本明細書で使用される場合、「含む」、「含んでいる」、「包含する」、「包含している」、「有する」、「有している」、「含有する」、「含有している」、「特徴とする」という用語又はそのいずれかの変化形は、明示的に指示されたいずれかの制限に従った非排他的包含を含むことを意図する。例えば、要素のリストを含む組成物、混合物、プロセス、方法、物品又は装置は、必ずしもそれらの要素のみに限定されず、明確に列挙されないか又はそのような組成物、混合物、プロセス、方法、物品若しくは装置に固有の他の要素も含み得る。
「からなる」という移行句は、特定されていない、いずれの要素、ステップ又は成分も排除する。請求項において、請求項は、不純物を別として、引用されたものと異なる物質を包含するように閉じている場合、通常、それと関連する。「からなる」という句が、前文の直後ではなく、請求項の主要部の条項に現れる場合、それは、その条項内で言及された要素のみを限定し、他の要素は、全体としてその請求項から排除されない。
移行句「から実質的になる」は、文字通り開示されたものに加えて、物質、ステップ、特徴、成分又は要素を含む組成物、方法又は装置を定義するために用いられ、ただし、これらの追加的な物質、ステップ、特徴、成分又は要素は、特許請求される本発明の基本的な且つ新規な特性に実質的に影響を及ぼさないことを条件とする。「から実質的になる」という用語は、「含む」と「からなる」との中間を占める。
本出願人が本発明又はその一部を例えば「含む」のようなオープンエンド用語で定義した場合、その記述は、(そうではないとの記述がない限り)「から実質的になる」又は「からなる」の用語を使用するそのような発明も記述していると解釈するべきであることが容易に理解されるべきである。
さらに、それとは反対に、明示的に記述されていない限り、「又は」は、包括的な「又は」を指し、排他的な「又は」を指すものではない。例えば、条件「A又はB」は、以下のいずれか1つにより満たされる:Aが真であり(又は存在し)、且つBが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在しない)、且つBが真である(又は存在する)及びAとBとの両方が真である(又は存在する)。
さらに、本発明の要素又は成分に先行する不定冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、その要素又は成分の場合(すなわち出現)の数に関して非限定的であるものとする。したがって、「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、1つ又は少なくとも1つを含むと読み取るべきであり、その要素又は成分のそのような単数の語形に、その数が単数を意味することが明らかでない限り、複数も含む。
「農業」という用語は、食品及び繊維などの農作物の製造を指し、メイズ又はトウモロコシ、ダイズ及び他のマメ科植物、米、穀物(例えば、小麦、オート麦、大麦、ライ麦及び米)、葉野菜(例えば、レタス、キャベツ及び他の菜作物)、果菜(例えば、トマト、トウガラシ、ナス、アブラナ科植物(crucifers)及びウリ科植物(cucurbits))、ジャガイモ、サツマイモ、ブドウ、綿、果樹(例えば、ナシ状果、核果及び柑橘類)、小果樹(例えば、ベリー及びサクランボ)並びに他の特殊農作物(例えば、キャノーラ、ヒマワリ及びオリーブ)の成長を含む。
「非農業」という用語は、園芸作物(例えば、グリーンハウス、苗床又は畑で生育しない観賞植物)、住居用、農業用、商用及び工業用構造、芝(例えば、芝農場、牧草地、ゴルフコース、芝生、競技場など)、木材製品、貯蔵製品、植林業及び植生管理、公衆衛生(すなわちヒト)及び動物の衛生(例えば、家畜化した動物、例えばペット、家畜及び家禽、野生生物などの飼い慣らされてない動物)用途などの農作物以外を指す。
「作物の活力」という用語は、作物植物の成長又はバイオマス堆積の速度を指す。「活力の増加」は、未処理の対照作物植物と比較した時の作物植物における成長又はバイオマス堆積の増加を指す。「作物収穫高」という用語は、作物植物を収穫した後に得られる量及び質の両方に関する作物材料の収穫を指す。「作物収穫高の増加」は、未処理の対照作物植物と比較した時の作物収穫高の増加を指す。
「生物学的有効量」という用語は、真菌類病害による損傷から植物を保護するため又は他の所望の効果(例えば、植物活力の増加)のために、防除される真菌類若しくはその環境又は植物、植物が成長する種子若しくは植物の場所(例えば、成長媒体)への適用(すなわち接触)時、所望の生物学的効果を発生するために十分な生物活性化合物(例えば、式1の化合物)の量を指す。
本開示及び請求の範囲に参照される場合、「植物」は、苗(例えば、幼苗に生育する発芽種子)及び成熟、生殖生長段階(例えば、花及び種子を産生する植物)を含む全生命段階における植物界(Kingdom Plantae)の部員、特に種子植物(Spermatopsida)を含む。植物の部分は、根茎、塊茎、球根及び球茎などの成長媒体(例えば、土)の表面の下並びに葉(茎及び葉を含む)、花、果実及び種子などの成長媒体(例えば、土)の表面の上で典型的に生育する屈地性部員を含む。
本明細書において言及する場合、単独で又は複数の語の組み合わせで使用される「幼苗」という用語は、種子の胚芽から発育している若い植物を意味する。
本明細書において言及する場合、単独で又は「広葉作物」などの用語において使用される「広葉」という用語は、双子葉又は双子葉植物を意味し、その用語は、2枚の子葉を有する胚芽を特徴とする被子植物の群を記述するのに使用される。
本開示において参照される場合、「真菌類病原体」及び「真菌類植物病原体」という用語は、経済的に重要な観賞植物、芝、野菜、畑、穀物及び果実作物の植物病害の幅広いスペクトルの原因病原体である、子嚢菌(Ascomycota)、担子菌(Basidiomycota)及び接合菌(Zygomycota)門並びに真菌類様の卵菌(Oomycota)類の病原体を含む。本開示に関連して、「植物を病害から保護すること」又は「植物病害の防除」は、予防作用(感染症、コロニー形成、症状発生と胞子生成の菌サイクルの中断)及び/又は治療作用(植物宿主組織のコロニー形成の抑制)を含む。
本明細書で使用される場合、「作用機構」(MOA)という用語は、殺菌剤耐性菌対策委員会(Fungicide Resistance Action Committee)(FRAC)によって定義される通りであり、植物病原体の生合成経路におけるその生化学的作用機構及びその耐性リスクによって殺菌剤を識別するために使用する。FRACが定義した作用機構は、(A)核酸代謝、(B)細胞骨格及びモータータンパク質、(C)呼吸、(D)アミノ酸及びタンパク質合成、(E)シグナルトランスダクション、(F)脂質合成又は輸送及び膜完全性又は機能、(G)膜のステロール生合成、(H)細胞壁生合成、(I)細胞壁のメラニン合成、(P)宿主植物防御誘導、(U)未知の作用機構、(M)マルチサイト活性を有する化学物質、並びに(BM)複数の作用機構を有する生物製剤を含む。各作用機構(すなわち文字A~BM)は、作用の個々の確認された標的部位に基づくか、又は正確な標的部位が未知である場合、群内又は他の群に関する交差耐性プロファイルに基づき、1つ又は複数のサブグループを含有する(例えば、Aは、サブグループA1、A2、A3及びA4を含む)。これらのサブグループ(例えば、A1、A2、A3及びA4)のそれぞれは、FRACコード(数及び/又は文字)が割り当てられる。例えば、サブグループA1のためのFRACコードは4である。標的部位及びFRACコードに関する追加的な情報は、例えば、FRACによる一般公開されているデータベースから得ることができる。
本明細書で使用される場合、「交差耐性」という用語は、病原体が1つの殺菌剤に対して耐性を発達させ、同時に1つ又は複数の他の殺菌剤に対しても耐性を示すようになる時に生じる現象を指す。これらの他の殺菌剤は、常にではないが、典型的に、同一の化学物質分類であるか、又は同一の作用標的部位を有するか、又は同一機構によって解毒可能である。
一般に、分子フラグメント(すなわち基)が一連の原子記号(例えば、C、H、N、O及びS)によって示されているとき、暗黙の付着点は当業者が容易に認識する。本明細書において、場合により、特に代替の付着点が可能であるとき、付着点は、ハイフン(「-」)によって明示的に示し得る。例えば、「-NCS」は、付着点が窒素原子であることを示す(すなわちイソチオシアナトであり、チオシアナトではない)。
本明細書において使用する場合、用語「アルキル化剤」は、炭素含有基が、炭素原子を介して脱離基、例えばハライド又はスルホネートに結合(前記炭素原子への求核試薬の結合によって置換可能である)している化合物を指す。他に示さない限り、用語「アルキル化」は、炭素含有基をアルキルに限定せず、アルキル化剤における炭素含有基は、例えば、R5のために特定された様々な炭素結合置換基を含む。
上の説明における、単独で又は「アルキルチオ」若しくは「ハロアルキル」のような化合物用語において使用される、「アルキル」という用語は、直鎖状又は分岐状のアルキル、例えばメチル、エチル、n-プロピル及びi-プロピル又は種々のブチル、ペンチル若しくはヘキシル異性体を含む。「アルケニル」は、直鎖状又は分岐状のアルケン、例えばエテニル、1-プロペニル、2-プロペニル並びに種々のブテニル、ペンテニル及びヘキセニル異性体を含む。「アルケニル」は、1,2-プロパジエニル及び2,4-ヘキサジエニルなどのポリエンも含む。「アルキニル」は、直鎖状又は分岐状のアルキン、例えば1-プロピニル、2-プロピニル並びに種々のブチニル、ペンチニル及びヘキシニル異性体を含む。「アルキニル」は、複数の三重結合、例えば2,5-ヘキサジイニルからなる部分も含み得る。
「アルコキシ」は、例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロピルオキシ、i-プロピルオキシ並びに異なるブトキシ、ペントキシ及びヘキシルオキシ異性体を含む。「アルコキシアルキル」は、アルキル上のアルコキシ置換を示す。「アルコキシアルキル」の例は、CH3OCH2、CH3OCH2CH2、CH3CH2OCH2、CH3CH2CH2CH2OCH2及びCH3CH2OCH2CH2を含む。「アルケニルオキシ」は、酸素原子に付着しており、且つ酸素原子を介して連結している直鎖状又は分岐状のアルケニルを含む。「アルケニルオキシ」の例は、H2C=CHCH2O、(CH3)2C=CHCH2O、CH3CH=CHCH2O、CH3CH=C(CH3)CH2O及びCH2=CHCH2CH2Oを含む。「アルキニルオキシ」は、酸素原子に付着しており、且つ酸素原子を介して連結している直鎖状又は分岐状のアルキニルを含む。「アルキニルオキシ」の例は、HC≡CCH2O、CH3C≡CCH2O及びCH3C≡CCH2CH2Oを含む。「アルコキシアルコキシ」は、別のアルコキシ部分上のアルコキシ置換を示す。「アルコキシアルコキシ」の例は、CH3OCH2O、CH3OCH2O及びCH3CH2OCH2Oを含む。
「アルキルチオ」は、分岐鎖又は直鎖アルキルチオ部分、例えばメチルチオ、エチルチオ及び異なるプロピルチオ異性体を含む。「アルキルチオアルキル」は、アルキル上のアルキルチオ置換を示す。「アルキルチオアルキル」の例は、CH3SCH2、CH3SCH2CH2、CH3CH2SCH2及びCH3CH2SCH2CH2を含む。「アルキルスルフィニル」は、アルキルスルフィニル基の両方のエナンチオマーを含む。「アルキルスルフィニル」の例は、CH3S(=O)、CH3CH2S(=O)、CH3CH2CH2S(=O)及び(CH3)2CHS(=O)を含む。「アルキルスルホニル」の例は、CH3S(=O)2、CH3CH2S(=O)2、CH3CH2CH2S(=O)2及び(CH3)2CHS(=O)2を含む。
「アルキルアミノアルキル」は、アルキル上のアルキルアミノ置換を示す。「アルキルアミノアルキル」の例は、CH3NHCH2、CH3NHCH2CH2、CH3CH2NHCH2、CH3CH2CH2CH2NHCH2及びCH3CH2NHCH2CH2を含む。「ジアルキルアミノアルキル」の例は、(CH3)2NCH2、(CH3CH2)2NCH2CH2及びCH3CH2(CH3)NCH2CH2を含む。
用語「シクロアルキル」は、単結合によって互いに連結している3~6個の炭素原子からなる飽和炭素環式環を示す。「シクロアルキル」の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基上のシクロアルキル置換を示す。「シクロアルキルアルキル」の例は、直鎖状又は分岐状のアルキル基に結合したシクロプロピルメチル、シクロペンチルエチル及び他のシクロアルキル部分を含む。
「ハロゲン」という用語は、単独で又は「ハロアルキル」のような化合物用語内若しくは「ハロゲンで置換されているアルキル」のような記述において使用されたとき、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」のような複合語で用いられる場合又は「ハロゲンで置換されているアルキル」のような記載で用いられる場合、前記アルキルは、同じであるか又は異なり得るハロゲン原子で部分的に又は完全に置換され得る。「ハロアルキル」又は「ハロゲンで置換されているアルキル」の例は、F3C、ClCH2、CF3CH2及びCF3CCl2を含む。用語「ハロアルコキシ」などは、用語「ハロアルキル」と類似して定義される。「ハロアルコキシ」の例は、CF3O、CCl3CH2O、F2CHCH2CH2O及びCF3CH2Oを含む。
「シアノアルコキシ」は、1個のシアノ基で置換されているアルキルオキシ基を示す。「シアノアルコキシ」の例は、NCCH2O、NCCH2CH2O及びCH3CH(CN)CH2Oを含む。
置換基における炭素原子の総数は、接頭部「Ci~Cj」によって示され、ここで、i及びjは、1~6の数である。例えば、C1~C3アルキルスルホニルは、メチルスルホニルからプロピルスルホニルまでを示し、C2アルコキシアルキルは、CH3OCH2を示し、C3アルコキシアルキルは、例えば、CH3OCH2CH2又はCH3CH2OCH2を示し、C4アルコキシアルキルは、全部で4個の炭素原子を含有するアルコキシ基で置換されているアルキル基の様々な異性体を示し、例は、CH3CH2CH2OCH2及びCH3CH2OCH2CH2を含む。
環などの基に関連する「未置換」という用語は、基が、式1の残部に対するその1つ又は複数の結合以外のいずれの置換基も有さないことを意味する。「任意選択的に置換されている」という用語は、置換基の数がゼロであり得ることを意味する。特記されない限り、任意選択的に置換されている基は、いずれかの利用可能な炭素又は窒素原子上において非水素置換基で水素原子を置換することによって適応される、可能な限り多数の任意の置換基で置換され得る。一般に、任意の置換基の数は(存在する場合)、1~3の範囲である。本明細書で使用される場合、「任意選択的に置換されている」という用語は、「置換若しくは未置換の」という句又は「(未)置換の」という用語と相互に交換可能に使用される。
任意選択的な置換基の数は、表現された限度によって制限し得る。例えば、語句「R6aから独立して選択される最大2個の置換基で任意選択的に置換されている」は、0個、1個又は2個の置換基が存在し得ることを意味する。
前記置換基の数が変動可能であることを示す下付き文字を有する置換基(例えば、mが0~3である式1の(R4)m)によって化合物が置換される場合、特記されない限り、前記置換基は、定義された置換基の群から独立して選択される。ある位置に様々な基が任意選択的に連結すると示される場合(例えば、mが0であり得る(R4)m)、様々な基の定義に記載されていなくても、水素がその位置にあり得る。
本開示における置換基の命名は、当業者に化学構造を正確に伝えることにおいて簡潔さを実現する、認められている用語法を使用する。簡潔にするために、ロカント記述語は省略し得る。本明細書において、場合により、置換基(例えば、R4及びR5)の付着点は、異なることが意味に影響を与えない場合、Chemical Abstractsの命名システムとは異なり得るロカント番号によって示される。
本発明の化合物では、1つ又は複数の立体異性体が存在可能である。立体異性体とは、同一の構成を有するが、その原子の空間配置が異なる異性体であり、鏡像異性体、ジアステレオマー、cis-及びtrans-異性体(幾何異性体としても知られる)及びアトロプ異性体を含む。アトロプ異性体は、単結合の回りでの束縛回転から生じるものであって、その回転の障壁が高いために、その異性体種を単離することが可能である。当業者は、1つの立体異性体が、他の立体異性体よりも高濃度にするか又は他の立体異性体から分離するとき、反応性がより高く、且つ/又は有利な効果を示し得ることを理解するであろう。加えて、当業者であれば、前記立体異性体の分離法、富化法及び/又は選択的な調製法を知っている。立体異性の全ての態様についての包括的な議論については、次の文献を参照されたい:Ernest L.Eliel and Samuel H.Wilen,Stereochemistry of Organic Compounds,John Wiley&Sons,1994。
本発明の化合物は、式1におけるアミド結合(例えば、C(=O)-N)の回りでの束縛回転が理由の、1つ又は複数の配座異性体として存在することも可能である。本発明は、配座異性体の混合物も含む。加えて、本発明は、他方に対して、一方の配座異性体が富化された化合物も含む。
本発明は、全ての立体異性体、構造異性体及び全ての割合のその混合物並びに重水素化化合物などのアイソトープ型を含む。
当業者は、全部の窒素含有複素環がN-オキシドを形成できるわけではなく、なぜなら、その窒素が、酸化されてオキシドとなるには、利用可能な孤立電子対を必要とするためであることを理解するであろう。当業者は、N-オキシドを形成し得るその窒素含有複素環を認識するであろう。当業者は、第三級アミンがN-オキシドを形成し得ることも認識するであろう。複素環及び第三級アミンのN-オキシドを調製するための合成方法は、ペルオキシ酸、例えば過酢酸及びm-クロロ過安息香酸(MCPBA)、過酸化水素、アルキルヒドロペルオキシド、例えばt-ブチルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム並びにジオキシラン、例えばジメチルジオキシランを用いて、複素環及び第三級アミンを酸化させることも含めて、当業者に周知であろう。N-オキシドを調製するためのこれらの方法は、文献に広く記述され、総説されており、例えば以下の文献を参照されたい:T.L.Gilchrist,Comprehensive Organic Synthesis,vol.7,pp 748-750(S.V.Ley,Ed.,Pergamon Press);M.Tisler and B.Stanovnik,Comprehensive Heterocyclic Chemistry,vol.3,pp.18-20,A.J.Boulton and A.McKillop,Eds.,Pergamon Press;M.R.Grimmett and B.R.T.Keene,Advances in Heterocyclic Chemistry,vol.43,pp.149-161,A.R.Katritzky,Ed.,Academic Press;M.Tisler and B.Stanovnik,Advances in Heterocyclic Chemistry,vol.9,pp.285-291,A.R.Katritzky and A.J.Boulton,Eds.,Academic Press;及びG.W.H.Cheeseman and E.S.G.Werstiuk,Advances in Heterocyclic Chemistry,vol.22,pp.390-392,A.R.Katritzky and A.J.Boulton,Eds.,Academic Press。
当業者の認識するところであるが、環境内及び生理学的条件下では、化合物の塩は、その対応する非塩の形態とは平衡関係にあることが理由で、塩は、その非塩の形態と、生物学的実用性を分け合っている。したがって、広く種々の式1の化合物の塩が、真菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を防除するのに有用である(すなわち農薬として適している)。式1の化合物の塩としては、例えば、以下のような無機酸又は有機酸との酸付加塩が挙げられる:臭化水素酸、塩化水素酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピン酸、サリチル酸、酒石酸、4-トルエンスルホン酸又は吉草酸。式1の化合物がカルボン酸などの酸性の残基を含む場合、塩は、例えば、有機又は無機の塩基を用いて形成される以下のものも含む:ピリジン、トリエチルアミン若しくはアンモニア又はアミド、水素化物、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム若しくはバリウムの水酸化物又は炭酸塩。したがって、本発明は、式1から選択される化合物、そのN-オキシド及び農薬として好適な塩を含む。
式1から選択される化合物、その立体異性体、N-オキシド及び塩は、典型的には、2つ以上の形態で存在し、したがって、式1は、式1が表す化合物の全ての結晶質及び非晶質形態を含む。非晶性の形態は、固体である実施形態、例えばワックス及びゴム、さらに液体である実施形態、例えば溶液及び溶融物を含む。結晶性の形態は、実質的に単結晶タイプを表す実施形態及び多形の混合物(すなわち複数の結晶性タイプ)を表す実施形態を含む。「多形」という用語は、種々の結晶性の形態で結晶化し得る、化合物の特定の結晶性の形態を表しており、これらの形態は、結晶格子中での種々の分子の配列及び/又は配座を有する。複数の多形は、同一の化学組成を有することできるが、それらはまた、その格子中に弱く又は強く結合され得る共結晶された水又は他の分子の存否によって組成が異なり得る。多形は、結晶の形状、密度、硬度、色、化学的安定性、融点、吸湿性、懸濁性、溶解速度及び生物学的アベイラビリティーのような化学的、物理的及び生物学的性質の面で異なり得る。当業者は、式1によって表される化合物の特定の多形が、式1によって表されるものと同一の化合物の他の多形又は多形の混合物と比較して、有利な効果(例えば、有用な配合を調製する際の適合性、改良された生物学的性能)を示し得ることを理解するであろう。式1によって表される化合物の特定の多形の調製及び単離は、例えば、選択された溶媒及び温度を使用する結晶化など、当業者に公知の方法によって達成することができる。
本発明の概要に記載されるように、本発明の態様は、(a)式1から選択される少なくとも1つの化合物、そのN-オキシド及び塩と、(b)少なくとも1つの追加的な殺菌性化合物とを含む組成物に関する。より特に、成分(b)は、
(b1)メチルベンゾイミダゾールカルバメート(MBC)殺菌剤、
(b2)ジカルボキシイミド殺菌剤、
(b3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤、
(b4)フェニルアミド(PA)殺菌剤、
(b5)アミン/モルホリン殺菌剤、
(b6)リン脂質生合成阻害剤殺菌剤、
(b7)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌剤、
(b8)ヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン殺菌剤、
(b9)アニリノピリミジン(AP)殺菌剤、
(b10)N-フェニルカルバメート殺菌剤、
(b11)キノンアウトサイド阻害剤(QoI)殺菌剤、
(b12)フェニルピロール(PP)殺菌剤、
(b13)アザナフタレン殺菌剤、
(b14)細胞過酸化阻害剤殺菌剤、
(b15)メラニン生合成阻害剤-レダクターゼ(MBI-R)殺菌剤、
(b16a)メラニン生合成阻害剤-デヒドラターゼ(MBI-D)殺菌剤、
(b16b)メラニン生合成阻害剤-ポリケチドシンターゼ(MBI-P)殺菌剤、
(b17)ケトレダクターゼ阻害剤(KRI)殺菌剤、
(b18)スクアレン-エポキシダーゼ阻害剤殺菌剤、
(b19)ポリオキシン殺菌剤、
(b20)フェニルウレア殺菌剤、
(b21)キノンインサイド阻害剤(QiI)殺菌剤、
(b22)ベンズアミド及びチアゾールカルボキサミド殺菌剤、
(b23)エノピラヌロン(enopyranuronic)酸抗生物質殺菌剤、
(b24)ヘキソピラノシル抗生物質殺菌剤、
(b25)グルコピラノシル抗生物質:タンパク質合成殺菌剤、
(b26)グルコピラノシル抗生物質殺菌剤、
(b27)シアノアセトアミドオキシム殺菌剤、
(b28)カルバメート殺菌剤、
(b29)酸化的リン酸化アンカップリング殺菌剤、
(b30)有機スズ殺菌剤、
(b31)カルボン酸殺菌剤、
(b32)複素環式芳香族化合物殺菌剤、
(b33)ホスホネート殺菌剤、
(b34)フタルアミド酸殺菌剤、
(b35)ベンゾトリアジン殺菌剤、
(b36)ベンゼン-スルホンアミド殺菌剤、
(b37)ピリダジノン殺菌剤、
(b38)チオフェン-カルボキサミド殺菌剤、
(b39)複合体I NADHオキシドレダクターゼ阻害剤殺菌剤、
(b40)カルボン酸アミド(CAA)殺菌剤、
(b41)テトラサイクリン抗生物質殺菌剤、
(b42)チオカルバメート殺菌剤、
(b43)ベンズアミド殺菌剤、
(b44)微生物殺菌剤、
(b45)キノンアウトサイド阻害剤、スチグマテリン結合(QoSI)殺菌剤、
(b46)植物抽出物殺菌剤、
(b47)シアノアクリレート殺菌剤、
(b48)ポリエン殺菌剤、
(b49)オキシステロール結合性タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌剤、
(b50)アリール-フェニル-ケトン殺菌剤、
(b51)宿主植物防御誘導殺菌剤、
(b52)マルチサイト活性殺菌剤、
(b53)複数の作用機構を有する生物学的製剤、
(b54)成分(a)及び成分(b1)~(b53)の殺菌剤以外の殺菌剤並びに化合物(b1)~(b54)の塩
からなる群から選択される。
成分(b)が、(b1)~(b54)から選択される2つの異なる群のそれぞれからの少なくとも1つの殺菌性化合物を含む実施形態が注目される。
「メチルベンゾイミダゾールカルバメート(MBC)殺菌剤(b1)」(FRACコード1)は、微小管会合中のβ-チュービュリンへの結合によって有糸分裂を阻害する。微小管会合の阻害は、細胞分裂、細胞内輸送及び細胞構造を中断させることができる。メチルベンゾイミダゾールカルバメート殺菌剤は、ベンゾイミダゾール及びチオファネート殺菌剤を含む。ベンゾイミダゾールは、ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール(fuberidazole)及びチアベンダゾールを含む。チオファネートは、チオファネート及びチオファネートメチルを含む。
「ジカルボキシイミド殺菌剤(b2)」(FRACコード2)は、浸透圧シグナル伝達においてマイトジェン活性化タンパク質(MAP)/ヒスチジンキナーゼを阻害する。例は、クロゾリネート、ジメタクロン、イプロジオン、プロシミドン及びビンクロゾリンを含む。
「脱メチル化反応阻害剤(DMI)殺菌剤(b3)」(FRACコード3)(ステロール生合成阻害剤(SBI):クラスI)は、ステロール生成に関与するC14デメチラーゼを阻害する。ステロール、例えばエルゴステロールは、膜構造及び機能のために必要とされ、そのため、機能性細胞壁の発達のために必須である。したがって、これらの殺菌剤に暴露することにより、感受性真菌類の異常成長及び最終的に死滅がもたらされる。DMI殺菌剤は、いくつかの化学クラスに分けられる:ピペラジン、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール、トリアゾール及びトリアゾリンチオン。ピペラジンは、トリホリンを含む。ピリジンは、ブチオベート、ピリフェノックス、ピリソキサゾール及び(αS)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-4-イソキサゾリル]-3-ピリジンエメタノールを含む。ピリミジンは、フェナリモール、ヌアリモル及びトリアリモを含む。イミダゾールは、エコナゾール、イマザリル、オクスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ及びトリフルミゾールを含む。トリアゾールは、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール(ジニコナゾール-Mを含む)、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、メフェントリフルコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、キンコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ウニコナゾール-P、α-(1-クロロシクロプロピル)-α-[2-(2,2-ジクロロシクロプロピル)エチル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール、rel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、rel-2-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1,2-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン及びrel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-5-(2-プロペン-1-イルチオ)-1H-1,2,4-トリアゾールを含む。トリアゾリンチオンは、プロチオコナゾールを含む。生化学的調査により、上記の殺菌剤のいずれも、Modern Selective Fungicides - Properties,Applications and Mechanisms of Action,H.Lyr(Ed.),Gustav Fischer Verlag:New York,1995,205-258においてK.H.Kuckらによって記載されたDMI殺菌剤であることが判明している。
「フェニルアミド(PA)殺菌剤(b4)」(FRACコード4)は、卵菌真菌類(Oomycete fungi)のRNAポリメラーゼの特異的阻害剤である。これらの殺菌剤に暴露された感受性真菌類は、ウリジンをrRNAに組み込む能力が低下していることを示す。このクラスの殺菌剤に暴露されると、感受性真菌類の成長及び発達が阻害される。フェニルアミド殺菌剤は、アシルアラニン、オキサゾリジノン及びブチロラクトンの殺菌剤を含む。アシルアラニンは、ベナラキシル、ベナラキシル-M(別名:キララキシル)、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル-M(別名:メフェノキサム)を含む。オキサゾリジノンは、オキサジキシルを含む。ブチロラクトンは、オフラセを含む。
「アミン/モルホリン殺菌剤(b5)」(FRACコード5)(SBI:クラスII)は、ステロール生合成経路内の2つの標的部位、Δ8→Δ7イソメラーゼ及びΔ14レダクターゼを阻害する。ステロール、例えばエルゴステロールは、膜構造及び機能のために必要とされ、そのため、機能性細胞壁の発達のために必須である。したがって、これらの殺菌剤に暴露することにより、感受性真菌類の異常成長及び最終的に死滅がもたらされる。アミン/モルホリン殺菌剤(非DMIステロール生合成阻害剤としても知られている)は、モルホリン、ピペリジン及びスピロケタール-アミン殺菌剤を含む。モルホリンは、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ及びトリモルフアミドを含む。ピペリジンは、フェンプロピジン及びピペラリンを含む。スピロケタールアミンは、スピロキサミンを含む。
「リン脂質生合成阻害剤殺菌剤(b6)」(FRACコード6)は、リン脂質の生合成に影響を与えることによって真菌類の成長を阻害するものである。リン脂質生合成阻害剤殺菌剤は、ホスホロチオレート殺菌剤及びジチオラン殺菌剤を含む。ホスホロチオレートは、エジフェンホス、イプロベンホス及びピラゾホスを含む。ジチオランは、イソプロチオランを含む。
「コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌剤(b7)」(FRACコード7)は、コハク酸デヒドロゲナーゼというクレブスサイクル(Krebs Cycle)(TCAサイクル)の主要酵素を阻害することにより、複合体II真菌類の呼吸を阻害する。呼吸を阻害されると、真菌類はATPを作ることができなくなり、成長及び繁殖が阻害される。SDHI殺菌剤は、フェニルベンズアミド、フェニルオキソエチルチオフェンアミド、ピリジニルエチルベンズアミド、フランカルボキサミド、オキサチインカルボキサミド、チアゾールカルボキサミド、ピラゾール-4-カルボキサミド、N-シクロプロピル-N-ベンジル-ピラゾールカルボキサミド、N-メトキシ-(フェニル-エチル)-ピラゾールカルボキサミド、ピリジンカルボキサミド及びピラジンカルボキサミド殺菌剤を含む。フェニルベンズアミドは、ベノダニル、フルトラニル及びメプロニルを含む。フェニルオキソエチルチオフェンアミドは、イソフェタミドを含む。ピリジニルエチルベンズアミドは、フルオピラムを含む。フランカルボキサミドは、フェンフラムを含む。オキサチインカルボキサミドは、カルボキシン及びオキシカルボキシンを含む。チアゾールカルボキサミドは、チフルザミドを含む。ピラゾール-4-カルボキサミドは、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルベネテラム(仮称、登録番号1676101-39-5)、フルインダピル、フルキサピロキサド、フラメトピル、インピルフルキサム、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピラプロポイン(仮称、登録番号1803108-03-3)、セダキサン及びN-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-メトキシ-1-メチルエチル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドを含む。N-シクロプロピル-N-ベンジル-ピラゾールカルボキサミドは、イソフルシプラムを含む。N-メトキシ-(フェニルエチル)-ピラゾールカルボキサミドは、ピジフルメトフェンを含む。ピリジンカルボキサミドは、ボスカリドを含む。ピラジンカルボキサミドは、ピラジフルミドを含む。
「ヒドロキシ-(2-アミノ-)ピリミジン殺菌剤(b8)」(FRACコード8)は、アデノシンデアミナーゼを阻害することにより、核酸合成を阻害する。例は、ブピリメート、ジメチリモール及びエチリモールを含む。
「アニリノピリミジン(AP)殺菌剤(b9)」(FRACコード9)は、アミノ酸メチオニンの生合成を阻害し、感染時に植物細胞を溶解させる加水分解酵素の分泌を阻害するために提案される。例は、シプロジニル、メパニピリム及びピリメタニルを含む。
「N-フェニルカルバメート殺菌剤(b10)」(FRACコード10)は、β-チュービュリンに結合し、微小管会合を破壊することによって有糸分裂を阻害する。微小管会合の阻害は、細胞分裂、細胞内輸送及び細胞構造を中断させることができる。例は、ジエトフェンカルブを含む。
