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JP7795901B2 - レンズ部及び表示装置 - Google Patents
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JP7795901B2 - レンズ部及び表示装置 - Google Patents

レンズ部及び表示装置

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JP7795901B2 JP2021203401A JP2021203401A JP7795901B2 JP 7795901 B2 JP7795901 B2 JP 7795901B2 JP 2021203401 A JP2021203401 A JP 2021203401A JP 2021203401 A JP2021203401 A JP 2021203401A JP 7795901 B2 JP7795901 B2 JP 7795901B2
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Description

本発明の実施形態は、レンズ部及び表示装置に関する。
近年では、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイを用いて、例えば仮想現実(VR:VirtualReality)を提供する技術が注目されている。ヘッドマウントディスプレイは、ユーザの眼前に設けられたディスプレイに画像が表示されるように構成されている。これにより、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザは、臨場感のある仮想現実空間を体験することができる。
このようなヘッドマウントディスプレイでは、薄型化及び軽量化の要望が高まっている。
特表2003-504663号公報 特表2003-529795号公報 特開2018-106160号公報 特開2019-53152号公報 特開2019-148626号公報 特開2019-148627号公報
実施形態の目的は、表示品位を改善することが可能なレンズ部及び表示装置を提供することにある。
実施形態によれば、以下のレンズ部を提供することができる。
(1)
第1波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第1レンズ素子と、
前記第1レンズ素子に積層され、前記第1波長の前記第2円偏光を前記第1波長の前記第1円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第2レンズ素子と、を備え、
前記第1レンズ素子及び前記第2レンズ素子の各々は、第1液晶分子及び第2液晶分子を含む複数の液晶分子の配向方向が固定された状態で硬化した液晶層を有し、
前記液晶層は、平面視において、複数の前記第1液晶分子が同一方向に配向した第1環状領域と、前記第1環状領域の外側で複数の前記第2液晶分子が同一方向に配向した第2環状領域と、を有し、
前記第1環状領域を囲む円、及び、前記第2環状領域を囲む円は、同一の中心を有し、
前記第1液晶分子の配向方向は、前記第2液晶分子の配向方向とは異なり、
前記第1レンズ素子の前記第1環状領域は、前記第2レンズ素子の前記第1環状領域に重畳し、
前記第1レンズ素子の前記第1液晶分子の配向方向は、平面視において、前記中心を通る線について、前記第2レンズ素子の前記第1液晶分子の配向方向と線対称である、レンズ部。
(2)
第1波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第1レンズ素子と、
前記第1波長とは異なる第2波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第2レンズ素子と、
前記第1波長及び前記第2波長とは異なる第3波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第3レンズ素子と、を備え、
nを1以上の整数としたとき、
前記第1レンズ素子は、前記第1波長に対する(2n-1)πの位相差と、前記第2波長及び前記第3波長に対する2nπの位相差と、を有し、
前記第2レンズ素子は、前記第2波長に対する(2n-1)πの位相差と、前記第1波長及び前記第3波長に対する2nπの位相差と、を有し、
前記第3レンズ素子は、前記第3波長に対する(2n-1)πの位相差と、前記第1波長及び前記第2波長に対する2nπの位相差と、を有し、
前記第1乃至第3レンズ素子において、前記第2波長に対する位相差は前記第1波長に対する位相差より小さく、前記第3波長に対する位相差は前記第2波長に対する位相差より小さく、
前記第1乃至第3レンズ素子の各々は、第1液晶分子及び第2液晶分子を含む複数の液晶分子の配向方向が固定された状態で硬化した液晶層を有し、
前記液晶層は、平面視において、複数の前記第1液晶分子が同一方向に配向した第1環状領域と、前記第1環状領域の外側で複数の前記第2液晶分子が同一方向に配向した第2環状領域と、を有し、
前記第1環状領域を囲む円、及び、前記第2環状領域を囲む円は、同一の中心を有し、
前記第1液晶分子の配向方向は、前記第2液晶分子の配向方向とは異なる、レンズ部。
(3)
第1波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束し、前記第1波長とは異なる第2波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束し、前記第1波長及び前記第2波長とは異なる第3波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第1レンズ素子と、
前記第1波長の前記第1円偏光を前記第2円偏光に変換しつつ集束し、前記第2波長の前記第1円偏光を前記第2円偏光に変換しつつ集束し、前記第3波長の前記第2円偏光を前記第1円偏光に変換しつつ発散するレンズ作用を有する第2レンズ素子と、
前記第1波長の前記第1円偏光を前記第2円偏光に変換しつつ集束し、前記第2波長の前記第2円偏光を前記第1円偏光に変換しつつ発散し、前記第3波長の前記第2円偏光を前記第1円偏光に変換しつつ発散するレンズ作用を有する第3レンズ素子と、
前記第1レンズ素子と前記第2レンズ素子との間に配置され、nを1以上の整数としたとき、前記第1波長及び前記第2波長に対する(2n-1)πの位相差と、前記第3波長に対する2nπの位相差と、を有する第1位相変換素子と、
前記第2レンズ素子と前記第3レンズ素子との間に配置され、前記第1波長及び前記第3波長に対する(2n-1)πの位相差と、前記第2波長に対する2nπの位相差と、を有する第2位相変換素子と、を備え、
前記第1位相変換素子及び前記第2位相変換素子において、前記第2波長に対する位相差は前記第1波長に対する位相差より小さく、前記第3波長に対する位相差は前記第2波長に対する位相差より小さく、
前記第1波長は前記第2波長よりも短く、前記第2波長は前記第3波長よりも短く、
前記第1乃至第3レンズ素子の各々は、第1液晶分子及び第2液晶分子を含む複数の液晶分子の配向方向が固定された状態で硬化した液晶層を有し、
前記液晶層は、平面視において、複数の前記第1液晶分子が同一方向に配向した第1環状領域と、前記第1環状領域の外側で複数の前記第2液晶分子が同一方向に配向した第2環状領域と、を有し、
前記第1環状領域を囲む円、及び、前記第2環状領域を囲む円は、同一の中心を有し、
前記第1液晶分子の配向方向は、前記第2液晶分子の配向方向とは異なる、レンズ部。
実施形態によれば、以下の表示装置を提供することができる。
(4)
偏光板を含み、直線偏光の表示光を出射するように構成された表示パネルと、
半透過層と、
前記表示パネルと前記半透過層との間に配置された第1位相差板と、
第1直線偏光を透過し、前記第1直線偏光と直交する第2直線偏光を反射するように構成された反射偏光板と、
前記半透過層と前記反射偏光板との間に配置された第2位相差板と、
上記(1)に記載のレンズ部と、
前記反射偏光板と前記レンズ部との間に配置された第3位相差板と、
を備え、
前記レンズ部は、前記反射偏光板から離間し、
前記第1位相差板、前記第2位相差板、及び、前記第3位相差板は、1/4波長板である、表示装置。
(5)
偏光板を含み、直線偏光の表示光を出射するように構成された表示パネルと、
半透過層と、
前記表示パネルと前記半透過層との間に配置された第1位相差板と、
上記(1)に記載のレンズ部と、
前記半透過層と前記レンズ部との間に配置され、前記半透過層から離間した第1選択反射部と、
を備え、
前記レンズ部は、前記半透過層から離間し、
前記第1位相差板は、1/4波長板であり、
前記第1選択反射部は、
第1波長の第1円偏光を前記半透過層に向けて反射し且つ前記第1波長の前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光を透過する第1コレステリック液晶層を有する第1光学素子を備える、表示装置。
(6)
偏光板を含み、直線偏光の表示光を出射するように構成された表示パネルと、
半透過層と、
前記表示パネルと前記半透過層との間に配置された第1位相差板と、
第1直線偏光を透過し、前記第1直線偏光と直交する第2直線偏光を反射するように構成された反射偏光板と、
前記半透過層と前記反射偏光板との間に配置された第2位相差板と、
上記(2)または(3)に記載のレンズ部と、
前記反射偏光板と前記レンズ部との間に配置された第3位相差板と、を備え、
前記レンズ部は、前記反射偏光板から離間し、
前記第1位相差板、前記第2位相差板、及び、前記第3位相差板は、1/4波長板である、表示装置。
(7)
偏光板を含み、直線偏光の表示光を出射するように構成された表示パネルと、
半透過層と、
前記表示パネルと前記半透過層との間に配置された第1位相差板と、
上記(2)または(3)に記載のレンズ部と、
