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JP7794566B2 - 赤外線センサ付き温調用ホルダー - Google Patents
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JP7794566B2 - 赤外線センサ付き温調用ホルダー - Google Patents

赤外線センサ付き温調用ホルダー

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Description

本発明は、赤外線センサの温調用ホルダーに関するものである。
従来から、下記特許文献1に記載の温度検出器が知られている。この温度検出器は、赤外線センサであって、温度測定対象から放射される赤外線を検出する赤外線検出素子と、温度測定対象から放射される赤外線を受け、赤外線検出素子に入射する赤外光の角度を絞るレンズと、レンズを支持する鏡筒(特許文献1ではホルダーと称される)と、を備えている。赤外線センサにおいては、赤外線検出素子付近の温度が不安定になると、正確に温度検出ができなくなるため、赤外線センサをホルダー(特許文献1ではケースと称される)に収容し、また、ホルダーに通風口を設け、通風口から流入する温調空気によって赤外線センサの環境温度を制御している。
特開平6-307940号公報
しかしながら、上記従来技術のホルダーの通風口は、鏡筒の側面に対向して形成されている(特許文献1の図1参照)。温調空気は、例え恒温槽内で循環送風していたとしても、その送風温度が安定しているわけではない。したがって、通風口から流入する温調空気が鏡筒に直接当たると、それが赤外線検出素子の温度検出誤差を引き起こす要因となり得る。このため、上記従来技術のホルダーは、例えば、赤外線センサの校正(調整)のような、赤外線センサの環境温度が高精度且つ安定性を求められる用途には使用することはできなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、温調空気によって赤外線センサの環境温度を高精度且つ安定して制御することができる赤外線センサの温調用ホルダーの提供を目的とする。
本発明の一態様に係る赤外線センサの温調用ホルダーは、温調空気によって赤外線センサの環境温度を制御する際に、前記赤外線センサを収容する赤外線センサの温調用ホルダーであって、前記赤外線センサは、温度測定対象から放射される赤外線を受けるレンズと、前記レンズを支持する鏡筒と、を有しており、前記鏡筒よりも高い位置に前記温調空気の通風面を形成すると共に、前記通風面において前記鏡筒の外形よりも大きく開口し、前記鏡筒の周囲に前記温調空気を導く隙間を形成する壁部を備えている。
上記赤外線センサの温調用ホルダーにおいて、前記通風面は、前記レンズの画角に入らない高さで形成されていてもよい。
上記赤外線センサの温調用ホルダーにおいて、前記隙間は、少なくとも前記温調空気の通風方向において、前記通風面の高さよりも小さい寸法で形成されていてもよい。
上記赤外線センサの温調用ホルダーにおいて、前記赤外線センサが取り付けられるホルダーベースと、前記ホルダーベースに対して開閉可能に連結されたホルダーカバーと、を有し、前記ホルダーカバーが、前記壁部を形成していてもよい。
上記赤外線センサの温調用ホルダーにおいて、前記ホルダーベースには、複数の前記赤外線センサが取り付け可能であり、前記ホルダーカバーには、前記ホルダーベースに取り付けられた前記赤外線センサとの間に前記隙間を形成する複数の開口部が形成されていてもよい。
上記本発明の一態様によれば、温調空気によって赤外線センサの環境温度を高精度且つ安定して制御することができる赤外線センサの温調用ホルダーを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る赤外線センサの温調用ホルダーを示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る壁部があるときと壁部がないときの、赤外線検出素子の温度検出誤差と温調空気の風速との関係を示すグラフ図である。 本発明の第2実施形態に係る赤外線センサの温調用ホルダーを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る赤外線センサの温調用ホルダーの要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る赤外線センサ1の温調用ホルダー10を示す断面図である。
図1に示すように、赤外線センサ1は、温度測定対象100から放射される赤外線を受けるレンズ2と、レンズ2を支持する鏡筒3と、を有している。鏡筒3の内部には、図示しない赤外線検出素子などが収容されている。
温度測定対象100は、例えば、赤外線センサ1の校正(調整)をするための黒体炉である。本実施形態の温調用ホルダー10は、温度測定対象100と共に大きな恒温槽内に収容されている。恒温槽内には、赤外線センサ1の環境温度を制御する温調空気200が循環している。
温調用ホルダー10は、赤外線センサ1が取り付けられるホルダーベース11と、ホルダーベース11から立設し、鏡筒3よりも高い位置に温調空気200の通風面13を形成する壁部12と、を備えている。温調用ホルダー10は、例えば、熱伝導性が良く軽量のアルミニウム材から形成されている。特に、温度測定対象100に対向する側に配置される壁部12は、アルミニウム材を表面処理した黒色アルマイト材から形成するとよい。
なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の構成及び位置関係について説明することがある。なお、X軸方向は、通風面13に沿う温調空気200の通風方向である。Z軸方向は、壁部12の高さ方向である。Y軸方向は、X軸方向及びZ軸方向と直交する方向である。
ホルダーベース11は、赤外線センサ1の取付面11aを有する。壁部12は、取付面11aからZ軸方向に立設し、その上端面が通風面13を形成している。通風面13は、X-Y平面と平行な平面を形成している。通風面13においては、温調空気200がX軸方向に沿って流れている。
通風面13は、レンズ2の画角4に入らない高さHで形成されている。なお、レンズ2の画角は、例えば、40°程である。通風面13の高さHは、鏡筒3の下端から、壁部12の上端面(通風面13)までの距離である。
壁部12は、通風面13において鏡筒3の外形よりも大きく開口し、鏡筒3の周囲に温調空気200を導く隙間Sを形成している。この壁部12の開口は、温度測定対象100の赤外線が鏡筒3内の赤外線検出素子に至る通路となる赤外線通過口と、通風面13に沿って流れる温調空気200を鏡筒3の周囲に導く送風口と、を兼ねている。
壁部12と鏡筒3との隙間Sは、少なくとも温調空気200の通風方向(X軸方向)において、通風面13の高さHよりも小さい寸法で形成されているとよい。すなわち、仮に、温調空気200の通風方向における隙間Sの寸法が、通風面13の高さHよりも大きい場合、通風面13に沿って流れる温調空気200が隙間Sに流入し易くなり、壁部12による風当て機能が低下するためである。なお、温調空気200の通風方向以外(例えば、Y軸方向)の隙間Sの寸法は、温調空気200の流入に関して影響は少ないため、通風面13の高さHよりも大きい寸法で形成しても構わない。
