本実施形態では、主に温室効果ガスの排出量を例にして説明するが、以下の情報を対象とすることもできる。対象とする情報(データ)は、E1、E2、E3、E4、E5、S1、S2、S3、S4、Gの情報、人権デューデリジェンス(以下、人権DD)である。E1、E2、E3、E4、E5は、環境に関する情報である。S1、S2、S3、S4は、社会に関する情報である。Gは、統治に関する情報である。これらの情報は、後述する取得部250で収集する。取得部250は、リアルタイムまたは定期的にこれらの情報の収集を実行する。なお、以下単に「排出量」と表記されている用語は、別段の定義づけがなされていない限り温室効果ガスの排出量を指すものとする。
E1は、気候変動のデータである。気候変動のデータは、タイプ(種類)が2種類ある。タイプは、移行リスクのタイプと、物理的リスクのタイプである。物理的リスクのタイプの気候変動のデータの例は、対象拠点の位置情報、拠点属性情報(建物情報など)、財務情報(資産価値など)、温室効果ガスの排出量等である。
E2は、汚染のデータである。汚染のデータの例は、有害物質の排出量、移動量、消費量、有害物質の廃棄実績、汚染が確認されている事業所と状況、大気汚染物質の排出量、水への排出物、無機汚染物質の排出量、オゾン層破壊物質の排出量、マイクロプラスチック、生産中に発生または使用される懸念物質の総量、調達される懸念物質の総量、出荷される懸念物質の総量、汚染に関連する影響から生じる重要なリスクと機会と財務的影響、事故や堆積物に関連する運営費や資本支出、インシデント(汚染をもたらした生産の中断など)、地域の生態学的閾値を決定するための目標(TNFD/SBTNベース)、採択した方針のサイトロケーション情報、目標の文脈情報とDNSH基準の欠点への対応等である。
E3は、水と海洋資源のデータである。水と海洋資源のデータの例は、取水量、排水量、水ストレス地域の拠点情報、水リサイクル率、COD(生物化学的酸素要求量)、BOD(化学的酸素要求量)、水資源および海洋資源に関する目標(TNFD/SBTNベース)、取水量の削減目標、排水量の削減目標、重大な水リスクを有する地域での総水使用量、流域の水質と水量に関する情報、水のリサイクルおよび再利用の総量、総貯水量および貯水量の変化、重要なリスク/機会の潜在的な財務的影響、関連製品・サービスにさらされるリスク等である。
E4は、生物多様性のデータである。生物多様性のデータの例は、事業活動の位置情報、事業セクター情報、財務情報(資産価値など)、TNFD/SDPIベースの目標設定、回避/最小化/回復/オフセット別の目標値、恒久的に保護されている土地の面積、復元された土地の面積、生態系の完全性が改善されたサイトの数、マテリアルなサイトの数および面積、LCAにもとづく土地利用、土地被覆の経年変化(例:森林伐採)、生態系の管理における経時的な変化、景観の空間的構成の変化、生態系の構造的連結性の変化、リスク/機会の財務的影響、リスクに晒される製品・サービス等である。
E5は、循環経済のデータである。循環経済のデータの例は、調達品の再生材使用量とその割合、廃棄物総量とその割合、修理可能性、分解可能性、SBTNベースの目標設定、資源利用・循環型経済関連の目標(循環型設計の増加, 循環型材料使用率の向上など)、生態学的閾値と割り当て、持続可能な調達に関連する目標、バリューチェーンに対する目標、再生可能な投入材料の絶対値および割合の重量、再利用またはリサイクルされた製品および材料(バージン以外)の絶対値と割合の両方における重量、生産工程から排出される材料情報(耐久性、再使用可能性、修理可能性、分解可能性、再製造・改修可能性など)、廃棄物の総量と割合(有害/非有害)、重要なリスク/機会による財務的影響、リスクとなる関連製品・サービス等である。
S1は、自社の従業員のデータである。自社の従業員のデータの例は、自社HRシステム上のデータ、労組とやり取りの履歴、従業員に関するインシデント等である。S2は、バリューチェーンの従業員のデータである。バリューチェーンの従業員のデータの例は、国連が定めるSAQをベースにアンケート形式で収集(業界毎や会社毎にカスタマイズ)したデータ等である。S3は、影響を受けるコミュニティのデータである。S4は、消費者、最終顧客のデータである。Gは、事業活動のデータである。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク300は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
ユーザ端末100は、排出主体となる企業等の事業主体のユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末100は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。ユーザは、ユーザ端末100を用いて管理サーバ200にアクセスし、排出量の計算を行うことができる。
管理サーバ200は、排出量の計算及び管理を行うコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
<管理サーバ>
図2は、管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク300に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ200の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ200の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
図3は、管理サーバ200のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ200は、計算部210と、入力部220と、記憶部230と、出力部240と、取得部250と、生成部260と、推定部270と、分析部280と、実行部290と、を備える。管理サーバ200を含む情報処理システムは、複数の機能を備えている。以降、これらの機能について説明する。
<<目標設定機能(第1機能)>>
図3を用いて、第1機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、排出量記憶部、ソリューション記憶部)と、計算部210(排出量計算部、単位削減量計算部、目標排出量計算部)と、入力部220と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。排出係数記憶部は、活動の種類に対応付けて排出係数を記憶することができる。排出係数記憶部は、事業主体を特定する情報(企業ID)と、活動の種類を示す情報(種類特定情報)とに対応付けて、排出係数を記憶することができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、事業主体による温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、事業主体による直接的な第1の排出量(スコープ1)、事業主体による間接的な第2の排出量(スコープ2)、及び事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業者による第3の排出量(スコープ3)を記憶することができる。また、排出量記憶部は、他の事業者に係る第3の排出量(スコープ3)に関し、カテゴリ別の第4の排出量を記憶することもできる。本実施形態では、排出量記憶部は、事業主体を示す企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。スコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルに規定されるスコープ及びカテゴリとすることができる。なお、カテゴリは省略されてもよい。
記憶部230を構成するソリューション記憶部は、排出量の削減を実現するソリューションに関する情報(ソリューション情報という。)を記憶する。ソリューションは、例えば、削減計画の策定や実行などに係るコンサルティングサービス、再エネ電力の調達、Jクレジットなどのオフセット取引など、温室効果ガスの排出量の削減やオフセットに係る各種のサービス及び商品を含むことができる。ソリューション記憶部は、ソリューションを特定する情報(ソリューションID)及び当該ソリューションの採用可能な業種に対応付けて、ソリューションにより削減されうる排出力の削減量を計算するための削減情報を記憶することができる。削減情報は、例えば、排出量に対する割合(パーセント)であってもよいし、活動量に乗じるための排出係数であってもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、事業主体の排出量(又は第1ないし第4の排出量の少なくともいずれか)を計算することができる。排出量計算部は、例えば、活動量の入力を受け付け、活動量の種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から取得し、取得した排出係数を活動量に乗じて活動ごとの排出量を計算し、スコープ及び/又はカテゴリ別に排出量を合計して排出量を計算することができる。なお、排出量計算部は、外部で計算された排出量の入力を受け付けるようにしてもよい。
入力部220は、事業主体による排出量の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける。基準時点及び目標時点は、例えば、年(年度)である。基準時点の排出量を基準として、削減目標割合だけ削減した目標排出量を目標時点に実現することを目標として設定することができる。入力部220は、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、第1ないし第3の削減目標割合を受け付けることができる。入力部220は、第3の排出量について、カテゴリ別の第4の削減目標割合を受け付けることもできる。
入力部220は、他の事業者から第3の削減目標割合を受け付けることができる。入力部220は、例えば、他の事業者(の従業者)が操作するユーザ端末100から第3の削減目標割合を受信することができる。入力部220は、他の事業者のユーザ端末100に対して、第3の削減目標割合の入力を指示するメッセージを送信し、メッセージに応じて他の事業者から入力された第3の削減目標割合を当該ユーザ端末100から受信することができる。
計算部210を構成する単位削減量計算部は、単位時間(単位期間)での排出量の削減量を計算する。単位時間は例えば1年であるが、四半期や月、週などとしてもよい。単位削減量計算部は、基準時点における排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量に削減目標割合を乗じて、基準時点から目標時点までに削減する削減量を計算する。単位削減量計算部は、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数(例えば年数)で割って、単位時間(例えば1年)あたりに削減する削減量の目標値(単位削減量)を計算することができる。単位削減量計算部は、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、第1ないし第3の単位削減量を計算することもできる。単位削減量計算部は、第3の排出量について、カテゴリ別の第4の単位削減量を計算することもできる。
計算部210を構成する目標排出量計算部は、単位時間(例えば1年)ごとの排出量の目標値(目標排出量という。)を計算する。目標排出量計算部は、基準時点から単位時間ごとに、基準時点の排出量から累積の単位削減量を減じて目標排出量を計算することができる。目標排出量計算部は、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、単位時間ごとの目標排出量(第1ないし第3の目標排出量)を計算することができる。目標排出量計算部は、第3の排出量について、単位時間ごとのカテゴリ別の第4の目標排出量を計算することができる。
出力部240は、単位時間ごとに目標排出量を出力することができる。出力部240は、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、目標排出量を出力することができる。出力部240は、第3の排出量について、カテゴリ別に第4の目標排出量を出力することができる。
出力部240は、排出量が登録されている期間については、排出量と目標排出量(合計又は第1ないし第4の排出量及び目標排出量)を対応付けて出力することができる。出力部240は、例えば、グラフ形式により排出量と目標排出力とを出力することができる。
出力部240は、ソリューションを導入した後の排出量(又は削減量)を可視化することもできる。出力部240は、例えば、ユーザ端末100からソリューションの指定を受け付け、指定されたソリューションに対応する削減情報をソリューション記憶部から読み出し、読み出した削減情報に基づいて排出量の削減量を計算し、排出量から削減量を減じた値(シミュレーション排出量)を計算し、シミュレーション排出量を出力することができる。出力部240は、排出量及び目標排出量とともに、シミュレーション排出量を出力することもできる。
<動作>
図4は、目標排出量を出力する処理(動作1)を説明する図である。
管理サーバ200は、自社のユーザが操作するユーザ端末100から基準時点、目標時点、及び削減割合の入力を受け付ける(S401)。管理サーバ200は、サプライチェーンの上流及び/又は下流の他の事業主体のユーザ端末100に対して、基準時点及び目標時点を設定した、削減割合を要求するリクエストを送信する(S402)。他の事業主体のユーザは、リクエストに応じてユーザ端末100に削減割合を入力し、管理サーバ200は、リクエストに応じてユーザ端末100から送信される削減割合を受信する(S403)。なお、他の事業主体において排出量を管理するシステムが削減割合を応答するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、自社のユーザから、他の事業主体による削減割合の入力を受け付けるようにしてもよい。
管理サーバ200は、基準時点から目標時点までの単位時間(例えば年)ごとの削減量を計算する(S404)。管理サーバ200は、例えば、基準時点の排出量を排出量記憶部から読み出し、読み出した排出量に削減割合を乗じて削減量を計算することができる。管理サーバ200は、スコープ1及び2のそれぞれについて、異なる削減割合を受け付けるようにしてもよい。また、スコープ3については、他の事業主体のユーザ端末100から取得した削減割合は、自社のスコープ1、2に係る削減割合とは異なることがある。管理サーバ200は、自社の企業ID及び基準時点に対応する排出量を排出量記憶部から読み出して、自社のユーザ端末100から受け付けた削減割合を乗じて目標削減量を計算するとともに、他の事業主体を示す企業ID及び基準時点に対応する排出量を排出量記憶部から読み出して他の事業者のユーザ端末100から受信した削減割合を乗じて目標削減量を計算するようにし、スコープ及び/又はカテゴリごとに目標削減量を合計することができる。
管理サーバ200は、基準時点から目標時点までの単位時間(例えば年)の数で目標削減量を割ることにより、単位時間ごとの削減量を計算し(S405)、基準時点の排出量から、累積した削減量を減じることにより、単位時間ごとの目標排出量を計算することができる(S405)。
管理サーバ200は、排出量が排出量記憶部に登録されている単位時間(年)については、排出量と目標排出量とを対応付けて出力することができる(S406)。管理サーバ200は、排出量が登録されていない単位時間(年)については、目標排出量のみを出力することができる。なお、管理サーバ200は、目標排出量ではなく単位時間ごとの削減量と排出量(登録されていれば)とを出力するようにしてもよい。
図5は、ソリューションにより削減した排出量を出力する処理(動作2)を説明する図である。
管理サーバ200は、ソリューションの指定を受け付け(S501)、受け付けたソリューション及び自社の業種に対応する削減情報をソリューション記憶部から読み出し、読み出した削減情報と、基準時点の排出量とに基づいて、ソリューションの導入により期待される削減量(期待削減量)を計算する(S502)。管理サーバ200は、基準時点から目標時点までの単位時間(例えば年)の数で期待削減量を割ることにより、単位時間ごとの期待削減量を計算し(S503)、基準時点の排出量から、累積した単位時間ごとの期待削減量を減じることにより、単位時間ごとのソリューションの導入により期待される排出量(期待排出量)を計算することができる(S504)。管理サーバ200は、排出量が排出量記憶部に登録されている単位時間(年)については、排出量及び目標排出量とともに、期待排出量を対応付けて出力することができる(S505)。管理サーバ200は、排出量が登録されていない単位時間(年)については、目標排出量と期待排出量とを対応付けて出力することができる。なお、管理サーバ200は、期待排出量ではなく単位時間ごとの期待削減量と排出量(登録されていれば)とを出力するようにしてもよい。
管理サーバ200の計算部210と、入力部220と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第1機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目A1(P025)]
事業主体による温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、前記事業主体による前記排出量の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける入力部と、前記基準時点に対応する前記排出量を前記排出量記憶部から取得し、取得した前記排出量に前記削減目標割合を乗じて削減量を計算し、計算した前記削減量を前記基準時点から前記目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量を計算する単位削減量計算部と、前記単位時間ごとに、前記基準時点に対応する前記排出量から累積の前記単位削減量を減じた目標排出量を計算する目標排出量計算部と、前記単位時間ごとに前記目標排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目A1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目A2]
項目A1に記載の情報処理システムであって、前記排出量記憶部は、前記事業主体による直接的な第1の排出量、前記事業主体による間接的な第2の排出量、及び前記事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業者による第3の排出量を記憶し、前記入力部は、前記第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、第1ないし第3の前記削減目標割合を受け付け、前記単位削減量計算部は、前記第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、第1ないし第3の前記単位削減量を計算し、前記目標排出量計算部は、前記第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、前記単位時間ごとの前記目標排出量を計算し、前記出力部は、前記第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、前記目標排出量を出力すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目A3]
項目A2に記載の情報処理システムであって、前記排出量記憶部は、前記他の事業者に係る前記第3の排出量に関し、カテゴリ別の第4の排出量を記憶し、前記入力部は、前記第3の排出量について、前記カテゴリ別の第4の前記削減目標割合を受け付け、前記単位削減量計算部は、前記第3の排出量について、前記カテゴリ別の第4の前記単位削減量を計算し、前記目標排出量計算部は、前記第3の排出量について、前記単位時間ごとの前記カテゴリ別の第4の前記目標排出量を計算し、前記出力部は、前記第3の排出量について、前記カテゴリ別に前記第4の目標排出量を出力すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目A4]
項目A2に記載の情報処理システムであって、前記入力部は、前記他の事業者から前記第3の削減目標割合を受け付けること、を特徴とする情報処理システム。
[項目A5]
項目A4に記載の情報処理システムであって、前記入力部は、前記他の事業者に対して、前記第3の削減目標割合の入力を指示するメッセージを送信し、前記メッセージに応じて前記他の事業者から入力される前記第3の削減目標割合を受け付けること、を特徴とする情報処理システム。
[項目A6]
項目A1に記載の情報処理システムであって、前記排出量の削減を実現するソリューションを特定する情報及び前記ソリューションにより削減されうる前記排出力の削減量を計算するための削減情報を記憶するソリューション記憶部を備え、前記出力部は、前記ソリューションの指定を受け付け、指定された前記ソリューションに対応する前記削減情報を前記ソリューション記憶部から読み出し、読み出した前記削減情報に基づいて前記排出量の前記削減量を計算し、前記排出量から前記削減量を減じた値を出力すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目A7]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。事業主体のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を記憶する記憶部と、事業主体のX情報の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける入力部と、基準時点に対応するX情報の値を記憶部から取得し、取得したX情報の値に削減目標割合を乗じて削減量を計算し、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量を計算する単位削減量計算部と、単位時間ごとに、基準時点に対応するX情報の値から累積の単位削減量を減じた目標値を計算する目標値計算部と、単位時間ごとに目標値を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<目標設定サジェスト機能(第2機能)>>
次に、第1機能の実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第2機能の実施形態とし、以下に詳述する。第2機能の実施形態では、GHGプロトコルの特にスコープ3に係る排出量の削減目標を策定する支援を行う。スコープ3に係る排出量は、排出量を算定しようとする事業主体に係るサプライチェーンの上流及び/又は下流を構成する事業主体(以下、サプライヤという。)による温室効果ガスの排出量である。第2機能を備える情報処理システムでは、サプライヤの削減目標を取り込んで、自社のスコープ3に係る排出量の削減目標の候補として提案する。
図3を用いて、第2機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出量記憶部、目標記憶部)と、取得部250(目標取得部)と、推定部270と、計算部210(削減率計算部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、サプライヤごとの温室効果ガスの排出量を特定する情報を記憶する。第2機能の実施形態では、排出量記憶部は、排出量を特定する情報として、活動量と排出原単位とを記憶するものとするが、排出量そのものを記憶するようにしてもよい。排出量記憶部は、サプライヤを示す企業ID、時間情報、サプライヤによる活動を特定するための情報(活動内容)、当該活動に係る活動量及び排出原単位を記憶することができる。時間情報は、例えば、年であってよい。時間情報として、年月、年月日などとすることもできる。
排出量記憶部はさらに、自社による直接的及び間接的な排出量(スコープ1、2に係る排出量)を特定する情報を記憶することができる。排出量記憶部は、自社のスコープ1、2に係る排出量を特定する情報として、排出量そのものを記憶してもよいし、活動量と排出係数とを記憶してもよい。
記憶部230を構成する目標記憶部は、サプライヤごとに目標削減率を記憶する。目標削減率は、サプライヤが設定した目標であり、基準年のサプライヤの排出量に対する割合である。目標記憶部は、サプライヤを特定する企業ID及びサプライヤによる活動を特定する活動内容に対応付けて、基準時点、目標時点、及び削減率を記憶する。基準時点及び目標時点は、例えば、年によって特定してもよいし、年月や年月日、日時などにより特定するようにしてもよい。
取得部250を構成する目標取得部は、サプライヤから目標削減率を取得する。目標取得部は、例えば、サプライヤのユーザに対してリクエストを送信し、サプライヤのユーザ端末100から目標削減率を受信するようにすることができる。目標取得部は、目標削減率が管理されているサーバから目標削減率を取得するようにしてもよいし、サプライヤが開示した目標削減率を、例えば、サプライヤのWebページや新聞社のWebページなどから取得するようにしてもよい。目標取得部は、活動内容、基準年、目標年、削減率を取得することができる。目標取得部は、取得した目標削減率を目標記憶部に登録することができる。
目標取得部は、自社の排出量に係る目標の削減率(自社削減率)を取得することもできる。目標取得部は、ユーザ端末100から自社削減率を受信することができる。
推定部270は、サプライヤごとに将来の排出量を推定する。推定部270は、基準時点のサプライヤの排出量(活動量に排出原単位を乗じた値)に目標削減率を乗じて、目標時点の排出量を計算することができる。
推定部270は、目標削減率を取得できなかったサプライヤについて、目標記憶部に記憶されている目標削減率の統計値を当該サプライヤの目標削減率として将来の排出量を推定することができる。推定部270は、例えば、全てのサプライヤの目標削減率の平均を、目標削減率を取得できなかったサプライヤの目標削減率とすることができる。
計算部210の一つである削減率計算部は、スコープ3に係る排出量の目標削減率を計算する。削減率計算部は、サプライヤごとに推定した将来の排出量の第1の合計値と、基準時におけるサプライヤごとの排出量の第2の合計値との比較により、削減率(第1の合計値から第2の合計値を引いた値の第1の合計値に対する割合)を計算することができる。削減率計算部は、スコープ3の各カテゴリについて同様に削減率を計算することができる。
また、削減率計算部は、スコープ1ないし3の合計に係る削減率(カーボンフットプリント:CFPの削減率)を計算することもできる。削減率計算部は、自社の排出量と自社削減率に基づいて、自社についての将来の(目標時点での)排出量を計算し、自社及びサプライヤについて目標時点での排出量の第1の合計値と、自社及びサプライヤについての基準時点での排出量の第2の合計値とを算出し、第1及び第2の合計値の差の第2の合計値に対する割合を、スコープ1ないし3に係る削減率として計算することができる。
<動作>
図6は、削減目標を出力する処理(動作3)を説明する図である。
管理サーバ200は、サプライヤから削減目標(基準時点から目標時点までの削減率)を取得する(S601)。管理サーバ200は、例えば、サプライヤのユーザにリクエストを送信して、サプライヤのユーザのユーザ端末100から削減目標を受信することができる。管理サーバ200は、サプライヤの活動に関する基準時点での排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量に削減率を乗じて目標時点までの削減目標量を計算する(S602)。管理サーバ200は、各サプライヤについて計算した削減目標量を合計してスコープ3に係る削減目標量を計算する(S603)。なお、管理サーバ200は、削減目標を取得できなかったサプライヤについては、スコープ3の他のサプライヤあるいはスコープ3の同カテゴリの他のサプライヤの削減目標の統計値(削減率の平均値など)を用いて削減目標量を計算することができる。
管理サーバ200は、基準時点におけるサプライヤの排出量の合計(すなわち、基準時点におけるスコープ3の排出量)を計算し、スコープ3に係る削減目標量の当該合計値に対する割合を、スコープ3の目標削減率として計算することができる(S604)。
管理サーバ200は、自社のスコープ1及び2の削減目標を取得する(S605)。管理サーバ200は、例えば、自社の削減目標を取得して、基準時点における自社の排出量に削減率を乗じて目標時点までの削減目標量を計算することができる。自社の削減目標は、例えば、自社のユーザに対してリクエストを送信し、自社のユーザのユーザ端末100から削減目標を受信することができる。
管理サーバ200は、自社のスコープ1及び2に係る排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量(の合計)に削減率を乗じて、目標時点までのスコープ1、2に係る削減目標量を計算する(S606)。
管理サーバ200は、スコープ1-3の削減目標量を合計し(S607)、排出量記憶部から基準時点におけるスコープ1-3に係る排出量の合計を計算し、計算した基準時点におけるスコープ1-3の排出量に対する、スコープ1-3の削減目標量の合計値の割合を、自社の目標削減率として計算する(S608)。
管理サーバ200は、スコープ3の削減目標(目標削減率)、スコープ1-3(カーボンフットプリント:CFP)の削減目標(目標削減率)を出力することができる(S609)。
以上のようにして、第2機能の情報処理システムによれば、サプライヤから収集した削減目標に基づいて、自社のスコープ3に係る削減目標及び自社のカーボンフットプリントに係る削減目標を自動計算することができる。
管理サーバ200の計算部210と、取得部250と、推定部270を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第2機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目B1(P032)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する複数の事業主体から温室効果ガスの目標削減率を取得する目標取得部と、基準時点における前記事業主体ごとの前記温室効果ガスの排出量を特定する情報を記憶する排出量記憶部と、前記事業主体ごとに、前記排出量に前記目標削減率を乗じて将来の排出量を推定する推定部と、前記事業主体ごとに推定した前記将来の排出量の合計値と、前記基準時における前記事業主体ごとの前記排出量の合計値との比較により、前記事業主体の全体に係る前記排出量の目標削減率を計算する計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目B1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目B2]
項目B1に記載の情報処理システムであって、前記排出量記憶部はさらに、前記事業主体による第1の前記排出量を特定する情報とともに、自社による直接的及び間接的な第2の排出量を特定する情報を記憶し、前記目標取得部は、前記第2の排出量に係る自社削減率を取得し、前記計算部は、前記事業主体について前記将来の第3の排出量を推定するともに、前記第2の排出量と前記自社削減率とに基づいて、前記自社についての将来の第4の排出量を計算し、第3及び第4の排出量の合計に応じた値と、前記第1及び第2の排出量の合計に応じた値とに応じて、前記自社に係る目標削減率を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目B3]
項目B1に記載の情報処理システムであって、前記事業主体ごとに前記目標削減率を記憶する目標記憶部を備え、前記推定部は、前記目標削減率を取得できなかった前記事業主体について、前記目標記憶部に記憶されている前記目標削減率の統計値を当該事業主体の前記目標削減率として前記将来の排出量を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目B4]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する複数の事業主体からX情報の目標削減率を取得する目標取得部と、基準時点における事業主体ごとのX情報の値を特定する情報を記憶する記憶部と、事業主体ごとに、X情報の値に目標削減率を乗じて将来のX情報の値を推定する推定部と、事業主体ごとに推定した将来のX情報の合計値と、基準時における事業主体ごとのX情報の合計値との比較により、事業主体の全体に係るX情報の目標削減率を計算する計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<各種情報の生成・提示機能(第3機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第2機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第3機能の実施形態とし、以下に詳述する。P030、P044、P045、P047、P052、P054、P063、P064。
図3を用いて、第3機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、規模情報記憶部)と、取得部250(活動量取得部、情報取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、出力部240(情報提示部、排出係数提示部)と、生成部260(情報生成部、情報変換部)と、入力部220(情報入力部)を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、事業主体ごとに、当該事業主体による温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、事業主体及び事業主体による活動を特定する情報(活動内容)に対応付けて排出係数を記憶することができる。排出係数記憶部は、自社の排出係数についても記憶することができる。
記憶部230を構成する規模情報記憶部は、事業主体ごとに、当該事業主体の規模を示す規模情報を記憶する。本実施形態では、事業主体の規模は、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかである。売上規模及び資産規模は、数値であってよい。本実施形態では、規模情報には、事業主体を示す事業主体IDに対応付けて、事業主体の売上高及び資産額が含まれる。規模情報記憶部は、後述する第1の情報と第2の情報を記憶する。第1の情報と第2の情報を合わせて合算情報として、この合算情報を規模情報記憶部に記憶するようにしてもよい。なお、規模情報記憶部とは別の記憶部を用いて、第1の情報と第2の情報を記憶するようにしてもよい。
取得部250を構成する活動量取得部は、事業主体の活動量を取得する。活動量取得部は、自社の活動量の入力を受け付けることができる。また、活動量取得部は、自社の会計システムや業務システムなどから自社の活動量を取得することができる。
活動量取得部は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する第1の事業主体(サプライヤ)による活動量を取得することもできる。活動量取得部は、例えば、活動量の入力を受け付けるようにしてもよいし、サプライヤの情報処理装置から活動量を取得するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、自社の排出量を計算するようにしてもよい。排出量計算部は、サプライヤの排出量を計算することもできる。排出量計算部は、サプライヤに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した排出係数を、活動量取得部が取得したサプライヤの活動量に乗じることで、サプライヤによる排出量を計算することができる。
出力部240を構成する排出係数提示部は、サプライヤの排出量が登録されていない場合に、サプライヤに類似した他の事業主体の排出係数を提示する。排出係数提示部は、提示する排出係数をユーザ端末100に送信し、ユーザ端末100から採用する排出係数の指示を受け付けることができる。ユーザ端末100は、提示された排出係数を採用してもよいし、自身が知っている排出係数を入力してもよいし、環境省などが提供している標準的な排出係数を採用してもよい。排出量計算部は、ユーザ端末100から指示された排出係数を用いて排出量を計算することができる。
出力部240を構成する排出係数提示部は、サプライヤに対応する規模情報を規模情報記憶部から読み出し、さらに規模情報記憶部を参照して、読み出した規模情報と一致又は類似する規模情報に対応する第2の事業主体(他のサプライヤ)を特定し、特定した他のサプライヤに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出す。規模情報の類似は、売上高及び/又は資産額の差が所定範囲内に含まれるか否かにより判定することができる。排出係数提示部は、特定した他のサプライヤと、活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すようにしてもよい。排出係数提示部は、読み出した排出係数を提示することができる。なお、第2の事業主体は、1又は複数の他のサプライヤである。
排出係数提示部は、活動に係る規模情報が類似する他のサプライヤを特定するようにしてもよい。この場合、規模情報記憶部が記憶する規模情報には、活動別(例えば製品別、サービス別等)の売上高及び/又は資産額が含まれるようにする。排出係数提示部は、活動に係る規模情報が一致又は類似する他のサプライヤと、当該活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すことができる。
取得部250を構成する情報取得部は、第1の情報と第2の情報を取得する。第1の情報は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む情報である。第1の情報は、例えば、排出に関連する情報が記載されたレポート(以下、排出レポート)、複数の外部の知見が示された情報群等である。第1の情報は、排出情報とも称する。排出レポートは、TCFDレポート、CDPレポート(CDP質問書への回答)、サステナビリティレポート、省エネ法に基づく定期報告のレポートを例示するが、有価証券報告書などの他のレポートであってもよい。温室効果ガスの排出に関連する情報は、例えば、排出量を示す情報、排出レポートに記載する内容の情報、内部や外部の知見が示された情報等である。
第2の情報は、少なくとも事業主体(サプライヤ)の属性を示す情報である。第2の情報には、例えば、規模情報、各サプライヤの属性情報、業種の情報、温室効果ガスの排出登録の情報、今後の目標の情報、サプライヤの属性情報として業界情報、業界の傾向情報、顧客情報、会計項目と排出原単位をマッピングした情報、GHGプロトコルに関連するガイドラインの情報、過去に蓄積した会計項目と排出係数のマッピングした情報などの内部や外部の知見の情報等の各種情報が含まれる。第2の情報は、変数でもよい。
情報取得部がこれらの情報を取得する方法は、1又は複数のユーザ端末100から入力された情報を取得する方法と、管理サーバ200が情報を取得する方法とを含む。管理サーバ200が取得する方法の場合は、第1の事業主体に対応した属性情報等に基づき、第2の事業主体の規模情報や排出に関連する情報等を取得する。例えば、第1の事業主体に対応した属性情報が運送の場合、運送情報である第2の事業主体の規模情報と排出に関連する情報を取得する。排出に関連する情報(排出に関する種別の情報とも称する。)は、例えば、温室効果ガスの排出量の情報やスコープ1~3を示す情報やスコープ3のカテゴリ1~15を示す情報等である。情報取得部と活動量取得部は、別の取得部ではなく、一の取得部としてもよい。また、排出に関連する情報は、排出レポートに記載する内容の情報等であってもよい。
生成部260を構成する情報生成部は、第1の事業主体に対応する第2の情報(例えば、自社の属性情報である運送の情報)を規模情報記憶部から読み出し、規模情報記憶部を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他の運送のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報(例えば、TCFDレポートに記載する内容の情報)を規模情報記憶部から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、レビュー結果を反映させたTCFDレポートや新規のTCFDレポート)を生成する。第3の情報は、第2の事業主体の排出レポートに記載する内容を反映させた情報である。つまり、第3の情報は、他のサプライヤの排出レポートに基づき作成される情報であり、管理サーバ200は、複数の他のサプライヤの排出レポートを記憶し、これらの情報に基づき第3の情報を生成する。詳細には、複数の他のサプライヤの排出レポートを生成部260によって分析し、分析結果に基づき第3の情報を生成する。なお、生成部260とは異なる機能としての分析部280を生成部260とは別に設け、分析部280で複数の他のサプライヤの排出レポートを分析し、分析部280での分析結果に基づき、生成部260が第3の情報を生成するようにしてもよい。分析する対象は、他のサプライヤの排出レポートに限らない。排出量や第4機能の実施形態の炭素税などを分析して将来の排出量や炭素税などを提示するようにしてもよい。また、生成する第3の情報は、排出レポートそのものであってもよく、この場合、情報生成部は、新規の排出レポートを作成する。さらに、第3の情報は、第2の事業主体の排出量の情報やスコープ1~3を示す情報やスコープ3のカテゴリ1~15を示唆する情報等であってもよい。
また、情報生成部は、第1の事業主体に対応する情報(例えば、質問の情報)を規模情報記憶部から読み出し、規模情報記憶部を参照して、読み出した第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報(例えば、外部の知見の情報)を規模情報記憶部から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、質問に対する回答の情報)を生成する。なお、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報に第1の事業主体に対応する排出に関連する情報を組み合わせた合算情報(例えば、内部の知見と外部の知見を合わせた情報)を規模情報記憶部から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、質問に対する回答の情報)を生成するようにしてもよい。第3の情報は、質問に対する回答の情報として、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報、その理由を示す情報等である。さらに、第3の情報は、質問に対する提案の情報としてもよい。さらにまた、第3の情報は、質問に対する回答と質問に対する提案としてもよい。
また、第1の事業主体に対応する情報を、例えば、ユーザが会計項目に対するスコープ及び/又はカテゴリと排出係数をマッピングした情報としてもよい。この場合、情報生成部は、第1の事業主体に対応する情報(例えば、会計項目に対するスコープ及び/又はカテゴリと排出係数をマッピングした情報)を規模情報記憶部から読み出し、規模情報記憶部を参照して、読み出した第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報(例えば、外部の知見の情報)を規模情報記憶部から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、マッピングした情報に対する知見)を生成する。第3の情報は、会計項目と排出原単位をマッピングした情報、スコープ及び/又はカテゴリと排出係数をマッピングした情報等である。
生成部260を構成する情報変換部は、或る種類の排出レポート(第1の情報)における単位情報(例えば、キロワット)を他の種類の排出レポート(第3の情報)における単位情報(例えば、ギガジュール)に変換する。情報変換部は、第1の情報としての排出レポートの種類と第3の情報としての排出レポートの種類とが異なると判断した場合、単位情報を変換する処理を実行するが、ユーザによって、変換後の単位情報が指定された場合は、指定された単位情報をセットする処理を実行するようにしてもよい。このようにユーザによって単位情報が指定される場合、後述する情報提示部により、指定された単位情報が第3の情報と整合しない旨をユーザに提示(報知)する。また、この場合、情報提示部は、第3の情報と整合する単位情報を提示する。そして、提示した単位情報に変換したい旨がユーザによって指示された場合、情報変換部は、第3の情報に対応する単位情報に変換する。なお、排出レポートの種類が異なるか否かを情報変換部が判断する例を示したが、情報変換部とは異なる情報判断部を設けて判断するようにしてもよい。情報判断部は、生成部260を構成するものであるが、生成部260とは異なる判断部等を構成するものとしてもよい。なお、単位情報は、円からドルなど通貨の単位情報であってもよい。
出力部240を構成する情報提示部は、第3の情報を提示する。情報提示部は、提示する第3の情報をユーザ端末100に送信し、ユーザ端末100で第3の情報を表示する。また、ユーザ端末100に送信された第3の情報は、ユーザ端末100で編集、加工することができる。情報提示部は、排出係数提示部と別の機能として説明するが、同じ機能としてもよく、この場合は提示部とする。
入力部220を構成する情報入力部は、ユーザ端末100から入力された第1の事業主体に対応する情報を管理サーバ200に入力する。管理サーバ200は、入力された第1の事業主体に対応する情報を、情報取得部によって取得する。第1の事業主体に対応する情報は、例えば、質問等の問い合わせの情報である。
また、ユーザが自社で作成した排出レポートの情報をユーザ端末100によって管理サーバ200に入力すると、レビュー結果(第3の情報)を表示するようにしてもよい。この場合、自社で作成した排出レポートが第1の情報である。また、自社で作成した排出レポートには、第2の情報が含まれるようにすることが好ましい。管理サーバ200は、取得した複数の他のサプライヤの排出レポートを基にして、ユーザの排出レポートにとって必要となる記載項目の情報や排出レポート内で加筆、修正すべき内容の情報であるレビュー結果を生成し、レビュー結果を反映させた排出レポートを提示する。排出レポートの情報を管理サーバ200に入力する方法は、OCRを介した文字情報を入力部220により入力するようにしてもよい。このようにすることで、複数種類の排出レポートを容易に取得することができる。
排出レポートの情報を管理サーバ200に入力する場合、OCRで読み込む文字情報として、車検証に記載された情報を文字情報として入力部220により入力するようにしてもよい。車検証に記載された情報は、自動車登録番号、登録年月日/交付年月日、初年度登録年月、自動車の種別、用途(乗用または貨物の種別を記載、第2の情報)、自家用・事業用の別(自家用または事業用の種別を記載、第2の情報)、車体の形状(バン、ステーションワゴン等の種別を記載、第2の情報)、車名、乗車定員、最大積載用、車両重量、車両総重量、車体番号、長さ、幅、高さ、前前軸重、前後軸重、後前軸重、後後軸重、型式、原動機の型式、総排気量又は定格出力(原動機の型式と組み合わせて第1の情報)、燃料の種類(ガソリン、軽油等の種別を記載、第1の情報)、型式指定番号、類別区分番号、車両ID、所有者の氏名又は名称、所有者の住所、使用者の氏名又は名称、使用者の住所、有効期間の満了する日等である。これらの情報は、情報処理システムの車両マスターに取り込むことができる。車両マスターへは、車両マスターの項目と車検証の項目をマッチングさせることで、自動取り込みが可能となっている。このように車検証のデータを入力することで、情報処理システムの車両マスターの情報として容易に取り込むことができる。車両マスターの情報は、物流業者に対して出力可能であり、物流業者は、この車両マスタデータを車両管理台帳として物流業者内で使用できるようになっている。
車検証の情報をOCRにて入力する場合、以下の構成を備える情報処理システム、コンピュータが実行する情報処理方法、およびコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができる(P060)。サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報(例えば、排出量の情報や燃料の種類としてガソリンや軽油の情報)と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、車検証の情報として自家用、事業用の情報)を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、排出原単位)を設定する情報設定部(生成する情報生成部)と、第3の情報を提示する提示部と、を備える。元受け事業者と下請け事業者からなる物流事業者の場合、第3の情報としての排出原単位は、下請け事業者が元受け事業者に報告する排出原単位である。情報設定部は、生成部260を構成するものである。情報設定部の代わりに情報生成部が第3の情報を生成するようにしたり、情報特定部が第3の情報を特定したりしてもよい。情報特定部が特定する場合であっても、提示部により特定した情報を提示することが好ましい。
取得部250で排出レポートを取得した場合や第1の情報が排出レポートの場合、情報設定部は、排出レポートの種類に基づいた排出原単位を設定することが好ましい。
車検証に記載される情報は、バーコード、QRコード(登録商標)やICタグに含めて車検証に付加することとしてもよい。バーコード、QRコード(登録商標)、ICタグの場合、ユーザ端末100を用いて読み取り、その情報を入力部220により入力することが好ましい。
また、ICタグを用いる場合は、走行実績を算出する際に、走行開始の地点(時点)、走行終了の地点(時点)で読み取り、これらの情報を入力部220により入力することで、走行実績を記憶部230に記憶(登録)させることができるようになっている。そして、計算部210は、走行実績を用いて温室効果ガスの排出量を算出可能となっている。なお、走行実績は、物流事業者等のユーザであれば、輸送実績として用いることもできる。物流事業者等のユーザが走行実績を輸送実績として用いる場合、荷主情報、荷物情報(輸送・配送の荷物の名称)などの特定情報に基づいて、情報特定部が排出量を特定することができる。例えば、元受け事業者が荷主情報として荷主Aや荷主Bを示す特定情報で検索することができ、検索結果として荷主Aや荷主Bの荷主単位の排出量が特定され、提示可能となっている。荷主情報は、車両マスターにおける所有者の氏名又は名称、所有者の住所、使用者の氏名又は名称、使用者の住所等から情報特定部が荷主を特定可能となっている。
また、ユーザが取得した領収書や見積書などの情報をユーザ端末100によって管理サーバ200に入力すると、排出係数(第3の情報)を表示するようにしてもよい。排出係数の特定については、第9機能で後述する。この場合、取得した領収書や見積書などの情報が第1の情報である。また、取得した領収書や見積書などの情報には、第2の情報が含まれていることが好ましい。管理サーバ200は、取得した複数の領収書や見積書などを基にして、材料費、運搬費、人件費などの項目に分類して、この分類した項目に対応する排出係数を特定し、排出係数を提示する。領収書や見積書などの情報を管理サーバ200に入力する方法は、OCRを介した文字情報を入力部220により入力するようにしてもよい。このようにすることで、複数種類の領収書や見積書などの情報を容易に取得することができる。
領収書や見積書などの情報をOCRにて入力する場合、以下の構成を備える情報処理システム、コンピュータが実行する情報処理方法、およびコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報(例えば、領収書や見積書などの情報)と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、材料費、運搬費、人件費などの項目の情報)を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、排出係数)を設定する情報設定部(生成する情報生成部)と、第3の情報を提示する提示部と、を備える。
<動作>
図7は、情報処理システムの排出係数を提示する処理(動作4)を説明する図である。
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、対応するサプライヤの当該活動に係る活動量を取得する(S701)。管理サーバ200は、例えば、サプライヤに対してリクエストを送信し、サプライヤのユーザ端末100から活動量を受信するようにしてもよいし、自社のユーザ端末100から活動量を受信するようにしてもよいし、サプライヤの業務システムなどから活動量を取得するようにしてもよい。管理サーバ200は、サプライヤと活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部から取得する(S702)。
排出係数が取得できなかった場合(S703:NO)、管理サーバ200は、サプライヤに対応する規模情報を規模情報記憶部から読み出す(S704)。管理サーバ200は、サプライヤ及び活動に対応する活動に係る規模情報(売上高及び/又は資産額)を取得するようにしてもよい。管理サーバ200は、取得した規模情報に類似する他のサプライヤを規模情報記憶部から特定し(S705)、他のサプライヤと活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出す(S706)。管理サーバ200は、他のプライヤと活動とに対応する排出係数が登録されていない場合には、S705からの処理を繰り返すことができる。管理サーバ200は、読み出した排出係数をユーザ端末100に送信し(S707)、ユーザ端末100から使用する排出係数の指定を受け付ける(S708)。
管理サーバ200は、排出係数と活動量を乗じて排出量を計算することができる(S709)。
以上のようにして、排出係数が不明なサプライヤについて、規模が類似する他のサプライヤの排出係数をユーザに提示することができる。ユーザは、二次データではなく、類似する自社に係る他のサプライヤの排出係数を用いることができる。
第3機能の実施形態では、サプライヤと規模情報が類似する他のサプライヤを特定するものとしたが、サプライヤの業種と一致又は類似し、かつ、規模(売上高、資産額)が一致又は類似する他のサプライヤを特定するようにしてもよい。この場合、規模情報に事業主体の業種を含めるようにしてもよいし、事業主体の業種を記憶する業種記憶部を設けるようにしてもよい。
図8は、第3の情報を生成して提示する処理1(動作5)を説明する図である。
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報を取得する(S801)。また、管理サーバ200は、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する(S802)。次に、管理サーバ200は、取得した第1の情報と第2の情報を規模情報記憶部に記憶する(S803)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する第2の情報を規模情報記憶部から読み出す(S804)。次に、管理サーバ200は、規模情報記憶部を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体を特定する(S805)。次に、管理サーバ200は、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報を規模情報記憶部から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する(S806)。次に、管理サーバ200は、第3の情報を提示する(S807)。
動作5において、管理サーバ200は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を計算するようにしてもよい。この計算は、排出量計算部によって実行する。また、動作4と動作5とを組み合わせてもよい。
温室効果ガスの排出に関連する情報の開示を進める企業が増えている。排出レポートを作成するためには、専門的な知見やノウハウが必要となるが、これらを有していない事業者(特に中小企業)では、排出レポートを作成する場合、集計すべき情報の種類や記載事項がわからないということが多く、この分野に精通しているコンサルタントに頼らざるを得ない状況となっている。また、同業他社が開示している排出レポートを参照することにより、自社で排出レポートを作成することは可能であるが、参照する排出レポートから自社にとって必要な情報を集約、整理するためには、多大な工数がかかってしまうという問題が生じている。
動作5(P044)によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、TCFDレポートに記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、TCFDレポート)と、事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、サプライヤの属性情報として運送情報)を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報(運送情報)と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、新規のTCFDレポート、レビュー結果を反映させたTCFDレポート)を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。なお、第1の情報と第3の情報とは同じ種類のレポートに限定されず、異なる種類のレポートでもよい。例えば、有価証券報告書を第1の情報、CDPレポートを第3の情報としてもよい。このようにすることで、或る種類のレポートから、或る種類のレポートとは異なるレポートを容易に作成することができる。
このように第1の情報や第2の情報等の前提条件を入力するだけで、ユーザに適した排出レポートのフォーマットが提供されるため、専門的な知見やノウハウを有していない事業者であっても、容易に排出レポートを作成することができる。また、公表されている多数の排出レポートを基にして情報処理システムがレビューしてくれるため、自社で作成した排出レポートの精度を高めることができる。
また、動作5(P063)によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、CDPレポートに記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、CDPレポート)と、事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、サプライヤの属性情報として業種・売上・従業員数などの企業情報)を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報(企業情報)と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報(例えば、評価の高いCDPレポートに記載する内容の情報)に基づき第3の情報(例えば、新規のCDPレポート、レビュー結果を反映させたCDPレポート)を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。また、当該情報処理システムは、指示情報(例えば、質問の情報、情報生成部に対しての指示情報)を入力する入力部と、指示情報に基づき新たな情報(例えば、質問の回答、アンケート、新たなメールアドレス、コード)を生成する情報生成部と、を備える。なお、分析部280を設けて、取得部250で取得したCDPレポートの評価を実行し、高い評価のレポートを対象として取得するようにしてもよい。前年度のスコアを参照、分析してスコアが高い順にソートし、トップ10(トップ10に限られない)のレポートを取得するようにしてもよいし、前年度及び前々年度等の複数年分のスコアを参照、分析して平均スコアが高いトップ10のレポートを取得するようにしてもよいし、複数年分のスコアを参照、分析する場合は、最新のスコアを優先的に使用するようにしてもよい。また、分析部280は、取得部250で取得した情報を機械学習し、ベストなアンサーを生成するようにしてもよい。このように属性が示す業界の上位のCDPレポートを分析して提示してくれるため、スコアの高い排出レポート(例えば、CDPレポート)を作成することができるとともに、気候変動の戦略等にも役立てることができる。なお、年に1回のCDPレポートの提出後、自動的に提出されたCDPレポートを取得するようにして、機械学習するようにしてもよい。また、CDPレポートの取得は、ユーザ端末100を用いてユーザが個別に参照するCDPレポートを指定することもできる。
図9は、第3の情報を生成して提示する処理2(動作6)を説明する図である。
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報を取得する(S901)。また、管理サーバ200は、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する(S902)。次に、管理サーバ200は、取得した第1の情報と第2の情報を規模情報記憶部に記憶する(S903)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する第2の情報を規模情報記憶部から読み出す(S904)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する情報を取得する(S905)。第1の事業主体に対応する情報を取得とは、ユーザ端末100から入力された第1の事業主体に対応する情報を記憶部(例えば、規模情報記憶部)に記憶し、この記憶した情報を読み出して取得することを示す。次に、管理サーバ200は、規模情報記憶部を参照して、読み出した第1の事業主体と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体を特定する(S906)。次に、管理サーバ200は、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報を規模情報記憶部から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する(S907)。次に、管理サーバ200は、第3の情報を提示する(S908)。
動作6において、管理サーバ200は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を計算するようにしてもよい。この計算は、排出量計算部によって実行する。また、動作6は動作4、2と組み合わせてもよい。
各企業において、顧客からの質問(問い合わせ)対応に係る工数を削減するための手段としてFAQやチャットボットが活用されている。しかしながら、従来のFAQやチャットボットは、あらかじめパターン化した対応しかできないため、質問者が真に求めている回答や解決策を引き出せないことがある。
動作6(P045)によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する複数の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、内部の知見)を少なくとも含む第1の情報(例えば、内部の知見の群情報)と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、顧客情報等の外部の知見の情報)を取得する取得部と、取得した第1の情報と第2の情報を記憶する記憶部(例えば、規模情報記憶部)と、第1の事業主体に対応する情報(例えば、質問の情報)を入力する入力部と、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、質問に対する回答の情報)を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。なお、入力部は、マイクロフォンなどにより音声による入力を可能とする音声入力部を含む。音声入力部は、音声入力開始のボタンの押下を検出することに基づき、音声入力を開始する。音声入力部は、音声入力を開始した後、音声入力開始のボタンの押下を再度検出することに基づき、音声入力を終了する。なお、音声入力終了のボタンの押下を検出することに基づき、音声入力を終了するようにしてもよい。また、音声が途切れたことに基づき、音声入力を終了するようにしてもよいし、音声入力の開始から所定時間の経過に基づき、音声入力を終了するようにしてもよい。音声入力部から入力した情報は、取得部によって取得され、記憶部に記憶される。
また、動作6(P047)によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報(例えば、スコープを示す情報)を少なくとも含む排出情報(例えば、スコープを示す情報の群情報)を取得する取得部と、取得した排出情報を記憶する記憶部(例えば、規模情報記憶部)と、第1の事業主体に対応する情報(例えば、質問の情報)を入力する入力部と、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する排出に関する種別の情報(例えば、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報)に基づき第1の事業主体に対応する種別の情報(例えば、質問に対する回答の情報として、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報、その理由の情報)を生成する情報生成部と、第1の事業主体に対応する種別の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。なお、第1の事業主体に対応する種別の情報は、第3の情報でもある。
このように公表されている外部の専門的な知見と社内で蓄積している顧客データ等の内部の知見を融合することにより、質問者である顧客が真に求めている回答や解決策を引き出すことができ、自動的に精度の高い問い合わせ対応をすることが可能となる。
また、以下のような課題も生じている。特定事業者などに指定されている企業・団体には、省エネ法に基づき、エネルギー使用状況等を定期報告する義務が課されている。この定期報告とは別に、CDP(国際的な環境非営利団体)から企業・団体に対して環境インパクトに関する情報開示が求められており、企業・団体は、任意で「環境に関するCDP質問書」へ回答することにより、気候変動関連情報の開示に対応している企業・団体であることを対外的にアピールしている。企業・団体は、省エネ法に基づく定期報告およびCDP質問書への回答をすることにより、自らのエネルギー使用状況等を対外的に報告している。しかし、省エネ法に基づく定期報告に使用する排出原単位(キロワット)とCDP質問書への回答に使用する排出原単位(ギガジュール)が異なっているため、報告主体である企業・団体において、算定した二酸化炭素排出量データの排出原単位を省エネ法に基づく定期報告用からCDP質問書用に変換する作業が生じている。CDP質問書用の排出原単位から省エネ法に基づく定期報告用の排出原単位に変換する作業や或る排出レポートの排出原単位から他の排出レポートの排出原単位に変換する作業も同様である。これにより、報告主体である企業・団体には、異なる排出レポートにおける排出原単位への変換に多大な作業工数が生じている。
動作6(P052)によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報(例えば、省エネ法に基づく排出レポート)と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、CDPレポート)を生成する情報生成部と、第1の情報における単位情報(例えば、キロワット)を第3の情報における単位情報(例えば、ギガジュール)に変換する情報変換部と、第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システムを提供することができる。なお、第1の情報を或る種類の排出レポート(例えば、省エネ法に基づく排出レポート)とした場合、第3の情報は或る種類とは異なる他の種類の排出レポート(例えば、CDPレポート)が好ましいが、第3の情報は或る種類の新たな排出レポート(例えば、省エネ法に基づく新たな排出レポート)でもよい。
このようにすることで、或る排出レポートの排出原単位から他の排出レポートの排出原単位に変換する作業を自動化することができるため、排出原単位の変換作業を効率化することができる。特に、省エネ法に基づく定期報告に使用する排出原単位(キロワット)をCDP質問書への回答に使用する排出原単位(ギガジュール)へ変換する作業を自動化することができるため、CDP質問書への回答を効率化することができるようになる。
図10は、第3の情報(新たな情報)を生成して提示する処理3(動作7)を説明する図である。
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む排出情報を取得する(S1001)。また、管理サーバ200は、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する(S1002)次に、管理サーバ200は、取得した排出情報と第2の情報を記憶部230に記憶する(S1003)次に、管理サーバ200は、指示情報の入力があるか否かを判断する(S1004)。指示情報の入力とは、ユーザがユーザ端末100から指示情報を入力することである。入力方法は、文字入力、音声入力の例を示す。指示入力の入力がない場合(S1004:NO)、管理サーバ200は、指示情報が入力されるまでS1004の処理をループさせる。一方、指示入力の入力がある(あった)場合(S1004:YES)、管理サーバ200は、指示情報を取得する(S1005)。S1004で入力された指示情報は、記憶部230に記憶され、S1005で、この記憶した情報を読み出して取得している。次に、管理サーバ200は、指示情報に基づき、第3の情報(新たな情報)を生成する(S1006)。次に、管理サーバ200は、第3の情報を提示する(S1007)。
動作7(P064)は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、CDPレポートに記載する内容の情報)を少なくとも含む排出情報(例えば、CDPレポート)を取得する取得部と、取得した排出情報を記憶する記憶部と、指示情報(第1の事業主体に対応する情報。例えば、質問の情報、情報生成部に対しての指示情報)を入力する入力部と、指示情報(第1の事業主体に対応する情報)(の一部と一致又は類似する排出に関連する情報)に基づき新たな情報(例えば、アンケート、新たなメールアドレス、コード)を生成する情報生成部と、を備えることを特徴とする情報処理システムである。
例えば、生成部(情報生成部)は、指示情報(CDPレポートに記載する内容の情報のアンケートをサプライヤA社とサプライヤB社の向けに作成してください。アンケート内容は●●●と▲▲▲と×××に関する情報を取得するための内容にしてください。作成したアンケートをyyyy年mm月dd日にサプライヤA社とサプライヤB社に送信してください。)に基づき、取得したCDPレポートに記載する内容の情報を参照、参考にして、当該情報からCDPレポートに記載すべき情報を確認するためのアンケート(新たな情報)を生成する。なお、生成部は、指示情報(CDPレポートに記載する内容の情報のアンケートを作成してください)の一部と一致又は類似する排出に関連する情報(CDPレポートに記載する内容の情報)とに基づき、新たな情報を生成する。「一部と一致又は類似」とは、指示情報うちの一部の情報とCDPレポートに記載する内容の情報のうちの一部の情報とが同じであることや関連する内容であることを示す。
また、生成部は、指示情報(ユーザ名Cで新しいユーザの登録をしてください)に基づき、記憶部230に既に記憶してあるユーザAを示すメールアドレスの情報(ユーザA@zb.jpやユーザB@zb.jp)を参照、参考にして、当該情報から新たなメールアドレス(ユーザC@zb.jp)を生成する。なお、生成部は、指示情報(ユーザCで新しいユーザの登録をしてください)の一部と一致又は類似する記憶部230に記憶された情報(排出に関連する情報としてのユーザA@zb.jpやユーザB@zb.jp)とに基づき、新たな情報を生成する。「一部と一致又は類似」とは、指示情報うちの一部の情報と記憶部230に記憶されているユーザの情報のうち一部の情報とが同じであることや関連する内容であることを示す。ここでは、ユーザのメールドメイン名が一致している例を示す。
また、生成部は、指示情報(yyyy年mm月dd日に入力したデータを削除してください。本日の1ヶ月前に入力したデータを全て削除してください。)に基づき、指示内容を実行するコード(プログラム)であって、排出に関連する情報(yyyy年mm月dd日に入力した情報、本日の1ヶ月前に入力した情報)を変更(追加、削除、修正等)するためのコード(プログラム)を生成する。なお、生成部は、指示情報(yyyy年mm月dd日に入力したデータを削除してください。本日の1ヶ月前に入力したデータを全て削除してください。)の一部と一致又は類似する記憶部230に記憶された情報(排出に関連する情報としての1月に入力した情報)とに基づき、1月に入力した情報を削除するコード(プログラム)を生成する。このように生成部(情報生成部、生成部260)は、入力部より入力された指示情報が自然な言葉の指示である場合、その指示をコンピュータの言葉、つまりコードやプログラムを新たな情報として生成する。なお、指示情報に基づいて、分析部280で記憶部230に記憶された排出に関連する情報を分析し、分析部280での分析結果に基づき、生成部が新たな情報を生成している。
また、管理サーバ200は、新たな情報としてのコード(プログラム)を実行する実行部290を備えている。実行部290は、生成された新たな情報としてのコードに基づき所定の処理を実行する。例えば、yyyy年mm月dd日に入力した情報を削除するコードを生成部が生成した場合、実行部290はコードを実行し、yyyy年mm月dd日に入力した情報を検索取得して削除する処理を行う。また、指示情報がyyyy年mm月dd日に入力したデータの排出量を計算してください等のデータを計算させる指示の場合、yyyy年mm月dd日に入力した情報を計算するコードを生成部が生成し、実行部290はコードを実行し、yyyy年mm月dd日に入力した情報の排出量を計算し、提示する処理を実行する。なお、実行部290の代わりに計算部210が実行してもよい。提示する処理は、出力部240が実行してもよい。また、指示情報がyyyy年mm月dd日に入力したデータのグラフを作成してください等のデータを視覚化させる指示の場合、yyyy年mm月dd日に入力した情報をグラフにするコードを生成部が生成し、実行部290はコードを実行し、yyyy年mm月dd日に入力した情報のグラフを作成し、提示する処理を実行する。なお、提示する処理は、出力部240が実行してもよい。入力データの削除処理、入力データに基づく排出量計算処理、入力データのグラフ作成処理を実行させるために、API連携機能により連携済みの外部ソフトウェアからyyyy年mm月dd日に入力したデータを検索取得させてもよい。
図11は、第3の情報(新たな情報)を生成して提示する処理4(動作8)を説明する図である。なお、動作8(P064)は動作7で示した新たな情報としてコードを生成する動作である。
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む排出情報を取得する(S1101)。また、管理サーバ200は、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する(S1102)次に、管理サーバ200は、取得した排出情報と第2の情報を記憶部230に記憶する(S1103)次に、管理サーバ200は、指示情報の入力があるか否かを判断する(S1104)。指示情報の入力とは、ユーザがユーザ端末100から指示情報を入力することである。入力方法は、文字入力、音声入力の例を示す。指示入力の入力がない場合(S1104:NO)、管理サーバ200は、指示情報が入力されるまでS1004の処理をループさせる。一方、指示入力の入力がある(あった)場合(S1104:YES)、管理サーバ200は、指示情報を取得する(S1105)。S1104で入力された指示情報は、記憶部230に記憶され、S1105で、この記憶した情報を読み出して取得している。次に、管理サーバ200は、指示情報に基づき、第3の情報(新たな情報)として、指示の内容を実行するコードを生成する(S1106)。次に、管理サーバ200は、生成したコードに基づく所定の処理を実行する(S1107)。次に、管理サーバ200は、コードに基づき実行した所定の処理の結果を提示する(S1108)。
なお、第2の情報は、顧客属性を示す情報としてもよい。顧客属性を示す情報は、例えば、業種、売上高、事業別売上高、市場区分、従業員数、事業の地域、事業の内容、販売・製造・提供している製品やサービス等の情報である。また、第2の情報は、サステナビリティに関する取り組みの情報としてもよい。サステナビリティに関する取り組みの情報は、例えば、気候変動に関連する目標、社内の戦略や体制、数値目標等の情報である。さらに、第2の情報は、競合情報、顧客動向に関連する情報など外部要因の情報としてもよい。また、これらの情報は、第1の情報としてもよい。このように第1の情報や第2の情報の種類を多く備えることで、第3の情報を作成し易くすることができる。
管理サーバ200の入力部220と、出力部240と、取得部250と、計算部210と、生成部260と、推定部270、分析部280、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。また、このシステムが、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報、その理由を示す情報等の取得した情報を学習させるチューニングを行うようにしてもよい。このようにすることで、WBCSDや環境省が公表しているドキュメントや社内の顧客データベースを管理サーバ200に読み込ませ、顧客が前提条件(業種、製品、サービス等)を入力すると、学習済みの情報群から顧客に最適な回答を生成し、自動的に回答するようにできる。なお、多言語の情報を読み込ませることも可能である。また、質問の入力、回答も多言語で行うことも可能である。多言語対応のシステムとすることで、誰でも容易に知りたい情報を得ることができる。また、入力部220が先に入力した質問内容と後に入力した質問内容とが関連する場合、出力部240が先の質問および回答を考慮して回答することができる。例えば、先の入力内容と後の入力内容に同じ単語や類似の単語がある場合、推定部270は関連する質問であると推定し、出力部240は、関連した質問内容として回答を出力する。
<開示事項>
第3機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目C1(P030)]
事業主体ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を記憶する規模情報記憶部と、サプライチェーンの上流又は下流を構成する第1の事業主体による活動量を取得する取得部と、前記第1の事業主体に対応する前記排出係数に前記活動量を乗じて前記第1の事業主体による前記排出量を計算する排出量計算部と、前記第1の事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記第1の事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する第2の事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目C1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目C2]
項目C1に記載の情報処理システムであって、前記売上規模及び前記資産規模は数値であり、前記提示部は、前記規模情報記憶部に記憶されている前記規模情報のうち、読み出した前記規模情報との差が所定範囲内に含まれるものに対応する前記第2の事業主体を特定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目C3]
項目C1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数記憶部は、前記事業主体及び前記事業主体による活動に対応付けて前記排出係数を記憶し、前記規模情報記憶部は、前記活動に対応付けて前記規模情報を記憶し、排出量計算部は、前記第1の事業主体及び前記活動量に係る前記活動に対応する前記排出係数を取得し、前記提示部は、前記規模情報記憶部を参照して、前記第1の事業主体の前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報と、前記活動とに対応する第2の事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体及び前記活動に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出すこと、を特徴とする情報処理システム。
[項目C4(P044)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する前記第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、前記第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目C4は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目C5(P045)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、取得した前記第1の情報と前記第2の情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、前記第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目C5は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目C6(P047)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報を少なくとも含む排出情報を取得する取得部と、取得した前記排出情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する前記排出に関する種別の情報に基づき前記第1の事業主体に対応する種別の情報を生成する情報生成部と、前記第1の事業主体に対応する種別の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目C6は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目C7(P054)]
項目C6の入力部は、第1の事業主体に対応する情報を音声により入力する入力部であることを特徴とする情報処理システム。
[項目C8(P052)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する前記第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、前記第1の情報における単位情報を前記第3の情報における単位情報に変換する情報変換部と、前記第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目C8は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目C9(P063)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を含む第1の情報と、事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する前記第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、前記第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目C9は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目C10]
項目C9に記載の情報処理システムであって、指示情報を入力する入力部と、を備え、前記情報生成部は、前記指示情報に基づき新たな情報を生成可能であることを特徴とする情報処理システム。
[項目C11(P064)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む排出情報を取得する取得部と、取得した前記排出情報を記憶する記憶部と、指示情報を入力する入力部と、前記指示情報に基づき新たな情報を生成する情報生成部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目C11は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目C12]
項目C11に記載の情報処理システムであって、前記指示情報に基づいて、前記記憶部に記憶された前記排出情報を分析する分析部と、を備え、前記情報生成部は、分析の結果に基づき、前記新たな情報を生成することを特徴とする情報処理システム。
[項目C13]
項目C12に記載の情報処理システムであって、前記新たな情報に基づき所定の処理を実行する実行部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目C14(P044)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体のX情報に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体のX情報に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目C15(P045)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体のX情報に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、取得した第1の情報と第2の情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の事業主体のX情報に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目C16(P047)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体のX情報の種別の情報を取得する取得部と、取得したX情報の種別の情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似するX情報の種別の情報に基づき第1の事業主体に対応する種別の情報を生成する情報生成部と、第1の事業主体に対応する種別の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目C17(P052)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体のX情報に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体のX情報に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、第1の情報における単位情報を第3の情報における単位情報に変換する情報変換部と、第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目C18(P063)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体のX情報に関連する情報を含む第1の情報と、事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体のX情報に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目C19(P064)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体のX情報を取得する取得部と、取得したX情報を記憶する記憶部と、指示情報を入力する入力部と、指示情報に基づき新たな情報を生成する情報生成部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<炭素税の目標設定機能(第4機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第3機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第4機能の実施形態とし、以下に詳述する。
図3を用いて、第4機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(排出量記憶部)と、取得部250(情報取得部)と、計算部210(導出部、削減量計算部)と、出力部240(情報提示部)と、入力部220(情報入力部)を備える。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、第2機能の実施形態で説明した記憶部と同様である。本実施形態では、排出量記憶部は、排出量を特定する情報として、自社の二酸化炭素の排出量を算定した結果を記憶する。
取得部250を構成する情報取得部は、基準シナリオデータを取得する。基準シナリオデータは、複数のシナリオデータから構成される。複数のシナリオデータは、第1のシナリオデータ、第2のシナリオデータ、第3のシナリオデータ等である。第1のシナリオデータは、例えば、現在のように温室効果ガスを排出し続けた場合のシナリオデータであり、2100年(2050年等でも可)までに約4度気温が上昇するものである。第2のシナリオデータは、例えば、温室効果ガスをほぼゼロにした場合のシナリオデータである。第3のシナリオデータは、例えば、温室効果ガスを所定量削減した場合のシナリオデータであり、2100年(2050年等でも可)までに気温の上昇が2度以下となるシナリオデータである。各シナリオデータは、現在から2100年までの各年の炭素価格(係数)を示したものである。なお、基準シナリオデータとして、WEO2022が設定している気候変動シナリオを取得するようにしてもよい。気候変動シナリオを取得した場合、第1のシナリオデータはSTEPS(The Stated Policies Scenario)をベースとしたシナリオデータ、第2のシナリオデータはNZE(Net Zero Emissions by2050 Scenario)をベースとしたシナリオデータ、第3のシナリオデータはAPS(The Announced Pledges Scenario)をベースとしたシナリオデータを作成する。
計算部210を構成する導出部は、排出量記憶部に記憶された排出量と炭素価格(係数)とに基づき、第1の炭素税を導出(計算)する。第1の炭素税は、排出量に含まれる炭素の量に基づき導出される。導出方法は、国ごとに異なる。例えば、日本ではN円/トン、米国ではMドル/トンなど1トンあたりの炭素価格を排出量に乗じて導出される。また、導出部は、所定期間における第2の炭素税を導出可能である。所定期間は、短期(2、3年程度)、中期(5~10年程度)、長期(30年程度)などである。第2の炭素税は、排出量記憶部に記憶された排出量とシナリオデータとに基づき導出(計算)される。例えば、第1のシナリオデータを用いて長期の第2の炭素税を導出する場合、シナリオ開始時(現在)の第2の炭素税は、第1の炭素税を用いる。シナリオ終了時(30年後)の第2の炭素税は、排出量と第1のシナリオデータの30年後のデータとに基づき導出する。また、シナリオ開始からシナリオ終了時まで各年の第2の炭素税は、排出量と第1のシナリオデータの各年のデータとに基づき導出する。このように本例においては、長期の第2の炭素税のシミュレーションを実行し、ユーザに提示することができる。なお、導出部は、削減量に基づいて第2の炭素税も導出可能である。本例では、削減量にシナリオデータの炭素価格を乗ずることで炭素税のシミュレーションも実行可能である。
計算部210を構成する削減量計算部は、排出量と事業主体による排出量の削減目標割合とに基づいて削減量を計算する。削減目標割合については、第1機能の実施形態と同様である。
情報提示部は、第1の炭素税、第2の炭素税(シミュレーションの結果)、削減量の情報を提示する。第2の炭素税は、一のシナリオデータに基づくシミュレーションの結果を提示してもよいし、複数のシナリオデータに基づく複数のシミュレーションの結果を提示してもよい。情報提示部は、提示する情報をユーザ端末100に送信し、ユーザ端末100で第情報を表示する。また、ユーザ端末100に送信された情報は、ユーザ端末100で編集、加工することができる。なお、情報提示部は、潜在的なリスクを提示するようにしてもよい。リスクは、急性的なリスクと、慢性的なリスクとの2種類がある。急性的なリスクは、突発的な事象に起因したリスクである。突発的な事象は、例えば、雪崩、寒波、霜、サイクロン、ハリケーン、台風、干ばつ、熱波、洪水(沿岸、河川、多雨、地下水)、氷河湖決壊、豪雨(雨、霰、雹、雪、氷)、地滑り、嵐(猛吹雪、粉塵、砂嵐を含む)、地盤沈下、トルネード、山火等である。慢性的なリスクは、気候パターンの長期的な変化からなるリスクである。慢性的なリスクは、例えば、変化していく豪雨のパターン(雨、霰、雹、雪、氷)、変化していく温度(大気、淡水、海水)、変化していく風のパターン、海岸浸食、熱ストレス、海洋の酸性化、永久凍土融解、豪雨および/または水文学的変動、塩水侵入、海面上昇、土壌劣化、土壌浸食、ソリフラクション、気温の変動、水不足等である。これらにより、対応コストの増加、資産価値の減少、資産減損、生産能力低下に起因した売上減少等のリスクを生じる。そして、リスクを提示することにより、ユーザがどのような種類のリスクがあることを認識することができる。プライシング機能の温室効果ガス排出量に応じて賦課される税金は炭素税などとすることもできる。
情報入力部は、ユーザ端末100から入力された事業主体による前記排出量の削減目標割合の情報を管理サーバ200に入力する。
図12は、炭素税を計算して提示する処理(動作9)を説明する図である。
管理サーバ200は、事業主体による温室効果ガスの排出量を記憶する(S1201)。次に、管理サーバ200は、排出量に基づき、第1の炭素税を計算する(S1202)。次に、管理サーバ200は、シナリオデータを選択する(S1203)。選択するシナリオデータは、いずれか一であってもよいし、複数であってもよい。次に、管理サーバ200は、選択したシナリオデータを用いて所定期間における第2の炭素税を計算する(S1204)。次に、管理サーバ200は、事業主体による排出量の削減目標割合の入力を受け付ける(S1205)。次に、管理サーバ200は、排出量と削減目標割合とに基づいて削減量を計算する(S1206)。次に、管理サーバ200は、削減量に基づいた第2の炭素税を計算する。管理サーバ200は、第1の炭素税、各計算結果を示す第2の炭素税をユーザに提示するよう出力する。第2の炭素税は、X軸を年度とするグラフで提示するようにしてもよい。
近年の地球温暖化現象により世界中で異常気象が観測されている。また、気象災害も多発化している。国連気候変動に関する政府間パネルによると、このまま地球温暖化が進む場合、さらなる気象災害の多発化や激甚化が起こり得ると警告されている。このような異常気象や気象災害の発生を抑制するために、欧米諸国が主導して脱炭素社会への移行を推進しており、日本国内においても、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが推進されている。この取り組みの一例として、炭素価格(カーボンプライシング)制度を導入することで、炭素に価格付をして二酸化炭素排出者(主に企業)の行動を変容させる政策の実行が予測できる。炭素価格(カーボンプライシング)制度が導入されると、二酸化炭素の排出量に応じて課税する「炭素税」が創設され得る。炭素税が創設された場合、二酸化炭素の排出主体となる企業にとっては、財務に多大な影響を受けることになる。このため、企業は自社の二酸化炭素排出量に課せられる炭素税を試算し、炭素税を考慮した事業活動を検討していかなければならない状況となる。しかしながら、現在、将来的に企業に課せられる炭素税をシミュレーションする情報処理システムは存在していない。
動作9によると、二酸化炭素の排出量の算定・可視化の情報処理システムで自社の二酸化炭素の排出量を算定し、この算定結果と基準シナリオデータに応じた炭素価格を基準にして炭素税をシミュレーションする情報処理システムを提供することができる。詳細には、第1のシナリオデータ、第2のシナリオデータ、第3のシナリオデータの各シナリオ上で算出される炭素価格(カーボンプライシング)に、自社の二酸化炭素排出量を乗ずることで炭素税をシミュレーションする情報処理システムを提供することができる。
このように構成することで、企業において、将来の炭素税負担等のリスクファクターを認識することができ、気候変動関連目標に紐づく事業計画を簡便に策定することができるようになる。また、企業が将来の炭素税負担等のリスクファクターを設備投資計画等の検討に取り組むことで、脱炭素投資への優先度を高めることとなり、企業における脱炭素投資を推進することができる。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210、出力部240と、入力部220を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。このような機械学習により、炭素税の増減要因を予測することができる。
<開示事項>
第4機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目D1(P051)]
事業主体による温室効果ガスの排出量と所定のシナリオデータとを記憶する記憶部(排出量記憶部)と、前記排出量と前記所定のシナリオデータに基づき、炭素税(第2の炭素税)を導出する導出部と、を備え、前記導出部は、所定期間における炭素税を導出可能であることを特徴とする情報処理システム。項目D1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目D2]
項目D1に記載の情報処理システムであって、前記事業主体による前記排出量の削減目標割合の入力を受け付ける入力部(情報入力部)と、前記排出量と前記削減目標割合とに基づいて削減量を計算する削減量計算部と、を備え、前記導出部は、前記削減量に基づいて前記炭素税を導出可能であることを特徴とする情報処理システム。
[項目D3]
項目D2に記載の情報処理システムであって、前記入力部は、基準時点及び目標時点の入力を受け付け可能であり、前記削減量計算部は、前記基準時点における前記排出量を前記排出量記憶部から取得し、取得した前記排出量と前記削減目標割合とに基づいて前記目標時点における前記削減量を計算可能であることを特徴とする情報処理システム。
[項目D4(P051)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。事業主体による第1のX情報と所定のシナリオデータとを記憶する記憶部と、第1のX情報と所定のシナリオデータに基づき、第2のX情報を導出する導出部と、を備え、導出部は、所定期間における第2のX情報を導出可能であることを特徴とする情報処理システム。
<<ブロックチェーン機能(第5機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第4機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第5機能の実施形態とし、以下に詳述する。
図3を用いて、第5機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(排出量記憶部、ブロックチェーン)と、取得部250(情報取得部)と、分析部280と、出力部240(情報提示部)と、を備える。本実施形態では、ブロックチェーンは、管理サーバ200内に設ける例を示しているが、管理サーバ200の外部にブロックチェーンを設けるようにしてもよい。外部に設ける場合であっても、ブロックチェーンの情報は、管理サーバ200が取得できる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、第2機能の実施形態で説明した記憶部と同様である。本実施形態では、排出量記憶部は、排出量を示す情報(第1の情報)として、自社および他社の二酸化炭素の排出量を算定した結果を記憶する。ブロックチェーンは、ブロックの単位でデータを管理し、それを鎖のように連結してデータを記憶するものである。ブロックチェーンの各ブロックには、第1の情報が記憶されている。また、各ブロックには、直前のブロックの内容を表すハッシュ値(第2の情報)が記憶されている。例えば、第1のブロックに第1の排出量を示す情報(第1の情報A)と第1のハッシュ値(第2の情報A)、第2のブロックに第2の排出量を示す情報(第1の情報B)と第2のハッシュ値(第2の情報B)、が記憶されている場合、第1のブロックで用いられる第1のハッシュ値は、次のブロックである第二のブロックの生成に必要な証明書として用いられる。つまり、第1のハッシュ値は、第2のハッシュ値に関連する情報となる。ここで、第2のブロックの第2の排出量を示す情報のデータを改ざんする場合、導出される第2のハッシュ値が異なる値(異常値)になるため、全ブロックのハッシュ値を変更する必要がある。このためブロックチェーンで管理されている情報の改ざんは困難であるので、信頼性の高い情報処理システムを提供することができる。
取得部250を構成する情報取得部は、第1の情報を取得する。第1の情報は、第3機能の実施形態の排出量を示す情報等である。また、情報取得部は、第2の情報を取得する。第2の情報は、直前のブロックの内容を表すハッシュ値を例示するが、ブロックチェーンにおける情報を示す情報であればよい。第2の情報は、第1の情報に対応付けられた情報である。つまり、第1の情報と第2の情報とは、関連した情報である。第3機能の実施形態で示した第2の情報がブロックチェーンに記憶されている場合は、第3機能の実施形態の第2の情報を第2の情報とすることができる。この場合、第3機能の実施形態の第2の情報にハッシュ値を対応付けた情報を第2の情報とすることが好ましい。また、第2の情報は、ハッシュ値でなく、いつ、どこで、どの事業主体から取得した情報であるかを確認できる情報とすることもできる。
分析部280は、下流を構成する事業主体の排出量を示す情報を取得したハッシュ値に基づいて分析する。「下流」とは、第1の事業主体(サプライヤ)よりも下流の事業主体であり、第2の事業主体である他のサプライヤである。第1の事業主体は、下流の事業主体である第2の事業主体から排出量を示す情報を取得するが、この排出量を示す情報が改ざんされているか否かを分析部280によって分析可能である。排出量を示す情報は、ブロックチェーンで管理されている情報である。ハッシュ値もブロックチェーンで管理されている情報であり、排出量を示す情報に関連する情報である。したがって、分析部280は、排出量を示す情報に対応するハッシュ値を分析することにより、下流を構成する事業主体から取得した排出量を示す情報が改ざんされていない正常な情報であることを分析、確認することができる。また、分析部280は、排出量を示す情報がどの事業主体の情報であるかを分析可能である。
情報提示部は、分析の結果の情報を提示する。例えば、分析の結果として、取得した排出量を示す情報が異常な情報の場合は、「取得した排出量を示す情報は正常ではありません」等をユーザ端末100に表示する情報を出力する。一方、取得した排出量を示す情報が正常な情報の場合は、正常であることを提示しない。なお、取得した排出量を示す情報が正常な情報の場合に、「取得した排出量を示す情報は正常です」等をユーザ端末100に表示する情報を出力するようにしてもよい。また、排出量を示す情報がどの事業主体の情報であるかを分析した結果が、正常な第2の事業主体ではない場合は、「取得した排出量を示す情報は正常ではありません」等をユーザ端末100に表示する情報を出力する。なお、正常な情報の場合は、正常であることを提示しないが、「取得した排出量を示す情報は正常です」等をユーザ端末100に表示する情報を出力するようにしてもよい。
分析の結果が異常の場合であって、取得した排出量を示す情報が改ざんではない場合、例えば、第2の事業主体が誤った排出量を示す情報を第1の事業主体に出力したことが分析の結果より判明した場合、その旨を提示する。また、この場合、第1の事業主体に出力した排出量を示す情報が誤った情報であったことを第2の事業主体に出力(連絡)するようにしてもよい。
また、生成部260を設けて、ブロックチェーンを生成するようにしてもよい。ブロックチェーンを構成するブロックには、第2の事業主体の第1の情報と該第1の情報に対応するハッシュ値を記憶する。複数の第2の事業主体の第1の情報を取得し、分析の結果が正常である第1の情報を用いることによってブロックチェーンを構成することができる。また、第2の情報Bは、第2の情報Aに関連する情報である、一方、第1の情報Bは、第1の情報Aに関連する情報ではない情報とすることができる。ここでの「関連する情報」とは、一方の情報が他方の情報に対して関数等による関係があることを例示するが、これに限定されない。少なくとも第2の情報の間でのみ関連する情報とすることで、記憶する第1の情報の自由度を持たせることができる。
図13は、第1の情報を分析して出力する処理(動作10)を説明する図である。
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報を取得する(S1301)。また、管理サーバ200は、ブロックチェーンにおける情報を示す第2の情報を取得する(S1302)。次に、管理サーバ200は、取得した第1の情報と第2の情報を記憶部230に記憶する(S1303)。次に、管理サーバ200は、第2の情報に基づき、下流を構成する事業主体の第1の情報を分析する(S1304)。次に、管理サーバ200は、分析の結果が異常であるか否かを判断する(S1305)。分析の結果が異常である場合(S1305:YES)、管理サーバ200は、異常であることを提示して、動作10の処理を終了する(S1306)。一方、分析の結果が異常ではない場合(S1305:NO)、管理サーバ200は、動作10の処理を終了する。
上流又は下流を構成する事業主体の第1の情報の信頼性に懸念が生じている。例えば、スマートフォンの製品を製造する第1の事業主体の場合、カメラ、チップ等のスマートフォンを構成する部品の第1の情報(排出量や排出原単位)を第2の事業主体から取得する。しかしながら、取得した第1の情報に改ざんが生じていても、改ざんを確認する手段がなく、改ざんされた不正な情報が第1の事業主体の情報として登録されてしまっていたことに起因して正確な温室効果ガス排出量を算定することができなくなってしまう問題が生じる。第5機能の実施形態は、このような問題を解消するために提案されたものである。
動作10によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を含む第1の情報と、ブロックチェーンにおける情報を示す第2の情報を取得する取得部と、第2の情報に基づき、下流を構成する事業主体の第1の情報を分析する分析部と、分析の結果を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。
このように構成することで、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガス排出量の計算過程(どの事業主体がいつどのように算定したのか)や当該事業主体による温室効果ガス排出量データの編集履歴を追跡することができるため、取得した排出量を示す情報の信頼性を確認(信頼性を担保)することができ、正常な情報のみからなる排出量を示す情報を提供することができる。
管理サーバ200の出力部240と、取得部250と、生成部260と、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第5機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目E1(P065)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を含む第1の情報と、ブロックチェーンにおける情報を示す第2の情報を取得する取得部と、前記第2の情報に基づき、下流を構成する事業主体の前記第1の情報を分析する分析部と、分析の結果を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目E1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目E2]
項目E1に記載の情報処理システムであって、前記第1の情報には、少なくとも第1の情報Aと、当該第1の情報Aの次の情報である第1の情報Bとがあり、前記第2の情報には、少なくとも第2の情報Aと、当該第2の情報Aの次の情報である第2の情報Bとがあり、前記第2の情報Aと前記第2の情報Bとは関連する情報である一方、前記第1の情報Aと前記第1の情報Bとは関連する情報ではない情報であることを特徴とする情報処理システム。
[項目E3(P065)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体のX情報に関連する情報を含む第1の情報と、ブロックチェーンにおける情報を示す第2の情報を取得する取得部と、第2の情報に基づき、下流を構成する事業主体の第1の情報を分析する分析部と、分析の結果を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<証憑機能(第6機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第5機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第6機能の実施形態とし、以下に詳述する。
図3を用いて、第6機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(証憑データ記憶部、対応データベース)と、取得部250(証憑取得部、基礎データ取得部)と、計算部210(排出量算出部)と、出力部240(証憑出力部)と、を備える。
取得部250を構成する証憑取得部は、温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する。基礎データは、例えば、活動量及び排出係数の少なくともいずれかとすることができる。
活動量に係る証憑データは、例えば、請求書や領収書、契約書などの証憑を表すデータである。GHG(GreenHouse Gas)プロトコルのスコープ1(直接排出量)に係る証憑としては、例えば、ガソリンスタンドでの給油のレシート、ガスや石炭などの請求書などがあり得る。スコープ2(間接排出量)に係る証憑としては、例えば、電力の領収書や契約書などがあり得る。スコープ3(関連他社による排出量)に係る証憑としては、カテゴリ1(購入した物品・サービス)に関して、例えば、原料や部品の調達に係る発注書、請求書、契約書や領収書、あるいは調達システムのデータや部品表などがあり得る。
また、排出量に係る証憑データとしては、例えば、サプライヤから入手した原材料の排出原単位の一次データ(サプライヤが独自に算出したものであってもよいし、第三者検証を受けているものであってもよい。)などがあり得る。
証憑データは、例えば、画像データであってよい。画像データは、例えば、ユーザ端末100が備えるカメラ(不図示)が撮影したデータとすることができる。証憑データは、例えば、PDFファイルなどのドキュメントであってもよいし、XMLなどの構造化ファイルであってもよい。
証憑取得部は、例えば、ユーザ端末100から証憑データのアップロードを受け付けるようにしてもよいし、ユーザ端末100から送信された電子メールやチャットメッセージなどのメッセージに添付された証憑データを取得するようにしてもよい。また、管理サーバ200をユーザが直接操作可能である場合には、管理サーバ200がカメラやスキャナを備えるようにし、管理サーバ200のカメラやスキャナを用いて証憑を撮影するようにしてもよい。証憑取得部は、取得した証憑データを証憑データ記憶部に登録することができる。
記憶部230を構成する証憑データ記憶部は、証憑データを記憶する。証憑データ記憶部は、例えば、証憑を特定する証憑ID及び証憑を登録したユーザを示すユーザIDに対応付けて、証憑データを記憶することができる。証憑データ記憶部は、リレーショナルデータベースやオブジェクトデータベースなどとして実装することもできるし、ファイルシステムとして実装することもできる(この場合、証憑IDはパス及びファイル名とすることができる。)。
取得部250を構成する基礎データ取得部は、証憑データから基礎データを読み出す。基礎データ取得部は、例えば、OCR処理により画像データから基礎データを読み取ることができる。基礎データ取得部は、例えば、ドキュメントに含まれるテキストから基礎データを抽出するようにすることもできる。
計算部210を構成する排出量算出部は、基礎データに基づいて排出量を算出する。例えば、基礎データが企業の活動量を示す情報である場合には、当該企業の当該活動に係る排出係数を記憶する排出係数記憶部を管理サーバ200が備えるようにし、読み取った活動量に排出係数を乗じて排出量を算出することができる。また、基礎データが企業の排出係数である場合には、当該企業による活動量(例えば、スコープ1に係る排出量の場合にはユーザが燃焼した燃料の量などとすることができ、スコープ2に係る排出量の場合にはユーザが使用した電力量であってもよいし、スコープ3に係る排出量である場合には、当該企業からユーザが購入した商品の量やユーザが販売した商品の使用量、ユーザが販売した商品の配送トンキロなどであってよい。)を、例えば会計システムなどにアクセスしたり、ユーザから入力を受け付けたりして取得し、取得した活動量に、読み取った排出係数を乗じて排出量を算出することができる。また、基礎データが排出係数及び活動量の両方を含む場合には、読み取った排出係数及び活動量を乗じて排出量を算出することができる。また、基礎データが排出量である場合には、証憑データから読み取った排出量をそのまま利用することができる。
記憶部230を構成する対応データベースは、排出量を特定する情報と、証憑データを特定する情報とを紐付けて記憶する。対応データベースは、さらに、基礎データを特定する情報を紐付けて記憶することもできる。対応データベースは、排出量特定情報と、基礎データを特定する基礎データIDと、証憑を示す証憑IDとを対応付けて記憶する。排出量特定情報には、例えば、年度や月、日などの時間情報を含めることができる。また、排出量特定情報には、排出量に係る温室効果ガスの出力主体(企業等)を特定する情報(ユーザIDなど)を含めることもできる。また、排出量特定情報には、計算対象となる商品やサービスを含めることもできる。
出力部240を構成する証憑出力部は、証憑データを出力する。証憑出力部は、排出量特定情報の指定を受け付けることができる。例えば、証憑出力部は、年度や月、日などの時間情報の指定を受け付けることができる。また、証憑出力部は、時間情報に加えて又は代えて、排出量の主体の指定を受け付けることができる。また、証憑出力部は、時間情報及び/又は排出量の主体に加えて又は代えて、計算対象となる商品又はサービスを特定する情報を受け付けることができる。証憑出力部は、受け付けた排出量特定情報に対応する証憑IDを対応データベースから特定し、特定した証憑IDに対応する証憑データを証憑データ記憶部から読み出して出力することができる。
証憑出力部は、例えば、第三者認証機関(監査機関)からのリクエストに応じて証憑データを出力することができる。また、GHGプロトコルに係る排出量を計算するユーザからのリクエストに応じて、当該排出量の算出根拠となった基礎データに係る証憑データを対応データベースから特定し、特定した証憑データを排出量とともに第三者認証機関(の情報処理装置)に対して送信するようにすることもできる。
また、証憑出力部は、排出量特定情報に加えて基礎データの指定を受け付けることもできる。この場合、証憑出力部は、排出量特定情報及び指定された基礎データを示す基礎データIDに対応する証憑IDを対応データベースから特定し、特定した証憑IDに対応する証憑データを証憑データ記憶部から読み出して出力することができる。
<動作>
次に、第6機能の情報処理システムにおける排出量の算出処理の流れを説明する。
管理サーバ200は、ユーザ端末100から証憑データを受け付け、証憑データからOCR処理などにより基礎データを読み取り、基礎データを用いて温室効果ガスの排出量を算出する。
管理サーバ200は、証憑データを証憑データ記憶部に格納するとともに、排出量を特定する排出量特定情報と、基礎データを示す基礎データIDと、証憑データを示す証憑IDとを対応付けて対応データベースに登録する。
なお、排出量の算出にあたり複数種類の基礎データを受信する場合に、証憑データを受信せず、基礎データを受信する場合があってもよい。
次に、第6機能の情報処理システムにおける証憑データの出力処理の流れを説明する。
管理サーバ200は、ユーザ端末100から排出量特定情報及び基礎データIDを受け付ける。なお、基礎データIDは省略してもよい。管理サーバ200は、受け付けた排出力特定情報及び基礎データIDに対応する証憑IDを対応データベースから特定し、特定した証憑IDに対応する証憑データを証憑データ記憶部から読み出し、読み出した証憑データを出力(ユーザ端末100に対して送信)する。
以上のようにして、第6機能の情報処理システムによれば、温室効果ガスの排出量の算出に用いた基礎データに係る証憑データを、排出量及び基礎データに対応付けて管理することができる。したがって、監査や第三者認証などの場合に、排出量やその算出に用いる基礎データに対応する証憑データを容易に提示することができる。
第6機能の実施形態では、クライアントサーバ構成のシステムであるものとしたが、例えば、ユーザ端末100が管理サーバ200の機能を備えるようにすることもできる。
また、第6機能の実施形態では、証憑データからOCR等の処理により基礎データを読み取るものとしたが、例えば、基礎データがユーザ端末100により修正された場合などに、ユーザ端末100から基礎データの入力を受け付け、これを学習するようにしてもよい。例えば、ユーザ端末100から証憑データ中における基礎データの記載された範囲と、基礎データの内容とを受信し、証憑データ、当該範囲、及び当該内容をトレーニングデータとする機械学習により、OCRを行うための学習モデルを更新するようにしてもよい。これにより、いわゆるAIOCRによる読み取り精度の向上を図ることができる。
また、第6機能の実施形態では、証憑データから基礎データを読み取るものとしたが、例えば、基礎データはユーザ端末100から受け付けるようにし、ユーザ端末100から受け付けた基礎データを用いて排出量の計算を行い、この基礎データに係る証憑データをユーザ端末100から受信し、基礎データと証憑データとの対応付けを管理サーバ200が行うようにしてもよい。この場合、基礎データと証憑データとをトレーニングデータとする機械学習を行った学習モデルを記憶する学習モデル記憶部を管理サーバ200が備えるようにし、当該学習モデルを用いて、ユーザ端末100から受信した証憑データから基礎データの種類(基礎データID)を推論し、証憑データと基礎データとの対応付けを行うことができる。管理サーバ200は、推論した基礎データを示す基礎データIDと証憑データを示す証憑IDとを対応データベースで紐付けることができる。
また、第6機能の実施形態では、対応データベースでは、排出量と基礎データと証憑とを対応付けるものとしたが、排出量(排出量特定情報)と証憑(証憑ID)とを対応付けるようにしてもよいし、基礎データ(基礎データID)と証憑(証憑ID)とを対応付けるようにしてもよい。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第6機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目F1(P015)]
温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する証憑取得部と、前記証憑データから前記基礎データを読み出す基礎データ取得部と、前記証憑データを記憶する証憑データ記憶部と、前記基礎データに基づいて前記排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報を紐付けて記憶する対応データベースと、前記排出量を特定する情報の指定を受け付け、指定された前記排出量に対応する前記証憑データを前記対応データベースから特定し、特定した前記証憑データを前記証憑データ記憶部から読み出して出力する証憑出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目F1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。項目F1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から証憑データを読み取るとともに携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目F2]
項目F1に記載の情報処理システムであって、前記証憑データは画像データであり、前記基礎データ取得部は、OCR処理により前記画像データから前記基礎データを読み取ること、を特徴とする情報処理システム。
[項目F3]
項目F1に記載の情報処理システムであって、前記対応データベースは、前記排出量を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報、ならびに前記基礎データを特定する情報を紐付けて記憶し、前記証憑出力部は、前記排出量及び前記基礎データの指定を受け付けて、前記排出量及び前記基礎データに対応する前記証憑データを前記対応データベースから特定し、特定した前記証憑データを前記証憑データ記憶部から読み出して出力すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目F4(P015D1)]
温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する証憑取得部と、前記基礎データの入力を受け付ける基礎データ取得部と、前記証憑データを記憶する証憑データ記憶部と、前記基礎データに基づいて前記排出量を算出する排出量算出部と、前記基礎データを特定する情報又は前記排出量を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報を紐付けて記憶する対応データベースと、前記基礎データを特定する情報又は前記排出量を特定する情報の指定を受け付け、指定された前記基礎データ又は前記排出量に対応する前記証憑データを前記対応データベースから特定し、特定した前記証憑データを前記証憑データ記憶部から読み出して出力する証憑出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目F5(P015)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。X情報を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する証憑取得部と、証憑データから基礎データを読み出す基礎データ取得部と、証憑データを記憶する証憑データ記憶部と、基礎データに基づいてX情報を算出する計算部と、X情報を特定する情報及び証憑データを特定する情報を紐付けて記憶する対応データベースと、X情報を特定する情報の指定を受け付け、指定されたX情報に対応する証憑データを対応データベースから特定し、特定した証憑データを証憑データ記憶部から読み出して出力する証憑出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<会計データの証憑機能(第7機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第6機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第7機能の実施形態とし、以下に詳述する。
<システム概要>
第7機能の実施形態では、とくに証憑となるデータのうち、会計データに含まれるものを管理する。第7機能の情報処理システムは、図示していないが、管理サーバ200、ユーザ端末100及び会計システムを含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100及び会計システムと通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量を算出するコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
ユーザ端末100は、ユーザが使用する、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。ユーザはユーザ端末100を操作して管理サーバ200にアクセスし、温室効果ガスの排出量を計算させる。
会計システムは、会計データを管理するコンピュータシステムである。会計システムは、1台又は複数台のコンピュータにより構成されうる。会計データには、いわゆる財務諸表データと、財務諸表の基礎となる会計記録データ(伝票データや請求書データ、契約書データ、総勘定元帳データ、仕訳データなど)とを含みうる。会計データには、会計監査に用いられた監査証拠データを含めるようにしてもよい。会計システムは、少なくとも財務諸表データを記憶しており、リクエストに応じて財務諸表データを出力することができる。
図3を用いて、第7機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(会計データ記憶部、監査データ記憶部、対応データベース、排出係数記憶部)と、取得部250(会計データ取得部、基礎データ取得部)と、計算部210(排出量算出部)と、出力部240(排出量出力部、会計データ出力部)と、を備える。
会計データ取得部は、温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データを含む会計データを取得する。基礎データは、例えば、活動量及び排出係数の少なくともいずれかとすることができる。
活動量に係る会計データは、例えば、請求書や領収書、契約書などの会計記録データである。GHGプロトコルのスコープ1(直接排出量)に係る証憑となる会計記録データとしては、例えば、ガソリンスタンドでの給油のレシート、ガスや石炭などの請求書などがあり得る。スコープ2(間接排出量)に係る証憑となる会計記録データとしては、例えば、電力の領収書や契約書などがあり得る。スコープ3(関連他社による排出量)に係る証憑となる会計記録データとしては、カテゴリ1(購入した物品・サービス)に関して、例えば、原料や部品の調達に係る発注書、請求書、契約書や領収書、あるいは調達システムのデータや部品表などがあり得る。なお、会計記録データではなく、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表データに含まれる項目を基礎データとすることも可能であり、その場合には、財務諸表データが当該基礎データに対応する会計データとなりうる。
また、排出係数に係る証憑としての会計データには、例えば、サプライヤから入手した原材料の排出原単位の一次データ(サプライヤが独自に算出したものであってもよいし、第三者検証を受けているものであってもよい。)などがあり得る。例えば、会計記録データに含まれておらず、炭素会計の監査に用いられた監査証拠データを会計データとすることができる。
会計データは、例えば、PDFファイルなどのドキュメントであってもよいし、XMLなどの構造化ファイルであってもよい。また、会計データを、画像データとすることも可能である。
取得部250を構成する会計データ取得部は、会計データを特定する情報(例えば、会計年度及び会計データの名称など)の入力をユーザ端末100から受け付けて、会計システムにアクセスし、会計システムに会計データを特定する情報を送信し、会計システムから応答される会計データを受信することができる。また、会計データ取得部は、例えば、ユーザ端末100から会計データのアップロードを受け付けるようにしてもよいし、ユーザ端末100から送信された電子メールやチャットメッセージなどのメッセージに添付された会計データを取得するようにしてもよい。
会計データ取得部は、取得した会計データを会計データ記憶部に登録することができる。なお、会計データ取得部は、会計システムに記録されている会計データについては、会計データ記憶部に登録せず、必要に応じて会計システムにアクセスして取得するようにしてもよい。会計データ取得部は、ユーザ端末100から指定された会計データが会計システムに登録されていないときに、ユーザ端末100から受信した会計データ記憶部に登録することができる。
記憶部230を構成する会計データ記憶部は、会計データを記憶する。会計データ記憶部は、例えば、会計データを特定する会計データ特定情報及び会計データを登録したユーザを示すユーザIDに対応付けて会計データを記憶することができる。会計データ特定情報は、例えば、会計年度及び会計データの名称などとすることができる。会計データ記憶部は、リレーショナルデータベースやオブジェクトデータベースなどとして実装することもできるし、ファイルシステムとして実装することもできる。指定された会計データが会計システムに登録されていないときに、ユーザ端末100から受信した会計データを記憶する場合、会計データ記憶部は、会計システムが管理していない会計データ(システム外データ)を記憶することになる。
記憶部230を構成する監査データ記憶部は、会計データに関連する財務諸表についての会計監査が行われたことを示す監査データを記憶する。監査データは、例えば、監査法人が作成した監査報告書のデータ(電子データ形式の監査報告書又は紙の監査報告書をスキャンしたデータなど)とすることができる。監査データ記憶部は、例えば、監査データを特定する監査データ特定情報及びユーザを示すユーザIDに対応付けて監査データを記憶することができる。監査データ特定情報は、例えば、会計年度などとすることができる。監査データ記憶部は、リレーショナルデータベースやオブジェクトデータベースなどとして実装することもできるし、ファイルシステムとして実装することもできる。
記憶部230を構成する対応データベースは、排出量を特定する情報と、会計データを特定する情報とを紐付けて記憶する。また、対応データベースは、さらに、監査データを特定する情報を紐付けて記憶することもできる。対応データベースは、排出量特定情報と、基礎データを特定する基礎データID(例えば、活動量の内容)と、会計データを示す会計データ特定情報と、監査データを特定する監査データ特定情報と、を対応付けて記憶する。排出量特定情報には、例えば、年度や月、日などの時間情報を含めることができる。また、排出量特定情報には、排出量に係る温室効果ガスの出力主体(企業等)を特定する情報(ユーザIDなど)を含めることもできる。また、排出量特定情報には、計算対象となる商品やサービスを含めることもできる。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、活動を特定する情報(基礎データID)に対応付けて、排出係数を記憶することができる。基礎データIDは、例えば、活動量の種類とすることができる。
取得部250を構成する基礎データ取得部は、排出量を算出するために必要なデータ(基礎データ)を取得する。基礎データは、例えば、活動量及び排出係数とすることができる。ここでは、活動量として会計データを取得する(会計データ取得部が取得した会計データを会計データ記憶部から読み出す)ものとする。排出係数は、例えば排出係数記憶部から読み出すことができる。また、排出係数をユーザ端末100から受信するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量算出部は、基礎データに基づいて排出量を算出する。ここでは、排出量算出部は、会計データに含まれる活動量を読み出し、単位変換を行い、活動量に、対応する排出係数を乗じて排出量を計算することができる。スコープ1に係る排出量の場合、例えば、排出量算出部は、購入した燃料に係る会計データから燃料の購入金額を抽出し、当該購入金額に燃料に対応する排出係数を乗じることによる排出量を計算することができる。また、スコープ2に係る排出量の場合、排出量算出部は、例えば、水道光熱費のうち電気に関する会計データから電気料金を抽出し、電気の排出係数を電気料金に乗じて排出量を計算することができる。また、スコープ3に係る排出量の場合、排出量算出部は、例えば、特定の商品の仕入に係る会計データから当該商品の仕入金額を抽出し、抽出した仕入金額に、商品に対応する排出係数を乗じることにより、当該商品に関連する排出量を計算することができる。排出量算出部は、排出係数の単位が会計データの単位と異なる場合には、会計データの活動量について単位変換を行ったうえで排出係数を乗じることができる。
出力部240を構成する排出量出力部は、計算した排出量を出力する。排出量出力部は、例えば、全ての排出量の合計値を出力してもよいし、GHGプロトコルに係るスコープごとの排出量の合計値を出力してもよいし、スコープ3のカテゴリごとの排出量の合計値を出力してもよい。
出力部240を構成する会計データ出力部は、会計データ(又は会計データを特定する情報)を出力することができる。会計データ出力部は、排出量特定情報の指定を受け付けることができる。例えば、会計データ出力部は、年度や月、日などの時間情報の指定を受け付けることができる。また、会計データ出力部は、時間情報に加えて又は代えて、排出量の主体の指定を受け付けることができる。また、会計データ出力部は、時間情報及び/又は排出量の主体に加えて又は代えて、計算対象となる商品又はサービスを特定する情報を受け付けることができる。会計データ出力部は、受け付けた排出量特定情報に対応する会計データ特定情報を対応データベースから特定し、特定した会計データ特定情報により特定される会計データを会計データ記憶部又は会計システムから取得して出力することができる。
会計データ出力部は、会計データに加えて又は代えて、監査データを出力することもできる。会計データ出力部は、受け付けた排出量特定情報に対応する監査データ特定情報を対応データベースから特定し、特定した監査データ特定情報に対応する監査データを監査データ記憶部から読み出して出力することができる。
会計データ出力部は、例えば、第三者認証機関(監査機関)からのリクエストに応じて会計データ及び/又は監査データを出力することができる。また、GHGプロトコルに係る排出量を計算するユーザからのリクエストに応じて、当該排出量の算出根拠となった基礎データに係る会計データを対応データベースから特定し、特定した会計データを排出量とともに第三者認証機関(の情報処理装置)に対して送信するようにすることもできる。
また、会計データ出力部は、排出量特定情報に加えて基礎データの指定を受け付けることもできる。この場合、会計データ出力部は、排出量特定情報及び指定された基礎データを示す基礎データIDに対応する会計データ特定情報及び/又は監査データ特定情報を対応データベースから特定し、特定した会計データ特定情報及び/又は監査データ特定情報に対応する会計データ及び/又は監査データを取得して出力することができる。
<動作>
次に、第7機能の情報処理システムにおける排出量の算出処理の流れを説明する。
管理サーバ200は、ユーザ端末100から指定された会計データを取得する。管理サーバ200は、例えば、ユーザ端末100から会計データの指定を受け付けて、会計システムにアクセスし、指定された会計データを取得するようにしてもよいし、ユーザ端末100から会計データを受信するようにしてもよい。管理サーバ200は、会計データに係る活動の排出係数を取得する。管理サーバ200は、例えば、会計データに係る活動を示す基礎データIDに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すことができる。
管理サーバ200は、会計データから抽出した活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する。管理サーバ200は、会計データに関する財務諸表の監査データの入力を受け付けて監査データ記憶部に登録する。管理サーバ200は、排出量、基礎データ、会計データ及び監査データを対応付ける情報を対応データベースに登録する。
次に、第7機能の情報処理システムにおける会計データの出力処理の流れを説明する。
管理サーバ200は、ユーザ端末100から排出量特定情報を受け付け、受け付けた排出量特定情報に対応する会計データ特定情報及び監査データ特定情報を対応データベースから読み出し、読み出した会計データ特定情報及び/又は監査データ特定情報により特定される会計データ及び/又は監査データを取得して出力する。会計データは、例えば、会計システムにアクセスして取得し、会計システムから取得できない会計データは、会計データ記憶部から取得することができる。監査データは、監査データ記憶部から取得することができる。
以上のようにして、第7機能の情報処理システムによれば、温室効果ガスの排出量の算出に用いた基礎データに係る会計データ及び/又は監査データを、排出量に対応付けて管理することができる。したがって、監査や第三者認証などの場合に、排出量やその算出に用いる基礎データに対応する会計データ及び/又は監査データを容易に提示することができる。
第7機能の実施形態では、クライアントサーバ構成のシステムであるものとしたが、例えば、ユーザ端末100が管理サーバ200の機能を備えるようにすることもできる。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第7機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目G1(P016)]
温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データを取得するデータ取得部と、前記基礎データに基づいて前記排出量を算出する排出量算出部と、前記基礎データを特定する情報又は前記排出量を特定する情報と、前記基礎データを示す会計記録データ、財務諸表データ又は監査証拠データの少なくともいずれかである会計データを特定する情報とを対応付けて記憶する対応データベースと、前記基礎データを特定する情報又は前記排出量を特定する情報の指定を受け付け、指定された前記基礎データ又は前記排出量に対応する前記会計データを特定する情報を前記対応データベースから読み出して出力する会計データ出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目G1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目G2]
項目G1に記載の情報処理システムであって、前記会計データのうち外部の会計システムに記録されていないデータであるシステム外データを記憶する記憶部を備え、前記会計データ出力部は、指定された前記基礎データ又は前記排出量に対応する前記会計データのうち、前記会計システムに記録されているものについては前記会計システムにアクセスして取得し、前記会計システムに記録されていないものについては前記記憶部から取得し、取得した前記会計データを出力すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目G3]
項目G1に記載の情報処理システムであって、前記会計データに関連する財務諸表に係る会計監査が行われたことを示す監査データを記憶する監査データ記憶部を備え、前記対応データベースは、前記基礎データを特定する情報又は前記排出量を特定する情報と、前記会計データを特定する情報と、前記監査データを特定する情報とを対応付けて記憶し、前記会計データ出力部は、指定された前記基礎データ又は前記排出量に対応する前記会計データを特定する情報及び前記監査データを特定する情報を前記対応データベースから読み出して出力すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目G4(P016)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。X情報を算出するための基礎データを取得するデータ取得部と、基礎データに基づいてX情報を算出する計算部と、基礎データを特定する情報又はX情報を特定する情報と、基礎データを示す会計記録データ、財務諸表データ又は監査証拠データの少なくともいずれかである会計データを特定する情報と、を対応付けて記憶する対応データベースと、基礎データを特定する情報又はX情報を特定する情報の指定を受け付け、指定された基礎データ又はX情報に対応する会計データを特定する情報を対応データベースから読み出して出力する会計データ出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<原単位の交換機能(第8機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第7機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第8機能の実施形態とし、以下に詳述する。
<システム概要>
管理サーバ200は、他の管理サーバ200と通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。図1の例にて、管理サーバ200を一の管理サーバ200、図示しないが、一の管理サーバ200に接続される管理サーバ200を他の管理サーバ200とし、2つの管理サーバ200が互いに通信可能に接続される。
管理サーバ200は、温室効果ガスの排出状況(排出係数(排出原単位)、活動量、排出量)を出力するコンピュータ(情報処理装置)である。企業の活動量(例えば、商品の生産個数)に、当該企業に係る排出原単位を乗じることにより、当該企業による温室効果ガスの排出量を算出することができる。管理サーバ200は、また、自社の排出原単位(活動量や排出量を含めてもよい。)を、他の管理サーバ200(情報処理装置)に送信することができ、他の管理サーバ200から他者の排出原単位を取得することができる。これにより、自社を含むサプライチェーンの全体についての排出量を計算することができる。
本実施形態では、各社が自社について計算した排出原単位(一次データ)を交換して、より実際に合った排出量を算出できるようにしている。
図3を用いて、第8機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出原単位記憶部、商品情報記憶部、使用商品情報記憶部)と、取得部250(排出原単位取得部、活動量取得部、自社情報取得部)と、計算部210(排出量計算部、排出原単位計算部、商品別排出量計算部)と、出力部240(排出量出力部、排出原単位送信部、データ比率出力部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、企業に対応付けて温室効果ガスの排出量を計算するための係数(排出原単位と呼ばれる。)を記憶する。排出原単位記憶部は、企業を示す企業ID及び企業が提供する商品(サービスを含む。以下同じ。)を示す商品IDに対応付けて、排出原単位及び一次データ比率を記憶することができる。一次データとは、企業自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータである。一次データ以外のデータが二次データである。例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたものが二次データである。一次データ比率は、計算された排出量の全量における、一次データを用いて計算した排出量が占める割合である。
記憶部230を構成する商品情報記憶部は、商品に関する情報(商品情報)を記憶する。商品情報には、商品を示す商品IDに対応付けて、商品名などの商品に関する各種の情報を含めることができる。商品情報記憶部には、自社が他社に提供する全ての商品について商品情報が登録されているものとする。
記憶部230を構成する使用商品情報記憶部は、商品の提供に用いられる他の商品(以下、使用商品という。)に関する情報(使用商品情報)を記憶する。使用商品は、例えば、商品を生産するために用いる原材料などである。使用商品情報には、商品を示す商品IDと、使用商品を示す使用商品IDと、当該使用商品を提供する企業を示す企業IDと、1つの商品のために用いられる使用商品の量(使用量)とを含めることができる。
取得部250を構成する排出原単位取得部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業(関連企業)において計算された排出原単位を取得する。関連企業は、GHGプロトコルのスコープ3に定義されるカテゴリの商品を提供する企業である。排出原単位取得部は、ユーザから排出原単位の入力を受け付けるようにしてもよいが、本実施形態では、他の管理サーバ200から排出原単位を取得するものとする。管理サーバ200は排出原単位とともに一次データ比率を提供することができる。排出原単位取得部は、取得した排出原単位及ぶ一次データ比率により排出原単位記憶部を更新することができる。排出願単位取得部は、排出原単位の取得元の他の管理サーバ200に係る関連企業を示す企業IDと、当該関連企業から購入している商品を示す商品IDとに対応する排出原単位及び一次データ比率を,取得したものに更新することができる。排出原単位取得部は、二次データの排出原単位を排出原単位記憶部に登録した場合には、一次データ比率を「0」に設定することができる。
取得部250を構成する活動量取得部は、関連企業の使用商品に関する活動量を取得する。活動量は、例えば、商品の個数、エネルギーの量、物流で運んだ距離など、関連企業から提供を受けた商品の量とすることができる。活動量取得部は、関連企業の管理サーバ200から関連企業に係る活動量を取得することができる。活動量取得部は、ユーザから関連企業の活動量の入力を受け付けるようにしてもよい。また、活動量取得部は、例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどにアクセスして、関連企業から仕入れた商品の数(量)を活動量として取得するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、関連企業及び商品に対応する排出原単位を排出原単位記憶部から読み出し、読み出した排出原単位を関連企業の活動量(例えば、使用商品の使用量)に乗じることにより、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。排出量の計算に係る使用量は、活動量取得部が、例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどにアクセスして取得した関連企業の活動量(仕入れた商品の数など)としてもよいし、活動量取得部が関連企業の管理サーバ200から受信したものであってもよい。
出力部240を構成する排出量出力部は、関連企業ごとに排出量を出力することができる。排出量出力部は、関連企業及び使用商品ごとに排出量を出力することができる。排出量出力部はまた、関連企業ごとに排出原単位を出力することができる。排出量出力部は、同じ商品を提供する複数の関連企業について、排出原単位を比較可能に出力することができる。排出量出力部は、ある商品を提供する関連企業と、当該商品の代替品を提供する関連企業とについて、排出原単位を比較可能に出力することができる。なお、排出量出力部は、取引のない関連企業についても排出原単位を出力するようにしてよい。すなわち、使用商品の他の提供元である関連企業や、代替品を提供する関連企業などについても排出原単位を比較可能に出力することもできる。
取得部250を構成する自社情報取得部は、自社の排出量及び/又は活動量を取得する。自社情報取得部は、例えば、排出量及び/又は活動量の入力を受け付けることができる。自社情報取得部は、周知の手法により排出量を計算するようにしてもよい。自社情報取得部は、例えば会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから活動量(販売した自社の商品の数など)を取得するようにしてもよい。自社情報取得部は、商品別の排出量及び/又は活動量を取得することができる。また、自社情報取得部は、自社の排出量のうち一次データに基づいて計算した量(自社一次データ排出量という。)を取得する。自社情報取得部は、自社の直接的又は間接的な排出量(スコープ1及びスコープ2)のうち、例えば、スコープ2の排出量が電気料金に係る二次データに基づいて計算された場合には、スコープ1及びスコープ2の全排出量から、スコープ2の電力使用に係る排出量を除いて自社一次データ排出量を計算することができる。
使用商品が複数の商品に使用されている場合、自社情報取得部は、商品ごとに使用されている使用商品の使用量を取得し(例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから取得することができる。)、活動量取得部は、商品ごとの使用量に応じて使用商品の活動量を按分することにより、商品別の使用商品の活動量を計算し、排出量計算部は、按分された商品別の使用商品の活動量に、使用商品の排出原単位を乗じて、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。
また、活動量取得部が、関連企業が複数の使用商品に係る活動量をまとめて取得した場合には、自社情報取得部は、関連企業から調達した複数の使用商品のうち、当該商品に使用した使用量を取得し(例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから取得することができる。)、取得した使用商品ごとの使用量に応じて活動量を按分することにより、商品及び使用商品に対応する使用商品の活動量を計算し、排出量計算部は、商品及び使用商品に対応する活動量に、使用商品の排出原単位を乗じて、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。
計算部210を構成する排出原単位計算部は、取得した自社の排出量及び自社の活動量に基づいて自社の排出原単位である自社排出原単位を計算する。
出力部240を構成する排出原単位送信部は、他の管理サーバ200(関連企業のシステム)に対して自社排出原単位を送信することができる。排出原単位送信部は、他の管理サーバ200からのリクエストに応じて自社排出原単位を送信するようにしてもよいし、定期的に又は自社排出原単位を計算する度に、自社排出原単位を送信するようにしてもよい。
出力部240を構成するデータ比率出力部は、自社の商品に係る排出量に係る一次データ比率を出力することができる。データ比率出力部は、一次データ比率を計算することができる。データ比率出力部は、例えば、ある商品に使用された各使用商品について、使用商品に係る排出量に当該使用商品の一次データ比率を乗じたもの(一次データ排出量という。)を計算し、当該商品について自社が排出した排出量(スコープ1及び2)と、計算した全ての使用商品についての一次データ排出量の合計とを加算して、一次データに基づく排出量の合計値を計算し、計算した合計値を当該商品に係る排出量(スコープ1ないし3の合計)で割って、当該商品に係る一次データ比率を計算することができる。データ比率出力部は、例えば、自社の商品を示す商品IDに対応する使用商品ID、使用量及び企業IDを使用商品情報記憶部から取得し、企業ID及び使用商品IDに対応する一次データ比率を排出原単位記憶部から取得し、使用商品の排出量(使用量に排出原単位を乗じた値であってもよいし、排出量の入力を受け付けるようにしてもよい。)に、一次データ比率を乗じて一次データ排出量を計算することができる。また、データ比率出力部は、自社が排出した排出量について二次データを使用して算出している場合には、自社一次データ排出量のみを使用商品の一次データ排出量の合計に加算することができる。
取得部250を構成する排出原単位取得部は、1又は複数の商品に使用される使用商品について、使用商品を提供する関連企業が排出した排出量を、当該関連企業の管理サーバ200から取得することもできる。この場合に、排出原単位取得部は、排出量を所定の基準で按分して、商品別排出量を計算することができる。排出原単位取得部は、同じ使用商品を用いる複数の商品について、商品の生産量などで使用商品の排出量を按分することができる。排出原単位取得部は、商品別排出量を使用商品の使用量で割って、関連企業の使用商品についての排出原単位を計算することができる。
計算部210を構成する商品別排出量計算部は、商品に係る排出量(PCF(Product Carbon Footprint)と呼ばれる。)を計算する。商品別排出量計算部は、排出原単位取得部が排出原単位を取得できた場合には、排出原単位に使用商品の使用量を乗じて使用商品に係る第1の商品別排出量を計算することができる。商品別排出量計算部は、排出原単位取得部が排出原単位を取得できず、自社に提供した全ての使用商品に係る排出量を取得できた場合には、排出量を所定の基準で按分して第2の商品別排出量を計算することができる。商品別排出量計算部は、第1の商品別排出量(排出原単位を用いて積み上げた排出量)と、第2の商品別排出量(組織単位の排出量を按分して求めた排出量)と、自社の直接又は間接排出量(自社情報取得部が取得した排出量のうち商品に関するもの)を合計した合計値を計算し、計算した合計値を活動量(例えば商品の生産量)で割ってPCFを算出することができる。
<動作>
図14は、関連企業ごとの排出原単位を表示する処理の流れを説明する図である。
管理サーバ200は、関連企業の管理サーバ200から、排出原単位を取得する(S1401)。管理サーバ200は、排出原単位を取得できなかった場合(S1402:NO)、関連企業から自社に提供される使用商品全体に係る排出量を取得する(S1403)。管理サーバ200は、排出量が取得できた場合には(S1404:YES)、所定の基準(例えば、自社商品のそれぞれの生産量)で排出量を按分して、使用商品の商品別排出量を計算し(S1405)、商品別排出量を使用商品の使用量で割って排出原単位を計算する(S1406)。一方、管理サーバ200は、排出量が取得できなかった場合には(S1404:NO)、使用商品に係る二次データを取得する(S1407)。管理サーバ200は、関連企業ごとの排出原単位を比較可能に表示する(S1408)。これにより、企業は、サプライチェーンの上流又は下流の関連企業ごとの排出原単位を把握することが可能となり、温室効果ガスの排出量の低減に取り組んでいる関連企業を把握することが可能となる。
図15は、PCFを計算する処理の流れを説明する図である。
管理サーバ200は、自社の商品に係る使用商品のそれぞれについて、関連企業から自社に提供される使用商品全体に係る排出量を取得した場合には(S1501:YES)、所定の基準(例えば、自社商品のそれぞれの生産量)で排出量を按分して、使用商品の商品別排出量を計算し(S1502)、排出量を取得しなかった場合には(S1501:NO)、排出原単位(一次データ又は二次データ)を使用量に乗じて商品別排出量を計算する(S1503)。管理サーバ200は、商品別排出量を合計し(S1504)、合計した排出量を、商品に係る活動量(生産量や販売量など)で割ってPCFを計算することができる(S1505)。これにより、LCA(Life Cycle Assessment)などにより求められた排出原単位を用いて計算した排出量(積み上げ方式で計算した排出量)であろうと、全社の排出量を商品数や売上等で割って求めた排出量(按分方式で計算した排出量)であろうとも、利用可能なものを用いてPCFを計算することができる。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第8機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目H1(P009)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業である関連企業において計算された、温室効果ガスの第1の排出量を計算するための第1の排出原単位及び前記第1の排出原単位に係る一次データ比率を取得する排出原単位取得部と、前記第1の排出原単位及び前記一次データ比率を前記関連企業ごとに記憶する排出原単位記憶部と、自社の第2の排出量を取得する自社情報取得部と、前記自社の商品に使用される、前記関連企業により提供される使用商品の使用量を取得する活動量取得部と、前記第1及び第2の排出量ならびに前記一次データ比率に基づいて計算される前記商品に係る一次データ比率を出力するデータ比率出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目H1は、温室効果ガスの排出主体の関連企業(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目H2]
項目H1に記載の情報処理システムであって、前記データ比率出力部は、前記使用量に前記第1の排出原単位を乗じた前記第1の排出量に前記一次データ比率を乗じて前記第2の排出量を加算した値を前記第1及び第2の排出量で割って前記商品に係る一次データ比率を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H3]
項目H1に記載の情報処理システムであって、前記自社情報取得部が、前記第2の排出量とともに、前記自社において一次データに基づいて計算した自社一次データ排出量を取得し、前記データ比率出力部は、前記第1及び第2の排出量ならびに前記一次データ比率と、前記自社一次データ排出量とに基づいて前記商品に係る一次データ比率を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H4]
項目H1に記載の情報処理システムであって、取得した前記自社の排出量及び前記活動量に基づいて前記自社の前記排出原単位である自社排出原単位を計算する排出原単位計算部と、前記関連企業のシステムに対して前記自社排出原単位を送信する送信部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目H5]
項目1に記載の情報処理システムであって、前記活動量取得部は、前記関連企業のシステムから前記関連企業の活動量を取得すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H6]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業である関連企業において計算された、温室効果ガスの第1の排出量を計算するための排出原単位を取得する排出原単位取得部と、前記排出原単位を前記関連企業ごとに記憶する排出原単位記憶部と、自社の商品に使用される使用商品に係る前記関連企業の第1の活動量を取得する活動量取得部と、前記自社の商品に係る前記自社の第2の排出量及び第2の活動量を取得する自社情報取得部と、前記関連企業に対応する前記排出原単位を前記排出原単位記憶部から取得し、取得した前記排出原単位を前記関連企業の前記第1の活動量に乗じて前記第1の排出量を計算し、前記第1及び第2の排出量の合計値を前記第2の活動量で按分して前記商品に係る排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目H7]
項目H6に記載の情報処理システムであって、前記排出量計算部は、前記使用商品が他の商品にも用いられている場合には、前記使用商品が前記商品に用いられている割合に応じて前記第1の排出量を按分して、前記商品に係る前記使用商品の前記排出量である第3の排出量を計算し、前記第2及び第3の排出量の合計値を前記第2の活動量で按分して前記商品に係る排出量を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H8]
項目H7に記載の情報処理システムであって、前記排出量計算部は、前記使用商品が他の商品にも用いられている場合には、前記第3の排出量を計算し、前記使用商品が他の商品に用いられていない場合には、前記第1の排出量を計算し、前記第1ないし第3の排出量の合計値を前記第2の活動量で按分して前記商品に係る排出量を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H9]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業である関連企業において計算された、温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を前記関連企業のシステムから取得する排出原単位取得部と、前記排出原単位を前記関連企業ごとに記憶する排出原単位記憶部と、前記関連企業ごとに前記排出原単位を出力する出力部と、を備え、前記排出原単位取得部は、自社の1つ又は複数の商品のために使用する使用商品に係る前記温室効果ガスの前記排出量を、前記使用商品を提供する前記関連企業のシステムから取得した場合に、前記排出量を所定の基準で按分した商品別排出量を計算し、前記商品別排出量を前記使用商品の使用量で割って、前記関連企業及び前記使用商品に対応する前記排出原単位を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H10]
項目H9に記載の情報処理システムであって、前記自社の前記排出量及び活動量を取得する自社情報取得部と、取得した前記自社の排出量及び前記活動量に基づいて前記自社の前記排出原単位である自社排出原単位を計算する排出原単位計算部と、前記関連企業のシステムに対して前記自社排出原単位を送信する送信部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目H11]
項目H9に記載の情報処理システムであって、前記関連企業のシステムから前記関連企業の活動量を取得する活動量取得部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
<<活動推定機能(第9機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第8機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第9機能の実施形態とし、以下に詳述する。
<システム概要>
以下、第9機能に係る情報処理システムについて説明する。第9機能の情報処理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本情報処理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。本情報処理システムでは、どの活動量について、どの排出係数を用いるべきかを管理して、活動量を入力するだけで排出量を計算できるようにしている。また、第9機能の情報処理システムは、建設業界における温室効果ガスの排出量を算定し、その算定結果を可視化しようとするものである。建設業界における工事取引は、一般的に、(1)提案・入札→(2)受注・契約→(3)設計→(4)施工(工事)→(5)完成・引渡し→(6)竣工の順序で進行する。(1)提案・入札の段階において、建設工事を請負う事業者から発注者である施主又は建設工事の元請となる事業者に対して建設工事費用に関する見積書(以下単に「見積書」と表記)が必ず提示されている。この見積書を使用して建設工事において発生する温室効果ガスの排出量を算定することも可能である。見積書を使用して温室効果ガスの排出量を算定する場合、見積書の記載項目を分類する作業、分類した項目ごとに排出原単位を割り当てる作業が必要となる。見積書には様々な書式が存在しており、建設工事を営んでいる事業者ごとに(同じ事業者であっても所管部門ごとに)異なる書式を使用している。また、見積書には多数の見積項目が記載されている。このため、見積書の記載項目を分類する作業と分類した項目ごとに排出原単位(CO2排出係数)を割り当てる作業には多大な工数がかかってしまうという課題がある。第9機能の情報処理システムは、このような課題を解決するためのものである。
図3を用いて、第9機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、ベクトル情報記憶部、活動量記憶部、排出量記憶部)と、入力部220(活動量入力部、排出係数入力部)と、推定部270(活動推定部)と、取得部250(排出係数取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、分析部280(集計部)と、出力部240(活動特定情報提示部、排出係数提示部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。
排出係数記憶部は、活動に対応付けて排出量を記憶することができる。排出係数記憶部は、活動を特定する情報(活動特定情報)と、活動のスコープと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。排出係数記憶部は、活動特定情報と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。なお、活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。
なお、活動特定情報は、活動を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)に活動を一意に特定するID(活動ID)が設定される場合には、活動IDを活動特定情報とすることができる。
記憶部230を構成するベクトル情報記憶部は、活動を特定するための情報を記憶する。本実施形態では、活動を特定するための情報は、単語をベクトル化したベクトル情報であるものとする。ベクトル情報記憶部は、ベクトル情報と、活動特定情報とを対応付けて記憶する。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、活動量を記憶する。活動量記憶部は、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、活動特定情報と、属性情報と、活動量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。属性情報は、活動に関連する各種の項目(例えば、商品等の調達先、関係部署、担当者など任意の項目とすることができる。)とすることができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、企業IDと、時間情報と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。スコープ及びカテゴリは、記憶部230を構成する分類記憶部に登録されているスコープ及びカテゴリとすることができる。