前記半透過層と前記レンズ部との間に配置され、前記半透過層から離間した第1選択反射部と、を備え、
前記レンズ部は、前記半透過層から離間し、
前記第1位相差板は、1/4波長板であり、
前記第1選択反射部は、
第1波長の第1円偏光を前記半透過層に向けて反射し且つ前記第1波長の前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光を透過する第1コレステリック液晶層を有する第1光学素子と、
前記第1光学素子に積層され、前記第1波長とは異なる第2波長の第1円偏光を前記半透過層に向けて反射し且つ前記第2波長の前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光を透過する第2コレステリック液晶層を有する第2光学素子と、
前記第2光学素子に積層され、前記第1波長及び前記第2波長とは異なる第3波長の第1円偏光を前記半透過層に向けて反射し且つ前記第3波長の前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光を透過する第3コレステリック液晶層を有する第3光学素子と、を備える、表示装置。
図1は、実施形態に係る表示装置を適用したヘッドマウントディスプレイ1の外観の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示したヘッドマウントディスプレイ1の構成の概要を説明するための図である。 図3は、表示装置DSPの実施例1を示す断面図である。 図4は、図3に示した表示装置DSPに適用可能な照明装置3の一例を示す平面図である。 図5は、図3に示したレンズ部10の第1構成例を示す断面図である。 図6は、図5に示した第1レンズ素子11のレンズ作用を説明するための図である。 図7は、図5に示した第2レンズ素子12のレンズ作用を説明するための図である。 図8は、図5に示した第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12のレンズ作用を説明するための図である。 図9は、第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12の一例を示す断面図である。 図10は、図9に示した第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12における配向パターンの一例を示す図である。 図11は、レンズ素子を構成する液晶層の波長特性を説明するための図である。 図12は、表示装置DSPの光学作用を説明するための図である。 図13Aは、図3に示したレンズ部10の第2構成例を示す断面図である。 図13Bは、図3に示したレンズ部10の他の構成例を示す断面図である。 図14は、図13Aに示したレンズ部10のレンズ作用を説明するための図である。 図15は、第1位相変換素子PC1及び第2位相変換素子PC2の波長特性を説明するための図である。 図16は、レンズ素子を構成する液晶層の波長特性を説明するための図である。 図17は、表示装置DSPの実施例2を示す断面図である。 図18は、図17に示した第1選択反射部201の一構成例を示す断面図である。 図19は、図18に示した第1光学素子21の一例を示す断面図である。 図20は、図18に示した第1光学素子21、第2光学素子22、及び、第3光学素子23を説明するための図である。 図21は、表示装置DSPの光学作用を説明するための図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
なお、図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸、及び、Z軸を記載する。X軸に沿った方向を第1方向Xと称し、Y軸に沿った方向を第2方向Yと称し、Z軸に沿った方向を第3方向Zと称する。X軸及びY軸によって規定される面をX-Y平面と称し、X-Y平面を見ることを平面視という。
図1は、本実施形態に係る表示装置を適用したヘッドマウントディスプレイ1の外観の一例を示す斜視図である。
ヘッドマウントディスプレイ1は、例えば、右眼用の表示装置DSPRと、左眼用の表示装置DSPLと、を備えている。ユーザがヘッドマウントディスプレイ1を頭部に装着した状態では、表示装置DSPRは当該ユーザの右眼の眼前に位置するように配置され、また、表示装置DSPLは当該ユーザの左眼の眼前に位置するように配置されている。
図2は、図1に示したヘッドマウントディスプレイ1の構成の概要を説明するための図である。
表示装置DSPRは、表示装置DSPLと実質的に同様に構成されている。
表示装置DSPRは、表示パネル2Rと、照明装置3Rと、点線で示した光学システム4Rと、を備えている。照明装置3Rは、表示パネル2Rの背面に配置され、表示パネル2Rを照明するように構成されている。光学システム4Rは、表示パネル2Rの前面(あるいはユーザの右眼ERと表示パネル2Rとの間)に配置され、表示パネル2Rからの表示光を右眼ERに導くように構成されている。
表示パネル2Rは、例えば、液晶パネル及び偏光板を含んでいる。表示パネル2Rは、照明装置3Rと光学システム4Rとの間に配置されている。表示パネル2Rには、例えば、ドライバICチップ5R及びフレキシブルプリント回路基板6Rが接続されている。ドライバICチップ5Rは、表示パネル2Rの駆動を制御する(特に、表示パネル2Rの表示動作を制御する)。
表示装置DSPLは、表示パネル2Lと、照明装置3Lと、点線で示した光学システム4Lと、を備えている。照明装置3Lは、表示パネル2Lの背面に配置され、表示パネル2Lを照明するように構成されている。光学システム4Lは、表示パネル2Lの前面(あるいはユーザの左眼ELと表示パネル2Lとの間)に配置され、表示パネル2Lからの表示光を左眼ELに導くように構成されている。
表示パネル2Lは、例えば、液晶パネル及び偏光板を含んでいる。表示パネル2Lは、照明装置3Lと光学システム4Lとの間に配置されている。表示パネル2Lには、例えば、ドライバICチップ5L及びフレキシブルプリント回路基板6Lが接続されている。ドライバICチップ5Lは、表示パネル2Lの駆動を制御する(特に、表示パネル2Lの表示動作を制御する)。
表示装置DSPRを構成する表示パネル2R、照明装置3R、及び、光学システム4Rは、それぞれ表示装置DSPLを構成する表示パネル2L、照明装置3L、及び、光学システム4Lと同様に構成されている。
本実施形態に係る表示装置DSPにおいては、表示パネル2R及び2Lは、液晶パネルを含む例に限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子、マイクロLED、ミニLEDなどの自発光型の発光素子を備えた表示パネルを含んでいてもよい。表示パネルが発光素子を備えた表示パネルである場合、照明装置3R及び3Lは省略される。詳細については後述するが、表示パネル2R及び2Lは、直線偏光の表示光を出射するように構成されており、必要に応じて偏光板を含んでいる。
外部に設けられたホストコンピュータHは、表示パネル2L及び2Rとそれぞれ接続されている。ホストコンピュータHは、表示パネル2L及び2Rに表示される画像に対応した画像データを出力する。表示パネル2Lに表示される画像は、左眼用の画像(あるいはユーザの左眼ELで視認される画像)である。また、表示パネル2Rに表示される画像は、右眼用の画像(あるいはユーザの右眼ERで視認される画像)である。
例えば、ヘッドマウントディスプレイ1がVR用として利用される場合、左眼用の画像及び右眼用の画像は、両目の視差を再現した互いに類似する画像である。表示パネル2Lに表示された左眼用の画像がユーザの左眼ELで視認され、また、表示パネル2Rに表示された右眼用の画像がユーザの右眼ERで視認された場合には、ユーザは仮想現実空間として立体的な空間(3次元空間)を把握することができる。
次に、本実施形態に係る表示装置DSPのいくつかの実施例について説明する。
《実施例1》
図3は、表示装置DSPの実施例1を示す断面図である。
表示装置DSPは、表示パネル2と、照明装置3と、光学システム4と、を備えている。なお、ここで説明する表示装置DSPは、上記の表示装置DSPR及びDSPLの各々に適用することができる。表示パネル2は、上記の表示パネル2R及び2Lの各々に適用することができる。照明装置3は、上記の照明装置3R及び3Lの各々に適用することができる。光学システム4は、上記の光学システム4R及び4Lの各々に適用することができる。
表示パネル2は、X-Y平面に亘って延在した平板状に形成されている。表示パネル2は、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、液晶層LCと、第1偏光板PL1と、第2偏光板PL2と、を備えている。液晶層LCは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持され、シールSEによって封止されている。第1偏光板PL1は、照明装置3と第1基板SUB1との間に配置されている。第2偏光板PL2は、第2基板SUB2と光学システム4との間に配置されている。表示パネル2の表示領域DAは、照明装置3からの照明光を選択的に変調するように構成されている。照明光の一部は、第2偏光板PL2を透過し、直線偏光の表示光DLに変換される。
ここで説明する実施例1に限らず、他の実施例においても同様に、表示パネル2は、液晶パネルに限らない。表示パネル2が自発光型の発光素子を備えた表示パネルである場合、上記の通り照明装置3は省略される。また、この場合、発光素子から出射された表示光DLは、偏光板を透過して直線偏光の表示光DLに変換される。
光学システム4は、第1構造体4A及び第2構造体4Bを備えている。第1構造体4Aは、第2構造体4Bから離間している。図3に示す例では、第1構造体4Aと第2構造体4Bとの間には、空気層4Cが設けられている。第1構造体4Aは、表示パネル2と第2構造体4Bとの間(あるいは表示パネル2と空気層4Cとの間)に配置されている。