「キノンアウトサイド阻害剤(QoI)殺菌剤(b11)」(FRACコード11)は、ユビキノールオキシダーゼに影響を与えることにより、真菌類のミトコンドリア呼吸の複合体IIIを阻害する。真菌類のミトコンドリア内膜に存在するチトクロムbc1複合体の「キノンアウトサイド」(Qo)部位においてユビキノールの酸化が阻害される。ミトコンドリアの呼吸を阻害することにより、真菌類の正常な成長及び発達を妨げる。キノンアウトサイド阻害剤殺菌剤は、メトキシアクリレート、メトキシアセトアミド、メトキシカルバメート、オキシミノアセテート、オキシミノアセトアミド及びジヒドロジオキサジン殺菌剤(集合的にストロビルリン殺菌剤としても知られている)並びにオキサゾリジンジオン、イミダゾリノン及びベンジルカルバメート殺菌剤を含む。メトキシアクリレートは、アゾキシストロビン、クモキシストロビン、エノキサストロビン(エネストロブリンとしても知られている)、フルフェノキシストロビン、ピコキシストロビン及びピラオキシストロビンを含む。メトキシアセトアミドは、マンデストロビンを含む。メトキシカルバメートは、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン及びトリクロピリカルブを含む。オキシミノアセテートは、クレソキシム-メチル及びトリフロキシストロビンを含む。オキシミノアセトアミドは、ジモキシストロビン、フェナミンストロビン、メトミノストロビン及びオリサストロビンを含む。ジヒドロジオキサジンは、フルオキサストロビンを含む。オキサゾリジンジオンは、ファモキサドンを含む。イミダゾリノンは、フェナミドンを含む。ベンジルカルバメートは、ピリベンカルブを含む。
「フェニルピロール(PP)殺菌剤(b12)」(FRACコード12)は、真菌類の浸透圧シグナル伝達に関連するMAP/ヒスチジンキナーゼを阻害するものである。フェンピクロニル、フルジオキソニルは、このクラスの殺菌剤の一例である。
「アザナフタレン殺菌剤(b13)」(FRACコード13)は、未知の機構によってシグナル伝達を阻害するために提案される。うどんこ病(powdery mildew diseases)の原因となる真菌類の発芽及び/又は付着器形成を妨げることが確認されている。アザナフタレン殺菌剤は、アリールオキシキノリン及びキナゾリノンを含む。アリールオキシキノリンは、キノキシフェンを含む。キナゾリノンは、プロキナジドを含む。
「細胞過酸化阻害剤殺菌剤(b14)」(FRACコード14)は、真菌類の膜合成に影響を与える脂質過酸化を抑制するために提案されたものである。このクラスの構成要素、例えばエトリジアゾールは、呼吸及びメラニン生合成などの他の生物学的プロセスにも影響を与える可能性がある。細胞過酸化殺菌剤は、芳香族炭化水素及び1,2,4-チアジアゾール殺菌剤を含む。芳香族炭化水素殺菌剤は、ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、キントゼン、テクナゼン及びトルクロホス-メチルを含む。1,2,4-チアジアゾールは、エトリジアゾールを含む。
「メラニン生合成阻害剤-レダクターゼ(MBI-R)殺菌剤(b15)」(FRACコード16.1)は、メラニン生合成のナフタール還元ステップを阻害する。メラニンは、いくつかの菌による宿主植物の感染に必要である。メラニン生合成阻害剤-レダクターゼ殺菌剤は、イソベンゾフラノン、ピロロキノリノン及びトリアゾロベンゾチアゾール殺菌剤を含む。イソベンゾフラノンは、フタライドを含む。ピロロキノリノンは、ピロキロンを含む。トリアゾロベンゾチアゾールは、トリシクラゾールを含む。
「メラニン生合成阻害剤-デヒドラターゼ(MBI-D)殺菌剤(b16a)」(FRACコード16.2)は、メラニン生合成におけるシタロンデヒドラターゼを阻害する。メラニンは、いくつかの菌による宿主植物の感染に必要である。メラニン生合成阻害剤-デヒドラターゼ殺菌剤は、シクロプロパンカルボキサミド、カルボキサミド、プロピオンアミド殺菌剤を含む。シクロプロパンカルボキサミドは、カルプロパミドを含む。カルボキサミドは、ジクロシメットを含む。プロピオンアミドは、フェノキサニルを含む。
「メラニン生合成阻害剤-ポリケチドシンターゼ(MBI-P)殺菌剤(b16b)」(FRACコード16.3)は、メラニン生合成においてポリケチドシンターゼを阻害するものである。メラニンは、いくつかの菌による宿主植物の感染に必要である。メラニン生合成阻害剤-ポリケチドシンターゼ殺菌剤は、トリフルオロエチルカルバミン酸殺菌剤を含む。トリフルオロエチルカルバメート殺菌剤は、トルプロカルブを含む。
「ケトレダクターゼ阻害剤(KRI)殺菌剤(b17)」(FRACコード17)は、ステロール生成におけるC4-脱メチル化の際に3-ケトレダクターゼを阻害するものである。ケトレダクターゼ阻害剤殺菌剤(ステロール生合成阻害剤(SBI)としても知られる:クラスIII)は、ヒドロキシアニリド及びアミノピラゾリノンを含む。ヒドロキシアニリドは、フェンヘキサミドを含む。アミノピラゾリノンは、フェンピラザミンを含む。キノフメリン(仮称、登録番号861647-84-9)、イプフルフェノキン(仮称、登録番号1314008-27-9)もケトレダクターゼ阻害性殺菌剤であると考えられる。
「スクアレン-エポキシダーゼ阻害剤殺菌剤(b18)」(FRACコード18)(SBI:クラスIV)は、ステロール生合成経路においてスクアレンエポキシダーゼを阻害するものである。ステロール、例えばエルゴステロールは、膜構造及び機能のために必要とされ、そのため、機能性細胞壁の発達のために必須である。したがって、これらの殺菌剤に暴露することにより、感受性真菌類の異常成長及び最終的に死滅がもたらされる。スクアレンエポキシダーゼ阻害剤殺菌剤は、チオカルバメート殺菌剤とアリルアミン殺菌剤を含む。チオカルバメートは、ピリブチカルブを含む。アリルアミンは、ナフチフィン及びテルビナフィンを含む。
「ポリオキシン殺菌剤(b19)」(FRACコード19)は、キチンシンターゼを阻害する。例は、ポリオキシンを含む。
「フェニルウレア殺菌剤(b20)」(FRACコード20)は、細胞分裂に影響を与えるために提案される。例は、ペンシクロンを含む。
「キノンインサイド阻害剤(QiI)殺菌剤(b21)」(FRACコード21)は、ユビキノンレダクターゼに影響を与えることにより、真菌類のミトコンドリア呼吸の複合体IIIを阻害する。真菌類のミトコンドリア内膜に存在するチトクロムbc1複合体の「キノンインサイド」(Qi)部位でユビキノンの還元が妨げられる。ミトコンドリアの呼吸を阻害することにより、真菌類の正常な成長及び発達を妨げる。キノンインサイド阻害剤殺菌剤は、シアノイミダゾール、スルファモイルトリアゾール及びピコリンアミド殺菌剤を含む。シアノイミダゾールは、シアゾファミドを含む。スルファモイルトリアゾールは、アミスルブロムを含む。ピコリンアミドは、フェンピコキサミド(登録番号517875-34-2)を含む。
「ベンズアミド及びチアゾールカルボキサミド殺菌剤(b22)」(FRACコード22)は、β-チュービュリンに結合し、微小管会合を破壊することによって有糸分裂を阻害する。微小管会合の阻害は、細胞分裂、細胞内輸送及び細胞構造を中断させることができる。ベンズアミドは、ゾキサミドなどのトルアミドを含む。チアゾールカルボキサミドは、エタボキサムなどのエチルアミノチアゾールカルボキサミドを含む。
「エノピラヌロン酸抗生物質殺菌剤(b23)」(FRACコード23)は、タンパク質の生合成に影響を与えることによって真菌類の成長を阻害するものである。例は、ブラストサイジン-Sを含む。
「ヘキソピラノシル抗生物質殺菌剤(b24)」(FRACコード24)は、リン脂質の生合成に影響を与えることによって真菌類の成長を阻害するものである。例は、カスガマイシンを含む。
「グルコピラノシル抗生物質:タンパク質合成殺菌剤(b25)」(FRACコード25)は、タンパク質の生合成に影響を与えることによって真菌類の成長を阻害するものである。例が、ストレプトマイシンを含む。
「グルコピラノシル抗生物質殺菌剤(b26)」(FRACコードU18、以前にはFRACコード26であったが、U18に再分類された)は、トレハラーゼ及びイノシトールの生合成を阻害するために提案される。例は、バリダマイシンを含む。
「シアノアセトアミドオキシム殺菌剤(b27)」(FRACコード27)は、シモキサニルを含む。
「カーバメート系殺菌剤(b28)」(FRACコード28)は、真菌類の増殖のマルチサイト阻害剤と考えられる。これらは、細胞膜の脂肪酸の合成を妨害し、その後、細胞膜の透過性を破壊するために提案される。ヨードカルブ、プロパマカルブ、プロチオカルブは、このクラスの殺菌剤の一例である。
「酸化的リン酸化アンカップリング殺菌剤(b29)」(FRACコード29)は、酸化的リン酸化を遮断することにより、真菌類の呼吸を阻害する。呼吸を阻害することにより、真菌類の正常な成長及び発達を妨げる。このクラスは、ビナパクリル、メプチルジノカプ及びジノカプなどのジニトロフェニルクロトン酸塩並びにフルアジナムなどの2,6-ジニトロアニリンを含む。
「有機スズ殺菌剤(b30)」(FRACコード30)は、酸化的リン酸化経路においてアデノシン三リン酸(ATP)合成を阻害する。例は、フェンチンアセテート、フェンチンクロライド及びフェンチンハイドロオキサイドを含む。
「カルボン酸殺菌剤(b31)」(FRACコード31)は、デオキシリボ核酸(DNA)トポイソメラーゼII型(ジャイレース)に作用して真菌類の増殖を抑制する。例は、オキソリン酸を含む。
「複素環式芳香族化合物殺菌剤(b32)」(FRACコード32)は、DNA/リボ核酸(RNA)合成に影響を与えるために提案される。複素環式芳香族化合物殺菌剤は、イソオキサゾール及びイソチアゾロンを含む。イソキサゾールは、ヒメキサゾールを含み、イソチアゾロンは、オクチリノンを含む。
「ホスホネート殺菌剤(b33)」(FRACコードP07、以前にはFRACコード33であったが、P07に再分類された)は、亜リン酸及びその各種塩(ホセチルアルミニウムを含む)を含む。
「フタルアミド酸殺菌剤(b34)」(FRACコード34)は、テクロフタラムを含む。
「ベンゾトリアジン殺菌剤(b35)」(FRACコード35)は、トリアゾキシドを含む。
「ベンゼンスルホンアミド殺菌剤(b36)」(FRACコード36)は、フルスルファミドを含む。
「ピリダジノン殺菌剤(b37)」(FRACコード37)は、ジクロメジンを含む。
「チオフェン-カルボキサミド殺菌剤(b38)」(FRACコード38)は、ATP産生に影響を与えるために提案される。例は、シルチオファムを含む。
「複合体I NADHオキシドレダクターゼ阻害剤殺菌剤(b39)」(FRACコード39)は、ミトコンドリアにおける電子輸送を阻害し、ジフルメトリムなどのピリミジンアミン、トルフェンピラドなどのピラゾール-5-カルボキサミド、フェナザキンなどのキナゾリンなどを含む。
「カルボン酸アミド(CAA)殺菌剤(b40)」(FRACコード40)は、セルロースシンテターゼを阻害し、対象真菌類の生育を妨げて死滅させる。カルボン酸アミド殺菌剤は、桂皮酸アミド、カルバミン酸バリナミド及びマンデル酸アミド殺菌剤を含む。桂皮酸アミドは、ジメトモルフ、フルモルフ及びピリモルフを含む。カルバミン酸バリナミドは、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブ-イソプロピル、イプロバリカルブ及びバリフェナレート(別名:バリフェナール)を含む。マンデル酸アミドは、マンジプロパミド、N-[2-[4-[[3-(4-クロロフェニル)-2-プロピン-1-イル]オキシ]-3-メトキシフェニル]エチル]-3-メチル-2-[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド及びN-[2-[4-[[3-(4-クロロフェニル)-2-プロピン-1-イル]オキシ]-3-メトキシフェニル]エチル]-3-メチル-2-[(エチルスルホニル)アミノ]ブタンアミドを含む。
「テトラサイクリン抗生物質殺菌剤(b41)」(FRACコード41)は、タンパク質の合成に影響を与えることによって真菌類の成長を阻害するものである。例は、オキシテトラサイクリンを含む。
「チオカルバメート殺菌剤(b42)」(FRACコードM12、以前にはFRACコード42であったが、M12に再分類された)は、メタスルホカルブを含む。
「ベンズアミド殺菌剤(b43)」(FRACコード43)は、スペクトリン様タンパク質の非局在化によって真菌類の成長を阻害するものである。例が、フルオピコリド、フルオピモミドなどのピリジニルメチルベンズアミドを含む。
「微生物殺菌剤(b44)」(FRACコードBM02、以前にはFRACコード44であったが、BM02に再分類された)は、真菌類病原体の細胞膜を破壊するものである。微生物殺菌剤は、バチルス(Bacillus)種、例えばバチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株AP-136、AP-188、AP-218、AP-219、AP-295、QST713、FZB24、F727、MB1600、D747、TJ100(株1 BEとも呼ばれる;欧州特許第2962568号明細書から既知)及びこれらが産生する殺菌性リポペプチドを含む。
「キノンアウトサイド阻害剤、スチグマテリン結合(QoSI)殺菌剤(b45)」(FRACコード45)は、チトクロムbc1複合体の「キノンアウトサイド」(Qo)部位、スチグマテリン結合サブ部位でユビキノンレダクターゼに影響を与えることにより、真菌類の複合体IIIミトコンドリア呼吸を阻害する。ミトコンドリアの呼吸を阻害することにより、真菌類の正常な成長及び発達を妨げる。QoSI殺菌剤は、アメトクラジンなどのトリアゾロピリミジルアミンを含む。
「植物抽出物殺菌剤(b46)」(FRACコード46)は、細胞膜破壊を引き起こす。植物抽出物殺菌剤は、テルペン炭化水素、テルペンアルコール及びテルペンフェノール、例えばメラレウカ・アルテルニフォリア(Melaleuca alternifoli)(ティーツリー)からの抽出物、植物油(混合物)、例えばオイゲノール、ゲラニオール、チモールを含む。
「シアノアクリレート殺菌剤(b47)」(FRACコード47)は、ミオシンモータードメインに結合し、モーター活性及びアクチン会合に影響を与える。シアノアクリレートは、フェナマクリルなどの殺菌剤を含む。
「ポリエン殺菌剤(b48)」(FRACコード48)は、膜の主要ステロールであるエルゴステロールに結合して、真菌類の細胞膜の破壊を引き起こす。例は、ナタマイシン(ピマリシン)を含む。
「オキシステロール結合性タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌剤(b49)」(FRACコード49)は、卵菌のオキシステロール結合タンパク質に結合し、遊走子の放出、遊走子の運動、胞子嚢発芽を阻害するものである。オキシステロール結合性殺菌剤は、オキサチアピプロリン、フルオキサピプロリンなどのピペリジニルチアゾールイソキサゾリンを含む。
「アリール-フェニル-ケトン殺菌剤(b50)」(FRACコード50、以前にはFRACコードU8であったが、50に再分類された)は、真菌類の菌糸の成長を阻害するものである。アリールフェニルケトン殺菌剤は、メトラフェノンなどのベンゾフェノン、ピリオフェノンなどのベンゾイルピリジンを含む。
「宿主植物防御誘導殺菌剤(b51)」は、宿主植物の防御機構を誘導するものである。宿主植物防御誘導殺菌剤は、ベンゾチアジアゾール(FRACコードP01)、ベンゾイソチアゾール(FRACコードP02)、チアジアゾールカルボキサミド(FRACコードP03)、多糖(FRACコードP04)、植物抽出物(FRACコードP05)、微生物(FRACコードP06)及びホスホネート殺菌剤(FRACコードP07、前記(b33)を参照されたい)を含む。ベンゾイソチアゾールは、アシベンゾラー-S-メチルを含む。ベンズイソチアゾールは、プロベナゾールを含む。チアジアゾールカルボキサミドは、チアジニル及びイソチアニルを含む。多糖は、ラミナリンを含む。植物抽出物は、レイノウトリア・サカリネンシス(Reynoutria sachalinensis)(オオイヌノフグリ(giant knotweed))からの抽出物を含む。微生物は、バチルス・マイコイデス(Bacillus mycoides)単離株J、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)株LAS117の細胞壁を含む。
「マルチサイト活性殺菌剤(b52)」は、複数の作用部位を介して菌の増殖を抑制し、接触/予防活性を有する殺菌剤である。マルチサイト活性殺菌剤は、銅殺菌剤(FRACコードM01)、硫黄殺菌剤(FRACコードM02)、ジチオカルバメート殺菌剤(FRACコードM03)、フタルイミド殺菌剤(FRACコードM04)、クロロニトリル殺菌剤(FRACコードM05)、スルファミド殺菌剤(FRACコードM06)、マルチサイトコンタクトグアニジン殺菌剤(FRACコードM07)、トリアジン殺菌剤(FRACコードM08)、キノン殺菌剤(FRACコードM09)、キノキサリン殺菌剤(FRACコードM10)、マレイミド殺菌剤(FRACコードM11)及びチオカルバメート(FRACコードM12、上記(b42)を参照されたい)殺菌剤を含む。銅殺菌剤は、典型的には、銅(II)酸化状態の銅を含む無機化合物であり、例は、オキシ塩化銅、硫酸銅及び水酸化銅(例えば、Bordeaux混合物(三塩基硫酸銅)等の組成物を含む)を含む。硫黄殺菌剤は、硫黄原子の環又は鎖を含む無機化学物質であり、例は、硫黄元素を含む。ジチオカルバメート殺菌剤は、ジチオカルバメート分子部分を含む殺菌剤であり、例は、フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、プロピネブ、チラム、亜鉛チアゾール、ジネブ及びジラムを含む。フタルイミド殺菌剤は、フタルイミド分子部分を含み、例は、ホルペット、カプタン及びカプタホールを含む。クロロニトリル殺菌剤は、クロロ及びシアノで置換されている芳香環を含み、例は、クロロタロニルを含む。スルファミド殺菌剤は、ジクロフルアニド及びトリフルアニドを含む。マルチサイトコンタクトグアニジン殺菌剤は、グアザチン、イミノオクタジンアルベシレート及びイミノオクタジントリアセテートを含む。トリアジン殺菌剤は、アニラジンを含む。キノン殺菌剤は、ジチアノンを含む。キノキサリン殺菌剤は、キノメチオネート(別名:チノメチオネート)を含む。マレイミド殺菌剤は、フルオロイミドを含む。
「複数の作用機構を有する生物学的製剤(b53)」は、生物学的起源の薬剤で、支配的な作用機構の証拠がない複数の作用機構を示すものを含む。このクラスの殺菌剤は、ポリペプチド(レクチン)、フェノール、セスキテルペン、トリテペノイド及びクマリン殺菌剤(FRACコードBM01)、例えばルピナス小植物体の子葉からの抽出物を含む。このクラスは、モミクロン殺菌剤(FRACコードBM02、上記(b44)を参照されたい)も含む。
「成分(a)及び成分(b1)~(b53)の殺菌剤以外の殺菌剤;(b54)」は、作用機構が不明であり得る特定の殺菌剤を含む。これらは、(b54.1)「フェニル-アセトアミド殺菌剤」(FRACコードU06)、(b54.2)「グアニジン殺菌剤」(FRACコードU12)、(b54.3)「チアゾリジン殺菌剤」(FRACコードU13)、(b54.4)「ピリミジノン-ヒドラゾン殺菌剤」(FRACコードU14)、(b54.5)「4-キノリルアセテート殺菌剤」(FRACコードU16)、(54.6)「テトラゾリルオキシム殺菌剤」(FRACコードU17)、「グルコピラノシル抗生物質殺菌剤」(FRACコードU18、上記(b26)を参照されたい)を含む。フェニルアセトアミドは、シフルフェナミドを含む。グアニジンは、ドジンを含む。チアゾリジンは、フルチアニルを含む。ピリミジノンヒドラゾンは、フェリムゾンを含む。4-キノリルアセテートは、テブフロキン。テトラゾリルオキシムは、ピカルブトラゾクス。
(b54)クラスは、ベトキサジン、ジクロベンチアゾクス(仮称、登録番号957144-77-3)、ジピメチトロン(仮称、登録番号16114-35-5)、フロメトキン、ネオアソジン(メタンアルソン酸鉄)、ピロルニトリン、トルニファナイド(登録番号304911-98-6)、N’-[4-[4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチルメタニミダミド、5-フルオロ-2-[(4-フルオロフェニル)メトキシ]-4-ピリミジンアミン及び4-フルオロ-フェニルN-[1-[[[1-(4-シアノフェニル)エチル]スルホニル]メチル]プロピル]カルバメートを含む。
作用機構が未知であり得るか又は依然として分類され得ない追加的な「クラス(1)~(54)の殺菌剤以外の殺菌剤」は、後述の成分(b54.7)~(b54.12)から選択される殺菌性化合物を含む。
成分(54.7)は、真菌類の複合体IIIミトコンドリア呼吸を阻害するキノンインサイド阻害剤(QiI)殺菌剤(FRACコード21)であると考えられる、(1S)-2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-1-メチルエチルN-[[3-(アセチルオキシ)-4-メトキシ-2-ピリジニル]カルボニル]-L-アラニナート(仮称フロリルピコキサミド、登録番号1961312-55-9)に関するものである。
成分(54.8)は、真菌類の複合体IIIミトコンドリア呼吸を阻害するキノンアウトサイド阻害剤(QoI)殺菌剤(FRACコード45)であると考えられ、QoI耐性株に有効である、1-[2-[[[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ]メチル]-3-メチルフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-メチル-5H-テトラゾル-5-オン(仮称メチルテトラプロール、登録番号1472649-01-6)に関するものである。
成分(54.9)は、チュービュリン重合促進剤と考えられ、子嚢菌門(Ascomycota)及び担子菌門(Basidiomycota)に属する真菌類種に対して抗真菌類活性をもたらす、3-クロロ-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニルピリダジン(仮称ピリダクロメチル、登録番号1358061-55-8)に関するものである。
成分(54.10)は、アカパンカビ(Neurospora crassa)のグリコシルホスファチジルイノシトール-アンカー生合成においてGWT-1タンパク質を阻害すると考えられる(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(仮称アミノピリフェン、登録番号1531626-08-0)に関するものである。
成分(b54.11)は、式b54.11
(式中、
Rb1及びRb3は、それぞれ独立して、ハロゲンであり、及び
Rb2は、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C1~C3ハロアルキル又はC3~C6シクロアルキルである)
の化合物に関する。
式b54.11の化合物の例としては、(b54.11a)メチルN-[[5-[1-(2,6-ジフルオロ-4-ホルミルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、(b54.11b)メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジクロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、(b54.11c)メチルN-[[5-[1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、(b54.11d)メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、(b54.11e)メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート及び(b54.11f)メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメートが挙げられる。式b54.11の化合物、殺菌剤としてのその使用及び調製方法は一般に知られており、例えばPCT特許公開、国際公開第O2008/124092号パンフレット、同第2014/066120号パンフレット及び同第2020/097012号パンフレットを参照されたい。
メチル
成分(b54.12)は、式b54.12
(式中、
Rb4は、
であり、
Rb6は、C2~C4アルコキシカルボニル又はC2~C4ハロアルキルアミノカルボニルであり、
Lは、CH2又はCH2Oであり、ここで、右側の原子は、式b54.12におけるフェニル環に結合しており、
Rb5は、
であり、
Rb7は、C1~C3アルキルであり、ここで、波形の結合は、隣接した二重結合が(Z)-若しくは(E)-配置又はこれらの混合物であることを示す)
の化合物に関する。
式b54.12の化合物の例は、(b54.12a)N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-4-オキサゾールカルボキサミド、(b54.12b)エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェノキシ]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、(b54.12c)エチル1-[[4-[[(1Z)-2-エトキシ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン-1-イル]オキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート及び(b54.12d)エチル1-[[4-[[2-(トリフルオロメチル)-1,3-ジオキソラン-2-イル]メトキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレートを含む。式b54.12の化合物、殺菌剤としてのその使用及び調製方法は、一般に公知であり、例えばPCT特許公報国際公開第2008/187553号パンフレット及び国際公開第2020/056090号パンフレットを参照されたい。
発明の概要に記載された本発明の実施形態は、以下に記載のものを含む。以下の実施形態において、式1は、その立体異性体、N-酸化物及び塩を含み、「式1の化合物」という記載は、実施形態においてさらに定義されない限り、発明の概要において規定された置換基の定義を含む。
実施形態1.式1において、R1がメチルである、発明の概要に記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態2.式1において、R1がエチルである、発明の概要に記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態3.R2が、シアノ、ハロゲン又はC1~C2アルキルである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1若しくは2に記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態4.R2が、シアノ、Br、Cl、F、C1~C2アルキル又はC1~C2ハロアルキルである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1若しくは2に記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態5.R2が、シアノ、Br、Cl、F、C1~C2アルキル又はハロメチルである、実施形態4に記載の組成物。
実施形態6.R2が、シアノ、Br、Cl、F、C1~C2アルキル又はCF3である、実施形態5に記載の組成物。
実施形態7.R2が、シアノ、Br、Cl、F又はC1~C2アルキルである、実施形態6に記載の組成物。
実施形態8.R2が、シアノ又はC1~C2アルキルである、実施形態7に記載の組成物。
実施形態9.R2が、C1~C2アルキルである、実施形態8に記載の組成物。
実施形態10.R2が、シアノ又はメチルである、実施形態8に記載の組成物。
実施形態11.R2が、メチルである、実施形態10に記載の組成物。
実施形態12.R2が、Br、Cl又はメチルである、実施形態7に記載の組成物。
実施形態13.R3が、ハロゲン又はメチルである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~12のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態13a.R3が、ハロゲンである、実施形態13に記載の組成物。
実施形態13b.R3が、Br、Cl、F又はメチルである、実施形態13に記載の組成物。
実施形態14.R3が、Br、Cl又はFである、実施形態13に記載の組成物。
実施形態15.R3が、Cl又はFである、実施形態14に記載の組成物。
実施形態16.R3が、Clである、実施形態15に記載の組成物。
実施形態17.R3が、Fである、実施形態15に記載の組成物。
実施形態18.R3が、Cl、F又はメチルである、実施形態13に記載の組成物。
実施形態19.R3が、Cl又はメチルである、実施形態18に記載の組成物。
実施形態20.R3が、メチルである、実施形態19に記載の組成物。
実施形態21.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ、C1~C2アルキル、C1~C2アルコキシ、C1~C2ハロアルコキシ、C2~C4アルケニルオキシ、C2~C4アルキニルオキシ、C2~C4シアノアルコキシ、C2~C4アルコキシアルキル又はC2~C4アルコキシアルコキシである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~20のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態22.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル、メトキシ、ハロメトキシ、C2~C4アルケニルオキシ、C2~C4アルキニルオキシ、C2~C4シアノアルコキシ、C2~C4アルコキシアルキル又はC2~C4アルコキシアルコキシである、実施形態21に記載の組成物。
実施形態23.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル、メトキシ、ハロメトキシ、C2~C4アルケニルオキシ、C2~C4アルキニルオキシ又はC2~C4シアノアルコキシである、実施形態22に記載の組成物。
実施形態24.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル、メトキシ、ハロメトキシ又はC2~C4シアノアルコキシである、実施形態23に記載の組成物。
実施形態25.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル又はメトキシである、実施形態24に記載の組成物。
実施形態25a.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ又はメトキシである、実施形態25に記載の組成物。
実施形態25b.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ又はメチルである、実施形態25に記載の組成物。
実施形態26.各R4が、独立して、Br、Cl、F、シアノ、メチル又はメトキシである、実施形態25に記載の組成物。
実施形態27.各R4が、独立して、Br、Cl、F、シアノ又はメトキシである、実施形態26に記載の組成物。
実施形態28.各R4が、独立して、Cl、F、シアノ又はメトキシである、実施形態27に記載の組成物。
実施形態29.各R4が、独立して、Br、Cl又はFである、実施形態27に記載の組成物。
実施形態30.各R4が、独立して、Cl又はFである、実施形態29に記載の組成物。
実施形態31.各R4が、Clである、実施形態30に記載の組成物。
実施形態32.各R4が、Fである、実施形態30に記載の組成物。
実施形態33.各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ又はC1~C2アルコキシである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~32のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態34.各R4が、独立して、ハロゲンである、実施形態33に記載の組成物。
実施形態35.各R4が、独立して、Br、Cl又はF又はシアノである、実施形態33に記載の組成物。
実施形態36.mが、0、1又は2である、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~35のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態37.mが、1又は2である、実施形態36に記載の組成物。
実施形態38.mが、1である、実施形態37に記載の組成物。
実施形態39.mが、2である、実施形態38に記載の組成物。
実施形態40.各R5が、独立して、ハロゲン、C1~C2アルキル、C2~C4アルコキシアルキル、C1~C2アルコキシ、C1~C2ハロアルコキシ、C2~C4アルケニルオキシ、C2~C4アルキニルオキシ、C2~C4シアノアルコキシ又はC2~C4アルコキシアルコキシである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~39のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態41.各R5が、独立して、ハロゲン、メチル、メトキシ、ハロメトキシ、C2~C4アルケニルオキシ、C2~C4アルキニルオキシ又はC2~C4シアノアルコキシである、実施形態40に記載の組成物。
実施形態42.各R5が、独立して、ハロゲン、メチル、メトキシ、ハロメトキシ、C2~C4アルケニルオキシ又はC2~C4シアノアルコキシである、実施形態41に記載の組成物。
実施形態43.各R5が、独立して、ハロゲン、メチル、メトキシ、ハロメトキシ又はC2~C4シアノアルコキシである、実施形態42に記載の組成物。
実施形態44.各R5が、独立して、ハロゲン、メチル又はメトキシである、実施形態43に記載の組成物。
実施形態45.各R5が、独立して、Br、Cl、F、メチル又はメトキシである、実施形態44に記載の組成物。
実施形態46.各R5が、独立して、Br、Cl、F又はメトキシである、実施形態45に記載の組成物。
実施形態46a.各R5が、独立して、Br、Cl又はFである、実施形態46に記載の組成物。
実施形態47.各R5が、独立して、Cl、F又はメトキシである、実施形態46に記載の組成物。
実施形態48.各R5が、独立して、Cl又はFである、実施形態47に記載の組成物。
実施形態49.各R5が、独立して、Br、Cl、F又はメチルである、実施形態45に記載の組成物。
実施形態50.各R5が、独立して、F又はメチルである、実施形態49に記載の組成物。
実施形態51.各R5が、Fである、実施形態50に記載の組成物。
実施形態52.nが、0、1又は2である、式1又は実施形態1~51のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態53.nが、1又は2である、実施形態52に記載の組成物。
実施形態54.nが、1である、実施形態53に記載の組成物。
実施形態55.nが、2である、実施形態53に記載の組成物。
実施形態56.R6が、H;又はR6aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C3アルキル若しくはC1~C3ハロアルキル;又はアミノ、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、シクロプロピル、CH(=O)、S(=O)2OM、S(=O)uR7、(C=W)R8若しくはOR9である、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~55のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態57.R6が、H;又はR6aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C3アルキル若しくはC1~C3ハロアルキル;又はシクロプロピル、S(=O)2OM、S(=O)uR7、(C=W)R8若しくはOR9である、実施形態56に記載の組成物。
