のバルブV82が閉められ、バルブV81が開かれる(図9、および図11の第5行目参照)。すると、捕捉部4Cの円開口413oに接続されている充填装置800の大気開放部840、および大気導入路400を介して、液体収容室117,121内に外部の空気が導入される。この処理を、図11において、「大気開放」と表記する。
図14は、ステップS500後における空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。図10のステップS500において、作業者は、注入ノズル830を捕捉部4Cの外部に退出させる。
その後、充填装置800のバルブV81が閉じられ、バルブV83が開かれる(図9、および図11の最終行参照)。そして、プランジャーポンプ820が駆動され、インクタンク810からインクが吸引されて、プランジャーポンプ820に充填される。プランジャーポンプ820内のインクは、次の液体収容容器ICへのインクの充填に使用される。
図15は、ステップS600後における空間412,413近傍の構造を示す部分断面図である。図10のステップS600において、作業者は、隔壁フィルムFLpとしての第1隔壁フィルムFLp1に設けられた穴FLpOを封止する。より具体的には、穴FLpOは、第2隔壁フィルムFLp2によって、封止される。この状態においては、隔壁フィルムFLpは、第1隔壁フィルムFLp1と第2隔壁フィルムFLp2とによって構成される(図2の下段左部、および図1の下段右部参照)。
以上の処理を行うことにより、差圧弁325を備える液体収容容器ICにおいても、液体収容室117,121内の圧力を低下させて、円開口413oを介して液体収容室117,121内にインクを流入させることができる。すなわち、使用済みの液体収容容器ICに容易にインクを収容させることができる。
本実施形態においては、円開口413oは、空間である第2領域4C22を挟んで、樹脂製の隔壁フィルムFLpと向かい合う位置にある。このため、隔壁フィルムFLpに穴FLpOを空けることにより、容易に円開口413oに注入ノズル830を接続して、インクを注入することができる。
図10のステップS700において、作業者は、液体収容容器ICの大気開放口401を、液体収容室117,121に収容されるインクを流通させない封止フィルムFLeによって、封止する(図1の上段左部参照)。封止フィルムFLeは、液体収容容器ICの筐体900に対して剥離可能なフィルムである。
この処理を行うことにより、インクの充填後、再充填後の液体収容容器ICの使用が開始される前の状態において、大気導入路400内において、捕捉部4Cからさらに大気開放口401側の部位に流出する液体についても、大気開放口401を通じて外部に流出しないようにすることができる。
図16は、図10のステップS600の処理後における隔壁フィルムFLpの穴FLpOの近傍の状態を示す説明図である。穴FLpOを空けられる前の状態において隔壁フィルムFLpとして機能する第1隔壁フィルムFLp1は、第1層L1と、第2層L2と、を備える。第2層L2は、第1層L1の素材よりも融点が高い素材で構成されている。より具体的には、第1層L1は、ポリオレフィン(PO)系の合成樹脂で構成されている。第2層L2は、ポリエチレンテレフタレート(PET)系の合成樹脂で構成されている。
第1層L1は、捕捉部4Cの第2領域4C22を囲む周囲壁1404の上端に接合されている(図7の中段左部参照)。より具体的には、第1層L1は、周囲壁1404の上端に溶着されている。なお、周囲壁1404の「上端」とは、周囲壁1404が壁部1402から突出している方向についての、先端を意味する。第1層L1と周囲壁1404との溶着部分を、図16において、溶着部WP1としてハッチングを付して示す。
第2隔壁フィルムFLp2は、第1隔壁フィルムFLp1の穴FLpOを塞ぐために第1隔壁フィルムFLp1に接合される。第2隔壁フィルムFLp2は、第3層L3と、第4層L4と、を備える。第3層L3は、第2層L2の素材よりも融点が低い素材で構成されている。第4層L4は、第3層L3の素材よりも融点が高い素材で構成されている。より具体的には、第3層L3は、ポリオレフィン(PO)系の合成樹脂で構成されている。第4層L4は、ポリエチレンテレフタレート(PET)系の合成樹脂で構成されている。
図17は、図10のステップS600における処理を示すフローチャートである。図10のステップS600においては、隔壁フィルムFLpが有する穴FLpOが、第2隔壁フィルムFLp2により封止される。
ステップS610において、作業者は、第1隔壁フィルムFLp1の第2層L2の一部を第1層L1が露出するまで除去する。より具体的には、第1隔壁フィルムFLp1の一部であって、穴FLpOを囲む環状の領域に位置する部分が、除去される。
ステップS620において、作業者は、第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3が第1隔壁フィルムFLp1と向かい合うように、第2隔壁フィルムFLp2を配する。そして、作業者は、第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3を、第1隔壁フィルムFLp1の第1層L1と溶着させる。より具体的には、第1隔壁フィルムFLp1のうち第1層L1が露出している部分において、第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3が、隔壁フィルムFLpの第1層L1と溶着される。第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3と、隔壁フィルムFLpの第1層L1と、の溶着部分を、図16において、溶着部WP2としてハッチングを付して示す。
このような処理を行うことにより、インクを再充填した後の液体収容容器ICにおいて、融点が高い第1隔壁フィルムFLp1の第2層L2と、融点が高い第2隔壁フィルムFLp2の第4層L4とにより、隔壁フィルムFLpの強度を担保することができる。一方で、穴FLpOを囲む領域において、第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3と第1隔壁フィルムFLp1の第1層L1とが溶着されるため、第2隔壁フィルムFLp2と第1隔壁フィルムFLp1との接合を強固にすることができる。また、第2領域4C22から穴FLpOを介してインクが外部に漏出することを防止できる。
第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3が隔壁フィルムFLpの第1層L1と溶着される際に、周囲壁1404の一部は熱により溶融され、下方に流動する。しかし、周囲壁1404の高さは、壁部1402から突出しており周囲壁1404に隣接する他の壁部1406の高さよりも高い。このため、流動した素材が円開口413oを塞ぐ可能性が低い。また、円開口413oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離は、円開口412oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離よりも大きい(図7参照)。よって、この点からも、流動した素材が円開口413oを塞ぐ可能性が低い。