第1構造体4Aは、第1位相差板R1と、半透過層HMと、第2位相差板R2と、を備えている。第1位相差板R1及び第2位相差板R2は、1/4波長板であり、透過する光に対して1/4波長の位相差を付与するものである。半透過層HMは、入射光のうちの一部の光を透過し、その他の光を反射するものである。一例として、半透過層HMは、アルミニウムや銀などの金属材料で形成された薄膜である。また、半透過層HMの透過率は、約50%である。
第1位相差板R1、半透過層HM、及び、第2位相差板R2は、X-Y平面において、表示領域DAよりも広い範囲に亘って延在している。また、第1位相差板R1、半透過層HM、及び、第2位相差板R2は、この順に、第3方向Zに沿って積層されている。第1位相差板R1は表示パネル2(あるいは第2偏光板PL2)に接し、半透過層HMは第1位相差板R1に接し、第2位相差板R2は半透過層HMに接し、第1位相差板R1は表示パネル2と半透過層HMとの間に配置され、半透過層HMは第1位相差板R1と第2位相差板R2との間に配置されている。
第2構造体4Bは、反射偏光板PRと、第3位相差板R3と、レンズ部10と、を備えている。反射偏光板PRは、入射光のうち、第1直線偏光を透過し、第1直線偏光と直交する第2直線偏光を反射するものである。一例として、反射偏光板PRは、多層薄膜型のものや、ワイヤグリッド型のものなどである。第3位相差板R3は、1/4波長板であり、透過する光に対して1/4波長の位相差を付与するものである。
レンズ部10の詳細については後述するが、レンズ部10は、複数のレンズ素子を備えている。レンズ素子は、特定波長の光に対して1/2波長の位相差を付与するとともに、第1円偏光及び第2円偏光のいずれか一方を集束または発散するレンズ作用を有している。第2円偏光は、第1円偏光とは逆回りの円偏光である。
反射偏光板PR、第3位相差板R3、及び、レンズ部10は、X-Y平面において、表示領域DAよりも広い範囲に亘って延在している。また、反射偏光板PR、第3位相差板R3、及び、レンズ部10は、この順に、第3方向Zに沿って積層されている。第3位相差板R3は反射偏光板PRに接し、レンズ部10は第3位相差板R3に接し、第2位相差板R2は半透過層HMと反射偏光板PRとの間に配置され、第3位相差板R3は反射偏光板PRとレンズ部10との間に配置されている。反射偏光板PRは、第2位相差板R2から離間しており、第3方向Zにおいて、空気層4Cを介して第2位相差板R2と対向している。
表示パネル2及び第1位相差板R1は、空気層を介することなく互いに密着していることが望ましい。また、第1構造体4Aを構成する第1位相差板R1、半透過層HM、及び、第2位相差板R2は、空気層を介することなく互いに密着していることが望ましい。さらに、第2構造体4Bを構成する反射偏光板PR、第3位相差板R3、及び、レンズ部10は、空気層を介することなく互いに密着していることが望ましい。これにより、部材間の界面での不所望な反射あるいは屈折を抑制することができる。
第1位相差板R1、第2位相差板R2、及び、第3位相差板R3は、例えば、少なくとも緑波長の光に対して1/4波長の位相差を付与するものであるが、これに限らない。例えば、第1位相差板R1、第2位相差板R2、及び、第3位相差板R3としては、赤波長、緑波長、及び、青波長の各々の光に対しても略1/4波長の位相差を付与する広帯域型位相差板であってもよい。このような広帯域型位相差板としては、例えば、1/4波長板の遅相軸と1/2波長板の遅相軸とが所定の角度をなす状態で、1/4波長板と1/2波長板とを貼り合わせたものなどを適用することができる。これにより、第1位相差板R1、第2位相差板R2、及び、第3位相差板R3における波長依存性を緩和することができる。
図4は、図3に示した表示装置DSPに適用可能な照明装置3の一例を示す平面図である。
なお、図4では、照明装置3の主要部のみを示している。
照明装置3は、導光板LGと、複数の発光素子LDと、を備えている。複数の発光素子LDは、第1方向または第2方向において、それぞれ導光板LGの側面LGSと対向している。発光素子LDは、第1波長の光を出射する第1発光素子LD1と、第2波長の光を出射する第2発光素子LD2と、第3波長の光を出射する第3発光素子LD3と、を含んでいる。第1発光素子LD1、第2発光素子LD2、及び、第3発光素子LD3は、間隔をおいて並んでいる。第1波長、第2波長、及び、第3波長は、互いに異なる波長である。一例では、第1波長は青波長Bに相当し、第2波長は緑波長Gに相当し、第3波長は赤波長Rに相当するが、この例に限らない。
発光素子LDからの出射光は、スペクトル幅が狭い(あるいは、色純度が高い)ことが望ましい。このため、発光素子LDとしては、レーザー光源を適用することが望ましい。第1発光素子(第1レーザー素子)LD1から出射される青レーザー光の中心波長をλbとし、第2発光素子(第2レーザー素子)LD2から出射される緑レーザー光の中心波長をλgとし、第3発光素子(第3レーザー素子)LD3から出射される赤レーザー光の中心波長をλrとする。
なお、照明装置3は、図4に示した構成に限らず、第3方向において表示パネルと対向する複数の発光素子LDを備えた直下型の照明装置であってもよい。
《レンズ部の第1構成例》
図5は、図3に示したレンズ部10の第1構成例を示す断面図である。
レンズ部10は、第1液晶層LC11を有する第1レンズ素子11と、第2液晶層LC12を有する第2レンズ素子12と、第3液晶層LC13を有する第3レンズ素子13と、第4液晶層LC14を有する第4レンズ素子14と、第5液晶層LC15を有する第5レンズ素子15と、第6液晶層LC16を有する第6レンズ素子16と、を備えている。
一例では、第1レンズ素子11は、第3方向Zにおいて、第3位相差板R3と対向している。また、第1レンズ素子11、第2レンズ素子12、第3レンズ素子13、第4レンズ素子14、第5レンズ素子15、及び、第6レンズ素子16は、第3方向Zに沿ってこの順に積層されているが、積層順については図示した例とは異なっていてもよい。
第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12は、第1波長の光に対して1/2波長の位相差を付与するとともに、第1波長の第1円偏光及び第2円偏光のいずれか一方を集束または発散するレンズ作用を有している。
例えば、第1レンズ素子11は、第3位相差板R3を透過した第1波長(例えば青波長B)の第1円偏光B1を第1波長の第2円偏光B2に変換しつつ、この第2円偏光B2を集束するレンズ作用を有している。また、第2レンズ素子12は、第1レンズ素子11を透過した第2円偏光B2を第1円偏光B1に変換しつつ、この第1円偏光B1を集束するレンズ作用を有している。
第3レンズ素子13及び第4レンズ素子14は、第2波長の光に対して1/2波長の位相差を付与するとともに、第2波長の第1円偏光及び第2円偏光のいずれか一方を集束または発散するレンズ作用を有している。
例えば、第3レンズ素子13は、第3位相差板R3を透過した第2波長(例えば緑波長G)の第1円偏光G1を第2波長の第2円偏光G2に変換しつつ、この第2円偏光G2を集束するレンズ作用を有している。また、第4レンズ素子14は、第3レンズ素子13を透過した第2円偏光G2を第1円偏光G1に変換しつつ、この第1円偏光G1を集束するレンズ作用を有している。
第5レンズ素子15及び第6レンズ素子16は、第3波長の光に対して1/2波長の位相差を付与するとともに、第3波長の第1円偏光及び第2円偏光のいずれか一方を集束または発散するレンズ作用を有している。
例えば、第5レンズ素子15は、第3位相差板R3を透過した第3波長(例えば赤波長R)の第1円偏光R1を第3波長の第2円偏光R2に変換しつつ、この第2円偏光R2を集束するレンズ作用を有している。また、第6レンズ素子16は、第5レンズ素子15を透過した第2円偏光R2を第1円偏光R1に変換しつつ、この第1円偏光R1を集束するレンズ作用を有している。
図6は、図5に示した第1レンズ素子11のレンズ作用を説明するための図である。
第1レンズ素子11は、第1上面11Aと、第1下面11Bと、を有している。ここでは、第1波長の第1円偏光B1及び第2円偏光B2が第1上面11Aから第1下面11Bに向かって透過する場合について説明する。
図6の左側に示すように、第1レンズ素子11に第1円偏光B1が入射した場合、第1レンズ素子11は正の焦点距離f1を有し、第1レンズ素子11の透過光は第2円偏光B2に変換されるとともに集束される。
図6の右側に示すように、第1レンズ素子11に第2円偏光B2が入射した場合、第1レンズ素子11は負の焦点距離f1を有し、第1レンズ素子11の透過光は第1円偏光B1に変換されるとともに発散される。
第2レンズ素子12の構成は、第1レンズ素子11の構成と実質的に同一である。つまり、第2レンズ素子12においても、第1波長の第1円偏光B1及び第2円偏光B2が第2上面12Aから第2下面12Bに向かって透過する場合には、図6に示したのと同様のレンズ作用が発揮される。
図7は、図5に示した第2レンズ素子12のレンズ作用を説明するための図である。
第2レンズ素子12は、第2上面12Aと、第2下面12Bと、を有している。ここでは、第1波長の第1円偏光B1及び第2円偏光B2が第2下面12Bから第2上面12Aに向かって透過する場合について説明する。つまり、図7に示す第2レンズ素子12は、図6に示した第1レンズ素子11の表裏を反転したものに相当する。
図7の左側に示すように、第2レンズ素子12に第2円偏光B2が入射した場合、第2レンズ素子12は正の焦点距離f2を有し、第2レンズ素子12の透過光は第1円偏光B1に変換されるとともに集束される。
図7の右側に示すように、第2レンズ素子12に第1円偏光B1が入射した場合、第2レンズ素子12は負の焦点距離f2を有し、第2レンズ素子12の透過光は第2円偏光B2に変換されるとともに発散される。
図8は、図5に示した第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12のレンズ作用を説明するための図である。