実施形態58.R6が、H;又はR6aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C2アルキル又はC1~C2ハロアルキル;又はS(=O)uR7若しくはOR9である、実施形態57に記載の組成物。
実施形態59.R6が、H;又はR6aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C2アルキル若しくはC1~C2ハロアルキルである、実施形態58に記載の組成物。
実施形態60.R6が、H、C1~C2アルキル又はC1~C2ハロアルキルである、実施形態59に記載の組成物。
実施形態61.R6が、H、メチル又はハロメチルである、実施形態60に記載の組成物。
実施形態62.R6が、H、メチル又はトリフルオロメチルである、実施形態61に記載の組成物。
実施形態63.R6が、H又はメチルである、実施形態62に記載の組成物。
実施形態64.R6が、Hである、実施形態63に記載の組成物。
実施形態65.各R6aが、独立して、シアノ、C3~C6シクロアルキル又はC1~C3アルコキシである、式1又は実施形態1~64のいずれか1つに記載の組成物。
実施形態66.各R6aが、独立して、シアノ、シクロプロピル又はメトキシである、実施形態65に記載の組成物。
実施形態67.各R6aが、独立して、シアノ又はシクロプロピルである、実施形態66に記載の組成物。
実施形態68.uが、0である、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~58のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態69.R7が、メチル又はハロメチルである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~58のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態70.Wが、Oである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~57のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態71.R8が、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ又はC1~C3アルキルチオである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~57のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態72.R8が、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ又はエチルチオである、実施形態71に記載の組成物。
実施形態73.R8が、メチル、メトキシ又はメチルチオである、実施形態72に記載の組成物。
実施形態74.R9が、H;又はR9aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C3アルキル若しくはC1~C3ハロアルキル;又はCH(=O)、シクロプロピル、S(=O)2OM若しくは(C=W)R10である、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~58のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態75.R9が、H;又はR9aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C2アルキル若しくはC1~C2ハロアルキルである、実施形態74に記載の組成物。
実施形態76.各R9aが、独立して、シアノ、C3~C6シクロアルキル又はC1~C3アルコキシである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~75のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態77.各R9aが、独立して、シアノ、シクロプロピル又はメトキシである、実施形態76に記載の組成物。
実施形態78.各R9aが、独立して、シアノ又はシクロプロピルである、実施形態77に記載の組成物。
実施形態79.R10が、C1~C3アルキル、C1~C3アルコキシ又はC1~C3アルキルチオである、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~78のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態80.R10が、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ又はエチルチオである、実施形態79に記載の組成物。
実施形態81.R10が、メチル、メトキシ又はメチルチオである、実施形態80に記載の組成物。
実施形態82.mが、1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル環の結合に対して4位(又はパラ位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~81のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態83.mが、1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル環の結合に対して6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~81のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態84.mが、1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル環の結合に対して4位(又はパラ位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~81のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態85.mが、2であり、及び1個のR4が、式1)の残りの部分へのフェニル環の結合に対して4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~81のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態86.mが、1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル環の結合に対して4位(又はパラ位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、2であり、及び1個のR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~81のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態86a.mが、1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル環の結合に対して4位(又はパラ位)にあるか、又はmが、2であり、及び1個のR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、実施形態86に記載の組成物。
実施形態87.nが、1であり、及びR5が、式1の残りの部分へのニトアニリノ環の結合に対して4位(又はパラ位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~86aのいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態88.nが、1であり、及びR5が、式1の残りの部分へのニトアニリノ環の結合に対して6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~86aのいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態89.nが、2であり、及び1個のR5が、式1の残りの部分へのニトアニリノ環の結合に対して4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~86aのいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態90.nが、1であり、及びR5が、式1の残りの部分へのニトアニリノ環の結合に対して4位(又はパラ位)にあるか、又は
nが、1であり、及びR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又は
nが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~86aのいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態91.m及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル及びニトアニリノ環の結合に対して4位(又はパラ位)にあり、且つR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、並びにnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあるか、又はm及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つR5が、4位(又はパラ位)にあるか、又はmが、2であり、及び1個のR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、並びにnが、1であり、及びR5が、6位(又はオルト位)にある、発明の概要(ここでは、式1における)又は実施形態1~90のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態92.m及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル及びニトアニリノ環の結合に対して4位(又はパラ位)にあり、且つR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、並びにnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、mが、2であり、及び1個のR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、並びにnが、1であり、及びR5が、6位(又はオルト位)にある、実施形態91に記載の組成物。
実施形態93.m及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、式1の残りの部分へのフェニル及びニトアニリノ環の結合に対して4位(又はパラ位)にあり、且つR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、並びにnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、実施形態92に記載の組成物。
実施形態94.m及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つR5が、6位(又はオルト位)にある、実施形態93に記載の組成物。
実施形態95.mが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、並びにnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、実施形態93に記載の組成物。
実施形態96.成分(a)が、式1の化合物のN-オキシドを含まない、発明の概要又は実施形態1~95のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態97.成分(a)が、
4-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物1)、
3-クロロ-4-[5-[(2-クロロ-4-フルオロ-6-ニトロフェニル)アミノ]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル]ベンゾニトリル(化合物18)、
N-(2-クロロ-4-フルオロ-6-ニトロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物19)、
4-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-4-メトキシ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物23)、
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-4-メトキシ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物57)、
4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物60)、
4-(2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物68)、
4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物72)、
N-(2-クロロ-4-フルオロ-6-ニトロフェニル)-4-(2-クロロ-4-メトキシフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物73)、
4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-4-メチル-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物93)、
4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(4-フルオロ-2-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物111)、
4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物112)、
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物118)、
N-(4-クロロ-2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物121)及び
3-クロロ-4-[5-[(2-フルオロ-4-メチル-6-ニトロフェニル)アミノ]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル]ベンゾニトリル(化合物127)
からなる群から選択される化合物を含む、発明の概要又は実施形態1~95のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態98.成分(a)が、化合物1、19、57、60、68、72、93、112、121及び127からなる群から選択される化合物を含む、実施形態97に記載の組成物。
実施形態99.成分(a)が、化合物68、72及び112からなる群から選択される化合物を含む、実施形態98に記載の組成物。
実施形態100.成分(a)が、化合物68を含む、実施形態99に記載の組成物。
実施形態101.成分(a)が、化合物72を含む、実施形態99に記載の組成物。
実施形態102.成分(a)が、化合物112を含む、実施形態99に記載の組成物。
実施形態103.成分(a)が、4-(2-クロロ-4,6-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミンである、発明の概要又は実施形態1~99のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態104.成分(a)が、4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-アミンである、発明の概要又は実施形態1~99のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態105.成分(a)が、4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミンである、発明の概要又は実施形態1~99のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物。
実施形態106.成分(b)が、少なくとも2つの殺菌性化合物を含み、成分(b)が、2つの殺菌性化合物の2成分の組合せ(ここで、殺菌性化合物の1つは、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルトリアホール、メトコナゾール、プロチオコナゾール又はテブコナゾールである)からなるとき、他の殺菌性化合物が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、フルオピラム、フルインダピル、フルキサピロキサド、イソピラザム、クレソキシムメチル、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロキナジド、ピラクロストロビン、キノキシフェン、セダキサン又はトリフロキシストロビン以外である、実施形態1~105に記載の組成物。
実施形態107.成分(b)が少なくとも2つの殺菌性化合物を含み、且つ成分(b)が2つの殺菌性化合物の二元的組み合わせからなる場合、殺菌性化合物の一方が、シプロコナゾール、ジフェンコナゾール、エポキシコナゾール、フルトリアホール、プロチオコナゾール又はテブコナゾールであり、他方の殺菌性化合物が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルインダピル、フルキサピロキサド、イソピラザム、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン又はトリフロキシストロビン以外である、実施形態106の組成物。
実施形態108.(b)が少なくとも2つの殺菌性化合物を含み、且つ成分(b)が2つの殺菌性化合物の二元的組み合わせからなる場合、殺菌性化合物の一方が、シプロコナゾール、ジフェンコナゾール、エポキシコナゾール、フルトリアホール、プロチオコナゾール又はテブコナゾールであり、他方の殺菌性化合物が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルインダピル、フルキサピロキサド、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン又はトリフロキシストロビン以外である、実施形態107の組成物。
上記の実施形態1~108並びに本明細書に記載された他のいずれかの実施形態を含む本発明の実施形態は、いかなる様式でも組み合わせることができ、実施形態における変数の説明は、式1の化合物と少なくとも1つの他の殺菌性化合物とを含む組成物のみならず、式1の化合物と少なくとも1つの無脊椎有害生物防除化合物又は薬剤とを含む組成物に、また式1の化合物及びその組成物に、さらに式1の化合物の調製に有用な出発化合物及び中間化合物にも適用される。さらに、上記の実施形態1~108並びに本明細書に記載された他のいずれかの実施形態及びそのいずれかの組み合わせを含む本発明の実施形態は、本発明の方法に関連する。したがって、さらなる実施形態として注目すべきは、(a)上記の式1の化合物、そのN-オキシド及び塩から選択される少なくとも1つの化合物並びに少なくとも1つの無脊椎有害生物防除化合物又は薬剤を含む、上記で開示された組成物である。
実施形態1~108の組合せを下記によって例示する。
実施形態A.発明の概要に記載の成分(a)及び(b)を含む組成物であって、成分(a)は、式1の化合物又はその塩を含み、式1において、
R1は、メチルであり、
R2は、シアノ、ハロゲン又はC1~C2アルキルであり、
R3は、ハロゲンであり、
各R4は、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル、メトキシ、ハロメトキシ、C2~C4アルケニルオキシ、C2~C4アルキニルオキシ又はC2~C4シアノアルコキシであり、
各R5は、独立して、ハロゲン、メチル、メトキシ、ハロメトキシ、C2~C4アルケニルオキシ、C2~C4アルキニルオキシ又はC2~C4シアノアルコキシであり、
R6は、H;又はR6aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C2アルキル若しくはC1~C2ハロアルキル;又はS(=O)uR7若しくはOR9であり、
R6aは、シアノ、C3~C6シクロアルキル又はC1~C3アルコキシであり、
R7は、メチル又はハロメチルであり、
R9は、H;又はR9aから選択される最大1個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C2アルキル若しくはC1~C2ハロアルキルであり、及び
R9aは、シアノ、C3~C6シクロアルキル又はC1~C3アルコキシである、組成物。
実施形態B.式1において、
R2が、メチル又はエチルであり、
R3が、Br、Cl又はFであり、
各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル又はメトキシであり、
mが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、2であり、及び1個のR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、
各R5が、独立して、ハロゲン、メチル又はメトキシであり、
nが、1であり、及びR5が、4位(又はパラ位)にあるか、又はnが、1であり、及びR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又はnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、
R6が、H又はメチルである、実施形態Bに記載の組成物。
実施形態C.式1において、
R2が、メチルであり、
各R4が、独立して、Br、Cl、F、シアノ又はメトキシであり、
各R5が、独立して、Br、Cl、F、メチル又はメトキシであり、
R6が、Hである、実施形態Bに記載の組成物。
実施形態D.式1において、
各R4が、独立して、Br、Cl又はFであり、
各R5が、独立して、Br、Cl、F又はメトキシであり、
m及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、並びにnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、2であり、及び1個のR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、並びにnが、1であり、及びR5が、6位(又はオルト位)にある、実施形態Cに記載の組成物。
実施形態E.式1において、
R4が、Cl又はFであり、
各R5が、独立して、Cl、F又はメトキシであり、
m及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあり、並びにnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にある、実施形態Dに記載の組成物。
実施形態F.発明の概要に記載の成分(a)及び(b)を含む組成物であって、成分(a)は、式1の化合物又はその塩を含み、式1において、
R1は、C1~C2アルキルであり、
R2は、シアノ、ハロゲン、C1~C2アルキル又はC1~C2ハロアルキルであり、
R3は、ハロゲン又はメチルであり、
各R4は、独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1~C3アルキル、C1~C3ハロアルコキシ、C2~C6アルケニルオキシ、C2~C6アルキニルオキシ、C2~C6シアノアルコキシ、C2~C6アルコキシアルキル又はC2~C6アルコキシアルコキシであり、
各R5は、独立して、ハロゲン、C1~C3アルキル、C2~C6アルコキシアルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルコキシ、C2~C6アルケニルオキシ、C2~C6アルキニルオキシ、C2~C6シアノアルコキシ又はC2~C6アルコキシアルコキシであり、ただし、少なくとも1個のR5は、ハロゲンから選択されることを条件とし、
m及びnは、それぞれ独立して、1、2又は3であり、
R6は、H;又はR6aから独立して選択される最大2個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C3アルキル若しくはC1~C3ハロアルキル;又はアミノ、C2~C4アルケニル、C2~C4アルキニル、C3~C6シクロアルキル、CH(=O)、S(=O)2OM、S(=O)uR7、(C=W)R8若しくはOR9であり、
各R6aは、独立して、シアノ、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルコキシ、C1~C3アルキルチオ、C1~C3アルキルスルフィニル又はC1~C3アルキルスルホニルであり、
Mは、K又はNaであり、
uは、0、1又は2であり、
R7は、C1~C3アルキル又はC1~C3ハロアルキルであり、
Wは、O又はSであり、
R8は、C1~C3アルキル、C2~C4アルコキシアルキル、C2~C4アルキルアミノアルキル、C3~C6ジアルキルアミノアルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3アルキルチオ又はC2~C4アルキルチオアルキルであり、
R9は、H;又はR9aから独立して選択される最大2個の置換基でそれぞれ任意選択的に置換されているC1~C3アルキル若しくはC1~C3ハロアルキル;又はCH(=O)、C3~C6シクロアルキル、S(=O)2OM若しくは(C=W)R10であり、
各R9aは、独立して、シアノ、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3ハロアルコキシ、C1~C3アルキルチオ、C1~C3アルキルスルフィニル又はC1~C3アルキルスルホニルであり、及び
R10は、C1~C3アルキル、C2~C4アルコキシアルキル、C2~C4アルキルアミノアルキル、C3~C6ジアルキルアミノアルキル、C1~C3アルコキシ、C1~C3アルキルチオ又はC2~C4アルキルチオアルキルであり、
ただし、式1の化合物は、
N-(2-ブロモ-4-フルオロ-6-ニトロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、又は
3-クロロ-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2,4-ジフルオロ-6-ニトロフェニル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-アミン
ではないことを条件とする、組成物。
実施形態G.式1において、
R1が、メチルであり、
R2が、シアノ、ハロゲン又はC1~C2アルキルであり、
R3が、ハロゲンであり、
各R4が、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル、C1~C2アルコキシ又はC1~C2ハロアルコキシであり、
mが、1であり、及びR4が、4位(又はパラ位)にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、6位(又はオルト位)にあるか、又はmが、2であり、及び1個のR4が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、
各R5が、独立して、ハロゲン、メチル、メトキシ、ハロメチル、C2~C4アルケニルオキシ又はC2~C4シアノアルコキシであり、
nが、1であり、及びR5が、4位(又はパラ位)にあるか、又はnが、1であり、及びR5が、6位(又はオルト位)にあるか、又はnが、2であり、及び1個のR5が、4位(又はパラ位)にあり、且つもう一方が、6位(又はオルト位)にあり、
R6が、H又はメチルである、実施形態Fに記載の組成物。
実施形態H.式1において、
R2が、メチルであり、
各R4が、独立して、Br、Cl、F、シアノ又はメトキシであり、
各R5が、独立して、Br、Cl、F、メチル又はメトキシであり、
R6が、Hである、実施形態Gに記載の組成物。
実施形態I.式1において、
R4が、Br、Cl又はFであり、
各R5が、独立して、Br、Cl、F又はメトキシであり、
m及びnが、それぞれ1であり、及びR4が、4位にあり、且つR5が、6位にあるか、又はmが、1であり、及びR4が、4位にあり、並びにnが、2であり、及び1個のR5が、4位にあり、且つもう一方が、6位にある、実施形態Hに記載の組成物。
実施形態J.R4が、Cl又はFであり、
各R5が、独立して、Cl、F又はメトキシである、実施形態Iに記載の組成物。
実施形態K.成分(a)が、化合物1、化合物18、化合物19、化合物23、化合物57、化合物60、化合物68、化合物72、化合物73、化合物93、化合物111、化合物112、化合物121及び化合物127からなる群から選択される化合物を含む、実施形態A~Jのいずれか一つに記載の組成物。
実施形態L.成分(a)が、化合物68、化合物72及び化合物112からなる群から選択される化合物を含む、実施形態Kに記載の組成物。
実施形態M.成分(a)が、化合物112を含む、実施形態Lに記載の組成物。
実施形態B1.成分(b)が、(b1)ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾールチアベンダゾール、チオファネート及びチオファネートメチルなどのメチルベンズイミダゾールカルバメート殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B2.成分(b)が、(b2)クロゾリネート、ジメタクロン、イプロジオン、プロシミドン及びビンクロゾリンなどのジカルボキシイミド殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B3.成分(b)が、(b3)トリホリン、ブチオベート、ピリフェノックス、ピリソキサゾールフェナリモル、ヌアリモル、トリアリモルエコナゾール、イマザリル、オクスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール(ジニコナゾール-Mを含む)、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾ-ル、メフェントリフルコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、キンコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾールトリアジメフォン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ユニコナゾール及びユニコナゾール-Pなどの脱メチル化阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B4.成分(b)が、(b4)メタラキシル、メタラキシル-M、ベナラキシル、ベナラキシル-M、フララキシル、オブレース及びオキサジキシルなどのフェニルアミド殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B5.成分(b)が、(b5)アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、トリモルファミド、フェンプロピジン、ピペラリン及びスピロキサミンなどのアミン/モルホリン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B6.成分(b)が、(b6)エジフェンホス、イプロベンホス、ピラゾホス及びイソプロチオランなどのリン脂質生合成阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B7.成分(b)が、(b7)ベノダニル、フルトラニル、メプロニル、イソフェタミド、フルオピラム、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、チフルザミド、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルインダピル、フルキサピロキサド、フラメトピル、インピルフルキサム、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピラプロポイン、セダキサン、フルベンテラム、イソフルシプラム、ピジフルメトフェン、ボスカリド及びピラジフルミドなどのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B8.成分(b)が、(b8)ブピリメート、ジメチリモール及びエチリモールなどのヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B9.成分(b)が、(b9)シプロジニル、メパニピリム及びピリメタニルなどのアニリノピリミジン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B10.成分(b)が、(b10)ジエトフェンカルブなどのN-フェニルカルバメート殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B11.成分(b)が、(b11)アゾキシストロビン、クモキシストロビン、エノキサストロビン、フルフェノキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラオキシストロビン、マンデストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブ、クレソキシム-メチル、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、フェナミンストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、フルオキサストロビン、ファモキサドン、フェナミドン及びピリベンカルブなどのキノンアウトサイド阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B12.成分(b)が、(b12)フェンピクロニル及びフルジオキソニルなどのフェニルピロール殺菌化合物から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B13.成分(b)が、(b13)キノキシフェン及びプロキナジドなどのアザナフタレン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B14.成分(b)が、(b14)ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、キントゼン、テクナゼン、トルクロホス-メチル及びエトリジアゾールなどの細胞過酸化阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B15.成分(b)が、(b15)フタリド、ピロキロン及びトリシクラゾールなどのメラニン生合成阻害剤-レダクターゼ殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要の組成物。