隙間Sは、好ましくは、少なくとも温調空気200の通風方向(X軸方向)において、通風面13の高さHの1/2~1/3の範囲の寸法で形成されているとよい。すなわち、温調空気200の通風方向における隙間Sの寸法は、大きすぎてもいけないし、逆に小さすぎると、今度は、通風面13に沿って流れる温調空気200が隙間Sに流入し難くなり、温調空気200による赤外線センサ1の温調が上手く行かなくなるためである。
図2は、本発明の第1実施形態に係る壁部12があるときと壁部12がないときの、赤外線検出素子の温度検出誤差と温調空気200の風速との関係を示すグラフである。なお、図2は、隙間Sの寸法を通風面13の高さHの1/2とした場合のグラフである。
図2に示すように、壁部12がある方(実線)が、壁部12がない方(破線)よりも、赤外線検出素子の温度検出誤差が0で安定する風速領域が大きいことが分かる。すなわち、図1に示す壁部12があることで、温調空気200が鏡筒3に直接当たらず、その結果、赤外線検出素子の温度検出誤差が抑制されていることが分かる。
このように、上述した本実施形態の赤外線センサ1の温調用ホルダー10は、温調空気200によって赤外線センサ1の環境温度を制御する際に、赤外線センサ1を収容する赤外線センサ1の温調用ホルダー10であって、赤外線センサ1は、温度測定対象100から放射される赤外線を受けるレンズ2と、レンズ2を支持する鏡筒3と、を有しており、鏡筒3よりも高い位置に温調空気200の通風面13を形成すると共に、通風面13において鏡筒3の外形よりも大きく開口し、鏡筒3の周囲に温調空気200を導く隙間Sを形成する壁部12を備えている。この構成によれば、温調空気200が鏡筒3に直接当たらず、赤外線センサ1の環境温度を高精度且つ安定して制御することができる。
また、本実施形態において、通風面13は、レンズ2の画角4に入らない高さで形成されている。この構成によれば、壁部12によって、赤外線センサ1の赤外線の検出角(視野)が制限されることを防止できる。
また、本実施形態において、隙間Sは、少なくとも温調空気200の通風方向において、通風面13の高さHよりも小さい寸法で形成されている。この構成によれば、壁部12による風当て機能を維持しつつ、通風面13に沿って流れる温調空気200を隙間Sに流入させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る赤外線センサ1の温調用ホルダー10を示す斜視図である。
図3に示すように、第2実施形態の赤外線センサ1の温調用ホルダー10は、複数の赤外線センサ1が取り付け可能なホルダーベース11と、ホルダーベース11に対して開閉可能に連結された2つのホルダーカバー20と、を有している。
ホルダーベース11は、最大24個の赤外線センサ1が取り付け可能とされている。つまり、第2実施形態の赤外線センサ1の温調用ホルダー10は、最大24個の赤外線センサ1を同時に校正(調整)することができる。
ホルダーカバー20には、ホルダーベース11に取り付けられた赤外線センサ1との間に、上述した隙間Sを形成する複数の開口部23が形成されている。開口部23は、図3に示すように、1つのホルダーカバー20に対してそれぞれ12個形成されている。
ホルダーカバー20は、ヒンジ21を介してホルダーベース11に対して開閉可能に連結されている。また、ホルダーカバー20は、留め具22によってホルダーベース11に対して閉状態で固定可能とされている。また、ホルダーベース11の側面には、温調用ホルダー10の持ち運びを容易とするT字状のハンドル30が取り付けられている。
ホルダーベース11は、赤外線センサ1を位置決めする位置決めピン14と、赤外線センサ1の取付面11aを形成する複数のボス15と、を有している。位置決めピン14は、鏡筒3を支持する赤外線センサ1の基板5(なお、上述した図1においては不図示)に設けられた位置決め孔に挿入される。ボス15は、赤外線センサ1の基板5をねじ止め可能なねじ孔を有している。
図4は、本発明の第2実施形態に係る赤外線センサ1の温調用ホルダー10の要部を示す断面図である。
図4に示すように、ホルダーベース11は、複数の赤外線センサ1を支持するフロントケース11Aと、複数の赤外線センサ1と電気的に接続される検査基板40を支持するリアケース11Bと、を有している。
フロントケース11Aとリアケース11Bとの合わせ面には、空間S1が形成され、赤外線センサ1と検査基板40との間を電気的に接続する電極6等が配設可能とされている。検査基板40は、リアカバー50で覆われている。検査基板40の一端部41は、図3に示すように、ホルダーベース11(リアカバー50)から突出しており、例えば、外部の図示しない検査装置(校正装置)と電気的に接続可能とされている。
図4に示すように、第2実施形態では、ホルダーカバー20が、上述した壁部12を形成している。つまり、ホルダーカバー20は、鏡筒3よりも高い位置に温調空気200の通風面13を形成すると共に、通風面13において鏡筒3の外形よりも大きく開口し、鏡筒3の周囲に温調空気200を導く隙間Sを形成している。また、通風面13は、レンズ2の画角4に入らない高さで形成されており、隙間Sは、少なくとも温調空気200の通風方向(X軸方向)において、通風面13の高さHよりも小さい寸法で形成されている。
上記構成の第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様に、ホルダーカバー20が風当てとなるため、温調空気200が鏡筒3に直接当たらず、赤外線センサ1の環境温度を高精度且つ安定して制御することが可能となる。
また、第2実施形態においては、赤外線センサ1が取り付けられるホルダーベース11と、ホルダーベース11に対して開閉可能に連結されたホルダーカバー20と、を有し、ホルダーカバー20が、壁部12を形成している。この構成によれば、ホルダーカバー20の開閉により、赤外線センサ1の取り付け及び取り外しが容易になる。
また、第2実施形態においては、ホルダーベース11には、複数の赤外線センサ1が取り付け可能であり、ホルダーカバー20には、ホルダーベース11に取り付けられた赤外線センサ1との間に、隙間Sを形成する複数の開口部23が形成されている。この構成によれば、複数の赤外線センサ1を同じ環境温度で同時に校正(調整)することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
1…赤外線センサ、2…レンズ、3…鏡筒、4…画角、5…基板、6…電極、10…温調用ホルダー、11…ホルダーベース、11a…取付面、11A…フロントケース、11B…リアケース、12…壁部、13…通風面、14…位置決めピン、15…ボス、20…ホルダーカバー、21…ヒンジ、22…留め具、23…開口部、30…ハンドル、40…検査基板、41…一端部、50…リアカバー、100…温度測定対象、200…温調空気、S…隙間、S1…空間