第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12は、光の進行方向に並んでいる。第1下面11Bは、第2下面12Bと対向している。このときの第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12の合成焦点距離fsは、第1レンズ素子11の正の焦点距離f1、第2レンズ素子12の正の焦点距離f2、及び、第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12のレンズ間距離dに基づいて、図中に示す式(1)で表すことができる。つまり、焦点距離f1が焦点距離f2と等しく、且つ、レンズ間距離dが極めて小さい場合、合成焦点距離fsは、焦点距離f1の約1/2となる。これは、第1レンズ素子11を単独で使用した場合と比較して、第1レンズ素子11と第2レンズ素子12とを組み合わせることで、焦点距離を短縮できることを意味するものである。
上記の通り、図6乃至図8を参照して、第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12の組合せについて説明したが、第3レンズ素子13及び第4レンズ素子14の組合せ、及び、第5レンズ素子15及び第6レンズ素子16の組合せについても第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12の組合せと同様のレンズ作用を発揮する。
つまり、第4レンズ素子14は、第3レンズ素子13の表裏を反転したものに相当する。これにより、第3レンズ素子13を単独で使用した場合と比較して、第3レンズ素子13と第4レンズ素子14とを組み合わせることで、焦点距離を短縮することができる。
また、第6レンズ素子16は、第5レンズ素子15の表裏を反転したものに相当する。これにより、第5レンズ素子15を単独で使用した場合と比較して、第5レンズ素子15と第6レンズ素子16とを組み合わせることで、焦点距離を短縮することができる。
図9は、第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12の一例を示す断面図である。
ここでは、第1レンズ素子11の第1液晶層LC11及び第2レンズ素子12の第2液晶層LC12について説明する。なお、第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12の各々は、透明基板及び配向膜を備えている場合があり得るが、ここでは図示及び説明を省略する。
第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の各々は、第3方向Zに沿って同等の厚さdを有している。第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の各々は、第3方向Zに沿った配向方向が揃ったネマティック液晶を有している。
第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の各々は、複数の液晶構造体LS1を有している。1つの液晶構造体LS1に着目すると、液晶構造体LS1は、その一端側に位置する液晶分子LM11と、その他端側に位置する液晶分子LM12と、を有している。液晶分子LM11の配向方向、及び、液晶分子LM12の配向方向は、ほぼ一致している。また、液晶分子LM11と液晶分子LM12との間の他の液晶分子LM1の配向方向も、液晶分子LM11の配向方向とほぼ一致している。なお、ここでの液晶分子LM1の配向方向とは、X-Y平面における液晶分子の長軸の方向に相当する。
また、第1方向Xに沿って隣接する複数の液晶構造体LS1は、互いに配向方向が異なっている。同様に、第2方向Yに沿って隣接する複数の液晶構造体LS1についても、互いに配向方向が異なっている。第1方向Xに沿って並んだ複数の液晶分子LM11の配向方向は、連続的(あるいは線形)に変化している。
このような第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の各々は、液晶分子LM11及び液晶分子LM12を含む液晶分子LM1の配向方向が固定された状態で硬化している。つまり、液晶分子LM1の配向方向は、電界に応じて制御されるものではない。同様に、第3レンズ素子13の第3液晶層LC13、第4レンズ素子14の第4液晶層LC14、第5レンズ素子15の第5液晶層LC15、及び、第6レンズ素子16の第6液晶層LC16の各々についても、第1液晶層LC11と同様に、液晶分子LM11及び液晶分子LM12を含む液晶分子LM1の配向方向が固定された状態で硬化している。
このため、第1レンズ素子11、第2レンズ素子12、第3レンズ素子13、第4レンズ素子14、第5レンズ素子15、及び、第6レンズ素子16は、配向制御のための電極を備えていない。
第1液晶層LC11、第2液晶層LC12、第3液晶層LC13、第4液晶層LC14、第5液晶層LC15、及び、第6液晶層LC16の各々について、屈折率異方性あるいは複屈折性(異常光に対する屈折率neと常光に対する屈折率noとの差分)をΔnとし、厚さをdとしたとき、位相差Γは、特定波長λの1/2相当に設定されている。
つまり、位相差Γは、以下の式で規定される。
Γ=(2π/λ)・(Δn・d)=π …(2)
例えば、第1発光素子LD1から出射される青レーザー光の中心波長λbを第1波長としたとき、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の各々の位相差Γは、波長λbの1/2相当に設定される。
同様に、第2発光素子LD2から出射される緑レーザー光の中心波長λgを第2波長としたとき、第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14の各々の位相差Γは、波長λgの1/2相当に設定される。
さらに、第3発光素子LD3から出射される赤レーザー光の中心波長λrを第3波長としたとき、第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16の各々の位相差Γは、波長λrの1/2相当に設定される。
なお、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の各々の屈折率異方性Δn及び厚さdは同一であり、第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14の各々の屈折率異方性Δn及び厚さdは同一であり、第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16の各々の屈折率異方性Δn及び厚さdは同一である。但し、第1液晶層LC11、第3液晶層LC13、及び、第5液晶層LC15の各々の屈折率異方性Δnは、互いに異なる場合があり得る。また、第1液晶層LC11、第3液晶層LC13、及び、第5液晶層LC15の各々の厚さdは、互いに異なる場合があり得る。
図10は、図9に示した第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12における配向パターンの一例を示す図である。
図10には、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の各々のX-Y平面における空間位相の一例が示されている。ここに示す空間位相は、液晶構造体LS1に含まれる液晶分子LM1の配向方向として示している。
図中の点線で示した同心円では、空間位相が揃っている。あるいは、隣接する2つの同心円で囲まれた環状領域では、液晶分子LM1の配向方向が揃っている。但し、隣接する環状領域の液晶分子LM1の配向方向は、互いに異なっている。
例えば、第1液晶層LC11は、X-Y平面において、第1環状領域C1と、第2環状領域C2と、を有している。第2環状領域C2は、第1環状領域C1の外側に位置している。第1環状領域C1は、同一方向に配向した複数の第1液晶分子LM111によって構成されている。また、第2環状領域C2は、同一方向に配向した複数の第2液晶分子LM112によって構成されている。第1液晶分子LM111の配向方向は、第2液晶分子LM112の配向方向とは異なっている。
また、同心円の中心Oから径方向に沿って並んだ液晶分子LM1の配向方向は、互いに異なり、連続的に変化している。つまり、図示したX-Y平面内において、第1液晶層LC11の空間位相は、径方向に沿って異なり、連続的に変化している。
同様に、第2液晶層LC12は、X-Y平面において、第1環状領域C1と、第2環状領域C2と、を有している。第2環状領域C2は、第1環状領域C1の外側に位置している。第1環状領域C1は、同一方向に配向した複数の第1液晶分子LM111によって構成されている。また、第2環状領域C2は、同一方向に配向した複数の第2液晶分子LM112によって構成されている。第1液晶分子LM111の配向方向は、第2液晶分子LM112の配向方向とは異なっている。
また、同心円の中心Oから径方向に沿って並んだ液晶分子LM1の配向方向は、互いに異なり、連続的に変化している。つまり、図示したX-Y平面内において、第2液晶層LC12の空間位相は、径方向に沿って異なり、連続的に変化している。
第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の関係に着目すると、第2液晶層LC12の第1環状領域C1は、第3方向Zにおいて、第1液晶層LC11の第1環状領域C1に重畳している。第2液晶層LC12の第2環状領域C2は、第3方向Zにおいて、第1液晶層LC11の第2環状領域C2に重畳している。第2液晶層LC12において第1環状領域C1及び第2環状領域C2を囲む円の中心Oは、第3方向Zにおいて、第1液晶層LC11において第1環状領域C1及び第2環状領域C2を囲む円の中心Oに重畳している。