入力部220を構成する活動量入力部は、活動量の入力を受け付ける。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。金額には、材料費、運搬費、人件費などを含む。活動量入力部は、ユーザから活動に関連する各種の属性情報とともに、時間情報及び活動量の入力を受け付ける。活動量入力部は、インポートデータをユーザ端末100から受信するようにしてもよい。インポートデータは、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータ、OCRより取得した領収書や見積書などのデータとすることができる。インポートデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの種類のデータであるかが既知として、活動特定情報においてCSVデータの何番目の項目にどのような値が入っているかにより活動の種類を特定することができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。
建設工事を請負う事業者から受領した見積書を入力部220によって入力した後(例えば、OCRによって読み取りした後)、分析部280によって、項目(見積り項目)を分析、分類することもできる(例えば、材料費・運搬費・人件費などの建設工事に必ず必要な項目に分類する)。なお、分析部280を機械学習による分析部とし、機械学習によって項目(見積り項目)の分類を行うこともできる。また、建設工事を請負う事業者から設計段階のBIM/CIMなどの図面データ及び見積書を取得部250によって取得し、この図面データや見積書のデータを入力部220で入力することもできる。項目を、スコープ及び/又はカテゴリとしてもよい。
推定部270を構成する活動推定部は、活動量に関する項目に基づいて活動を特定する。活動推定部は、項目に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する。本実施形態では、活動推定部は、受け付けた項目をベクトル化してベクトル情報を作成し、ベクトル情報記憶部を参照して、作成したベクトル情報(第2のベクトル情報)からの距離に応じて、ベクトル情報記憶部に記憶されているベクトル情報(第1のベクトル情報)を選択し、選択した第1のベクトル情報に対応する活動特定情報をベクトル情報記憶部から読み出すことができる。活動推定部は、例えば、第1及び第2のベクトル情報の間の距離の小さい順に所定数(1つであってもよい。)を特定することができる。推定部270(活動推定部)は、活動特定情報を推定した場合には、活動特定情報に対応した排出係数を推定することもできる。
取得部250を構成する排出係数取得部は、活動に関する排出係数を取得する。排出係数取得部は、企業ID及び活動特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すことができる。排出係数が外部のシステムに管理されている場合に、排出係数取得部は、外部システムにアクセスして排出係数を取得するようにしてもよい。
入力部220を構成する排出係数入力部は、排出係数の入力を受け付ける。排出係数入力部は、ユーザが所属する排出主体を示す企業IDを特定し(例えば、企業IDの入力を受け付けることができる。また、ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を管理サーバ200が備え、ユーザ情報には企業IDを設定しておき、ユーザ情報記憶部から企業IDを取得することができる。)、ユーザから活動特定情報と排出係数との入力を受け付けて、企業ID、活動特定情報及び排出係数を排出係数記憶部に登録することができる。排出係数入力部は、インポートデータに係る活動量の種類に対応する排出係数が排出係数記憶部に記憶されていない場合に、例えば、その旨をユーザ端末100に通知して、ユーザ端末100から排出係数を受け付けるようにすることができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する。排出量計算部は、ユーザから受け付けた各情報(例えば、インポートデータに含まれる各レコード)について排出量を計算することができる。排出量計算部は、活動量に関する項目に基づいて特定された活動特定情報に対応する排出係数を活動量に乗じて排出量を計算することができる。
排出量計算部は、活動量が表されている単位と、排出係数が想定している単位(tCO2/単位)とが一致している場合には、活動量と排出係数をと乗じて排出量を計算することができる。排出量計算部は、上記単位が一致していない場合には、単位変換を行ったうえで排出量を計算することもできる。
排出量計算部は、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。排出量計算部は、企業IDと、現在の日付や日時などの時間情報と、計算した排出量のスコープ及びカテゴリと、計算した排出量とを対応付けて排出量記憶部に登録することができる。
分析部280を構成する集計部は、排出量を集計する。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をスコープごとに集計することができる。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をカテゴリごとに集計することができる。スコープ及びカテゴリは、分配記憶得から、企業ID及び活動特定情報に対応するものを読み出すことができる。なお、集計は、分析部280ではなく、計算部210などの他の機能部で実行してもよい。
出力部240を構成する活動特定情報提示部は、推定した活動特定情報をユーザに対して提示する。詳細には、管理サーバ200は、ユーザ端末100に推定した活動特定情報を出力する。また、出力部240を構成する排出係数提示部は、推定した排出係数をユーザに対して提示する。詳細には、管理サーバ200は、ユーザ端末100に推定した排出係数の情報を出力する。提示する情報は、一又は複数である。推定した情報が一であれば一の情報を提示する。推定した情報が複数の場合は、全ての情報を提示してもよいし、分析の結果によって分析スコアの上位5位(5位に限定されない)までの情報を提示してもよいし、分析の結果によって分析スコアの最も高い一の情報を提示してもよい。
図16は、活動を特定する処理を説明する図である。
管理サーバ200は、外部から活動量及び活動量に関する項目を受け付ける(S1601)。例えば、ユーザ端末100からCSVデータのアップロードを受け付けたり、フォームへの入力を受け付けたり、取得した領収書や見積書などのデータをOCRにより読み込んで受け付けたりすることができる。管理サーバ200は、受け付けた項目をベクトル化してベクトル情報を作成し(S1602)、ベクトル情報記憶部に記憶されているベクトル情報のうち、ベクトル化したベクトル情報からの距離の近いもの(1つ又は複数)に対応する活動特定情報を特定する(S1603)。管理サーバ200は、複数の活動特定情報を特定した場合には、ユーザに対して活動特定情報を出力部240により提案(提示)する(S1604)。複数の活動特定情報から、1つをユーザに対して選択させる(あるいはその他の活動特定情報の入力を受け付ける)ようにしてもよい。また、管理サーバ200は、複数の活動特定情報を特定した場合には、ユーザに対して活動特定情報に対応した排出係数を出力部240により提案(提示)し、1つを選択させる(あるいはその他の排出係数の入力を受け付ける)ようにしてもよい。管理サーバ200は、選択した活動特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し(S1605)、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する(S1606)。管理サーバ200は、計算した排出量を排出量記憶部に登録する(S1607)。また、管理サーバ200は、排出量記憶部に登録されている排出量を集計して出力することができる(S1608)。
図17は、活動を分類する処理を説明する図である。
管理サーバ200は、外部から活動量及び活動量に関する項目を受け付ける(S1701)。例えば、ユーザ端末100からCSVデータのアップロードを受け付けたり、フォームへの入力を受け付けたり、取得した領収書や見積書などのデータをOCRにより読み込んで受け付けたりすることができる。管理サーバ200は、受け付けた項目をベクトル化してベクトル情報を作成し(S1702)、ベクトル情報記憶部に記憶されているベクトル情報のうち、ベクトル化したベクトル情報からの距離の近いもの(1つ又は複数)に対応する活動特定情報を特定する(S1703)。また、管理サーバ200は、ベクトル化したベクトル情報からの距離の近い項目を分類する(S1704)。例えば、見積書に記載された内容から、項目として、材料費、運搬費、人件費などの項目に分類することができる。
管理サーバ200は、複数の活動特定情報を特定した場合には、ユーザに対して分類した項目に対応する活動特定情報を出力部240により提案(提示)する(S1705)。複数の活動特定情報から、1つをユーザに対して選択させる(あるいはその他の活動特定情報の入力を受け付ける)ようにしてもよい。また、管理サーバ200は、複数の活動特定情報を特定した場合には、ユーザに対して活動特定情報に対応した排出係数を出力部240により提案(提示)し、1つを選択させる(あるいはその他の排出係数の入力を受け付ける)ようにしてもよい。管理サーバ200は、選択した活動特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し(S1706)、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する(S1707)。管理サーバ200は、計算した排出量を排出量記憶部に登録する(S1708)。また、管理サーバ200は、排出量記憶部に登録されている排出量を集計して出力することができる(S1709)。また、管理サーバ200は、活動量から削減推奨項目を分析して洗い出し、ソリューションを提示する(S1710)。ソリューションを提供する機能については第10~15機能で説明する。
また、管理サーバ200は、見積書の記載項目を分類した後に、割り当てる排出原単位(CO2排出係数)の候補を提示する。例えば、材料費に関する候補の提示のとして、鉄骨・鉄筋・コンクリート・ガラス・アルミ等の建設工事において使用される代表的な建材に対応する排出原単位(CO2排出係数)を候補として提示する。なお、建物の種類に応じて、建材に対応する排出原単位(CO2排出係数)の種類を変更して提示するようにしてもよいし、提示する排出原単位(CO2排出係数)の優先順位を変更してもよい。
以上のようにして、活動量に関するデータから活動を推定し入力を容易にすることができる。また、見積書を使用して温室効果ガスの排出量を算定する場合に、見積書の記載項目を分類する作業と分類した項目ごとに排出原単位を割り当てる作業に要する工数を削減することができる。このため、建設業界における温室効果ガス排出量の算定を容易にすることができる。
本実施形態では、ベクトル情報の距離に応じて活動を特定するものとしたが、ベクトル情報をプロンプトに設定して大規模言語モデル(LLM)に与えて活動を推定するようにしてもよい。また、項目を入力データとし、活動特定情報を教師データとした機械学習により学習モデルを作成することができる。この場合、活動推定部は、受け付けた項目を学習モデルに与えて活動特定情報を推定することができる。また、出力部240により排出量を可視化することもできる。また、分析部280により、活動量から削減推奨項目を分析して洗い出し、削減ソリューションの提案を行うこともできる。また、本実施形態では、入力を受け付けた活動量に関連する項目について、管理サーバ200の活動推定部が活動特定情報を推定するが、外部サーバなどが提供するAPIと連携することで、外部サーバが管理する活動量に関連する項目に係る情報(例えば、CSVデータなどに会計データの勘定科目が登録されている)に基づいて、管理サーバ200の活動推定部が活動特定情報や排出係数を推定する(例えば、勘定科目に対しての活動や排出係数を推定して特定する)ように構成している。このようにすることで、情報処理システムに入力する前の活動に関するデータ(例えば、勘定科目の情報)に対しても、活動や排出係数を推定して情報を容易に整理することができる。
管理サーバ200の入力部220と、推定部270と、取得部250と、計算部210と、分析部280と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第9機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目I1(P059)]
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、活動に係る活動量及び前記活動量に関連する項目の入力を受け付ける活動量入力部と、前記項目に基づいて機械学習により前記活動特定情報を推定する活動推定部と、推定した前記活動特定情報に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目I1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目I2]
項目I1に記載の情報処理システムであって、前記項目をベクトル化した第1のベクトル情報及び前記活動特定情報を対応付けて記憶するベクトル情報記憶部を備え、前記活動推定部は、受け付けた前記項目をベクトル化して第2のベクトル情報を作成し、作成した前記第2のベクトル情報からの距離に応じて前記第1のベクトル情報を選択し、選択した前記第1のベクトル情報に対応する前記活動特定情報を前記ベクトル情報記憶部から読み出すこと、を特徴とする情報処理システム。
[項目I3]
項目I2に記載の情報処理システムであって、前記活動推定部は、前記第1及び第2のベクトル情報を含むプロンプトを大規模言語モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目I4]
項目I1に記載の情報処理システムであって、前記項目及び前記活動特定情報をトレーニングデータとして機械学習により作成した学習モデルを記憶する学習モデル記憶部を備え、前記活動推定部は、受け付けた前記項目を前記学習モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目I5(P066)]
温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量(例えば、見積書における金額)及び前記活動量に関連する項目(例えば、見積書における材料費や運搬費の項目)の入力を受け付ける活動量入力部と、前記項目に基づいて機械学習により前記排出係数を推定する推定部と、推定した前記排出係数を提示する排出係数提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目I6]
項目I5に記載の情報処理システムであって、前記項目をベクトル化した第1のベクトル情報及び前記活動を特定する活動特定情報を対応付けて記憶するベクトル情報記憶部を備え、前記推定部は、受け付けた前記項目をベクトル化して第2のベクトル情報を作成し、作成した前記第2のベクトル情報からの距離に応じて前記第1のベクトル情報を選択し、選択した前記第1のベクトル情報に対応する前記排出係数を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
<<ソリューションマッチング機能(第10機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第9機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第10機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素を削減するソリューションを導入することが行われている。どのようなソリューションがあるのかを把握することが難しいという課題がある。第10機能は、温室効果ガスの削減を支援することのできる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、温室効果ガスの排出量を例にソリューションを提供する第10機能に係る情報処理システムの例を説明する。本例の情報処理システムは、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなど)を排出する排出主体のユーザに対して、排出量の削減手段(ソリューションとも呼ばれる。)に関する情報(以下、ソリューション情報という。)を提供する。ソリューションの提供者(プロバイダ)はソリューション情報を登録しておき、ユーザはそのソリューション情報を閲覧することができる。ユーザは、ソリューションに関してプロバイダに連絡することもできる。
図3を用いて、第10機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(ソリューション記憶部、ユーザ情報記憶部、排出量情報記憶部)と、取得部250(排出量情報取得部、実績取得部)と、分析部280(抽出部)と、出力部240(提供部)と、実行部(ソリューション部)290(課金処理部)と、を備える。
記憶部230を構成するソリューション記憶部は、ソリューション情報を記憶する。ソリューション記憶部は、削減手段を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報(プロバイダID)に対応付けてソリューション情報を記憶することができる。ソリューション情報には、削減手段のコストを決定するためのコスト情報と、削減手段を採用した場合に期待される温室効果ガスの削減量を決定するための削減情報とを含めることができる。本例では、ソリューション情報に、ソリューションを特定するための情報(ソリューションID)、プロバイダID、ソリューション名、ソリューション説明、価格、削減量、導入条件が含まれ得る。ソリューション名は、削減手段(ソリューション)の名称である。ソリューション説明は、ソリューションについての説明であり、例えば、テキストデータや画像データ、音声データなどを含めることができる。価格は、ユーザがソリューションを採用する際に係る金額を決定するための情報でよい。価格として、ソリューションの提供単位に係る単価を設定するようにしてもよいし、標準的な導入コストの概算値を設定するようにしてもよい。価格は、価格帯など範囲により特定するようにしてもよい。削減量は、ソリューションの導入により期待される温室効果ガスの削減量を示す情報であり得る。削減量として、ソリューションを導入した場合に削減される温室効果ガスの1社あたりの標準的な量を設定してもよいし、装置を導入した場合の1台当たりの削減量の標準値としてもよいし、各種の活動量に応じて削減量を計算する関数であってもよい。導入条件には、ソリューションを導入する排出主体に対する条件を設定することができる。導入条件には、例えば、ソリューションの対象となる事業や活動の内容や活動量などを指定することができる。また、導入条件には、削減対象となるスコープ及び/又はカテゴリの指定をすることができる。なお、ソリューション記憶部には、環境に関する情報に対するソリューション情報だけではなく、社会に関する情報に対するソリューション情報、統治に関する情報に対するソリューション情報も記憶する。
記憶部230を構成するユーザ情報記憶部は、ユーザ(排出主体)に関する情報(以下、ユーザ情報という。)を記憶する。ユーザ情報には、ユーザ(又は排出主体)を特定する情報(ユーザID)、ユーザ(又は排出主体)の名称(ユーザ名)、排出主体の行っている事業に関する情報(事業情報)、当該事業に関して用いている設備に関する情報(設備情報)などを含めることができる。なお、ユーザ情報記憶部には、環境に関する情報に対するユーザ情報だけではなく、社会に関する情報に対するユーザ情報、統治に関する情報に対するユーザ情報も記憶する。
記憶部230を構成する排出量情報記憶部は、排出主体による温室効果ガスの排出量に関する情報(以下、排出量情報という。)を記憶する。排出量情報には、排出主体による排出量の集計値を含めることができる。排出量情報には、排出主体の属性を含めることができる。排出主体の属性には、排出主体の事業、従業員数、地域などを含めることができる。また、排出主体の属性には、売上高や仕入高、人件費などの会計情報を含めることもできる。排出量情報には、排出量に係る活動に関係する付加情報を含めることができる。付加情報には、例えば、活動量(実績値、実績値の集計値、予測値など)を含めることができる。また、付加情報には、活動量を推定するための情報を含めることができる。活動量を推定するための情報は、例えば、床面積、屋根面積、生産可能な製品の個数などを含めることができる。本実施形態では、排出量情報には、排出主体を特定する情報(例えば、企業ID)、活動量、付加情報、排出量を含めるものとする。排出量及び活動量は、所定の集計期間(例えば年月)と、GHGプロトコルに係るスコープ及びカテゴリごとの排出量及び活動量の集計値とすることができる。付加情報は、排出主体によって設定項目が異なっていてもよい。排出量情報記憶部は、他の機能の排出量記憶部と同じである。
取得部250を構成する排出量情報取得部は、排出量情報を取得する。排出量情報取得部は、ユーザ端末100から排出量情報を受信することができる。排出量情報取得部は、他のシステムにアクセスして排出量情報を取得するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、例えば、排出主体に係る活動量と排出係数とを取得し、取得した活動量と排出係数とを乗じて排出量を計算する排出量算出部を備えることができ、排出量算出部が計算した排出量及び活動量など排出量の算出に用いた各種の情報を排出量情報として取得することもできる。なお、取得部250は、排出量情報だけではなく、社会に関する情報、統治に関する情報も取得する。
分析部280を構成する抽出部は、排出量情報にマッチするソリューション情報を取得する。抽出部は、排出量及び付加情報とソリューション情報とをマッチさせることができる。抽出部は、抽出部は、排出主体のユーザ情報及び/又は排出量情報がソリューション情報に含まれる導入条件を充足するものを抽出することができる。抽出部は、排出量情報に含まれている、スコープ及びカテゴリ別の排出量のうち、排出量の多い順に所定数のスコープ及びカテゴリについて優先的に抽出することができ、例えば、当該スコープ及びカテゴリに係る排出量及び/又は対応する付加情報が導入条件を満たすソリューション情報を検索することができる。抽出部は、削減情報に基づいて決定される削減量とコスト情報により決定されるコストとに基づいて決定される単位削減量あたりの単位コストを計算し、排出量情報にマッチするソリューション情報のうち、単位コストの順に所定数のソリューション情報を抽出することができる。なお、抽出部は、社会に関する情報にマッチするソリューション情報、統治に関する情報にマッチするソリューション情報も抽出する。
出力部240を構成する提供部は、抽出したソリューション情報をユーザに提供することができる。
取得部250を構成する実績取得部は、排出主体により採用されたソリューションを示す情報及び当該ソリューションにより実現された削減量を含む情報(以下、実績情報という。)を取得する。管理サーバ200は、実績情報を記憶する実績情報記憶部を備えるようにしてもよい。
実行部(ソリューション部)290を構成する課金処理部は、プロバイダにシステムの利用料金を課す処理(課金)を行う。課金処理部は、実績情報に含まれる削減量に応じて、ソリューションを提供したプロバイダに課金を行うことができる。課金処理部は、実績情報に含まれる削減量に応じて、ソリューションを採用した排出主体に課金を行うようにしてもよい。課金処理部は、例えば、削減量が多い場合に高くなるように課金額を決定するようにしてもよい。課金処理部は、例えば、削減量が多い場合に安くなるように課金額を決定するようにしてもよい。なお、実行部290は、社会に関する情報のソリューション情報の処理、統治に関する情報のソリューション情報の処理も実行する。
図18は、ソリューション情報を提供する処理を説明する図である。管理サーバ200は、プロバイダからソリューション情報を取得してソリューション記憶部に登録し(S1801)、排出主体から排出量情報を取得して排出量情報記憶部に登録する(S1802)。管理サーバ200は、排出量情報のそれぞれについて、排出量にマッチするソリューション情報を抽出し(S1803)、抽出したソリューション情報を、排出量情報の提供者である排出主体に提供する(S1804)。管理サーバ200は、実績情報を取得し(S1805)、実績情報に含まれる削減量に応じた課金を行うことができる(S1806)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、ソリューション情報と、排出主体(排出量情報)とをマッチングすることができる。
排出量情報に、ソリューション情報に対する条件を設定するようにし、管理サーバ200は、排出量情報にマッチするソリューション情報のうち、排出量情報の条件を満たすものに絞り込んで提供することができる。
管理サーバ200は、ソリューション情報の一覧をユーザ端末100に表示させることができる。管理サーバ200は、ソリューション情報の登録順に一覧表示させることができる。
管理サーバ200は、ユーザ端末100が閲覧したソリューション情報を管理することができ、閲覧数に応じた優先度でソリューション情報を提供することができる。例えば、管理サーバ200は、閲覧数の順にソートしてソリューション情報を表示させることができる。また、管理サーバ200は、閲覧数の順に所定数のソリューション情報のみをユーザ端末100に送信するようにすることができる。
管理サーバ200は、ユーザ端末100にソリューション情報の一部のみを一覧表示させ、ユーザ端末100からソリューション情報の選択(タップやクリック)を受け付けて、ソリューション情報が選択されたことを管理することができる。管理サーバ200は、選択数に応じた優先度でソリューション情報を提供することができる。例えば、管理サーバ200は、選択数の順にソートしてソリューション情報を表示させることができる。また、管理サーバ200は、選択数の順に所定数のソリューション情報のみをユーザ端末100に送信するようにすることができる。
管理サーバ200は、ユーザからソリューションについての評価を取得して管理することができる。例えば、ソリューション情報に、ユーザから取得した評価値のリスト及び/又は集計値(例えば平均値や合計値)を設定することができる。管理サーバ200は、評価値の集計値に応じた優先度でソリューション情報を提供することができる。例えば、管理サーバ200は、評価値の順にソートしてソリューション情報を表示させることができる。また、管理サーバ200は、評価値の順に所定数のソリューション情報のみをユーザ端末100に送信するようにすることができる。
また、管理サーバ200は、プロバイダから追加料金の支払を受けた場合にソリューション情報を優先的に提供することができる。
また、管理サーバ200は、ソリューションの申込を受け付ける申込処理部を備えることができる。管理サーバ200は、ソリューションの申込に対する報償をユーザに提供することができる。
また、管理サーバ200は、ソリューションが成約した場合に、成約料金の所定割合をプロバイダに課金することができる。また、管理サーバ200は、成約時にその旨をユーザ及び/又はプロバイダに通知する通知部を備えることができる。
管理サーバ200の取得部250と、分析部280と、出力部240と、実行部(ソリューション部)290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第10機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目J1(P039)]
温室効果ガスを排出する排出主体のユーザから前記排出主体による前記温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を含む環境に関する情報と、社会に関する情報と、統治に関する情報とを取得する取得部と、前記温室効果ガスの削減手段に関するソリューション情報を少なくとも記憶するソリューション記憶部と、前記排出量情報にマッチする前記ソリューション情報を抽出する抽出部と、抽出した前記ソリューション情報を前記ユーザに提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目J1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目J2]
項目J1に記載の情報処理システムであって、前記ソリューション情報には、前記排出主体に対する条件が設定され、前記抽出部は、前記排出主体が前記ソリューション情報に含まれる前記条件を充足するものを抽出すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目J3]
項目J2に記載の情報処理システムであって、前記排出量情報には、前記排出量に関する活動に関係する付加情報が付帯され、前記抽出部は、前記排出量及び前記付加情報と、前記ソリューション情報とをマッチさせること、を特徴とする情報処理システム。
[項目J4]
項目J1に記載の情報処理システムであって、前記排出量情報には、GHGプロトコルに係るスコープ及びカテゴリごとに集計した前記温室効果ガスの排出量が含まれ、前記抽出部は、前記排出量の多い前記スコープ及び前記カテゴリに対応する前記ソリューション情報を優先して抽出すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目J5]
項目J1に記載の情報処理システムであって、前記ソリューション情報には、前記削減手段のコストを決定するためのコスト情報と、前記削減手段を採用した場合に期待される前記温室効果ガスの削減量を決定するための削減情報とが含まれ、前記抽出部は、前記削減情報に基づいて決定される前記削減量と前記コスト情報により決定される前記コストとに基づいて決定される単位削減量あたりの単位コストを計算し、前記排出量情報にマッチする前記ソリューション情報のうち、前記単位コストの順に所定数の前記ソリューション情報を抽出すること、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目J6]
項目J1に記載の情報処理システムであって、前記ソリューション情報には、期待される削減量が含まれ、前記削減量に応じて所定数の前記ソリューション情報を抽出すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目J7]
項目J1に記載の情報処理システムであって、前記排出主体により採用された前記ソリューションを示す情報及び当該ソリューションにより実現された削減量を取得する実績取得部と、前記削減量に応じて前記プロバイダに課金を行う課金処理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目J8]
温室効果ガスを排出する排出主体から前記温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、前記温室効果ガスの削減手段のコストを決定するためのコスト情報及び前記削減手段を採用した場合に期待される前記温室効果ガスの削減量を決定するための削減情報を含むソリューション情報を記憶するソリューション記憶部と、前記排出量情報にマッチする前記ソリューション情報のうち、前記削減量と前記コストとに基づいて決定される単位削減量あたりの単位コストの順に所定数の前記ソリューション情報を抽出する抽出部と、抽出した前記ソリューション情報を前記排出主体に提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目J9(P039)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。ユーザからX情報を取得する取得部と、X情報の削減手段に関するソリューション情報を少なくとも記憶するソリューション記憶部と、X情報にマッチするソリューション情報を抽出する抽出部と、抽出したソリューション情報をユーザに提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<ソリューションマッチング機能(第11機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第10機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第11機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素を削減するソリューションを導入することが行われている。どのような二酸化炭素削減ソリューションがあるのかを把握することが難しいとの課題がある。第11機能は、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの削減ソリューションを容易に把握して温室効果ガスの削減を支援することのできる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第11機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなど)を排出する排出主体のユーザに対して、排出量の削減手段(ソリューションとも呼ばれる。)に関する情報(以下、ソリューション情報という。)を提供する。ソリューションに提供者(プロバイダ)がソリューション情報を登録しておき、ユーザはそのソリューション情報を閲覧することができる。ユーザは、ソリューションに関してプロバイダに連絡することもできる。
図3を用いて、第11機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(ソリューション記憶部、ユーザ情報記憶部)と、出力部240(提供部、ユーザ情報送信部)と、入力部220と、分析部280(検索部)と、実行部(ソリューション部)290(請求処理部)と、を備える。
記憶部230を構成するソリューション記憶部は、ソリューション情報を記憶する。ソリューション記憶部は、削減手段を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報(プロバイダID)に対応付けてソリューション情報を記憶することができる。本実施形態では、ソリューション情報に、ソリューションを特定するための情報(ソリューションID)、プロバイダID、ソリューション名、ソリューション説明、価格、削減量、導入条件が含まれうる。ソリューション名は、削減手段(ソリューション)の名称である。ソリューション説明は、ソリューションについての説明であり、例えば、テキストデータや画像データ、音声データなどを含めることができる。価格は、ユーザがソリューションを採用する際に係る金額を決定するための情報でよい。価格として、ソリューションの提供単位に係る単価を設定するようにしてもよいし、標準的な導入コストの概算値を設定するようにしてもよい。価格は、価格帯など範囲により特定するようにしてもよい。削減量は、ソリューションの導入により期待される温室効果ガスの削減量を示す情報であり得る。削減量として、ソリューションを導入した場合に削減される温室効果ガスの1社あたりの標準的な量を設定してもよいし、装置を導入した場合の1台当たりの削減量の標準値としてもよいし、各種の活動量に応じて削減量を計算する関数であってもよい。導入条件には、ソリューションを導入する排出主体に対する条件を設定することができる。導入条件には、例えば、ソリューションの対象となる事業や活動の内容や活動量などを指定することができる。
記憶部230を構成するユーザ情報記憶部は、ユーザ(排出主体)に関する情報(以下、ユーザ情報という。)を記憶する。ユーザ情報には、ユーザ(又は排出主体)を特定する情報(ユーザID)、ユーザ(又は排出主体)の名称(ユーザ名)、排出主体の行っている事業に関する情報(事業情報)、当該事業に関して用いている設備に関する情報(設備情報)などを含めることができる。
<機能部>
出力部240を構成する提供部は、ユーザにソリューション情報を提供する。提供部は、ユーザ端末100からのリクエストに応じてソリューション情報を提供することができる。提供部は、例えば、ソリューション記憶部に記憶されているソリューション情報の全部又は一部を読み出して、ユーザ端末100に送信することができる。提供部は、例えば、ソリューション情報のソリューション名やソリューション説明、価格、削減量などを描画するための画面情報(例えば、HTMLなどにより記述することができる。)を作成し、画面情報をユーザ端末100に送信することができる。提供部は、例えば、管理サーバ200が、排出主体の排出量を計算したり、管理したりしているような場合に、排出量の出力とともに、ソリューション情報を表示するようにしてもよい。
入力部220は、ユーザからソリューション情報を特定するソリューション特定情報(例えばソリューションID)の入力を受け付けることができる。提供部は、受け付けたソリューションIDが示すソリューション情報をソリューション記憶部から読み出してユーザ端末100に送信することができる。例えば、提供部がソリューション名の一覧を表示し、入力部220が、一覧からソリューションの指定を受け付け、提供部が、指定されたソリューションに係るソリューション情報を提供することができる。入力部220は、ユーザからソリューションに関するキーワードの入力を受け付けることができる。
分析部280を構成する検索部は、ソリューション情報を検索する。検索部は、入力部220が受け付けたキーワードにマッチするソリューション情報をソリューション記憶部から検索することができる。検索部は、例えば、キーワードがソリューション名、ソリューション説明、導入条件などに含まれるソリューション情報を検索することができる。検索部は、検索結果をユーザに提供(例えばユーザ端末100に送信)することができる。
出力部240を構成するユーザ情報送信部は、ユーザ情報をプロバイダに提供する。ユーザ情報送信部は、ユーザから指定されたソリューションのプロバイダに対して、当該ユーザのユーザ情報を提供することができる。ユーザ情報送信部は、例えば、ユーザ端末100からソリューションIDを受信した場合に、受信したソリューションIDに対応するソリューション情報をソリューション記憶部から取得し、取得したソリューション情報に含まれるプロバイダIDが示すプロバイダに対して、当該ユーザに対応するユーザ情報を送信することができる。ユーザ情報の送信先は、例えば、管理サーバ200が、プロバイダ情報記憶部を備えるようにし、プロバイダIDに対応付けて、プロバイダの連絡先(メールアドレスやメッセージの送信先アドレスなど)を管理することができる。
実行部290を構成する請求処理部は、ユーザ情報を提供したプロバイダに対して、紹介料を請求するための処理を行うことができる。請求処理部はまた、ソリューション記憶部に記憶されているソリューション情報に対応するプロバイダ特定情報により特定されるプロバイダに対して、掲載料を請求するための処理を行うこともできる。
<動作>
図19は、ソリューション情報を提供する処理を説明する図である。管理サーバ200は、ソリューション記憶部からソリューション情報の全部又は一部を読み出し、読み出したソリューション情報に基づくソリューションの一覧をユーザ端末100に送信する(S1901)。管理サーバ200は、例えば、ソリューション情報に含まれる導入条件を、アクセスしているユーザに対応するユーザ情報が満たすソリューション情報のみを読み出すことができる。ソリューションの一覧には、例えば、ソリューションIDとソリューション名とのリストを含めることができる。また、ソリューションの一覧には、ソリューション名に対応するソリューション説明の一部を加えることもできる。また、ソリューションの一覧に、ソリューション名に対応する価格を含めるようにしてもよい。ソリューションの一覧に、ソリューション名に対応する削減量を含めるようにしてもよい。ソリューションの一覧は、例えば、価格の順(例えば安い順)にソートして提供されてもよい。ソリューションの一覧は、例えば、削減量の順(例えば多い順)にソートして提供されてもよい。
管理サーバ200は、ユーザ端末100からキーワードを受信したか否かを判断し(S1902)、受信した場合には(S1902:YES)、キーワードにマッチするソリューション情報をソリューション記憶部から検索して、検索したソリューション情報に基づくソリューションの一覧をユーザ端末100に送信することもできる(S1903)。一方、管理サーバ200は、S1902でユーザ端末100からキーワードを受信していない場合には(NO)、S1904に処理を移行させる。
管理サーバ200は、ユーザ端末100からソリューションの指定(例えば、ソリューションID)を受け付けたか否かを判断し(S1904)、受け付けた場合には(S1904:YES)、指定されたソリューションIDに対応するソリューション情報をソリューション記憶部から読み出し(S1905)、ユーザ端末100のユーザに対応するユーザ情報をユーザ情報記憶部から読み出し、ソリューション情報に含まれるプロバイダIDが示すプロバイダに対して、読み出したユーザ情報を提供することができる(S1906)。一方、管理サーバ200は、S1904でユーザ端末100からソリューションの指定を受け付けていない場合には(NO)、本処理を終了する。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、プロバイダの提供するソリューションをユーザに知らしめることができる。
なお、管理サーバ200は、排出主体による排出量の可視化を行うことができる。管理サーバ200は、例えば、活動量と排出係数を取得して、活動量に排出係数を乗じて排出量を算出することができ、算出した排出量を、例えば、GHGプロトコルに規定されるスコープ及びカテゴリごとに集計し、集計結果を表示するための画面情報を作成して、ユーザ端末100に送信することができる。管理サーバ200は、集計結果とともに、ソリューションの一覧を表示させるように画面情報を作成することができる。
また、オペレータが上記のような排出量の集計結果を分析し、この排出量を削減させるために適切と思われるソリューション(複数可)の指定を管理サーバ200に入力するようにし、ユーザ端末100に対して、オペレータが選定したソリューション情報を送信することができる。
ソリューション情報に、掲載日を含めるようにしてもよい。管理サーバ200は、掲載日の順にソリューションの一覧をソートすることができる。また、ソリューション情報に、最終更新日時を含めるようにしてもよい。管理サーバ200は、最終更新日時が所定期間内のものについて、優先的にソリューションのリストに含めるようにすることができる。
管理サーバ200は、ソリューション情報に、当該ソリューション情報をユーザが閲覧した閲覧数を含めることができる。管理サーバ200は、例えば、ソリューションの一覧をユーザ端末100に送信したときに、一覧に含めたソリューションに係るソリューション情報に含まれる閲覧数をインクリメントすることができる。管理サーバ200は、例えば、ユーザからソリューションが指定された場合に、指定されたソリューションに対応するソリューション情報の閲覧数をインクリメントすることができる。管理サーバ200は、閲覧数の多い又は少ない順に所定数のソリューション情報を読み出して、ソリューション一覧を作成することができる。例えば、「現在XX人のユーザが閲覧しています」というような表示を行ってもよい。管理サーバ200は、ソリューションの一覧に、ソリューション情報の閲覧数を含めるようにしてもよい。
管理サーバ200は、ソリューションに対する申込数を管理するようにしてもよい。管理サーバ200は、ソリューションの申込を受け付けた場合に、ユーザ情報をプロバイダに送信するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、ソリューションの申込履歴(ソリューションIDと、ユーザIDと、申込日時とを対応付ける情報)を記憶する申込履歴記憶部を備えることができる。管理サーバ200は、所定期間(例えば過去1カ月間など)に対応する、当該ソリューションに対応する申込履歴の数をカウントして申込数を算出し、申込数をソリューションの一覧に含めるようにしてもよい。
管理サーバ200は、ソリューションについての口コミ評価を管理するようにしてもよい。管理サーバ200は、ユーザ端末100から閲覧したソリューション情報についての口コミ評価(点数、いいねなど)を受信するようにし、受信した口コミ評価を記憶するようにする。管理サーバ200は、口コミ評価の良いソリューションを優先的にユーザに提示することができる。例えば、口コミ評価の集計値の順にソリューション一覧を作成することができる。また、管理サーバ200は、ユーザに複数(2つでもよい。)のソリューション情報を指定させ、指定されたソリューション情報を比較表示するようにしてもよい。
管理サーバ200は、ユーザが過去に閲覧した履歴を管理するようにし、閲覧履歴又は申込履歴として記憶されているソリューションをまとめて出力するようにしてもよい。
ソリューション情報の導入条件には、業種や所在地の指定を設定することができる。この場合、ユーザの業種や所在地に応じたソリューションをユーザに提示することができる。
管理サーバ200は、資本関係のある複数の企業を管理することができる。管理サーバ200は、ユーザと資本関係のあるプロバイダを特定して、特定したプロバイダに係るソリューション情報を抽出してユーザに提供することができる。あるいは、ユーザと資本関係のあるプロバイダのソリューション情報は劣後して表示されるようにしてもよい。
ソリューション情報には、ソリューション情報の表示の仕方の指定を含めてもよい。管理サーバ200は、追加料金を支払うプロバイダに係るソリューション情報を優先表示するようにしてもよい。管理サーバ200は、管理サーバ200経由でソリューションの申し込みをしたユーザに対して報奨を与えるようにしてもよい。管理サーバ200は、ユーザとプロバイダとの間でソリューションの成約がされた場合に、成約金額の所定割合をプロバイダに課金する処理を行うようにしてもよい。管理サーバ200は、ユーザとプロバイダとの間でソリューションの成約がされた場合に、その旨を示すメッセージを、情報処理システムの運営者に送信するようにしてもよい。
管理サーバ200の出力部240と、入力部220と、分析部280と、出力部240と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第11機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目K1(P037)]
温室効果ガスの削減手段に関するソリューション情報を記憶する記憶部と、前記温室効果ガスを排出する排出主体に対して前記ソリューション情報を提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目K1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目K2]
項目K1に記載の情報処理システムであって、前記排出主体からキーワードの入力を受け付ける入力部と、前記キーワードにマッチする前記ソリューション情報を前記記憶部から検索し、検索結果を前記排出主体に提供する検索部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目K3]
項目K1に記載の情報処理システムであって、前記記憶部は、前記削減手段を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報に対応付けて前記ソリューション情報を記憶し、前記排出主体から前記ソリューション情報を特定するソリューション特定情報の入力を受け付ける入力部と、前記ソリューション特定情報により特定される前記ソリューション情報に対応する前記プロバイダ特定情報を前記記憶部から取得し、取得した前記プロバイダ特定情報により特定される前記プロバイダに、前記排出主体に関する情報を送信するユーザ情報送信部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目K4]
項目K3に記載の情報処理システムであって、前記排出主体に関する情報を送信した前記プロバイダに対して、紹介料を請求するための処理を行う請求処理部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目K5]
項目K1に記載の情報処理システムであって、前記記憶部は、前記削減手段を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報に対応付けて前記ソリューション情報を記憶し、前記記憶部に記憶されている前記ソリューション情報に対応する前記プロバイダ特定情報により特定される前記プロバイダに対して、掲載料を請求するための処理を行う請求処理部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目K6(P037)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。X情報の削減手段に関するソリューション情報を記憶する記憶部と、X情報の事業主体に対してソリューション情報を提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<ソリューションマッチング機能(第12機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第11機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第12機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素を削減するソリューションを導入することが行われている。どのようなソリューションがあるのかを把握することが難しいとの課題がある。第12機能は、温室効果ガスの削減を支援することのできる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第12機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなど)を排出する排出主体のユーザに対して、排出量の削減手段(ソリューションとも呼ばれる。)に関する情報(以下、ソリューション情報という。)を提供する。ユーザは排出主体の排出量に関する情報を登録しておき、ソリューションの提供者(プロバイダ)から、排出主体に見合うソリューション情報の提案を受けてユーザに提供する。
図3を用いて、第12機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出量情報記憶部、提供先記憶部、実績情報記憶部)と、取得部250(排出量情報取得部、ソリューション情報取得部、実行情報取得部、アドバイス取得部)と、出力部240(排出量情報提供部、ソリューション情報提供部、実行情報提供部、アドバイス提供部)と、計算部210(削減量計算部)と、実行部(ソリューション部)290(課金処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出量情報記憶部は、排出主体による温室効果ガスの排出量に関する情報(以下、排出量情報という。)を記憶する。排出量情報には、排出主体による排出量の集計値を含めることができる。排出量情報には、排出主体の属性を含めることができる。排出主体の属性には、排出主体の事業、従業員数、地域などを含めることができる。また、排出主体の属性には、売上高や仕入高、人件費などの会計情報を含めることもできる。排出量情報には、排出量に係る活動に関係する付加情報を含めることができる。付加情報には、例えば、活動量(実績値、実績値の集計値、予測値など)を含めることができる。また、付加情報には、活動量を推定するための情報を含めることができる。活動量を推定するための情報は、例えば、床面積、屋根面積、生産可能な製品の個数などを含めることができる。本実施形態では、排出量情報には、排出主体を特定する情報(例えば、企業ID)、活動量、付加情報、排出量を含めるものとする。排出量及び活動量は、所定の集計期間(例えば年月)と、GHGプロトコルに係るスコープ及びカテゴリごとの排出量及び活動量の集計値とすることができる。付加情報は、排出主体によって設定項目が異なっていてもよい。
記憶部230を構成する提供先記憶部は、排出主体ごとに、排出量情報を提供可能なプロバイダを特定する情報を含む情報(以下、提供先情報という。)を記憶する。提供先情報には、排出主体を特定する情報(例えば、企業ID)、プロバイダを特定する情報(例えば、プロバイダID)を含めることができる。また、提供先情報、提供先ごとに異なる開示範囲を指定することもできる。例えば、提供先情報に、提供先のプロバイダを特定するプロバイダIDと、当該プロバイダIDに対する排出量情報の開示範囲とを対応付けて含めることができる。
記憶部230を構成する実績情報記憶部は、排出主体ごとに、温室効果ガスの排出量を含む情報(以下、実績情報という。)を記憶する。実績情報には、排出主体を特定する情報(例えば、企業IDという。)と、温室効果ガスの排出量の実績値とを含めることができる。実績値は、所定の集計期間(例えば年月)及びGHGプロトコルに係るスコープ(スコープ3については、スコープ及びカテゴリ)ごとの排出量の集計値とすることができる。
<機能部>
取得部250を構成する排出量情報取得部は、排出量情報を取得する。排出量情報取得部は、ユーザ端末100から排出量情報を受信することができる。排出量情報取得部は、他のシステムにアクセスして排出量情報を取得するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、例えば、排出主体に係る活動量と排出係数とを取得し、取得した活動量と排出係数とを乗じて排出量を計算する排出量算出部を備えることができ、排出量算出部が計算した排出量及び活動量など排出量の算出に用いた各種の情報を排出量情報として取得することもできる。
排出量情報取得部は、温室効果ガスの削減手段の実施前の排出量に係る排出量情報(以下、実施前排出量という。)を取得して排出量記憶部に登録し、削減手段の実行後の排出量に関する排出量情報(以下、実施後排出量という。)を取得して、取得した排出量を含む実績情報を実績情報記憶部に登録することができる。
出力部240を構成する排出量情報提供部は、排出量情報をプロバイダに提供する。排出量情報提供部は、全てのプロバイダに対して排出量情報を提供するようにしてもよいし、リクエストを送信したプロバイダに応じて排出量情報を提供するようにしてもよい。また、排出主体側で排出量情報の提供先をコントロール可能とすることもできる。排出量情報提供部は、提供先記憶部に、排出量情報に含まれる企業IDに対応する提供先情報が登録されている場合には、当該提供先情報に指定されているプロバイダに対してのみ当該排出量を提供するようにすることができる。また、排出量情報提供部は、排出量情報に開示範囲が指定されている場合には、排出量情報のうち開示範囲のみを提供するようにすることができる。
取得部250を構成するソリューション情報取得部は、プロバイダから削減手段に関する情報(以下、ソリューション情報という。)を取得する。ソリューション情報には、削減手段のコストを決定するためのコスト情報と、削減手段を採用した場合に期待される温室効果ガスの削減量を決定するための削減情報とが含まれうる。ソリューション情報にはまた、例えば、削減手段の名称、説明、導入方法、削減可能な温室効果ガスの種類を特定する情報などを含めることができる。
出力部240を構成するソリューション情報提供部は、ソリューション情報をユーザに提供する(ユーザ端末100に送信する)ことができる。ソリューション情報提供部は、ソリューション情報提供部がソリューション情報を取得する度に、取得したソリューション情報をユーザ端末100に送信するようにしてもよいし、所定期間の間に取得したソリューション情報を排出主体(例えば企業ID)ごとに記憶するソリューション情報記憶部を管理サーバ200に設けるようにし、ソリューション情報記憶部に記憶されている1又は複数のソリューション情報を提供するようにしてもよい。
また、ソリューション情報提供部は、1社の排出主体について複数のソリューション情報を提供する場合には、ソリューション情報に含まれる削減情報に応じた優先度でソリューション情報を提供することができる。例えば、ソリューション情報提供部は、削減情報に基づいて決定される削減量の順(例えば多い順)にソリューション情報をソートしたリストを提供することができる。また、ソリューション情報提供部は、決定される削減量の順に所定数のソリューション情報のみを提供するようにしてもよい。また、ソリューション情報提供部は、例えば、コスト情報により決定されるコストの順(例えば安い順)にソリューション情報をソートしたリストを提供することができる。また、ソリューション情報提供部は、削減情報に基づく削減量と、コスト情報に基づくコストとから、単位削減量あたりの単位コストを計算することができ、この単位コストを付帯させてソリューション情報を提供し、単位コストの順(例えば安い順)にソートしたソリューション情報を提供し、又は、単位コストの順に所定数のソリューション情報のみを提供することができる。
取得部250を構成する実行情報取得部は、排出主体による削減手段の実行状況を示す実行情報を取得する。実行情報には、排出主体を特定するための情報(例えば企業ID)と、削減量(実績値及び/又は予測値)を特定するための情報とを含めることができる。本実施形態では、実行情報は実績情報であるものとし、複数時点での実績情報に基づいて削減量を計算するものとする。
出力部240を構成する実行情報提供部は、実行情報を削減手段のプロバイダに提供することができる。実行情報提供部は、例えば、実行情報を、プロバイダのユーザ端末100に送信することができる。本実施形態では、実行情報として、削減手段の実行前及び実行後の実績情報を提供するものとする。実行情報提供部は、提供先記憶部に提供先情報が登録されている場合には、提供先情報に規定されているプロバイダにのみ実行情報(実績情報)を送信するようにすることができる。
取得部250を構成するアドバイス取得部は、実行情報に応じたアドバイをプロバイダから取得することができる。アドバイス取得部は、例えば、実行情報に対するアドバイス情報をプロバイダのユーザ端末100から受信することができる。アドバイス情報は、例えば、テキストデータや画像データなどを含むことができる。
出力部240を構成するアドバイス提供部は、アドバイス情報を排出主体のユーザに送信することができる。
計算部210を構成する削減量計算部は、実績情報記憶部に記憶されている実施前排出量と実施後排出量とに基づいて、ソリューションの採用による温室効果ガスの削減量を推定する。削減量計算部は、実施後排出量から実施前排出量を引いて削減量の推定値を算出することができる。削減量計算部は、削減量の推定値をプロバイダ及び/又はユーザに提供することもできる。アドバイス取得部は、この削減量についてのアドバイス情報をプロバイダのユーザ端末100から所得して、排出主体のユーザのユーザ端末100に送信することができる。
実行部290を構成する課金処理部は、システムの利用料金をプロバイダに課す処理(課金)を行うことができる。課金処理部は、削減量に応じてプロバイダに課金することができる。課金処理部は、例えば、排出量情報を受信可能なプロバイダに対して定期的に登録料を課金するようにしてもよい。
<動作>
図20は、ソリューション情報を提供する処理を説明する図である。管理サーバ200は、提供先情報をユーザ端末100から受信して、提供先記憶部に登録する(S2001)。管理サーバ200は、排出量情報をユーザ端末100から受信する(S2002)。管理サーバ200は、排出量情報を所定期間、メモリ202又は記憶装置203に記憶することができる。
管理サーバ200は、ユーザの排出主体を示す企業IDに対応する提供先情報が提供先記憶部に登録されているか否かを判断し(S2003)、登録されている場合(S2003:YES)、提供先情報に指定されているプロバイダのみに対して、排出量情報を送信する(S2004)。なお、提供先情報に開示範囲が設定されている場合には、管理サーバ200は、排出量の中の開示範囲に含まれるもののみを提供することができる。一方、管理サーバ200は、S2003で提供先情報が提供先記憶部に登録されていない場合(NO)、全て又は一部のプロバイダに対して、排出量情報を送信する(S2005)。次に、管理サーバ200は、排出量情報を提供したプロバイダからソリューション情報の入力を受け付け(S2006)、受け付けた取ソリューション情報をユーザ端末100に送信する(S2007)。
以上のようにして、排出主体による温室効果ガスの排出状態をプロバイダに提供して、これに対する削減手段に関するソリューション情報をプロバイダから排出主体のユーザに提供することができる。
図21は、削減手段の実行状態を管理する処理を説明する図である。管理サーバ200は、ユーザ端末100から、削減手段の実行前と実行後の実績情報を取得して実績情報記憶部に登録する(S2101)。なお、削減手段の実行時についてもユーザ端末100から取得することができる。管理サーバ200は、実行前及び実行後の実績情報を、提供先情報に指定されたプロバイダに提供する(S2102)。管理サーバ200は、実行情報を提供したプロバイダのユーザ端末100からアドバイス情報を受信し(S2103)、受信したアドバイス情報を、排出主体のユーザのユーザ端末100に送信する(S2104)。管理サーバ200はまた、削減手段の実行前後の実績情報に基づいて、例えば、実行前の排出量から実行後の排出量を減じることにより、ソリューションによる削減先を推定することができる(S2105)。管理サーバ200は、推定した削減量を、ユーザ及び又は提供先情報に指定されたプロバイダに送信することができる(S2106)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、排出主体の排出量に関する排出量情報をプロバイダに提供するとともに、プロバイダからその排出量を削減する削減方法(ソリューション)に関する情報を取得して、ユーザ端末100に送信することが出きる。
上記実施形態では、提供先記憶部は、排出量情報を提供可能なプロバイダを管理するものとしたが、排出量の提供を禁止するプロバイダを管理するようにしてもよい。この場合、排出量情報提供部及び実行情報提供部は、排出量情報及び実績情報を、提供先情報により特定されるプロバイダには提供しないようにすることができる。
<ユーザの可視化データ表示方法>
また、管理サーバ200は、新規のソリューション情報を優先的にユーザ端末100に表示させるようにすることができる。また、管理サーバ200は、更新されたソリューション情報を優先的に表示させるようにしてもよい。また、管理サーバ200は、排出主体及び/又はプロバイダの業種、所在地、資本構成、上場区分などに応じて、排出量情報及び/又はソリューション情報の優先度を変更することができる。また、管理サーバ200は、排出主体と資本関係のあるプロバイダのソリューション情報を優先的に表示させるようにすることもできる。また、管理サーバ200は、プロバイダからソリューション情報を登録させ、ソリューション情報と排出量情報とをマッチングさせて、ソリューションにマッチする度合の大きい排出量情報を優先的にプロバイダに提供するようにすることができる。また、管理サーバ200は、排出主体の削減目標及びその実績を対応表示させることができる。また、管理サーバ200は、排出量情報のうち排出主体が削減を希望するスコープ及び/又はカテゴリの指定を受け付けて、プロバイダに対して、排出主体の希望するスコープ及び/又はカテゴリに関連する項目を強調表示するようにすることができる。また、管理サーバ200は、ユーザが削減を希望するカテゴリをプロバイダのユーザ端末100において強調表示させるようにすることができる。また、管理サーバ200は、排出量情報の提供履歴を記憶する提供履歴記憶部を備えるようにし、ユーザが提供履歴を閲覧できるようにすることができる。また、管理サーバ200は、プロバイダが排出主体に対して「いいね」を付けたことを管理するようにし、「いいね」を付けたプロバイダに対してのみ排出量情報を提供するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、提供先情報に、ユーザが希望するプロバイダの業種やソリューションのタイプなどの指定を含めるようにし、希望にマッチするプロバイダやソリューションに関するソリューション情報のみをユーザに提供するようにすることができる。
<プロバイダによる可視化データのスクリーニング>
また、管理サーバ200は、プロバイダからの指定に応じて、排出主体の業種、所在地、資本構成、上場区分、財務情報等の条件に合致する排出量情報に絞り込むようにすることができる。また、管理サーバ200は、排出量情報にタイプを含めるようにし、プロバイダからタイプの指定を受け付けて、受け付けたタイプに対応する排出量情報を提供するようにすることができる。また、管理サーバ200は、プロバイダからの指定に応じて、ユーザの登録日や排出量情報の登録又は更新日に応じた排出量情報の絞込を行うようにしてもよい。また、管理サーバ200は、プロバイダからキーワードの指定を受け付けて、受け付けたキーワードにマッチする排出量情報を検索するようにしてもよい。
<プロバイダによるソリューション提案>
また、管理サーバ200は、ユーザ端末100からソリューションの提案を望む旨のリクエストを受け付けた場合に、排出量情報にソリューションの提案を望む旨を示すタグを設定することができる。管理サーバ200は、プロバイダに対して、タグに応じた排出量情報の表示を行うことができる。また、管理サーバ200は、ユーザ間でのメッセージの送受信を行う機能を備えるようにし、プロバイダとユーザとの間で、ダイレクトメッセージの送受信を行うようにしてもよい。この場合に、管理サーバ200は、ダイレクトメッセージの送信回数に上限を設定することができ、課金した場合に上限の設置を上げるようにしてもよい。また、管理サーバ200は、プロバイダから排出量情報の全てを閲覧できないようにし、管理サーバ200のオペレータがプロバイダ及び/又はユーザとのコミュニケーションを仲介するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、ソリューション情報に、割引やサービスの追加などの提案を上乗せしてユーザ端末100に送信する機能を備えることができる。この場合、上記の提案は、プロバイダのユーザ端末100から指定を受け付けることができる。また、管理サーバ200は、ユーザからソリューション及び/又はプロバイダの評価値の入力を受け付けて、ソリューション及び/又はプロバイダごとに評価値を記憶する評価値記憶部を備えることができる。管理サーバ200は、評価値を集計し、ソリューション情報に、評価値の集計値を付帯させるようにしてもよい。また、管理サーバ200は、プロバイダからユーザの評価値の入力を受け付け、ユーザごとに評価値を記憶する評価値記憶部を備えることができる。管理サーバ200は、ソリューション及び/又はプロバイダの評価値を集計し、ソリューション情報に、評価値の集計値を付帯させるようにしてもよい。
<ユーザに可視化データの閲覧者数を表示する。>
また、管理サーバ200は、プロバイダに提供した排出量情報の数を、例えば、「プロバイダ○社が貴社のデータを閲覧しました。」というような、閲覧状況の情報をユーザに提供することができる。
管理サーバ200の出力部240と、取得部250と、計算部210と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第12機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目L1(P038)]
温室効果ガスを排出する排出主体のユーザから前記排出主体による前記温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、前記排出量情報を、前記温室効果ガスの削減手段を提供するプロバイダに提供する排出量情報提供部と、前記プロバイダから前記削減手段に関するソリューション情報を取得するソリューション情報取得部と、前記ソリューション情報を前記ユーザに提供するソリューション情報提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目L1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目L2]
項目L1に記載の情報処理システムであって、前記排出主体に対応付けて、前記排出量情報を提供する前記プロバイダを特定する情報を管理する提供先記憶部を備え、前記排出量情報提供部は、前記提供先記憶部を参照して、前記排出量情報の提供元である前記排出主体に対応する前記プロバイダを取得し、取得した前記プロバイダに対して前記排出量情報を提供すること、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目L3]
項目L1に記載の情報処理システムであって、前記排出量情報には、前記排出量に関する活動に関係する付加情報が含まれること、を特徴とする情報処理システム。
[項目L4]
項目L3に記載の情報処理システムであって、前記排出主体に対応付けて、前記排出量情報を提供する前記プロバイダを特定する情報を管理する提供先記憶部を備え、前記排出量情報提供部は、前記提供先記憶部を参照して特定される前記プロバイダに対して前記排出量を提供すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目L5]
項目L1に記載の情報処理システムであって、前記排出主体による前記削減手段の実行状況を示す実行情報を取得する実行情報取得部と、前記実行情報を前記削減手段の前記プロバイダに提供する実行情報提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目L6]
項目L5に記載の情報処理システムであって、前記実行情報に対するアドバイス情報を前記プロバイダから受信するアドバイス取得部と、前記アドバイス情報を前記排出主体の前記ユーザに送信するアドバイス提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目L7]
項目L1に記載の情報処理システムであって、前記排出量を記憶する実績情報記憶部を備え、前記排出量情報取得部は、前記削減手段の実施前の第1の前記排出量に関する排出量情報を取得し、前記排出量情報取得部は、前記削減手段の実行後の第2の前記排出量に関する前記排出量情報を取得し、前記第1及び第2の排出量に基づいて前記温室効果ガスの削減量を計算する削減量計算部と、前記削減量に応じて前記プロバイダに課金する課金処理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目L7-2]
温室効果ガスを排出する排出主体から前記温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、前記排出量情報を、前記温室効果ガスの削減手段を提供するプロバイダに提供する排出量情報提供部と、前記プロバイダから前記削減手段に関するソリューション情報を取得するソリューション情報取得部と、前記ソリューション情報を前記排出主体に提供するソリューション情報提供部と、前記削減手段を実施する前の第1の前記排出量と前記削減手段を実施した後の第2の前記排出量とに基づいて前記温室効果ガスの削減量を計算する削減量計算部と、前記削減量に応じて前記プロバイダに課金する課金処理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目L8]
項目L1に記載の情報処理システムであって、前記ソリューション情報には、前記削減手段のコストを決定するためのコスト情報と、前記削減手段を採用した場合に期待される前記温室効果ガスの削減量を決定するための削減情報とが含まれ、前記ソリューション情報提供部は、前記削減情報に基づいて決定される前記削減量と前記コスト情報により決定される前記コストとに基づいて決定される単位削減量あたりの単位コストを計算し、前記単位コストの順に前記ソリューション情報を提案すること、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目L9(P038)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。ユーザからX情報を取得する情報取得部と、X情報を、X情報の削減手段を提供するプロバイダに提供する情報提供部と、プロバイダから削減手段に関するソリューション情報を取得するソリューション情報取得部と、ソリューション情報をユーザに提供するソリューション情報提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<ソリューションマッチング機能(第13機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第12機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第13機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、廃棄物処理を評価することが行われている。廃棄物からどのような再生材を調達することができるのかを把握することは難しいとの課題がある。第13機能は、再生材に関する情報を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第13機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、再生材(使用済み製品や製造工程から出る廃棄物を回収し、新しい製品の材料又は原料として利用できるように処理した材料)を提供する主体(以下、プロバイダという。)と、再生材を調達しようとする主体(例えば、製品や部品、素材、原料などのメーカー、材料の販売店など。以下、調達主体という。)と、をマッチングさせようとするものである。本実施形態の情報処理システムでは、プロバイダが、再生材に関する情報(以下、再生材情報という。)を登録しておき、調達主体のユーザが、登録されている再生材情報を取得して、その調達を検討することができる。
図3を用いて、第13機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(再生材情報記憶部、ユーザ情報記憶部)と、出力部240(提供部、ユーザ情報送信部)と、入力部220と、分析部280(検索部)と、実行部(ソリューション部)290(請求処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する再生材情報記憶部は、再生材情報を記憶する。再生材情報記憶部は、再生材を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報(プロバイダID)に対応付けて再生材情報を記憶することができる。本実施形態では、再生材情報には、再生材の種類、プロバイダIDが示すプロバイダの提供する特定の再生材を示す情報(再生材ID)、プロバイダID、再生材名)、再生材の説明、品質、プロセス、価格、導入実績、環境指標、供給性、サーキュラリティ指標などが含まれうる。
再生材の種類は、例えば、プラスチックやガラス、鉄などがあり得る。再生材名は、再生材の名称である。説明は、再生材についての説明であり、例えば、テキストデータや画像データ、音声データなどを含めることができる。品質には、例えば、再生材の組成、耐久性を示す情報などが含まれうる。プロセスは、再生材の再生加工の工程を示す情報とすることができる。価格は、ユーザが再生材を採用する際に係る金額を決定するための情報でよい。価格として、再生材の提供単位に係る単価を設定するようにしてもよいし、標準的な導入コストの概算値を設定するようにしてもよい。価格は、価格帯など範囲により特定するようにしてもよい。導入実績は、再生材の提供先に関する情報であり、例えば、テキスト情報や画像などを用いた自由記述とすることができる。
環境指標は、各種の環境問題に係る負荷を表現する値である。環境指標には、例えば、(1)気候変動に係る温室効果ガス排出指標(CO2排出量、CH4排出量、N2O排出量、CFC排出量など)など、(2)オゾン層破壊に係るオゾン層破壊物質(ODP)消費指数(CFC及びハロン消費量など)など、(3)富栄養化に係る水圏及び土壌への窒素、リン排出量、栄養物収支(肥料消費及び家畜からの窒素とリンなど)など、(4)酸性化に係る酸性化物質排出指標(NOX、SOX排出量など)など、(5)有害物質状態に係る重金属排出量、有機化合物排出量(農薬消費量など)など、(6)都市環境質に係る都市域のSOX、NOX、VOC排出量(都市域交通密度、都市域車両所有、都市化度(都市人口成長率、都市域土地利用)など)など、(7)生物多様性に係る自然状態からの生物生息環境の改変及び土地の転換(道路網密度、土壌被覆変化など)など、(8)景観に係る人工物要素の存在、歴史的・文化的又は審美的理由により保護された場所など、(9)廃棄物に係る廃棄物発生(一般廃棄物、産業廃棄物、有害廃棄物、核廃棄物)(有害廃棄物の移動など)など、(10)水資源に係る水資源利用強度(採取料/利用可能資源量)など、(11)森林資源に係る森林資源利用強度(実伐採量/生産能力)など、(12)水産資源に係る漁獲量など、(13)土壌劣化(浸食・砂漠化)に係る浸食リスク:農業への潜在的及び実際の土地の利用量(土地利用変化など)など、(14)特物質資源に係る物質資源の利用強度など、(15)社会経済の部門別及び一般指標(特定の環境問題に限定されない)に係る、人口増加率/密度、GDP成長率及び構成、民間及び政府の最終消費支出、工業生産高、エネルギー供給の構成、道路交通量、自動車保有量、農業生産高などが含まれうる。供給性は、当該プロバイダが提供可能な再生材の提供量(年間や月間での提供可能量)とすることができる。また、供給性には、提供量を提供しうることを示す情報(テキスト等による説明でよい。)、当該再生材の代替材などを示す情報なども含めることができる。
サーキュラリティ指標は、企業のサーキュラリティ(循環性)を示す指標であり、例えば、CTI(Circular Transition Indicators)などとすることができる。
記憶部230を構成するユーザ情報記憶部は、ユーザに関する情報(以下、ユーザ情報という。)を記憶する。ユーザ情報には、ユーザ(又は調達主体もしくはプロバイダ)を特定する情報(ユーザID)、ユーザの名称(ユーザ名)、調達主体又はプロバイダの行っている製品に関する情報(製品情報)、当該製品の製造に用いている材料に関する情報(材料情報)などを含めることができる。
<機能部>
出力部240を構成する提供部は、ユーザに再生材情報を提供する。提供部は、ユーザ端末100からのリクエストに応じて再生材情報を提供することができる。提供部は、例えば、再生材情報記憶部に記憶されている再生材情報の全部又は一部を読み出して、ユーザ端末100に送信することができる。提供部は、例えば、再生材情報の再生材名や説明、価格、品質、プロセス、導入実績、環境指標、供給性、サーキュラリティ指標などを描画するための画面情報(例えば、HTMLなどにより記述することができる。)を作成し、画面情報をユーザ端末100に送信することができる。
入力部220は、ユーザから再生材情報を特定する再生材特定情報(例えば再生材IDであってもよいし、再生材名であってもよい。)の入力を受け付けることができる。提供部は、受け付けた再生材特定情報により特定される再生材情報を再生材情報記憶部から読み出してユーザ端末100に送信することができる。例えば、提供部が再生材名の一覧を表示し、入力部220が、一覧から再生材の指定を受け付け、提供部が、指定された再生材に係る再生材情報を提供するようにしてもよい。入力部220は、ユーザから再生材に関するキーワードの入力を受け付けることができる。入力部220は、数値あるいは数値の範囲などの入力を受け付けることもできる。入力部220は、キーワードや数値、数値範囲などの組み合わせを受け付けるようにしてもよい。
分析部280を構成する検索部は、再生材情報を検索することができる。検索部は、入力部220が受け付けたキーワードにマッチする再生材情報を再生材情報記憶部から検索することができる。検索部は、例えば、キーワードが再生材名、説明、品質、プロセス、導入実績などに含まれる再生材情報を検索することができる。検索部はまた、数値にマッチする再生材情報を検索することができる。検索部は、例えば、供給性に含まれる供給量が、入力された数値に一致し、入力された数値から所定範囲内であり、又は、入力された数値範囲内である再生材情報を検索することもできる。検索部は、キーワードにマッチするとともに、数値にマッチする再生材情報を検索することもできる。検索部は、検索結果をユーザに提供(例えばユーザ端末100に送信)することができる。
出力部240を構成するユーザ情報送信部は、ユーザ情報をプロバイダに提供する。ユーザ情報送信部は、ユーザから指定された再生材のプロバイダに対して、当該ユーザのユーザ情報を提供することができる。ユーザ情報送信部は、例えば、ユーザ端末100から再生材IDを受信した場合に、受信した再生材IDに対応する再生材情報を再生材情報記憶部から取得し、取得した再生材情報に含まれるプロバイダIDが示すプロバイダに対して、当該ユーザに対応するユーザ情報を送信することができる。ユーザ情報の送信先は、例えば、管理サーバ200が、プロバイダ情報記憶部を備えるようにし、プロバイダIDに対応付けて、プロバイダの連絡先(メールアドレスやメッセージの送信先アドレスなど)を管理することができる。
実行部290を構成する請求処理部は、ユーザ情報を提供したプロバイダに対して、紹介料を請求するための処理を行うことができる。請求処理部はまた、再生材情報記憶部に記憶されている再生材情報に対応するプロバイダ特定情報により特定されるプロバイダに対して、掲載料を請求するための処理を行うこともできる。
<動作>
図22は、ソリューション情報を提供する処理を説明する図である。管理サーバ200は、再生材情報記憶部から再生材情報の全部又は一部を読み出し、読み出した再生材情報に基づく再生材の一覧をユーザ端末100に送信する(S2201)。管理サーバ200は、例えば、ユーザに対応するユーザ情報に含まれる材料情報に含まれる材料の種類が、再生材情報に含まれる種類と一致又は類似している再生材情報のみを提供するようにしてもよい。再生材の一覧には、例えば、再生材IDと再生材名とのリストを含めることができる。また、再生材の一覧には、再生材の説明や品質、プロセスなどの一部を加えることもできる。また、再生材の一覧に、再生材の価格を含めるようにしてもよい。再生材の一覧に、環境指標やサーキュラリティ指標を含めるようにしてもよい。再生材の一覧は、例えば、価格の順(例えば安い順)にソートして提供されてもよい。
管理サーバ200は、ユーザ端末100からキーワード及び/又は数値(数値範囲)を受信したか否かを判断し(S2202)、受信した場合には(YES)、キーワード及び/又は数値(数値範囲)にマッチする再生材情報を再生材記憶部から検索して、検索した再生材情報に基づく再生材の一覧をユーザ端末100に送信することもできる(S2203)。一方、S2202で受信していない場合には(NO)、管理サーバ200は、S2204に処理を移行させる。
管理サーバ200は、ユーザ端末100から再生材の指定(再生材特定情報)を受け付けたか否かを判断し(S2204)、受け付けた場合には(YES)、指定された再生材特定情報により特定される再生材情報を再生材記憶部から読み出し(S2205)、ユーザ端末100のユーザに対応するユーザ情報をユーザ情報記憶部から読み出し、再生材情報に含まれるプロバイダIDが示すプロバイダに対して、読み出したユーザ情報を提供することができる(S2206)。一方、管理サーバ200は、S2204でユーザ端末100から再生材の指定(再生材特定情報)を受け付けていない場合には(NO)、本処理を終了する。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、プロバイダの提供する再生材をユーザに知らしめることができる。
なお、例えばコンサルタントが、ユーザの製品の製造を把握し、製品の製造に用いることの可能な再生材を特定し、特定した再生材(複数可)の指定を管理サーバ200に入力するようにし、ユーザ端末100に対して、コンサルタントが選定した再生材情報を送信することができる。
再生材情報に、掲載日を含めるようにしてもよい。管理サーバ200は、掲載日の順に再生材の一覧をソートすることができる。
再生材情報に、最終更新日時を含めるようにしてもよい。管理サーバ200は、最終更新日時が所定期間内のものについて、優先的に再生材のリストに含めるようにすることができる。
管理サーバ200は、再生材情報に、当該再生材情報をユーザが閲覧した閲覧数を含めることができる。管理サーバ200は、例えば、再生材の一覧をユーザ端末100に送信したときに、一覧に含めた再生材に係る再生材情報に含まれる閲覧数をインクリメントすることができる。管理サーバ200は、例えば、ユーザから再生材が指定された場合に、指定された再生材に対応する再生材情報の閲覧数をインクリメントすることができる。管理サーバ200は、閲覧数の多い又は少ない順に所定数の再生材情報を読み出して、再生材の一覧を作成することができる。例えば、「現在XX人のユーザが閲覧しています」というような表示を行ってもよい。管理サーバ200は、再生材の一覧に、再生材情報の閲覧数を含めるようにしてもよい。
管理サーバ200は、再生材に対する調達申込数を管理するようにしてもよい。管理サーバ200は、再生材の調達申込を受け付けた場合に、ユーザ情報をプロバイダに送信するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、再生材の調達申込履歴(再生材IDと、ユーザIDと、申込日時とを対応付ける情報)を記憶する申込履歴記憶部を備えることができる。管理サーバ200は、所定期間(例えば過去1カ月間など)に対応する、当該再生材に対応する申込履歴の数をカウントして申込数を算出し、申込数を再生材の一覧に含めるようにしてもよい。
管理サーバ200は、再生材についての口コミ評価を管理するようにしてもよい。管理サーバ200は、ユーザ端末100から閲覧した再生材情報についての口コミ評価(点数、いいねなど)を受信するようにし、受信した口コミ評価を記憶するようにする。管理サーバ200は、口コミ評価の良い再生材を優先的にユーザに提示することができる。例えば、口コミ評価の集計値の順に再生材の一覧を作成することができる。また、管理サーバ200は、ユーザに複数(2つでもよい。)の再生材情報を指定させ、指定された再生材情報を比較表示するようにしてもよい。
管理サーバ200は、ユーザが過去に閲覧した履歴を管理するようにし、閲覧履歴又は申込履歴として記憶されている再生材をまとめて出力するようにしてもよい。
再生材情報に、導入条件を含めるようにし、導入条件には、業種や所在地の指定を設定することができる。この場合、ユーザの業種や所在地に応じた再生材をユーザに提示することができる。
管理サーバ200は、資本関係のある複数の企業を管理することができる。管理サーバ200は、ユーザと資本関係のあるプロバイダを特定して、特定したプロバイダに係る再生材情報を抽出してユーザに提供することができる。あるいは、ユーザと資本関係のあるプロバイダの再生材情報は劣後して表示されるようにしてもよい。
再生材情報には、再生材情報の表示の仕方の指定を含めてもよい。
管理サーバ200は、追加料金を支払うプロバイダに係る再生材情報を優先表示するようにしてもよい。
管理サーバ200は、管理サーバ200経由で再生材の申し込みをしたユーザに対して報奨を与えるようにしてもよい。
管理サーバ200は、ユーザとプロバイダとの間で再生材の調達が成約された場合に、成約金額の所定割合をプロバイダに課金する処理を行うようにしてもよい。
管理サーバ200は、ユーザとプロバイダとの間で再生材の調達が成約された場合に、その旨を示すメッセージを、情報処理システムの運営者に送信するようにしてもよい。
管理サーバ200の出力部240と、入力部220と、分析部280と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第13機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目M1(P040)]
再生材に関する再生材情報を記憶する記憶部と、前記再生材を調達する調達主体に対して前記再生材情報を提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目M2]
項目M1に記載の情報処理システムであって、前記調達主体からキーワードの入力を受け付ける入力部と、前記キーワードにマッチする前記再生材情報を前記記憶部から検索し、検索結果を前記調達主体に提供する検索部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目M3]
項目M1に記載の情報処理システムであって、前記記憶部は、前記再生材を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報に対応付けて前記再生材情報を記憶し、前記調達主体から前記再生材情報を特定する再生材特定情報の入力を受け付ける入力部と、前記再生材特定情報により特定される前記再生材情報に対応する前記プロバイダ特定情報を前記記憶部から取得し、取得した前記プロバイダ特定情報により特定される前記プロバイダに、前記調達主体に関する情報を送信する調達主体情報送信部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目M4]
項目M3に記載の情報処理システムであって、前記調達主体に関する情報を送信した前記プロバイダに対して、紹介料を請求するための処理を行う請求処理部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目M5]
項目M1に記載の情報処理システムであって、前記記憶部は、前記再生材を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報に対応付けて前記再生材情報を記憶し、前記記憶部に記憶されている前記再生材情報に対応する前記プロバイダ特定情報により特定される前記プロバイダに対して、掲載料を請求するための処理を行う請求処理部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
<<ソリューションマッチング機能(第14機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第13機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第14機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、廃棄物処理を評価することが行われている。廃棄物からどのような再生材を調達することができるのかを把握することは難しいとの課題がある。第14機能は、再生材に関する情報を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第14機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、再生材(使用済み製品や製造工程から出る廃棄物を回収し、新しい製品の材料又は原料として利用できるように処理した材料)を提供する主体(以下、プロバイダという。)と、再生材を調達しようとする主体(例えば、製品や部品、素材、原料などのメーカー、材料の販売店など。以下、調達主体という。)と、をマッチングさせようとするものである。本実施形態の情報処理システムでは、再生材を使用する調達主体が、調達する再生材についての条件などを含む調達情報を登録し、プロバイダが登録されている調達情報を閲覧して、プロバイダが提供可能な再生材に関する情報(以下、再生材情報という。)を提案することができる。
図3を用いて、第14機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(調達情報記憶部、提供先記憶部、実績情報記憶部)と、取得部250(調達情報取得部、再生材情報取得部、実績情報取得部、アドバイス取得部)と、出力部240(調達情報提供部、再生材情報提供部、実績情報提供部、アドバイス提供部)と、実行部(ソリューション部)290(課金処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する調達情報記憶部は、調達主体が調達する再生材に関する情報(以下、調達情報という。)を記憶する。調達情報には、調達する再生材の種類、所定の単位期間(例えば月や年など)ごとの調達量、品質に対する条件などを含めることができる。品質には、例えば、再生材の組成、耐久性などが含まれうる。品質には、何巡目(リサイクルされた回数を表す。)の再生材であるかを含めることもできる。調達情報には、調達主体の属性を含めることができる。調達主体の属性には、調達主体の事業、従業員数、地域などを含めることができる。また、調達主体の属性には、売上高や仕入高、人件費などの会計情報を含めることもできる。調達情報には、再生材の生成に係る温室効果ガスの排出量又は排出量を計算するための情報を含めることができる。
記憶部230を構成する提供先記憶部は、調達主体ごとに、再生材情報を提供可能なプロバイダを特定する情報を含む情報(以下、提供先情報という。)を記憶する。提供先情報には、調達主体を特定する情報(例えば、企業ID)、プロバイダを特定する情報(例えば、プロバイダID)を含めることができる。また、提供先情報には、提供先ごとに異なる開示範囲を指定することもできる。例えば、提供先情報に、提供先のプロバイダを特定するプロバイダIDと、当該プロバイダIDに対する調達情報の開示範囲とを対応付けて含めることができる。
記憶部230を構成する実績情報記憶部は、調達主体ごとに、再生材を調達した実績に関する情報(以下、実績情報という。)を記憶する。実績情報には、調達主体を特定する情報(例えば、企業IDという。)と、再生材の種類、再生材を特定する情報(例えば、再生材ID)、再生材の調達量などを含めることができる。実績情報には、調達した再生材の生成に係る温室効果ガスの排出量の実績値を含めることができる。排出量の実績値は、例えば、所定の集計期間(例えば年月)及びGHGプロトコルに係るスコープ(スコープ3については、スコープ及びカテゴリ)ごとの排出量の集計値とすることができる。実績情報には、再生材の調達前の製品品質(例えば、強度や耐久試験の結果など)を含めることができる。
<機能部>
取得部250を構成する調達情報取得部は、調達情報を取得する。調達情報取得部は、ユーザ端末100から調達情報を受信することができる。調達情報取得部は、他のシステムにアクセスして調達情報を取得するようにしてもよい。調達情報取得部は、取得した調達情報を調達情報記憶部に登録することができる。
出力部240を構成する調達情報提供部は、調達情報をプロバイダに提供する。調達情報提供部は、全てのプロバイダに対して調達情報を提供するようにしてもよいし、リクエストを送信したプロバイダに応じて調達情報を提供するようにしてもよい。また、調達主体側で調達情報の提供先をコントロール可能とすることもできる。調達情報提供部は、提供先記憶部に、調達情報に含まれる企業IDに対応する提供先情報が登録されている場合には、当該提供先情報に指定されているプロバイダに対してのみ当該調達情報を提供するようにすることができる。また、調達情報提供部は、調達情報に開示範囲が指定されている場合には、調達情報のうち開示範囲のみを提供するようにすることができる。
取得部250を構成する再生材情報取得部は、プロバイダから、当該プロバイダが提供する再生材に関する情報(以下、再生材情報という。)を取得する。再生材情報には、再生材の種類、プロバイダIDが示すプロバイダの提供する特定の再生材を示す情報(再生材ID)、プロバイダID、再生材名)、再生材の説明、品質、プロセス、価格、導入実績、環境指標、供給性、サーキュラリティ指標などが含まれうる。
再生材の種類は、例えば、プラスチックやガラス、鉄などがあり得る。再生材名は、再生材の名称である。説明は、再生材についての説明であり、例えば、テキストデータや画像データ、音声データなどを含めることができる。品質には、例えば、再生材の組成、耐久性を示す情報などが含まれうる。プロセスは、再生材の再生加工の工程を示す情報とすることができる。価格として、再生材の提供単位に係る単価を設定するようにしてもよいし、標準的な導入コストの概算値を設定するようにしてもよい。価格は、価格帯など範囲により特定するようにしてもよい。導入実績は、再生材の提供先に関する情報であり、例えば、テキスト情報や画像などを用いた自由記述とすることができる。
環境指標は、各種の環境問題に係る負荷を表現する値である。環境指標には、例えば、(1)気候変動に係る温室効果ガス排出指標(CO2排出量、CH4排出量、N2O排出量、CFC排出量など)など、(2)オゾン層破壊に係るオゾン層破壊物質(ODP)消費指数(CFC及びハロン消費量など)など、(3)富栄養化に係る水圏及び土壌への窒素、リン排出量、栄養物収支(肥料消費及び家畜からの窒素とリンなど)など、(4)酸性化に係る酸性化物質排出指標(NOX、SOX排出量など)など、(5)有害物質状態に係る重金属排出量、有機化合物排出量(農薬消費量など)など、(6)都市環境質に係る都市域のSOX、NOX、VOC排出量(都市域交通密度、都市域車両所有、都市化度(都市人口成長率、都市域土地利用)など)など、(7)生物多様性に係る自然状態からの生物生息環境の改変及び土地の転換(道路網密度、土壌被覆変化など)など、(8)景観に係る人工物要素の存在、歴史的・文化的又は審美的理由により保護された場所など、(9)廃棄物に係る廃棄物発生(一般廃棄物、産業廃棄物、有害廃棄物、核廃棄物)(有害廃棄物の移動など)など、(10)水資源に係る水資源利用強度(採取料/利用可能資源量)など、(11)森林資源に係る森林資源利用強度(実伐採量/生産能力)など、(12)水産資源に係る漁獲量など、(13)土壌劣化(浸食・砂漠化)に係る浸食リスク:農業への潜在的及び実際の土地の利用量(土地利用変化など)など、(14)特物質資源に係る物質資源の利用強度など、(15)社会経済の部門別及び一般指標(特定の環境問題に限定されない)に係る、人口増加率/密度、GDP成長率及び構成、民間及び政府の最終消費支出、工業生産高、エネルギー供給の構成、道路交通量、自動車保有量、農業生産高などが含まれうる。供給性は、当該プロバイダが提供可能な再生材の提供量(年間や月間での提供可能量)とすることができる。また、供給性には、提供量を提供しうることを示す情報(テキスト等による説明でよい。)、当該再生材の代替材などを示す情報なども含めることができる。
サーキュラリティ指標は、企業のサーキュラリティ(循環性)を示す指標であり、例えば、CTIなどとすることができる。
出力部240を構成する再生材情報提供部は、再生材情報をユーザに提供する(ユーザ端末100に送信する)ことができる。再生材情報提供部は、再生材情報取得部が再生材情報を取得する度に、取得した再生材情報をユーザ端末100に送信するようにしてもよいし、所定期間の間に取得した再生材情報を調達主体(例えば企業ID)ごとに記憶する再生材情報記憶部を管理サーバ200に設けるようにし、再生材情報記憶部に記憶されている1又は複数の再生材情報を提供するようにしてもよい。
また、再生材情報提供部は、1社の調達主体について複数の再生材情報を提供する場合には、再生材について決定される優先度で再生材情報を提供することができる。例えば、再生材情報提供部は、再生材情報に含まれる品質に応じて優先度を決定することができる。また、再生材情報提供部は、再生材情報に含まれる価格に応じて優先度を決定することができる。再生材情報提供部は、例えば、優先度の順(例えば高い順)に再生材情報をソートしたリストを提供することができる。また、再生材情報提供部は、優先度の順(例えば高い順)に所定数の再生材情報のみを提供するようにしてもよい。また、再生材情報提供部は、例えば、価格の順(例えば安い順)に再生材情報をソートしたリストを提供することができる。
取得部250を構成する実績情報取得部は、調達主体による再生材の調達実績を示す実績情報を取得する。実績情報取得部は、取得した実績情報を実績情報記憶部に登録することができる。
出力部240を構成する実績情報提供部は、実績情報を再生材のプロバイダに提供することができる。実績情報提供部は、例えば、実績情報を、プロバイダのユーザ端末100に送信することができる。実績情報提供部は、提供先記憶部に提供先情報が登録されている場合には、提供先情報に規定されているプロバイダにのみ実績情報を送信するようにすることができる。
取得部250を構成するアドバイス取得部は、実績情報に応じたアドバイをプロバイダから取得することができる。アドバイス取得部は、例えば、実績情報に対するアドバイス情報をプロバイダのユーザ端末100から受信することができる。アドバイス情報は、例えば、テキストデータや画像データなどを含むことができる。
出力部240を構成するアドバイス提供部は、アドバイス情報を調達主体のユーザに送信することができる。
実行部290を構成する課金処理部は、システムの利用料金をプロバイダに課す処理(課金)を行うことができる。課金処理部は、例えば、調達情報を受信可能なプロバイダに対して定期的に登録料を課金するようにしてもよい。
<動作>
図23は、調達情報の提供処理を説明する図である。管理サーバ200は、提供先情報をユーザ端末100から受信して、提供先記憶部に登録する(S2301)。管理サーバ200は、調達情報をユーザ端末100から受信する(S2302)。管理サーバ200は、調達情報を所定期間、メモリ202又は記憶装置203に記憶することができる。
管理サーバ200は、ユーザの調達主体を示す企業IDに対応する提供先情報が提供先記憶部に登録されているか否かを判断し(S2303)、登録されている場合(YES)、提供先情報に指定されているプロバイダのみに対して、調達情報を送信する(S2304)。なお、提供先情報に開示範囲が設定されている場合には、管理サーバ200は、調達情報中の開示範囲に含まれるもののみを提供することができる。一方、管理サーバ200は、S2303で提供先情報が提供先記憶部に登録されていない場合(NO)、全て又は一部のプロバイダに対して、調達情報を送信する(S2305)。次に、管理サーバ200は、調達情報を提供したプロバイダから再生材情報の入力を受け付け(S2306)、受け付けた再生材情報をユーザ端末100に送信する(S2307)。
以上のようにして、調達主体による調達情報をプロバイダに提供し、これに応じて再生材に関する再生材情報をプロバイダから提供を受けて、調達主体のユーザに提供することができる。
上記実施形態では、提供先記憶部は、調達情報を提供可能なプロバイダを管理するものとしたが、調達情報の提供を禁止するプロバイダを管理するようにしてもよい。この場合、調達情報提供部及び実績情報提供部は、調達情報及び実績情報を、提供先情報により特定されるプロバイダには提供しないようにすることができる。
<ユーザへのデータ表示方法>
また、管理サーバ200は、新規の再生材情報を優先的にユーザ端末100に表示させるようにすることができる。また、管理サーバ200は、更新された再生材情報を優先的に表示させるようにしてもよい。また、管理サーバ200は、調達主体及び/又はプロバイダの業種、所在地、資本構成、上場区分などに応じて、調達情報及び/又は再生材情報の優先度を変更することができる。また、管理サーバ200は、調達主体と資本関係のあるプロバイダの再生材情報を優先的に表示させるようにすることもできる。また、管理サーバ200は、プロバイダから再生材情報を登録させ、再生材情報と調達情報とをマッチングさせて、再生材にマッチする度合の大きい調達情報を優先的にプロバイダに提供するようにすることができる。また、管理サーバ200は、調達情報の提供履歴を記憶する提供履歴記憶部を備えるようにし、ユーザが提供履歴を閲覧できるようにすることができる。また、管理サーバ200は、プロバイダが調達主体に対して「いいね」を付けたことを管理するようにし、「いいね」を付けたプロバイダに対してのみ調達情報を提供するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、提供先情報に、ユーザが希望するプロバイダの業種や再生材に対する条件などの指定を含めるようにし、希望にマッチするプロバイダや再生材に関する再生材情報のみをユーザに提供するようにすることができる。
<プロバイダによるスクリーニング>
また、管理サーバ200は、プロバイダからの指定に応じて、調達主体の業種、所在地、資本構成、上場区分、財務情報等の条件に合致する調達情報に絞り込むようにすることができる。また、管理サーバ200は、プロバイダから再生材の種類の指定を受け付けて、受け付けた種類に対応する調達情報を提供するようにすることができる。また、管理サーバ200は、プロバイダからの指定に応じて、ユーザの登録日や調達情報の登録又は更新日に応じた調達情報の絞込を行うようにしてもよい。また、管理サーバ200は、プロバイダからキーワードの指定を受け付けて、受け付けたキーワードにマッチする調達情報を検索するようにしてもよい。
<プロバイダによる再生材提案>
また、管理サーバ200は、ユーザ端末100から再生材の提案を望む旨のリクエストを受け付けた場合に、調達情報に再生材の提案を望む旨を示すタグを設定することができる。管理サーバ200は、プロバイダに対して、タグに応じた調達情報の表示を行うことができる。また、管理サーバ200は、ユーザ間でのメッセージの送受信を行う機能を備えるようにし、プロバイダとユーザとの間で、ダイレクトメッセージの送受信を行うようにしてもよい。この場合に、管理サーバ200は、ダイレクトメッセージの送信回数に上限を設定することができ、課金した場合に上限の設置を上げるようにしてもよい。また、管理サーバ200は、プロバイダから調達情報の全てを閲覧できないようにし、管理サーバ200のオペレータがプロバイダ及び/又はユーザとのコミュニケーションを仲介するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、再生材情報に、割引やサービスの追加などの提案を上乗せしてユーザ端末100に送信する機能を備えることができる。この場合、上記の提案は、プロバイダのユーザ端末100から指定を受け付けることができる。また、管理サーバ200は、ユーザから再生材及び/又はプロバイダの評価値の入力を受け付けて、再生材及び/又はプロバイダごとに評価値を記憶する評価値記憶部を備えることができる。管理サーバ200は、評価値を集計し、再生材情報に、評価値の集計値を付帯させるようにしてもよい。また、管理サーバ200は、プロバイダからユーザの評価値の入力を受け付け、ユーザごとに評価値を記憶する評価値記憶部を備えることができる。管理サーバ200は、再生材及び/又はプロバイダの評価値を集計し、再生材情報に、評価値の集計値を付帯させるようにしてもよい。
<ユーザに閲覧者数を表示する。>
また、管理サーバ200は、プロバイダに提供した調達情報の数を、例えば、「プロバイダ○社が貴社のデータを閲覧しました。」というような、閲覧状況の情報としてユーザに提供することができる。
管理サーバ200の出力部240と、取得部250と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第14機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目N1(P041)]
再生材を調達する調達主体のユーザから、調達する前記再生材に関する調達情報を取得する調達情報取得部と、前記調達情報を、前記再生材を提供するプロバイダに提供する調達情報提供部と、前記プロバイダから、当該プロバイダが提供する前記再生材についての再生材情報を取得する再生材情報取得部と、前記再生材情報を前記ユーザに提供する再生材情報提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目N2]
項目N1に記載の情報処理システムであって、前記調達主体に対応付けて、前記調達情報を提供する前記プロバイダを特定する情報を管理する提供先記憶部を備え、前記調達情報提供部は、前記提供先記憶部を参照して、前記調達情報の提供元である前記調達主体に対応する前記プロバイダを取得し、取得した前記プロバイダに対して前記調達情報を提供すること、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目N3]
項目N1に記載の情報処理システムであって、前記調達情報には、前記再生材の品質に対する条件が含まれること、を特徴とする情報処理システム。
[項目N4]
項目N3に記載の情報処理システムであって、前記調達主体に対応付けて、前記調達情報を提供する前記プロバイダを特定する情報を管理する提供先記憶部を備え、前記調達情報提供部は、前記提供先記憶部を参照して特定される前記プロバイダに対して前記調達情報を提供すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目N5]
項目N1に記載の情報処理システムであって、前記調達主体による前記再生材の調達実績を示す実績情報を取得する実績情報取得部と、前記実績情報を前記プロバイダに提供する実績情報提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目N6]
項目N5に記載の情報処理システムであって、前記実行情報に対するアドバイス情報を前記プロバイダから受信するアドバイス取得部と、前記アドバイス情報を前記排出主体の前記ユーザに送信するアドバイス提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<ソリューションマッチング機能(第15機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第14機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第15機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、廃棄物処理を評価することが行われている。廃棄物からどのような再生材を調達することができるのかを把握することは難しいとの課題がある。第15機能は、再生材に関する情報を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第15機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、本実施形態の情報処理システムは、再生材(使用済み製品や製造工程から出る廃棄物を回収し、新しい製品の材料又は原料として利用できるように処理した材料)を提供する主体(以下、プロバイダという。)と、再生材を調達しようとする主体(例えば、製品や部品、素材、原料などのメーカー、材料の販売店など。以下、調達主体という。)と、をマッチングさせようとするものである。本実施形態の情報処理システムでは、再生材を使用する調達主体が、調達する再生材についての条件などを含む調達情報を登録し、再生材のプロバイダが、当該プロバイダの提供する再生材についての再生材情報を登録し、調達情報と再生材情報とをマッチングさせる。
図3を用いて、第15機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(再生材情報記憶部、ユーザ情報記憶部、調達情報記憶部)と、取得部250(排出量情報取得部、抽出部、実績取得部)と、出力部240(提供部)と、実行部(ソリューション部)290(課金処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する再生材情報記憶部は、再生材情報を記憶する。再生材情報記憶部は、再生材を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報(プロバイダID)に対応付けて再生材情報を記憶することができる。本実施形態では、再生材情報には、再生材の種類、プロバイダIDが示すプロバイダの提供する特定の再生材を示す情報(再生材ID)、プロバイダID、再生材名)、再生材の説明、品質、プロセス、価格、導入実績、環境指標、供給性、サーキュラリティ指標などが含まれうる。
再生材の種類は、例えば、プラスチックやガラス、鉄などがあり得る。再生材名は、再生材の名称である。説明は、再生材についての説明であり、例えば、テキストデータや画像データ、音声データなどを含めることができる。品質には、例えば、再生材の組成、耐久性を示す情報などが含まれうる。プロセスは、再生材の再生加工の工程を示す情報とすることができる。価格は、再生材の提供単位に係る単価を設定するようにしてもよいし、標準的な導入コストの概算値を設定するようにしてもよい。価格は、価格帯など範囲により特定するようにしてもよい。導入実績は、再生材の提供先に関する情報であり、例えば、テキスト情報や画像などを用いた自由記述とすることができる。
環境指標は、各種の環境問題に係る負荷を表現する値である。環境指標には、例えば、(1)気候変動に係る温室効果ガス排出指標(CO2排出量、CH4排出量、N2O排出量、CFC排出量など)など、(2)オゾン層破壊に係るオゾン層破壊物質(ODP)消費指数(CFC及びハロン消費量など)など、(3)富栄養化に係る水圏及び土壌への窒素、リン排出量、栄養物収支(肥料消費及び家畜からの窒素とリンなど)など、(4)酸性化に係る酸性化物質排出指標(NOX、SOX排出量など)など、(5)有害物質状態に係る重金属排出量、有機化合物排出量(農薬消費量など)など、(6)都市環境質に係る都市域のSOX、NOX、VOC排出量(都市域交通密度、都市域車両所有、都市化度(都市人口成長率、都市域土地利用)など)など、(7)生物多様性に係る自然状態からの生物生息環境の改変及び土地の転換(道路網密度、土壌被覆変化など)など、(8)景観に係る人工物要素の存在、歴史的・文化的又は審美的理由により保護された場所など、(9)廃棄物に係る廃棄物発生(一般廃棄物、産業廃棄物、有害廃棄物、核廃棄物)(有害廃棄物の移動など)など、(10)水資源に係る水資源利用強度(採取料/利用可能資源量)など、(11)森林資源に係る森林資源利用強度(実伐採量/生産能力)など、(12)水産資源に係る漁獲量など、(13)土壌劣化(浸食・砂漠化)に係る浸食リスク:農業への潜在的及び実際の土地の利用量(土地利用変化など)など、(14)特物質資源に係る物質資源の利用強度など、(15)社会経済の部門別及び一般指標(特定の環境問題に限定されない)に係る、人口増加率/密度、GDP成長率及び構成、民間及び政府の最終消費支出、工業生産高、エネルギー供給の構成、道路交通量、自動車保有量、農業生産高などが含まれうる。供給性は、当該プロバイダが提供可能な再生材の提供量(年間や月間での提供可能量)とすることができる。また、供給性には、提供量を提供しうることを示す情報(テキスト等による説明でよい。)、当該再生材の代替材などを示す情報なども含めることができる。
サーキュラリティ指標は、企業のサーキュラリティ(循環性)を示す指標であり、例えば、CTIなどとすることができる。
記憶部230を構成するユーザ情報記憶部は、ユーザ(調達主体又はプロバイダ)に関する情報(以下、ユーザ情報という。)を記憶する。ユーザ情報には、ユーザ(又は調達主体もしくはプロバイダ)を特定する情報(ユーザID)、ユーザ(又は調達主体もしくはプロバイダ)の名称(ユーザ名)、調達主体又はプロバイダの行っている事業に関する情報(事業情報)、当該事業に関して用いている設備に関する情報(設備情報)などを含めることができる。
記憶部230を構成する調達情報記憶部は、調達主体が調達する再生材に関する情報(以下、調達情報という。)を記憶する。調達情報には、調達する再生材の種類、所定の単位期間(例えば月や年など)ごとの調達量、品質に対する条件などを含めることができる。品質には、例えば、再生材の組成、耐久性などが含まれうる。品質には、何巡目(リサイクルされた回数を表す。)の再生材であるかを含めることもできる。調達情報には、調達主体の属性を含めることができる。調達主体の属性には、調達主体の事業、従業員数、地域などを含めることができる。また、調達主体の属性には、売上高や仕入高、人件費などの会計情報を含めることもできる。調達情報には、再生材の生成に係る温室効果ガスの排出量又は排出量を計算するための情報を含めることができる。
<機能部>
取得部250を構成する調達情報取得部は、調達情報を取得する。調達情報取得部は、ユーザ端末100から調達情報を受信することができる。調達情報取得部は、他のシステムにアクセスして調達情報を取得するようにしてもよい。調達情報取得部は、取得した調達情報を調達情報記憶部に登録することができる。
取得部250を構成する抽出部は、調達情報にマッチする再生材情報を取得する。抽出部は、例えば、調達情報に含まれる再生材の種類と再生材情報に含まれる再生材の種類とをマッチさせることができる。また、抽出部は、調達情報を基準として、調達情報に含まれる品質条件を満たす品質情報を含む再生材情報をマッチさせることができる。抽出部は、再生材情報に含まれる品質に応じて優先度を決定することができる。抽出部は、再生材情報に含まれる価格に応じて優先度を決定することもできる。抽出部は、例えば、優先度の順(例えば高い順)に再生材情報をソートすることもできる。抽出部は、再生材情報を基準として、再生材情報の種類と種類が一致し、品質が品質条件を満たす調達情報を抽出することができる。調達情報に、調達価格が設定されている場合には、調達価格の順(例えば高い順)にソートすることもできる。
出力部240を構成する提供部は、抽出した再生材情報を調達主体のユーザに提供することができる。提供部は、再生材情報にマッチした調達情報を、再生材情報のプロバイダIDが示すプロバイダのユーザに提供することもできる。
取得部250を構成する実績取得部は、調達主体により採用された再生材を示す情報を含む情報(以下、実績情報という。)を取得する。管理サーバ200は、実績情報を記憶する実績情報記憶部を備えるようにしてもよい。
実行部290を構成する課金処理部は、プロバイダにシステムの利用料金を課す処理(課金)を行う。課金処理部は、実績情報に基づいて、再生材を実際に調達した調達主体にシステムの利用料金を課す処理(課金)を行うようにしてもよい。
<動作>
図24は、ソリューション情報を提供する処理を説明する図である。管理サーバ200は、プロバイダから再生材情報を取得して再生材情報記憶部に登録し(S2401)、調達主体から調達情報を取得して調達情報記憶部に登録する(S2402)。管理サーバ200は、調達情報のそれぞれについて、調達情報にマッチする再生材情報を抽出し(S2403)、抽出した再生材情報を、調達情報の提供者である調達主体に提供する(S2404)。管理サーバ200は、実績情報を取得し(S2405)、実績情報に応じた課金を行うことができる(S2406)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、再生材情報と、調達主体(調達情報)とをマッチングすることができる。
また、調達情報に、再生材情報に対する品質以外についての条件を設定するようにし、管理サーバ200は、調達情報にマッチする再生材情報のうち、調達情報の条件を満たすものに絞り込んで提供することができる。
管理サーバ200は、再生材情報の一覧をユーザ端末100に表示させることができる。管理サーバ200は、再生材情報の登録順に一覧表示させることができる。
管理サーバ200は、ユーザ端末100が閲覧した再生材情報を管理することができ、閲覧数に応じた優先度で再生材情報を提供することができる。例えば、管理サーバ200は、閲覧数の順にソートして再生材情報を表示させることができる。また、管理サーバ200は、閲覧数の順に所定数の再生材情報のみをユーザ端末100に送信するようにすることができる。
管理サーバ200は、ユーザ端末100に再生材情報の一部のみを一覧表示させ、ユーザ端末100から再生材情報の選択(タップやクリック)を受け付けて、再生材情報が選択されたことを管理することができる。管理サーバ200は、選択数に応じた優先度で再生材情報を提供することができる。例えば、管理サーバ200は、選択数の順にソートして再生材情報を表示させることができる。また、管理サーバ200は、選択数の順に所定数の再生材情報のみをユーザ端末100に送信するようにすることができる。
管理サーバ200は、ユーザから再生材についての評価を取得して管理することができる。例えば、再生材情報に、ユーザから取得した評価値のリスト及び/又は集計値(例えば平均値や合計値)を設定することができる。管理サーバ200は、評価値の集計値に応じた優先度で再生材情報を提供することができる。例えば、管理サーバ200は、評価値の順にソートして再生材情報を表示させることができる。また、管理サーバ200は、評価値の順に所定数の再生材情報のみをユーザ端末100に送信するようにすることができる。
また、管理サーバ200は、プロバイダから追加料金の支払を受けた場合に再生材情報を優先的に提供することができる。
また、管理サーバ200は、再生材の申込を受け付ける申込処理部を備えることができる。管理サーバ200は、再生材の申込に対する報償をユーザに提供することができる。
また、管理サーバ200は、再生材が成約した場合に、成約料金の所定割合をプロバイダに課金することができる。また、管理サーバ200は、成約時にその旨をユーザ及び/又はプロバイダに通知する通知部を備えることができる。
管理サーバ200の出力部240と、取得部250と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第15機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目O1(P042)]
再生材を調達する調達主体のユーザから、調達する前記再生材に関する調達情報を取得する調達情報取得部と、前記再生材についての再生材情報を記憶する再生材情報記憶部と、前記調達情報にマッチする前記再生材情報を抽出する抽出部と、抽出した前記再生材情報を前記ユーザに提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目O2]
項目O1に記載の情報処理システムであって、前記再生材情報には、前記調達主体に対する条件が設定され、前記抽出部は、前記調達主体が前記再生材情報に含まれる前記条件を充足するものを抽出すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目O3]
項目O2に記載の情報処理システムであって、前記調達情報には、前記再生材の品質に対する条件が含まれ、前記再生材情報には、前記再生材の前記品質についての品質情報が含まれ、前記抽出部は、前記再生材情報に含まれる前記品質情報が前記調達情報の前記条件を満たすか否かにより、前記再生材情報と前記調達情報とをマッチさせること、を特徴とする情報処理システム。
<<OCR機能(第16機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第15機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第16機能の実施形態とし、以下に詳述する。
<システムの概要>
以下、第16機能に係る情報処理システムについて説明する。本情報処理システムでは、帳票データ(例えば、伝票や領収書、納品書など企業の経済活動に関する各種の書類に関するデータを広く含む。帳票データは、テキストデータや文書データ、画像データなどとすることができる。)から、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を抽出するとともに、当該活動の種類(GHGプロトコルにおけるスコープ及び/又はカテゴリ)を特定する。本実施形態では、GPT(Generative Pretrained Transformer)などのLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)を用いて、帳票データからの活動量の抽出と、活動量の種類の特定を行う。
図3を用いて、第16機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、生成部260(生成器、生成処理部)と、取得部250(文字列抽出部)と、を備える。
生成部260を構成する生成器は、学習済み言語モデルに基づいて回答を生成する。生成器は、機械学習により学習された学習済み言語モデル及びそのモデルを用いて文字列を生成する機能であってよい。本実施形態では、学習済み言語モデルはGPTを想定する。なお、学習済み言語モデルを管理サーバ200が管理せず、外部サーバが学習済みモデルを備えるようにし、外部サーバが提供するAPIを呼び出すことにより、学習済み言語モデルを用いて、指示に対する回答を生成させるようにしてもよい。
取得部250を構成する文字列抽出部は、帳票データから文字列を抽出する。帳票データには、温室効果ガスを排出する活動の活動量が含まれることを想定する。帳票データがテキストデータである場合には、文字列抽出部は、テキストデータの内容を読み出すことができる。帳票データが画像データである場合には、文字列抽出部は、公知のOCR処理により画像データに描画されている文字列を抽出することができる。帳票データが、ワードプロセッサ文書や表計算文書などのバイナリデータである場合には、文字列抽出部は、これらのバイナリデータから、公知の手法により文字列データを抽出するようにすることができる。
生成部260を構成する生成処理部は、生成器に活動量及びスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させる。生成処理部は、生成器に対して、文字列抽出部が抽出した文字列と、指定した活動量を生成させる指示と、活動量に対応するスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させる指示とを与えることで、生成器に活動量及びスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させることができる。
生成処理部は、活動を特定する活動特定情報とスコープ(及び/又はカテゴリ)とを対応付ける情報を生成器に学習させることができる。生成処理部は、活動特定情報と、スコープ及び/又はカテゴリとを対応付けるデータを、事前に学習済み言語モデルに学習させるファインチューニングを行うようにしてもよいし、活動特定情報と、スコープ及び/又はカテゴリとを対応付けるデータを、生成器に与える指示(プロンプト)に含めるようにしてもよい。生成処理部は、帳票データから抽出された文字列と、スコープ及び活動特定情報を生成させる旨の指示とを生成器に与えて、生成器に指示した活動に係る活動量と、スコープと、活動特定情報とを生成させることができる。
また、複数の活動が木構造を構成する場合(活動の大分類、小分類、詳細などが定義されているような場合)に、木構造を学習させるようにしてもよい。この場合、生成処理部は、例えば、第1の活動特定情報と、スコープと、第1の活動特定情報により特定される第1の活動の木構造における親又は子となる第2の活動を特定する第2の活動特定情報とを生成器に学習させるようにすることができる。ここでの学習も、事前にファインチューニングにより学習済み言語モデルを更新するようにしてもよいし、プロンプトに上記木構造を特定する情報(第1及び第2の活動特定情報の親子関係を示す情報)を含めるようにしてもよい。これにより、生成処理部は、帳票データに含まれている文字列から、複数階層の活動特定情報を生成させるようにすることができる。
また、活動を示す情報と活動を示す情報をベクトル化した情報とを記録するベクトル情報記憶部を管理サーバ200が備えるようにし、生成処理部は、文字列抽出部が抽出した文字列をベクトル化し、文字列のベクトルに近いベクトルに対応する活動を示す情報をベクトル情報記憶部から読み出して、生成器に与えるプロンプトに含めるようにしてもよい。ベクトル情報記憶部に記憶されている専門情報(活動を示す情報)を学習データとして生成器に与えて、活動量及びスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させることができる。
<動作>
次に、第16機能の動作を説明する。管理サーバ200は、ユーザ端末100から帳票データを受信して、受信した帳票データから文字列を抽出し、活動特定情報とスコープとの組み合わせを含む学習データと、帳票データから抽出した文字列と、活動量、スコープ及び活動特定情報を生成させる指示とを生成器に与え、生成器により生成される活動量、スコープ及び活動特定情報を取得して出力する。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、帳票データから効率的に温室効果ガスを排出する活動に係る活動量と、その活動のスコープ及び/又はカテゴリとを生成させることができる。
<開示事項>
なお、第16機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目P1(P050)]
温室効果ガスを排出する活動の活動量を含む帳票データから文字列を抽出する文字列抽出部と、学習済み言語モデルに基づいて回答を生成する生成器に対して、前記文字列、ならびに、前記活動量と前記活動量に対応するスコープとを生成させる指示を与え、前記生成器に前記活動量及び前記スコープを生成させる生成処理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目P1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目P2]
項目P1に記載の情報処理システムであって、前記生成処理部は、前記活動を特定する活動特定情報と前記スコープとを対応付ける情報を前記生成器に学習させ、前記文字列、ならびに、前記活動量と前記スコープと前記活動特定情報とを生成させる指示を前記生成器に与えて、前記生成器に前記活動量、前記スコープ及び前記活動特定情報を生成させること、を特徴とする情報処理システム。
[項目P3]
項目P2に記載の情報処理システムであって、複数の前記活動が木構造を構成し、前記生成処理部は、第1の前記活動特定情報と、前記スコープと、前記第1の活動特定情報により特定される第1の前記活動の前記木構造における親又は子となる第2の前記活動を特定する第2の前記活動特定情報とを前記生成器に学習させること、を特徴とする情報処理システム。
管理サーバ200の取得部250、生成部260を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<<テンプレート機能(第17機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第16機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第17機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。第17機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。また、同一会社の複数拠点で温室効果ガス排出量を算定するときに、活動項目の入力要否を各拠点で判断していたため、入力する活動項目が拠点ごとに異なっていた。また、拠点によっては、入力必須の活動項目が抜け落ちていることもあった。このようなことから、複数の拠点をもつ会社において、正確な温室効果ガスを算定することができていなかった。企業集団(グループ全体)の温室効果ガス排出量を算定する場合、持株会社(ホールディングカンパニー)が傘下のグループ会社に温室効果ガス排出量の算定を要請し、傘下のグループ会社から温室効果ガス排出量の算定結果を報告してもらう必要がある。このような場合、傘下のグループ会社ごとに入力する活動項目が異なっていたり、入力必須の活動項目が抜け落ちていたりすると、企業集団(グループ全体)としての温室効果ガス排出量を正確に算定することができない。第17機能は、複数の拠点をもつ会社や企業集団(グループ全体)として温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
図3を用いて、第17機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(拠点情報記憶部、削減標準記憶部、削減目標記憶部)と、実行部290(削減目標登録部)と、入力部220(拠点情報入力部、業種入力部)と、出力部240(提案部)と、分析部280と、を備える。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、或る事業主体に関連する他の事業主体ごとに、当該他の事業主体の拠点を示す拠点情報を記憶する。本例では、拠点情報は、本社(第1の事業主体)や東京支店(第2の事業主体)や大阪支店(第2の事業主体)など同一の企業の支店の名称を示すが、同一の企業の工場の場所等も含む。また、拠点情報は、親会社(第1の事業主体)と子会社(第2の事業主体)、孫会社(第2の事業主体)などから構成されるグループ会社の場所や名称でもよい。拠点情報は、これらの複数の事業主体が関連することを示す関連情報を含んで構成される。また、拠点情報を第3機能で説明した規模情報とすることもできる。
記憶部230を構成する削減標準記憶部は、温室効果ガスの排出量に係る標準的な削減率(多くの企業が設定している削減目標)に関する情報(削減標準情報)を記憶する。削減標準情報には、業種、拠点、企業の規模、企業の属性、ならびに、GHGプロトコルに係るスコープに対応付けて、削減率を含めることができる。スコープ3については、カテゴリを含めることもできる。
本実施形態では、削減標準情報には、基準年及び目標年も含めている。規模は、例えば、売上高や資産額などとすることができる。規模は、特定のスコープ(及びカテゴリ)に対応する事業に関する売上高などとしてもよい。属性は、企業に関する各種の属性とすることができる。
記憶部230を構成する削減目標記憶部は、企業が設定した排出量の削減目標に関する情報(削減目標情報)を記憶する。削減目標情報には、企業を特定する情報(本実施形態では企業名や拠点名)に対応付けて、当該企業の規模及び属性と、GHGプロトコルに係るスコープ(及びスコープ3についてはカテゴリを含める。)に対応付けて、当該企業が設定した削減目標(基準時点、目標時点及び基準時点の排出量からの削減率)を記憶する。基準時点及び目標時点は、本実施形態では年又は年度を想定するが、年月や年月日であってもよい。
実行部290を構成するテンプレート登録部は、事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報が入力されるテンプレートを登録して記憶する。排出に関連する情報は、第1の情報に含まれる情報であり、例えば、温室効果ガスの排出量である。第1の情報は、例えば、排出に関連する情報が記載された排出レポート等であり、詳細は第3機能にて説明する。なお、排出レポートは、各事業主体が排出量を登録する際に使用するテンプレートでもある。
入力部220を構成する拠点情報入力部は、拠点情報の入力を受け付ける。拠点情報入力部は、特定のユーザ端末100を用いて入力することができる。特定のユーザ端末100は、複数あるユーザ端末100の管理者(例えば、本社や親会社)が使用するユーザ端末100を例示する。拠点情報入力部は、同一の企業の支店の名称や、グループ会社の名称などを入力する。同一の企業の場合、東京支店や大阪支店の名称を入力することができる。グループ会社の場合、親会社、子会社、孫会社などの名称を入力することができる。拠点情報を入力することで、これらの複数の事業主体が関連する拠点や企業であることを示す関連情報が設定される。換言すると、複数の事業主体が関連拠点(関連企業)であること、換言するとグループに属する拠点であることが設定される。関連情報が設定された拠点(関連拠点)は、排出量を登録にするに際し、他の拠点が排出量の登録に用いたテンプレートを参照、使用することができる。なお、拠点情報を規模情報とする場合、拠点情報入力部では、規模情報も入力することができる。
入力部220を構成するテンプレート入力部は、テンプレートへの排出に関連する情報などの入力を受け付ける。テンプレート入力部は、特定のユーザ端末100または特定のユーザ端末100以外のユーザ端末100を用いて排出に関連する情報などを入力することができる。なお、テンプレート登録部における処理において、特定のユーザ端末100が登録した拠点におけるユーザ端末100においては、入力が可能である一方、特定のユーザ端末100が登録していない拠点におけるユーザ端末100においては、入力が不可能である。入力を不可能とするのではなく、テンプレート自体の選択および使用が不可能であるようにしてもよい。特定のユーザ端末100が拠点を登録していない場合、たとえグループに属する拠点(各支店や子会社、孫会社)であっても、入力ができないように構成されている。
入力部220を構成する業種入力部は、業種の入力を受け付ける。業種入力部は、温室効果ガスの排出量に係る削減目標を設定しようとしている企業の業種を受け付けることを想定している。
出力部240を構成する提案部は、削減目標を提案する。提案部は、受け付けた業種と拠点に対応する削減率を削減標準記憶部から読み出してユーザ端末100に送信することにより、ユーザに業種及び拠点に係る標準的な削減目標を提案することができる。提案部は、業種と拠点に対応するスコープ別の削減率を削減標準記憶部から読み出し、読み出したスコープ別の標準削減率を、ユーザの目標削減率として提案、提示することができる。
また、提案部は、複数の削減率が該当する場合には、該当する削減率の統計値(例えば平均値など)を提案するようにしてもよい。
また、提案部は、目標時点における排出量が、基準時点における排出量に削減率を乗じたものを、基準時点における排出量から引いた値となるように、基準時点から目標時点までの単位期間(例えば、年や年度)ごとの排出量の削減量を計算し、削減量の基準時点における排出量に対する割合を、時点別削減率として計算し、時点別削減率(例えば、年度別の削減率)をユーザに提案することもできる。
実行部290を構成する削減目標登録部は、企業や拠点の削減目標を削減目標記憶部に登録する。削減目標登録部は、各企業や各拠点のユーザ端末100から削減目標の入力を受け付けてもよいし、企業が公に開示している温室効果ガスの削減目標を、例えば、Webサイトなどから抽出するようにしてもよい。削減目標には、スコープ(及びスコープ3についてはカテゴリ)ごとの削減率、基準年(年度)、目標年(年度)が含まれうる。削減目標登録部は、削減目標を取得した企業を示す情報(企業名)、当該企業の規模及び属性、ならびに削減の対象となるスコープに対応付けて、基準年、目標年及び削減率を削減目標記憶部に登録することができる。
分析部280は、削減目標記憶部に記憶されている削減目標を分析して標準的な削減目標を作成することができる。分析部280は、例えば、最も多い基準時点(年)を標準的な基準時点(年)として選択することができる。分析部280は、基準年から目標年までの年数の最頻値、平均値、中央値等の統計値を求め、基準年に当該統計値を加算することで目標年の標準値とすることができる。分析部280は、削減率の最頻値や平均値などの統計値を標準的な削減率として決定することができる。分析部280は、業種、規模、属性、スコープ及びカテゴリごとに分析を行い、分析の結果となる業種、拠点、規模、属性、スコープ、カテゴリ、基準年、目標年、削減率を削減標準記憶部に追加又は更新することができる。
図25は、テンプレートを登録する処理(テンプレート登録部における処理)を説明する図である。管理サーバ200は、ユーザ端末100からテンプレートの新規作成の指示を受け付ける(S2501)。例えば、本社や親会社のユーザ端末100を用いて、新規作成を開始するボタンを操作し、管理サーバ200は、ボタンの操作を受け付ける。次に、管理サーバ200は、ユーザ端末100からテンプレート名の入力を受け付ける(S2502)。例えば、本社や親会社のユーザ端末100を用いて、新規テンプレートの名前入力を行い、管理サーバ200は、入力結果を受け付ける。次に、管理サーバ200は、ユーザ端末100からテンプレートを割り当てる拠点を受け付ける(S2503)。例えば、本社や親会社のユーザ端末100を用いて、支店や子会社、孫会社など関連拠点にしたい拠点を入力し、管理サーバ200は、入力の結果を受け付ける。なお、割り当てられた複数の拠点を、特定グループという。次に、管理サーバ200は、ユーザ端末100から入力項目を受け付ける(S2504)。例えば、管理者としての本社や親会社のユーザ端末100を用いて、新規テンプレートに表示する入力項目の設定を行い、管理サーバ200は、設定の結果を受け付ける。入力項目は、第3機能や第9機能で説明した材料費、運搬費、人件費などの項目を例示する。次に、管理サーバ200は、ユーザ端末100からテンプレートの登録完了の指示を受け付ける(S2505)。例えば、本社や親会社のユーザ端末100を用いて、登録完了のボタンを操作し、管理サーバ200は、ボタンの操作を受け付ける。
S2504で管理サーバ200が受け付けた拠点(事業主体)、例えば、支店や子会社、孫会社の特定グループに属する拠点においては、テンプレートを自らユーザ端末100を用いて新規登録することなく、図25で登録されたテンプレートを用いて、テンプレートの必要項目の入力を実行して登録することができる。また、特定グループに属する拠点において、登録したテンプレートを用いて、温室効果ガス排出量を算定するための活動項目の入力を行うが、この入力を必要な活動項目だけの入力とすることができる。また、入力内容を確認する承認者がいる場合は、テンプレートを用いることにより、最低限入力されている箇所を確認するだけでよいため、承認作業を容易にすることができる。
また、管理者は、すでに作成されているテンプレートをコピーして新しいテンプレートを登録することができる。コピーして新しいテンプレートを登録する場合、管理サーバ200は、元のテンプレートと同じ名称を新たなテンプレートの名称として登録することを制限する。このように構成することで、元のテンプレートの上書きを防止することができる。また、コピーする場合、管理サーバ200は、元のテンプレートに登録されている拠点を新しいテンプレートに設定する。このように構成することで、新たな拠点の登録が不要となる。また、管理者は、特定のテンプレートを特定の拠点に対して割り当てることができる。割り当ての解除も同様に可能である。管理者及び管理者以外のユーザ(支店や子会社など)は、担当の拠点の温室効果ガス排出量を登録する際に、割り当てられたテンプレートを使用して項目を追加できる。管理者及び管理者以外のユーザ(支店や子会社など)が、担当の拠点の温室効果ガス排出量を登録する際に、割り当てられたテンプレートから反映した活動項目なのか、個別に入力をした活動項目なのかを判断することができるように区別されている。例えば、活動項目の背景色を異ならせている。管理者は、テンプレートを特定の拠点に自動的に反映することができる。テンプレートは、1つに限定されず、複数設定することができる。
以下に同一会社でのテンプレートを使用する例について説明する。
(1)事業者の活動(温室効果ガス排出活動)をグルーピング(例:スコープ1の●●、スコープ2の▲▲、スコープ3の■■)し、これを温室効果ガス排出データの活動項目テンプレートとする。管理者ユーザがテンプレートを作成する。
(2)算定システムにテンプレートを登録しておき、各拠点に割り当てる。管理者ユーザがテンプレート名や割当拠点を編集する。
(3)各拠点で温室効果ガス排出量を算定するときに、割り当てられたテンプレートを使用する。例えば、2023年7月の温室効果ガス排出量を算定する場合、東京支店でテンプレートAを選択して活動量を入力し、大阪支店でもテンプレートAを選択して活動量を入力する。
以下に会社間を超えたテンプレートを使用する例(その1)について説明する。
(1)持株会社(ホールディングカンパニー)で温室効果ガス排出データの活動項目テンプレートを作成し、このテンプレートを傘下の事業会社(グループ会社)に割り当てる。グループを構成する4つの事業会社(A社、B社、C社、D社)がそれぞれアカウントを保有している場合、持株会社(ホールディングカンパニー)の管理者ユーザがシステム上でグループ会社として登録している事業会社(A社、B社、C社)にテンプレートを割り当てる。グループ会社として登録していない事業会社(D社)にはテンプレートを割り当てない。
(2)事業会社(グループ会社)で温室効果ガス排出量を算定するときに、割り当てられたテンプレートを使用する。グループを構成する事業会社の業種が異なる場合、共通する活動項目だけをテンプレートにする。
(3)事業会社ごとに異なるテンプレートを用意してもよい。子会社だけではなく、孫会社にもテンプレートを使用させてもよい。
なお、グループ会社として登録している事業会社が入力したテンプレートの内容(例えば活動量)や当該事業会社がテンプレートを使用して算定した温室効果ガスの排出量データの閲覧権限については、次のような設定ができるようにしてもよい。
(1)持株会社(ホールディングカンパニー)は、支配権(持株比率)に関係なく傘下の事業会社(グループ会社)が入力・算定したデータの全てを閲覧できる。
(2)傘下の事業会社(グループ会社)は、支配権(持株比率)が及ぶ範囲で閲覧できる(例えば、事業会社A社の傘下に子会社が三社ある場合、100%子会社であるA-a、A-bのデータは全て閲覧することができ、持株比率50%の子会社A-cのデータは一部のみ閲覧することができる)。
(3)傘下の事業会社Aと事業会社Bとの間においては、入力/算定したデータを閲覧(共有)できない。
(4)親会社から子会社へのデータ閲覧は可能とするが、子会社から親会社へのデータ閲覧は不可能とする。
以下に会社間を超えたテンプレートを使用する例(その2)について説明する。
(1)銀行が投融資先の会社にテンプレートを配布し、投融資先の会社がテンプレートを使用して温室効果ガス排出量を算定し、算定結果を銀行に報告する。
(2)保険会社が代理店にテンプレートを配布し、代理店がテンプレートを使用して温室効果ガス排出量を算定し、算定結果を保険会社に報告する。
このような例によれば、複数の拠点をもつ会社において、正確な温室効果ガス排出量を算定することができる。また、企業集団としての温室効果ガス排出量を正確に算定することができる。
また、管理サーバ200は、ユーザ端末100からユーザの業種の入力を受け付け、受け付けた業種に対応する標準的な削減目標を削減標準記憶部から読み出し、読み出した削減目標をユーザに提案することもできる。
このようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、削減目標を設定しようとしているユーザに対して、業種に応じて標準的な削減目標を提案することができる。
上述した実施形態では、企業などが開示する目標削減率の傾向は一定であることを想定したが、傾向の変化を考慮するようにしてもよい。例えば、分析部280は、企業(事業主体)ごとに、目標削減率の増加又は減少の傾向を分析するようにすることができる。この場合、削減目標記憶部は、企業が削減目標を開示した時点を示す情報(例えば、年や年月、年月日など)を削減目標に紐付けて記憶するようにする。
この場合、提案部は、提案する削減率(複数の削減率がマッチする場合にはその統計値など)を傾向に応じて補正し、補正した統計値を提案することができる。補正は、例えば、削減率が増加傾向である場合には、その増加度合に応じて提案する削減率を増加させることができる。
管理サーバ200の入力部220と、出力部240と、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第17機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目Q1(P031)]
業種及びスコープ別に、温室効果ガスの排出量の標準的な削減率である標準削減率を記憶する標準記憶部と、ユーザの業種の入力を受け付ける入力部と、受け付けた前記業種に対応する前記スコープ別の前記標準削減率を前記標準記憶部から読み出し、読み出した前記スコープ別の前記標準削減率を、前記ユーザの目標削減率として提案する提案部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目Q1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目Q2]
項目Q1に記載の情報処理システムであって、前記標準記憶部は、前記削減率に係る標準的な基準時点及び目標時点を記憶し、前記提案部は、前記目標時点における前記排出量が、前記基準時点における前記排出量に前記削減率を乗じたものを、前記基準時点における前記排出量から引いた値となるように、前記基準時点から前記目標時点までの単位期間ごとの前記排出量の削減量を計算し、前記削減量の前記基準時点に対する前記排出量の割合を、時点別削減率として計算し、前記時点別削減率を前記ユーザに提案すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目Q3]
事業主体及び時点ごとに、前記事業主体が前記時点において目標として開示したスコープ別の削減率である目標削減率を記憶する目標記憶部と、ユーザの業種の入力を受け付ける入力部と、受け付けた前記業種に対応する前記事業主体に係る前記目標削減率を前記目標記憶部から読み出し、読み出した前記目標削減率の統計値を、前記ユーザの目標削減率として提案する提案部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目Q4]
項目Q3に記載の情報処理システムであって、前記事業主体ごとに、前記目標削減率の増加又は減少の傾向を分析する分析部を備え、前記提案部は、前記統計値を前記傾向に応じて補正し、補正した前記統計値を提案すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目Q5(P069)]
サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を少なくとも記憶する拠点情報記憶部と、前記第1の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報が入力可能なテンプレートを登録するテンプレート登録部と、前記第2の事業主体において前記テンプレートを用いて前記第2の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を入力可能とする入力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目Q6]
項目Q5に記載の情報処理システムであって、前記テンプレート登録部は、前記第2の事業主体を前記第1の事業主体と関連する事業主体であることを登録可能であり、前記第2の事業主体を前記第1の事業主体と関連する事業主体であると登録する場合は前記第2の事業主体において前記テンプレートを用いて前記第2の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を入力可能とする一方、前記第2の事業主体を前記第1の事業主体と関連する事業主体であると登録しない場合は前記第2の事業主体において前記テンプレートを用いて前記第2の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を入力不可能とすること、を特徴とする情報処理システム。
[項目Q7(P031)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。X情報の標準的な削減率である標準削減率を記憶する標準記憶部と、ユーザの業種の入力を受け付ける入力部と、受け付けた業種に対応する分類別の標準削減率を標準記憶部から読み出し、読み出した分類別の標準削減率を、ユーザの目標削減率として提案する提案部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目Q8(P069)]
サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を少なくとも記憶する拠点情報記憶部と、第1の事業主体のX情報が入力可能なテンプレートを登録するテンプレート登録部と、第2の事業主体においてテンプレートを用いて第2の事業主体のX情報を入力可能とする入力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目Q9]
項目Q1に記載の情報処理システムであって、温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<GPS機能(第18機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第17機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第18機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかるとの課題がある。第18機能は、温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができるようにすることを目的とする。
<システム概要>
以下、第18機能に係る排出量管理システムについて説明する。本実施形態の排出量管理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の排出量管理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量(事業者の活動の規模に関する量を指し、以下同意義とする。)の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。排出量は、排出主体の拠点ごとに集計される。拠点は、例えば、事業所や工場など、温室効果ガスを排出する活動を行う場所であり、拠点ごとに合計した排出量の報告が求められるものであるが、国、都道府県、市町村なども含まれる。
図3を用いて、第18機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(拠点情報記憶部、活動量記憶部、排出係数記憶部、排出量記憶部、ユーザ拠点記憶部)と、実行部290(登録部)と、入力部220(活動量入力部)と、分析部280(拠点特定部、距離特定部、時間特定部)と、計算部210(排出量算出部)と、を備える。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、温室効果ガスの排出主体の拠点に関する情報(以下、拠点情報という。)を記憶する。拠点情報には、排出主体(例えば、企業等)を特定する情報(企業ID)、当該排出主体に係る拠点を特定する情報(拠点ID)、及び当該拠点の位置情報を含めることができる。位置情報は、例えば、緯度経度で表すことができる。位置情報は、例えば、ジオフェンスにより表すようにしてもよい。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、排出主体による活動量に関する情報(以下、活動量情報という。)を記憶する。本実施形態では、活動量記憶部は、拠点ごとの活動量を記憶する。活動量情報には、排出主体を特定する企業ID、拠点を特定する拠点ID、活動が行われた時期を示す情報(時間情報)、活動の種類を特定する情報(種類特定情報)及び、当該排出主体による当該拠点における活動量を含めることができる。活動の時期は、例えば、時間単位であってもよいし、日単位であってもよいし、月単位であってもよい。活動量の単位は問わない。例えば、活動量は金額(円)により表すようにしてもよいし、物理量(トン、キログラム、キロリットルなど)により表すようにしてもよい。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数情報には、排出主体を特定する企業IDと、活動の種類を特定する種類特定情報とに対応付けて排出係数を含めることができる。排出係数情報には、活動の種類を示す種類特定情報に対応付けて排出係数を含めるようにしてもよい。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、拠点ごとに排出量を記憶することができる。排出量記憶部は、排出主体を示す企業IDと、拠点を示す拠点IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。スコープ及びカテゴリは、例えば、GHGプロトコルに既定されるものを用いることができる。
記憶部230を構成するユーザ拠点記憶部は、ユーザに関係する拠点を示す情報(以下、ユーザ拠点情報という。)を記憶する。ユーザ拠点情報には、ユーザを特定する情報(ユーザID)に対応付けて、当該ユーザが所属する排出主体を特定する企業IDと、当該ユーザがデータ入力を行う対象となりうる拠点を特定する情報(拠点ID)とを含めることができる。企業ID及び/又は拠点IDは複数含まれていても良い。
<機能部>
入力部220を構成する活動量入力部は、ユーザの位置とともに活動量の入力を受け付ける(ユーザの位置情報と活動量を取得する)。活動量入力部は、ユーザ端末100が例えばGPS衛星からの信号を処理して求めた位置情報と、ユーザから受け付けた活動量の種類(種類特定情報)及び活動量とをユーザ端末100から受信することができる。また、入力部220(取得部としてもよい)は、ユーザが排出量を算定した場合は排出量の入力を受け付ける(排出量を取得する)。さらに、入力部(取得部)は、ユーザの携帯端末からの時間情報の入力を受け付ける(時間情報を取得する)。入力部(取得部)は、活動量に関する情報の入力を受け付ける。活動量に関する情報は、少なくとも活動量が含まれていればよく、時間情報や活動ID、排出原単位を示す活動量ID、原単位IDなどを含んでいてもよい。また、入力部(取得部)は、排出量に関する情報の入力を受け付ける。排出量に関する情報は、少なくとも排出量が含まれていればよく、時間情報、企業ID、スコープ、カテゴリ、当該排出量の計算に用いられた活動量、排出原単位を示す活動量ID、原単位IDなどを含んでいてもよい。
分析部280(特定部としてもよい)を構成する拠点特定部は、拠点情報記憶部を参照して、ユーザの位置に基づいて入力対象となる拠点を特定する。拠点特定部は、例えば、拠点情報記憶部に記憶されている拠点情報のうち、ユーザ端末100から受信した位置情報に最も近い位置情報を含む拠点情報を、入力対象となる拠点に係る拠点情報として特定することができる。ユーザ端末100から受信した位置情報が第1情報、第2情報の複数の情報である場合、双方又は/一方の情報に基づき拠点を特定することができる。また、拠点特定部は、ユーザ拠点記憶部及び拠点情報記憶部を参照して、ユーザに対応する、入力対象となる拠点を特定することもできる。拠点特定部は、例えば、ユーザ端末100のユーザを特定するユーザIDに対応する企業ID及び拠点IDをユーザ拠点記憶部から読み出し、拠点情報記憶部に記憶されている拠点情報のうち、読み出した企業ID及び拠点IDに対応するものの中で、ユーザ端末100から取得した位置情報に最も近い位置情報を含むものを、入力対象の拠点に係る拠点情報として特定することができる。拠点特定部は、特定した拠点情報に含まれる企業ID及び拠点IDを取得することができる。
分析部280を構成する距離特定部は、位置情報に基づいてユーザの移動距離を特定する。例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報に基づいて、ユーザの自宅~勤務地までの移動距離を特定する。距離特定部は、自宅~勤務地までの移動距離に基づいて利用交通機関を特定することができる。また、従業員(ユーザ)が出張などをして、従業員が所属する自身の拠点から所定の範囲外の位置情報を取得した場合、出張先の位置情報に基づいてユーザの移動距離を特定する。例えば、従業員が出張などをして、従業員が所属する自身の拠点よりも他の拠点の方が近いことを示す位置情報を取得した場合、GPS衛星からの信号に基づく出張先の位置情報に基づいて自宅~出張の場所までの移動距離を特定する。また、特定部としてルート特定部を設けることもできる。ルート特定部は、位置情報に基づいてユーザの移動ルートを特定する。例えば、ルート特定部は、GPS衛星からの信号に基づく位置情報に基づいてユーザの自宅~勤務地までの移動ルートを特定する。
分析部280を構成する時間特定部は、時間情報に基づいてユーザの移動時間を特定することができるが、位置情報に基づいてユーザの移動時間を特定することもできる。例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報に基づいて、ユーザの自宅~勤務地までの移動時間を特定する。時間特定部は、自宅~勤務地までの移動時間に基づいて利用交通機関を特定することができる。なお、特定部が自宅~勤務地までの移動距離及び/又は移動時間から利用交通機関を特定するようにしてもよい。また、従業員(ユーザ)が出張などをして、従業員が所属する自身の拠点から所定の範囲外の位置情報を取得した場合、出張先までの位置情報に基づいてユーザの移動時間を特定する。例えば、従業員が出張などをして、従業員が所属する拠点よりも他の拠点の方が近いことを示す位置情報を取得した場合、GPS衛星からの信号に基づく出張先までの位置情報に基づいてユーザの自宅~出張の場所までの移動距離を特定する。
実行部290を構成する登録部は、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を登録することができる。登録部は、取得した企業ID及び拠点IDと、現在時点を含む時間情報と、受信した種類特定情報及び活動量とを含む活動量情報を作成して活動量記憶部に登録することができる。
計算部210を構成する排出量算出部は、活動量記憶部に記憶されている活動量に基づいて温室効果ガスの排出量を算出することができる。排出量算出部は、算出対象となる企業ID及び拠点IDの指定を受け付けて、受け付けた企業ID及び拠点IDに対応する活動量情報を活動量記憶部から読み出し、読み出した活動量情報のそれぞれについて、受け付けた企業IDと、活動量情報に含まれる種類特定情報とに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した排出係数を活動量情報に含まれる活動量に乗じることにより、排出量を算出することができる。排出量算出部は、計算した排出量の全てを合計して、当該排出主体による排出量を計算してもよいし、スコープ及びカテゴリ別に排出量を合計するようにしてもよい。また、排出量算出部は、拠点ごとに排出量を合計するようにしてもよいし、拠点ならびにスコープ及びカテゴリごとに排出量を合計するようにしてもよい。排出量算出部は、計算した排出量を出力(例えば、ユーザ端末100に送信)することができる。
排出量算出部は、移動距離に基づいて排出量を算出することができる。排出量算出部は、移動時間に基づいて排出量を算出することができる。排出量算出部は、利用交通機関(電車、バス、自家用車の場合はその燃料など)における1人あたり1キロ移動するごとの二酸化炭素の量に基づき排出量を算出する。燃料消費量や電力消費量に基づき排出量を算出してもよい。
また、移動体が車(トラック含む)、船舶、鉄道、航空機などの場合、燃料使用量からエネルギー使用量である排出量を算定する燃料法(エネルギー使用量=燃料使用量×単位発熱量)、燃費と輸送距離から排出量(エネルギー使用量)を算定する燃費法(エネルギー使用量=輸送距離/燃費×単位発熱量)、積載率と車両の燃料種類、最大積載量別の輸送トンキロから排出量(エネルギー使用量)を算定する改良トンキロ法(エネルギー使用量=輸送トンキロ×改良トンキロ法燃料使用原単位×1/1000×単位発熱量。輸送トンキロは輸送重量×輸送距離で求める。)、輸送機関別輸送トンキロから排出量(エネルギー使用量)を算定する従来トンキロ法(エネルギー使用量=輸送トンキロ×エネルギー使用原単位×1/1000。輸送トンキロは輸送重量×輸送距離で求める。)などで排出量を求めることができる。
<動作>
図26は、第18機能の動作1を説明する図である。ユーザ端末100はGPS信号などからユーザ端末100の位置を特定するとともに、ユーザから活動量(及び種類特定情報)の入力を受け付け、管理サーバ200は、ユーザ端末100から位置情報と活動量(及び種類特定情報)を受信する(S2601)。管理サーバ200は、受信した位置情報に基づいて拠点情報(受信した位置情報からもっとも近い位置情報を含む拠点情報、又はユーザに対応する拠点情報のうち、受信した位置情報からもっとも近い位置情報を含むもの)を特定し(S2602)、特定した拠点情報に含まれる拠点ID及び企業IDと、受信した活動量及び種類特定情報とを含む活動量情報を活動量記憶部に登録する(S2603)。なお、ここで時間情報も記憶するが、時間情報は現在時点を含む所定単位の時間情報(例えば、1時間単位、1日単位、1週間単位、1月単位、1年単位など任意の単位時間により表すことができる。)としてもよいし、ユーザ端末100がユーザから活動量とともに時間情報の入力を受け付けて管理サーバ200に送信するようにしてもよい。管理サーバ200は、登録した活動量情報ごとに、活動量情報に対応する排出係数を特定し、特定した排出係数を活動量に乗じて排出量を算出する(S2604)。管理サーバ200は、算出した排出量を拠点ごとに集計して出力(例えば、ユーザ端末100に送信)することができる(S2605)。
以上のようにして、ユーザの位置に応じて入力対象となる拠点を特定し、当該拠点を指定した活動量の入力を容易に行うことができる。
また、図26の「活動量」を「排出量」として、排出量を登録することができる。ユーザ端末100はGPS信号などからユーザ端末100の位置を特定するとともに、ユーザから排出量(及び排出量の種類を示す種類特定情報)の入力を受け付け、管理サーバ200は、ユーザ端末100から位置情報と排出量(及び種類特定情報)を受信する(S2601)。なお、排出量の種類特定情報は、活動量の種類特定情報と同じ情報であってもよい。管理サーバ200は、受信した位置情報に基づいて拠点情報(受信した位置情報からもっとも近い位置情報を含む拠点情報、又はユーザに対応する拠点情報のうち、受信した位置情報からもっとも近い位置情報を含むもの)を特定し(S2602)、特定した拠点情報に含まれる拠点ID及び企業IDと、受信した排出量及び種類特定情報とを含む排出量情報を排出量記憶部234に登録する(S2603)。なお、ここで時間情報も記憶するが、時間情報は現在時点を含む所定単位の時間情報(例えば、1時間単位、1日単位、1週間単位、1月単位、1年単位など任意の単位時間により表すことができる。)としてもよいし、ユーザ端末100がユーザから排出量とともに時間情報の入力を受け付けて管理サーバ200に送信するようにしてもよい。管理サーバ200は、排出量を拠点ごとに集計して出力(例えば、ユーザ端末100に送信)することができる(S2605)。なお、排出量の登録の場合、S2604は実行しない。
以上のようにして、ユーザの位置に応じて入力対象となる拠点を特定し、当該拠点を指定した排出量の入力を容易に行うことができる。
また、衛星データを用いて、各拠点における過去及び将来の地表状態を時系列で分析することができる。本例における拠点は、例えば、事業所や工場など、温室効果ガスを排出する活動を行う場所でもよいし、一又は複数の事業所や工場などを含む温室効果ガスを排出する活動を活動主体が存在する所定の領域でもよい。所定の領域は、予め定められた面積の領域であることが好ましい。衛星データは、GPS衛星から撮影された画像データである。衛星データは、温室効果ガスの排出主体の拠点の画像データであり、予め定められた面積の領域を示す画像データである。衛星データは、取得部で取得する。分析対象の画像データは、第1の時点(例えば、1年前)で取得した第1の衛星データと第2の時点(例えば、現在)で取得した第2の衛星データであり、これらを比較して分析を行う。第1の衛星データと第2の衛星データは、同じ面積の領域(同じ拠点)を示す画像データである。分析は、分析部で行う。分析は、画像データにおける緑地面積や森林の面積を比較する。このように衛星データを分析することで、緑地や森林の減少などの土地利用の時系列での変化を分析することができる。また、衛星データを分析することで、拠点における活動量を推定して登録することができる。このような分析により、拠点における活動量を容易に登録することができる。登録は、登録部で行う。また、この分析により、生物多様性リスク等の分析ができる。特にマテリアリティを特定する際に非常に有効である。