Claims (5)

  1. 温調空気によって赤外線センサの環境温度を制御する赤外線センサ付き温調用ホルダーであって、
    前記赤外線センサは、温度測定対象から放射される赤外線を受けるレンズと、前記レンズを支持する鏡筒と、を有しており、
    前記鏡筒よりも高い位置に前記温調空気の通風面を形成すると共に、前記通風面において前記鏡筒の外形よりも大きく開口し、前記レンズ側から前記鏡筒の周囲に前記温調空気を導く隙間を形成する壁部を備えている、ことを特徴とする赤外線センサ付き温調用ホルダー
  2. 前記通風面は、前記レンズの画角に入らない高さで形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサ付き温調用ホルダー
  3. 前記隙間は、少なくとも前記温調空気の通風方向において、前記鏡筒の下端から前記壁部の上端面までの距離の1/2~1/3の範囲の寸法で形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の赤外線センサ付き温調用ホルダー
  4. 前記赤外線センサが取り付けられるホルダーベースと、
    前記ホルダーベースに対して開閉可能に連結されたホルダーカバーと、を有し、
    前記ホルダーカバーが、前記壁部を形成している、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の赤外線センサ付き温調用ホルダー
  5. 前記ホルダーベースには、複数の前記赤外線センサが取り付け可能であり、
    前記ホルダーカバーには、前記ホルダーベースに取り付けられた前記赤外線センサとの間に、前記隙間を形成する複数の開口部が形成されている、ことを特徴とする請求項4に記載の赤外線センサ付き温調用ホルダー
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