図10および図17の処理の後、液体収容容器ICは、図1に示す状態となる。図1に示す液体収容容器ICにおいて、隔壁フィルムFLpは、第1隔壁フィルムFLp1と、第2隔壁フィルムFLp2と、を備える。第1隔壁フィルムFLp1は、周囲壁1404の上端に接合され周囲壁1404に囲まれた空間と液体収容容器ICの外部との間を隔てており、穴FLpOを有する。第2隔壁フィルムFLp2は、第1隔壁フィルムFLp1が有する穴FLpOを封止している。より具体的には、第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3は、第1隔壁フィルムFLp1のうち第2層L2が設けられていない部分において、第1隔壁フィルムFLp1の第1層L1と溶着されている(図16参照)。第1隔壁フィルムFLp1の第2層L2は、第2隔壁フィルムFLp2に接触している。第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3は、第1隔壁フィルムFLp1の第2層L2に接触している。
本実施異形態におけるインクを、「液体」とも呼ぶ。注入ノズル830を、「ノズル」とも呼ぶ。捕捉部4Cを、「受入部」とも呼ぶ。液体収容容器ICのうち、壁部1402、円柱状の空間413、周囲壁1404、および第2領域4C22で構成される部分を、狭義の「受入部」とも呼ぶ。
B.第2実施形態:
第2実施形態の液体収容容器ICbは、大気導入路400bの捕捉部4Cと空気室414との間に、第2捕捉部4CSを備える。液体収容容器ICbの他の点は、第1実施形態の液体収容容器ICと同じである。
図18は、封止フィルムFLeと、隔壁フィルムFLpと、通気フィルムFLvと、供給口フィルムFLspと、が貼付されていない状態の液体収容容器ICbを示す斜視図である。
第2捕捉部4CSは、第1領域4C1として機能する部分と、第2領域4C2として機能する部分と、を含む(図18の下段中央部参照)。第1領域4C1は、具体的には、2個の円柱状の空間417,418である。円柱状の空間417,418は、互いに平行な方向に伸びている。円柱状の空間417,418は、液体収容容器ICbがプリンターに装着されて使用される際の姿勢において、水平方向と一致する方向に伸びている。円柱状の空間417,418を「第1領域」とも呼ぶ。大気開放口401から導入された空気は、第2捕捉部4CSにおいて、第1領域417,418を順に流通される。
第1領域4C1とは異なる方向に伸びている流路部分4C24は、第2領域4C2として機能する。流路部分4C24は、より具体的には、第1領域417,418が伸びる方向と垂直な方向に伸びている。流路部分4C24を、「第2領域」とも呼ぶ。
第2領域4C24は、液体収容容器ICの一部を構成する壁部1402に設けられ円形の外形を有する円開口を介して、第1領域417に接続されている(図18の下段中央部参照)。第2領域4C24は、壁部1402に設けられ円形の外形を有する円開口を介して、第1領域418に接続されている。その結果、大気開放口401から導入された空気は、第2捕捉部4CSにおいて、第1領域417、第2領域4C24、第1領域418を順に流通される。
第2領域4C24は、壁部1402と、周囲壁1408と、隔壁フィルムFLpと、により画定されている。第1領域417の円開口および第1領域418の円開口は、空間である第2領域4C24を挟んで、隔壁フィルムFLpと向かい合う位置にある。
壁部1402は、筐体900の構成要素のうち、第1領域417の円開口が設けられている壁部である。周囲壁1408は、壁部1402から突出している壁部である。周囲壁1408は、第1領域417,418の円開口を囲んでいる。第1領域418の円開口の外周と周囲壁1408の基部との間の距離は、0.6mmである。第1領域417の円開口の外周と周囲壁1408の基部との間の距離は、0.3mmである。
隔壁フィルムFLpは、周囲壁1408の上端に接合されている。隔壁フィルムFLpは、周囲壁1408に囲まれた空間と液体収容容器ICの外部との間を隔てている。なお、前述のように、隔壁フィルムFLpは図18において省略されている。
液体収容容器ICbは、2個の捕捉部4C,4CSを含む。このため、1個のみの捕捉部4Cを備える液体収容容器ICに比べて、より多くのインクを捕捉部4C,4CS内に捕捉することができる。また、インクの再充填を、第1領域418の円開口からも行うことができる。すなわち、第1領域413の円開口413oを介して再充填を行い、第1隔壁フィルムFLp1に開けた穴FLpOを第2隔壁フィルムFLp2で塞ぎ、液体収容容器ICbを再使用する処理を1回以上実行した後、さらに、第1領域418の円開口を介して再充填を行い、第1隔壁フィルムFLp1に開けた穴を第2隔壁フィルムFLp2で塞ぎ、液体収容容器ICbを再使用することができる。よって、より長期にわたって液体収容容器ICbを使用することができる。
C.他の実施形態:
C1.他の実施形態1:
(1)上記第1実施形態においては、第1領域4C1は、具体的には、4個の円柱状の空間410,411,412,413である(図7参照)。しかし、第1領域4C1は、さらに、円柱状の空間以外の領域を含んでいてもよい。
(2)上記第1実施形態においては、第2領域4C2は、第1領域4C1とは異なる方向に伸びている流路部分4C21,4C22である(図7参照)。しかし、第2領域は、さらに、第1領域とは異なる方向に伸びている流路部分以外の部分を含んでいてもよい。
(3)上記第1実施形態においては、第1隔壁フィルムFLp1の第1層L1は、ポリオレフィン(PO)系の合成樹脂で構成されている(図16参照)。第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3は、ポリオレフィン(PO)系の合成樹脂で構成されている。しかし、これらの層は、エステル系の樹脂など、他の素材で構成されていてもよい。
(4)上記第1実施形態においては、第1隔壁フィルムFLp1の第2層L2は、ポリエチレンテレフタレート(PET)系の合成樹脂で構成されている(図16参照)。第2隔壁フィルムFLp2の第4層L4は、ポリエチレンテレフタレート(PET)系の合成樹脂で構成されている。しかし、これらの層は、ナイロン系の樹脂など、他の素材で構成されていてもよい。
(5)上記第1実施形態で説明した図10の処理において、さらに、液体収容容器ICの通気フィルムFLvに、液体収容室117,121に収容されるインクが流通できる穴FLvOを空ける工程を含むこともできる。その際、筐体900の一面を覆っている第1隔壁フィルムFLp1にも、不可避的に穴が空けられる。このため、第1隔壁フィルムFLp1に設けられた穴については、図10のステップS600の処理と同様の処理により塞がれる。