図27は、第18機能の動作2を説明する図である。管理サーバ200は、温室効果ガスの排出主体の拠点の衛星データを取得する(S2701)。次に、管理サーバ200は、衛星データを時系列に分析する(S2702)。次に、管理サーバ200は、分析結果に基づき、拠点における活動量を登録部に登録する(S2703)。続いて、動作1を実行するようにしてもよいし、次のように構成してもよい。管理サーバ200は、衛星データから拠点の位置を特定し、特定した拠点の位置情報を拠点情報記憶部に記憶する。管理サーバ200は、拠点の位置情報及び排出主体による活動量の入力を活動量入力部で受け付ける。管理サーバ200は、拠点情報記憶部を参照して、拠点特定部によって位置情報に基づいて拠点を特定する。管理サーバ200は、分析結果に基づき、拠点における活動量を活動量記憶部に登録する。また、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する。
本実施形態では、ユーザから活動量の入力を受け付けるものとしたが、例えば、拠点ごとに排出係数が変わり得る場合には、排出係数の入力を受け付けるようにし、ユーザ端末100の位置情報に応じて入力対象の拠点を特定し、特定した拠点の排出係数を登録するようにすることができる。
管理サーバ200の計算部210と、入力部220と、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
第18機能は、以下の例に示す構成も含まれる。
(例1:営業活動の登録)
九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動する。ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロードする。GPS位置情報から最寄りの登録拠点である九州支店の活動量として登録する。温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の位置情報)及び前記活動量(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の活動量)を取得(例えば、ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロード)する取得部(位置情報、活動量の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく宮崎県の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する(例えば、九州支店の活動量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、温室効果ガスの活動量の登録を容易にすることができる。なお、活動量の代わりに排出量とすることもできる。この場合は、拠点ごとの排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部を設け、特定した拠点に対応付けて、取得した排出量を排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備える。このようにすることで、温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
例1において、以下の構成を備えることで、登録した排出量を参考に目標排出量を設定することができる。排出主体による温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、排出主体による排出量の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける入力部と、基準時点に対応する排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量に削減目標割合を乗じて削減量を計算し、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量を計算する単位削減量計算部と、単位時間ごとに、基準時点に対応する排出量から累積の単位削減量を減じた目標排出量を計算する目標排出量計算部と、単位時間ごとに目標排出量を出力する出力部と、を備える。
(例2:営業活動の提示と登録)
端末(スマートフォンを想定)の位置情報(GPSやWi-Fiからの特定)によって、その端末が記録するGHG情報(例えば、活動量、排出量)をあらかじめ登録ある拠点と一番近いものとして特定する。あるコンビニの管理担当者がスマートフォンを使ってGHG情報として活動量を登録する場合、あらかじめ登録のある店舗データと一番近いところをサジェストする。「GHGの登録」を証憑となるデータの撮影、アップロードに置き換えることも可能である。温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の管轄の店舗が宮崎県内で営業活動を行った場合の位置情報。この位置情報は店舗の位置情報。)及び前記活動量(例えば、店舗における活動量)を取得する取得部(位置情報、活動量の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく店舗の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、特定した前記拠点をユーザに対して提示可能な提示部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する(例えば、九州支店の活動量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、温室効果ガスの活動量の登録を容易にすることができる。また、特定した拠点を提示することで、拠点の登録を容易にすることができる。なお、活動量の代わりに排出量とすることもできる。この場合は、拠点ごとの排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部を設け、特定した拠点に対応付けて、取得した排出量を排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備える。このようにすることで、温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例3:営業活動の登録と排出係数の登録)
九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動する。ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロードする。GPS位置情報から最寄りの登録拠点である九州支店の活動量として登録する。活動量と位置情報を取得した場合に、その拠点の地域で独自使用するロケーション基準の排出係数をセットする。温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の位置情報)及び前記活動量(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の活動量)を取得(例えば、ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロード)する取得部(位置情報、活動量の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく宮崎県の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する(例えば、九州支店の活動量として登録する)登録部と、を備え、前記登録部は、前記活動量及び位置情報に対応する排出係数を登録する、ことを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、温室効果ガスの活動量の登録を容易にすることができる。また、その拠点の地域で使用するロケーション基準の排出係数を、位置情報に基づいて自動的に登録することで、その国、地域で異なる排出係数を都度選択して登録する手間を省くことができる。なお、活動量の代わりに排出量とすることもできる。この場合は、拠点ごとの排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部を設け、特定した拠点に対応付けて、取得した排出量を排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備える。このようにすることで、温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例4:営業活動の登録と日報・稼働状況の登録)
九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動する。ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロードする。GPS位置情報から最寄りの登録拠点である九州支店の活動量として登録する。活動量を時系列の情報として記憶し、日報や稼働状況として登録する。温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の位置情報)及び前記活動量(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の活動量)を取得(例えば、ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロード)する取得部(位置情報、活動量の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく宮崎県の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する(例えば、九州支店の活動量として登録する)登録部と、を備え、前記登録部は、前記活動量を時系列情報として登録する、ことを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、温室効果ガスの活動量の登録を容易にすることができる。なお、活動量の代わりに排出量とすることもできる。この場合は、拠点ごとの排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部を設け、特定した拠点に対応付けて、取得した排出量を排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備える。このようにすることで、温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。また、時系列情報として活動量や排出量を時系列に登録して管理することで、日報の作成や稼働状況を把握することができる。なお、日報を作成する日報作成部と、作成した日報を出力する出力部を備える。また、時系列情報としての活動量を管理する管理部と、稼働状況を示す情報(グラフなど)を出力する出力部を備える。
(例5:証憑データの登録)
あらかじめ登録してある支社・支店・店舗などの拠点情報と、スマートフォンのGPS機能等の位置情報から、どの支社・支店・店舗の情報かを自動判別し、アップロードした請求書等のデータを自動でその拠点に紐づける。(複数の候補がある場合は、いくつかの支社・支店・店舗からユーザが選択するUIを具備する。)温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの証憑データ(例えば、請求書等)を記憶する証憑データ記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の管轄の店舗が宮崎県内で営業活動を行った場合の位置情報。この位置情報は店舗の位置情報。)及び前記証憑データを取得する取得部(位置情報、証票データの入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく宮崎県の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記証憑データを前記証憑データ記憶部に登録する(例えば、九州支店の証憑データとして登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このように、温室効果ガスの排出量を算出するための請求書等の証憑データを位置情報とともに登録することで、排出量の登録を容易にすることができる。
また、例5における情報処理システムは、温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する証憑取得部と、前記証憑データから前記基礎データを読み出す基礎データ取得部と、前記証憑データを記憶する証憑データ記憶部と、前記基礎データに基づいて前記排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報を紐付けて記憶する対応データベースと、前記排出量を特定する情報の指定を受け付け、指定された前記排出量に対応する前記証憑データを前記対応データベースから特定し、特定した前記証憑データを前記証憑データ記憶部から読み出して出力する証憑出力部と、を備えるようにしてもよい。
(例6:雇用者の通勤:移動距離Ver)
温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが自宅から勤務地である九州支店まで移動した場合の位置情報)を取得する取得部(位置情報の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記ユーザの移動距離を特定する(例えば、自宅~勤務地までの移動距離を特定する)距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、従業員の通勤に係る温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例7:雇用者の通勤:移動時間Ver)
温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが自宅から勤務地である九州支店まで移動した場合の位置情報)を取得する取得部(位置情報の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記ユーザの移動時間を特定する(例えば、自宅~勤務地までの移動時間を特定する)時間特定部と、前記移動時間に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、従業員の通勤に係る温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例8:従業者の出張:移動距離Ver)
温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが自宅から勤務地である九州支店まで移動した場合の位置情報や北海道への出張した場合の位置情報)を取得する取得部(位置情報の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、過去の前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、(前記拠点から所定の範囲外の前記位置情報を取得した場合、)前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記ユーザの移動距離を特定する(例えば、自宅~出張の場所までの移動距離を特定する)距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、従業員の出張に係る温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例9:従業者の出張:移動時間Ver)
温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが自宅から勤務地である九州支店まで移動した場合の位置情報や北海道への出張した場合の位置情報)を取得する取得部(位置情報の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、過去の前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、(前記拠点から所定の範囲外の前記位置情報を取得した場合、)前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記ユーザの移動時間を特定する(例えば、自宅~出張の場所までの移動時間を特定する)時間特定部と、前記移動時間に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、従業員の出張に係る温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例10:輸送、配送)
温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、移動体に設けた(ユーザの)携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の配送車が九州支店から宮崎県まで移動した場合の位置情報)を取得する取得部(位置情報の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記移動体の移動距離を特定する(例えば、九州支店~宮崎県の配送地点までの移動距離を特定する)距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、輸送、配送に係る温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例11:輸送、配送の変形例)
温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、移動体に設けた(ユーザの)携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の配送車が九州支店から宮崎県まで移動した場合の位置情報)を取得する取得部(位置情報の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、過去の前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、(前記拠点から所定の範囲外の前記位置情報を取得した場合、)前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく位置情報)に基づいて前記移動体の移動距離を特定する(例えば、九州支店~宮崎県の配送地点までの移動距離を特定する)距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、輸送、配送に係る温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
(例12:営業活動の登録と移動ルートの登録)
九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動する。ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロードする。GPS位置情報から最寄りの登録拠点である九州支店の活動量として登録する。営業マンが移動したルートを特定する。温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の位置情報)及び前記活動量(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の活動量)を取得(例えば、ガソリンを給油した場所でレシートをスマートフォンでアップロード)する取得部(位置情報、活動量の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく宮崎県の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、前記位置情報に基づいて、ユーザの移動ルートを特定するルート特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する(例えば、九州支店の活動量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、温室効果ガスの活動量の登録を容易にすることができる。活動量の代わりに排出量とすることもできる。この場合は、拠点ごとの排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部を設け、特定した拠点に対応付けて、取得した排出量を排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備える。このようにすることで、温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。また、移動したルートを特定することで、営業マンが効率的なルートで営業活動を行っているか否かを把握することができる。移動ルートから移動距離を算出することで、移動ルートに基づく排出量を算出することもできる。
(例13:移動体の活動量、排出量の登録)
移動体として、車、トラック、バイク、電車、飛行機、船舶、重機などを使用して営業活動する。移動体に携帯端末(情報端末)を設ける。移動体に直接的に携帯端末を取り付けたり、間接的に携帯端末を取り付けたりしてもよいし、ユーザが携帯端末を保持した状態で移動体に搭乗、操作したりする態様を移動体に携帯端末を設けることとする。移動体に設けた携帯端末から位置情報、活動量や排出量の情報を自動的に取得する(自動的に受け付ける)。携帯端末は、移動体の移動距離や稼働時間に基づき、活動量を出力可能である。なお、排出量を計算して出力することもできる。稼働時間は、活動が行われた時期を示す情報(時間情報)から算出可能である。時間情報は、所定の間隔で携帯端末から情報処理システムへ出力可能であり、この時間情報に基づいて、情報処理システムは、活動量、排出量を算出することができる。時間情報は、移動体の電源がONになっている状態を示す情報であってもよい。移動体の電源がONになっている時間(投入時間)を携帯端末が認識(確認、時間情報を受信)し、この投入時間に基づいて、活動量や排出量を算出することができる。情報処理システムは、携帯端末からの位置情報、活動量(排出量)を取得して、位置情報から登録拠点である九州支店の活動量(排出量)として登録する。
例13によれば、温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、移動体に設けたユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の位置情報)及び前記活動量(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の活動量)を取得する取得部(位置情報、活動量の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく宮崎県の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する(例えば、九州支店の活動量として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、温室効果ガスの活動量の登録を容易にすることができる。活動量の代わりに排出量とすることもできる。この場合は、拠点ごとの排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部を設け、特定した拠点に対応付けて、取得した排出量を排出量記憶部に登録する(例えば、九州支店の排出量として登録する)登録部と、を備える。このようにすることで、温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができる。
また、例13によれば、温室効果ガスの排出主体の拠点(例えば、関東支店、東海支店、関西支店、九州支店、東北支店、北海道支店)ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による移動体の投入時間を記憶する記憶部と、移動体に設けたユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報(例えば、九州支店の営業マンが宮崎県内で営業車両を使用して営業活動を行った場合の位置情報)及び前記移動体の電源の投入時間(例えば、営業車両の電源がONになっている時間)を取得する取得部(位置情報、投入時間の入力を受け付ける入力部)と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報(例えば、GPS衛星からの信号に基づく宮崎県の位置情報)に基づいて前記拠点を特定(例えば、九州支店を特定)する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記投入時間を前記記憶部に登録する(例えば、九州支店の活動量や排出量に係る投入時間として登録する)登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。このようにすることで、活動量や排出量を算出するための投入時間を取得することで、活動量や排出量の登録を容易にすることができる。
また、第18機能は、利用者が排出量のオフセットに関する情報を知らせる仕組みがないとの課題に対して機能することができる。第18機能は、環境負荷物質の排出量のオフセットに関する情報を知らせることのできる技術を提供することも目的としている。
<第18機能の追加例に係るシステム概要>
以下、第18機能の追加例に係る情報処理システム(オフセット支援システムともいう)について説明する。本情報処理システムは、利用者であるユーザが環境負荷物質をオフセットすることを支援する。環境負荷物質は、二酸化炭素(CO2)としての温室効果ガスを想定する。本情報処理システムでは、利用者のCO2排出を伴う行動に係るCO2排出量を計算する。CO2排出を伴う行動には、例えば、交通機関の利用や、ECサイトやコンビニやスーパーやデパート等での物品の購入、物品やサービスの展示などが含まれうる。交通機関の利用では、例えば、内燃機関の燃焼によりCO2が排出される。ECサイト等での物品の購入では、物品の配送時にトラック等からCO2が排出される。対象品目(物品やサービス)の展示では、例えば、物品の提示の際の照明等により間接的にCO2が排出される。本実施形態の情報処理システムはまた、CO2排出量をオフセットすることができる。環境負荷物質のオフセットは、例えば、J-クレジットなどのオフセット権(環境価値)を購入することにより行うことができる。
本情報処理システムは、上記のようなCO2排出を伴う行動に係る写真等の画像(第1の画像)に合成するための画像(第2の画像。以下、フレーム画像という。)を生成する。フレーム画像は、利用者の行ったオフセットに関連する情報が描画された、背景が透明な画像とすることができる。情報処理システムは、フレーム画像を、利用者の写真等の画像に合成することで、行動に関連するCO2排出量がオフセットされたことを示す画像(第3の画像。以下、合成画像という。)を作成することができる。本情報処理システムではさらに、合成画像をソーシャルネットワークサービスに投稿することができる。
ユーザ端末100は、利用者が操作する携帯端末としてのスマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。利用者は、CO2のオフセットを行うべくユーザ端末100を操作して管理サーバ200にアクセスすることができる。また、ユーザ端末100は、例えば、カメラ機能を備え、撮影を行うこともできる。
管理サーバ200は、利用者の行動に係るCO2の排出量を計算し、CO2のオフセットを行うコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
SNSサーバは、ソーシャルネットワークサービスを提供するコンピュータである。ユーザ端末100及び管理サーバ200はSNSサーバが提供するAPIを利用することにより、ソーシャルネットワークサービスにメッセージを投稿することができる。
管理サーバ200は、排出量計算部、オフセット処理部、画像入力部、画像生成部、画像合成部、投稿部の各機能部と、行動情報記憶部、環境価値情報記憶部の各記憶部とを備える。
計算部210を構成する排出量計算部は、利用者の行動に関する環境負荷物質の排出量を計算する。排出量計算部は、例えば、温室効果ガス(GHG:Green House Gas)プロトコルにより計算することができる。排出量計算部は、利用者のCO2排出を伴う行動に関する情報(行動情報)を取得する。行動情報には、行動の日時、行動の種類、当該行動に係る活動量などが含まれる。行動情報は、行動情報記憶部に登録される。行動情報記憶部には、行動を一意に識別する行動IDと、利用者を特定する利用者IDとに対応付けて、行動情報(日時、行動の種類、活動量)が記憶される。排出量計算部は、例えば、ユーザ端末100から行動情報を受信するようにしてもよいし、利用者に対して商品を販売し、サービスを提供した事業者(例えば、交通機関のサーバやECサイトなど)から行動情報を取得するようにしてもよい。排出量計算部は、取得した活動量に、GHGプロトコルに規定される排出係数を乗じて排出量を算出することができる。
実行部290を構成するオフセット処理部は、CO2排出量のオフセットに係る処理を行う。排出量のオフセットは、例えば、J-クレジットなどの環境価値を利用者又は商品やサービスを提供した事業者に代わって購入することにより行うことができる。オフセット処理部は、例えば、環境価値の取引を行う外部サーバ(不図示)にアクセスして、外部サーバが提供するAPIを利用して環境価値を購入することができる。オフセット処理部は、排出量に対応する量の環境価値を都度購入するようにしてもよいし、管理サーバ200(システムの運営者、システムの運営者などの代理無効化を行う主体)が事前に環境価値を購入しておき、代理無効化を行うようにしてもよい。代理無効化を行う場合、環境価値情報記憶部は、代理無効化の主体が有する環境価値の量を記憶するようにし、オフセット処理部は、代理無効化を行うごとに、上記主体が有する環境価値の量を減らし、移転先に対応付けて代理無効化に係る環境価値の量(排出量)を環境価値情報記憶部に登録することができる。
購入した環境価値に関する情報は、環境価値情報記憶部に登録される。環境価値情報記憶部には、利用者IDと、行動を特定する行動IDとに対応付けて、環境価値を購入した日時、オフセット対象となったCO2の排出量、購入した環境価値の種類(銘柄)、環境価値の提供者(あるいは販売者)、購入した環境価値の量、購入した環境価値の価格などを記憶することができる。
入力部220を構成する画像入力部は、CO2排出を伴う行動に関するユーザ画像(第1の画像)の入力を受け付ける。ユーザ画像は、例えば、ユーザ端末100が備えるカメラ(不図示)が撮影した画像としてもよいし、ユーザ端末100が他のコンピュータから取得した画像としてもよいし、ユーザ端末100の画面のスクリーンショットとしてもよいし、ECサイトが提供する購入した対象品目の画像としてもよい。つまり、ユーザ画像は利用者が準備する任意の画像とすることができる。なお、ユーザ画像は動画像であってもよい。
生成部260を構成する画像生成部は、CO2排出量のオフセットを行ったことを示すフレーム画像(第2の画像)を生成する。上述したように、本実施形態では、フレーム画像は背景透過画像であるものとする。画像生成部は、例えば、行動情報、対象品目の算出した排出量、購入した環境価値に関する情報、対象品目の排出量のオフセットの値、対象品目の排出CO2に相当する量の削減率の値、CFPの値を文字列として透明画像に描画することができる。なお、行動情報、対象品目の算出した排出量、購入した環境価値に関する情報、対象品目の排出量のオフセットの値、対象品目の排出CO2に相当する量の削減率の値、CFPの値は、排出量関連情報である。画像生成部はまた、任意のロゴやアイコンなどの画像をフレーム画像に描画するようにしてもよい。本実施形態では、画像生成部は、オフセットした環境負荷物質(CO2)の量、オフセットを実施した主体(提供者、販売者)、オフセットに係る環境価値の内容(種類、購入量、価格、日時など)の少なくともいずれかを表示する背景透過画像を作成するものとする。排出量関連情報を文字画像とする場合であって、対象品目の名称、提供者、販売者及び/又は対象品目に係る環境価値の内容(種類、購入量、価格、日時など)を文字画像とする場合、排出量関連情報の文字画像が一番大きいサイズの画像とすることが好ましい。このようにすることで、環境負荷への取り組みをSNSで大いにアピールすることができる。
生成部260を構成する画像合成部は、ユーザ画像(第1の画像)とフレーム画像(第2の画像)とを合成して合成画像(第3の画像)を生成する。また、生成部260は、活動量に関する情報から温室効果ガスの排出量に関する排出量関連情報を生成する。排出量関連情報は、排出量の値、排出量のオフセットの値、対象品目の排出CO2に相当する量の削減率の値である。排出量関連情報は、これらの値の情報を含むQRコード(登録商標)やバーコードなどであってもよい。
出力部240を構成する投稿部は、合成画像をSNSサーバに送信して、合成画像をソーシャルネットワークサービスに投稿することができる。投稿部は、ユーザ端末100からユーザ画像についての文字列のメッセージを受け付けて、受け付けたメッセージとともに、合成画像をソーシャルネットワークサービスに投稿することができる。また、出力部240は、排出量関連情報を携帯端末に出力する。例えば、対象品目の排出CO2に相当する量の削減率の値の情報を含むQRコード(登録商標)をユーザ端末100に出力する。ユーザ端末100では、対象品目の排出量の値や、対象品目の排出量のオフセットの値や、対象品目の排出CO2に相当する量の値を確認することができる。
次に、本実施形態の管理サーバ200の動作を説明する。管理サーバ200の排出量計算部は、ユーザ端末100から行動情報を受信する。次に、管理サーバ200の排出量計算部は、活動量に排出係数を乗じてCO2排出量を算出する。次に、管理サーバ200のオフセット処理部は、算出したCO2排出量に応じて環境価値を購入し、CO2排出量をオフセットする。なお、オフセット処理部は、上述したように代理無効化を行うようにしてもよい。
次に、管理サーバ200の画像入力部は、ユーザ端末100からユーザ画像を受信する。ユーザ画像として、最新のペットボトルの飲料の商品の画像を受信した例を示す。次に、管理サーバ200の画像生成部は、オフセットに関する情報を描画したフレーム画像を生成する。本例では、「10g」のCO2排出量をオフセットした旨と、オフセットを行った日時とがフレーム画像に描画される例を示す。なお、最新のペットボトルの飲料が従来のペットボトルの飲料に対して、どの程度、排出CO2に相当する量を削減した率であるパーセンテージの画像を表示するようにしてもよい。次に、管理サーバ200の画像合成部は、ユーザ画像にフレーム画像を重畳させるように合成して合成画像を作成する。合成画像は、最新のペットボトルの飲料の商品の画像に、10gのCO2がオフセットされたことを示す情報が描画されることになる。
管理サーバ200の投稿部は、合成画像をSNSサーバに送信して、合成画像をソーシャルネットワークサービスに投稿する。なお、上述したように、投稿部は、テキストメッセージをユーザ端末100から受信して、テキストメッセージとともに合成画像をソーシャルネットワークサービスに投稿するようにしてもよい。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、利用者からCO2排出を伴う行動に関する行動情報を受け付けて、行動情報(活動量)に応じた環境負荷物質の排出量を自動的に算出するとともに、算出した排出量に対応する環境価値を購入し、あるいは代理無効化の処理を行い、自動的にオフセットを行うことができる。また、本実施形態の情報処理システムによれば、オフセットしたことを示すフレーム画像をユーザ画像に合成してソーシャルネットワークサービスに投稿することで、利用者の行動に係る環境負荷物質がオフセットされたことを、利用者につながりのある人に知らせることができる。フレーム画像をユーザ画像に合成してソーシャルネットワークサービスに投稿することで、利用者の行動に係る環境負荷への取り組みをSNSで大いにアピールすることができる。
本実施形態では、管理サーバ200によりソーシャルネットワークサービスへの合成画像の投稿を行うものとしたが、これに限らず、管理サーバ200からユーザ端末100にフレーム画像を送信するようにし、ユーザ端末100側でユーザ画像とフレーム画像とを合成してSNSサーバに投稿するようにしてもよい。
また、本実施形態では、行動情報をユーザ端末100から取得するものとしたが、これに限らず、ECサイトや旅行サイトなどのサービス提供元のサーバから行動情報(活動量)を取得するようにしてもよい。また、ユーザ端末100側で排出量の計算を行い、管理サーバ200は計算結果を受信するようにしてもよい。
なお、管理サーバ200の動作は以下とすることもできる。管理サーバ200の入力部は、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量に関する情報の入力を受け付ける。次に、管理サーバ200の特定部は、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する。次に、管理サーバ200の登録部は、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量に関する情報から活動量を活動量記憶部に登録する。次に、管理サーバ200の生成部は、活動量に関する情報から温室効果ガスの排出量に関する排出量関連情報(排出量の値、排出量のオフセットの値、対象品目の排出CO2に相当する量の削減率の値。これらの値の情報を含むQRコード(登録商標)やバーコードなど)を生成する。次に、管理サーバ200の出力部は、排出量関連情報を携帯端末に出力する。
本実施形態によれば、温室効果ガスの排出主体の拠点(国、都道府県、市町村)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量に関する情報の入力を受け付ける入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量に関する情報から活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、活動量に関する情報から温室効果ガスの排出量に関する排出量関連情報(排出量の値、排出量のオフセットの値、対象品目の排出CO2に相当する量の削減率の値。これらの値の情報を含むQRコード(登録商標)やバーコードなど)を生成する生成部と、排出量関連情報を携帯端末に出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システムを提供することができる。
本実施形態によれば、温室効果ガスの排出主体の拠点(国、都道府県、市町村)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び排出量に関する情報の入力を受け付ける入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された排出量に関する情報から排出量を排出量記憶部に登録する登録部と、排出量に関する情報から温室効果ガスの排出量に関する排出量関連情報(排出量の値、排出量のオフセットの値、対象品目の排出CO2に相当する量の削減率の値。これらの値の情報を含むQRコード(登録商標)やバーコードなど)を生成する生成部と、排出量関連情報を携帯端末に出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システムを提供することができる。
また、本実施形態によれば、対象品目に係る第1の画像の入力を受け付ける画像入力部と、対象品目の温室効果ガスの排出量に関する情報を示す第2の画像を生成する画像生成部と、第1の画像及び第2の画像を合成する画像合成部と、第1の画像及び第2の画像を合成した第3の画像をソーシャルネットワークに投稿する投稿部と、を備えることを特徴とする情報処理システム(情報処理装置)を提供することができる。
また、本実施形態によれば、利用者の行動に関する環境負荷物質の排出量を計算する計算部と、排出量のオフセットに係る処理を行うオフセット処理部と、行動に関する第1の画像の入力を受け付ける画像入力部と、オフセットを行ったことを示す第2の画像を生成する画像生成部と、第1及び第2の画像を合成する画像合成部と、を備えることを特徴とする情報処理システム(情報処理装置)を提供することができる。また、第1及び第2の画像を合成した第3の画像をソーシャルネットワークに投稿する投稿部を備えることもできる。さらに、画像生成部は、オフセットした環境負荷物質の量、オフセットを実施した主体、オフセットに係る環境価値の内容の少なくともいずれかを表示する背景透過画像を作成すること、を特徴とすることもできる。
また、本実施形態によれば、利用者の行動に関する環境負荷物質の排出量を計算するステップと、排出量のオフセットに係る処理を行うステップと、行動に関する第1の画像の入力を受け付けるステップと、オフセットを行ったことを示す第2の画像を生成するステップと、第1及び第2の画像を合成するステップと、をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法を提供することができる。
また、本実施形態によれば、利用者の行動に関する環境負荷物質の排出量を計算するステップと、排出量のオフセットに係る処理を行うステップと、行動に関する第1の画像の入力を受け付けるステップと、オフセットを行ったことを示す第2の画像を生成するステップと、第1及び第2の画像を合成するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができる。
<開示事項>
なお、第18機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目R1(P043)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、入力された前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R2]
項目R1に記載の情報処理システムであって、前記温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記活動量記憶部に記憶されている前記活動量に前記排出係数を乗じて排出量を算出する排出量算出部と、前記拠点ごとに前記排出量を記憶する排出量記憶部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R3]
項目R1に記載の情報処理システムであって、前記ユーザに対応付けて前記拠点を示す情報を記憶するユーザ拠点記憶部を備え、前記拠点特定部は、前記ユーザ拠点記憶部及び前記拠点情報記憶部を参照して、前記ユーザに対応する前記拠点を特定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目R4(P048)]
温室効果ガスの排出主体の拠点の衛星データを取得する取得部と、前記衛星データを時系列に分析する分析部と、分析結果に基づき、前記拠点における活動量を登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。また、項目R4は以下のようにしてもよい。温室効果ガスの排出主体の拠点の衛星データを取得する取得部と、前記衛星データを時系列に分析する分析部と、前記拠点の位置を特定する位置情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点の位置情報及び排出主体による活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、分析結果に基づき、前記拠点における活動量を登録し、特定した前記拠点に対応付けて、入力された前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R5(P043)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。事業主体の拠点ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの事業主体のX情報を記憶する記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及びX情報の入力を受け付ける入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力されたX情報を記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R6(P048)]
事業主体の拠点の衛星データを取得する取得部と、衛星データを時系列に分析する分析部と、分析結果に基づき、拠点におけるX情報を登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R7]
項目R4に記載の情報処理システムであって、温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R11(P086、例1のその1)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記活動量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R11(例1のその2)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記排出量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R11-2]
項目R11に記載の情報処理システムであって、排出主体による温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、排出主体による排出量の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける入力部と、基準時点に対応する排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量に削減目標割合を乗じて削減量を計算し、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量を計算する単位削減量計算部と、単位時間ごとに、基準時点に対応する排出量から累積の単位削減量を減じた目標排出量を計算する目標排出量計算部と、単位時間ごとに目標排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R12(例2のその1)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記活動量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点をユーザに対して提示可能な提示部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R12(例2のその1)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記排出量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点をユーザに対して提示可能な提示部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R13(例3のその1)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記活動量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備え、前記登録部は、前記活動量及び位置情報に対応する排出係数を登録する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目R13(例3のその2)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記排出量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備え、前記登録部は、前記排出量及び位置情報に対応する排出係数を登録する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目R14(例4のその1)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記活動量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備え、前記登録部は、前記活動量を時系列情報として登録する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目R14(例4のその2)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記排出量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備え、前記登録部は、前記排出量を時系列情報として登録する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目R15(例5)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの証憑データを記憶する証憑データ記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記証憑データを取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記証憑データを前記証憑データ記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R15-2(例5)]
項目R15に記載の情報処理システムであって、温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する証憑取得部と、前記証憑データから前記基礎データを読み出す基礎データ取得部と、前記証憑データを記憶する証憑データ記憶部と、前記基礎データに基づいて前記排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報を紐付けて記憶する対応データベースと、前記排出量を特定する情報の指定を受け付け、指定された前記排出量に対応する前記証憑データを前記対応データベースから特定し、特定した前記証憑データを前記証憑データ記憶部から読み出して出力する証憑出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R16(例6)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、前記位置情報に基づいて前記ユーザの移動距離を特定する距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R17(例7)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、前記位置情報に基づいて前記ユーザの移動時間を特定する時間特定部と、前記移動時間に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R18(例8)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、過去の前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、(前記拠点から所定の範囲外の前記位置情報を取得した場合、)前記位置情報に基づいて前記ユーザの移動距離を特定する距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R19(例9)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、過去の前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、(前記拠点から所定の範囲外の前記位置情報を取得した場合、)前記位置情報に基づいて前記ユーザの移動時間を特定する時間特定部と、前記移動時間に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R20(例10)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、移動体に設けたユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、前記位置情報に基づいて前記移動体の移動距離を特定する距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R21(例11)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による排出量を記憶する排出量記憶部と、移動体に設けたユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、過去の前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、(前記拠点から所定の範囲外の前記位置情報を取得した場合、)前記位置情報に基づいて前記移動体の移動距離を特定する距離特定部と、前記移動距離に基づいて排出量を算出する排出量算出部と、特定した前記拠点に対応付けて、算出した前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R22(例12)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記活動量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、前記位置情報に基づいて、ユーザの移動ルートを特定するルート特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R23(例13)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、移動体に設けたユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記活動量を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記活動量を前記活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R24(例13)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による移動体の投入時間を記憶する記憶部と、移動体に設けたユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記移動体の電源の投入時間を取得する取得部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、取得した前記投入時間を前記記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目R25(例13)]
温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに前記拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、前記拠点ごとの前記排出主体による温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、ユーザの携帯端末から前記携帯端末の位置情報及び前記排出量の入力を受け付ける入力部と、前記拠点情報記憶部を参照し、前記位置情報に基づいて前記拠点を特定する拠点特定部と、特定した前記拠点に対応付けて、入力された前記排出量を前記排出量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<クレジット機能(第19機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第18機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第19機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出権の取引が行われている。オフセット可能な温室効果ガスの排出量の登録は手間がかかるとの課題がある。第19機能は、オフセット可能な温室効果ガスの排出量の登録を容易にすることができるようにすることを目的とする。
<システムの概要>
以下、第19機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、温室効果ガスの排出権(本実施形態ではJ-クレジットを想定するが、J-クレジット以外の排出権についても適用可能である。)の取引を支援しようとするものである。温室効果ガスの排出削減や吸収などにより創出された排出権と、オフセットしたい温室効果ガスの排出量とのマッチングを行う。温室効果ガスの排出活動によって利用可能なJ-クレジットは異なる。また、温対法や省エネ法、SBT、CDP、RE100などのルールごとに、報告のために利用可能なJ-クレジットは異なる。本実施形態の情報処理システムでは、利用可能な排出権を、温室効果ガスの排出量をオフセットしようとするユーザ(以下、利用者という。)に提供する。
第19機能の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100としての保有者端末、ユーザ端末100としての利用者端末、及び無効化サーバのそれぞれと通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。
保有者端末は、温室効果ガスの排出削減や吸収などにより排出権を創出したユーザ(以下、排出権の保有者という。)が操作するコンピュータである。保有者端末は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。保有者端末は、通信ネットワーク300を介して利用者端末、管理サーバ200及び無効化サーバと通信可能に接続される。
利用者端末は、利用者が操作するコンピュータである。利用者端末は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。利用者端末は、通信ネットワーク300を介して保有者端末、管理サーバ200及び無効化サーバと通信可能に接続される。
管理サーバ200は、排出権に関する情報を管理し、利用者に対して排出権を提案するコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
無効化サーバは、排出権を発行し、排出権に基づく温室効果ガスの排出量の無効化に関する機関(J-クレジット制度の運用機関)のコンピュータである。本実施形態では、無効化サーバに排出権の無効化のリクエストを送信すること(例えば、無効化の依頼を電子メールで送信することなども含む。)により無効化処理が行われることを想定する。無効化サーバは、通信ネットワーク300を介して利用者端末、保有者端末及び管理サーバ200と通信可能に接続される。
なお、保有者端末、利用者端末、無効化サーバのハードウェア構成も管理サーバ200と同様とすることができる。
図3を用いて、第19機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出権記憶部、オフセット属性記憶部、無効化情報記憶部)と、入力部220(リクエスト受付部)と、取得部250(排出権取得部)と、実行部290(無効化処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出権記憶部は、温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権に関する情報(以下、排出権情報という。)を記憶する。排出権情報には、排出権を特定する排出権特定情報(排出権ID)に対応付けて、当該排出計の名称(排出権名)と、排出権の属性と、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量の最大値(最大オフセット可能量)と、最小値(最小オフセット量)とが含まれうる。最小オフセット量は、排出権の販売単位を設定するものであり、排出権の保有者が任意に設定可能であり、例えば、1t単位としてもよいし、50tや100tなどの単位とすることもできる。属性には排出権に係る方法論(排出削減・吸収に資する技術ごとに、適用範囲、排出削減・吸収量の算定方法及びモニタリング方法等を規定したもの)が含まれうる。属性には、排出権の種類を含めるようにしてもよい。なお、排出権情報は、排出権取引の情報やクレジットの情報でもある。
記憶部230を構成するオフセット属性記憶部は、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶する。本実施形態では、オフセット属性記憶部は、排出量の報告に係るルールを特定するルール特定情報と、活動特定情報と、属性とを対応付けて記憶する。ルール特定情報は、例えば、「温対法」「省エネ法」「カーボンオフセット」「CDP質問書」「SBT」「RE100」などとすることができる。活動特定情報は、例えば、「燃料の燃焼」「電力の使用」などとすることができる。
記憶部230を構成する無効化情報記憶部は、利用者がオフセットを希望する排出量に関する情報(以下、無効化情報という。)を記憶する。無効化情報には、無効化情報を特定する無効化IDと、ルール特定情報と、活動特定情報と、オフセットを希望する排出量とを含めることができる。また、無効化情報には、管理サーバ200側で自動的に無効化処理を行うか否かを示す情報(自動無効化)を含めることができる。
<機能部>
入力部220は、ユーザがオフセットを希望する活動を特定する活動特定情報及び活動に係る排出量の入力を受け付けることができる。本実施形態では、入力部220は、無効化情報の入力を受け付ける。入力部220は、利用者端末に対して無効化情報の入力フォームを表示する画面情報を送信し、利用者端末から無効化情報の各項目のデータを受信して無効化情報を受け付けることができる。入力部220は、受け付けた無効化情報を無効化情報記憶部に登録することができる。
取得部250を構成する排出権取得部は、無効化情報に対して提示可能な排出権を特定する。排出権取得部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、無効化情報に含まれる活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び無効化情報に含まれる排出量以上の最大オフセット可能量に対応する排出権特定情報を取得することができる。また、無効化情報にルール特定情報が設定されている場合には、排出権取得部は、無効化情報に含まれるルール特定情報及び活動特定情報に対応する属性をオフセット属性記憶部から特定することができる。
排出権取得部は、特定した排出権を利用者に提示することができる。排出権取得部は、例えば、排出権情報を利用者端末に送信することができる。
排出権取得部は、排出権情報について、当該排出権を提示可能な無効化情報を検索するようにしてもよい。排出権取得部は、例えば、排出権情報について、無効化情報に含まれる排出量(無効化情報が1つの場合)又は排出量の合計(無効化情報が複数の場合)が、排出権情報の最大オフセット可能量以下となる無効化情報の組み合わせ(1つであってもよい。)を選択することができる。また、排出権取得部は、無効化情報に含まれる排出量(無効化情報が1つの場合)又は排出量の合計(無効化情報が複数の場合)が、最小オフセット可能量以上となるように無効化情報の組み合わせ(1つであってもよい。)を選択することができる。排出権取得部は、例えば、1つの排出権情報について、無効化情報に含まれる排出量(又はその合計)が、排出権情報の最大オフセット可能量以下となり、かつ、最小オフセット可能量以上となる無効化情報(又はその組み合わせ)のうち、無効化情報に含まれる排出量の合計値が所定値以上となり、あるいは、最大となるような組み合わせを選択することができる。
入力部220を構成するリクエスト受付部は、利用者端末から無効化のリクエストを受け付けることができる。リクエストには、無効化情報を特定する情報(例えば無効化ID)と、排出権を特定する情報(例えば排出権ID)とを含めることができる。
実行部290を構成する無効化処理部は、排出権を用いた排出量の無効化に関する処理(以下、無効化処理という。)を行う。無効化処理として、無効化処理部は、例えば、排出権を特定する情報と、無効化情報とを含む無効化のリクエストを無効化サーバに送信することができる。この場合、管理サーバ200の運用者が無効化の代行を行うことになる。なお、無効化は利用者自身が行うようにしてもよい。
無効化処理部は、自動無効化が「偽」である無効化情報については、利用者端末からの無効化のリクエストに応じて無効化処理を行うことができる。無効化処理部は、自動無効化が「真」である無効化情報については、利用者端末からのリクエストを受信せずに、無効化処理を行うことができる。この場合において、無効化処理部は、無効化処理に先立って、保有者から利用者への排出権の販売処理を行うことができる。なお、販売処理については一般的な取引システムにおける処理を用いるものとしてここでは説明を省略する。
また、無効化処理部は、1つの排出権を用いて複数の無効化情報についての無効化処理を行う場合には、無効化情報のそれぞれに含まれる活動特定情報及び排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化に関する処理(例えば、無効化サーバに対する無効化リクエストの送信)を行うことができる。
<動作>
図28は、第19機能の動作1を説明する図(自動無効化が「偽」の無効化情報についての処理を説明する図)である。管理サーバ200は、利用者端末から無効化情報の入力を受け付けて無効化情報記憶部に登録する(S2801)。管理サーバ200は、オフセット属性記憶部から、無効化情報に含まれるルール特定情報及び活動特定情報に対応する属性を取得し(S2802)、排出権記憶部から、取得した属性に対応し、かつ、無効化情報の排出量が最小オフセット可能量以上かつ最大オフセット可能量以下である排出権情報を検索する(S2803)。管理サーバ200は、検索した排出権情報を利用者端末に送信して排出権を利用者に提示することができる(S2804)。ここで管理サーバ200は、排出権を利用者に販売する処理を行うようにしてもよい。管理サーバ200は、利用者端末から無効化のリクエストを受信すると(S2805)、リクエストに指定されている排出権情報及び無効化情報に基づいて、排出権情報に係る排出権を用いた無効化処理を行う(S2806)。
以上のようにして、管理サーバ200は利用者に対して、排出量のオフセットを行うことが可能な排出権を提示することができる。また、管理サーバ200は、利用者からのリクエストに応じて排出量の無効化を代行することができる。
図29は、第19機能の動作2を説明する図(自動無効化が「真」の無効化情報についての処理を説明する図)である。管理サーバ200は、利用者端末から無効化情報の入力を受け付けて無効化情報記憶部に登録する(S2901)。管理サーバ200は、オフセット属性記憶部から、排出権情報の属性に対応するルール及び活動を取得する(S2902)。管理サーバ200は、無効化情報記憶部から、取得したルール及び活動に対応する無効化情報を読み出し、読み出した無効化情報の中から、排出量の合計が最小オフセット可能量以上、かつ、最大オフセット可能量以下となるような無効化情報の組み合わせを選択する(S2903)。ここで管理サーバ200は、排出量の合計が所定値以上となるように組み合わせを選択することができる。また、管理サーバ200は、排出量の合計が最大となるように組み合わせを選択してもよい。管理サーバ200は、選択した組み合わせに含まれる無効化情報のそれぞれに含まれる活動特定情報及び排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行うことができる(S2904)。
以上のようにして、管理サーバ200は利用者から受け付けたオフセットを希望する排出量に関して、自動的に無効化処理を実行することができる。したがって、例えば、最小オフセット可能量よりも少ない排出量に関する無効化情報をまとめて無効化することができる。また、最大オフセット可能量よりも少ない排出量をオフセットする場合に、他の無効化情報と一緒に無効化を行うこともできる。
また、衛星データを用いて、各拠点における過去及び将来の地表状態を時系列で分析することができる。本例における拠点は、例えば、事業所や工場など、温室効果ガスを排出する活動を行う場所でもよいし、一又は複数の事業所や工場などを含む温室効果ガスを排出する活動を活動主体が存在する所定の領域でもよい。所定の領域は、予め定められた面積の領域であることが好ましい。衛星データは、GPS衛星から撮影された画像データである。衛星データは、温室効果ガスの排出主体の拠点の画像データであり、予め定められた面積の領域を示す画像データである。衛星データは、取得部で取得する。分析対象の画像データは、第1の時点(例えば、1年前)で取得した第1の衛星データと第2の時点(例えば、現在)で取得した第2の衛星データであり、これらを比較して分析を行う。第1の衛星データと第2の衛星データは、同じ面積の領域(同じ拠点)を示す画像データである。分析は、分析部で行う。分析は、画像データにおける緑地面積や森林の面積を比較する。このように衛星データを分析することで、緑地や森林の減少などの土地利用の時系列での変化を分析することができる。また、衛星データを分析することで、拠点における活動量を推定して登録することができる。さらに、衛星データを分析することで、オフセット可能な温室効果ガスの排出量を推定して登録することができる。このような分析により、拠点における活動量及びオフセット可能な温室効果ガスの排出量を容易に登録することができる。登録は、登録部で行う。また、この分析により、生物多様性リスク等の分析ができる。特にマテリアリティを特定する際に非常に有効である。さらに、グリーンウォッシュに繋げることができる。なお、分析結果によってオフセットすることができない場合もあるが、この場合、オフセット不可能な温室効果ガスの排出量を推定して登録することができる。
図30は、第19機能の動作3を説明する図である。管理サーバ200は、温室効果ガスの排出主体の拠点の衛星データを取得する(S3001)。次に、管理サーバ200は、衛星データを時系列に分析する(S3002)。次に、管理サーバ200は、分析結果に基づき、拠点におけるオフセット可能な温室効果ガスの排出量を推定して登録部に登録する(S3003)。続いて、次のように構成してもよい。管理サーバ200は、分析結果に基づき、拠点における活動量を登録部に登録する。管理サーバ200は、衛星データから拠点の位置を特定し、特定した拠点の位置情報を拠点情報記憶部に記憶する。管理サーバ200は、拠点の位置情報及び排出主体による活動量の入力を活動量入力部で受け付ける。管理サーバ200は、拠点情報記憶部を参照して、拠点特定部によって位置情報に基づいて拠点を特定する。管理サーバ200は、分析結果に基づき、拠点における活動量を活動量記憶部に登録する。また、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する。また、動作3は、動作1や動作2と組み合わせてもよい。
本実施形態では、1つの排出権情報に対して、1つ又は複数の無効化情報をマッチングさせるものとしたが、複数の排出権情報に対して、1つ又は複数の無効化情報をマッチングさせるようにしてもよい。この場合に、例えば、最小オフセット可能量の単位で無効化情報の排出量に余り(端数)が出るときは、その端数だけ別の排出権情報をマッチさせるようにしてもよい。
例えば、本実施形態では、管理サーバ200が自動的に無効化処理(無効化の代行)を行うものとしたが、利用者に対して無効化に利用可能な排出権を提示することに止めるようにしてもよい。
管理サーバ200の入力部220と、取得部250と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第19機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目S1(P046)]
温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報、前記排出権によりオフセット可能な前記温室効果ガスの量であるオフセット可能量、及び前記排出権の属性を対応付けて記憶する排出権記憶部と、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、前記活動に係る前記排出量をオフセット可能な前記排出権の前記属性を記憶するオフセット属性記憶部と、ユーザがオフセットを希望する前記活動を特定する前記活動特定情報及び前記活動に係る前記排出量の入力を受け付ける入力部と、前記オフセット属性記憶部及び前記排出権記憶部を参照して、入力された前記活動特定情報に対応する前記属性を特定し、特定した前記属性及び入力された前記排出量以上の前記オフセット可能量に対応する前記排出権特定情報を取得する排出権取得部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S2]
項目S1に記載の情報処理システムであって、前記属性には前記排出権に係る方法論が含まれること、を特徴とする情報処理システム。
[項目S3]
項目S1に記載の情報処理システムであって、前記オフセット属性記憶部は、前記排出量の報告に係るルールを特定するルール特定情報と、前記活動特定情報と、前記属性とを対応付けて記憶し、前記入力部は、前記排出量、前記活動特定情報、及び前記ルール特定情報の入力を受け付け、前記排出権取得部は、入力された前記ルール特定情報及び前記活動特定情報に対応する前記属性を特定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目S4]
項目S1に記載の情報処理システムであって、前記ユーザから無効化のリクエストを受け付けるリクエスト受付部と、前記リクエストに応じて、取得した前記排出権特定情報により特定される前記排出権を用いた、前記入力された活動特定情報が示す前記活動に係る前記排出量の無効化に関する処理を実行する無効化処理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S5]
項目S1に記載の情報処理システムであって、前記排出権記憶部は、前記排出権特定情報、前記オフセット可能量、及び前記属性と、オフセット可能な前記排出権の最小量とを対応付けて記憶し、前記活動特定情報及び前記排出量を含む無効化情報を記憶する無効化情報記憶部と、前記排出権を用いた前記排出量の無効化に関する処理を行う無効化処理部と、を備え、前記排出権取得部は、前記排出量の合計が前記最小量以上前記オフセット可能量以下となるように複数の前記無効化情報を選択し、選択した前記無効化情報ごとに、前記無効化情報に対応する前記排出権特定情報を特定し、前記無効化処理部は、選択された前記無効化情報の前記排出量を、前記排出権特定情報により特定される前記排出権を用いて前記無効化に関する処理を行うこと、を特徴とする情報処理システム。
[項目S6]
項目S5に記載の情報処理システムであって、前記無効化処理部は、前記無効化情報のそれぞれに含まれる前記活動特定情報及び前記排出量が無効化通知書に含まれるように、前記無効化に関する処理を行うこと、を特徴とする情報処理システム。
[項目S7(P049)]
温室効果ガスの排出主体の拠点の衛星データを取得する取得部と、前記衛星データを時系列に分析する分析部と、分析結果に基づき、前記拠点におけるオフセット可能な温室効果ガスの排出量を登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S8]
項目S7に記載の情報処理システムであって、温室効果ガスの排出主体の拠点ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<比較機能(第20機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第19機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第20機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。第20機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
図3を用いて、第20機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、規模情報記憶部)と、取得部250(活動量取得部、情報取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、出力部240(情報提示部、排出係数提示部)と、を備える。なお、排出係数記憶部、規模情報記憶部、取得部(活動量取得部、情報取得部)、排出量計算部、提示部(情報提示部、排出係数提示部)は、第3機能と同じであるため説明を省略する。
<動作1>
次に、図31を用いて比較機能としての第20機能の動作1を説明する。管理サーバ200は、算出対象ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を排出係数記憶部に記憶する(S3101)。次に、管理サーバ200は、取得部により算出対象に係る活動量を取得する(S3102)。次に、管理サーバ200は、排出量計算部により排出係数に活動量を乗じて第1の算出対象に対応する第1の排出量を計算する(S3103)。第1の算出対象は、基準となる算出対象である。第1の算出対象は、製品Aを例示するが、これに限定されず、排出量を算出可能な対象であればよい。また、第1の算出対象は、第1の事業主体などの事業主体でもよい。
次に、管理サーバ200は、排出量計算部により排出係数に活動量を乗じて第2の算出対象に対応する第2の排出量を計算する(S3104)。第2の算出対象は、比較対象となる算出対象である。第2の算出対象は、製品Aのスペック変更品を例示するが、これに限定されず、排出量を算出可能な対象であればよい。第2の算出対象は、第2の事業主体などの事業主体でもよい。第2の算出対象は、製品Aや第1の事業主体でもよく、この場合は、第1の算出対象で排出量を計算した後、所定期間の経過後(例えば、1カ月後)の製品Aや第1の事業主体とする。
次に、管理サーバ200は、提示部により第1の排出量と第2の排出量とを比較可能な態様により提示する(S3105)。比較可能な態様とは、第1の排出量と第2の排出量とを棒グラフで横並びに表示して比較する態様を例示するが、円グラフや折れ線グラフでもよく、これらに限定されない。また、比較可能な態様には、排出量を数字で表示して比較する態様など様々な比較する態様が含まれる。
製品Aと製品Aのスペック変更品の2製品の比較の例を示したが、2製品に限られず、3製品などの複数製品を対象として比較して表示するようにしてもよい。また、後述する経年変化の比較機能と組み合わせることもできる。つまり、複数製品比較の経年変化を表示することができる。また、経年変化を比較する場合は、分析部280を用いた分析機能を用いてもよい。例えば、この理由で排出量が下がりました等をレポート出力するようにしてもよい。また、他の機能(例えば、第3機能)と組み合わせてもよい。また、製品Aが部品aと部品bとから構成されており、製品Aのスペック変更品が部品aと部品bの変更品から構成されている場合、つまり、製品が複数の部品から構成されている場合、部品aが第1優先、部品bが第2優先の順に表示するが、排出量が多い部品を優先順位が高くなるように表示するようにしてもよい。このように表示することで、排出量に関して重要度の高い部品に着目させることができる。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、第1の排出量と第2の排出量を比較してユーザに提示することができる。
<動作2>
次に、図32を用いて経年変化の比較機能としての第20機能の動作2を説明する。管理サーバ200は、算出対象ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を排出係数記憶部に記憶する(S3201)。次に、管理サーバ200は、取得部により算出対象に係る活動量を取得する(S3202)。次に、管理サーバ200は、排出量計算部により排出係数に活動量を乗じて算出対象に対応する第1の排出量を計算する(S3203)。算出対象は、基準となる算出対象である。算定対象は、2023年5月の製品Aを例示するが、これに限定されず、排出量を算出可能な対象であればよい。算出対象は、2023年5月の事業主体などでもよい。また、第1の排出量は、製品Aの2023年5月に計算された排出量を例示する。
次に、管理サーバ200は、排出量計算部により第1の排出量を計算してから所定期間の経過後に、排出係数に活動量を乗じて算出対象に対応する第2の排出量を計算する(S3204)。第2の排出量は、製品Aの2023年6月に計算された排出量を例示する。なお、所定期間の経過後は、1カ月後を例示するが、この期間に限定されない。
次に、管理サーバ200は、提示部により第1の排出量と第2の排出量とを比較可能な態様により提示する(S3205)。比較可能な態様とは、第1の排出量と第2の排出量とを棒グラフで横並びに表示して比較する態様を例示するが、円グラフや折れ線グラフでもよく、これらに限定されない。排出量を数字で表示して比較する態様など様々な比較する態様が含まれる。また、経年変化の数として棒グラフの表示数を13個表示して、比較可能な態様として表示してもよい。棒グラフの表示数は、少なくとも1年間の経年変化を確認することができるように、12カ月よりも多い数とすることが好ましい。また、動作1の比較機能と組み合わせてもよいし、他の機能(例えば、第3機能)と組み合わせてもよい。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、第1の排出量と第2の排出量を比較して、経年変化をユーザに提示することができる。
<開示事項>
なお、第20機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目T1(P070)]
算出対象ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記算出対象に係る活動量を取得可能な取得部と、前記排出係数に前記活動量を乗じて第1の算出対象に対応する第1の排出量を計算可能であり、前記排出係数に前記活動量を乗じて第2の算出対象に対応する第2の排出量を計算可能である排出量計算部と、前記第1の排出量と前記第2の排出量とを比較可能な態様により提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目T1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目T2]
項目T1に記載の情報処理システムであって、前記算出対象は、事業主体であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目T3]
項目T2に記載の情報処理システムであって、前記事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を記憶する規模情報記憶部を備え、前記提示部は、第1の事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記第1の事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する第2の前記事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示することを特徴とする情報処理システム。
[項目T4(P071)]
算出対象ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記算出対象に係る活動量を取得可能な取得部と、前記排出係数に前記活動量を乗じて前記算出対象に対応する第1の排出量を計算可能であり、前記第1の排出量を計算してから所定期間の経過後に、前記排出係数に前記活動量を乗じて前記算出対象に対応する第2の排出量を計算可能である排出量計算部と、前記第1の排出量と前記第2の排出量とを比較可能な態様により提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目T5]
項目T4に記載の情報処理システムであって、前記算出対象は、事業主体であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目T6]
項目T5に記載の情報処理システムであって、前記事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を記憶する規模情報記憶部を備え、前記提示部は、第1の事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記第1の事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する第2の前記事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示することを特徴とする情報処理システム。
管理サーバ200の取得部250、計算部210、出力部240、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<<排出原単位の表示制限機能(第21機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第20機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第21機能の実施形態とし、以下に詳述する。第21機能は、ユーザごとに利用が制限されている排出原単位(排出係数)の表示/非表示を切り替える機能である。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出原単位に利用制限が設けられることがあるとの課題がある。第21機能は、適切に排出原単位を利用することのできる技術を提供することを目的とする。
また、燃料や電力などの使用に伴う自社の温室効果ガスの排出量の算定や削減努力が進展している昨今、自社が関係する温室効果ガスの排出量の更なる削減を目指してスコープ1、2以外の排出量である「スコープ3排出量」が注目されている。スコープ1、2排出量に加えてスコープ3排出量を算定することで、サプライチェーン全体の温室効果ガスの排出量を把握することができる情報処理システムを提供することを目的としている。
ここで、スコープ3排出量を算定するために用いる排出原単位(排出係数)は、カテゴリごとに用いる排出原単位のデータベース(以下、DB)が細かく定められている。例えば、カテゴリ1「購入した製品・サービス」における温室効果ガスの排出量を算定する場合は、積み上げベースの排出原単位や産業連関表ベースの排出原単位、国内排出原単位DB、海外排出原単位DBのいずれかを用いて温室効果ガスの排出量を算定する。
このような排出原単位DBの中には、無料で提供されている排出原単位DB(以下、一次データのDB)と有料で提供されている排出原単位DB(以下、二次データのDB)が存在している。二次データのDBは、プロバイダによって販売されており、事業者が二次データのDBを利用して温室効果ガスの排出量(特にスコープ3排出量)を算定する場合、プロバイダから二次データのDBを購入し、その利用について許諾を得なければならない。そして、事業者は、サプライチェーン全体の温室効果ガスの排出量を算定するために、情報処理システムを使用してスコープ1、2排出量及びスコープ3排出量を算定している。この情報処理システムには、スコープ1、2排出量の算定に用いる一次データのDBだけではなく、プロバイダが販売している二次データのDBもマスタデータとして登録されていることが望ましい。そして、二次データのDBを情報処理システムにマスタデータとして登録しておく場合、情報処理システムの全ユーザに対して、算定結果である温室効果ガスの排出量は表示しつつも、二次データのDBの利用許諾の権限をもつユーザと利用許諾の権限をもたないユーザを適切に管理しなければならないという問題が生じる。
また、二次データのDBに登録されている排出原単位は、温室効果ガスを算定する事業者が実務上使用しない粒度まで項目が細分化されている。温室効果ガスを算定する事業者においては、実務上使用する粒度の項目で温室効果ガスの排出量を算定することができればよく、二次データのDBを購入する必要がないケースもある。
<システムの概要>
以下、第21機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の情報処理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出原単位(排出係数)を乗じて排出量を計算する。
本実施形態では、排出原単位は業者(以下、プロバイダという。)が販売しており、排出原単位の利用許諾を与えていることを想定する。本実施形態の情報処理システムは、利用許諾を得ているユーザを管理し、全てのユーザに対して、計算結果である排出量は表示しつつも、利用許諾を得ていないユーザに対しては排出原単位を表示しないようにする。さらに、本実施形態の情報処理システムは、利用許諾を得ていないユーザに対しては活動量も表示しないようにすることで、排出原単位を推定できないようにする。
図3を用いて、第21機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(活動量記憶部、排出原単位記憶部、使用ユーザ記憶部、排出量記憶部)と、実行部290(排出原単位登録部)と、取得部250(活動量取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を記憶する。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。活動量記憶部は、活動量を識別する情報(活動量ID)と、排出主体を特定する情報(企業ID)と、温室効果ガスを排出する活動を特定する情報(活動特定情報)と、時間情報とに対応付けて、活動量を記憶することができる。活動特定情報は、活動を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータに活動の種類を一意に特定するID(活動ID)が設定される場合には、活動IDを活動特定情報とすることができる。また、データの種類と、データに含まれる項目の値に対する条件とを含む情報を活動特定情報とすることもできる。例えば、データが財務会計データである場合に、「財務会計データ」を指定する情報と、「勘定科目」が「旅費交通費」であり、摘要に「タクシー」が含まれるという条件を活動特定情報とすることができる。また、活動特定情報として、データを入力して活動を出力する関数や学習モデルなどを設定することもできる。時間情報は、活動が行われた期間を特定する情報である。時間情報は、例えば、日付や年、年度などとすることができる。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を含む情報(以下、排出原単位情報という。)を記憶する。排出原単位は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)と、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)とが存在するが、本実施形態では、排出原単位は、プロバイダから販売されている二次データであることを想定している。排出原単位情報には、排出原単位を識別する情報(原単位ID)と、排出原単位を提供するプロバイダを特定する情報(プロバイダID)と、排出原単位のセットを特定する情報(原単位名)と、排出原単位のセットのバージョンとに対応付けて、活動特定情報及び排出原単位が含まれうる。プロバイダIDは、例えば、プロバイダが販売している排出原単位の名称としてもよい。バージョンは、例えば、年度などとすることもできる。1つのプロバイダID、原単位名及びバージョンの組に対応する活動特定情報及び排出原単位の組は複数存在してよい。
記憶部230を構成する使用ユーザ記憶部は、排出原単位を使用可能なユーザを特定するための情報を記憶する。使用ユーザ記憶部は、例えば、ユーザを識別する情報(ユーザID)に対応付けて、当該ユーザが所属する排出主体を特定する企業ID、プロバイダを示すプロバイダID、当該プロバイダが提供する排出原単位のバージョン、及び、当該ユーザに対して、当該排出原単位の使用が許諾されているか否かを示す使用可否フラグを記憶する。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量に関する情報(以下、排出量情報という。)を記憶する。排出量情報には、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、スコープと、カテゴリと、当該排出量の計算に用いられた活動量及び排出原単位を示す活動量ID及び原単位IDと、排出量とを含めることができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。スコープ及びカテゴリは、上述した分類記憶部に登録されているスコープ及びカテゴリとすることができる。
取得部250を構成する活動量取得部は、活動量を取得する。活動量取得部は、例えば、ユーザ端末100から活動量を受信することができる。活動量は、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータなどに含まれる項目を用いることができる。これらのデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの活動のデータであるかを既知として、活動特定情報においてCSVデータの何番目の項目にどのような値が入っているかにより活動を特定することができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。
実行部290を構成する排出原単位登録部は、活動に関する排出原単位を排出原単位記憶部に登録する。排出原単位登録部は、例えば、ユーザ端末100から排出原単位を受信することができる。排出原単位登録部は、例えば、プロバイダのコンピュータ(不図示)にアクセスしてバージョン及び排出原単位を取得して排出原単位記憶部に登録するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、活動量に排出原単位を乗じて排出量を計算する。排出量計算部は、スコープ及びカテゴリごとに排出量を集計することができる。なお、スコープ及びカテゴリごとに排出量を集計する処理については、例えば、活動ごとに該当するスコープ及びカテゴリを設定しておくなどして、活動量に対応するスコープ及びカテゴリを特定して集計することができる。排出量計算部は、計算した排出量と、当該排出量の計算に用いた活動量を示す活動量IDと、当該排出量の計算に用いた排出原単位を示す原単位IDとを含む排出量情報を作成して排出量記憶部に登録することができる。
出力部240は、計算した排出量を出力する。出力部240は、使用ユーザ記憶部を参照して、出力先のユーザ(例えば、ユーザ端末100からアクセスして現在管理サーバ200にログインしているユーザ)が、当該排出量の計算に用いた排出原単位が使用可能か否かを判定することができる。出力部240は、ユーザが排出原単位を使用可能である場合には、排出量に対応付けて、当該排出量の計算に用いた活動量及び排出原単位の少なくともいずれかを出力することができる。
出力部240は、ユーザが排出原単位を使用可能でない場合には、排出量の計算に用いた活動量及び排出原単位のいずれも出力しない。出力部240は、出力先のユーザが排出原単位を使用可能でない場合に、活動量及び排出原単位をマスクして出力するようにしてもよい。
<動作>
図33は、排出量の計算処理の流れを説明する図である。管理サーバ200は、ユーザが使用可能な排出原単位のバージョンを表示する(S3301)。管理サーバ200は、例えば、ユーザ端末100から管理サーバ200にログインしているユーザを示すユーザIDに対応する原単位名及びバージョンを使用ユーザ記憶部から読み出し、読み出した原単位名及びバージョンを表示する画面データをユーザ端末100に送信することができる。このとき管理サーバ200は、活動量の一覧をユーザ端末100に送信することもできる。
管理サーバ200は、ユーザから、活動量及び使用する排出原単位の指定を受け付ける(S3302)。排出原単位は、ステップS301で送信した原単位名及びバージョンの指定を受け付けるようにしてもよいし、ステップS301で送信した原単位名及びバージョンに対応する活動特定情報及び排出原単位の指定(例えば、原単位IDにより指定することができる。)を受け付けるようにしてもよい。なお、管理サーバ200は、ステップS301で送信した原単位名及びバージョンとは異なる排出原単位については受け付けないようにすることができる。
管理サーバ200は、指定された活動量と排出原単位とを乗じて排出量を計算し(S3303)、活動量、排出原単位、及び排出量を含む排出量情報を作成して排出量記憶部に登録する(S3304)。
図34は、排出量の出力処理の流れを説明する図である。管理サーバ200は、排出量記憶部に記憶されている排出量情報を読み出し、読み出した排出量情報に含まれる排出量を出力する(S3401)。管理サーバ200は、例えば、ユーザ端末100から管理サーバ200にログインしているユーザを示すユーザIDに対応する企業IDを取得し、取得した企業IDに対応する排出量情報を排出量記憶部から読み出すようにすることができる。管理サーバ200は、ユーザから時間情報の指定を受け付けて、指定された時間情報に対応する排出量情報に絞込を行うなどしてもよい。
管理サーバ200は、出力した排出量が含まれる排出量情報に含まれる原単位IDに対応する原単位名及びバージョンを排出原単位記憶部から特定する(S3402)。管理サーバ200は、ユーザを示すユーザIDと、特定した原単位名及びバージョンとに対応する使用可否フラグを使用ユーザ記憶部から読み出し、読み出した使用可否フラグに基づいてユーザが当該排出原単位を使用可能か否かを判定する(S3403)。
ユーザが排出原単位を使用可能である場合(S3403:YES)、管理サーバ200は、ユーザの数が特定数以下であるか否かを判断する(S3404)。例えば、IDEAのライセンスが1ライセンスである場合、特定数は3であり、ライセンスが2である場合、特定数は6である。ライセンスの数に応じて特定数は、例えば、3の倍数に設定される。なお、S3404は、ライセンスに基づき使用ユーザの数が限定される場合にだけ適用されるため、使用ユーザの数に限定がない場合は、本処理を行わずS3405の処理に移行する。
ユーザの数が特定数以下の場合(S3404:YES)、管理サーバ200は、排出量とともに、対応する排出原単位及び活動量を出力する(S3405)。一方、ユーザの数が特定数を超える場合(S3404:NO)、管理サーバ200は、対応する排出原単位及び活動量についてマスク出力する(S3406)。また、S3403でユーザが排出原単位を使用可能でない場合(S3403:NO)も、管理サーバ200は、対応する排出原単位及び活動量についてマスク出力する(S3406)。
図35は、排出量の出力例を示す図である。同図の例では、石炭消費に関する排出原単位について販売に係る使用制限が設けられていることを想定する。排出原単位を使用可能である場合には、同図(a)に示すように、活動量及び排出原単位が排出量とともに表示されている。しかしながら、石炭消費に関する排出原単位についてユーザに使用許諾がされていない場合には、同図(b)に示すように、活動量及び排出原単位の両方についてマスク出力される。これにより、使用許諾がされていないユーザは、排出原単位を画面上で確認することができず、また排出量から排出原単位を逆算することもできない。
このようにして、第21機能の情報処理システムによれば、使用許諾が設定されている排出原単位を適切に利用することができる。
なお、排出原単位の使用が許諾されている場合であっても、使用可能な人数が制限されている場合は、以下のように構成する。管理サーバ200は、ユーザが排出原単位の使用が許諾されているユーザ、つまり排出原単位を使用可能である場合、特定数のユーザ(例えば、3人のユーザ)に対して活動量及び排出原単位の少なくともいずれかと排出量との情報を出力する。一方、特定数を超えるユーザに対しては、管理サーバ200は、活動量及び排出原単位のいずれも出力しない。このようにすることで、使用可能な人数に対してのみ活動量、排出原単位、排出量の情報を表示させることができる。なお、ユーザ数が特定数を超えない場合であっても、ユーザが排出原単位の使用が許諾されているユーザに対して、排出原単位の表示を制限できる機能を有している。排出原単位の表示を制限できる機能を設定した場合は、ユーザ端末100で排出原単位や排出量が表示されないだけでなく、エクスポートしたデータにおいても排出原単位や排出量が出力されないようになっている。
なお、ユーザ単位で排出原単位の使用可否が設定されるものとしたが、企業ごとに同時使用可能数を設定することもできる。この場合、管理サーバ200は、オンライン数特定部と、組織情報記憶部と、をさらに備えることができる。
記憶部230を構成する使用ユーザ記憶部は、ユーザが所属する組織を特定する組織特定情報及び同時可能な利用可能数を記憶する。
記憶部230を構成する組織情報記憶部は、ユーザごとに所属する組織を特定する企業IDを記憶する。
分析部280を構成するオンライン数特定部は、情報処理システムにアクセス中の、同一組織に所属するユーザの数であるオンライン数を特定する。オンライン数特定部は、管理サーバ200にログインしているユーザのうち、特定の企業IDに対応する人数をカウントすることができる。
出力部240は、組織情報記憶部を参照して、出力先のユーザが所属する組織(企業ID)を特定し、企業IDに対応する利用可能数が、オンライン数以上である場合に、排出原単位を使用可能と判断することができる。
温室効果ガスの排出量の算定処理は以下の通りである。
(1)管理サーバ200は、情報処理システムにログインしているユーザIDに対応する排出原単位とそのバージョンをユーザ端末100に表示するよう排出原単位とバージョンの情報を出力する。
(2)管理サーバ200は、ユーザから活動量及び使用する排出原単位の指定を受け付ける。
(3)管理サーバ200は、指定された活動量と排出原単位とを乗じて温室効果ガスの排出量を計算し、活動量、排出原単位、及び排出量を含む温室効果ガスの排出量情報を生成する。排出量情報は、活動量、排出原単位、排出量が対応付けられた情報である。
(4)管理サーバ200は、生成した温室効果ガスの排出量情報を情報処理システム内に登録する。
温室効果ガスの排出量の算定結果の出力処理は以下の通りである。
(1)管理サーバ200は、ユーザから温室効果ガスの排出量情報の出力を受け付ける。
(2)管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量情報の出力を指定したユーザが、二次データのDBの使用権限者に該当するか否かを判定する。換言すると、ユーザが二次データのDBを使用可能か否か判断する。
(3)管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量情報の出力を指定したユーザが二次データのDBの使用権限者に該当すると判定した場合、活動量と排出原単位の情報を出力し、ユーザ端末100にこれらを表示するとともに温室効果ガスの排出量の情報を出力してユーザ端末100で排出量の値が表示可能となるように処理する。
(4)管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量情報の出力を指定したユーザを二次データのDBの使用権限者に該当しないと判定した場合、活動量と排出原単位の情報を出力せず(ユーザ端末100で表示不能)に温室効果ガスの排出量の情報を出力してユーザ端末100で排出量の値が表示可能となるように処理する。
管理サーバ200の各種表示の制限処理は以下の通りである。
(1)管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量情報の出力を指定したユーザが二次データのDBの使用権限者に該当しないと判定した場合、活動量と排出原単位の表示を制限して温室効果ガスの排出量を出力する。活動量と排出原単位の表示を制限するとは、通常の場合において「活動量」、「排出原単位」、「排出量」の情報を各々出力するが、「活動量」と「排出原単位」は、対応する値を出力せず、「排出量」に対応する値のみ出力することを意味する。
(2)管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量情報の出力を指定したユーザが二次データのDBの使用権限者に該当しないと判定した場合、登録されている(記憶部230に記憶している)二次データのDBの係数値を使用権限者に該当しないユーザが確認できないように制限する。二次データのDBの係数値を使用権限者に該当しないユーザが確認できないように制限するとは、「排出原単位」のみ対応する値を出力せず、「活動量」と「排出量」に対応する値は出力することを意味する。
(3)管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量情報の出力を指定したユーザが二次データのDBの使用権限者に該当しないと判定した場合、表示するデータから排出係数が推認されないように表示を制限する。表示するデータから排出係数が推認されないように表示を制限するとは、通常の場合において「活動量」、「排出原単位」、「排出量」の情報を各々表出力するが、「活動量」と「排出量」に対応する値を出力することで、「排出原単位」が推認されてしまうため、「活動量」と「排出原単位」とに対応する値を出力せず、「排出量」に対応する値のみ表示することを意味する。
第21機能を用いることで、一次データのDBと二次データのDBの両方がマスタデータとして登録されている情報処理システムにおいて、二次データのDBの利用許諾の権限をもつユーザと利用許諾の権限をもたないユーザを適切に管理することができる。また、二次データのDB利用権限をもつユーザと二次データのDB利用権限をもたないユーザとが共存しながら二次データのDBを利用することができる環境を提供することができる。
次に、任意の2以上のIDEA項目を選択した場合に合計の活動量を表示する機能について、図35(c)を用いて説明する。本例では、トマト類に属する複数の項目のうちミニトマトと大玉トマトの項目を選択した場合を説明する。なお、この2項目に限定されず、中玉トマトなどの項目も含まれる。一のIDEA項目のみ選択した場合であれば、IDEAの排出原単位が表示されないよう(図35(b)に示すよう)に「活動量」、「排出原単位」が表示されない。一方、複数のIDEA項目を選択した場合、図35(c)に示すように、「排出原単位」は表示しないが、「活動量」は表示するよう構成している。「活動量」は、X1、Y1の表示は行わず、ミニトマトと大玉トマトの合計である「X1+Y1」を表示する。なお、ミニトマトと大玉トマトの排出原単位が同じ場合、管理サーバ200は、「X1+Y1」の値の出力(表示)を制限するようにしている。「排出原単位」について、X2、Y2の表示は行わず、ミニトマトと大玉トマトの合計である「X2+Y2」も表示しない。「排出量」について、X2、Y2の表示は行い、ミニトマトと大玉トマトの合計である「X2+Y2」も表示する。このように複数のIDEA項目を選択した場合は、「排出量」と「活動量」とを表示しても正確な「排出原単位」を割り出すことができないので、「活動量」を表示することができる。
また、二次データのDBの使用権限者に該当しないと判定されたユーザに対して、二次データのDBを非表示としつつも、その二次データのDBを用いて算定した温室効果ガスの排出量を表示させる方法として、管理サーバ200が排出原単位データに一定のノイズを加える処理をして、排出原単位の数値の最上位にある値以外は元の排出原単位と関係のない値を表示することもできる。例えば、ある対象物の正確な排出原単位が、0.12345tN2O/tとする。この場合、最上位である小数点第1位の値であり1は変更せず、それ以外の小数点第2位以下の値である2、3、4、5を変更する。ノイズを加える処理を実行した変更後の排出原単位は、例えば、0.13456tN2O/tとする。この例において、ノイズを加える処理において、0.01111をノイズ値としている。ノイズを加える処理は、-N~+Nの範囲でノイズを与えることができる。ノイズを加える処理には、最上位の値が変更されないような範囲に調整する調整処理も含まれる。また、排出原単位の項目間における累積誤差が一定範囲内に収まるように区間を制限した乱数を生成し、この乱数値を用いてノイズを与える処理を実行してもよい。このように、一定のノイズを加える処理を実行することで、おおよその値であるが排出原単位の値を報知することができる。なお、排出原単位の使用が許諾されている場合であっても、使用可能な人数が制限されている場合、管理サーバ200は、ユーザが排出原単位の使用が許諾されているユーザ、つまり排出原単位を使用可能である場合、特定数のユーザ(例えば、3人のユーザ)に対して活動量及び排出原単位の少なくともいずれかと排出量との情報を出力する。一方、特定数を超えるユーザに対しては、管理サーバ200は、活動量及び排出原単位のいずれも出力しない。このようにすることで、使用可能な人数に対してのみ活動量、排出原単位、排出量の情報を表示させることができる。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210と、出力部240と、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第21機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目U1(P067)]
温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を記憶する活動量記憶部と、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、前記排出原単位を使用可能なユーザを特定するための情報を記憶する使用ユーザ記憶部と、前記活動量に前記排出原単位を乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、前記使用ユーザ記憶部を参照して、出力先のユーザが前記排出原単位を使用可能か否かを判定する判定部と、前記出力先のユーザが前記排出原単位を使用可能である場合には、前記活動量及び前記排出原単位の少なくともいずれかと前記排出量とを出力し、前記出力先のユーザが前記排出原単位を使用可能でない場合には、前記活動量及び前記排出原単位のいずれも出力せずに前記排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目U1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目U2]
前記出力部は、前記出力先のユーザが前記排出原単位を使用可能でない場合には、前記活動量及び前記排出原単位をマスクして出力すること、を特徴とする、項目U1に記載の情報処理システム。
[項目U3]
前記使用ユーザ記憶部は、前記ユーザが所属する組織を特定する組織特定情報及び同時可能な利用可能数を記憶し、前記ユーザごとに所属する前記組織を特定する前記組織特定情報を記憶する組織情報記憶部と、前記情報処理システムにアクセス中の前記組織に所属するユーザの数であるオンライン数を特定するオンライン数特定部と、を備え、前記出力部は、前記組織情報記憶部を参照して前記出力先のユーザが所属する前記組織を特定し、前記組織に対応する前記利用可能数が、前記オンライン数以上である場合に、前記排出原単位を使用可能と判断すること、を特徴とする、項目U1に記載の情報処理システム。
[項目U4]
前記排出原単位記憶部は、前記排出原単位のセットを特定するセット特定情報に対応付けて前記活動ごとの前記排出原単位を記憶し、前記使用ユーザ記憶部は、前記セット特定情報と、前記セット特定情報により特定される前記セットに含まれる前記排出原単位を使用可能な前記ユーザを特定するための情報とを対応付けて記憶し、前記排出量計算部は、前記出力先のユーザとは異なる入力ユーザから前記セット特定情報の指定を受け付け、前記使用ユーザ記憶部を参照して、前記入力ユーザが、指定された前記セット特定情報に対応する前記排出原単位を使用可能であるか否かを判定し、使用可能である場合に、指定された前記セット特定情報により特定される前記セット及び前記活動量に係る前記活動に対応する前記排出原単位を前記排出原単位記憶部から読み出し、読み出した前記排出原単位に前記活動量を乗じて前記排出量を算出すること、を特徴とする項目U1に記載の情報処理システム。
[項目U5(P068)]
温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を記憶する活動量記憶部と、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、前記排出原単位を使用可能なユーザを特定するための情報を記憶する使用ユーザ記憶部と、前記活動量に前記排出原単位を乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、前記使用ユーザ記憶部を参照して、出力先のユーザが前記排出原単位を使用可能か否かを判定する判定部と、前記出力先のユーザが前記排出原単位を使用可能である場合には、特定数のユーザに対して前記活動量及び前記排出原単位の少なくともいずれかと前記排出量とを出力する一方、特定数を超えるユーザに対して前記活動量及び前記排出原単位のいずれも出力せずに前記排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目U6]
前記出力部は、前記出力先のユーザが特定数を超える場合であって、複数の排出量を出力する場合、前記複数の排出量の合計に対応する前記活動量を出力可能とすること、を特徴とする、項目U5に記載の情報処理システム。
[項目U7]
各々の排出量の前記排出原単位が同じ場合、前記複数の排出量の合計に対応する前記活動量を出力しないこと、を特徴とする、項目U6に記載の情報処理システム。
<<コンスト機能(第22機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第21機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第22機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。工事現場では複数の業者が作業を行っており排出量を把握することは難しいとの課題がある。第22機能は、工事現場の排出量を計算することができる技術を提供することを目的とする。
以下、第22機能に係る情報処理システムについて説明する。第22機能の情報処理システムは、工事現場における温室効果ガスの排出量を求めようとするものである。第22機能では、工事は、建設業界の工事を想定する。建設は土木であっても建築であってもよい。第22機能では、工事に係る作業ごとの排出量を算出する。また、第22機能の情報処理システムは、計画時の排出量と、実際の工事作業時の排出量とを計算して提示することにより、温室効果ガスに係る予実管理を行えるようにしている。
図3を用いて、第22機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(工事計画記憶部、排出係数記憶部、作業実績記憶部、排出量記憶部)と、計算部210(排出量計算部、排出実績計算部)と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する工事計画記憶部は、工事の計画に関する情報(以下、工事計画情報という。)を記憶する。工事計画情報は、工事現場を特定する情報(現場ID)と、当該工事現場における工事において行われる予定の作業を特定する情報(作業特定情報)と、各作業に係る予定された活動量とを含むことができる。また、工事計画情報には、作業を実行する予定の作業者(作業者個人であってもよいし、作業者が所属する事業者であってもよい。本実施形態では、事業者とする。)を特定する情報(事業者ID)を含めることができる。
なお、工事計画記憶部は、例えば、既存の工事計画に関する管理を行うシステムと、計画された作業ごとの排出量の管理を行うシステムとから構成するようにしてもよい。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、工事に係る作業ごとの排出係数を記憶する。排出係数は、工事の作業に係る活動量に乗じて、当該作業による温室効果ガスの排出量を計算するための値である。排出係数記憶部は、作業者(事業者ID)及び作業(作業特定情報)ごとに、排出係数を記憶することができる。
記憶部230を構成する作業実績記憶部は、工事において行われた作業に関する情報(以下、作業実績情報という。)を記憶する。作業実績情報には、作業者を特定する情報(事業者ID)と、工事において行われた作業を特定する情報(作業特定情報)と、作業に係る活動量の実績値とを含めることができる。また、作業実績情報には、作業を実行した作業者を特定する情報(事業者ID)を含めることができる。
<機能部>
計算部210を構成する排出量計算部は、温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、工事計画に含まれる作業に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した排出係数を、工事計画情報に含まれる作業に対応する活動量に乗じて、作業ごとの排出量の計画値を計算することができる。排出量計算部はまた、全ての作業による排出量の計画値を合計して当該工事現場における工事による排出量の計画値を計算することもできる。
排出量計算部は、作業及び作業者に応じた排出量の計画値を計算するようにしてもよい。排出量計算部は、工事において行う予定の作業及び当該作業を実行する予定の作業者ならびに活動量を工事計画記憶部から取得し、取得した作業及び作業者に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、活動量に排出係数を乗じて、作業及び作業者に対応する排出量の計画値を計算することができる。
計算部210を構成する排出実績計算部は、工事における実際の排出量を計算する。排出実績計算部は、作業及び活動量の実績値を作業実績記憶部から取得し、取得した作業に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、活動量に排出係数を乗じて、作業及び作業者に対応する排出量の実績値を計算することができる。
また、排出実績計算部は作業者及び作業ごとの排出量の実績値を計算することもできる。排出実績計算部は、作業及び作業者ならびに活動量の実績値を作業実績記憶部から取得し、取得した作業及び作業者に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、活動量に排出係数を乗じて、作業及び作業者に対応する排出量の実績値を計算することができる。
出力部240は、工事現場における排出量の計画値と実績値とを出力することができる。出力部240はまた、作業ごとに排出量の計画値と実績値とを出力することができる。出力部240また、作業及び作業者ごとに排出量の計画値と実績値とを出力することができる。
<動作>
次に、図36を用いて、工事現場における排出量を計算する処理を説明する。管理サーバ200は、工事計画情報に含まれる作業ごとの活動量の計画値を取得する(S3601)。次に、管理サーバ200は、作業に対応する排出係数を乗じて排出量を計算する(S3602)。次に、管理サーバ200は、作業実績情報に含まれる作業ごとの活動量の実績値を取得する(S3603)。次に、管理サーバ200は、作業に対応する排出係数を乗じて排出量を計算する(S3604)。なお、作業及び作業者ごとに排出量の計画値と実績値とを計算するようにしてもよい。次に、管理サーバ200は、排出量の計画値と実績値とを作業(及び作業者)ごとに出力する(S3605)。このようにして、第22機能の管理サーバ200は、工事現場における排出量を計算することができる。
管理サーバ200の計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第22機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目V1]
工事において行われる予定の作業を特定する情報及び前記作業に係る予定された活動量を含む工事計画を記憶する工事計画記憶部と、前記工事に係る前記作業ごとに、当該作業による温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記工事計画に含まれる前記作業に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を、前記作業に係る前記活動量に乗じて前記作業による前記排出量を計算し、全ての前記作業による前記排出量を合計して前記工事による前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目V1は、温室効果ガスの排出主体の工事主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目V2]
項目V1に記載の情報処理システムであって、前記工事において行われた前記作業を特定する情報及び前記作業に係る前記活動量の実績値を含む作業実績を記憶する作業実績記憶部と、前記作業に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数に前記実績値を乗じて、前記作業よる前記排出量の実績値を計算する排出実績計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目V3]
項目V1に記載の情報処理システムであって、前記工事計画には、前記作業を実行する予定の作業者を特定する情報が含まれ、前記排出係数記憶部は、前記作業者及び前記作業ごとに、前記排出係数を記憶し、前記排出量計算部は、前記工事計画に含まれる前記作業及び当該作業を実行する予定の前記作業者に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出すこと、を特徴とする情報処理システム。
[項目V4]
項目V2に記載の情報処理システムであって、前記作業実績には、前記作業を実行した作業者を特定する情報が含まれ、前記排出量計算部はさらに、前記作業実績に含まれる前記作業及び当該作業を実行した前記作業者に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出すこと、を特徴とする情報処理システム。
<<ロジ機能(第23機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第22機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第23機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。物流は複数の輸送業者によって行われることから排出量の計算をどのように行うべきかが定められていないとの課題がある。第23機能は、物流に係る温室効果ガスの排出量を適切に計算することができる技術を提供することを目的とする。
以下、第23機能に係る情報処理システムについて説明する。第23機能の情報処理システムは、物流に関する温室効果ガスの排出量を算出しようとするものである。とくに、第23機能の情報処理システムは、物流に係る荷物1つずつの排出量を算出する。
本実施形態では、荷主が物流を管理する輸送業者(以下、荷主から依頼を受けた輸送業者を事業主体という。)に荷物の輸送を依頼し、事業主体自身が荷物を輸送することはあれど、事業主体が他の輸送業者(以下、事業主体以外の輸送業者を単に輸送業者という。)に荷物の輸送を依頼することを想定する。なお、事業主体自身は輸送業者でなくてもよい。例えば、販売主や商社などが事業主体として荷主から荷物の輸送の依頼を受け付けるようにしてもよい。輸送業者では複数の事業主体からの荷物を混載して輸送することがある。本実施形態の情報処理システムでは、輸送業者による温室効果ガスの排出量を、特定の事業主体に紐付く荷物の積載量に応じて按分し、事業主体ごと、ひいては荷物ごとの排出量を算出する。
図3を用いて、第23機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(荷物情報記憶部、依頼量記憶部、荷物属性記憶部)と、取得部250(輸送情報取得部、自社排出量取得部)と、計算部210(排出量計算部、原単位計算部、排出量集計部)と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する荷物情報記憶部は、物流で配送する荷物に関する情報(以下、荷物情報という。)を記憶する。本実施形態において荷物は、荷主が配送を依頼する単位である。荷主は、例えば、12個の製品を配送する場合に、1つの製品を1つの荷物としてもよいし、12個の製品を梱包した1つのダンボール箱を1つの荷物としてもよい。荷物情報には、荷物の量が含まれる。荷物の量は、荷物のサイズ及び/又は重量で表すことができる。本実施形態では、荷物情報には、荷物を特定する情報(荷物ID)に対応付けて、事業主体を特定する情報(事業主体ID)と、サイズ及び/又は重量とが含まれる。配送中には、複数の荷物が1つのパレットやコンテナなどの容器に混載されることがある。なお、1つの荷物を分解して配送することはないものとする。
記憶部230を構成する依頼量記憶部は、荷主の依頼に関する情報(以下、依頼情報という。)を記憶する。依頼情報には、事業主体を特定する事業主体IDと、事業主体が荷物の配送を依頼した輸送業者を特定する情報(輸送業者ID)と、当該荷物に係る荷主を特定する情報(荷主ID)と、輸送業者に依頼した荷物の量(サイズ及び/又は重量)と、荷物を積載した梱包やパレット、コンテナなどの容器の数とを含む。
記憶部230を構成する荷物属性記憶部は、荷物の属性に関する情報(以下、荷物属性情報という。)を記憶する。荷物属性情報には、荷物を特定する荷物ID、荷物の荷主を特定する荷主ID、ルート、及び輸送手段の少なくともいずれかを含む属性が含まれる。また、荷物属性情報には、荷物の数も含まれうる。
<機能部>
取得部250を構成する輸送情報取得部は、輸送業者が荷物を積んだ輸送手段に係る温室効果ガスの排出量、及び輸送手段における事業主体からの依頼分の割合を取得する。輸送情報取得部は、輸送手段ごとに排出量及び依頼分の割合を取得する。輸送情報取得部は、輸送業者及び輸送手段ごとの排出係数と、輸送業者の活動量とを取得して、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算するようにしてもよい。輸送情報取得部は、輸送業者に対して輸送を依頼した事業主体ごとの荷物の量(サイズ及び/又は重量)を取得して、荷物の量に応じて、特定の輸送業者からの依頼分の割合を算出するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、取得した輸送業者による排出量を、事業主体から輸送業者への依頼分の割合で按分して、特定の事業者に関する荷物の輸送に係る排出量を計算する。
取得部250を構成する自社排出量取得部は、事業主体自身が荷物に関して排出した温室効果ガスの排出量を取得する。
計算部210を構成する原単位計算部は、荷物1つごとの排出量(排出原単位)を計算する。原単位計算部は、輸送業者による排出量のうち事業主体からの依頼分(排出量計算部が計算した排出量)と、事業主体による排出量との合計値を算出し、合計値を荷物の量で割って、1つの荷物に係る排出原単位を計算する。原単位計算部は、荷物のサイズ又は重量を荷物情報記憶部から読み出し、読み出したサイズ又は重量で、上記の合計値を割ることにより、1つの荷物に係る排出量(排出原単位)を計算することができる。
計算部210を構成する原単位計算部は、上記の合計値を容器の数(対応する依頼情報に含まれる容器の数)で割った容器単位の排出量を計算し、容器単位の排出量を、容器に収容された荷物の数で割って、1つの荷物に係る排出量(排出原単位)を計算するようにしてもよい。容器単位の排出量を計算するにあたり、輸送情報取得部が、依頼分の割合に代えて、輸送業者から輸送した全ての容器(例えばパレット)の数を取得するようにし、原単位計算部は、全ての容器の数に対する、当該事業者が依頼した容器の数(事業者及び輸送業者に対応する依頼情報に含まれる容器の数)を、依頼分の割合として計算することができる。
計算部210を構成する排出量集計部は、排出量を集計する。排出量集計部は、特定の事業者に対応する荷物情報を荷物情報記憶部から読み出し、読み出した荷物情報に含まれる荷物IDに対応する属性を荷物属性情報記憶部から読み出し、読み出した属性ごとに、荷物の数に排出原単位を乗じることにより、ある事業主体が依頼を受けた荷物に係る排出量を集計することができる。
出力部240は、集計した排出量を出力する。出力部240は、属性ごとに、集計した排出量を出力することができる。出力部240は、例えば、ユーザ端末100に対して、属性ごとの排出量を送信することができる。
<動作>
次に、図37を用いて、荷物ごとの排出量を計算する処理を説明する。管理サーバ200は、輸送業者から、輸送業者の排出量と、事業主体から輸送業者への依頼分の割合とを取得する(S3701)。管理サーバ200は、事業主体に対応する依頼情報に基づいて、輸送業者を特定することができる。次に、管理サーバ200は、排出量に上記割合を乗じて、事業者が輸送業者に依頼した荷物に係る排出量(荷物ごとの排出量)を計算する(S3702)。次に、管理サーバ200は、計算した荷物ごとの排出量を、荷物の量で按分して、1つの荷物あたりの排出量(PCF)を計算する(S3703)。次に、管理サーバ200は、計算したPCFを、荷物の属性ごとに集計して出力する(S3704)。このようにして、第23機能の情報処理システムによれば、1つの荷物の配送が複数の輸送業者により行われるような物流においても、荷物ごとの排出量を計算することができる。
管理サーバ200の計算部210と、出力部240と、取得部250を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第23機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目W1]
事業主体が荷主からの依頼された荷物の全部又は一部の輸送を依頼した輸送業者が前記荷物を積んだ輸送手段に係る温室効果ガスの排出量、及び前記輸送手段における前記事業主体からの依頼分の割合を取得する輸送情報取得部と、取得した前記排出量を前記割合で按分して前記荷物の輸送に係る排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目W1は、温室効果ガスの排出主体の輸送手段の主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目W2]
項目W1に記載の情報処理システムであって、前記排出量を前記荷物の量で割って前記荷物に係る排出原単位を計算する原単位計算部をさらに備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目W3]
項目W2に記載の情報処理システムであって、前記輸送情報取得部は、第1の排出量を取得し、前記事業主体が前記荷物に関して排出した前記温室効果ガスの第2の排出量を取得する自社排出量取得部をさらに備え、前記原単位計算部は、前記第1及び第2の排出量を合計し、合計値を前記荷物の量で割って前記荷物に係る排出原単位を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目W4]
項目W2に記載の情報処理システムであって、前記荷物の量は、前記荷物のサイズ又は重量で表され、前記荷物ごとに前記サイズ又は前記重量を記憶する荷物情報記憶部を備え、
前記原単位計算部は、前記荷物の前記サイズ又は前記重量を前記荷物情報記憶部から読み出し、読み出した前記サイズ又は前記重量で前記排出量を割って前記排出原単位を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
<<承認機能(第24機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第23機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第24機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、環境情報の承認作業が行われている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められており、環境情報としての二酸化炭素等の排出量の承認経路が一つしか設定できないため、承認作業が煩雑になるという課題がある。第24機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができ、承認作業の管理工数を削減することができる機能を提供することを目的とする。
地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)の要請により、事業者は自らの事業活動に伴って発生している温室効果ガスの排出量を算定し、その結果を行政庁に報告している。また、近年、上場会社の一部に対して、温室効果ガスの排出量等の非財務情報を開示するように義務が課されている。温室効果ガスの排出量を算定する事業者において、本社以外の拠点(支店・営業所・工場等)を有する事業者は、本社から排出される温室効果ガスの排出量だけではなく拠点(支店・営業所・工場等)から排出される温室効果ガスの排出量も算定しなければならない。このような事業者が自社で排出される温室効果ガスの排出量を行政庁に報告し、または非財務情報として投資家に開示する場合、一般的な手順として、(1)拠点(支店・営業所・工場等)ごとに温室効果ガス排出量を算定→(2)算定結果を拠点長(支店長・営業所長・工場長等)が承認→(3)算定結果を本社へ提出→(4)本社で算定結果を集計→(5)集計データを決裁者が承認→(6)温室効果ガス排出量を行政庁へ提出し、非財務情報として投資家に開示となる。温室効果ガスの排出量を算定するときには、「活動項目」と「活動量」を正確に入力しなければならないため、拠点(支店・営業所・工場等)で作成された算定データに自社の事業活動と対応している「活動項目」の抜け漏れや「活動量」に誤値があるか否かを確認し、正確な算定データとして然るべき決裁者の承認を得たうえで社内に提出し、または社外に開示する必要がある。そのため、上記手順の(2)と(5)が必要となる。多くの事業者は、温室効果ガスの排出量を算定するためにシステムを用いている。従来のシステムは、一の承認経路しか設定することができず複数の承認経路を設定することができなかったため、一の承認経路に複数の拠点を設定していた。その結果、設定対象となる拠点に紐づくユーザ全員を承認経路に登録しておかなければならず、多大なユーザ登録作業が発生していた。また、拠点に紐づくユーザの登録漏れがあると、承認処理でエラーが発生してしまう問題もあった。
図3を用いて、第24機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(拠点情報記憶部、排出量記憶部)と、実行部290(承認者設定部、承認経路設定部、承認経路選択部、承認実行部)と、入力部220と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体を示す情報を記憶する。拠点情報記憶部は、事業主体のうち第1の事業主体(例えば、A拠点)を示す情報、第2の事業主体(例えば、B拠点)を示す情報、第3の事業主体(例えば、C拠点)を示す情報を記憶する。拠点情報記憶部は、3つの拠点を示す情報のみを記憶するものではなく、複数の拠点を示す情報を記憶することができる。拠点情報記憶部は、他の機能で説明した拠点情報記憶部と同じである。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、事業主体の温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、第1の事業主体の排出量を示す情報、第2の事業主体の排出量を示す情報、第3の事業主体の排出量を示す情報を記憶する。排出量記憶部は、3つの拠点の排出量を示す情報のみを記憶するものではなく、複数の拠点の排出量を示す情報を記憶することができる。排出量記憶部は、他の機能で説明した排出量記憶部や排出量情報記憶部と同じである。
実行部290を構成する承認者設定部は、事業主体の温室効果ガスの排出量を確認して承認する承認者を設定する。事業主体の温室効果ガスの排出量は、算定データとして説明する。拠点の算定データは、拠点算定データとして説明する。承認者設定部は、設定した承認者を記憶部230に登録することができる。例えば、A拠点の排出量を確認して承認する承認者を設定する。承認者は、承認権限を有するユーザである。承認者は、その事業主体に属する者(例えば、A拠点の者)を設定するが、他の拠点である他の事業主体に属する者(例えば、B拠点の者)も設定することができる。承認者(A拠点の者)に代えて承認者(B拠点の者)にすることもできるし、承認者(A拠点の者)に加えて承認者(B拠点の者)を設定することもできる。
実行部290を構成する承認経路設定部は、算定データを確認して承認する承認経路(例えば、ワークフロー)を設定する。承認経路設定部は、複数の承認経路を設定可能である。承認経路設定部は、設定した承認経路を記憶部230に登録することが可能である。例えば、A拠点の排出量を確認して承認する承認経路として、B拠点の承認者を設定しない第1の承認経路と、B拠点の承認者を設定する第2の承認経路とを設定可能とする。この場合、第1の承認経路の承認者は、A拠点の者であるが、他拠点の者を追加してもよいし、A拠点の者の代わりに他拠点の者を設定してもよい。また、第2の承認経路の承認者は、B拠点の者であるが、他拠点の者を追加してもよい。承認経路設定部は、拠点ごとの承認経路を設定し、承認経路を自由に構築することができる。承認経路設定部は、拠点の管理者権限を有するユーザが、承認経路を設定できる。承認経路設定部は、承認者以外のユーザに共有する経路(例えば報告先)を設定することができる。
実行部290を構成する承認経路選択部は、承認経路を選択する。承認経路選択部は、選択した承認経路を記憶部230に登録することができる。複数の承認経路が設定されている場合、例えば、第1の承認経路、第2の承認経路が設定して登録されている場合、承認経路選択部では、第1の承認経路、第2の承認経路の何れかを選択可能である。第1、第2の承認経路を設定する場合、第1、第2の承認経路以外の承認経路を選択することができる。複数の承認経路が設定されていない場合、例えば、第1の承認経路のみが設定して登録されている場合、承認経路選択部では、第1の承認経路のみが選択可能であり、その他の承認経路は選択不可である。なお、承認経路選択部は、承認経路設定部の一部の機能としてもよい。承認経路を選択した後は、承認経路の登録完了ボタンを押すことで、回送、回付する承認経路を設定して登録することができる。
実行部290を構成する承認実行部は、算定データを確認して承認する承認者が、承認ボタンなどを押したことに基づき「承認」を実行する。承認実行部は、承認者による差戻しボタンを押したことに基づき「差戻し」を実行する。「承認」や「差戻し」は、承認ボタンや差戻しボタンを押すことに基づき実行される機能に限定されない。各承認経路において、承認者が「承認」または「差戻し」をする。承認者は、テンプレートの最低限入力されている箇所である排出量を確認することができる。
入力部220は、承認者、承認を依頼したユーザ、これら以外のユーザの入力を受け付けることができる。例えば、承認者は、「承認」または「差戻し」をする際に、コメントが入力可能である。入力部220は、他の機能で説明した入力部と同じである。第24機能では、テンプレート機能で説明した入力の機能も備えている。
出力部240は、承認者設定部、承認経路設定部、承認経路選択部、承認実行部の情報を出力し、各ユーザが視認可能なように各端末に情報を出力する。出力部240は、他の機能で説明した出力部と同じである。承認実行部の情報を出力する場合、承認者が情報処理システムにログインすると、承認待ち案件の数が表示されるように情報を出力する。承認待ち案件の数が表示は、文字の表示態様(色を変更したりフォントの大小を変更)で未処理案件の数を強調させることができる。出力部240は、承認者に回送されたときに、承認者にメールで通知することができる。また、出力部240は、承認者によって「差戻し」されたときには、承認を依頼したユーザに差戻しされた旨をメールで通知することができる。また、出力部240は、承認を依頼したユーザであるユーザが「申請取消」をすると、少なくとも承認者を含む関係者に申請が取消された旨をメールで通知することができる。
<動作>
図38は、承認経路を設定する処理の流れを説明する図である。管理サーバ200は、事業主体の排出量を確認して承認する承認者を設定して登録する(S3801)。次に、管理サーバ200は、事業主体の温室効果ガスの排出量を確認して承認する承認経路を設定して登録する(S3802)。承認経路は、後述する(例)で示すように複数のパターンを設定可能である。次に、管理サーバ200は、複数の承認経路が登録されているか否かを判断する(S3803)。複数の承認経路が登録されている場合(S3803でYES)、管理サーバ200は、複数の承認経路を選択可能とする(S3804)。一方、複数の承認経路が登録されていない場合(S3803でNO)、管理サーバ200は、登録されている一の承認経路のみを選択可能とする(S3805)。次に、管理サーバ200は、承認経路の登録完了ボタンが押されたことに基づき、回送する承認経路を設定して登録する(S3806)。所定時間が経過したことに基づき、回送する承認経路を設定して登録するようにしてもよい。なお、複数の承認経路が登録されていない場合(S3803でNO)、登録されている承認経路を選択可能とせずに回送する承認経路を登録することもできる。
なお、算定データは、種別、年月、拠点でユニークに承認依頼をすることができる。また、A拠点の承認経路にB拠点の担当ユーザ(B拠点の承認者)が設定されていた場合、B拠点の担当ユーザがA拠点の担当ユーザ(A拠点の承認者)の権限を兼任しているときには、承認者として設定することができる。一方、B拠点の担当ユーザが、A拠点の承認者の権限を兼任していないときには承認者に設定することができない。A拠点の承認者の権限を兼任していない場合、管理サーバ200は、B拠点の担当ユーザを承認者として設定しないこともできるし、B拠点の担当ユーザを設定した場合であっても回送しないようにすることもできる。このようにすることで、間違えて承認経路に別拠点の担当ユーザを設定してしまってもエラーにならない。また、拠点に紐づくユーザの登録漏れ(例えば、ユーザが多い場合や少ない場合など)があると、承認処理でエラーとなるが、申請を取り下げることでエラーを解除することができる。
承認経路は、以下の例に示すように設定することができる。
(例)
承認経路1(ステップ1 拠点内承認)
A拠点算定データ入力担当→A拠点長(承認者)
B拠点算定データ入力担当→B拠点長(承認者)
C拠点算定データ入力担当→C拠点長(承認者)
承認経路2(ステップ2 拠点承認)
A拠点長→拠点統括長(承認者) B拠点長→拠点統括長(承認者) C拠点長→拠点統括長(承認者)
承認経路3(ステップ3 本社承認)
拠点統括長→本社担当(承認者)
承認経路4(ステップ4 本社承認)
本社担当→本社決裁者(承認者)
月単位の算定データの承認の回送する承認経路は、承認経路1(ステップ1 拠点内承認)で対応する。年間の算定データの承認の回送する承認経路は、承認経路2(ステップ2 拠点承認)と承認経路3(ステップ3 本社承認)で対応する。算定データを外部に提出、開示するときの承認の回送する承認経路は、承認経路4(ステップ4 本社承認)を追加する。
このように複数の承認経路を設定することができ、また、複数の承認経路を組み合わせて新たな回送する承認経路を設定することもできる。また、拠点ごとに承認経路を設定することで、不要なユーザ登録作業の工数を削減することができる。さらに、承認経路の管理工数を削減することができる。
管理サーバ200の実行部290と、入力部220と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第24機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目X1(P072)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体を示す情報を記憶する記憶部(拠点情報記憶部)と、事業主体の温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、事業主体の温室効果ガスの排出量を確認して承認する承認者を設定する承認者設定部と、事業主体の温室効果ガスの排出量を確認して承認する承認経路を複数設定可能とする承認経路設定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目X1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目X2]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体のうち第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を記憶する記憶部(拠点情報記憶部)と、第1の事業主体及び第2の事業主体の温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、第1の事業主体の温室効果ガスの排出量を確認して承認する承認者を設定する承認者設定部と、第1の事業主体の温室効果ガスの排出量を確認して承認する承認経路として、第2の事業主体の承認者を設定しない第1の承認経路と、第2の事業主体の承認者を設定する第2の承認経路と、を設定可能とする承認経路設定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目X2は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目X3]
項目X2に記載の情報処理システムであって、第1の承認経路又は第2の承認経路を選択可能な承認経路選択部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目X4]
項目X2に記載の情報処理システムであって、第1の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報が入力可能なテンプレートを登録するテンプレート登録部と、第2の事業主体においてテンプレートを用いて第2の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を入力可能とする入力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目X5(P072)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体を示す情報を記憶する拠点情報記憶部と、事業主体のX情報を記憶する記憶部と、事業主体のX情報を確認して承認する承認者を設定する承認者設定部と、事業主体のX情報を確認して承認する承認経路を複数設定可能とする承認経路設定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目X5は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
<<排出原単位連携機能(第25機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第24機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第25機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出原単位に利用制限が設けられることがあるとの課題がある。第25機能は、適切に排出原単位を利用することのできる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第25機能に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の情報処理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出原単位(排出係数)を乗じて排出量を計算する。
図3を用いて、第25機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(拠点情報記憶部、活動量記憶部、排出原単位記憶部、使用ユーザ記憶部、排出量記憶部)、実行部290(排出原単位登録部)と、取得部250(活動量取得部、排出原単位取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体を示す情報を記憶する。拠点情報記憶部は、事業主体のうち第1の事業主体(例えば、本社やA拠点)を示す情報、第2の事業主体(例えば、子会社やB拠点)を示す情報、第3の事業主体(例えば、孫会社やC拠点)を示す情報を記憶する。拠点情報記憶部は、3つの拠点を示す情報のみを記憶するものではなく、複数の拠点を示す情報を記憶することができる。拠点情報記憶部は、他の機能で説明した拠点情報記憶部と同じである。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、対象物である使用商品の活動に係る活動量を記憶する。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。活動量記憶部は、活動量を識別する情報(活動量ID)と、排出主体を特定する情報(企業ID)と、温室効果ガスを排出する活動を特定する情報(活動特定情報)と、時間情報とに対応付けて、活動量を記憶することができる。活動特定情報は、活動を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータに活動の種類を一意に特定するID(活動ID)が設定される場合には、活動IDを活動特定情報とすることができる。また、データの種類と、データに含まれる項目の値に対する条件とを含む情報を活動特定情報とすることもできる。例えば、データが財務会計データである場合に、「財務会計データ」を指定する情報と、「勘定科目」が「旅費交通費」であり、摘要に「タクシー」が含まれるという条件を活動特定情報とすることができる。また、活動特定情報として、データを入力して活動を出力する関数や学習モデルなどを設定することもできる。時間情報は、活動が行われた期間を特定する情報である。時間情報は、例えば、日付や年、年度などとすることができる。活動量記憶部は、他の機能で説明した活動量記憶部と同じである。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を含む情報(以下、排出原単位情報という。)を記憶する。排出原単位は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)と、二次データ(一次データ以外のデータ)と、が存在する。本実施形態の排出原単位は、一次データを使用する者が第三者に共有した排出原単位を二次データとする。つまり、第1の事業主体(例えば、親会社やA拠点)で使用する排出原単位を第2の事業主体(例えば、子会社やB拠点)で使用できるように、第1の事業主体が第2の事業主体に排出原単位の情報を提供する。なお、第1の事業主体を子会社、第2の事業主体を親会社とすることもできる。このようにすることで、第1の事業主体で使用する排出原単位を第1の事業主体に関連する第2の事業主体で使用できるように、排出原単位を連携することができる。排出原単位情報には、排出原単位を識別する情報(原単位ID)と、排出原単位を提供するプロバイダを特定する情報(プロバイダID)と、排出原単位のセットを特定する情報(原単位名)と、排出原単位のセットのバージョンとに対応付けて、活動特定情報及び排出原単位が含まれうる。プロバイダIDは、第21機能で説明したとおりである。第25機能においては、排出原単位情報にプロバイダIDが含まれないようにしてもよい。排出原単位は、CFPで用いる排出原単位も含む。排出原単位記憶部は、他の機能で説明した排出原単位記憶部と同じである。
記憶部230を構成する使用ユーザ記憶部は、排出原単位を使用可能なユーザ(事業主体)を特定するための情報を記憶する。使用ユーザ記憶部は、例えば、ユーザを識別する情報(ユーザID)に対応付けて、当該ユーザが所属する排出主体を特定する企業ID、プロバイダを示すプロバイダID、当該プロバイダが提供する排出原単位のバージョン、及び、当該ユーザに対して、当該排出原単位の使用が許諾されているか否かを示す使用可否フラグを記憶する。出力元のユーザである第1の事業主体のユーザが、排出原単位の使用許諾を第2の事業主体のユーザに対して実行済みの場合は、使用が許諾されていることを示す使用許可フラグを記憶する。一方、使用が許諾されていない場合は、使用が許諾されていないことを示す使用不可フラグを記憶する。使用許可フラグが記憶されている場合、第2の事業主体のユーザは、排出原単位を使用することができる。使用不可フラグが記憶されている場合、第2の事業主体のユーザは、排出原単位を使用することができない。なお、使用許諾の方法は、情報処理システムで、第1の事業主体から第2の事業主体へ排出原単位の使用許可を出す例を示すが、メールなどで排出原単位の使用許可を第1の事業主体から第2の事業主体へ出力するようにしてもよい。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量に関する情報(以下、排出量情報という。)を記憶する。排出量情報には、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、スコープと、カテゴリと、当該排出量の計算に用いられた活動量及び排出原単位を示す活動量ID及び原単位IDと、排出量とを含めることができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。スコープ及びカテゴリは、上述した分類記憶部に登録されているスコープ及びカテゴリとすることができる。
取得部250を構成する活動量取得部は、事業主体の対象物である使用商品に関する活動量を取得する。本実施形態の対象物は、第1の事業主体および第2の事業主体で共通に使用する商品を例示する。活動量は、例えば、商品の個数、エネルギーの量、物流で運んだ距離など、関連企業から提供を受けた商品の量とすることができる。活動量取得部は、情報処理システムの活動量記憶部から活動量を取得することができる。活動量取得部は、ユーザ端末100から活動量の入力を受け付けるようにしてもよい。また、活動量取得部は、例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどにアクセスして、関連企業から仕入れた商品の数(量)を活動量として取得するようにしてもよい。
実行部290を構成する排出原単位登録部は、活動に関する排出原単位を排出原単位記憶部に登録する。排出原単位登録部は、例えば、第1の事業主体のユーザ端末100から出力された排出原単位を受信することができる。
出力部240は、第1の事業主体の対象物で使用する排出原単位や計算した排出量を出力する。出力部240は、使用ユーザ記憶部を参照して、出力先のユーザである第2の事業主体のユーザが、当該排出量の計算に用いた排出原単位が使用可能か否かを判定することができるが、出力部240とは別の分析部280を構成する判定部によって判定してもよい。この判定部は、使用ユーザ記憶部を参照して、第2の事業主体が出力された排出原単位を使用することが可能か否かを判定することができる。出力元のユーザである第1の事業主体のユーザが排出原単位の使用許諾を第2の事業主体のユーザにしている場合は、第2の事業主体のユーザは、排出原単位登録部に登録された排出原単位を使用することができる。出力部240は、第2の事業主体が排出原単位を使用可能である場合には、第2の事業主体に対して排出原単位を出力することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、活動量に排出原単位を乗じて排出量を計算する。排出量計算部は、判定部における判定の結果として第2の事業主体が排出原単位を使用可能である場合、活動量と出力された排出原単位とに基づき対象物に係る第2の事業主体の排出量を計算することができる。排出量計算部の基本的な機能は、第21機能と同じである。
<動作>
図39は、排出原単位を連携する処理を説明する図である。管理サーバ200は、第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を記憶する(S3901)。次に、管理サーバ200は、対象物に係る活動量を記憶する(S3902)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体の排出量の計算で使用する(使用した)排出原単位を第2の事業主体に対して出力する(S3903)。次に、管理サーバ200は、第2の事業主体が出力された排出原単位を使用することが可能か否かを判定する(S3904)。第2の事業主体が出力された排出原単位を使用することが可能な場合(S3904でYES)、排出原単位を第2の事業主体に対して提示する(S3905)。次に、管理サーバ200は、第2の事業主体の対象物に係る活動量と出力された排出原単位とに基づき第2の事業主体の対象物に係る排出量を計算する(S3906)。一方、第2の事業主体が出力された排出原単位を使用することができない場合(S3904でNO)、排出原単位を第2の事業主体に対して提示しない処理を実行する(S3907)。次に、管理サーバ200は、第2の事業主体の対象物に係る活動量と出力された排出原単位とに基づき第2の事業主体の排出量の計算ができない処理を実行する(S3908)。S3908では、計算ができないだけではなく、計算ができない旨を第2の事業主体のユーザに提示することができる。次に、管理サーバ200は、結果を出力する(S3909)。S3906を経由した場合は、排出量を提示するが、排出原単位も提示することができる。S3908を経由した場合は、排出量を提示せず、排出量が計算できない旨を提示する。
このようにすることで、第1の事業主体で使用する特定の対象物の排出原単位を第1の事業主体に関連する第2の事業主体でも使用できる。第2の事業主体は、特定の対象物の排出量の計算を、第1の事業主体から提供された排出原単位を用いて行うことができるので、関連した事業主体で特定の対象物の排出量の計算を容易にすることができる。
管理サーバ200の実行部290と、取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第25機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目Y1(P073)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体のうち第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を記憶する記憶部と、対象物に係る活動量を記憶する活動量記憶部と、対象物に係る温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、第1の事業主体の排出量の計算で使用する排出原単位を第2の事業主体に対して出力する出力部と、(第2の事業主体の対象物に係る)活動量と出力された排出原単位とに基づき第2の事業主体の排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目Y1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目Y2]
項目Y1に記載の情報処理システムであって、第2の事業主体が出力された排出原単位を使用することが可能か否かを判定し、判定の結果が排出原単位を使用可能である場合に、活動量と出力された排出原単位とに基づき第2の事業主体の(対象物に係る)排出量を計算可能とすることを特徴とする情報処理システム。
<<認証情報出力機能(第26機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第25機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第26機能の実施形態とし、以下に詳述する。
近年、事業者は持続可能な開発目標(SDGs)について積極的に取り組んでいる。その中でも、一般消費者向け製品(例えば、パーム油、コーヒーやチョコレート、不織布マスクなど)を製造している事業者においては、製品の付加価値を高めること及び企業価値を高めること目的とし、製品に使用する原材料を石油由来の非持続可能な原材料から持続可能(サスティナブル)な原材料であるバイオマス原材料へ切り替えることにより、環境に配慮した「持続可能な製品」の製造を推進している。事業者が製造する製品が「持続可能な製品」に該当することを証明するためには、バイオマス認証制度に則ったうえで第三者機関による認証が必要となる。この第三者機関による認証を得るためには、「持続可能な製品」を製造する事業者が原材料の供給者からバイオマス原材料証明書(供給される原材料がバイオマス原材料であることの証明)を取得したうえで、審査を受けなければならない。バイオマス原材料証明書は、「持続可能な製品」を製造する事業者と原材料供給者との間で原材料の取引ごとに授受されなければならず、バイオマス原材料証明書の作成、発行手続きや管理に多大な工数が発生してしまっている。そこで本機能は、サプライチェーンにおけるバイオマス原材料証明書の授受を容易にするシステムを提供とすることを目的とする。
第26機能では、対象物として、パーム油を例として説明するが、この他、コーヒーやチョコレート、不織布マスクなどのバイオマス原材料に係る対象物(以下、バイオマス製品という)であってもよい。パーム油は、生産段階での認証やサプライチェーンの段階での認証(SCCS認証という)の2つの認証を受けている。この認証は、第三者認証機関が実施している。SCCS認証は、認証パーム油を用いた製品を扱う製造、加工、流通過程で認証要求事項を満足しているか否かを認証する。また、海外から認証パーム油を仕入れる商社や油を加工する企業や商品を製造するメーカーなど、最終製品までの各工程が認証取得の対象となっている。第26機能は、第三者機関の認証機関の認証作業を容易にするために、サプライチェーンを構成する事業主体に対して認証用のデータを情報処理システムが提供することを目的としている。
図3を用いて、第26機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(拠点情報記憶部)と、取得部250(情報取得部)と、出力部240(情報提示部)と、生成部260(情報生成部)と、入力部220(情報入力部)を備える。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体を示す情報を記憶する。拠点情報記憶部は、事業主体のうち第1の事業主体(例えば、パーム油の製油所)を示す情報、第2の事業主体(例えば、パーム油の最終製品製造業者)を示す情報などを示す情報を記憶する。拠点情報記憶部は、2つの拠点を示す情報のみを記憶するものではなく、複数の拠点を示す情報を記憶することができる。拠点情報記憶部は、他の機能で説明した拠点情報記憶部と同じである。
取得部250を構成する情報取得部は、第1の情報と第2の情報を取得する。第1の情報は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する第1の事業主体が扱う第1の対象物(例えば、製油所が扱うパーム油やバイオマス製品)の認証のための情報を少なくとも含む情報である。また、第1の情報は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する第2の事業主体が扱う第2の対象物(例えば、製造業者や最終製品製造業者や小売業者が扱うパーム油やバイオマス製品)の認証のための情報を少なくとも含む情報である。認証のための情報は、例えば、SCCS認証で用いられる情報である。第1の情報は、例えば、SCCS認証のためのレポート(以下、認証レポート)、複数の外部の知見が示された情報群等である。
第2の情報は、事業主体の属性を示す情報である。事業主体が第1の事業主体の場合、第2の情報は、第1の事業主体の属性を示す情報である。事業主体が第2の事業主体の場合、第2の情報は、第2の事業主体の属性を示す情報である。第2の情報は、例えば、製油所、製造業者、最終製品製造業者、小売業者などの情報である。第2の情報は、各事業主体の属性情報の他、規模情報、業種の情報などの内部や外部の知見の情報等の各種情報とすることができる。
情報取得部が第1の情報や第2の情報を取得する方法は、1又は複数のユーザ端末100から入力された情報を取得する方法と、管理サーバ200が情報を取得する方法とを含む。管理サーバ200が取得する方法の場合は、第1の事業主体に対応した属性情報等に基づき、他の事業主体の規模情報やパーム油の認証のための情報等を取得する。また、管理サーバ200が取得する方法の場合は、第2の事業主体に対応した属性情報等に基づき、他の事業主体の規模情報やパーム油の認証のための情報等を取得する。例えば、第1の事業主体に対応した属性情報がパーム油の製油所の場合、パーム油の製油所である他の事業主体のパーム油の認証のための情報や規模情報を取得する。パーム油の認証のための情報は、例えば、SCCS認証を受けた他の事業主体が保有している(保有していた)情報等である。パーム油の認証のための情報は、認証レポートに記載する内容の情報であればよい。
生成部260を構成する情報生成部は、第1の事業主体に対応する第2の情報(例えば、製油所の情報)を、第3機能で説明した規模情報記憶部から読み出し、規模情報記憶部を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する他の事業主体(例えば、他の製油所)を特定し、特定した他の事業主体に対応するパーム油の認証のための情報(例えば、認証レポートに記載する内容の情報)を規模情報記憶部から読み出し、読み出したパーム油の認証のための情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、バイオマス原材料証明書やレビュー結果を反映させた認証レポートや新規の認証レポート)を生成する。
また、情報生成部は、第2の事業主体に対応する第2の情報(例えば、製油所の情報)を、第3機能で説明した規模情報記憶部から読み出し、規模情報記憶部を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する他の事業主体(例えば、他の製油所)を特定し、特定した他の事業主体に対応するパーム油の認証のための情報(例えば、認証レポートに記載する内容の情報)を規模情報記憶部から読み出し、読み出したパーム油の認証のための情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、バイオマス原材料証明書やレビュー結果を反映させた認証レポートや新規の認証レポート)を生成する。