実施形態B16a.成分(b)が、(b16a)カルプロパミド、ジクロシメト及びフェノキサニルなどのメラニン生合成阻害剤-デヒドラターゼ殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要の組成物。
実施形態B16b.成分(b)が、(b16b)トルプロカルブなどのメラニン生合成阻害剤-ポリケチドシンターゼ殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B17.成分(b)が、(b17)フェンヘキサミド、フェンピラザミン、キノフメリン及びイプフルフェノキンなどのケトレダクターゼ阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されるものではない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B18.成分(b)が、(b18)ピリブチカルブ、ナフチフィン及びテルビナフィンなどのスクアレン-エポキシダーゼ阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B19.成分(b)が、(b19)ポリオキシンなどのポリオキシン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B20.成分(b)が、(b20)ペンシクロンなどのフェニルウレア殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むがこれに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B21.成分(b)が、(b21)シアゾファミド、アミスルブロム及びフェンピコキサミド(登録番号517875-34-2)などのキノンインサイド阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B22.成分(b)が、(b22)ゾキサミド及びエタボキサムなどのベンズアミド及びチアゾールカルボキサミド殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B23.成分(b)が、(b23)ブラストサイジン-Sなどのエノピラヌロン酸抗生物質殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B24.成分(b)が、(b24)カスガマイシンなどのヘキソピラノシル抗生物質殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B25.成分(b)が、(b25)ストレプトマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質:タンパク質合成殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B26.成分(b)が、(b26)バリダマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質:トレハラーゼ及びイノシトール生合成系殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B27.成分(b)が、(b27)シモキサニルなどのシアノアセチルアミドオキシム殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B28.成分(b)が、(b28)プロパマカルブ、プロチオカルブ及びヨードカルブなどのカルバメート殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B29.成分(b)が、(b29)フルアジナム、ビナパクリル、メプチルジノカプ及びジノカプなどの酸化的リン酸化アンカップリング殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B30.成分(b)が、(b30)酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチンなどの有機スズ殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むがこれに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B31.成分(b)が、(b31)オキソリン酸などのカルボン酸殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B32.成分(b)が、(b32)ヒメキサゾール及びオクチリノンなどの複素環式芳香族殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B33.成分(b)が、(b33)ホセチルアルミニウムを含む亜リン酸及びその各種塩などのホスホネート殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要の組成物。
実施形態B34.成分(b)が、(b34)テクロフタラムなどのフタル酸殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B35.成分(b)が、(b35)トリアゾキシドなどのベンゾトリアジン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B36.成分(b)が、(b36)フルスルファミドなどのベンゼンスルホンアミド殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B37.成分(b)が、(b37)ジクロメジンなどのピリダジノン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B38.成分(b)が、(b38)シルチオファムなどのチオフェンカルボキサミド殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B39.成分(b)が、(b39)ジフルメトリム、トルフェンピラド及びフェナザキンなどの複合体I NADHオキシドレダクターゼ阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B40.成分(b)が、(b40)ジメトモルフ、ベンチアバリカルブ、ベンシアバリカルブ-イソプロピル、イプロバリカルブ、バリフェナレート、マンジプロパミド、フルモルフ及びピリモルフなどのカルボン酸アミド殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B41.成分(b)が、(b41)オキシテトラサイクリンなどのテトラサイクリン抗生物質殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B42.成分(b)が、(b42)メタスルホカルブなどのチオカルバメート殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B43.成分(b)が、(b43)フルオピコリド、フルオピモミドなどのベンズアミド殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B44.成分(b)が、(b44)バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株QST713、FZB24、MB1600、D747、F727、TJ100(株1 BEとも呼ばれる;欧州特許第2962568号明細書から既知)及びこれらが産生する殺菌性リポペプチドなどの微生物殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B45.成分(b)が、(b45)アメトクラジンなどのキノンアウトサイド阻害剤、スチグマテリン結合殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B46.成分(b)が、(b46)メラレウカ・アルテルニフォリア(Melaleuca alternifoli)、オイゲノール、ゲラニオール及びチモールなどの植物抽出物殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B47.成分(b)が、(b47)フェナマクリルなどのシアノアクリレート殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B48.成分(b)が、(b48)ナタマイシンなどのポリエン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要の組成物。
実施形態B49.成分(b)が、(b49)オキサチアピプロリン及びフルオキサピプロリンなどのオキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B50.成分(b)が、(b50)メトラフェノン及びピリオフェノンなどのアリール-フェニル-ケトン殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要の組成物。
実施形態B51.成分(b)が、(b51)アシベンゾラー-S-メチル、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、ラミナリン、レイノウトリア・サカリネンシス(Reynoutria sachalinensis)及びバチルス・マイコイデス(Bacillus mycoides)単離株Jからの抽出物並びにサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)株LAS117の細胞壁などの宿主植物防御誘導殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B52.成分(b)が、(b52)オキシ塩化銅、硫酸銅、水酸化銅、ボルドー組成物(三塩基硫酸銅)、元素状硫黄、フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、プロピネブ、チラム、亜鉛チアゾール、ジネブ、ジラム、ホルペット、カプタン、カプタホール、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリフルアニド、グアザチン、イミノクタジンアルベシレート、イミノクタジントリアセテート、アニラジン、ジチアノン、キノメチオネート及びフルオロイミドなどのマルチサイト活性殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B53.成分(b)が、(b53)ルピナス小植物体の子葉からの抽出物などの複数の作用機構を有する生物学的殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B54.成分(b)が、(b54)シフルフェナミド、ベトキサジン、ネオアゾジン、ピロルニトリン、テブフロキン、ドジン、フルチアニル、フェリムゾン、ピカルブトラゾクス、ジクロベンチアゾクス(登録番号957144-77-3)、ジピメチトロン(登録番号16114-35-5)、フロメトキン、トルニファニド(登録番号304911-98-6)、N’-[4-[4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2,5-ジメチルフェニル]-N-エチル-N-メチルメタニミダミド、5-フルオロ-2-[(4-フルオロフェニル)メトキシ]-4-ピリミジナミン及び4-フルオロフェニルN-[1-[[[1-(4-シアノフェニル)エチル]スルホニル]メチル]プロピル]カルバメート(XR-539)などの成分(a)及び成分(b1)~(b53)の殺菌剤以外の殺菌剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含む)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B55.成分(b)が、(1S)-2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-1-メチルエチルN-[[3-(アセチルオキシ)-4-メトキシ-2-ピリジニル]カルボニル]-L-アラニネート(仮称フロリルピコキサミド)を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B56.成分(b)が、1-[2-[[[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ]メチル]-3-メチルフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-メチル-5H-テトラゾル-5-オン(仮称メチルテトラプロール)を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B57.成分(b)が3-クロロ-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニルピリダジン(仮称ピリダクロメチル)を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B58.成分(b)が、(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(仮称アミノピリフェン)を含む(実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含むが、これに限定されない)発明の概要に記載の組成物。
実施形態B59.成分(b)が、(b54.11)(すなわち式b54.11)から選択される少なくとも1つの化合物を含む、発明の概要に記載の組成物(これらに限定されないが、実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含む)。
成分(b54.11)は、式b54.11
(式中、
Rb1及びRb3は、それぞれ独立して、ハロゲンであり、
Rb2は、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C1~C3ハロアルキル又はC3~C6シクロアルキルである)
の化合物に関する。
実施形態B60.成分(b)が、メチルN-[[5-[1-(2,6-ジフルオロ-4-ホルミルフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジクロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート及びメチルN-[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメートからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態B59の組成物。
実施形態B60b.成分(b)が、メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジクロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート及びメチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメートからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態B60に記載の組成物。
実施形態B61.成分(b)が、(b54.12)(すなわち式b54.12)から選択される少なくとも1つの化合物を含む、発明の概要に記載の組成物(これらに限定されないが、実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含む)。
成分(b54.12)は、式b54.12
(式中、
Rb4は、
であり、
Rb6は、C2~C4アルコキシカルボニル又はC2~C4ハロアルキルアミノカルボニルであり、
Lは、CH2又はCH2Oであり、ここで、右側の原子は、式b54.12におけるフェニル環に結合しており、
Rb5は、
であり、
Rb7は、C1~C3アルキルであり、ここで、波形の結合は、隣接した二重結合が(Z)-若しくは(E)-配置又はこれらの混合物であることを示す)
の化合物に関する。
実施形態B62.成分(b)が、N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-4-オキサゾールカルボキサミド、エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェノキシ]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、エチル1-[[4-[[(1Z)-2-エトキシ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン-1-イル]オキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート及びエチル1-[[4-[[2-(トリフルオロメチル)-1,3-ジオキソラン-2-イル]メトキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレートからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態B61に記載の組成物。
実施形態B62b.成分(b)が、N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-4-オキサゾールカルボキサミド及びエチル1-[[4-[[(1Z)-2-エトキシ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン-1-イル]オキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレートからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態B62に記載の組成物。
実施形態B63.成分(b)が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ボスカリド(ニコビフェン)、ビキサフェン、ブロムコナゾール、カルベンダジム、クロロタロニル、水酸化銅、シフルフェナミド、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジモキシストロビン、エポキシコナゾール、ファモキサドン、フェンブコナゾール、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルインダピル、フルシラゾール、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ヘキサコナゾール、イプコナゾール、クレソキシムメチル、マンゼート、メトコナゾール、メトミノストロビン、メトラフェノン、ミクロブタニル、ペンコナゾール、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリオフェノン、キノキシフェン、テブコナゾール、トリフロキシストロビン、トリチコナゾール、メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジクロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-4-オキサゾールカルボキサミド及びエチル1-[[4-[[(1Z)-2-エトキシ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン-1-イル]オキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレートからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物(殺菌剤)を含む、発明の概要に記載の組成物(これらに限定されないが、実施形態1~108及びA~Mのいずれか1つの組成物を含む)。
実施形態B64.成分(b)が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、クロロタロニル、水酸化銅、シフルフェナミド、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジモキシストロビン、エポキシコナゾール、ファモキサドン、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルインダピル、フルシラゾール、フルトリアホール、フルキサピロキサド、クレソキシムメチル、マンゼート、メトコナゾール、メトミノストロビン、メトラフェノン、ミクロブタニル、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロピコナゾール、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリオフェノン、キノキシフェン、テブコナゾール、トリフロキシストロビン、トリチコナゾール、メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジクロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-4-オキサゾールカルボキサミド及びエチル1-[[4-[[(1Z)-2-エトキシ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン-1-イル]オキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む、実施形態B63に記載の組成物。
実施形態B65.成分(b)が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、クロロタロニル、水酸化銅、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルインダピル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、マンゼート、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラクロストロビン、テブコナゾール、トリフロキシストロビン、メチルN-[[5-[1-(4-シクロプロピル-2,6-ジクロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、メチルN-[[5-[1-[2,6-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-ピラゾール-3-イル]-2-メチルフェニル]メチル]カルバメート、N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-4-オキサゾールカルボキサミド及びエチル1-[[4-[[(1Z)-2-エトキシ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン-1-イル]オキシ]フェニル]メチル]-1H-ピラゾール-4-カルボキシレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む、実施形態B64に記載の組成物。
実施形態B66.成分(b)が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、クロロタロニル、水酸化銅、シプロコナゾール、エポキシコナゾール、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルインダピル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、マンゼート、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラクロストロビン、テブコナゾール、トリフロキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む、実施形態B65の組成物。
注目すべきは、実施形態1~108、A~M及びB1~B66のいずれかを含む、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの組成物であって、式1への言及がその塩を含むが、そのN-オキシドは含まないものであり、したがって、「式1の化合物」という表現を「式1の化合物又はその塩」という表現に置き換えることが可能である。注記される本組成物において、成分(a)は、式1の化合物又はその塩を含む。
また、実施形態1~108、A~M及びB1~B66の組成物の殺菌有効量と、界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの追加的な成分とを含む本発明の殺菌性組成物も実施形態として注目される。
本発明の実施形態は、植物若しくはその一部又は植物の種子若しくは実生に、(例えば、本明細書に記載の配合物成分を含む組成物として)実施形態1~108、A~M及びB1~B66のいずれか1つの組成物の殺菌有効量を適用することを含む、真菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を防除する方法をさらに含む。本発明の実施形態は、真菌類病原体によって引き起こされる病害から植物又は植物種子を保護する方法であって、実施形態1~108、A~M及びB1~B66のいずれか1つの組成物の殺菌有効量を植物又は植物種子に適用することを含む方法も含む。
本発明のいくつかの実施形態は、主に植物の葉が被害を受ける植物病害の防除又は植物病害からの保護を含み、且つ/又は本発明の組成物を植物の葉に(すなわち種子の代わりに植物に)適用することを含む。好ましい使用方法は、上記の好ましい組成物を含むものであり、特に効果的に防除される病害は、真菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を含む。本発明に従って使用される殺菌剤の組み合わせは、病害防除を促進し、耐性発達を遅延させることができる。
方法の実施形態は、さらに以下を含む。
実施形態C1.本発明の概要又は実施形態1~108のいずれか1つに記載の成分(a)及び(b)を含む組成物の殺菌有効量を植物に適用することを含む、さび病(rust)、うどんこ病(powdery mildew)及びセプトリア病(Septoria disease)から選択される病害から植物を保護する方法。
実施形態C2.病害がさび病であり、及び組成物の成分(b)が、(b3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤、(b5)アミン/モルホリン殺菌剤、(b7)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌剤、(b11)キノンアウトサイド阻害剤(QoI)殺菌剤、(b13)メチルベンズイミダゾールカルバメート殺菌剤、及び(b52)マルチサイト活性殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C1の方法。
実施形態C3.組成物の成分(b)が、(b3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤、(b7)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌剤及び(b11)キノンアウトサイド阻害剤(QoI)殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌化合物を含む、実施形態C2に記載の方法。
実施形態C4.組成物の成分(b)が、(b3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤、(b7)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌剤及び(b11)キノン外部阻害剤(QoI)から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C3に記載の方法。
実施形態C5.組成物の成分(b)が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンプロピモルフ、フロリルピコキサミド、フルインダピル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、インピルフルキサム、イソフルシプラム、メフェントリフルコナゾール、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラクロストロビン、テブコナゾール及びトリフロキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C1~C4のいずれか1つに記載の方法。
実施形態C6.組成物の成分(b)が、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、シプロコナゾール、エポキシコナゾール、フルインダピル、フルキサピロキサド、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、テブコナゾール及びトリフロキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C5に記載の方法。
実施形態C7.病害が、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)によって引き起こされるアジアダイズさび病である、実施形態C2~C6のいずれか1つに記載の方法。
実施形態C8.病害が、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)によって引き起こされるコムギ赤さび病である、実施形態C2~C6のいずれか1つに記載の方法。
実施形態C9.病害が、ウドンコ病病害であり、組成物の成分(b)が、(b3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤、(b11)キニーネ外部阻害剤(QoI)殺菌剤、(b13)アザナフタレン殺菌剤及び(b52)マルチサイト活性殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C1に記載の方法。
実施形態C10.組成物の成分(b)が、(b3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤、(b11)キノン外部阻害剤(QoI)殺菌剤及び(b52)マルチサイト活性殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C9に記載の方法。
実施形態C11.組成物の成分(b)が、アゾキシストロビン、クロロタロニル、硫酸銅、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンプロピモルフ、フロリルピコキサミド、フルトリアホール、マンコゼブ、メフェントリフルコナゾール、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、テブコナゾール及びトリフロキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C9及びC10に記載の方法。
実施形態C12.組成物の成分(b)が、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、プロチオコナゾール及びテブコナゾールからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C11に記載の方法。
実施形態C13.組成物の成分(b)が、(b3)DMI殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C10に記載の方法。
実施形態C14.組成物の成分(b)が、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール及びプロチオコナゾールからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C13に記載の方法。
実施形態C15.組成物の成分(b)が、(b11)QoI殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C10に記載の方法。
実施形態C16.組成物の成分(b)が、アゾキシストロビン、ピコキシストロビン及びピラクロストロビンからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C15に記載の方法。
実施形態C17.病害が、エリシフ・グラミニス(Erysiphe graminis)によって引き起こされるコムギウドンコ病である、実施形態C9~C16のいずれか1つに記載の方法。
実施形態C18.病害が、セプトリア(Septoria)病害であり、組成物の成分(b)が、(b3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤及び(b11)キニーネ外部阻害剤(QoI)殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C1に記載の方法。
実施形態C19.組成物の成分(b)が、アゾキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンプロピモルフ、フロリルピコキサミド、フルトリアホール、メフェントリフルコナゾール、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、テブコナゾール及びトリフロキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C18に記載の方法。
実施形態C20.組成物の成分(b)が、エポキシコナゾール及びフェンプロピモルフからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C19に記載の方法。
実施形態C21.病害が、チモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)によって引き起こされるコムギ葉枯病である、実施形態C18~C20のいずれか1つに記載の方法。
実施形態C22.病害が、ボトリチス(Botrytis)病害であり、組成物の成分(b)が、(b11)キノン外部阻害剤(QoI)殺菌剤及び(b52)マルチサイト活性殺菌剤から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C1に記載の方法。
実施形態C23.組成物の成分(b)が、アゾキシストロビン、クロロタロニル、フロリルピコキサミド、マンコゼブ、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C22に記載の方法。
実施形態C24.組成物の成分(b)が、アゾキシストロビン及びクロロタロニルからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌性化合物を含む、実施形態C23に記載の方法。
実施形態C25.成分(a)及び(b)が、相乗的有効量で(及び互いに対して相乗比で)適用される、実施形態C1~C24のいずれか1つに記載の方法。
注目すべきは、植物又はその部分に本発明の殺菌性組成物の殺菌有効量を適用することを含む、真菌類植物病原菌によって引き起こされる植物病害を防除する方法に関して、実施形態C1~C25のカウンターパートである実施形態である。