但し、第2液晶層LC12の第1環状領域C1における第1液晶分子LM111は、X-Y平面において、第1液晶層LC11の第1環状領域C1における第1液晶分子LM111とは異なる方向に配向している。また、第2液晶層LC12の第2環状領域C2における第2液晶分子LM112は、X-Y平面において、第1液晶層LC11の第2環状領域C2における第2液晶分子LM112とは異なる方向に配向している。
そして、第2液晶層LC12の第1液晶分子LM111の配向方向は、X-Y平面において、中心Oを通る線OLについて、第1液晶層LC11の第1液晶分子LM111の配向方向と線対称である。また、第2液晶層LC12の第2液晶分子LM112の配向方向は、X-Y平面において、線OLについて、第1液晶層LC11の第2液晶分子LM112の配向方向と線対称である。
このように、図9及び図10で説明した第1レンズ素子11の第1液晶層LC11は、図6を参照して説明したような焦点距離f1のレンズ作用を発揮し、また、第2レンズ素子12の第2液晶層LC12は、図7を参照して説明したような焦点距離f2のレンズ作用を発揮する。
ここで、第1液晶層LC11に着目する。簡易的に焦点距離をfと表記し、X-Y平面における中心Oからの半径をrと表記し、中心Oから半径rの位置での液晶分子LM1の傾きをθ(r)と表記したとき、図中の式(3)の関係が成り立つ。つまり、焦点距離fは、位相差には依存しないものの、波長λによって異なる。
要するに、第1液晶層LC11が第1波長の光に対して焦点距離fのレンズ作用を発揮するように構成されたとしても、場合によっては第2波長及び第3波長の光に対して焦点距離fとは異なる焦点距離のレンズ作用を発揮してしまう。このため、第1液晶層LC11は、第1波長の光に対して焦点距離fのレンズ作用を発揮する一方で、第2波長及び第3波長の光に対してはレンズ作用をほとんど発揮しない。具体的には、図11を参照しながら説明する。
第3液晶層LC13、第4液晶層LC14、第5液晶層LC15、及び、第6液晶層LC16も、第1液晶層LC11と同様に、液晶分子の配向方向が揃った環状領域を複数有しており、隣接する環状領域の液晶分子の配向方向が互いに異なっている。
第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14における液晶分子LM1の配向パターンは、図中の式(3)に基づき、第2波長の光に対して焦点距離fのレンズ作用を発揮するように設定されている。また、第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14は、第1波長及び第3波長の光に対してはレンズ作用をほとんど発揮しない。具体的には、図11を参照しながら説明する。
第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16における液晶分子LM1の配向パターンは、図中の式(3)に基づき、第3波長の光に対して焦点距離fのレンズ作用を発揮するように設定されている。また、第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16は、第1波長及び第2波長の光に対してはレンズ作用をほとんど発揮しない。具体的には、図11を参照しながら説明する。
図11は、レンズ素子を構成する液晶層の波長特性を説明するための図である。
図11の上段は、第1波長(青波長:450nm)に好適な第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の波長特性を示す図である。図11の中段は、第2波長(緑波長:530nm)に好適な第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14の波長特性を示す図である。図11の下段は、第3波長(赤波長:630nm)に好適な第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16の波長特性を示す図である。
波長特性を示す各図において、横軸は波長(nm)であり、縦軸はΔn・d(nm)である。
上記の通り、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12には、第1波長の光に対して焦点距離fのレンズ作用を発揮し、第2波長及び第3波長の光に対してはレンズ作用をほとんど発揮しないことが要求される。
第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14には、第2波長の光に対して焦点距離fのレンズ作用を発揮し、第1波長及び第3波長の光に対してはレンズ作用をほとんど発揮しないことが要求される。
第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16には、第3波長の光に対して焦点距離fのレンズ作用を発揮し、第1波長及び第2波長の光に対してはレンズ作用をほとんど発揮しないことが要求される。
上記の式(2)で説明したように、位相差Γがπ、あるいは、(2n-1)πの条件を満たすとき、第1液晶層LC11、第2液晶層LC12、第3液晶層LC13、第4液晶層LC14、第5液晶層LC15、及び、第6液晶層LC16の各々は、所望のレンズ作用を発揮する。ここでのnは1以上の整数である。一方で、位相差Γが2π、あるいは、2nπの条件を満たすときには、第1液晶層LC11、第2液晶層LC12、第3液晶層LC13、第4液晶層LC14、第5液晶層LC15、及び、第6液晶層LC16の各々は、レンズ作用をほとんど発揮しない。
それゆえ、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12は、第1波長に対する(2n-1)πの位相差と、第2波長及び第3波長に対する2nπの位相差と、を有するように構成されている。図11の上段に示す例では、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12は、第1波長に対して9πに相当する位相差(Δn・d=2025nm)と、第2波長に対して6πに相当する位相差(Δn・d=1590nm)と、第3波長に対して4πに相当する位相差(Δn・d=1260nm)と、を有している。そして、第2波長に対する位相差は第1波長に対する位相差より小さく、第3波長に対する位相差は第2波長に対する位相差より小さい。つまり、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12の波長特性は、波長の増加に伴って位相差が単調に減少する。このような波長特性を有する第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12は、容易に作製することができる。
第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14は、第2波長に対する(2n-1)πの位相差と、第1波長及び第3波長に対する2nπの位相差と、を有するように構成されている。図11の中段に示す例では、第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14は、第1波長に対して6πに相当する位相差(Δn・d=1350nm)と、第2波長に対して3πに相当する位相差(Δn・d=795nm)と、第3波長に対して2πに相当する位相差(Δn・d=630nm)と、を有している。そして、第2波長に対する位相差は第1波長に対する位相差より小さく、第3波長に対する位相差は第2波長に対する位相差より小さい。つまり、第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14の波長特性は、波長の増加に伴って位相差が単調に減少する。このような波長特性を有する第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14も、容易に作製することができる。
第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16は、第3波長に対する(2n-1)πの位相差と、第1波長及び第2波長に対する2nπの位相差と、を有するように構成されている。図11の下段に示す例では、第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16は、第1波長に対して6πに相当する位相差(Δn・d=1350nm)と、第2波長に対して4πに相当する位相差(Δn・d=1060nm)と、第3波長に対して3πに相当する位相差(Δn・d=945nm)と、を有している。そして、第2波長に対する位相差は第1波長に対する位相差より小さく、第3波長に対する位相差は第2波長に対する位相差より小さい。つまり、第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16の波長特性は、波長の増加に伴って位相差が単調に減少する。このような波長特性を有する第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16も、容易に作製することができる。
なお、図11に示す位相差は一例であり、波長の増加に伴って位相差が単調に減少すればよい。例えば、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12は、第1波長に対して7πまたは5πに相当する位相差と、第2波長に対して4πに相当する位相差と、第3波長に対して2πに相当する位相差と、を有するように構成されてもよい。
これにより、第1液晶層LC11及び第2液晶層LC12は、第1波長の光を焦点距離fの位置に集束し、第3液晶層LC13及び第4液晶層LC14は、第2波長の光を焦点距離fの位置に集束し、第5液晶層LC15及び第6液晶層LC16は、第3波長の光を焦点距離fの位置に集束することができる。
以上、図5乃至図11を参照して説明したレンズ部10の第1構成例を適用することにより、第1波長、第2波長、及び、第3波長の各々の光について、焦点距離fを一致させることができる。