第3の情報は、他の事業主体の認証レポートに記載する内容を反映させた情報(例えば、バイオマス原材料証明書)である。つまり、第3の情報は、他の事業主体の認証レポートに基づき作成される情報であり、管理サーバ200は、複数の他の事業主体の認証レポートを記憶し、これらの情報に基づき第3の情報を生成する。詳細には、複数の他の事業主体の認証レポートを生成部260によって分析し、分析結果に基づき第3の情報を生成する。なお、生成部260とは異なる機能としての分析部280を生成部260とは別に設け、分析部280で複数の他の事業主体の認証レポートを分析し、分析部280での分析結果に基づき、生成部260が第3の情報を生成するようにしてもよい。生成する第3の情報は、認証レポートそのものであってもよく、この場合、情報生成部は、新規の認証レポートを作成する。また、生成部260もしくは分析部280による複数の他の事業主体の認証レポートの分析は、自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)に実行させるようにしてもよい。
出力部240を構成する情報提示部は、第3の情報を提示する。情報提示部は、提示する第3の情報をユーザ端末100に出力送信し、ユーザ端末100で第3の情報を表示可能とする。また、ユーザ端末100に送信された第3の情報は、ユーザ端末100で編集、加工することができる。
入力部を構成する情報入力部は、ユーザ端末100から入力された第1の事業主体に対応する情報やユーザ端末100で編集、加工された第3の情報を管理サーバ200に入力する。管理サーバ200は、入力された第1の事業主体に対応する情報等を情報取得部によって取得する。
<動作>
図40は、第三者機関の認証を受けるための情報を生成して出力する処理を説明する図である。管理サーバ200は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体を示す情報を取得し、記憶する(S4001)。サプライチェーンを構成する複数の事業主体がある場合、例えば、2つの場合、第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を取得し、記憶する。次に、管理サーバ200は、対象物の認証のための情報を少なくとも含む第1の情報を取得する(S4002)。第1の事業主体が扱う第1の対象物と、第2の事業主体が扱う第2の対象物とがある場合、管理サーバ200は、第1の対象物の認証のための情報を少なくとも含む第1の情報(第1の情報A)と、第2の対象物の認証のための情報を少なくとも含む第1の情報(第1の情報B)と、を取得する。また、管理サーバ200は、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する(S4003)。サプライチェーンを構成する複数の事業主体がある場合、例えば、2つの場合、第1の事業主体の属性を示す第2の情報(第2の情報A)と第2の事業主体の属性を示す第2の情報(第2の情報B)を取得する。
次に、管理サーバ200は、取得した第1の情報と第2の情報を規模情報記憶部に記憶し、登録する(S4004)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する第2の情報を規模情報記憶部から読み出す(S4005)。次に、管理サーバ200は、規模情報記憶部を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する他の事業主体を特定する(S4006)。次に、管理サーバ200は、特定した他の事業主体に対応する対象物の認証のための情報を規模情報記憶部から読み出し、読み出した対象物の認証のための情報に基づき第3の情報を生成する(S4007)。次に、管理サーバ200は、第3の情報を出力する(S4008)。
第26機能によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による対象物(例えば、バイオマス製品)の認証のための情報(例えば、SCCS認証のための情報)を含む第1の情報(例えば、認証レポート)と、事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、製油所、製造業者、最終製品製造業者、小売業者など)を取得する取得部と、第1の事業主体(例えば、SCCS認証を受けようとする企業)に対応する第2の情報(例えば、製油所の属性を示す情報)と一致又は類似する第2の事業主体(例えば、SCCS認証を受けたことのある属性が製油所の他の企業)の対象物(バイオマス製品)の認証のための情報に基づき第3の情報(例えば、新規の認証レポート、レビュー結果を反映させた認証レポート)を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。なお、第1の情報と第3の情報とは同じ種類のレポートに限定されず、異なる種類のレポートでもよい。このようにすることで、或る種類のレポートから、或る種類のレポートとは異なるレポートを容易に作成することができる。
このように第1の情報や第2の情報等の前提条件を入力するだけで、ユーザに適した認証レポートのフォーマットが提供されるため、専門的な知見やノウハウを有していない事業者であっても、容易に認証レポートを作成することができる。また、公表されている多数の認証レポートを基にして情報処理システムがレビューしてくれるため、自社で作成した認証レポートの精度を高めることができる。
また、当該情報処理システムは、指示情報(例えば、質問の情報、情報生成部に対しての指示情報)を入力する入力部と、指示情報に基づき新たな情報(例えば、質問の回答、アンケート、新たなメールアドレス、コード)を生成する情報生成部と、を備える。なお、分析部280を設けて、取得部250で取得した認証レポートの評価を実行し、高い評価のレポートを対象として取得するようにしてもよい。前年度のスコアを参照、分析してスコアが高い順にソートし、トップ10(トップ10に限られない)のレポートを取得するようにしてもよいし、前年度及び前々年度等の複数年分のスコアを参照、分析して平均スコアが高いトップ10のレポートを取得するようにしてもよいし、複数年分のスコアを参照、分析する場合は、最新のスコアを優先的に使用するようにしてもよい。また、分析部280は、取得部250で取得した情報を機械学習し、ベストな認証レポートを生成するようにしてもよい。このように属性が示す業界の上位の認証レポートを分析して提示してくれるため、スコアの高い認証レポートを作成することができるとともに、認証の戦略等にも役立てることができる。なお、自動的に認証レポートを取得するようにして、機械学習するようにしてもよい。また、認証レポートの取得は、ユーザ端末100を用いてユーザが個別に参照する認証レポートを指定することもできる。
第26機能において、「持続可能な製品」を製造する事業者(例えば、製造業者)と原材料供給者(例えば、製油所)を情報処理システムで連携することができる。また、情報処理システム上でバイオマス原材料の取引ごとにバイオマス原材料証明書データ(第3の情報)を作成、発行することができる。バイオマス原材料証明書データが原材料供給者から正に発行されたこと担保するため、バイオマス原材料証明書データに原材料供給者の電子押印を付し、第5機能などのブロックチェーン機能を用いてバイオマス原材料証明書データの発行日、発行者、改ざん履歴を追跡できるようにしてもよい。バイオマス原材料証明書データをシステム内のバイオマス原材料証明書データ記憶部に記憶、保存しておき、第三者機関による認証を取得する際に、取得部でシステム内に保存されているバイオマス原材料証明書データを取得し、活用することができる。第三者機関による認証においては、事業者が「持続可能な製品」を製造するときに排出するGHG排出量とその削減量が考慮されるため、GHG排出量の算定システムと連携してサプライチェーンの過程でバイオマス原材料証明書データを授受するようにしてもよい。一般消費者向け製品に限らず、木材、原油やガソリンなどのエネルギー、金やプラチナなどの貴金属、トウモロコシや大豆などの穀物といったような事業者間で取引されるコモディティ(商品)の取引に用いてもよい。
第26機能を用いることにより、サプライチェーンにおけるバイオマス原材料証明書の授受が容易となり、第三者機関によるバイオマス認証を取得するための手続きの一部を簡略化することができる。この結果、事業者による「持続可能な製品」の製造がより一層普及し、一般消費者による「持続可能な製品」の選択、購入も普及する。延いては、日本国内における持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを拡大することができる。
管理サーバ200の取得部250と、出力部240と、生成部260と、入力部220と、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第26機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目Z1(P074)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体を示す情報を記憶する記憶部と、事業主体が扱う対象物について、第三者の認証を受けるための情報を生成する情報生成部と、生成した情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目Z1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目Z2]
項目Z1に記載の情報処理システムであって、対象物の認証のための情報を少なくとも含む第1の情報と、事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部を備え、情報生成部は、事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する他の事業主体の対象物の認証のための情報に基づき、第三者の認証を受けるための情報として第3の情報を生成し、出力部は、第3の情報を出力することを特徴とする情報処理システム。
[項目Z3]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体のうち第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体が扱う第1の対象物および第2の事業主体が扱う第2の対象物について、第三者の認証を受けるための情報を生成する情報生成部と、生成した情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目Z4]
項目Z3に記載の情報処理システムであって、第1の対象物および第2の対象物の認証のための情報を少なくとも含む第1の情報と、第1の事業主体および第2の事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部を備え、情報生成部は、第1の事業主体および第2の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する他の事業主体の対象物の認証のための情報に基づき、第三者の認証を受けるための情報として第3の情報を生成し、出力部は、第3の情報を出力することを特徴とする情報処理システム。
<<データの動向から成績を表示する機能(第27機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第26機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第27機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、温室効果ガスの二酸化炭素等の排出量が算定されている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。第27機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
図3を用いて、第27機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(拠点情報記憶部、活動量記憶部、排出原単位記憶部、排出量記憶部)と、分析部280と、計算部210(集計部)と、推定部270(活動推定部)と、出力部240と、実行部290を備える。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体を示す情報を記憶する。拠点情報記憶部は、その他の機能で説明しているため、本機能での説明は省略する。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、排出主体による活動量に関する情報や温室効果ガスを排出する活動に係る活動量などを記憶する。活動量記憶部は、その他の機能で説明しているため、本機能での説明は省略する。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を含む情報(以下、排出原単位情報という。)を記憶する。排出原単位記憶部は、その他の機能で説明しているため、本機能での説明は省略する。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量に関する情報(以下、排出量情報という。)を記憶する。排出量記憶部は、その他の機能で説明しているため、本機能での説明は省略する。
分析部280は、所定の期間における事業主体の温室効果ガスの排出量について分析する。例えば、直近の3カ月の期間における第1の事業主体の温室効果ガスの排出量および活動量の傾向(動向)を分析する。所定の期間は、3カ月の期間などの連続した期間に限定されず、2020年8月、2021年8月、2022年8月などの連続していない期間や1年間、1カ月間、1週間、1日などを指定した場合も所定の期間に含まれる。排出量および活動量の傾向の分析は、所定の期間においてダウントレンドであるか否かを分析する例を示すが、この他アップトレンドであるか否かの傾向、比例関係であるか否かの傾向、反比例関係であるか否かの傾向など、所定の期間における排出量や活動量の傾向を分析することであればよい。また、分析部280は、所定の期間における第2の事業主体等の他の事業主体の温室効果ガスの排出量および活動量の傾向も分析可能である。分析部280は、分析の対象となる情報(排出量、活動量を含む情報)をエクスポートして比較、解析することで傾向が確認できる情報に対して分析を行う。換言すると、エクスポートしなくても傾向が確認できる情報、手間のかからない情報は分析対象としない。このように分析に手間がかかる情報について分析部280で分析を実行することで、ユーザの情報解析の工数を削減することができるようになっている。排出量は排出量記憶部に記憶されている情報を用い、活動量は活動量記憶部に記憶されている情報を用いる。排出量記憶部に記憶されている排出量は、活動量記憶部に記憶されている活動量と排出原単位記憶部に記憶されている排出原単位を乗じたものである。分析部280は、その他の機能で説明した機能も有している。
分析部280を構成する集計部で排出量および活動量を集計することもできる。集計部は、排出量計算部が計算した排出量および活動量をスコープごと、カテゴリごとに集計することができる。分析部280は、集計部で集計した結果を分析し、所定の期間における事業主体の温室効果ガスの排出量および活動量について、どの分類(スコープ、カテゴリ)が良い傾向にあるかを分析する。なお、集計部は、計算部210を構成する機能であってもよく、その他の機能で説明した機能も有している。分析部280は、どの分類(スコープ、カテゴリ)が良い傾向(例えば、排出量低減傾向や排出量のダウントレンド、排出量削減への取組みが上手く機能していること、排出量削減対策の効果が実証できていることを指すがこれらに限られないものとし、以下同様とする。)にあるかを分析するが、より細かい項目(例えば、ガソリンの排出量)などに良い傾向があるかを分析することもできる。
推定部270を構成する活動推定部は、第1の事業主体の活動量に関する項目に基づいて第2の事業主体の活動を特定する。活動推定部は、分析部280で分析した第1の事業主体の項目(例えば、ガソリンの排出量)に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する。活動推定部は、項目をベクトル化してベクトル情報を作成し、第9機能のベクトル情報記憶部を参照して、作成したベクトル情報(第2のベクトル情報)からの距離に応じて、ベクトル情報記憶部に記憶されているベクトル情報(第1のベクトル情報)を選択し、選択した第1のベクトル情報に対応する活動特定情報をベクトル情報記憶部から読み出すことができる。活動推定部は、例えば、第1及び第2のベクトル情報の間の距離の小さい順に所定数(1つであってもよい。)を特定することができる。推定部270(活動推定部)は、活動特定情報を推定した場合には、活動特定情報に対応した排出原単位を推定することもできる。活動推定部は、活動量に関連する項目の特定し、当該項目に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する。活動推定部は第9機能と同様でもよいし、第9機能で説明したその他の機能も本機能において有していてもよい。
出力部240は、分析の結果に基づき、成績(傾向に関する情報)や第2の事業主体へのシミュレーションを実行する際の例示情報のベースとする第1の分析情報を出力する。例えば、分析の結果が第1の傾向として良い傾向(ダウントレンド)にある場合、第2の事業主体に第1の事業主体の排出量への取り組みが良い傾向であることを示す情報であるダウントレンドに係る情報を出力する。なお、第1の事業主体に係る分析の結果がダウントレンドであって、第2の事業主体に係る分析の結果がダウントレンドでない場合に、第2の事業主体に良い傾向であることを示す情報としてダウントレンドに係る情報を出力することが好ましい。また、出力部240は、ダウントレンドであること等の良い傾向を、グラフ等を用いて出力することができる。
本機能における出力部240は、ダウントレンドに係る情報としての排出量または活動量の傾向から第1の事業主体(自社)の活動に対しての情報を提供(示唆)するものである。示唆する情報は、目標に対する乖離などのネガティブ情報ではなく、ポジティブ情報である。例えば、拠点が複数あり、承認機能で承認する項目が複数ある中で、先月に比べて、昨年同月比、などでダウントレンドになっているなどの良い傾向を自身の拠点ならびに他の拠点に対して示唆する機能である。このように出力することで、ここの拠点は排出量対策が上手くいっている、この項目で上手く排出量対策ができているなどのポジティブな内容を他の拠点の担当者に知らせることができ、さらに、どういう取り組みしているのだろうとの気付きを他の拠点の担当者等に与えることができる。つまり、本機能は、プラスの点を他のユーザに知らせることができ、社内やグループ企業内のサステナビリティ活動を推進することができる。また、このように出力することで、排出量の削減に対して、上手く対応している拠点が賞賛されるような出力内容とすることができる。出力部240は、その他の機能で説明した機能も有している。
また、出力部240は、推定した活動特定情報を第2の事業主体に対して提示する。また、出力部240は、推定した排出原単位をユーザに対して提示する。提示する情報は、一又は複数である。推定した情報が複数の場合は、全ての情報を提示してもよいし、分析の結果によって分析スコアの上位5位(5位に限定されない)までの情報を提示してもよいし、分析の結果によって分析スコアの最も高い一の情報を提示してもよい。
また、実行部290を構成するソリューション部を設けて、第1の分析情報をもとにダウントレンドした拠点の活用方法を他の拠点に当て嵌めた場合の例示情報(シミュレーションの情報、ソリューション情報ともいう)を提供することができる。例えば、第1の事業主体の3カ月の期間のダウントレンドを第2の事業主体に当て嵌めたシミュレーションを実行し、シミュレーションの結果を例示情報として提供する。また、例えば、第1の事業主体でガソリンの排出量にダウントレンドが示された場合、分析部280は、第1の事業主体の自動車保有量や保有する車両の車検証に記載された情報などを分析し、第1の事業主体が保有する車両にハイブリッド車が多いことを分析結果として炙り出し、その結果に基づき、実行部290は、ガソリン車を減らしてハイブリッド車やEV車に変更することを示唆する例示情報を提供することもできる。なお、例示情報としてソリューション情報を提供する場合については、ソリューションマッチング機能で説明した例を適用することができる。
<動作>
図41は、データの動向から成績を表示する処理を説明する図である。管理サーバ200は、第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を拠点情報記憶部に記憶する(S4101)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体の温室効果ガスの排出量および第2の事業主体の温室効果ガスの排出量を排出量記憶部に記憶する(S4102)。次に、管理サーバ200は、所定の期間における第1の事業主体の温室効果ガスの排出量の傾向を分析する(S4103)。次に、管理サーバ200は、所定の期間における第2の事業主体の温室効果ガスの排出量の傾向を分析する(S4104)。次に、管理サーバ200は、活動量に関連する項目の特定し、当該項目に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する(S4105)。次に、管理サーバ200は、分析の結果が第1の傾向にある場合、第1の事業主体および第2の事業主体に成績として第1の傾向に関する情報を出力する(S4106)。次に、管理サーバ200は、第1の傾向を示した第1の事業主体の第1の分析情報を第2の事業主体に当て嵌めた場合の第2の分析情報(例示情報)を出力する(S4107)。次に、管理サーバ200は、活動特定情報を出力する(S4108)。
管理サーバ200の分析部280と、計算部210と、推定部270と、出力部240と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第27機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AA1(P076)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体のうち第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体の温室効果ガスの排出量および第2の事業主体の温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、所定の期間における第1の事業主体の温室効果ガスの排出量を分析する分析部と、分析の結果が第1の傾向にある場合、第2の事業主体に第1の傾向に関する情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AA1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AA2]
項目AA1に記載の情報処理システムであって、分析部は、所定の期間における第2の事業主体の温室効果ガスの排出量を分析し、出力部は、第1の事業主体に係る分析の結果が第1の傾向であって、第2の事業主体に係る分析の結果が第1の傾向でない場合、第2の事業主体に第1の傾向に関する情報を出力することを特徴とする情報処理システム。
[項目AA3]
項目AA1に記載の情報処理システムであって、第1の傾向を示した第1の事業主体の分析の結果に基づく分析情報を第2の事業主体に当て嵌めた場合の例示情報を出力することを特徴とする情報処理システム。
本機能と第1機能とを組み合わせることができるし、本機能と第2機能~第26機能を組み合わせることもできる。第1機能と組み合わせる場合、以下のような構成も含まれる。
[項目AA4(P025の改良)]
事業主体による温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、事業主体による排出量の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける入力部と、基準時点に対応する排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量に削減目標割合を乗じて削減量を計算し、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量を計算する単位削減量計算部と、単位時間ごとに、基準時点に対応する排出量から累積の単位削減量を減じた目標排出量を計算する目標排出量計算部と、単位時間ごとに目標排出量を出力する出力部と、所定の期間における事業主体の排出量を分析する分析部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。さらに、分析の結果が第1の傾向にある場合、第1の傾向に関する情報を出力する出力部と、を備えてもよい。
[項目AA5]
項目AA1に記載の情報処理システムであって、第2の事業主体による排出量の削減目標割合の入力を受け付ける入力部と、排出量と削減目標割合とに基づいて削減量を計算する削減量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AA6]
項目AA5に記載の情報処理システムであって、入力部は、基準時点及び目標時点の入力を受け付け可能であり、削減量計算部は、基準時点における排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量と削減目標割合とに基づいて目標時点における削減量を計算可能であることを特徴とする情報処理システム。
[項目AA7(P076)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体のうち第1の事業主体を示す情報と第2の事業主体を示す情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体のX情報および第2の事業主体のX情報を記憶する排出量記憶部と、所定の期間における第1の事業主体のX情報を分析する分析部と、分析の結果が第1の傾向にある場合、第2の事業主体に第1の傾向に関する情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<一次データ比率計算機能(第28機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第27機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第28機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。第28機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、温室効果ガスの排出原単位を管理するシステムであり、一次データ比率を求めるものである。一次データ比率とは、排出原単位を算出するにあたり用いたデータにおける一次データの占める割合である。一次データとは、排出主体(事業主体)自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータである。なお、一次データ以外のデータが二次データである。例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたものが二次データである。
図3を用いて、第28機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(二次排出係数記憶部、他社排出係数記憶部、取得状況記憶部、自社排出量記憶部、他社活動量記憶部)と、取得部250(排出係数取得部、活動量取得部)と、計算部210(他社排出量計算部、排出量計算部、一次データ比率計算部)と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する二次排出係数記憶部は、二次データの排出係数を記憶する。二次データの排出係数には、例えば、環境省などが提供しているものを用いることができる。二次排出係数記憶部は、活動を特定する情報(活動内容)に対応付けて、排出係数を記憶することができる。
記憶部230を構成する他社排出係数記憶部は、サプライチェーンの上流及び/又は下流を構成する他の事業主体(他社)に係る排出係数を記憶する。他社排出係数記憶部は、事業主体を示す事業主体IDと、活動内容とに対応付けて排出係数を記憶することができる。また、他社排出係数記憶部は、他社の排出係数に係る一次データ比率を対応づけ記憶することもできる。
記憶部230を構成する取得状況記憶部は、事業主体ごとに、当該事業主体から排出係数を取得したか否かを記憶する。本実施形態では、取得状況記憶部は、ある活動についての排出係数を取得した事業主体について、当該事業主体を示す事業主体IDと、当該活動を特定する活動内容と、取得日とを対応付けて記憶する。すなわち、事業主体及び活動について、対応するレコードが取得状況記憶部に登録されていなければ、排出係数を取得していないことを示すものとする。
記憶部230を構成する自社排出量記憶部は、自社による温室効果ガスの排出量(自社排出量)を記憶する。自社排出量記憶部は、自社を示す事業主体IDと、排出時期を示す情報(時間情報)と、GHGプロトコルに係るスコープ(直接的な排出に係るスコープ1又は間接的な排出に係るスコープ2)と、当該スコープに対応する排出量とを記憶する。時間情報は、例えば、特定の年であってもよいし、特定の年月であってもよいし、特定の年の週や特定の年月日であってもよい。
記憶部230を構成する他社活動量記憶部は、他社による活動量を記憶する。他社活動量記憶部は、他社を示す事業主体ID、活動の時期を示す時間情報(例えば、年月など)、活動を特定する活動内容、及び活動量を対応付けて記憶する。
取得部250を構成する排出係数取得部は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する他社の活動に係る温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を取得する。排出係数取得部は、他社のコンピュータ(ユーザ端末100)に排出係数のリクエストを送信し、ユーザ端末100からリクエストに応じて送信される排出係数を受信することができる。排出係数取得部は、排出係数とともに、当該排出係数に関する他社における一次データ比率を取得することもできる。排出係数取得部は、取得した排出係数及び一次データ比率を、他社を示す事業主体ID及び活動を示す活動内容に対応付けて他社排出係数記憶部に登録することができる。排出係数取得部は、取得状況記憶部を参照して、排出係数を取得していない他社(のユーザ端末100)に対して、排出係数を要求するリクエストを送信するようにしてもよい。
取得部250を構成する活動量取得部は、他社の活動に係る活動量を取得する。活動量取得部は、他社のユーザ端末100から、活動を示す情報(活動内容)と活動量とのペアを1つ又は複数取得することができる。また、活動量には、当該活動が行われた時期を示す情報(時間情報)が付帯されるものとする。時間情報は、例えば、年、年月、年月日などである。活動量取得部は、取得した時間情報、活動内容及び活動量を、他社を示す事業主体IDに対応付けて他社活動量記憶部に登録することができる。
計算部210を構成する他社排出量計算部は、他社の排出量を計算する。他社排出量計算部は、他社の排出係数に活動量を乗じて排出量を計算することができる。他社排出量計算部は、他社及び活動に対応する排出係数が他社排出係数記憶部に登録されていない場合には、活動に対応付けて、二次排出係数記憶部に登録されている排出係数を読み出して、活動量に乗じることができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、自社が報告する排出量(スコープ1ないし3に係る排出量の合計、以下、報告排出量という。)を計算する。排出量計算部は、自社排出量記憶部に記憶されている排出量(スコープ1,2の合計)と、時間情報の対応する他社の排出量(他社排出量計算部が計算したもの)とを合計して報告排出量を計算することができる。
計算部210を構成する一次データ比率計算部は、自社の排出量に係る一次データ比率を計算する。一次データ比率計算部は、報告排出量の中で、他社から得た一次データを用いて求めた排出量の割合を一次データ比率として算出することができる。一次データ比率計算部は、例えば、他社排出係数記憶部に登録されている排出係数を用いて計算した第1の排出量と自社排出量との合計の報告排出量に対する割合を一次データ比率として算出することができる。
また、他社の排出係数に係る一次データ比率をさらに考慮してもよい。この場合、一次データ比率計算部は、他社排出係数記憶部に登録されている排出係数を用いて計算した第1の排出量に、他社及び活動内容に対応する一次データ比率を乗じた第3の排出量を算出し、報告排出量に対する、自社排出量及び第3の排出量の合計の比率を一次データ比率として計算することができる。
出力部240は、排出量、排出係数、一次データ比率などの少なくともいずれかを出力することができる。
<動作>
図42は、第28機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、他社のユーザ端末100から排出係数(一次排出係数)を取得して他社排出係数記憶部に登録し(S4201)、活動量も取得して他社活動量記憶部に登録する(S4202)。管理サーバ200は、一次排出係数があるか否かを判断する(S4203)。管理サーバ200は、他社及び活動のそれぞれについて、対応する一次排出係数が他社排出係数記憶部に記憶されている場合には(S4203:YES)、活動量に一次排出係数を乗じて当該他社及び当該活動に係る第1の排出量を算出し(S4204)、記憶されていなければ(S4203:NO)、活動に対応する二次排出係数記憶部に記憶されている排出係数(二次排出係数)を活動量に乗じて、当該他社及び当該活動に係る第2の排出量を算出する(S4205)。管理サーバ200は、第1又は第2の排出量を報告排出量に加算していく(S4206)。
管理サーバ200は、報告排出量に対する、自社排出量記憶部に登録されている自社排出量(スコープ1、2の両方)と第1の排出量との合計の割合を一次データ比率として計算することができる(S4207)。ここで管理サーバ200は、第1の排出量を計算した一次排出係数に対応する一次データ比率を第1の排出量に乗じた値に自社排出量記憶部に登録されている自社排出量を加算した値の、報告排出量に対する割合を一次データ比率として計算してもよい。管理サーバ200は、一次データ比率を出力する(S4208)。管理サーバ200は、一次データ比率に加えて排出量を出力するようにしてもよい。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第28機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AB1(P014)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体の情報処理装置から、前記事業主体の活動に係る温室効果ガスの排出量を算出するための一次排出係数を取得する排出係数取得部と、前記事業主体の標準的な二次排出係数を記憶する二次排出係数記憶部と、前記事業主体の活動に係る活動量を取得する活動量取得部と、自社による前記温室効果ガスの排出量である自社排出量を記憶する自社排出量記憶部と、前記一次排出係数に前記活動量を乗じて前記事業主体による第1の排出量を計算し、前記一次排出係数が登録されていない場合に、前記二次排出係数に前記活動量を乗じて前記事業主体による第2の排出量を計算する他社排出量計算部と、前記第1及び第2の排出量ならびに前記自社排出量に基づいて一次データ比率を計算する一次データ比率計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AB1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AB2]
項目AB1に記載の情報処理システムであって、一次データ比率計算部は、前記第1及び第2の排出量ならびに前記自社排出量の合計に対する前記自社排出量及び前記第1の排出量の合計の比率を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AB3]
項目AB1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数取得部は、前記事業者のコンピュータから前記一次排出係数を取得すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AB4]
項目AB1に記載の情報処理システムであって、前記事業主体ごとに、前記事業主体から前記一次排出係数を取得したか否かを記憶する取得状況記憶部を備え、前記排出係数取得部は、前記取得状況記憶部を参照して、前記一次排出係数を取得していない前記事業主体に対して、前記一次排出係数を要求するリクエストを送信すること、を特徴とする情報処理システム。
<<入力強化機能(第29機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第28機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第29機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかるとの課題がある。第29機能は、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができるようにすることを目的とする。
<システム概要>
本実施形態の排出量管理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の排出量管理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。本実施形態の排出量管理システムでは、どの活動量について、どの排出係数を用いるべきかを管理して、活動量を入力するだけで排出量を計算できるようにしている。
図3を用いて、第29機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、分類記憶部、変換係数記憶部、排出量記憶部)と、入力部220(活動量入力部、排出係数入力部)と、取得部250(排出係数取得部)と、計算部210(排出量計算部、集計部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。
記憶部230を構成する分類記憶部は、活動の種類に対応付けて排出量を記憶することができる。分類記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。分類記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。なお、活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。
本実施形態では、排出係数記憶部及び分類記憶部において、活動の種類、スコープ、カテゴリ、排出量を対応付けるように記憶している。排出係数記憶部に記憶されている排出係数情報には、排出主体を示す企業ID及び種類特定情報に対応付けて、企業IDが示す排出主体における、種類特定情報が示す活動の種類が該当する、スコープ(及びカテゴリがある場合にはカテゴリ)が含まれる。また、分類記憶部は、活動の分類(スコープ及びカテゴリ)に関する情報(以下、分類情報という。)を記憶しており、分類情報には、企業IDと種類特定情報とに対応付けてスコープ及びカテゴリが含まれる。
なお、種類特定情報は、活動の種類を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)に活動の種類を一意に特定するID(種類ID)が設定される場合には、種類IDを種類特定情報とすることができる。また、インポートデータの種類と、インポートデータに含まれる項目の値に対する条件とを含む情報を種類特定情報とすることもできる。例えば、インポートデータが財務会計データである場合に、「財務会計データ」を指定する情報と、「勘定科目」が「旅費交通費」であり、摘要に「タクシー」が含まれるという条件を種類特定情報とすることができる。また、種類特定情報として、インポートデータを入力して種類を出力する関数を設定することもできる。
記憶部230を構成する変換係数記憶部は、単位変換のための係数(変換係数)を含む情報(以下、変換係数情報という。)記憶する。インポートデータに設定される活動量を表現する単位(第1の単位)と、排出係数が想定する単位(第2の単位)とが異なる場合に、変換係数を用いて活動量の単位変換を行うことができる。例えば、燃料に係る活動量がリットル(l)で表され、排出係数がキログラムあたりのCO2量(tCO2/kg)で表されている場合に、リットル当たりの重さ(kg/l)の変換係数を用いることにより、活動量をキログラム(kg)で表す値に変換した後に、排出係数を乗じて温室効果ガス(この例ではCO2)の排出量(tCO2)を計算することができる。変換係数情報には、企業ID及び種類特定情報に対応付けて、変換係数を含めることができる。また、変換係数情報には、変換後の単位を示す情報などを含めるようにしてもよい。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。スコープ及びカテゴリは、上述した分類記憶部に登録されているスコープ及びカテゴリとすることができる。
入力部220を構成する活動量入力部は、活動量の入力を受け付ける。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。本実施形態では、活動量入力部は、インポートデータをユーザ端末100から受信することを想定する。インポートデータは、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータとすることができる。インポートデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの種類のデータであるかが既知として、種類特定情報においてCSVデータの何番目の項目にどのような値が入っているかにより活動の種類を特定することができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。
取得部250を構成する排出係数取得部は、活動の種類に関する排出係数を取得する。排出係数取得部は、企業ID及び種類特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すことができる。排出係数が外部のシステムに管理されている場合に、排出係数取得部は、外部システムにアクセスして排出係数を取得するようにしてもよい。
入力部220を構成する排出係数入力部は、排出係数の入力を受け付ける。排出係数入力部は、ユーザが所属する排出主体を示す企業IDを特定し(例えば、企業IDの入力を受け付けることができる。また、ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を管理サーバ200が備え、ユーザ情報には企業IDを設定しておき、ユーザ情報記憶部から企業IDを取得することができる。)、ユーザから種類特定情報と排出係数との入力を受け付けて、企業ID、種類特定情報及び排出係数を排出係数記憶部に登録することができる。排出係数入力部は、インポートデータに係る活動量の種類に対応する排出係数が排出係数記憶部に記憶されていない場合に、例えば、その旨をユーザ端末100に通知して、ユーザ端末100から排出係数を受け付けるようにすることができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する。排出量計算部は、インポートデータに含まれる各レコード(又はレコード群)について、排出係数を計算することができる。排出量計算部は、例えば、レコードに含まれる項目の値が種類特定情報に対応する(例えば、種類特定情報の値が項目の値に設定されていたり、種類特定情報に指定されている条件をレコードの1つ又は複数の項目の値を満たしていたりする)排出係数情報を排出係数記憶部から検索し、検索した排出係数と活動量に基づいて排出量を計算することができる。
排出量計算部は、活動量が表されている単位と、排出係数が想定している単位(tCO2/単位)とが一致している場合には、活動量と排出係数をと乗じて排出量を計算することができる。
排出量計算部は、上記単位が一致していない場合には、変換係数に基づいて、受け付けた活動の種類(及び排出主体)に対応する変換係数を変換係数記憶部から読み出し、読み出した変換係数に基づいて、第1の単位で表現された第1の活動量を第2の単位で表現された第2の活動量に変換し、排出係数及び第2の活動量に基づいて排出量を計算することができる。排出量計算部は、例えば、企業ID及びインポートデータのレコードに対応する種類特定情報を含む変換係数情報を変換係数記憶部から検索し、検索した変換係数情報が変換係数記憶部に登録されている場合には、上記単位が一致していないものと判断し、インポートデータに含まれる活動量に変換係数を乗じた値に排出係数を乗じるようにすることができる。なお、企業ID及び種類特定情報に対応する変換係数が複数登録されている場合には、対応する複数の変換係数を全て乗じるようにするようにしてもよい。
排出量計算部は、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。排出量計算部は、企業IDと、現在の日付や日時などの時間情報と、計算した排出量のスコープ及びカテゴリ(排出量計算時に用いて企業ID及び種類特定情報に対応するスコープ及びカテゴリを分類記憶部から取得することができる。)と、計算した排出量とを対応付けて排出量記憶部に登録することができる。
計算部210を構成する集計部は、排出量を集計する。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をスコープごとに集計することができる。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をカテゴリごとに集計することができる。スコープ及びカテゴリは、分配記憶得から、企業ID及び種類特定情報に対応するものを読み出すことができる。
<動作>
図43は、第29機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、外部からインポートデータを受信する(S4301)。例えば、ユーザ端末100からCSVデータのアップロードを受け付けたり、JSONデータを受信したり、他のシステムからCSVやJSON、XMLなどのデータを受信したりすることができる。管理サーバ200は、インポートデータに含まれている各レコードについて、与えられた企業IDに対応し、レコードに含まれる項目の値が種類特定情報に対応する排出係数情報を排出係数記憶部から読み出し(S4302)、与えられた企業IDに対応し、レコードに含まれる項目の値が種類特定情報に対応する変換係数情報を変換係数記憶部から検索する(S4303)。次に、管理サーバ200は、変換係数を取得しているか否かを判断する(S4304)。管理サーバ200は、変換係数情報が取得できており検索できた場合には(S4304:YES)、レコードに含まれる活動量に、変換係数と排出係数とを乗じて排出量を計算し(S4305)、変換係数情報が取得できておらず検索できなかった場合には(S4304:NO)、レコードに含まれる活動量に排出係数を乗じて排出量を計算し(S4306)、計算した排出量を排出量記憶部に登録する(S4307)。
管理サーバ200は、排出量記憶部に登録されている排出量を集計して出力する(S307)。管理サーバ200は、例えば、年や四半期、月、週、日など所定の期間内に計算された排出量を排出量記憶部から検索して集計することができる。管理サーバ200はまた、計算した排出量に係る企業ID及び種類特定情報に一致するスコープ及びカテゴリを分類記憶部から取得し、取得したスコープ及び/又はカテゴリごとに排出量を集計して出力することもできる。
以上のようにして、外部から活動量を一括入力することにより排出量を算出することができる。
管理サーバ200の入力部220と、取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第29機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AC1(P017)]
活動の種類及び前記活動に関する温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を対応付けて記憶する排出係数記憶部と、前記活動に係る活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、前記活動量に係る前記活動の前記種類に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出す排出係数取得部と、読み出した前記排出係数及び前記活動量に基づいて前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AC1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AC2]
項目AC1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数記憶部は、前記種類、前記活動のスコープ及び前記排出係数を対応付けて記憶し、前記排出量計算部が計算した前記排出量を前記スコープごとに集計する集計部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AC3]
項目AC1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数記憶部は、前記種類、前記活動のスコープ、及び前記活動のカテゴリ及び前記排出係数を対応付けて記憶し、前記排出量計算部が計算した前記排出量を前記カテゴリごとに集計する集計部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AC4]
項目AC1に記載の情報処理システムであって、前記活動量入力部が受け付ける前記活動量は第1の単位で表現されており、前記種類に対応付けて、前記第1の単位の値を第2の単位の値に変換するための変換係数を記憶する変換係数記憶部を備え、前記排出量計算部は、前記変換係数に基づいて、受け付けた前記活動に係る前記種類に対応する前記変換係数を前記変換係数記憶部から読み出し、読み出した前記変換係数に基づいて、前記第1の単位で表現された第1の前記活動量を前記第2の単位で表現された第2の活動量に変換し、前記排出係数及び前記第2の活動量に基づいて前記排出量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目AC5]
項目AC1に記載の情報処理システムであって、前記活動量に係る前記活動の前記種類に対応する前記排出係数が前記排出係数記憶部に登録されていない場合に、前記排出係数の入力を受け付けて、前記排出係数記憶部に登録する排出係数入力部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
<<プライシング機能(第30機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第29機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第30機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、人数等に応じて適切な商品等の価格を決定するシステムが開示されている。温室効果ガスの排出量を計算するシステムの利用料金を決めるにあたり、従来の価格設定では小規模な施設に係る排出量計算に用いるには割高感が出てしまうとの課題がある。第30機能は、適切な価格を決定することのできる情報処理システム(排出量計算システム)を提供することを目的とする。
<システム概要>
本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。情報処理システムは、温室効果ガスの排出量を算出しようとするものである。本実施形態の情報処理システムでは、その利用料金を排出量に応じて決定する。
図3を用いて、第30機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(基本料金記憶部、排出係数記憶部、排出量記憶部)と、計算部210(排出量算出部)と、出力部240(排出量出力部)と、分析部280(利用料金決定部)と、を備える。
基本料金記憶部は、システムの利用料金の基本料金を記憶する。基本料金記憶部は、一律の基本料金を記憶するようにしてもよいし、ユーザごとに異なる基本料金を記憶するようにしてもよい。また、基本料金記憶部は、ユーザとシステムの運営者との間の契約の種類ごとに基本料金を記憶するようにしてもよい。
排出係数記憶部は、排出量を計算するための排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、例えば、GHGプロトコルのスコープ1ないし3のそれぞれに関する、事業者(ユーザ又はユーザの所属する企業等)による直接もしくは間接的な排出活動又はサプライチェーンの上流又は下流の事業者による排出活動に対応づけて、排出係数を記憶することができる。排出係数記憶部は、例えば、環境省が提供する排出係数を記憶することができる。また、排出係数記憶部は、排出活動に加えて又は代えて、事業者自身が計算した排出係数を、事業者に対応づけて記憶するようにしてもよい。
排出量記憶部は、排出量を記憶する。排出量記憶部は、活動ごとに排出量を記憶することができる。活動は、GHGプロトコルのスコープ(スコープ1ないし3)及び/又はカテゴリ(カテゴリ1ないし15)に予め対応づけることができる。
また、排出量記憶部は、集計した排出量を記憶することができる。例えば、排出量記憶部は、GHGプロトコルのスコープ(スコープ1ないし3)及び/又はカテゴリ(カテゴリ1ないし15)ごとに、排出量を記憶することができる。排出量記憶部は、ユーザを示す情報(ユーザID)に対応づけて排出量を記憶することができる。排出量記憶部は、ユーザIDと、温室効果ガスの種類を示す情報とに対応づけて排出量を記憶することができる。排出量記憶部は、ユーザIDと、スコープ及び/又はカテゴリと、温室効果ガスの種類とに対応づけて排出量を記憶することができる。
排出量算出部は、温室効果ガスの排出量を算出する。排出量算出部は、スコープ1ないし3の活動に係る活動量を取得し、活動に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、取得した活動量と読み出した排出係数とを乗じて排出量を計算することができる。活動量とは、例えば、使用した燃料の量や金額、購入した電力の量や金額、購入した部品の個数などとすることができる。
排出量算出部は、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。排出量算出部は、活動量を取得した活動ごとに、活動を示す情報に対応づけて、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。また、排出量算出部は、活動ごとの排出量に加えて又は代えて、スコープ及び/又はカテゴリならびにユーザごとに集計した排出量を登録することができる。排出量算出部は、スコープ及び/又はカテゴリと温室効果ガスの種類とユーザとの組み合わせごとに集計した排出量を登録することができる。
排出量出力部は、温室効果ガスの排出量を出力する。排出量出力部は、排出量記憶部に記憶されているユーザ及び活動ごとの排出量を、スコープカテゴリごとに集計して(例えば合計して)、集計結果を出力することができる。排出量出力部は、スコープ3に係る排出量については、スコープ3の排出量に加えて又は代えて、スコープ3の各カテゴリごとに排出量を集計した集計結果を出力することができる。
分析部280を構成する料金決定部は、各種料金を決定する。料金決定部を構成する利用料金決定部は、排出量に応じてシステムの利用料金を決定することができる。利用料金決定部は、例えば、ユーザが本システムを用いて計算した排出量(ユーザが所属する事業主体の排出量)に応じて利用料金を決定することができる。利用料金決定部は、例えば、一律に又はユーザごとに、排出量又は排出量のランクに対応する料金係数を設定しておき、当該ユーザの所定期間(例えば、1ヶ月や1年など)における排出量の合計値に、当該ユーザに対応する料金係数を乗じて利用料金を決定することができる。利用料金決定部は、また、例えば、基本料金記憶部に記憶されている、ユーザに対応する基本料金に、排出量に応じた金額を加算して利用料金を決定することができる。
<動作>
図44は、第30機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、ユーザのスコープ1ないし3に係る活動量を取得し、取得した活動量に排出係数を乗じて排出量を計算し(S4401)、計算した排出量を、例えば集計して出力することができる(S4402)。
管理サーバ200は、所定期間におけるユーザ(又はユーザの所属する事業者)の排出量の合計に応じてシステムの利用料金を決定することができる(S4403)。管理サーバ200は、決定した利用料金に係る課金処理(例えば、請求書の発行処理、クレジットカードや銀行振替などの決済処理、オペレータに対して請求を行うようにし指示するメッセージの出力処理など)を行うことができる。
管理サーバ200は、所定期間におけるユーザ(又はユーザの所属する事業者)の排出量の合計に応じてシステムの利用料金以外の費用や料金を決定することができる(S4404)。管理サーバ200は、システムの利用料金に係る税率を排出量に応じて課金処理(例えば、請求書の発行処理、クレジットカードや銀行振替などの決済処理、オペレータに対して請求を行うようにし指示するメッセージの出力処理など)を行うことができる。システムの利用料金に係る税率は、所定の排出量までが8%であり、所定の排出量を超えると10%となる例を示す。これ以外の税率としてもよいし、所定の排出量までが0%(非課税)であり、所定の排出量を超えると10%(課税)としてもよい。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、事業者の排出量に応じて、システムの利用料金を設定することができる。
上述した実施形態では、ユーザがシステムを用いて算出したユーザの又はユーザの所属する事業主体の排出量に応じて利用料金を決定するものとしたが、ユーザ又は事業主体に関係する拠点の数に応じて利用料金を決定するようにしてもよい。ユーザは拠点ごとに排出量を集計(例えば合計)することが可能であり、利用料金決定部は、例えば、排出量の集計単位である拠点の数に応じて(例えば、数が多くなるほど高くなるように)利用料金を決定することができる。
また、上述した実施形態では、ユーザがシステムを用いて算出したユーザの又はユーザの所属する事業主体の排出量に応じてシステムの利用料金を決定するものとしたが、ユーザの又はユーザの所属する事業主体の排出量に応じてシステムの利用料金とは異なる料金や費用を決定するようにしてもよい。排出量に応じて(例えば、排出量が多くなるほど高くなるように)システムの利用料金以外の費用や料金(例えば、システムの利用料に対する税金や温室効果ガス排出量に応じて賦課される税金など)を決定することができる。この場合、システムの利用料は、排出量に応じて料金を決定するが、一定の料金であってもよい。結果的に、全体の利用料金であるシステム利用料は、税金などの費用を含んだ料金であって排出量に応じて利用料金が定めればよい。
また、利用料金決定部は、拠点ごとに集計(例えば合計)した排出量に応じて拠点ごとの利用料金を決定し、決定した拠点ごとの利用料金を合計して、ユーザ又はユーザの所属する事業主体に対して課金する利用料金を決定するようにしてもよい。
また、利用料金決定部は、例えば、事業者の規模に応じて利用料金を決定するようにしてもよい。事業者の規模とは、例えば、事業者の売上、連結売上、従業員数、資本金の額、調達金額などにより表すことができる。
管理サーバ200の計算部210と、出力部240と、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第30機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AD1(P018)]
事業者の直接的もしくは間接的な活動及び前記事業者のサプライチェーンの上流もしくは下流における他の事業者の活動の少なくともいずれかに係る温室効果ガスの排出量を計算する情報処理システムであって、前記排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量を記憶する排出量記憶部と、記憶されている前記排出量が大きくなるほど金額が高くなるように、前記事業者に課金される前記情報処理システムの利用料金を決定する利用料金決定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。この場合の情報処理システムの利用料金は、システムの利用料が一定の料金であり、これに排出量に応じた金額が加算される料金も含まれる。項目AD1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AD2]
項目AD1に記載の情報処理システムであって、前記利用料金の基本料金を記憶する基本料金記憶部を備え、前記利用料金決定部は、前記排出量が大きくなるほど金額が高くなるように決定した料金を前記基本料金に加算して前記利用料金を決定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AD3]
項目AD1に記載の情報処理システムであって、前記排出量記憶部は、ユーザに対応づけて前記排出量を記憶し、前記利用料金決定部は、前記ユーザに対応する前記排出量を前記排出量記憶部から読み出し、読み出した前記排出量の集計値が大きくなるほど金額が高くなるように、前記ユーザに係る前記情報処理システムの前記利用料金を決定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AD4]
項目AD1に記載の情報処理システムであって、温室効果ガスの排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量に応じてシステムの利用料金を決定する利用料金決定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AD5]
項目AD4に記載の情報処理システムであって、前記利用料金の基本料金を記憶する基本料金記憶部を備え、前記利用料金決定部は、前記基本料金に前記排出量に応じた金額を加算して前記利用料金を決定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AD6]
項目AD4に記載の情報処理システムであって、ユーザに対応づけて前記排出量を記憶する排出量記憶部を備え、前記利用料金決定部は、前記ユーザに対応する前記排出量を前記排出量記憶部から読み出し、読み出した前記排出量の集計値に応じて、前記ユーザに係る前記利用料金を決定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AD7]
事業者の直接的もしくは間接的な活動及び前記事業者のサプライチェーンの上流もしくは下流における他の事業者の活動の少なくともいずれかに係る温室効果ガスの排出量を計算する情報処理システムであって、前記排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量を記憶する排出量記憶部と、記憶されている前記排出量が大きくなるほど金額が高くなるように、前記事業者に課金される前記情報処理システムの利用料金を決定するとともに、記憶されている前記排出量が大きくなるほど金額が高くなるように、前記利用料金以外の費用または料金を決定する料金決定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AD8]
事業者の直接的もしくは間接的な活動及び前記事業者のサプライチェーンの上流もしくは下流における他の事業者の活動の少なくともいずれかに係る温室効果ガスの排出量を計算する情報処理システムであって、前記排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量を記憶する排出量記憶部と、記憶されている前記排出量が大きくなっても金額が変更されないように、前記事業者に課金される前記情報処理システムの利用料金を決定する一方、記憶されている前記排出量が大きくなるほど金額が高くなるように、前記利用料金以外の費用または料金を決定する料金決定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AD9(P018)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。事業者の直接的もしくは間接的な活動及び前記事業者のサプライチェーンの上流もしくは下流における他の事業者の活動の少なくともいずれかに係るX情報を計算する情報処理システムであって、X情報を算出する計算部と、X情報を記憶する記憶部と、記憶されているX情報が大きくなるほど金額が高くなるように、事業者に課金される情報処理システムの利用料金を決定する利用料金決定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<オフセット機能(第31機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第30機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第31機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、顧客が取引の費用支払時に、カーボンオフセットに関する寄付を支払うか否かを問い合わせる方法がある。この方法では、取引の内容が考慮されていなく、取引時に環境負荷物質の排出量を求めることができないとの課題がある。第31機能は、取引時に環境負荷物質の排出量を求めることのできる技術を提供することを目的とする。
<第1の実施形態>
図45の(a)は、本実施形態に係る販売システムを含むネットワーク構成例を示す図である。本実施形態の販売システムは、商品又はサービスを販売するシステムである。本実施形態では、販売システムは、例えば、オンラインショッピングなどの形態により商品又はサービスを販売することができる。販売システムは、通信ネットワーク300を介して外部サーバと通信可能に接続される。通信ネットワーク300は、例えば、インターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築されうる。外部サーバは、環境価値の取引を行うコンピュータである。外部サーバは、例えば、J-クレジットなどの、二酸化炭素(CO2)などの環境負荷物質のオフセット権(以下、環境価値という。)を販売することができる。
本実施形態の販売システムは、商品又はサービスの販売時に、当該商品又はサービスの販売に係る環境負荷物質(例えば、二酸化炭素などの温室効果ガス)の排出量をオフセットするための環境価値を併せて販売することができる。
<販売システム>
販売システムは、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとすることができる。販売システムは、クラウドコンピューティングによって論理的に実現されることもできる。販売システムを実現するコンピュータのハードウェア構成例は、図2と同様であるため、説明を省略する。
販売システムは、決済金額取得部、排出量取得部、オフセット価格取得部、オフセット受付部、決済処理部、オフセット処理部、排出量情報記憶部を備える。
決済金額取得部は、商品又はサービスの決済金額を取得する。決済金額取得部は、販売システムで商品又はサービスを販売している場合には、販売価格を取得することができる。また、決済金額取得部は、商品又はサービスの販売に係る決済装置が販売システムとは別に存在する場合には、決済装置から決済金額を取得するようにすることができる。
排出量取得部は、商品又はサービスに関する環境負荷物質の排出量を取得する。排出量取得部は、例えば、商品の製造時に排出される環境負荷物質の排出量を取得するようにしてもよいし、商品の配送にかかる環境負荷物質の排出量を取得するようにしてもよいし、サービスの提供に必要な物の製造又は配送に係る環境負荷物質の排出量を取得するようにしてもよいし、サービスの提供時に排出された環境負荷物質の量を取得するようにしてもよいし、これらの全部又は一部の排出量を取得して合計するようにしてもよい。排出量取得部は、GHGプロトコルに規定されるスコープ1ないし3の全ての排出量を取得することもできる。
排出量情報記憶部は、商品又はサービスに関する環境負荷物質の排出量を得るために必要な情報(以下、排出量情報という。)を記憶する。排出量情報は、例えば、自動車の1単位(例えば、1kmや1mなど、走行距離の計測単位とすることができる。)あたりの二酸化炭素排出量(の標準値)、物質の1単位(例えば、1kg、1m3など物質の軽量単位)の生産により排出される二酸化炭素の排出量(の標準値)などとすることができる。排出量取得部は、商品又はサービスの生産又は提供に関する情報(商品提供情報という。例えば、販売された物質の量、商品の配送に係る配送車の走行距離、運送サービスに係る運送車の走行距離などとすることができる。)を取得し、取得した商品提供情報と、排出量情報とに基づいて、当該商品又はサービスに関する環境負荷物質の排出量を計算するようにすることもできる。また、排出量情報は、例えば、商品又はサービスごとに、金銭(例えば、日本円)単位での排出量を示す排出係数としてもよい。
なお、排出量情報記憶部が、商品又はサービスの提供主体が行う活動ごとに、排出量を計算するための排出係数を記憶するようにし、排出量取得部は、商品又はサービスに関する活動の活動量(例えば、燃料の使用、材料の購入数、商品の販売数など、GHGプロトコルのスコープ1ないし3に規定される活動に係る量)を取得し、排出量情報記憶部から対応する排出係数を読み出し、活動量に排出係数を乗じることにより排出量を算出するようにしてもよい。
オフセット価格取得部は、排出量に応じた環境価値の価格を取得する。オフセット価格取得部は、例えば、外部サーバ(環境価値の取引サーバ)から環境価値の売り気配値を取得することができる。オフセット価格取得部は、例えば、外部サーバが提供するAPIを呼び出すことにより売り気配値を取得することができる。また、オフセット価格取得部は、商品又はサービスの販売者が環境価値を所有している場合に、販売者が所有している環境価値の価格を取得するようにすることもできる。この場合、販売システムは、販売者ごとに販売者が所有する環境価値の量と価格とを記憶する在庫環境価値記憶部を備えるようにし、オフセット価格取得部は、販売者に対応する環境価値の価格を在庫環境価値記憶部から取得することができる。
オフセット受付部は、環境価値の購入(オフセット取引)を行うか否かの入力を受け付ける。オフセット受付部は、商品又はサービスの購入に決済時に、当該商品又はサービスの購入者に対し、当該商品又はサービスと併せて環境価値を購入するか否かを問い合わせることができる。
決済処理部は、商品又はサービスの販売に係る決済処理を行う。決済処理部による決済処理は、例えば、クレジットカードによる決済等、一般的な手法により行うことができる。決済処理部は、環境価値の価格に応じて決済金額を増額して決済することができる。決済処理部は、商品又はサービスの購入者が環境価値を購入する場合に、商品又はサービスの決済金額(販売額)に環境価値の価格を増額して決済処理を行うとともに、商品又はサービスの提供者に対して販売額(販売額から手数料を減じた金額であってよい。)の支払を行うとともに、環境価値の販売者に対して環境価値の価格を支払うように処理を行うことができる。
オフセット処理部は、環境価値の購入処理を行う。オフセット処理部は、例えば、外部サーバに対して買い注文を発行することにより環境価値を購入することができる。オフセット処理部は、商品又はサービスの購入者を主体として買い注文を発行するようにしてもよいし、販売システムの運営者を主体として買い注文を発行するようにしてもよい。また、オフセット処理部は、販売者が環境価値を所有している場合には、販売者の所有する環境価値を購入者に移転させることによるオフセット処理(代理無効化)を行ってもよい。この場合、オフセット処理部は、在庫環境価値記憶部から販売者に対応する環境価値の量を、オフセットする排出量に応じて減じるようにし、商品又はサービスの購入者に対して当該環境価値の価格に量を乗じて課金するようにすることができる。
図46は、第31機能の動作を説明する図である。第1の実施形態の販売システムにおいて商品又はサービスの販売が行われた場合に(S4601)、排出量取得部は、販売された商品又はサービスに関する環境負荷物質の排出量を取得する(S4602)。排出量取得部は、他の情報処理装置が計算した排出量を取得するようにしてもよいし、販売された商品又はサービスに関連して排出量を算出するための情報を取得して排出量を算出するようにしてもよい。オフセット価格取得部は、取得された排出量をオフセットするための環境価値の売り気配値を外部サーバから取得し(S4603)、オフセット受付部は、商品又はサービスの購入者に対して、オフセットを行うか否かを問い合わせ(S4604)、購入者がオフセットを行うことを希望する場合には(S4605:YES)、決済処理部は、商品又はサービスの販売価格(決済金額)に売り気配値を加算して決済を行うとともに(S4606)、オフセット処理部は、環境価値を購入してオフセット処理を行う(S4607)。一方、購入者がオフセットを希望しない場合には(S4605:NO)、決済処理部は、決済金額どおりに決済を行う(S4608)。なお、オフセットの要否を問い合わせることなく、ステップS4604、S4605、S4608を省略し、常にオフセットを行うようにしてステップS4606及びS4607を実行するようにしてもよい。
以上のようにして、本実施形態の販売システムによれば、商品又はサービスの販売時に、当該商品又はサービスの生産や提供などに関連する環境負荷物質の排出量を算出することができる。また、本実施形態の販売システムによれば、商品又はサービスの販売時に、商品又はサービスに関連する排出量についてオフセットを行うようにすることができる。
なお、本実施形態では、オフセット処理まで行うことを前提としたが、これに限らず、商品又はサービスに関する排出量を計算し、当該排出量を出力して、商品又はサービスの販売者及び購入者の少なくともいずれかに提示するにとどまってもよい。
従来、企業の提供するサービスに伴って排出する二酸化炭素等の環境負荷物質をオフセットしようとする場合には、一定程度の期間・単位でまとめてオフセットするのが通常であったところ、本実施形態の販売システムによれば、商品又はサービスが販売される度に、環境負荷物質を算出し、オフセットのための環境価値が取引することができるので、顧客にオフセットに参加する機会を提供することが可能となる。
<第2の実施形態>
販売システムの第2の実施形態として、とくに商品を販売する電子商取引(EC:Electronic Commerce)サイトについて説明する。第2の実施形態では、ECサイトにおいて販売された商品の配送時に排出される二酸化炭素をオフセットすることを想定する。
排出量取得部は、商品の配送にかかる環境負荷物質、とくに二酸化炭素の排出量を計算することができる。排出量取得部は、商品の配送に係る運送経路を特定し、当該運送経路に使用する配送手段ごとの単位距離あたりの二酸化炭素排出量と、それぞれの配送距離の積を足し合わせることによって、商品の配送に係る二酸化炭素の総排出量を算出することができる。また、排出量取得部は、商品の配送時に用いられた燃料の価格を取得し、あるいは商品の配送時における荷物の重量及び走行距離(トンキロ)を取得し、これに運送会社に対応する運送に係る排出係数(事前に設定しておくことができる。)を乗じて排出量を算出することができる。また、外部サーバから入手したカーボンオフセットのための環境価値(クレジット)の売り気配値と総排出量との積から、カーボンオフセットに係る費用を算出することができる。
この場合、排出量情報記憶部は、例えば、商品ごとに当該商品が格納されている倉庫の地図上の位置を記憶することができる。また、排出量情報記憶部は、例えば、倉庫から商品の配送先(例えば、購入者の自宅など)までの配送ルートを求めるための情報(例えば、ナビゲーションシステムに用いられる情報としてもよいし、ルーティングを行う地図サーバにアクセスするためのURLや認証情報などとしてもよい。)を記憶することができる。また、排出量情報記憶部は、運送に使用する配送手段(トラック等)ごとの単位距離あたりの二酸化炭素排出量を記憶することができる。決済金額取得部は、決済金額とともに、販売された商品、商品の配送先、配送されるパッケージの数などを取得することができ、排出量取得部は、これらの情報を用いて、商品の運送により排出される二酸化炭素の量を計算することができる。そして、オフセット受付部は、購入者の料金支払い時に、カーボンオフセットに必要な費用の実額(売り気配値)を提示し、購入者にカーボンオフセットを実施するかどうか選択させることができる。カーボンオフセットが実行される場合には、自動でオフセットのための環境価値(クレジット)を購入するべく、外部サーバに対して買い注文を送信することができる。
なお、上記の説明では、カーボンオフセットにかかる費用(環境価値の価格)は購入者が全額を負担するものとしたが、ECサイトの運営者と商品の購入者がカーボンオフセットにかかる費用について、どのくらいの比率で負担するかを任意に設定することができる。
また、第2の実施形態においても、販売者が所有する環境価値の量及び価格を記憶するようにし、販売者が所有する環境価値の価格を提示することができ、販売者が所有する環境価値を購入者に移転させることによりオフセットを行うようにしてもよい。また、第2の実施形態においても、実施にはオフセットを行わず、排出量の算出と提示にとどまってもよい。
<第3の実施形態>
販売システムの第3の実施形態として、とくにタクシー等の乗客輸送サービスの決済装置について説明する。第3の実施形態では、販売システムは、タクシー等による乗客の輸送サービスの利用料の決済を行うにあたり、タクシー等の乗客輸送手段が排出した二酸化炭素の排出量をオフセットする。販売システムは、タクシー内に配置される端末として実装することができる。
<料金支払時にカーボンオフセットへの参加を問い合わせる場合>
図47は、タクシーの料金支払時にカーボンオフセットを行う場合に係る第3の実施形態を説明する図である。販売システムは、タクシーの距離メータの情報等をもとに、タクシーの走行時に発生される二酸化炭素排出量を計算し、乗客に、料金支払時に又は事前に、当該二酸化炭素排出量のオフセット(カーボンオフセット)に参加するかどうかの選択肢を提示し、乗客の自由選択でカーボンオフセットする機会を提供する。
==オフセット費用算出フェーズ==
販売システムの決済金額取得部は、タクシーの距離メータから走行距離を取得し、タクシーの運転手から乗客数の入力を受け付けることができる。決済金額取得部は、一般的な手法により走行距離や走行時間などに基づいてタクシーの料金を決定することができる。
排出量取得部は、タクシーの走行距離及び走行時間の少なくともいずれかに基づいて、タクシーの走行により排出された環境負荷物質の排出量を計算することができる。排出量取得部は、タクシーがガソリン車である場合に、タクシーの乗車人数及び走行距離を取得し、乗車人数及び走行距離に応じて排出量を計算することができる。排出量取得部は、タクシーがガソリン車である場合に、タクシーの乗車人数及び走行距離を取得し、乗車人数及び走行距離に応じて排出量を計算することができる。
排出量取得部は、例えば、以下のようにして二酸化炭素排出量を算出することができる。
==ガソリン車の場合==
タクシーがガソリン車である場合には、排出量情報記憶部には、単位距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を予め登録しておくことができる。排出量取得部は、例えば、タクシーメーターやタクシー運賃の決済システムなどから走行距離を取得することができ、さらには乗客人数を取得するようにしてもよい。乗客人数が取得可能な場合、排出量情報記憶部には、乗客人数による二酸化炭素排出量の補正情報(例えば、補正乗率)を登録しておくことができる。補正乗率は、例えば、乗客が1人の場合には0.95、1人の場合には1.0、3人の場合には1.05、4人の場合には1.1などの数値とすることができる。排出量取得部は、「走行距離(km)×単位距離辺りの二酸化炭素排出量(kg/km)×乗客人数に応じた補正乗率」により、ガソリン車のタクシーに係る二酸化炭素の排出量を算出することができる。
==EVの場合==
タクシーが電気自動車である場合には、排出量情報記憶部には、単位距離あたりの消費電力量(kwh/km)を予め登録しておくことができる。単位距離あたりの消費電力量は、例えば、タクシーの個車ごと又は車種ごとに登録しておくことができる。また、排出量情報記憶部には、単位電力あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)も予め登録しておくことができる。単位電力あたりの二酸化炭素排出量は、充電場所ごとに登録してもよいし、全体の平均値を登録しておいてもよい。また、ガソリン車と同様に、排出量情報記憶部には、乗客人数ごとの補正乗率を登録しておくこともできる。排出量取得部は、「走行距離(km)×単位距離あたりの消費電力量(kwh/km)×単位電力あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)×乗客人数に応じた補正乗率」により、電気自動車のタクシーに係る二酸化炭素の排出量(kg)を算出することができる。
また、排出量取得部は、電気自動車の制御装置やタクシーのメータ、タクシーの決済装置などから、タクシーの走行にかかった消費電力データ(kwh)を取得することができる場合には、排出量情報記憶部には、単位電力あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)と乗客人数ごとの補正乗率とを登録しておくようにして、排出量取得部は、「消費電力量(kwh)×単位電力あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)×乗客人数に応じた補正乗率」により二酸化炭素の排出量(kg)を算出するようにすることもできる。
オフセット価格取得部は、外部サーバからJクレジット等の環境価値の売り気配値(円/kg)を取得することができる。オフセット価格取得部は、例えば、外部サーバが提供するAPIを利用して売り気配値を取得することができる。なお、オフセット価格取得部は、APIに対して計算した排出量を与えて、計算した排出量に係る環境価値の売り気配値(円)を取得するようにしてもよい。
==支払フェーズ==
オフセット受付部は、販売システムが備えるタッチパネルモニターに画面を表示することができる。画面には、タクシーの乗車料金と、オフセット価格(環境価値の売り気配値)とが表示され、ボタンにより、カーボンオフセットを行うか否かを選択させるようにしている。
==約定フェーズ==
オフセットするボタンが押下された場合、決済処理部は、乗車料金とオフセット価格との合計額の支払を求めるとともに、オフセット処理部は、外部サーバに対して、排出量分のJ-クレジットなどの環境価値の買い注文を送信し、カーボンオフセットを行うことができる。
<事前にカーボンオフセットへの参加を問い合わせる場合>
図48は、事前にカーボンオフセットへの参加を問い合わせる場合に係る第3の実施形態を説明する図である。
事前にカーボンオフセットを行うことが決定されている場合には、料金支払時には、タクシー運賃に、カーボンオフセットに必要な費用を加えた額を請求することができる。この場合、カーボンオフセットにかかる費用について、タクシー会社と乗客との負担割合を任意に設定することができる。この負担割合は、タクシー会社が任意に設定するようにしてもよいし、顧客が事前に負担割合を決定して登録するようにしてもよい。カーボンオフセットが実行される場合、自動でオフセットのための環境価値(クレジット)の買い注文が外部サーバに送られることになる。
==選択フェーズ==
オフセット受付部は、乗客に対する料金の提示前、例えば、乗車した時又は乗車中に、乗客向けのタッチパネルモニターに画面を表示し、カーボンオフセットを行うか否かを選択させることができる。画面において、オフセットしないボタンが押下された場合には、カーボンオフセットは行わず、通常の乗車料金による決済が行われる。一方、オフセットするボタンが押下された場合にはカーボンオフセットが行われる。
==オフセット費用算出フェーズ==
カーボンオフセットを行う場合には、図47に示す、料金支払時にカーボンオフセットへの参加を問い合わせる場合と同様に、決済金額取得部は、タクシーの距離メータから走行距離を取得し、タクシーの運転手から乗客数の入力を受け付けることができる。決済金額取得部は、一般的な手法により走行距離や走行時間などに基づいてタクシーの料金を決定することができる。また、排出量取得部は、上述したようにして二酸化炭素排出量を算出することができる。ここで、オフセット価格取得部は、外部サーバからJクレジット等の環境価値の売り気配値を取得し、決済金額取得部は、乗車料金に売り気配値を加算して決済金額とすることができる。また、オフセット価格取得部は、外部サーバから受信した売り気配値(円/kg)に、上記のようにして算出した二酸化炭素の排出量(kg)を乗じて、オフセットに必要な費用を算出することができる。オフセット処理部は、自動的に外部サーバに対して、排出量分のJ-クレジットなどの環境価値の買い注文を送信し、カーボンオフセットを行うことができる。
==精算フェーズ==
決済処理部は、乗車料金とオフセット価格との合計額の支払を求めることができる。決済処理部は、例えば、画面において、乗車料金と、オフセット価格と、その合計額とを表示することができる。
なお、第3の実施形態においても、販売者が所有する環境価値の量及び価格を記憶するようにし、販売者が所有する環境価値の価格を提示することができ、販売者が所有する環境価値を購入者に移転させることによりオフセットを行うようにしてもよい。また、第3の実施形態においても、実施にはオフセットを行わず、排出量の算出と提示にとどまってもよい。
<第4の実施形態>
第2の実施形態では、ECにおける商品配送に係る二酸化炭素排出量のオフセットについて説明し、第3の実施形態では、タクシーによる乗客輸送に係る二酸化炭素排出量のオフセットについて説明したが、その他の商品販売又はサービス提供に関連する二酸化炭素排出量について、顧客にオフセットのためのクレジットを提示することができる。以下、オフセット可能なものをリストする。なお、以下の説明において、二酸化炭素は、その他のオフセット可能な環境負荷物質に置き換えることが可能である。
==動画制作/配信==
動画制作又は動画配信に関連する二酸化炭素排出量をオフセットすることもできる。例えば、排出量情報記憶部には、動画の制作又は配信に必要な単位時間あたりの消費電力量(kwh/h)と、単位電力あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)とを記憶しておき、排出量取得部は、「動画の時間×消費電力量×単位電力量あたりの二酸化排出量」により排出量を算出することができる。オフセット受付部は、動画アップロードの際に動画の制作者又は配信者に対して、オフセットオプションを選択させるようにすることができる。
==旅行パッケージ==
旅行に用いる移動手段が排出する二酸化炭素をオフセットすることもできる。例えば、排出量情報記憶部には、移動手段別の移動単位距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶しておき、排出量取得部は、旅行パッケージに含まれる移動手段ごとの移動距離を取得し、「移動距離×利用する移動手段ごとの排出量」を合計して旅行パッケージに関する二酸化炭素排出量を算出し、オフセット受付部は、旅行申し込みの際に旅行者に対してオフセットオプションを選択させるようにすることができる。
==宅配便==
宅配便による配送時に排出される二酸化炭素をオフセットすることもできる。例えば、排出量情報記憶部には、宅配便の配送に係る単位距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶しておき、排出量取得部は、宅配便の配送ルートを取得して配送ルートの距離を算出し、「移動距離×単位距離当たりの二酸化炭素排出量」により宅配便による配送に係る二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、宅配の申込時に、依頼者に対してオフセットオプション選択させるようにすることができる。
==フリマアプリ==
フリーマーケットやオークションなど、エンドユーザ間で取引される取引物の配送に関する二酸化炭素排出量をオフセットすることもできる。例えば、排出量情報記憶部には、配送に係る移動単位距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶しておき、排出量取得部は、エンドユーザ間の配送距離を取得し(例えば、配送元の住所と配送先の住所とを取得して、二住所間の直線距離又は道路に沿った配送ルートの距離を求めるようにしてもよい。)、「配送距離(km)×単位距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)」により、取引物の配送に係る二酸化炭素排出量を算出することができる。なお、配送手段ごとに、配送に係る移動単位距離あたりの二酸化炭素排出量を記憶させるようにしておき、取引時に選択された配送手段に対応する移動単位距離あたりの二酸化炭素排出量を用いて排出量の計算を行うようにしてもよい。オフセット受付部は、取引時に配送オプションとしてオフセットを行うか否かを選択させるようにすることができる。
==商店から自宅までの商品配送==
エンドユーザがスーパーマーケットや酒屋などの商店において購入した商品を自宅まで配送を依頼した場合に、その配送に係る二酸化炭素排出量をオフセットすることもできる。例えば、排出量情報記憶部には、配送に係る移動単位距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶しておき、排出量取得部は、商店から配送先(エンドユーザの自宅等)までの直線距離又は道路に沿った配送ルートの距離を求め、「配送距離(km)×単位距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)」により、商品配送に係る二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、購入者が商品の配送を依頼した時に、配送オプションとしてオフセットを行うか否かを選択させることができる。なお、配送手段が複数存在する場合には、配送手段ごとに、配送に係る移動単位距離あたりの二酸化炭素排出量を記憶させるようにしておき、配送申込時に選択された配送手段に対応する移動単位距離あたりの二酸化炭素排出量を用いて排出量の計算を行うようにしてもよい。
==通勤==
企業が従業員の通勤に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、社員の通勤に係る単位移動距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶しておき、排出量取得部は、社員の自宅から会社までの直線距離又は通勤経路の距離を取得し(例えば、人事データベースなどから社員の住所を取得して、地図データに基づいて距離計算し、又は地図サーバから距離を取得することができる。)、「通勤距離(km)×単位移動距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)」により、社員の通勤に係る二酸化炭素排出量を算出することができる。なお、排出量取得部は、1カ月の出勤日数を取得して、上記二酸化炭素排出量に出勤日数を乗じて1カ月あたりの通勤に関する二酸化炭素排出量を算出するようにしてもよい。この場合、会社がオフセット費用を負担する場合には、オフセット受付部は社員にオフセットを行うか否かを問い合わせなくてよい。会社が負担しない場合、オフセット受付部は、例えば、毎月の給料の支払前に、社員に対して、通勤に係るカーボンオフセットを行うか否かを問い合わせるようにすることもできる。なお、排出量情報記憶部には、通勤手段(例えば、自動車、バス、電車など)ごとに、単位移動距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶しておき、排出量取得部は、社員ごとに通勤経路で利用される通勤手段を取得し、取得した通勤手段に対応する単位移動距離あたりの二酸化炭素排出量を用いて排出量の計算を行うようにしてもよい。
==ドローンの飛行==
ドローンを飛行させる場合に、ドローンの飛行に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、ドローンの飛行に関して、単位飛行距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶し、排出量取得部は、例えば、ドローン本体のフライトコントローラやドローンの飛行制御装置などが取得した飛行ルートに沿った飛行距離を取得して、「飛行距離(km)×単位飛行距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)」により、ドローンの飛行よる二酸化炭素排出量を計算することができる。あるいは、例えば、排出量情報記憶部には、ドローンの飛行に関して、単位飛行距離あたりの消費電力(kwh/km)と、単位消費電力あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)とを記憶し、排出量取得部は、例えば、ドローン本体のフライトコントローラやドローンの飛行制御装置などが取得した飛行ルートに沿った飛行距離を取得して、「飛行距離(km)×単位飛行距離あたりの消費電力(kwh/km)×単位消費電力あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)」により、ドローンの飛行よる二酸化炭素排出量を計算するようにしてもよい。オフセット受付部は、例えば、ドローンのパイロット手配時にオプションメニューとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==船舶の輸送==
陸送のみでなく、船舶による商品の輸送に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、船舶の航行に関して、単位航行距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶し、排出量取得部は、例えば、船舶の航路の長さ(航行距離)を取得して、「航行距離(km)×単位航行距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)」により、船舶による商品の輸送に関する二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、輸送の手配の際のオプションとして、カーボンオフセットの要否を受け付けるようにすることができる。
==飛行機の移動==
タクシー等に限らず、飛行機による乗客の輸送サービスに関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、飛行機の単位飛行距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)を記憶し、排出量取得部は、例えば、飛行機の航路の長さ(飛行距離)を取得して、「飛行距離(km)×単位飛行距離あたりの二酸化炭素排出量(kg/km)」により飛行機の飛行による二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、例えば、航空券の購入時の価格に上乗せするオプションとして、旅行者に対して、カーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==計算機の利用==
金融サービスや情報サービス等のサービス提供に用いられるコンピュータの利用に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)を記憶しておき、排出量取得部は、例えば、金融サービスや情報サービスなどのサービス提供に用いられたコンピュータの消費電力量(kwh)を取得し、「消費電力量(kwh)×単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)」により、サービス提供に用いられたコンピュータの利用に係る二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、上述した実施形態と同様に、サービスを提供する際(決済時)にオプションメニューとしてカーボンオフセットの要否を受け付けるようにすることができる。
==クラウドの利用==
クラウド(ストレージ、コンピューティングなど)の利用に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、クラウドコンピューティングに係るリソースの単位利用時間あたりの消費電力量(コンピュータによる消費電力量のみでなく、空調等による消費電力量を加算するようにしてもよい。kwh/h)及び単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)を記憶しておき、排出量取得部は、クラウドコンピューティングの利用時間(h)を取得して、「利用時間(h)×単位利用時間あたりの消費電力量(kwh/h)×単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)」により、クラウドコンピューティングの利用に関する二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、上述した実施形態と同様に、サービスを提供する際(決済時)にオプションメニューとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==遊園地等の施設利用==
遊園地のアトラクションなどの施設稼働に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、設備ごとに設備の所定期間(例えば1日や1ヶ月等)又は1回の利用にかかる消費電力量(kwh)と、単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)とを記憶しておき、排出量取得部は、例えば、「消費電力量(kwh)×単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)」により、当該設備の利用に係る二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、例えば、遊園地のチケット購入時など、施設の利用に関する決済時に、カーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==スポーツジムの利用==
スポーツジムでの機器の利用に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、機器ごとに、単位利用時間あたりの消費電力量や空調による消費電力量(kwh/h)と、単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)を記憶しておき、排出量取得部は、スポーツジムの利用時間(h)を取得し、「利用時間(h)×単位利用時間あたりの消費電力量(kwh/h)×単位消費電力量あたりの二酸化炭素排出量(kg/kwh)」により、スポーツジムの利用による二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、スポートジムへの入会時のオプションとして、カーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==コンサート参加・スポーツ観戦==
コンサートへの参加やスポーツ観戦に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、コンサートやスポーツの試合の実施により排出される総二酸化炭素排出量を記憶しておき、排出量取得部は、コンサートやスポーツの試合観戦への参加人数で総二酸化炭素排出量を割って、参加者1人あたりの二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、例えば、チケットの購入時のオプションとして、カーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==eスポーツ==
eスポーツの実施に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、eスポーツの運営(空調、照明、機器の動作など)にかかる総二酸化炭素排出量を記憶しておき、排出量取得部は、例えば、eスポーツへの参加者(参戦者及び/又は観戦者)の人数で総二酸化炭素排出量を割って、参加者1人あたりの二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、参戦者に対しては参戦の申込時に、観戦者に対してはチケットの販売時に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==学校の授業==
学校の授業にかかったカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、学校の授業の実施(空調、照明・機器などの電気利用)にかかる総二酸化炭素排出量を記憶しておき、排出量取得部は、例えば、学校の授業に参加する生徒の人数で総二酸化炭素排出量を割って、生徒1人あたりの二酸化炭素排出量を算出することができる。この場合、学校がオフセット費用を負担する場合には、オフセット受付部は生徒にオフセットを行うか否かを問い合わせなくてよい。学校が負担しない場合、オフセット受付部は、生徒に対し、生徒の入学時又は受講申込時に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==ホテルの宿泊==
ホテルの宿泊に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量取得部は、単位時間当たりに宿泊した部屋から排出される二酸化炭素排出量(空調や電気の利用により排出される二酸化炭素量)に、宿泊時間(日数)を乗じることにより、ホテルの宿泊にかかる二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、例えば、宿泊者に対して、宿泊の申し込みの時にオプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==貸倉庫==
貸倉庫の利用に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量取得部は、単位時間・面積当たりの二酸化炭素排出量(空調や電気の利用により排出される二酸化炭素排出量)に、利用した貸倉庫の面積及び利用時間(保管時間)を乗じて、貸倉庫の利用に関する二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、貸倉庫の利用申し込みの時に、利用者に対してオプションとして、カーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==キャンプ==
キャンプに関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、キャンプ時に排出される標準的な二酸化炭素排出量(例えば、たき火や炭火などにより排出される二酸化炭素量)を記憶しておき、排出量取得部は、この二酸化炭素排出量を読み出すようにすることができる。オフセット受付部は、キャンプを行う者に対して、キャンプの申込時に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==映画==
映画の鑑賞に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、映画の上映(映画館の運営)にかかる総二酸化炭素排出量(空調、照明、映写機器などの電気利用による二酸化炭素排出量)を記憶しておき、排出量取得部は、総二酸化炭素排出量を映画の鑑賞人数で割って、鑑賞者1人あたりの二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、映画鑑賞の申込時(チケットの販売時)に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==ガスの利用==
家庭で利用したガスに関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、単位量当たりのガスの製造にかかる二酸化炭素排出量(kg/t)又は単位量当たりのガスの利用により排出される二酸化炭素排出量(kg/t)を記憶しておき、排出量取得部は、家庭におけるガスの使用量(t)を取得して、「使用量(t)×ガスの製造にかかる二酸化炭素排出量(kg/t)」又は「使用量(t)×ガスの利用により排出される二酸化炭素排出量(kg/t)」により家庭で利用したガスに関する二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、ガスの供給契約の申し込み時に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==上下水道の利用==
家庭で利用した上下水道に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、単位量当たりの水(t)の浄化にかかる二酸化炭素排出量(kg/t)を記憶しておき、排出量取得部は、家庭で使用した水の量(t)を取得し、「利用量(t)×浄化にかかる二酸化炭素排出量(kg/t)」により、上下水道の利用に関する二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、上下水道の供給契約の申し込み時に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==通信の利用==
家庭で利用した通信(電話、インターネット回線等)に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、単位通信量あたりの二酸化炭素排出量(kg/byte)を記憶しておき、排出量取得部は、通信量(byte)を取得し、「通信量(byte)×単位通信量あたりの二酸化炭素排出量(kg/byte)」により、通信に関する二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、通信回線の申込時に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==ゲーム==
ゲームプレイに関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、ゲームプレイにより発生する単位時間あたりの二酸化炭素排出量(kg/h)を記憶しておき、排出量取得部は、ゲームのプレイ時間を取得して、「プレイ時間(h)×単位時間あたりの二酸化炭素排出量(kg/h)」により、ゲームプレイに係る二酸化炭素排出量を算出することができる。なお、排出量取得部は、例えば、ゲーム制作にかかった所与の二酸化炭素排出量を、ゲームのプレイヤーの数で割って、排出量を算出するようにしてもよい。オフセット受付部は、ゲームの購入時や、オンラインゲームへの参加時、プレイ開始時、プレイ終了時などに、カーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==プリンタによる印刷==
プリンタでの印刷に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量取得部は、1枚当たりの印刷にかかる二酸化炭素排出量(紙やインクの製造時に排出される二酸化炭素量)に印刷枚数を乗じて、印刷に関する二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、プリンタの利用時に利用者に対してカーボンオフセットの要否を選択させるようにすることができる。
==ゴミ捨て==
ゴミ捨てに関連するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、物の種類毎に二酸化炭素の排出量を記憶するようにし、排出量取得部は、ゴミとして捨てた物の種類と個数とを特定し、特定した種類に対応する二酸化炭素排出量に個数を乗じて、ゴミ捨てに関する二酸化炭素排出量を算出することができる。当該二酸化炭素排出量のオフセットのための環境価値の価格は、住居の管理費や指定ゴミ袋の販売価格に上乗せするようにすることができる。
==商品の製造==
商品の配送ではなく、商品の製造時に排出される二酸化炭素をオフセットするようにしてもよい。この場合、ECサイトであっても、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、百貨店、洋服店などの商店であっても、商品ごとに、1個の製造にかかる二酸化炭素排出量を排出量情報記憶部に記憶しておき、排出量取得部は、販売された商品に対応する二酸化炭素排出量に、販売された商品の個数を乗じて、二酸化炭素排出量を算出することができる。
==本・雑誌==
本や雑誌の製造に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、本や雑誌ごとに、1冊あたりの製造時に排出された二酸化炭素の量を記憶しておき、排出量取得部は、販売された本や雑誌に対応する二酸化炭素排出量を読み出すことができる。オフセット受付部は、上述した第1乃至第3の実施形態と同様に、本や雑誌の購入時(決済時)に、カーボンオフセットの要否を選択させることができる。
==メガネ、オーダーメイドスーツ等==
同様に、メガネやオーダーメイドスーツなどの商品の製造に関するカーボンオフセットを行うこともできる。この場合にも、例えば、排出量情報記憶部には、メガネやスーツの製造にかかる二酸化炭素排出量を記憶しておき、排出量取得部は、販売されたメガネやスーツの数に、その製造にかかる二酸化炭素排出量を乗じて二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、上述した第1乃至第3の実施形態と同様に、メガネやスーツの購入時(決済時)に、カーボンオフセットの要否を選択させることができる。
==飲食==
コーヒーショップやレストランなどの飲食店での飲食物に関するカーボンオフセットを行うこともできる。例えば、排出量情報記憶部には、コーヒーや料理などの商品ごとに、1つの当該商品の作成時に排出される二酸化炭素排出量を記憶しておき、排出量取得部は、提供されたコーヒーや食事等に対応する二酸化炭素排出量を取得して合計することができる。オフセット受付部は、上述した第1乃至第3の実施形態と同様に、飲食物の会計(決済)時に、カーボンオフセットの要否を選択させることができる。
==レンタカー==
レンタカーの利用に関するカーボンオフセットを行うこともできる。タクシーに関する第2の実施形態と同様にして、排出量取得部は、走行距離(km)に、単位走行距離あたりの二酸化炭素排出量を乗じて、レンタカーの利用に係る二酸化炭素排出量を算出することができる。オフセット受付部は、レンタカーのレンタル時に、オプションとしてカーボンオフセットの要否を選択させることができる。
<第5の実施形態>
図45の(b)は、第5の実施形態に係るシステムの概要を示す図である。第5の実施形態では、第2の販売システムにより販売される商品又はサービスに係る排出量を管理する排出量管理システムを備える。第5の実施形態は、第2の販売システムと、外部サーバと、排出量管理システムとを通信ネットワーク300を介して接続する。
排出量管理システムのハードウェア構成は、販売システムの構成と同様とすることができる。排出量管理システムは、第2の販売システムと接続されている。
第2の販売システムは、上述した販売システムから排出量取得部、オフセット価格取得部、オフセット受付部、オフセット処理部、排出量情報記憶部を省略し、活動量送信部を備えるようにする。つまり、決済金額取得部と、決済処理部と、活動量送信部とを備える。
活動量送信部は、販売者が販売した商品又はサービスに係る活動量を排出量管理システムに送信する。活動量送信部は、例えば、商品又はサービスを示す情報と活動量とを排出量管理システムに送信することができる。活動量は、例えば、販売した商品又はサービスの個数又は回数、運送サービスなどにおける運送距離や運送重量、運送距離×重量(トンキロ)などとすることができる。また、活動量は、例えば、決済金額であってよい。
排出量管理システムは、排出係数記憶部と、変換係数記憶部と、排出量記憶部と、活動量取得部と、排出量算出部と、排出量出力部と、を備える。
排出係数記憶部は、商品又はサービスを示す情報に対応付けて、当該商品又はサービスに関する環境負荷物質の排出量を算出するための排出係数を記憶する。排出係数は、例えば、1商品当たりの排出量、1トンキロ当たりの排出量などとすることができる。排出係数は、例えば、環境省などにより提供されるもの(二次データ)であってもよいし、商品又はサービスの提供者が計算したもの(一次データ)であってもよい。
変換係数記憶部は、活動量に係る第1の単位を、排出係数による計算に用いる第2の単位に変換する変換係数を記憶する。例えば、燃料の使用量(kl)当たりの排出量を示す排出係数(t/kl)である場合に、活動量が燃料の販売金額(円)である場合、kl当たりの単価(円/kl)の逆数(kl/円)を変換係数として変換係数記憶部に記憶しておくことができる。変換係数記憶部は、販売者(第2の販売システム)を特定する情報と、商品又はサービスを特定する情報とに対応付けて変換係数を記憶することができる。また、変換係数記憶部は、販売者(第2の販売システム)を特定する情報と、商品又はサービスを特定する情報と、活動量の単位とに対応付けて変換係数を記憶するようにしてもよい。
排出量記憶部は、計算された排出量を記憶する。排出量記憶部は、商品又はサービスを示す情報と、商品又はサービスの購入者を示す情報と、購入日とに対応付けて、計算された排出量を記憶することができる。
活動量取得部は、商品又はサービスに係る活動量を取得する。活動量取得部は、商品又はサービスの購入時に、活動量を取得する。活動量取得部は、商品又はサービスを販売した第2の販売システムから活動量を取得することができる。活動量取得部は、商品又はサービスの決済金額を活動量として取得することができ、商品又はサービスに係る決済を行う決済システムが決済の完了時に送信する決済金額を受信することができる。第2の販売システムから取得される活動量の単位(例えば「円」)が事前に設定されていない場合に、活動量取得部は、活動量とともに単位を取得するようにしてもよい。
排出量算出部は、活動量と排出係数に基づいて排出量を計算する。排出量算出部は、活動量に、対応する排出係数を乗じて排出量を算出することができる。排出量算出部は、取得した第1の活動量の単位(決済金額の場合には例えば「円」)と、排出係数の分母の単位とが異なる場合には、変換係数記憶部に記憶されている、活動量に係る第2の販売システム及び商品又はサービスに対応する変換係数を読み出し、読み出した変換係数を第1の活動量に乗じて、排出係数の分母の単位で表現した第2の活動量を計算することができる。排出量算出部は、取得した第1の活動量(又は変換した第2の活動量)に排出係数を乗じて排出量を算出することができる。
排出量出力部は、排出量記憶部に記憶されている排出量を出力する。排出量出力部は、排出量を集計して出力することができる。例えば、排出量出力部は、GHGプロトコルのスコープ1ないし3ごとに集計し、またスコープ3のカテゴリごとに集計して出力することができる。どの商品又はサービスがどのスコープ及び/又はカテゴリに対応するかを記憶するカテゴリ情報記憶部を設けるようにし、排出量出力部は、カテゴリ情報記憶部を参照して、商品又はサービスに対応するスコープ及び/又はカテゴリに対応するかを取得し、取得したスコープ及び/又はカテゴリごとに排出量を集計(例えば合計)した値を出力することができる。
<第6の実施形態>
図45の(c)は、第6の実施形態に係るシステムの概要を示す図である。第6の実施形態では、主に企業間での商取引を想定し、販売者に係る販売システムに加えて、購入者に係る購入システムを含む。第6の実施形態では、排出量の計算は、購入システムにおいて行い、販売システムでは排出量の計算は行わなくてもよい。なお、販売システムにおいて排出量を計算するようにしてもよい。第6の実施形態は、販売システムと、外部サーバと、購入システムとを通信ネットワーク300を介して接続する。
購入システムのハードウェア構成は、販売システムの構成と同様とすることができる。購入システムは、第5の実施形態の排出量管理システムと同様に、排出係数記憶部と、変換係数記憶部と、排出量記憶部と、活動量取得部と、排出量算出部と、排出量出力部と、を備え、さらに、購入処理部、オフセット量決定部、及びオフセットリクエスト送信部を備える。
購入処理部は、商品又はサービスの購入に係る処理を行う。商品又はサービスの購入処理は、一般的な商取引に係る購入処理を再証することができ、ここでは詳細を省略するが、例えば、注文情報を販売システムに送信したり、納入されたデータを管理したり、検収データを販売システムに送信したり、支払に係る決済処理を行ったりすることができる。
オフセット量決定部は、購入者が購入した商品又はサービスに関して、算出された排出量に応じてオフセットするべき排出量(以下、オフセット量という。)を決定する。オフセット量決定部は、例えば、計算された排出量の全量をオフセット量としてもよいし、計算された排出量に応じて、排出量未満のオフセット量を決定してもよい。例えば、購入システムは、商品又はサービスの提供者ごとにオフセット量を決定するためのオフセット係数(例えば、0.1など)を記憶するオフセット係数記憶部を備えるようにし、オフセット量決定部は、商品又はサービスの提供者に対応するオフセット係数を排出量に乗じることによりオフセット量を計算することができる。また、例えば、購入システムは、購入者における環境負荷物質の削減量の目標値を記憶する目標値記憶部を備えるようにし、所定期間におけるオフセット量の累積値が当該目標値に達するまでオフセット量を算出し、累積値が目標値を超えた場合には、オフセット量を0と計算するようにしてもよい。
オフセットリクエスト送信部は、オフセット処理を行うように指示するリクエスト(以下、オフセットリクエストという。)を、商品又はサービスを提供する提供者に送信する。本実施形態では、オフセットリクエスト送信部は、販売システムにオフセットリクエストを送信する。オフセットリクエスト送信部は、オフセット量決定部が決定したオフセット量をオフセットリクエストに指定して送信することができる。
販売システムのオフセット受付部は、当該オフセットリクエストに応じてオフセット処理部によりオフセット処理を行わせることができる。また、販売システムの決済処理部は、オフセット量のオフセット価格を販売価格に加算して決済を行うことができる。なお、第6の実施形態において決済処理部は、例えば、会計システムに売掛金を加算する処理や、請求書を発行する処理などを決済処理とすることができる。
なお、オフセット量決定部は、オフセット量としてオフセットするべき金額(以下、オフセット金額という。)を決定するようにしてもよい。この場合、販売システムでは、オフセットリクエストに指定されたオフセット金額分の環境価値を購入することによりオフセット処理を行うことができる。
このようにして、第6の実施形態では、商品又はサービスの購入者側が、購入した商品又はサービスに係る活動量に応じて排出量を計算し、また排出量に応じたオフセット量を販売者にオフセットさせるようにすることができる。これにより、購入者のサプライチェーンにおけるスコープ3の排出量を低減するように調整することができる。
<第7の実施形態>
第7の実施形態に係るシステムは、第6の実施形態と同様に購入システムを備える。第7の実施形態では、オフセット処理を購入システムにおいて行う。なお、販売システムにおけるオフセット処理と、購入システムにおけるオフセット処理との両方を行うようにしてもよい。第7の実施形態では、購入システムは、オフセット処理部を備えることができる。購入システムはオフセット価格取得部を備えてもよい。
第7の実施形態では、購入システムの排出量算出部は、販売システムから購入した商品又はサービスに関して、スコープ3に係る第1の排出量と、スコープ1(又はスコープ2)に係る第2の排出量とを計算し、オフセット量決定部は、第1及び第2のオフセット量を決定することができる。オフセットリクエスト送信部は、スコープ3に係る第2のオフセット量を販売システムに送信し、販売システムのオフセット処理部は、第2のオフセット量に係るオフセット処理を行う。一方で、購入システムが備えるオフセット処理部は、第1のオフセット量に係るオフセット処理を行うことができる。
このようにして、第7の実施形態では、商品又はサービスの購入者が、スコープ1に係る排出量に応じたオフセット量を自身がオフセット処理するとともに、当該商品又はサービスの提供者に対して、スコープ3に係る排出量に応じてオフセット量をオフセット処理させるようにすることができる。
本実施形態では、購入者は一般消費者であることが想起されうるが、一般消費者に限らず、企業等の法人であってもよい。また逆に、販売者は企業等の法人であることが想起されうるが、企業等の法人に限らず、個人による販売であってもよい。
<開示事項>
第31機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AE1(P019)]
商品又はサービスに対応付けて前記商品又はサービスに関する環境負荷物質の排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記商品又はサービスの購入時に、前記商品又はサービスに係る活動量を取得する活動量取得部と、前記排出係数記憶部を参照して、購入した前記商品又はサービスに対応する前記排出係数及び取得した前記活動量に基づいて前記排出量を算出する排出量算出部と、前記排出量を記憶する排出量記憶部と、を備えることを特徴とする排出量管理システム。項目AE1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AE2]
項目AE1に記載の排出量管理システムであって、前記活動量取得部は、前記商品又はサービスの決済金額を前記活動量として取得すること、を特徴とする排出量管理システム。
[項目AE3]
項目AE2に記載の排出量管理システムであって、前記活動量取得部は、前記商品又はサービスに係る決済を行う決済システムが前記決済の完了時に送信する前記決済金額を受信すること、を特徴とする排出量管理システム。
[項目AE4]
項目AE1に記載の排出量管理システムであって、前記活動量に係る第1の単位を、前記排出係数による計算に用いる第2の単位に変換する変換係数を記憶する変換係数記憶部を備え、前記排出量算出部は、取得した第1の前記活動量と前記変換係数とに基づいて前記第2の単位で表した第2の前記活動量を算出し、前記第2の活動量と前記排出係数とに基づいて前記排出量を算出すること、を特徴とする排出量管理システム。
[項目AE5]
項目AE1に記載の排出量管理システムであって、前記排出量に応じたオフセット処理を行うように指示するリクエストを、前記商品又はサービスを提供する提供者の情報処理装置に送信するオフセットリクエスト送信部を備えること、を特徴とする排出量管理システム。
[項目AE6]
項目AE5に記載の排出量管理システムであって、算出した前記排出量に応じてオフセットするべき排出量であるオフセット量を決定するオフセット量決定部を備え、前記オフセットリクエスト送信部は、前記オフセット量を指定して前記情報処理装置に送信すること、を特徴とする排出量管理システム。
[項目AE7]
項目AE6に記載の排出量管理システムであって、前記排出量算出部は、前記商品又はサービスに関して、GHGプロトコルのスコープ1に係る第1の排出量と、スコープ3に係る第2の排出量と計算し、前記オフセット量決定部は、前記第1の排出量に応じて第1のオフセット量を決定し、前記第2の排出量に応じて第2のオフセット量を決定し、前記オフセットリクエスト送信部は、前記第2のオフセット量を指定して前記情報処理装置に送信し、前記第1のオフセット量に係るオフセット処理を行うオフセット処理部を備えること、を特徴とする排出量管理システム。
[項目AE8]
項目AE1に記載の排出量管理システムであって、前記排出量に応じたオフセット処理を行うオフセット処理部を備えること、を特徴とする排出量管理システム。
<<CMに係るオフセット機能(第32機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第31機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第32機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、発電に係る二酸化炭素等の環境負荷要因の排出量を求めることが行われている。商品又はサービスの提供先であるエンドユーザによる排出量を計算することは難しいとの課題がある。第32機能は、エンドユーザによる排出量を推定することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、公衆に対して放送されるコンテンツ(番組又は広告を含みうる。)の視聴者による温室効果ガスの排出量を計算しようとするものである。また、本実施形態の情報処理システムでは、放送者(放送局等)により視聴者の排出量をオフセット処理するようにもしている。
本実施形態の情報処理システムは、図1に対して外部サーバを含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100及び外部サーバと通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。
外部サーバは、オフセット処理を行うコンピュータである。外部サーバは、例えば、J-クレジットなどの、温室効果ガスのオフセット権(環境価値)を販売することによりオフセット処理を行うことができる。
図3を用いて、第32機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(設定記憶部、排出係数記憶部、排出量記憶部)と、取得部250(視聴情報取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、実行部290(オフセット処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する設定記憶部は、設定情報を記憶する。本実施形態では、設定情報には、テレビやラジオなどの放送に係る全視聴者数の推定値が含まれ得る。設定情報には、放送の種別を示すメディアIDに対応付けて、全視聴者数を含めることができる。すなわち、例えば、テレビの全視聴者数と、ラジオの全視聴者数とを別々に管理することができる。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する。本実施形態では、排出係数は、コンテンツの視聴により排出される単位時間当たりの温室効果ガスの排出量を想定する。これは、例えば、テレビ受像機の消費電力と電力消費に係る排出係数などから求めることができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、コンテンツの視聴者による温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、コンテンツを示すコンテンツIDと、日付とに対応付けて排出量を記憶することができる。
取得部250を構成する視聴情報取得部は、テレビやラジオなどで放送されたコンテンツの視聴者数を推定するための情報(視聴情報)を取得する。視聴情報取得部は、コンテンツの視聴率を視聴情報として取得することができる。視聴情報取得部はまた、放送されたコンテンツの長さ及び放送回数を視聴情報とともに取得することができる。視聴情報取得部は、これらの情報を例えばユーザ端末100から受信することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、コンテンツの視聴による温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、コンテンツの放送に係る種類を示すメディアIDに対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、コンテンツの長さ、コンテンツの放送回数、視聴情報により推定される視聴者数、及び、読み出した排出係数を乗じて、視聴者によるコンテンツの視聴に係る排出量を計算することができる。排出量計算部は、例えば、コンテンツの放送に係る種類を示すメディアIDに対応する全視聴者数を設定記憶部から読み出し、読み出した全視聴者数に視聴率を乗じて視聴者数を推定することができる。
実行部290を構成するオフセット処理部は、排出量のオフセットに係る処理を行う。排出量のオフセットは、例えば、J-クレジットなどの環境価値をユーザ(商品もしくはサービスの消費者又は商品もしくはサービスを提供した事業者)に代わって購入することにより行うことができる。オフセット処理部は、例えば、環境価値の取引を行う外部サーバにアクセスして、外部サーバが提供するAPIを利用して環境価値を購入することができる。オフセット処理部は、排出量に対応する量の環境価値を都度購入するようにしてもよいし、管理サーバ200(の運営者、システムの運営者などの代理無効化を行う主体)が事前に環境価値を購入しておき、代理無効化を行うようにしてもよい。
<動作>
図49は、第32機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、視聴情報をコンテンツの長さ及び放送回数とともに取得し(S4901)、放送の種類に対応する全視聴者数に視聴率を乗じて視聴者数を計算し(S4902)、コンテンツの長さ、コンテンツの放送回数、視聴者数、及び、放送の種類に対応する排出係数を乗じて、視聴者による排出量を計算する(S4903)。管理サーバ200は、排出量をオフセットするためのオフセット処理(例えばJ-クレジットの購入など)を行うことができる(S4904)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、放送された番組や広告などのコンテンツの視聴に係る温室効果ガスの排出量を計算し、その排出量をオフセットすることができる。
管理サーバ200の記憶部230と、取得部250と、計算部210と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第32機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AF1(P021)]
放送されたコンテンツの長さ、放送回数及び前記コンテンツの視聴者数を推定するための視聴情報を取得する視聴情報取得部と、前記コンテンツの視聴により排出される単位時間当たりの温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する記憶部と、前記長さ、前記放送回数、前記視聴情報により推定される前記視聴者数及び前記排出係数を乗じて、視聴者による前記コンテンツの視聴に係る前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AF2]
項目AF1に記載の情報処理システムであって、計算した前記排出量のオフセットに係る処理を行うオフセット処理部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AF3]
項目AF1に記載の情報処理システムであって、前記テレビ又は前記ラジオの全視聴者数の推定値を記憶する設定記憶部を備え、前記視聴情報取得部は、前記コンテンツの視聴率を前記視聴情報として取得し、前記排出量計算部は、前記全視聴者数に前記視聴率を乗じて前記視聴者数を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
<<視聴者排出量オフセット機能(第33機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第32機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第33機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、発電に係る二酸化炭素等の環境負荷要因の排出量を求めることが行われている。商品又はサービスの提供先であるエンドユーザによる排出量を計算することは難しいとの課題がある。第33機能は、エンドユーザによる排出量を推定することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、主にインターネット経由で公衆に対して配信されるコンテンツ(広告を含む。)の視聴者による温室効果ガスの排出量を計算しようとするものである。また、本実施形態の情報処理システムでは、視聴者の排出量をオフセット処理するようにもしている。
本実施形態の情報処理システムは、図1に対して外部サーバを含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100及び外部サーバと通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
外部サーバは、オフセット処理を行うコンピュータである。外部サーバは、例えば、J-クレジットなどの、温室効果ガスのオフセット権(環境価値)を販売することによりオフセット処理を行うことができる。
図3を用いて、第33機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、排出量記憶部、視聴時間情報記憶部、視聴数情報記憶部、コンテンツ情報記憶部)と、取得部250(視聴情報取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、実行部290(オフセット処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する。本実施形態では、排出係数は、コンテンツの視聴により排出される単位時間当たりの温室効果ガスの排出量を想定する。これは、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの消費電力と電力消費に係る排出係数などから求めることができる。なお、排出係数記憶部は、視聴クライアントの種類(パーソナルコンピュータ、スマートフォン、テレビ受像機など)に対応付けて排出係数を記憶するようにしてもよい。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、コンテンツの視聴者による温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、コンテンツを示すコンテンツIDと、日付とに対応付けて排出量を記憶することができる。なお、複数のサイトで同一のコンテンツが配信されているような場合には、同一の日付、コンテンツID及び排出量の組み合わせが複数登録されることがあり得る。なお、排出量記憶部は、サイトIDと日付とに対応付けて、コンテンツID及び排出量を記憶するようにしてもよい。
記憶部230を構成する視聴時間情報記憶部は、コンテンツの視聴時間を決定するための情報(以下、視聴時間情報という。)を記憶する。本実施形態では、視聴時間情報には、コンテンツを特定する情報(コンテンツID)と、コンテンツが配信されるサイトを特定する情報(サイトID)と、集計期間(年月)とに対応付けて、視聴時間が含まれる。
記憶部230を構成する視聴数情報記憶部は、コンテンツの視聴者数を決定するための情報(以下、視聴数情報という。)を記憶する。本実施形態では、視聴数情報には、コンテンツを特定する情報(コンテンツID)と、コンテンツが配信されるサイトを特定する情報(サイトID)と、集計期間(年月)とに対応付けて、視聴数が含まれる。
記憶部230を構成するコンテンツ情報記憶部は、コンテンツに関する情報(以下、コンテンツ情報という。)を記憶する。コンテンツ情報には、コンテンツを特定するコンテンツIDと、コンテンツの種類と、コンテンツを視聴者に提供している配信者とが含まれる。配信者は、例えば、広告主やライブ実況を配信する人、メーカーなどとすることができる。配信者は、コンテンツの視聴に係る温室効果ガスの排出量を計算し、報告し及び/又はオフセットしようとしている者であればよい。
取得部250を構成する視聴情報取得部は、視聴者に関する情報(視情情報)を取得する。本実施形態では、視聴情報には、視聴時間情報と視聴数情報とが含まれるものとする。視聴情報取得部は、例えば、動画配信サービスの提供者から、動画配信サイトにおけるコンテンツごとの視聴時間及び視聴者数を取得することができる。視聴情報取得部は、例えば、広告配信サービスの提供者から、広告の提供されたサイトごとに、特定のコンテンツの視聴時間及び視聴者数を取得することができる。広告の視聴時間については、例えば、動画(動画広告)や静止画(バナー広告)等の種類ごとに、標準的な視聴時間を予め設定しておくことができる。視聴情報取得部は、取得した視聴時間情報を視聴時間情報記憶部に登録し、取得した視聴数情報を視聴数情報記憶部に登録することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、コンテンツの視聴による温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、コンテンツの種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、集計対象のコンテンツ(及び集計期間)に対応する視聴時間及び視聴数を視聴時間記憶部及び視聴情報記憶部から読み出し、排出係数、視聴時間及び視聴数を乗じて、視聴者によるコンテンツの視聴に係る排出量を計算することができる。
排出量計算部は、例えば、特定の広告主などの配信者について排出量を計算するようにしてもよい。この場合、排出量計算部は、集計対象の配信者に対応するコンテンツID及びコンテンツの種類をコンテンツ情報記憶部から読み出し、読み出したコンテンツID及びコンテンツの種類に対応する排出係数、視聴情報及び視聴数を各記憶部から読み出して乗じることにより、配信者ごとの排出量を計算することができる。排出量計算部は計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。
実行部290を構成するオフセット処理部は、排出量のオフセットに係る処理を行う。排出量のオフセットは、例えば、J-クレジットなどの環境価値をユーザ(商品もしくはサービスの消費者又は商品もしくはサービスを提供した事業者)に代わって購入することにより行うことができる。オフセット処理部は、例えば、環境価値の取引を行う外部サーバにアクセスして、外部サーバが提供するAPIを利用して環境価値を購入することができる。オフセット処理部は、排出量に対応する量の環境価値を都度購入するようにしてもよいし、管理サーバ装置2(の運営者、システムの運営者などの代理無効化を行う主体)が事前に環境価値を購入しておき、代理無効化を行うようにしてもよい。
<動作>
図50は、第33機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、視聴情報(視聴時間情報及び視聴数情報)を取得して登録する(S5001)。管理サーバ200は、集計対象者に対応するコンテンツID及びコンテンツの種類をコンテンツ情報記憶部から取得し(S5002)、取得した種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から取得し、取得したコンテンツIDに対応する視聴時間及び視聴数を視聴時間情報記憶部及び視聴数情報記憶部から取得し(S5003)、排出係数、視聴者数及び視聴時間を乗じて、当該コンテンツの視聴者による排出量を計算する(S5004)。また、管理サーバ200は、排出量をオフセットするためのオフセット処理(例えばJ-クレジットの購入など)を行うことができる(S5005)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、インターネット配信により提供された各種のコンテンツ(広告を含む)の視聴に係る温室効果ガスの排出量を計算することができ、また、その排出量をオフセットすることができる。
本実施形態では、コンテンツごとの視聴時間が視聴時間情報記憶部に記憶されているものとしたが、コンテンツの種類に対応付けて、1回視聴する場合の標準的な視聴時間を記憶するようにしてもよい。この場合、排出量計算部は、コンテンツの種類に対応する視聴時間を視聴時間情報記憶部から取得することができる。
また、本実施形態では、コンテンツごとの視聴者数が視聴数情報記憶部に記憶されているものとしたが、コンテンツの種類及びサイト(又はサイトの種類)に対応付けて、標準的な視聴者数を記憶するようにしてもよい。この場合、排出量計算部は、コンテンツの種類に対応するサイトごとの視聴者数を視聴数情報記憶部から取得することができ、サイトごとの視聴時間に対して、視聴時間に係るサイト(又はサイトの種類)に対応する視聴者数と、コンテンツの種類に対応する排出係数とを乗じて排出量を計算することができる。
管理サーバ200の記憶部230と、取得部250と、計算部210と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第33機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AG1(P022)]
コンテンツの種類ごとに、前記種類の前記コンテンツの視聴時における単位時間当たりの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記コンテンツの指定を受け付けるコンテンツ指定部と、受け付けた前記コンテンツの視聴時間及び視聴者数を取得する視聴情報取得部と、受け付けた前記コンテンツの前記種類に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数に、取得した前記視聴時間及び前記視聴者数を乗じて、前記コンテンツの視聴に係る排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AG2]
項目AG1に記載の情報処理システムであって、計算した前記排出量のオフセットに係る処理を行うオフセット処理部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AG3]
項目AG1に記載の情報処理システムであって、前記視聴情報取得部は、前記コンテンツを配信する配信サーバから前記視聴時間及び前記視聴者数の少なくともいずれかを取得すること、を特徴とする情報処理システム。
<<証憑機能(第34機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第33機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第34機能の実施形態とし、以下に詳述する。なお、第34機能は、第6機能の変形例である。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。排出量の計算根拠となるデータを検証するための証憑を管理することが求められているとの課題がある。第34機能は、環境指標に係る証憑を管理することのできる技術を提供することを目的とする。
<システム概要>
本実施形態の情報処理システムは、環境指標の算出に用いるデータを証明する証憑データを管理しようとするものである。
環境指標には、例えば、以下(1)~(15)のような環境問題に係る負荷を示す情報が含まれ得る。
(1)環境問題:1.気候変動
負荷:温室効果ガス排出指標(CO2排出量、CH4排出量、N2O排出量、CFC排出量など)
(2)環境問題:2.オゾン層破壊
負荷:オゾン層破壊物質(ODP)消費指数(CFC及びハロン消費量など)
(3)環境問題:3.富栄養化
負荷:水圏及び土壌への窒素、リン排出量、栄養物収支(肥料消費及び家畜からの窒素とリンなど)
(4)環境問題:4.酸性化
負荷:酸性化物質排出指標(NOX、SOX排出量など)
(5)環境問題:5.有害物質状態
負荷:重金属排出量、有機化合物排出量(農薬消費量など)
(6)環境問題:6.都市環境質
負荷:都市域のSOX、NOX、VOC排出量(都市域交通密度、都市域車両所有、都市化度(都市人口成長率、都市域土地利用)など)
(7)環境問題:7.生物多様性
負荷:自然状態からの生物生息環境の改変及び土地の転換(道路網密度、土壌被覆変化など)
(8)環境問題:8.景観
負荷:人工物要素の存在、歴史的・文化的又は審美的理由により保護された場所など
(9)環境問題:9.廃棄物
負荷:廃棄物発生(一般廃棄物、産業廃棄物、有害廃棄物、核廃棄物)(有害廃棄物の移動など)
(10)環境問題:10.水資源
負荷:水資源利用強度(採取料/利用可能資源量)
(11)環境問題:11.森林資源
負荷:森林資源利用強度(実伐採量/生産能力)
(12)環境問題:12.水産資源
負荷:漁獲量
(13)環境問題:13.土壌劣化(浸食・砂漠化)
負荷:浸食リスク:農業への潜在的及び実際の土地の利用量(土地利用変化など)
(14)環境問題:14.特物質資源
負荷:物質資源の利用強度など
(15)環境問題:15.社会経済の部門別及び一般指標(特定の環境問題に限定されない)
負荷:人口増加率/密度、GDP成長率及び構成、民間及び政府の最終消費支出、工業生産高、エネルギー供給の構成、道路交通量、自動車保有量、農業生産高など
なお、本実施形態では、環境指標として温室効果ガスの排出量を想定するが、これに限定されるものではない。
図3を用いて、第34機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(証憑データ記憶部、対応データベース、基礎データ記憶部)と、取得部250(証憑取得部、基礎データ取得部)と、計算部210(排出量算出部)と、出力部240(証憑出力部、基礎データ出力部)と、を備える。
取得部250を構成する証憑取得部は、温室効果ガスの排出量を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する。基礎データは、例えば、活動量及び排出係数の少なくともいずれかとすることができる。
活動量に係る証憑データは、例えば、請求書や領収書、契約書、光熱水の使用量等のお知らせ(検針票)などの証憑を表すデータである。GHGプロトコルのスコープ1(直接排出量)に係る証憑としては、例えば、ガソリンスタンドでの給油のレシート、ガスや石炭などの請求書などがあり得る。スコープ2(間接排出量)に係る証憑としては、例えば、電力の領収書や契約書、使用量等のお知らせ(検針票)などがあり得る。スコープ3(関連他社による排出量)に係る証憑としては、カテゴリ1(購入した物品・サービス)に関して、例えば、原料や部品の調達に係る発注書、請求書、契約書や領収書、あるいは調達システムのデータや部品表などがあり得る。
また、排出量に係る証憑データとしては、例えば、サプライヤから入手した原材料の排出原単位の一次データ(サプライヤが独自に算出したものであってもよいし、第三者検証を受けているものであってもよい。)などがあり得る。
証憑データは、例えば、画像データであってよい。画像データは、例えば、ユーザ端末100が備えるカメラ(不図示)が撮影したデータとすることができる。証憑データは、例えば、PDFファイルなどのドキュメントであってもよいし、XMLなどの構造化ファイルであってもよい。
証憑取得部は、例えば、ユーザ端末100から証憑データのアップロードを受け付けるようにしてもよいし、ユーザ端末100から送信された電子メールやチャットメッセージなどのメッセージに添付された証憑データを取得するようにしてもよい。また、管理サーバ200をユーザが直接操作可能である場合には、管理サーバ200がカメラやスキャナを備えるようにし、管理サーバ200のカメラやスキャナを用いて証憑を撮影するようにしてもよい。証憑取得部は、取得した証憑データを証憑データ記憶部に登録することができる。
記憶部230を構成する証憑データ記憶部は、証憑データを記憶する。証憑データ記憶部は、例えば、証憑を特定する証憑ID及び証憑を登録したユーザを示すユーザIDに対応付けて、証憑データを記憶することができる。証憑データ記憶部は、リレーショナルデータベースやオブジェクトデータベースなどとして実装することもできるし、ファイルシステムとして実装することもできる(この場合、証憑IDはパス及びファイル名とすることができる。)。
取得部250を構成する基礎データ取得部は、証憑データから基礎データを読み出す。基礎データ取得部は、例えば、OCR処理により画像データから基礎データを読み取ることができる。基礎データ取得部は、例えば、ドキュメントに含まれるテキストから基礎データを抽出するようにすることもできる。基礎データ取得部は、取得した基礎データを基礎データ記憶部に登録することができる。
記憶部230を構成する基礎データ記憶部は、基礎データを記憶する。基礎データ記憶部は、基礎データを特定する基礎データIDに対応付けて、基礎データを登録したユーザを示すユーザIDと、基礎データとを記憶することができる。
計算部210を構成する排出量算出部は、基礎データに基づいて排出量を算出する。例えば、基礎データが企業の活動量を示す情報である場合には、当該企業の当該活動に係る排出係数を記憶する排出係数記憶部を管理サーバ200が備えるようにし、読み取った活動量に排出係数を乗じて排出量を算出することができる。また、基礎データが企業の排出係数である場合には、当該企業による活動量(例えば、スコープ1に係る排出量の場合にはユーザが燃焼した燃料の量などとすることができ、スコープ2に係る排出量の場合にはユーザが使用した電力量であってもよいし、スコープ3に係る排出量である場合には、当該企業からユーザが購入した商品の量やユーザが販売した商品の使用量、ユーザが販売した商品の配送トンキロなどであってよい。)を、例えば会計システムなどにアクセスしたり、ユーザから入力を受け付けたりして取得し、取得した活動量に、読み取った排出係数を乗じて排出量を算出することができる。また、基礎データが排出係数及び活動量の両方を含む場合には、読み取った排出係数及び活動量を乗じて排出量を算出することができる。また、基礎データが排出量である場合には、証憑データから読み取った排出量をそのまま利用することができる。
記憶部230を構成する対応データベースは、排出量を特定する情報(排出量特定情報、環境指標特定情報)と、証憑データを特定する情報とを紐付けて記憶する。対応データベースは、さらに、基礎データを特定する情報を紐付けて記憶することもできる。本実施形態では、対応データベースは、排出量特定情報と、基礎データを特定する基礎データIDと、証憑を示す証憑IDとを対応付けて記憶する。排出量特定情報には、例えば、年度や月、日などの時間情報を含めることができる。また、排出量特定情報には、排出量に係る温室効果ガスの出力主体(企業等)を特定する情報(ユーザIDなど)を含めることもできる。また、排出量特定情報には、計算対象となる商品やサービスを含めることもできる。
出力部240を構成する証憑出力部は、証憑データを出力する。証憑出力部は、排出量特定情報の指定を受け付けることができる。例えば、証憑出力部は、年度や月、日などの時間情報の指定を受け付けることができる。また、証憑出力部は、時間情報に加えて又は代えて、排出量の主体の指定を受け付けることができる。また、証憑出力部は、時間情報及び/又は排出量の主体に加えて又は代えて、計算対象となる商品又はサービスを特定する情報を受け付けることができる。証憑出力部は、受け付けた排出量特定情報に対応する証憑IDを対応データベースから特定し、特定した証憑IDに対応する証憑データを証憑データ記憶部から読み出して出力することができる。
証憑出力部は、例えば、第三者認証機関(監査機関)からのリクエストに応じて証憑データを出力することができる。また、GHGプロトコルに係る排出量を計算するユーザからのリクエストに応じて、当該排出量の算出根拠となった基礎データに係る証憑データを対応データベースから特定し、特定した証憑データを排出量とともに第三者認証機関(の情報処理装置)に対して送信するようにすることもできる。
また、証憑出力部は、排出量特定情報に加えて基礎データの指定を受け付けることもできる。この場合、証憑出力部は、排出量特定情報及び指定された基礎データを示す基礎データIDに対応する証憑IDを対応データベースから特定し、特定した証憑IDに対応する証憑データを証憑データ記憶部から読み出して出力(例えば、ユーザ端末100に送信)することができる。
証憑出力部は、証憑データ記憶部に記憶されている証憑データの一覧を出力することができる。証憑出力部は、ユーザ端末100からのリクエストに応じて証憑データの一覧を出力することができる。証憑出力部は、ユーザ端末100のユーザIDに対応する証憑データを証憑データ記憶部から読み出して一覧表示することができる。
証憑データにアクセス可能なユーザを指定するようにしてもよい。例えば、証憑データを特定する証憑IDに対応付けて、当該証憑データにアクセス可能なユーザを特定するユーザID(複数可)を記憶するアクセス情報記憶部を管理サーバ200が備えるようにすることができる。証憑出力部は、証憑データを出力しようとするユーザを示すユーザIDが、当該証憑データを示す証憑IDに対応付けてアクセス情報記憶部に登録されているか否かに応じて、証憑データを出力(例えば、ユーザ端末100に送信)するか否かを決定することができる。また、アクセス情報記憶部には、ユーザID及び証憑IDに対応付けて、証憑データを閲覧、更新、削除のそれぞれを行うことができるか否かを登録するようにし、証憑出力部は、証憑データを出力しようとするユーザを示すユーザIDに対応付けて、閲覧可能と設定されているか否かに応じて、証憑データを読み出して出力するか否かを決定し、当該ユーザIDに対応付けて更新可能と設定されているか否かに応じて、ユーザからの指示に応じて証憑データを更新(上書きを含む)するか否かを決定し、当該ユーザIDに対応付けて削除可能と設定されているか否かに応じて、ユーザからの指示に応じて証憑データを削除するか否かを決定することができる。
出力部240を構成する基礎データ出力部は、基礎データ(基礎データを示す情報であってもよい。以下同じ。)を出力することができる。基礎データ出力部は、例えば、基礎データ記憶部に登録されている基礎データの一覧を出力することができる。基礎データ出力部は、例えば、ユーザ端末100からのリクエストに応じて基礎データの一覧を出力することができる。基礎データ出力部は、ユーザ端末100のユーザIDに対応する基礎データを基礎データ記憶部から読み出して一覧表示することができる。基礎データ出力部は、ユーザ端末100から基礎データIDの指定を受け付けて、指定された基礎データIDに対応する基礎データを基礎データ記憶部から読み出して出力(例えば、ユーザ端末100に送信)することができる。
基礎データ出力部は、基礎データの一覧を出力する際に、各基礎データを示す基礎データIDに対応する証憑IDが対応データベースに登録されているか否かを判定し、判定結果とともに基礎データの一覧を出力することができる。
基礎データ出力部は、ユーザ端末100から証憑データが紐付いていること(又は紐付いていないこと)の指定を受け付けて、対応する証憑IDが対応データベースに登録されている(又は登録されていない)基礎データを抽出して出力するようにしてもよい。
基礎データ出力部は、例えば、排出量特定情報の指定を受け付け、受け付けた排出量特定情報に対応する基礎データIDを対応データベースから読み出し、読み出した基礎データIDに対応する基礎データを基礎データ記憶部から読み出して出力(例えば、ユーザ端末100に送信)することができる。
<動作>
図51は、第34機能の排出量の算出処理の流れを説明する図である。管理サーバ200は、ユーザ端末100から証憑データを受け付け(S5101)、証憑データからOCR処理などにより基礎データを読み取り(S5102)、基礎データを用いて温室効果ガスの排出量を算出する(S5103)。管理サーバ200は、証憑データを証憑データ記憶部に格納するとともに(S5104)、排出量を特定する排出量特定情報と、基礎データを示す基礎データIDと、証憑データを示す証憑IDとを対応付けて対応データベースに登録する(S5105)。なお、排出量の算出にあたり複数種類の基礎データを受信する場合に、証憑データを受信せず、基礎データを受信する場合があってもよい。
図52は、第34機能の証憑データの出力処理の流れを説明する図である。管理サーバ200は、ユーザ端末100から排出量特定情報及び基礎データIDを受け付ける(S5201)。なお、基礎データIDは省略してもよい。管理サーバ200は、受け付けた排出力特定情報及び基礎データIDに対応する証憑IDを対応データベースから特定し、特定した証憑IDに対応する証憑データを証憑データ記憶部から読み出し(S5202)、読み出した証憑データを出力(ユーザ端末100に対して送信)する(S5203)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、温室効果ガスの排出量の算出に用いた基礎データに係る証憑データを、排出量及び基礎データに対応付けて管理することができる。したがって、監査や第三者認証などの場合に、排出量やその算出に用いる基礎データに対応する証憑データを容易に提示することができる。
本実施形態では、クライアントサーバ構成のシステムであるものとしたが、例えば、ユーザ端末100が管理サーバ200の機能を備えるようにすることもできる。
また、本実施形態では、証憑データからOCR等の処理により基礎データを読み取るものとしたが、例えば、基礎データがユーザ端末100により修正された場合などに、ユーザ端末100から基礎データの入力を受け付け、これを学習するようにしてもよい。例えば、ユーザ端末100から証憑データ中における基礎データの記載された範囲と、基礎データの内容とを受信し、証憑データ、当該範囲、及び当該内容をトレーニングデータとする機械学習により、OCRを行うための学習モデルを更新するようにしてもよい。これにより、いわゆるAIOCRによる読み取り精度の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、証憑データから基礎データを読み取るものとしたが、例えば、基礎データはユーザ端末100から受け付けるようにし、ユーザ端末100から受け付けた基礎データを用いて排出量の計算を行い、この基礎データに係る証憑データをユーザ端末100から受信し、基礎データと証憑データとの対応付けを管理サーバ200が行うようにしてもよい。この場合、基礎データと証憑データとをトレーニングデータとする機械学習を行った学習モデルを記憶する学習モデル記憶部を管理サーバ200が備えるようにし、当該学習モデルを用いて、ユーザ端末100から受信した証憑データから基礎データの種類(基礎データID)を推論し、証憑データと基礎データとの対応付けを行うことができる。管理サーバ200は、推論した基礎データを示す基礎データIDと証憑データを示す証憑IDとを対応データベースで紐付けることができる。
また、本実施形態では、対応データベースでは、排出量と基礎データと証憑とを対応付けるものとしたが、排出量(排出量特定情報)と証憑(証憑ID)とを対応付けるようにしてもよいし、基礎データ(基礎データID)と証憑(証憑ID)とを対応付けるようにしてもよい。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第34機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AH1(P024)]
環境指標を算出するための基礎データが表示された証憑データを取得する証憑取得部と、前記基礎データを取得する基礎データ取得部と、前記証憑データを記憶する証憑データ記憶部と、前記基礎データに基づいて前記環境指標を算出する環境指標算出部と、前記環境指標を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報を紐付けて記憶する対応データベースと、前記環境指標を特定する情報の指定を受け付け、指定された前記環境指標に対応する前記証憑データを前記対応データベースから特定し、特定した前記証憑データを前記証憑データ記憶部から読み出して出力する証憑出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AH2]
項目AH1に記載の情報処理システムであって、前記証憑データは画像データであり、
前記基礎データ取得部は、OCR処理により前記画像データから前記基礎データを読み取ること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AH3]
項目AH1に記載の情報処理システムであって、前記対応データベースは、前記環境指標を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報、ならびに前記基礎データを特定する情報を紐付けて記憶し、前記証憑出力部は、前記環境指標及び前記基礎データの指定を受け付けて、前記環境指標及び前記基礎データに対応する前記証憑データを前記対応データベースから特定し、特定した前記証憑データを前記証憑データ記憶部から読み出して出力すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AH4]
項目AH1に記載の情報処理システムであって、前記対応データベースは、前記環境指標を特定する情報及び前記証憑データを特定する情報、ならびに前記基礎データを特定する情報を紐付けて記憶し、前記基礎データを記憶する基礎データ記憶部と、前記基礎データ記憶部に記憶されている前記基礎データに対応する前記証憑データを特定する情報が前記対応データベースに登録されているか否かを示す情報とともに前記基礎データを出力する基礎データ出力部と、を備えること特徴とする情報処理システム。
[項目AH5]
証憑データである画像データと、OCR処理により画像データから活動量を読み取る活動量取得部と、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、活動量取得部の端末(ユーザの携帯端末)から端末の位置情報及び活動量(活動量取得部で取得した活動量)の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
<<一次データの開示先設定機能(第35機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第34機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第35機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。第35機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、サプライヤ装置及びバイヤ装置のそれぞれと通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。接続イメージは、サプライヤ装置=管理サーバ200=バイヤ装置である。
バイヤ装置は、自社に関する温室効果ガスの排出量を報告しようとする事業主体(以下、バイヤという。)のユーザのコンピュータである。バイヤ装置は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。バイヤ装置は、クライアント装置として機能していても、サーバ装置として機能していてもよい。
サプライヤ装置は、バイヤのサプライチェーンの上流及び/又は下流を構成する事業主体(以下、下流の事業主体も含めてサプライヤという。)のユーザのコンピュータである。サプライヤ装置は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。サプライヤ装置は、クライアント装置として機能していても、サーバ装置として機能していてもよい。
なお、サプライヤも自社の排出量を報告しようとする場合にはバイヤとなり得、サプライヤ装置もバイヤ装置となり得る。同様に、バイヤも他社のサプライチェーンの上流及び/又は下流を構成する場合にはサプライヤになり得、バイヤ装置もサプライヤ装置となり得る。
管理サーバ200は、排出量の計算及び管理を行うコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
図3を用いて、第35機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230{排出原単位記憶部、提供先記憶部、(粒度記憶部、)活動量記憶部、按分情報記憶部}と、取得部250(排出原単位取得部、活動量取得部)と、出力部240(提供部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、事業主体(サプライヤ)に対応付けて排出原単位を記憶する。排出原単位記憶部は、事業主体を示す事業主体IDと活動を特定する情報(活動内容)とに対応付けて排出原単位を記憶することができる。
記憶部230を構成する提供先記憶部は、事業主体に対応付けて、当該事業主体に関する情報(本実施形態では、排出原単位及び/又は活動量)を提供する先となる他の事業主体を管理する。提供先記憶部は、事業主体を示す事業主体IDに対応付けて、当該事業主体の情報を提供しうる先となる事業体を示す提供先IDを記憶する。
また、提供先記憶部は、情報提供元の事業主体と提供先の事業主体とに対応付けて、提供される情報の粒度を記憶する。なお、粒度は粒度記憶部として別の記憶部としてもよい。情報の粒度とは、例えば、活動量の場合、1日の活動量なのか、1週間の活動量なのか、1ヶ月の活動量なのか、1年の活動量なのかといった時間的な粒度であってもよいし、小数点以下何桁までの数値を提供するかを示す数字の精度であってもよいし、全体の情報を提供するか、スコープ別の情報を提供するか、カテゴリ別の情報を提供するかといった集計単位であってもよい。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、事業主体の活動量を記憶する。活動量記憶部は、事業主体を示す事業主体ID、活動を特定するための情報(活動内容)、及び時間情報に対応付けて活動量を記憶する。時間情報は、例えば、日、月、年などとすることができる。
記憶部230を構成する按分情報記憶部は、提供元の事業主体の活動量のうち提供先の事業主体に関するものを特定するための按分情報を記憶する。按分情報には、情報の提供元となる事業主体を示す事業主体IDと、情報の提供先となる事業主体を示す提供先IDと、活動を特定するための活動内容とに対応付けて、割合を含めることができる。割合は、提供元の事業体が提供する活動量のうちどれだけの割合が提供先に関するものであるかを示す。
取得部250を構成する排出原単位取得部は、事業主体の排出原単位を取得する。排出原単位取得部は、事業主体の情報処理装置(サプライヤ装置)にリクエストを送信し、リクエストに応じてサプライヤ装置から送信される当該事業主体の活動に係る排出原単位を受信することができる。排出原単位取得部は、取得した排出原単位を排出原単位記憶部に登録することができる。
取得部250を構成する活動量取得部は、事業主体の活動量を取得する。排出原単位取得部は、事業主体の情報処理装置(サプライヤ装置)にリクエストを送信し、リクエストに応じてサプライヤ装置から送信される当該事業主体の活動量を受信することができる。排出原単位取得部は、取得した活動量を活動量記憶部に登録することができる。