発明の概要において注目したように、本発明は、式1の化合物又はそのN-オキシド若しくは塩にも関する。また注目すべきは、実施形態1~108を含む本発明の実施形態が式1の化合物にも関することである。
本発明は、式1の化合物(その全ての立体異性体、N-オキシド及び塩を含む)並びに少なくとも1つの他の殺菌剤を含む殺菌性組成物を提供する。このような組成物の実施形態として注目すべきは、上記の化合物の実施形態のいずれかに対応する化合物を含む組成物である。
本発明は、(すなわち殺菌有効量の)式1の化合物(その全ての立体異性体、N-オキシド及び塩を含む)並びに界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの追加的な成分を含む殺菌性組成物を提供する。このような組成物の実施形態として注目すべきは、上記の化合物の実施形態のいずれかに対応する化合物を含む組成物である。
本発明は、植物若しくはその部分又は植物種子に式1の化合物(その全ての立体異性体、N-オキシド及び塩を含む)の殺菌有効量を適用することを含む、真菌類植物病原菌によって引き起こされる植物病害を防除する方法を提供する。このような方法の実施形態として注目すべきは、上記の化合物の実施形態のいずれかに相当する化合物の殺菌有効量を適用することを含む方法である。特に注目すべきは、化合物が本発明の組成物として適用される実施形態である。
注目すべきは、式1Aの化合物(全ての幾何異性体及び立体異性体を含む)、そのN-オキシド、水和物及び塩である、式1:
(式中、
R2は、シアノ、ハロゲン又はC1~C2アルキルであり、
R3は、ハロゲンであり、
R4a及びR4bは、それぞれ独立して、H又はハロゲンであり、ただし、少なくとも1つは、ハロゲンであることを条件とし、
R5a及びR5bは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、メチル又はメトキシであり、ただし、少なくとも1つは、ハロゲンであることを条件とし、
ただし、R3がClであり、R4aがFであり、R4bがHであるとき、R5aは、H、Br、Cl、I、メチル又はメトキシであることを条件とする)
の化合物並びにこれらを含有する農業組成物と、殺菌剤としてのその使用とである。
実施形態A1.R2が、メチル又はエチルであり、
R3が、Br、Cl又はFであり、
R4a及びR4bが、それぞれ独立して、H、Br、Cl又はFであり、
R5a及びR5bが、それぞれ独立して、H、Br、Cl、F又はメチルである、式1Aの化合物。
実施形態B1.R2が、メチルであり、
R4aが、Cl又はFであり、
R4bが、H、Cl又はFであり、
R5aが、H、Cl、F又はメチルであり、
R5bが、H又はFである、実施形態A1に記載の化合物。
また注目すべきは、殺菌有効量の式1Aの化合物(その全ての幾何異性体及び立体異性体、N-オキシド並びに塩を含む)又は実施形態1~107及び実施形態A~Mへの実施形態カウンターパートであるカウンターパート実施形態のいずれか1つ並びに界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの追加的な成分を含む殺菌性組成物である。さらに、注目すべきは、植物若しくはその部分又は植物種子に式1Aの化合物(その全ての幾何異性体及び立体異性体、N-オキシド並びに塩を含む)又は前記カウンターパート実施形態のいずれか1つの殺菌有効量を適用することを含む、真菌類植物病原菌によって引き起こされる植物病害を防除する方法である。特に注目すべきは、式1Aの化合物が本発明の組成物として適用される実施形態である。
スキーム1~12に記載されているような下記の方法及びバリエーションの1つ若しくは複数を使用して、式1の化合物を調製することができる。下記の式1~21の化合物におけるR1、R2、R3、R4、R5、m、n及びR6の定義は、他に断らない限り発明の概要において上記に定義されている通りである。式1a及び1bは、式1のサブセットである。サブセット式についての置換基は、他に断らない限り、その親式について定義した通りである。
スキーム1において示すように、式1の化合物は、任意選択的に金属触媒の存在下及び一般に塩基、例えばカリウムtert-ブトキシド、トリエチルアミン又は炭酸カリウム、溶媒、例えばテトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、1,4-ジオキサン、トルエン、エタノール、メタノール又はジメチルスルホキシドの存在下での、式2の5-アミノピラゾールと式3のニトロフェニル化合物(ここで、L1は、脱離基、例えばハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)又はスルホネート(例えば、メシレート、トリフレート若しくはp-トルエンスルホネート)である)との反応によって調製することができる。ある場合において、触媒量~超化学量論量の範囲の量の金属触媒の使用は、望ましい反応を促進することができる。典型的な反応条件は、例えば、金属触媒、例えば銅塩錯体(例えば、N,N’-ジメチルエチレンジアミン、プロリン若しくはビピリジルを伴うCuI)、パラジウム錯体(例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))又はパラジウム塩(例えば、酢酸パラジウム)の存在下において、リガンド、例えば4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル又は2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)1,1’-ビナフタレンと共に、塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、ナトリウムフェノキシド又はナトリウムtert-ブトキシド及び任意選択的にアルコール、例えばエタノールを含有する溶媒、例えばN,N-ジメチルホルムアミド、1,2-ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン又はトルエンと共に反応を行うことを含む。関連性のある参照文献について、PCT特許公報国際公開第2013/126283号パンフレット、合成実施例1、ステップC;及び国際公開第2010/020363号パンフレット、実施例2Aを参照されたい。また、スキーム1の方法は、本実施例1、ステップC;実施例5、ステップC;及び実施例3において例示されている。式3の化合物は市販であるか、又はその調製は、当技術分野において公知である。
式2の5-アミノピラゾールを調製するのに有用な一般の方法は、当技術分野において周知であり、例えばJournal fuer Praktische Chemie(Leipzig)1911,83,171及びJ.Am.Chem.Soc.1954,76,501を参照されたい。1つのこのような方法を下記のスキーム2において例示し、ここで、式2の5-アミノピラゾールは、当技術分野において公知の一般手順により、溶媒、例えばエタノール又はメタノール中、任意選択的に酸、例えば酢酸の存在下で式4の化合物と式5のヒドラジン(例えば、メチルヒドラジン又はエチルヒドラジン)とを縮合することによって調製され、例えばPCT特許公報国際公開第2012/031061号パンフレットの合成実施例1、ステップA;及び合成実施例2、ステップCを参照されたい。また、スキーム2の方法を、本実施例1、ステップBにおいて例示する。
代わりに、スキーム3において示すように、式2の5-アミノピラゾールは、周知の遷移金属触媒クロスカップリング反応条件を使用して、式6の4-ブロモ又は4-ヨードピラゾールと式7のボロン酸化合物とを反応させることによっても調製することができる。
式6の化合物を調製するのに有用な方法は、当技術分野において公知である。式1a(すなわち式1、ここで、R6は、Hである)の化合物は、スキーム4において示すように調製することができる。この方法において、当技術分野において公知の一般手順により、溶媒、例えばエタノール又はメタノール中、任意選択的に酸又は塩基触媒、例えば酢酸、ピペリジン又はナトリウムメトキシドの存在下で式8の化合物と式5のヒドラジン(例えば、メチルヒドラジン又はエチルヒドラジン)とを縮合する。反応条件について、PCT特許公報国際公開第2013/116251号パンフレット、合成実施例1、ステップC及び実施例2、ステップBを参照されたい。また、式8の化合物(ここで、Raは、メチルである)を使用したスキーム4の方法を、本発明の実施例2、ステップCにおいて例示する。
スキーム5において示すように、式8の化合物は、任意選択的に塩基、例えば水素化ナトリウム又は塩化エチルマグネシウムの存在下において、溶媒、例えばトルエン、テトラヒドロフラン又はジメトキシメタン中、約-10℃~溶媒の沸点の範囲の温度において式9のケテンジチオアセタール誘導体と式10の化合物とを反応させることによって調製することができる。関連する参照文献について、例えば、J.Heterocycl.Chem.1975,12(1),139を参照されたい。式9の化合物を調製するのに有用な方法は、当技術分野において公知である。
さらに、スキーム6において示すように、式8の化合物(ここで、Raは、低級アルキルである)(例えば、メチル、エチル、n-プロピル)及び式8a(すなわちRaがHであるとき、式8の互変異性体)は、式11のイソチオシアネート化合物と式12のカルボニル化合物との縮合反応を介して調製することができ、式13の中間化合物が得られ、これは式8aのチオアミドの塩である。式13の中間化合物は、インサイチューで使用するか(国際公開第2013/116251号パンフレット、合成実施例1、ステップC;及び本実施例2、ステップCにおいて例示されているように)又は単離する(国際公開第2013/116251号パンフレット、実施例2、ステップAにおいて例示されているように)ことができる。式13の化合物を調製するのに有用な塩基は、ナトリウム又はカリウムの水素化物、アルコキシド、水酸化物又はカーボネート、例えば水素化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム又は炭酸カリウムを含む。アミン塩基(例えば、トリエチルアミン又はN,N-ジイソプロピルエチルアミン)をまた使用して、式13の化合物への式11及び12の縮合をもたらすことができる。種々の溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、N,N-ジメチルホルムアミド、アルコール(例えば、エタノール)、エステル(例えば、酢酸エチル若しくは酢酸イソプロピル)又はこれらの混合物は、有用である。当業者が理解するように、溶媒は塩基との適合性で選択される。反応温度は、-78℃~溶媒の沸点の範囲であり得る。塩基及び溶媒の組合せの1つの有用な混合物は、テトラヒドロフラン中のカリウムtert-ブトキシド又はカリウムtert-ペントキシドであり、これに、式11のイソチオシアネート及び式12のカルボニル化合物の溶液を加えることができ、これは、1つの溶液中に合わせるか、又は好ましくはカルボニル化合物の添加、それに続くイソチオシアネートの添加によって別々に加えられる。典型的には、この反応は、-70~0℃において行われる。式13の塩は、酸性化されて式8aのケトチオアミド化合物を形成するか、又はRaX1(式14)(式中、Raは、低級アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル)であり、X1は、核脱離基(すなわち求核反応脱離基、例えばBr、I、OS(O)2CH3)である)でアルキル化されて式8の対応する化合物を形成することができる。この一般方法は、化学文献において公知であり、例えばZhurnal Organicheskoi Khimii 1982,18(12),2501を参照されたい。式13の中間化合物(単離されていない)から式8の化合物(ここで、Raは、メチルである)を調製するスキーム6の方法は、PCT特許公報国際公開第2013/116251号パンフレットの合成実施例1、ステップCにおいて例示されている。また、本実施例2、ステップCは、式8の化合物の調製を例示する。
式8aのケトチオアミドは、対応するケトアミドを硫化剤、例えばローソン試薬又はP2S5と反応させることによっても調製することができ、例えばHelv.Chim.Act.1998,81(7),1207を参照されたい。
スキーム7において示すように、式1の化合物は、好ましくは、塩基、例えば1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、炭酸カリウム又は水酸化カリウム及び溶媒、例えばN,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、トルエン又は水の存在下において、式15の1H-ピラゾール化合物と式R1-L2のメチル化剤(式中、R1は、メチル又はエチルであり、L2は、脱離基、例えばハロゲン(例えば、Cl、Br、I)、スルホネート(例えば、メシレート、トリフレート若しくはp-トルエンスルホネート)又はホスフェート(例えば、リン酸ジメチル)である)とを反応させることによっても調製することができる。このタイプのメチル化のための一般手順は、当技術分野において周知であり、本発明の化合物を調製するために容易に適合させることができる。特に有用なメチル化剤は、当技術分野において公知の一般手順、例えばCanada Journal of Chemistry 1986,64,2211-2219及びHeterocycles 2000,53(12),2775-2780において記載されているものを使用したジアゾメタン及びヨードメタンを含む。
式15の化合物は、スキーム4の方法と類似の様式で、式8の化合物とヒドラジンとを縮合することによって調製することができる。この方法は、Chemistry of Heterocyclic Compounds 2005,41(1),105-110に記載されている。
代替の方法において、スキーム8において示すように、式1の化合物は、遷移金属触媒クロスカップリング反応条件下、適切なパラジウム、銅又はニッケル触媒の存在下で式16の4-ブロモ又は4-ヨードピラゾールと式17の有機金属化合物との反応によって調製することができる。この方法において、式17の化合物は、有機ボロン酸(例えば、M1は、B(OH)2である)、有機ボロン酸エステル(例えば、M1は、B(-OC(CH2)3O-である)、有機トリフルオロボレート(例えば、M1は、BF3Kである)、有機スズ試薬(例えば、M1は、Sn(n-Bu)3、Sn(Me)3である)、グリニャール試薬(例えば、M1は、MgBr若しくはMgClである)又は有機亜鉛試薬(例えば、M1は、ZnBr若しくはZnClである)である。適切な金属触媒は、これらに限定されないが、酢酸パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、ジクロロ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロニッケル(II)及び銅(I)塩(例えば、ヨウ化銅(I)、臭化銅(I)、塩化銅(I)、シアン化銅(I)又は銅(I)トリフレート)を含む。最適な条件は、当業者が理解するように、使用する触媒及びカップリング試薬に付着している対イオン(すなわちM1)によって決まる。場合により、リガンド、例えば置換ホスフィン又は置換ビスホスフィノアルカンの添加は反応性を促進する。また、塩基、例えば炭酸アルカリ、第三級アミン又はフッ化アルカリの存在は、式17の有機ホウ素試薬が関与するいくつかの反応のために必要であり得る。このタイプの反応の概説について、E.Negishi,Handbook of Organopalladium Chemistry for Organic Synthesis,John Wiley and Sons,Inc.,New York,2002;N.Miyaura,Cross-Coupling Reactions:A Practical Guide,Springer,New York,2002;H.C.Brown et al.,Organic Synthesis via Boranes,Vol.3,Aldrich Chemical Co.,Milwaukee,WI,2002;Suzuki et al.,Chemical Review 1995,95,2457-2483及びMolander et al.,Accounts of Chemical Research 2007,40,275-286を参照されたい。また、スキーム8の方法は、PCT特許公報国際公開第2010/101973号パンフレット及び国際公開第2012/031061号パンフレットにおいて例示されている。
スキーム9において示すように、式16のピラゾール中間体は、ハロゲン化剤による処理により、式18の対応するピラゾールから容易に調製される。この方法のための適切なハロゲン化剤は、N-ブロモスクシンイミド(NBS)、N-ヨードスクシンイミド(NIS)、臭素、亜臭素酸ナトリウム、塩化チオニル、塩化オキサリル、二塩化フェニルホスホン酸又はホスゲンを含む。特に有用なのは、N-ブロモスクシンイミド(NBS)及びN-ヨードスクシンイミド(NIS)である。この反応のための適切な溶媒は、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロブタン、ベンゼン、キシレン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、p-ジオキサン、アセトニトリルなどを含む。任意選択的に、有機塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリンなどを加えることができる。典型的な反応温度は、約周囲温度~200℃の範囲である。代表的な手順について、Synthesis 2006,17,2855-2864;Journal of Medicinal Chemistry 2005,48,6843-6854;Journal of Medicinal Chemistry 2007,50,3086-3100及びJournal of Medicinal Chemistry 2005,48,4420-4431を参照されたい。
スキーム10において示すように、式18の化合物は、スキーム1の方法のために使用されたものと類似の手順により、式19の対応する化合物から調製することができる。式19の化合物は、市販であるか、又は当技術分野において公知の方法によって調製することができる。
本明細書に記載されている式1の化合物及びその中間体を様々な求電子性反応、求核性反応、有機金属反応、酸化反応及び還元反応に供して、置換基を加えるか、又は既存の置換基を修飾し、このように、式1の他の官能化された化合物を提供することができる。例えば、スキーム11において示すように、式1b(すなわち式1、ここで、(R5)nは、CH3である)の化合物は、触媒、例えば[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムクロリド(II)ジクロロメタン付加体の存在下、好ましくは塩基、例えば1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、炭酸セシウム又は水酸化カリウムの存在下において、溶媒、例えばN,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、エタノール、トルエン又は水中、式20の化合物(ここで、L3は、脱離基、例えばハロゲン(例えば、Br、I)又はスルホネート(例えば、メシレート、トリフレート、p-トルエンスルホネート)である)と、試薬、例えば2,4,6-トリメチルボロキシン又はテトラメチルスタンナンとの反応によって調製することができる。スキーム11の方法は、PCT特許公報国際公開第2013/192126号パンフレットの実施例4、ステップA及び本実施例4、ステップBにおいて例示されている。
式20の化合物は、PCT特許公報国際公開第2010/101973号パンフレット及び国際公開第2012/031061号パンフレットに記載されている方法によって調製することができる。場合により、官能基の相互変換の前の式20のN-保護化合物の調製は、所望の生成物を得ることを促進することを当業者は認識する。適切なN-保護基の選択及び使用は、当業者に明らかであり、代表例について、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2nd ed.;Wiley:New York,1991を参照されたい。また、本実施例4のステップAは、式20のN-Boc保護化合物の調製を例示する。
スキーム11の方法と類似して、式20の化合物はカリウム(トリフルオロメチル)トリメトキシボレートで処理して、式1bのトリフルオロメチル類似体を提供することができる。
別の例において、スキーム12において示すように、式1の化合物(ここで、R6は、H以外である)は、R6を含む求電子試薬(すなわち式21)との反応により、式1の対応する化合物(ここで、R6は、Hである)から調製することができる。典型的には、反応は、塩基、例えば水素化ナトリウム及び極性溶媒、例えばN,N-ジメチルホルムアミドの存在下で行われる。この状況において、表現「R6を含む求電子試薬」は、求核試薬(すなわちR6がHであるとき、式1における窒素原子)にR6部分を移すことができる化合物を意味する。しばしば、R6を含む求電子試薬は、式R6X2を有し、式中、X2は、核脱離基(すなわち求核反応における脱離基)である。典型的な核脱離基は、ハライド(例えば、Br、Cl、I)又はスルホネート(例えば、メシレート、トリフレート、p-トルエンスルホネート)を含む。しかし、R6を含むいくつかの求電子試薬は、核脱離基を含まず、一例は、三酸化硫黄(SO3)であり、これは、R6がHであるとき、式1における窒素原子の脱プロトン化(例えば、式M+H-(式中、M+は、カチオンである)の塩基による)の後、-SO3M置換基として窒素原子に結合することができる。
式1の化合物を調製するための上述のいくつかの試薬及び反応条件は、その中間体中に存在するある種の官能基と両立しない可能性があることが認識される。これらの場合、合成への一連の保護/脱保護の採用又は官能基の相互転換は、所望の反応生成物を得ることを補助するであろう。保護基の使用及び選択は、化学合成の当業者に明らかであろう(例えば、T.W.Greene及びP.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2nd ed.;Wiley:New York,1991を参照されたい)。当業者は、いくつかの場合、式1の化合物の合成を完成させるために、いずれかの個々のスキームにおいて示された所与の試薬を導入した後、詳細に記述されていない追加の通常の合成ステップを実施することが必要となり得ることを認識するであろう。また、当業者は、式1の化合物を調製するために提示された特定の順序とは違う順序で、上述のスキームで説明されたステップを組み合わせて実施することが必要となり得ることを認識するであろう。
さらに当業者は、本明細書に記載の式1の化合物及び中間体を、種々の求電子性反応、求核性反応、ラジカル反応、有機金属反応、酸化反応及び還元反応にかけて、置換基を加えるか又は既存の置換基を変性することも可能であることも認識するであろう。
先の記述を使用する当業者は、余分な努力をしなくても、本発明を、その最大限まで利用することが可能であると考えられる。したがって、以下の実施例は、単に例示として構成されるものであり、何ら本開示を限定するものではない。以下の実施例におけるステップは、合成変換全体におけるそれぞれのステップのための手順を説明するものであり、それぞれのステップのための出発物質は、必ずしも、その手順が他の実施例又はステップで記述されている、特定の調製操作によって調製される必要はない。クロマトグラフの溶媒混合物の場合を除き、そうではないと示されない限り、パーセントは重量基準である。クロマトグラフの溶媒混合物の場合の部及びパーセントは、特に断らない限り、体積基準である。1H NMRスペクトルは、テトラメチルシランからのppm低磁場で報告し、「s」は、一重線を意味し、「d」は、二重線を意味し、「t」は、三重線を意味し、「m」は、多重線を意味し、「br s」は、幅広い一重線を意味し、「dd」は、二重線の二重線を意味する。
実施例1
4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物112)の調製
ステップA:α-アセチル-2-クロロ-4-フルオロベンゼンアセトニトリルの調製
トルエン(400mL)中のナトリウムメトキシド溶液(メタノール中30%、85mL、0.47mol)の混合物を、メタノールの共沸除去のためにディーンスタークトラップの使用によって120℃に加熱した。90℃に冷却した後、酢酸エチル(200mL)中の2-クロロ-4-フルオロベンゼンアセトニトリル(40.0g、0.24mol)を反応混合物に滴下で添加した。反応混合物を90℃において1時間撹拌し、次いで塩酸(1N、30mL)を加えた。このように得られた混合物を酢酸エチル(3×250mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(3:7の酢酸エチル-石油エーテルで溶出)によって精製し、表題化合物を白色の固体(35g)として得た。
1H NMR(CDCl3):δ7.49(dd,1H),7.24(dd,1H),7.14-7.09(m,1H),5.13(s,1H),2.36(s,3H).
ステップB:4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミンの調製
エタノール(400mL)中のα-アセチル-2-クロロ-4-フルオロベンゼンアセトニトリル(すなわちステップAの生成物)(28g、0.13mol)の混合物に、硫酸メチルヒドラジン(28.6g、0.20mol)及び酢酸ナトリウム(21.7g、0.27mol)を加えた。反応混合物を120℃において12時間加熱し、次いで減圧下で濃縮し、溶媒を除去した。このように得られた混合物を氷水(500mL)中に注ぎ、濾過し、白色の固体を集めた。固体を水及びペンタンですすぎ、次いで乾燥させ、表題化合物をオフホワイト色の固体(24g)として得た。
1H NMR(CDCl3):δ 7.45(dd,1H),7.27(t,1H),7.23-7.12(m,1H),4.89(s,2H),3.49(s,3H).
ステップC:4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミンの調製
テトラヒドロフラン(40mL)中の4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(すなわちステップBの生成物)(1.2g、5.0mmol)の混合物に、0℃においてカリウムtert-ブトキシド(THF中の1M、10mL、10mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を0℃において1時間撹拌し、次いで1,2-ジフルオロ-3-ニトロベンゼン(0.85g、5.3mmol)を滴下で添加した。0℃において30分後、飽和塩化アンモニウム水溶液を反応混合物に加え、このように得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。水層を酢酸エチル(2×40mL)でさらに抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の40%酢酸エチルで溶出)によって精製し、本発明の化合物である表題化合物を黄色の固体(1.1g)として得た。
1H NMR(CDCl3):δ 8.59(s,1H),7.59(d,1H),7.31(d,1H),7.2(d,1H),7.09(t,1H),7.04-7.01(m,1H),6.82-6.86(m,1H),3.74(s,3H),1.97(s,3H).
実施例2
3-クロロ-4-[5-[(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)アミノ]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル]ベンゾニトリル(化合物113)の調製
ステップA:3-クロロ-4-(2-オキソプロピル)ベンゾニトリルの調製
ジエチルエーテル(500mL)中の4-アミノ-3-クロロベンゾニトリル(50.0g、0.33mol)の混合物に、-10℃において三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(61mL、0.50mol)を加えた。反応混合物を-10℃において10分間撹拌し、次いでtert-ブチルニトリット(48mL、0.4mol)を加えた。-10℃において20分後、反応混合物を室温に温め、2時間撹拌し、次いで濾過し、白色の固体を集めた。白色の固体をジエチルエーテル及びペンタン(1:1、300mL)で粉砕し、濾過し、乾燥させ、中間化合物2-クロロ-4-シアノベンゼンジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩をオフホワイト色の固体(72g)として得た。
ジメチルホルムアミド(500mL)中の2-クロロ-4-シアノベンゼンジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩(72g、0.33mol)の混合物に、-10℃において酢酸イソプロペニル(354mL、3.2mol)を加えた。反応混合物を-10℃において20分間撹拌し、次いでジメチルスルホキシド(40mL)中の4-アミノモルホリン(1.0mL)を加えた。1時間後、氷冷水(1000mL)を加え、このように得られた混合物を酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(1:4の酢酸エチル-石油エーテルで溶出)によって精製し、表題化合物を固体(52g)として得た。
1H NMR(CDCl3):δ 7.69(s,1H),7.53(d,1H),7.32(d,1H),3.93(s,2H),2.28(s,3H).
ステップB:1-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼンの調製
1,2-ジクロロベンゼン(10mL)中の2-フルオロ-6-ニトロベンゼンアミン(1.0g、6.4mmol)の混合物に、0℃において2滴のジメチルホルムアミド、それに続いてチオホスゲン(1.46mL、19mmol)を加えた。反応混合物を160℃において1時間加熱し、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(1:9の酢酸エチル-石油エーテルで溶出)によって精製し、表題化合物を油(0.91g)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ 7.88(d,1H),7.46(t,1H),7.36(m,1H).
ステップC:3-クロロ-4-[5-[(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)アミノ]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル]ベンゾニトリルの調製
テトラヒドロフラン(20mL)中の3-クロロ-4-(2-オキソプロピル)ベンゾニトリル(すなわちステップAの生成物)(1.0g、5.2mmol)の混合物に、-10℃においてカリウムtert-ブトキシド(0.7g、6.2mmol)を加えた。-10℃において30分後、テトラヒドロフラン(10mL)中の1-フルオロ-2-イソチオシアナト-3-ニトロベンゼン(すなわちステップBの生成物)(0.99g、5.0mmol)を反応混合物に加え、約15分間撹拌を続け、α-アセチル-N-(2-クロロ-6-ニトロフェニル)-2-クロロ-4-シアノ-ベンゼンエタンチオアミドのカリウム塩である中間化合物4-[1-[[(2-クロロ-6-ニトロフェニル)アミノ]メルカプトメチレン]-2-オキソプロピル]-3-クロロ-ベンゾニトリルカリウム塩を含有する反応混合物を得た。ヨードメタン(1.2mL、19mmol)を反応混合物に加えた。-10℃において20分後、反応温度を0℃にし、酢酸(5.0mL)及びメチルヒドラジン(水中の85%、0.5g、10mmol)を加えた。反応混合物を室温に温め、2時間加熱還流させ、次いで氷冷水(30mL)及び酢酸エチル(20mL)中に注いだ。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(2:3の酢酸エチル-石油エーテルで溶出)によって精製し、本発明の化合物である表題化合物を淡黄色の固体(0.850g)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ 8.71(d,1H),7.85(d,1H),7.64-7.58(m,2H),7.34-7.25(m,2H),6.87-6.81(m,1H),3.75(s,3H),1.99(s,3H).
実施例3
N-(4-ブロモ-2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物61)の調製
テトラヒドロフラン(30mL)中の4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(すなわち実施例1の生成物、ステップB)(0.5g、2.1mmol)の混合物に、0℃においてカリウムtert-ブトキシド(THF中の1M、4.2mL、4.2mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を0℃において1時間撹拌し、次いで5-ブロモ-1,2-ジフルオロ-3-ニトロベンゼン(0.54g、2.3mmol)を滴下で添加した。0℃において30分後、飽和塩化アンモニウム水溶液を反応混合物に加え、このように得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。水層を酢酸エチル(2×40mL)でさらに抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の40%酢酸エチルで溶出)によって精製し、本発明の化合物である表題化合物を黄色の固体(0.45g)として得た。
1H NMR(CDCl3):δ 8.69(br s,1H),7.77(t,1H),7.66(dd,1H),7.27(dd,2.0Hz,1H),7.09-7.06(m,2H),3.73(s,3H),1.97(s,3H).
実施例4
4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-4-メチル-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(化合物93)の調製
ステップA:1,1-ジメチルエチルN-(4-ブロモ-2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-N-[4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル]カルバメートの調製
ジクロロメタン(20mL)中のN-(4-ブロモ-2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(すなわち実施例3の生成物)(1g、2.2mmol)及びトリエチルアミン(1.24mL、8.9mmol)の混合物に、0℃においてジ-tert-ブチルジカーボネート(1.46g、6.7mmol)を加えた。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌し、次いで水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の40%酢酸エチルで溶出)によって精製し、表題化合物を黄色の固体(750mg)として得た。
1H NMR(CDCl3):δ 7.85(s,1H),7.78(s,1H),7.52-7.47(m,1H),7.17-7.19(m,1H),6.97-6.88(m,1H),3.8(s,3H),1.96(s,3H),1.49(s,9H).