そのような処理を含む再充填の処理を経た液体収容容器ICにおいては、大気導入路400は、捕捉部4Cよりも大気開放口401側の部位において、インクが流通できる穴FLvOを備える通気フィルムFLvによって、仕切られている。図3において、穴FLvOを破線で示す。
そのような処理を行うことにより、インクの再充填の処理において、大気導入路400内にあったインクにより通気フィルムFLvが濡れて、空気を通さなくなった場合にも、通気フィルムFLvに設けられた穴FLvOを介して大気導入路400に空気が流通することができる。このため、インクを再充填した後の液体収容容器ICを適切に使用することができる。
(6)上記実施形態においては、液体収容容器ICは、インクを収容している。しかし、液体収容容器に収容される液体は、たとえば、以下の液体でもよい。
(i)液晶ディスプレー等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材。
(ii)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーや、面発光ディスプレー(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材。
(iii)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体。
(iv)精密ピペットとしての試料。
(v)潤滑油。
(vi)樹脂液。
(vii)光通信素子等に用いられる微小半球レンズを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液。
(viii)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体。
(ix)他の任意の液体。
C2.他の実施形態2:
上記第1実施形態においては、液体収容容器ICの液体供給路300は、差圧弁325を備える(図4の上段参照)。しかし、液体収容容器ICは、差圧弁を備えない態様とすることもできる。そのような液体収容容器においては、液体収容容器内において弾性を有する多孔質素材の空隙に液体を含ませることで、液体を保持することができる。
C3.他の実施形態3:
上記第1実施形態においては、液体収容容器ICの大気導入路400は、通気フィルムFLvによって、塞がれている(図3の上段中央部参照)。しかし、液体収容容器は、大気導入路にそのようなフィルムを備えない態様とすることもできる。
C4.他の実施形態4:
上記第1実施形態においては、大気導入路400は、障壁流路部4Hを備える(図5の上段左部、図3の上段右部、および図6の上段右部参照)。障壁流路部4Hは、液体収容容器ICの液体供給口200から外部にインクを供給するときの液体収容容器ICの姿勢において、捕捉部4Cよりも鉛直上方に位置する。しかし、液体収容容器は、大気導入路にそのような構成を備えない態様とすることもできる。
C5.他の実施形態5:
上記第1実施形態においては、大気導入路400は、屈曲流路部403を備える(図3の上段左部および図6の上段左部参照)。屈曲流路部403は、前後の流路部分よりも断面積が小さく相互に180度異なる向きに空気を流通させる一対の流路部分を含む。しかし、液体収容容器は、大気導入路に屈曲流路部を備えない態様とすることもできる。また、大気導入路は、捕捉部と液体収容室との間に、そのような屈曲流路部を備えてもよい。
C6.他の実施形態6:
上記第1実施形態においては、大気開放口401は、剥離可能な封止フィルムFLeによって、封止されている(図1の上段左部参照)。しかし、液体収容容器は、大気開放口を封止する封止フィルムを備えない態様とすることもできる。
C7.他の実施形態7:
上記第1実施形態においては、大気開放口から導入された空気が流通する柱状の空間は円柱状の空間410である(図7参照)。第1領域と第2領域とを接続する開口は、円形の外形を有する円開口410oである。しかし、柱状の空間は、三角柱や四角柱、楕円柱など、他の形状を有していてもよい。開口は、三角形や四角形、楕円形など、他の形状を有していてもよい。
C8.他の実施形態8:
上記第1実施形態においては、第1領域4C1は、4個の円柱状の空間410,411,412,413を含む(図7参照)。しかし、第1領域は、1個のみの円柱状空間を備える態様とすることもできる。また、第1領域は、第2実施形態に示したように、6個の円柱状の空間を備えてもよい。また、第1領域が備える円柱状の空間の数は、2個、3個、5個など、他の数であってもよい。
C9.他の実施形態9:
上記第2実施形態においては、液体収容容器ICbは、2個の捕捉部4C,4CSを含む(図18参照)。しかし、液体収容容器が備える捕捉部の数は、4個、5個など、他の数であってもよい。
C10.他の実施形態10:
上記第1実施形態においては、周囲壁1404の高さは、隣接する他の壁部1406の高さよりも高い(図7参照)。しかし、周囲壁の高さは、隣接する他の壁部の高さと同じであってもよいし、隣接する他の壁部の高さよりも低くてもよい。
C11.他の実施形態11:
上記第1実施形態においては、第2領域4C22のうち、第2部分壁1404bによって囲まれる空間は、第1部分壁1404aによって囲まれる空間よりも大きい(図7参照)。しかし、より液体収容室117,121の側に位置する第2部分壁1404bによって囲まれる空間は、第1部分壁1404aによって囲まれる空間よりも、小さくてもよい。
C12.他の実施形態12:
上記第1実施形態においては、壁部1402において、円開口413oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離は、0.6mmである(図7参照)。また、壁部1402において、円開口412oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離は、0.3mmである。円開口410oの外周と周囲壁1403の基部との間の距離は、0.3mmである。円開口411oの外周と周囲壁1403の基部との間の距離は、0.3mmである。しかし、これらの寸法は、0.4mm、0.5mm、0.8mmなど、他の寸法であってもよい。ただし、円開口413oの外周と周囲壁1404の基部とが接しておらず、壁部1402を介して離れていることが好ましい。
C13.他の実施形態13:
上記第1実施形態においては、壁部1402において、円開口413oの外周と周囲壁1404の基部との間の距離dは、0.6mmである(図7参照)。しかし、開口の外周と周囲壁の基部との間の距離は、0.4mm、0.8mmなど、他の値であってもよい。
C14.他の実施形態14:
上記第1実施形態においては、液体収容容器ICが使用された後に液体収容容器ICにインクが再充填された状態においては、隔壁フィルムFLpは、第1隔壁フィルムFLp1と第2隔壁フィルムFLp2とによって構成される(図2の下段左部、および図1の下段右部参照)。しかし、液体収容容器ICが使用された後に、隔壁フィルムFLpは、第1隔壁フィルムFLp1によって構成され、第2隔壁フィルムFLp2を含まない態様とすることもできる。そのような態様は、たとえば、周囲壁1404に囲まれた空間を液体収容容器ICの外部に対して封止する蓋部を備える態様とすることができる。
C15.他の実施形態15:
上記第1実施形態においては、第1隔壁フィルムFLp1は、第1層L1と、第2層L2と、を備える。しかし、第1隔壁フィルムは、1個のみの層で構成されてもよく、3個以上の層で構成されてもよい。ただし、周囲壁と接する部分は、周囲壁の上端に接合可能な素材で構成されていることが好ましい。
上記第1実施形態においては、第2隔壁フィルムFLp2は、第3層L3と、第4層L4と、を備える。しかし、第2隔壁フィルムは、1個のみの層のみで構成されてもよく、3個以上の層で構成されてもよい。ただし、第1隔壁フィルムに接する部分は、第1隔壁フィルムと接合可能な素材で構成されていることが好ましい。
C16.他の実施形態16:
上記他の実施形態1の(1)においては、大気導入路400は、捕捉部4Cよりも大気開放口401側の部位において、インクが流通できる穴FLvOを備える通気フィルムFLvによって、仕切られている(図3の上段中央部参照)。しかし、第1実施形態に示したように、再充填の処理を経た液体収容容器は、インクが流通可能な穴を備えない通気フィルムによって、仕切られていてもよい。
C17.他の実施形態17:
上記第1実施形態においては、作業者は、第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3を、隔壁フィルムFLpの第1層L1と溶着させる(図16および図17参照)。しかし、第2隔壁フィルムを接着剤または粘着剤で第1隔壁フィルムに貼るなど、第1隔壁フィルムの穴は、他の方法で塞がれてもよい。
C18.他の実施形態18:
上記第1実施形態においては、ステップS200の後であって、ステップS400の前に、液体供給口200を介して液体収容室117,121内のインクが吸引される(図8および図10のS300参照)。しかし、液体供給口200を介して液体収容室117,121内のインクが吸引される工程を備えず、円開口413oの外周を注入ノズル830の円錐台状の部分830tのテーパを構成する外面で封止した後、液体収容容器ICの円開口413oおよび大気導入路400を介して液体収容室117,121内にインクが流入されてもよい(図6および図5参照)。そのような態様としても、液体収容室内に液体を流入させることができる。
C19.他の実施形態19:
上記第1実施形態のステップS700において、作業者は、液体収容容器ICの大気開放口401を、液体収容室117,121に収容されるインクを流通させない封止フィルムFLeによって、封止する(図1の上段左部、および図10参照)。しかし、液体収容容器の充填の処理は、大気開放口の封止を含まない態様とすることもできる。
C20.他の実施形態20:
上記第1実施形態においては、作業者は、第1隔壁フィルムFLp1の第2層L2の一部を第1層L1が露出するまで除去し、第2隔壁フィルムFLp2の第3層L3を、隔壁フィルムFLpの第1層L1と溶着させる(図16および図17参照)。しかし、第1隔壁フィルムの全体および第2隔壁フィルムの全体を、熱溶着が容易な素材で構成して、第1隔壁フィルムの一部の除去を伴わずに、第2隔壁フィルムを第1隔壁フィルムに溶着してもよい。
D.他の形態:
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、筐体を備える液体収容容器が提供される。この液体収容容器は、前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備える。液体収容容器は、前記大気導入路の一部を構成する1以上の捕捉部であって、1以上の柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記柱状の空間に流通させる第1領域と、前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられ開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、捕捉部を含む。前記第2領域は、前記開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含む。
このような態様とすれば、液体収容容器が様々な向きに配された場合にも、大気導入路の一部を構成する捕捉部に含まれ互いに異なる方向に伸びている第1領域と第2領域とにより、液体を捕捉することができる。その結果、液体収容室内の液体が大気開放口を通じて外部に流出する可能性を低減することができる。また、捕捉部内に存在する液体を、外部から隔壁フィルムを介して容易に検知することができる。このため、捕捉部に捕捉された液体が大気開放流路を封止していることが検知できた場合には、その液体収容容器を使用する対象から除外することにより、液体収容容器から外部に液体が適切に供給できない液体収容容器を、使用対象から除外することができる。
(2)上記形態の液体収容容器において、前記液体供給路に設けられる差圧弁であって、前記液体供給路のうち前記差圧弁と前記液体供給口との間の流路部分の圧力である下流圧力が、前記液体供給路のうち前記差圧弁と前記液体収容室との間の流路部分の圧力である上流圧力よりも、小さく、かつ前記下流圧力と前記上流圧力の差があらかじめ定められた値より大きいときに、前記液体供給路を導通させ、前記下流圧力と前記上流圧力の差が前記あらかじめ定められた値よりも小さいか、前記下流圧力が前記上流圧力よりも大きいときに、前記液体供給路を遮断する、差圧弁を備える、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、液体収容室から液体供給口に向けて、液体を適切に供給でき、かつ、逆向きの液体の流通を防止できる。
(3)上記形態の液体収容容器において、前記大気導入路は、前記捕捉部よりも前記大気開放口側の部位において、空気を流通させることができかつ前記液体収容室に収容される液体を流通させない素材で構成された通気フィルムによって、塞がれている、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、大気導入路内において、捕捉部からさらに大気開放口側の部位に流出する液体についても、大気開放口を通じて外部に流出しないようにすることができる。