出力部240を構成する提供部は、バイヤ装置にサプライヤの情報を提供する。提供部は、バイヤ装置からのリクエストに応じて、バイヤに対応するサプライヤを特定する事業主体IDを提供先記憶部から特定し、特定したサプライヤに対応する排出原単位を排出原単位記憶部から読み出し、読み出した排出原単位をバイヤ装置に送信することができる。提供部は、排出原単位に代えて又は加えて、サプライヤに対応する活動量を活動量記憶部から読み出し、読み出した活動量をバイヤ装置に送信することができる。提供部は、サプライヤとバイヤに対応する粒度を提供先記憶部から読み出し、粒度に応じて活動量を補正(例えば、集計したり、丸め処理をしたりすることができる。)したうえでバイヤ装置に送信することができる。また、提供部は、サプライヤとバイヤと活動とに対応する按分情報を按分情報記憶部から読み出し、按分情報に応じて活動量を按分したうえでバイヤ装置に送信することができる。提供部は、例えば、活動量に割合を乗じることができる。
<動作>
図53は、情報処理システムの動作を説明する図である。管理サーバ200は、バイヤ装置からサプライヤ及び活動を指定したリクエストを受信し(S5301)、サプライヤ及びバイヤの組が提出先記憶部に登録されている場合には(S5302:YES)、サプライヤ及び活動に対応する排出原単位及び活動量を排出原単位記憶部及び活動量記憶部から読み出し(S5303)、サプライヤ及びバイヤに対応する粒度を提出先記憶部から読み出して、粒度に応じて活動量を補正(集計、丸め処理等)し(S5304)、サプライヤ、バイヤ及び活動に対応する按分情報を按分情報記憶部から読み出し、読み出した按分情報の割合を活動量に乗じて按分し(S5305)、排出原単位と按分された活動量とをバイヤ装置に送信する(S5306)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、バイヤは管理サーバ200にリクエストすることによりサプライチェーンの上流及び/又は下流を構成する事業主体の排出原単位や活動量を取得して、バイヤの排出量を求めることができる。一方で、サプライヤはバイヤに対して提供する情報の制御を行うことができる。
管理サーバ200の取得部250と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第35機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AI1(P026)]
第1の事業主体の情報処理装置から前記第1の事業主体の活動に係る排出原単位を受信する排出原単位取得部と、前記第1の事業主体に対応付けて前記排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、前記第1の事業主体に対応付けて前記排出原単位を提供する第2の事業主体を管理する提供先記憶部と、前記第2の事業主体の情報処理装置からのリクエストに応じて、前記第2の事業主体に対応する前記第1の事業主体を前記提供先記憶部から特定し、特定した前記第1の事業主体に対応する前記排出原単位を前記排出原単位記憶部から読み出し、読み出した前記排出原単位を前記第2の事業主体の情報処理装置に送信する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AI1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AI2]
項目AI1に記載の情報処理システムであって、前記第1の事業主体に対応付けて、前記第1の事業主体の活動量を記憶する活動量記憶部を備え、前記提供部は、前記排出原単位とともに、前記第1の事業主体に対応する前記活動量を前記第2の事業主体の情報処理装置に送信すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AI3]
項目AI2に記載の情報処理システムであって、前記第1の事業主体ごとに、前記第2の事業主体に対応付けて、前記第1の事業主体の前記活動量のうち前記第2の事業主体に関するものを特定するための按分情報を記憶する按分情報記憶部を備え、前記提供部は、前記第1及び第2の事業主体に対応する前記按分情報と、前記第1の事業主体に対応する前記活動量とに基づいて、前記第2の事業主体に対応する活動量である按分活動量を算出し、前記按分活動量を前記第2の事業主体の情報処理装置に送信すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AI4]
項目AI2に記載の情報処理システムであって、前記第1の事業主体ごとに、前記第2の事業主体に対応付けて、前記第2の事業主体に提供する前記活動量の粒度を記憶する粒度記憶部を備え、前記提供部は、前記第1及び第2の事業主体に対応する前記粒度に応じて、前記第1の事業主体に対応する前記活動量を集計し、集計値を前記第2の事業主体の情報処理装置に送信すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AI5(P026)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。第1の事業主体の情報処理装置から第1の事業主体の活動に係るX情報を受信する取得部と、第1の事業主体に対応付けてX情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体に対応付けてX情報を提供する第2の事業主体を管理する提供先記憶部と、第2の事業主体の情報処理装置からのリクエストに応じて、第2の事業主体に対応する第1の事業主体を提供先記憶部から特定し、特定した第1の事業主体に対応するX情報を記憶部から読み出し、読み出したX情報を第2の事業主体の情報処理装置に送信する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<多店舗展開機能(第36機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第35機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第36機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。第36機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を図1に示す。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第36機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、記憶部230(モデル記憶部、属性記憶部、排出量記憶部、排出係数記憶部)と、推定部270と、分析部280と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成するモデル記憶部は、事業主体の属性から当該事業主体による排出量を推定するための推定モデルを記憶する。推定モデルは、事業主体の属性と事業主体による温室効果ガスの排出量との関係を分析して作成される。推定モデルは、例えば、属性と排出量との相関を分析した統計モデルである。推定モデルは、属性を入力データとし、排出量を教師データとした機械学習により作成されるようにしてもよい。モデル記憶部は、事業主体ごとに、推定モデルを記憶することができる。なお、事業主体IDは省略するようにしてもよい。
モデル記憶部は、スコープ及びカテゴリの少なくともいずれかに対応付けて推定モデルを記憶することができる。本実施形態では、スコープ1,2についてはスコープに対応付けて、スコープ3についてはスコープ及びカテゴリに対応付けて推定モデルを記憶するものとする。
記憶部230を構成する属性記憶部は、事業主体の属性を記憶する。属性記憶部は、例えば、事業主体を示す事業主体IDに対応付けて、1つ以上の属性を記憶することができる。属性には、例えば、属性名と属性値とを含めることができる。属性には、例えば、業種、売上規模、資産規模、拠点数などを含めることができるが、これらに限定されない。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、事業主体による温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、事業主体を示す事業主体ID及び時間情報に対応付けて、スコープ、カテゴリ及び排出量を記憶することができる。スコープ1,2に関しては、カテゴリは登録されなくてもよい。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、事業主体の排出係数を記憶する。本実施形態では、排出係数記憶部は、事業主体を示す事業主体IDと、活動を特定するための情報(活動内容)とに対応付けて排出係数を記憶する。
推定部270は、事業体による排出量を推定する。推定部270は、推定対象となる事業体の属性を推定モデルに与えることにより、当該事業体による排出量を推定することができる。推定部は、排出量が未知の事業主体の属性を受け付け、受け付けた属性を推定モデルに与えて排出量を推定することができる。推定部270は、スコープ及びカテゴリの少なくともいずれかに対応する推定モデルを用いて排出量を推定することができる。推定部270は、事業主体に対応する推定モデルが登録されていない場合に、事業主体と同一の業種の他の事業主体に対応する推定モデルを用いて、当該事業主体に係る排出量を推定するようにしてもよい。
分析部280は、事業主体の属性と事業主体による排出量との関係を分析することができる。分析部280は、属性記憶部に記憶されている属性と、排出量記憶部に記憶されている排出量との関係を分析して推定モデルを作成することができる。分析部280は、例えば、重回帰分析などの統計手法により分析を行うことができる。分析部280は、属性を入力データとし、排出量を教師データとした機械学習を行うことにより推定モデルを作成するようにしてもよい。
事業主体を企業の拠点として、分析部280は、同一の企業に対応する拠点に係る属性及び排出量の関係を分析するようにしてもよい。
出力部240は、推定した排出量を出力する。
<動作>
図54は、第36機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、排出量が未知の事業主体の属性の入力を受け付け(S5401)、受け付けた属性を推定モデルに与えて排出量を推定する(S5402)。ここで管理サーバ200は、推定対象となるスコープ(及びカテゴリ)に対応する推定モデルを用いることができる。管理サーバ200は、推定した排出量を出力する(S5403)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、排出量が未知の事業主体についても、その属性から排出量を推定することができる。
上述した実施形態では、排出量を推定するものとしたが、活動量を推定するようにしてもよい。この場合、モデル記憶部は、排出量を推定する推定モデルに代えて又は加えて、事業主体の属性と当該事業主体による活動量との関係を分析して作成される、事業主体の属性から活動量を推定する推定モデルを記憶する。
また、管理サーバ200は、活動量を記憶する活動量記憶部(不図示)を備えるようにする。活動量記憶部は、事業主体を示す事業主体IDと、時間情報と、スコープ及びカテゴリとに対応付けて、活動量を記憶することができる。
推定部270は、活動量が未知の事業主体の属性を受け付けて、受け付けた属性を活動量推定のための推定モデルに与えて活動量を推定することができる。推定部270は、事業主体及び活動に対応する排出係数を排出係数記憶部から取得し、取得した排出係数を推定した活動量に乗じて、事業主体による排出量を推定することができる。
管理サーバ200の推定部270と、分析部280と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第36機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AJ1(P027)]
事業主体の属性と前記事業主体による温室効果ガスの排出量との関係を分析して作成される、前記属性から前記排出量を推定する推定モデルを記憶するモデル記憶部と、前記排出量が未知の事業主体の前記属性を受け付け、受け付けた前記属性を前記推定モデルに与えて前記排出量を推定する推定部と、推定した前記排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AJ1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AJ2]
項目AJ1に記載の情報処理システムであって、前記推定モデルは、前記属性と前記排出量との相関を分析した統計モデルであること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AJ3]
項目AJ1に記載の情報処理システムであって、前記推定モデルは、前記属性を入力データとし、前記排出量を教師データとした機械学習により作成されること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AJ4]
項目AJ1に記載の情報処理システムであって、前記推定モデルは、スコープ及びカテゴリの少なくともいずれかに対応付けて記憶されており、前記推定部は、前記スコープ及び前記カテゴリの少なくともいずれかごとに、対応する前記推定モデルを用いて前記排出量を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AJ5]
項目AJ1に記載の情報処理システムであって、前記属性を記憶する属性記憶部と、前記排出量を記憶する排出量記憶部と、属性記憶部に記憶されている前記属性と、排出量記憶部に記憶されている前記排出量との関係を分析して前記推定モデルを作成する分析部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AJ6]
項目AJ5に記載の情報処理システムであって、前記事業主体は、企業の拠点であり、前記分析部は、同一の前記企業に対応する前記拠点に係る前記属性及び前記排出量の関係を分析すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AJ7]
項目AJ6に記載の情報処理システムであって、前記モデル記憶部は、前記事業主体ごとに、前記推定モデルを記憶し、前記推定部は、前記事業主体に対応する前記推定モデルが登録されていない場合に、前記事業主体と同一の業種の他の事業主体に対応する前記推定モデルを用いて、前記事業主体に係る前記排出量を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AJ8]
事業主体ごとに、当該事業主体による温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記事業主体の属性と前記事業主体による活動量との関係を分析して作成される、前記属性から前記活動量を推定する推定モデルを記憶するモデル記憶部と、前記活動量が未知の事業主体の前記属性を受け付け、受け付けた前記属性を前記推定モデルに与えて前記活動量を推定し、推定した前記活動量に、前記事業主体に対応する前記排出係数を乗じて、前記事業主体による前記排出量を算出する推定部と、算出した前記排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AJ9(P027)]
温室効果ガスの排出量以外のX情報(例えば、E2の有害物質の排出量や人権DDの労働時間)を対象とする場合は、以下のとおりである。なお、本項目に従属する項目についても同様とすることができる。事業主体の属性と事業主体のX情報との関係を分析して作成される、属性から事業主体のX情報の値を推定する推定モデルを記憶するモデル記憶部と、X情報が未知の事業主体の属性を受け付け、受け付けた属性を推定モデルに与えてX情報の値を推定する推定部と、推定したX情報の値を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<データインポート時に予め設定した按分率で活動量を按分する機能(第37機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第36機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第37機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかるとの課題がある。第37機能は、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができるようにすることを目的とする。
<システム概要>
本実施形態に係る排出量管理システムについて説明する。本実施形態の排出量管理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の排出量管理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。本実施形態の排出量管理システムでは、どの活動量について、どの排出係数を用いるべきかを管理して、活動量を入力するだけで排出量を計算できるようにしている。
本実施形態の排出量管理システムの全体構成例を図1に示す。本実施形態の排出量管理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワーク3を介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第37機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、分類記憶部、変換係数記憶部、排出量記憶部、按分情報記憶部)と、入力部220(活動量入力部、排出係数入力部)と、取得部250(排出係数取得部)と、計算部210(排出量計算部、集計部)と、出力部240と、実行部290(按分処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。
記憶部230を構成する分類記憶部は、活動の種類に対応付けて排出量を記憶することができる。分類記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。分類記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。なお、活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。
本実施形態では、排出係数記憶部及び分類記憶部において、活動の種類、スコープ、カテゴリ、排出量を対応付けるように記憶している。排出係数記憶部に記憶されている排出係数情報には、排出主体を示す企業ID及び種類特定情報に対応付けて、企業IDが示す排出主体における、種類特定情報が示す活動の種類が該当する、スコープ(及びカテゴリがある場合にはカテゴリ)が含まれる。また、分類記憶部は、活動の分類(スコープ及びカテゴリ)に関する情報(以下、分類情報という。)を記憶しており、分類情報には、企業IDと種類特定情報とに対応付けてスコープ及びカテゴリが含まれる。
なお、種類特定情報は、活動の種類を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)に活動の種類を一意に特定するID(種類ID)が設定される場合には、種類IDを種類特定情報とすることができる。また、インポートデータの種類と、インポートデータに含まれる項目の値に対する条件とを含む情報を種類特定情報とすることもできる。例えば、インポートデータが財務会計データである場合に、「財務会計データ」を指定する情報と、「勘定科目」が「旅費交通費」であり、摘要に「タクシー」が含まれるという条件を種類特定情報とすることができる。また、種類特定情報として、インポートデータを入力して種類を出力する関数を設定することもできる。
記憶部230を構成する変換係数記憶部は、単位変換のための係数(変換係数)を含む情報(以下、変換係数情報という。)記憶する。インポートデータに設定される活動量を表現する単位(第1の単位)と、排出係数が想定する単位(第2の単位)とが異なる場合に、変換係数を用いて活動量の単位変換を行うことができる。例えば、燃料に係る活動量がリットル(l)で表され、排出係数がキログラムあたりのCO2量(tCO2/kg)で表されている場合に、リットル当たりの重さ(kg/l)の変換係数を用いることにより、活動量をキログラム(kg)で表す値に変換した後に、排出係数を乗じて温室効果ガス(この例ではCO2)の排出量(tCO2)を計算することができる。変換係数情報には、企業ID及び種類特定情報に対応付けて、変換係数を含めることができる。また、変換係数情報には、変換後の単位を示す情報などを含めるようにしてもよい。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。スコープ及びカテゴリは、上述した分類記憶部に登録されているスコープ及びカテゴリとすることができる。
記憶部230を構成する按分情報記憶部は、入力された活動量を按分するために必要な情報(按分情報)を記憶する。按分情報には、企業IDと、種類特定情報と、当該種類特定情報にマッチする活動量を複数の種類の活動量に按分するために必要な情報(按分率情報)を含む。按分率情報には、活動の種類と、当該種類の按分比率とのペアが複数含まれうる。入力された活動量に按分比率を乗じることにより、対応する種類に係る活動量を計算することができる。なお、1つのインポートデータに複数の種類が対応する場合には、種類と按分比率とのペアが複数按分情報に登録される。例えば、物流業者から荷物の料金と配送料金とが合算された請求書が活動量のインポートデータとして与えられる場合に、スコープ3のカテゴリ1及びカテゴリ4の種類と、例えば、カテゴリ1(購入した製品)につき85%、カテゴリ4(輸送、配送(上流))につき15%と按分情報に設定することができる。また、配送中に倉庫での保管が行われている場合に、倉庫での保管料を含む請求データがインポートデータとして与えられる場合には、カテゴリ4の配送及び倉庫利用の種類と、配送の按分率(例えば70%)と、倉庫の按分率(例えば30%)を按分情報に含めることができる。また、例えば、インポートデータが財務会計データである場合に、「財務会計データ」を指定する情報と、「勘定科目」が「旅費交通費」であり、摘要が空白であるという条件を種類特定情報とすることができ、このような場合には、旅費交通費の適用範囲内で、タクシーの利用と電車の利用、飛行機の利用の割合を按分率として設定しておくことにより、摘要が設定されていない旅費交通値を複数の交通手段に係る活動量として求めることができる。また、種類特定情報として、インポートデータを入力して種類を出力する関数を設定することもできる。なお、これらの例はあくまで一例であり、任意のパターンを設定することができる。
入力部220を構成する活動量入力部は、活動量の入力を受け付ける。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。本実施形態では、活動量入力部は、インポートデータをユーザ端末100から受信することを想定する。インポートデータは、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータとすることができる。インポートデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの種類のデータであるかが既知として、種類特定情報においてCSVデータの何番目の項目にどのような値が入っているかにより活動の種類を特定することができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。
取得部250を構成する排出係数取得部は、活動の種類に関する排出係数を取得する。排出係数取得部は、企業ID及び種類特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すことができる。排出係数が外部のシステムに管理されている場合に、排出係数取得部は、外部システムにアクセスして排出係数を取得するようにしてもよい。
入力部220を構成する排出係数入力部は、排出係数の入力を受け付ける。排出係数入力部は、ユーザが所属する排出主体を示す企業IDを特定し(例えば、企業IDの入力を受け付けることができる。また、ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を管理サーバ200が備え、ユーザ情報には企業IDを設定しておき、ユーザ情報記憶部から企業IDを取得することができる。)、ユーザから種類特定情報と排出係数との入力を受け付けて、企業ID、種類特定情報及び排出係数を排出係数記憶部に登録することができる。排出係数入力部は、インポートデータに係る活動量の種類に対応する排出係数が排出係数記憶部に記憶されていない場合に、例えば、その旨をユーザ端末100に通知して、ユーザ端末100から排出係数を受け付けるようにすることができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する。排出量計算部は、インポートデータに含まれる各レコード(又はレコード群)について、排出量を計算することができる。排出量計算部は、例えば、レコードに含まれる項目の値が種類特定情報に対応する(例えば、種類特定情報の値が項目の値に設定されていたり、種類特定情報に指定されている条件をレコードの1つ又は複数の項目の値を満たしていたりする)排出係数情報を排出係数記憶部から検索し、検索した排出係数と活動量に基づいて排出量を計算することができる。
実行部290を構成する按分処理部は、活動量を必要に応じて按分することができる。按分処理部は、インポートデータのレコードが、按分情報に含まれる種類特定情報にマッチする場合に、按分情報の按分率情報に含まれる各種類について、対応する按分率を乗じて、各種類についての排出量(の推計値)を計算することができる。排出量計算部は、按分処理部により按分された各種類について、排出係数を排出係数記憶部から検索し、検索した排出係数と、按分された活動量とを乗じて、当該種類に係る排出量を計算することができる。
排出量計算部は、活動量が表されている単位と、排出係数が想定している単位(tCO2/単位)とが一致している場合には、活動量と排出係数をと乗じて排出量を計算することができる。
排出量計算部は、上記単位が一致していない場合には、変換係数に基づいて、受け付けた活動の種類(及び排出主体)に対応する変換係数を変換係数記憶部から読み出し、読み出した変換係数に基づいて、第1の単位で表現された第1の活動量を第2の単位で表現された第2の活動量に変換し、排出係数及び第2の活動量に基づいて排出量を計算することができる。排出量計算部は、例えば、企業ID及びインポートデータのレコードに対応する種類特定情報を含む変換係数情報を変換係数記憶部から検索し、検索した変換係数情報が変換係数記憶部に登録されている場合には、上記単位が一致していないものと判断し、インポートデータに含まれる活動量に変換係数を乗じた値に排出係数を乗じるようにすることができる。なお、企業ID及び種類特定情報に対応する変換係数が複数登録されている場合には、対応する複数の変換係数を全て乗じるようにするようにしてもよい。
排出量計算部は、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。排出量計算部は、企業IDと、現在の日付や日時などの時間情報と、計算した排出量のスコープ及びカテゴリ(排出量計算時に用いて企業ID及び種類特定情報に対応するスコープ及びカテゴリを分類記憶部から取得することができる。)と、計算した排出量とを対応付けて排出量記憶部に登録することができる。
計算部210を構成する集計部は、排出量を集計する。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をスコープごとに集計することができる。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をカテゴリごとに集計することができる。スコープ及びカテゴリは、分配記憶得から、企業ID及び種類特定情報に対応するものを読み出すことができる。
<動作>
図55は、第37機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、外部からインポートデータを受信する(S5501)。例えば、ユーザ端末100からCSVデータのアップロードを受け付けたり、JSONデータを受信したり、他のシステムからCSVやJSON、XMLなどのデータを受信したりすることができる。管理サーバ200は、インポートデータに含まれている各レコードについて、按分情報記憶部に記憶されている按分情報にマッチした場合には(S5502:YES)、レコードに含まれる活動量を按分率情報の按分比率で按分し(S5503)、企業IDと按分率情報の種類とに対応する排出係数を排出係数記憶部から取得し(S5504)、企業IDと按分率情報の種類とに対応する変換係数情報を変換係数記憶部から検索する(S5505)。
一方、レコードが按分情報にマッチしない場合には(S5502:NO)、管理サーバ200は、企業IDに対応し、レコードに含まれる項目の値が種類特定情報に対応する排出係数情報を排出係数記憶部から読み出し(S5506)、企業IDに対応し、レコードに含まれる項目の値が種類特定情報に対応する変換係数情報を変換係数記憶部から検索する(S5507)。
管理サーバ200は、変換係数情報が検索できた場合には(S5508:YES)、レコードに含まれる活動量に、変換係数と排出係数とを乗じて排出量を計算し(S5509)、計算した排出量を排出量記憶部に登録する(S5511)。一方、変換係数情報が検索できなかった場合には(S5508:NO)、レコードに含まれる活動量に排出係数を乗じて排出量を計算し(S5510)、計算した排出量を排出量記憶部に登録する(S5511)。
管理サーバ200は、変換係数が検索できた場合には(S5508:YES)、レコードの活動量に検索できた変換係数全てと排出係数とを乗じて排出量を計算する(S5509)。変換係数が検索できなかった場合には(S5508:NO)、管理サーバ200は、レコードの活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する(S5510)。
管理サーバ200は、排出量を排出量記憶部に登録し(S5511)、以上のループを繰り返す。
以上のループを処理した後、管理サーバ200は、排出量記憶部に登録されている排出量を集計して出力する(S5512)。管理サーバ200は、例えば、年や四半期、月、週、日など所定の期間内に計算された排出量を排出量記憶部から検索して集計することができる。管理サーバ200はまた、計算した排出量に係る企業ID及び種類特定情報に一致するスコープ及びカテゴリを分類記憶部から取得し、取得したスコープ及び/又はカテゴリごとに排出量を集計して出力することもできる。
以上のようにして、外部から活動量を一括入力することにより排出量を算出することができる。
管理サーバ200の入力部220と、取得部250と、計算部210と、出力部240と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第37機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AK1(P029)]
活動の種類及び前記活動に関する温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を対応付けて記憶する排出係数記憶部と、前記活動に係る活動量を含む入力データの入力を受け付ける活動量入力部と、前記入力データに対する条件に対応付けて、複数の前記種類、及び、前記種類のそれぞれに対応する按分比率を記憶する按分情報記憶部と、前記入力データが前記条件を満たす場合に、前記条件に対応する前記按分比率により前記活動量を按分して、前記条件に対応する前記複数の種類のそれぞれに係る前記活動量を算出する按分処理部と、前記活動量に係る前記活動の前記種類に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出す排出係数取得部と、読み出した前記排出係数及び前記活動量に基づいて前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AK1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AK2]
項目AK1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数記憶部は、前記種類、前記活動のスコープ及び前記排出係数を対応付けて記憶し、前記排出量計算部が計算した前記排出量を前記スコープごとに集計する集計部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AK3]
項目AK1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数記憶部は、前記種類、前記活動のスコープ、及び前記活動のカテゴリ及び前記排出係数を対応付けて記憶し、前記排出量計算部が計算した前記排出量を前記カテゴリごとに集計する集計部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AK4]
項目AK1に記載の情報処理システムであって、前記活動量入力部が受け付ける前記活動量は第1の単位で表現されており、前記種類に対応付けて、前記第1の単位の値を第2の単位の値に変換するための変換係数を記憶する変換係数記憶部を備え、前記排出量計算部は、前記変換係数に基づいて、受け付けた前記活動に係る前記種類に対応する前記変換係数を前記変換係数記憶部から読み出し、読み出した前記変換係数に基づいて、前記第1の単位で表現された第1の前記活動量を前記第2の単位で表現された第2の活動量に変換し、前記排出係数及び前記第2の活動量に基づいて前記排出量を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AK5]
項目AK1に記載の情報処理システムであって、前記活動量に係る前記活動の前記種類に対応する前記排出係数が前記排出係数記憶部に登録されていない場合に、前記排出係数の入力を受け付けて、前記排出係数記憶部に登録する排出係数入力部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
<<係数の切替機能(第38機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第37機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第38機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。同じ活動でも複数の排出係数が存在するとの課題がある。第38機能は、複数の排出係数が存在する場合に排出量を計算することができる技術を提供することを目的とする。
<第1実施形態>
本実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を図1に示す。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第38機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(活動量記憶部、排出係数記憶部、排出量記憶部、活動記憶部)と、計算部210(排出量算出部)と、出力部240(排出量出力部)と、を備える。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、温室効果ガスを排出する活動に対応付けて活動量を記憶する。活動量記憶部は、活動量の主体(本実施形態では企業であることを想定する。)を特定する企業IDに対応付けて、時間情報(本実施形態では年月を想定する。)と、当該時間情報が示す期間中に当該企業により行われた活動を特定するための情報と、活動量とを記憶する。活動量記憶部は、例えば、ユーザ端末100から送信されてくる活動量を記憶することができる。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、活動に対応付けて排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、1つの活動につき複数の排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、企業IDごとに排出係数を記憶する。
また、排出係数記憶部は、複数の活動について、活動ごとの排出係数のセット(排出係数セット)を特定するセット特定情報に対応付けて、活動及び排出係数を記憶することができる。セット特定情報は、例えば、ラベルやタグであってよい。セット特定情報は、ユーザが設定することができる。例えば、各活動について最新の排出係数を含むものと、10年前の各活動についての排出係数とについて、排出量セットを記憶しておくことにより、同じ活動量について10年前の排出係数を用いて計算した排出量と、最新の排出係数を用いて計算した排出量とを計算することができ、これらを比較することができる。
本実施形態では、排出係数記憶部は、企業IDとセット特定情報(セット名)とに対応付けて、活動を特定する情報、及び排出係数を記憶する。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、排出量を記憶する。排出量記憶部は、企業を示す企業ID、集計期間を示す時間情報(年月)、排出係数のセットを示すセット名、スコープ及びカテゴリ(カテゴリがある場合のみ)ごとの排出量を記憶することができる。スコープ及びカテゴリは、例えば、GHGプロトコルにより定義されるものを採用することができる。
記憶部230を構成する活動記憶部は、活動に関する情報を記憶する。活動記憶部は、企業IDと、活動を示す情報とに対応付けて、当該活動が属するスコープ及びカテゴリを記憶する。
計算部210を構成する排出量算出部は、排出量を算出する。排出量算出部は、活動量に、当該活動量の活動に対応する排出係数を乗じて排出量を算出する。排出量算出部は、排出係数を特定する情報の入力を受け付けて、排出係数記憶部及び活動量記憶部を参照し、受け付けた情報に対応する排出係数に、対応する活動量を乗じて排出量を算出することができる。排出量算出部は、セット特定情報の入力を受け付けることができる。排出量算出部は、受け付けたセット特定情報に対応する排出係数のそれぞれを、対応する活動量に乗じて排出量を算出することができる。排出量算出部は、算出した排出量を排出量記憶部に登録する。排出量算出部は、排出量を、企業を示す企業ID、活動の年月、スコープ及びカテゴリごとに集計して排出量記憶部に登録することができる。
出力部240を構成する排出量出力部は、排出量算出部が算出した排出量を出力する。排出量出力部は、排出量を、企業を示す企業ID、活動の年月、スコープ及びカテゴリごとに集計して出力することができる。排出量出力部は、排出量の集計値を、数字として、あるいはグラフとして出力することができる。排出量出力部は、排出量を表示するための画面情報を作成してユーザ端末100に送信することができる。
<動作>
図56は、第38機能の動作を説明する図である。なお、出力対象の企業IDは、例えば、ユーザの認証などにより特定されているものとする。管理サーバ200は、排出係数のセットの指定(セット名の入力)を受け付け(S5601)、受け付けたセット名及び企業IDに対応する排出係数を排出係数記憶部から取得する(S5602)。管理サーバ200は、企業IDに対応する活動量を取得する(S5603)。管理サーバ200は、例えば、活動量記憶部から活動量を取得することができるが、ユーザ端末100から活動量を受信するようにしてもよい。次に、管理サーバ200は、取得した排出係数のセットと、取得した活動量とを用いて排出量を計算する(S5604)。管理サーバ200は、取得した活動量のそれぞれについて、活動に対応するセット内の排出係数を特定し、特定した排出係数に活動量を乗じて排出量を計算することができる。次に、管理サーバ200は、計算した排出量を集計して出力する(S5605)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、同じ活動について複数の排出係数が存在する場合に、指定した排出係数を用いて排出量を計算することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、1つの活動について複数パターンの活動量がありうるケースに対応する。第2実施形態では、第1実施形態に比べ管理サーバ200はさらに更新部と、セット記憶部と、設定情報記憶部とを備える。
記憶部230を構成するセット記憶部は、活動量と排出係数とのペアを記憶する。本実施形態では、1つの活動について複数の活動量が存在することを想定する。セット記憶部は、各活動についての活動量のセットを特定するセット特定情報(セット名)と活動とに対応付けて、活動量と活動係数とを記憶する。本実施形態では、セット記憶部は、企業を示す企業ID、時間情報(年月)、セット名、活動を特定する情報、活動量及び排出係数を含むレコード(セット情報)を記憶する。1つの活動について、複数のセット情報がセット記憶部に登録される。第2実施形態では、1つの活動について複数の活動量が存在することを想定するが、1つの活動について1つの活動量と、複数の排出係数が存在する場合(第1実施形態と同様)であってもよい。また、1つの活動について、複数の活動量と複数の排出係数が存在する場合であってもよく、この場合には、活動量と排出係数の各ペアについてセット情報を登録することができる。セット特定情報は、例えば、ラベルやタグであってよい。セット特定情報は、ユーザが設定することができる。
記憶部230を構成する設定情報記憶部は、活動量(及び排出係数のペア)のセットに関する設定情報を記憶する。設定情報には、企業を特定する企業ID、セット名、活動量同期フラグ、排出係数同期フラグが含まれる。活動量同期フラグは、同じ活動について異なるセット情報間で活動量を同期するかどうかを示すフラグ値である。排出係数同期フラグは、同じ活動について異なるセット情報間で排出係数を同期するかどうかを示すフラグ値である。
排出量算出部は、活動を特定する情報と、活動量を特定する情報(セット名)との入力を受け付けることができる。排出量算出部は、受け付けた活動及びセット名に対応するセット情報をセット記憶部から読み出し、読み出したセット情報に含まれる活動量及び排出係数を乗じて活動ごとの排出量を算出することができる。
実行部290を構成する更新部は、セット情報が更新された場合に、セット情報の同期を行う。更新部は、セット情報が更新された場合に、更新されたセット情報の活動と同じ活動の他のセット情報を更新する。更新部は、あるセット情報が更新された場合に、更新されたセット情報の企業IDに対応する設定情報を設定情報記憶部から読み出す。更新部は、読み出した設定情報の活動量同期フラグが真である場合、セット情報の活動量が更新されたときには、更新されたセット情報に含まれる活動及びセット名と同じ活動及びセット名に対応する他のセット情報をセット記憶部から検索し、検索した他のセット情報の活動量を、更新されたセット情報の活動量に更新する。更新部は、読み出した設定情報の排出係数同期フラグが真である場合、セット情報の排出係数が更新されたときには、更新されたセット情報に含まれる活動及びセット名と同じ活動及びセット名に対応する他のセット情報をセット記憶部から検索し、検索した他のセット情報の排出係数を、更新されたセット情報の排出係数に更新する。
排出量算出部は、セット特定情報(セット名)の指定を受け付けて、受け付けたセット名(及び企業ID)に対応するセット情報をセット記憶部から読み出し、読み出したセット情報に記憶されている活動量と排出係数とを乗じることにより、活動ごとの排出量を計算することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、1つの活動について複数の活動量が活動量記憶部に登録されることを想定する。第3実施形態の活動量記憶部は、企業ID、セット名、年月及び活動に対応付けて活動量を記憶する。したがって、1つの活動について、異なるセット名の複数の活動量が登録されうる。ここでセット名は、活動量を特定する情報となりうる。第3実施形態では、排出係数記憶部は、第1実施形態と同様にセット名に対応付けて排出係数を管理しているが、セット名を省略し、1つの活動について1つの排出係数を管理するようにしてもよい。
排出量算出部は、セット名の指定を受け付けて、受け付けたセット名と企業IDとに対応する年月、活動及び活動量を活動量記憶部から読み出して、読み出した活動(及びセット名)に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した活動量と、読み出した排出係数とを乗じて、活動ごとの排出量を算出することができる。
管理サーバ200の実行部290と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第38機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AL1(P034)]
温室効果ガスを排出する活動に対応付けて活動量を記憶する活動量記憶部と、前記活動に対応付けて前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部であって、1つの前記活動につき複数の前記排出係数を記憶する、前記排出係数記憶部と、前記排出係数を特定する情報の入力を受け付け、前記排出係数記憶部及び前記活動量記憶部を参照して、受け付けた前記情報に対応する前記排出係数に、対応する前記活動量を乗じて前記排出量を算出する排出量算出部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AL1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AL2]
項目AL1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数記憶部は、複数の前記活動のそれぞれに対応する1つの前記排出係数を含む排出量セットを特定するセット特定情報に対応付けて前記活動及び前記排出係数を記憶し、前記排出量算出部は、前記セット特定情報の入力を受け付け、受け付けた前記セット特定情報に対応する前記排出係数のそれぞれを、対応する前記活動量に乗じて前記排出量を算出すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AL3]
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報、前記活動に係る活動量、前記活動による前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数、及び前記活動量を特定する活動量特定情報を対応付けるレコードを記憶するセット記憶部であって、1つの前記活動について複数の前記レコードが記憶される前記セット記憶部と、前記活動特定情報及び前記活動量特定情報の入力を受け付け、受け付けた前記活動特定情報及び前記活動量特定情報に対応する前記レコードを前記セット記憶部から読み出し、読み出した前記レコードに含まれる前記活動量及び前記排出係数を乗じて前記排出量を算出する排出量算出部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AL4]
項目AL3に記載の情報処理システムであって、前記セット記憶部に記憶されている第1の前記レコードの第1の前記排出係数が第2の排出係数に更新された場合に、前記第1のレコードに含まれる前記活動特定情報と同じ前記活動特定情報を含む第2の前記レコードを前記セット記憶部から特定し、特定した前記第2のレコードの前記排出係数を前記第2の排出係数に更新する更新部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AL5]
項目AL3に記載の情報処理システムであって、前記活動量特定情報は、複数の前記活動のそれぞれに対応する1つの前記活動量を含むセットを特定する情報であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AL6]
温室効果ガスを排出する活動に対応付けて活動量を記憶する活動量記憶部と、前記活動に対応付けて前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部であって、複数の前記活動のそれぞれに対応する複数の前記排出係数を含む排出係数セットを特定するセット特定情報に対応付けて、前記活動及び前記排出係数を記憶する、前記排出係数記憶部と、前記セット特定情報の入力を受け付け、受け付けた前記セット特定情報に対応する前記排出係数のそれぞれに、対応する前記活動量を乗じて前記排出量を算出する排出量算出部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<複数ガスの排出量計算機能(第39機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第38機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第39機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。二酸化炭素以外の温室効果ガスについても排出量を求めたいニーズがあるとの課題がある。第39機能は、各種の温室効果ガスの排出量を算出することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第39機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、活動情報記憶部、排出量記憶部、環境価値記憶部)と、入力部220(活動量入力部)と、計算部210(排出量計算部、集計部)と、出力部240と、実行部290(オフセット処理部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、温室効果ガスの種類と、活動を特定する情報とに対応付けて、当該活動による当該種類の温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶することができる。
記憶部230を構成する活動情報記憶部は、活動をスコープ(及びカテゴリ)に分類するための情報(以下、活動情報という。)を記憶する。活動情報記憶部は、例えば、活動を特定する情報に対応付けて、スコープ(及びカテゴリ)を示す情報を記憶することができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、温室効果ガスの種類を示す情報と、日付(又は年月等の期間を指定する情報とすることができる。)と、に対応付けて、排出量を記憶することができる。
記憶部230を構成する環境価値記憶部は、温室効果ガスの排出量に応じた環境価値に関する情報(以下、環境価値情報という。)を記憶する。環境価値情報には、温室効果ガスの種類を特定する情報に対応付けて、当該種類の温室効果ガスをオフセットするための環境価値を特定する情報と、当該環境価値の価格などを含めることができる。
入力部220を構成する活動量入力部は、活動に係る活動量の入力を受け付ける。活動量入力部は、例えば、入力装置から、又はユーザ端末100から、活動量の入力を受け付けるようにしてもよいし、ユーザ端末100から送信される活動量を記録したファイル(例えば、CSVファイルなど)を受信するようにすることもできる。また、活動量入力部は、例えば、会計システムや仕入管理システム、物流管理システム、在庫管理システムなどから活動量を取得するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、入力された活動に係る温室効果ガスの排出量を計算する。同一の活動から複数の温室効果ガスが発生することもあるため、本実施形態では、同一の活動の活動量から、異なる温室効果ガスの排出量のそれぞれを計算することができる。排出量計算部は、入力された活動を特定する情報に対応する排出係数をすべて排出係数記憶部から読み出し、読み出した排出係数のそれぞれを、入力された活動量に乗じることにより、温室効果ガスの種類ごとの排出量を計算することができる。排出量計算部は、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。
なお、活動量入力部は、活動の時期を示す時間情報に対応付けた活動量の入力を受け付けるようにしてもよい。この場合、排出量計算部は、集計期間(例えば、特定の1カ月間や1年間等)に含まれる活動量を抽出して、抽出した活動量に、温室効果ガスの種類ごとの排出量を乗じて、当該集計期間における温室効果ガスの種類ごとの排出量を計算することができる。排出量計算部は、集計期間を特定する情報(例えば、期間の長さが固定の場合には、始期のみを示す情報であってもよいし、集計期間の開始時点と終了時点とを示す情報であってもよい。また、年や年月などの情報であってもよい。)に対応付けて、温室効果ガスの種類ごとの排出量を排出量記憶部に登録することができる。
出力部240は、計算された温室効果ガスの排出量を出力する。本実施形態では、出力部240は、温室効果種類ごとに計算された排出量を出力することができる。出力部240は、排出量記憶部に記憶されている排出量を出力するようにすることができる。
計算部210を構成する集計部は、排出量計算部が計算した種類ごとの排出量を、スコープごとに集計することができる。集計部は、スコープ3については、さらにカテゴリごとに、温室効果ガスの種類ごとの排出量を集計することができる。出力部240は、集計部により集計された、スコープごと(スコープ3についてはさらにカテゴリごと)に、温室効果ガスごとの排出量の集計値(例えば、合計値や平均値、中央値など)を出力することができる。なお、集計部は、排出量記憶部に記憶されている排出量を集計するようにすることができる。
実行部290を構成するオフセット処理部は、排出量計算部が計算した、温室効果ガスごとの排出量について、オフセット処理を行うことができる。オフセット処理部は、例えば、環境価値記憶部を参照して、当該温室効果ガスに係る環境価値が販売されているか否かを判定し、販売されている場合には、対応する環境価値の購入に係る処理を行うことができる。
<動作>
図57は、第39機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、活動量のデータの入力を受け付け(S301)、受け付けた活動量に対応する、温室効果ガスごとの排出係数をすべて読み出す(S302)。管理サーバ200は、各温室効果ガスについて以下の処理を行う。
すなわち、管理サーバ200は、受け付けた活動量に、当該温室効果ガスに対応する排出係数を乗じて、当該温室効果ガスの排出量を計算し(S303)、計算した温室効果ガスの種類に対応付けて排出量を排出量記憶部に登録する(S304)。
管理サーバ200は、以上の処理を各温室効果ガスの種類について繰り返した後、排出量を集計し(S305)、集計した排出量を出力することができる(S306)。なお、管理サーバ200は、集計しない排出量を出力するようにしてもよい。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、入力された同一の活動量から複数の温室効果ガスの排出量を算出することができる。
管理サーバ200の実行部290と、入力部220と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第39機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AM1(P035)]
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報と、複数の前記温室効果ガスの種類に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記活動に係る活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、前記活動に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数のそれぞれを前記活動量に乗じて、前記種類ごとの前記排出量を計算する排出量計算部と、前記種類ごとの前記排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AM1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AM2]
項目AM1に記載の情報処理システムであって、前記排出係数記憶部は、前記活動、前記活動のスコープ及び前記種類に対応付けて前記排出係数を記憶し、前記排出量計算部が計算した前記種類ごとの前記排出量を、前記スコープごとに集計する集計部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
<<入力間違い検出機能(第40機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第39機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第40機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の計算に係る入力データが間違っていることがあるとの課題がある。第40機能は、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを正確に入力することができるようにすることを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を図1に示す。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第40機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、設定情報記憶部、活動量記憶部)と、入力部220(活動量入力部)と、計算部210(排出量計算部、集計部)と、出力部240(エラー出力部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する。排出係数は排出原単位とも呼ばれる。排出係数は、例えば、1リットルの燃料を内燃機関により燃焼した場合に排出される温室効果ガスの量を既定することができる。排出係数に活動量を乗じることにより温室効果ガスの排出量を算出することができる。
記憶部230を構成する設定情報記憶部は、各種の設定情報を記憶する。設定情報には、活動量の正常範囲を特定するための範囲特定情報を含めることができる。範囲特定情報には、例えば、前月比、前年同月比、前年同週比など、比較対象となる標準値を計算するための情報(例えば、前月、前年同月、前年同週の値、あるいは過去5年間の平均など)と、標準値と現在の活動量とを比較した値(例えば、比や差など)の範囲(例えば下限値及び上限値)とを含めることができる。本実施形態では、範囲特定情報は前月比又は前年同月比の下限値及び上限値により表されるものとする。例えば、前月比又は前年同月比で-100%以下及び+100%以上を範囲特定情報として設定することができる。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を記憶する。活動量記憶部は、時間情報に対応付けて活動量を記憶することができる。時間情報は、例えば、年月や年月日などとすることができる。活動量は、例えば、金額により表現してもよいし、物理量により表現してもよい。活動量記憶部は、時間情報及び活動を特定する情報に紐付けて活動量を記憶することができる。活動量記憶部は、活動量の単位を記憶することもできる。
<機能部>
入力部220を構成する活動量入力部は、活動量の入力を受け付ける。活動量入力部は、例えば、ユーザ端末100から活動に係る時間情報と活動量との入力を受け付けることができる。活動量入力部は、会計システムや販売システム、在庫管理システムなどの外部システムから活動量を取得するようにしてもよい。活動量入力部は、活動を特定する情報(例えば、商品名やサービス名などとすることができる。)とともに、活動量を受け付けることができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、活動量及び排出係数に基づいて排出量を算出する。排出量計算部は、活動量に排出係数を乗じることにより排出量を計算することができる。排出量計算部は、活動量に係る活動に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した排出係数に活動量を乗じることができる。
出力部240を構成するエラー出力部は、活動量の入力間違い(エラー)を指摘する旨を出力する。エラー出力部は、活動量入力部が受け付けた活動量が正常範囲に含まれない場合に、入力間違いを指摘する旨を出力することができる。エラー出力部は、活動量記憶部から、受け付けた活動量の活動に対応する、前月又は前年同月の活動量(過去の活動量)を読み出し、設定情報記憶部に記憶されている、受け付けた活動量の活動に対応する範囲特定情報に基づいて、読み出した過去の活動量(複数ある場合にはその平均値や中央値などの集計値としてもよい。)と、受け付けた活動量とを比較して、正常範囲内に含まれるか否かを判定することができる。
計算部210を構成する集計部は、活動量に係る活動ごとに活動量を集計することができる。排出量計算部は、活動量の集計値と排出係数とに基づいて排出量を算出することができる。エラー出力部は、活動量の集計値が正常範囲に含まれない場合に、入力間違いを指摘する旨を出力することができる。
<動作>
図58は、第40機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、活動量を受け付け(S5801)、活動量に係る活動に対応する設定情報に基づいて、過去の活動量を読み出し(S5802)、当該設定情報に基づいて、過去の活動量と受け付けた活動量とを比較して、受け付けた活動量が正常範囲に含まれるか否かを判定し(S5803)、正常範囲に含まれない場合には(S5804:NO)、エラーを出力する(S5805)。一方、正常範囲に含まれる場合には(S5804:YES)、エラーを出力することなく本処理を終了する。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、正確な活動量を取得することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、活動量の単位が正しいことを確認する。第2実施形態において、排出係数記憶部は、排出係数に対応付けて、単位を示す情報を記憶する。排出係数記憶部はまた、活動を特定する情報に対応付けて排出係数及び単位を記憶することができる。第2実施形態において、活動量入力部は、活動を特定する情報及び活動量とともに、活動量の単位の入力を受け付ける。エラー出力部は、排出係数記憶部に記憶されている、受け付けた活動量の活動に対応する排出係数の単位の分母と、受け付けた活動量の単位とが一致しない場合に、入力間違いを指摘するエラーを出力することができる。なお、排出係数の単位の分母と活動量の単位とが一致しない場合には、活動量を単位変換するようにしてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態では、活動量ではなく、排出量が正常範囲に含まれているかどうかを判定する。第3実施形態において、設定情報記憶部が記憶する設定情報に含まれる範囲特定情報は、排出量の正常範囲を特定するための情報になる。また、設定情報は、活動を特定する情報に代えて、又は加えて、排出量の種類(例えばスコープ及び/又はカテゴリ)を含めることができる。エラー出力部は、計算された排出量が、排出量に対応する設定情報の正常範囲に含まれない場合に、入力間違いを指摘するエラーを出力することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態では、推定されるスコープ及び/又はカテゴリが正しいか否かを判定する。第4実施形態において、活動量入力部は、活動量とともに、活動のスコープ及び/又はカテゴリの指定を受け付ける。排出量計算部は、受け付けたスコープ及び/又はカテゴリごとの排出量を計算する。エラー出力部は、活動量に係る活動に基づいてスコープを推定することができる。エラー出力部は、推定したスコープと受け付けたスコープとが一致しない場合に、入力間違いを指摘するエラーを出力することができる。
<第5実施形態>
第5実施形態では、仕入商品や電力などのサプライヤが提供地域内のものかどうかを判定する。第5実施形態において、設定情報記憶部は、温室効果ガスの排出主体の存在する地域を記憶することができる。設定情報記憶部はまた、商品やサービスを提供するサプライヤごとに、当該サプライヤによる提供地域を記憶することができる。また、第5実施形態において、活動量入力部は、電力や商品などの活動量が含まれた帳票データを受け付けることができる。帳票データは、例えば、会計システムから取得することができる。第5実施形態において、エラー出力部は、帳票データを解析してサプライヤ及び活動量を抽出することができる。例えば、帳票データが画像データである場合には、いわゆるOCR機能により、帳票データに表された活動量と、その活動量に係るプロバイダ(例えば、電気料金の帳票データから、電力会社と消費電力量とを抽出することができる。エラー出力部は、設定情報記憶部を参照して、抽出したサプライヤに対応する提供地域及び排出主体の地域を特定し、特定したサプライヤによる提供地域に、当該排出主体の地域が含まれるか否かを判定し、含まれない場合には、入力間違いを指摘するエラーを出力することができる。
管理サーバ200の入力部220と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第40機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AN1(P056)]
温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、前記活動量及び前記排出係数に基づいて前記排出量を算出する排出量計算部と、前記活動量の正常範囲を特定するための範囲特定情報を記憶する設定情報記憶部と、受け付けた前記活動量が前記正常範囲に含まれない場合に、入力間違いを指摘する旨を出力するエラー出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AN1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AN2]
項目AN1に記載の情報処理システムであって、時間情報に対応付けて前記活動量を記憶する活動量記憶部を備え、前記範囲特定情報は前月比又は前年同月比により表され、
前記エラー出力部は、前月又は前年同月に対応する第1の前記活動量を前記活動量記憶部から読み出し、受け付けた第2の前記活動量と前記第1の活動量とを比較すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AN3]
項目AN1に記載の情報処理システムであって、前記活動量を記憶する活動量記憶部と、前記活動量に係る活動ごとに前記活動量を集計する集計部と、をさらに備え、前記排出量計算部は、前記活動量の集計値と前記排出係数とに基づいて前記排出量を算出し、前記エラー出力部は、前記活動量の集計値が前記正常範囲に含まれない場合に、前記入力間違いを指摘する旨を出力すること、を特徴とする情報処理システム。
<<属性に応じた按分機能(第41機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第40機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第41機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかるとの課題がある。第41機能は、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができるようにすることを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態に係る排出量管理システムについて説明する。本実施形態の排出量管理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の排出量管理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。本実施形態の排出量管理システムでは、活動量に複数のタグを設定し、タグごとに活動量を按分するようにしている。タグは、例えば、温室効果ガスの排出主体(例えば企業など)に係る組織の部門、あるいは、活動拠点を示す情報とすることができる。
本実施形態の排出量管理システムの全体構成例を図1に示す。本実施形態の排出量管理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第41機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、按分情報記憶部、活動量記憶部、排出量記憶部)と、入力部220(活動量受付部)と、実行部290(タグ設定部、按分処理部)と、計算部210(排出量計算部)と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、活動を特定する情報(例えば、電気、ガス、商品Aなど活動に係る種類とすることができる。)に対応付けて排出係数を記憶することができる。
活動を特定する情報は、活動の種類を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)に活動の種類を一意に特定するID(種類ID)が設定される場合には、種類IDを種類特定情報とすることができる。また、インポートデータの種類と、インポートデータに含まれる項目の値に対する条件とを含む情報を種類特定情報とすることもできる。例えば、インポートデータが財務会計データである場合に、「財務会計データ」を指定する情報と、「勘定科目」が「旅費交通費」であり、摘要に「タクシー」が含まれるという条件を種類特定情報とすることができる。また、種類特定情報として、インポートデータを入力して種類を出力する関数を設定することもできる。
排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。
排出係数記憶部は、活動の種類に対応付けて排出量を記憶することができる。排出係数記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。排出係数記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。なお、活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。
記憶部230を構成する按分情報記憶部は、活動量を按分するための情報(以下、按分情報という。)を記憶する。按分情報には、活動を特定する情報と、タグと、当該活動に係る活動量を当該タグについて按分する按分比率とを含めることができる。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、活動量に関する情報(以下、活動量情報という。)を記憶する。活動量情報には、活動を特定する情報と、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、活動量とが含まれる。また、活動量情報には、当該活動を分類するためのタグを含めることができる。活動量情報には、複数のタグを設定することができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、排出主体と特定する企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。
入力部220を構成する活動量受付部は、温室効果ガスを排出する活動の活動量を受け付ける。活動量受付部は、例えば、ユーザ端末100から活動量を受信することができる。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。本実施形態では、活動量受付部は、インポートデータをユーザ端末100から受信することを想定する。インポートデータは、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータとすることができる。インポートデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの種類のデータであるかが既知として、種類特定情報においてCSVデータの何番目の項目にどのような値が入っているかにより活動の種類を特定することができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。活動量受付部は、受け付けた活動量を含む活動量情報を作成して活動量記憶部に登録することができる。
実行部290を構成するタグ設定部は、活動量に対してタグを設定する。なお、タグは、温室効果ガスの排出主体に係る組織の部門を示すことができる。また、タグは、温室効果ガスの排出主体に係る拠点を示すこともできる。
タグ設定部は、ユーザ端末100からタグを受け付けることができる。タグ設定部は、例えば、活動を特定する情報とともに1つ以上のタグを受け付けることができる。タグ設定部は、例えば、活動を特定する情報と、時間情報と、1つ以上のタグとを受け付けることができる。なお、活動量受付部が、活動量とともにタグを受信するようにしてもよい。例えば、インポートデータにタグを含めることができる。
タグ設定部は、受け付けたタグを、対応する活動量情報に設定することができる。なお、活動を特定する情報とタグとを対応付けて記憶するタグ記憶部を設けるようにしてもよい。
実行部290を構成する按分処理部は、設定されたタグごとに活動量を按分して、タグごとの活動量(以下、タグ活動量という。)を計算する。按分処理部は、例えば、1つの活動について複数のタグが設定されている場合(例えば、1つの活動量情報に複数のタグが含まれている場合)に、活動量をタグの数で割ってタグ活動量を計算することができる。本実施形態では、タグごとの按分比率が設定され、按分処理部は、按分比率により活動量を按分してタグ活動量を計算することができる。按分処理部は、例えば、受け付けた活動に対応するタグごとの按分比率を按分情報記憶部から読み出し、読み出した按分比率により活動量を按分してタグ活動量を計算することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、活動量に排出係数を乗じて温室効果ガスの排出量を計算する。また、排出量計算部は、按分された活動量(タグ活動量)に排出係数を乗じてタグごとの排出量(以下、タグ排出量という。)を計算することができる。
出力部240は、排出量を出力する。出力部240は、タグとともにタグ排出量を出力するようにしてもよい。出力部240は、活動量を出力することもできる。出力部240は、タグとともにタグ活動量を出力するようにしてもよい。
<動作>
図59は、第41機能の第1実施形態の動作を説明する図である。
管理サーバ200は、活動量の入力を受け付け(S5901)、受け付けた活動量について1つ以上のタグの設定を受け付ける(S5902)。管理サーバ200は、タグが複数設定されている活動量について、活動量を按分してタグ活動量を計算する(S5903)。上述したように、タグの数で活動量を割るようにしてもよいし、活動に対応する按分比率を按分情報記憶部から読み出し、読み出した按分比率により活動量を按分するようにしてもよい。なお、1つしかタグが設定されていない場合には、当該活動量をタグ活動量として用いることができる。管理サーバ200は、按分した活動量に、対応する排出係数を乗じて、タグごとの排出量を計算する(S5904)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、部門や拠点ごとに活動量を按分して、部門や拠点ごとの活動量を計算することができる。したがって、部門や拠点に跨がる活動量であってもタグとともに入力することが可能となり、入力を容易にすることができる。
<第2実施形態>
上述した実施形態では、活動量をタグごとに按分したが、第2実施形態では、排出量をタグごとに按分する。第2実施形態では、情報処理システムは、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記温室効果ガスを排出する活動の活動量を受け付ける活動量受付部と、前記活動量に前記排出係数を乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、前記排出量に対してタグごとに前記排出量を按分する按分処理部と、前記タグごとの前記排出量を出力する出力部と、を備えることができる。
排出量計算部は、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算することができる。
タグ設定部は、活動量についてではなく、排出量についてタグを設定することができる。
按分処理部は、タグごとに排出量を按分する。
また、第2実施形態において、按分処理部は、タグごとの按分比率の設定を受け付け、按分比率により排出量を按分することができる。
また、第2実施形態において、情報処理システムは、排出量を特定する情報とタグとに対応付けて按分比率を記憶する按分情報記憶部を備えることができ、この場合に、按分処理部は、計算した排出量に対応するタグごとの按分比率を按分情報記憶部から読み出し、読み出した按分比率により排出量を按分することができる。
第2実施形態において按分情報記憶部が記憶する按分情報に、活動量を特定する情報ではなく、排出量を特定する情報とタグと按分比率とが含まれる。
按分処理部は、排出量とタグに対応する按分比率を按分情報記憶部から読み出し、読み出した案文比率により排出量を按分することができる。
図60は、第41機能の第2実施形態の動作を説明する図である。管理サーバ200は、活動量の入力を受け付け(S6001)、活動量に対応する排出係数を乗じて排出量を計算する(S6002)。管理サーバ200は、排出量に設定するタグを受け付け(S6003)、複数のタグが設定された排出量について、排出量を按分してタグごとの排出量を計算する(S6004)。なお、1つしかタグが設定されていない場合には、計算した排出量をタグ排出量として用いることができる。
以上のようにして、第2実施形態の情報処理システムによれば、排出量にタグ付けをし、排出量をタグごとに按分することで、部門や拠点ごとの排出量を計算することができる。
管理サーバ200の入力部220と、実行部290と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第41機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AO1(P057)]
温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記温室効果ガスを排出する活動の活動量を受け付ける活動量受付部と、前記活動量に対してタグを設定するタグ設定部と、設定された前記タグごとに前記活動量を按分する按分処理部と、按分された前記活動量に前記排出係数を乗じて前記タグごとの前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。項目AO1は、温室効果ガスの排出主体の事業主体ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AO2]
前記按分処理部は、前記タグごとの按分比率の設定を受け付け、前記按分比率により前記活動量を按分すること、を特徴とする、項目AO1に記載の情報処理システム。
[項目AO3]
前記活動を特定する情報と前記タグとに対応付けて按分比率を記憶する按分情報記憶部を備え、前記按分処理部は、受け付けた前記活動に対応する前記タグごとの前記按分比率を前記按分情報記憶部から読み出し、読み出した前記按分比率により前記活動量を按分すること、を特徴とする、項目AO1に記載の情報処理システム。
[項目AO4]
前記タグは、前記温室効果ガスの排出主体に係る組織の部門を示すこと、を特徴とする、項目AO1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
[項目AO5]
前記タグは、前記温室効果ガスの排出主体に係る拠点を示すこと、を特徴とする、項目AO1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
<<排出量の連結計算機能(第42機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第41機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第42機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。第42機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システム概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200としての情報処理装置Aと、図示しない管理サーバ201としての情報処理装置Bを含んで構成される。情報処理装置Aは、他の情報処理装置Bと通信ネットワーク300を介して互いに通信可能に接続される。
情報処理装置Aは、温室効果ガスの排出状況(排出係数(排出原単位)、活動量、排出量)を管理するコンピュータである。企業の活動量(例えば、商品の生産個数)に、当該企業に係る排出原単位を乗じることにより、当該企業による温室効果ガスの排出量を算出することができる。情報処理装置Aはまた、自社の排出原単位(活動量や排出量を含めてもよい。)を他の情報処理装置Bに送信することができ、他の情報処理装置Bから他者の排出原単位を取得することができる。これにより、自社を含むサプライチェーンの全体についての排出量を計算することができる。
本実施形態では、各社が自社について計算した排出原単位(一次データ)を交換して、より実際に合った排出量を算出できるようにしている。
情報処理装置Aは、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。情報処理装置Aのハードウェア構成は、図2と同様である。
図3を用いて、第42機能における情報処理装置A(管理サーバ200)のソフトウェア構成例を説明する。情報処理装置Aは、記憶部230(排出原単位記憶部、商品情報記憶部、使用商品情報記憶部)と、取得部250(排出原単位取得部、活動量取得部、自社情報取得部)と、計算部210(排出量計算部、排出原単位計算部、商品別排出量計算部)と、出力部240(排出量出力部、排出原単位送信部、データ比率出力部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、企業に対応付けて温室効果ガスの排出量を計算するための係数(排出原単位と呼ばれる。)を記憶する。排出原単位記憶部は、企業を示す企業ID及び企業が提供する商品(サービスを含む。以下同じ。)を示す商品IDに対応付けて、排出原単位及び一次データ比率を記憶することができる。一次データとは、企業自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータである。一次データ以外のデータが二次データである。例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたものが二次データである。一次データ比率は、計算された排出量の全量における、一次データを用いて計算した排出量が占める割合である。
記憶部230を構成する商品情報記憶部は、商品に関する情報(商品情報)を記憶する。商品情報には、商品を示す商品IDに対応付けて、商品名などの商品に関する各種の情報を含めることができる。商品情報記憶部には、自社が他社に提供する全ての商品について商品情報が登録されているものとする。
記憶部230を構成する使用商品情報記憶部は、商品の提供に用いられる他の商品(以下、使用商品という。)に関する情報(使用商品情報)を記憶する。使用商品は、例えば、商品を生産するために用いる原材料などである。使用商品情報には、商品を示す商品IDと、使用商品を示す使用商品IDと、当該使用商品を提供する企業を示す企業IDと、1つの商品のために用いられる使用商品の量(使用量)とを含めることができる。
取得部250を構成する排出原単位取得部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業(関連企業)において計算された排出原単位を取得する。関連企業は、GHGプロトコルのスコープ3に定義されるカテゴリの商品を提供する企業である。排出原単位取得部は、ユーザから排出原単位の入力を受け付けるようにしてもよいが、本実施形態では、他の情報処理装置Bから排出原単位を取得するものとする。情報処理装置Aは排出原単位とともに一次データ比率を提供することができる。排出原単位取得部は、取得した排出原単位及ぶ一次データ比率により排出原単位記憶部を更新することができる。排出願単位取得部は、排出原単位の取得元の他の情報処理装置Bに係る関連企業を示す企業IDと、当該関連企業から購入している商品を示す商品IDとに対応する排出原単位及び一次データ比率を,取得したものに更新することができる。排出原単位取得部は、二次データの排出原単位を排出原単位記憶部に登録した場合には、一次データ比率を「0」に設定することができる。
取得部250を構成する活動量取得部は、関連企業の使用商品に関する活動量を取得する。活動量は、例えば、商品の個数、エネルギーの量、物流で運んだ距離など、関連企業から提供を受けた商品の量とすることができる。活動量取得部は、関連企業の情報処理装置Bから関連企業に係る活動量を取得することができる。活動量取得部は、ユーザから関連企業の活動量の入力を受け付けるようにしてもよい。また、活動量取得部は、例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどにアクセスして、関連企業から仕入れた商品の数(量)を活動量として取得するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、関連企業及び商品に対応する排出原単位を排出原単位記憶部から読み出し、読み出した排出原単位を関連企業の活動量(例えば、使用商品の使用量)に乗じることにより、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。排出量の計算に係る使用量は、活動量取得部が、例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどにアクセスして取得した関連企業の活動量(仕入れた商品の数など)としてもよいし、活動量取得部が関連企業の情報処理装置Bから受信したものであってもよい。
出力部240を構成する排出量出力部は、関連企業ごとに排出量を出力することができる。排出量出力部は、関連企業及び使用商品ごとに排出量を出力することができる。排出量出力部はまた、関連企業ごとに排出原単位を出力することができる。排出量出力部は、同じ商品を提供する複数の関連企業について、排出原単位を比較可能に出力することができる。排出量出力部は、ある商品を提供する関連企業と、当該商品の代替品を提供する関連企業とについて、排出原単位を比較可能に出力することができる。なお、排出量出力部は、取引のない関連企業についても排出原単位を出力するようにしてよい。すなわち、使用商品の他の提供元である関連企業や、代替品を提供する関連企業などについても排出原単位を比較可能に出力することもできる。
取得部250を構成する自社情報取得部は、自社の排出量及び/又は活動量を取得する。自社情報取得部は、例えば、排出量及び/又は活動量の入力を受け付けることができる。自社情報取得部は、周知の手法により排出量を計算するようにしてもよい。自社情報取得部は、例えば会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから活動量(販売した自社の商品の数など)を取得するようにしてもよい。自社情報取得部は、商品別の排出量及び/又は活動量を取得することができる。また、自社情報取得部は、自社の排出量のうち一次データに基づいて計算した量(自社一次データ排出量という。)を取得する。自社情報取得部は、自社の直接的又は間接的な排出量(スコープ1及びスコープ2)のうち、例えば、スコープ2の排出量が電気料金に係る二次データに基づいて計算された場合には、スコープ1及びスコープ2の全排出量から、スコープ2の電力使用に係る排出量を除いて自社一次データ排出量を計算することができる。
使用商品が複数の商品に使用されている場合、自社情報取得部は、商品ごとに使用されている使用商品の使用量を取得し(例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから取得することができる。)、活動量取得部は、商品ごとの使用量に応じて使用商品の活動量を按分することにより、商品別の使用商品の活動量を計算し、排出量計算部は、按分された商品別の使用商品の活動量に、使用商品の排出原単位を乗じて、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。
また、活動量取得部が、関連企業が複数の使用商品に係る活動量をまとめて取得した場合には、自社情報取得部は、関連企業から調達した複数の使用商品のうち、当該商品に使用した使用量を取得し(例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから取得することができる。)、取得した使用商品ごとの使用量に応じて活動量を按分することにより、商品及び使用商品に対応する使用商品の活動量を計算し、排出量計算部は、商品及び使用商品に対応する活動量に、使用商品の排出原単位を乗じて、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。
計算部210を構成する排出原単位計算部は、取得した自社の排出量及び自社の活動量に基づいて自社の排出原単位である自社排出原単位を計算する。
出力部240を構成する排出原単位送信部は、他の情報処理装置B(関連企業のシステム)に対して自社排出原単位を送信することができる。排出原単位送信部は、他の情報処理装置Bからのリクエストに応じて自社排出原単位を送信するようにしてもよいし、定期的に又は自社排出原単位を計算する度に、自社排出原単位を送信するようにしてもよい。
出力部240を構成するデータ比率出力部は、自社の商品に係る排出量に係る一次データ比率を出力することができる。データ比率出力部は、一次データ比率を計算することができる。データ比率出力部は、例えば、ある商品に使用された各使用商品について、使用商品に係る排出量に当該使用商品の一次データ比率を乗じたもの(一次データ排出量という。)を計算し、当該商品について自社が排出した排出量(スコープ1及び2)と、計算した全ての使用商品についての一次データ排出量の合計とを加算して、一次データに基づく排出量の合計値を計算し、計算した合計値を当該商品に係る排出量(スコープ1ないし3の合計)で割って、当該商品に係る一次データ比率を計算することができる。データ比率出力部は、例えば、自社の商品を示す商品IDに対応する使用商品ID、使用量及び企業IDを使用商品情報記憶部から取得し、企業ID及び使用商品IDに対応する一次データ比率を排出原単位記憶部から取得し、使用商品の排出量(使用量に排出原単位を乗じた値であってもよいし、排出量の入力を受け付けるようにしてもよい。)に、一次データ比率を乗じて一次データ排出量を計算することができる。また、データ比率出力部は、自社が排出した排出量について二次データを使用して算出している場合には、自社一次データ排出量のみを使用商品の一次データ排出量の合計に加算することができる。
取得部250を構成する排出原単位取得部は、1又は複数の商品に使用される使用商品について、使用商品を提供する関連企業が排出した排出量を、当該関連企業の情報処理装置Bから取得することもできる。この場合に、排出原単位取得部は、排出量を所定の基準で按分して、商品別排出量を計算することができる。排出原単位取得部は、同じ使用商品を用いる複数の商品について、商品の生産量などで使用商品の排出量を按分することができる。排出原単位取得部は、商品別排出量を使用商品の使用量で割って、関連企業の使用商品についての排出原単位を計算することができる。
計算部210を構成する商品別排出量計算部は、商品に係る排出量(PCF(Product Carbon Footprint)と呼ばれる。)を計算する。商品別排出量計算部は、排出原単位取得部が排出原単位を取得できた場合には、排出原単位に使用商品の使用量を乗じて使用商品に係る第1の商品別排出量を計算することができる。商品別排出量計算部は、排出原単位取得部が排出原単位を取得できず、自社に提供した全ての使用商品に係る排出量を取得できた場合には、排出量を所定の基準で按分して第2の商品別排出量を計算することができる。商品別排出量計算部は、第1の商品別排出量(排出原単位を用いて積み上げた排出量)と、第2の商品別排出量(組織単位の排出量を按分して求めた排出量)と、自社の直接又は間接排出量(自社情報取得部が取得した排出量のうち商品に関するもの)を合計した合計値を計算し、計算した合計値を活動量(例えば商品の生産量)で割ってPCFを算出することができる。
<動作>
図61は、関連企業ごとの排出原単位を表示する処理の流れを説明する図である。
情報処理装置Aは、関連企業の情報処理装置Bから、排出原単位を取得する(S6101)。情報処理装置Aは、排出原単位を取得できなかった場合(S6102:NO)、関連企業から自社に提供される使用商品全体に係る排出量を取得する(S6103)。情報処理装置Aは、排出量が取得できた場合には(S6104:YES)、所定の基準(例えば、自社商品のそれぞれの生産量)で排出量を按分して、使用商品の商品別排出量を計算し(S6105)、商品別排出量を使用商品の使用量で割って排出原単位を計算する(S6106)。一方、情報処理装置Aは、排出量が取得できなかった場合には(S6104:NO)、使用商品に係る二次データを取得する(S6107)。情報処理装置Aは、関連企業ごとの排出原単位を比較可能に表示する(S6108)。また、情報処理装置Aは、排出原単位を取得できた場合も(S6102:YES)、関連企業ごとの排出原単位を比較可能に表示する(S6108)。これにより、企業は、サプライチェーンの上流又は下流の関連企業ごとの排出原単位を把握することが可能となり、温室効果ガスの排出量の低減に取り組んでいる関連企業を把握することが可能となる。
図62は、PCFを計算する処理の流れを説明する図である。情報処理装置Aは、自社の商品に係る使用商品のそれぞれについて、関連企業から自社に提供される使用商品全体に係る排出量を取得した場合には(S6201:YES)、所定の基準(例えば、自社商品のそれぞれの生産量)で排出量を按分して、使用商品の商品別排出量を計算し(S6202)、排出量を取得しなかった場合には(S6201:NO)、排出原単位(一次データ又は二次データ)を使用量に乗じて商品別排出量を計算する(S6203)。情報処理装置Aは、商品別排出量を合計し(S6204)、合計した排出量を、商品に係る活動量(生産量や販売量など)で割ってPCFを計算することができる(S6205)。これにより、LCA(Life Cycle Assessment)などにより求められた排出原単位を用いて計算した排出量(積み上げ方式で計算した排出量)であろうと、全社の排出量を商品数や売上等で割って求めた排出量(按分方式で計算した排出量)であろうとも、利用可能なものを用いてPCFを計算することができる。
<第2実施形態>
上述した実施形態では、複数の情報処理装置間で排出原単位を交換し、外部から取得した排出原単位を用いて(例えば、他の企業から取得した排出原単位に、当該他の企業から購入した商品数等の活動量を乗じることにより)、スコープ3に該当する排出量を計算するものとしたが、第2実施形態に係る情報処理システムでは、排出原単位に加えてスコープ1,2に係る排出量を交換し、複数の排出主体全体としてのスコープ1ないし3に係る排出量を集計する。
第2実施形態では、情報処理装置Aは、第1実施形態の構成に加えて、サプライヤ排出量取得部と、自社排出量取得部と、グループ排出量算出部と、グループ記憶部と、を備える。
記憶部230を構成するグループ記憶部は、グループに所属する企業を特定する情報を記憶する。第2実施形態において、グループ記憶部は、自社を示す企業IDに対応付けて、自社と一体的にグループとして排出量を報告する他の企業(以下、グループ企業という。)を示すグループ企業IDを記憶する。グループ企業は複数あってよい。グループ企業は、自社のサプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業のうち自社とグループを形成する企業である。グループ企業は、例えば、自社の親会社、子会社、孫会社などとすることができる。グループ企業は、自社が業務を委託する委託企業、自社の業務を請け負う請負企業などとしてもよい。例えば、1つの建設現場における下請会社などをグループ企業とすることができる。また、例えば、荷主から荷受人までの一連の物流を担当する複数の物流会社をグループ企業とすることもできる。
記憶部230を構成するグループ記憶部は、グループ企業に対する出資比率を記憶することもできる。
取得部250を構成するサプライヤ排出量取得部は、関連企業に係る温室効果ガスの排出量を取得する。サプライヤ排出量取得部は、排出量計算部が計算した関連企業の排出量(スコープ3)を取得するようにしてもよい。また、サプライヤ排出量取得部は、関連企業の活動量に関連企業に対応する排出原単位を乗じて関連企業の排出量を算出するようにしてもよい。
第2実施形態において、サプライヤ排出量取得部は、関連企業のスコープ1に該当する排出量と、関連企業のスコープ2に該当する排出量を取得する。サプライヤ排出量取得部は、関連企業の情報処理装置Aからスコープ1及びスコープ2に該当する排出量を受信することができる。この場合、排出量出力部は、関連企業に対して自社のスコープ1及びスコープ2に該当する排出量を送信することもできる。
取得部250を構成する自社排出量取得部は、自社に関する排出量を取得する。自社排出量取得部は、排出量計算部が計算した自社の排出量(スコープ1及びスコープ2)を取得することができる。また、自社排出量取得部は、自社の活動量に自社の排出原単位を乗じて自社に係る排出量を算出するようにしてもよい。自社排出量取得部は、自社のスコープ1に該当する排出量と、自社のスコープ2に該当する排出量と、自社のスコープ3に該当する排出量とをそれぞれ取得する。
計算部210を構成するグループ排出量算出部は、グループに関する排出量を算出する。グループ排出量算出部は、グループ企業に係るスコープ1及びスコープ2に該当する排出量と自社に係るスコープ1及びスコープ2に該当する排出量とを集計してグループに係るスコープ1及びスコープ2に該当する排出量を算出し、自社に係るスコープ3に該当する排出量のうちグループ企業から提供された商品又はサービスに関するものを除外して集計してグループに係るスコープ3に該当する排出量を算出することができる。具体的には、グループ排出量算出部は、グループ記憶部を参照して、自社とグループを形成するグループ企業を特定し、グループ企業のスコープ1に該当する排出量、グループ企業のスコープ2に該当する排出量、自社のスコープ1に該当する排出量、自社のスコープ2に該当する排出量を集計して、グループに係るスコープ1に該当する第1の排出量及びグループに係るスコープ2に該当する第2の排出量を算出し、自社のスコープ3に該当する排出量のうち、グループ企業から提供された商品又はサービスに関するものを除いて集計してグループに係るスコープに該当する第3の排出量を算出することができる。
また、グループ排出量算出部は、グループ企業から提供された商品又はサービスに関する排出量のうち出資比率に応じた量を、自社に係るスコープ3に該当する排出量から除外して集計してグループに係るスコープ3に該当する排出量を算出するようにしてもよい。
管理サーバ200の取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第42機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AP1(P058)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業のうち自社とグループを形成する前記企業であるグループ企業を示す情報を記憶するグループ記憶部と、前記企業に関する温室効果ガスの排出量を取得するサプライヤ排出量取得部と、前記自社に関する前記排出量を取得する自社排出量取得部と、前記グループに関する前記排出量を算出するグループ排出量算出部と、を備え、前記グループ排出量算出部は、前記グループ企業に係るスコープ1及びスコープ2に該当する前記排出量と前記自社に係るスコープ1及びスコープ2に該当する前記排出量とを集計して前記グループに係るスコープ1及びスコープ2に該当する排出量を算出し、前記自社に係るスコープ3に該当する前記排出量のうち前記グループ企業から提供された商品又はサービスに関するものを除外して集計して前記グループに係るスコープ3に該当する排出量を算出すること、を特徴とする情報処理システム。項目AP1は、温室効果ガスの排出主体のグループ企業(以下、拠点)ごとに拠点の位置を特定する情報を記憶する拠点情報記憶部と、拠点ごとの排出主体による活動量を記憶する活動量記憶部と、ユーザの携帯端末から携帯端末の位置情報及び活動量の入力を受け付ける活動量入力部と、拠点情報記憶部を参照し、位置情報に基づいて拠点を特定する拠点特定部と、特定した拠点に対応付けて、入力された活動量を活動量記憶部に登録する登録部と、を備える。
[項目AP2]
前記排出量を算出するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、前記企業及び前記自社の活動量を取得する活動量取得部と、を備え、前記サプライヤ排出量取得部は、前記企業の前記活動量に前記排出原単位を乗じて前記企業に係る前記排出量を算出し、前記自社排出量取得部は、前記自社の前記活動量に前記排出原単位を乗じて前記自社に係る前記排出量を算出すること、を特徴とする、項目AP1に記載の情報処理システム。
[項目AP3]
前記グループ記憶部は、前記グループ企業に対する出資比率を記憶し、前記グループ排出量算出部は、前記グループ企業から提供された商品又はサービスに関する前記排出量のうち前記出資比率に応じた量を、前記自社に係るスコープ3に該当する前記排出量から除外して集計して前記グループに係るスコープ3に該当する排出量を算出すること、を特徴とする、項目AP1に記載の情報処理システム。
[項目AP4]
前記サプライヤ排出量取得部は、前記企業のスコープ1に該当する前記排出量及び前記企業のスコープ2に該当する前記排出量を前記企業から取得し、前記自社排出量取得部は、前記自社のスコープ1に該当する前記排出量、前記自社のスコープ2に該当する前記排出量及びスコープ3に該当する前記排出量を取得し、前記グループ排出量算出部は、前記グループ記憶部を参照して、前記自社と前記グループを形成する前記企業であるグループ企業を特定し、前記グループ企業のスコープ1に該当する前記排出量、前記グループ企業のスコープ2に該当する前記排出量、前記自社のスコープ1に該当する前記排出量、前記自社のスコープ2に該当する前記排出量を集計して、前記グループに係るスコープ1に該当する第1の排出量及び前記グループに係るスコープ2に該当する第2の排出量を算出し、前記自社のスコープ3に該当する前記排出量のうち、前記グループ企業から提供された商品又はサービスに関するものを除いて集計して、前記グループに係るスコープに該当する第3の排出量を算出すること、を特徴とする、項目AP1に記載の情報処理システム。
<<クレジット機能(第19機能)>>
次に、図63~69を用いて、前述した第19機能において説明したクレジット機能の追加の例を説明する。図63~69は、排出権取引の情報処理システムの概念図である。
図63は、利用者が保有者から直接、排出権を取得する情報処理システムの概念図である。買手である利用者が、利用者端末を用いて排出権の保有者に排出権の購入意思があることを伝える。保有者に排出権の売却意思がある場合、利用者は、利用者端末を用いて保有者の銀行口座に排出権に対応する金額(排出権に係る価格)を送金する。保有者は、送金がなされたことに基づき、保有者端末を用いて保有者の口座から利用者の口座に排出権を移転する。利用者は、排出権を取得し、取得した排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行う。
図64は、仲介者を介して、利用者が保有者から排出権を取得する情報処理システムの概念図である。買手である利用者が、利用者端末を用いて仲介者に排出権の購入意思があることを伝える。保有者は、保有者端末を用いて仲介者に排出権の売却意思があることを示し、排出権を第三者に提供したい旨を依頼する。仲介者は、利用者の購入意思と、保有者の売却意思とがあることを認識する。利用者は、利用者端末を用いて仲介者の銀行口座に排出権に対応する金額を送金する。仲介者は、利用者から送金された金額を保有者の銀行口座に送金する。保有者は、送金がなされたことに基づき、保有者端末を用いて保有者の口座から仲介者の口座に排出権を移転する。仲介者は、自身の口座から利用者の口座に排出権を移転する。利用者は、取得した排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行う。仲介者は、後述する図65のような仲介者端末および仲介サーバを用いることが好ましい。
図65は、管理サーバ200を有するプラットフォームを介して、利用者が保有者から排出権を取得する情報処理システム1の概念図である。買手である利用者が利用者端末を用いて、プラットフォームに排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。保有者は、保有者端末を用いて、仲介者の仲介サーバ(例えば、管理サーバ200と同様なシステム)に排出権の売却意思があることを示す排出権情報を出力し、排出権を第三者に提供したい旨を依頼する。仲介者は、仲介者端末および仲介サーバを用いて、保有者の売却意思の排出権情報をプラットフォームに出力する。プラットフォームは、仲介者からの排出権情報と、利用者からの無効化情報をマッチングする。利用者は、利用者端末を用いてプラットフォームの銀行口座に排出権に対応する金額を送金する処理を行う。プラットフォームは、利用者から送金された金額を仲介者の銀行口座に送金する処理を行う。仲介サーバは、利用者から送金された金額を保有者の銀行口座に送金する処理を行う。保有者は、送金がなされたことに基づき、保有者端末を用いて保有者の口座から仲介者の口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。仲介サーバは、自身の口座からプラットフォームの口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。プラットフォームは、自身の口座から利用者の口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。利用者は、排出権情報を取得し、取得した排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行う。
図66は、管理サーバ200を有するプラットフォームを介して、利用者が保有者から排出権を取得する情報処理システム2の概念図である。図65との相違点は、無効化処理をプラットフォームで実行する点である。買手である利用者が利用者端末を用いて、プラットフォームに排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。保有者は、保有者端末を用いて、仲介者の仲介サーバに排出権の売却意思があることを示す排出権情報を出力し、排出権を第三者に提供したい旨を依頼する。仲介者は、仲介者端末および仲介サーバを用いて、保有者の売却意思の排出権情報をプラットフォームに出力する。プラットフォームは、仲介者からの排出権情報と、利用者からの無効化情報をマッチングする。利用者は、利用者端末を用いてプラットフォームの銀行口座に排出権に対応する金額を送金する処理を行う。プラットフォームは、利用者から送金された金額を仲介者の銀行口座に送金する処理を行う。仲介サーバは、利用者から送金された金額を保有者の銀行口座に送金する処理を行う。保有者は、送金がなされたことに基づき、保有者端末を用いて保有者の口座から仲介者の口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。仲介サーバは、自身の口座からプラットフォームの口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。プラットフォームは、排出権情報を取得し、取得した排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行う。また、プラットフォームは、利用者に無効化通知書を出力し、排出権を移転する。このようにプラットフォームで無効化代行を行うことで、利用者の無効化処理の手間を省くことができる。
図67は、管理サーバ200を有するプラットフォームを介して、利用者が保有者から排出権を取得する情報処理システム3の概念図である。図66との相違点は、利用者の下位階層の小口利用者から小口要求を利用者が収集する点である。排出権を利用したい小口利用者が小口利用者端末を用いて、利用者に排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。複数の小口利用者がいる場合は、複数の小口利用者から小口要求である無効化情報が出力される。利用者は、無効化情報を受信する。利用者は、利用者端末を用いてプラットフォームに排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。この無効化情報は、複数の小口要求に対応する複数の無効化情報を各々出力してもよいし、複数の小口要求を合算した無効化情報を出力してもよい。本例では、後者で説明する。保有者は、保有者端末を用いて、仲介者の仲介サーバに排出権の売却意思があることを示す排出権情報を出力し、排出権を第三者に提供したい旨を依頼する。仲介者は、仲介者端末および仲介サーバを用いて、保有者の売却意思の排出権情報をプラットフォームに出力する。プラットフォームは、仲介者からの排出権情報と、利用者からの無効化情報をマッチングする。利用者は、利用者端末を用いてプラットフォームの銀行口座に排出権に対応する金額を送金する処理を行う。プラットフォームは、利用者から送金された金額を仲介者の銀行口座に送金する処理を行う。仲介サーバは、利用者から送金された金額を保有者の銀行口座に送金する処理を行う。保有者は、送金がなされたことに基づき、保有者端末を用いて保有者の口座から仲介者の口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。仲介サーバは、自身の口座からプラットフォームの口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。プラットフォームは、排出権情報を取得し、取得した排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行う。また、プラットフォームは、利用者に無効化通知書を出力し、排出権を移転する。なお、利用者は、小口要求に基づく無効化通知書を小口利用者に出力するようにしてもよい。このように小口要求を受け付けることで、小口利用者にとって排出権を利用し易くさせることができる。また、プラットフォームで無効化代行を行うことで、利用者の無効化処理の手間を省くことができる。
図68は、管理サーバ200を有するプラットフォームを介して、利用者が保有者から排出権を取得する情報処理システム4の概念図である。図67との相違点は、複数の利用者からプラットフォームに複数の無効化情報を出力する点である。排出権を利用したい小口利用者が小口利用者端末を用いて、利用者に排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。複数の小口利用者がいる場合は、複数の小口利用者から小口要求である無効化情報が出力される。利用者は、利用者端末で無効化情報を受信する。複数の利用者がいる場合は、利用者毎に無効化情報を受信する。利用者は、利用者端末を用いてプラットフォームに排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。複数の利用者がいる場合は、利用者毎に無効化情報を出力する。保有者は、保有者端末を用いて、仲介者の仲介サーバに排出権の売却意思があることを示す排出権情報を出力し、排出権を第三者に提供したい旨を依頼する。仲介者は、仲介者端末および仲介サーバを用いて、保有者の売却意思の排出権情報をプラットフォームに出力する。プラットフォームは、仲介者からの排出権情報と、各利用者からの無効化情報をマッチングする。各利用者は、利用者端末を用いてプラットフォームの銀行口座に排出権に対応する金額を送金する処理を行う。プラットフォームは、各利用者から送金された金額を仲介者の銀行口座に送金する処理を行う。仲介サーバは、各利用者から送金された金額を保有者の銀行口座に送金する処理を行う。保有者は、送金がなされたことに基づき、保有者端末を用いて保有者の口座から仲介者の口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。仲介サーバは、自身の口座からプラットフォームの口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。プラットフォームは、排出権情報を取得し、取得した排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行う。また、プラットフォームは、各利用者に無効化通知書を出力し、排出権を移転する。なお、利用者は、小口要求に基づく無効化通知書を小口利用者に出力するようにしてもよい。このように小口要求を受け付けることで、小口利用者にとって排出権を利用し易くさせることができる。また、プラットフォームで無効化代行を行うことで、利用者の無効化処理の手間を省くことができる。なお、利用者は、利用者サーバを用いて各種処理を実行してもよい。
図69は、管理サーバ200を有するプラットフォームを介して、利用者が保有者から排出権を取得する情報処理システム5の概念図である。図68との相違点は、プラットフォームに銀行口座とクレジット口座を設けない点である。排出権を利用したい小口利用者が小口利用者端末を用いて、利用者に排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。複数の小口利用者がいる場合は、複数の小口利用者から小口要求である無効化情報が出力される。利用者は、利用者端末で無効化情報を受信する。複数の利用者がいる場合は、利用者毎に無効化情報を受信する。利用者は、利用者端末を用いてプラットフォームに排出権の購入意思があることを示す無効化情報を出力する。複数の利用者がいる場合は、利用者毎に無効化情報を出力する。保有者は、保有者端末を用いて、仲介者の仲介サーバに排出権の売却意思があることを示す排出権情報を出力し、排出権を第三者に提供したい旨を依頼する。仲介者は、仲介者端末および仲介サーバを用いて、保有者の売却意思の排出権情報をプラットフォームに出力する。プラットフォームは、仲介者からの排出権情報と、各利用者からの無効化情報をマッチングする。各利用者は、利用者端末を用いて仲介者の銀行口座に排出権に対応する金額を送金する処理を行う。仲介サーバは、各利用者から送金された金額を保有者の銀行口座に送金する処理を行う。保有者は、送金がなされたことに基づき、保有者端末を用いて保有者の口座から仲介者の口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。仲介サーバは、自身の口座から利用者の口座に排出権情報を出力し、排出権を移転する。また、仲介サーバは、排出権情報を取得し、取得した排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行う。さらに、仲介サーバは、各利用者に無効化通知書を出力し、排出権を移転する。なお、利用者は、小口要求に基づく無効化通知書を小口利用者に出力するようにしてもよい。このように小口要求を受け付けることで、小口利用者にとって排出権を利用し易くさせることができる。また、プラットフォームで無効化代行を行うことで、利用者の無効化処理の手間を省くことができる。なお、利用者は、利用者サーバを用いて各種処理を実行してもよい。
次に、排出権を大ロットで買った方が小ロットで買うよりも良い購入条件を引き出せる機能について説明する。本例では、図68や図69のプラットフォームにおいて、共同購入によって価格(単価)を引き下げる機能について説明する。
利用者端末の購入画面では、A、B、C等の排出権の種類によって、価格に応じた「最小販売数量=ミニマムチケット」が掲示される。例えば、排出権の売り手であるX社が仲介しているAは、以下(1)、(2)の最小販売数量と価格の関係となっている。
(1)100万トン以上・・・8000円/ton-co2
(2)1000万トン以上・・・7000円/ton-co2
条件(1)は、排出権を購入するにあたり、他の利用者含めた共同購入の排出権の合計が100万トン以上かつ1000万トン未満の場合、1ton-co2あたり8000円の価格(単価)で購入可能とする条件である。条件(2)は、排出権を購入するにあたり、他の利用者含めた共同購入の排出権の合計が1000万トン以上の場合、1ton-co2あたり7000円の価格(単価)で購入可能とする条件である。このように共同購入の排出権の合計値によって、排出権の単価が変動するように最小販売数量と価格を設定した条件を利用者端末に対して提示可能になっている。
X社がプラットフォームに出品するときに、プラットフォームの管理サーバ200にて共同購入の参加者募集の設定をしていると、条件(2)の1000万トン以上の単価で購入意思がある利用者が、利用者端末を用いてその購入意思を表すことができるようになっている。例えば、複数の利用者が利用者端末で購入意思を示し、1000万トンのうち、700万トン集まっている場合、「あと300万トン分の購入者が集まると7000円の単価での取引が成立します」等の画像を利用者端末に表示可能とするように、管理サーバ200の出力部から利用者端末に表示画像に関する情報等を出力する。また、この画像とともに700万トン/1000万トンを示すゲージ画像や現在の単価である8000円を示す画像も表示可能とするように、管理サーバ200の出力部から利用者端末に表示画像に関する情報等を出力する。複数の利用者が利用者端末で購入意思を示し、1000万トンのうち、1000万トン集まった場合、「条件達成」等の画像を利用者端末に表示可能とするように、管理サーバ200の出力部から利用者端末に表示画像に関する情報等を出力する。また、この画像とともに1000万トン/1000万トンを示すゲージ画像や条件達成後の単価である7000円を示す画像も表示可能とするように管理サーバ200の出力部から利用者端末に表示画像に関する情報等を出力する。このように構成することで、排出権の購入を希望する利用者が有利な取引条件を引き出せることができるようになるため、排出権の購入を希望する利用者が増える。かかる利用者が増えると排出権の売却を希望する保有者も増えるため、排出権の取引量が増大して排出権取引が活況となり、排出権取引の参加者が少なく排出権取引が成立しづらいといった問題を解決することができる。また、利用者が条件達成までの過程も確認することができるので、利用者はこの過程を確認しながら目標とする単価で排出権を購入することができる。なお、排出権の売り手であるX社は、排出権を持っている保有者、あるいは仲介者である。また、図68や図69に示す利用者が利用者端末を用いる例を示したが、小口要求をする者が小口利用者端末を用いる例としてもよい。なお、本段落において排出権の購入希望者が有利な購入条件を引き出すことができる例を説明したが、排出権の売却希望者が共同売却によって有利な売却条件を引き出せるようにしてもよい。
<動作>
図70は、第19機能の動作4を説明する図である。管理サーバ200は、参加者募集を設定する(S1401)。詳細には、温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量を排出権記憶部に記憶する。また、複数の利用者による入力であって、オフセットを希望する排出量の入力を受け付け可能な状態とする。さらに、利用者端末に以下(1)、(2)のような画像を表示するように画像等の情報を出力して、共同購入の参加者を募集する。
(1)100万トン以上・・・8000円/ton-co2
(2)1000万トン以上・・・7000円/ton-co2
次に、管理サーバ200は、第1の価格を設定する(S1402)。例えば、第1の価格として、条件(1)の8000円を設定する。次に、管理サーバ200は、利用者からの購入意思を受信する(S1403)。次に、管理サーバ200は、利用者からの購入意思を合計する(S1404)。次に、管理サーバ200は、購入意思の合計が最小販売数量よりも大きいか否かを判断する(S1405)。詳細には、入力された購入意思(排出量)の合計の値(例えば、1000万トン)が最小販売数量であるオフセット可能量に対応する値(例えば、1000万トン)よりも大きいか否かを判断する。S1405でYesの場合、管理サーバ200は、第2の価格を設定する(S1404)。例えば、第2の価格として、条件(2)の7000円を設定する。また、管理サーバ200は、排出権を特定する排出権特定情報(排出権ID)を取得する。S1405でNoの場合、管理サーバ200は、本処理を終了する。この場合の価格は、第1の価格である8000円を維持する。この動作4の処理は、予め定めた所定期間内で実行される。したがって、例えば、所定期間内に条件(2)を達成できない場合は、条件(1)となる。なお、所定期間内に条件(1)も達成できない場合は、条件(1)とは異なる単価で排出権を購入できるようにしてもよいし、排出権を購入できないようにしてもよい。また、利用者が利用者端末を用いる例を示したが、小口要求をする者が小口利用者端末を用いる例としてもよい。また、動作4は、動作1、動作2、動作3と組み合わせることもできる。
<開示事項>
第19機能には、上述したS1~S7以外に以下のような構成も含まれる。
[項目S8(P053)]
温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量を記憶する記憶部と、ユーザがオフセットを希望する排出量の入力を受け付ける入力部と、入力された前記排出量の合計値が前記オフセット可能量に対応する場合に排出権を特定する排出権特定情報を取得する取得部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S9]
項目S8に記載の情報処理システムであって、入力された前記排出量の合計値が前記オフセット可能量よりも小さい場合は、排出権にかかる価格を第1の価格とし、入力された前記排出量の合計値が前記オフセット可能量よりも大きい場合は、排出権にかかる価格を第1の価格よりも低い価格である第2の価格とすること、を特徴とする情報処理システム。
[項目S10]
項目S8に記載の情報処理システムであって、入力された前記排出量の合計値と前記オフセット可能量との差分情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<分析機能(第43機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第42機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第43機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、将来の二酸化炭素の排出量などを予測することが行われている。将来の二酸化炭素の排出量の増減の原因については予測できていないとの課題がある。第43機能は、将来の二酸化炭素の排出量の増減の原因について適切な分析を行うことができる技術を提供することを目的とする。
図3に示すように本実施形態の情報処理システムは、分析部280を備えている。分析部280は、算出した排出量に基づいて、機械学習により、排出量の増減の原因を分析(予測)したり、機械学習により、対象の原因、理由などを分析(予測)したりするものである。なお、分析部280は、第3機能、第5機能、第9機能、第10機能、第17機能、第18機能、第19機能、第20機能、第21機能で示しているが、その他の機能にも分析部280を設けて、分析をすることができる。
第10機能(P039)に分析機能を設ける例を示す。第10機能では、排出量情報に基づいて、機械学習により、排出量情報の増減の原因を分析する分析部280を備える。排出量情報の増減の原因を分析とは、排出量が増える原因、排出量が減る原因が何に起因するのかを管理サーバ200により分析する。例えば、管理サーバ200は、排出量が増える原因として、排出量の多いスコープ3のカテゴリが原因であることを特定するよう分析する。排出量情報には、排出主体の属性(排出主体の事業、従業員数、地域、売上高、仕入高、人件費などの会計情報など)、排出量に係る活動に関係する付加情報(実績値、実績値の集計値、予測値などの活動量、活動量を推定するための情報など)、活動量を推定するための情報(床面積、屋根面積、生産可能な製品の個数など)等があり、管理サーバ200は、これらを分析する。そして、管理サーバ200は、分析の結果に基づきソリューション情報を出力する出力部240を備える。例えば、管理サーバ200は、特定した排出量の多いスコープ3のカテゴリの名称をユーザに提示する。
第10機能と第43機能によれば、以下のような構成が含まれる。なお、第10機能で示した他の構成も含まれる。温室効果ガスを排出する排出主体のユーザから排出主体による温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、温室効果ガスの削減手段に関するソリューション情報を記憶するソリューション記憶部と、排出量情報に基づいて、機械学習により、排出量情報の増減の原因を分析する分析部と、分析の結果に基づくソリューション情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
さらに、分析の結果に基づき、排出量情報にマッチするソリューション情報を抽出する抽出部と、を備え、出力部は、抽出したソリューション情報をユーザに提供する。
ソリューション情報は、例えば、第19機能を用いてもいし、第19機能の変形例として以下のようにしてもよい。温室効果ガスを排出する排出主体のユーザから排出主体による温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、温室効果ガスの排出量に関するソリューション情報を記憶するソリューション記憶部と、排出量情報に基づいて、機械学習により、排出量情報の増減の原因を分析する分析部と、分析の結果に基づくソリューション情報を出力する出力部と、温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量、及び排出権の属性を対応付けて記憶する排出権記憶部と、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶するオフセット属性記憶部と、を備え、分析部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び取得した排出主体の排出量以上のオフセット可能量に対応する排出権特定情報を特定し、提供部は、排出権特定情報をソリューション情報としてユーザに提供する。なお、排出権特定情報は、排出権取得部が取得する。
また、第10機能と第43機能によれば、以下のような構成とすることもできる。温室効果ガスを排出する排出主体から温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、温室効果ガスの削減手段のコストを決定するためのコスト情報及び削減手段を採用した場合に期待される温室効果ガスの削減量を決定するための削減情報を含むソリューション情報を記憶するソリューション記憶部と、排出量情報に基づいて、機械学習により、排出量情報の増減の原因を分析する分析部と、分析の結果に基づくソリューション情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
さらに、分析の結果に基づき、排出量情報にマッチするソリューション情報のうち、削減量とコストとに基づいて決定される単位削減量あたりの単位コストの順に所定数のソリューション情報を抽出する抽出部と、を備え、出力部は、抽出したソリューション情報を排出主体に提供する。
ソリューション情報は、例えば、第19機能を用いてもいし、第19機能の変形例として以下のようにしてもよい。温室効果ガスを排出する排出主体から温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、温室効果ガスの削減手段のコストを決定するためのコスト情報及び削減手段を採用した場合に期待される温室効果ガスの削減量を決定するための削減情報を含むソリューション情報を記憶するソリューション記憶部と、排出量情報に基づいて、機械学習により、排出量情報の増減の原因を分析する分析部と、分析の結果に基づくソリューション情報を出力する出力部と、温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量、及び排出権の属性を対応付けて記憶する排出権記憶部と、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶するオフセット属性記憶部と、を備え、分析部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び取得した排出主体の排出量以上のオフセット可能量に対応する排出権特定情報を特定し、提供部は、排出権特定情報をソリューション情報としてユーザに提供する。なお、排出権特定情報は、排出権取得部が取得する。
その他の機能として第12機能(P038)に分析機能を設ける例を示す。第12機能では、排出量情報に基づいて、機械学習により、第1のソリューション情報を分析する分析部280を備える。第1のソリューション情報を分析するとは、排出量情報に基づいて機械学習により分析した排出量情報の増減の原因と第1のソリューション情報(排出量を削減可能な第1の情報)とを比較して、第1のソリューション情報が排出量情報の削減可能であるか否かを分析する。そして、管理サーバ200は、分析の結果に基づき第2のソリューション情報(排出量を削減可能な第2の情報)を出力する出力部240を備える。例えば、管理サーバ200は、第1のソリューション情報が排出量を削減可能な情報であると分析した場合、第2のソリューション情報として第1のソリューション情報を出力する。一方、管理サーバ200は、第1のソリューション情報が排出量を削減不可能な情報であると分析した場合、第1のソリューション情報とは異なる第2のソリューション情報を出力する。排出量情報には、排出主体の属性(排出主体の事業、従業員数、地域、売上高、仕入高、人件費などの会計情報など)、排出量に係る活動に関係する付加情報(実績値、実績値の集計値、予測値などの活動量、活動量を推定するための情報など)、活動量を推定するための情報(床面積、屋根面積、生産可能な製品の個数など)等があり、管理サーバ200は、これらを分析して、分析結果を出力する。
第12機能と第43機能によれば、以下のような構成が含まれる。なお、第12機能で示した他の構成も含まれる。温室効果ガスを排出する排出主体のユーザから排出主体による温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、温室効果ガスの削減手段を提供するプロバイダに、排出量情報を提供する排出量情報提供部と、プロバイダから削減手段に関する第1のソリューション情報を取得するソリューション情報取得部と、排出量情報に基づいて、機械学習により、第1のソリューション情報を分析する分析部と、分析の結果に基づく第2のソリューション情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
また、第12機能と第43機能によれば、以下のような構成とすることもできる。温室効果ガスを排出する排出主体から温室効果ガスの排出量に関する排出量情報を取得する排出量情報取得部と、温室効果ガスの削減手段を提供するプロバイダに、排出量情報を提供する排出量情報提供部と、プロバイダから削減手段に関する第1のソリューション情報を取得するソリューション情報取得部と、排出量情報に基づいて、機械学習により、第1のソリューション情報を分析する分析部と、分析の結果に基づく第2のソリューション情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
さらに、分析部280は、削減手段を実施する前の第1の排出量情報と削減手段を実施した後の第2の排出量情報とに基づいて温室効果ガスの削減量を分析(計算)し、出力部は、当該削減量(分析の結果)に基づき第2のソリューション情報を出力する。第2のソリューション情報は、削減量に応じてプロバイダに課金する情報である。またさらに、課金処理部を備え、課金処理部は、削減量に応じてプロバイダに課金する。なお、削減手段を実施する前の第1の排出量情報と削減手段を実施した後の第2の排出量情報とに基づいて温室効果ガスの削減量は、計算部が計算してもよく、分析部280は、計算部が計算した結果に基づき、分析することができる。
ソリューション情報は、例えば、第19機能を用いてもいし、第19機能の変形例として以下のようにしてもよい。温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量、及び排出権の属性を対応付けて記憶する排出権記憶部と、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶するオフセット属性記憶部と、を備え、分析部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び取得した排出主体の排出量以上のオフセット可能量に対応する排出権特定情報を特定し、提供部は、排出権特定情報を第2のソリューション情報としてユーザに提供する。なお、排出権特定情報は、排出権取得部が取得する。
その他の機能として第2機能(P032)に分析機能を設ける例を示す。第2機能では、将来の排出量に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析する分析部280を備える。排出量の増減の原因を分析するとは、排出量が増える原因、排出量が減る原因が何に起因するのかを管理サーバ200により分析する。例えば、管理サーバ200は、排出量の多いスコープ3のカテゴリが原因であることを特定するよう分析する。そして、管理サーバ200は、分析の結果に基づきソリューション情報を出力する出力部240を備える。例えば、管理サーバ200は、特定した排出量の多いスコープ3のカテゴリの名称をユーザに提示する。また、分析部280は、排出量を特定する情報に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析することもできる。排出量を特定する情報には、排出主体の属性(排出主体の事業、従業員数、地域、売上高、仕入高、人件費などの会計情報など)、排出量に係る活動に関係する付加情報(実績値、実績値の集計値、予測値などの活動量、活動量を推定するための情報など)、活動量を推定するための情報(床面積、屋根面積、生産可能な製品の個数など)等があり、管理サーバ200は、これらを分析して、分析結果を出力する。また、分析部280は、目標削減率に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析することもできる。
第2機能と第43機能によれば、以下のような構成が含まれる。なお、第2機能で示した他の構成も含まれる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する複数の事業主体から温室効果ガスの目標削減率を取得する目標取得部と、基準時点における事業主体ごとの温室効果ガスの排出量を特定する情報を記憶する排出量記憶部と、事業主体ごとに、排出量に目標削減率を乗じて将来の排出量を推定する推定部と、事業主体ごとに推定した将来の排出量の合計値と、基準時における事業主体ごとの排出量の合計値との比較により、事業主体の排出量の目標削減率を計算する計算部と、将来の排出量に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析する分析部と、分析の結果に基づくソリューション情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
また、分析部280は、事業主体ごとに推定した将来の排出量の合計値と、基準時における事業主体ごとの排出量の合計値との比較により、事業主体の排出量の目標削減率を分析(計算)する。なお、事業主体ごとに推定した将来の排出量の合計値と、基準時における事業主体ごとの排出量の合計値との比較により、事業主体の排出量の目標削減率は、計算部が計算してもよく、分析部280は、計算部が計算した結果に基づき、分析することができる。
ソリューション情報は、例えば、第19機能を用いてもいし、第19機能の変形例として以下のようにしてもよい。温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量、及び排出権の属性を対応付けて記憶する排出権記憶部と、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶するオフセット属性記憶部と、を備え、分析部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び取得した排出主体の排出量以上のオフセット可能量に対応する排出権特定情報を特定し、提供部は、排出権特定情報をソリューション情報としてユーザに提供する。なお、排出権特定情報は、排出権取得部が取得する。
その他の機能として第1機能(P025)に分析機能を設ける例を示す。第1機能では、取得した排出量に削減目標割合を乗じた削減量に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析する分析部280を備える。排出量の増減の原因を分析するとは、排出量が増える原因、排出量が減る原因が何に起因するのかを管理サーバ200により分析する。例えば、管理サーバ200は、排出量の多いスコープ3のカテゴリが原因であることを特定するよう分析する。そして、管理サーバ200は、分析の結果に基づきソリューション情報を出力する出力部240を備える。例えば、管理サーバ200は、特定した排出量の多いスコープ3のカテゴリの名称をユーザに提示する。また、分析部280は、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析することもできる。排出量を特定する情報には、排出主体の属性(排出主体の事業、従業員数、地域、売上高、仕入高、人件費などの会計情報など)、排出量に係る活動に関係する付加情報(実績値、実績値の集計値、予測値などの活動量、活動量を推定するための情報など)、活動量を推定するための情報(床面積、屋根面積、生産可能な製品の個数など)等があり、管理サーバ200は、これらを分析して、分析結果を出力する。また、分析部280は、単位時間ごとに、基準時点に対応する排出量から累積の単位削減量を減じた目標排出量に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析することもできる。
第1機能と第43機能によれば、以下のような構成が含まれる。なお、第1機能で示した他の構成も含まれる。事業主体による温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、事業主体による排出量の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける入力部と、基準時点に対応する排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量に削減目標割合を乗じて削減量を計算する計算部と、削減量に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析する分析部と、分析の結果に基づくソリューション情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
さらに、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量を計算する単位削減量計算部と、単位時間ごとに、基準時点に対応する排出量から累積の単位削減量を減じた目標排出量を計算する目標排出量計算部と、単位時間ごとに目標排出量を出力する出力部と、を備える。
また、第1機能と第43機能によれば、以下のような構成とすることもできる。事業主体による直接的な温室効果ガスの第1の排出量、事業主体による間接的な第2の排出量、及び事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業者による第3の排出量を記憶する排出量記憶部と、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、事業主体による排出量の第1ないし第3の削減目標割合、基準時点及び目標時点の入力を受け付ける入力部と、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、基準時点に対応する排出量を排出量記憶部から取得し、取得した排出量に削減目標割合を乗じて削減量を計算する計算部と、削減量に基づいて、機械学習により、事業主体の排出量の増減の原因を分析する分析部と、分析の結果に基づくソリューション情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
ソリューション情報は、例えば、第19機能を用いてもいし、第19機能の変形例として以下のようにしてもよい。温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量、及び排出権の属性を対応付けて記憶する排出権記憶部と、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶するオフセット属性記憶部と、を備え、分析部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び取得した排出主体の排出量以上のオフセット可能量に対応する排出権特定情報を特定し、提供部は、排出権特定情報をソリューション情報としてユーザに提供する。なお、排出権特定情報は、排出権取得部が取得する。
ソリューション情報は、(1)目標削減率に基づくもの、(2)排出量に削減目標割合を乗じた削減量に基づくもの、(3)計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った単位削減量に基づくもの、(4)基準時点に対応する排出量から累積の単位削減量を減じた目標排出量に基づくものを例示したが、これらの組み合わせに基づき特定される情報とすることができる。また、ソリューション情報は、目標に関する情報と削減に関する情報との少なくとも一方に基づくものであればよいし、ある種類のクレジット(排出権特定情報)を購入するのかをユーザ等に提示する(レコメンドする)ようにしてもよい。
さらに、計算した削減量を基準時点から目標時点までの単位時間の数で割った第1ないし第3の単位削減量を計算する単位削減量計算部と、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、単位時間ごとに、基準時点に対応する排出量から累積の第1ないし第3の単位削減量を減じた目標排出量を計算する目標排出量計算部と、第1ないし第3の排出量のそれぞれについて、単位時間ごとに目標排出量を出力する出力部と、を備える。
分析部280は、機械学習により、ある事業主体の一部又は全部(全体)に係る排出量の増減の原因を分析することもできるし、サプライチェーンを構成する一部又は全部の事業主体に係る排出量の増減の原因を分析することもできる。また、分析部280は、ある事業主体の一部又は全部(全体)に係る排出量の目標削減率を分析(計算)することもできるし、サプライチェーンを構成する一部又は全部の事業主体に係る排出量の目標削減率を分析することもできる。
分析部280は、自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。なお、上述した例において第43機能と一部の機能を組み合わせた例を示したが、他の機能とも組み合わせることができる。
<<推定機能(第44機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第43機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第44機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術としては、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかるとの課題がある。第44機能は、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができるようにすることを目的とする。
<システム概要>
以下、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムでは、帳票データ(例えば、伝票や領収書、納品書など企業の経済活動に関する各種の書類に関するデータを広く含む。帳票データは、テキストデータや文書データ、画像データなどとすることができる。)から、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を抽出するとともに、当該活動の種類(GHGプロトコルにおけるスコープ及び/又はカテゴリ)を特定する。本実施形態では、GPT(Generative Pretrained Transformer)などのLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)を用いて、帳票データからの活動量の抽出と、活動量の種類の特定を行う。また、本実施形態の排出量管理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本実施形態の排出量管理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動に関する情報を受け付け、この情報に基づき活動特定情報を推定する。本実施形態の排出量管理システムでは、活動に関する情報から、活動特定情報を推定して、排出量を容易に計算できるようにしている。
活動特定情報は、活動を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)から活動を一意に特定可能なID(活動ID)や活動をスコープ(及びカテゴリ)に分類するための活動情報を活動特定情報とすることができる。
図3を用いて、第44機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、生成部260(生成器、生成処理部)と、取得部250(文字列抽出部)と、記憶部230(排出係数記憶部、ベクトル情報記憶部、活動量記憶部、排出量記憶部)と、入力部220(活動量入力部、排出係数入力部)と、推定部270(活動推定部)と、取得部250(排出係数取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、分析部280(集計部)と、を備える。
生成部260を構成する生成器は、機械学習により学習された学習済み言語モデル及びそのモデルを用いて文字列を生成する。文字列は、活動量及びスコープ(及び/又はカテゴリ)の例を示す。また、生成器は、学習済み言語モデルに基づいて回答を生成する。回答は、指示に対応する文字列である。本実施形態では、学習済み言語モデルはGPTを想定する。なお、学習済み言語モデルを管理サーバ200が管理せず、外部サーバが学習済みモデルを備えるようにし、外部サーバが提供するAPIを呼び出すことにより、学習済み言語モデルを用いて、指示に対する回答を生成させるようにしてもよい。
取得部250を構成する文字列抽出部は、帳票データから文字列を抽出する。帳票データには、温室効果ガスを排出する活動の活動量が含まれることを想定する。帳票データがテキストデータである場合には、文字列抽出部は、テキストデータの内容を読み出すことができる。帳票データが画像データである場合には、文字列抽出部は、公知のOCR処理により画像データに描画されている文字列を抽出することができる。帳票データが、ワードプロセッサ文書や表計算文書などのバイナリデータである場合には、文字列抽出部は、これらのバイナリデータから、公知の手法により文字列データを抽出するようにすることができる。
文字列抽出部は、ドキュメントデータである帳票データがテキストデータである場合、ドキュメント内の部品を見分けて、複数の部品がある場合には部品毎に分割する。部品とは、表と文章の例を示す。部品には、図やイラストなどが含まれていてもよい。
テキストデータである場合の抽出パターンは、以下の4パターンである。
(A)文字列抽出部は、部品として表を分割した場合は、表を分析し、この表が何の種類の書類であるかを判別し、判別結果を記憶部230に記憶し、表および文章の判別結果と文字列の情報から活動情報を抽出する(抽出パターンA)。
(B)文字列抽出部は、部品として表を分割した場合は、表を分析し、表および文章の判別結果と文字列の情報から活動情報を抽出する(抽出パターンB)。
(C)文字列抽出部は、部品として文章を分割した場合は、文章の読み順を判断して文字列とし、記憶部230に記憶し、表および文章の判別結果と文字列の情報から活動情報を抽出する(抽出パターンC)。
(D)文字列抽出部は、部品として文章を分割した場合は、表および文章の判別結果と文字列の情報から活動情報を抽出する(抽出パターンD)。
文字列抽出部は、帳票データが画像データである場合、OCRで文字とBBOX(BoundingBOX)を抽出する。文字列抽出部は、物体検出において物体(表など)の存在する位置が、BBOXと呼ばれる矩形で表現されるため、例えば、表などを抽出することができる。
画像データである場合の抽出パターンは、以下の2パターンである。
(E)文字列抽出部は、文字とBBOXから活動情報を抽出した後、文字とBBOXから何の種類の書類であるかを判別し、判別結果を記憶部230に記憶し、文字とBBOXから活動情報を抽出する(抽出パターンE)。
(F)文字列抽出部は、文字とBBOXから活動情報を抽出した後、文字とBBOXから活動情報を抽出する(抽出パターンF)。
その他の抽出パターンは、以下のパターンである。
(G)文字列抽出部は、企業情報をデータベースから抽出する(抽出パターンG)。企業情報は、第3機能の取得部250で取得する企業情報を用いるが、これに限定されない。
抽出パターンA~Gで抽出した情報は、文字列抽出部によって、排出係数を紐づけし、活動を作成する。なお、ここでの文字列抽出部が実行する機能は、分析部によって実行されるようにしてもよい。
生成部260を構成する生成処理部は、生成器に活動量及びスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させる。生成処理部は、生成器に対して、文字列抽出部が抽出した文字列と、指定した活動量を生成させる指示と、活動量に対応するスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させる指示と、を与えることで、生成器に活動量及びスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させることができる。
生成処理部は、活動を特定する活動特定情報とスコープ(及び/又はカテゴリ)とを対応付ける情報を生成器に学習させることができる。生成処理部は、活動特定情報と、スコープ及び/又はカテゴリとを対応付けるデータを、事前に学習済み言語モデルに学習させるファインチューニングを行うようにしてもよいし、活動特定情報と、スコープ及び/又はカテゴリとを対応付けるデータを、生成器に与える指示(プロンプト)に含めるようにしてもよい。生成処理部は、帳票データから抽出された文字列と、スコープ及び活動特定情報を生成させる旨の指示とを生成器に与えて、生成器に指示した活動に係る活動量と、スコープと、活動特定情報とを生成させることができる。
また、複数の活動が木構造を構成する場合(活動の大分類、小分類、詳細などが定義されているような場合)に、木構造を学習させるようにしてもよい。この場合、生成処理部は、例えば、第1の活動特定情報と、スコープと、第1の活動特定情報により特定される第1の活動の木構造における親又は子となる第2の活動を特定する第2の活動特定情報とを生成器に学習させるようにすることができる。ここでの学習も、事前にファインチューニングにより学習済み言語モデルを更新するようにしてもよいし、プロンプトに上記木構造を特定する情報(第1及び第2の活動特定情報の親子関係を示す情報)を含めるようにしてもよい。これにより、生成処理部は、帳票データに含まれている文字列から、複数階層の活動特定情報を生成させるようにすることができる。
また、活動を示す情報と活動を示す情報をベクトル化した情報とを記録するベクトル情報記憶部を管理サーバ200が備えるようにし、生成処理部は、文字列抽出部が抽出した文字列をベクトル化し、文字列のベクトルに近いベクトルに対応する活動を示す情報をベクトル情報記憶部から読み出して、生成器に与えるプロンプトに含めるようにしてもよい。ベクトル情報記憶部に記憶されている専門情報(活動を示す情報)を学習データとして生成器に与えて、活動量及びスコープ(及び/又はカテゴリ)を生成させることができる。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。
排出係数記憶部は、活動に対応付けて排出量を記憶することができる。排出係数記憶部は、活動を特定する情報(活動特定情報)と、活動のスコープと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。排出係数記憶部は、活動特定情報と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。なお、活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。
なお、活動特定情報は、活動を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)に活動を一意に特定するID(活動ID)が設定される場合には、活動IDを活動特定情報とすることができる。
記憶部230を構成するベクトル情報記憶部は、活動を特定するための情報を記憶する。本実施形態では、活動を特定するための情報は、単語をベクトル化したベクトル情報であるものとする。ベクトル情報記憶部は、ベクトル情報と、活動特定情報とを対応付けて記憶する。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、活動量を記憶する。活動量記憶部は、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、活動特定情報と、属性情報と、活動量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。属性情報は、活動に関連する各種の項目(例えば、商品等の調達先、関係部署、担当者など任意の項目とすることができる。)とすることができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、企業IDと、時間情報と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。スコープ及びカテゴリは、記憶部230を構成する分類記憶部に登録されているスコープ及びカテゴリとすることができる。
入力部220を構成する活動量入力部は、活動量の入力を受け付ける。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。金額には、材料費、運搬費、人件費などを含む。活動量入力部は、ユーザから活動に関連する各種の属性情報とともに、時間情報及び活動量の入力を受け付ける。活動量入力部は、インポートデータをユーザ端末100から受信するようにしてもよい。インポートデータは、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータ、OCRより取得した領収書や見積書などのデータとすることができる。インポートデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの種類のデータであるかが既知として、活動特定情報においてCSVデータの何番目の項目にどのような値が入っているかにより活動の種類を特定することができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。
推定部270を構成する活動推定部は、活動量に関する項目に基づいて活動を特定する。活動推定部は、項目に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する。本実施形態では、活動推定部は、受け付けた項目をベクトル化してベクトル情報を作成し、ベクトル情報記憶部を参照して、作成したベクトル情報(第2のベクトル情報)からの距離に応じて、ベクトル情報記憶部に記憶されているベクトル情報(第1のベクトル情報)を選択し、選択した第1のベクトル情報に対応する活動特定情報をベクトル情報記憶部から読み出すことができる。活動推定部は、例えば、第1及び第2のベクトル情報の間の距離の小さい順に所定数(1つであってもよい。)を特定することができる。推定部270(活動推定部)は、活動特定情報を推定した場合には、活動特定情報に対応した排出係数を推定することもできる。
取得部250を構成する排出係数取得部は、活動に関する排出係数を取得する。排出係数取得部は、企業ID及び活動特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すことができる。排出係数が外部のシステムに管理されている場合に、排出係数取得部は、外部システムにアクセスして排出係数を取得するようにしてもよい。
入力部220を構成する排出係数入力部は、排出係数の入力を受け付ける。排出係数入力部は、ユーザが所属する排出主体を示す企業IDを特定し(例えば、企業IDの入力を受け付けることができる。また、ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部を管理サーバ200が備え、ユーザ情報には企業IDを設定しておき、ユーザ情報記憶部から企業IDを取得することができる。)、ユーザから活動特定情報と排出係数との入力を受け付けて、企業ID、活動特定情報及び排出係数を排出係数記憶部に登録することができる。排出係数入力部は、インポートデータに係る活動量の種類に対応する排出係数が排出係数記憶部に記憶されていない場合に、例えば、その旨をユーザ端末100に通知して、ユーザ端末100から排出係数を受け付けるようにすることができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する。排出量計算部は、ユーザから受け付けた各情報(例えば、インポートデータに含まれる各レコード)について排出量を計算することができる。排出量計算部は、活動量に関する項目に基づいて特定された活動特定情報に対応する排出係数を活動量に乗じて排出量を計算することができる。
排出量計算部は、活動量が表されている単位と、排出係数が想定している単位(tCO2/単位)とが一致している場合には、活動量と排出係数をと乗じて排出量を計算することができる。排出量計算部は、上記単位が一致していない場合には、単位変換を行ったうえで排出量を計算することもできる。
排出量計算部は、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。排出量計算部は、企業IDと、現在の日付や日時などの時間情報と、計算した排出量のスコープ及びカテゴリと、計算した排出量とを対応付けて排出量記憶部に登録することができる。
分析部280を構成する集計部は、排出量を集計する。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をスコープごとに集計することができる。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をカテゴリごとに集計することができる。スコープ及びカテゴリは、分配記憶得から、企業ID及び活動特定情報に対応するものを読み出すことができる。なお、集計は、分析部280ではなく、計算部210などの他の機能部で実行してもよい。
出力部240を構成する活動特定情報提示部は、推定した活動特定情報をユーザに対して提示する。詳細には、管理サーバ200は、ユーザ端末100に推定した活動特定情報を出力する。また、出力部240を構成する排出係数提示部は、推定した排出係数をユーザに対して提示する。詳細には、管理サーバ200は、ユーザ端末100に推定した排出係数の情報を出力する。提示する情報は、一又は複数である。推定した情報が一であれば一の情報を提示する。推定した情報が複数の場合は、全ての情報を提示してもよいし、分析の結果によって分析スコアの上位5位(5位に限定されない)までの情報を提示してもよいし、分析の結果によって分析スコアの最も高い一の情報を提示してもよい。
次に、第44機能の動作を、図71を用いて説明する。管理サーバ200は、外部から活動量及び活動量に関する項目を受け付ける(S7101)。例えば、ユーザ端末100からCSVデータのアップロードを受け付けたり、フォームへの入力を受け付けたり、取得した領収書や見積書などのデータをOCRにより読み込んで受け付けたりすることができる。管理サーバ200は、受け付けた項目をベクトル化してベクトル情報を作成し(S7102)、ベクトル情報記憶部に記憶されているベクトル情報のうち、ベクトル化したベクトル情報からの距離の近いもの(1つ又は複数)に対応する活動特定情報(活動量に関する項目に対応する活動特定情報)を推定(特定)する(S7103)。例えば、証憑データに記載された内容から、活動量に関する項目(算定対象の項目)として、木材常圧流動床ボイラー、コークス常圧流動床ボイラーなどの複数の活動特定情報を推定(特定)することができる。
管理サーバ200は、複数の活動特定情報を特定した場合には、ユーザに対して特定した算定対象の項目に対応する活動特定情報を出力部240により提案(提示)する(S7104)。複数の活動特定情報から、1つをユーザに対して選択させる(あるいはその他の活動特定情報の入力を受け付ける)ようにしてもよい。また、管理サーバ200は、複数の活動特定情報を特定した場合には、ユーザに対して活動特定情報に対応した排出係数を出力部240により提案(提示)し、1つを選択させる(あるいはその他の排出係数の入力を受け付ける)ようにしてもよい。管理サーバ200は、選択した活動特定情報に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し(S7105)、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する(S7106)。管理サーバ200は、計算した排出量を排出量記憶部に登録する(S7107)。また、管理サーバ200は、排出量記憶部に登録されている排出量を集計して出力することができる(S7108)。また、管理サーバ200は、活動量から削減推奨項目を分析して洗い出し、ソリューションを提示するようにしてもよい。ソリューションを提供する機能については第10~15機能で説明する。
なお、S7101で受け付けた活動量に誤りがある場合、例えば、値が間違っている場合は、ユーザ端末100から正規な値を入力し、受け付けることができる。また、再度入力した活動量が正常範囲に含まれない場合に、入力間違いを指摘する旨を出力するエラー出力部を備える第40機能を組み合わせることもできる。また、S7101で受け付けた情報がスコープ1、2の場合は、一の活動特定情報を特定することができるが、スコープ3の場合には、一の活動特定情報を特定することができない場合がある。このようにスコープ3の場合であって、活動特定情報が一に特定できない場合にのみ、複数の活動特定情報を提示する処理を実行することができる。さらに、スコープ2の電力について、文字列抽出部(OCRなど)を利用して請求書等から活動を特定する場合、請求書等の文章の読み順を判断して文字列とし、文字列の情報から電力事業者および契約プランを踏まえた排出原単位を特定することもできる。排出原単位の特定は、文字列抽出部ではなく、分析部280や排出原単位特定部で実行するようにしてもよい。このようにすることで活動量等に関するデータから排出原単位も推定し入力を容易にすることができる。また、管理サーバ200は、割り当てる排出原単位の候補を提示するようにしてもよい。
以上のようにして、活動量に関するデータから活動を推定し入力を容易にすることができる。
本実施形態では、ベクトル情報の距離に応じて活動を特定するものとしたが、ベクトル情報をプロンプトに設定して大規模言語モデル(LLM)に与えて活動を推定するようにしてもよい。また、項目を入力データとし、活動特定情報を教師データとした機械学習により学習モデルを作成することができる。この場合、活動推定部は、受け付けた項目を学習モデルに与えて活動特定情報を推定することができる。また、出力部240により排出量を可視化することもできる。また、分析部280により、活動量から削減推奨項目を分析して洗い出し、削減ソリューションの提案を行うこともできる。
文字情報を一部しか解読できなかった場合、近傍の文字列や過去に登録した活動項目データから自ら学習する人工的な知能を有するシステムが活動項目を推測するようにしてもよい。
管理サーバ200の入力部220と、推定部270と、取得部250と、計算部210と、分析部280と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第44機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AR1(P087)]
温室効果ガスを排出する活動を特定する活動特定情報に対応付けて、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量及び活動量に関連する項目を抽出する抽出部と、活動量に関連する項目に基づいて機械学習により活動特定情報を推定する推定部と、推定した活動特定情報を提示する活動特定情報提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AR2]
項目AR1に記載の情報処理システムであって、抽出部は、温室効果ガスを排出する活動の活動量を含むデータから文字列を抽出すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AR3]
項目AR2に記載の情報処理システムであって、抽出した文字列から活動量及び活動量に関連する項目を特定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AR4]
項目AR1に記載の情報処理システムであって、前記項目をベクトル化した第1のベクトル情報及び前記活動特定情報を対応付けて記憶するベクトル情報記憶部を備え、前記活動推定部は、受け付けた前記項目をベクトル化して第2のベクトル情報を作成し、作成した前記第2のベクトル情報からの距離に応じて前記第1のベクトル情報を選択し、選択した前記第1のベクトル情報に対応する前記活動特定情報を前記ベクトル情報記憶部から読み出すこと、を特徴とする情報処理システム。
[項目AR5]