ステップB:4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-4-メチル-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミンの調製
1,4-ジオキサン(20mL)中の1,1-ジメチルエチルN-(4-ブロモ-2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-N-[4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル]カルバメート(すなわちステップAの生成物)(600mg、1.07mmol)、炭酸カリウム(372mg、2.7mmol)、ジクロロ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(1:1)(40mg、0.05mmol)及びトリメチルボロキシン(0.54mL、3.9mmol)の混合物を3時間加熱還流させた。反応混合物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(3×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をジクロロメタン及びトリフルオロ酢酸(3:1;4mL)に溶解し、室温において16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、このように得られた材料をジクロロメタン(5mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(3×10mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の40%酢酸エチルで溶出)によって精製し、本発明の化合物である表題化合物を黄色の固体(210mg)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ 8.41(s,1H),7.45(s,1H),7.24-7.15(m,2H),7.1-7.01(m,2H),3.72(s,3H),2.15(s,3H),1.95(s,3H).
実施例5
3-クロロ-4-[5-[(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)アミノ]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル]ベンゾニトリル(化合物113)の代替の調製
ステップA:1-メチル-ヒドラジンカルボニトリルの調製
臭化シアン(13.5g、127.5mmol)及びジクロロメタン(250mL)の溶液を0℃に冷却し、次いでメチルヒドラジン(85%水溶液、6.0g、127.5mmol)、炭酸ナトリウム(7.5g、63.9mmol)及び水(60mL)の混合物を激しく撹拌しながら滴下で添加した。ガス発生の目に見える兆候が停止した後、水層を分離し、ジクロロメタン(3×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、表題化合物を油(6.0g)として得た。
ステップB:4-(5-アミノ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-クロロベンゾニトリルの調製
3-クロロ-4-(2-オキソプロピル)ベンゾニトリル(13.7g、71.4mmol)及び1-メチルヒドラジンカルボニトリル(すなわちステップAの生成物)(6.0g、86mmol)の混合物を撹拌しながら60℃において加熱した。48時間後、反応混合物をジクロロメタン(100mL)及び水(100mL)に溶解し、層を分離し、水層をジクロロメタン(3×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の60%酢酸エチルで溶出)によって精製し、表題化合物を淡黄色の固体(8.1g)として得た。
LCMS:247(M+1)
ステップC:3-クロロ-4-[5-[(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)アミノ]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル]ベンゾニトリルの調製
テトラヒドロフラン(40mL)中の4-(5-アミノ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-クロロベンゾニトリル(すなわちステップBの生成物)(1.2g、4.8mol)の混合物に、0℃においてカリウムtert-ブトキシド(9.7mL、テトラヒドロフラン中の1M)を滴下で添加した。反応混合物を0℃において1時間撹拌し、次いで1,2-ジフルオロ-3-ニトロベンゼン(0.85g、5.3mmol)を滴下で添加し、0℃においてさらに30分間撹拌を続けた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチル(100mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。このように得られた材料をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の40%酢酸エチルで溶出)によって精製し、黄色の固体を得た。黄色の固体をエタノールから結晶化し、本発明の化合物である表題化合物を淡黄色の固体(560mg)として得た。
1H NMR(CDCl3)δ 8.71(d,1H),7.85(d,1H),7.63-7.58(m,2H),7.33-7.25(m,2H),6.86-6.82(m,1H),3.75(s,3H),1.99(s,3H).
LCMS:386(M+1).
当技術分野において公知の方法と一緒に本明細書に記載されている手順により、下記の表において開示する化合物を調製することができる。下記の略語を下記の表において使用する:Meは、メチルを意味し、MeOは、メトキシを意味し、EtOは、エトキシを意味し、CNは、シアノを意味する。
本開示は、表1A~46Aも含み、これらのそれぞれは、表1における列の見出し(すなわち「R2は、CH3であり、R3は、Clであり、(R4)mは、4-Fである」)が、下記に示すそれぞれの列の見出しと置き換えられることを除いては、上記の表1と同じように構成される。
配合/実用化
本発明の式1の化合物(そのN-オキシド及び塩を含む)又はその化合物と発明の概要に記載の少なくとも1つの追加的な殺菌性化合物とを含む混合物(すなわち組成物)は、一般に、担体として機能する界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの追加的な成分と一緒に組成物、すなわち配合物中で殺菌活性成分として使用されるであろう。配合物又は組成物成分は、活性成分の物理的性質、適用形態並びに土壌の種類、水分及び温度などの環境因子と一致するように選択される。
成分(a)(すなわち式1の少なくとも1つの化合物、そのN-オキシド又は塩)と、成分(b)(例えば、上記の(b1)~(b54)及びその塩から選択されるもの)及び/又は1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤(すなわち殺虫剤、他の殺菌剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、除草剤及び他の生物薬剤)との混合物は、以下を含む多くの様式で配合することが可能である。
(i)成分(a)、成分(b)及び/又は1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤は、別々に配合され、且つ別々に適用されるか、又は適切な重量比で例えばタンクミックスとして同時に適用することができるか、又は
(ii)成分(a)、成分(b)及び/又は1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤を適切な重量比で一緒に配合することができる。
有用な配合物は、液体組成物及び固体組成物の両方を含む。液体組成物は、溶液(乳化性濃縮物を含む)、懸濁液、エマルション(マイクロエマルション、水中油型エマルション、流動性濃縮物及び/又はサスポエマルションを含む)を含み、これらは、任意選択的にゲルに濃縮することができる。水性液体組成物の一般的な種類は、可溶性濃縮物、懸濁液濃縮物、カプセル懸濁液、濃縮エマルション、マイクロエマルション、水中油型エマルション、流動性濃縮物及びサスポエマルションを含む。非水性液体組成物の一般的な種類は、乳化性濃縮物、微乳化性濃縮物、分散性濃縮物及び油分散物である。
固体組成物の一般的な種類は、ダスト、粉末、顆粒、ペレット、プリル、パスチル、タブレット、充填フィルム(種子コーティングを含む)などであり、これらは、水分散性(「湿潤性」)又は水溶性であり得る。フィルム形成性溶液又は流動性懸濁液から形成されるフィルム及びコーティングは、種子処理に特に有用である。活性成分を(マイクロ)カプセル化し、さらに懸濁液又は固体配合物に形成することができる。代わりに、活性成分の配合物全体をカプセル化(又は「オーバーコート」)することも可能である。カプセル化することで、有効成分の放出を制御したり、遅らせたりすることができる。乳化性顆粒は、乳化性濃縮配合物及び乾燥顆粒配合物の両方の利点を兼ね備えている。高強度組成物は、主にさらなる配合のための中間体として使用される。
注目すべきは、式1の化合物(又はそのN-オキシド若しくは塩)を含む固体組成物の顆粒が、成分(b)を含む固体組成物の顆粒と混合される組成物の実施形態である。これらの混合物を、追加的な農業用保護剤を含む顆粒とさらに混合することができる。代わりに、2つ以上の農業用保護剤(例えば、成分(a)(式1)化合物、成分(b)化合物、成分(a)又は(b)以外の農業用保護剤)を1組の顆粒の固形組成物中で組み合わせて、次いでこれを、1つ又は複数の追加的な農業用保護剤を含む固形組成物の1つ又は複数の組の顆粒と混合することができる。これらの顆粒混合物は、PCT特許公開、国際公開第94/24861号パンフレットの一般的な顆粒混合物の開示又はより好ましくは米国特許第6,022,552号明細書の均質な顆粒混合物の教示に準拠することが可能である。
噴霧可能な配合物は、典型的に、噴霧前に適切な媒体中で伸展される。そのような液体及び固体配合物は、噴霧媒体、通常、水、しかし、ときに芳香族若しくはパラフィン系炭化水素又は植物油などの別の適切な媒体中に容易に希釈されるように配合される。噴霧量は、1ヘクタール当たり約1~数千リットルの範囲であり得るが、より典型的には1ヘクタール当たり約10~数百リットルの範囲である。噴霧可能な配合物は、水或いは空中若しくは地上での適用による葉面処理又は植物の成長媒体への適用のために適切な他の媒体とタンク混合することができる。液体及び乾燥配合物は、点滴灌漑システムに直接注入するか、又は植え付け時に溝内に注入することができる。液体及び固体配合物は、作物及び他の望ましい植生の種子上に、植え付け前に種子処理として適用し、浸透性吸収によって成長中の根及び他の地下植物部分及び/又は葉を保護することができる。
配合物は、典型的には、100重量パーセントに加算される以下のおよその範囲内の有効成分、希釈剤及び界面活性剤を含むであろう。
固体希釈剤としては、例えば、粘土、例えばベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイト、カオリン、石膏、セルロース、二酸化チタン、酸化亜鉛、デンプン、デキストリン、糖類(例えば、乳糖、ショ糖)、シリカ、タルク、マイカ、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム及び炭酸水素酸ナトリウム、硫酸ナトリウムが挙げられる。代表的な固体希釈剤は、Watkinsら、Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers,2nd Ed.,Dorland Books,Caldwell,New Jerseyに記載されている。
液体希釈剤としては、例えば、水、N,N-ジメチルアルカンアミド(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド)、リモネン、ジメチルスルホキシド、N-アルキルピロリドン(例えば、N-メチルピロリジノン)、アルキルホスフェート(例えば、トリエチルホスフェート)、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、パラフィン(例えば、白色鉱油、ノルマルパラフィン、イソパラフィン)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、グリセリン、グリセリントリアセテート、ソルビトール、芳香族炭化水素、脱芳香族脂肪族、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ケトン、例えばシクロヘキサノン、2-ヘプタノン、イソホロン及び4-ヒドロキシ-4-メチル-2ペンタノン、アセテート、例えば酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリデシル及び酢酸イソボルニル、アルキル化乳酸エステルなどの他のエステル、二塩基性エステル、アルキル及びアリールベンゾエート及びγ-ブチロラクトン並びに直鎖、分岐、飽和又は不飽和であり得るアルコール、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロピルアルコール、n-ブタノール、イソブチルアルコール、n-ヘキサノール、2-エチルヘキサノール、n-オクタノール、デカノール、イソデシルアルコール、イソオクタデカノール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコール、クレゾール及びベンジルアルコールが挙げられる。液体希釈剤は、飽和及び不飽和脂肪酸(典型的にはC6~C22)のグリセロールエステル、例えば植物種子及び果実油(例えば、オリーブ、ヒマシ、亜麻仁、ゴマ、コーン(トウモロコシ)、ピーナッツ、ヒマワリ、グレープシード、サフラワー、綿実、大豆、菜種、ココナッツ及びパームカーネルの油)、動物由来の脂肪(例えば、牛脂、豚脂、ラード、タラ肝油、魚油)及びこれらの混合物も含む。液体希釈剤は、アルキル化脂肪酸(例えば、メチル化、エチル化、ブチル化)も含み、ここで、脂肪酸は、植物及び動物供給源からのグリセロールエステルの加水分解によって得られ得、蒸留によって精製可能である。典型的な液体希釈剤は、Marsden,Solvents Guide,2nd Ed.,Interscience,New York,1950に記載されている。
本発明の固体及び液体組成物は、多くの場合、1つ又は複数の界面活性剤を含む。界面活性剤(「表面活性剤」としても知られる)は、液体に添加されると、一般に液体の表面張力を変更し、最も多くの場合、低下させる。界面活性剤分子中の親水基及び親油基の性質により、界面活性剤は湿潤剤、分散剤、乳化剤又は消泡剤として有用となることが可能である。
界面活性剤は、非イオン性、アニオン性又はカチオン性に分類される。本組成物のために有用な非イオン性界面活性剤は、限定されないが、アルコールアルコキシレート、例えば天然及び合成アルコール(分枝状又は直鎖状であり得る)をベースとし、且つアルコール及びエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はその混合物から調製されるアルコールアルコキシレート;アミンエストキシレート、アルカノールアミド及びエトキシル化アルカノールアミド;アルコキシル化トリグリセリド、例えばエトキシル化大豆油、ひまし油及び菜種油;アルキルフェノールアルコキシレート、例えばオクチルフェノールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、ジノニルフェノールエトキシレート及びドデシルフェノールエトキシレート(フェノール及びエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はその混合物から調製される);エチレンオキシド又はプロピレンオキシドから調製されるブロックポリマー及び末端ブロックがプロピレンオキシドから調製される逆ブロックポリマー;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪エステル及び油;エトキシル化メチルエステル;エトキシル化トリスチリルフェノール(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はその混合物から調製されるものを含む);脂肪酸エステル、グリセロールエステル、ラノリンベースの誘導体、ポリエトキシレートエステル、例えばポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル及びポリエトキシル化グリセロール脂肪酸エステル;ソルビタンエステルなどの他のソルビタン誘導体;ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、アルキルペグ(ポリエチレングリコール)樹脂、グラフトポリマー又は櫛状ポリマー及びスターポリマーなどのポリマー系界面活性剤;ポリエチレングリコール(ペグ);ポリエチレングリコール脂肪酸エステル;シリコンベースの界面活性剤;及び糖誘導体、例えばスクロースエステル、アルキルポリグリコシド;並びにアルキル多糖類を含む。
有用なアニオン性界面活性剤としては、これらに限定されないが、アルキルアリールスルホン酸及びその塩;カルボキシル化アルコール又はアルキルフェノールエトキシレート;ジフェニルスルホン酸誘導体;リグニン及びリグノスルホネートなどのリグニン誘導体;マレイン酸又はコハク酸又はその無水物;オレフィンスルホネート、アルコールアルコキシレートのリン酸エステル、アルキルフェノールアルコキシレートのリン酸エステル及びスチリルフェノールエトキシレートのリン酸エステルなどのリン酸エステル;タンパク質ベースの界面活性剤;サルコシン誘導体;スチリルフェノールエーテルスルフェート;油及び脂肪酸のスルフェート及びスルホネート;エトキシル化アルキルフェノールのスルフェート及びスルホネート;アルコールのスルフェート;エトキシル化アルコールのスルフェート;N,N-アルキルタウレートなどのアミン及びアミドのスルホネート;ベンゼン、クメン、トルエン、キシレン並びにドデシル及びトリデシルベンゼンのスルホネート;縮合ナフタレンのスルホネート;ナフタレン及びアルキルナフタレンのスルホネート;分留石油のスルホネート;スルホスクシナメート;並びにスルホスクシネート及びその誘導体、例えばジアルキルスルホスクシネート塩が挙げられる。
有用なカチオン性界面活性剤としては、これらに限定されないが、アミド及びエトキシル化アミド;N-アルキルプロパンジアミン、トリプロピレントリアミン及びジプロピレンテトラミンなどのアミン;並びにエトキシル化アミン、エトキシル化ジアミン及びプロポキシル化アミン(アミン及びエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はその混合物から調製される);アミンアセテート及びジアミン塩などのアミン塩;第4級塩、エトキシル化第4級塩及びジ第4級塩などの第4級アンモニウム塩;並びにアルキルジメチルアミンオキシド及びビス-(2-ヒドロキシエチル)-アルキルアミンオキシドなどのアミンオキシドが挙げられる。
また本発明の組成物に有用であるものは、非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤の混合物又は非イオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤の混合物である。非イオン性、アニオン性及びカチオン性界面活性剤並びにその推奨される用途は、McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents,annual American and International Editions published by McCutcheon’s Division,The Manufacturing Confectioner Publishing Co.;Sisely and Wood,Encyclopedia of Surface Active Agents,Chemical Publ.Co.,Inc.,New York,1964;及びA.S.Davidson and B.Milwidsky,Synthetic Detergents,Seventh Edition,John Wiley and Sons,New York,1987を含む様々な公開文献に開示されている。
本発明の組成物は、当業者に配合物補助剤として知られている配合物助剤及び添加剤も含有し得る。そのような配合物助剤及び添加剤は、pH(緩衝剤)、加工中の発泡(ポリオルガノシロキサン(例えば、Rhodorsil(登録商標)416)などの消泡剤)、活性成分の沈降(懸濁剤)、粘性(チキソトロピック増粘剤)、容器内の微生物増殖(抗菌剤)、製品の凍結(不凍剤)、色(染料/顔料分散体(例えば、Rhodorsil(登録商標)Colorant Red))、洗い落とし(フィルム形成剤又はステッカー)、蒸発(蒸発遅延剤)及び他の配合物特性を制御し得る。フィルム形成剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー及びワックスが挙げられる。配合物助剤及び添加剤の例としては、McCutcheon’s Volume 2:Functional Materials,annual International and North American editions published by McCutcheon’s Division,The Manufacturing Confectioner Publishing Co.;及びPCT公開、国際公開第03/024222号パンフレットに記載されているものが挙げられる。
式1の化合物及び他のいずれの活性成分も、典型的には、活性成分を溶媒に溶解するか、又は液体若しくは乾燥希釈剤中で粉砕することによって本組成物に組み込まれる。乳化可能な濃縮物を含む溶液は、成分を単に混合することによって調製することができる。乳化可能な濃縮液として使用することを意図した液体組成物の溶媒が水と混和しない場合、水で希釈する際に活性含有溶媒を乳化するために、典型的に乳化剤が添加される。最大2,000μmの粒径を有する活性成分スラリーは、メディアミルを用いて湿式粉砕し、3μm未満の平均粒径を有する粒子を得ることができる。水性スラリーは、完成した懸濁液濃縮物(例えば、米国特許第3,060,084号明細書を参照されたい)にすることができるか、又はさらに噴霧乾燥によって処理して水分散性顆粒を形成することができる。乾燥配合物は、通常、2~10μmの範囲の平均粒径を生じる乾燥粉砕工程を必要とする。ダスト及び粉末は、ブレンド及び通常、粉砕(ハンマーミル又は流体エネルギーミルなど)により調製することができる。顆粒及びペレットは、あらかじめ形成された粒状担体に活性物質を噴霧するか、又は凝集技術によって調製することができる。Browning,「Agglomeration」,Chemical Engineering,1967年12月4日,147~48頁,Perry’s Chemical Engineer’s Handbook,4th Ed.,McGraw-Hill,New York,1963年,8~57頁以下及び国際公開第91/13546号パンフレットを参照されたい。ペレットは、米国特許第4,172,714号明細書に記載されているように調製することができる。水分散性及び水溶性顆粒は、米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書及び独国特許第3,246,493号明細書に教示されるように調製することができる。タブレットは、米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書及び米国特許第5,208,030号明細書に教示される通りに調製することができる。フィルムは、英国特許第2,095,558号明細書及び米国特許第3,299,566号明細書に教示されるように調製することができる。
本発明の一実施形態は、本発明の殺菌性組成物(界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤と配合された式1の化合物又は式1の化合物と少なくとも1つの他の殺菌剤との配合混合物)を水で希釈すること、任意選択的にアジュバントを添加して希釈組成物を形成すること及び菌類病原体又はその環境を有効量の前記希釈組成物と接触することを含む、菌類病原体を防除する方法に関するものである。
十分な濃度の本発明の殺菌性組成物を水で希釈することによって形成した噴霧組成物は、真菌類病原体の防除に十分な効力を発揮するが、別途配合したアジュバント製品を噴霧タンク混合物に添加することも可能である。これらの追加アジュバントは、一般に「噴霧アジュバント」又は「タンク混合アジュバント」として知られており、農薬の性能を向上させるか、又は噴霧混合物の物理的特性を変化させるために噴霧タンク内で混合されるいずれの物質も含む。アジュバントは、アニオン性又は非イオン性界面活性剤、乳化剤、石油ベースの作物油、作物由来種子油、酸性化剤、緩衝剤、増粘剤又は消泡剤であり得る。アジュバントは、有効性(例えば、生物学的利用可能性、付着性、浸透性、被覆の均一性及び保護の耐久性)の向上又は不適合、発泡、ドリフト、蒸発、揮発及び分解に関連する噴霧の問題を最小限に抑えるか又は排除するために使用される。最適な性能を得るために、アジュバントは、有効成分、配合物及び対象(例えば、作物、害虫)の特性に関して選択される。
噴霧混合物へのアジュバントの添加量は、一般に体積比で約2.5%~0.1%の範囲である。噴霧混合物に添加されるアジュバントの適用レートは、一般に1ヘクタール当たり約1~5Lである。噴霧アジュバントの代表的な例としては、Adigor(登録商標)(Syngenta)47%メチル化菜種油液体炭化水素、Silwet(登録商標)(Helena Chemical Company)ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン及びAssist(登録商標)(BASF)83%パラフィンベース鉱油中17%界面活性剤ブレンドが挙げられる。
種子処理の1つの方法は、種子を播く前に、本発明の化合物を(すなわち配合された組成物として)種子に噴霧又はダスティングすることによる。種子処理用に配合された組成物は、一般にフィルム形成剤又は接着剤を含む。したがって、典型的には、本発明の種子コーティング組成物は、生物学的に有効な量の式1の化合物及びフィルム形成剤又は接着剤を含む。種子は、流動性の懸濁液濃縮物を種子のタンブリングベッドに直接噴霧し、その後、種子を乾燥させることによってコーティングすることができる。代わりに、湿潤粉末、溶液、サスポエマルション、乳化性濃縮物及び水中エマルションなどの他の配合物タイプを種子に噴霧することができる。このプロセスは、種子へのフィルムコーティングの適用に特に有用である。様々なコーティング機及びプロセスが当業者に利用可能である。適切なプロセスは、P.Kostersら、Seed Treatment:Progress and Prospects,1994 BCPC Mongraph No.57及びそこに記載されている参考文献に記載されているものを含む。
配合の技術に関するさらなる情報については、Pesticide Chemistry and Bioscience中のT.S.Woods,「The Formulator’s Toolbox-Product Forms for Modern Agriculture」,The Food-Environment Challenge,T.Brooks and T.R.Roberts,Eds,Proceedings of the 9th International Congress on Pesticide Chemistry,The Royal Society of Chemistry,Cambridge,1999,120~133頁を参照されたい。また米国特許第3,235,361号明細書、第6段、第16行~第7段、第19行及び実施例10~41;米国特許第3,309,192号明細書、第5段、第43行~第7段、第62行及び実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138~140、162~164、166、167及び169~182;米国特許第2,891,855号明細書、第3段、第66行~第5段、第17行及び実施例1~4;Klingman,Weed Control as a Science,John Wiley and Sons,Inc.,New York,1961,81~96頁;Hanceら,Weed Control Handbook,8th Ed.,Blackwell Scientific Publications,Oxford,1989;並びにDevelopments in formulation technology,PJB Publications,Richmond,UK,2000も参照されたい。
下記の実施例において、全ての百分率は重量によるものであり、全ての配合物は通常の方法で調製される。化合物番号はインデックス表A~Bにおける化合物を指す。さらなる詳述を伴わずに、前述の記載を使用した当業者は本発明をその最も完全な程度まで利用することができると考えられる。したがって、下記の実施例は単に例示として構成され、本開示を限定するものとしては何であれ決して構成されない。
実施例A
高強度濃縮物
化合物60 98.5%
シリカエーロゲル 0.5%
合成アモルファス微細シリカ 1.0%
実施例B
水和剤
化合物68 65.0%
ドデシルフェノールポリエチレングリコールエーテル 2.0%
リグニンスルホン酸ナトリウム 4.0%
ケイアルミン酸ナトリウム 6.0%
モンモリロナイト(焼成) 23.0%
実施例C
粒剤
化合物72 10.0%
アタパルジャイト粒剤(低揮発性物質、0.71/0.30mm;U.S.S.No.25-50篩) 90.0%
実施例D
押出ペレット
化合物93 25.0%
無水硫酸ナトリウム 10.0%
粗リグニンスルホン酸カルシウム 5.0%
アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 1.0%
カルシウム/マグネシウムベントナイト 59.0%
実施例E
乳化性濃縮物
化合物112 10.0%
ポリオキシエチレンソルビトールヘキサオレエート 20.0%
C6~C10脂肪酸メチルエステル 70.0%
実施例F
マイクロエマルジョン
化合物118 5.0%
ポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー 30.0%
アルキルポリグリコシド 30.0%
モノオレイン酸グリセリル 15.0%
水 20.0%
実施例G
種子処理
化合物60 20.00%
ポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー 5.00%
モンタン酸ワックス 5.00%
リグニンスルホン酸カルシウム 1.00%
ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマー 1.00%
ステアリルアルコール(POE20) 2.00%
ポリオルガノシラン 0.20%
着色剤赤色染料 0.05%
水 65.75%
実施例H
肥料スティック
化合物68 2.50%
ピロリドン-スチレンコポリマー 4.80%
トリスチリルフェニル16-エトキシレート 2.30%
タルク 0.80%
トウモロコシデンプン 5.00%
持続放出肥料 36.00%
カオリン 38.00%
水 10.60%
実施例I
懸濁液濃縮物
化合物72 35%
ブチルポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー 4.0%
ステアリン酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スチレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコーンをベースとする消泡剤 0.1%
1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1%
水 53.7%
実施例J
水中乳剤
化合物93 10.0%
ブチルポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー 4.0%
ステアリン酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スチレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコーンをベースとする消泡剤 0.1%
1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1%
芳香族石油をベースとする炭化水素 20.0
水 58.7%
実施例K
油分散液
化合物112 25%
ポリオキシエチレンソルビトールヘキサオレエート 15%
有機修飾ベントナイトクレイ 2.5%
脂肪酸メチルエステル 57.5%
実施例L
サスポエマルション
化合物118 10.0%
イミダクロプリド 5.0%
ブチルポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー 4.0%
ステアリン酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スチレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコーンをベースとする消泡剤 0.1%
1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1%
芳香族石油をベースとする炭化水素 20.0%
水 53.7%
水溶性及び水分散性の配合物は、典型的には、適用前に水で希釈されて水性組成物を形成する。植物又はその一部に直接施用するための水性組成物(例えば、噴霧タンク組成物)は、典型的には、本発明の化合物を少なくとも約1ppm以上(例えば、1ppm~100ppm)含有する。
種子は、通常、種子1kgあたり約0.001g(より典型的には約0.1g)~約10g(すなわち処理前の種子の約0.0001~1重量%)のレートで処理される。種子処理用に配合された流動性懸濁液は、典型的には、約0.5~約70%の活性成分、約0.5~約30%のフィルム形成接着剤、約0.5~約20%の分散剤、約0~約5%の増粘剤、0~約5%の顔料及び/又は染料、0~約2%の消泡剤、0~約1%の保存料並びに0~約75%の揮発性液体希釈剤を含む。