(4)上記形態の液体収容容器において、前記大気導入路は、前記捕捉部と前記通気フィルムとの間に、前記液体供給口から外部に液体を供給するときの前記液体収容容器の姿勢において、前記捕捉部よりも鉛直上方に位置する流路部位を含む、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、捕捉部を通過した液体が通気フィルムに接触する可能性を低減することができる。その結果、通気フィルム全体が液体に濡れることにより、大気導入路において空気が流通できなくなる可能性を低減することができる。
(5)上記形態の液体収容容器において、前記大気導入路は、前記捕捉部と前記通気フィルムとの間に、前後の流路部分よりも断面積が小さく相互に180度異なる向きに空気を流通させる一対の流路部分を含む屈曲流路部を備え、前記大気導入路は、前記捕捉部と前記液体収容室との間に、前記屈曲流路部を備えない、態様とすることができる。
このような態様とすれば、大気導入路を介して液体収容室内の液体の揮発成分が蒸発する量を、低減することができる。
(6)上記形態の液体収容容器において、前記大気開放口は、前記液体収容室に収容される液体を流通させない封止フィルムであって、剥離可能な封止フィルムによって、封止されている、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、液体収容容器の使用が開始される前の状態において、大気導入路内において、捕捉部からさらに大気開放口側の部位に流出する液体についても、大気開放口を通じて外部に流出しないようにすることができる。
(7)上記形態の液体収容容器において、前記柱状の空間は円柱状の空間であり、前記開口は円形の外形を有する円開口である、態様とすることができる。
このような態様においては、液体収容容器の姿勢によらず、円柱状の空間に液体を保持させやすい。
(8)上記形態の液体収容容器において、前記捕捉部は、複数の前記柱状の空間を含む、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、捕捉部が1個のみ柱状の空間を備える態様に比べて、より多くの液体を捕捉部の複数の柱状の空間内に捕捉することができる。
(9)上記形態の液体収容容器において、複数の前記捕捉部を含む、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、1個のみの捕捉部を備える液体収容容器に比べて、より多くの液体を捕捉部内に捕捉することができる。
(10)上記形態の液体収容容器において、前記周囲壁の高さは、前記壁部から突出しており前記周囲壁に隣接する他の壁部の高さよりも高い、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、捕捉部内に存在する液体を、外部から隔壁フィルムを介して容易に検知することができる。
(11)上記形態の液体収容容器において、前記第1領域は、前記1以上の柱状の空間として、前記大気導入路において前記第2領域よりも前記大気開放口の側に位置し、前記開口としての第1の開口を介して前記第2領域と接続されている、第1の柱状の空間と、前記大気導入路において前記第2領域よりも前記液体収容室の側に位置し、前記開口としての第2の開口を介して前記第2領域と接続されている、第2の柱状の空間と、を含み、前記周囲壁は、前記第1の開口を囲む第1部分壁と、前記第2の開口を囲む第2部分壁と、を含み、前記第2領域のうち、前記第2部分壁によって囲まれる空間は、前記第1部分壁によって囲まれる空間よりも大きい、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、第2領域のうち、第1部分壁に囲まれる空間よりも液体収容室に近い位置にある第2部分壁に囲まれる空間に、液体を収集しやすい。このため、第2部分壁によって囲まれる空間が、第1部分壁によって囲まれる空間よりも小さい態様に比べて、大気開放口に液体がより到達しにくい。
(12)上記形態の液体収容容器において、前記壁部において、前記開口の外周と前記周囲壁の基部との間に所定の距離がある、態様とすることができる。
このような態様においては、周囲壁の内壁面と、開口との間には、段差が存在する。このため、第1領域から第2領域に移動した液体が、再び第1領域に戻る可能性を低減できる。このため、第2領域においてより確実に液体を捕捉することができる。
(13)上記形態の液体収容容器において、 前記所定の距離は0.6mm以上である、態様とすることができる。
(14)上記形態の液体収容容器において、前記隔壁フィルムは、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てており、穴を有する第1隔壁フィルムと、前記第1隔壁フィルムが有する前記穴を封止している第2隔壁フィルムと、を備える、態様とすることができる。
(15)上記形態の液体収容容器において、前記第1隔壁フィルムは、前記周囲壁の上端に接合されている第1層と、前記第1層の素材よりも融点が高い素材で構成され、前記第2隔壁フィルムに接触している第2層と、を備え、前記第2隔壁フィルムは、前記第2層の素材よりも融点が低い素材で構成され、前記第2層に接触している第3層と、前記第3層の素材よりも融点が高い素材で構成されている第4層と、を備え、前記第2隔壁フィルムの前記第3層は、前記第1隔壁フィルムのうち前記第2層が設けられていない部分において、前記第1隔壁フィルムの前記第1層と溶着されている、態様とすることができる。
このような態様とすれば、融点が高い第1隔壁フィルムの第2層と、融点が高い第2隔壁フィルムの第4層とにより、隔壁フィルムの強度を担保することができる。一方で、第2隔壁フィルムの第3層と第1隔壁フィルムの第1層とが溶着されているため、第2隔壁フィルムと第1隔壁フィルムとの接合を強固にすることができる。
(16)上記形態の液体収容容器において、前記大気導入路は、前記捕捉部よりも前記大気開放口側の部位において、空気を流通させることができかつ前記液体収容室に収容される液体を流通させない素材で構成された通気フィルムであって、前記液体収容室に収容される液体が流通できる穴を備える通気フィルムによって、仕切られている、態様とすることができる。
(17)本開示の他の形態によれば、液体収容容器の製造方法が提供される。前記液体収容容器は、筐体と、前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、前記液体供給路に設けられる差圧弁であって、前記液体供給路のうち前記差圧弁と前記液体供給口との間の流路部分の圧力である下流圧力が、前記液体供給路のうち前記差圧弁と前記液体収容室との間の流路部分の圧力である上流圧力よりも、小さく、かつ前記下流圧力と前記上流圧力の差があらかじめ定められた値より大きいときに、前記液体供給路を導通させ、前記下流圧力と前記上流圧力の差が前記あらかじめ定められた値よりも小さいか、前記下流圧力が前記上流圧力よりも大きいときに、前記液体供給路を遮断する、差圧弁と、大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備える。