図12は、表示装置DSPの光学作用を説明するための図である。
ここでは、表示パネル2から出射される表示光DLのうち第1波長の光に対する光学作用を説明し、また、レンズ部10のうち第1レンズ素子11及び第2レンズ素子12のレンズ作用について説明する。
まず、表示パネル2は、第1直線偏光LP1の表示光DLを出射する。ここでの第1直線偏光LP1とは、例えば紙面に垂直な方向に振動する直線偏光である。表示光DLは、第1位相差板R1を透過する際に、1/4波長の位相差が付与される。これにより、表示光DLは、第1位相差板R1を透過した後に、第1円偏光CP1に変換される。ここでの第1円偏光CP1とは、例えば左回りの円偏光である。
第1位相差板R1を透過した第1円偏光CP1のうち、一部の第1円偏光CP1は半透過層HMを透過し、他の第1円偏光CP1は半透過層HMで反射される。半透過層HMを透過した第1円偏光CP1は、第2位相差板R2を透過する際に、1/4波長の位相差が付与され、第2直線偏光LP2に変換される。ここでの第2直線偏光LP2とは、第1直線偏光LP1とは直交する方向、つまり紙面に平行な方向に振動する直線偏光である。
なお、第1円偏光CP1が半透過層HMで反射された際には、第1円偏光CP1とは逆回りの第2円偏光CP2に変換される。ここでの第2円偏光CP2とは、例えば右回りの円偏光である。半透過層HMで反射された第2円偏光CP2は、第1位相差板R1を透過して第2直線偏光LP2に変換され、表示パネル2において吸収される。
第2位相差板R2を透過した第2直線偏光LP2は、反射偏光板PRで反射される。反射偏光板PRで反射された第2直線偏光LP2は、第2位相差板R2を透過して第1円偏光CP1に変換される。
第2位相差板R2を透過した第1円偏光CP1のうち、一部の第1円偏光CP1は半透過層HMで反射され、他の第1円偏光CP1は半透過層HMを透過する。第1円偏光CP1が半透過層HMで反射された際には、第2円偏光CP2に変換される。半透過層HMで反射された第2円偏光CP2は、第2位相差板R2を透過して第1直線偏光LP1に変換される。
なお、半透過層HMを透過した第1円偏光CP1は、第1位相差板R1を透過して第1直線偏光LP1に変換される。
第2位相差板R2を透過した第1直線偏光LP1は、反射偏光板PRを透過し、さらに、第3位相差板R3を透過して第1円偏光CP1に変換される。第3位相差板R3を透過した第1円偏光CP1は、レンズ部10の第1レンズ素子11において、第2円偏光CP2に変換されるとともにレンズ作用を受けて集束される。さらに、第1レンズ素子11を透過した第2円偏光は、第2レンズ素子12において、第1円偏光CP1に変換されるとともにレンズ作用を受けて、ユーザの瞳Eに集束される。
また、表示光DLのうち第2波長の光は、第1波長の光と同様に、レンズ部10のうち第3レンズ素子13及び第4レンズ素子14のレンズ作用によりユーザの瞳Eに集束される。表示光DLのうち第3波長の光も、第1波長の光と同様に、レンズ部10のうち第5レンズ素子15及び第6レンズ素子16のレンズ作用によりユーザの瞳Eに集束される。
このような表示装置DSPによれば、光学システム4は、半透過層HMと反射偏光板PRとの間を3回通る光路を有している。つまり、光学システム4において、半透過層HMと反射偏光板PRとの間の光学的な距離は、実際の半透過層HMと反射偏光板PRとの間隔(あるいは空気層4Cの厚さ)の約3倍となる。表示パネル2は、レンズ作用を有するレンズ部10の焦点よりも内側に設置されている。これにより、ユーザは、拡大された虚像を観察することができる。
また、照明装置3はスペクトル幅が狭い光を出射するレーザー光源を備え、また、レンズ部10の各レンズ素子の焦点距離はレーザー光源から出射される光の中心波長に合わせて最適化されている。これにより、第1波長、第2波長、及び、第3波長の光を効率よく且つ同一の焦点距離で集束することができ、鮮明な画像をユーザに視認させることができる。
さらに、ガラスや樹脂などで形成された光学部品を備える光学システムと比較して、第3方向Zに沿った厚さを薄くすることができ、しかも、軽量化を実現することができる。
なお、図12を参照して説明した第1直線偏光LP1を第2直線偏光LP2に置換してもよいし、第1円偏光CP1を第2円偏光CP2に置換してもよい。
《レンズ部の第2構成例》
図13Aは、図3に示したレンズ部10の第2構成例を示す断面図である。
レンズ部10は、第1液晶層LC111を有する第1レンズ素子111と、第2液晶層LC112を有する第2レンズ素子112と、第3液晶層LC113を有する第3レンズ素子113と、第1レンズ素子111と第2レンズ素子112との間に配置された第1位相変換素子PC1と、第2レンズ素子112と第3レンズ素子113との間に配置された第2位相変換素子PC2と、を備えている。
一例では、第1レンズ素子111は、第3方向Zにおいて、第3位相差板R3と対向している。また、第1レンズ素子111、第1位相変換素子PC1、第2レンズ素子112、第2位相変換素子PC2、及び、第3レンズ素子113は、第3方向Zに沿ってこの順に積層されている。
第2構成例における第1レンズ素子111、第2レンズ素子112、及び、第3レンズ素子113の各々は、図6を参照して説明した第1構成例の第1レンズ素子11と同様に、例えば、第1円偏光を第2円偏光に変換しつつ集束し、また、第2円偏光を第1円偏光に変換しつつ発散するレンズ作用を有している。第1レンズ素子111の第1液晶層LC111、第2レンズ素子112の第2液晶層LC112、及び、第3レンズ素子113の第3液晶層LC113は、図9及び図10を参照して説明した第1液晶層LC11と同様に構成されている。これにより、第1レンズ素子111、第2レンズ素子112、及び、第3レンズ素子113の各々のレンズ作用が発揮される。
第1位相変換素子PC1及び第2位相変換素子PC2は、円偏光の回転方向を波長毎に制御するものである。
図14は、図13Aに示したレンズ部10のレンズ作用を説明するための図である。
第1レンズ素子111は、第1波長(青波長)B、第2波長(緑波長)G、及び、第3波長(赤波長)Rの光に対してそれぞれπあるいは(2n-1)πの位相差を有している。第1レンズ素子111は、第1波長Bの第1円偏光B1を第2円偏光B2に変換しつつ集束し、第2波長Gの第1円偏光G1を第2円偏光G2に変換しつつ集束し、第3波長Rの第1円偏光R1を第2円偏光R2に変換しつつ集束するレンズ作用を有している。第1波長Bの光に対する焦点距離f1Bは第2波長Gの光に対する焦点距離f1Gより大きく、第2波長Gの光に対する焦点距離f1Gは第3波長Rの光に対する焦点距離f1Rより大きい(f1B>f1G>f1R)。
第1位相変換素子PC1は、第1波長B及び第2波長Gの光に対してそれぞれπあるいは(2n-1)πの位相差と、第3波長Rの光に対して2πあるいは2nπの位相差と、を有している。このため、第1位相変換素子PC1は、第1レンズ素子111を透過した第2円偏光B2を第1円偏光B1に変換し、第2円偏光G2を第1円偏光G1に変換し、第2円偏光R2の偏光状態を維持する。
第2レンズ素子112は、第1波長B、第2波長G、及び、第3波長Rの光に対してそれぞれπあるいは(2n-1)πの位相差を有している。第2レンズ素子112は、第1位相変換素子PC1を透過した第1円偏光B1を第2円偏光B2に変換しつつ集束し、第1円偏光G1を第2円偏光G2に変換しつつ集束し、第2円偏光R2を第1円偏光R1に変換しつつ発散するレンズ作用を有している。第1波長Bの光に対する焦点距離f2Bは第2波長Gの光に対する焦点距離f2Gより大きく、第2波長Gの光に対する焦点距離f2Gは第3波長Rの光に対する焦点距離f2R(絶対値)より大きい(f2B>f2G>f2R)。
第2位相変換素子PC2は、第1波長B及び第3波長Rの光に対してそれぞれπあるいは(2n-1)πの位相差と、第2波長Gの光に対して2πあるいは2nπの位相差と、を有している。このため、第2位相変換素子PC2は、第2レンズ素子112を透過した第2円偏光B2を第1円偏光B1に変換し、第2円偏光G2の偏光状態を維持し、第1円偏光R1を第2円偏光R2に変換する。
第3レンズ素子113は、第1波長B、第2波長G、及び、第3波長Rの光に対してそれぞれπあるいは(2n-1)πの位相差を有している。第3レンズ素子113は、第2位相変換素子PC2を透過した第1円偏光B1を第2円偏光B2に変換しつつ集束し、第2円偏光G2を第1円偏光G1に変換しつつ発散し、第2円偏光R2を第1円偏光R1に変換しつつ発散するレンズ作用を有している。第1波長Bの光に対する焦点距離f3Bは第2波長Gの光に対する焦点距離f3G(絶対値)より大きく、第2波長Gの光に対する焦点距離f3Gは第3波長Rの光に対する焦点距離f3R(絶対値)より大きい(f3B>f3G>f3R)。
第1レンズ素子111の焦点距離f1B、f1G、f1R、第2レンズ素子112の焦点距離f2B、f2G、f2R、及び、第3レンズ素子113の焦点距離f3B、f3G、f3Rは、図中の式(4)、(5)、(6)を満たすように設定される。なお、ここでは、レンズ間距離が極めて小さい場合を想定している。これにより、レンズ部10における第1波長Bの焦点距離fB、第2波長Gの焦点距離fG、及び、第3波長Rの焦点距離fRは、いずれも同一の焦点距離fとなる。つまり、第1波長B、第2波長G、及び、第3波長Rの光は、同一の焦点距離で集束される。
図15は、第1位相変換素子PC1及び第2位相変換素子PC2の波長特性を説明するための図である。
図15の上段は、第1位相変換素子PC1の波長特性を示す図である。図15の下段は、第2位相変換素子PC2の波長特性を示す図である。波長特性を示す各図において、横軸は波長(nm)であり、縦軸はΔn・d(nm)である。
上記の通り、第1位相変換素子PC1には、第1波長(青波長:450nm)の光に対しては円偏光の回転方向を変換し、第2波長(緑波長:530nm)の光に対しては円偏光の回転方向を変換し、第3波長(赤波長:630nm)の光に対しては円偏光の回転方向を維持することが要求される。