項目AR4に記載の情報処理システムであって、前記活動推定部は、前記第1及び第2のベクトル情報を含むプロンプトを大規模言語モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AR6]
項目AR1に記載の情報処理システムであって、前記項目及び前記活動特定情報をトレーニングデータとして機械学習により作成した学習モデルを記憶する学習モデル記憶部を備え、前記活動推定部は、受け付けた前記項目を前記学習モデルに与えて前記活動特定情報を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
<<カーボンオフセット量の自動計算機能(第45機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第44機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第45機能の実施形態とし、以下に詳述する。
近年、事業活動にともなって発生する温室効果ガスの排出量を算定し、その算定結果を開示することが事業者に求められている。事業者は、自ら排出している温室効果ガス排出量を算定、可視化するための方法として、温室効果ガス排出量の算定、可視化システムの導入を進めている。また、現在、ソフトウェアサービスとして提供されている温室効果ガス排出量の算定、可視化システムは、事業者の事業活動にともなって発生する温室効果ガス排出量を算定、可視化することができるものの、排出主体である事業者が算定結果に基づいて、どのように温室効果ガス排出量を削減していくべきかの削減案(例えば、カーボンオフセット)を提示していない。このため、事業者は温室効果ガス排出量の算定、可視化を実施した後、温室効果ガス排出量を削減するために、どのような削減案が存在するのかを情報収集しなければならず、温室効果ガス排出量の削減案を検討するための時間や費用(人件費など)が多大になっているとの問題が生じている。そこで、第45機能は、自社に必要なカーボンオフセット量や自社で創出可能となるカーボンクレジット量(排出権量)を自動計算するシステムを提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第45機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(活動量記憶部、排出量記憶部、排出係数記憶部)と、分析部280と、推定部270と、計算部210と、実行部290と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、活動量を記憶する。活動量記憶部は、企業IDと、活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と、活動特定情報と、属性情報と、活動量とを対応付けて記憶することができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。属性情報は、活動に関連する各種の項目とすることができる。活動量記憶部には、ユーザ端末100からの活動量の情報を取得部250や入力部220を介して発電量等の活動量を収集して記録する。活動量の入力の方法は、手入力、音声入力、OCR入力などの方法があるが、これに限定されない。活動量記憶部は、活動量を活動量時系列にして記録する。活動量記憶部には、電力使用量やエネルギー使用量も記憶することができるが、別の記憶部に電力使用量やエネルギー使用量を記憶するようにしてもよい。電力使用量やエネルギー使用量、発電量等についてはIoTシステム(Home Energy Management System:HEMS)と呼ばれる家庭で使うエネルギーを節約するための集中管理システム)から、取得部250や入力部220を介して活動量を収集することもできる。なお、活動量記憶部は、その他の機能で説明した機能も有している。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、企業IDと、時間情報と、スコープと、カテゴリと、排出量、活動特定情報と、属性情報と、活動量とを対応付けて記憶することができる。排出量記憶部は、活動量記憶部の電力使用量やエネルギー使用量、発電量等の活動量と排出係数記憶部に記憶されている排出係数に基づいて算定された算定データである排出量を時系列にして記録する。排出量を時間情報や活動が行われた時期を特定する情報(時間情報)と対応付けて記憶することで、排出量記憶部は、排出量を時系列にして記録することができる。排出量記憶部は、情報処理システムを使用する事業主体(例えば、自社)が、本システムを利用した期間およびインポートした過去の排出量を記憶する。排出量記憶部は、その他の機能で説明した機能も有している。なお、排出係数記憶部は、その他の機能で説明した機能であるため説明は省略する。
分析部280は、AIを用いた不正検知システムを用いて、入力した活動量の情報を検査する。分析部280は、入力した活動量の情報が不正な情報であるか否か、またはエラーが生じているか否かなどを自動チェックする。分析部280は、検査の結果を記憶部230に戻す。記憶部230は、検査の結果を記憶する。管理サーバ200は、記憶部の不正な情報やエラーの情報に対して、所定の処理を実行する。所定の処理は、例えば、活動量の入力間違い(エラー)を指摘する入力間違い検出機能であり、詳細は第40機能で説明する。
推定部270は、記録している排出量の算定データを基に、AI(もしくはその他のロジック計算)で事業主体の将来の温室効果ガス排出量を推定、予測する。なお、推定部270は、時系列に保存されている過去の排出量の情報を参照するようにしてもよい。
計算部210は、カーボンオフセット量計算部とカーボンクレジット量計算部を備える。カーボンオフセット量計算部は、予測した将来の温室効果ガス排出量を基にして、自社に必要なカーボンオフセット量を自動で計算する。例えば、来月の予測した将来の温室効果ガス排出量が、前年同月等の比較対象の排出量よりも大きい場合は、予測した将来の温室効果ガス排出量と比較対象の排出量の差分の値を必要なカーボンオフセット量とする。カーボンクレジット量計算部は、予測した将来の温室効果ガス排出量を基にして、自社で創出可能となるカーボンクレジット量(例えば、自社で発電した再生可能エネルギー量など)を自動で計算する。例えば、来月の予測した将来の温室効果ガス排出量が、前年同月等の比較対象の排出量よりも小さい場合は、予測した将来の温室効果ガス排出量と比較対象の排出量の差分の値を余剰なカーボンオフセット量とする。なお、余剰のカーボンオフセット量は、創出可能となるカーボンクレジット量である。
実行部290は、予測した将来の温室効果ガス排出量を基にして、自社に必要なカーボンオフセット量を自動で計算した場合、計算されたカーボンオフセット量に対応するカーボンクレジット(排出権)を自動的に購入予約する。実行部290は、算出したオフセット可能量に対応するカーボンクレジットそのものを購入するのではなく、オフセット可能量に対応するカーボンクレジット量を購入可能であればよい。また、実行部290は、オフセット可能量に対応するカーボンクレジットや排出権と、をマッチングすることもできる。
実行部290は、予測した将来の温室効果ガス排出量を基にして、自社で創出可能となるカーボンクレジット量を自動で計算した場合、計算された第1のカーボンクレジット量に対応するカーボンクレジット(排出権)を自動的に売却予約する。実行部290は、算出したオフセット可能量に対応するカーボンクレジットそのものを売却するのではなく、オフセット可能量に対応するカーボンクレジット量を売却可能であればよい。また、実行部290は、オフセット可能量に対応するカーボンクレジットや排出権と、をマッチングすることもできる。
出力部240は、オフセット可能量の情報をユーザ端末100に対して出力する。必要なカーボンオフセット量を表示する場合、例えば、「マイナス100t」を表示したり、「100tが足りなくなる可能性があります」などの情報を表示したりする。また、余剰なカーボンオフセット量を表示する場合、例えば、「プラス100t」を表示したり、「100tが余る可能性があります」などの情報を表示したりする。
<動作>
図72は、第45機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、事業主体による温室効果ガスの排出量を排出量記憶部に記憶する(S7201)。なお、排出量は、活動量と排出係数に基づき算出し、時系列の順序で記憶する。次に、管理サーバ200は、記憶した排出量に基づき事業主体の予測排出量を推定する(S7202)。次に、管理サーバ200は、推定した予測排出量に基づき温室効果ガスの排出量をオフセット可能な温室効果ガスの量であるオフセット可能量を算出する(S7203)。次に、管理サーバ200は、オフセット可能量を出力する(S7204)。オフセット可能量を出力する処理は、このタイミングに限定されない。これよりも後の処理で出力するようにしてもよい。
次に、管理サーバ200は、算出したオフセット可能量が余剰を示す値であるか否かを判断する(S7205)。S7205で余剰を示す値である場合(YESの場合。オフセット可能量がプラスのデータの場合)、管理サーバ200は、算出したオフセット可能量に対応するカーボンクレジットを売却する処理を実行する(S7206)。7205で余剰を示す値でない場合(NOの場合。オフセット可能量がマイナスのデータの場合)、管理サーバ200は、算出したオフセット可能量に対応するカーボンクレジットを購入する処理を実行する(S7207)。次に、管理サーバ200は、上記処理(購入処理または売却処理)が完了したか否かを判断し(S7208)、処理が完了したと判断した場合(YESの場合)は、購入処理または売却処理が完了した旨を示す情報をユーザ端末100に出力する(S7209)。一方、処理が完了していないと判断した場合(NOの場合)は、当該処理が完了するまで判断処理を繰り返し実行するが、所定期間において処理が完了しない場合は、本処理を終了する。
<カーボンクレジット購入>
予測した将来の温室効果ガス排出量を基にして、自社に必要なカーボンオフセット量を自動で計算した場合、計算された第1のカーボンオフセット量に対応するカーボンクレジット(例えば、排出権)を自動的に購入予約するが、推定部270のAIで消失リスクの第2のカーボンオフセット量を推定、予測し、計算部210のAIで消失リスクを考慮した第3のカーボンオフセット量を自動計算し、その結果を購入予約に反映させることもできる。
<カーボンクレジット売却>
予測した将来の温室効果ガス排出量を基にして、自社で創出可能となるカーボンクレジット量(例えば、自社で発電した再生可能エネルギー量など)を自動で計算した場合、計算された第4のカーボンクレジット量に対応するカーボンクレジットを自動的に売却予約するが、推定部270のAIで自社に必要なカーボンオフセット量を推定、予測し、計算部210のAIで自社に必要なカーボンオフセット量を除き、カーボンクレジット市場(温室効果ガスの排出権を取引するシステム)へ出品可能となる第5のカーボンクレジット量を自動計算し、その結果を売却予約に反映させることもできる。
本実施形態の情報処理システムによれば、電力使用量やエネルギー使用量、発電量等の活動量から自社にとって必要なカーボンオフセット量が自動計算されるため、温室効果ガス排出量を削減するための削減案を検討するための工数を削減することができる。また、電力使用量やエネルギー使用量、発電量等の活動量から自社で創出可能となるカーボンクレジット量(排出権量)が自動計算されるため、これをカーボンクレジット市場に出品することで新たな収入源とすることができる。
第45機能は、以下の構成を設けることができる。
HEMS、一般家庭、会社、ビル、工場、工作機械、IoTモジュール、ソーラーパネルなどから、電力使用量、発電量、エネルギー使用量などの情報を取得し、活動量記憶部に記憶した場合、管理サーバ200は、不正検知システムを用いて、これらの情報が不正な情報であるか否かの判断を行うことができる。この判断は、AIを用いて不正情報を含むか否かの検査、検知を行うことができる。判断の結果は、活動量記憶部などの記憶部230に記憶される。不正と判断した場合は、取得した情報を推定部270での予測排出量の推定の処理には使用しないようにする不正処理を実行し、また、計算部210での自動計算の処理には使用しないようにする不正処理を実行する。なお、不正検知システムは、管理サーバ200の外部に設け、管理サーバ200に各種発電量などが入力される前に不正な情報を排除し、不正のない情報のみを本システム内に入力することができる。
計算部210および推定部270は、時系列に保存されている過去の排出量を活用するほか、カーボンオフセット認定AIやカーボンオフセット認定ロジックを利用することができる。また、計算部210と推定部270を一つの機能(自動計算部)とすることもできる。カーボンオフセット認定AIは、今後(将来)の電力などの活動量を予測して、オフセット可能量の値を調整する計算部210を例示する。カーボンオフセット認定ロジックは、過去の排出量の計算履歴を用いた計算部210を例示する。
余剰のオフセット可能量は、情報処理システム内で認定する。例えば、売却する事業主体が第24機能の承認機能での承認や電子署名での認証を行うなどして、社内で認定を行う。承認機能で認証された場合や電子署名が付されて認証された場合、管理サーバ200は、行政機関などの外部機関の認定機関に対して認定の申請を行う。外部機関では、電子署名などを行って認定を行い、認定結果の情報を情報処理システムに出力する。情報処理システムの管理サーバ200は、この認定結果を台帳書込システム(記憶部230を備える台帳管理部)に記憶する。
台帳管理部は、認定結果の情報が本情情報処理システムで承認、認証された情報のみの場合、記憶部230を構成する集中記憶部(集中台帳)に情報を記憶する。集中台帳に記憶した情報は、計算部210で自社に必要な量を除いて、売却(出品)できる量を自動計算する。計算部210は、AIによる計算部であってもよい。一方、台帳管理部は、認定結果の情報が本情情報処理システムで承認、認証された情報以外の他の事業主体の情報を含む場合、記憶部230を構成する分散記憶部(分散台帳)に情報を記憶する。なお、集中台帳には、所有者(事業主体)の情報が記憶される。
分散台帳に記憶した情報は、計算部210で自社に必要な量を除いて、売却(出品)できる量を自動計算する。計算部210は、AIによる計算部であってもよい。この際の計算においては、自社の排出量の情報を参照して計算することができる。計算部210で計算されたオフセット可能量は、実行部290により、第19機能で説明したプラットフォームに対して売却処理される。例えば、実行部290により、マッチングPFに自動出品される。なお、分散台帳には、所有者(事業主体と他の事業主体)の情報が記憶される。なお、計算部210で計算されたオフセット可能量は、実行部290により、第19機能で説明した売却意思の情報として、仲介者に対して出力されるようにしてもよい。
なお、集中台帳を用いるか、分散台帳を用いるかの判断は、分析部280で実行するが、その他の機能として判断部などを設けてもよい。分析部280は、認定結果の情報が本情情報処理システムで承認、認証された情報のみの情報であるか否かを判断して、集中台帳あるいは分散台帳を使用するか決定する。なお、判断は、他の事業主体の情報を含むか否かを判断し、他の事業主体の情報を含まない場合に集中台帳を使用し、他の事業主体の情報を含む場合に分散台帳を使用するようにしてもよい。
一方、計算された結果が必要なオフセット可能量の場合は、実行部290により、必要量としてのオフセット可能量がプラットフォームに対して購入処理される。例えば、実行部290により、マッチングPFに購入予約される。購入処理においては、購入処理の前段階において必要なオフセット可能量が設定量として設定され、その設定した設定量が反映されるとともに、例えば、Gの事業活動のデータに事業活動の予算の情報が含まれる場合は、この予算の情報を反映させ、予算の金額内の自動購入を行う。また、実行部290は、銀行などの外部機関に入金処理を行う。なお、現金や信用取引については、銀行のシステムを利用する。銀行などの外部機関は、入金を確認した場合、プラットフォームに入金があったことを示す情報を出力する。なお、必要量としてのオフセット可能量は、実行部290により、第19機能で説明した購入意思の情報として処理されるようにしてもよい。
計算部210および/または分析部280は、カーボンオフセットの消失リスクを計算する。この消失リスクは、オフセット可能量の計算や購入処理に対して反映させることができるので、消失するリスクまでを考慮したオフセット可能量を購入することができる。ここでの消失リスクとは、購入する前に何らかの原因(例えば、森林火災などの原因)によって、購入予定のオフセット可能量が消失してしまうリスクを例示する。なお、消失リスクを計算するにあたり、売買に出されているカーボンオフセットである排出権の信用度のスコアを分析部280で分析や計算したりして、複数の排出権に対応するスコアを分析部で比較を行う。そして、実行部290は、この比較結果に基づいてスコアの高い排出権を購入する。このようにすることで信頼性の高い排出権を購入することができる。
マッチングPFは、取引が完了した場合、所有者変更の処理を行う。所有者変更の処理は、実行部290が、集中台帳または分散台帳の所有者の情報を上書きすることにより変更する。所有者変更を行うことで、本システムにおいて正確な所有者を管理することができる。所有者変更の処理は、売買されたカーボンクレジットの名義を書き換える方法でもよい。この方法による場合、カーボンクレジットマーケットの管理者が売買されたカーボンクレジットの名義書き換えをシステム上で実行し、カーボンクレジットの所有者(前所有者/後所有者)に通知するようにし、カーボンクレジット正確な所有者を管理することができる。
第45機能は、特に第19機能と組み合わせることができる。また、管理サーバ200の分析部280と、推定部270と、計算部210と、実行部290と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第45機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AS1(P078)]
事業主体による温室効果ガスの排出量を記憶する排出量記憶部と、記憶した排出量に基づき事業主体の予測排出量(例えば、将来の温室効果ガス排出量)を推定する推定部と、推定した予測排出量に基づき温室効果ガスの排出量をオフセット可能な(排出権によりオフセット可能な)オフセット可能量(例えば、必要なカーボンオフセット量または余剰なカーボンオフセット量)を算出する計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AS2]
項目AS1に記載の情報処理システムであって、算出したオフセット可能量に対応するカーボンクレジット量を購入可能な実行部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AS3]
項目AS1に記載の情報処理システムであって、算出したオフセット可能量に対応するカーボンクレジット量を売却可能な実行部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<数値算定機能(第46機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第45機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第46機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、ガソリン車の走行距離に応じて排出量が算定されている。また、現在、企業の所有する社用車は、ガソリン車、ディーゼル車がメインとなっている。使用中の車両から他の車両への入れ替えをどのように行うべきかが定められていないとの課題がある。また、GHG排出量の削減のため、今後、会社の保有車両のEV化を検討する必要があるとの課題がある。第46機能は、企業における車両の入れ替えに際し、経済的合理性を提案可能なシステムを提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第46機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(走行距離情報記憶部、排出量記憶部、活動量記憶部、排出係数記憶部)と、計算部210(削減値計算部、金額計算部、比較値計算部)と、分析部280(判断部)と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する走行距離情報記憶部は、車両(例えば、貨物車)の走行距離の情報を記憶する。車両の種類は、貨物車に限定されず、乗用車を含むどのような種類の車両であってもよい。第3機能で説明した車検証の用途の情報(乗用または貨物の種別)や自家用・事業用の別(自家用または事業用の種別)や車体の形状(バン、ステーションワゴン等の種別)や燃料の種類(ガソリン、軽油等の種別)を取得したものを、車両の種類とすることができる。本実施形態においては、燃料の種類を車両の種類として説明する。走行距離の情報は、どのように取得してもよい。管理サーバ200に対して直接入力した情報、OCRなどで取得した情報、CSVデータなどからインポートした情報、GPSやICタグから取得した情報が走行距離を示す情報であれば、これらの情報を走行距離情報記憶部で記憶する。
記憶部230を構成する車両種類記憶部は、車両の種類を記憶する。車両の種類は、燃料の種類としての「ガソリン」、「軽油」、「水素」、「プロパンガス」などである。車検証の用途の情報(乗用または貨物の種別)や自家用・事業用の別(自家用または事業用の種別)や車体の形状(バン、ステーションワゴン等の種別)などの情報も車両の周囲として記憶することができる。例えば、車両A種類1:「ガソリン」、車両A種類2:「貨物」、車両A種類3:「事業用」、車両A種類4:「バン」といったように複数の種類を紐づけて記憶することができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、商品又はサービスに関する環境負荷物質の排出量を得るために必要な情報(以下、排出量情報という。)を記憶する。排出量情報は、例えば、自動車の走行距離に応じた二酸化炭素の排出量とすることができるし、自動車の1単位(例えば、1kmや1mなど、走行距離の計測単位とすることができる。)あたりの二酸化炭素の排出量(の標準値)、とすることができる。排出量記憶部は、他の機能の排出量記憶部と同じ記憶部であり、また、排出量情報記憶部と同じ機能であってもよい。排出量記憶部は、車両ごとに二酸化炭素の排出量(月次、年次など一定期間)を計算部210で計算した値を記憶する。本例においては、月次の排出量を計算して記憶する。排出量記憶部は、車両種類ごとに集計した結果を記憶する。なお、二酸化炭素排出量の算出については、燃料法の燃料の使用量×排出原単位を用いる例を示す。二酸化炭素の算出の方法は、燃料法ではなく、燃費法や改良トンキロ法、従来トンキロ法を用いてもよい。
計算部210を構成する削減値計算部は、排出量記憶部に記憶されている排出量(変更前排出量:第1の排出量)と車両変更後の排出量(変更後排出量:第2の排出量)とに基づいて、温室効果ガスの削減量の値(削減値)を計算する。削減値計算部は、「変更後排出量」-「変更前排出量」=「削減値」として算出するが、「変更前排出量」-「変更後排出量」=「削減値」のように算出してもよい。また、削減値計算部は、減算ではなく除算で削減率の値(削減値)を算定することもできる。除算の場合、削減値計算部は、「変更後排出量」/「変更前排出量」=「削減値」として算出するが、「変更前排出量」/「変更後排出量」=「削減値」のように算出してもよい。ここで、変更後排出量の算出について、変更前排出量で用いた燃料の使用量は同じ値を用いるが、排出原単位は変更前排出量の計算で用いた値とは異なる排出原単位(例えば、EV車の排出原単位)を用いる。変更前排出量と変更後排出量は、各々排出量記憶部に記憶されている。削減値計算部は、それぞれの車両種類ごとに計算する。
計算部210を構成する金額計算部は、それぞれの車両種類ごとに、同サイズのガソリン車両(ディーゼル車両でも可)を使用した場合の金額と、EVを使用した場合の金額の差分の値を計算する。例えば、1台目の計算として、「1000ccの排気量のガソリン車両を使用した場合の月次金額」-「1000ccの排気量のEV車両を使用した場合の月次金額」を「差分」として計算し、2台目の計算として、「1500ccの排気量のガソリン車両を使用した場合の月次金額」と、「1500ccの排気量のEV車両を使用した場合の月次金額」を「差分」として計算する。なお、「ある排気量のEV車両を使用した場合の月次金額」-「ある排気量のガソリン車両を使用した場合の月次金額」の金額を差分としてもよい。金額計算部は、「ある排気量のガソリン車両を使用した場合の月次金額」/「ある排気量のEV車両を使用した場合の月次金額」や「ある排気量のEV車両を使用した場合の月次金額」/「ある排気量のガソリン車両を使用した場合の月次金額」の「金額比率」を計算することもできる。月次金額は、月次ガソリン代として例示するが、年次ガソリン代でもよいし、月次リース代金や年次リース代金などの所定期間の金額とすることができる。なお、車両を購入している場合は、リース金額の代わりに、総減価償却額を用いてもよい。
金額計算部は、「ある排気量のEV車両を使用した場合の保険金額」、「ある排気量のガソリン車両を使用した場合の保険金額」を計算することができる。また、これらの金額の「差分」や「金額比率」を計算することができる。さらに、月次金額として、車両に対する保険金額を含めることができる。なお、保険金額には、EV割引などの各車両に係る割引金額を考慮するようにしてもよい。
計算部210を構成する比較値計算部は、それぞれの車両種類ごとに「金額計算部による差分の値」/削減値計算部による削減値」である比較値を計算する。また、比較値計算部は、それぞれの車両種類ごとに「金額計算部による金額比率の値」/削減値計算部による削減値」である比較値を計算する。
分析部280を構成する判断部は、どの車両をEVなどの車両に入れ替えるのがもっとも経済合理性が高くGHG削減ができるかを分析して、判断する。分析部280は、それぞれの車両について、比較値計算部で計算した比較値が、特定値Aよりも大きいか否かを判定して、大きいと判断した場合、その車両を入れ替え対象車両として判断し、特定する。なお、計算方法によっては小さい場合を判断する。
また、分析部280は、それぞれの車両について、削減値計算部で計算した削減値が、特定値Bよりも大きいか否かを判定して、大きいと判断した場合、その車両を入れ替え対象車両として判断し、特定することもできる。なお、使用する計算方法によっては小さい場合を判断する。
さらに、分析部280は、それぞれの車両について、金額計算部で計算した差分の値(または、金額比率の値)が、特定値Cよりも大きいか否かを判定して、大きいと判断した場合、その車両を入れ替え対象車両として判断し、特定することもできる。なお、使用する計算方法によっては小さい場合を判断する。
分析部280は、比較値計算部で計算した比較値、削減値計算部で計算した削減値、金額計算部で計算した差分の値(または、金額比率の値)のトップ10(10に限定されない)の車両を入れ替え対象として判断し、特定することもできるし、各車両に紐づけられた比較値、削減値、差分の値(または、金額比率の値)を総合的に判断して、トップ10(10に限定されない)の車両を入れ替え対象として特定することもできる。
出力部240は、比較値計算部で計算した比較値を出力する。出力する形式は、棒グラフ(横軸:車両の種類、縦軸:比較値)の例を示すが、折れ線グラフでもよいし、数値で出力するようにしてもよい。また、出力部240は、削減値計算部で計算した削減値を出力する。出力する形式は、棒グラフ(横軸:車両の種類、縦軸:削減値)の例を示すが、折れ線グラフでもよいし、数値で出力するようにしてもよい。さらに、出力部240は、金額計算部で計算した差分の値及び/または、金額比率の値を出力する。出力する形式は、棒グラフ(横軸:車両の種類、縦軸:差分の値。金額比率の値)の例を示すが、折れ線グラフでもよいし、数値で出力するようにしてもよい。
出力部240では、比較値、削減値、差分の値のうち少なくとも一を出力すればよいが、複数の情報を出力するようにしてもよい。また、出力部240は、それぞれの車両ごとの総支払い額を提示する。総支払い額は、総支払リース額とすることもできる。また、出力部240は、分析部280での分析結果や経済合理性が高くGHG削減ができるかを示す車両をEVなどの車両に入れ替える提案のソリューション情報を出力する。このように出力することで、結果、どの車両をEVなどの車両に切り替えるかの意思決定の補助を行うことができる。
<動作>
図73は、第46機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、事車両に係る温室効果ガスの排出量を排出量記憶部に記憶する(S7301)。第1の種類の車両に係る温室効果ガスの第1の排出量と第2の種類の車両に係る温室効果ガスの第2の排出量とを記憶する。なお、排出量は、活動量と排出係数に基づき算出し、時系列の順序で記憶する。次に、管理サーバ200は、第1の排出量と第2の排出量とに基づいて削減値を計算する(S7302)。次に、管理サーバ200は、所定期間における第1の種類の車両にかかる金額と第2の種類の車両にかかる金額と、に基づいて金額の差分を計算する(S7303)。次に、管理サーバ200は、差分の値と削減値とを比較することで比較値を計算する(S7304)。次に、管理サーバ200は、差分の値、削減値、比較値のうち、比較値を少なくとも一の情報を出力する(S7305)。
第46機能は、企業がどの車両種類からEVなどのGHG排出量の少ない車両に入れ替えるのべきかを、以下のように経済合理性を踏まえて提案する機能である。
(1)事業主体である企業が保有する車両種類ごとに走行距離を把握する。あるいはガソリン/ディーゼル使用量を把握する。
(2)車両ごとにGHG排出量(月次、年次など一定期間)を算定する。それを車両種類ごとに集計する。
(3)車両をEV(あるいはハイブリッドカーなどの低排出量車)に切り替えた場合のGHG削減値を計算する。
(4)それぞれの車両種類ごとに、同サイズのガソリン/ディーゼル車両(ICE)を購入した場合の月次リース金額と、EVを購入した場合の月次リース金額の差分を計算する(計算2)。
(5)それぞれの車両種類ごとに「(4)の値」/(3)の値」を計算する。比較をグラフで提示する。どの車両をEVに入れ替えるのがもっとも経済合理性が高くGHG削減ができるかを計算する。それぞれの車両ごとの総支払いリース額も提示する。結果、どの車両をEVに切り替えるかの意思決定の補助を行うことができる。
(6)車両を購入している場合は、リース金額の代わりに、総減価償却額を用いてもよい。
このようにすることで経済合理性を踏まえたソリューション情報を提供することができる。また、どの車両をEVなどの車両に切り替えるかの意思決定の補助を行うことができる。さらに、結果的にGHG排出量の削減に繋げることができる。
管理サーバ200の分析部280と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第46機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AT1(P082)]
第1の種類の車両に係る温室効果ガスの第1の排出量と第2の種類の車両に係る温室効果ガスの第2の排出量とを記憶する排出量記憶部と、第1の排出量と第2の排出量とに基づいて削減値を計算する削減値計算部と、前記削減値を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AT2]
第1の種類の車両に係る温室効果ガスの第1の排出量と第2の種類の車両に係る温室効果ガスの第2の排出量とを記憶する排出量記憶部と、所定期間における第1の種類の車両にかかる金額と第2の種類の車両にかかる金額と、に基づいて金額の差分を計算する金額計算部と、前記差分を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AT3]
第1の種類の車両(例えば、現状使用中のガソリン車)に係る温室効果ガスの第1の排出量(変更前排出量)と、第2の種類の車両(例えば、入れ替え対象のEV車)に係る温室効果ガスの第2の排出量(変更後排出量)とを記憶する排出量記憶部と、第1の排出量(変更前排出量。例えば、月次のガソリン車の排出量)と第2の排出量(変更後排出量。例えば、月次のEV車の排出量)と、に基づいて削減値(例えば、月次のガソリン車の排出量から月次のEV車の排出量を引いた値)を計算する削減値計算部と、所定期間(例えば、1年間)における第1の種類の車両にかかる金額(例えば、年次のガソリン車のリース額)と第2の種類の車両にかかる金額(例えば、年次のEV車のリース額)と、に基づいて金額の差分を(例えば、年次のガソリン車のリース額から年次のEV車のリース額を引いた額)計算する金額計算部と、前記差分の値と前記削減値の値とを比較(例えば、差分の値/削減値)することで比較値を計算する比較値計算部と、前記比較値を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<検証容易化機能(第47機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第46機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第47機能の実施形態とし、以下に詳述する。
カーボンニュートラルを実現するために、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減が推進されている。温室効果ガス排出量の削減を進めるためには、脱炭素、低炭素製品(グリーン製品)が選択されるような市場を創り出していく必要があり、その基盤として製品単位の温室効果ガス排出量を可視化する仕組みであるCFP(Carbon Footprint of Product)が不可欠となっている。CFPは、商品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組みである。CFP算定(製品単位の温室効果ガス排出量の算定)は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用しての環境負荷(CO2排出量など)を定量的に算定する方法であり、一般的に、「step1:算定方針の検討」→「step2:算定範囲の設定」→「step3:CFPの算定」→「step4:検証、報告」とのようにStep1~4の手順で行われている。
現在、CFPに取り組む事業者に対して、CFPの信頼性を担保するために算定が適切に実施されたか否かの検証をすることが求められており、また、CFPの算定結果を関連情報とともに外部へ報告することが求められている。CFPの信頼性を担保するための検証には、CFPの算定主体である事業者が自ら行う内部検証と認証機関が行う第三者検証がある。多くの場合、第三者検証が選択され、この第三者検証を経たうえでCFPの算定結果をCFP算定報告書という文書で外部へ報告している。CFP算定報告書には社内、社外の様々な読者を想定した20の記載項目が定められている。また、結果、データ、手法、仮定、解釈については、読者がCFP算定の内容を理解できるように透明性を担保しつつ、詳細に説明を記載しなければならない。このため、第三者検証において、CFP算定報告書に記載すべき項目の抜け漏れや結果、データ、手法、仮定、解釈が適切であったか否かがチェックされる。この第三者検証には、認証機関がCFPの算定主体である事業者から20の記載項目の1つ1つについて聴き取りをしながら行われ、かつチェックするデータの数量や種類が膨大なため、検証作業に多大な工数が発生しているという課題がある。第47機能は、温室効果ガス排出量の算定、可視化を分かり易くすることで、CFP算定報告書に対する第三者検証を容易にするシステムを提供することを目的としている。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第47機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出量記憶部、活動量記憶部、排出係数記憶部)と、実行部290(フロー作成部、認証者設定部、認証経路設定部)と、取得部250と、生成部260(情報生成部)と、出力部240と、を備える。この他、第47機能と組み合わせ可能な他機能のソフトウェア構成を備えている。
<<検証容易化機能>>
温室効果ガス排出量の算定、可視化を容易にする情報処理システムは、検証容易化機能を備える。検証容易化機能は、少なくともライフサイクルフロー機能、温室効果ガス算定機能との連携機能とから構成される。
<ライフサイクルフロー機能>
ライフサイクルフロー機能は、対象物(対象品目)としての製品やサービスのライフサイクルのフェーズ(原材料調達、生産、流通・販売、使用・維持管理、廃棄・リサイクル)のフロー図を描写し、算定対象項目を選定する機能である。ライフサイクルフローは、以下の5つのライフサイクルフェーズ(段階)で構成するが、流通と販売の段階を区分したり、使用・廃棄を統一したりして、5つの段階を変更してもよい。5つの段階は、(1)→(2)→(3)→(4)→(5)の流れとなるようになっており、ライフサイクルフローを作成するフロー作成部(実行部290)は、この順番でフローを作成可能としている。
(1)原材料調達
(2)生産
(3)流通・販売
(4)使用・維持管理
(5)廃棄・リサイクル
各フェーズは、複数のプロセス(過程)に分解することができる。ここでのプロセスは、「物」と「工程」の例を示す。フロー作成部(実行部290)では、ライフサイクルフェーズを大分類、プロセスを大分類に紐づく中分類として、複数のプロセスを含めたライフサイクルフローを作成することができる。
(1)原材料調達は、(1-1)原料(物のプロセス)、(1-2)輸送(工程のプロセス)に分解することができる。(1-1)原料→(1-2)輸送の順でプロセスが進む場合、その後、後述する(2-1)製造のプロセスに移行する。原料が複数ある場合は、原料Xに対して輸送X、原料Yに対して輸送Yと分解する。なお、原料や輸送の活動量と排出係数を、フロー作成の際に記憶させることができる。活動量は、活動量記憶部に記憶される。活動量記憶部は、他の機能と同じであるため、説明は省略する。排出係数は、排出係数記憶部に記憶される。排出係数憶部は、他の機能と同じであるため、説明は省略する。
(2)生産は、(2-1)製造(工程のプロセス)、(2-1-1)梱包(工程のプロセス)、(2-2)廃棄物(物のプロセス)、(2-3)輸送(工程のプロセス)、(2-4)廃棄物の処理(工程のプロセス)に分解することができる。(2-1)製造→(2-2)廃棄物→(2-3)輸送→(2-4)廃棄物の処理の順にプロセスを移行させ、この流れでのプロセスは(2-4)廃棄物の処理で終了する。また、(2-1)製造→(2-1-1)梱包の順でプロセスが進む場合、その後、後述する(3-1)輸送のプロセスに移行する。なお、各プロセスの活動量と排出係数を、フロー作成の際に記憶させることができる。活動量は、活動量記憶部に記憶され、排出係数は、排出係数記憶部に記憶される。
(3)流通・販売は、(3-1)輸送(工程のプロセス)、(3-1-1)販売(工程のプロセス)、(3-1-2)廃棄物(物のプロセス)、(3-1-3)輸送(工程のプロセス)、(3-1-4)廃棄物の処理(工程のプロセス)に分解することができる。(3-1)輸送→(3-1-1)販売→(3-1-2)廃棄物→(3-1-3)輸送→(3-1-4)廃棄物の処理の順にプロセスを移行させ、この流れでのプロセスは(3-1-4)廃棄物の処理で終了する。また、(3-1)輸送→(3-1-1)販売の順でプロセスが進む場合、その後、後述する(4-1)輸送のプロセスに移行する。なお、各プロセスの活動量と排出係数を、フロー作成の際に記憶させることができる。活動量は、活動量記憶部に記憶され、排出係数は、排出係数記憶部に記憶される。
(4)使用・維持管理は、(4-1)輸送(工程のプロセス)、(4-1-1)使用(工程のプロセス)、(4-1-2)廃棄物(物のプロセス)に分解することができる。(4-1)輸送→(4-1-1)使用→(4-1-2)廃棄物の順にプロセスを移行させ、その後、後述する(5-1)輸送のプロセスに移行する。なお、各プロセスの活動量と排出係数を、フロー作成の際に記憶させることができる。活動量は、活動量記憶部に記憶され、排出係数は、排出係数記憶部に記憶される。
(5)廃棄・リサイクルは、(5-1)輸送(工程のプロセス)、(5-2)廃棄物の処理(工程のプロセス)に分解することができる。(5-1)輸送→(5-2)廃棄物の処理の順にプロセスを移行させ、ライフサイクルはここで終了する。なお、各プロセスの活動量と排出係数を、フロー作成の際に記憶させることができる。活動量は、活動量記憶部に記憶され、排出係数は、排出係数記憶部に記憶される。
ライフサイクルのフローは、本情報処理システム内の記憶部230に記憶され、保存される。また、ライフサイクルのフローは、出力部240によってユーザ端末100に情報が出力され、ユーザ端末100で作成中(作成済み)のフロー図を視認して確認することができる。フロー図は、ライフサイクルフェーズの図(画像)とライフサイクルフェーズの下位に表示される複数のプロセスの図(画像)を表示するが、ライフサイクルフェーズのみの図又はプロセスのみの図を表示できるようになっている。また、出力部240は、フロー図を構成する各ライフサイクルフェーズと各プロセスの名前をユーザが視認可能な態様で表示するが、活動量、排出係数、排出量もユーザが視認可能なように表示することもできる。製品の写真データなどを取り込んでフロー図に表示させることもできるし、証憑データをOCR読み込みした情報や外部データをインポートした情報をフローにおけるプロセスの活動量として対応させることもできる。
<温室効果ガス算定機能との連携機能>
前述のとおりプロセスごとの算定対象項目に活動量と排出係数を登録してあるため、温室効果ガス排出量を算定することができる。計算部210を構成する排出量計算部は、活動量と排出原単位とに基づき各プロセスに係る温室効果ガスの排出量を計算する。また、排出量計算部は、活動量と排出原単位とに基づき各ライフサイクルフェーズに係る温室効果ガスの排出量を計算することができる。ライフサイクルのフェーズの活動量は、ライフサイクルフェーズに属する各プロセスの合計の活動量を計算することによって算定する。ライフサイクルのフェーズの排出原単位は、ライフサイクルフェーズに属する各プロセスの排出原単位の平均値を計算することによって算定する。ライフサイクルのフェーズに係る温室効果ガスの排出量は、ライフサイクルフェーズに属する各プロセスの合計の温室効果ガスの排出量を計算することによっても算定することができる。活動量のデータの基礎となる帳票やデータベースを本情報処理システム内に保存(または連携)しておくことができる。本情報処理システムとの自動連携が実装された場合はログ管理することが好ましい。また、排出係数の出典元をシステム内に保存(または連携)しておくことができる。なお、排出係数の表示を制限する場合は、第21機能を用いて制限する。
また、CFP算定報告書の記載事項20について、フォーマット(例えば、質問事項と回答欄)を用意しておき、過去のCFP算定報告書の回答情報を転用できるようになっている。CFP算定報告書は、第3機能を用いて、以下のように構成することができる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、CFP算定報告書に記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、CFP算定報告書)と、事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部250と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、新規のCFP算定報告書、レビュー結果を反映させたCFP算定報告書)を生成する生成部260(情報生成部)と、第3の情報を出力(提示)する出力部240(提示部)と、を備える情報処理システムを提供することができる。このようにすることで容易にCFP算定報告書を作成することができる。
取得部250は、第2の情報として、CFP算定に関連する情報を取得する。この場合、情報処理システムは以下のように構成することもできる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、CFP算定報告書に記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、CFP算定報告書)と、CFP算定に関連する第2の情報を取得する取得部250と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、新規のCFP算定報告書、レビュー結果を反映させたCFP算定報告書)を生成する生成部260と、第3の情報を出力(提示)する出力部240(提示部)と、を備える情報処理システムを提供することができる。このようにすることで容易にCFP算定報告書を作成することができる。
CFP算定報告書の記載事項20は以下の通りである。CFP算定報告書には、以下の第2の情報(CFP算定に関連する情報)を含めなければならない。
(1)機能単位(算定単位)と宣言単位
(2)システムバウンダリー
(3)重要な単位プロセスの一覧
(4)データソース、データ収集に関する情報
(5)対象としたGHGの一覧
(6)選択された特性化係数1
(7)選択したカットオフ基準と、カットオフ対象としたもの
(8)配分の方法(1次データが配分計算したものであるかどうかを含む)
(9)土地利用等の特定のGHG排出・除去(吸収)のタイミング(該当する場合)
(10)使用したデータに関する情報(1次データ比率、データの選択基準、品質に関する評価を含む)
(11)感度分析及び不確実性評価の結果
(12)電力の取り扱い(系統電力の排出係数の計算や関連する制約を含む)
(13)解釈の結果(結論と限界を含む)
(14)価値に基づく判断をした場合の開示と正当性の説明2
(15)スコープ(機能単位、システムバンダリー等)の正当性
(16)ライフサイクルのステージの説明(使用段階や廃棄・リサイクル段階のシナリオの説明を含む)
(17)算定に用いた使用段階や廃棄・リサイクル段階のシナリオと異なるものを採用した場合に、最終的な結果に与える影響の評価
(18)CFPの算定対象とした期間(使用したデータの対象期間を含む)
(19)参照した製品別算定ルール、又ははその他の要件
(20)パフォーマンス・トラッキングに関する説明(該当する場合)
また、作成したCFP算定報告書を第三者検証機関と連携させることができる。連携方法は、第三者検証機関のシステムと連携させる方法でもよいし、CFPの算定主体である事業者のアカウントへのアクセス権限を第三者検証機関に割り当てる方法でもよい。認証作業が行われている間、CFPの算定主体である事業者と第三者検証機関とがシステム上で問答するようにしてもよい。第三者検証機関により発行された証明書をシステム内に保存しておくこともできる。第三者検証機関による検証の結果、不合格と認定された場合、不備の箇所、指摘事項や不合格理由などをシステム内に履歴として残しておくこともできる。
第三者検証機関に認証を行う認証経路(承認経路)は、第24機能を用いて以下のように設定することができる。CFP算定報告書(情報生成部で生成された第3の情報としてのCFP算定報告書を含む)を確認して認証(承認)する認証者(承認者)を設定する認証者設定部(承認者設定部)と、CFP算定報告書を確認して認証(承認)する認証経路(承認経路)を複数設定可能とする認証経路設定部(承認経路設定部)と、を備えることを特徴とする情報処理システム。認証者設定部は、CFP算定報告書を確認して認証する認証者を設定する。認証者は、認証機関である。認証者設定部は、認証機関Aや認証機関Bなどの複数の認証機関のうちいずれかの機関を設定する。認証機関は、情報処理システムを使用する事業主体のユーザ端末100から選択できる。また、情報処理システムは、第三者検証機関にCFP算定報告書に認証を行うためのアクセス権限を付与するアクセス権限付与部を備える。このように認証経路の設定を容易にすることで、CFP算定報告書に対する第三者検証を容易にすることができる。なお、第24機能の「承認」を「認証」と置き換えて本例に適用することができる。
<動作>
図74は、第47機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、事業主体のプロセスに係る活動量を活動量記憶部に記憶する(S7401)。次に、管理サーバ200は、排出原単位を排出原単位記憶部に記憶する(S7402)。次に、管理サーバ200は、活動量と排出原単位とに基づきプロセスの排出量を計算する(S7403)。プロセスが複数ある場合、例えば、2つのプロセスがある場合、管理サーバ200は、第1のプロセスの排出量と第2のプロセスの排出量を計算する。次に、管理サーバ200は、プロセスの流れを示すフロー図が作成された場合は、フロー図をユーザ端末100で視認可能なように出力する(S7404)。複数のプロセスがある場合、第1のプロセスと第1のプロセスの関係する第2のプロセスの流れを、第1のプロセスと第2のプロセスが連関する形式でフロー図を出力する。次に、管理サーバ200は、第1のプロセスの排出量と第2のプロセスの排出量を出力する(S7405)。出力部240から、第1のプロセスの排出量と第2のプロセスの排出量を示す情報を出力し、ユーザ端末100でこれらの値を確認することができる。排出量のほか、活動量や排出原単位の情報も出力するようにしてもよい。S7401~S7405の順番は、これに限定されず、作成されたフロー図を先に出力してから、活動量、排出原単位を記憶し、排出量を計算してもよい。なお、プロセスを示す図形(フロー図を構成する画像)をユーザ端末100で選択することで、活動量、排出原単位、排出量を入力することができる。活動量、排出原単位、排出量が既に入力、記憶されている場合は、プロセスを示す図形をユーザ端末100で選択することで、記憶されている活動量、排出原単位、排出量の値をユーザ端末100に出力し、ユーザ端末100を介して確認することができる。
第47機能は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体のプロセスに係る活動量(例えば、CFPの活動量)を記憶する活動量記憶部と、ライフサイクルにおけるプロセスに係る温室効果ガスの排出量(例えば、CFPの排出量)を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、ライフサイクルにおける第1のプロセスと第1のプロセスの関係するプロセスであって、第1のプロセスと繋がる第2のプロセスの流れを示すフロー図を作成可能なフロー作成部と、活動量と排出原単位とに基づき第1のプロセスの排出量と第2のプロセスの排出量を計算する排出量計算部と、第1のプロセスの排出量と第2のプロセスの排出量を出力する出力部と、を備える。
また、第47機能の動作は、図8に示す動作も含む。管理サーバ200は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報を取得する(S801)。次に、管理サーバ200は、少なくともCFP算定に関連する第2の情報を取得する(S802)。次に、管理サーバ200は、取得した第1の情報と第2の情報を記憶部230に記憶する(S803)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する第2の情報を記憶部230から読み出す(S804)。次に、管理サーバ200は、記憶部230を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体を特定する(S805)。次に、管理サーバ200は、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報を記憶部230から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第3の情報としてCFP算定報告書を生成する(S806)。次に、管理サーバ200は、第3の情報(CFP算定報告書)提示(出力)する(S807)。
さらに、第47機能の動作は、図38に示す動作も含む。ここでは、図で示す「承認」を「認証」に置き換えて説明する。管理サーバ200は、CFP算定報告書を確認して認証する認証者を設定して登録する(S3801)。次に、管理サーバ200は、CFP算定報告書を確認して認証する認証経路を設定して登録する(S3802)。認証経路は、複数のパターンを設定可能である。次に、管理サーバ200は、複数の認証経路が登録されているか否かを判断する(S3803)。複数の認証経路が登録されている場合(S3803でYES)、管理サーバ200は、複数の認証経路を選択可能とする(S3804)。一方、複数の認証経路が登録されていない場合(S3803でNO)、管理サーバ200は、登録されている一の認証経路のみを選択可能とする(S3805)。次に、管理サーバ200は、認証経路の登録完了ボタンが押されたことに基づき、回送する認証経路を設定して登録する(S3806)。所定時間が経過したことに基づき、回送する認証経路を設定して登録するようにしてもよい。なお、複数の認証経路が登録されていない場合(S3803でNO)、登録されている認証経路を選択可能とせずに回送する認証経路を登録することもできる。
このように温室効果ガス排出量の算定結果、プロセスフローを可視化することで、CFP算定報告書に対する第三者検証の作業を容易にすることができる。また、他社のCFP算定報告書を参照して、自社のCFP算定報告書を容易に作成することができる。さらに、複数の認証経路を設定可能とすることで、新たに回送する認証経路を容易に設定することができ、認証経路の管理工数を削減することができる。
管理サーバ200の実行部290と、取得部250と、生成部260と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第47機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AU1(P083)]
対象品目のライフサイクルの過程(プロセス)に係る活動量を記憶する活動量記憶部と、対象品目のライフサイクルの過程に係る温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、第1の過程と第1の過程に関係する(繋がる、続く)第2の過程の流れを示すフロー図を作成可能なフロー作成部と、活動量と排出原単位とに基づき第1の過程に係る温室効果ガスの排出量と第2の過程に係る温室効果ガスの排出量を計算する排出量計算部と、第1の過程に係る温室効果ガスの排出量と第2の過程に係る温室効果ガスの排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AU2]
項目AU1に記載の情報処理システムであって、温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、CFP算定報告書に記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、CFP算定報告書)と、CFP算定に関連する第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づきCFP算定報告書を生成する生成部と、CFP算定報告書を提示(出力)する提示部(出力部)と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AU3]
項目AU2に記載の情報処理システムであって、生成されたCFP算定報告書を確認して認証する認証者を設定する認証者設定部と、CFP算定報告書を確認して認証する認証経路を複数設定可能とする認証経路設定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。また、情報処理システムは、第三者検証機関にCFP算定報告書に認証を行うためのアクセス権限を付与するアクセス権限付与部を備える。
<<GHG・CFP連携機能(第48機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第47機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第48機能の実施形態とし、以下に詳述する。
サプライチェーンを対象とする温室効果ガス排出量の算定(サプライチェーン排出量算定)や、自社製品を対象とする温室効果ガス排出量の算定(CFP算定)が行われている。サプライチェーン排出量算定は、自らが排出している温室効果ガス排出量(スコープ1排出量、スコープ2排出量)とサプライチェーン上で排出される温室効果ガス排出量(スコープ3排出量)を算定する方法である。一方、CFP算定は、原材料調達~生産~流通・販売~使用・維持管理~廃棄・リサイクルのプロセスで排出される温室効果ガス排出量を製品単位で算定する方法である。温室効果ガス排出量は、「活動量×排出原単位」の計算式を用いて算定され、これはサプライチェーン排出量算定とCFP算定のどちらにも共通しているため、システムを用いてサプライチェーン排出量算定を行うときとCFP算定を行うときに、同じ種別の活動に係るデータ(活動量データ)を別々に登録しなければならず、二重登録作業が発生してしまう。その結果、活動量データの登録に工数がかかってしまう問題が生じている。第48機能は、CFP(製品単位)のライフサイクルフェーズとサプライチェーン排出量(組織単位)のスコープ及びカテゴリを連関させ、組織と製品の間で排出量データを連携させるシステムを提供することを目的としている。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第48機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出量記憶部、活動量記憶部、排出係数記憶部、分類記憶部)と、実行部290(管理部)と、出力部240と、を備える。この他、第48機能と組み合わせ可能な他機能のソフトウェア構成を備えている。
第48機能の情報処理システムは、第47機能で説明したライフサイクルフロー機能を備えている。ライフサイクルフロー機能は、対象物(対象品目)としての製品やサービスのライフサイクルのフェーズである段階のフロー図を描写し、算定対象項目を選定する機能である。ライフサイクルフローは、以下の5つのライフサイクルフェーズ(段階)で構成するが、第48機能においては、流通と販売のフェーズを区分し、使用と維持管理を区分けし、廃棄とリサイクルを区分けして説明する。5つのフェーズは、(1)→(2)→(3)→(4)→(5)の流れとなるようになっており、ライフサイクルフローを作成するフロー作成部(実行部290)は、この順番でフローを作成可能としている。各ライフサイクルは、複数のプロセス(過程)に分解することができるが、各プロセスは、第47機能で説明しているため、ここでの説明は省略する。
(1)原材料調達(第1の段階)
(2)生産(第2の段階)
(3)流通・販売(第3の段階)
(4)使用・維持管理(第4の段階)
(5)廃棄・リサイクル(第5の段階)
ライフサイクルフロー機能によると対象品目のライフサイクルのフロー図とサプライチェーンのフロー図を連動させて、算定対象項目や登録した活動量データを視覚的に表現することもできる。例えば、ライフサイクルのフロー図を左図(第1図)、サプライチェーンのフロー図を右図(第2図)として表示し、互いに比較表示ができるようにする。ライフサイクルのフロー図におけるCFP算定における「原材料調達」のライフサイクルフェーズに該当する画像を、当該フロー図の中で視認容易なように強調表示する。また、サプライチェーンのフロー図におけるスコープ3-カテゴリ1[購入した製品・サービス]に該当する画像も、当該フロー図の中で視認容易なように強調表示する。強調表示は、画像の色を変えたり、画像の外枠の線種を変えたりする例を示すが、これに限定されず、視認容易な態様の表示であればよい。このように表示することで、互いの関係を比較した状態で確認することができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、他の機能で説明した機能と同じであるが、他の機能と異なる点を説明する。排出量記憶部は、第1記憶部と、第2記憶部と、第3記憶部と、第4記憶部と、第5記憶部とを備える。各々の記憶部の記憶領域は排出量記憶部の記憶領域内で各々設定されているが、一部の記憶領域が重複する領域として使用されるようにしてもよい。例えば、第1記憶部の記憶領域の一部と第2記憶部の記憶領域の一部とが重複するように領域を構成してもよいし、第3記憶部の記憶領域の一部(スコープ3カテゴリ1の記憶領域)と第4記憶部の記憶領域の一部(原材料調達の記憶領域)とが重複するように領域を構成してもよい。このようにすることで、記憶部230の記憶領域を節約して使用することができる。
第1記憶部は、サプライチェーン排出量算定のスコープ1(GHGプロトコルに係るスコープ1)の排出量である第1の排出量を記憶する記憶部であり、GHG排出データ入力領域である。第1記憶部は、事業主体による直接的な温室効果ガスに係る第1の排出量を記憶する。なお、第1記憶部は、GHGプロトコルにおけるスコープ1に係る活動や活動量である第1の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第2記憶部は、サプライチェーン排出量算定のスコープ2(GHGプロトコルに係るスコープ2)の排出量である第2の排出量を記憶する記憶部であり、GHG排出データ入力領域である。第2記憶部は、事業主体による直接的及び/又は間接的な温室効果ガスに係る第2の排出量を記憶する。なお、第2記憶部は、GHGプロトコルにおけるスコープ2に係る活動や活動量である第2の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第3記憶部は、サプライチェーン排出量算定のスコープ3(GHGプロトコルに係るスコープ3)の排出量である第3の排出量を記憶する記憶部であり、GHG排出データ入力領域である。第3記憶部は、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガスに係る第3の排出量を記憶する。なお、第3記憶部は、GHGプロトコルにおけるスコープ3に係る活動や活動量である第3の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第4記憶部は、CFP算定の対象品目のライフサイクルの排出量である第4の排出量を記憶する記憶部である。第4記憶部は、対象品目である商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算したCFPの排出量を記憶する記憶部である。また、第4記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目のライフサイクルフェーズに係る第4の排出量を記憶する。なお、第4記憶部は、対象品目に係る活動や活動量である第4の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第5記憶部は、環境指標の対象項目の排出量である第5の排出量を記憶する記憶部であり、環境指標データ入力領域である。第5記憶部は、対象項目である「エネルギー」や「水資源」などの環境指標の対象項目に係る温室効果ガスの排出量をCO2に換算した排出量を記憶する記憶部である。また、第5記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体が設定した環境指標の各対象項目に係る第5の排出量を記憶する。なお、第5記憶部は、環境指標の活動項目に係る活動や活動量である第5の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、その他の機能で説明した記憶部と同じであるので、説明を省略する。また、記憶部230を構成する排出係数記憶部も、その他の機能で説明した記憶部と同じであるので、説明を省略する。
実行部290を構成する管理部は、各記憶部に記憶される排出量の情報を管理する。以降に、4つの管理パターンを説明する。
(管理パターン1)
管理部は、第3記憶部に記憶される排出量の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)を、第4記憶部に記憶する。また、管理部は、第1記憶部に記憶される排出量の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)を、第4記憶部に記憶する。また、管理部は、第2記憶部に記憶される排出量の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)を、第4記憶部に記憶する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、ライフサイクルの情報を連関(連携、連動)させることができる。
(管理パターン2)
管理部は、第3記憶部に記憶される所定の排出量と、第4記憶部に記憶される所定の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。また、管理部は、第1記憶部に記憶される所定の排出量と、第4記憶部に記憶される所定の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。また、管理部は、第2記憶部に記憶される所定の排出量と、第4記憶部に記憶される所定の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、ライフサイクルの情報を連関(連携、連動)させることができる。
(管理パターン3)
管理部は、所定の分類に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズに係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。また、管理部は、所定の分類に係る第1の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズに係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。また、管理部は、所定の分類に係る第2の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズに係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、ライフサイクルの情報を連関(連携、連動)させることができる。
管理パターン3における分類は、分類記憶部に登録されているスコープ及び/又はカテゴリを意味している。スコープ1の場合は、スコープ1が所定の分類である。スコープ2の場合は、スコープ2が所定の分類である。スコープ3の場合は、スコープ3が所定の分類である。また、スコープ3の場合は、カテゴリ1、カテゴリ2、カテゴリ3、・・・カテゴリ15も所定の分類とする。さらに、スコープ3の場合は、スコープ3のカテゴリ1、スコープ3のカテゴリ2、スコープ3のカテゴリ3、・・・スコープ3のカテゴリ15も所定の分類とする。
(管理パターン4)
管理部は、第3の排出量に係る所定の分類の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報とを連関させて管理する。また、管理部は、第1の排出量に係る所定の分類の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報とを連関させて管理する。また、管理部は、第2の排出量に係る所定の分類の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報とを連関させて管理する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、ライフサイクルの情報を連関(連携、連動)させることができる。
<サプライチェーン排出量とCFPとの連携機能>
本機能は、サプライチェーン排出量(組織単位)のスコープ及びカテゴリと、製品・サービスの単位のCFPのライフサイクルフェーズと、を連関させ、組織―製品間での排出量データの連携を実現する機能であり、サプライチェーン排出量の算定対象項目をCFPへ配分する機能である。
(スコープ3-カテゴリ1と原材料調達との例)
実行部290は、スコープ3-カテゴリ1[購入した製品・サービス]をCFP算定における「原材料調達」のライフサイクルフェーズに連関させる。
(1)実行部290は、第3記憶部に記憶される排出量の情報であるスコープ3-カテゴリ1の排出量(排出量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「原材料調達」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶する。スコープ3-カテゴリ1の排出量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「原材料調達」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3記憶部に記憶される所定の排出量としてのスコープ3-カテゴリ1の排出量(排出量値のみを含む)と、第4記憶部に記憶される所定の排出量としての「原材料調達」の排出量(排出量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。スコープ3-カテゴリ1の排出量の一部の情報と「原材料調達」の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ3-カテゴリ1に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズである「原材料調達」に係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の排出量に係る所定の分類の情報であるスコープ3-カテゴリ1の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報である「原材料調達」の情報とを連関させて管理する。
実行部290は、例えば、サプライチェーン排出量として、鉄鉱石を100t/年で購入した場合、スコープ3-カテゴリ1に排出量を計上する。この排出量を生産量で配分することで、製品1単位の原材料調達の排出量に該当する。また、実行部290は、製品Xに係る原材料等の調達量を製品Xの材料数に応じて材料単位へ配分(材料AのCFP、製品BのCFP、製品CのCFP)することができる。例えば、製品Xが材料A、B、Cの3つの材料からなる場合、材料AのCFP、材料BのCFP、材料CのCFPを求めることができる。
(スコープ3-カテゴリ9と流通との例)
実行部290は、スコープ3-カテゴリ9[輸送、配送(下流)]をCFP算定における「流通(流通・販売でも可)」のライフサイクルフェーズに連関させる。
(1)実行部290は、第3記憶部に記憶される排出量の情報であるスコープ3-カテゴリ9の排出量(排出量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「流通」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶する。スコープ3-カテゴリ9の排出量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「流通」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3記憶部に記憶される所定の排出量としてのスコープ3-カテゴリ9の排出量(排出量値のみを含む)と、第4記憶部に記憶される所定の排出量としての「流通」の排出量(排出量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。スコープ3-カテゴリ9の排出量の一部の情報と「流通」の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ3-カテゴリ9に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズである「流通」に係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の排出量に係る所定の分類の情報であるスコープ3-カテゴリ9の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報である「流通」の情報とを連関させて管理する。
(スコープ3-カテゴリ11と使用との例)
実行部290は、スコープ3-カテゴリ11[販売した製品の使用]をCFP算定における「使用(使用・維持管理でも可)」のライフサイクルフェーズに連関させる。
(1)実行部290は、第3記憶部に記憶される排出量の情報であるスコープ3-カテゴリ11の排出量(排出量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「使用」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶する。スコープ3-カテゴリ11の排出量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である原材料調達の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3記憶部に記憶される所定の排出量としてのスコープ3-カテゴリ11の排出量(排出量値のみを含む)と、第4記憶部に記憶される所定の排出量としての「使用」の排出量(排出量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。スコープ3-カテゴリ11の排出量の一部の情報と「使用」の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ3-カテゴリ11に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズである「使用」に係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の排出量に係る所定の分類の情報であるスコープ3-カテゴリ11の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報である「使用」の情報とを連関させて管理する。
(スコープ3-カテゴリ12と廃棄との例)
実行部290は、スコープ3-カテゴリ12[販売した製品の廃棄]をCFP算定における「廃棄(廃棄・リサイクルでも可)」のライフサイクルフェーズに連関させる。製品別の生産数を乗じてサプライチェーン排出量へ反映することもできる。
(1)実行部290は、第3記憶部に記憶される排出量の情報であるスコープ3-カテゴリ12の排出量(排出量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「廃棄」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶する。スコープ3-カテゴリ12の排出量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「廃棄」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3記憶部に記憶される所定の排出量としてのスコープ3-カテゴリ12の排出量(排出量値のみを含む)と、第4記憶部に記憶される所定の排出量としての「廃棄」の排出量(排出量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。スコープ3-カテゴリ12の排出量の一部の情報と「廃棄」の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ3-カテゴリ12に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズである「廃棄」に係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の排出量に係る所定の分類の情報であるスコープ3-カテゴリ12の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報である「廃棄」の情報とを連関させて管理する。
(スコープ1、2と生産との例)
実行部290は、スコープ1、2(直接排出、間接排出)をCFP算定における「生産」のライフサイクルフェーズに連関させる。
(1)実行部290は、第1または第2記憶部に記憶される排出量の情報であるスコープ1または2の排出量(排出量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「生産」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶する。スコープ1または2の排出量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「生産」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3記憶部に記憶される所定の排出量としてのスコープ1または2の排出量(排出量値のみを含む)と、第4記憶部に記憶される所定の排出量としての「生産」の排出量(排出量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。スコープ1または2の排出量の一部の情報と「生産」の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ1または2に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズである「生産」に係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の排出量に係る所定の分類の情報であるスコープ1または2の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報である「生産」の情報とを連関させて管理する。
また、実行部290は、製品Xを製造するための「電気」、「ガス」、「水」などの光熱水量の単位へ配分する。例えば、製品Xを加工する際に「電気」、「ガス」、「水」を使用している場合、加工時の電気のCFP、加工時のガスのCFP、加工時の水のCFPを求めることができる。
(スコープ3-カテゴリ4と「輸送」のプロセスとの例)
実行部290は、スコープ3-カテゴリ4[輸送、配送(上流)]をCFP算定における「輸送」のプロセスに連関させる。
(1)実行部290は、第3記憶部に記憶される排出量の情報であるスコープ3-カテゴリ4の排出量(排出量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「輸送」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶する。スコープ3-カテゴリ4の排出量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「輸送」の排出量(排出量値のみを含む)を、第4記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3記憶部に記憶される所定の排出量としてのスコープ3-カテゴリ4の排出量(排出量値のみを含む)と、第4記憶部に記憶される所定の排出量としての「輸送」の排出量(排出量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理する。スコープ3-カテゴリ4の排出量の一部の情報と「輸送」の排出量とが同一となるよう記憶部に記憶して排出量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ3-カテゴリ4に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルフェーズである「輸送」に係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の排出量に係る所定の分類の情報であるスコープ3-カテゴリ4の情報と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルフェーズの情報である「輸送」の情報とを連関させて管理する。
実行部290は、製品Xに係る原材料の輸送距離の単位へ配分する。例えば、製品Xが材料A、B、Cの3つの材料からなる場合、材料Aの輸送距離のCFP、材料Bの輸送距離のCFP、材料Cの輸送距離のCFPを求めることができる。
スコープ/カテゴリの排出量をCFPの内訳項目の排出量へ自動的に仕訳する例を示したが、CFPの内訳項目の排出量をスコープ/カテゴリへ自動的に仕訳して反映することもできる。例えば、スコープ3-カテゴリ1に係る第3の排出量を記憶する場合、「原材料調達」に係る第4の排出量を記憶するよう各排出量の情報を管理するが、第4の排出量を記憶するタイミングは、ユーザがユーザ端末100に表示されている「連携ボタン」を操作して、その操作に基づき、第3の排出量の情報と第4の排出量の情報とが連携されるように構成されている。CFPの内訳項目の排出量をスコープ/カテゴリに反映させる場合も同様に「連携ボタン」の操作に基づき実行される。なお、「連携ボタン」の例を示したが、これには限定されず、一方の排出量が記憶されたことに基づき連携機能を動作させてもよいし、一方の排出量が記憶された後にユーザに「連携させますか?」などのリコメンド表示を行い、ユーザが了承した場合に連携機能を動作させてもよい。
実行部290は、或るスコープ/カテゴリがCFPのどのライフサイクルフェーズに対応するかを示すこともできるし、或るライフサイクルフェーズがどのスコープ/カテゴリに対応するかを示すこともできる。
<動作>
図75は、第48機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、排出量を記憶する(S7501)。管理サーバ200は、サプライチェーンの情報としてのサプライチェーン排出量を記憶しているか否かを判断する(S7502)。次に、管理サーバ200は、記憶部230を確認し、サプライチェーン排出量が登録されている場合(S7502でYES)、スコープ、カテゴリを特定する(S7503)。なお、管理サーバ200は、スコープ3について場合はカテゴリも含めて特定するが、スコープ1、スコープ2の情報が登録されている場合は、カテゴリは特定しない。次に、管理サーバ200は、S7503で特定したスコープ、カテゴリに対応するCFPのライフサイクルフェーズを特定する(S7504)。
一方、管理サーバ200は、記憶部230を確認し、CFPに係る排出量が登録されている場合(S7502でNO)、CFPのライフサイクルフェーズを特定する(S7505)。次に、管理サーバ200は、S7505で特定したCFPのライフサイクルフェーズに対応するスコープ、カテゴリを特定する(S7506)。
次に、管理サーバ200は、S7503、S7504を経由してきた場合、サプライチェーンの情報であるスコープ、カテゴリの情報に対して、ライフサイクルの情報であるライフサイクルフェーズの情報を連関させて管理する(S7507)。一方、S7505、S7506を経由してきた場合、管理サーバ200は、ライフサイクルの情報であるライフサイクルフェーズの情報に対して、サプライチェーンの情報であるスコープ、カテゴリの情報を連関させて管理する(S7507)。連関における管理については、上述した4つのパターンを例示する。
なお、S7501でサプライチェーン排出量、CFPの何れか一方の情報を入力することで、他方の情報に連関させる例を示したが、サプライチェーン排出量又はCFPの上位的な概念、「サプライチェーン排出量又はCFPを特定しない温室効果ガスの排出量」という項目の入力をS7501で行うことで、S7502を実行することなく、S7503、S7505に処理を分岐させて、サプライチェーン排出量とCFPとの両方の情報が反映されるようにしてもよい。
また、活動量(例えば、サプライチェーンの活動量又はCFPに係る活動量)の入力をS7501で行うことで、S7502を実行することなく、S7503、S7505に処理を分岐させて、サプライチェーン活動量とCFPに係る活動量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。なお、活動量が反映されたことに基づき、その活動における排出係数を乗じて排出量を計算し、サプライチェーン排出量とCFPに係る排出量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。
また、活動量(例えば、サプライチェーンの活動量又はCFPに係る活動量)の入力をS7501で行うことで、S7502を実行することなく、S7503、S7504の処理を実行し、その後にS7505、S7506の処理を実行して、サプライチェーン活動量とCFPに係る活動量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。なお、S7505-S7506の処理を実行してから、S7503-S7504の処理を実行するようにしてもよい。なお、活動量が反映されたことに基づき、その活動における排出係数を乗じて排出量を計算し、サプライチェーン排出量とCFPに係る排出量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。
また、スコープ/カテゴリの排出量と、CFPの内訳項目の排出量とを対応させる構成としたが、スコープ/カテゴリの活動量と、CFPの内訳項目の活動量とを対応させる構成とすることもできる。
また、第48機能の動作は、図74、図8、図38に示す動作も含む。このように温室効果ガス排出量の算定結果、プロセスフローを可視化することで、CFP算定報告書に対する第三者検証の作業を容易にすることができる。また、他社のCFP算定報告書を参照して、自社のCFP算定報告書を容易に作成することができる。さらに、複数の認証経路を設定可能とすることで、新たに回送する認証経路を容易に設定することができ、認証経路の管理工数を削減することができる。
また、登録した活動量に関する項目が不明確であったことに起因して、スコープ(カテゴリ含む)又はライフサイクルフェーズが特定できない場合、第9機能を用いることもできる。温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量及び活動量に関連する項目の入力を受け付ける入力部220(活動量入力部)と、活動量に関連する項目に基づいて機械学習により排出係数を推定する推定部270と、推定した排出係数を提示する排出係数提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。
管理サーバ200の実行部290と、取得部250と、生成部260と、出力部240と、入力部220と、推定部270を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第48機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AV1(管理パターン4:P084)]
事業主体による直接的な温室効果ガスに係る第1の排出量、事業主体による間接的な温室効果ガスに係る第2の排出量、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガスに係る第3の排出量、及び(サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目の)ライフサイクルの温室効果ガスに係る第4の排出量を記憶可能な排出量記憶部と、第3の排出量に係る所定の分類と、第4の排出量に係る所定のライフサイクルの段階とを連関させて管理する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AV2-1]
項目AV1に記載の情報処理システムであって、所定のライフサイクルの段階に係る活動量を記憶する活動量記憶部と、段階に係る温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、第1の段階と当該第1の段階に関係する第2の段階の流れを示すフロー図を作成可能なフロー作成部と、活動量と排出原単位とに基づき前記第1の段階に係る温室効果ガスの排出量と前記第2の段階に係る温室効果ガスの排出量を計算する排出量計算部と、前記第1の段階に係る温室効果ガスの排出量と前記第2の段階に係る温室効果ガスの排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AV2-2]
項目AV1に記載の情報処理システムであって、所定のライフサイクルの段階における過程に係る活動量を記憶する活動量記憶部と、過程に係る温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、第1の過程と当該第1の過程に関係する第2の過程の流れを示すフロー図を作成可能なフロー作成部と、活動量と排出原単位とに基づき前記第1の過程に係る温室効果ガスの排出量と前記第2の過程に係る温室効果ガスの排出量を計算する排出量計算部と、前記第1の過程に係る温室効果ガスの排出量と前記第2の過程に係る温室効果ガスの排出量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AV3]
項目AV1に記載の情報処理システムであって、温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、CFP算定報告書に記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、CFP算定報告書)と、CFP算定に関連する第2の情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づきCFP算定報告書を生成する生成部と、CFP算定報告書を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AV4]
項目AV3記載の情報処理システムであって、生成されたCFP算定報告書を確認して認証する認証者を設定する認証者設定部と、CFP算定報告書を確認して認証する認証経路を複数設定可能とする認証経路設定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。また、情報処理システムは、第三者検証機関にCFP算定報告書に認証を行うためのアクセス権限を付与するアクセス権限付与部を備える。
[項目AV5(管理パターン1)]
事業主体による直接的な温室効果ガスに係る第1の排出量を記憶する第1記憶部と、事業主体による間接的な温室効果ガスに係る第2の排出量を記憶する第2記憶部と、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガスに係る第3の排出量を記憶する第3記憶部と、(サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目の)ライフサイクルの温室効果ガスに係る第4の排出量を記憶する第4記憶部と、を備え、第3記憶部に記憶される排出量の情報と同じ情報を、第4記憶部に記憶すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AV6(管理パターン2)]
事業主体による直接的な温室効果ガスに係る第1の排出量を記憶する第1記憶部と、事業主体による間接的な温室効果ガスに係る第2の排出量を記憶する第2記憶部と、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガスに係る第3の排出量を記憶する第3記憶部と、(サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目の)ライフサイクルの温室効果ガスに係る第4の排出量を記憶する第4記憶部と、を備え、第3記憶部に記憶される所定の排出量と第4記憶部に記憶される所定の排出量とが同一であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AV7(管理パターン3)]
事業主体による直接的な温室効果ガスに係る第1の排出量、事業主体による間接的な温室効果ガスに係る第2の排出量、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガスに係る第3の排出量、及び(サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目の)ライフサイクルの温室効果ガスに係る第4の排出量を記憶可能な排出量記憶部と、所定の分類に係る第3の排出量を記憶する場合、所定のライフサイクルの段階に係る第4の排出量を記憶すること、を特徴とする情報処理システム。
<<GHG・環境指標連携機能(第49機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第48機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第49機能の実施形態とし、以下に詳述する。
サプライチェーンの排出量(以下、GHG排出量)の算定・可視化システムの利用者は、GHG排出量と活動量(事業者の活動の規模に関する量であり、例えば燃料使用量やエネルギー使用量などで事業者により把握される量)をそれぞれ管理することを望んでいる。従来のGHG排出量の算定・可視化システムにおいては、GHG排出に関するデータを入力する領域(以下、GHG排出データ入力領域)と環境指標に関するデータを入力する領域(以下、環境指標データ入力領域)が区別されている。その理由として、GHG排出データ入力領域はGHG排出量を算定・可視化するために使用されることを目的としており、環境指標データ入力領域は活動量を可視化するために使用されることを目的としているからである。GHG排出量を算定するときに、GHG排出データ入力領域に活動内容データや活動量データを入力(もしくは取込)している。一方で、環境指標を可視化するときにも、GHG排出データ入力領域に入力(もしくは取込)した活動内容データや活動量データと同じデータを再入力(もしくは取込)している。このようにデータの入力領域が区別されているため、同じデータを2回入力(もしくは取込)しなければならず、データの入力(もしくは取込)に手間がかかっている。第49機能は、GHG排出データ入力領域と環境指標データ入力領域を連関させ、GHG排出量と活動量を算定・可視化するために必要なデータ入力(もしくは取込)の工数を削減することができるシステムを提供することを目的としている。また、GHG排出量と活動量をそれぞれ適切に管理することができるシステムを提供することを目的としている。
先ず、環境指標の定義を説明する。環境指標は、各種の環境問題に係る負荷を表現する尺度である。また、環境指標は、自然環境によって生じた環境状態の変化が、人間の生活と生存にもたらす各種利害を定量的に評価する尺度でもある。さらに環境指標は、人為的または自然的な原因によって生じた環境状態の変化が、人間の生活と生存にもたらす各種利害を定量的に評価する尺度でもある。本情報処理システムにおいて、環境指標には、各種項目名を設定することができる。例えば、第13機能や第34機能などで説明した(1)~(15)の項目名である。なお、項目名である「(1)気候変動に係る温室効果ガス排出指標」を「エネルギー」と変更したり、「(10)水資源に係る水資源利用強度(採取料/利用可能資源量)」と「(12)水産資源に係る漁獲量」とを纏めて「水資源」と変更したりすることもできる。この変更は、管理者権限を有するユーザが設定できる。管理者は、例えば、本社や親会社であり、管理者が使用するユーザ端末100によって、項目名を変更することができる。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第49機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出量記憶部、活動量記憶部、排出係数記憶部、分類記憶部)と、実行部290(管理部)と、出力部240と、を備える。この他、第49機能と組み合わせ可能な他機能のソフトウェア構成を備えている。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、第1活動記憶部と、第2活動記憶部と、第3活動記憶部と、第4活動記憶部と、第5活動記憶部を備える。各々の記憶部の記憶領域(データ入力領域)は活動量記憶部の記憶領域内で各々設定されているが、一部の記憶領域が重複する領域として使用されるようにしてもよい。例えば、第1活動記憶部の記憶領域の一部と第2活動記憶部の記憶領域の一部とが重複するように領域を構成してもよいし、第3活動記憶部の記憶領域の一部(スコープ3カテゴリ1の記憶領域)と第5活動記憶部の記憶領域の一部(エネルギーの記憶領域)とが重複するように領域を構成してもよい。このようにすることで、記憶部230の記憶領域を節約して使用することができる。
第1活動記憶部は、サプライチェーン排出量算定のスコープ1(GHGプロトコルに係るスコープ1)の活動量である第1の活動量(第1の活動の数値)を記憶する記憶部であり、GHG排出データ入力領域である。第1活動記憶部は、事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動量を記憶する。なお、第1活動記憶部は、GHGプロトコルにおけるスコープ1に係る活動や活動量である第1の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第2活動記憶部は、サプライチェーン排出量算定のスコープ2(GHGプロトコルに係るスコープ2)の活動量である第2の活動量(第2の活動の数値)を記憶する記憶部であり、GHG排出データ入力領域である。第2活動記憶部は、事業主体による直接的及び/又は間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動量を記憶する。なお、第2活動記憶部は、GHGプロトコルにおけるスコープ2に係る活動や活動量である第2の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第3活動記憶部は、サプライチェーン排出量算定のスコープ3(GHGプロトコルに係るスコープ3)の活動量である第3の活動量(第3の活動の数値)を記憶する記憶部であり、GHG排出データ入力領域である。第3活動記憶部は、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動量を記憶する。なお、第3活動記憶部は、GHGプロトコルにおけるスコープ3に係る活動や活動量である第3の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第4活動記憶部は、CFP算定の対象品目のライフサイクルの活動量である第4の活動量(第4の活動の数値)を記憶する記憶部である。第4活動記憶部は、対象品目である商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通した温室効果ガス排出量に係る活動量を記憶する記憶部である。また、第4活動記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目のライフサイクルフェーズに係る第4の活動量を記憶することもできる。なお、第4活動記憶部は、対象品目に係る活動や活動量である第4の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
第5活動記憶部は、環境指標の対象項目の活動量や使用量である第5の活動の数値(第5の活動量や第5の使用量)を記憶する記憶部であり、環境指標データ入力領域である。第5活動記憶部は、対象項目である「エネルギー」や「水資源」などの環境指標の対象項目に係る活動量(エネルギーの場合)や使用量(水資源の場合)を記憶する記憶部である。また、第5活動記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体が設定した環境指標の各対象項目に係る活動量や使用量などの第5の数値を記憶する。なお、第5活動記憶部は、環境指標の活動項目に係る活動(使用を含む)や活動量(使用量)である第5の活動情報を記憶する記憶部であってもよい。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、その他の機能(特に、第48機能)で説明した記憶部と同じであるので、説明を省略する。また、記憶部230を構成する排出係数記憶部も、その他の機能で説明した記憶部と同じであるので、説明を省略する。
実行部290を構成する管理部は、各記憶部に記憶される活動量の情報を管理する。以降に、4つの管理パターンを説明する。なお、以降、第5活動記憶部に記憶される活動量との記載は、活動量、使用量、投入量、発生量、排出量または廃棄量としての第5の活動の数値を意味している。
(管理パターン1)
管理部は、第3活動記憶部に記憶される活動量の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)を、第5活動記憶部に記憶する。また、管理部は、第1活動記憶部に記憶される活動量の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)を、第5活動記憶部に記憶する。また、管理部は、第2活動記憶部に記憶される活動量の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)を、第5活動記憶部に記憶する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、環境指標の情報を連関(連携、連動)させることができる。
(管理パターン2)
管理部は、第3活動記憶部に記憶される所定の活動量と、第5活動記憶部に記憶される所定の活動量とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理する。また、管理部は、第1活動記憶部に記憶される所定の活動と、第5活動記憶部に記憶される所定の活動量とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理する。また、管理部は、第2活動記憶部に記憶される所定の活動量と、第5活動記憶部に記憶される所定の活動量とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、環境指標の情報を連関(連携、連動)させることができる。
(管理パターン3)
管理部は、所定の分類に係る第3の活動量を記憶する場合、所定の環境指標の項目に係る第5の活動量を記憶するよう各活動量の情報を管理する。また、管理部は、所定の分類に係る第1の活動量を記憶する場合、所定の環境指標の項目に係る第5の活動量を記憶するよう各活動量の情報を管理する。また、管理部は、所定の分類に係る第2の活動量を記憶する場合、所定の環境指標の項目に係る第5の活動量を記憶するよう各活動量の情報を管理する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、環境指標の情報を連関(連携、連動)させることができる。
管理パターン3における分類は、分類記憶部に登録されているスコープ及び/又はカテゴリを意味している。スコープ1の場合は、スコープ1が所定の分類である。スコープ2の場合は、スコープ2が所定の分類である。スコープ3の場合は、スコープ3が所定の分類である。また、スコープ3の場合は、カテゴリ1、カテゴリ2、カテゴリ3、・・・カテゴリ15も所定の分類とする。さらに、スコープ3の場合は、スコープ3のカテゴリ1、スコープ3のカテゴリ2、スコープ3のカテゴリ3、・・・スコープ3のカテゴリ15も所定の分類とする。
(管理パターン4)
管理部は、第3の活動量に係る所定の分類の情報と、第5の活動量に係る所定の環境指標の項目の情報とを連関させて管理する。また、管理部は、第1の活動量に係る所定の分類の情報と、第5の活動量に係る所定の環境指標の項目の情報とを連関させて管理する。また、管理部は、第2の活動量に係る所定の分類の情報と、第5の活動量に係る所定の環境指標の項目の情報とを連関させて管理する。このように実行部290は、サプライチェーンの情報と、環境指標の情報を連関(連携、連動)させることができる。
<サプライチェーン活動量と環境指標の活動量との連携機能>
本機能は、サプライチェーン排出量(組織単位)のスコープ及びカテゴリと、環境指標の対象項目と、を連関させ、組織―環境指標間での活動量データや排出量データの連携を実現する機能であり、サプライチェーン排出量の算定対象項目の活動量を環境指標の対象項目の活動量へ配分する機能である。なお、活動量を入力した後、サプライチェーン排出量の算定対象項目の排出量を環境指標の対象項目の排出量へ配分する機能とすることもできる。
(スコープ3-カテゴリ1とエネルギーとの例)
実行部290は、スコープ3-カテゴリ1[購入した製品・サービス]を環境指標における「エネルギー」の環境指標の項目に連関させる。
(1)実行部290は、第3活動記憶部に記憶される活動量の情報であるスコープ3-カテゴリ1の活動量(活動量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「エネルギー」の活動量(活動量値のみを含む)を、第5活動記憶部に記憶する。スコープ3-カテゴリ1の活動量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「エネルギー」の活動量(活動量値のみを含む)を、第5活動記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3活動記憶部に記憶される所定の活動量としてのスコープ3-カテゴリ1の活動量(活動量値のみを含む)と、第5活動記憶部に記憶される所定の活動量としての「エネルギー」の活動量(活動量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理する。スコープ3-カテゴリ1の活動量の一部の情報と「エネルギー」の活動量とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ3-カテゴリ1に係る第3の活動量を記憶する場合、所定の環境指標の項目である「エネルギー」に係る第5の活動量を記憶するよう各活動量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の活動量に係る所定の分類の情報であるスコープ3-カテゴリ1の情報と、第5の活動量に係る所定の環境指標の項目の情報である「エネルギー」の情報とを連関させて管理する。
(スコープ3-カテゴリ9とエネルギーとの例)
上述した「スコープ3-カテゴリ1とエネルギーとの例」と同様、実行部290は、スコープ3-カテゴリ9[輸送、配送(下流)]を環境指標における「エネルギー」の環境指標の項目に連関させる。
(スコープ3-カテゴリ11とエネルギーとの例)
上述した「スコープ3-カテゴリ1とエネルギーとの例」と同様、実行部290は、スコープ3-カテゴリ11[販売した製品の使用]を環境指標における「エネルギー」の環境指標の項目に連関させる。
(スコープ3-カテゴリ4とエネルギーとの例)
上述した「スコープ3-カテゴリ1とエネルギーとの例」と同様、実行部290は、スコープ3-カテゴリ4[輸送、配送(上流)]を環境指標における「エネルギー」の環境指標の項目に連関させる。
(スコープ3-カテゴリ12と廃棄物との例)
実行部290は、スコープ3-カテゴリ12[販売した製品の廃棄]を環境指標における「廃棄物」の環境指標の項目に連関させる。
(1)実行部290は、第3活動記憶部に記憶される活動量の情報であるスコープ3-カテゴリ12の活動量(活動量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「廃棄物」の活動量(活動量値のみを含む)を、第5活動記憶部に記憶する。スコープ3-カテゴリ12の活動量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「廃棄物」の活動量(活動量値のみを含む)を、第5活動記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3活動記憶部に記憶される所定の活動量としてのスコープ3-カテゴリ12の活動量(活動量値のみを含む)と、第5活動記憶部に記憶される所定の活動量としての「廃棄物」の活動量(活動量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理する。スコープ3-カテゴリ12の活動量の一部の情報と「廃棄物」の活動量とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ3-カテゴリ12に係る第3の活動量を記憶する場合、所定の環境指標の項目である「廃棄物」に係る第5の活動量を記憶するよう各活動量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の活動量に係る所定の分類の情報であるスコープ3-カテゴリ12の情報と、第5の活動量に係る所定の環境指標の項目の情報である「廃棄物」の情報とを連関させて管理する。
(スコープ1、2とエネルギーとの例)
実行部290は、スコープ1、2(直接排出、間接排出)を環境指標における「エネルギー」の環境指標の項目に連関させる。
(1)実行部290は、第1または第2活動記憶部に記憶される活動量の情報であるスコープ1または2の活動量(活動量値のみを含む)と同一の情報(略同一の情報も含む)である「エネルギー」の活動量(活動量値のみを含む)を、第5活動記憶部に記憶する。スコープ1または2の活動量の一部の情報と同一の情報(略同一の情報も含む)である「エネルギー」の活動量(活動量値のみを含む)を、第5活動記憶部に記憶するようにしてもよい。
(2)実行部290は、第3活動記憶部に記憶される所定の活動量としてのスコープ1または2の活動量(活動量値のみを含む)と、第5活動記憶部に記憶される所定の活動量としての「エネルギー」の活動量(活動量値のみを含む)とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理する。スコープ1または2の活動量の一部の情報と「エネルギー」の活動量とが同一となるよう記憶部に記憶して活動量の情報を管理するようにしてもよい。
(3)実行部290は、所定の分類であるスコープ1または2に係る第3の活動量を記憶する場合、所定の環境指標の項目である「エネルギー」に係る第5の活動量を記憶するよう各活動量の情報を管理する。記憶するタイミングは、同一タイミングに限られず、異なるタイミングであってもよい。
(4)実行部290は、第3の活動量に係る所定の分類の情報であるスコープ1または2の情報と、第5の活動量に係る所定の環境指標の項目の情報である「エネルギー」の情報とを連関させて管理する。
スコープ/カテゴリの活動量を環境指標の内訳項目の活動量へ自動的に仕訳する例を示したが、環境指標の内訳項目の活動量をスコープ/カテゴリへ自動的に仕訳して反映することもできる。例えば、スコープ3-カテゴリ1に係る第3の活動量を記憶する場合、「エネルギー」に係る第5の活動量を記憶するよう各活動量の情報を管理するが、第5の活動量を記憶するタイミングは、ユーザがユーザ端末100に表示されている「連携ボタン」を操作して、その操作に基づき、第3の活動量の情報と第5の活動量の情報とが連携されるように構成されている。環境指標の内訳項目の活動量をスコープ/カテゴリに反映させる場合も同様に「連携ボタン」の操作に基づき実行される。なお、「連携ボタン」の例を示したが、これには限定されず、一方の活動量が記憶されたことに基づき連携機能を動作させてもよいし、一方の活動量が記憶された後にユーザに「連携させますか?」などのリコメンド表示を行い、ユーザが了承した場合に連携機能を動作させてもよい。
実行部290は、或るスコープ/カテゴリがどの環境指標の項目に対応するかを示すこともできるし、或る環境指標の項目がどのスコープ/カテゴリに対応するかを示すこともできる。
<動作>
図76は、第49機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、活動量を記憶する(S7601)。管理サーバ200は、サプライチェーンの情報としてのサプライチェーン活動量を記憶しているか否かを判断する(S7602)。詳細には、スコープ1~3の活動量を記憶しているか否かを判断する。次に、管理サーバ200は、記憶部230を確認し、サプライチェーン活動量が登録されている場合(S7602でYES)、スコープ、カテゴリを特定する(S7603)。なお、管理サーバ200は、スコープ3について場合はカテゴリも含めて特定するが、スコープ1、スコープ2の情報が登録されている場合は、カテゴリは特定しない。次に、管理サーバ200は、S7603で特定したスコープ、カテゴリに対応する環境指標の対象項目を特定する(S7604)。
一方、管理サーバ200は、記憶部230を確認し、環境指標に係る数値(例えば、活動量、使用量、投入量、発生量、排出量または廃棄量の値)が登録されている場合(S7602でNO)、環境指標の対象項目を特定する(S7605)。次に、管理サーバ200は、S7605で特定した環境指標の対象項目に対応するスコープ、カテゴリを特定する(S7606)。
次に、管理サーバ200は、S7603、S7604を経由してきた場合、サプライチェーンの情報であるスコープ、カテゴリの情報に対して、環境指標の項目の情報を連関させて管理する(S7607)。一方、S7605、S7606を経由してきた場合、管理サーバ200は、環境指標の項目の情報に対して、サプライチェーンの情報であるスコープ、カテゴリの情報を連関させて管理する(S7607)。連関における管理については、上述した4つのパターンを例示する。
なお、S7601でサプライチェーン活動量、環境指標に係る活動量の何れか一方の情報を入力することで、他方の情報に連関させる例を示したが、サプライチェーン活動量又は環境指標に係る活動量の上位的な概念、「サプライチェーン活動量又は環境指標に係る数値を特定しない活動量」という項目の入力をS7601で行うことで、S7602を実行することなく、S7603、S7605に処理を分岐させて、サプライチェーン活動量と環境指標に係る活動量(使用量、投入量、発生量、排出量、廃棄量でも可)との両方の情報が反映されるようにしてもよい。なお、活動量が反映されたことに基づき、その活動における排出係数を乗じて排出量を計算し、サプライチェーン排出量と環境指標に係る排出量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。
なお、S7601でサプライチェーン活動量、環境指標に係る活動量の何れか一方の情報を入力することで、他方の情報に連関させる例を示したが、サプライチェーン活動量、環境指標に係る活動量、CFPに係る活動量の上位的な概念である「サプライチェーン活動量又は環境指標に係る数値又はCFPに係る活動量を特定しない活動量」が既に入力(登録)されていることで、S7602(図75の場合はS7502)を実行することなく、S7603(S7503)、S7605(S7505)に処理を分岐させて、サプライチェーン活動量と環境指標に係る活動量(使用量、投入量、発生量、排出量、廃棄量でも可)とCFPに係る活動量の情報が反映されるようにしてもよい。なお、3つの活動量うち、少なくとも一つの活動量が反映されるようになっていればよい。
例えば、親会社やグループ企業の最上位の企業が特定の活動量を入力した場合、特定の活動量に関係する子会社やグループ企業のサプライチェーン活動量、環境指標に係る活動量、CFPに係る活動量が自動入力される。特定の活動量は、最上位の企業(親会社など)とその下位の企業(子会社など)の間でのみ登録が必要な活動量である。また、ある電力会社が活動量を入力している場合、その電力会社を使用している企業の活動量(3つ全ての活動量でなくてよい)が反映されるようにしてもよい。
管理部は、他の事業主体により特定の活動量が入力されることに基づいて、事業主体の第1の活動の数値、第2の活動の数値、第3の活動の数値、環境指標に係る数値のうち少なくとも一の数値を記憶部に記憶する。なお、全ての数値を記憶することもできる。このようにすることで、情報処理システムにログインするだけで上位企業の活動量を事業主体の情報処理システムの記憶部に反映させることができる。なお、活動量が反映されたことに基づき、その活動における排出係数を乗じて排出量を計算し、サプライチェーン排出量と環境指標に係る排出量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。
また、排出量(例えば、サプライチェーンの排出量又は環境指標に係る排出量)の入力をS7601で行うことで、S7602を実行することなく、S7603、S7605に処理を分岐させて、サプライチェーン排出量と環境指標に係る排出量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。
また、活動量(例えば、サプライチェーンの活動量又は環境指標に係る活動量)の入力をS7601で行うことで、S7602を実行することなく、S7603、S7604の処理を実行し、その後にS7605、S7606の処理を実行して、サプライチェーン活動量と環境指標に係る活動量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。なお、S7605-S7606の処理を実行してから、S7603-S7604の処理を実行するようにしてもよい。なお、活動量が反映されたことに基づき、その活動における排出係数を乗じて排出量を計算し、サプライチェーン排出量と環境指標に係る排出量との両方の情報が反映されるようにしてもよい。
また、スコープ/カテゴリの活動量と、環境指標の内訳項目の活動量とを対応させる構成としたが、スコープ/カテゴリの排出量と、環境指標の内訳項目の排出量とを対応させる構成とすることもできる。
また、第49機能の動作は、第48機能と組み合わせることもできる。このようにすることで、サプライチェーンの活動量と、CFPの活動量と、環境指標の活動量とを連関させて管理することができる。さらに、サプライチェーンの排出量と、CFPの排出量と、環境指標の排出量とを連関させて管理することができる。なお、第48機能は、図74、図8、図38に示す動作も含む。このように温室効果ガス排出量の算定結果、プロセスフローを可視化することで、CFP算定報告書に対する第三者検証の作業を容易にすることができる。また、他社のCFP算定報告書を参照して、自社のCFP算定報告書を容易に作成することができる。さらに、複数の認証経路を設定可能とすることで、新たに回送する認証経路を容易に設定することができ、認証経路の管理工数を削減することができる。
また、登録した活動量に関する項目が不明確であったことに起因して、スコープ(カテゴリ含む)又は環境指標の項目が特定できない場合、第9機能を用いることもできる。例えば、事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動の数値、事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動の数値、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動の数値、及び環境指標に係る数値を記憶可能な記憶部と、第1の活動、第2の活動及び/又は第3の活動に係る所定の分類と、環境指標に係る所定の項目とを連関させて管理する管理部と、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量及び活動量に関連する項目(環境指標の項目)の入力を受け付ける入力部220(活動量入力部)と、活動量に関連する項目に基づいて機械学習により排出係数を推定する推定部270と、推定した排出係数を提示する排出係数提示部と、推定した排出係数と活動量とに基づいて、第3の排出量及び第5の排出量を算出可能な計算部(第1の排出量、第2の排出量も算出可能)と、第3の排出量に係る所定の分類の排出量と、第5の排出量に係る所定の環境指標の項目の排出量とを連関させて管理する管理部と、を備える情報処理システムを提供することができる。
第49機能は、GHG排出データ入力領域と環境指標データ入力領域をリンクさせる機能である。GHG排出量を算定するために活動内容データや活動量データを入力(もしくは取込)したときに、これらのデータを環境指標に関するデータを入力する領域へ流入させ、同じ数値を登録する。テンプレートを事前に登録しておき、特定項目のデータ(例えば、活動量)が取り込まれたときに、GHG排出と環境指標の両方にデータ(例えば、活動量や排出量などの情報)を登録する。環境指標データ入力領域に登録したデータ(例えば、エネルギー項目の活動量)を更新したときに、GHG排出データ入力領域に登録されている同じ項目の活動量データを自動的に更新する。GHG排出と関連しない特定の環境項目(例えば、GHGを排出させない環境指標の項目)には活動量や排出量等のデータを連関させない。
第49機能の算定フローは、以下のステップで構成される。第一ステップとして、環境指標データ入力領域に環境指標データを入力(もしくは取込)する。第二ステップとして、環境指標データ入力領域に入力(もしくは取込)された環境指標データのうち、GHG排出量を算定するために必要なデータをGHG排出データ入力領域に反映する。第三ステップとして、GHG排出データ入力領域に反映されたデータを基にGHG排出量を算定する。
また、第49機能は、製品の生産台数を登録する領域を設け、この領域とGHG排出データ入力領域をリンクさせることで、対象製品のGHG排出量との生産台数を基に、その事業者独自の排出原単位を算出できるようにする付加機能を備える。
管理サーバ200の実行部290と、取得部250と、生成部260と、出力部240と、入力部220と、推定部270を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第49機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AW1(管理パターン4:P096)]
事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値、事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値、ライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値、及び環境指標に係る数値(環境指標の活動量や使用量や投入量や発生量や排出量や廃棄量)を記憶可能な記憶部(活動量記憶部)と、前記第1の活動の数値、前記第2の活動の数値、前記第3の活動の数値、及び前記環境指標に係る数値のいずれかの数値が記憶された場合、前記第1の活動、前記第2の活動及び/又は前記第3の活動に係る所定の分類と、前記環境指標に係る所定の項目と、を連関させて管理する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AW2]
項目AW1に記載の情報処理システムであって、特定の活動量が入力されることに基づいて、前記第1の活動の数値、前記第2の活動の数値、前記第3の活動の数値、前記環境指標に係る数値のうち少なくとも一の数値を前記記憶部に記憶することを特徴とする情報処理システム。
[項目AW3(管理パターン1)]
事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値を記憶する第1活動記憶部と、事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値を記憶する第2活動記憶部と、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値を記憶する第3活動記憶部と、ライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値を記憶する第4活動記憶部と、(サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目の)環境指標に係る数値を記憶する第5活動記憶部と、を備え、第3活動記憶部に記憶される活動量の情報と同じ情報を、第5活動記憶部に記憶すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AW4(管理パターン2)]
事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値を記憶する第1活動記憶部と、事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値を記憶する第2活動記憶部と、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値を記憶する第3活動記憶部と、ライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値を記憶する第4活動記憶部と、(サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目の)環境指標に係る数値を記憶する第5活動記憶部と、を備え、第3活動記憶部に記憶される所定の活動量と第5活動記憶部に記憶される所定の数値(活動量)とが同一であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AW5(管理パターン3)]
事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値、事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値、ライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値、及び(サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目の)環境指標に係る数値を記憶可能な記憶部(活動量記憶部)と、所定の分類に係る第3の活動量を記憶する場合、所定の環境指標の項目に係る第5の活動量を記憶すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AW6]
事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動の数値、事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動の数値、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動の数値、及び環境指標に係る数値の少なくとも一の数値を記憶するステップと、前記第1の活動の数値、前記第2の活動の数値、前記第3の活動の数値、及び前記環境指標に係る数値のいずれかの数値が記憶された場合、前記第1の活動、前記第2の活動及び/又は前記第3の活動に係る所定の分類と、前記環境指標に係る所定の項目と、を連関させて管理するステップと、をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法(をコンピュータに実行させるためのプログラム)。
<<環境指標テンプレート機能(第50機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第49機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第50機能の実施形態とし、以下に詳述する。
事業者は、環境や人権などの社会的問題にどのように取り組んでいるのかをステークホルダーに向けて公開するために、サステナビリティレポートを作成・公表している。サステナビリティレポートにおける環境への取組み事例では、主として「GHG排出」「大気質」「エネルギー管理」「水及び下水管理」「廃棄物及び危険物管理」「生態系への影響」の環境指標について説明されている。事業者は、サステナビリティレポートで気候変動問題が事業に与える影響を公表するために、システムを利用してGHG排出量の算定とそれ以外の環境指標の算定を実施している(以下、「GHG排出」以外の環境指標を単に環境指標とする)。事業者が利用している従来システムでは、同一会社の複数拠点で環境指標を算定するときに、入力もしくは取込をする活動項目を各拠点で判断していたため、入力する活動項目が拠点ごとに異なり、入力必須の活動項目が抜け落ちたりしているという課題(課題1)がある。また、環境指標を算定したときに、その算定結果に用いる表記単位が事業者ごとに異なるものの、事業者側で表記単位を自由に変換することができないとの課題(課題2)がある。さらに、課題2では、国や地域によって計量単位が異なるが、事業者側で算定結果に用いる計量単位を自由に変換することができないとの問題がある。また、GHG排出量の算定に用いる活動項目のうち、スコープ1、2排出量の算定に必要となる活動項目には、環境指標の算定に用いる活動項目と共通している活動項目(以下、共通活動項目)が多い。この共通活動項目として、例えば、エネルギー資源の使用量や水資源の使用量などがある。事業者が利用している従来システムでは、GHG排出量を算定するために必要な活動項目を入力もしくは取込するデータ領域と環境指標を算定するために必要な活動項目を入力もしくは取込するデータ領域とが区分されており、共通活動項目であったとしてもそれぞれのデータ領域に別々に入力もしくは取込をしなければならない。このため、重複する入力作業もしくは取込作業が発生しているとの課題(課題3)がある。
図3を用いて、第50機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、第17機能の構成と同じ機能を備える。例えば、記憶部230(拠点情報記憶部、削減標準記憶部、削減目標記憶部)と、実行部290(削減目標登録部、テンプレート登録部)と、入力部220(拠点情報入力部、テンプレート入力部、業種入力部)と、出力部240(提案部)と、分析部280と、を備える。また、管理サーバ200は、第49機能の構成と同じ機能を備える。例えば、記憶部230(排出量記憶部、活動量記憶部、排出係数記憶部、分類記憶部)と、実行部290(管理部)と、出力部240と、を備える。これらのソフトウェアの構成は、第17機能、第49機能で説明しているため、第17機能、第49機能との相違点を主に説明する。この他、第50機能と組み合わせ可能な他機能のソフトウェア構成を備えている。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、或る事業主体に関連する他の事業主体ごとに、当該他の事業主体の拠点を示す拠点情報を記憶する。拠点情報は、複数の企業の場所や名称でもよい。例えば、拠点情報は、対象製品の製造販売等を行う企業(第1の事業主体)と、第1の事業主体が扱う対象製品の部品の製造販売等を行う企業(第2の事業主体)、第2の事業主体が扱う対象製品の部品(親部品)を構成する部品(子部品や孫部品)の製造販売等を行う企業(第3の事業主体)などの複数の企業から構成される関連企業の場所や名称でもよい。関連企業は、BOM(製品を造るのに必要な部品情報を一覧にした部品表)の各部品を提供する複数の企業で構成されるグループである。拠点情報は、これらの複数の事業主体が関連することを示す関連情報を含んで構成されていればよい。
記憶部230を構成する削減標準記憶部は、温室効果ガスの排出量に係る標準的な削減率(多くの企業が設定している削減目標)に関する情報(削減標準情報)を記憶する。削減標準情報には、環境指標に対応付けて、削減率を含めることができる。環境指標については、環境指標の区分を含めることもできる。
削減目標記憶部は、企業が設定した排出量の削減目標に関する情報(削減目標情報)を記憶する記憶部230であり、第49機能と同じである。
実行部290を構成するテンプレート登録部は、環境指標に関連する情報が入力可能なテンプレートを登録して記憶する。環境指標に関連する情報は、第1の情報に含まれる情報であり、例えば、環境指標に係る活動項目や活動量や区分である。第1の情報は、例えば、排出に関連する情報が記載された排出レポート等であり、詳細は第3機能にて説明する。なお、排出レポートは、各事業主体が排出量を登録する際に使用するテンプレートでもある。
入力部220を構成する拠点情報入力部は、拠点情報の入力を受け付ける。拠点情報入力部は、特定のユーザ端末100を用いて入力することができる。特定のユーザ端末100は、複数あるユーザ端末100の管理者(例えば、本社や親会社や第1の事業主体)が使用するユーザ端末100を例示する。拠点情報入力部は、同一の企業の支店の名称、グループ会社の名称、関連企業の名称などを入力する。同一の企業の場合、東京支店や大阪支店の名称を入力することができる。グループ会社の場合、親会社、子会社、孫会社などの名称を入力することができる。関連企業の場合、対象製品を製造する企業や対象製品の部品を製造する企業などの名称を入力することができる。拠点情報を入力することで、これらの複数の事業主体が関連する拠点や企業であることを示す関連情報が設定される。換言すると、複数の事業主体が関連拠点(関連企業)であること、グループに属する拠点であることが設定される。関連情報が設定された拠点(関連拠点)は、排出量を登録にするに際し、他の拠点が排出量の登録に用いたテンプレートを参照、使用することができる。なお、拠点情報を規模情報とする場合、拠点情報入力部では、規模情報も入力することができる。
入力部220を構成するテンプレート入力部は、テンプレートへの環境指標に関連する情報などの入力を受け付ける。入力部220では、サプライチェーンの排出に関連する情報の一部の情報の入力項目と同じ入力項目(同じ入力方法)を環境指標に関連する情報として入力できる。同じ入力項目は、「拠点名の入力」や「活動項目」である。サプライチェーンの排出に関連する情報と異なる入力方法は、例えば、活動内容を特定する入力の場合に「スコープやカテゴリの入力」の代わりに「環境指標の項目を入力」することである。
また、サプライチェーンの排出に関連する情報と異なる入力方法は、サプライチェーンの排出に関連する情報の入力方法にはない「区分の入力」や「ラベルの入力」である。区分には、大区分、中区分、小区分がある。例えば、環境指標が「エネルギー」の場合、大区分の詳細は、「熱エネルギー」か「電気エネルギー」かを選択方式で設定することができる。大区分で「電気エネルギー」を選択した場合、中区分の詳細では「買電」か「自家発電」か「その他の電気」かを選択方式で設定することができる。中区分で「買電」を選択した場合、小区分の詳細では「昼間の買電」か「夜間の買電」かを選択方式で設定することができる。これらの区分の詳細は各管理者が事前に追加設定し、この事前に追加設定した区分の中でのみ管理者以外のユーザは使用することができるが、管理者以外のユーザが区分を追加することができるようにしてもよい。管理者以外のユーザが追加設定できる場合であっても、管理者(例えば、親会社等)は、管理者以外のユーザ(例えば、子会社等)が追加した区分に関して「集計しないorその他に集計される」の集計設定を行うことで、本来確認したい区分の集計に影響を与えずに集計することができる。また、管理者が追加した区分を「集計フラグ」を用いて集計に反映させることができる。例えば、集計フラグOffの場合に、集計しないようにするか、その他に集計されるに設定されるようにしておけばよい。このように区分を設定することで、管理者及び管理者以外のユーザは、詳細な項目(区分)での活動量や排出量の集計をすることができる。
また、サプライチェーンの排出に関連する情報と異なる入力方法は、例えば、入力データの単位(以下、入力単位)の入力である。環境指標の入力単位は、ユーザが任意に設定することができる。この入力単位は、単位変換の機能を用いて変更することが可能である。想定される集計単位(例えば、算定結果の場合や稟議申請する場合の指定の単位)と、規定の入力単位にギャップが想定される場合は、そのギャップを埋めるために単位変換をすることができる。変換元は入力データの入力単位(規定の単位)であり、変換先は規定の集計単位(指定の単位)であり、変換ボタンを表示して、ユーザによるボタン操作に基づき変換を実行するが、入力単位と集計単位が一致する場合は変換ボタンを非表示とする。このように第50機能においては、算定結果に用いる単位を自由に変換できる。
テンプレート入力部は、特定のユーザ端末100または特定のユーザ端末100以外のユーザ端末100を用いて環境指標に関連する情報などを入力することができる。環境指標に関連する情報は、区分、使用量、投入量、発生量、排出量、活動量、廃棄量を例示する。なお、テンプレート登録部における処理において、特定のユーザ端末100が登録した拠点におけるユーザ端末100においては、入力が可能である一方、特定のユーザ端末100が登録していない拠点におけるユーザ端末100においては、入力が不可能である。入力を不可能とするのではなく、テンプレート自体の選択および使用が不可能であるようにしてもよい。特定のユーザ端末100が拠点を登録していない場合、たとえグループに属する拠点(各支店や子会社、孫会社、関連企業)であっても、入力ができないように構成されている。
入力部220を構成する業種入力部は、業種の入力を受け付ける。業種入力部は、温室効果ガスの排出量に係る削減目標を設定しようとしている企業の業種を受け付けることを想定している。
出力部240を構成する提案部は、削減目標を提案する。提案部は、受け付けた業種と拠点(関連企業を含む)に対応する削減率を削減標準記憶部から読み出してユーザ端末100に送信することにより、ユーザに業種及び拠点に係る標準的な削減目標を提案することができる。提案部は、業種と拠点に対応するスコープ別や環境指標別や部品別の削減率を削減標準記憶部から読み出し、読み出したスコープ別や環境指標別や部品別の標準削減率を、ユーザの目標削減率として提案、提示することができる。
実行部290を構成する削減目標登録部は、企業や拠点(関連企業を含む)の削減目標を削減目標記憶部に登録する。
分析部280は、削減目標記憶部に記憶されている削減目標を分析して標準的な削減目標を作成することができる。分析部280は、環境指標、業種、規模、属性、スコープ及びカテゴリごとに分析を行い、分析の結果となる環境指標、業種、拠点、規模、属性、スコープ、カテゴリ、基準年、目標年、削減率を削減標準記憶部に追加又は更新することができる。
図77は、図25のテンプレートを登録する処理(テンプレート登録部における処理)のS2504の詳細を説明する図である。なお、図77は、S2504の入力項目を受け付ける処理のサブルーチンとして説明する。管理サーバ200は、活動内容(環境指標)を受け付ける(S2504-1)。環境指標は、エネルギーや水資源などであり、ユーザがこれらの項目から一を設定し、管理サーバ200はユーザが設定した項目を環境指標として受け付ける。次に、管理サーバ200は、区分を受け付ける(S2504-2)。区分の受け付けは、大区分、中区分、小区分を受け付け可能である。次に、管理サーバ200は、入力データの単位を受け付ける(S2504-3)。次に、管理サーバ200は、単位変換を行うか否かを受け付けたか否かを判断する(S2504-4)。単位変換を受け付けた場合(S2504-4でYES)は、単位変換の変換方法を受け付ける(S2505-5)。一方、単位変換を受け付けなかった場合(S2504-4でNO)は、処理をS2505-6に移行させる。次に、管理サーバ200は、ラベルの入力を受け付ける(S2505-6)。次に、管理サーバ200は、処理を図25のS2505に移行させる。
S2504で管理サーバ200が受け付けた拠点(事業主体)、例えば、関連会社に属する拠点においては、テンプレートを自らユーザ端末100を用いて新規登録することなく、登録されたテンプレートを用いて、テンプレートの必要項目の入力を実行して登録することができる。また、特定グループ(関連会社を含む)に属する拠点において、登録したテンプレートを用いて、環境指標に係る温室効果ガス排出量を算定するための活動項目の入力を行うが、この入力を必要な活動項目だけの入力とすることができる。また、入力内容を確認する承認者がいる場合は、テンプレートを用いることにより、最低限入力されている箇所を確認するだけでよいため、承認作業を容易にすることができる。
また、管理者は、すでに作成されているテンプレートをコピーして新しいテンプレートを登録することができる。コピーして新しいテンプレートを登録する場合、管理サーバ200は、元のテンプレートと同じ名称を新たなテンプレートの名称として登録することを制限する。このように構成することで、元のテンプレートの上書きを防止することができる。また、コピーする場合、管理サーバ200は、元のテンプレートに登録されている拠点を新しいテンプレートに設定する。このように構成することで、新たな拠点の登録が不要となる。また、管理者は、特定のテンプレートを特定の拠点(関連会社を含む)に対して割り当てることができる。割り当ての解除も同様に可能である。管理者及び管理者以外のユーザ(支店や子会社や関連会社など)は、担当の拠点の環境指標に係る温室効果ガス排出量を登録する際に、割り当てられたテンプレートを使用して項目を追加できる。管理者及び管理者以外のユーザ(支店や子会社や関連会社など)が、担当の拠点の環境指標に係る温室効果ガス排出量を登録する際に、割り当てられたテンプレートから反映した活動項目なのか、個別に入力をした活動項目なのかを判断することができるように区別されている。例えば、活動項目の背景色を異ならせている。管理者は、テンプレートを特定の拠点に自動的に反映することができる。テンプレートは、1つに限定されず、複数設定することができる。
また、管理サーバ200は、ユーザ端末100からユーザの業種の入力を受け付け、受け付けた業種に対応する標準的な削減目標を削減標準記憶部から読み出し、読み出した削減目標をユーザに提案することもできる。
このようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、削減目標を設定しようとしているユーザに対して、業種に応じて標準的な削減目標を提案することができる。
上述した実施形態では、企業などが開示する目標削減率の傾向は一定であることを想定したが、傾向の変化を考慮するようにしてもよい。例えば、分析部280は、企業(事業主体)ごとに、目標削減率の増加又は減少の傾向を分析するようにすることができる。この場合、削減目標記憶部は、企業が削減目標を開示した時点を示す情報(例えば、年や年月、年月日など)を削減目標に紐付けて記憶するようにする。
この場合、提案部は、提案する削減率(複数の削減率がマッチする場合にはその統計値など)を傾向に応じて補正し、補正した統計値を提案することができる。補正は、例えば、削減率が増加傾向である場合には、その増加度合に応じて提案する削減率を増加させることができる。
第50機能は、環境指標を算定するときに使用する活動テンプレート機能であり、以下の機能を備える。
(1)エネルギーや水資源などの算定対象となる指標を選択可能である。
(2)大中小の区分を設定可能である。
(3)入力データの単位を設定可能である。
(4)ラベルを設定可能である。
(5)会計データや活動データを取込んだときに、GHG排出と環境指標へ振り分けることができる。1レコード(1つのデータソース)に対して2つのテンプレート(GHGテンプレートと環境指標テンプレート)をあてて、2つのアウトプットを出すことができる。活動データの登録フローを、振り分けるのではなく、データ取込→環境指標に登録→GHG排出に登録するフローとしてもよい。
(6)単位変換を設定可能であり、単位変換機能を備える。例えば、水資源の使用量を算定するときに、その結果を「キロリットルの単位」で表記するのか、「立米の単位」で表記するのかを自由に設定可能とし、「キロリットルの単位」と「立米の単位」とを自由に変換できる。
(7)国や地域によって使用する単位が異なるため、入力単位を自由に変更できる。例えば、日本における算定では水使用量を「キロリットルの単位」で表記し、米国における算定では水使用量を「ガロンの単位」で表記できるようにしておく。なお、事業者側で単位変換マスタを自由に設定し、単位変換ロジックを組むようにしてもよい。変換元単位(例えば、キロリットル)と変換先単位(例えば、ガロン)を設定しておき、変換式を設定することで変換可能である。
(8)GHG排出のデータ領域と環境指標のデータ領域とのリンク機能を備える。
このような第50機能は、以下のような効果を奏する。
(1)環境指標テンプレート機能により、GHG排出を算定するときと同じように活動項目データを取り込むことができるようになる。
(2)単位変換の機能により、算定結果を事業者や国/地域に適した表記にすることができる。
(3)GHG排出データ入力領域と環境指標データ入力領域をリンクさせる機能により、重複する入力作業もしくは取込作業を省くことができようになる。
管理サーバ200の入力部220と、出力部240と、分析部280と、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第50機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AX1(P100)]
事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値、事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値、ライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値、及び環境指標に係る数値(環境指標の活動量や使用量や投入量や発生量や排出量や廃棄量)を記憶可能な記憶部(活動量記憶部)と、前記環境指標に関連する情報(例えば、区分、使用量、投入量、発生量、排出量、活動量、廃棄量)が入力可能なテンプレートを登録するテンプレート登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AX2]
項目AX1に記載の情報処理システムであって、前記第1の活動の数値、前記第2の活動の数値、前記第3の活動の数値、及び前記環境指標に係る数値のいずれかの数値が記憶された場合、前記第1の活動、前記第2の活動及び/又は前記第3の活動に係る所定の分類と、前記環境指標に係る所定の項目と、を連関させて管理する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AX3]
項目AX1に記載の情報処理システムであって、サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を少なくとも記憶する拠点情報記憶部と、前記第1の事業主体による前記環境指標に関連する情報が入力可能なテンプレートを登録するテンプレート登録部と、前記第2の事業主体において前記テンプレートを用いて前記第2の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を入力可能とする入力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AX4]
項目AX3に記載の情報処理システムであって、前記テンプレート登録部は、前記第2の事業主体を前記第1の事業主体と関連する事業主体であることを登録可能であり、前記第2の事業主体を前記第1の事業主体と関連する事業主体であると登録する場合は前記第2の事業主体において前記テンプレートを用いて前記第2の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を入力可能とする一方、前記第2の事業主体を前記第1の事業主体と関連する事業主体であると登録しない場合は前記第2の事業主体において前記テンプレートを用いて前記第2の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を入力不可能とすること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AX5]
事業主体による直接的な温室効果ガスに係る第1の排出量、事業主体による間接的な温室効果ガスに係る第2の排出量、事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する他の事業主体による温室効果ガスに係る第3の排出量、及び環境指標に係る排出量を記憶可能な排出量記憶部と、前記環境指標に関連する情報(例えば、区分、使用量、投入量、発生量、排出量、活動量、廃棄量)が入力可能なテンプレートを登録するテンプレート登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AX6]
項目AX5に記載の情報処理システムであって、前記第3の排出量に係る所定の分類と、前記環境指標に係る所定の項目とを連関させて管理する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<グラフ調整機能>>
次に、前述した第20機能にさらに適用可能な構成の一例を以下に詳述する。二酸化炭素排出量の算定・可視化システムにおいて、スコープ1、スコープ2、スコープ3それぞれの二酸化炭素排出量が算定され、それをグラフで表示している。エネルギー関連の事業者以外のサービス関連の事業者ではスコープ3の二酸化炭素排出量がスコープ1及びスコープ2の二酸化炭素排出量よりも多くなる傾向であるため、スコープ1の二酸化炭素排出量グラフとスコープ2の二酸化炭素排出量グラフに比してスコープ3の二酸化炭素排出量グラフが当該システムのダッシュボード画面に強調表示されている。スコープ3の二酸化炭素排出量グラフがダッシュボード画面に強調表示されてしまうと、スコープ1の二酸化炭素排出量グラフとスコープ2の二酸化炭素排出量グラフの視認性が低くなってしまい、当該システムの利用者がスコープ1の二酸化炭素排出量グラフやスコープ2の二酸化炭素排出量グラフを確認するときに、これらの排出量グラフを拡大表示しなければならず、「複数の情報を一纏めにしてわかりやすく表示する」というダッシュボードとしての機能が欠けてしまっているという問題が生じている。このような問題はグラフ調整機能を用いて対応可能であり、以下に本機能について説明する。
グラフ調整機能における管理サーバ200のソフトウェア構成は、第20機能の構成に加え、実行部290(調整部)を備える。
グラフ調整機能は、システム利用者の業種に応じてグラフの表示態様や目盛りを可変する機能である。スコープ3の二酸化炭素排出量が、スコープ1やスコープ2の二酸化炭素排出量よりも多い場合を例に説明する。二酸化炭素排出量は、スコープ3が33333tCO2、スコープ1が1111tCO2、スコープ2が2222tCO2として説明する。この例の場合、棒グラフのX軸には、左側にスコープ1、中にスコープ2、右にスコープ3を表示し、Y軸の二酸化炭素排出量(tCO2)の目盛りは、0、5000、10000、15000、20000、25000、30000、35000というように5000tCO2区切りで表示される。本例において、スコープ3の二酸化炭素排出量の値に対して、スコープ1の値とスコープ2の値が、表示する桁が異なる(以下、「桁ズレ」)小さい値を示したが、桁ズレしない値であってもよい。また、X軸とY軸を入れ替えた場合も同様である。また、グラフ調整機能は、活動量を示すグラフを表示する場合にも適用可能である。
この例のグラフを表示している場合において、ユーザがユーザ端末100に表示されているカーソルをスコープ1の二酸化炭素排出量グラフやスコープ2の二酸化炭素排出量グラフに合わせる。ユーザ端末100の画面がタッチセンサの画面の場合は、スコープ1やスコープ2の二酸化炭素排出量グラフをタッチする。このとき、調整部は、グラフ表示態様と目盛りを自動的に変更(可変、拡張)する。例えば、調整部は、スコープ1、2のグラフを拡大させ、スコープ3のグラフを縮小させることで、各グラフの表示バランスを整える。
調整部は、グラフの拡大、縮小にあわせて、目盛りの単位を整合させる(細分化する)。目盛りの単位の整合は、スコープ1、スコープ2の桁数(4桁)+1桁を示す5桁の最小値である10000tco2までを細分化して表示する。例えば、1000、2000、3000、・・・、9000、10000というように1000区切りに目盛りを表示する。そして、10000tCO2~40000tCO2(スコープ3の値よりも大きな値であって区切りの良い値)までの目盛りは、10000、20000、30000、40000というように10000区切り(スコープ1、2の桁数+1の桁の区切り)で表示する。なお、スコープ3の目盛りの単位は変更しなくてもよく、0~35000tCO2の範囲において5000区切りで表示するようにしてもよい。また、グラフのスコープ1、2の二酸化炭素排出量を表示する範囲における1目盛りの表示間隔(1000区切りの1目盛りの長さ)は、スコープ3の二酸化炭素排出量を表示する範囲における1目盛りの表示間隔(10000区切りの1目盛りの長さ)よりも大きく(長く)、調整部によって調整することが好ましい。このように表示することで、値の小さい二酸化炭素排出量のグラフの視認性を高くすることができる。なお、スコープ1とスコープ2の桁数が異なる場合、調整部は、少なくとも値の小さい方の目盛りの単位を細分化する。
なお、カーソルをスコープ3の二酸化炭素排出量グラフ合わせたときに、調整部がグラフ表示態様と目盛りを自動的に可変(縮小)するようにしてもよい。あるスコープの二酸化炭素排出量と他のスコープの二酸化炭素排出量とが桁ズレする例を示したが、あるスコープの二酸化炭素排出量が他のスコープの二酸化炭素排出量の所定の倍数以上(例えば、3倍)の場合にグラフ調整機能を実行するようにしてもよい。
また、スコープ1やスコープ2の二酸化炭素排出量がスコープ3の二酸化炭素排出量が多い場合にも同様に適用することができる。スコープ3の方がスコープ1やスコープ2よりも二酸化炭素排出量が多いことを判断したり、スコープ1やスコープ2の方がスコープ3よりも二酸化炭素排出量が多いことを判断したりする例を示したが、システム利用者の業種を設定することにより、その業種に適したグラフを表示するようにしてもよい。このようにすることで、最適なグラフを提示することができる。
また、複数の拠点(グループ企業を含む)の二酸化炭素排出量をグラフで比較表示する場合も、グラフ調整機能を用いることができる。また、サプライチェーンの数値(活動量や排出量)、CFPの数値(活動量や排出量)、環境指標の数値(活動量や排出量)をグラフで比較表示する場合も、グラフ調整機能を用いることができる。
<動作>
次に、図78を用いてグラフ調整機能の動作を説明する。管理サーバ200は、算出対象ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を排出係数記憶部に記憶する(S7801)。次に、管理サーバ200は、取得部により算出対象に係る活動量を取得する(S7802)。次に、管理サーバ200は、排出量計算部により排出係数に活動量を乗じて第1の算出対象に対応する第1の排出量を計算する(S7803)。第1の算出対象は、スコープ1~3、CFP、環境指標に係る対象品目の何れかである。第1の算出対象は、スコープ3に係る対象品目を例示する。第1の算出対象は、第20機能で説明した対象でもよい。
次に、管理サーバ200は、排出量計算部により排出係数に活動量を乗じて第2の算出対象に対応する第2の排出量を計算する(S7804)。第2の算出対象は、第1の算出対象とは異なる比較対象となる算出対象であり、スコープ1~3、CFP、環境指標に係る対象品目の何れかである。第2の算出対象は、スコープ1に係る対象品目を例示するが、スコープ2などであってもよい。第2の算出対象は、第20機能で説明した対象でもよい。
次に、管理サーバ200は、提示部により第1の排出量と第2の排出量とを比較可能な態様により提示する(S7805)。比較可能な態様とは、第1の排出量と第2の排出量とを棒グラフで横並びに表示して比較する態様を例示するが、円グラフや折れ線グラフでもよく、これらに限定されない。また、比較可能な態様には、排出量を数字で表示して比較する態様など様々な比較する態様が含まれる。
次に、管理サーバ200は、第1の排出量が第2の排出量よりも多いか否かを判断する(S7806)。第1の排出量が第2の排出量よりも多い場合(S7806でYES)、管理サーバ200は、第1の排出量の態様である第1態様を縮小表示させる(S7807)。または、管理サーバ200は、第2の排出量の態様である第2態様を拡大表示させる(S7807)。一方、第1の排出量が第2の排出量よりも少ない場合(S7806でNO)、管理サーバ200は、第1の排出量の態様である第1態様を拡大表示させる(S7808)。または、管理サーバ200は、第2の排出量の態様である第2態様を縮小表示させる(S7808)。
スコープ3とスコープ1の2つの排出量の比較の例を示したが、2に限られず、スコープ2を含めた3つの排出量を比較して表示するようにしてもよし、CFPや環境指標の排出量を表示するようにしてもよい。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、第1の排出量と第2の排出量を的確に比較してユーザに提示することができる。詳細には、カーソルを合わせるだけで自動的に排出量グラフの表示態様が整うため、排出量グラフを拡大表示する手間を省くことができる。また、ダッシュボードに表示されている排出量グラフの視認性が向上し、一目でスコープ1、スコープ2、スコープ3の二酸化炭素排出量を把握することができる。
管理サーバ200の取得部250、計算部210、出力部240、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、グラフ調整機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目T7(P095)]
算出対象ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記算出対象に係る活動量を取得可能な取得部と、第1の排出係数に第1の活動量を乗じて第1の算出対象に対応する第1の排出量(例えば、スコープ3の排出量。その他でも可。)を計算可能であり、第2の排出係数に第2の活動量を乗じて第2の算出対象に対応する第2の排出量(例えば、スコープ1の排出量。その他でも可)を計算可能である排出量計算部と、前記第1の排出量を第1態様(例えば、棒グラフで33333tCO2を表示する態様)、前記第2の排出量を第2態様(例えば、棒グラフで1111tCO2を表示する態様)として、前記第1の排出量と前記第2の排出量とを比較可能に提示する提示部と、前記第1の排出量が前記第2の排出量よりも多い場合、前記第1態様又は前記第2態様を変化(例えば、第1態様の場合は縮小表示、第2態様の場合は拡大表示)させて提示可能である、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目T8]
項目T7に記載の情報処理システムであって、前記事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を記憶する規模情報記憶部を備え、前記提示部は、第1の事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記第1の事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する第2の前記事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示することを特徴とする情報処理システム。
<<CFPの階層表示機能(第51機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第50機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第51機能の実施形態とし、以下に詳述する。
事業者は、GHG排出量の算定・可視化システムを使用して、製品ライフサイクルからGHG排出量を算定している(以下CFP算定)。CFP算定をする場合、ライフサイクルのフェーズごとにGHG排出量を算定し、算定したフェーズごとのGHG排出量を合計する。従来のGHG排出量の算定・可視化システムは、CFP算定の対象となる製品と、当該製品のプロセスと、当該プロセスに対応する排出源単位を項目として一括りに登録することはできるものの、算定の段階で製品に係る項目名とプロセスに係る項目名と排出原単位に係る項目名とが同列表示されてしまい、プロセスに係る項目や排出原単位に係る項目を階層化して表示することができないという課題が生じている。第51機能は、CFPの算定を行うにあたり、算定対象に対応するプロセスや排出原単位の登録作業を容易にするシステムを提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
図3を用いて、第51機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(対象品目記憶部、排出原単位項目記憶部)と、出力部240(対象品目提示部、排出原単位提示部、段階提示部、過程提示部)と、を備える。この他、第51機能と組み合わせ可能な他機能(特に、第47機能、第48機能)のソフトウェア構成を備えている。
記憶部230を構成する対象品目記憶部は、CFPに係る対象品目に係る項目を記憶する。対象品目記憶部は、ユーザ端末100から入力部220を介して入力された対象品目に関する情報を対象品目に係る項目として記憶する。対象品目は、製品(商品)やサービスである。対象品目として「カタログ」を例示する。なお、CFPは、対象品目の原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、製品やサービスに分かりやすく表示する仕組みである。対象品目に係る項目は、「製品名」、「生産国」、「算定名」などである。「製品名」は、算定対象の製品の名称である。「生産国」は、その製品を生産する国の名称である。「算定名」は、製品名の算定結果を示すデータの名称であって、製品名の算定に係るテンプレートの名称である。なお、生産国よりも詳細な場所を示す「地域」の項目や算定中や算定完了の状況を示す「算定ステータス」の項目を設けてもよい。
記憶部230を構成する排出原単位項目記憶部は、CFPに係る排出原単位に係る項目を記憶する。排出原単位に係る項目は、少なくとも「排出原単位」を含む。また、排出原単位項目記憶部は、CFPに係るライフサイクルフェーズに係る項目(段階に係る項目)やプロセスに係る項目(過程に係る項目)を併せて記憶する。ライフサイクルフェーズに係る項目は、「原材料調達」、「生産」、「流通・販売」、「使用・維持管理」、「廃棄・リサイクル」である。プロセスに係る項目は、ライフサイクルフェーズに係る項目が「原材料調達」の場合、「原料(物のプロセス)」、「輸送(工程のプロセス)」である。ライフサイクルフェーズに係る項目が「生産」の場合、プロセスに係る項目は「製造(工程のプロセス)」、「梱包(工程のプロセス)」、「廃棄物(物のプロセス)」、「輸送(工程のプロセス)」、「廃棄物の処理(工程のプロセス)」である。ライフサイクルフェーズに係る項目が「流通・販売」の場合、プロセスに係る項目は「輸送(工程のプロセス)」、「販売(工程のプロセス)」、「廃棄物(物のプロセス)」、「輸送(工程のプロセス)」、「廃棄物の処理(工程のプロセス)」である。ライフサイクルフェーズに係る項目が「使用・維持管理」の場合、プロセスに係る項目は「輸送(工程のプロセス)」、「使用(工程のプロセス)」、「廃棄物(物のプロセス)」である。ライフサイクルフェーズに係る項目が「廃棄・リサイクル」の場合、プロセスに係る項目は「輸送(工程のプロセス)」、「廃棄物の処理(工程のプロセス)」である。なお、排出原単位項目記憶部に記憶される各項目には、排出原単位記憶部(排出係数記憶部)の排出原単位が項目に対応して記憶されている。
出力部240を構成する対象品目提示部は、対象品目記憶部に記憶されたライフサイクルの算定対象の対象品目に係る項目を提示する。例えば、製品が「カタログ」の場合、
1行目に「製品名 生産国 算定名」
2行目に「カタログ 日本 2023年カタログ」と提示する。
ここで従来の情報処理システムの場合、対象品目に係る項目として、
1行目に「製品名 生産国 算定名」
2行目に「原料 日本 インキA」と提示される。
このようにプロセスに係る項目である「原料」が対象品目に係る項目として表示され、本来の対象品目と対象品目を構成する原料(対象品目の下の階層にあるべき原料)が同階層で表示されるので、算定対象の対象品目に対応するプロセスの登録作業がユーザにとって分かり難く煩雑になってしまっている。
出力部240を構成する排出原単位提示部は、少なくともCFPに係る排出原単位に係る項目を提示する。例えば、製品が「カタログ」の場合、排出原単位に係る項目は、以下に示す用紙Aの排出原単位などである。
(1)フェーズ(ライフサイクルフェーズに係る項目):原材料調達
(2)プロセス(プロセスに係る項目):原料
(3)名称:用紙A
(4)排出原単位(排出原単位に係る項目):0.01tCO2/枚
また、用紙Aの他に用紙Bがある場合、以下に示す用紙Bの排出原単位などを表示する。
(1)フェーズ(ライフサイクルフェーズに係る項目):原材料調達、
(2)プロセス(プロセスに係る項目):原料、
(3)名称:用紙B、
(4)排出原単位(排出原単位に係る項目):0.02tCO2/枚
出力部240を構成する段階提示部は、対象品目に係るフェーズ(ライフサイクルフェーズに係る項目)を提示する。段階提示部は、排出原単位提示部と同じ例を示し、排出原単位提示部が、段階提示部の機能を代行することができるように構成されている。なお、段階提示部は、少なくともフェーズ(段階)と排出原単位を表示すればよい。
出力部240を構成する過程提示部は、対象品目に係るプロセス(プロセスに係る項目)を提示する。過程提示部は、排出原単位提示部と同じ例を示し、排出原単位提示部が、過程提示部の機能を代行することができるように構成されている。なお、過程提示部は、少なくともプロセス(過程)と排出原単位を表示すればよい。
<動作>
図79は、第51機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、ライフサイクルの算定対象の対象品目に係る項目を対象品目記憶部に記憶(登録)する(S7901)。次に、管理サーバ200は、ライフサイクルの算定対象の排出原単位に係る項目を排出原単位項目記憶部に記憶(登録)する(S7902)。次に、管理サーバ200は、ライフサイクルの算定対象のフェーズ(段階)に係る項目を排出原単位項目記憶部に記憶(登録)する(S7903)。次に、管理サーバ200は、ライフサイクルの算定対象のプロセス(過程)に係る項目を排出原単位項目記憶部に記憶(登録)する(S7904)。次に、管理サーバ200は、対象品目に係る項目と排出原単位に係る項目とを区別可能に提示する(S7905)。次に、管理サーバ200は、対象品目に係る項目とフェーズに係る項目とを区別可能に提示する(S7906)。次に、管理サーバ200は、対象品目に係る項目とプロセスに係る項目とを区別可能に提示する(S7907)。
第51機能は、CFP算定する対象品目に係る項目と排出原単位に係る項目とを区別して提示(表示)する。区別して提示とは、対象品目に係る項目が表示されている行の下の行に排出原単位に係る項目を表示する例を以下に示すが、対象品目に係る項目の表示領域と排出原単位に係る項目の表示領域が分けられて表示されていればよい。なお、区別して表示されていても対象品目に係る項目と排出原単位に係る項目とが関連しているように表示することが好ましい。
例えば、以下のように対象品目に係る項目と排出原単位に係る項目を提示する。
製品名 生産国 算定名 フェーズ プロセス 名称 排出原単位
カタログ 日本 2023年カタログ - - - -
原材料調達 原料 用紙A 0.01
このように項目名称の行の下の行に対象品目に係る項目を表示し、その下の行に排出原単位に係る項目を表示することで、これらの項目が互いに関連していることを示すことができ、ユーザに対して項目の違いを確認し易くすることができるようになっている。
また、ライフサイクルのフェーズに適合するように、同列に表示されている排出原単位を並べ替えるようにしてもよい。例えば、排出原単位に係る項目が複数(用紙Aと用紙B)ある場合、以下のように提示される。
製品名 生産国 算定名 フェーズ プロセス 名称 排出原単位