前記液体収容容器は、前記大気導入路の一部を構成する1以上の受入部であって、1以上の円柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記円柱状の空間に流通させる第1領域と、前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられ円形の外形を有する円開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、受入部を含む。前記第2領域は、前記円開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記円開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含む。
前記方法は、前記隔壁フィルムに穴を設ける工程と、円錐台状の部分を有するノズルを前記穴を介して前記受入部に入れ、前記円開口に前記円錐台状の部分を挿入することにより、前記円開口の外周を前記円錐台状の部分の外面で封止する工程と、前記液体供給口を介して前記液体収容室内の流体を吸引する工程と、前記ノズルから液体を送出し、前記円開口を介して前記液体収容室内に液体を流入させる工程と、前記ノズルを前記受入部の外部に退出させる工程と、前記隔壁フィルムに設けられた穴を封止する工程と、を含む。
このような態様とすることにより、差圧弁を備える液体収容容器においても、液体収容室内の圧力を低下させて、円開口を介して液体収容室内に液体を流入させることができる。すなわち、使用済みの液体収容容器に容易に液体を収容させることができる。
(18)上記形態の方法において、前記円開口の外周を前記円錐台状の部分の外面で封止する工程の後であって、前記液体収容室内に液体を流入させる工程の前に、前記液体供給口を介して前記液体収容室内の流体を吸引する工程を備える、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、液体収容室内への液体の流入に先立ち、液体収容室内の圧力を筐体の外部の圧力よりも低くすることができる。その結果、効率的に液体収容室内に液体を流入させることができる。
(19)上記形態の方法において、前記大気開放口を、前記液体収容室に収容される液体を流通させない封止フィルムであって、剥離可能な封止フィルムによって、封止する工程を含む、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、液体の充填後、液体収容容器の使用が開始される前の状態において、大気導入路内において、受入部からさらに大気開放口側の部位に流出する液体についても、大気開放口を通じて外部に流出しないようにすることができる。
(20)上記形態の方法において、前記隔壁フィルムに設けられた穴を封止する工程は、前記隔壁フィルムが有する前記穴を第2隔壁フィルムにより封止する工程を含み、前記穴を空けられる前の前記隔壁フィルムとしての第1隔壁フィルムは、前記周囲壁の上端に接合されている第1層と、前記第1層の素材よりも融点が高い素材で構成されている第2層と、を備え、前記第2隔壁フィルムは、前記第2層の素材よりも融点が低い素材で構成されている第3層と、前記第3層の素材よりも融点が高い素材で構成されている第4層と、を備え、前記穴を前記第2隔壁フィルムにより封止する工程は、前記第1隔壁フィルムの前記第2層の一部を前記第1層が露出するまで除去する工程と、前記第2隔壁フィルムの前記第3層を、前記第1隔壁フィルムのうち前記第1層が露出している部分において、前記隔壁フィルムの前記第1層と溶着させる工程を含む、態様とすることができる。
このような態様とすれば、融点が高い第1隔壁フィルムの第2層と、融点が高い第2隔壁フィルムの第4層とにより、隔壁フィルムの強度を担保することができる。一方で、第2隔壁フィルムの第3層と第1隔壁フィルムの第1層とが溶着されるため、第2隔壁フィルムと第1隔壁フィルムとの接合を強固にすることができる。
本開示は、液体収容容器および液体収容容器の製造方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、使用済みの液体収容容器に液体を収容させる方法、液体充填装置、液体充填装置の制御方法、それらの方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
117…液体収容室、118…流通孔、119…流通孔、120…連通路、121…液体収容室、200…液体供給口、300…液体供給路、322…流通孔、323…流通孔、324…流通孔、325…差圧弁、326…流通孔、327…流通孔、328…流路部分、400…大気導入路、400b…大気導入路、401…大気開放口、402…流通孔、403…屈曲流路部、405…流通孔、406…流通孔、407…流通孔、408…空気室、409…空気室、410…第1領域、410o…円開口、411…第1領域、411o…円開口、412…第1領域、412o…円開口、413…第1領域、413o…円開口、414…空気室、415…流通孔、416…流通孔、417…第1領域、418…第1領域、4C…捕捉部、4C1…第1領域、4C2…第2領域、4C3…第3領域、4C21…流路部分、4C22…流路部分、4C23…流路部分、4C24…流路部分、4CA…第1ユニット、4CB…第2ユニット、4CS…第2捕捉部、4H…障壁流路部、4H1…障壁流路部4Hの流路部分、4H2…障壁流路部4Hの流路部分、700…吸引装置、701…吸引路、701o…開口端、710…真空ポンプ、720…インクトラップ、730…圧力計、800…充填装置、801…供給路、810…インクタンク、820…プランジャーポンプ、830…注入ノズル、830t…円錐台部分、840…大気開放部、900…筐体、910…蓋、1402…壁部、1404…周囲壁、1406…壁部、1408…周囲壁、FLe…封止フィルム、FLi…内フィルム、FLp…隔壁フィルム、FLp1…第1隔壁フィルム、FLp2…第2隔壁フィルム、FLpO…穴、FLsp…供給口フィルム、FLv…通気フィルム、FLvO…穴、GM…ゴム膜、IC…液体収容容器、ICb…液体収容容器、L1…第1層、L2…第2層、L3…第3層、L4…第4層、Lb…ラベル、MC…メモリーチップ、PR…プリズム、SP2…コイルバネ、SP3…コイルバネ、SR…シールゴム、V2…バルブ、V71…バルブ、V81…バルブ、V82…バルブ、V83…バルブ、VC…バルブ蓋、WP1…溶着部、WP2…溶着部

Claims (13)

  1. 筐体を備える液体収容容器であって、
    前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、
    前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、
    大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、
    前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備え、