第2位相変換素子PC2には、第1波長の光に対しては円偏光の回転方向を変換し、第2波長の光に対しては円偏光の回転方向を維持し、第3波長の光に対しては円偏光の回転方向を変換することが要求される。
それゆえ、nを1以上の整数としたとき、第1位相変換素子PC1は、第1波長に対する(2n-1)πの位相差と、第2波長に対する(2n-1)πの位相差と、第3波長に対する2nπの位相差と、を有するように構成されている。図15の上段に示す例では、第1位相変換素子PC1は、第1波長に対して7πに相当する位相差(Δn・d=1575nm)と、第2波長に対して5πに相当する位相差(Δn・d=1325nm)と、第3波長に対して4πに相当する位相差(Δn・d=1260nm)と、を有している。そして、第2波長に対する位相差は第1波長に対する位相差より小さく、第3波長に対する位相差は第2波長に対する位相差より小さい。つまり、第1位相変換素子PC1の波長特性は、波長の増加に伴って位相差が単調に減少する。
第2位相変換素子PC2は、第1波長に対する(2n-1)πの位相差と、第2波長に対する2nπの位相差と、第3波長に対する(2n-1)πの位相差と、を有するように構成されている。図15の下段に示す例では、第2位相変換素子PC2は、第1波長に対して5πに相当する位相差(Δn・d=1125nm)と、第2波長に対して2πに相当する位相差(Δn・d=530nm)と、第3波長に対してπに相当する位相差(Δn・d=315nm)と、を有している。そして、第2波長に対する位相差は第1波長に対する位相差より小さく、第3波長に対する位相差は第2波長に対する位相差より小さい。つまり、第2位相変換素子PC2の波長特性は、波長の増加に伴って位相差が単調に減少する。
なお、図15に示す位相差は一例であり、波長の増加に伴って位相差が単調に減少すればよい。例えば、第1位相変換素子PC1は、第1波長に対して5πに相当する位相差と、第2波長に対して3πに相当する位相差と、第3波長に対して2πに相当する位相差と、を有するように構成されてもよい。
図16は、レンズ素子を構成する液晶層の波長特性を説明するための図である。
横軸は波長(nm)であり、縦軸はΔn・d(nm)である。
上記の通り、第1レンズ素子111、第2レンズ素子112、及び、第3レンズ素子113の各々には、第1波長(青波長:450nm)の光に対しては円偏光の回転方向を変換し、第2波長(緑波長:530nm)の光に対しては円偏光の回転方向を変換し、第3波長(赤波長:630nm)の光に対しては円偏光の回転方向を変換することが要求される。
それゆえ、第1レンズ素子111、第2レンズ素子112、及び、第3レンズ素子113の各々は、第1波長に対する(2n-1)πの位相差と、第2波長に対する(2n-1)πの位相差と、第3波長に対する(2n-1)πの位相差と、を有するように構成されている。なお、nは1以上の整数である。
図16には、第1レンズ素子111、第2レンズ素子112、及び、第3レンズ素子113の各々の理想的な波長特性が示されている。図16に示す例では、第1レンズ素子111、第2レンズ素子112、及び、第3レンズ素子113の各々は、第1波長、第2波長、及び、第3波長に対してそれぞれπに相当する位相差を有している。そして、第2波長に対する位相差は第1波長に対する位相差より小さく、第3波長に対する位相差は第2波長に対する位相差より小さい。つまり、ここに示した波長特性は、波長の増加に伴って位相差が単調に増加する逆波長分散特性に相当する。
このようなレンズ部10の第2構成例を適用した場合についても、表示装置DSPは、図12を参照して説明したのと同様の光学作用を発揮し、第1構成例と同様の効果を得ることができる。
上記の第1構成例と第2構成例とを組み合わせてもよい。具体的には、図13Bに示すように、レンズ部10は、さらに、第1レンズ素子111に組み合わせる第4レンズ素子と、第2レンズ素子112に組み合わせる第5レンズ素子と、第3レンズ素子113に組み合わせる第6レンズ素子と、を備える。第4レンズ素子は、第1レンズ素子111と同一構成であり、第1レンズ素子111の表裏を反転したものに相当する。第5レンズ素子は、第2レンズ素子112と同一構成であり、第2レンズ素子112の表裏を反転したものに相当する。第6レンズ素子は、第3レンズ素子113と同一構成であり、第3レンズ素子113の表裏を反転したものに相当する。このような構成例によれば、第1構成例及び第2構成例の相乗効果を得ることができる。
《実施例2》
図17は、表示装置DSPの実施例2を示す断面図である。
図17に示す実施例2は、図3に示した実施例1と比較して、第2位相差板R2、反射偏光板PR、及び、第3位相差板R3を第1選択反射部201に置換した点で相違している。
すなわち、表示装置DSPは、表示パネル2と、照明装置3と、光学システム4と、を備えている。表示パネル2及び照明装置3については、図3に示した実施例1と同一の参照符号を付して詳細な説明を省略するが、表示パネル2は、表示領域DAにおいて直線偏光の表示光DLを出射するように構成されている。
光学システム4の第1構造体4Aは、第1位相差板R1と、半透過層HMと、を備えている。第1位相差板R1は、1/4波長板である。半透過層HMは、入射光のうちの一部の光を透過し、その他の光を反射するものである。
第1位相差板R1及び半透過層HMは、この順に、第3方向Zに沿って積層されている。第1位相差板R1は表示パネル2に接し、半透過層HMは第1位相差板R1に接し、第1位相差板R1は表示パネル2と半透過層HMとの間に配置されている。
光学システム4の第2構造体4Bは、第1選択反射部201と、レンズ部10と、を備えている。第1選択反射部201は、後に詳述するが、コレステリック液晶層を有する光学素子を備えている。レンズ部10は、上記の図5等を参照して説明した第1構成例を適用することができ、あるいは、上記の図13A等を参照して説明した第2構成例を適用することができ、あるいは、上記の図13Bを参照して説明した他の構成例を適用することができる。
第1選択反射部201及びレンズ部10は、この順に、第3方向Zに沿って積層されている。レンズ部10は、第1選択反射部201に接している。第1選択反射部201は、半透過層HMから離間しており、第3方向Zにおいて、空気層4Cを介して半透過層HMと対向している。また、第1選択反射部201は、半透過層HMとレンズ部10との間に配置されている。
図18は、図17に示した第1選択反射部201の一構成例を示す断面図である。
第1選択反射部201は、第1光学素子21と、第2光学素子22と、第3光学素子23と、を備えている。
一例では、第3光学素子23は、第3方向Zにおいて、レンズ部10と対向している。また、第1光学素子21、第2光学素子22、及び、第3光学素子23は、第3方向Zに沿ってこの順に積層されているが、積層順については図示した例とは異なっていてもよい。
第1光学素子21は、第1波長(例えば青波長B)の光のうち、第1円偏光を半透過層HMに向けて反射し、第2円偏光を透過する第1コレステリック液晶層LC21を有している。
第2光学素子22は、第2波長(例えば緑波長G)の光のうち、第1円偏光を半透過層HMに向けて反射し、第2円偏光を透過する第2コレステリック液晶層LC22を有している。
第3光学素子23は、第3波長(例えば赤波長R)の光のうち、第1円偏光を半透過層HMに向けて反射し、第2円偏光を透過する第3コレステリック液晶層LC23を有している。
図19は、図18に示した第1光学素子21の一例を示す断面図である。
ここでは、第1光学素子21の第1コレステリック液晶層LC21について説明する。なお、第1光学素子21は、透明基板及び配向膜を備えている場合があり得るが、ここでは図示及び説明を省略する。
第1コレステリック液晶層LC21は、第3方向Zに沿った厚さd2を有している。なお、図19では、図面の簡略化のため、1つの液晶分子LM2は、X-Y平面内に位置する複数の液晶分子のうち、平均的配向方向を向いている液晶分子を代表して示している。
すなわち、第1コレステリック液晶層LC21は、複数の液晶構造体LS21を有している。1つの液晶構造体LS21に着目すると、液晶構造体LS21は、その一端側に位置する液晶分子LM21と、その他端側に位置する液晶分子LM22と、を有している。液晶分子LM21及び液晶分子LM22を含む複数の液晶分子LM2は、旋回しながら第3方向Zに沿って螺旋状に積み重ねられている。液晶分子LM21の配向方向、及び、液晶分子LM22の配向方向は、ほぼ一致している。液晶構造体LS21は、螺旋ピッチPを有している。螺旋ピッチPは、螺旋の1周期(360度)を示す。例えば、第1コレステリック液晶層LC21の厚さd2は、螺旋ピッチPの数倍以上である。
また、第1コレステリック液晶層LC21において、第1方向Xに沿って隣接する複数の液晶構造体LS21は、互いに配向方向が揃っている。同様に、第2方向Yに沿って隣接する複数の液晶構造体LS21についても、互いに配向方向が揃っている。つまり、複数の液晶分子LM21の配向方向は、ほぼ一致している。また、複数の液晶分子LM22の配向方向も、ほぼ一致している。
第1コレステリック液晶層LC21は、一点鎖線で示すような複数の反射面LMRを有している。複数の反射面LMRは、X-Y平面に沿って形成され、互いに略平行である。反射面LMRは、ブラッグの法則に従って、入射光のうち、一部の円偏光を反射し、他の円偏光を透過する。ここでの反射面LMRは、液晶分子LM2の配向方向が揃った面、あるいは、空間位相が揃った面(等位相面)に相当する。
液晶構造体LS21は、第1波長の光のうち、液晶構造体LS21の旋回方向と同じ旋回方向の円偏光を反射する。例えば、液晶構造体LS21の旋回方向が右回りの場合、第1波長の光のうち、右回りの円偏光を反射し、左回りの円偏光を透過する。同様に、液晶構造体LS21の旋回方向が左回りの場合、第1波長の光のうち、左回りの円偏光を反射し、右回りの円偏光を透過する。