本発明の化合物は、植物病害防除剤として有用である。したがって、本発明は、保護される植物若しくはその部分又は保護される植物種子に、有効量の本発明の化合物又は前記化合物を含有する殺菌性組成物を適用することを含む、真菌類植物病原体によって引き起こされる植物の病害を防除する方法をさらに含む。本発明の化合物及び/又は組成物は、子嚢菌(Ascomycota)、担子菌(Basidiomycota)、接合菌(Zygomycota)門及び真菌類様の卵菌(Oomycota)類の広範囲の真菌類植物病原体によって引き起こされる病害の防除を提供する。これらは、広範な植物病害、特に観賞用、芝生、野菜、畑、穀物及び果実作物の葉面病原体を防除することにおいて有効である。これらの病原体は、表1-1に示すものを含むが、これらに限定されない。子嚢菌及び担子菌について、有性/テレオモルフ/完全段階の両方の名称及び無性/アナモルフ/不完全段階の名称(括弧内)を既知の場合に記載した。病原体の同義名を等号で示した。例えば、有性/テレオモルフ/完全段階の名称、フェオスファエリア・ノドラム(Phaeoshaeria nodorum)の後に、対応する無性/アナモルフ/不完全段階の名称、スタゴノスポラ・ノドラム(Stagonospora nodorum)及び同義の古い名称、セプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)が続く。
殺菌活性に加えて、組成物又は組み合わせは、火傷病菌(Erwinia amylovora)、ザントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestris)、プソイドモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)及び他の関連種などの細菌に対する活性も有する。有害な微生物を防除することにより、本発明の化合物は、作物植物若しくはその繁殖体(例えば、種子、球茎、球根、塊茎、挿し木)又は作物植物若しくはその繁殖体の農耕環境と接触する有害微生物に対する有益微生物の比率を改善(すなわち増加)するために有用である。
本発明の化合物は、全ての植物、植物の部分及び種子を処理するのに有用である。植物及び種子の品種及び栽培品種は、従来の繁殖及び育種方法又は遺伝子工学的方法によって得ることができる。遺伝子組換え植物又は種子(遺伝子導入植物又は種子)とは、異種遺伝子(導入遺伝子)が植物又は種子のゲノムに安定的に組み込まれたものである。植物ゲノム内の特定の位置によって定義される導入遺伝子を形質転換又は形質転換イベントと呼ぶ。
本発明に従って処理することができる遺伝子組換え植物栽培品種は、1つ又は複数の生物的ストレス(線虫、昆虫、ダニ、真菌などの害虫)又は非生物的ストレス(干ばつ、低温、土壌塩分など)に対して耐性があるもの又は他の望ましい特性を含むものを含む。植物は、例えば、除草剤耐性、昆虫耐性、改良されたオイルプロファイル又は干ばつ耐性の特徴を示すように遺伝子組換えすることができる。
遺伝子組換え植物及び種子を本発明の化合物で処理することにより、超相加効果又は強化された効果を得ることができる。例えば、適用レートの減少、活性スペクトルの拡大、生物学的/非生物学的ストレスに対する耐性の増加又は貯蔵安定性の向上は、遺伝子組換え植物及び種子への本発明の化合物の適用による単純な相加効果から期待されるよりも大きくなり得る。
本発明の化合物及び組成物は、植物病害から種子を保護するための種子処理に有用である。本開示及び請求項に関して、種子を処理することは、典型的に本発明の組成物として配合される生物学的に有効な量の本発明の化合物と種子を接触させることを意味する。この種子処理により、土壌媒介性病害病原体から種子が保護され、一般に、発芽した種子から発生する苗の土壌と接触する根及び他の植物部分も保護することができる。またこの種子処理は、発育中の植物内の本発明の化合物又は第2の活性成分の転流により、葉面の保護も提供することができる。種子処理は、特殊な特徴を発現するように遺伝的に形質転換された植物が発芽する種子を含む、全ての種類の種子に適用することができる。代表的な例としては、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒などの無脊椎有害生物に有毒なタンパク質を発現するもの又はグリホサートに対する耐性を与えるグリホサートアセチルトランスフェラーゼなどの除草剤耐性を発現するものである。また本発明の化合物による種子処理は、種子から生育する植物の活力を増大させることができる。
単独での且つ他の殺菌剤、殺線虫剤及び殺虫剤と組み合わせた本発明の化合物及びその組成物は、これらに限定されないが、トウモロコシ又はトウモロコシ、ダイズ、ワタ、穀類(例えば、コムギ、カラスムギ、オオムギ、ライムギ及びコメ)、ジャガイモ、野菜並びにアブラナを含む作物のための種子処理において特に有用である。
さらに、本発明の化合物は、真菌及び細菌によって引き起こされる果物及び野菜のポストハーベスト病を処理するのに有用である。これらの感染症は、収穫前、収穫中及び収穫後に発生する可能性がある。例えば、感染は収穫前に起こり、その後、熟成中のある時点まで休眠状態のままであり(例えば、宿主は、感染が進行し得るような様式で組織を変化させ始める);また、感染は、機械又は虫害によって生じた表面の傷から生じ得る。この点で、本発明の化合物は、収穫から消費までのいずれかの時期に発生し得るポストハーベスト病による損失(すなわち量及び質に起因する損失)を低減することができる。本発明の化合物によるポストハーベスト病の処理は、生鮮食用植物部分(例えば、果実、種子、葉、茎、球根、塊茎)を収穫後に冷蔵又は非冷蔵で保存し、食用のままであり、及び真菌又は他の微生物による顕著な又は有害な劣化又は汚染がない期間を増加させることが可能である。本発明の化合物による収穫前又は収穫後の食用植物部分の処理は、真菌又は他の微生物の毒性代謝物、例えばアフラトキシンなどのマイコトキシンの生成を減少させることも可能である。
植物病害防除は、通常、本発明の化合物の有効量を、感染前又は感染後のいずれかに、根、茎、葉、果実、種子、塊茎若しくは球根などの保護される植物の部分又は保護される植物が生育している培地(土壌若しくは砂)に適用することにより達成される。化合物は、種子及び種子から発生する苗を保護するために種子に適用することもできる。灌漑用水を通して植物を処理するために化合物を適用することもできる。収穫前に農産物に感染するポストハーベスト病原体の防除は、典型的には、本発明の化合物の圃場適用によって達成され、収穫後に感染が起こる場合、化合物をディップ、噴霧、燻蒸剤、処理ラップ及びボックスライナーとして収穫された作物に適用することが可能である。
化合物は、本明細書に開示された組成物を植栽領域上に分散させるために、無人航空機(UAV)を使用して適用することも可能である。いくつかの実施形態において、栽培領域は、作物を含む領域である。いくつかの実施形態において、作物は、単子葉植物又は双子葉植物から選択される。いくつかの実施形態において、作物は、イネ、トウモロコシ、大麦、ソバ、小麦、野菜、タバコ、茶樹、果樹及びサトウキビから選択される。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される組成物は、超低容量での噴霧のために配合される。ドローンによって適用される製品は、噴霧担体として水又は油を使用することができる。世界的にドローンによる適用のために使用される典型的な噴霧量(製品を含む)は、5.0リットル/ヘクタール~100リットル/ヘクタール(約0.5~10gpa)である。これは、超低噴霧量(ULV)から低噴霧量(LV)までの範囲を含む。一般的ではないが、1.0リットル/ha(0.1gpa)などのさらに低い噴霧量を使用する状況もあり得る。
成分(a)(すなわち式1の化合物、そのN-オキシド及び塩から選択される少なくとも1つの化合物)の適切な適用レート(例えば、殺菌有効量)並びに本発明による成分(a)を含む混合物及び組成物の適切な適用レート(例えば、生物学的有効量、殺菌有効量又は殺虫有効量)は、防除される植物病害、保護される植物種、防除される病原体の集団構造、周囲の水分及び温度などの要因によって影響を受け、実際の使用条件で決定されるべきである。当業者であれば、所望のレベルの植物病害防除に必要な殺菌有効量を簡単な実験により容易に決定することができる。葉は、通常、約1g/ha未満~約5,000g/haの有効成分のレートで処理される場合に保護が可能である。種子及び苗は、通常、種子を種子1kg当たり約0.001g(より典型的には約0.1g)~約10gのレートで処理した場合に保護することが可能である。当業者は、所望の範囲の植物保護並びに植物病害及び任意選択的に他の植物有害生物の防除を提供するために必要な本発明による活性成分の特定の組み合わせを含有する成分(a)並びにその混合物及び組成物の適用レートを簡単な実験により容易に決定することができる。
本発明の化合物及び組成物は、作物植物の活力を増加させるためにも有用であり得る。本方法は、作物植物(例えば、葉、花、果実若しくは根)又は作物植物が成長する種子を、所望の植物活力効果を達成するために十分な量(すなわち生物学的有効量)の式1の化合物を含む組成物に接触させることを含む。典型的には、式1の化合物は、配合された組成物で適用される。式1の化合物は、多くの場合、作物植物又はその種子に直接適用されるが、作物植物の位置、すなわち作物植物の環境、特に式1の化合物が作物植物に移行するのに十分近接した環境の部分に適用することも可能である。本方法に関連する位置は、最も一般的には、植物が栽培される成長培地(すなわち植物に栄養分を供給する培地)、典型的には土壌を含む。したがって、作物植物の活力を増加させるための作物植物の処理は、作物植物、作物植物が成長する種子又は作物植物の位置を、生物学的に有効な量の式1の化合物と接触させることを含む。
作物活力の増加により、以下の観察される効果の1つ又は複数をもたらすことができる:(a)優れた種子発芽、作物出芽及び作物の立ち(crop stand)によって示される最適な作物生育;(b)急速且つ強健な葉の成長(例えば、葉面積指数によって測定)、植物の高さ、分蘖の数(例えば、イネの場合)、根の量及び作物の成長部分の全乾重量によって示される作物の成長の向上;(c)開花までの時間、開花期間、花の数、総バイオマス蓄積(すなわち収量)及び/又は生産物の果実又は穀物等級の市場性(すなわち収量品質)によって示される、作物収量の向上;(d)植物病害の感染及び節足動物、線虫又は軟体動物有害生物の感染に耐性を示すか、又は予防する作物の能力の向上;並びに(e)極端な温度、最適ではない水分又は植物毒性化学物質に暴露されるなどの環境ストレスに耐性を示す作物の能力の向上。
本発明の化合物及び組成物は、植物の環境中の真菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を予防及び/又は治癒することにより、未処理植物と比較して処理された植物の活力を増加させることができる。そのような植物病害の防除がない場合、病害は、植物組織若しくは樹液を消費するか、又はウイルスなどの植物病原体を媒介することによって植物の活力を低下させる。また真菌類による植物病原体が存在しない場合でも、本発明の化合物は、植物の代謝を変性することによって植物の活力を増加させることができる。一般に、作物植物の活力は、植物が非理想的環境、すなわち植物が理想的環境で示すであろう完全な遺伝的潜在能力を達成するために不利な1つ又は複数の態様を含む環境で栽培される場合、本発明の化合物で植物を処理することによって最も著しく増加するであろう。
注目すべきは、真菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を含む環境で成長する作物植物の活力を増加させる方法である。真菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を含まない環境で成長する作物植物の活力を増加させる方法も注目される。作物植物の成長を支持するために理想的ではない量の水分を含む環境で成長する作物植物の活力を増加させる方法も注目される。
本発明の化合物及び組成物は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、除草剤、除草剤解毒剤、成長調節剤、例えば昆虫脱皮阻害剤及び発根促進剤、化学止血剤、半化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激剤、植物栄養剤、他の生物学的活性化合物又は昆虫病原性細菌、ウイルス若しくは真菌類を含む1つ又は複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤と混合して、さらに広い農業保護のスペクトルを与える多成分殺虫剤を形成することができる。したがって、本発明は、(殺菌的に有効な量の)式1の化合物及び(生物学的に有効な量の)少なくとも1つの追加的な生物学的活性化合物又は薬剤を含む組成物にも関し、界面活性剤、固体希釈剤又は液体希釈剤の少なくとも1つをさらに含むことができる。他の生物学的に活性な化合物又は薬剤を、界面活性剤、固体希釈剤又は液体希釈剤の少なくとも1つを含む組成物中に配合することができる。本発明の混合物に関して、1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤を式1の化合物と一緒に配合してプレミックスを形成することができるか、又は1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤を式1の化合物とは別に配合して、配合物を適用前に(例えば、噴霧タンク内で)一緒に組み合わせるか若しくは代わりに連続して適用することも可能である。
発明の概要で述べたように、本発明の一態様は、式1の化合物、そのN-オキシド又は塩(すなわち成分a)及び少なくとも1つの他の殺菌剤(すなわち成分b)を含む殺菌性組成物(すなわち混合物又は組み合わせ)である。注目すべきは、他の殺菌活性成分が式1の化合物とは異なる作用部位を有するそのような組み合わせである。特定の例において、同様の防除スペクトルを有するが、作用部位が異なる少なくとも1つの他の殺菌活性成分との組み合わせは、耐性管理に特に有利である。したがって、本発明の組成物は、類似の防除スペクトルを有するが、作用部位が異なる少なくとも1つの追加的な殺菌活性成分の殺菌有効量をさらに含むことができる。
成分(B)殺菌剤の例としては、アシベンゾラー-S-メチル、アルジモルフ、アメトクラジン、アミスルブロム、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル(ベナラキシル-Mを含む)、ベノダニル、ベノミル、ベンシアバリカルブ(ベンシアバリカルブ-イソプロピル含む)、ベンゾビンジフルピル、ベホキサジン、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ビキサフェン、ブラストサイジン-S、ボスカリド、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、カプタホール、カプタン、カルベンダジム、カルボキシン、カルプロパミド、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、クロトリマゾール、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、クモキシストロビン、シアゾファミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロフルアニド、ジクロシメト、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフルメトリム、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール(ジニコナゾール-Mを含む)、ジノカプ、ジチアノン、ジチオラン、ドデモルフ、ドジン、ジピメチトロン、エコナゾール、エジフェンホス、エノキサストロビン(別名エネストロブリン)、エポキシコナゾール、エタコナゾール、エタボキサム、エシリモール、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモール、フェナミンストロビン、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンプリラザミン、酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン、フェルバム、フェリムゾン、フロメトキン、フロリルピコキサミド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルフェノキシストロビン、フルインダピル、フルモルフ、フルオピコリド、フルオピモミド、フルオピラム、フロウロイミド、フロキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルチアニル、フルトラニル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ホルペト、フタリド、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジンアルベシレート、イミノクタジントリアセテート、ヨードカルブ、イプコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソコナゾール、イソフェナミド、イソプロチオラン、イソフルシプラム、イソピラザム、イソチアニル、カスガマイシン、クレソキシム-メチル、マンコゼブ、マンデプロパミド、マンデストロビン、マネブ、メパニピリム、メプロニル、メプチルジノカプ、メタラキシル(メタラキシリル-M/メフェノキサムを含む)、メフェントリフルコナゾール、メコナゾール、メタスルホカルブ、メチラム、メトロミノストロビン、メトラフェノン、ミコナゾール、ミクロブタニル、ナフチフィン、ネオ-アソジン、ヌアリモル、オクチリノン、オフラース、オリサストロビン、オキサジキシル、オキサチアピプロリン、オキソリン酸、オクスポコナゾール、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペルフルフェン、ペンチオピラド、リン酸(その塩、例えばホセチル-アルミニウムを含む)、ピカルブトラゾクス、ピコキシストロビン、ピペラリン、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパマカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド、プロチオカルブ、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピラゾホス、ピリベンカルブ、ピリブチカルブ、ピリフェノクス、ピリメタニル、ピリオフェノン、ピリソキサゾール、ピロキロン、ピロルニトリン、キンコナゾール、キノフメリン(登録番号861647-84-9)キノメチオネート、キノキシフェン、キントゼン、セダキサン、シルチオファム、シメコナゾール、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テブフロキン、テクロフタラム、テクナゼン、テルビナフィン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート、チオファネート-メチル、チラム、チアジニル、トルクロホス-メチル、トルニファニド、トルプロカルブ、トリフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアリモル、トリチコナゾール、トリアゾキシド、三塩基性硫酸銅、トリシクラゾール、トリクロピリカルブ、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリホリン、トリモルフアミド、ユニコナゾール、ユニコナゾール-P、バリダマイシン、バリフェナレート(別名バリフェナル)、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、N-[2-(1S,2R)-[1,1’-ビシクロプロピル]-2-イルフェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、α-(1-クロロシクロプロピル)-α-[2-(2,2-ジクロロシクロプロピル)エチル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール、(αS)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-4-イソキサゾリル]-3-ピリジンエメタノール、rel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、rel-2-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1,2-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、rel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-5-(2-プロペン-1-イルチオ)-1H-1,2,4-トリアゾール、N-[2-[4-[[3-(4-クロロフェニル)-2-プロピン-1-イル]オキシ]-3-メトキシフェニル]エチル]-3-メチル-2-[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド、N-[2-[4-[[3-(4-クロロフェニル)-2-プロピン-1-イル]オキシ]-3-メトキシフェニル]エチル]-3-メチル-2-[(エチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド、N’-[4-[4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2,5-ジメチルフェニル]-N-エチル-N-メチルメタニミドアミド、N-[[(シクロプロピルメトキシ)アミノ][6-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル]メチレン]ベンゼンアセトアミド、N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-メトキシ-1-メチルエチル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)-2-ピラジンカルボキサミド、3-(ジフルオロメチル)-N-(2,3-ジヒドロ-1,1,3-トリメチル-1H-インデン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、5,8-ジフルオロ-N-[2-[3-メトキシ-4-[[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル]オキシ]フェニル]エチル]-4-キナゾリンアミン、1-[4-[4-[5R-[(2,6-ジフルオロフェノキシ)メチル]-4,5-ジヒドロ-3-イソキサゾリル]-2-チアゾリル]-1-ピペルジニル]-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、4-フルオロフェニルN-[1-[[[1-(4-シアノフェニル)エチル]スルホニル]メチル]プロピル]カルバメート、5-フルオロ-2-[(4-フルオロフェニル)-メトキシ]-4-ピリミジンアミン、α-(メトキシイミノ)-N-メチル-2-[[[1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ]イミノ]メチル]-ベンゼンアセトアミド及び[[4-メトキシ-2-[[[(3S,7R,8R.9S)-9-メチル-8-(2-メチル-1-オキソプロポキシ)-2,6-ジオキソ-7-(フェニルメチル)-1,5-ジオキソナン-3-イル]アミノ]カルボニル]-3-ピリジニル]オキシ]メチル2メチルプロパノエートが挙げられる。したがって、注目すべきは、成分(a)として式1の化合物(又はそのN-オキシド若しくは塩)と、成分(b)として上記列挙から選択される少なくとも1つの殺菌剤とを含む殺菌性組成物である。
特に注目すべきは、式1の化合物(又はそのN-オキシド若しくは塩)(すなわち組成物中の成分(a))と、アミノピリフェン(登録番号1531626-08-0)、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、キャプタン、カルプロパミド、クロロタロニル、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロベンチアゾクス(登録番号957144-77-3)、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメトモルフ、エポキシコナゾール、エタボキサム、フェナリモル、フェンヘキサミド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルインダピル、フルオピラム、フルシラゾール、フルチアニル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ホルペット、イプフルフェノキン(登録番号1314008-27-9)、イプロジオン、イソフェタミド、イソフルシプラム、イソピラザム、クレソキシムメチル、マンコゼブ、マンデストロビン、メプチルジノカップ、メタラキシル(メタラキシル-M/メフェノキサムを含む)、メフェントリフルコナゾール、メトコナゾール、メトラフェノン、メチルテトラプロール(登録番号1472649-01-6)、ミクロブタニル、オキサチアピプロリン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、亜リン酸(その塩、例えばホセチル-アルミニウムを含む)、ピコキシストロビン、プロピコナゾール、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピリダクロメチル(登録番号1358061-55-8)、ピラクロストロビン、ピラプロポイン(登録番号1803108-03-3)、ピリメタニル、セダキサン、スピロキサミン、硫黄、テブコナゾール、チオファネート-メチル、トリフロキシストロビン、ゾキサミド、α-(1-クロロシクロプロピル)-α-[2-(2,2-ジクロロシクロプロピル)エチル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール、2-[2-(1-クロロシクロプロピル)-4-(2,2-ジクロロシクロプロピル)-2-ヒドロキシブチル]-1,2-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-メトキシ-1-メチルエチル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、3-(ジフルオロメチル)-N-(2,3-ジヒドロ-1,1,3-トリメチル-1H-インデン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、1-[4-[4-[5R-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-3-イソオキサゾリル]-2-チアゾリル]-1-ピペリジニル]-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、1,1-ジメチルエチルN-[6-[[[[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)フェニルメチレン]アミノ]オキシ]メチル]-2-ピリジニル]カルバメート、ジピメチトロン、5-フルオロ-2-[(4-フルオロフェニル)メトキシ]-4-ピリミジンアミン、5-フルオロ-2-[(4-メチルフェニル)メトキシ]-4-ピリミジンアミン、(αS)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-4-イソオキサゾリル]-3-ピリジンメタノール、rel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、rel-2-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1,2-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン及びrel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-5-(2-プロペン-1-イルチオ)-1H-1,2,4-トリアゾール(すなわち組成物中の成分(b)として)から選択される成分(b)化合物との組合せである。
特に注目すべきは、式1の化合物(又はそのN-オキシド若しくは塩)(すなわち組成物中の成分(a))と、アミノピリフェン(登録番号1531626-08-0)、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、キャプタン、カルプロパミド、クロロタロニル、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロベンチアゾクス(登録番号957144-77-3)、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメトモルフ、ジピメチトロン、エポキシコナゾール、エタボキサム、フェナリモル、フェンヘキサミド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルインダピル、フルオピラム、フルシラゾール、フルチアニル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ホルペット、イプフルフェノキン(登録番号1314008-27-9)、イプロジオン、イソフェタミド、イソフルシプラム、イソピラザム、クレソキシムメチル、マンコゼブ、マンデストロビン、メプチルジノカップ、メタラキシル(メタラキシル-M/メフェノキサムを含む)、メフェントリフルコナゾール、メトコナゾール、メトラフェノン、メチルテトラプロール(登録番号1472649-01-6)、ミクロブタニル、オキサチアピプロリン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、亜リン酸(その塩、例えばホセチル-アルミニウムを含む)、ピコキシストロビン、プロピコナゾール、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピリダクロメチル(登録番号1358061-55-8)、ピラクロストロビン、ピラプロポイン(登録番号1803108-03-3)、ピリメタニル、セダキサン、スピロキサミン、硫黄、テブコナゾール、チオファネート-メチル、トリフロキシストロビン、ゾキサミド、α-(1-クロロシクロプロピル)-α-[2-(2,2-ジクロロシクロプロピル)エチル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール、N-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-メトキシ-1-メチルエチル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、3-(ジフルオロメチル)-N-(2,3-ジヒドロ-1,1,3-トリメチル-1H-インデン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、1-[4-[4-[5R-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-3-イソオキサゾリル]-2-チアゾリル]-1-ピペリジニル]-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、1,1-ジメチルエチルN-[6-[[[[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)フェニルメチレン]アミノ]オキシ]メチル]-2-ピリジニル]カルバメート、5-フルオロ-2-[(4-フルオロフェニル)メトキシ]-4-ピリミジンアミン、(αS)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-4-イソオキサゾリル]-3-ピリジンメタノール、rel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1H-1,2,4-トリアゾール、rel-2-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-1,2-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン及びrel-1-[[(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキシラニル]メチル]-5-(2-プロペン-1-イルチオ)-1H-1,2,4-トリアゾール(すなわち組成物中の成分(b)として)から選択される成分(b)化合物との組合せである。
一般に、真菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害のより良好な防除(例えば、より低い使用レート若しくはより広い防除植物病原菌の範囲)又は耐性管理のために好ましいものは、式1の化合物、そのN-オキシド又は塩と、アミスルブロム、アゾキシストロビン、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルベンダジム、カルボキシン、クロロタロニル、水酸化銅、シモキサニル、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジメタモルフ、ジモキシストロビン、エポキシコナゾール、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フロリルピコキサミド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルフェノキシストロビン、フルインダピル、フルキンコナゾール、フルピコリド、フルオキサストロビン、フルトリアホール、フルキサピロキサド、イプコナゾ-ル、イプフェントリフルコナゾール、イプロジオン、クレソキシム-メチル、マンコゼブ、メタラキシル、メフェノキサム、メフェントリフルコナゾール、メトコナゾール、メトミノストロビン、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペンフルフェン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリオフェノン、セダキサン、シルチオファム、テブコナゾール、チアベンダゾール、チオファネート-メチル、チラム、トリフロキシストロビン及びトリチコナゾールの群から選択される殺菌性化合物との混合物である。
本発明の殺菌性組成物において、成分(a)(すなわち式1の化合物、そのN-オキシド及び塩から選択される少なくとも1つの化合物)並びに成分(b)は、殺菌的に有効な量で存在する。成分(a)に対する成分(b)(すなわち1つ又は複数の追加的な殺菌性化合物)の重量比は、一般に約1:3000~約3000:1、より典型的には約1:500~約500:1である。注目すべきは、成分(a)と成分(b)との重量比が約125:1~約1:125である組成物である。特に注目すべきは、成分(a)と成分(b)の重量比が約25:1~約1:25又は約5:1~約1:5である組成物である。当業者は、単純な実験法によって殺菌性保護及び防除の望ましい領域のために必要とされる殺菌性化合物の重量比及び施用量を決定することができる。成分(b)中にさらなる殺菌性化合物を含めることは、成分(a)単独によって防除される領域を超えて防除される植物病害の領域を拡大し得ることは明らかである。さらに、本発明の殺菌性化合物の組合せについての例示された重量比を、表A1~A15及びC1~C15において下記で提供する。下記の表B1は、成分(b)の特定の殺菌性化合物が関与する典型的な、より典型的な及び最も典型的な範囲の比を列挙する。