    前記大気導入路の一部を構成する1以上の捕捉部であって、
    1以上の柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記柱状の空間に流通させる第1領域と、
    前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられる開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、捕捉部を含み、
    前記第2領域は、前記開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含み、
    前記大気導入路は、前記捕捉部よりも前記大気開放口側の部位において、空気を流通させることができかつ前記液体収容室に収容される液体を流通させない素材で構成された通気フィルムによって、塞がれており、
    前記大気導入路は、前記捕捉部と前記通気フィルムとの間に、前後の流路部分よりも断面積が小さく相互に180度異なる向きに空気を流通させる一対の流路部分を含む屈曲流路部を備え、
    前記大気導入路は、前記捕捉部と前記液体収容室との間に、前記屈曲流路部を備えない、液体収容容器。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記大気開放口は、前記液体収容室に収容される液体を流通させない封止フィルムであって、剥離可能な封止フィルムによって、封止されている、液体収容容器。
  3. 請求項から2のいずれか1項に記載の液体収容容器であって、
    前記柱状の空間は円柱状の空間であり、
    前記開口は円形の外形を有する円開口である、液体収容容器。
  4. 請求項から3のいずれか1項に記載の液体収容容器であって、
    前記捕捉部は、複数の前記柱状の空間を含む、液体収容容器。
  5. 請求項から4のいずれか1項に記載の液体収容容器であって、
    複数の前記捕捉部を含む、液体収容容器。
  6. 筐体を備える液体収容容器であって、
    前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、
    前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、
    大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、
    前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備え、
    前記大気導入路の一部を構成する1以上の捕捉部であって、
    1以上の柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記柱状の空間に流通させる第1領域と、
    前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられる開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、捕捉部を含み、
    前記第2領域は、前記開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含み、
    前記周囲壁の高さは、前記壁部から突出しており前記周囲壁に隣接する他の壁部の高さよりも高い、液体収容容器。
  7. 筐体を備える液体収容容器であって、
    前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、
    前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、
    大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、
    前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備え、
    前記大気導入路の一部を構成する1以上の捕捉部であって、
    1以上の柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記柱状の空間に流通させる第1領域と、
    前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられる開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、捕捉部を含み、
    前記第2領域は、前記開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含み、
    前記第1領域は、前記1以上の柱状の空間として、
    前記大気導入路において前記第2領域よりも前記大気開放口の側に位置し、前記開口としての第1の開口を介して前記第2領域と接続されている、第1の柱状の空間と、
    前記大気導入路において前記第2領域よりも前記液体収容室の側に位置し、前記開口としての第2の開口を介して前記第2領域と接続されている、第2の柱状の空間と、を含み、
    前記周囲壁は、
    前記第1の開口を囲む第1部分壁と、
    前記第2の開口を囲む第2部分壁と、を含み、
    前記第2領域のうち、前記第2部分壁によって囲まれる空間は、前記第1部分壁によって囲まれる空間よりも大きい、液体収容容器。
  8. 請求項から7のいずれか1項に記載の液体収容容器であって、
    前記壁部において、前記開口の外周と前記周囲壁の基部との間に所定の距離がある、液体収容容器。
  9. 請求項8に記載の液体収容容器であって、
    前記所定の距離は0.6mm以上である、液体収容容器。
  10. 請求項から9のいずれか1項に記載の液体収容容器であって、
    前記隔壁フィルムは、
    前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てており、穴を有する第1隔壁フィルムと、
    前記第1隔壁フィルムが有する前記穴を封止している第2隔壁フィルムと、を備える、液体収容容器。
  11. 筐体を備える液体収容容器であって、
    前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、
    前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、
    大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、
    前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備え、
    前記大気導入路の一部を構成する1以上の捕捉部であって、