カタログ 日本 2023年カタログ - - - -
原材料調達 原料 用紙A 0.01
製造 エネルギー 加工 0.05
原材料調達 原料 用紙B 0.02
対象品目に係る項目の行をライフサイクルのフェーズである原材料調達で設定したい場合に以下のように並べ替える。
製品名 生産国 算定名 フェーズ プロセス 名称 排出原単位
カタログ 日本 2023年カタログ - - - -
原材料調達 原料 用紙A 0.01
原材料調達 原料 用紙B 0.02
製造 エネルギー 加工 0.05
このように並び替えることで、算定対象に対応するフェーズと排出原単位を容易に区別でき、登録作業を容易にすることができる。なお、フェーズが製造の行を表示しないようにしてもよい。また、フェーズ同様、プロセスに適合するように、同列に表示されている排出原単位を並べ替えるようにしてもよい。
また、あらかじめツリー構造を用意しておき、これに排出原単位を登録するようにしてもよい。さらに、第48機能のフロー図をツリー構造で構成するようにして、このフロー図に排出原単位を登録するようにしてもよい。このようにツリー構造やフロー図に排出原単位を登録することで、排出原単位の登録作業を容易にすることができる。
また、製品ごとの一般的なライフサイクルフェーズやプロセスのフォーマットを用意しておき、これに排出原単位データを登録するようにしてもよい。ここでは、製品「カタログ」のライフサイクルフェーズ「原材料調達」におけるGHG排出量の算定を例示する。製品「カタログ」とライフサイクルフェーズ「原材料調達」に対応する排出原単位に係る項目の名称である「用紙」、「インク」、「アルミ」を一括りに登録しておく。そして、原材料:「用紙」については、用紙A、用紙B、用紙Cを登録しておき、それぞれに対応する排出原単位(排出係数)を登録しておく。また、原材料:「インク」についても、インキ1~インキ10の複数種類を登録しておき、それぞれに対応する排出原単位(排出係数)を登録しておく。さらに、原材料:「アルミ」についても、アルミ1~アルミ5の複数種類を登録しておき、それぞれに対応する排出原単位(排出係数)を登録しておく。このように並び替えることで、算定対象の製品に対応する各種項目を容易に登録することができる。
また、排出原単位に係る項目を、以下のように順次選択可能に設定してもよい。
(ステップ1)原材料「用紙」の種類を選択する。用紙A、用紙B、用紙Cの中からドロップダウンなどの選択方式などにより1つに係る項目を選択する。
(ステップ2)原材料「インク」の種類を選択する。インキ1~インキ10の中からドロップダウンなどの選択方式などにより1つに係る項目を選択する。
(ステップ3):原材料「アルミ」の種類を選択する。アルミ1~アルミ5の中からドロップダウンなどの選択方式などにより1つに係る項目を選択する。
以降、ライフサイクルごとに同じような設定を繰り返すことで製品「カタログ」のCFP算定を完了させることができる。このように排出原単位に係る項目を選択することで、算定対象に対応する排出原単位の登録作業を容易にすることができる。
管理サーバ200の入力部220と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第51機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AY1(P097)]
ライフサイクルの算定対象の対象品目に係る項目を提示可能な対象品目提示部と、前記対象品目に係る温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位に係る項目を提示可能な排出原単位提示部と、前記対象品目に係る項目と前記排出原単位に係る項目とを区別可能に提示する区別提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AY2]
項目AY1に記載の情報処理システムであって、前記対象品目のライフサイクルの段階(フェーズ)に係る項目を提示可能な段階提示部と、を備え、前記区別提示部は、前記対象品目に係る項目と前記段階に係る項目とを区別可能に提示する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目AY3]
項目AY1に記載の情報処理システムであって、前記対象品目のライフサイクルの過程(プロセス)に係る項目を提示可能な過程提示部と、を備え、前記区別提示部は、前記対象品目に係る項目と前記過程に係る項目とを区別可能に提示する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目AY4]
項目AY1に記載の情報処理システムであって、前記過程として、第1の過程と当該第1の過程に関係する第2の過程とがあり、前記第1の過程と前記第2の過程の流れを示すフロー図を作成可能なフロー作成部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<レビュー機能>>
次に、前述した第3機能にさらに適用可能な構成の一例を以下に詳述する。CDP(国際的な環境非営利団体)から企業・団体に対して環境インパクトに関する情報開示が求められており、企業・団体は任意で「環境に関するCDP質問書」へ回答することにより、気候変動関連情報の開示に対応している企業・団体であることを対外的にアピールしている。報告主体である企業・団体には、CDP質問書へ回答するための多大な作業工数が生じている。また、企業・団体によってはCDP質問書へ回答するための知見やノウハウを蓄積できておらず、CDP質問書に対する回答作成に着手することができず、気候変動関連情報の開示に対応している企業・団体であることを対外的にアピールする機会を逃している。CDPは、報告主体である企業・団体が作成した回答を所定の評価基準に基づいて評価し、ランク付けしている。回答作成の知見やノウハウを蓄積できていない企業は、高スコアを獲得することが難しいという課題がある。このような課題はレビュー機能を用いて対応可能であり、以下に本機能について説明する。
レビュー機能における管理サーバ200のソフトウェア構成は、第3機能の構成に加え、分析部280を構成するレビュー部を備える。レビュー機能は、第3機能以外の機能とも組み合わせることができる。
レビュー部は、ユーザが作成した環境レポート(例えば、CDPレポート)を、改めて調査したり検討したりする。また、レビュー部は、ユーザが作成した環境レポートを分析し、スコア付けし、予測し、レビューコメントを付すことができる。レビュー部が実行するこれらの事項を以下「レビュー」として説明する。なお、環境レポートは、排出レポートとも称し、他の機能における排出レポートを環境レポートと称する。
レビュー部は、作成したCDPレポートをレビューすることができる。なお、作成したCDPレポートは、第1の事業主体のユーザが作成したものであって、本情報処理システムが生成したもの以外のレポートを対象とする。また、レビュー部は、レビュー対象のCDPレポートのCDPスコアを予測してフィードバックすることができる。レビュー部は、取得部250で取得した他社のCDPレポート、例えば、Aスコアの企業のCDPレポートの内容(文章など)、ボリューム(文字数など)等を分析して、CDPスコアを予測してフィードバックする。レビュー部は、CDPレポートのカテゴリ毎のフィードバックを実行することもできる。このようにフィードバックを行うことで、よりスコアの高いCDPレポートを提供することができるようになっている。
レビュー部は、CDPガイダンス、スコアリング基準に基づきCDPスコアを予測する。なお、CDPガイダンスには、質問の詳細と提供する情報が記載されている。スコアリング基準は、気候変動、フォレスト、水セキュリティの環境指標に係る質問書の回答に対して環境影響の計測・管理を促す基準である。各CDP質問書(気候変動、フォレスト、水セキュリティの質問書)は、個別のスコアリング基準を備えている。
レビュー部は、CDPガイダンス、スコアリング基準、他社のCDPレポートに基づき、ユーザが作成したCDPレポートに記載していない事項(カテゴリ)を指摘することができる。また、レビュー部は、Aスコアの企業のCDPレポートの内容とCDPガイダンス、スコアリング基準とに基づき、Aスコアの企業のCDPレポートの評価が高いカテゴリとその理由を分析するとともに、ユーザが作成したCDPレポートの内容とCDPガイダンス、スコアリング基準とに基づき、ユーザが作成したCDPレポートの評価が低いカテゴリとその理由を分析する。そして、レビュー部は、ユーザが作成したCDPレポートの評価が低いカテゴリに対して、評価が低い理由のコメントを提示し、Aスコアの企業のCDPレポートの評価が高い理由のコメントを提示する。なお、提示についてはレビュー部ではなく、出力部(提示部)によって提示する。このように構成することで、より高いスコアを出すことが可能なフィードバックができる。
<動作>
次に、図80を用いてレビュー機能の動作を説明する。管理サーバ200は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を含むCDPレポートを取得する(S8001)。次に、管理サーバ200は、CDPレポートを分析する(S8002)。また、管理サーバ200は、CDPレポートを評価基準に基づき分析し、CDPレポートの評価を予測する(S8003)。次に、管理サーバ200は、分析結果に基づく、分析部により予測したCDPレポートの評価を出力(フィードバック)する(S8004)。次に、管理サーバ200は、分析結果に基づきレビュー結果を反映させたCDPレポートを生成する(S8005)。次に、管理サーバ200は、レビュー結果を反映させたCDPレポートを提示する(S8006)。
また、管理サーバ200は、温室効果ガスの排出に関連する情報を含む第1の情報と、事業主体の属性を示す第2の情報を取得し、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する評価基準に基づきレビュー結果を反映させたCDPレポートを生成するようにしてもよい。
このようなレビュー機能は以下のように構成される。
(1)レビュー機能は、CDPスコアが高い企業・団体(CDP質問書への回答作成に必要な知見やノウハウを蓄積している組織。例えば業、界トップ3の組織)が発行している環境レポートを本情報処理システムが読み込んで学習する。学習は、機械学習でもよい。
(2)レビュー機能は、本情報処理システムにユーザによる分析、回答を行う旨の指示情報の入力に基づき、読み込んだ環境レポートを分析するとともに、発行主体である企業・団体に適した回答案(環境レポート)を作成する。例えば、2022年度の回答(環境レポート)を機械学習し、2023年度の回答(環境レポート)の案文を作成する。
(3)レビュー機能は、報告主体である企業・団体が作成した回答を、CDPの評価基準(ガイダンスやスコアリング基準)に沿ってレビューする。また、レビュー機能は、CDPのスコアリングを予測する。CDPのスコアリングには、数値を評価する項目と文章を評価する項目があるため、主に本情報処理システムで文章をレビューして、高スコアと評価される文章をフィードバックする。
このような機能を備えることで、CDP質問書へ回答についての知見やノウハウが蓄積されていない企業・団体であっても、CDPスコアが高い企業・団体が発行した環境レポートを基にして、容易にCDP質問書に対する回答を作成することができる。また、レビュー機能により、報告主体である企業・団体が作成する回答のスコアを高めることができるようになる。
管理サーバ200の取得部250、計算部210、出力部240、生成部260、入力部220、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、レビュー機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目C20(P101)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を含む第1の環境レポートを取得する取得部(情報取得部)と、前記第1の環境レポートを分析する分析部と、分析結果に基づく(分析部により予測された)前記第1の環境レポートの評価を出力(フィードバック)する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。なお、取得部は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による環境指標に係る情報を含む第1の環境レポートを取得する取得部であってもよい。
[項目C21]
項目C20に記載の情報処理システムであって、前記分析部は、前記第1の環境レポートを評価基準(第2の事業主体の排出に関連する情報としてのCDPガイダンス、スコアリング基準)に基づき分析し、前記第1の環境レポートの評価(CDPスコア)を予測する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目C22]
項目C20に記載の情報処理システムであって、分析結果を反映した第2の環境レポート(レビュー結果を反映させたCDPレポート)を生成する情報生成部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目C23]
項目C20に記載の情報処理システムであって、前記取得部は、前記温室効果ガスの排出に関連する情報を含む第1の情報と、事業主体の属性を示す第2の情報を取得し、第1の事業主体に対応する前記第2の情報と一致又は類似する評価基準(第2の事業主体の排出に関連する情報としてのCDPガイダンス、スコアリング基準)に基づき第2の環境レポート(レビュー結果を反映させたCDPレポート)を生成する情報生成部と、前記第2の環境レポートを提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<環境指標テンプレート機能におけるグループ機能>>
次に、前述した第50機能にさらに適用可能な構成の一例を以下に詳述する。環境指標テンプレート機能におけるグループ機能は、前述した第1機能~第51機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を本実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、サプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量が算定されている。課題として、環境指標における温室効果ガスの排出状況を容易に算出することが求められている。本機能は、環境指標における温室効果ガスの排出状況を容易に算出することができる技術を提供することを目的とする。
環境指標テンプレート機能におけるグループ機能における管理サーバ200のソフトウェア構成は、第50機能の構成に加え、出力部240を構成する提示部を備える。以降、重複する内容を含むが各構成について説明する。なお、環境指標テンプレート機能におけるグループ機能は、第50機能以外の機能とも組み合わせることができる。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を少なくとも記憶する。第1の事業主体は、例えば、本社や親会社である。第2の事業主体は、例えば、本社以外の拠点や子会社、孫会社である。なお、拠点情報記憶部は、その他の機能で説明した記憶部と同様である。
記憶部230を構成する数値記憶部(活動量記憶部)は、第1の事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値、第1の事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値、第1の事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する第2の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値、第1の事業主体に係る対象品目のライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値、及び第1の事業主体の環境指標に係る数値を記憶可能な記憶部である。また、数値記憶部は、第2の事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値、第2の事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値、第2の事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置するその他事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値、第2の事業主体に係る対象品目のライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値、及び第2の事業主体の環境指標に係る数値を記憶可能な記憶部でもある。なお、活動量記憶部は、その他の機能で説明した記憶部と同様である。
実行部290を構成するテンプレート登録部は、環境指標に関連する情報が入力可能なテンプレートを登録して記憶する。テンプレート登録部は、第1のテンプレート登録部と第2のテンプレート登録部とを備える。第1のテンプレート登録部は、第1の事業主体により環境指標に関連する情報が入力可能な第1のテンプレートを登録するテンプレート登録部である。第2のテンプレート登録部は、第2の事業主体により環境指標に関連する情報が入力可能な第2のテンプレートを登録するテンプレート登録部である。環境指標に関連する情報は、第1の情報に含まれる情報であり、例えば、環境指標に係る活動項目や活動量や区分である。第1の情報は、例えば、排出に関連する情報が記載された排出レポート等であり、詳細は第3機能にて説明する。なお、排出レポートは、各事業主体が排出量を登録する際に使用するテンプレートでもある。なお、テンプレート登録部は、環境指標に関連する情報以外の情報であるスコープ1~3の情報やCFPの情報も入力することができる。なお、第1の事業主体(例えば、親会社)が登録した環境指標に関連する情報としての環境指標の名称や事業主体の名称(例えば、企業名や拠点名)や集計単位は、第2の事業主体(例えば、子会社)によって変更できないようになっている。このように親会社が作成したテンプレートが子会社によって変更できないようにすることで、子会社による不正なテンプレートの変更の抑止に繋げることができる。
出力部240を構成する提示部は、テンプレート登録部によって登録されたテンプレートを、所定の態様でユーザ端末100に提示する。提示部は、第1の提示部と第2の提示部とを備える。第1の提示部は、第1のテンプレート登録部によって登録された第1のテンプレートを、第1の態様又は第2の態様で提示する。第1の態様は、第1の事業主体である自社(自身)が作成して登録したテンプレートであることを示す態様であり、例えば、親会社のユーザ端末を使用して登録した第1のテンプレートに「自社」と表記して、親会社のユーザ端末100に提示する。第2の態様は、第1の態様とは異なる態様である。第2の態様は、第1の事業主体が作成して登録したテンプレートであるが、第1の事業主体以外の事業主体のユーザ端末100に提示する際に示す態様であり、例えば、親会社のユーザ端末を使用して登録した第1のテンプレートを、子会社のユーザ端末100で使用する場合、「自社以外」と表記して、子会社のユーザ端末100に提示する。なお、「自社以外」ではなく、「親会社」と提示するようにしてもよい。
第2の提示部は、第2のテンプレート登録部によって登録された第2のテンプレートを、第1の態様又は第2の態様で提示する。第1の態様は、第2の事業主体である自社(自身)が作成して登録したテンプレートであることを示す態様であり、例えば、子会社のユーザ端末を使用して登録した第2のテンプレートに「自社」と表記して、子会社のユーザ端末100に提示する。第2の態様は、第1の態様とは異なる態様である。第2の態様は、第2の事業主体が作成して登録したテンプレートであるが、第2の事業主体以外の事業主体のユーザ端末100に提示する際に示す態様であり、例えば、子会社のユーザ端末を使用して登録した第2のテンプレートを、親会社のユーザ端末100で使用する場合、「自社以外」と表記して、子会社のユーザ端末100に提示する。なお、「自社以外」ではなく、「子会社」と提示するようにしてもよい。
なお、第1の提示部で提示する第1の態様と、第2の提示部で提示する第1の態様とは、同じ態様であるが、第1の提示部で提示する第2の態様と、第2の提示部で提示する第2の態様とは、異なる態様とすることができる。第2の態様は、自身が作成、登録したものではないことを提示できればよいので、表示態様を主たる事業主体に対応した工夫した内容で提示することができる。
図81は、環境指標テンプレート機能におけるグループ機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を拠点情報記憶部に登録(記憶)する(S8101)。次に、管理サーバ200は、活動量を登録(記憶)する(S8102)。ここでの活動量の記憶は、スコープ1の活動量、スコープ2の活動量、スコープ3の活動量、CFPに係る活動量、環境指標に係る活動量のうち少なくとも一つの活動量を記憶すればよい。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体により各種情報が入力された第1のテンプレートを登録する(S8103)。次に、管理サーバ200は、第2の事業主体により各種情報が入力された第2のテンプレートを登録する(S8104)。次に、管理サーバ200は、登録された第1のテンプレートを、第1の態様又は第2の態様で提示する(S8105)。次に、管理サーバ200は、登録された第2のテンプレートを、第1の態様又は第2の態様で提示する(S8106)。
本情報処理システムは、表示設定部によって、親会社が設定した第1のテンプレートを、子会社のユーザ端末100で表示するか否かの表示の有無を設定することができる。この表示設定により、親会社が登録した第1のテンプレートを使用する必要がない子会社などにとっては、余計なテンプレートを表示させないようにすることができる。なお、子会社が作成した第2のテンプレートを親会社のユーザ端末100で表示しないようにすることもできる。
管理サーバ200の取得部250、計算部210、出力部240、生成部260、入力部220、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、レビュー機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AX7(P107)]
サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を少なくとも記憶する拠点情報記憶部と、前記第1の事業主体による直接的な温室効果ガス排出量に係る第1の活動(スコープ1)の数値、前記第1の事業主体による間接的な温室効果ガス排出量に係る第2の活動(スコープ2)の数値、前記第1の事業主体のサプライチェーンの上流又は下流に位置する前記第2の事業主体による温室効果ガス排出量に係る第3の活動(スコープ3)の数値、ライフサイクルの温室効果ガス排出量に係る第4の活動(CFP)の数値、及び前記第1の事業主体の環境指標に係る数値を記憶可能な数値記憶部(活動量記憶部)と、前記第1の事業主体により前記第1の事業主体の環境指標に係る数値を含む前記環境指標に関連する情報が入力可能な第1のテンプレートを登録する第1のテンプレート登録部と、前記第2の事業主体により前記第2の事業主体の環境指標に係る数値を含む前記環境指標に関連する情報が入力可能な第2のテンプレートを登録する第2のテンプレート登録部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AX8]
項目AX7に記載の情報処理システムであって、前記第1のテンプレート登録部によって登録された前記第1のテンプレートを、第1の態様又は当該第1の態様とは異なる第2の態様で提示する第1の提示部と、前記第2のテンプレート登録部によって登録された前記第2のテンプレートを、前記第1の態様又は前記第2の態様で提示する第2の提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AX9]
項目AX8に記載の情報処理システムであって、前記第1の事業主体に対して前記第1のテンプレートを提示する場合と前記第2の事業主体に対して前記第2のテンプレートを提示する場合とにおいて同じ態様で提示し、前記第1の事業主体に対して前記第2のテンプレートを提示する場合と前記第2の事業主体に対して前記第1のテンプレートを提示する場合とにおいて異なる態様で提示する、ことを特徴とする情報処理システム。
[項目AX10]
項目AX7に記載の情報処理システムであって、前記第1の活動の数値、前記第2の活動の数値、前記第3の活動の数値、及び前記環境指標に係る数値のいずれかの数値が記憶された場合、前記第1の活動、前記第2の活動及び/又は前記第3の活動に係る所定の分類と、前記環境指標に係る所定の項目と、を連関させて管理する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<活動量の入力強化機能>>
次に、前述した第29機能にさらに適用可能な構成の一例を以下に詳述する。活動量の入力強化機能は、前述した第1機能~第51機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を本実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかるという課題がある。本機能は、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができる技術を提供することを目的とする。
<システム概要>
本情報処理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本情報処理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。本情報処理システムでは、複数の活動からなる活動量について、入力を容易にして排出量を計算できるようにしている。
図3を用いて、活動量の入力強化機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、排出量記憶部)と、入力部220(活動量入力部、排出係数入力部)と、取得部250(排出係数取得部)と、計算部210(排出量計算部、集計部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、活動の種類及び活動に関する温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を対応付けて記憶する。排出係数記憶部は、その他の機能で説明した記憶部と同様である。
記憶部230を構成する分類記憶部は、活動の種類に対応付けて排出量を記憶することができる。分類記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。分類記憶部は、活動の種類と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを対応付けて記憶することができる。なお、活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。活動の種類は、算定対象の項目であり、例えば、木材常圧流動床ボイラー、コークス常圧流動床ボイラー、輸送の重量距離などである。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、その他の機能で説明した記憶部と同様である。
入力部220を構成する活動量入力部は、所定の活動に係る活動量の入力を受け付ける。例えば、活動の種類が輸送の重量距離の場合、輸送トンキロ数(t)の活動と、輸送距離(km)の活動とを演算した「物流により運んだ重量×距離(トンキロ)」の活動量の入力を受け付けるが、演算をしてから入力しなければならず、入力作業が煩雑である。ここで本機能においては、活動量が複数の活動からなる場合、それぞれの活動に係る値を入力可能に構成している。活動量が2つの場合、例えば、輸送トンキロ数(第1の活動)及び輸送距離(第2の活動)からなる場合、活動量入力部は、第1の活動入力枠に輸送トンキロ数に係る値と、第2の活動入力枠に輸送距離に係る値とを各々入力可能とする。活動量が3以上の活動からなる場合も各活動に係る値を入力可能としている。
活動量入力部は、活動量が輸送トンキロ数(第1の活動)及び輸送距離(第2の活動)からなる場合、活動量入力部は、輸送トンキロ数に係る値を固定値とし、輸送距離に係る値を変動値として入力可能とすることもできる。なお、輸送トンキロ数に係る値を変動値とし、輸送距離に係る値を固定値とすることもできる。活動量が3以上の活動からなる場合、一の活動又は複数の活動を固定値とし、それ以外の活動を変動値とすることができる。
なお、複数の活動量を一に纏めて入力することもできる。例えば、ユーザがユーザ端末100に表示された纏めボタンを押して操作することにより、第1の活動入力枠と第2の活動入力枠が一の活動入力枠に変更される。ユーザは、変更された一の活動入力枠に演算した「物流により運んだ重量×距離(トンキロ)」の活動量を入力することができる。また、第1の活動入力枠と第2の活動入力枠への入力を行い、その演算結果を一の活動入力枠に表示することができるようにしてもよい。
このように、本機能によると、相関もしくは関連している複数の活動における活動量を入力するときに、入力作業を容易にすることができる。例えば、同じ物量の荷物を積んだトラックが輸送距離の異なる拠点Aと拠点Bに荷物を輸送するケースにおける活動量の入力に有用となる。また、同じ拠点へ毎月輸送トン数が異なる荷物を輸送するケースにおける活動量の入力に有用となる。なお、輸送の重量距離という項目(種類)で相関もしくは関連している複数の活動における活動量を入力するときの例を示したが、これに限られず、その他の活動の項目(種類)であってもよい。
取得部250を構成する排出係数取得部は、活動の種類に関する排出係数を取得する。排出係数取得部は、その他の機能で説明した機能と同様である。
入力部220を構成する排出係数入力部は、排出係数の入力を受け付ける。排出係数入力部は、その他の機能で説明した機能と同様である。
計算部210を構成する排出量計算部は、排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する。排出量計算部は、その他の機能で説明した機能と同様である。
計算部210を構成する集計部は、排出量を集計する。集計部は、その他の機能で説明した機能と同様である。
図82は、活動量の入力強化機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、活動の種類及び活動に関する温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を対応付けて登録(記憶)する(S8201)。次に、管理サーバ200は、活動量が複数の活動からなる活動量であるか否かを判断する(S8202)。活動量が複数の活動からなる場合(S8202でYES)、管理サーバ200は、それぞれの活動に係る活動量の値を受け付ける(S8203)。一方、活動量が一の活動からなる場合(S8202でNO)、管理サーバ200は、一の活動に係る活動量の値を受け付ける(S8204)。次に、管理サーバ200は、活動量に係る活動の種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から取得する(S8205)。次に、管理サーバ200は、取得した排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する(S8206)。次に、管理サーバ200は、排出量記憶部に登録されている排出量を集計して出力する(S8207)。以上のようにして、複数の活動からなる活動量を容易に入力することができる。
管理サーバ200の入力部220と、取得部250と、計算部210と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
活動量の入力強化機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AC6(P108)]
活動の種類及び前記活動に関する温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を対応付けて記憶する記憶部(排出係数記憶部)と、前記活動の前記種類に対応する前記排出係数を前記記憶部から取得する取得部(排出係数取得部)と、前記排出係数及び活動量に基づいて前記排出量を計算する排出量計算部と、前記活動量が複数の前記活動からなる場合に、それぞれの前記活動に係る値を入力可能な入力部(活動量入力部)と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AC7]
項目AC6に記載の情報処理システムであって、前記活動量が少なくとも第1の活動及び第2の活動からなる場合、前記入力部は、前記第1の活動に係る値を固定値とし、前記第2の活動に係る値を変動値として入力可能とすること、を特徴とする情報処理システム。
<<企業グループ機能(第52機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第51機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第52機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。自社のための排出量の計算をしつつ、他社のために排出量の計算を行うことがあるところ、他社のための排出量計算に用いる排出係数などが異なることがある。第52機能は、他社であっても自社以外の排出係数を利用できる技術を提供することを目的とする。また、グループ内、企業グループ内で活動量や排出係数を自由に使用できるようにする。
図3を用いて、第52機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(排出係数記憶部、ユーザ情報記憶部、グループ記憶部、グループ設定情報記憶部、為替レート記憶部)と、実行部290(認証処理部、管理部、活動量変換部)と、入力部220(受付部)と、取得部250(排出係数取得部)と、計算部210(排出量計算部)と、生成部260(報告書作成部)と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、第1の事業主体(例えば、第1のグループとしての親会社)に係る温室効果ガスの第1の排出量の計算に用いる第1の排出係数(例えば、親会社の排出係数)を記憶する第1の排出係数記憶部である。排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数に関する情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数情報は、排出係数の種類ごとに記憶することができる。排出係数情報には、排出係数の種類と、活動量の種類と、排出係数とが含まれうる。排出係数の種類とは、一次データ又は二次データの区別を含むことができる。一次データは、事業者が自らの責任で収集するデータである。二次データは、産業平均の原単位データベースや業界が標準としているデータである。一次データについては、排出係数の種類として、一次データである旨とともに、事業者を特定する情報が含まれるものとする。二次データについては、排出係数の種類として、データを集計した主体や年次などを含めることができる。活動量の種類は、例えば、商品の数の活動量の場合商品とすることができ、使用したガソリンの量の場合ガソリンの種類とすることができる。排出係数記憶部は、後述するグループ設定情報記憶部が記憶する情報を記憶するようにしてもよい。
記憶部230を構成するユーザ情報記憶部は、ユーザに関する情報(以下、ユーザ情報という。)を記憶する。ユーザ情報には、ユーザを特定するユーザIDと、ユーザが所属する企業(第1のグループ)を特定する企業ID(第1のグループID)と、認証情報が含まれうる。認証情報は、例えば、パスワードや公開鍵、電子証明書などとすることができる。第1のグループは、例えば、親会社である。グループは、一の企業、一の会社だけではなく、複数の企業、複数の会社をも含む名称である。
記憶部230を構成するグループ記憶部は、ユーザが所属する企業とは異なるグループ(第2のグループ、以下単に「グループ」と称する。)に関する情報(以下、グループ情報という。)を記憶する。グループ情報には、グループを特定するグループID(第2のグループID、以下単に「グループID」という。)と、当該グループに所属するユーザを特定するユーザIDとが含まれうる。第2のグループは、例えば、連結子会社や持分法適用会社を含む子会社や孫会社である。
記憶部230を構成するグループ設定情報記憶部は、第1の事業主体に関係する第2の事業主体(例えば、第2のグループとしての子会社)に係る第2の排出量の計算に用いる第2の排出係数(例えば、子会社での計算用に用いられる親会社の排出係数)を記憶する第2の排出係数記憶部である。グループ設定情報記憶部は、グループに関する設定情報を記憶する。グループ設定情報記憶部は、グループを示すグループIDに対応付けて、当該グループに係る排出量の計算に用いる排出係数や排出係数の種類を記憶することができる(排出係数テーブル)。グループ設定情報記憶部は、グループIDに対応付けて、当該グループに係る排出量の計算に用いる排出係数や活動量の種類を記憶することができる(活動量テーブル)。すなわち、ユーザが入力する活動量の中でも、当該グループに関する排出量の計算に用いるか否かを設定することができる。例えば、自動車について、自社が所有する場合にのみその排出量を集計する場合、自社所有の車両に係るガソリン消費量などの排出量を計算に用いること、あるいは、他社所有の車両に係るガソリン消費量などの排出量を計算に用いないことを設定することができる。活動量テーブルには、排出量の計算に用いる活動量についての条件を設けてもよい。条件を満たす活動量のみを排出量の計算に用い、又は排出量の計算から排除することができる。グループ設定情報記憶部は、グループIDに対応付けて、当該グループに係る排出量の報告書に含める項目を記憶することができる(報告書項目テーブル)。グループ設定情報記憶部は、グループIDに対応付けて、当該グループに係る排出量の報告書のための集計期間を記憶することができる(集計期間テーブル)。集計期間は、例えば、年度の開始月と終了月により設定することができる。なお、グループ設定情報記憶部の記憶以外の機能は実行部290が実行することができる。
為替レート記憶部は、採用する為替レートを記憶する。為替レート記憶部は、グループごとに為替レートを記憶することができる。為替レート記憶部は、グループIDに対応付けて、当該グループの排出量の計算に用いるための為替レートを記憶することができる。
<機能部>
実行部290を構成する認証処理部は、ユーザの認証を行う。認証処理部は、企業IDに基づいてユーザの認証を行うことができる。認証処理部は、例えば、企業IDと、パスワードや秘密鍵で暗号化された情報などの認証情報の入力をユーザ端末100から受信し、受信した企業IDに対応するユーザ情報の認証情報と、受信した認証情報とに基づいてユーザの認証を行うことができる。例えば、受信したパスワードとユーザ情報のパスワードが一致するか否かによりユーザを認証したり、秘密鍵で暗号化された情報を、ユーザ情報の公開鍵で復号できるか否かによりユーザを認証したりすることができる。
入力部220を構成する受付部は、ユーザから活動量の入力を受け付ける。受付部は、例えば、ユーザから第2の事業主体に係る活動量の入力を受け付ける。受付部は、グループID(第2のグループID)の指定とともに活動量の入力を受け付けることができる。
取得部250を構成する排出係数取得部は、排出量の計算に用いる排出係数を取得する。例えば、受け付けた第2の事業主体に係る活動量に対応する第2の排出係数を取得する。排出係数取得部は、指定されたグループに対応する排出係数の種類をグループ設定情報記憶部から取得し、取得した排出係数の種類及び受け付けた活動量の種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から取得することができる。なお、取得する前にユーザが入力した活動量に対応する排出係数の中でも、当該グループに関する排出量の計算に用いるか否かを判断して設定することができる。この判断と設定は、実行部290が実行することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する。例えば、活動量に第1の排出係数と同じ値である第2の排出係数を乗じて排出量を計算する。排出量計算部は、グループ設定情報からグループIDに対応する活動量の種類(又は条件)を取得し、取得した活動量の種類に対応する活動量(又は条件を満たす若しくは満たさない活動量)に、排出係数を乗じて排出量を計算することができる。また、排出量計算部は、グループ設定情報記憶部からグループIDに対応する項目を取得し、取得した項目ごとに排出量を集計することができる。排出量計算部は、グループ設定情報記憶部からグループIDに対応する集計期間を取得し、集計期間に対応する活動量に基づいて計算された排出量を集計することができる。
実行部290を構成する管理部は、第1の排出係数を第2の排出係数として管理する。これをデータ連結機能と呼ぶ。管理とは、親会社が展開した第1の排出係数の閲覧(確認)と使用(利用)である。管理部は、第1の事業主体と第2の事業主体との間にグループ会社などの関係があるとき、第1の事業主体が使用している第1の排出係数を第2の事業主体においても閲覧(確認)可能とするとともに、使用可能とする。第52機能では、管理部は排出係数を管理する例を示すが、親会社が使用する活動量や排出量、その他環境に関する情報を子会社や孫会社が共有して使用可能となるよう管理するようにしてもよい。
実行部290を構成する活動量変換部は、活動量が外国通貨単位で表されている場合に、自国通貨単位に変換する。活動量変換部は、指定されたグループIDに対応する為替レートを為替レート記憶部から読み出し、読み出した為替レートと、受け付けた活動量に基づいて(例えば、活動量に為替レートを乗じて)自国通貨単位の活動量を算出することができる。
生成部260を構成する報告書作成部は、排出量の報告書を作成する。報告書作成部は、排出量計算部が集計した項目ごとの排出量を記入した報告書を作成することができる。
図83は、企業グループ機能の動作2を説明する図である。管理サーバ200は、第1の事業主体に係る排出量の計算に用いる第1の排出係数を第1の排出係数記憶部に登録(記憶)する(S8301)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に関係する第2の事業主体に係る排出量の計算に用いる第2の排出係数を第2の排出係数記憶部に登録(記憶)する(S8302)。次に、管理サーバ200は、第2の事業主体のユーザから第2の事業主体に係る活動量の入力を受け付ける(S8303)。次に、管理サーバ200は、S8303で受け付けた活動量に対応する第2の排出係数を取得する(S8304)。次に、管理サーバ200は、活動量に第2の排出係数を乗じて排出量を計算する(S8305)。次に、管理サーバ200は、第1の排出係数を第2の排出係数として管理する(S8306)。なお、S8306は、これよりも前にステップで実行するようにしてもよい。
以上のようにして、本情報処理システムによれば、第1の事業主体に関係する第2の事業主体が、第1の事業主体に係る排出量の計算に用いる第1の排出係数を用いて、排出量を計算することができる。第1の事業主体の他社に該当する第2の事業主体であっても自社以外の第1の事業主体の排出係数を利用することができる。
図84は、企業グループ機能の動作3を説明する図である。管理サーバ200は、ユーザからグループIDの指定を受け付け(S8401)、受け付けたグループIDに対応する排出係数の種類をグループ設定情報記憶部から取得し、取得した排出係数の種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から取得する(S8402)。管理サーバ200は、ユーザから活動量の入力を受け付け(S8403)、グループIDに対応する活動量の種類をグループ設定情報記憶部から取得し、受け付けた活動量のうち、取得した活動量の種類に対応するものに絞り込み(S8404)、活動量に対応する排出係数を絞り込み(S8405)、絞り込んだ活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する(S8406)。管理サーバ200は、グループIDに対応する報告書の項目をグループ設定情報記憶部から取得し(S8407)、取得した項目について活動量を集計し(S8408)、集計した項目ごとの活動量を記入した報告書を作成する(S8409)。
以上のようにして、本情報処理システムによれば、任意のグループごとに設定した、使用する排出係数、及び使用する活動量に応じて排出量を計算することができる。また、任意のグループごとに設定した、集計する項目に応じて排出量を集計し、報告書を作成することができる。
なお、グループ内での取引を考慮して温室効果ガスの排出量を計算することもできる。このように計算するため排出量計算部は、GHGプロトコルに係るスコープ3の排出量に関して、グループに所属する企業間での取引について排出量を集計しない。また、グループ記憶部は、グループIDに対応付けて、当該グループに所属する企業を示す企業IDを記憶することができる。また、受付部は、活動量の入力を受け付けるにあたり、販売元の企業を特定する情報と、販売先の企業を特定する情報とともに活動量を受け付ける。また、グループ設定情報記憶部は、報告書の項目に関して、計算に用いる活動量の種類に対する条件を記憶することができる。また、グループ設定情報記憶部は、例えば、スコープ3の排出量に関して、販売元及び販売先の企業の両方が当該グループに所属しないことを条件として記憶することができる。また、排出量計算部は、報告書の項目に関し、グループ設定上オフ記憶部を参照して、条件にマッチする排出量のみを集計することができる。例えば、排出量計算部は、項目ごとの排出量の集計時に、販売元及び販売先の企業の両方が当該グループに所属している活動量に基づいて計算された排出量については、集計に用いないようにすることができる。
第1のグループと第2のグループを構成する事業主体は、親会社、子会社、孫会社である。子会社、孫会社は、連結子会社や持分法適用会社を含む。企業グループ機能では第1のグループと第2のグループを構成する事業主体を企業グループとしている。
親会社、子会社、孫会社などの各会社のアカウントは独立している。そのため、各社は、独立して自社のアカウントを管理することができる。さらに、各社は独立して自社にて、データ入力、拠点の設定、ユーザ設定等をすることができる。さらにまた、各社は、出資比率を設定することができる。
企業グループは、管理部が備えるデータ連結機能を備える。データ連結機能は、親会社アカウント(第1のグループが有するアカウント)がグループ各社のアカウント(第2のグループが有するアカウント)を排出係数などのデータの提供先として連結、連携している。また、データ連結機能は、親会社アカウント内の拠点に対してグループ各社を割り当てることができる。また、データ連結機能は、親会社アカウントが決めたルールに沿ってグループ各社のデータを扱うことができる。ルールは、例えば、親会社が使用する排出係数を子会社で使用すること、親会社が決めた項目を入力すること、親会社が決めた後述する申請フォームを使用すること、親会社が決めたテンプレートを使用することなどである。なお、子会社同士、子会社と孫会社同士は、この親会社のルールとしての制限を受けることなく、データなどを共有することができる。このようにすることで親会社のルールで縛られることなく、干渉されることなく算定を行うことができる。
親会社が備える機能は、親会社がグループを作成し、各社(子会社など)を招待することができる機能である。親会社は、グループ内で用いる排出係数や環境指標の区分等を各社に展開(各社で確認)することができる。展開された排出係数等は孫会社以降も含む全ての会社で利用(使用)できる。また、親会社は、グループ内の各社の入力データを集計することができる。この集計において、必要に応じて出資比率を加味することができる。さらに、親会社は、グループ内での稟議申請をすることができ、その稟議の承認経路を設定することができる。なお、子会社は親会社が設定した承認経路を修正や変更することができない。さらにまた、親会社は、グループ各社の入力データを参照・集計することができる。グループでの申請・承認や出資比率を加味した参照・集計も可能である。なお、子会社が孫会社の入力データを参照・集計することができるようにしてもよい。子会社、孫会社間での申請・承認や出資比率を加味した集計も可能である。
管理者権限を有するユーザであるグループ管理者(管理者とも称する)は、グループ構造や各社展開マスタの編集、各社データの閲覧が可能である。管理者権限を有していないユーザであるグループ閲覧者は、グループ構造や各社展開マスタ、各社データ閲覧が可能である。子会社内のユーザは、親会社が展開した排出係数等の閲覧と利用が可能である。報告書の出力時には対象ガイドラインが定める組織境界基準(グループ算定の方法論)に合わせ、出資比率等を加味した算定が可能である。
管理サーバ200の実行部290と、実行部290と、入力部220と、取得部250と、計算部210と、生成部260を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
第52機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AZ1(P075)]
第1の事業主体(第1のグループとしての親会社)に係る温室効果ガスの第1の排出量の計算に用いる第1の排出係数(親会社の排出係数)を記憶する第1の排出係数記憶部(排出係数記憶部)と、前記第1の事業主体に関係する第2の事業主体(第2のグループとしての子会社)に係る温室効果ガスの第2の排出量の計算に用いる第2の排出係数(子会社での計算用に用いられる親会社の排出係数)を記憶する第2の排出係数記憶部(グループ設定情報記憶部)と、前記第2の事業主体のユーザから前記第2の事業主体に係る活動量の入力を受け付ける受付部と、受け付けた前記活動量に対応する前記第2の排出係数を取得する排出係数取得部と、前記活動量に前記第2の排出係数を乗じて前記第2の排出量を計算する排出量計算部と、前記第1の排出係数を前記第2の排出係数として管理(親会社が展開した排出係数等の閲覧と利用)する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AZ2]
温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を前記排出係数の種類ごとに記憶する排出係数記憶部と、ユーザを特定するユーザID及び前記ユーザが所属する第1のグループを特定する第1のグループIDを記憶するユーザ情報記憶部と、前記第1のグループIDに基づいて前記ユーザの認証を行う認証処理部と、前記第1のグループとは異なる第2のグループを特定する第2のグループIDに対応付けて、前記第2のグループに所属する前記ユーザを示す前記ユーザIDを記憶するグループ記憶部と、前記第2のグループIDに対応付けて、前記第2のグループに係る前記排出量の計算に用いる前記排出係数の種類を記憶するグループ設定情報記憶部と、前記ユーザから前記第2のグループID及び活動量の入力を受け付ける受付部と、前記グループ設定情報記憶部及び前記排出係数記憶部から、受け付けた前記第2のグループIDに対応する前記排出係数の前記排出係数の種類及び前記排出係数の種類に対応する前記排出係数を取得する排出係数取得部と、前記活動量に前記排出係数を乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AZ3]
項目AZ2に記載の情報処理システムであって、前記第2のグループIDに対応付けて前記為替レートを記憶する為替レート記憶部と、前記活動量が外国通貨単位で表されている場合に、前記第2のグループIDに対応する前記為替レートを前記為替レート記憶部から読み出し、読み出した前記為替レート及び前記活動量に基づいて自国通貨単位に前記活動量を変換する活動量変換部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AZ4]
項目AZ2に記載の情報処理システムであって、前記グループ設定情報記憶部は、前記第2のグループIDに対応付けて、前記第2のグループに係る前記排出量の計算に用いる前記活動量の種類を記憶し、前記排出量計算部は、前記グループ設定情報から前記第2のグループIDに対応する前記活動量の種類を取得し、取得した前記活動量の種類に対応する前記活動量に、前記排出係数を乗じて前記排出量を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AZ5]
項目AZ2に記載の情報処理システムであって、前記グループ設定情報記憶部は、前記第2のグループIDに対応付けて、前記排出量の報告書に含める項目を記憶し、前記排出量計算部は、前記グループ設定情報記憶部から前記第2のグループIDに対応する前記項目を取得し、取得した前記項目ごとに前記排出量を集計すること、を特徴とする情報処理システム。
<<企業グループ申請機能>>
次に、前述した企業グループ機能を用いた機能である企業グループ申請機能について説明する。この企業グループ申請機能は、前述した第1機能~第52機能の実施形態と組み合わせることができる。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められている。企業グループ申請機能は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。また、企業グループ申請機能は、親会社によりグループ全体のデータ収集、データチェック、審査、開示までの一連の流れを管理するシステムを提供することも目的としている。対象となるデータは、GHG排出量をはじめとするデータ、環境指標に関するデータであり、これらのデータは、グループを構成する企業間を跨いで参照、確認、報告、承認できるようになっている。
事業主体としての事業者は、情報処理システムを使用して、GHG排出量や環境指標を算定して管理している。複数の企業で構成されるグループ企業においては、グループ企業を構成する各会社、各企業がそれぞれGHG排出量や環境指標に関するデータを算定している。グループ企業を構成している子会社や孫会社には、親会社の干渉を受けずに独自にGHG排出量や環境指標に関するデータを算定し、その結果を親会社に報告したいという要望がある。一方、親会社には、子会社や孫会社が独自に算定したGHG排出量や環境指標に関するデータの中から、自社にとって必要な粒度で収集したい(報告してもらいたい)という要望がある。また、単月のデータだけではなく、指定する期間分のデータを収集したい(報告してもらいたい)という要望がある。従来のシステムでは、このような要望をすべて実現することが困難であった。また、GHG排出量の算定結果を、グループ企業を構成する企業間を跨いで報告することができないという課題もある。
企業グループ申請機能は、前述した実施形態の企業グループ機能を用いることを前提とした機能である。企業グループ機能は、親会社、子会社及び孫会社がそれぞれGHG排出量の算定・可視化システムを利用するためのアカウントを独立して保有し、親会社、子会社及び孫会社が独立してGHG排出量を算定するための機能である。
企業グループ申請機能としては、以下のとおりである。
(1)親会社アカウントが決めたルール(タグ、環境指標の区分、承認経路など)に沿ってグループ各社がデータを扱う。
(2)グループ各社は、独立して自社アカウントを管理する。
(3)親会社、子会社及び孫会社内で排出係数を共通して扱うように管理する。
(4)出資比率を考慮したデータ収集やグループ内の申請・承認が可能である。
企業グループの管理方法としては、以下のとおりである。
(1)親会社、子会社及び孫会社は、出資比率や会計上の区分とセットで階層構造にて管理される。
(2)親会社から子会社や孫会社に対して招待を送る。招待を受けた子会社や孫会社はグループに追加される。
企業グループ申請機能は、<データ収集機能>と<ワークフロー機能>で構成される。
<データ収集機能>
データ収集機能は、親会社による企業グループ全体のデータを収集する機能である。
(1)親会社が生成部を用いて、収集対象項目を指定した申請フォームを作成する。具体的には、親会社が項目設定部を用いて[タイトル]、[説明]、[収集開始年月]、[収集終了年月]、[公開/非公開]、[収集対象データ(データカテゴリ)]を設定(指定)し、生成部を用いて申請フォームを作成する。
申請フォームには、合計数、前年同期比の増減値(+●kl/-●kl)が表記され、また増減理由を付記する欄やその他コメントを付記する欄が設けられている。
[収集対象データ(データカテゴリ)]を指定するときに、収集対象データ(データカテゴリ)ごとに異常検知部(差分検知部)を設定することができる。
異常検知部の異常値設定部により、以下の例のように、軽油や廃油といった収集対象項目ごとに異なる値(設定値、差分値)を設定することができる。また、前年同月比、前月比、前週比、所定期間(何時から何時までを指定した期間、複数日や複数月や複数年でも可)比などを設定することができる。
〔軽油〕の場合は、前年同月比30%増加/減少でアラートする。
〔廃油〕の場合は、前年同月比5%増加/減少でアラートする。
(2)申請フォームが孫会社や子会社に出力(公開)される。全社共通の申請フォームでもよいし、会社ごとに異なる申請フォームを公開するようにしてもよい。期限が迫っている申請フォームを強調表示(通常は白枠とし、期限●日前になると赤枠へ変化)するようにしてもよい。
(3)孫会社や子会社は、自らが有している算定データを親会社が指定した期限までに申請フォームへ入力する。算定データを入力した際、差分検知部により、差分検知ルールとしての前年同月比●●%増加/減少している場合にはアラートを通知し、差分理由を入力させる。申請フォーム入力完了後、提出前チェックリストを表示する。提出前チェックリストの質問項目や質問内容は親会社が自由に設定することができる。孫会社や子会社がシステム内で管理している算定データの中から「軽油」「LNG」「廃油」というキーワードを基にして、AIの処理で自動的に算定データが申請フォームに集約(入力)されるようにしてもよい。
また、データ収集機能は、以下のように構成される。
(1)親会社の方で、収集対象項目〔軽油〕〔LNG〕〔廃油〕を指定した申請フォームを作成する。
(2)申請フォームが孫会社や子会社に出力(公開)される。このとき、出力部によって、孫会社や子会社にデータ収集依頼が公開されたことが通知される。通知の方法は、孫会社や子会社がシステムにログインしたときに通知されるようにしてもよいし、e-mailアドレスに通知メールが届くようにしてもよい。
(3)孫会社や子会社は、親会社が指定した期限までに自社で管理している小項目の算定データを、大項目の算定データに纏めて申請フォームへ入力する。
具体的には、以下に示す<入力側>の小項目を、以下に示す申請フォームの<申請側>の大項目に含ませることで、細かいデータから大きなデータに粒度を変更して申請する。なお、<申請側>の大項目は、子会社や孫会社が設定するのではなく、親会社が大項目設定部を用いて設定する。
<入力側:GHG排出>
(1)〔軽油 常圧流動床ボイラー〕
(2)〔軽油 加圧流動床ボイラー〕
(3)〔軽油 上記以外のボイラー〕
(4)〔LNG 燃焼機器指定なし〕
<入力側:環境指標(廃棄物)>
(5)〔廃油 無害 再利用〕
(6)〔廃油 無害 売却〕
<申請側:「軽油」領域>
<申請側:「LNG」領域>
<申請側:「廃油」領域>
なお、<申請側:「軽油」領域>には、(1)〔軽油 常圧流動床ボイラー〕、(2)〔軽油 加圧流動床ボイラー〕、(3)〔軽油 上記以外のボイラー〕の算定データを入力する。また、<申請側:「LNG」領域>には、(4)〔LNG 燃焼機器指定なし〕の算定データを入力する。さらに、<申請側:「廃油」領域>には、(5)〔廃油 無害 再利用〕、(6)〔廃油 無害 売却〕の算定データを入力する。
大項目の「軽油」領域と「LNG」領域と「廃油」領域のそれぞれに入力された算定データは、収集項目ごとに集約されて合計量が集計されるよう構成されている。例えば、「軽油」領域では<軽油 計●●kl>と表示される。さらに、大項目には<前年同月比+●●kl>と前年同月比の値も表示される。また、大項目には、前年同期比の増減幅が一定数以上となったときに、その理由を付記するようになっている。大項目にこれらの情報を含ませて表示することで、親会社が承認の際に大項目に含ませた合計量や前年同月比、その理由を確認するだけで容易に承認、否認ができるようになる。
このように申請側では集約されたデータに粒度を変更して申請することができるので、親会社は承認に不要な細かいデータを確認することなく承認することができ、承認に係る工数を減少させることができる。
<ワークフロー機能>
ワークフロー機能は、データ収集~受入(データチェック)~審査~開示の一連の流れを管理する機能である。データ収集は孫会社が行い、受入は子会社が行い、審査は親会社が行い、審査が完了した場合、各会社へ開示される。
ワークフロー機能の概要を以下に示す。
(1)企業グループを構成する複数企業間をつないで(跨って)算定データを申請/承認する。
(2)親会社が決めた申請経路に従って、孫会社→子会社→親会社へと算定データが流れていく。申請経路を企業単位で設定し、企業グループを構成する企業ごとに申請経路を割り当てる。
(3)子会社-孫会社間において、子会社が孫会社から申請された算定データの承認者を承認者設定部で自由に設定して決めることができる。
(4)孫会社/子会社が算定データをワークフロー申請した時点で、申請した算定データデータロックがかかる。途中で算定データが変更されないようにするため。
(5)適宜コメント(申請全体に関するコメントや算定データ詳細に関するコメント)を入力できる。
(6)ワークフロー申請後、申請者と承認者との間において、ワークフロー上で適宜コメントのやり取りができる。
下請会社(自社資本と競合他社資本が入っている会社)にデータ収集を依頼するケースでは、収集した算定データを出資比率で按分する。もしくは、収集する前に収集対象項目を出資比率で按分しておく。孫会社や子会社にとって親会社が二以上あるケースを想定すると、例えば、一の親会社が親会社1、もう一の親会社が親会社2である。収集対象項目の単位で、開示可/開示付加を設定する。親会社1には開示可で親会社2には開示付加などに設定することができる。
次に、企業グループ申請機能の操作手順を説明する。親会社の操作手順は、(1)事前設定、(2)申請フォーム作成・公開、(3)承認となっている。
(1)事前設定は以下の通りである。
(1-1)承認経路(申請経路)を設定
(1-2)グループ内の各企業に経路を割当
(1-3)差分検知ルールの設定
(1-4)差分理由回答のマスタ(選択肢)設定
(2)申請フォーム作成・公開は以下の通りである。
(2-1)収集したいデータの内容を申請フォーム上で定義
(2-2)GHG排出は活動マスタ、環境指標は区分を指定
(2-3)申請フォームの公開によって子会社が申請可能な状態とする
(3)承認は、以下の通りである。
(3-1)子会社が申請した申請フォームを確認して承認
子会社の操作手順は、(1)申請の作成、(2)集計・差分理由の記載、(3)申請となっている。
(1)申請の作成は以下の通りである。
(1-1)社内ルールに沿ってデータ入力を進める
(1-2)申請タイミングが来たら申請を新規作成
(1-3)申請対象の親会社が作成した申請フォームと拠点を選択
(2)集計・差分理由の記載は以下の通りである。
(2-1)フォームの指定に沿って自動でデータが集計される
(2-2)差分検知ルールに引っかかるとアラートが表示され、差分理由の記入またはデータ修正が必須となる
(2-3)全ての拠点・活動分確認と記入を実施する
(3)申請は、以下の通りである。
(3-1)アラート表示がなくなれば申請可能
(3-2)コメントを通じて承認企業とやりとりが可能
次に、図3を用いて、企業グループ申請機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、記憶部230(拠点情報記憶部)と、実行部290(申請フォーム登録部、項目設定部、承認者設定部、グループ設定部、期間設定部、異常値設定部、申請経路設定部、申請部、承認部、管理部)と、取得部250(情報収集部)と、生成部260(申請フォーム生成部)と、入力部220(受付部)と、出力部240と、を備える。なお、企業グループ申請機能は、企業グループ機能やその他の機能で説明した機能も備えている。
記憶部230を構成する拠点情報記憶部は、サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を少なくとも記憶する。拠点情報記憶部は、その他の機能で説明した拠点情報記憶部と同様である。
実行部290を構成する申請フォーム登録部は、環境に係る情報を入力可能な所定の項目を設定可能な申請フォームを登録する。この申請フォームは、生成部で生成した申請フォームである。
実行部290を構成する項目設定部は、所定の項目を設定する。項目設定部は、第1の事業主体による操作に基づき作動する。なお、所定の項目は、第1の事業主体により設定可能である一方、第2の事業主体により設定不可能である。
実行部290を構成する承認者設定部は、所定の項目に入力された環境に係る情報を確認して承認する承認者を設定する。承認者設定部は、第1の事業主体による操作に基づき作動する。
実行部290を構成するグループ設定部は、第1の事業主体(親会社)と、第2の事業主体(子会社)とからなる事業主体群をグループとして設定する。
実行部290を構成する期間設定部は、第2の事業主体により環境に係る情報を入力する期間を設定する。
実行部290を構成する異常値設定部は、異常値の範囲を設定する。
実行部290を構成する申請経路設定部は、第1の事業主体により申請経路を設定する。
実行部290を構成する申請部は、複数の事業主体を跨いで環境に係る情報を申請する。申請部は、第1の事業主体が生成した申請フォームを用いて申請を行う。申請部は、第1の事業主体が生成した申請フォームのうち、企業グループのアカウントが設定されている申請フォームを用いて申請を行う。申請部は、第2の事業主体による操作に基づき作動する。申請部は、第2の事業主体により環境に係る情報が入力された申請フォームを第1の事業主体に申請(出力する)。出力部が出力するようにしてもよい。
実行部290を構成する承認部は、第2の事業主体により申請された申請フォームを第1の事業主体が承認する(親会社が承認する第1の承認部)。承認部は、第2の事業主体(孫会社)により申請された申請フォームを第2の事業主体(子会社)が承認する(子会社が承認する第2の承認部)。
実行部290を構成する管理部は、企業グループのアカウントが設定されている申請フォームを、企業グループのアカウントが設定されていない第2の事業主体には出力しないように制限する。管理部は、取得部によるデータ収集~分析部による受入(データチェック)~分析部による審査~出力部による開示の一連の流れを管理する。管理部は、第2の事業主体により申請フォームが申請された場合(申請タイミングで)、申請フォームに入力された環境に係る情報の編集ができないように情報をロック(編集不可に管理)する。管理部は、第1の事業主体により申請フォームが差し戻された場合(差戻しタイミング以降で)、申請フォームに入力された環境に係る情報の編集ができるように情報のロックを解除する。管理部は、所定の項目の一部又は全部をグループの一部の事業主体に出力(開示)しないように制限することができる。管理部は、環境に係る情報の一部又は全部をグループの一部の事業主体に出力(開示)しないように制限することができる。
取得部250を構成する情報収集部は、第1の事業主体(親会社)により、第2の事業主体を含むグループ(企業グループ全体)の環境に係る情報を取得(収集)する。
生成部260を構成する申請フォーム生成部は、環境に係る情報を入力可能な所定の項目を設定可能な申請フォームを生成する。申請フォームの生成の権限は、第1の事業主体が有しているが、第2の事業主体は有していない。
入力部220を構成する受付部は、環境に係る情報を受け付ける。受付部は、第2の事業主体による入力操作に基づき作動する。入力部220は、第2の事業主体によって、申請フォームの環境に係る情報に関する第2のコメントを入力可能(受付可能)とする。入力部220は、第1の事業主体によって、申請フォームの第2の事業主体により入力された環境に係る情報に関する第1のコメントを入力可能(受付可能)とする。
出力部240は、第1の事業主体が生成した申請フォームのうち、企業グループのアカウントが設定されている申請フォームを第2の事業主体に出力する。出力部240は、第1の期間における環境に係る情報を示す値を出力する。出力部240は、第1の期間よりも後の期間である第2の期間における環境に係る情報を示す値を出力する。出力部240は、第1の期間と第2の期間における環境に係る情報の差(比率でも可)を示す値を出力する。出力部240は、第1の期間と第2の期間における環境に係る情報の差(比率でも可)が異常値の範囲を超えた場合に異常である旨を出力する。出力部240は、関連する事業主体(親会社、子会社、孫会社などからなるグループ会社)に対して、共通の申請フォームを出力するできる。出力部240は、関連する事業主体(親会社、子会社、孫会社などからなるグループ会社)に対して、異なる申請フォームを出力することができる。出力部240は、期間設定部で設定された期間に基づき(例えば、設定された期限の3日前になったタイミングで)申請フォームに所定のエフェクトやアラート(警告)を付して表示出力する。出力部240は、通知メールを用いて出力することもできる。出力部240は、環境に係る情報を入力可能な所定の項目の全ての項目に環境に係る情報が入力された場合、提出前チェックリストを表示出力する。出力部240は、環境に係る情報を入力可能な所定の項目の全ての項目に環境に係る情報が入力されていない場合は、提出前チェックリストを表示出力しないように制限する。なお、管理部が制限するようにしてもよい。出力部240は、第2の事業主体により申請フォームが申請された場合(申請タイミングの後のタイミングで)、第1のコメントを第2の事業主体へ出力可能である。出力部240は、第2の事業主体により申請フォームが申請された場合(申請タイミングの後のタイミングで)、第2のコメントを第1の事業主体へ出力可能である。第1のコメントと第2のコメントは、ワークフロー上で入力、出力が可能である。第1のコメントと第2のコメントは、申請フォームの大項目に対して入力、出力が可能である。
図85は、企業グループ申請機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を拠点情報記憶部に登録(記憶)する(S8501)。次に、管理サーバ200は、環境に係る情報を入力可能な所定の項目を設定可能な申請フォームを登録する(S8502)。次に、管理サーバ200は、所定の項目の設定を受け付ける(S8503)。管理サーバ200は、所定の項目の設定を受け付ける際、第2の事業主体による設定ができないように制限する(S8504)。所定の項目は第1の事業主体により設定可能である一方、第2の事業主体により設定不可能である。次に、管理サーバ200は、環境に係る情報を受け付ける(S8505)。次に、管理サーバ200は、所定の項目に入力された環境に係る情報を確認して承認する承認者を受け付ける(S8506)。
以上のようにして、本情報処理システムによれば、第1の事業主体のルールに基づいた申請フォームで各種データを確認して承認することができるので、承認の工数を削減することができる。
管理サーバ200の実行部290と、取得部250と、生成部260と、入力部220と、出力部240を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
企業グループ申請機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AZ6(P099)]
グループを構成する複数の事業主体の拠点情報を記憶する記憶部(拠点情報記憶部)と、環境に係る情報を入力する申請フォームを登録する申請フォーム登録部と、前記申請フォームの所定の項目を設定可能な項目設定部と、前記複数の事業主体を跨いで前記環境に係る情報を申請可能な申請経路設定部と、前記所定の項目は、前記複数の事業主体のうち一方の事業主体により設定可能であり、前記複数の事業主体のうち他方の事業主体により設定不可能であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AZ7(データ収集機能)]
サプライチェーンを構成する第1の事業主体および第2の事業主体の拠点情報を少なくとも記憶する記憶部と(拠点情報記憶部)と、環境に係る情報を入力可能な所定の項目を設定可能な申請フォーム(生成部で生成した申請フォーム)を登録する申請フォーム登録部と、(第1の事業主体は)前記所定の項目を設定可能な項目設定部と、(第2の事業主体は)前記環境に係る情報を入力可能な入力部と、前記所定の項目に入力された前記環境に係る情報を確認して承認する承認者を設定する承認者設定部と、を備え、前記所定の項目は前記第1の事業主体により設定可能である一方、前記第2の事業主体により設定不可能であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AZ8(データ収集機能)]
データ収集機能は以下の機能を備える。
(1)第1の事業主体(親会社)と、第2の事業主体(子会社)とからなる事業主体群をグループとして設定するグループ設定部
(2)第1の事業主体(親会社)により、第2の事業主体を含むグループ(企業グループ全体)の環境に係る情報を取得(収集)する取得部(情報収集部)
(3)環境に係る情報を入力可能な所定の項目を設定可能な申請フォームを生成する生成部
(4)申請フォームの生成の権限は、第1の事業主体が有しているが、第2の事業主体は有していない。
(5)第1の事業主体が生成した申請フォームを用いて申請を行う実行部
(6)第1の事業主体が生成した申請フォームのうち、企業グループのアカウントが設定されている申請フォームを用いて申請を行う実行部
(7)第1の事業主体が生成した申請フォームのうち、企業グループのアカウントが設定されている申請フォームを第2の事業主体に出力する出力部
(8)管理部は、企業グループのアカウントが設定されている申請フォームを、企業グループのアカウントが設定されていない第2の事業主体には出力しないように制限する。
(9)第1の期間における環境に係る情報を示す値を出力する出力部
(10)第1の期間よりも後の期間である第2の期間における環境に係る情報を示す値を出力する出力部
(11)第1の期間と第2の期間における環境に係る情報の差(比率でも可)を示す値を出力する出力部
(12)第1の期間と第2の期間における環境に係る情報の差(比率でも可)が異常値の範囲を超えた場合に異常である旨を出力する出力部
(13)異常値の範囲を設定する異常値設定部
(14)第2の事業主体により環境に係る情報を入力する期間を設定する期間設定部
(15)出力部は、関連する事業主体(親会社、子会社、孫会社などからなるグループ会社)に対して、共通の申請フォームを出力するできる。
(16)出力部は、関連する事業主体(親会社、子会社、孫会社などからなるグループ会社)に対して、異なる申請フォームを出力することができる。
(17)出力部は、期間設定部で設定された期間に基づき(例えば、設定された期限の3日前になったタイミングで)申請フォームに所定のエフェクトやアラート(警告)を付して表示出力する。
(18)出力部は、通知メールを用いて出力することもできる。
(19)出力部は、環境に係る情報を入力可能な所定の項目の全ての項目に環境に係る情報が入力された場合、提出前チェックリストを表示出力する。
(20)出力部は、環境に係る情報を入力可能な所定の項目の全ての項目に環境に係る情報が入力されていない場合は、提出前チェックリストを表示出力しないように制限する。
[項目AZ9(ワークフロー機能)]
ワークフロー機能は以下の機能を備える。
(1)第1の事業主体(親会社)と、第2の事業主体(子会社)とからなる事業主体群をグループとして設定するグループ設定部
(2)取得部によるデータ収集~分析部による受入(データチェック)~分析部による審査~出力部による開示の一連の流れを管理する管理部
(3)第2の事業主体により環境に係る情報を入力された申請フォームを第1の事業主体に申請(出力する)申請部(出力部)
(4)第2の事業主体により申請された申請フォームを第1の事業主体が承認する承認部(親会社が承認する第1の承認部)
(5)第2の事業主体(孫会社)により申請された申請フォームを第2の事業主体(子会社)が承認する承認部(子会社が承認する第2の承認部)
(6)第1の事業主体により申請経路を設定する申請経路設定部
(7)管理部は、第2の事業主体により申請フォームが申請された場合(申請タイミングで)、申請フォームに入力された環境に係る情報の編集ができないように情報をロック(編集不可に管理)する。
(8)管理部は、第1の事業主体により申請フォームが差し戻された場合(差戻しタイミング以降で)、申請フォームに入力された環境に係る情報の編集ができるように情報のロックを解除する。
(9)入力部は、第2の事業主体によって、申請フォームの環境に係る情報に関する第2のコメントを入力可能(受付可能)とする。
(10)入力部は、第1の事業主体によって、申請フォームの第2の事業主体により入力された環境に係る情報に関する第1のコメントを入力可能(受付可能)とする。
(11)出力部は、第2の事業主体により申請フォームが申請された場合(申請タイミングの後のタイミングで)、第1のコメントを第2の事業主体へ出力可能である。
(12)出力部は、第2の事業主体により申請フォームが申請された場合(申請タイミングの後のタイミングで)、第2のコメントを第1の事業主体へ出力可能である。第1のコメントと第2のコメントは、ワークフロー上で入力、出力が可能である。第1のコメントと第2のコメントは、申請フォームの大項目に対して入力、出力が可能である。
(13)管理部は、所定の項目の一部又は全部をグループの一部の事業主体に出力(開示)しないように制限することができる。
(14)管理部は、環境に係る情報の一部又は全部をグループの一部の事業主体に出力(開示)しないように制限することができる。
以上のようにして、本情報処理システムによれば、企業グループ内において、データ収集~データチェック~審査~開示までの一連の流れを管理することができる。また、内部統制が効いた算定報告が可能となる。
<<ソリューション提供機能(53機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第52機能、特にソリューションマッチング機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第53機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素を削減するソリューションを導入することが行われている。どのような二酸化炭素削減ソリューションがあるのかを把握することが難しいとの課題がある。第53機能は、温室効果ガスの削減を支援することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第53機能に係る情報処理システムについて説明する。本情報処理システムは、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなど)を排出する排出主体のユーザに対して、排出量の削減手段(ソリューションとも呼ばれる。)に関する情報(以下、ソリューション情報という。)を提供する。ソリューションに提供者(プロバイダ)がソリューション情報を登録しておき、ユーザはそのソリューション情報を閲覧することができる。ユーザは、ソリューションに関してプロバイダに連絡することもできる。
図3を用いて、第53機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、ソリューション記憶部と、ユーザ情報記憶部と、提供部と、入力部220と、検索部と、ユーザ情報送信部と、請求処理部と、を備える。
記憶部230を構成するソリューション記憶部は、ソリューション情報を記憶する。ソリューション記憶部は、削減手段を提供するプロバイダを特定するプロバイダ特定情報(プロバイダID)に対応付けてソリューション情報を記憶することができる。本実施形態では、ソリューション情報に、ソリューションを特定するための情報(ソリューションID)、プロバイダID、ソリューション名、ソリューション説明、価格、削減量、導入条件が含まれうる。ソリューション名は、削減手段(ソリューション)の名称である。ソリューション説明は、ソリューションについての説明であり、例えば、テキストデータや画像データ、音声データなどを含めることができる。価格は、ユーザがソリューションを採用する際に係る金額を決定するための情報でよい。価格として、ソリューションの提供単位に係る単価を設定するようにしてもよいし、標準的な導入コストの概算値を設定するようにしてもよい。価格は、価格帯など範囲により特定するようにしてもよい。削減量は、ソリューションの導入により期待される温室効果ガスの削減量を示す情報であり得る。削減量として、ソリューションを導入した場合に削減される温室効果ガスの1社あたりの標準的な量を設定してもよいし、装置を導入した場合の1台当たりの削減量の標準値としてもよいし、各種の活動量に応じて削減量を計算する関数であってもよい。また、当該ソリューションを利用する場合の排出原単位(一次データ)であってもよい。導入条件には、ソリューションを導入する排出主体に対する条件を設定することができる。導入条件には、例えば、ソリューションの対象となる事業や活動の内容や活動量などを指定することができる。ソリューション情報には、ソリューションにより温室効果ガスの抑制が期待される活動量の種類を含めることができる。
記憶部230を構成するユーザ情報記憶部は、ユーザ(排出主体)に関する情報(以下、ユーザ情報という。)を記憶する。ユーザ情報には、ユーザ(又は排出主体)を特定する情報(ユーザID)、ユーザ(又は排出主体)の名称(ユーザ名)、排出主体の行っている事業に関する情報(事業情報)、当該事業に関して用いている設備に関する情報(設備情報)などを含めることができる。ユーザ情報には、排出主体の直接的又は間接的な温室効果ガスの排出量を計算するための活動量の種類(例えば、製造に用いるエネルギー、製品の部材、廃棄物等)を特定する情報(例えば、電気料金の費目名、部材の型番、廃棄物の処理手段名など)を含めることもできる。
出力部240を構成する提供部は、ユーザにソリューション情報を提供する。提供部は、ユーザ端末100からのリクエストに応じてソリューション情報を提供することができる。提供部は、例えば、ソリューション記憶部に記憶されているソリューション情報の全部又は一部を読み出して、ユーザ端末100に送信することができる。提供部は、例えば、ソリューション情報のソリューション名やソリューション説明、価格、削減量などを描画するための画面情報(例えば、HTMLなどにより記述することができる。)を作成し、画面情報をユーザ端末100に送信することができる。提供部は、例えば、管理サーバ200が、排出主体の排出量を計算したり、管理したりしているような場合に、排出量の出力とともに、ソリューション情報を表示するようにしてもよい。
入力部220は、ユーザからソリューション情報を特定するソリューション特定情報(例えばソリューションID)の入力を受け付けることができる。提供部は、受け付けたソリューションIDが示すソリューション情報をソリューション記憶部から読み出してユーザ端末100に送信することができる。例えば、提供部がソリューション名の一覧を表示し、入力部220が、一覧からソリューションの指定を受け付け、提供部が、指定されたソリューションに係るソリューション情報を提供することができる。入力部220は、ユーザからソリューションに関するキーワードの入力を受け付けることができる。
分析部280を構成する検索部は、ソリューション情報を検索する。提供部は、検索部が検索したソリューション情報をユーザに提供する(ユーザ端末100に送信する)ことができる。検索部は、入力部220が受け付けたキーワードにマッチするソリューション情報をソリューション記憶部から検索することができる。検索部は、例えば、キーワードがソリューション名、ソリューション説明、導入条件などに含まれるソリューション情報を検索することができる。検索部は、検索結果をユーザに提供(例えばユーザ端末100に送信)することができる。検索部は、例えば、ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報に基づいて、当該ユーザ情報に適したソリューション情報を検索することができる。
検索部は、例えば、ユーザ情報に含まれる項目(事業情報や設備情報、活動量の種類を特定する情報など)と、当該ユーザ(の事業)に適したソリューションを示すソリューション情報又はソリューション情報に含まれる項目(ソリューションIDやソリューション名など)とをトレーニングデータとして作成される機械学習モデル(連続値の予測を行う回帰モデル又は与えられたクラスごとにデータを識別する判別モデル)に対してユーザ情報を与えることにより、ソリューション情報又はソリューション情報に含まれる項目を推定することができる。検索部は、推定したソリューション情報又は推定した項目に対応するソリューション情報をソリューション記憶部から取得することができる。この場合、管理サーバ200は機械学習モデルを記憶する機械学習モデル記憶部を備えることができる。また、学習モデルを備える外部のコンピュータがAPIを提供する場合には、検索部は、当該APIに対して活動量の種類を与えて推定結果を取得するようにしてもよい。
また、検索部は、例えば、大規模言語モデル(LLM)を用いた生成器(管理サーバ200が備えていてもよいし、外部サーバが提供する生成AIのAPIを利用するようにしてもよい。)に対して、ユーザ情報に含まれる事業情報及び/又は設備情報と、当該事業情報及び/又は設備情報において温室効果ガスの排出を抑制する手法を問い合わせる質問とを与えて回答を生成させる処理をし、大規模言語モデル(LLM)を用いた生成器により生成された回答に類似又は適合するソリューション情報をソリューション記憶部から検索することができる。回答とソリューション情報との類似度(適合度)は、例えば、ソリューション情報に含まれるソリューション名及び/又はソリューション説明と、回答とをそれぞれベクトル化し、その距離を計算して、距離が近いほど類似度が大きくなるように評価することができる。
また、入力部220が、ユーザ(又は排出主体)の事業に関する活動量及び当該活動量の種類を取得し、検索部は、当該活動量の種類に適したソリューション情報を決定するようにしてもよい。
ソリューション情報に、ソリューションにより温室効果ガスの排出量の抑制が期待される活動量の種類が含まれる場合には、検索部は、入力部220が受け付けた活動量の種類に対応するソリューション情報をソリューション情報記憶部から検索することができる。検索部は、例えば、入力部220が受け付けた活動量の種類と一致し又は類似する種類を含むソリューション情報を検索することができる。
また、検索部は、例えば、活動量の種類と、当該活動量に適したソリューションを示すソリューション情報又はソリューション情報に含まれる項目(ソリューションIDやソリューション名など)とをトレーニングデータとして機械学習により作成された学習モデルに対して、受け付けた活動量の種類を与えることにより、ソリューション情報又はソリューション情報に含まれる項目を推定することができる。検索部は、推定したソリューション情報又は推定した項目に対応するソリューション情報をソリューション記憶部から取得することができる。この場合、管理サーバ200は学習モデルを記憶する学習モデルを備えることができる。また、学習モデルを備える外部のコンピュータがAPIを提供する場合には、検索部は、当該APIに対して活動量の種類を与えて推定結果を取得するようにしてもよい。
さらに、検索部は、ソリューション情報及び活動量に基づいて、当該活動量の種類に係る温室効果ガスの排出量を計算し、排出量に応じてユーザに適したソリューション情報を決定することができる。例えば、ソリューション情報に排出原単位が含まれている場合には、活動量に排出原単位を乗じて排出量を計算することができる。検索部は、複数のソリューション情報が検索される場合に、排出量の小さい順に所定数のソリューション情報をユーザに提案することができる。また、入力部220が、活動量及び活動量の種類とともに、排出量の入力も受け付けるようにし、計算された排出量が、受け付けた排出量よりも少なくなるソリューション情報のみを提案するようにしてもよい。
また、検索部は、例えば、大規模言語モデルを用いた生成器に対して、活動量の種類と、活動量の種類に関して温室効果ガスの排出を抑制する手法を問い合わせる質問とを与えて回答を生成させ、大規模言語モデルを用いた生成器により生成させた回答に類似又は適合するソリューション情報を検索することができる。
出力部240を構成するユーザ情報送信部は、ユーザ情報をプロバイダに提供する。ユーザ情報送信部は、ユーザから指定されたソリューションのプロバイダに対して、当該ユーザのユーザ情報を提供することができる。ユーザ情報送信部は、例えば、ユーザ端末100からソリューションIDを受信した場合に、受信したソリューションIDに対応するソリューション情報をソリューション記憶部から取得し、取得したソリューション情報に含まれるプロバイダIDが示すプロバイダに対して、当該ユーザに対応するユーザ情報を送信することができる。ユーザ情報の送信先は、例えば、管理サーバ200が、プロバイダ情報記憶部を備えるようにし、プロバイダIDに対応付けて、プロバイダの連絡先(メールアドレスやメッセージの送信先アドレスなど)を管理することができる。
実行部290を構成する請求処理部は、ユーザ情報を提供したプロバイダに対して、紹介料を請求するための処理を行うことができる。請求処理部はまた、ソリューション記憶部に記憶されているソリューション情報に対応するプロバイダ特定情報により特定されるプロバイダに対して、掲載料を請求するための処理を行うこともできる。
<動作>
図86は、管理サーバ200の動作を説明する図である。管理サーバ200は、ソリューション記憶部からソリューション情報の全部又は一部を読み出し、読み出したソリューション情報に基づくソリューションの一覧をユーザ端末100に送信する(S8601)。管理サーバ200は、例えば、ソリューション情報に含まれる導入条件を、アクセスしているユーザに対応するユーザ情報が満たすソリューション情報のみを読み出すことができる。ソリューションの一覧には、例えば、ソリューションIDとソリューション名とのリストを含めることができる。また、ソリューションの一覧には、ソリューション名に対応するソリューション説明の一部を加えることもできる。また、ソリューションの一覧に、ソリューション名に対応する価格を含めるようにしてもよい。ソリューションの一覧に、ソリューション名に対応する削減量を含めるようにしてもよい。ソリューションの一覧は、例えば、価格の順(例えば安い順)にソートして提供されてもよい。ソリューションの一覧は、例えば、削減量の順(例えば多い順)にソートして提供されてもよい。
次に、管理サーバ200は、ユーザ端末100からキーワードを受信したか否かを判断する(S8602)。管理サーバ200は、ユーザ端末100からキーワードを受信した場合には(S8602:YES)、キーワードにマッチするソリューション情報をソリューション記憶部から検索して、検索したソリューション情報に基づくソリューションの一覧をユーザ端末100に送信する(S8603)。一方、ユーザ端末100からキーワードを受信していない場合には(S8602:NO)、ステップS8604に進む。
次に、管理サーバ200は、ユーザ端末100からソリューションの指定の情報を受け付けたか否かを判断する(S8604)。管理サーバ200は、ユーザ端末100からソリューションの指定(例えば、ソリューションID)を受け付けた場合には(S8604:YES)、指定されたソリューションIDに対応するソリューション情報をソリューション記憶部から読み出し、読み出したソリューション情報をユーザ端末100に送信する(S8605)。次に、管理サーバ200は、ユーザ端末100のユーザに対応するユーザ情報をユーザ情報記憶部から読み出し、ソリューション情報に含まれるプロバイダIDが示すプロバイダに対して、読み出したユーザ情報を提供する(S8606)。一方、ソリューションの指定の情報を受け付けていない場合(S8604:NO)、処理を終了する。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、プロバイダの提供するソリューションをユーザに知らしめることができる。
なお、管理サーバ200は、排出主体による排出量の可視化を行うことができる。管理サーバ200は、例えば、活動量と排出係数を取得して、活動量に排出係数を乗じて排出量を算出することができ、算出した排出量を、例えば、GHGプロトコルに規定されるスコープ及びカテゴリごとに集計し、集計結果を表示するための画面情報を作成して、ユーザ端末100に送信することができる。管理サーバ200は、集計結果とともに、ソリューションの一覧を表示させるように画面情報を作成することができる。
また、オペレータが上記のような排出量の集計結果を分析し、この排出量を削減させるために適切と思われるソリューション(複数可)の指定を管理サーバ200に入力するようにし、ユーザ端末100に対して、オペレータが選定したソリューション情報を送信することができる。
ソリューション情報に、掲載日を含めるようにしてもよい。管理サーバ200は、掲載日の順にソリューションの一覧をソートすることができる。また、ソリューション情報に、最終更新日時を含めるようにしてもよい。管理サーバ200は、最終更新日時が所定期間内のものについて、優先的にソリューションのリストに含めるようにすることができる。
管理サーバ200は、ソリューション情報に、当該ソリューション情報をユーザが閲覧した閲覧数を含めることができる。管理サーバ200は、例えば、ソリューションの一覧をユーザ端末100に送信したときに、一覧に含めたソリューションに係るソリューション情報に含まれる閲覧数をインクリメントすることができる。管理サーバ200は、例えば、ユーザからソリューションが指定された場合に、指定されたソリューションに対応するソリューション情報の閲覧数をインクリメントすることができる。管理サーバ200は、閲覧数の多い又は少ない順に所定数のソリューション情報を読み出して、ソリューション一覧を作成することができる。例えば、「現在XX人のユーザが閲覧しています」というような表示を行ってもよい。管理サーバ200は、ソリューションの一覧に、ソリューション情報の閲覧数を含めるようにしてもよい。
管理サーバ200は、ソリューションに対する申込数を管理するようにしてもよい。管理サーバ200は、ソリューションの申込を受け付けた場合に、ユーザ情報をプロバイダに送信するようにしてもよい。また、管理サーバ200は、ソリューションの申込履歴(ソリューションIDと、ユーザIDと、申込日時とを対応付ける情報)を記憶する申込履歴記憶部を備えることができる。管理サーバ200は、所定期間(例えば過去1カ月間など)に対応する、当該ソリューションに対応する申込履歴の数をカウントして申込数を算出し、申込数をソリューションの一覧に含めるようにしてもよい。
管理サーバ200は、ソリューションについての口コミ評価を管理するようにしてもよい。管理サーバ200は、ユーザ端末100から閲覧したソリューション情報についての口コミ評価(点数、いいねなど)を受信するようにし、受信した口コミ評価を記憶するようにする。管理サーバ200は、口コミ評価の良いソリューションを優先的にユーザに提示することができる。例えば、口コミ評価の集計値の順にソリューション一覧を作成することができる。また、管理サーバ200は、ユーザに複数(2つでもよい。)のソリューション情報を指定させ、指定されたソリューション情報を比較表示するようにしてもよい。
管理サーバ200は、ユーザが過去に閲覧した履歴を管理するようにし、閲覧履歴又は申込履歴として記憶されているソリューションをまとめて出力するようにしてもよい。
ソリューション情報の導入条件には、業種や所在地の指定を設定することができる。この場合、ユーザの業種や所在地に応じたソリューションをユーザに提示することができる。
管理サーバ200は、資本関係のある複数の企業を管理することができる。管理サーバ200は、ユーザと資本関係のあるプロバイダを特定して、特定したプロバイダに係るソリューション情報を抽出してユーザに提供することができる。あるいは、ユーザと資本関係のあるプロバイダのソリューション情報は劣後して表示されるようにしてもよい。
ソリューション情報には、ソリューション情報の表示の仕方の指定を含めてもよい。
管理サーバ200は、追加料金を支払うプロバイダに係るソリューション情報を優先表示するようにしてもよい。
管理サーバ200は、管理サーバ200経由でソリューションの申し込みをしたユーザに対して報奨を与えるようにしてもよい。
管理サーバ200は、ユーザとプロバイダとの間でソリューションの成約がされた場合に、成約金額の所定割合をプロバイダに課金する処理を行うようにしてもよい。
管理サーバ200は、ユーザとプロバイダとの間でソリューションの成約がされた場合に、その旨を示すメッセージを、情報処理システムの運営者に送信するようにしてもよい。
<開示事項>
第53機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAA1(P079)]
温室効果ガスの削減手段に関するソリューション情報を記憶するソリューション記憶部と、ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、機械学習モデルを用いて、前記ユーザ情報に適した前記ソリューション情報を検索する検索部と、検索した前記ソリューション情報を前記ユーザに提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAA2]
項目AAA1に記載の情報処理システムであって、前記機械学習モデルは、前記ユーザ情報に含まれる第1の項目と前記ソリューション情報に含まれる第2の項目とをトレーニングデータとして作成されるものであり、前記検索部は、前記機械学習モデルに対して、前記ユーザ情報記憶部に記憶される前記ユーザ情報に含まれる前記第1の項目を与えることにより前記第2の項目を推定し、推定した前記第2の項目に対応する前記ソリューション情報を前記ソリューション記憶部から検索すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAA3]
項目AAA1に記載の情報処理システムであって、前記検索部は、大規模言語モデルを用いた生成器に対して、前記ユーザ情報に含まれる第1の項目と、当該項目について温室効果ガスの排出を抑制する手法を問い合わせる質問とを与えて回答を生成させ、前記生成器により生成された前記回答に類似する前記ソリューション情報をソリューション記憶部から検索すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAA4]
項目AAA1に記載の情報処理システムであって、事業に関する活動量の種類を取得する入力部を備え、前記検索部は、前記機械学習モデルを用いて、前記活動量の種類に適した前記ソリューション情報を検索すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAA5]
項目AAA4に記載の情報処理システムであって、前記機械学習モデルは、前記種類と前記ソリューション情報に含まれる項目とをトレーニングデータとして作成されるものであり、前記検索部は、前記機械学習モデルに対して、前記活動量の種類を与えることにより前記項目を推定し、推定した前記項目に対応する前記ソリューション情報を前記ソリューション記憶部から検索すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目AAA6]
項目AAA4に記載の情報処理システムであって、前記検索部は、大規模言語モデルを用いた生成器に対して、前記種類と、前記種類に関して前記温室効果ガスの排出を抑制する手法を問い合わせる質問とを与えて回答を生成させ、前記生成器により生成された前記回答に類似する前記ソリューション情報をソリューション記憶部から検索すること、を特徴とする情報処理システム。
<<サプライヤ特定機能(第54機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第53機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第54機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められており、サプライチェーンの上流又は下流の事業体と連携する必要がある。第54機能は、サプライチェーンの上下流の事業体を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第54機能に係る情報処理システムについて説明する。本情報処理システムは、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなど)の排出量を計算する。また、本情報処理システムでは、システムの利用者(ユーザ)同士をつなげることにより、一次データ(事業体自身で測定をしたデータや他社への聞き取りを行って収集したデータ等)の収集を容易にしようとしている。以下、情報処理システムについて説明する。
図3を用いて、第54機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、サプライヤ情報記憶部と、排出係数記憶部と、活動量記憶部と、連携情報記憶部と、受付部と、検索部と、提供部と、連携確認部と、排出量計算部と、報告書作成部と、を備える。
記憶部230を構成するサプライヤ情報記憶部は、ユーザが所属する事業体のサプライチェーンの上流又は下流に属する事業体(以下、サプライヤという。)に関する情報(以下、サプライヤ情報という。)を記憶する。サプライヤ情報には、サプライヤが提供する商品(サービスを含む。以下同じ。)の名称と、サプライヤである事業体を特定する情報(以下、事業体IDという。)と、が含まれうる。サプライヤ情報には、商品の分類(大分類、中分類、小分類などの階層としてもよいし、単一の分類としてもよい。)を含めることができる。サプライヤ情報には、サプライヤの名称や、サプライヤの連絡先(例えば、電子メールのメールアドレス、チャットサービスのアカウント、電話番号などとすることができる。)を含めることもできる。サプライヤ情報は、一例として、大分類「鉄工」、中分類「鋼材」、小分類「熱間圧延鋼材」、商品名「A鋼材」、事業体ID「G001」、サプライヤ名「X製鉄」といった項目を含みうる。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する。本実施形態では、排出係数記憶部は、排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数情報には、商品の名称、当該商品の分類、当該商品を提供するサプライヤを特定する事業体ID、当該商品を提供するサプライヤによる排出量を計算するための排出係数(一次データ)を含めることができる。なお、排出係数記憶部は、一次データの排出係数が得られていないサプライヤ及び商品の組み合わせについては、排出係数情報には、商品の名称及び/又は商品の分類と、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)の排出係数とを含めることができる。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、活動量に関する情報(以下、活動量情報という。)を記憶する。活動量情報には、ユーザを特定する情報(ユーザID)と、ユーザが所属する事業体を示す事業体IDと、ユーザから入力された活動量の項目名と、活動量と、入力された項目名に対応する商品の名称と、当該商品の分類と、当該商品を提供するサプライヤを特定する事業体IDとを含めることができる。活動量情報には、活動量のスコープを含めることができる。スコープ3については、活動量情報にカテゴリを含めることができる。活動量情報は、一例として、ユーザID「U002」、事業体ID「G002」、活動量項目名「鋼材A」、活動量「100kg」、商品名「A鋼材」、分類「鉄工-鋼材-熱間圧延鋼材」、サプライヤの事業体ID「G001」、スコープ「スコープ3」、カテゴリ「カテゴリ1(購入した製品・サービス)」といった項目を含みうる。
記憶部230を構成する連携情報記憶部は、事業体間でのデータ連携に関する情報(以下、連携情報という。)を記憶する。連携情報には、連携を行う2つの事業体を示す情報(事業体IDという。)のペアを含めることができる。連携情報が示す2つの事業体に対応する排出係数(一次データ)は、互いに参照可能とすることができる。連係情報が示す2つの事業体に対応する活動量についても、互いに参照可能としてもよい。
入力部220を構成する受付部は、ユーザから温室効果ガスの排出に係る活動量及び活動量を示す項目名を受け付ける。受付部は、例えば、会計システムなどから活動量を受け付けるようにしてもよい。例えば、入力データが会計データの場合、仕訳に係る勘定科目や摘要などを項目名とし、金額を活動量とすることができる。
分析部280を構成する検索部は、入力データに含まれる、活動量を示す項目名にマッチする名称をサプライヤ情報記憶部から検索する。検索部は、例えば、活動量を示す項目名に一致又は類似する名称をサプライヤ情報記憶部から検索することができる。検索部は、マッチした名称を含むサプライヤ情報を検索するようにしてもよい。また、検索部は、活動量記憶部に記憶されている、他のユーザに対応する、活動量を示す項目名のうち、受け付けた項目名にマッチするものを検索し、検索した前記項目にマッチする名称をサプライヤ情報記憶部から検索することができる。
出力部240を構成する提供部は、活動量を示す項目名にマッチする名称に対応するサプライヤを特定する情報をユーザに提供する。活動量を示す項目名と名称とがマッチすることは、例えば、活動量を示す項目名と名称とが一致し又は類似することにより判断することができる。提供部は、例えば、活動量を示す項目名にマッチする名称を含むサプライヤ情報を検索することができる。
提供部は、活動量記憶部に記憶されている、他のユーザに対応する活動量を示す項目名のうち、受け付けた活動量を示す項目名に一致又は類似するものに対応する事業体IDをユーザに提供することができる。提供部は、活動量を示す項目名に一致又は類似する名称をサプライヤ情報記憶部から検索することができる。
受付部はまた、活動量を示す項目名とともに、活動量に関する商品の分類を受け付けることができる。
提供部はまた、受け付けた活動量を示す項目名にマッチする名称が見つかった場合、又は見つからなかった場合に、受け付けた分類にマッチする分類に対応するサプライヤ情報を検索することができる。
分析部280を構成する連携確認部は、データ連携の可否を確認する。連携確認部は、ユーザに対して、提供したサプライヤ情報に係るサプライヤと、ユーザが所属する事業体とのデータ連携の要否を問い合わせることができる。連携確認部は、ユーザがサプライヤとのデータ連係を望む場合には、サプライヤに対してユーザが所属する事業体とのデータ連携の可否を問い合わせるリクエスト(以下、データ連携要求という。)を送信し、サプライヤからデータ連係の要否の回答を受信することができる。連携確認部は、ユーザがデータ連携を望み、サプライヤがデータ連係を承認した場合に、ユーザが所属する事業体を示す事業体IDと、サプライヤを示す事業体IDとを含む連携情報を作成して、連携情報記憶部に登録することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、活動量を示す項目名にマッチする名称に対応する排出係数に、受け付けた活動量を乗じて排出量を計算する。排出量計算部は、分類を含む排出係数情報を排出係数情報記憶部から検索し、検索した排出係数情報に含まれる排出係数に、受け付けた活動量を乗じて排出量を計算することができる。また、排出量計算部は、計算した排出量を集計することができる。排出量計算部は、例えば、GHGプロトコルのスコープ及び/又はカテゴリごとに排出量を集計することができる。
生成部260を構成する報告書作成部は、温室効果ガスに関する報告書を作成することができる。報告書作成部は、例えば、PDFファイルやワードプロセッサファイル、テキストファイルなどの形式で報告書を作成することができる。報告書作成部は、例えば、温対法(地球温暖化対策の推進に関する法律)や省エネ法(エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律)、TCFD(機構関連財務情報開示タスクフォース)などに求められる温室効果ガスの排出量の開示に関する書類を作成することができる。
<動作>
図87は、管理サーバ200の動作を説明する図である。管理サーバ200は、ユーザから活動量(及び商品名・分類)の入力を受け付け(S8701)、活動量を登録し(S8702)、商品名又は分類に対応するサプライヤ情報を検索し(S8703)する。次に、管理サーバ200は、サプライヤ情報を検索した結果、サプライヤ情報を発見したか否かを判断する(S8704)。管理サーバ200は、サプライヤ情報が見つかれば(S8704:YES)、サプライヤ情報(一部であってよい。)をユーザに提供する(S8705)。管理サーバ200は、例えば、「取引先かも」というメッセージとともに、サプライヤ情報を提供することができる。一方、サプライヤ情報が見つからない場合(S8704:NO)、本処理を終了させるが、管理サーバ200は、例えば、「取引先がいません」というメッセージを提供するようにしてもよい。
次に、管理サーバ200は、ユーザに対してサプライヤとの連携をするか否かを問い合わせる(S8706)。次に、管理サーバ200は、ユーザとデータが連携されているか否かを判断する(S8707)。管理サーバ200は、例えば、「このユーザとデータ連携する」「このユーザと連携しない」の選択肢を提供し、ユーザ端末100から、この選択肢からの選択結果を取得することができる。管理サーバ200は、「このユーザとデータ連携する」が選択された場合(S8707:YES)、サプライヤに対して、データ連携申請を通知することができる(S8708)。管理サーバ200は、サプライヤからデータ連携の承認を受け付けた場合(S8709:YES)、ユーザの事業体とサプライヤとの連携情報を登録する(S8710)。なお、「このユーザとデータ連携しない」が選択された場合(S8707:NO)、及びサプライヤからデータ連携の承認を受け付けない場合(S8709:NO)、管理サーバ200は、本処理を終了させる。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、温室効果ガスの排出量の算出のために入力した活動量に関連するサプライヤをユーザに提供することができる。したがって、ユーザによる一次データの収集が容易となり、より正確に排出量(とくにスコープ3の排出量)を算定することができる。
<第2実施形態>
第54機能における第2実施形態では、ユーザが登録したユーザの商品のサプライチェーンに属しうる事業体を提供する。第2実施形態に係る管理サーバ200は、図3に示した構成に加えて、サプライチェーン情報記憶部を備える。
記憶部230を構成するサプライチェーン情報記憶部は、サプライチェーンに関する情報(以下、サプライチェーン情報という。)を記憶する。サプライチェーン情報には、商品の分類(小分類を想定するが、大分類や中分類であってもよい。)又は商品名と、当該商品のサプライチェーンにおいて上流または下流に存在する商品の分類と、サプライチェーンの上流又は下流のいずれかを示す情報とを含めることができる。例えば、半導体に係る分類と、半導体の組立加工や販売などの分類とを含むサプライチェーン情報をサプライチェーン情報記憶部に登録することができる。
第2実施形態では、サプライヤ情報記憶部には、ユーザが所属する事業体についてもサプライヤ情報が登録されているものとする。
提供部は、ユーザの所属する事業体のサプライヤ情報に含まれる商品の分類に対応するサプライチェーン情報をサプライチェーン情報記憶部から検索し、検索したサプライチェーン情報に含まれる、上流又は下流の分類を取得し、取得した分類に対応するサプライヤ情報を検索し、検索したサプライヤ情報をユーザに提供することができる。例えば、半導体メーカのユーザが、半導体製品のサプライヤ情報を登録した場合に、登録された商品のサプライヤ情報に基づいて、半導体を組立加工販売しているサプライヤ情報を検索し、半導体を組立加工販売している事業体(例えば電機メーカ)のサプライヤ情報をユーザに提供し、「下流のバリューチェーン・パートナーかも」として、データ連携の要否をユーザに問い合わせることができる。取得は取得部となるように提供部とは別の機能を設けて実行するようにしてもよい。
<変形例>
第1実施形態では、活動量に係る商品を提供しているサプライヤの情報を提供し、第2実施形態では、ユーザの事業体の商品のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置し得る商品を提供するサプライヤの情報を提供するものとしたが、所在地に基づいてサプライヤ情報を提供するようにしてもよい。例えば、サプライヤ情報に住所を含めるようにし、ユーザが所属する事業体の住所と同じ地域、都道府県又は市区町村に所在するサプライヤ情報を検索して提供するようにすることができる。
また、企業グループを管理する管理部としてグループ情報記憶部を設け、グループに所属する事業体を示す事業体IDを管理するようにし、グループ情報記憶部において、ユーザの事業体と同じグループに所属する事業体を特定し、特定した事業体に関するサプライヤ情報を検索してユーザに提供するようにしてもよい。
<開示事項>
第54機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAB1(P081)]
商品又はサービスの名称及び前記商品又はサービスのサプライヤを特定する情報を記憶するサプライヤ情報記憶部と、ユーザから温室効果ガスの排出に係る活動量及び前記活動量を示す項目名を受け付ける受付部と、前記項目名にマッチする前記名称に対応する前記サプライヤを特定する情報を前記ユーザに提供する提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAB2]
項目AAB1に記載の情報処理システムであって、前記項目名に一致又は類似する前記名称を前記サプライヤ情報記憶部から検索する検索部を備え、前記提供部は、検索された前記名称に対応する前記サプライヤを特定する情報を前記ユーザに提供すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAB3]
項目AAB1に記載の情報処理システムであって、前記名称に対応付けて前記サプライヤによる前記排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記項目名にマッチする前記名称に対応する前記排出係数に、受け付けた前記活動量を乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAB4]
項目AAB2に記載の情報処理システムであって、前記ユーザを特定する情報、受け付けた前記活動量及び前記項目名、ならびに前記項目名に対応する前記名称及び前記サプライヤを特定する情報を対応付けて記憶する活動量記憶部を備え、前記検索部は、前記活動量記憶部に記憶されている、他のユーザに対応する前記項目名のうち、受け付けた前記項目名に一致又は類似するものを検索し、検索した前記項目にマッチする前記名称を前記サプライヤ情報記憶部から検索し、前記提供部は、検索した前記名称に対応する前記サプライヤを特定する情報を前記ユーザに提供すること、を特徴とする情報処理システム。
<<一次データのマッチング機能(第55機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第54機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第55機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、温室効果ガスの排出量を推定することが行われている。温室効果ガス排出量を算定するときに、活動量(事業者の活動の規模に関する量)×排出原単位(活動量あたりの温室効果ガス排出量)という計算式が使用されている。排出原単位には、事業者が自らの責任で収集するデータである一次データと、産業平均の原単位データベースや業界が標準としているデータである二次データがある。全ての事業体が一次データを計算または収集しているとは限らず、どの事業体が一次データを有しているのかが分からないとの課題がある。第55機能は、一次データを有している事業体を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第55機能に係る情報処理システムについて説明する。本情報処理システムは、商品(サービスを含む。以下同じ)を提供する事業体(以下、サプライヤという。)が、一次データを計算または収集しているかどうかを管理し、商品を購入する事業体(以下、バイヤという。)が、一次データを有しているサプライヤを把握できるようにする。
図3を用いて、第55機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、一次データ記憶部と、サプライヤ特定部と、サプライヤ提供部と、受付部と、検索部と、排出量計算部と、を備える。
記憶部230を構成する一次データ記憶部は、一次データに関する情報(以下、一次データ情報という。)を記憶する。一次データ情報には、商品を提供するサプライヤのうち温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位の一次データを有しているサプライヤを特定する情報と、当該サプライヤが提供する商品を特定する情報(例えば、商品番号、型番、商品名などとすることができる。)と、当該サプライヤによる当該商品についての排出原単位(一次データ)とが含まれる。商品は、活動量の種類ということもできる。一次データ情報には、商品のカテゴリを含めてもよい。商品のカテゴリは、GHGプロトコルにおけるスコープ3のカテゴリとすることができる。一次データ情報には、商品の種類を含めてもよい。商品の種類は、活動量の種類(活動を特定する情報)とすることができる。
分析部280(特定部としてもよい)を構成するサプライヤ特定部は、一次データ記憶部を参照して、一次データを有しているサプライヤを特定する。本実施形態では、一次データ記憶部には一次データを有しているサプライヤに関する排出原単位しか登録されていないため、サプライヤ特定部は、一次データ記憶部に記憶されている一次データ情報を読み出すことで、一次データを有しているサプライヤに係る一次データ情報を取得することができる。
出力部240を構成するサプライヤ提供部は、特定したサプライヤを特定する情報を、商品を購入するバイヤに対して提供する。サプライヤ提供部は、検索したサプライヤを特定する情報(例えばサプライヤの名称、連絡先等)を提供することができる。サプライヤ提供部は、例えば、一次データ情報をユーザ端末100に送信することができる。例えば、サプライヤに関する情報(サプライヤの名称、サプライヤの提供する商品ごとの担当者、連絡先など)を記憶するサプライヤ情報記憶部を設けるようにし、サプライヤ提供部は、一次データ情報に対応するサプライヤ情報を読み出して、一次データ情報とともにサプライヤ情報をユーザ端末100に送信するようにしてもよい。サプライヤ提供部は、検索したサプライヤを特定する情報とともに、対応する排出原単位を、排出原単位の大きさの順に表示することができる。
入力部220を構成する受付部は、バイヤから商品のカテゴリ(排出量のカテゴリ)の指定を受け付けることができる。受付部は、バイヤから商品の種類(活動量の種類)の指定を受け付けることもできる。受付部は、バイヤから排出原単位の指定を受け付けることもできる。指定される排出原単位は、例えば、バイヤが現在仕入れている商品に係る排出原単位(一次データであってもよいし、二次データであってもよい。)とすることができる。
分析部280を構成する検索部は、受け付けた商品のカテゴリに対応する一次データ情報を一次データ記憶部から検索する。検索部は、受け付けた商品の種類に対応する一次データ情報を一次データ記憶部から検索することもできる。検索部は、バイヤから指定された排出原単位よりも小さな排出原単位である一次データ情報に絞り込んで検索することもできる。
サプライヤ提供部は、検索部が検索した一次データ情報(少なくともサプライヤを提供する情報及び排出原単位)をユーザ端末100に提供することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、バイヤから活動量及び活動量の種類の入力を受け付け、受け付けた活動量の種類に対応する排出原単位を、受け付けた活動量に乗じて排出量(第1の排出量)を計算することができる。活動量の種類に対応する排出原単位は、二次データであってもよい。この場合、活動量の種類に対応付けて排出原単位の標準値(二次データ)を記憶する二次データ記憶部を管理サーバ200が備えるようにしてもよい。排出量計算部は、活動量の種類に対応する一次データが一次データ記憶部に登録されている場合に、受け付けた活動量に、一次データの排出原単位を乗じて、排出量(第2の排出量)を計算することができる。排出量計算部は、第2の排出量を、一次データに対応するサプライヤを特定する情報とともに出力することができる。排出量計算部は、例えば、サプライヤを特定する情報と第2の排出量とを表示するための画面データをユーザ端末100に送信し、ユーザ端末100に画面データに基づく画面を表示させるように出力を行うことができる。排出量計算部は、第1及び第2の排出量を出力するようにしてもよい。これにより、バイヤはサプライヤを新規に採用又は変更した場合の排出量をシミュレートすることができる。
<動作>
図88は、管理サーバ200の動作を説明する図である。管理サーバ200は、一次データを算出しているサプライヤについて排出原単位を記憶する(S8801)。管理サーバ200は、バイヤからカテゴリ又は商品の種類の指定を受け付ける(S8802)。管理サーバ200は、受け付けたカテゴリ又は商品の種類の指定に対応する一次データ情報を一次データ記憶部から検索し(S8803)、検索結果を排出原単位の小さい順(大きい順でも可)にソートし(S8804)、ソートした検索結果をユーザ端末100に送信して、サプライヤ及び当該サプライヤが提供する商品の排出原単位に関する情報をユーザ端末100に表示させることができる(S8805)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、一次データを計算しているサプライヤがバイヤに提供されるので、バイヤはどのサプライヤが一次データを計算しているかを把握することができる。これにより、バイヤは一次データ比率を向上するべく、一次データを計算しているサプライヤから商品を仕入れることを検討することができる。
また、本実施形態の情報処理システムによれば、カテゴリや商品の種類により一次データを計算しているサプライヤを検索することができる。検索結果は排出原単位の順に表示されるため、バイヤは、例えば、スコープ3に関する温室効果ガスの排出量を低減するための施策として、排出原単位の低いサプライヤからの仕入れを検討することができる。
<開示事項>
第55機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAC1(P088)]
対象品目(商品又はサービス)を提供するサプライヤのうち温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位の一次データを有している前記サプライヤを特定する情報及び前記排出原単位の一次データを記憶する記憶部と、前記記憶部を参照して、前記排出原単位の一次データを有している前記サプライヤを特定するサプライヤ特定部と、特定した前記サプライヤを特定する情報を、前記商品又はサービスを購入するバイヤに対して提供するサプライヤ提供部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAC2]
項目AAC1に記載の情報処理システムであって、前記記憶部は、前記商品又はサービスのカテゴリ、前記サプライヤを特定する情報及び前記排出原単位の一次データを対応付けて記憶し、前記バイヤから前記カテゴリの指定を受け付ける受付部と、受け付けた前記カテゴリに対応する前記サプライヤを特定する情報を前記記憶部から検索する検索部と、を備え、前記サプライヤ提供部は、検索した前記サプライヤを特定する情報を提供すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAC3]
項目AAC2に記載の情報処理システムであって、前記サプライヤ提供部は、検索した前記サプライヤを特定する情報とともに、対応する前記排出原単位の一次データを、前記排出原単位の大きさの順に表示すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAC4]
項目AAC1に記載の情報処理システムであって、前記記憶部は、前記商品又はサービスの種類、前記サプライヤを特定する情報及び前記排出原単位の一次データを対応付けて記憶し、前記バイヤから前記種類の指定を受け付ける受付部と、受け付けた前記種類に対応する前記サプライヤを特定する情報を前記記憶部から検索する検索部と、を備え、前記サプライヤ提供部は、検索した前記サプライヤを特定する情報を提供すること、を特徴とする情報処理システム。
<<報告書の作成支援機能(第56機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第55機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第56機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。今までのシステムでは既存のテンプレートに沿わない報告書を作成することは困難であった。第56機能は、柔軟な報告書を作成することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第56機能に係る情報処理システムについて説明する。温室効果ガスに関する報告書は、報告先によって必要な項目が異なることがある。また、報告書によって、同じ活動量であっても計算対象としての採用可否が異なることもある。また、報告先によって、使用すべき排出係数が異なることもある。本実施形態の情報処理システムでは、報告書を作成するユーザが、どの活動量をどの排出係数を用いてどのように集計することで報告書の報告項目を計算するのかを外部から指定できるようにすることで、報告書の作成ユーザが所望の報告書を柔軟に作成することができるようにしている。なお、報告書は、温室効果ガスに関する報告書であればよく、温室効果ガスの活動量、排出係数(原単位)、及び排出量の少なくともいずれかに関する情報を含む。本実施形態では、報告書は、電子ファイルとして作成されることを想定する。報告書は、例えば、PDF、XML、HTML、ワードプロセッサなどの形式で作成されうる。報告書は、省エネ法、温対法、フロン法などの法律に規定される報告書であってもよいし、事業者が独自に作成する資料であってもよい。
図3を用いて、第56機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、活動量記憶部と、排出係数記憶部と、ロジック記憶部と、受付部と、排出量計算部と、報告書作成部と、を備える。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、温室効果ガスの排出に係る活動に関連する活動量を含む情報(以下、活動量情報という。)を記憶する。活動量情報は、活動ID、活動名、時間情報、活動量、単位を含みうる。活動IDは、活動量情報を一意に特定する情報である。時間情報は、活動が行われた時間を示す情報(排出量を集計する期間を特定する情報)であり、例えば、日付や日時である。活動名は、活動の名称である。活動名は、活動量の種類を表すことができる。活動量は、活動の量や回数(例えば、製造物の数、輸送距離、使用時間など)である。単位は、活動量の単位(例えば、個、km、時間、円等)である。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数情報は、排出係数ID、係数グループID、活動特定情報、ガス種別、排出係数、単位を含みうる。排出係数IDは、排出係数情報を一意に識別するための情報である。係数グループIDは、排出係数が所属するグループを特定するための情報である。排出係数のグループとは、例えば、排出係数が一次データである場合には、排出係数を計算した企業を特定する情報であり、排出係数が二次データである場合には、集計を行った主体やバージョンなど(例えば、環境省が策定した排出係数の2023年度バージョンなど)を示す情報とすることができる。活動特定情報は、排出係数が関連する活動を特定するための情報である。活動特定情報は、活動量情報の活動IDとしてもよいし、活動名としてもよい。ガス種別は、計算される温室効果ガスの種類(例えば、CO2、CH4、N2Oなど)である。本実施形態では、CO2を想定する。単位は、排出係数の単位(例えば、tCO/kgなど)である。
記憶部230を構成するロジック記憶部は、排出量を計算するロジックを含む情報(以下、ロジック情報という。)を記憶する。ロジック情報は、ロジックID、報告書の項目及びロジックを含みうる。ロジックには、1つ以上の活動に対応する活動量に基づいて、排出係数に乗じるための活動量(以下、計算活動量という。)を計算するロジックが含まれうる。例えば、活動のうち、活動名に特定の文字列が含まれているものを除外した活動量を合計して、特定の項目についての排出量の計算(排出係数と乗じる)に用いる計算活動量として算出するロジックとすることができる。例えば、特定の項目について活動量に所定の割合を乗じて、計算活動量を求めるロジックとすることができる。例えば、ガソリン代のうち6割を下流の輸送の項目に用い、4割を上流の輸送の項目に用いるようなロジックを設定することができる。
入力部220を構成する受付部は、報告書を作成するユーザから、報告書に含まれる項目、当該項目に係る排出量を計算するために必要な活動及び排出係数の指定を受け付ける。活動の指定は、活動特定情報により行うことができる。排出係数の指定は、活動特定情報及び係数グループIDにより行うことができる。
受付部は、受け付けた活動特定情報(第1の活動特定情報)に一致する、活動量情報に含まれる活動特定情報(第2の活動特定情報)を活動量記憶部から検索できない場合、受け付けた第1の活動特定情報と、第2の活動特定情報との同定処理を行うことができる。同定処理は、例えば、第1及び第2の活動特定情報の類似度が所定値以上であるものを検索することにより行うことができる。また、同定処理は、機械学習により行うようにしてもよい。例えば、2つの活動特定情報及びこれらが対応するか否かを示す情報をトレーニングデータとした機械学習により学習モデルを作成しておき、受付部は、受け付けた第1の活動特定情報を当該学習モデルに適用することで、対応する第2の活動特定情報を推定することができる。
受付部は、受け付けた活動特定情報(第1の活動特定情報)に一致する、排出係数情報に含まれる活動特定情報(第3の活動特定情報)を排出係数記憶部から検索できない場合、受け付けた第1の活動特定情報と、第3の活動特定情報との同定処理を行うことができる。同定処理は、上記活動量情報と同様に行うことができる。例えば、第1及び第3の活動特定情報の類似度が所定値以上であるものを検索するようにしてもよいし、受け付けた第1の活動特定情報を上述した学習モデルに適用することで、対応する第3の活動特定情報を推定するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、指定された報告書の項目ごとに、指定された活動に対応する活動量を活動量記憶部から読み出し、指定された排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した活動量と読み出した排出係数とを乗じて排出量を計算し、計算した排出量を集計して、項目ごとの排出量を計算する。
生成部260を構成する報告書作成部は、報告書のデータを作成する。報告書作成部は、報告書に含まれる各項目(受付部が受け付けた項目)について、排出量計算部が計算した項目ごとの排出量を記入した報告書データを作成することができる。報告書データは、例えば、PDFファイルやワードプロセッサファイル、HTMLファイルなど任意の形式のデータとすることができる。報告書の形式についても、受付部がユーザから受け付けるようにし、報告書作成部は、受け付けた形式で報告書データを作成することができる。報告書作成部は、作成した報告書データをユーザ端末100に提供する。
受付部は、項目に係る排出量を計算するためのロジックの入力をユーザから受け付けることができる。ロジックは、項目ごとに受け付けることができる。ロジックには、項目に係る排出量を計算するために必要な活動を特定する情報を含めることができる。ロジックには、複数の活動に係る活動量に基づいて排出量の計算を行うようにすることもできる。ロジックには、当該活動に係る活動量に基づいて、計算に用いる活動量を算出するための情報を含めることができる。例えば、特定の活動に係る活動量に対して、当該項目のために所定の割合を乗じして排出量の計算に用いるようにすることができる。例えば、輸送費の活動量について、一定割合は上流の輸送に、残余は下流の輸送に按分するような場合に、上流の輸送の項目に係る排出量の計算には、活動量に当該一定割合を乗じるようなロジックを設定することができる。排出量計算部は、項目ごとに、ロジックにしたがって排出量を計算することができる。
<動作>
図89は、管理サーバ200の動作を説明する図である。管理サーバ200は、報告書の作成を希望するユーザから、報告書の項目と、項目ごとのロジックの指定を受け付ける(S8901)。ロジックの指定は、活動の指定と、排出係数の指定を含む。また、時間情報(月や年など任意の期間)の指定を含めることもできる。
管理サーバ200は、項目ごとに、ロジックにしたがって排出量を計算する(S8902)。ロジックで活動の指定と排出係数の指定のみが行われた場合には、指定された活動に対応する活動量を活動量記憶部から読み出し、指定された排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した活動量及び排出係数を乗じて排出量を算出すればよい。
活動の指定は、活動IDにより行っても良いし、活動名により行っても良い。また、指定された活動名に一致する活動量情報が活動量記憶部に登録されていない場合には、同じ活動を示す2つの名称をトレーニングデータとして機械学習により学習した学習モデルを用いて、指定された活動名に一致する活動量情報を検索することができる。なお、この場合、2つの活動名のみでなく、ユーザの属性(業種や社名、事業の展開地域など)もトレーニングデータに含めて機械学習を行うようにすることができ、ユーザの属性と指定された活動名と活動量情報の活動名とを学習モデルに与えて、同じ活動を示すか否かを判定することができる。
排出係数の指定が係数グループIDにより行われた場合には、係数グループID及び活動に対応する排出係数情報を排出係数記憶部から読み出すことができる。ここでも、指定された活動と、排出係数情報の活動特定情報とが一致しない場合に、上記のような学習モデルを用いて指定された活動と排出係数の活動特定情報とが同一の活動を示すか否かを判定し、同一の活動を示す排出係数情報のうち、係数グループIDが含まれるものを、排出量の計算に用いる排出係数として特定することができる。また、ロジックに時間情報が指定されている場合には、時間情報に対応する(一致又は含まれる)活動量情報に絞り込むことができる。また、ロジックに集計手法が含まれている場合には、当該集計手法に応じて、計算した排出量を集計することができる。集計手法が含まれない場合に、複数の活動量について排出係数を乗じて排出量が計算されたときには、計算された排出量を合計して、報告書に含める排出量とすることができる。
管理サーバ200は、計算した排出量を項目ごとに記入した報告書データを作成する(S8903)。報告書データは、例えば、HTMLなどにより記述するようにしてもよいし、ワードプロセッサファイルやPDFファイルなどとして作成するようにしてもよい。
管理サーバ200は、報告書データを、報告書の作成を希望するユーザのユーザ端末100に送信する(S8904)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、ユーザの所望する形式で、温室効果ガスの報告書を容易に作成することができる。
<外部ソースからのデータ収集>
例えば、管理サーバ200は、外部データソースから自動的に活動量を取得する活動量取得部を備えるようにしてもよい。活動量取得部は、例えば、販売管理システムや会計システムなどの外部のコンピュータから販売数、仕入数、在庫数、仕訳データなどを活動量として取得することができる。活動量取得部は、例えば、センサやIoTデバイスからの活動量をリアルタイムで収集し活動量記憶部に格納するようにすることもできる。
また、管理サーバ200は、外部データソースから自動的に排出係数を取得する排出係数取得部を備えるようにしてもよい。排出係数取得部は、例えば、事業者から当該事業者が計算した排出係数(一次データ)を当該事業者のコンピュータから取得することができる。排出係数取得部は、例えば、排出係数の二次データを提供している事業体や自治体、国などのコンピュータ(例えばAPI等)から排出係数(二次データ)を取得することができる。排出係数取得部は、定期的に排出係数を取得して排出係数記憶部を更新するようにしてもよい。
<AI予測>
また、管理サーバ200は、過去のデータに基づいて、未来の活動量、排出係数及び/又は排出量を、機械学習を用いて予測することができる。管理サーバ200は、例えば、過去の活動量、排出係数、及び/又は排出量をトレーニングデータとして機械学習により予測モデルを作成し、作成した予測モデルに対して未来の日付や期間等を指定することで、活動量、排出係数、及び/又は排出量の予測値を推論することができる。
<ダッシュボード>
また、管理サーバ200は、排出量のデータをビジュアルダッシュボードとして表示し、直感的な分析を支援するようにしてもよい。管理サーバ200は、例えば、活動別、期間別、温室効果ガスの種別などの切り口での排出量をグラフなどでダッシュボードに表示することができる。ユーザは、ダッシュボード上でデータのスライスやダイスを行い、詳細な分析を実行することもできる。
<オフセットの提案>
また、管理サーバ200は、計算された排出量について、温室効果ガスのオフセットの提案を行うことができる。例えば、オフセットするための環境価値(クレジット)のデータベースを備えるようにし、排出量に応じて販売可能な環境価値を検索してユーザに提案することができる。
<ユーザインタフェース>
また、管理サーバ200は、ロジックの作成をGUIにより行うことができるユーザインタフェースを提供してもよい。ユーザインタフェース上では、選択可能な活動の一覧を表示し、項目の排出量計算に必要な活動を選択させるようにすることができる。なお、項目の選択は複数行うことも可能である。ユーザインタフェース上には、グループごとの排出係数を示し、使用する排出係数のグループの指定を受け付けるようにすることもできる。ユーザインタフェース上では、按分処理や単位変換処理、他の活動量との乗算処理などの演算処理を選択させるようにしてもよい。管理サーバ200は、ユーザインタフェース上で選択/入力された活動量と排出係数とこれらを用いた演算処理とを記述したロジックを作成することができる。
<開示事項>
第56機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAD1(P089)]
温室効果ガスの排出に係る活動ごとの活動量を記憶する活動量記憶部と、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、報告書を作成するユーザから、前記報告書に含まれる項目、当該項目に係る前記排出量を計算するために必要な前記活動及び前記排出係数の指定を受け付ける受付部と、前記活動量記憶部及び前記排出係数記憶部を参照して、指定された前記項目ごとに、指定された前記活動に対応する前記活動量に、指定された前記排出係数を乗じた値を集計して排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAD2]
項目AAD1に記載の情報処理システムであって、前記受付部は、前記ユーザから、前記項目に係る前記排出量を計算するためのロジックの入力を受け付け、前記排出量計算部は、前記項目ごとに、前記ロジックにしたがって前記排出量を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAD3]
項目AAD2に記載の情報処理システムであって、前記ロジックは、特定の1つ以上の前記活動に対応する前記活動量に基づいて、前記排出係数に乗じるための前記活動量を計算するロジックが含まれること、を特徴とする情報処理システム。
<<活動量種類の推定機能(第57機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第56機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第57機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。排出量の算出に必要なデータをシステムに登録することに手間がかかるという課題がある。第57機能は、温室効果ガスの排出量の算出に必要なデータを容易に入力することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第57機能に係る情報処理システムについて説明する。本情報処理システムは、企業等の排出主体による温室効果ガスの排出量を管理しようとするものである。本情報処理システムでは、排出主体又は排出主体のサプライチェーンにおける上流又は下流に位置する他の排出主体の活動量の入力を受け付け、これに排出係数を乗じて排出量を計算する。本実施形態の情報処理システムでは、どの活動量について、どの排出係数を用いるべきかを管理して、活動量を入力するだけで排出量を計算できるようにしている。
図3を用いて、第56機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、排出係数記憶部と、活動量記憶部と、排出量記憶部と、ユーザ情報記憶部と、活動量入力部と、活動推定部と、排出係数取得部と、排出係数入力部と、排出量計算部と、集計部と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する。本実施形態では、排出係数記憶部は、排出係数を含む情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数は、一次データ(排出主体自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータ)であってもよいし、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)であってもよい。排出係数情報には、排出主体を特定する企業IDに対応付けて、活動量の種類(活動)及び排出係数を含めることができる。なお、一次データが得られない場合には、排出係数情報には、企業IDを含めずに(あるいは排出主体を特定しない企業IDを含めて)、活動量の種類及び排出係数を含めるようにすることができる。排出係数情報は、活動の種類と、活動のスコープと、活動のカテゴリと、排出係数とを含めるようにしておよい。活動のスコープ及びカテゴリは、GHGプロトコルのスコープ及びカテゴリを想定している。また、カテゴリは省略されていてもよい。なお、活動の種類は、活動量の種類(活動)を特定するための情報であれば形式を問わない。例えば、管理サーバ200に入力されるデータ(以下、インポートデータという。)に活動を一意に特定するID(活動ID)が設定される場合には、活動IDを種類とすることができる。例えば、会計データがインポートデータとして用いられる場合に、勘定科目や摘要などを種類とすることができる。この場合、金額を活動量とすることができる。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、活動量を記憶する。本実施形態では、活動量記憶部は、活動量を含む情報(以下、活動量情報という。)を記憶する。活動量情報には、企業IDと、活動量に関する時間情報と、活動の種類と、属性情報と、活動量とを含めることができる。時間情報は、例えば、年度や年、年月、年月日、日時範囲など任意の期間を設定することができる。属性情報は、活動に関連する各種の項目(例えば、商品等の調達先、関係部署、担当者など任意の項目とすることができる。)とすることができる。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、計算した温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、企業IDと、時間情報と、スコープと、カテゴリと、排出量とを対応付けて記憶することができる。
記憶部230を構成するユーザ情報記憶部は、ユーザの所属する企業等の排出主体に関する情報(以下、ユーザ情報という。)を記憶する。ユーザ情報には、企業を特定する企業IDと、企業の業種と、企業が販売している商品(サービスを含む。以下同じ。)の種類や商品名、商品の分類(大分類、中分類、小分類などの階層としてもよいし、単一の分類としてもよい。)などと、を含めることができる。
入力部220を構成する活動量入力部は、活動量の入力を受け付ける。活動量は、例えば、商品の生産個数(個)、購入個数(個)、物流により運んだ重量×距離(トンキロ)、消費した燃料の量(リットル)や金額(円)などである。活動量入力部は、ユーザから活動に関連する各種の項目とともに、時間情報及び活動量の入力を受け付ける。項目には、例えば、活動量に関する項目値が含まれうる。例えば、勘定科目や摘要などを活動量の項目値とすることができる。活動量入力部は、インポートデータをユーザ端末100から受信するようにしてもよい。インポートデータは、例えば、ERPシステムなどからエクスポートされたデータ(エクスポートデータ)やエクスポートデータを変換したデータとすることができる。インポートデータは、例えば、CSVデータやJSONデータ、XMLデータとすることができる。例えば、CSVデータでは、何番目の項目がどの種類のデータであるかが既知とすることができる。また、JSONデータやXMLデータなどでは、設定されているデータがどのような項目であるかをタグ付けし、あるいは属性に設定するようにしてもよい。
推定部270を構成する活動推定部は、受け付けた活動量に対応する活動の種類(排出係数に対応付けて管理されているもの)を推定する。活動推定部は、入力されたデータ(例えばインポートデータ)に含まれる項目を推定モデルに与えて活動の種類を推定することができる。推定モデルは、過去のインポートデータの項目値と、当該項目値に対応する活動量の種類とをトレーニングデータとして機械学習により学習した学習モデルとすることができる。
推定モデルは、項目値及び種類に加えて、ユーザが所属する企業の業種を機械学習により学習したものであってもよい。この場合、活動推定部は、受け付けた項目値と、ユーザの業種とを推定モデルに与えて活動量の種類を推定することができる。
推定モデルは、過去のインポートデータに含まれる複数の項目値と種類とを機械学習により学習したものであってもよい。この場合、活動推定部は、インポートデータに含まれる複数の項目値と、ユーザの業種とを推定モデルに与えて活動量の種類を推定することができる。
また、過去に複数のインポートデータを受け付けた場合に、あるインポートデータに含まれる項目値と、同時期に受け付けた複数のインポートに含まれる他の項目値と、登録された活動量の種類とを機械学習により学習したものであってもよい。この場合、活動推定部は、複数のインポートデータのうち、1つのインポートデータに含まれる項目値と、他のインポートデータに含まれる項目値とを推定モデルに与えることにより活動量の種類を推定することができる。
取得部250を構成する排出係数取得部は、活動量に対応する排出係数を取得する。排出係数取得部は、企業ID及び活動の種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出すことができる。排出係数が外部のシステムに管理されている場合に、排出係数取得部は、外部システムにアクセスして排出係数を取得するようにしてもよい。
入力部220を構成する排出係数入力部は、排出係数の入力を受け付ける。排出係数入力部は、ユーザが所属する排出主体を示す企業IDを特定し(例えば、企業IDの入力を受け付けることができる。また、ユーザ情報記憶部が、ユーザを特定する情報に対応付けて、企業IDを記憶するようにししておき、ユーザ情報記憶部からユーザに対応する企業IDを取得することができる。)、ユーザから活動量の種類と排出係数との入力を受け付けて、企業ID、種類及び排出係数を排出係数記憶部に登録することができる。排出係数入力部は、インポートデータに係る活動量の種類に対応する排出係数が排出係数記憶部に記憶されていない場合に、例えば、その旨をユーザ端末100に通知して、ユーザ端末100から排出係数を受け付けるようにすることができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、排出係数及び活動量に基づいて排出量を計算する。排出量計算部は、ユーザから受け付けた各情報(例えば、インポートデータに含まれる各レコード)について排出量を計算することができる。排出量計算部は、活動量に関する項目に基づいて推定された活動の種類に対応する排出係数を活動量に乗じて排出量を計算することができる。排出量計算部は、活動量が表されている単位と、排出係数が想定している単位(tCO2/単位)とが一致している場合には、活動量と排出係数をと乗じて排出量を計算することができる。排出量計算部は、上記単位が一致していない場合には、単位変換を行ったうえで排出量を計算することもできる。排出量計算部は、計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。排出量計算部は、企業IDと、現在の日付や日時などの時間情報と、計算した排出量のスコープ及びカテゴリと、計算した排出量とを対応付けて排出量記憶部に登録することができる。
分析部280を構成する集計部は、排出量を集計する。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をスコープごとに集計することができる。集計部は、排出量計算部が計算した排出量をカテゴリごとに集計することができる。
<動作>
図90は、管理サーバ200の動作を説明する図である。管理サーバ200は、外部から活動量及び活動量に関する項目値を受け付ける(S9001)。例えば、ユーザ端末100からCSVデータのアップロードを受け付けたり、フォームへの入力を受け付けたりすることができる。管理サーバ200は、受け付けた項目値を推定モデルに与えて活動量の種類を推定し(S9002)、推定した活動量の種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し(S9003)、活動量に排出係数を乗じて排出量を計算する(S9004)。管理サーバ200は、計算した排出量を排出量記憶部に登録する(S9005)。また、管理サーバ200は、排出量記憶部に登録されている排出量を集計して出力することができる(S9006)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、活動量に関するデータから活動を推定し入力を容易にすることができる。
<開示事項>
第57機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAE1(P090)]
温室効果ガスの排出に係る活動量の種類に対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、ユーザから前記活動量及び前記活動量を示す項目値を受け付ける入力部と、過去の前記項目値及び前記種類を機械学習により学習した学習モデルに、受け付けた前記項目値を与えて前記種類を推定する活動推定部と、推定した前記種類に対応する前記排出係数を前記活動量に乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAE2]
項目AAE1に記載の情報処理システムであって、前記ユーザごとに前記ユーザの業種を記憶するユーザ情報記憶部を備え、前記学習モデルは、前記項目値、前記種類、及び前記業種を機械学習により学習したものであり、前記活動推定部は、受け付けた前記項目値と、前記ユーザの前記業種とを前記学習モデルに与えて前記種類を推定すること、を特徴とする情報処理システム。
<<サプライヤ推定機能(第58機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第57機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第58機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。GHGプロトコルのスコープ3に係る排出量を計算するにあたり、サプライチェーンの上流又は下流に位置するどの事業体(サプライヤ)と連携しているかを把握することが求められている。第58機能は、サプライチェーンの上下流の事業体を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
以下、第58機能に係る情報処理システムについて説明する。本情報処理システムは、温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなど)の排出量、とくにGHGプロトコルのスコープ3に該当する排出量を計算するにあたり、どのサプライチェーンの上流又は下流に位置する事業体(以下、サプライヤという。)から商品(サービスを含む。以下同じ。)を調達したのか(あるいはサービスを依頼したのか)を特定しようとしている。以下、情報処理システムについて説明する。
図3を用いて、第56機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、学習モデル記憶部と、排出係数記憶部と、活動量記憶部と、受付部と、推定部270と、排出量算出部と、出力部240と、を備える。
記憶部230を構成する学習モデル記憶部は、商品を示す情報(以下、対象品目表示情報という。)に基づいて商品のサプライヤを推定する学習モデル(第1の学習モデル。以下、サプライヤ学習モデルという。)を記憶する。学習モデル記憶部は、商品を示す対象品目表示情報に基づいて商品を推定する学習モデル(第2の学習モデル。以下、商品学習モデルという。)を記憶する。対象品目表示情報は、例えば、サプライヤが提供する商品の名称とすることができる。対象品目表示情報は、例えば、商品のロゴやイメージ画像などの画像データとすることもできる。対象品目表示情報は、商品に関連する動画データや音声データとすることもできる。学習モデルは、機械学習により作成することができる。サプライヤ学習モデルは、例えば、商品として用いられている名称などの対象品目表示情報と、サプライヤを特定する情報とを機械学習により学習することで作成することができる。商品学習モデルは、例えば、商品として用いられている名称などの対象品目表示情報と、本情報処理システムで用いられている商品の名称(後述する排出係数記憶部に登録されている商品の名称や、商品マスタに管理される商品の名称とすることができる。また、商品のサムネイル画像や商品のパッケージ画像、商品のロゴ、商品とともに登録された動画データや音声データとすることもできる。)と、を機械学習により学習することで作成することができる。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する。排出係数記憶部は、サプライヤ及び商品又はサービスに対応付けて排出係数を記憶する。本実施形態では、排出係数記憶部は、排出係数に関する情報(以下、排出係数情報という。)を記憶する。排出係数情報には、商品の名称、当該商品の分類、当該商品を提供するサプライヤを特定する事業体ID、当該商品を提供するサプライヤによる排出量を計算するための排出係数(一次データ)を含めることができる。なお、排出係数記憶部は、一次データの排出係数が得られていないサプライヤ及び商品の組み合わせについては、排出係数情報には、商品の名称及び/又は商品の分類と、二次データ(一次データ以外のデータ、例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたもの)の排出係数とを含めることができる。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、活動量に関する情報(以下、活動量情報という。)を記憶する。活動量情報には、ユーザを特定する情報(ユーザID)と、ユーザが所属する事業体を示す事業体IDと、ユーザから入力された活動量を表す情報(以下、活動量表示情報という。)と、活動量と、入力された活動量表示情報に対応する商品の対象品目表示情報と、当該商品の分類と、当該商品を提供するサプライヤを特定する事業体IDとを含めることができる。活動量情報には、活動量のスコープを含めることができる。スコープ3については、活動量情報にカテゴリを含めることができる。活動量表示情報は、例えば、ユーザが使用する商品の名称とすることができる。活動量表示情報は、例えば、商品のロゴやイメージ画像などの画像データとすることもできる。活動量表示情報は、例えば、商品に関連する動画データや音声データとすることもできる。
入力部220を構成する受付部は、温室効果ガスの排出に係る活動量及び活動量を表す活動量表示情報を受け付ける。受付部は、ユーザ端末100から活動量及び活動量表示情報を受信することができる。受付部は、例えば、会計システムなどから活動量を受け付けるようにしてもよい。例えば、入力データが会計データの場合、仕訳に係る勘定科目や摘要などを活動量表示情報とし、金額を活動量とすることができる。受付部は、受け付けた活動量及び活動量表示情報を含む活動量情報を作成して活動量記憶部に登録するようにしてもよい。
推定部270は、活動量を表す活動量表示情報に対応するサプライヤを推定する。推定部270は、活動量を表す活動量表示情報に対応する商品を推定することもできる。推定部270は、サプライヤ学習モデルに、活動量を表す活動量表示情報を与えてサプライヤを推定することができる。推定部270は、商品学習モデルに、活動量を表す活動量表示情報を与えて商品を推定することができる。
計算部210を構成する排出量算出部は、温室効果ガスの排出量を算出する。排出量算出部は、推定部270が推定したサプライヤと、推定部270が推定した商品とに対応する排出係数を排出係数記憶部から取得し、取得した排出係数を、受付部が受け付けた活動量に乗じることにより排出量を算出することができる。推定部270が推定したサプライヤと、推定部270が推定した商品とに対応する排出係数が排出係数記憶部に登録されていない場合には、推定した商品又はそのカテゴリに対応する排出係数(二次データ)を用いて排出量を算出してもよい。
出力部240は、推定したサプライヤを特定する情報を出力する。出力部240は、推定した商品を特定する情報を出力するようにしてもよい。出力部240は、算出した排出量を出力することもできる。出力部240は、例えば、スコープ(及びスコープ3についてはカテゴリ)ごとに排出量を出力することもできる。出力部240は、例えば、各種の報告書のフォーマットで排出量を出力することもできる。
<動作>
図91は、管理サーバ200の動作を説明する図である。管理サーバ200は、ユーザ端末100から活動量及びその活動量表示情報を受け付け(S9101)、受け付けた活動量表示情報からサプライヤを推定するとともに(S9102)、受け付けた活動量表示情報から商品を推定し(S9103)、推定したサプライヤ及び商品に対応する排出係数を取得し(S9104)、取得した排出係数に活動量を乗じて排出量を算出する(S9105)。管理サーバ200は、推定したサプライヤ、推定した商品、及び/又は排出量をユーザ端末100に対して出力することができる(S9106)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、ユーザから受け付けた活動量がどのサプライヤのどの商品に関するものかを推定することができる。また、サプライヤ及び商品に対応する一次データの排出係数を用いて排出量を計算することができる。
<変形例1>
例えば、本実施形態では、推定したサプライヤ及び商品をそのまま使用するものとしたが、ユーザに確認を取るようにしてもよい。この場合、出力部240は、排出量の計算前に、推定部270の推定したサプライヤ及び/又は商品をユーザ端末100に対して出力し、ユーザから推定したサプライヤ及び/又は商品が正しいか否かの入力を受け付けるようにすることができる。ここで、推定が正しくない場合には、推定したサプライヤ及び/又は商品は用いないようにすることができる。推定が正しくない場合には、ユーザから正しいサプライヤ及び/又は商品の入力を受け付けるようにし、受け付けたサプライヤ及び/又は商品を用いるようにしてもよい。
<変形例2>
また、本実施形態では、学習モデルは管理サーバ200が備えるものとしたが、外部システム(不図示)に管理されている学習モデルを使用するようにしてもよい。例えば、学習モデルを、大規模言語モデルとし、外部システムが提供するAPIを呼び出すことにより、大規模言語モデルに対する問合せを行い、出力を生成させるようにすることができる。この場合、推定部270は、受け付けた活動量表示情報と、当該活動量表示情報に該当する商品又はサービスを提供するサプライヤを問い合わせる質問とを含むプロンプトを学習モデルに与えることにより、学習モデルにサプライヤを特定する情報を出力させることができる。
<開示事項>
第58機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAF1(P091)]
ユーザから温室効果ガスの排出に係る活動量及び前記活動量を表す活動量表示情報を受け付ける受付部と、商品又はサービスを示す対象品目表示情報に基づいて前記商品又はサービスのサプライヤを推定する学習モデルに、前記活動量を表す活動量表示情報を与えて前記サプライヤを推定する推定部と、推定した前記サプライヤを特定する情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAF2]
項目AAFに記載の情報処理システムであって、前記学習モデルは、前記商品又はサービスとして用いられている名称と、前記サプライヤを特定する情報とを機械学習により学習することにより作成されること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAF3]
項目AAF2に記載の情報処理システムであって、前記学習モデルは、大規模言語モデルであり、前記推定部は、前記名称と、前記名称に該当する前記商品又はサービスを提供する前記サプライヤを問い合わせる質問とを含むプロンプトを前記学習モデルに与えることにより、前記学習モデルに前記サプライヤを特定する情報を出力させること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAF4]
項目AAF1に記載の情報処理システムであって、前記学習モデルは、前記商品又はサービスとして用いられている画像と、前記サプライヤを特定する情報とを機械学習により学習することにより作成されること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAF5]
項目AAFに記載の情報処理システムであって、前記サプライヤ及び前記商品又はサービスに対応付けて、前記温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部を備え、前記推定部は、前記商品又はサービスを示す前記対象品目表示情報に基づいて前記商品又はサービスの前記サプライヤを推定する第1の前記学習モデルに、前記活動量を表す前記活動量表示情報を与えて前記サプライヤを推定するとともに、前記商品又はサービスを示す前記対象品目表示情報に基づいて前記商品又はサービスを推定する第2の前記学習モデルに、前記活動量を表す前記活動量表示情報を与えて前記商品又はサービスを推定し、推定した前記サプライヤ及び推定した前記商品又はサービスに対応する、前記排出係数記憶部に記憶されている前記排出係数に、前記活動量を乗じて前記排出量を算出する排出量算出部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
<<クレジット機能(第19機能)>>
次に、前述した第19機能において説明したクレジット機能の追加の例として、地域に対応したクレジット機能を説明する。地域に対応したクレジット機能は、前述した第1機能~第58機能に適用可能な構成である。背景技術として、二酸化炭素の排出権の取引が行われている。どの排出権を購入するべきかを決定する手間がかかるとの課題がある。本実施形態は、排出権取引を支援することのできる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態に係る情報処理システムは、温室効果ガスの排出権(例えば、日本では国内制度であるJ-クレジットが知られている。また、国や地域によって排出権は複数存在し得る。例えば、国連主導の京都メカニズムクレジット(JI、CDM)、二国間クレジット制度(JCM)、各国内制度、民間主導のボランタリークレジットである。以下、これらを総称して排出権とする。)の取引を支援しようとするものである。なお、排出権取引とは排出量取引、排出枠取引を含む包括的な概念またはこれらと同一もしくは類似する概念であり、以下同様とする。本実施形態に係る情報処理システムでは、ユーザの所在地においてオフセットに利用可能な排出権を、温室効果ガスの排出量をオフセットしようとするユーザ(以下、利用者という。)に提供する。
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、保有者端末、利用者端末、及び無効化サーバのそれぞれと通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
保有者端末は、温室効果ガスの排出削減や吸収などにより排出権を創出したユーザ(以下、排出権の保有者という。)が操作するコンピュータである。保有者端末は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。
利用者端末は、排出権の利用者(ユーザ)が操作するコンピュータである。利用者端末は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。
管理サーバ200は、排出権に関する情報を管理し、利用者に対して排出権を提案するコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
無効化サーバは、排出権を発行し、排出権に基づく温室効果ガスの排出量の無効化に関する機関(例えば、J-クレジット制度等の運用機関)のコンピュータである。本実施形態では、無効化サーバに排出権の無効化のリクエストを送信すること(例えば、無効化の依頼を電子メールで送信することなども含む。)により無効化処理が行われることを想定する。
保有者端末、利用者端末、無効化サーバのハードウェア構成も管理サーバ200と同様とすることができる。