表A1は、成分(a)化合物と成分(b)化合物との特定の混合物を開示する。成分(a)化合物は、その化合物番号によって同定されるが、化合物の説明についてインデックス表A~Bを参照されたい。見出し「例示的な比」の下の記載事項は、開示される混合物についての成分(a)と成分(b)の3つの特定の重量比を開示する。例えば、表A1の第1の行は、本発明の化合物1とアシベンゾラル-S-メチルとの混合物を開示し、アシベンゾラル-S-メチルに対する化合物1の重量比は1:1、1:4又は1:18である。
表A2~A15は、「成分(a)」欄見出しの下の記載事項が、それぞれの下記に示す成分(a)欄記載事項で置き換えられることを除いては、上記の表A1と同じにそれぞれ構成される。このように、例えば表A2において、「成分(a)」欄見出しの下の記載事項は、「化合物18」を全て列挙する。したがって、表A2における第1の記載事項は、化合物18とアシベンゾラル-S-メチルとの混合物について特に開示する。表A3~A15は、同様に構成される。
表B1は、本発明の混合物、組成物及び方法を例示する、成分(b)化合物と成分(a)化合物との組合せを列挙する。表B1の第1の欄は、特定の成分(b)化合物を列挙する(例えば、「アシベンゾラル-S-メチル」は、第1の記載事項である)。表B1の第2、第3及び第4の欄は、成分(b)に対して、成分(a)化合物が典型的には、屋外生育作物に適用される割合についての一連の重量比を列挙する。このように、例えば、表B1の第1の行は、成分(a)の化合物とアシベンゾラル-S-メチルとの組合せが典型的には、2:1~1:180、より典型的には、1:1~1:60、最も典型的には、1:1~1:18の成分(a)と成分(b)の重量比で適用されることを開示する。表B1の残りの行は同様に解釈される。特に注目すべきは、表B1において開示する重量比により、実施形態97において成分(a)として列挙した化合物のいずれか1つと表B1の成分(b)欄において列挙されている化合物との混合物を含む組成物である。このように、表B1は、これらの組合せについての一連の比によって表A1~A15において開示される特定の比を補う。
既に注目したように、本発明は、組成物が成分(a)及び(b)を含む実施形態を含み、ここで、成分(b)は、(b1)~(b54)から選択される2つの群のそれぞれからの少なくとも1つの殺菌性化合物を含む。表C1は、実施形態を例示する特定の混合物を列挙し、ここで、成分(b)は、(b1)~(b54)から選択される2つの群のそれぞれからの少なくとも1つの殺菌性化合物を含む。表C1は、本発明の化合物1と少なくとも2つの成分(b)化合物との混合物を開示する。見出し「例示的な比」の下の記載事項は、成分(a)と各成分(b)化合物の3つの特定の重量比を開示する。例えば、第1の行は、化合物1とシプロコナゾール及びアゾキシストロビンとの混合物を開示し、1:1:1、2:1:1又は3:1:1の化合物1とシプロコナゾールとアゾキシストロビンとの重量比を列挙する。
表C2~C15は、「成分(a)」欄見出しの下の記載事項が、下記に示すそれぞれの成分(a)欄記載事項で置き換えられることを除いては、上記の表C1と同じにそれぞれ構成される。このように、例えば表C2において、「成分(a)」欄見出しの下の記載事項は、「化合物18」を全て列挙する。したがって、表C2における第1の記載事項は、化合物18とシプロコナゾール及びアゾキシストロビンとの混合物を特に開示し、化合物18とシプロコナゾールとアゾキシストロビンとの例示的な重量比は、1:1:1、2:1:1及び3:1:1である。表C3~C15は、同様に構成される。
注目すべきは、式1の化合物(又はそのN-オキシド若しくは塩)を、式1の化合物とは作用部位が異なる少なくとも1つの他の殺菌性化合物と一緒に含む本発明の組成物である。特定の例において、同様の防除スペクトルを有するが作用部位が異なる少なくとも1つの他の殺菌性化合物との組み合わせは、耐性管理に関して特に有利となる。したがって、本発明の組成物は、上記の(b1)~(b54)からなる群から選択される、同様の防除スペクトルを有するが作用部位が異なる少なくとも1つの殺菌活性化合物を有利に含有することができる。
成分(a)の組成物又は成分(a)と成分(b)との組成物は、殺虫剤、殺線虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、除草剤、除草剤解毒剤、成長調節剤、例えば昆虫脱皮阻害剤及び発根促進剤、化学止血剤、半化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激剤、植物栄養剤、他の生物学的活性化合物又は昆虫病原性細菌、ウイルス若しくは真菌類を含む1つ又は複数の他の生物学的活性化合物又は薬剤とさらに混合して、さらに広い農業保護のスペクトルを与える多成分殺虫剤を形成することができる。したがって、本発明は、殺菌的に有効な量の成分(a)又は成分(a)と成分(b)との混合物及び生物学的に有効な量の少なくとも1つの追加的な生物学的活性化合物又は薬剤を含む組成物にも関し、界面活性剤、固体希釈剤又は液体希釈剤の少なくとも1つをさらに含むことができる。他の生物学的に活性な化合物又は薬剤を、界面活性剤、固体希釈剤又は液体希釈剤の少なくとも1つを含む組成物中に別々に配合することもできる。本発明の組成物に関して、1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤を成分(a)及び(b)の一方若しくは両方と一緒に配合してプレミックスを形成することができるか、又は1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤を成分(a)及び(b)とは別に配合して、配合物を適用前に(例えば、噴霧タンク内で)一緒に組み合わせるか若しくは代わりに連続して適用することも可能である。
それと共に成分(a)の組成物又は成分(a)及び成分(b)の組成物を配合することができるこのような生物学的活性化合物又は生物学的活性剤の例は、殺虫剤、例えばアバメクチン、アセフェート、アセキノシル、アセタミプリド、アクリナトリン、アシノナピル、アフィドピロペン、アミドフルメト、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホスメチル、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベンズピリモキサン、ビフェントリン、カッパ-ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ボレート、ブロフラニリド、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、carzol、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロロプラレトリン、クロルピリホス、クロルピリホス-e、クロルピリホスメチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン、クロロプラレトリン、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、シクロプロトリン、シクロキサプリド、シエノピラフェン、シフルメトフェン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロジアミド、シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジクロロメソチアズ、ジエルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメヒポ、ジメトエート、ジンプロピリダズ、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、安息香酸エマメクチン、エンドスルファ、エスフェンバレレ-ト、エチプロール、エトフェンプロックス、イプシロン-メトフルトリン、エトキサゾール、フェンブタチンオキシド、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フィプロニル、フロメトキン、フロニカミド、フルアザインドリジン、フルベンジアミド、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン、フルエンスルホン、フルヘキサホン、フルオピラム、フルピプロール、フルピラジフロン、フルピリミン、フルバリネート、タウ-フルバリネート、フルキサメタミド、ホノホス、ホルメタネート、ホスチアゼート、ガンマ-シハロトリン、ハロフェノジド、ヘプタフルトリン、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾックス、ハイドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、殺虫性セッケン、イソフェンホス、イソシクロセラム、カッパ-テフルトリン、ラムダ-シハロトリン、ルフェヌロン、マラチオン、メペルフルトリン、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシクロール、メトフルトリン、メトキシフェノジド、イプシロン-メトフルトリン、イプシロン-モンフルオロトリン、モノクロトホス、モノフルオロトリン、ニコチン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、オキサゾスルフィル、パラチオン、パラチオンメチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメト、ホスファミドン、ピリミカーブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピフルブミド、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、シラフルオフェン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロピジオン、スピロテトラマト、スルプロホス、スルホキサフロル、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、カッパ-テフルトリン、テルブホス、テトラクロラントラニリプロール、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン、テトラニリプロール、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ-ナトリウム、チオキサザフェン、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルメゾピリム、トリフルムロン、チクロピラゾフロル、ゼータ-シペルメトリン、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタ-内毒素、昆虫病原菌、昆虫病原性ウイルス又は昆虫病原性真菌である。
これらの農業保護剤(すなわち殺虫剤、殺菌剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、除草剤及び生物薬剤)についての一般的な参考文献としては、The Pesticide Manual,13th Edition,C.D.S.Tomlin,Ed.,British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U.K.,2003及びThe BioPesticide Manual,2nd Edition,L.G.Copping,Ed.,British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U.K.,2001が挙げられる。
これらの様々な混合パートナーの1つ又は複数が使用される実施形態に関して、成分(a)又は成分(a)と成分(b)との混合物に対するこれらの様々な混合パートナーの重量比(合計)は、一般に、約1:3000~約3000:1である。注目すべきは、約1:100~約3000:1の重量比又は約1:30~約300:1の重量比(例えば、約1:1~約30:1の比)である。これらの追加的な成分を含むことにより、成分(a)又は成分(a)と成分(b)との混合物によって防除されるスペクトルを超えて、防除される病害のスペクトルを拡大することができることは明らかであろう。
成分(a)化合物並びに/或いは成分(b)化合物及び/又は1つ若しくは複数の他の生物学的活性化合物若しくは薬剤とのその組み合わせは、無脊椎有害生物に対して毒性を有するタンパク質(Bacillus thuringiensis delta-endotoxinsなど)を発現するように遺伝子組換えされた植物に適用することが可能である。外因的に適用される本発明の成分(a)単独又は成分(b)との組み合わせによる効果は、発現した毒素タンパク質と相乗的となり得る。
注目すべきは、少なくとも1つの無脊椎有害生物防除化合物又は薬剤(例えば、殺虫剤、殺ダニ剤)をさらに含む、本発明の概要に記載の成分(a)又は成分(a)及び(b)を含む組み合わせ又は組成物である。特に注目すべきは、成分(a)と、少なくとも1つ(すなわち1つ又は複数)の無脊椎有害生物防除化合物若しくは薬剤とを含む組成物であって、その後、成分(b)と組み合わせて、成分(a)及び(b)並びに1つ又は複数の無脊椎有害生物防除化合物若しくは薬剤を含む組成物を提供することができる組成物である。代わりに、成分(b)と最初に混合することなく、成分(a)と、少なくとも1つの無脊椎有害生物防除剤とを含む組成物の生物学的有効量を植物又は植物種子に(直接又は植物若しくは植物種子の環境を通して)適用して、植物又は植物種子を真菌類病原体によって引き起こされる病害及び無脊椎有害生物によって引き起こされる損傷から保護することが可能である。
注目すべきは、単独又は成分(b)と組み合わせた成分(a)化合物に加えて、アバメクチン、アセトアミプリド、アクリナトリン、アシノナピル、アフィドピロペン、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンフラカルブ、ベンスルタプ、ビフェントリン、ブプロフェジン、ブロフラニリド、カズサホス、カルバリル、カルタプ、クロラントラニリプロール、クロロプラレトリン、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、シパペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジエルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、イプシロン-メトフルトリン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロメトキン、フルキサメタミド、フロニカミド、フルベンジアミド、フルエンスルホン、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン、フルフェンスルホン、フルピプロール、フルピリミン、フルピラジフロン、フルバリネート、ホルメタネート、ホスチアゼート、ガンマ-シハロトリン、ヘプタフルトリン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イソシクロセラム、カッパ-テフルトリン、ラムダ-シハロトリン、ルフェヌロン、メペルフルトリン、メタフルミゾン、メチオジカルブ、メトミル、メトプレン、メトキシフェノジド、メソフルトリン、モノフルオロトリン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピフルブミド、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリミノストロビン、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルホキサフロル、テブフェノジド、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタプ-ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルメゾピリム、トリフルムロン、チクロピラゾフロル、ゼータ-シペルメトリン、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の全ての株及びヌクレオポリヘドロシスウイルスの全ての株からなる群から選択される少なくとも1つの無脊椎有害生物防除化合物又は薬剤を含む本発明の組成物である。
ある場合において、単独又は成分(b)との混合物での本発明の成分(a)化合物と、他の生物学的に活性な(特に殺菌性の)化合物若しくは薬剤(すなわち活性成分)との組み合わせにより、相加効果より大きい(すなわち相乗効果)効果を得ることができる。効果的な有害生物防除を確実にしながらも、環境中に放出される活性成分の量を減少させることは常に望ましいことである。殺菌活性成分の増強効果が、農学的に満足できるレベルの真菌類防除を与える適用レートで生じる場合、そのような組み合わせは、作物生産コストの削減及び環境負荷の低減に関して有利となることが可能である。
表D1は、本発明によるこれらの活性成分を含む混合物及び組成物の例示的な成分(a)化合物としての化合物1(化合物番号は索引表A~Bの化合物を指す)との無脊椎有害生物防除剤の具体的な組み合わせ並びにそれらを使用する方法を列挙する。表D1の第2欄には、具体的な無脊椎有害生物防除剤(例えば、第1行目の「アバメクチン」)を列挙する。表D1の第3欄には、無脊椎有害生物防除剤の作用機構(既知の場合)又は化学的分類を列挙している。表D1の第4欄は、無脊椎有害生物防除剤が化合物1単独又は成分(b)との組み合わせに対して典型的に適用されるレートに関する重量比の範囲の実施形態を記載する(例えば、重量比で「50:1~1:50」のアバメクチン対化合物1)。したがって、例えば、表D1の第1行は、化合物1とアバメクチンとの組み合わせが、典型的には50:1~1:50の重量比で適用されることを具体的に開示している。表D1の残りの行も同様に構成される。
表D2~表D15は、それぞれ、「成分(a)」欄の見出し以下の項目を、以下に示すそれぞれの成分(a)欄項目に置き換える以外は、上記表D1と同様に構成されている。したがって、例えば表D2において、「成分(a)」欄の見出し以下の項目は全て「化合物18」を記載しており、表D2の欄の見出し以下の1行目は、化合物18とアバメクチンとの混合物を具体的に開示している。表D3~D15も同様に構成される。
種子処理のために有用な式1の化合物を含む組成物は、植物病原体真菌若しくは細菌及び/又は線虫などの土壌で生まれた動物の有害作用からの保護を提供する能力を有する細菌及び真菌をさらに含むことができる。殺線虫性を示す細菌は、バチルス・ファーモス(Bacillus firmus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、枯草菌(Bacillius subtiliis)及びパスツリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)を含み得るが、これらに限定されない。適切なバチルス・ファーモス(Bacillus firmus)株は、BioNem(商標)として市販されているCNCM I-1582(GB-126)株である。適切なバチルス・セレウス(Bacillus cereus)株は、NCMM I-1592株である。両バチルス(Bacillus)株は、米国特許第6,406,690号明細書に開示されている。殺線虫活性を示す他の適切な細菌は、B.アミロリクエファシエンス(B.amyloliquefaciens)IN937a及び枯草菌(B.subtilis)株GB03である。殺菌性を示す細菌は、B.プリラス(B.pumilus)株GB34を含み得るが、これらに限定されるものではない。殺線虫性を示す真菌は、クワ暗斑病菌(Myrothecium verrucaria)、ペシロマイセス・リラシナス(Paecilomyces lilacinus)及びプルプレオシリウム・リラシナム(Purpureocillium lilacinum)を含み得るが、これらに限定されない。
種子処理は、火傷病菌(Erwinia amylovora)などの特定の細菌性植物病原体から単離されたハーピンと呼ばれるエリシタータンパク質などの天然起源の1つ又は複数の殺線虫剤も含むことができる。一例として、N-Hibit(商標)Gold CSTとして入手可能なHarpin-N-Tek種子処理技術が挙げられる。
種子処理は、微小共生窒素固定細菌、ダイズ根粒菌(Bradyrhizobium japonicum)などのマメ科根粒菌(nodulating bacteria)の1つ又は複数も含み得る。これらの接種剤は、任意選択的に、マメ科植物の根の結節形成の開始時に根粒菌が産生する結節(Nod)因子である1つ又は複数のリポキトオリゴ糖(LCO)を含むことができる。例えば、Optimize(登録商標)ブランドの種子処理技術には、接種剤との組み合わせでLCO Promoter Technology(商標)が組み込まれる。
種子処理は、菌根菌によって根定着のレベルを増加させることができる1つ又は複数のイソフラボンを含むこともできる。菌根菌は、水、スルフェート、ニトレート、ホスフェート及び金属などの栄養素の根の取り込みを強化することにより、植物の成長を改善する。イソフラボンの例としては、ゲニステイン、ビオチャニンA、ホルモノネチン、ダイゼイン、グリシテイン、ヘスペレチン、ナリンゲニン及びプラテンセインが挙げられるが、これらに限定されるものではない。ホルモノネチンは、PHC Colonize(登録商標)AGなどの菌根菌接種剤製品の有効成分として利用可能である。
種子処理は、病原体による接触後に植物に全身獲得抵抗性を誘導する1つ又は複数の植物活性化剤を含むこともできる。そのような保護機構を誘導する植物活性化剤の一例は、アシベンゾラー-S-メチルである。
本殺菌性組成物中、成分(a)の式1化合物は、成分(b)の追加的な殺菌性化合物と相乗的に作用して、防除される植物病害のスペクトルを広げ、予防的及び治療的保護の期間を延長し、耐性真菌類病原体の増殖を抑制するなどの有益な結果を提供することができる。特定の実施形態において、特定の真菌類病害(アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)、コムギうどんこ病菌(Blumeria graminis f.sp.tritici)、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、コムギ赤さび病菌(Puccinia recondita f.sp.tritici)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)、セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)など)の防除に特に有用な成分(a)及び成分(b)の比率を含む組成物が本発明に従って提供される。
また、殺菌剤の混合物は、個々の成分の活性に基づいて予測されるよりも著しく優れた病害防除を提供することができる。この相乗作用は、「混合物の2つの成分の協力的な作用であって、その合計効果が、独立してとられた2つ(又はそれ以上)の効果の合計よりも大きいか又はより長く続くようなもの」と記載されている(P.M.L.Tames,Neth.J.Plant Pathology 1964,70,73-80を参照されたい)。植物又は種子に適用される活性成分(例えば、殺菌性化合物)の組み合わせから相乗効果が発揮される植物病害防除を提供する方法において、活性成分は、相乗効果のある重量比及び相乗効果のある(すなわち相乗的に有効な)量で適用される。病害の防除、抑制及び予防の尺度は100%を超えることはできない。したがって、実質的な相乗効果を発現させるには、典型的に、活性成分が別個に100%よりはるかに少ない効果を提供するような活性成分の適用レートを使用する必要があり、相乗作用による効果の増加の可能性を考慮して、その相加効果が実質的に100%より少なくなるようにする必要がある。一方、低すぎる活性成分の適用レートは、相乗効果の利点があっても、混合物中であまり活性を示さない場合がある。当業者であれば、相乗効果をもたらす殺菌性化合物の重量比及び適用レート(すなわち量)を簡単な実験によって容易に特定し、最適化することができる。
2つの活性成分間の相乗効果の存在は、コルビー(Colby)方程式を用いて確立された(Colby,S.R.「Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations」,Weeds,(1967),15,20~22を参照されたい)。
コルビーの方法を用いると、2つの活性成分間の相乗的相互作用の存在は、最初に、2つの成分を単独で適用した場合の活性に基づいて、混合物の予測活性pを計算することによって確立される。pが実験的に確立された効果より低い場合、相乗効果が発生したことになる。上記の式において、Aは、レートxにおいて単独で適用される1つの成分の%防除における殺菌活性である。B項は、レートyで適用される第2の成分の%防除における殺菌活性である。式は、その効果が厳密に相加であり相互作用が起こっていない場合、レートxにおけるA及びレートyにおけるBとの混合物の予想殺菌活性であるpを推定する。
種子処理は、病原体による接触に続いて植物における全身獲得抵抗性を誘発する1つ若しくは複数の植物活性化物質も含み得る。このような保護的機序を誘発する植物活性化物質の一例は、アシベンゾラル-S-メチルである。
下記の試験は、特定の病原体に対する本発明の化合物の防除有効性を示す。しかし、化合物によってもたらされる病原体防除保護は、これらの種に限定されない。化合物の説明について下記のインデックス表A~Bを参照されたい。下記の略語をインデックス表Aにおいて使用する:Meは、メチルを意味し、i-Prは、イソプロピルを意味し、MeOは、メトキシを意味し、-NO2は、ニトロを意味する。略語「Cmpd.」は、「化合物」の略語であり、略語「Ex.」は、「実施例」の略語であり、どの実施例において化合物が調製されるかを示す数字が続く。インデックス表Aにおいて、置換基R4及びR5について列挙されたロカント番号は、表の上の構造において示される通りである。置換基R4及びR5を列挙する順序は、差異が意味に影響を与えない場合、Chemical Abstractsの命名システムとは異なり得る。例えば、インデックス表Aにおける化合物1は、置換基R5が6位にある(すなわち6-F)ことを列挙し、一方、化合物1についてのCAS名は、4-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-N-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミンである。欄「AP+(M+1)」において報告する数値は、最も大きい同位体存在度を有する分子(すなわちM)へのH+(1の分子量)の付加によって形成される観察される分子イオンの分子量であり、欄「AP-(M-1)」において報告する数値は、最も大きい同位体存在度を有する分子(すなわちM)からのH+(1の分子量)の喪失によって形成される観察される分子イオンの分子量である。より低い存在度の1つ若しくは複数のより高い原子量の同位体(例えば、37Cl、81Br)を含有する分子イオンの存在は報告しない。報告されたM+1及びM-1ピークは、エレクトロスプレーイオン化(ESI)又は大気圧化学イオン化(APCI)を使用して質量分析法によって観察された。
本発明の生物学的実施例
試験A~Fのための試験懸濁液を調製するための一般的なプロトコル:試験化合物を最初に最終体積の3%に等しい量でアセトン中に溶解し、次いで250ppmの界面活性剤PEG400(多価アルコールエステル)を含有するアセトン及び精製水(体積で50/50混合)中に所望の濃度(ppmで)で懸濁させた。得られた試験用懸濁液を試験A~Fに使用した。
試験A
試験溶液をコムギ実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にセプトリア・トリチシ(septoria tritici)(コムギ葉枯病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で24℃において48時間インキュベートし、次いで20℃において17日間成長チャンバーに移し、この時間の後、病害評価を行った。
試験B
試験溶液をコムギ苗に流れ落ちる程度に噴霧した。翌日、苗にプッシニア・レコンジタ f.sp.トリチシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)(コムギ葉さび病(wheat leaf rust)の原因菌)の胞子懸濁液を接種し、20℃の飽和雰囲気中で24時間培養した後、20℃のグロースチャンバーに移して7日間培養し、その後、病害評価を行った。
試験C
試験懸濁液をコムギ実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にブルメリア・グラミニス分化型トリチシ(Blumeria graminis f.sp.tritici)(コムギウドンコ病の病因であるエリシフ・グラミニス分化型トリチシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)としてまた公知である)の胞子粉末を接種し、成長チャンバー中で20℃において8日間インキュベートし、この時間の後、視覚的な病害評価を行った。
試験D
試験溶液をダイズ実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)(アジアダイズさび病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で22℃において24時間インキュベートし、次いで22℃において8日間成長チャンバーに移し、この時間の後、視覚的な病害評価を行った。
試験E
試験懸濁液をトマト実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にポトリティス・シネレア(Botrytis Cinerea)(トマトボトリチス病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で20℃において48時間インキュベートし、次いで24℃において3日間成長チャンバーに移し、この時間の後、視覚的な病害評価を行った。
試験F
試験懸濁液をトマト実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)(トマト夏疫病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で27℃において48時間インキュベートし、次いで20℃において3日間成長チャンバーに移し、この時間の後、視覚的な病害評価を行った。
試験A~Fについての結果を下記の表Aにおいて示す。100の評価は100%の病害防除を示し、0の評価は病害防除なしを示す(対照に対して)。ダッシュ(-)は、化合物を試験しなかったことを示す。
式1の化合物について表Aにおいて上記で提示する試験結果は、成分(b)及び任意選択的に少なくとも1つの本発明によるさらなる殺菌性化合物と組み合わせた成分(a)を含む組成物の植物病害防除の有用性をもたらす成分(a)の殺菌性活性を例示する。
生物学的比較例
試験A1~F1のために試験懸濁液を調製するための一般プロトコル:試験化合物を最終容量の3%と等しい量でアセトンに最初に溶解し、次いで250ppmの界面活性剤PEG400(多価アルコールエステル)を含有するアセトン及び精製水(容量によって50/50ミックス)に望ましい濃度(ppm)で懸濁する。次いで、このように得られた試験懸濁液を試験A1~F1において使用した。
試験A1
試験溶液をコムギ実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にセプトリア・トリチシ(septoria tritici)(コムギ葉枯病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で24℃において48時間インキュベートし、次いで20℃において17日間成長チャンバーに移し、この時間の後、病害評価を行った。
試験B1
試験溶液をコムギ実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にプッシニア・レコンジタ分化型トリチシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)(コムギ赤さび病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で20℃において24時間インキュベートし、次いで20℃において7日間成長チャンバーに移し、この時間の後、病害評価を行った。
試験C1
試験懸濁液をコムギ実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にブルメリア・グラミニス分化型トリチシ(Blumeria graminis f.sp.tritici)(コムギウドンコ病の病因であるエリシフ・グラミニス分化型トリチシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)としてまた公知である)の胞子粉末を接種し、成長チャンバー中で20℃において8日間インキュベートし、この時間の後、視覚的な病害評価を行った。
試験E1
試験懸濁液をトマト実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にポトリティス・シネレア(Botrytis Cinerea)(トマトボトリチス病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で20℃において48時間インキュベートし、次いで24℃において3日間成長チャンバーに移し、この時間の後、視覚的な病害評価を行った。
試験F1
試験懸濁液をトマト実生上に滴り落ちるまで噴霧した。翌日、実生にアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)(トマト夏疫病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気中で27℃において48時間インキュベートし、次いで20℃において3日間成長チャンバーに移し、この時間の後、視覚的な病害評価を行った。
試験A1~F1についての結果を下記の表Bにおいて示す。100の評価は、100%の病害防除を示し、0の評価は、病害防除なしを示す(対照に対して)。データを下記の化合物について提示する。