    1以上の柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記柱状の空間に流通させる第1領域と、
    前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられる開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、捕捉部を含み、
    前記第2領域は、前記開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含み、
    前記隔壁フィルムは、
    前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てており、穴を有する第1隔壁フィルムと、
    前記第1隔壁フィルムが有する前記穴を封止している第2隔壁フィルムと、を備え、
    前記第1隔壁フィルムは、
    前記周囲壁の上端に接合されている第1層と、
    前記第1層の素材よりも融点が高い素材で構成され、前記第2隔壁フィルムに接触している第2層と、を備え、
    前記第2隔壁フィルムは、
    前記第2層の素材よりも融点が低い素材で構成され、前記第2層に接触している第3層と、
    前記第3層の素材よりも融点が高い素材で構成されている第4層と、を備え、
    前記第2隔壁フィルムの前記第3層は、前記第1隔壁フィルムのうち前記第2層が設けられていない部分において、前記第1隔壁フィルムの前記第1層と溶着されている、液体収容容器。
  12. 筐体を備える液体収容容器であって、
    前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、
    前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、
    大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、
    前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備え、
    前記大気導入路の一部を構成する1以上の捕捉部であって、
    1以上の柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記柱状の空間に流通させる第1領域と、
    前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられる開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、捕捉部を含み、
    前記第2領域は、前記開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含み、
    前記大気導入路は、前記捕捉部よりも前記大気開放口側の部位において、空気を流通させることができかつ前記液体収容室に収容される液体を流通させない素材で構成された通気フィルムであって、前記液体収容室に収容される液体が流通できる穴を備える通気フィルムによって、仕切られている、液体収容容器。
  13. 液体収容容器の製造方法であって、
    前記液体収容容器は、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられ、液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室内の液体を前記液体収容容器の外部に供給する液体供給口であって、前記筐体に設けられる液体供給口と、
    前記筐体内に設けられ、前記液体供給口と前記液体収容室とを接続する液体供給路と、
    前記液体供給路に設けられる差圧弁であって、
    前記液体供給路のうち前記差圧弁と前記液体供給口との間の流路部分の圧力である下流圧力が、前記液体供給路のうち前記差圧弁と前記液体収容室との間の流路部分の圧力である上流圧力よりも、小さく、かつ前記下流圧力と前記上流圧力の差があらかじめ定められた値より大きいときに、前記液体供給路を導通させ、
    前記下流圧力と前記上流圧力の差が前記あらかじめ定められた値よりも小さいか、前記下流圧力が前記上流圧力よりも大きいときに、前記液体供給路を遮断する、差圧弁と、
    大気を前記液体収容室内に導入するための大気開放口であって、前記筐体に設けられる大気開放口と、
    前記筐体内に設けられ、前記大気開放口と前記液体収容室とを接続する大気導入路と、を備え、
    前記大気導入路の一部を構成する1以上の受入部であって、
    1以上の円柱状の空間を含み、前記大気開放口から導入された空気を前記円柱状の空間に流通させる第1領域と、
    前記第1領域とは異なる方向に伸びており、前記液体収容容器の一部を構成する壁部に設けられ円形の外形を有する円開口を介して、前記第1領域に接続されている第2領域を含む、受入部を含み、
    前記第2領域は、前記円開口が設けられている前記壁部と、前記壁部から突出している周囲壁であって前記円開口を囲んでいる周囲壁と、前記周囲壁の上端に接合され前記周囲壁に囲まれた空間と前記液体収容容器の外部との間を隔てている隔壁フィルムと、により画定されている領域を含み、
    前記方法は、
    前記隔壁フィルムに穴を設ける工程と、
    円錐台状の部分を有するノズルを前記穴を介して前記受入部に入れ、前記円開口に前記円錐台状の部分を挿入することにより、前記円開口の外周を前記円錐台状の部分の外面で封止する工程と、
    前記ノズルから液体を送出し、前記円開口を介して前記液体収容室内に液体を流入させる工程と、
    前記ノズルを前記受入部の外部に退出させる工程と、
    前記隔壁フィルムに設けられた穴を封止する工程と、を含み、
    前記隔壁フィルムに設けられた穴を封止する工程は、
    前記隔壁フィルムが有する前記穴を第2隔壁フィルムにより封止する工程を含み、
    前記穴を空けられる前の前記隔壁フィルムとしての第1隔壁フィルムは、
    前記周囲壁の上端に接合されている第1層と、
    前記第1層の素材よりも融点が高い素材で構成されている第2層と、を備え、
    前記第2隔壁フィルムは、
    前記第2層の素材よりも融点が低い素材で構成されている第3層と、
    前記第3層の素材よりも融点が高い素材で構成されている第4層と、を備え、
    前記穴を前記第2隔壁フィルムにより封止する工程は、
    前記第1隔壁フィルムの前記第2層の一部を前記第1層が露出するまで除去する工程と、
    前記第2隔壁フィルムの前記第3層を、前記第1隔壁フィルムのうち前記第1層が露出している部分において、前記隔壁フィルムの前記第1層と溶着させる工程を含む、方法。
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