このような第1コレステリック液晶層LC21は、液晶分子LM21及び液晶分子LM22を含む液晶分子LM2の配向方向が固定された状態で硬化している。つまり、液晶分子LM2の配向方向は、電界に応じて制御されるものではない。このため、第1光学素子21は、配向制御のための電極を備えていない。
液晶構造体LS21の螺旋ピッチをP、異常光に対する屈折率をne、常光に対する屈折率をnoと記載すると、一般的に、垂直入射した光に対するコレステリック液晶層の選択反射帯域Δλは、「(no-ne)*P」で示される。このため、液晶構造体LS21の螺旋ピッチP1、屈折率ne及びnoは、反射面LMRにおいて第1波長の円偏光を効率よく反射するために、第1波長が第1コレステリック液晶層LC21の選択反射波長帯Δλに含まれるよう設定される。
第2光学素子22の第2コレステリック液晶層LC22も、第1コレステリック液晶層LC21と同様に、複数の液晶構造体LS22を有している。液晶構造体LS22の螺旋ピッチP2、屈折率ne及びnoは、第2コレステリック液晶層LC22の反射面LMRにおいて第2波長の円偏光を効率よく反射するために、第2波長が第2コレステリック液晶層LC22の選択反射波長帯Δλに含まれるよう設定される。
第3光学素子23の第3コレステリック液晶層LC23も、第1コレステリック液晶層LC21と同様に、複数の液晶構造体LS23を有している。液晶構造体LS23の螺旋ピッチP3、屈折率ne及びnoは、第3コレステリック液晶層LC23の反射面LMRにおいて第3波長の円偏光を効率よく反射するために、第3波長が第3コレステリック液晶層LC23の選択反射波長帯Δλに含まれるよう設定される。
図20は、図18に示した第1光学素子21、第2光学素子22、及び、第3光学素子23を説明するための図である。
第1光学素子21は、第1波長(青波長)の第1円偏光を反射し、第1波長の第2円偏光を透過するように構成されている。つまり、第1コレステリック液晶層LC21に含まれる液晶構造体LS21の螺旋ピッチP1は、照明装置3の第1発光素子LD1から出射される青レーザー光の中心波長λbに対応するように最適化されている。
第2光学素子22は、第2波長(緑波長)の第1円偏光を反射し、第2波長の第2円偏光を透過するように構成されている。つまり、第2コレステリック液晶層LC22に含まれる液晶構造体LS22の螺旋ピッチP2は、照明装置3の第2発光素子LD2から出射される緑レーザー光の中心波長λgに対応するように最適化されている。このため、第2光学素子22における螺旋ピッチP2は、第1光学素子21における螺旋ピッチP1より大きい。
第3光学素子23は、第3波長(赤波長)の第1円偏光を反射し、第3波長の第2円偏光を透過するように構成されている。つまり、第3コレステリック液晶層LC23に含まれる液晶構造体LS23の螺旋ピッチP3は、照明装置3の第3発光素子LD3から出射される赤レーザー光の中心波長λrに対応するように最適化されている。このため、第3光学素子23における螺旋ピッチP3は、第2光学素子22における螺旋ピッチP2より大きい。
なお、図20では、第1旋回方向に旋回した液晶構造体を拡大して模式的に示している。液晶構造体LS21、液晶構造体LS22、及び、液晶構造体LS23は、すべて同一方向に旋回し、いずれも第1円偏光を反射するように構成されている。
図21は、表示装置DSPの光学作用を説明するための図である。
ここでは、表示パネル2から出射される表示光DLのうち第1波長の光に対する光学作用を説明する。
まず、表示パネル2は、第1直線偏光LP1の表示光DLを出射する。表示光DLは、第1位相差板R1を透過して第1円偏光CP1に変換される。
第1位相差板R1を透過した第1円偏光CP1のうち、一部の第1円偏光CP1は半透過層HMを透過し、他の第1円偏光CP1は半透過層HMで反射される。半透過層HMを透過した第1円偏光CP1は、第1選択反射部201において反射される。
なお、第1円偏光CP1が半透過層HMで反射された際には、第2円偏光CP2に変換される。半透過層HMで反射された第2円偏光CP2は、第1位相差板R1を透過して第2直線偏光LP2に変換され、表示パネル2において吸収される。
第1選択反射部201で反射された第1円偏光CP1のうち、一部の第1円偏光CP1は半透過層HMを透過し、他の第1円偏光CP1は半透過層HMで反射される。第1円偏光CP1が半透過層HMで反射された際には、第2円偏光CP2に変換される。
なお、半透過層HMを透過した第1円偏光CP1は、第1位相差板R1を透過して第1直線偏光LP1に変換される。
半透過層HMで反射された第2円偏光CP2は、第1選択反射部201を透過する。第1選択反射部201を透過した第2円偏光CP2は、レンズ部10のレンズ作用によりユーザの瞳Eに集光される。
このような実施例2においても、上記の実施例1と同様の効果が得られる。加えて、光学システム4を構成する部品点数を削減することができる。
なお、図21を参照して説明した第1直線偏光LP1を第2直線偏光LP2に置換してもよいし、第1円偏光CP1を第2円偏光CP2に置換してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位を改善することが可能なレンズ部及び表示装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ヘッドマウントディスプレイ 2…表示パネル 3…照明装置 4…光学システム
DSP…表示装置
R1…第1位相差板 R2…第2位相差板 R3…第3位相差板 HM…半透過層 PR…反射偏光板
10…レンズ部 11…第1レンズ素子 12…第2レンズ素子 13…第3レンズ素子 14…第4レンズ素子 15…第5レンズ素子 16…第6レンズ素子
201…第1選択反射部 21…第1光学素子 LC21…第1コレステリック液晶層 22…第2光学素子 LC22…第2コレステリック液晶層 23…第3光学素子 LC23…第3コレステリック液晶層

Claims (2)

  1. 偏光板を含み、直線偏光の表示光を出射するように構成された表示パネルと、
    半透過層と、
    前記表示パネルと前記半透過層との間に配置された第1位相差板と、
    第1直線偏光を透過し、前記第1直線偏光と直交する第2直線偏光を反射するように構成された反射偏光板と、
    前記半透過層と前記反射偏光板との間に配置された第2位相差板と、
    ンズ部と、
    前記反射偏光板と前記レンズ部との間に配置された第3位相差板と、
    を備え、
    前記レンズ部は、
    第1波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第1レンズ素子と、
    前記第1レンズ素子に積層され、前記第1波長の前記第2円偏光を前記第1波長の前記第1円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第2レンズ素子と、を備え、
    前記第1レンズ素子及び前記第2レンズ素子の各々は、第1液晶分子及び第2液晶分子を含む複数の液晶分子の配向方向が固定された状態で硬化した液晶層を有し、
    前記液晶層は、平面視において、複数の前記第1液晶分子が同一方向に配向した第1環状領域と、前記第1環状領域の外側で複数の前記第2液晶分子が同一方向に配向した第2環状領域と、を有し、
    前記第1環状領域を囲む円、及び、前記第2環状領域を囲む円は、同一の中心を有し、
    前記第1液晶分子の配向方向は、前記第2液晶分子の配向方向とは異なり、
    前記第1レンズ素子の前記第1環状領域は、前記第2レンズ素子の前記第1環状領域に重畳し、
    前記第1レンズ素子の前記第1液晶分子の配向方向は、平面視において、前記中心を通る線について、前記第2レンズ素子の前記第1液晶分子の配向方向と線対称であり、
    前記レンズ部は、前記反射偏光板から離間し、
    前記第1位相差板、前記第2位相差板、及び、前記第3位相差板は、1/4波長板である、表示装置。
  2. 偏光板を含み、直線偏光の表示光を出射するように構成された表示パネルと、
    半透過層と、
    前記表示パネルと前記半透過層との間に配置された第1位相差板と、
    ンズ部と、
    前記半透過層と前記レンズ部との間に配置され、前記半透過層から離間した第1選択反射部と、
    を備え、
    前記レンズ部は、
    第1波長の第1円偏光を逆回りの第2円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第1レンズ素子と、
    前記第1レンズ素子に積層され、前記第1波長の前記第2円偏光を前記第1波長の前記第1円偏光に変換しつつ集束するレンズ作用を有する第2レンズ素子と、を備え、
    前記第1レンズ素子及び前記第2レンズ素子の各々は、第1液晶分子及び第2液晶分子を含む複数の液晶分子の配向方向が固定された状態で硬化した液晶層を有し、
    前記液晶層は、平面視において、複数の前記第1液晶分子が同一方向に配向した第1環状領域と、前記第1環状領域の外側で複数の前記第2液晶分子が同一方向に配向した第2環状領域と、を有し、
    前記第1環状領域を囲む円、及び、前記第2環状領域を囲む円は、同一の中心を有し、
    前記第1液晶分子の配向方向は、前記第2液晶分子の配向方向とは異なり、
    前記第1レンズ素子の前記第1環状領域は、前記第2レンズ素子の前記第1環状領域に重畳し、
    前記第1レンズ素子の前記第1液晶分子の配向方向は、平面視において、前記中心を通る線について、前記第2レンズ素子の前記第1液晶分子の配向方向と線対称であり、
    前記レンズ部は、前記半透過層から離間し、
    前記第1位相差板は、1/4波長板であり、
    前記第1選択反射部は、
    第1波長の第1円偏光を前記半透過層に向けて反射し且つ前記第1波長の前記第1円偏光とは逆回りの第2円偏光を透過する第1コレステリック液晶層を有する第1光学素子を備える、表示装置。
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