図3を用いて、管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、排出権記憶部と、オフセット属性記憶部と、無効化情報記憶部と、受付部(入力部)と、排出権取得部と、リクエスト受付部と、無効化処理部と、位置情報取得部と、地域特定部と、を備える。
記憶部230を構成する排出権記憶部は、温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権に関する情報(以下、排出権情報という。)を記憶する。排出権情報には、排出権を特定する排出権特定情報(排出権ID)に対応付けて、当該排出計の名称(排出権名)と、排出権の属性と、当該排出権により温室効果ガスの排出量をオフセット可能な地域(国/地域)、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量の最大値(最大オフセット可能量)と、最小値(最小オフセット量)と、第三者認証機関による認証基準と、排出権が創出された国・地域と、排出権購入可能量と、排出権の発行年と、排出権のレーティング(格付機関による評価)が含まれうる。最小オフセット量は、排出権の販売単位を設定するものであり、排出権の保有者が任意に設定可能であり、例えば、1t単位としてもよいし、50tや100tなどの単位とすることもできる。属性には排出権に係る方法論(排出削減・吸収に資する技術ごとに、適用範囲、排出削減・吸収量の算定方法及びモニタリング方法等を規定したもの)が含まれうる。属性には、排出権の種類を含めるようにしてもよい。国/地域は、住所(国、市区町村など)により特定されてもよいし、緯度経度(一点であってもよいし、複数の緯度経度であってもよいし、ジオフェンスであってもよい。)により特定されてもよい。
記憶部230を構成するオフセット属性記憶部は、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶する。本実施形態では、オフセット属性記憶部は、排出量の報告に係るルールを特定するルール特定情報と、活動特定情報と、属性とを対応付けて記憶する。ルール特定情報は、例えば、「温対法」「省エネ法」「カーボンオフセット」「CDP質問書」「SBT」「RE100」などとすることができる。活動特定情報は、例えば、「燃料の燃焼」「電力の使用」などとすることができる。
記憶部230を構成する無効化情報記憶部は、利用者がオフセットを希望する排出量に関する情報(以下、無効化情報という。)を記憶する。無効化情報には、無効化情報を特定する無効化IDと、ルール特定情報と、活動特定情報と、オフセットを希望する排出量とを含めることができる。また、無効化情報には、管理サーバ200側で自動的に無効化処理を行うか否かを示す情報(自動無効化)を含めることができる。
入力部220を構成する受付部は、ユーザがオフセットを希望する活動を特定する活動特定情報及び活動に係る排出量の入力を受け付けることができる。本実施形態では、入力部220は、無効化情報の入力を受け付ける。入力部220は、利用者端末に対して無効化情報の入力フォームを表示する画面情報を送信し、利用者端末から無効化情報の各項目のデータを受信して無効化情報を受け付けることができる。入力部220は、受け付けた無効化情報を無効化情報記憶部に登録することができる。
取得部250を構成する排出権取得部は、無効化情報に対して提示可能な排出権を特定する。排出権取得部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、無効化情報に含まれる活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び無効化情報に含まれる排出量以上の最大オフセット可能量に対応する排出権特定情報を取得することができる。また、無効化情報にルール特定情報が設定されている場合には、排出権取得部は、無効化情報に含まれるルール特定情報及び活動特定情報に対応する属性をオフセット属性記憶部から特定することができる。
排出権取得部は、特定した排出権を利用者に提示することができる。排出権取得部は、例えば、排出権情報を利用者端末に送信することができる。
排出権取得部は、排出権情報について、当該排出権を提示可能な無効化情報を検索するようにしてもよい。排出権取得部は、例えば、排出権情報について、無効化情報に含まれる排出量(無効化情報が1つの場合)又は排出量の合計(無効化情報が複数の場合)が、排出権情報の最大オフセット可能量以下となる無効化情報の組み合わせ(1つであってもよい。)を選択することができる。また、排出権取得部は、無効化情報に含まれる排出量(無効化情報が1つの場合)又は排出量の合計(無効化情報が複数の場合)が、最小オフセット可能量以上となるように無効化情報の組み合わせ(1つであってもよい。)を選択することができる。排出権取得部は、例えば、1つの排出権情報について、無効化情報に含まれる排出量(又はその合計)が、排出権情報の最大オフセット可能量以下となり、かつ、最小オフセット可能量以上となる無効化情報(又はその組み合わせ)のうち、無効化情報に含まれる排出量の合計値が所定値以上となり、あるいは、最大となるような組み合わせを選択することができる。
入力部220を構成するリクエスト受付部は、利用者端末から無効化のリクエストを受け付けることができる。リクエストには、無効化情報を特定する情報(例えば無効化ID)と、排出権を特定する情報(例えば排出権ID)とを含めることができる。
実行部290を構成する無効化処理部は、排出権を用いた排出量の無効化に関する処理(以下、無効化処理という。)を行う。無効化処理として、無効化処理部は、例えば、排出権を特定する情報と、無効化情報とを含む無効化のリクエストを無効化サーバに送信することができる。この場合、管理サーバ200の運用者が無効化の代行を行うことになる。なお、無効化は利用者自身が行うようにしてもよい。
無効化処理部は、自動無効化が「偽」である無効化情報については、利用者端末からの無効化のリクエストに応じて無効化処理を行うことができる。無効化処理部は、自動無効化が「真」である無効化情報については、利用者端末からのリクエストを受信せずに、無効化処理を行うことができる。この場合において、無効化処理部は、無効化処理に先立って、保有者から利用者への排出権の販売処理を行うことができる。なお、販売処理については一般的な取引システムにおける処理を用いるものとしてここでは説明を省略する。
また、無効化処理部は、1つの排出権を用いて複数の無効化情報についての無効化処理を行う場合には、無効化情報のそれぞれに含まれる活動特定情報及び排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化に関する処理(例えば、無効化サーバに対する無効化リクエストの送信)を行うことができる。
取得部250を構成する位置情報取得部は、利用者の位置情報を取得する。利用者端末は、例えばGPSやビーコン等の既存の技術により、利用者端末の地図上の位置を示す情報(例えば、緯度経度により表されてもよいし、市区町村などで表されていてもよいし、既知の位置にあるビーコンを特定する情報で表されていてもよい。)を取得して管理サーバ200に送信することができ、位置情報取得部は、これを受信することができる。位置情報取得部は、利用者端末に対してリクエストを送信して位置情報を利用者端末から取得するようにしてもよいし、利用者端末から定期的に送信される位置情報を受信するようにしてもよい。位置情報取得部は、例えば、利用者や利用者端末を撮影した監視カメラの画像を解析するなどの方法により、利用者の位置を特定するようにし、特定した位置を示す位置情報を作成するようにしてもよい。
分析部280(特定部としてもよい)を構成する地域特定部は、ユーザが現在する地域を特定する。地域特定部は、例えば、緯度経度により表現される位置情報を取得し、地図サーバが提供する逆ジオコーディングAPIを使用することで、緯度経度に対応する地域(住所や郵便番号等)を取得することができる。地域には国が含まれうる。なお、管理サーバ200は、国や地方、市区町村などの地域を囲う図形(ジオフェンス)を予め記憶する地域情報記憶部を備えるようにし、地域特定部は、位置情報が含まれるジオフェンスを地域情報記憶部から検索して、地域を特定するようにしてもよい。
排出権取得部は、地域特定部が特定した地域に対応する排出権情報に絞り込んで排出権を利用者に提示することができる。地域特定部が特定した地域に排出権情報が対応するか否かは、地域が排出権情報の「国/地域」に一致又は類似するかどうかにより判定してもよいし、位置情報(緯度経度)が、国/地域に設定されるジオフェンスに含まれるか否かにより判定してもよい。また、排出権情報の地域に対応する領域(ジオフェンス)を例えばジオコーディングにより地図サーバなどから取得するようにし、取得した領域に、位置情報が含まれるか否かにより判定するようにしてもよい。
<動作>
図28を用いて、自動無効化が「偽」の無効化情報についての処理を説明する。管理サーバ200は、利用者端末から無効化情報の入力を受け付けて無効化情報記憶部に登録する(S2801)。管理サーバ200は、オフセット属性記憶部から、無効化情報に含まれるルール特定情報及び活動特定情報に対応する属性を取得し(S2802)、排出権記憶部から、取得した属性に対応し、かつ、無効化情報の排出量が最小オフセット可能量以上かつ最大オフセット可能量以下である排出権情報を検索する(S2803)。なお、ここで管理サーバ200は、利用者端末から取得した位置情報に対応する地域を特定し、特定した地域に対応する排出権情報のみに絞り込んで排出権情報を検索するようにしてもよい。管理サーバ200は、検索した排出権情報を利用者端末に送信して排出権を利用者に提示することができる(S2804)。ここで管理サーバ200は、排出権を利用者に販売する処理を行うようにしてもよい。
管理サーバ200は、利用者端末から無効化のリクエストを受信すると(S2805)、リクエストに指定されている排出権情報及び無効化情報に基づいて、排出権情報に係る排出権を用いた無効化処理を行う(S2806)。
以上のようにして、管理サーバ200は利用者に対して、排出量のオフセットを行うことが可能な排出権を提示することができる。また、管理サーバ200は、利用者からのリクエストに応じて排出量の無効化を代行することができる。
次に、図29を用いて、自動無効化が「真」の無効化情報についての処理を説明する。管理サーバ200は、利用者端末から無効化情報の入力を受け付けて無効化情報記憶部に登録する(S2901)。管理サーバ200は、オフセット属性記憶部から、排出権情報の属性に対応するルール及び活動を取得する(S2902)。管理サーバ200は、無効化情報記憶部から、取得したルール及び活動に対応する無効化情報を読み出し、読み出した無効化情報の中から、排出量の合計が最小オフセット可能量以上、かつ、最大オフセット可能量以下となるような無効化情報の組み合わせを選択する(S2903)。ここで管理サーバ200は、排出量の合計が所定値以上となるように組み合わせを選択することができる。また、管理サーバ200は、排出量の合計が最大となるように組み合わせを選択してもよい。管理サーバ200は、選択した組み合わせに含まれる無効化情報のそれぞれに含まれる活動特定情報及び排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行うことができる(S2904)。
以上のようにして、管理サーバ200は利用者から受け付けたオフセットを希望する排出量に関して、自動的に無効化処理を実行することができる。したがって、例えば、最小オフセット可能量よりも少ない排出量に関する無効化情報をまとめて無効化することができる。また、最大オフセット可能量よりも少ない排出量をオフセットする場合に、他の無効化情報と一緒に無効化を行うこともできる。
本実施形態では、1つの排出権情報に対して、1つ又は複数の無効化情報をマッチングさせるものとしたが、複数の排出権情報に対して、1つ又は複数の無効化情報をマッチングさせるようにしてもよい。この場合に、例えば、最小オフセット可能量の単位で無効化情報の排出量に余り(端数)が出るときは、その端数だけ別の排出権情報をマッチさせるようにしてもよい。
例えば、本実施形態では、管理サーバ200が自動的に無効化処理(無効化の代行)を行うものとしたが、利用者に対して無効化に利用可能な排出権を提示することに止めるようにしてもよい。
また、以下に説明する排出権情報提示部、排出権取得部、売買履歴管理部、コンサルティング情報提供部の構成を追加することもできる。
出力部210を構成する排出権情報提示部は、排出権取得部により取得された排出権情報を排出権購入者に提示する。提示の方法として、例えば、排出権購入者の端末3に排出権情報を送信する方法や、本実施形態の情報処理システム上で排出権購入者に提示する方法がある。排出権購入者に提示される排出権情報の例として、排出権の名称(プロジェクトの名称)、排出権の売出価格(売買価格)、排出権の在庫数、排出権が創出された国・地域、第三者認証機関による認証基準、排出権の発行年、排出権のレーティングを含む情報が提示される。排出権の名称(プロジェクトの名称)として、例えば「アメリカ合衆国における森林保護」「日本国九州地域におけるバイオ炭活用による農地改善」が表示される。排出権の売出価格(売買価格)として、例えば、$777/トンが表示される。排出権の在庫数として、例えば「100,000トン」が表示される。排出権が創出された国・地域として、例えば「日本国・福岡県」「アメリカ合衆国・イリノイ州」が表示される。第三者認証機関による認証基準として、例えば「Verified Carbon Standard」「Gold Standard」「American Carbon Registry」が表示される。排出権の発行年として、例えば「2023年」「2021年―2022年」と表示される。排出権のレーティングとして、例えば「AA」「A」「B」が表示される。これらの表示は一例であり、排出権情報には、排出権創出事業者名、所定期間内の売買高(取引量)、過去の成約価格、排出権購入者による排出権の評価や口コミを付加して表示するようにしてもよい。
取得部250を構成する排出権取得部によってスクリーニングされた排出権を排出権購入者に表示する方法として、排出権購入者が入力部(排出量入力部)に入力した温室効果ガス排出量をオフセット可能な在庫量を有する排出権を優先的に表示する方法や、レーティングの高い排出権を優先的に表示する方法や、排出権購入者の評価が高い排出権を優先的に表示する方法や、排出権購入者の所在地と近接する地域において創出された排出権を優先的に表示する方法や、排出権購入者の製品又はサービスと親和性が高い排出権を優先的に表示する方法などがある。
実行部290を構成する売買履歴管理部は、排出権購入者が購入した排出権の売買情報(購入日、購入先、購入価格、購入数量、排出権の種類など)を管理する。排出権購入者は、いつでも過去に購入した排出権の情報を閲覧することができる。
出力部240を構成するコンサルティング情報提供部は、排出権創出事業者及び/又は排出権購入者に対して排出権の創出や排出権の購入に関する助言情報・提案情報・立案情報を提供する。例えば、排出権創出事業者に対して、カーボンオフセットに利活用されている排出権のトレンド、カーボンオフセットに利活用するために需要が多い排出権の種類、排出権の相場(排出権の種類に応じた適正な販売価格)、本実施形態に係る情報処理システムを利用している排出権購入者の属性(事業所・本店所在地・業種・供給している製品情報又は提供しているサービス情報)のなどの排出権購入者の需要に合わせた排出権の創出を支援するための情報を提供する。また、コンサルティング情報提供部は、排出権購入者に対して、排出権の種類解説やカーボンオフセットの目的・ニーズに適う排出権の提案などの排出権購入を支援するための情報を提供する。
本実施形態に係る情報処理システムには、前述した機能部に限らず、排出権推奨部(不図示)を設けるようにしてもよい。この排出権推奨部は、売買履歴管理部に蓄積されている排出権の売買情報を基にして、排出権購入者に適した排出権を情報処理システム側から推奨する。例えば、「202X年●月●日に購入した排出権の創出事業者から同種の排出権でレーティングが高い排出権が新しく販売されています。」や「202X年●月●日に購入した排出権が当時の購入価格から●%割引されて販売中です。」と排出権購入者に通知(当該情報処理システム上で通知する方法でもよいし、排出権購入者が登録しているメールアドレスに通知する方法でもよい。)。
本実施形態に係る情報処理システムには、前述した機能部に限らず、温室効果ガス排出量やその他の環境指標(例えば、大気質・エネルギー・水及び下水・廃棄物及び危険物・生態系への影響)を算定・可視化する情報処理システムと連携する機能部(不図示)を設けるようにしてもよい。この機能部により、自らが算定した温室効果ガス排出量その他の環境指標が本実施形態に係る情報処理システムに自動的に入力される。これにより、排出権購入者がオフセット対象にする温室効果ガス排出量を入力する工数が削減される。また、当該情報処理システムに蓄積されている温室効果ガス排出量データやその算定基礎となる活動項目データや活動量データを基にして、前述した排出権推奨部(不図示)が排出権購入者の目的やニーズに適う排出権を推奨するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目S11(P094)]
温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報及び前記排出権により前記温室効果ガスの排出量をオフセット可能な地域を特定する情報を対応付けて記憶する排出権記憶部と、ユーザがオフセットを希望する前記活動の入力を受け付ける受付部(入力部)と、前記ユーザの端末から前記端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応する前記地域を特定する地域特定部と、特定した前記地域及び受け付けた前記活動に対応する前記排出権特定情報を前記排出権記憶部から取得する排出権取得部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S12]
項目S11に記載の情報処理システムであって、前記地域は国であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目S13]
項目S11に記載の情報処理システムであって、前記排出権記憶部は、前記排出権特定情報、前記地域を特定する情報、及び前記排出権によりオフセット可能な前記排出量を対応付けて記憶し、前記受付部(入力部)は、前記活動と、前記活動に係る活動量又は前記活動に係る排出量との入力を受け付け、前記排出権取得部は、前記活動に対応する排出係数を前記活動量に乗じて算出した前記排出量又は受け付けた前記排出量以下であり、かつ、特定した前記地域及び受け付けた前記活動に対応する前記排出権特定情報を前記排出権記憶部から取得すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目S19(P105)]
顧客からオフセット対象となる温室効果ガス排出量の入力を受け付ける排出量入力部と、温室効果ガス排出量のオフセットに用いる排出権の創出事業者から排出権情報の入力を受け付ける排出権情報入力部と、前記排出権情報を記憶する排出権情報記憶部と、活動に係る前記温室効果ガス排出量をオフセット可能な前記排出権の属性を記憶する排出権属性記憶部と、顧客により入力された前記温室効果ガス排出量をオフセット可能な前記排出権情報を取得する排出権取得部と、前記排出権取得部により取得された前記排出権情報を顧客に提示する排出権情報提示部と、前記顧客と前記創出事業者との間における前記排出権の売買履歴を管理する売買履歴管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S20]
項目S19に記載の情報処理システムであって、前記排出権の創出に関するコンサルティング情報及び/又は前記排出権の購入に関するコンサルティング情報を前記事業者に提供するコンサルティング情報提供部を備える、ことを特徴とする情報処理システム。
<<クレジット機能(第19機能)>>
次に、前述した第19機能において説明したクレジット機能の追加の例として、地産地消に係るクレジット機能を説明する。地産地消に係るクレジット機能は、前述した第1機能~第58機能に適用可能な構成である。背景技術として、二酸化炭素の排出権の取引が行われている。どの排出権を購入するべきかを決定する手間がかかるとの課題がある。本実施形態は、排出権取引を支援することのできる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態に係る情報処理システムは、温室効果ガスの排出権(本実施形態ではJ-クレジットを想定するが、J-クレジット以外の排出権についても適用可能である。)の取引を支援しようとするものである。温室効果ガスの排出削減や吸収などにより創出された排出権と、オフセットしたい温室効果ガスの排出量とのマッチングを行う。温室効果ガスの排出活動によって利用可能なJ-クレジットは異なる。また、温対法や省エネ法、SBT、CDP、RE100などのルールごとに、報告のために利用可能なJ-クレジットは異なる。さらに、排出権によって、使用可能な国又は地域が限定されている。加えて、排出権の一例として農業系排出権(例えば、農家におけるバイオ炭の農地利用によって創出される排出権)や森林吸収系排出権(例えば、植林や間伐等を行うことで創出される排出権)を使ってカーボンオフセットをする事業者の中には、地元産(事業者の所在地において創出される排出権)を使いたいというニーズもある。本実施形態の情報処理システムでは、利用可能な排出権を、温室効果ガスの排出量をオフセットしようとするユーザ(以下、利用者という。)に提案する。地元産のクレジットは、地産地消となる排出権を例示する。
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、保有者端末、利用者端末、及び無効化サーバのそれぞれと通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
保有者端末は、温室効果ガスの排出削減や吸収などにより排出権を創出したユーザ(以下、排出権の保有者という。)が操作するコンピュータである。保有者端末は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。
利用者端末は、利用者が操作するコンピュータである。利用者端末は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。
管理サーバ200は、排出権に関する情報を管理し、利用者に対して排出権を提案するコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
無効化サーバは、排出権を発行し、排出権に基づく温室効果ガスの排出量の無効化に関する機関(J-クレジット制度の運用機関)のコンピュータである。本実施形態では、無効化サーバに排出権の無効化のリクエストを送信すること(例えば、無効化の依頼を電子メールで送信することなども含む。)により無効化処理が行われることを想定する。
保有者端末、利用者端末、無効化サーバのハードウェア構成も管理サーバ200と同様とすることができる。
図3を用いて、管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、排出権記憶部と、オフセット属性記憶部と、無効化情報記憶部と、利用者情報記憶部と、受付部(入力部)と、排出権取得部と、リクエスト受付部と、無効化処理部と、を備える。
記憶部230を構成する排出権記憶部は、温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権に関する情報(以下、排出権情報という。)を記憶する。排出権情報には、排出権を特定する排出権特定情報(排出権ID)に対応付けて、排出権の名称(排出権名)と、排出権を用いたオフセットを行うことの可能な温室効果ガスの排出地域(利用可能な地域)と、排出権の創出地域と、排出権の属性と、排出権によりオフセット可能な温室効果ガスの量の最大値(最大オフセット可能量)と、最小値(最小オフセット量)とが含まれうる。利用可能な地域は、例えば、国、地域、地方、都道府県、市区町村等により特定することができる。最小オフセット量は、排出権の販売単位を設定するものであり、排出権の保有者が任意に設定可能であり、例えば、1t単位としてもよいし、50tや100tなどの単位とすることもできる。属性には排出権に係る方法論(排出削減・吸収に資する技術ごとに、適用範囲、排出削減・吸収量の算定方法及びモニタリング方法等を規定したもの)が含まれうる。属性には、排出権の種類を含めるようにしてもよい。
記憶部230を構成するオフセット属性記憶部は、活動を特定する活動特定情報に対応付けて、活動に係る排出量をオフセット可能な排出権の属性を記憶する。本実施形態では、オフセット属性記憶部は、排出量の報告に係るルールを特定するルール特定情報と、活動特定情報と、属性とを対応付けて記憶する。ルール特定情報は、例えば、「温対法」「省エネ法」「カーボンオフセット」「CDP質問書」「SBT」「RE100」などとすることができる。活動特定情報は、例えば、「燃料の燃焼」「電力の使用」などとすることができる。
記憶部230を構成する無効化情報記憶部は、利用者がオフセットを希望する排出量に関する情報(以下、無効化情報という。)を記憶する。無効化情報には、無効化情報を特定する無効化IDと、ルール特定情報と、活動特定情報と、オフセットを希望する排出量とを含めることができる。また、無効化情報には、管理サーバ200側で自動的に無効化処理を行うか否かを示す情報(自動無効化)を含めることができる。
記憶部230を構成する利用者情報記憶部は、利用者に関する情報(以下、利用者情報という。)を記憶する。利用者情報には、利用者を特定する情報(利用者ID)、利用者の所在する国及び住所を含めることができる。
入力部220を構成する受付部は、利用者がオフセットを希望する活動を特定する活動特定情報及び活動に係る排出量の入力を受け付けることができる。本実施形態では、入力部220は、無効化情報の入力を受け付ける。入力部220は、利用者端末に対して無効化情報の入力フォームを表示する画面情報を送信し、利用者端末から無効化情報の各項目のデータを受信して無効化情報を受け付けることができる。入力部220は、受け付けた無効化情報を無効化情報記憶部に登録することができる。
取得部250を構成する排出権取得部は、無効化情報に対して提示可能な排出権を特定する。排出権取得部は、オフセット属性記憶部及び排出権記憶部を参照して、無効化情報に含まれる活動特定情報に対応する属性を特定し、特定した属性及び無効化情報に含まれる排出量以上の最大オフセット可能量に対応する排出権特定情報を取得することができる。また、無効化情報にルール特定情報が設定されている場合には、排出権取得部は、無効化情報に含まれるルール特定情報及び活動特定情報に対応する属性をオフセット属性記憶部から特定することができる。
排出権取得部は、利用者の所在地(住所又は居所)において利用可能な排出権を利用者に提示することができる。排出権取得部は、排出権情報に利用可能な地域が設定されている場合に、利用者に対応する利用者情報を利用者情報記憶部から読み出し、読み出した利用者情報に含まれている国及び/又は住所が、利用可能な地域に含まれているか否かを判定し、利用可能な地域に含まれていれば、当該排出権を利用者に提示することができる。利用者の国及び/又は住所が利用可能な地域に含まれるか否かは、一般的な地理情報システムに係る処理を用いて判定することができる。なお、排出権取得部の一部の機能である出力部(提示部)によって利用可能な排出権を利用者に提示するようにしてもよい。
排出権取得部は、特定した排出権を利用者に提示することができる。排出権取得部は、例えば、排出権情報を利用者端末に送信することができる。なお、出力部(提示部)によって、特定した排出権を利用者に提示したり、排出権情報を利用者端末に送信したりしてもよい。
排出権取得部は、排出権情報について、当該排出権を提示可能な無効化情報を検索するようにしてもよい。排出権取得部は、例えば、排出権情報について、無効化情報に含まれる排出量(無効化情報が1つの場合)又は排出量の合計(無効化情報が複数の場合)が、排出権情報の最大オフセット可能量以下となる無効化情報の組み合わせ(1つであってもよい。)を選択することができる。また、排出権取得部は、無効化情報に含まれる排出量(無効化情報が1つの場合)又は排出量の合計(無効化情報が複数の場合)が、最小オフセット可能量以上となるように無効化情報の組み合わせ(1つであってもよい。)を選択することができる。排出権取得部は、例えば、1つの排出権情報について、無効化情報に含まれる排出量(又はその合計)が、排出権情報の最大オフセット可能量以下となり、かつ、最小オフセット可能量以上となる無効化情報(又はその組み合わせ)のうち、無効化情報に含まれる排出量の合計値が所定値以上となり、あるいは、最大となるような組み合わせを選択することができる。
排出権取得部は、地産地消となる排出権を利用者に勧めることができる。排出権取得部は、例えば、利用者に対応する利用者情報を利用者情報記憶部から読み出し、読み出した利用者情報に含まれる国及び/又は住所が創出地域内に含まれているものに絞り込んで提示し、あるいは国及び/又は住所が創出地域内に含まれているものを優先的に提示することができる。また、排出権取得部は、国及び/又は住所と、創出地域の代表地点(例えば、国の首都、都道府県の県庁所在地等)との間の距離を計算し、距離が所定値内である排出権に絞り込んで提示、あるいは距離が所定値内である排出権を優先的に提示することができる。なお、提示は提示部が実行し、計算は計算部が実行するようにしてもよい。
以上のようにして、事業者もしくは地方公共団体から調達する農業系排出権や森林吸収系排出権を排出権(以下、「地域排出権」)として調達し、地域排出権が創出された域内の事業者と調達した地域排出権をマッチチングすることで、地域や農業生産者へのコベネフィットにも配慮された質の高いクレジットの地産地消を促すことができる。
入力部220を構成するリクエスト受付部は、利用者端末から無効化のリクエストを受け付けることができる。リクエストには、無効化情報を特定する情報(例えば無効化ID)と、排出権を特定する情報(例えば排出権ID)とを含めることができる。
実行部290を構成する無効化処理部は、排出権を用いた排出量の無効化に関する処理(以下、無効化処理という。)を行う。無効化処理として、無効化処理部は、例えば、排出権を特定する情報と、無効化情報とを含む無効化のリクエストを無効化サーバに送信することができる。この場合、管理サーバ200の運用者が無効化の代行を行うことになる。なお、無効化は利用者自身が行うようにしてもよい。
無効化処理部は、自動無効化が「偽」である無効化情報については、利用者端末からの無効化のリクエストに応じて無効化処理を行うことができる。無効化処理部は、自動無効化が「真」である無効化情報については、利用者端末からのリクエストを受信せずに、無効化処理を行うことができる。この場合において、無効化処理部は、無効化処理に先立って、保有者から利用者への排出権の販売処理を行うことができる。なお、販売処理については一般的な取引システムにおける処理を用いるものとしてここでは説明を省略する。
また、無効化処理部は、1つの排出権を用いて複数の無効化情報についての無効化処理を行う場合には、無効化情報のそれぞれに含まれる活動特定情報及び排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化に関する処理(例えば、無効化サーバに対する無効化リクエストの送信)を行うことができる。
<動作>
図28を用いて、自動無効化が「偽」の無効化情報についての処理を説明する。管理サーバ200は、利用者端末から無効化情報の入力を受け付けて無効化情報記憶部に登録する(S2801)。管理サーバ200は、オフセット属性記憶部から、無効化情報に含まれるルール特定情報及び活動特定情報に対応する属性を取得し(S2802)、排出権記憶部から、取得した属性に対応し、かつ、無効化情報の排出量が最小オフセット可能量以上かつ最大オフセット可能量以下である排出権情報を検索する(S2803)。管理サーバ200は、検索した排出権情報を利用者端末に送信して排出権を利用者に提示することができる(S2804)。ここで管理サーバ200は、排出権を利用者に販売する処理を行うようにしてもよい。
管理サーバ200は、利用者端末から無効化のリクエストを受信すると(S2804)、リクエストに指定されている排出権情報及び無効化情報に基づいて、排出権情報に係る排出権を用いた無効化処理を行う(S2805)。
以上のようにして、管理サーバ200は利用者に対して、排出量のオフセットを行うことが可能な排出権を提示することができる。また、管理サーバ200は、利用者からのリクエストに応じて排出量の無効化を代行することができる。
次に、図29を用いて、自動無効化が「真」の無効化情報についての処理を説明する。管理サーバ200は、利用者端末から無効化情報の入力を受け付けて無効化情報記憶部に登録する(S2901)。管理サーバ200は、オフセット属性記憶部から、排出権情報の属性に対応するルール及び活動を取得する(S2902)。管理サーバ200は、無効化情報記憶部から、取得したルール及び活動に対応する無効化情報を読み出し、読み出した無効化情報の中から、排出量の合計が最小オフセット可能量以上、かつ、最大オフセット可能量以下となるような無効化情報の組み合わせを選択する(S2903)。ここで管理サーバ200は、排出量の合計が所定値以上となるように組み合わせを選択することができる。また、管理サーバ200は、排出量の合計が最大となるように組み合わせを選択してもよい。管理サーバ200は、選択した組み合わせに含まれる無効化情報のそれぞれに含まれる活動特定情報及び排出量が無効化通知書に含まれるように、無効化処理を行うことができる(S2904)。
以上のようにして、管理サーバ200は利用者から受け付けたオフセットを希望する排出量に関して、自動的に無効化処理を実行することができる。したがって、例えば、最小オフセット可能量よりも少ない排出量に関する無効化情報をまとめて無効化することができる。また、最大オフセット可能量よりも少ない排出量をオフセットする場合に、他の無効化情報と一緒に無効化を行うこともできる。
本実施形態では、1つの排出権情報に対して、1つ又は複数の無効化情報をマッチングさせるものとしたが、複数の排出権情報に対して、1つ又は複数の無効化情報をマッチングさせるようにしてもよい。この場合に、例えば、最小オフセット可能量の単位で無効化情報の排出量に余り(端数)が出るときは、その端数だけ別の排出権情報をマッチさせるようにしてもよい。
本実施形態では、管理サーバ200が自動的に無効化処理(無効化の代行)を行うものとしたが、利用者に対して無効化に利用可能な排出権を提示することに止めるようにしてもよい。
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目S14(P098)]
温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報及び前記排出権を利用可能な地域を特定する地域特定情報を対応付けて記憶する排出権記憶部と、利用者からオフセットを希望するリクエストを受け付ける受付部(入力部)と、前記利用者の所在地を記憶する利用者情報記憶部と、前記リクエストに応じて、前記排出権記憶部に記憶されている前記排出権であって、前記所在地において利用可能な前記排出権を特定し、特定した前記排出権を示す情報を前記利用者に提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S15]
項目S14に記載の情報処理システムであって、前記排出権記憶部は、前記排出権特定情報、前記利用可能な地域及び前記排出権に係る創出地域を対応付けて記憶し、前記提示部は、前記リクエストに応じて、前記排出権記憶部に記憶されている前記排出権であって、前記所在地が前記利用可能な地域に含まれ、かつ、前記所在地が前記創出地域に含まれる前記排出権を特定し、特定した前記排出権を示す情報を前記利用者に提示すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目S16]
項目S14に記載の情報処理システムであって、前記排出権記憶部は、前記排出権特定情報、前記利用可能な地域及び前記排出権に係る創出地域を対応付けて記憶し、前記提示部は、前記リクエストに応じて、前記排出権記憶部に記憶されている前記排出権であって、前記所在地が前記利用可能な地域に含まれる前記排出権を特定し、特定した前記排出権を示す情報を前記利用者に提示する際に、前記所在地が前記創出地域に含まれているものを優先的に提示すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目S17]
温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報及び前記排出権に係る創出地域を対応付けて記憶する排出権記憶部と、利用者からオフセットを希望するリクエストを受け付ける入力部と、前記利用者の所在地を記憶する利用者情報記憶部と、前記リクエストに応じて、前記排出権記憶部に記憶されている前記排出権であって、前記所在地が前記創出地域に含まれる前記排出権を特定し、特定した前記排出権を示す情報を前記利用者に提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目S18]
温室効果ガスの排出量をオフセット可能な排出権を特定する排出権特定情報及び前記排出権に係る創出地域を対応付けて記憶する排出権記憶部と、利用者からオフセットを希望するリクエストを受け付ける入力部と、前記利用者の所在地を記憶する利用者情報記憶部と、前記リクエストに応じて、前記排出権記憶部を参照して、前記排出権を示す情報を前記利用者に提示する提示部であって、前記所在地が前記創出地域に含まれているものを優先的に提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<視聴者排出量オフセット機能(第33機能)>>
次に、前述した第33機能において説明した視聴者排出量オフセット機能の追加の例として、視聴者端末の種類に対応したオフセット機能を説明する。視聴者端末の種類に対応したオフセット機能は、前述した第1機能~第58機能に適用可能な構成である。背景技術として、発電に係る二酸化炭素等の環境負荷要因の排出量を求めることが行われている。商品又はサービスの提供先であるエンドユーザによる排出量を計算することは難しいとの課題がある。本実施形態は、エンドユーザによる排出量を推定することができる技術を提供することを目的とする。
<システムの概要>
本実施形態の情報処理システムは、主にインターネット経由で公衆に対して配信されるコンテンツ(広告を含む。)の視聴者による温室効果ガスの排出量を計算しようとするものである。また、本実施形態の情報処理システムでは、視聴者の排出量をオフセット処理するようにもしている。
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100及び外部サーバと通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
ユーザ端末100は、ユーザにより操作される、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。ユーザは、コンテンツの視聴に係る視聴者による排出量の計算を所望するユーザであり、例えば広告主や動画の制作者、広告代理店、コンテンツの配信者などとすることができる。
外部サーバは、オフセット処理を行うコンピュータである。外部サーバは、例えば、J-クレジットなどの、温室効果ガスのオフセット権(環境価値)を販売することによりオフセット処理を行うことができる。
図3を用いて、管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、排出係数記憶部と、排出量記憶部と、視聴時間情報記憶部と、視聴数情報記憶部と、コンテンツ情報記憶部と、視聴情報取得部と、排出量計算部と、オフセット処理部と、を備える。
記憶部230を構成する排出係数記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する。本実施形態では、排出係数は、コンテンツの視聴により排出される単位時間当たりの温室効果ガスの排出量を想定する。これは、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの消費電力と電力消費に係る排出係数などから求めることができる。排出係数記憶部は、視聴クライアントの種類(パーソナルコンピュータ、スマートフォン、テレビ受像機などのハードウェアの種類としてもよいし、ブラウザ、ネイティブアプリなどのソフトウェアの種類としてもよいし、これらの組み合わせとしてもよい。)に対応付けて排出係数を記憶する。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、コンテンツの視聴者による温室効果ガスの排出量を記憶する。排出量記憶部は、コンテンツを示すコンテンツIDと、日付とに対応付けて排出量を記憶することができる。なお、複数のサイトで同一のコンテンツが配信されているような場合には、同一の日付、コンテンツID及び排出量の組み合わせが複数登録されることがあり得る。なお、排出量記憶部は、サイトIDと日付とに対応付けて、コンテンツID及び排出量を記憶するようにしてもよい。
記憶部230を構成する視聴時間情報記憶部は、コンテンツの視聴時間を決定するための情報(以下、視聴時間情報という。)を記憶する。本実施形態では、視聴時間情報には、コンテンツを特定する情報(コンテンツID)と、コンテンツが配信されるサイトを特定する情報(サイトID)と、集計期間(年月)と、視聴クライアントの種類とに対応付けて、視聴時間が含まれる。
記憶部230を構成する視聴数情報記憶部は、コンテンツの視聴者数を決定するための情報(以下、視聴数情報という。)を記憶する。本実施形態では、視聴数情報には、コンテンツを特定する情報(コンテンツID)と、コンテンツが配信されるサイトを特定する情報(サイトID)と、集計期間(年月)と、視聴クライアントの種類とに対応付けて、視聴数が含まれる。
記憶部230を構成するコンテンツ情報記憶部は、コンテンツに関する情報(以下、コンテンツ情報という。)を記憶する。コンテンツ情報には、コンテンツを特定するコンテンツIDと、コンテンツの種類と、コンテンツを視聴者に提供している配信者とが含まれる。配信者は、例えば、広告主やライブ実況を配信する人、メーカーなどとすることができる。配信者は、コンテンツの視聴に係る温室効果ガスの排出量を計算し、報告し及び/又はオフセットしようとしている者であればよい。
取得部250を構成する視聴情報取得部は、視聴者に関する情報(視情情報)を取得する。本実施形態では、視聴情報には、視聴時間情報と視聴数情報と端末情報とが含まれるものとする。視聴情報取得部は、例えば、動画配信サービスの提供者から、動画配信サイトにおけるコンテンツ、期間(年月)及び視聴クライアントごとの視聴時間及び視聴者数を取得することができる。視聴情報取得部は、例えば、広告配信サービスの提供者から、広告の提供されたサイトごとに、特定のコンテンツを視聴した視聴クライアントごとの視聴時間及び視聴者数ならびに視聴クライアントの種類を取得することができる。広告の視聴時間については、例えば、動画(動画広告)や静止画(バナー広告)等の種類ごとに、標準的な視聴時間を予め設定しておくようにしてもよいし、例えばWebページへのアクセスログを解析したり、Webページに組み込んだJavaScriptなどのプログラムを用いて実際の視聴時間を測定したりするようにしてもよい。視聴情報取得部は、取得した視聴時間情報を視聴時間情報記憶部に登録し、取得した視聴数情報を視聴数情報記憶部に登録することができる。
計算部210を構成する排出量計算部は、コンテンツの視聴による温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、視聴クライアントの種類(端末種類)ごとに、対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、集計対象のコンテンツ、集計期間及び端末種類に対応する視聴時間及び視聴数を視聴時間記憶部及び視聴情報記憶部から読み出し、排出係数、視聴時間及び視聴数を乗じて、視聴クライアントごとに、視聴者によるコンテンツの視聴に係る排出量を計算することができる。排出量計算部は、視聴クライアントごとに計算した排出量を集計して、コンテンツの視聴に係る排出量を計算することもできる。
排出量計算部は、例えば、特定の広告主などの配信者について排出量を計算するようにしてもよい。この場合、排出量計算部は、集計対象の配信者に対応するコンテンツIDをコンテンツ情報記憶部から読み出し、読み出したコンテンツIDに対応する視聴情報及び視聴数を各記憶部から読み出し、端末種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、これらを乗じることにより、配信者及び端末種類ごとの排出量を計算することができる。排出量計算部は、端末種類ごとの排出量を集計して、配信者に係る排出量の総量を計算することもできる。排出量計算部は計算した排出量を排出量記憶部に登録することができる。
実行部290を構成するオフセット処理部は、排出量のオフセットに係る処理を行う。排出量のオフセットは、例えば、J-クレジットなどの環境価値をユーザ(商品もしくはサービスの消費者又は商品もしくはサービスを提供した事業者)に代わって購入することにより行うことができる。オフセット処理部は、例えば、環境価値の取引を行う外部サーバにアクセスして、外部サーバが提供するAPIを利用して環境価値を購入することができる。オフセット処理部は、排出量に対応する量の環境価値を都度購入するようにしてもよいし、管理サーバ装置2(の運営者、システムの運営者などの代理無効化を行う主体)が事前に環境価値を購入しておき、代理無効化を行うようにしてもよい。
<動作>
図92は、管理サーバ200の動作として、視聴者端末の種類に対応したオフセット機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、視聴情報(視聴時間情報及び視聴数情報)を取得して登録する(S9201)。管理サーバ200は、集計対象者に対応するコンテンツIDをコンテンツ情報記憶部から取得し(S9202)、取得したコンテンツIDに対応する視聴時間情報及び視聴数情報を視聴時間情報記憶部及び視聴数情報記憶部から取得し(S9203)、視聴時間情報及び視聴数情報に含まれる端末種類に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し(S9204)、端末種類の対応する排出係数、視聴者数及び視聴時間を乗じて、当該コンテンツの視聴者による視聴クライアントごとの排出量を計算する(S9205)。管理サーバ200は、視聴クライアントごとの排出量を合計して総排出量を計算することもできる。また、管理サーバ200は、排出量をオフセットするためのオフセット処理(例えばJ-クレジットの購入など)を行うことができる(S9206)。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、インターネット配信により提供された各種のコンテンツ(広告を含む)の視聴に係る温室効果ガスの排出量を計算することができ、また、その排出量をオフセットすることができる。
本実施形態では、コンテンツごとの視聴時間が視聴時間情報記憶部に記憶されているものとしたが、コンテンツの種類に対応付けて、1回視聴する場合の標準的な視聴時間を記憶するようにしてもよい。この場合、排出量計算部は、コンテンツの種類に対応する視聴時間を視聴時間情報記憶部から取得して排出量の計算に使用することができる。
本実施形態では、コンテンツごとの視聴者数が視聴数情報記憶部に記憶されているものとしたが、コンテンツの種類及びサイト(又はサイトの種類)に対応付けて、標準的な視聴者数を記憶するようにしてもよい。この場合、排出量計算部は、コンテンツの種類に対応するサイトごとの視聴者数を視聴数情報記憶部から取得することができ、サイトごとの視聴時間に対して、視聴時間に係るサイト(又はサイトの種類)に対応する視聴者数と、コンテンツの種類に対応する排出係数とを乗じて排出量を計算することができる。
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目AG4(P106)]
コンテンツを視聴するユーザ端末の種類に対応付けて、前記コンテンツの視聴時における単位時間当たりの温室効果ガスの排出量を計算するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、前記ユーザ端末の種類及び前記ユーザ端末で視聴された前記コンテンツの視聴時間を取得する視聴情報取得部と、前記ユーザ端末の種類に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数に、取得した前記視聴時間を乗じて、前記ユーザ端末における前記コンテンツの視聴に係る前記排出量を計算する排出量計算部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AG5]
項目AG4に記載の情報処理システムであって、計算した前記排出量のオフセットに係る処理を行うオフセット処理部を備えること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AG6]
項目AG4に記載の情報処理システムであって、前記視聴情報取得部は、前記ユーザ端末の種類ごとの前記視聴者数を取得し、前記視聴情報取得部は、前記ユーザ端末の種類ごとの前記視聴時間を算出するための時間情報(例えば、視聴時間情報)を取得し、取得した前記時間情報に基づいて前記視聴時間を計算し、前記排出量計算部は、前記種類ごとに、対応する前記排出係数を前記視聴時間に乗じて前記排出量を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AG7]
項目AG4に記載の情報処理システムであって、前記視聴情報取得部は、前記コンテンツを配信する配信サーバから前記視聴時間及び前記視聴者数の少なくともいずれかを取得すること、を特徴とする情報処理システム。
<<原単位の交換機能(第8機能)>>
次に、前述した第8機能において説明した視聴者排出量オフセット機能の追加の例として、一次データ比率の出力機能を説明する。一次データ比率の出力機能は、前述した第1機能~第58機能に適用可能な構成である。背景技術として、二酸化炭素の排出量を推定することが行われている。サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められているとの課題がある。本実施形態は、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
<システム概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、他の管理サーバ200と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。2つの管理サーバ200が互いに通信可能に接続される。
管理サーバ200は、温室効果ガスの排出状況(排出係数(排出原単位)、活動量、排出量)を出力するコンピュータである。企業の活動量(例えば、商品の生産個数)に、当該企業に係る排出原単位を乗じることにより、当該企業による温室効果ガスの排出量を算出することができる。管理サーバ200はまた、自社の排出原単位(活動量や排出量を含めてもよい。)を他の管理サーバ200に送信することができ、他の管理サーバ200から他者の排出原単位を取得することができる。これにより、自社を含むサプライチェーンの全体についての排出量を計算することができる。
本実施形態では、各社が自社について計算した排出原単位(一次データ)を交換して、より実際に合った排出量を算出できるようにしている。
図3を用いて、管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、排出原単位記憶部と、商品情報記憶部と、使用商品情報記憶部と、排出原単位取得部と、活動量取得部と、排出量計算部と、排出量出力部と、自社情報取得部と、排出原単位計算部と、排出原単位送信部と、データ比率出力部と、商品別排出量計算部と、を備える。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、企業に対応付けて温室効果ガスの排出量を計算するための係数(排出原単位と呼ばれる。)を記憶する。排出原単位記憶部は、企業を示す企業ID及び企業が提供する商品(サービスを含む。以下同じ。)を示す商品IDに対応付けて、排出原単位及び一次データ比率を記憶することができる。一次データとは、企業自らが収集した、直接的な測定から得た、又は最初の情報源における直接的な測定に基づいた計算から得たデータである。一次データ以外のデータが二次データである。例えば、同種の商品を提供する複数の企業の排出量から標準化(統計処理)されたものが二次データである。一次データ比率は、計算された排出量の全量における、一次データを用いて計算した排出量が占める割合である。
記憶部230を構成する商品情報記憶部は、商品に関する情報(商品情報)を記憶する。商品情報には、商品を示す商品IDに対応付けて、商品名などの商品に関する各種の情報を含めることができる。商品情報記憶部には、自社が他社に提供する全ての商品について商品情報が登録されているものとする。
記憶部230を構成する使用商品情報記憶部は、商品の提供に用いられる他の商品(以下、使用商品という。)に関する情報(使用商品情報)を記憶する。使用商品は、例えば、商品を生産するために用いる原材料などである。使用商品情報には、商品を示す商品IDと、使用商品を示す使用商品IDと、当該使用商品を提供する企業を示す企業IDと、1つの商品のために用いられる使用商品の量(使用量)とを含めることができる。
取得部250を構成する排出原単位取得部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業(関連企業)において計算された排出原単位を取得する。関連企業は、GHGプロトコルのスコープ3に定義されるカテゴリの商品を提供する企業である。排出原単位取得部は、ユーザから排出原単位の入力を受け付けるようにしてもよいが、本実施形態では、他の管理サーバ200から排出原単位を取得するものとする。管理サーバ200は排出原単位とともに一次データ比率を提供することができる。排出原単位取得部は、取得した排出原単位及ぶ一次データ比率により排出原単位記憶部を更新することができる。排出願単位取得部は、排出原単位の取得元の他の管理サーバ200に係る関連企業を示す企業IDと、当該関連企業から購入している商品を示す商品IDとに対応する排出原単位及び一次データ比率を,取得したものに更新することができる。排出原単位取得部は、二次データの排出原単位を排出原単位記憶部に登録した場合には、一次データ比率を「0」に設定することができる。
取得部250を構成する活動量取得部は、関連企業の使用商品に関する活動量を取得する。活動量は、例えば、商品の個数、エネルギーの量、物流で運んだ距離など、関連企業から提供を受けた商品の量とすることができる。活動量取得部は、関連企業の管理サーバ200から関連企業に係る活動量を取得することができる。活動量取得部は、ユーザから関連企業の活動量の入力を受け付けるようにしてもよい。また、活動量取得部は、例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどにアクセスして、関連企業から仕入れた商品の数(量)を活動量として取得するようにしてもよい。
計算部210を構成する排出量計算部は、関連企業及び商品に対応する排出原単位を排出原単位記憶部から読み出し、読み出した排出原単位を関連企業の活動量(例えば、使用商品の使用量)に乗じることにより、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。排出量の計算に係る使用量は、活動量取得部が、例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどにアクセスして取得した関連企業の活動量(仕入れた商品の数など)としてもよいし、活動量取得部が関連企業の管理サーバ200から受信したものであってもよい。
出力部240を構成する排出量出力部は、関連企業ごとに排出量を出力することができる。排出量出力部は、関連企業及び使用商品ごとに排出量を出力することができる。排出量出力部はまた、関連企業ごとに排出原単位を出力することができる。排出量出力部は、同じ商品を提供する複数の関連企業について、排出原単位を比較可能に出力することができる。排出量出力部は、ある商品を提供する関連企業と、当該商品の代替品を提供する関連企業とについて、排出原単位を比較可能に出力することができる。なお、排出量出力部は、取引のない関連企業についても排出原単位を出力するようにしてよい。すなわち、使用商品の他の提供元である関連企業や、代替品を提供する関連企業などについても排出原単位を比較可能に出力することもできる。
取得部250を構成する自社情報取得部は、自社の排出量及び/又は活動量を取得する。自社情報取得部は、例えば、排出量及び/又は活動量の入力を受け付けることができる。自社情報取得部は、周知の手法により排出量を計算するようにしてもよい。自社情報取得部は、例えば会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから活動量(販売した自社の商品の数など)を取得するようにしてもよい。自社情報取得部は、商品別の排出量及び/又は活動量を取得することができる。また、自社情報取得部は、自社の排出量のうち一次データに基づいて計算した量(自社一次データ排出量という。)を取得する。自社情報取得部は、自社の直接的又は間接的な排出量(スコープ1及びスコープ2)のうち、例えば、スコープ2の排出量が電気料金に係る二次データに基づいて計算された場合には、スコープ1及びスコープ2の全排出量から、スコープ2の電力使用に係る排出量を除いて自社一次データ排出量を計算することができる。
使用商品が複数の商品に使用されている場合、自社情報取得部は、商品ごとに使用されている使用商品の使用量を取得し(例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから取得することができる。)、活動量取得部は、商品ごとの使用量に応じて使用商品の活動量を按分することにより、商品別の使用商品の活動量を計算し、排出量計算部は、按分された商品別の使用商品の活動量に、使用商品の排出原単位を乗じて、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。
また、活動量取得部が、関連企業が複数の使用商品に係る活動量をまとめて取得した場合には、自社情報取得部は、関連企業から調達した複数の使用商品のうち、当該商品に使用した使用量を取得し(例えば、会計システムや販売管理システム、在庫管理システムなどから取得することができる。)、取得した使用商品ごとの使用量に応じて活動量を按分することにより、商品及び使用商品に対応する使用商品の活動量を計算し、排出量計算部は、商品及び使用商品に対応する活動量に、使用商品の排出原単位を乗じて、関連企業による当該使用商品に係る排出量を計算することができる。
計算部210を構成する排出原単位計算部は、取得した自社の排出量及び自社の活動量に基づいて自社の排出原単位である自社排出原単位を計算する。
出力部240を構成する排出原単位送信部は、他の管理サーバ200(関連企業のシステム)に対して自社排出原単位を送信することができる。排出原単位送信部は、他の管理サーバ200からのリクエストに応じて自社排出原単位を送信するようにしてもよいし、定期的に又は自社排出原単位を計算する度に、自社排出原単位を送信するようにしてもよい。
出力部240を構成するデータ比率出力部は、自社の商品に係る排出量に係る一次データ比率を出力することができる。データ比率出力部は、一次データ比率を計算することができる。データ比率出力部は、例えば、ある商品に使用された各使用商品について、使用商品に係る排出量に当該使用商品の一次データ比率を乗じたもの(一次データ排出量という。)を計算し、当該商品について自社が排出した排出量(スコープ1及び2)と、計算した全ての使用商品についての一次データ排出量の合計とを加算して、一次データに基づく排出量の合計値を計算し、計算した合計値を当該商品に係る排出量(スコープ1ないし3の合計)で割って、当該商品に係る一次データ比率を計算することができる。データ比率出力部は、例えば、自社の商品を示す商品IDに対応する使用商品ID、使用量及び企業IDを使用商品情報記憶部から取得し、企業ID及び使用商品IDに対応する一次データ比率を排出原単位記憶部から取得し、使用商品の排出量(使用量に排出原単位を乗じた値であってもよいし、排出量の入力を受け付けるようにしてもよい。)に、一次データ比率を乗じて一次データ排出量を計算することができる。また、データ比率出力部は、自社が排出した排出量について二次データを使用して算出している場合には、自社一次データ排出量のみを使用商品の一次データ排出量の合計に加算することができる。
排出原単位取得部は、1又は複数の商品に使用される使用商品について、使用商品を提供する関連企業が排出した排出量を、当該関連企業の管理サーバ200から取得することもできる。この場合に、排出原単位取得部は、排出量を所定の基準で按分して、商品別排出量を計算することができる。排出原単位取得部は、同じ使用商品を用いる複数の商品について、商品の生産量などで使用商品の排出量を按分することができる。排出原単位取得部は、商品別排出量を使用商品の使用量で割って、関連企業の使用商品についての排出原単位を計算することができる。
計算部210を構成する商品別排出量計算部は、商品に係る排出量(PCF(Product Carbon Footprint)と呼ばれる。)を計算する。商品別排出量計算部は、排出原単位取得部が排出原単位を取得できた場合には、排出原単位に使用商品の使用量を乗じて使用商品に係る第1の商品別排出量を計算することができる。商品別排出量計算部は、排出原単位取得部が排出原単位を取得できず、自社に提供した全ての使用商品に係る排出量を取得できた場合には、排出量を所定の基準で按分して第2の商品別排出量を計算することができる。商品別排出量計算部は、第1の商品別排出量(排出原単位を用いて積み上げた排出量)と、第2の商品別排出量(組織単位の排出量を按分して求めた排出量)と、自社の直接又は間接排出量(自社情報取得部が取得した排出量のうち商品に関するもの)を合計した合計値を計算し、計算した合計値を活動量(例えば商品の生産量)で割ってPCFを算出することができる。
<動作>
図14を用いて、関連企業ごとの排出原単位を表示する処理の流れを説明する。管理サーバ200は、関連企業の管理サーバ200から、排出原単位を取得する(S1401)。管理サーバ200は、排出原単位を取得できなかった場合(S1402:NO)、関連企業から自社に提供される使用商品全体に係る排出量を取得する(S1403)。管理サーバ200は、排出量が取得できた場合には(S1404:YES)、所定の基準(例えば、自社商品のそれぞれの生産量)で排出量を按分して、使用商品の商品別排出量を計算し(S1405)、商品別排出量を使用商品の使用量で割って排出原単位を計算する(S1406)。一方、管理サーバ200は、排出量が取得できなかった場合には(S1404:NO)、使用商品に係る二次データを取得する(S1407)。管理サーバ200は、関連企業ごとの排出原単位を比較可能に表示する(S1404)。これにより、企業は、サプライチェーンの上流又は下流の関連企業ごとの排出原単位を把握することが可能となり、温室効果ガスの排出量の低減に取り組んでいる関連企業を把握することが可能となる。
次に、図15を用いて、PCFを計算する処理の流れを説明する。管理サーバ200は、自社の商品に係る使用商品のそれぞれについて、関連企業から自社に提供される使用商品全体に係る排出量を取得した場合には(S1501:YES)、所定の基準(例えば、自社商品のそれぞれの生産量)で排出量を按分して、使用商品の商品別排出量を計算し(S1502)、排出量を取得しなかった場合には(S1501:NO)、排出原単位(一次データ又は二次データ)を使用量に乗じて商品別排出量を計算する(S1503)。管理サーバ200は、商品別排出量を合計し(S1504)、合計した排出量を、商品に係る活動量(生産量や販売量など)で割ってPCFを計算することができる(S1505)。これにより、LCA(Life Cycle Assessment)などにより求められた排出原単位を用いて計算した排出量(積み上げ方式で計算した排出量)であろうと、全社の排出量を商品数や売上等で割って求めた排出量(按分方式で計算した排出量)であろうとも、利用可能なものを用いてPCFを計算することができる。
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目H12(P020)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業である関連企業において計算された、温室効果ガスの第1の排出量を計算するための第1の排出原単位及び前記第1の排出原単位に係る一次データ比率を取得する排出原単位取得部と、前記第1の排出原単位及び前記一次データ比率を前記関連企業ごとに記憶する排出原単位記憶部と、自社の第2の排出量を取得する自社情報取得部と、前記自社の商品に使用される、前記関連企業により提供される使用商品の使用量を取得する活動量取得部と、前記使用量に前記第1の排出原単位を乗じた前記第1の排出量に前記一次データ比率を乗じて前記第2の排出量を加算した値を前記第1及び第2の排出量で割って前記商品に係る一次データ比率を計算し、計算した前記一次データ比率を出力するデータ比率出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目H13]
項目H12に記載の情報処理システムであって、前記自社情報取得部が、前記第2の排出量とともに、前記自社において一次データに基づいて計算した自社一次データ排出量を取得し、前記データ比率出力部は、前記第1及び第2の排出量ならびに前記一次データ比率と、前記自社一次データ排出量とに基づいて前記商品に係る一次データ比率を計算すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H14]
項目H12に記載の情報処理システムであって、前記活動量取得部は、前記自社の活動量を取得し、取得した前記自社の排出量及び前記活動量に基づいて前記自社の前記排出原単位である自社排出原単位を計算する排出原単位計算部と、前記関連企業のシステムに対して前記自社排出原単位を送信する送信部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目H15]
項目H12に記載の情報処理システムであって、前記活動量取得部は、前記関連企業のシステムから前記関連企業の活動量を取得すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目H16(P020D1)]
サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する企業である関連企業において計算された、温室効果ガスの第1の排出量を計算するための第1の排出原単位及び前記第1の排出原単位に係る一次データ比率を取得する第1の情報取得部と、前記第1の排出原単位及び前記一次データ比率を前記関連企業ごとに記憶する記憶部と、自社の第2の排出量を取得する第2の情報取得部と、前記自社の商品に使用される、前記関連企業により提供される使用商品の使用量を取得する活動量取得部と、を備え、前記使用量に前記第1の排出原単位を乗じた前記第1の排出量に前記一次データ比率を乗じて前記第2の排出量を加算した値を前記第1及び第2の排出量で割って前記商品に係る一次データ比率を計算し、計算した前記一次データ比率を出力する、ことを特徴とする情報処理システム。
<<情報分析機能(第59機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第58機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第59機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、温室効果ガス等の排出量が算定されている。事業者は、サステナビリティレポートで気候変動問題が事業に与える影響を公表するために、情報処理システムを利用して温室効果ガス等の排出量の算定とそれ以外の環境指標に係る情報の算定を実施しているが、この算定対象の情報の中に各国の規制に抵触する情報としての異常情報が含まれている虞がある。第59機能は、温室効果ガス等の排出量や環境指標の情報を処理する情報処理システムに登録されている情報の中に、各国の規制に抵触する異常情報が含まれているか否かを確認可能な情報分析機能を提供することを目的とする。
事業主体としての事業者は、環境や人権などの社会的問題にどのように取り組んでいるのかをステークホルダーに向け公開するために、サステナビリティレポートを作成・公表している。サステナビリティレポートにおける環境への取組み事例では、主として「GHG排出」、「大気質」、「エネルギー管理」、「水及び下水管理」、「廃棄物及び危険物管理」、「生態系への影響」等の環境指標に係る情報について説明されている。事業者は、サステナビリティレポートで気候変動問題が事業に与える影響を公表するために、システムを利用してGHG排出量(温室効果ガス排出量)の算定とそれ以外の環境指標に係る数値の算定を実施している。日本を始めとする先進各国では、化学物質規制や安全規格を満たしていない物品の製造販売を禁止する規制がある。このような規制は多種多様に存在しており、1つ1つその内容を確認し、自社の製品が規制に抵触しているか否かを確認するにためには多大な工数が発生してしまうという課題がある。第59機能は、このような確認作業を容易化し、工数を削減することも目的としている。
<システムの概要>
以下、第59機能に係る情報処理システムについて説明する。本情報処理システムは、温室効果ガス排出量や環境指標に係る情報(データ)を算定・可視化するシステムに登録されている情報の中に、各国の規制に抵触する情報が含まれていないか否かをチェックできるようにする。本実施形態では、特にE1に含まれる温室効果ガスの排出量の情報を例にして説明するが、E1、E2、E3、E4、E5、S1、S2、S3、S4、Gの情報、人権DDの情報を対象とすることもできる。
図3を用いて、第59機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、環境情報記憶部と、定め情報記憶部と、異常情報記憶部と、取得部と、受付部と、確認部と、出力部と、を備える。
記憶部230を構成する環境情報記憶部は、環境に係る情報を記憶する記憶部である。環境に係る情報は、E1、E2、E3、E4、E5、S1、S2、S3、S4、Gの情報、人権DDの情報であり、環境情報とも称する。環境に係る情報は、上述の申請フォームに入力される情報である。環境に係る情報は、排出に関連する情報であり、上述のテンプレートに入力される情報でもある。環境に係る情報が環境指標の活動項目に係る活動や第5の活動情報である場合、環境情報記憶部は、第5記憶部と同じ記憶部としてもよい。
記憶部230を構成する定め情報記憶部は、取得部250で取得した所定の定めに関する情報を記憶する記憶部である。所定の定めは、化学物質規制や安全規格規制などの各国の規制や法令、法律、規則、定めなどである。国の定めではなく、予め決められた地域の定めでもよい。所定の定めに関する情報は、定め情報や正常情報とも称する。
記憶部230を構成する異常情報記憶部は、取得部250で取得した所定の定めに反する異常情報を記憶する記憶部である。異常情報は、所定の定めに違反する情報、所定の定めに抵触する情報、所定の定めに合致しない情報などであり、違反情報と称してもよい。異常情報は、取得した定め情報に反する情報を情報処理システムの学習部によって学習した情報を例示する。学習は、AIによる機械学習でもよい。
取得部250は、所定の定めに関する情報(定め情報)を取得する。取得した定め情報、例えば、各国の規制や法令の文書の情報は、定め情報記憶部に記憶されるが、情報処理システムの学習部によって学習した定め情報を記憶するようにしてもよい。学習は、AIによる機械学習でもよい。なお、取得250により、所定の定めに反する異常情報を取得するようにしてもよく、学習部によって定め情報ではない情報として学習した異常情報を取得するようにしてもよい。
入力部220を構成する受付部は、環境に係る情報を受け付ける。受付部は、所定の事業主体による入力操作に基づき作動する。入力部220は、所定の事業主体によって、申請フォームに環境に係る情報を入力可能(受付可能)とする。入力部220は、所定の事業主体によって、テンプレートに環境に係る情報を入力可能(受付可能)とする。
分析部280を構成する確認部は、環境に係る情報に異常情報が含まれるか否かを確認する。また、確認部は、異常情報が含まれる環境に係る情報が示す値(環境指標に係る数値)が、正常範囲(規定値)を超えているか否かを確認する。正常範囲は、環境に係る情報によって異なる範囲となる。なお、確認は、分析、判断、判定、チェックの概念も含む。
出力部240は、確認部での確認の結果の情報をユーザ端末100に向けて出力する。出力部240は、確認部での確認の結果、各国の規制や法令に抵触する環境情報が含まれている場合、ユーザ端末100に異常情報や警告情報をアラートとして出力する。また、環境に係る情報が示す値、例えば、特定有害物質の使用量が、規定値である規制濃度を超える使用量である結果の場合、対象の環境に係る情報(特定有害物質の使用量)に対して異常情報や警告情報をアラートとして出力する。
<動作>
次に、図93を用いて第59機能の動作を説明する。管理サーバ200は、環境情報を受け付ける(S9301)。次に、管理サーバ200は、受け付けた環境情報を登録(記憶)する(S9302)。次に、管理サーバ200は、所定の定め情報を取得する(S9303)。次に、管理サーバ200は、環境情報に異常情報が含まれるか否かを確認する(S9304)。環境情報に異常情報が含まれない場合(S9304でNO)は、S9305に処理を移す。一方、環境情報に異常情報が含まれる場合(S9304でYES)は、環境情報が異常であることを示す情報をユーザ端末100に向けて出力する(S9307)。次に、管理サーバ200は、環境情報が示す値が正常範囲に含まれているか否かを確認する(S9305)。環境情報が示す値が正常範囲に含まれている場合(S9305でYES)は、環境情報が正常であることを示す情報をユーザ端末100に向けて出力する(S9306)。ユーザ端末100は、この情報を受信して、正常である旨の画像を表示するが、何も表示しないようにしてもよい。一方、環境情報が示す値が正常範囲に含まれていない場合(S9305でNO)は、環境情報が異常であることを示す情報をユーザ端末100に向けて出力する(S9307)。ユーザ端末100は、この情報を受信して、異常である旨の画像を表示する。
第59機能は、以下のように構成される。
(1)情報処理システムに各国の規制(化学物質規制や安全規格規制)や法令の文書を学習させる。学習は、AIによる機械学習でもよい。
(2)GHG排出量(温室効果ガス排出量)の算定とそれ以外の環境指標に関連する情報の算定をするときに登録した環境情報の中に、各国の規制や法令に抵触する環境情報が含まれていないかどうかをチェックする。このチェックは、AIにより自動的に実行するようにしてもよい。チェックの結果、各国の規制や法令に抵触する環境情報が含まれている場合、情報処理システムはアラートを出力する。例えば、「この環境情報はX国の●●規制に抵触しています」や「この環境情報はY国の●●規制に抵触している可能性があります」などとアラートを出力する。
また、例えば、大型家庭用電気製品(冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど)のライフサイクルのフェーズ(1.原材料調達、2.生産、3.流通・販売、4.使用・維持管理、5.廃棄・リサイクル)におけるGHG排出量(温室効果ガス排出量)を算定するケースで、テンプレートや申請フォームに1.原材料調達のフェーズで大型家庭用電気製品の製造に使用する原材料(物のプロセス)、環境指標の区分、活動量等の環境指標に関連する情報を入力(登録)する。入力(登録)した環境指標に関連する情報、特に環境指標の区分の情報が、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)等であると情報処理システム上で分析(検知)された場合、RoHS指令(電気・電子機器における特定有害物質の使用制限に関する欧州議会・理事会指令)に抵触する旨を注意喚起する。RoHS指令以外の例として、各国の食品に関する規制(残留農薬・残留動物用医薬品に関する規制や食品添加物、着色料に関する規制)がある。
また、これらの特定有害物質としての区分の情報における使用量が、規制濃度(閾値)を超える使用量であると情報処理システム上で分析(検知)された場合、対象の環境情報に対してアラートを出すように構成されている。
このような機能を備えることで、GHG排出量をはじめとする環境指標の算定過程で、製品に使用されている原材料が先進各国の規制に抵触しているか否かを判別することができるようになる。
環境情報は、環境に係る情報であり、環境指標に係る活動項目や環境指標の区分などの環境指標に関連する情報に含まれる情報であるが、サプライチェーンの排出に関連する情報として入力される一部の情報(例えば、活動項目)も環境情報に該当する。また、BOM(製品を造るのに必要な部品情報を一覧にした部品表)の各部品も環境情報に該当する。さらに、E1、E2、E3、E4、E5、S1、S2、S3、S4、Gの情報、人権DDの情報なども環境情報に該当する。
また、次のように構成することもできる。サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、TCFDレポートに記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、TCFDレポート)と、事業主体の属性を示す第2の情報と、所定の定め情報を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づき環境に係る情報を含む報告書を生成する生成部と、前記環境に係る情報に前記所定の定め情報に反する異常情報が含まれるか否かを確認する確認部と、前記確認部による確認の結果を出力する出力部と、を備える情報処理システムを提供することができる。このようすることで、TCFDレポートなどの報告書に記載すべき内容に各国の規制に抵触する情報などが含まれている場合、規制情報などを容易に確認することができる。
管理サーバ200の取得部250、出力部240、入力部220、分析部280を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)が実行するようにしてもよい。
<開示事項>
なお、第59機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAG1(P102)]
環境に係る情報(環境情報)を受け付ける受付部と、受付部で受け付けた環境に係る情報を記憶する環境情報記憶部と、所定の定め情報(定め情報)を取得する取得部と、環境に係る情報に所定の定め情報に反する異常情報が含まれるか否かを確認する確認部と、前記確認部による確認の結果を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAG2]
項目AAG1に記載の情報処理システムであって、確認部は、異常情報が含まれる環境に係る情報が示す値(環境指標に係る数値)が正常範囲に含まれる(規定値を超えている)か否かを確認する、ことを特徴とする情報処理システム。
<<階層設定機能(60機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第59機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第60機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。商品を構成する部品ごとに二酸化炭素等の排出量の算定が求められているが、商品を構成する部品の管理が煩雑になるとの課題がある。第60機能は、商品を構成する部品の管理を容易にすることができる技術を提供することを目的とする。
図3を用いて、第60機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、階層情報記憶部と、排出量記憶部と、設定部と、管理部と、を備える。
記憶部230を構成する階層情報記憶部は、商品を構成する部品の階層を示す階層情報を記憶する。例えば、商品の所定部品の第1の階層を示す第1の階層情報と、第1の階層よりも下位の第2の階層を示す商品の所定部品の第2の階層情報とを少なくとも記憶する。商品は、例えば、車である。所定部品は、第1部品としてのエンジンや第2部品としてのドアの例を示して説明するが、これ以外の部品、例えば、第3部品として部品Sのシャーシなども所定部品に含まれる。階層情報は、階層情報0~階層情報N(Nは自然数)までの情報である。階層の上位、下位の関係は、数字が小さい方が大きい方よりも下位となる。例えば、第1の階層情報が階層情報2の場合、第2の階層情報は、階層情報3や階層情報4などである。記憶部(階層情報記憶部)には、階層情報に対応した部品品番、部品名称、部品数量、部品重量、重量単位、サプライヤの部品情報を記憶するが、これらの情報は、階層情報記憶部とは異なる記憶部に記憶してもよい。なお、下位を上流、上位を下流と表現してもよい。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、CFP算定の対象品目のライフサイクルの排出量を記憶する記憶部である。排出量記憶部は、対象品目である商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算したCFPの排出量を記憶する記憶部である。また、排出量記憶部は、サプライチェーンの上流及び下流の少なくともいずれかに該当する事業主体の対象品目のライフサイクルフェーズに係る排出量を記憶する。なお、排出量記憶部は、他の機能で説明した機能も備えている。
実行部290を構成する設定部は、部品の階層を設定する。階層の設定は、階層情報を用いて、ユーザがユーザ端末100を用いて設定する。例えば、商品が車の場合の部品の階層情報を以下のようにして、階層を設定することができる。以下の例は、後述する部品構成前情報の例である。
車(階層情報0)
<第1部品であるエンジンの部品構成>
部品X(エンジン:階層情報1)
部品A(エンジンの外形ブロック:第1の階層情報Aとしての階層情報2)
部品B(エンジンのピストン:第2の階層情報としての階層情報3)
部品C(エンジンのピストンリング:階層情報4)
<第2部品であるドアの部品構成>
部品Y(ドア:階層情報1)
部品E(ドアに付くパワーウインドウ:第1の階層情報Bとしての階層情報2)
部品F(ドアに付くパワーウインドウで使うネジ:階層情報3)
実行部290を構成する管理部は、設定された部品の階層を管理する。管理部は、設定部で設定された階層情報に基づき、部品の階層を管理する。例えば、部品A(エンジンの外形ブロック:階層情報2)と、部品E(ドアに付くパワーウインドウ:階層情報2)とのように、車に係る階層情報2が2つある場合、この2つの部品は、同位の階層と管理し、上位、下位の階層としては管理しない。
設定部により、先に部品Aが設定され、その後に部品Eが設定される場合であって、部品Aと部品Eとの間に階層情報3である部品Bが設定される場合、管理部は、部品Bの階層を、部品Aの下位の階層に設定する。一方、設定部により、部品Aと部品Eとの間に部品Bが設定されない場合、管理部は、部品Bの階層を、部品Aの下位の階層に設定しないよう管理する。
なお、設定部により、部品Aと部品Eとの間に部品Bが設定されず、部品Eの後に部品Bが設定される場合、管理部は、部品Bの階層を、部品Eの下位の階層に設定するよう管理する。
また、設定部により、先に部品Eが設定され、その後に部品Aが設定される場合であって、部品Eと部品Aとの間に部品Bが設定される場合、管理部は、部品Bの階層を、部品Eの下位の階層に設定するよう管理する。
また、管理部は、設定部によって階層情報が設定された後に階層を管理した後、階層情報を削除(消去)した状態で商品を構成する部品を管理する。管理部で階層情報を削除した状態の情報を部品構成後情報といい、削除する前の情報を部品構成前情報という。なお、部品構成前情報も部品構成後情報も部品構成情報である。部品構成情報は、所定の商品を構成する複数の部品情報からなる情報である。換言すると、部品構成情報は、所定の商品(製品)を造るのに必要な部品情報を一覧にした部品表でもある。部品情報は、所定の部品に対して付加されている情報であり、階層、部品品番、部品名称、部品数量、部品重量、重量単位、サプライヤの情報などである。なお、部品構成前情報を部品構成情報A、部品構成前情報を部品構成情報Bとも称する。
例えば、以下のように階層情報を削除した状態で商品を構成する部品を管理する。以下の例は、部品構成後情報の例である。
車(商品)
<第1部品の部品構成>
部品X(エンジン)
部品A(エンジンの外形ブロック)
部品B(エンジンのピストン)
部品C(エンジンのピストンリング)
<第2部品の部品構成>
部品Y(ドア)
部品E(ドアに付くパワーウインドウ)
部品F(ドアに付くパワーウインドウで使うネジ)
このように階層情報を削除することで、記憶部230に記憶する商品を構成する部品の情報を小さくすることができるとともに、ユーザ端末100との通信を快適な速度とすることができるようになっている。
また、管理部は、部品Bが部品Eの下位の部品となるよう設定された場合、階層情報に対応した部品品番、部品名称、部品数量、部品重量、重量単位、サプライヤの部品情報などから、部品Bが部品Eの下位の部品となることが正常の階層ではない(異常である)と判断することができる。このように異常であると判断した場合、管理部は、異常である信号を出力部240から出力するように管理する。出力は、ユーザ端末100に出力する例を示すが、他の情報処理システムに出力するようにしてもよい。なお、管理部は、設定部によって階層情報が設定された後に階層を管理する段階で異常と判断した場合、階層情報を削除せず商品を構成する部品を管理する。
出力部240は、管理部で階層情報を削除した状態の部品構成後情報を外部に出力する。ここでの外部は、ユーザ端末100を例示するが、他の情報処理装置(例えば、情報処理装置Bなど)に出力するようにしてもよい。なお、階層情報を削除した状態の部品構成後情報は、部品の階層情報を有していないが、部品品番、部品名称、部品数量、部品重量、重量単位、サプライヤの情報の少なくとも一つ又は複数(全部を含む)を有していてもよい。階層情報を削除した状態の部品構成後情報は、消去する前の部品の順番(部品A、部品B、部品Cの順番など)が設定されているが、管理部は、この順番が変更されないように管理をするようになっている。
<動作>
図94は、第60機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、階層情報を登録(記憶)する(S9401)。次に、管理サーバ200は、商品に係る複数の部品の階層情報を設定する(S9402)。次に、管理サーバ200は、設定された階層情報に基づき、部品の階層を管理する(S9403)。次に、管理サーバ200は、階層情報を消去する前の部品構成前情報を記憶部に登録(記憶)する(S9404)。次に、管理サーバ200は、部品構成前情報から階層情報を消去する(S9405)。次に、管理サーバ200は、階層情報を消去した部品構成後情報を記憶部に登録(記憶)する(S9406)。次に、管理サーバ200は、階層情報を消去した部品構成後情報を外部に出力する(S9407)。
部品名称と階層情報は、以下のように部品構成前情報として管理することができる。なお、部品構成前情報は、サプライヤの情報を有していてもよい。
部品名称:階層情報
商品Z:階層情報0
部品A:階層情報1(第1の階層情報A)
部品A1:階層情報2(第2の階層情報)
部品A1-1:階層情報3
部品A1-1-1:階層情報4
部品A2:階層情報2
部品A2-1:階層情報3
部品A2-1-1:階層情報4
部品A2-1-2:階層情報4
部品B:階層情報1(第1の階層情報A)
部品B1:階層情報2
部品B2:階層情報2
階層情報を削除して商品情報後情報として以下のように管理することができる。階層情報を削除する場合、部品名称とサプライヤの情報とを管理することが好ましい。
部品名称:サプライヤ
商品Z:サプライヤZ
部品A:サプライヤA
部品A1:サプライヤA1
部品A1-1:サプライヤA-1-1
部品A1-1-1:サプライヤA-1-1-1
部品A2:サプライヤA2
部品A2-1:サプライヤA2-1
部品A2-1-1:サプライヤA-2(部品A2-1と同じ)
部品A2-1-2:サプライヤA-1-1-2
部品B:サプライヤB
部品B1:サプライヤB(部品Bと同じ)
部品B2:サプライヤB2
部品名称とサプライヤとが紐づいている場合、商品Zの管理者は、階層情報を削除する前において下位の階層情報を有していた事業主体に対して、CFPの値を求めることができる。これはCFPの値を求める旨の情報である依頼情報を下位の階層情報を有している事業主体に送信する。依頼情報を受信した各事業主体はCFPの値を算定・入力して、サプライヤZに情報を送信することができる。なお、サプライヤZ(階層情報0)は、直下の階層情報である階層情報1を有していたサプライヤA(階層情報1)とサプライヤB(階層情報1)のみに対して依頼情報を出力するようにしてもよい。この場合、サプライヤA(階層情報1)とサプライヤB(階層情報1)も、直下の階層情報である階層情報2を有しているサプライヤのみに対して依頼情報を送信する。さらに、階層情報2を有しているサプライヤは、階層情報3を有しているサプライヤに対して依頼情報を送信することができる。このように依頼情報を出力することで、大元のサプライヤZの管理を容易にすることができる。なお、依頼情報は、部品構成情報と同じである。
なお、最終のサプライヤである最下位のサプライヤは終端フラグを付して上位のサプライヤに情報を送信することが好ましい。このように終端フラグが付加されることで、一連のCFPの算定が完了したことを最上位のサプライヤが認識することができるようになっている。
<開示事項>
なお、第60機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAH1(P117)]
商品を構成する所定部品の階層を示す階層情報であって、商品の部品の第1の階層を示す第1の階層情報(例えば、階層情報2)と、前記第1の階層よりも下位の第2の階層を示す商品の所定部品の第2の階層情報(例えば、階層情報3)とを(少なくとも)記憶する階層情報記憶部と、第1の階層情報には、少なくとも第1の階層情報Aと、第1の階層情報Bとがあり(階層情報2が2つある場合。第1の階層情報Aの部品と第1の階層情報Bは同位の階層であって、上位、下位の階層ではない)、先に第1の階層情報Aが設定され、その後に第1の階層情報Bが設定される場合であって、第1の階層情報Aと第1の階層情報Bとの間に第2の階層情報が設定される場合は、第2の階層情報に基づく部品の階層を、第1の階層情報Aの下位の階層に設定する一方、第1の階層情報Aと第1の階層情報Bとの間に第2の階層情報が設定されない場合は、第2の階層情報に基づく部品の階層を、第1の階層情報Aの下位の階層に設定しないよう管理する管理部と、前記商品に対応する排出量を記憶する排出量記憶部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAH2]
商品を構成する部品の階層を示す階層情報であって、商品の所定部品の第1の階層を示す第1の階層情報と、前記第1の階層よりも下位の第2の階層を示す商品の所定部品の第2の階層情報とを記憶する階層情報記憶部と、第1の階層情報には、少なくとも第1の階層情報Aと、第1の階層情報Bとがあり、先に第1の階層情報Aが設定され、その後に第1の階層情報Bが設定される場合であって、第1の階層情報Aと第1の階層情報Bとの間に第2の階層情報が設定される場合は、第2の階層情報に基づく部品の階層を、第1の階層情報Aの下位の階層に設定する一方、第1の階層情報Aと第1の階層情報Bとの間に第2の階層情報が設定されず、第1の階層情報Bの後に第2の階層情報が設定される場合は、第2の階層情報に基づく部品の階層を、第1の階層情報Bの下位の階層に設定するよう管理する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAH3]
商品を構成する部品の階層を示す階層情報であって、商品の所定部品の第1の階層を示す第1の階層情報と、前記第1の階層よりも下位の第2の階層を示す商品の所定部品の第2の階層情報とを記憶する階層情報記憶部と、第1の階層情報には、少なくとも第1の階層情報Aと、第1の階層情報Bとがあり、先に第1の階層情報Aが設定され、その後に第1の階層情報Bが設定される場合であって、第1の階層情報Aと第1の階層情報Bとの間に第2の階層情報が設定される場合は、第2の階層情報に基づく部品の階層を、第1の階層情報Aの下位の階層に設定する一方、先に第1の階層情報Bが設定され、その後に第1の階層情報Aが設定される場合であって、第1の階層情報Bと第1の階層情報Aとの間に第2の階層情報が設定される場合は、第2の階層情報に基づく部品の階層を、第1の階層情報Bの下位の階層に設定するよう管理する管理部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAH4]
項目AAH1に記載の情報処理システムであって、前記第1の階層情報Aと前記第1の階層情報Bとは、同じ階層を示すこと、を特徴とする情報処理システム。なお、前記第1の階層情報Aは、部品Aの階層を示し、前記第1の階層情報Bは、部品Bの階層を示す。
[項目AAH5]
項目AAH1に記載の情報処理システムであって、第1の階層情報Aと第1の階層情報Bとの間に第2の階層情報が設定されず、第1の階層情報Bの後に第2の階層情報が設定される場合、前記管理部は、第2の階層情報に基づく部品の階層を、第1の階層情報Bの下位の階層に設定するよう管理することを特徴とする情報処理システム。
[項目AAH6]
項目AAH1に記載の情報処理システムであって、前記管理部は、前記第2の階層情報に基づく部品の階層を、前記第1の階層情報Aの下位の階層に設定した後(全ての階層の設定が完了した後)、部品に対応する階層情報を消去すること、を特徴とする情報処理システム。
<<複数の情報処理装置の連携機能(第61機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第60機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第61機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。商品を構成する部品ごとに二酸化炭素等の排出量の算定が求められているが、商品を構成する部品の管理が煩雑になるとの課題がある。第61機能は、商品を構成する部品の管理を容易にすることができる技術を提供することを目的とする。
<システム概要>
本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200としての情報処理装置Aと、図示しない管理サーバ201としての情報処理装置Bを含んで構成される。情報処理装置Aは、情報処理装置Bと通信ネットワーク300を介して互いに通信可能に接続される。情報処理装置Aは、前述した実施形態の管理サーバ200が該当し、情報処理装置Bは、管理サーバ200と同様なハードウェア構成、ソフトウェア構成となっている。また、ユーザ端末100は、通信ネットワーク300を介して情報処理装置Aと情報処理装置Bとに接続可能となっている。ユーザ端末100は、各部品のサプライヤが有する端末であり、複数のユーザ端末100(複数の部品のサプライヤのユーザ端末100)が、通信ネットワーク300を介して情報処理装置Aと情報処理装置Bとに接続可能となっている。
情報処理装置Aは、温室効果ガスの排出状況を含むESGの情報や人権DDの情報を管理するコンピュータである。例えば、情報処理装置Aは、商品などの活動量に、当該商品に係る排出原単位を乗じることにより、当該商品による温室効果ガスの排出量を算出することができる。なお、その他のESGの情報も算出等して登録することができる。商品を製造・提供する事業主体(サプライヤ)と商品を構成する各部品を製造・提供する複数の事業主体(サプライヤ)は、各々、排出量などのESG情報を情報処理装置Aに登録することができるようになっている。また、情報処理装置Aは、情報処理装置A内に記憶している各種ESG情報を情報処理装置Bに送信することができる。
情報処理装置Bも、温室効果ガスの排出状況を含むESGの情報や人権DDの情報を管理するコンピュータである。情報処理装置Bは、情報処理装置B内に記憶している各種ESG情報を情報処理装置Aに送信することができる。商品を製造・提供する事業主体(サプライヤ)と商品を構成する各部品を製造・提供する複数の事業主体(サプライヤ)は、情報処理装置Bを介して、ESG情報を連携することができる。よって、情報処理装置Bは、複数の情報処理装置からのCFP(Carbon Footprint of Productを指し、以下同様とする。)の排出量などのESG情報を取得することで、複数の商品等の管理を行うことができるようになっている。また、情報処理装置Bは、情報処理装置B内に記憶している各種情報を情報処理装置A以外の情報処理装置にも送信することができる。
<情報処理装置Bへのログイン>
情報処理装置Bへのログインは、情報処理装置A経由でログイン可能である。まず、サプライヤがユーザ端末100を用いて情報処理装置Bの管理主体に事業者情報である企業情報の登録の申請を行う。管理主体からID、パスワードが付与され、このID、パスワードを情報処理装置Aに入力することで、情報処理装置A経由で情報処理装置Bにログインすることができる。なお、事業者情報としての企業情報には、事業者名、公開事業者識別子、内部事業者識別子、所在地、事業者の属性の情報などがある。
<情報処理装置Bの事業所の登録>
情報処理装置Bは、情報処理装置Aの拠点の情報と同じ情報を事業所の情報として管理する。つまり、情報処理装置Bは、情報処理装置Aに登録されている拠点の情報を情報処理装置Bの事業所の情報として管理する。情報処理装置Aで拠点が登録されている場合は、新たな事業所に対応する拠点の登録をする必要はないが、情報処理装置Aで拠点が登録されていない場合は、新たな事業所に対応する拠点の登録を情報処理装置Aにおいて実行する。情報処理装置Aで拠点が登録された場合、情報処理装置Bは、取得部によりこの拠点情報を取得して、事業所情報として登録する。情報処理装置Bは、情報処理装置Aからの拠点の登録処理を契機として拠点情報が出力されることで情報を取得するが、情報処理装置Bから直接、情報処理装置Aに拠点情報を取得するようにしてもよい。なお、情報処理装置Aの拠点情報が変更されると、情報処理装置Bの事業所情報が変更されるように構成されており、情報処理装置Aを経由しないと情報処理装置Bの事業所情報が変更できないように構成されている。情報処理装置Bの事業所情報は、情報処理装置Aの拠点情報における拠点名、事業所名、事業所住所、公開事業識別子などである。
<商品(製品)・サービスの登録>
情報処理装置Bは、情報処理装置Aの商品・サービスの商品情報(第1情報)と同じ情報を、商品・サービスの製品情報(第2情報)として管理する。事業所の登録と同様、情報処理装置Aで商品・サービスが登録されていない場合は、新たな商品・サービスの登録を情報処理装置Aにおいて実行する。情報処理装置Bは、情報処理装置Aの商品・サービスの商品情報を情報処理装置Bに登録することで、商品・サービスの製品情報を管理することができる。なお、複数の商品・サービスが情報処理装置Aに登録されている場合、全てを情報処理装置Bに登録することができるが、一部の商品・サービスを選択して登録することもできる。情報処理装置Aの商品・サービスを選択して登録する場合、情報処理装置Bの製品情報を変更することが可能となっている。変更可能な製品情報は、部品項目、補助項目、活動量、活動単位、事業所などの情報である。
<製品の一覧表示>
情報処理装置Bへ製品情報が登録された場合、ユーザ端末100において、製品の一覧が表示可能となっている。本情報処理システムは、商品情報、製品情報からなる製品の一覧をユーザ端末100で視認可能なようになっている。表示される情報は、情報処理装置Aに登録されている商品情報、情報処理装置Bに登録されている製品情報の両方が表示可能である。情報処理装置Aにのみ登録されている商品情報は表示不可になっており、情報処理装置Bにのみ登録されている製品情報も表示不可になっている。つまり、両方の情報処理装置に情報が登録されている場合、商品情報と製品情報が対応している場合においてのみ、商品情報、製品情報がユーザ端末100において表示可能となる。
製品の一覧には、商品情報と製品情報が表示される。表示される商品情報は、商品名、商品コード、CFPの情報などである。表示される製品情報は、トレース識別子、部品項目、補助項目、活動量、活動量単位、事業所名、CFPの情報などである。通常の場合、一の商品情報に対応する一の製品情報が表示されるが、特殊な場合、一の商品情報に対応する複数の製品情報が表示可能となっている。つまり、特殊な場合において、情報処理装置Aに登録されている一の商品情報に対して、情報処理装置Bでは複数の製品情報を登録することができるようになっている。これは、製品の生産地が異なる場合など、製品の製造に係る条件が複数ある場合にCFPが異なってくることがあるためであり、このように構成することで、情報処理装置Bでは情報処理装置Aよりも正確且つ詳細なCFPの値を管理することができるようになっている。
このような情報処理システムは、以下のように構成される。ライフサイクルの算定対象の対象品目(例えば、商品Z)に係る情報(商品情報)を記憶可能な情報処理装置Aと、ライフサイクルの算定対象の対象品目(例えば、製品Z)に係る情報(製品情報)を記憶可能な情報処理装置Bと、が通信可能な情報処理システムにおいて、情報処理装置Aの一の対象品目に係る商品情報に対応して情報処理装置Bの一の製品情報を記憶可能であり、さらに、情報処理装置Aの一の対象品目に係る商品情報に対応して情報処理装置Bの複数の製品情報を記憶可能である。
<部品構成情報>
両情報処理装置は、部品構成情報を記憶部230としての部品記憶部に各々記憶する。情報処理装置Aは、部品構成情報として部品構成前情報(部品構成情報A)を部品記憶部に記憶する。情報処理装置Bは、部品構成情報として部品構成後情報(部品構成情報B)を部品記憶部に記憶する。部品構成情報は、商品を製造・提供するメーカ(自社としてのサプライヤZ)が管理する。部品構成情報は、自社で扱う部品を含まず、サプライヤから供給されている部品の部品情報のみを対象とすることができる。なお、自社で扱う部品の部品情報も部品構成情報に含めることができる。
<部品構成前情報の例:パターン1>
サプライヤZの商品として車を扱い、車が少なくとも第1部品、第2部品、第3部品から構成される場合において、情報処理装置Aで管理する部品構成前情報を以下にパターン1として示す。
車(商品:サプライヤZ、階層情報0)
<第1部品の部品構成>
部品X(エンジン:サプライヤX、階層情報1)
部品A(エンジンの外形ブロック:サプライヤA、階層情報2)
部品B(エンジンのピストン:サプライヤB、階層情報3)
部品C(エンジンのピストンリング:サプライヤC、階層情報4)
<第2部品の部品構成>
部品Y(ドア:サプライヤY、階層情報1)
部品E(ドアに付くパワーウインドウ:サプライヤE、階層情報2)
部品F(ドアに付くパワーウインドウで使うネジ:サプライヤF、階層情報3)
<第3部品の部品構成>
部品S(シャーシ:サプライヤZ、階層情報1)
<部品構成後情報の例:パターン2>
サプライヤZの商品として車を扱い、車が少なくとも第1部品、第2部品、第3部品から構成される場合において、サプライヤZで扱う部品Sを含む場合の部品構成後情報を以下にパターン2として示す。
車(商品:サプライヤZ)
<第1部品の部品構成>
部品X(エンジン:サプライヤX)
部品A(エンジンの外形ブロック:サプライヤA)
部品B(エンジンのピストン:サプライヤB)
部品C(エンジンのピストンリング:サプライヤC)
<第2部品の部品構成>
部品Y(ドア:サプライヤY)
部品E(ドアに付くパワーウインドウ:サプライヤE)
部品F(ドアに付くパワーウインドウで使うネジ:サプライヤF)
<第3部品の部品構成>
部品S(シャーシ:サプライヤZ)
<部品構成後情報の例:パターン3>
サプライヤZの商品として車を扱い、車が少なくとも第1部品、第2部品、第3部品から構成される場合において、サプライヤZで扱う部品Sを含ませない場合の部品構成後情報を以下にパターン3として示す。
車(商品Z:サプライヤZ)
<第1部品の部品構成>
部品X(エンジン:サプライヤX)
部品A(エンジンの外形ブロック:サプライヤA)
部品B(エンジンのピストン:サプライヤB)
部品C(エンジンのピストンリング:サプライヤC)
<第2部品の部品構成>
部品Y(ドア:サプライヤY)
部品E(ドアに付くパワーウインドウ:サプライヤE)
部品F(ドアに付くパワーウインドウで使うネジ:サプライヤF)
情報処理装置Bには、パターン2、パターン3の部品構成後情報のどちらのパターンであっても登録することができる。パターン2のように部品構成後情報に自社であるサプライヤZで扱う部品Sを含む場合、サプライヤZは部品SのCFPの値を算定し、情報処理装置Bに部品SのCFPの値を登録することができる。一方、パターン3のように部品構成後情報に自社であるサプライヤZで扱う部品Sを含ませない場合、サプライヤZは部品SのCFPの値を算定する必要はなく、情報処理装置Bに部品SのCFPの値を登録する必要もない。パターン3の場合、サプライヤZは、部品SのCFPの算定をしてもよく、部品Sに対する算定結果を情報処理装置Bに登録しなければよい。なお、部品Sに対するCFPの値は、後述するCFPの管理の機能で説明するように、商品ZのCFPに含ませて情報処理装置Bに登録することができる。
<情報処理装置BへのCFPの登録>
対象品目としての商品における各部品のCFPを情報処理装置Bに登録する場合、各サプライヤは、情報処理装置Aを介して登録可能となっている。なお、直接、情報処理装置BにCFPの値を入力することで登録することもできる。
<CFPの管理の機能>
部品構成後情報のどちらのパターンにおいても、サプライヤZは、部品SのCFPを含む車の合計のCFPの値を登録することができる。
パターン2の場合
部品XのサプライヤXは、部品XのCFPを算定して情報処理装置Bに登録する。
部品YのサプライヤYは、部品YのCFPを算定して情報処理装置Bに登録する。
部品SのサプライヤZは、部品SのCFPを算定して情報処理装置Bに登録する。
商品ZのサプライヤZは、商品ZのCFPを算定して、第1の合計排出量として情報処理装置Bに登録する。
パターン3の場合
部品XのサプライヤXは、部品XのCFPを算定して情報処理装置Bに登録する。
部品YのサプライヤYは、部品YのCFPを算定して情報処理装置Bに登録する。
部品SのサプライヤZは、部品SのCFPの算定はするが情報処理装置Bへの登録はしない。
商品ZのサプライヤZは、商品ZのCFPを算定して、第2の合計排出量として情報処理装置Bに登録する。
このような情報処理システムは、以下のように構成される商品(商品Z)を構成する複数の部品(部品X、Y、Sなど)を記憶する部品記憶部と、部品記憶部に記憶された部品の排出量(CFPの排出量)を記憶する排出量記憶部と、排出量記憶部に記憶した排出量を管理する管理部と、を備えた情報処理システムにおいて、商品は少なくとも第1部品(部品S)と第2部品(部品X、Yなど)とから構成されており、商品は第1の事業主体(自社であるサプライヤZ)から提供するものであり、第1部品は第1の事業主体(自社)から提供される部品であり、第2部品は第2の事業主体(他社であるサプライヤXやYなど)から提供される部品である。情報処理装置Bの部品記憶部に第1部品と第2部品が記憶される第1の場合、第1の事業主体は第1部品の第1の排出量を情報処理装置Bの排出量記憶部に登録するとともに、商品に係る第1の合計排出量を登録する。第2の事業主体は第2部品の第2の排出量を情報処理装置Bの排出量記憶部に登録する。情報処理装置Bの管理部は、この第1の場合における第1の合計排出量を管理する。一方、情報処理装置Bの部品記憶部に第1部品が記憶されず、第2部品が記憶される第2の場合、第1の事業主体は第1部品の第1の排出量を情報処理装置Bの排出量記憶部に登録せず、商品に係る第2の合計排出量を登録する。第2の事業主体は第2部品の第2の排出量を情報処理装置Bの排出量記憶部に登録する。情報処理装置Bの管理部は、この第2の場合における第2の合計排出量を管理する。情報処理装置Bの管理部は、第1の場合の第1の合計排出量と、第2の場合の第2の合計排出量とを同じ値として管理する。部品記憶部と排出量記憶部は、情報処理装置A、情報処理装置Bの両方にある記憶部である。このような情報処理システムによれば、自社の部品が情報処理装置Bに登録されているか否かにかかわらず、商品に係る排出量を管理することができるようになっている。
<部品構成情報>
部品構成情報は、依頼情報でもある。依頼情報は、CFPの情報を他社に求める旨の情報である。例えば、上位の階層情報を有している事業主体(例えば、サプライヤZ)が、下位の階層情報を有している事業主体(例えば、サプライヤXやサプライヤY)に対して、依頼情報を送信する。依頼情報を受信した各事業主体はCFPの値を算定・入力して、情報処理装置Bに登録する。
部品構成情報は、情報処理装置Aから情報処理装置Bにインポートすることができる。情報処理装置Aからインポートする情報は部品構成前情報であり、情報処理装置Bにインポートされた後の情報は部品構成後情報である。インポートを行う際、情報処理装置Aは、部品構成前情報の階層情報を削除した部品構成情報を情報処理装置Bに対して出力するが、部品構成前情報をそのまま情報処理装置Bに出力し、情報処理装置B側の管理部で階層情報を削除して部品構成情報を情報処理装置Bの部品記憶部に登録するようにしてもよい。
<他社へのCFPの登録の依頼>
他社へCFPの値を登録してもらうための依頼は、上位の階層情報を有している事業主体の情報処理装置Aの出力部240より、下位の階層情報を有している事業主体の情報処理装置Aの入力部220に対して、依頼情報を出力することにより実行する。依頼情報の送信の契機は、情報処理装置Aにおいて、上位の階層情報を有している事業主体が依頼ボタンを操作することである。
<依頼情報と製品情報の紐づけ>
依頼を受けた下位の階層情報を有している事業主体の情報処理装置Aの管理部は、依頼情報と製品情報とを紐づける処理を行う。依頼を受けた下位の階層情報を有している事業主体の情報処理装置Aの管理部は、回答ステータスが未完了の依頼のうちの依頼情報を確認して、依頼情報と製品情報との紐づけ作業を行う。依頼情報は、自社製品を紐づけるボタンとともに依頼元トレース識別子、依頼メッセージ、回答ステータス、取引日付の情報を含んで、下位の階層情報を有している事業主体の端末に対して視認可能に表示される。
製品情報が情報処理装置Bに登録されている場合、依頼を受けた下位の階層情報を有している事業主体は、登録済みの製品一覧から所定の製品を選択(自社製品を紐づけるボタンを押下)することで、依頼情報と製品情報を対応付けることができる。なお、自社製品を紐づけしない場合(拒否する場合)、差戻しボタンによって依頼を差し戻すことができるように構成されている。
<製品情報の新規登録>
製品情報が情報処理装置Bに登録されていない場合、製品を情報処理装置Bに登録するボタンを押して製品情報を新規登録する。新規登録は、依頼を受けた事業主体が実行することができる。なお、新規登録できる事業主体は、情報処理装置Aを使用可能な権限を有していなければならない。権限を有していない場合は、新規登録ができず、CFPの算定、登録もができないようになっている。
<CFPの算定>
CFPの算定は、情報処理装置Aを用いて実行する。CFPの算定を実行するにあたり、依頼を受けた下位の階層情報を有している事業主体は、算定する商品を選択し、算定名、生産国、地域、算定タイプ、データ収集期間、製品当たりの物理量、メモなどを含むCFPの情報を情報処理装置Aの記憶部に登録できるようになっている。なお、依頼元の事業主体も同様である。情報処理装置Bでは、CFPの算定を実行できないが、CFPを登録することはできるように構成されている。したがって、情報処理装置AでCFPの値を算定して登録することで、情報処理装置Bにも登録することができるようになっている。また、情報処理装置BはCFPの最新の値しか保持できないように構成されている。一方、情報処理装置Aは、過去(更新前)の所定期間におけるCFPの値も保持可能に構成されている。
<CFPの連携>
情報処理装置Aで算定したCFPの情報は、情報処理装置Bに連携させることができる。情報処理装置Aにて、CFPの値を算定して登録する際、依頼を受けた下位の階層情報を有している事業主体が、情報処理装置Bに連携するボタンを押すことにより、情報処理装置AのCFPの情報が出力され、情報処理装置Bに入力・登録される。CFPの情報には、情報処理装置Aで登録の際に入力した算定する商品、算定名、生産国、地域、算定タイプ、データ収集期間、製品当たりの物理量、メモ、CFPの排出量などの情報が含まれる。また、情報処理装置BにCFPの情報及び各種情報が登録された場合、依頼情報を出力したサプライヤに対して、CFPの情報の連携が下位のサプライヤからされたことを示す情報が出力される。依頼情報を出力した上位のサプライヤは、登録されたCFPの情報を確認することができる。
CFPの連携はサプライヤ毎に実行できる。上位のサプライヤへCFPの情報が出力された場合は、出力されたCFPの排出量を含み、情報処理装置Bに連携させることができるが、最下位のサプライヤは上位のサプライヤにはならないため、この連携はできないようになっている。
各サプライヤは、以下のようにCFPを算定し、上位のサプライヤへ情報を出力する。
サプライヤZ:車である商品ZのCFPを算定する。
サプライヤX:部品XのCFPである「X」を算定し、上位のサプライヤZへ情報を出力する。
サプライヤA:部品AのCFPである「A」を算定し、上位のサプライヤXへ情報を出力する。このとき、出力するCFPの排出量は、「A+B+C」の合算値である。合計値であるため、B、Cの詳細の値は出力されない。
サプライヤB:部品BのCFPである「B」を算定し、上位のサプライヤAへ情報を出力する。このとき、出力するCFPの排出量は、「B+C」の合算値である。合計値であるため、Cの詳細の値は出力されない。
サプライヤC:部品CのCFPである「C」を算定する。
サプライヤY:部品YのCFPである「Y」を算定し、上位のサプライヤZへ情報を出力する。
サプライヤE:部品EのCFPである「E」を算定し、上位のサプライヤYへ情報を出力する。このとき、出力するCFPの排出量は、「E+F」の合算値である。合計値であるため、Fの詳細の値は出力されない。
サプライヤF:部品FのCFPである「F」を算定し、上位のサプライヤEへ情報を出力する。
サプライヤZ:部品SのCFPである「S」を算定する。
下位のサプライヤよりCFPの情報が出力された場合、各サプライヤは、以下のようにCFPの排出量を登録する。
サプライヤZ:「X+A+B+C+Y+E+F+S」を登録する。
サプライヤX:「X」と「X+A+B+C」を登録する。
サプライヤA:「A」と「A+B+C」を登録する。
サプライヤB:「B」と「B+C」を登録する。
サプライヤC:下位のサプライヤがいないため、「C」を登録する。
サプライヤY:「Y」と「Y+E+F」を登録する。
サプライヤE:「E」と「E+F」を登録する。
サプライヤF:下位のサプライヤがいないため、「F」を登録する。
サプライヤZ:「S」を登録する。
<情報処理装置Aと情報処理装置BとのCFP算定結果の比較表示>
本情報処理システムは、所定のサプライヤにおける情報処理装置AでCFPを算定した後、情報処理装置Aに登録した商品や部品のCFPの排出量と、情報処理装置Bに登録した商品や部品のCFPの排出量と、を比較して表示可能である。比較して表示とは、CFPを算定し登録したサプライヤのユーザ端末100の画面の左領域に情報処理装置AのCFPの値を表示し、右領域に情報処理装置BのCFPの値を表示するが、これに限定されず、上下の領域に分けて表示するようにしてもよい。通常ケースで比較して表示する場合、情報処理装置Aに登録したCFPの値と、情報処理装置Bに登録したCFPの値とは同じ値となる。特殊ケースで比較して表示する場合、情報処理装置Aに登録したCFPの値と、情報処理装置Bに登録したCFPの値とは異なる値となる。特殊ケースとは、一度、情報処理装置AでCFPを算定し、その結果を情報処理装置Bに連携した後、部品を提供する下位のサプライヤがCFPの算定を再度実行してCFPの値を更新した場合などである。
例えば、部品BのサプライヤBが算定を行った場合、部品BのサプライヤBの情報処理装置Aにおいて表示されるCFPの値は、部品BのCFPの値である「B」と部品CのCFPの値である「C」を合算した値の「B+C」である。そして、部品BのサプライヤBのユーザ端末100の左領域に情報処理装置AのCFPの値である「B+C」が表示され、右領域に情報処理装置BのCFPの値である「B+C」が表示される。
ここで、部品CのサプライヤCが部品CのCFPを変更した値である「C1」に更新した場合が特殊ケースに該当する。この場合、部品BのサプライヤBのユーザ端末100の左領域に情報処理装置AのCFPの値である「B+C」が表示され、右領域に情報処理装置BのCFPの値である「B+C1」が表示される。このように情報処理装置AのCFPの値は更新前の値を示し、情報処理装置BのCFPの値は最新のCFPの値を表示する。このように構成することで、CFPの値が初期に登録された情報から更新されたものであるか否かを、CFPを管理するサプライヤが容易に認識できるようになっている。
CFPの値を比較して表示する場合、製品前処理のCFP、製品製造時のCFP、部品前処理のCFP、部品製造時のCFPなどを表示するようにしてもよい。
本情報処理システムは、商品の提供主体が第三者認証機関によるCFP認証(CFP算定が所定のルールに則って実施されたものであり、その算定方法の妥当性や算定データのトレーサビリティの認証)を受けている最中に、下流にいる部品(商品を構成する部品)のサプライヤが部品のCFPの値を更新した場合であっても、情報処理装置Aで更新前の部品(商品を構成する部品)のCFPの値および/または更新前の商品のCFPの値の値を保持しておくことができるため、更新前のCFPの値に対するCFP認証を引き続き受けることができる(CFPの値を第三者認証機関に再提出する必要がなくなる)。なお、更新前の情報には、日付が紐づけされるようになっている。なお、情報処理装置BのCFPの値が更新される場合、情報処理装置Aに更新された旨の情報が出力されるようにしてもよい。また、情報処理装置Aが情報処理装置Bに対して、CFPの値が変更されているか否かを定期的(例えば、10分毎)に確認するよう構成してもよい。10分の間に複数回の値の変更があった場合であっても、複数の更新があったことを示す情報を取得できるようになっている。
このような情報処理装置Aと情報処理装置BとのCFP算定結果の比較表示の機能を備える本情報処理システムは、以下のように構成される。所定の対象品目(例えば、部品Bと部品C)に対応する排出量である第1の排出量(例えば、「B」+「C」)を計算可能であり、第1の排出量を計算してから所定期間の経過後に、所定の対象品目に対応する排出量である第2の排出量(例えば、「B」+「C1」)を計算可能である排出量計算部と、計算された排出量を記憶する排出量記憶部と、第1の排出量と第2の排出量とを比較可能な態様により提示する提示部と、を備える。排出量記憶部は、少なくとも第1の排出量記憶部と、第2の排出量記憶部と、を備える。第1の排出量記憶部は、情報処理装置Aの排出量記憶部であり、第1の排出量を記憶する。第2の排出量記憶部は、情報処理装置Bの排出量記憶部であり、第2の排出量を記憶する。なお、排出量計算部と、排出量記憶部と、提示部とは、その他の機能で説明したものと同様であるので、説明は省略する。このように構成することで、CFPの値が初期に登録された情報から更新されたものであるかを、CFPを管理するサプライヤが容易に認識することができる。
このような情報処理装置Aと情報処理装置BとのCFP算定結果の比較表示の機能を備える本情報処理システムは、以下のように構成される。複数の部品から構成される商品に対応する排出量である第1の合計排出量を計算可能であり、第1の合計排出量を計算してから所定期間の経過後に、商品に対応する排出量である第2の合計排出量を計算可能である排出量計算部と、計算された排出量を記憶する排出量記憶部と、第1の合計排出量と第2の合計排出量とを比較可能な態様により提示する提示部と、を備える。排出量記憶部は、少なくとも第1の排出量記憶部と、第2の排出量記憶部とを備える。第1の排出量記憶部は、情報処理装置Aの排出量記憶部であり、第1の合計排出量を記憶する。第2の排出量記憶部は、情報処理装置Bの排出量記憶部であり、第2の合計排出量を記憶する。なお、排出量計算部と、排出量記憶部と、提示部とは、その他の機能で説明したものと同様であるので、説明は省略する。このように構成することで、CFPの値が初期に登録された情報から更新されたものであるかを、CFPを管理するサプライヤが容易に認識することができる。
また、本情報処理システムの排出量記憶部は、商品(例えば、商品Zとしての車)を構成する複数の部品(例えば、部品Sとしてのシャーシ、部品Xとしてのエンジンなど)を記憶する部品記憶部と、排出量記憶部に記憶した排出量を管理する管理部と、をさらに備える。排出量記憶部は、部品記憶部に記憶された複数の部品の排出量(例えば、シャーシのCFP、エンジンのCFPなど)を記憶可能である。商品は第1の事業主体(例えば、サプライヤZ)から提供するものである。商品は少なくとも第1の事業主体から提供される第1部品(例えば、部品Sとしてのシャーシ)と、第1の事業主体とは異なる第2の事業主体(例えば、サプライヤX)から提供される第2部品(例えば、部品Xとしてのエンジン)とから構成されている。管理部は、第2の事業主体が第2部品に係る第2の排出量(例えば、エンジンのCFP)を所定期間の経過後に更新した場合は、第1の合計排出量(情報処理装置AのCFPは更新されないCFP)と第2の合計排出量と(情報処理装置BのCFPは更新されたCFP)は異なる値で管理する一方、第1の事業主体が第1部品に係る第1の排出量(例えば、シャーシのCFP)を所定期間の経過後に更新した場合は、第1の合計排出量(情報処理装置AのCFPは更新されたCFP)と第2の合計排出量(情報処理装置BのCFPは更新されたCFP)とを同じ値で管理可能である。このように構成することで、部品を提供するサプライヤからCFPが更新されたことを、商品を提供するサプライヤが容易に認識できるようになっている。
また、本情報処理システムは、以下のように構成される。商品(例えば、車)を構成する複数の部品(例えば、部品Sとしてのシャーシ、部品Xとしてのエンジンなど)を記憶する部品記憶部と、部品記憶部に記憶された複数の部品の排出量を記憶する排出量記憶部と、排出量記憶部に記憶した排出量を管理する管理部と、を備える。商品は少なくとも第1の事業主体(例えば、サプライヤZ)から提供される第1部品(例えば、部品Sとしてのシャーシ)と、第2の事業主体(例えば、サプライヤX)から提供される第2部品(例えば、部品Xとしてのエンジン)とから構成される。商品は第1の事業主体から提供するものである。部品記憶部に第1部品と第2部品が記憶される第1の場合、第1の事業主体は第1部品の第1の排出量(例えば、部品SのCFP)を排出量記憶部に記憶させるとともに、商品に係る第1の合計排出量(例えば、第1の場合の車のCFP)を記憶させ、第2の事業主体は第2部品の第2の排出量(例えば、部品XのCFP)を排出量記憶部に記憶させる一方、部品記憶部に第1部品が記憶されず、第2部品が記憶される第2の場合、第1の事業主体は第1部品の第1の排出量を排出量記憶部に記憶させず、商品に係る第2の合計排出量(例えば、第2の場合の車のCFP)を記憶させ、第2の事業主体は第2部品の第2の排出量を排出量記憶部に記憶させる。管理部は、第1の場合の第1の合計排出量と、第2の場合の第2の合計排出量とを同じ値として管理する。このように構成することで、部品を提供するサプライヤからCFPが更新されたことを、商品を提供するサプライヤが容易に管理できるようになっている。
<動作>
図95は、第61機能の動作1を説明する図である。管理サーバ200は、所定の対象品目に対応する排出量である第1の排出量を計算する(S9501)。次に、管理サーバ200は、所定の対象品目に対応する排出量である第2の排出量を計算する(S9502)。次に、管理サーバ200は、第1の排出量と第2の排出量とを比較表示する(S9503)。次に、管理サーバ200は、特定部品である第2部品(例えば、部品C)の排出量が更新されたか否かを判断する(S9504)。なお、S9504は、第1部品(例えば、部品B)の排出量が変更されていないことを条件としている。特定の部品の排出量が更新されたと判断した場合(S9504でYES)、管理サーバ200は、第1の排出量を変更せず、第2の排出量を変更して比較表示する(S9506)。一方、特定の部品の排出量が更新されていないと判断した場合(S9504でNO)、管理サーバ200は、第1の排出量と第2の排出量とを変更せずに比較表示する(S9505)。
<活動量単位の異なる場合の管理>
活動量単位が異なる場合の情報の管理方法について説明する。上述したとおり本情報処理システムにおいて、情報処理装置Aの一の対象品目に係る商品情報に対して情報処理装置Bの複数の製品情報を対応させて記憶可能となっている。情報処理装置Bの製品情報は、サプライヤを示すトレース識別子や活動量単位などを含んで構成されているが、一のトレース識別子に対応して登録できる活動量単位は一つである。したがって、商品Zを提供するサプライヤが複数存在(トレース識別子が複数存在)し、各サプライヤで使用する活動量単位が異なる場合、情報処理装置Aの一の対象品目に係る商品情報に対して情報処理装置Bの複数の製品情報を対応させて記憶させる必要がある。
例えば、商品Zを提供するサプライヤがサプライヤZ1とサプライヤZ2の場合、以下のように情報処理装置Bに製品情報を2つ登録する。
製品情報:トレース識別子Z1(サプライヤZ1)、活動量単位=「kg」
製品情報:トレース識別子Z2(サプライヤZ2)、活動量単位=「個」
一方、情報処理装置Aにおいて、活動量単位の異なるCFPを管理する場合、複数の商品情報を登録せず、一の商品情報を情報処理装置Aに登録する。
<CFPの管理>
活動量単位の異なる2つの製品情報に対するCFPの算定は、情報処理装置Aにて実行する。情報処理装置Aは、トレース識別子Z1であって活動量単位が「kg」のCFPの算定を実行可能であり、トレース識別子Z2であって活動量単位が「個」のCFPの算定も実行可能である。情報処理装置Aにおいて、活動量単位の異なるCFPを算定する場合、登録した一の商品情報に対して算定方法を変更して実行する。算定方法を変更して実行する場合、情報処理装置Aの算定設定における単位を「kg」に設定することでトレース識別子Z1のCFPを算定することができ、単位を「個」に設定することでトレース識別子Z2のCFPを算定できるようになっている。
このような情報処理システムは、以下のように構成される。ライフサイクルの算定対象の対象品目(例えば、商品Z)における排出量を少なくとも含む第1情報(商品情報)を記憶可能な情報処理装置Aと、ライフサイクルの算定対象の対象品目(例えば、商品Z)における排出量を少なくとも含む第2情報(製品情報)を記憶可能な情報処理装置Bと、第1情報と第2情報を所定の対応状態で記憶し管理する管理部と、を備え、管理部は、情報処理装置Aの一の第1情報に対して情報処理装置Bの一の第2情報を対応させて記憶して管理可能であり、情報処理装置Aの一の第1情報に対して情報処理装置Bの複数の第2情報を対応させて記憶して管理可能であること、を特徴とする。なお、管理部は、情報処理装置Aの管理部である。このように構成することで、情報処理システムを構成する情報処理装置Bでは、情報処理装置Aよりも詳細なCFPの値を管理することができるようになっている。
また、本情報処理システムの複数の第2情報は、所定の単位(例えば、kg)の活動量に対応する第2情報Aと、所定の単位とは異なる単位(例えば、個)の活動量に対応する第2情報Bであることを特徴とする。このように構成することで、情報処理システムを構成する情報処理装置Bでは、情報処理装置Aよりも詳細な単位でCFPの値を管理することができるようになっている。
なお、部品Xを提供するサプライヤが複数存在(トレース識別子が複数存在)し、各サプライヤで使用する活動量単位が異なる場合、情報処理装置Aの一の対象品目に係る商品情報に対して情報処理装置Bの複数の製品情報を対応させて記憶させてもよい。
例えば、部品Xを提供するサプライヤがサプライヤX1とサプライヤX2の場合、以下のように情報処理装置Bに製品情報を2つ登録する。
製品情報:トレース識別子X1(サプライヤX1)、活動量単位=「kg」
製品情報:トレース識別子X2(サプライヤX2)、活動量単位=「個」
<動作>
図96は、第61機能の動作2を説明する図である。管理サーバ200は、商品における排出量を少なくとも含む第1情報を記憶する(S9601)。次に、管理サーバ201は、商品における排出量を少なくとも含む第2情報を記憶する(S9602)。次に、管理サーバ200は、一の第1情報に対して一の第2情報であるか否かを判断する(S9603)。つまり、S9603では、複数の第2情報があるか否かを判断する。管理サーバ200は、複数の第2情報がないと判断した場合(S9603でNO)、一の第1情報に対して一の第2情報を対応させて管理する(S9604)。一方、管理サーバ200は、複数の第2情報があると判断した場合(S9603でYES)、一の第1情報に対して複数の第2情報を対応させて管理する(S9605)。
<開示事項>
なお、第61機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAI1(P111)]
所定の対象品目に対応する排出量である第1の排出量を計算可能であり、前記第1の排出量を計算してから所定期間の経過後に、前記所定の対象品目に対応する前記排出量である第2の排出量を計算可能である排出量計算部と、計算された排出量を記憶する排出量記憶部と、前記第1の排出量と前記第2の排出量とを比較可能な態様により提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAI2]
項目AAI1に記載の情報処理システムであって、前記排出量記憶部は、第1の情報処理装置における第1の排出量記憶部と、第2の情報処理装置における第2の排出量記憶部とからなり、記第1の排出量は、前記第1の排出量記憶部に記憶され、前記第2の排出量は、前記第2の排出量記憶部に記憶されること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAI3]
複数の部品から構成される商品に対応する排出量である第1の合計排出量を計算可能であり、前記第1の合計排出量を計算してから所定期間の経過後に、前記商品に対応する前記排出量である第2の合計排出量を計算可能である排出量計算部と、計算された排出量を記憶する排出量記憶部と、前記第1の合計排出量と前記第2の合計排出量とを比較可能な態様により提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAI4]
項目AAI3に記載の情報処理システムであって、前記排出量記憶部は、第1の情報処理装置における第1の排出量記憶部と、第2の情報処理装置における第2の排出量記憶部とからなり、記第1の合計排出量は、前記第1の排出量記憶部に記憶され、前記第2の合計排出量は、前記第2の排出量記憶部に記憶されること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAI5]
項目AAI3に記載の情報処理システムであって、前記商品を構成する複数の部品を記憶する部品記憶部と、前記排出量記憶部に記憶した前記排出量を管理する管理部と、を備え、前記排出量記憶部は、前記部品記憶部に記憶された前記複数の部品の前記排出量を記憶可能であり、前記商品は第1の事業主体から提供するものであり、前記商品は少なくとも前記第1の事業主体から提供される第1部品と、前記第1の事業主体とは異なる第2の事業主体から提供される第2部品とから構成されており、前記管理部は、前記第2の事業主体が前記第2部品に係る第2の排出量を前記所定期間の経過後に更新した場合は、前記第1の合計排出量と前記第2の合計排出量とは異なる値で管理する一方、前記第1の事業主体が前記第1部品に係る第1の排出量を前記所定期間の経過後に更新した場合は、前記第1の合計排出量と前記第2の合計排出量とを同じ値で管理可能であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAI6]
商品を構成する複数の部品を記憶する部品記憶部と、前記部品記憶部に記憶された前記複数の部品の排出量を記憶する排出量記憶部と、前記排出量記憶部に記憶した排出量を管理する管理部と、を備え、前記商品は少なくとも第1の事業主体から提供される第1部品と、第2の事業主体から提供される第2部品とから構成されており、前記商品は第1の事業主体から提供するものであり、前記部品記憶部に前記第1部品と前記第2部品が記憶される第1の場合、前記第1の事業主体は前記第1部品の第1の排出量を排出量記憶部に記憶させるとともに、前記商品に係る第1の合計排出量を記憶させ、前記第2の事業主体は前記第2部品の第2の排出量を前記排出量記憶部に記憶させる一方、前記部品記憶部に前記第1部品が記憶されず、前記第2部品が記憶される第2の場合、前記第1の事業主体は前記第1部品の前記第1の排出量を前記排出量記憶部に記憶させず、前記商品に係る第2の合計排出量を記憶させ、前記第2の事業主体は前記第2部品の前記第2の排出量を前記排出量記憶部に記憶させ、管理部は、第1の場合の第1の合計排出量と、第2の場合の第2の合計排出量とを同じ値として管理すること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAI7(P112)]
ライフサイクルの算定対象の対象品目(例えば、商品Z)における排出量を少なくとも含む第1情報(商品情報)を記憶可能な情報処理装置Aと、前記対象品目における排出量を少なくとも含む第2情報(製品情報)を記憶可能な情報処理装置Bと、前記第1情報と前記第2情報を管理する管理部と、を備え、前記管理部は、前記第2情報が一の場合には、一の前記第1情報に対して一の前記第2情報を対応させて管理可能であり、前記第2情報が複数ある場合には、一の前記第1情報に対して複数の第2情報を対応させて管理可能であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAI8]
項目AAI7に記載の情報処理システムであって、複数の前記第2情報は、所定の単位(例えば、Kg)の活動量に対応する第2情報Aと、前記所定の単位とは異なる単位(例えば、個)の活動量に対応する第2情報Bであること、を特徴とする情報処理システム。
<<単位変換経路の設定表示機能(62機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第61機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第62機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、サプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量が算定されている。環境指標における温室効果ガスの排出量などの環境指標の情報を把握することが求められているが、把握対象とする環境指標によっては入力時の単位と集計時の単位とが異なる場合があり、その単位変換の作業が煩雑であるという課題が生じている。第62機能は、入力時の環境指標における情報の単位と集計時の単位とが異なる場合において、容易に単位変換できる技術を提供することを目的とする。
温室効果ガスの算定においては、経済活動により温室効果ガスがどれだけ出たかがフォーカスされている。しかしながら、自然に影響を与えるものは温室効果ガスだけでなく、水質汚染、燃料資源等のESG情報がある。これらのESG情報は、環境指標によって管理しており、各種環境指標における情報を可視化していく必要がある。本実施形態では、所定の環境指標における情報の入力から集計までを柔軟に対応できるような機能を提供する。
第62機能は、以下のように構成される。SETP1:入力値と、入力単位の設定、初期値の入力単位をkg、集計単位をtとする。STEP2:単位変換を選択し、入力単位のkgを、変換係数を用いて集計単位をtとする。単位変換を用いることで、情報処理システム上で自動変換係数が割り当てられ、「t」にした場合の集計結果が表示される機能である。つまり、入力されたものが、どのように計算され、集計され、変換値になるかの一連の流れをフローとして表示する機能である。
図3を用いて、第62機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、単位設定部と、単位変換実行部と、提示部と、変換係数設定部と、を備える。
実行部290を構成する単位設定部は、環境指標の所定の項目に係る入力値の入力単位を設定可能である。また、単位設定部は、入力値を集計した集計値の集計単位も設定可能である。単位設定部は、入力単位、集計単位の少なくとも一方を設定できればよく、両方設定できてもよい。単位は、「kg」や「t」などであり、本実施形態においては、入力単位を「kg」、集計単位を「t」として説明する。
実行部290を構成する単位変換実行部は、入力単位から集計単位に単位変換を実行する。例えば、入力時の入力単位「kg」を、集計時の集計単位「t」に単位を変換する。環境指標の入力単位は、入力値を入力するユーザが任意に設定することができるが、入力単位が規定されている場合、入力単位を、単位変換実行部を用いて変更するようにしてもよい。例えば、規定されている入力単位が「kg」であるが、ユーザが「g」で入力したい場合、「g」の第1の入力単位から「kg」の第2の入力単位に単位を変更可能である。また、環境指標の集計単位は、規定の集計単位が設定されているが、集計値を管理するユーザが指定する集計単位に単位を設定することができるようになっている。このように集計単位が指定されている場合、規定の集計単位から指定の集計単位になるように単位変換実行部を用いて変更することができる。例えば、規定されている集計単位が「t」であるが、指定されている集計単位が「g」の場合、「t」の第1の集計単位から「g」の第2の集計単位に単位を変更可能である。
出力部240を構成する提示部は、「入力単位=kg」、「単位変換に係る変換係数=・・・」、「集計単位=t」との画像を所定の順序でフロー図のようにユーザ端末100に表示する。この所定の順序の表示より、単位変換における単位の変更の流れや変換係数や変換値などの変換情報の遷移を提示することができる。
実行部290を構成する変換係数設定部は、入力単位と集計単位とを設定することに基づき、自動的に変換係数を設定する。単位変換するにあたり、変換係数設定部は、単位変換のための変換係数を含む情報記憶する変換係数記憶部から、対応する変換係数を読み出して、変換係数を設定する。
実行部290を構成する変換値設定部は、入力単位と集計単位とを設定し、入力値を入力することに基づき、自動的に変換値を算出して設定する。変換値は、入力値に変換係数が乗算又は除算されて自動的に計算される。つまり、変換値は、入力値に対して、単位変換を実行した後の最終的な値である。
<動作>
図97は、第62機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、入力値の入力単位を設定する(S9701)。次に、管理サーバ200は、集計値の集計単位を設定する(S9702)。次に、管理サーバ200は、入力単位と集計単位とが異なるか否かを判断する(S9703)。入力単位と集計単位とが異なると判断した場合(S9703でYES)、管理サーバ200は、変換係数を設定して、入力単位から集計単位に単位変換を実行する(S9704)。一方、入力単位と集計単位とが異ならないと判断した場合(S9703でNO)、管理サーバ200は、単位変換を実行せず、本処理を終了する。次に、管理サーバ200は、入力単位、変換係数、集計単位を所定の順序で表示する(S9705)。
本実施形態におけるフローは、以下のように構成されている。本例は、ユーザ端末100の表示画面の左領域から始まり、右領域へ進むフローの例とするが、上から始まり、下へ進むフローであってもよい。
(1)初期設定の入力単位と同じ単位で変換なしで入力するパターン1のフロー
「入力単位=kg」=>「初期設定の入力単位=kg」=>「変換係数=0.001kg/t」=>「初期設定の集計単位=t」=>「変換値=33.333t」
(2)kgからtのパターン2のフロー
「入力単位=kg」=>「変換係数=0.001kg/t」=>「初期設定の集計単位=t」=>「変換値=33.333t」
(3)1000tをtとするパターン3のフロー
「入力単位=kg」=>「自動変換係数=0.000001kg/1000t」=>1000t=>「変換係数=22.1000t/t」=>「初期設定の集計単位=t」=>「変換値=0.733326t」
また、「入力単位=kg」の表示領域の後(例えば、右側)に「入力値=33333」の表示領域を設定するようにしてもよい。このように表示することにより、入力された値(入力値=33333)がどのように変換されて最終的にどのような値(変換値=33.333t)になったかを容易に確認することができる。なお、「入力値」の表示領域は、「入力単位=kg」の前(例えば、左側)に設定してもよい。
また、「入力値=33333」の数字である「33333」の文字大きさを、「入力単位=kg」の単位である「kg」の文字大きさよりも大きく表示するように設定する。このような文字の大きさで表示することにより、ユーザにより入力される値を間違い難くすることができる。
また、複数の単位変換のパターン、例えば、上述の(1)~(3)がある場合、一の単位変換のパターンを選択して、単位変換を実行することができる。
「kg」から「t」への質量の単位変換の例を示したが、距離、面積、容量、温度、速度、圧力、動力、熱、角度、粘度、磁束などの単位変換においても同様である。また、入力単位と集計単位をユーザが自身でカスタマイズすることもできる。この場合、例えば単に質量間の変換ではなく、カスタマイズした単位に変換することができる。なお、集計単位をカスタマイズしようとする場合であって、他方の事業主体(子会社)が企業グループ申請機能を利用している場合は、第2の集計単位の単位の変更は可能であるが、第1の集計単位の単位の変更は不可になっており、入力単位も同様である。一方の事業主体(親会社)が企業グループ申請機能を利用している場合は、第1の集計単位及び第2の集計単位の単位の変更はいずれも可能であり、入力単位も同様である。
<開示事項>
なお、第62機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAJ1(P121)]
環境指標の所定の項目に係る入力値の入力単位及び前記入力値を集計した集計値の集計単位の一方又は両方を設定可能な単位設定部と、前記入力単位から前記集計単位に単位変換を実行する単位変換実行部と、前記入力単位と単位変換に係る変換係数と前記集計単位とを所定の順序で表示して単位変換における遷移を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAJ2]
項目AAJ1に記載の情報処理システムであって、前記入力単位と前記集計単位とを設定することに基づき、自動的に変換係数を設定する変換係数設定部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAJ3]
項目AAJ1に記載の情報処理システムであって、グループを構成する複数の事業主体の拠点情報を記憶する記憶部と、環境に係る情報を入力する申請フォームを登録する申請フォーム登録部と、前記申請フォームの所定の項目を設定可能な項目設定部と、前記複数の事業主体を跨いで前記環境に係る情報を申請可能な申請経路設定部と、前記所定の項目は、前記複数の事業主体のうち一方の事業主体により設定可能であるが、前記複数の事業主体のうち他方の事業主体により設定不可とし、前記一方の事業主体により前記環境に係る情報が入力されている場合、前記集計単位(第1の集計単位)を他の前記集計単位(第2の集計単位)に変更可能であり、前記他方の事業主体により前記環境に係る情報が入力されている場合、前記集計単位を他の前記集計単位に変更不可とすること、を特徴とする情報処理システム。
<<管理機能(63機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第62機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第63機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景技術として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。商品を構成する部品等ごとに二酸化炭素等の排出量の算定が求められているが、商品を構成する部品等の管理が煩雑になるとの課題がある。第63機能は、商品を構成する部品等の管理を容易にすることができる技術を提供することを目的とする。また、複雑なサプライチェーンの活動をライフサイクルフロー図として表示することで自社の活動がライフサイクル全体のどこに位置しているかを明確にする技術を提供することを目的とする。
図3を用いて、第63機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、フロー作成部と、品目構成情報作成部と、取得部250と、出力部240を備える。
対象品目は、本実施形態において商品を対象とするが、商品(製品)又はサービスとすることもできる。品目は、商品を構成する部品や材料や素材などを対象として説明するが、その他の商品を構成するものは品目に含まれる。プロセスは、第47機能等で説明した過程である。
実行部290を構成するフロー作成部は、対象品目を構成する複数の品目の関係を示すフロー図を作成可能である。本実施形態において、対象品目は、商品Zである車を例示し、複数の品目は、商品Zを構成する部品X、Y、Sなどを例示する。このフロー図は、部品情報を含む図であるが、少なくとも部品名称を含む図(部品名称を表示可能な図)であればよい。また、このフロー図は、部品構成情報で示す部品の関係が分かるツリー構造の図であってもよい。フロー作成部は、対象品目のライフサイクルのプロセス(ライフサイクルの過程)をフロー図に含めて作成可能である。このフロー図は、ライフサイクルフロー機能で説明したフロー図に、複数の品目が含まれる図である。
フロー作成部は、複数の品目の関係を示すフロー図を、所定の順序に基づき作成可能である。また、フロー作成部は、対象品目のライフサイクルのプロセスを、所定の順序に基づきフロー図に含めて作成可能である。対象品目のライフサイクルのプロセスを含むフロー図は、ライフサイクルフロー図とも称する。所定の順序とは、品目構成情報を構成する複数の部品情報の順であり、複数の部品情報の関係を示す指標である。
実行部290を構成する品目構成情報作成部は、品目に係る情報を、フロー図から取得し、フロー図に基づく順序で、品目に係る情報を含む品目構成情報を作成可能である。品目に係る情報は、少なくとも品目名称(例えば、部品名称)を含む情報である。なお、取得部250が品目に係る情報を取得し、この取得した品目に係る情報を用いて品目構成情報作成部が品目構成情報を作成するようにしてもよい。品目構成情報は、少なくとも複数の品目に係る情報を所定の順序に設定した情報である。品目構成情報は、部品構成情報と同じであってもよい。なお、本実施形態のフロー図は、フロー図を構成する複数のボックス内に各々品目に係る情報としての部品名称を含ませて表示している。品目に係る情報は、部品情報や商品情報や製品情報であってもよく、これらの情報を組み合わせた情報であってもよい。なお、品目に係る情報は、後述する単位プロセスとも称する。
品目構成情報作成部は、対象品目のライフサイクルのプロセスに係る情報(プロセスに係る項目)を、フロー図から取得し、フロー図に基づく順序で、対象品目を構成する品目に係る情報と対象品目のライフサイクルのプロセスに係る情報とを含む品目構成情報を作成可能である。品目に係る情報及び対象品目のライフサイクルのプロセスに係る情報を、単位プロセスと称し、品目に係る情報を第1の単位プロセス、対象品目のライフサイクルのプロセスに係る情報を第2の単位プロセスと称する。品目構成情報作成部は、ライフサイクルフェーズに係る項目を含むようにしてもよい。対象品目のライフサイクルのプロセスに係る情報は、例えば、ライフサイクルフェーズに係る項目が「原材料調達」の場合、「原料(物のプロセス)」である。なお、対象品目のライフサイクルのプロセスに係る情報は、CFPの情報などを含む情報であってもよい。
出力部240は、フロー図、品目構成情報をユーザ端末100でユーザが視認可能なように出力する。
品目構成情報作成部は、部品構成情報を基に品目構成情報を作成することもできる。以下に部品構成情報を例示する。この部品構成情報は、第61機能で説明したパターン1である。
<部品構成情報>
商品Z(車:サプライヤZ、階層情報0)
部品X(エンジン:サプライヤX、階層情報1)
部品A(エンジンの外形ブロック:サプライヤA、階層情報2)
部品B(エンジンのピストン:サプライヤB、階層情報3)
部品C(エンジンのピストンリング:サプライヤC、階層情報4)
部品Y(ドア:サプライヤY、階層情報1)
部品E(ドアに付くパワーウインドウ:サプライヤE、階層情報2)
部品F(ドアに付くパワーウインドウで使うネジ:サプライヤF、階層情報3)
部品S(シャーシ:サプライヤZ、階層情報1)
パターン1の部品構成情報に基づく品目構成情報は以下のとおりである。なお、所定の順序に設定した品目構成情報の例でもある。
<品目構成情報>
商品Z:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
部品X:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
部品A:CFPの情報:INPUT2:OUTPUT1
部品B:CFPの情報:INPUT2:OUTPUT1
部品C:CFPの情報:INPUT2:OUTPUT1
部品Y:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
部品E:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
部品F:CFPの情報:INPUT4:OUTPUT1
部品S:CFPの情報:INPUT7:OUTPUT1
部品情報は、所定の部品に対して付加されている情報であり、部品名称を含み、その他に階層、部品品番、部品数量、部品重量、重量単位、サプライヤの情報などを含む情報である。商品情報は、商品名、商品コード、CFPの情報などである。製品情報は、トレース識別子、部品項目、補助項目、活動量、活動量単位、事業所名、CFPの情報などである。CFPの情報には、管理サーバ200に入力した算定する商品、算定名、生産国、地域、算定タイプ、データ収集期間、製品当たりの物理量、メモ、CFPの排出量などの情報が含まれる。
品目構成情報には、上述の例のようにINPUTの情報、OUTPUTの情報を含ませることもできる。INPUTの情報は、一の(一つの)OUTPUTを構成する単位プロセスのことであり、例えば、OUTPUTが部品Fの場合、部品Fは、鉄、ニッケル、アルミの材料と電気を使用して製造されるため、INPUT4となる。商品Zの場合、商品Zは、部品X、Y、Sから構成されるため、INPUT3である。他の部品(OUTPUT)も同様に、その部品を製造するために必要な単位プロセスの数がINPUTの情報となる。このようにINPUTの情報を表示することで、一の(一つの)品目(OUTPUT)がいくつの単位プロセス(INPUT)からなる品目であるかを、管理者が容易に確認できるので、部品等の管理を容易にすることができる。
INPUTの情報が2以上の単位プロセスは、品目構成情報を展開することができる。以下にINPUTが4つで構成される部品F(OUTPUT)を例示する。
<OUTPUT>部品F:CFPの情報:INPUT4:OUTPUT1
INPUT(1番):鉄:CFPの情報
INPUT(2番):ニッケル:CFPの情報
INPUT(3番):コバルト:CFPの情報
INPUT(4番):電気:CFPの情報
OUTPUTの情報は、単位プロセスに対して中間部品(OUTPUT)等は必ず1つ存在するため、1となる。なお、OUTPUTの情報は、INPUTの情報にもなり得る。上述の例でOUTPUTであった部品Fは、以下のようにOUTPUT(中間部品)である部品YのINPUTになる。
<OUTPUT>部品Y:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
INPUT(1番):部品E:CFPの情報
INPUT(2番):部品F:CFPの情報
INPUT(3番):石油:CFPの情報
このように一の(一つの)部品(例えば、部品F)が、OUTPUTの情報にもなり、INPUTの情報にもなるので、フロー図でなくても、部品の繋がりや流れが分かり易くなり、品目構成情報の管理をし易くすることができる。
なお、品目構成情報を展開した際にOUTPUTを構成するINPUT(単位プロセス)が足りない場合は、INPUTを追加することができる。
<OUTPUT>部品Y:CFPの情報:INPUT4:OUTPUT1
INPUT(1番):部品E:CFPの情報
INPUT(2番):部品F:CFPの情報
INPUT(3番):石油:CFPの情報
INPUT(4番):電気:CFPの情報<=追加したINPUT
また、INPUTの単位プロセスを追加する場合、<OUTPUT>に対応するINPUTの数が自動的に変更されるようになっているので、品目構成情報の管理がし易くなっている。
<品目構成情報(変更後)>
商品Z:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
部品X:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
部品A:CFPの情報:INPUT2:OUTPUT1
部品B:CFPの情報:INPUT2:OUTPUT1
部品C:CFPの情報:INPUT2:OUTPUT1
部品Y:CFPの情報:INPUT4:OUTPUT1<=変更されるINPUT
部品E:CFPの情報:INPUT3:OUTPUT1
部品F:CFPの情報:INPUT4:OUTPUT1
部品S:CFPの情報:INPUT7:OUTPUT1
INPUT(単位プロセス)は削除や内容を変更することもできる。また、INPUTの情報を変更した場合、同じ部品であるOUTPUTの情報も変更されるようになっている。なお、OUTPUTの情報を変更した場合、同じ部品であるINPUTの情報も変更される。また、INPUT(単位プロセス)は、その他のOUTPUTを構成するINPUTとして移動やコピーができるようになっている。
フロー図及び品目構成情報は、ユーザ端末100のダッシュボード画面の表示領域を分けて表示されるようになっている。そして、フロー図の部品名称等をユーザがクリックして選択することにより、選択した部品名称に係る単位プロセスが選択され、詳細情報が表示されるようになっている。また、単位プロセスの詳細情報をユーザがクリックして選択することにより、フロー図のどの部品名称等に該当する単位プロセスはであるかが強調表示されるようになっている。
<動作>
図98は、第63機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、対象品目を構成する複数の品目の関係を示すフロー図が作成済みか否かを判断する(S9801)。フロー図が作成されている場合(S9801でYES)、管理サーバ200は、品目に係る情報を、フロー図から取得する(S9802)。次に、管理サーバ200は、フロー図に基づく順序で品目構成情報を作成する(S9803)。次に、管理サーバ200は、フロー図と作成した品目構成情報をユーザ端末100に出力する(S9804)。一方、フロー図が作成されていない場合(S9801でNO)、管理サーバ200は、品目構成情報が作成されているか否かを判断する(S9805)。品目構成情報が作成されている場合(S9805でYES)、管理サーバ200は、フロー図を作成する(S9806)。次に、管理サーバ200は、品目構成情報と作成したフロー図をユーザ端末100に出力する(S9807)。一方、品目構成情報が作成されていない場合(S9805でNO)、本処理を終了する。
<開示事項>
なお、第63機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAK1(P120)]
対象品目(商品である車)を構成する複数の品目(部品X、Y、S)の関係を示すフロー図(ライフサイクルフロー図。少なくとも部品名称を含む)を作成可能なフロー作成部と、前記品目に係る情報(第1の単位プロセス。部品名称、商品情報、製品情報でもよい。)を、前記フロー図から取得し、前記フロー図に基づく順序で(前記品目に係る情報を含む)品目構成情報(単位プロセスの群)を作成可能な品目構成情報作成部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAK2]
項目AAK1に記載の情報処理システムであって、前記フロー作成部は、前記対象品目のライフサイクルの過程(ライフサイクルのプロセス)を前記フロー図に含めて作成可能であり、前記品目構成情報作成部は、前記対象品目のライフサイクルの過程に係る情報(第2の単位プロセス。プロセスに係る項目)を、前記フロー図から取得し、前記フロー図に基づく順序で(対象品目を構成する複数の品目に係る情報と対象品目のライフサイクルの過程に係る情報とを含む)前記品目構成情報を作成可能であること、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAK3]
対象品目(商品である車)を構成する複数の品目(部品X、Y、S)に係る情報(単位プロセス。部品名称、商品情報、製品情報でもよい。)を含む品目構成情報(単位プロセスの群)を、所定の順序で作成可能な品目構成情報作成部と、前記複数の品目(部品X、Y、S)の関係を示すフロー図(ライフサイクルフロー図。少なくとも部品名称を含む)を、前記所定の順序に基づき作成可能なフロー作成部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAK4]
項目AAK3に記載の情報処理システムであって、前記品目構成情報作成部は、(対象品目を構成する複数の品目に係る情報を含む情報であって、)前記対象品目のライフサイクルの過程に係る情報(プロセスに係る項目)を含む前記品目構成情報を、前記所定の順序で作成可能であり、前記フロー作成部は、前記対象品目のライフサイクルの過程(プロセス)を、前記所定の順序で前記フロー図に含めて作成可能であり、を特徴とする情報処理システム。
<<一括編集機能(第64機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第63機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第64機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景として、温対法等の法制度改正によって二酸化炭素等の排出量の算定対象の追加と細分化、排出原単位などの更新が行われるが、この改正が施行されると活動、排出原単位などが変わるため、既に登録を行っているユーザの登録データを修正する必要が生じてくる。しかしながら、登録データを修正する場合、個別に手動で対応しており、修正作業の工数が多大になってしまうという課題が生じている。そこで、第64機能は、登録データを一括で編集する機能を提供することで、簡単に活動や排出原単位などの登録データを更新することが可能な技術を提供することを目的とする。
図3を用いて、第64機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、活動量記憶部と、排出原単位記憶部と、排出量計算部と、排出量記憶部と、特定部と、更新部と、を備える。
記憶部230を構成する活動量記憶部は、温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を記憶する。本実施形態では、所定の活動として、スコープ1の木材常圧流動床ボイラー(以下、ボイラー)を例示するがこれに限定されず、その他の活動も対象となる。本実施形態における所定の活動は、時期に応じて排出原単位が変わるものも対象となり、例えば、ガソリンなども対象となる。なお、活動量記憶部は、他の実施形態で説明した機能も有する。
記憶部230を構成する排出原単位記憶部は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する。本実施形態では、排出原単位として、第1の排出原単位と第2の排出原単位を例示するが、これに限定されず、他の排出原単位も含まれる。第1の排出原単位は、例えば、2020年1月におけるボイラーの排出原単位である。第2の排出原単位は、例えば、2024年1月におけるボイラーの排出原単位である。なお、排出原単位記憶部は、他の実施形態で説明した機能も有する。
計算部210を構成する排出量計算部は、活動量に排出原単位を乗じて温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部は、ボイラーの活動量に、第1の排出原単位を乗じて、2020年1月時点における第1の排出量を計算可能である。また、排出量計算部は、ボイラーの活動量に、第2の排出原単位を乗じて、2024年1月時点における第2の排出量を計算可能である。なお、排出量計算部は、他の実施形態で説明した機能も有する。
記憶部230を構成する排出量記憶部は、排出量計算部で計算した排出量を記憶する。例えば、排出量記憶部は、複数の排出量を記憶可能であり、活動が同じ場合であっても、第1の排出量と第2の排出量を別々に記憶可能である。なお、排出量記憶部は、活動が同じ場合、第1の排出量を第2の排出量で上書きして記憶可能としてもよい。なお、排出量記憶部は、他の実施形態で説明した機能も有する。
分析部280を構成する特定部は、排出量記憶部の排出量から所定の活動を特定する。また、特定部は、排出量記憶部の排出量から所定の活動に対応した排出量を特定することもできる。つまり、記憶部230に既に登録してある登録データ(登録情報)から所定の活動や所定の活動に対応する排出量などを特定することができるが、条件に基づいて特定することができる。例えば、ボイラーに係る活動量に、ボイラーに対応する第1の排出原単位を乗じて第1の排出量を計算した後に、第2の排出原単位が排出原単位記憶部に記憶され、ボイラーに係る活動量にボイラーに対応する第2の排出原単位を乗じて第2の排出量を計算する場合、特定部は、第1の排出原単位を使用する活動を条件として、活動を特定する。そして、特定部は、第1の排出原単位を使用するボイラーの活動を所定の活動として特定可能である。また、特定部は、上述の場合において、排出量記憶部の排出量の中から第1の排出原単位を使用するボイラーに対応した第1の排出量を特定可能である。
特定する条件は、ユーザが設定することができる。特定する条件は、ユーザが選択した排出原単位(例えば、第1の排出原単位)、登録データの期間(例えば、現時点から12カ月の期間等)、拠点、スコープ、カテゴリ(スコープ3の場合)、タグ、GHGの名称、環境指標の名称、登録日時などである。
また、ユーザは、登録データの一覧から排出原単位を変更する対象の所定の活動や所定の活動に対応した排出量を選択することができる。なお、ユーザが後述するカスタムして設定した排出原単位に対する活動について、特定部は、選択不可となるようにしている。この場合、出力部240は、ユーザ端末100で選択不可の活動や所定の活動に対応する排出量を選択できないような状態(文字色を薄く表示するなど)で表示するような情報を出力する。このように出力部240は、排出原単位を変更可能な登録データのみを表示させる機能を備える。また、カスタムされた排出原単位が選択可能な場合、特定部は、カスタムされた排出原単位に係る第1の排出量が第2の排出量に更新して編集されないように制限することが好ましい。
実行部290を構成する更新部は、排出量記憶部に記憶された排出量を、新たな排出量に更新する。更新するとは、排出量記憶部に記憶されている第1の排出量を第2の排出量で上書きするようにしてもよいし、排出量記憶部に記憶されている第1の排出量を消去し、その後、第2の排出量を記憶するようにしてもよいし、排出量記憶部に記憶されている第1の排出量はボイラーに対応する古い排出量の情報として記憶し、第2の排出量をボイラーに対応する新しい排出量の情報として記憶して、新しい排出量の情報が表示されるようにしてもよい。
更新部は、例えば、排出量記憶部に記憶された第1の排出量を、特定部によって特定したボイラーに係る活動量にボイラーに対応する第2の排出原単位を乗じた第2の排出量に更新する。なお、更新ではなく、変更部によって変更するようにしてもよい。
<動作>
図99は、第64機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、活動量を活動量記憶部に登録(記憶)する(S9901)。次に、管理サーバ200は、温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を排出原単位記憶部に登録(記憶)する(S9902)。なお、S9901とS9902の順番は逆でもよい。次に、管理サーバ200は、活動量に排出原単位を乗じて排出量を計算する(S9903)。この排出量は、第1の排出量である。次に、管理サーバ200は、計算した第1の排出量を排出量記憶部に登録(記憶)する(S9904)。次に、管理サーバ200は、排出原単位を変更するか否かを判断する(S9905)。例えば、第1の排出原単位から第2の排出原単位に排出原単位を変更する指示がユーザからなされたか否かを判断する。排出原単位を変更する指示があったと判断した場合(S9905でYES)、変更する必要のある排出原単位に係る活動を特定する(S9906)。例えば、第1の排出原単位から第2の排出原単位に排出原単位を変更する場合、第1の排出原単位に対応する所定の活動を特定する。なお、排出量記憶部の排出量の中から所定の活動に対応した排出量を特定するようにしてもよい。次に、管理サーバ200は、S9906で特定した所定の活動の活動量に第2の排出原単位を乗じて排出量を計算する(S9907)。この排出量は、第2の排出量である。次に、管理サーバ200は、排出量記憶部に記憶された古い排出量(第1の排出量)を新しい排出量(第2の排出量)に更新する(S9908)。一方、排出原単位を変更する指示がなかったと判断した場合(S9905でNO)、本処理を終了する。
次に、排出原単位を設定する方法を説明する。排出原単位を設定する方法は、以下の通りである。
(1)活動を確認する。ここでは、活動量を確認する。
(2)排出原単位を選択する。排出原単位マスタ又はユーザが設定した排出原単位を選択する。
(3)排出原単位量を確認する。
(4)排出量を確認する。設定した排出原単位での排出量を確認する。
排出原単位は、情報処理システム内に記憶されているマスタデータとしての排出原単位の例を示したが、ユーザ自身で設定することもできる。例えば、ユーザが排出原単位の計算式を作成して排出原単位を設定したり、ユーザが直接排出原単位の値を入力することで設定したりして、ユーザが任意に排出原単位をカスタム設定することができる。このように排出原単位をカスタム設定することで、様々なリクエストに応じた排出量の計算を実行することができる。
このようにユーザが排出原単位をカスタムして設定することができるが、このカスタム設定された排出原単位に対する排出原単位等の登録データは、更新部で編集できないようにしている。つまり、編集可能な排出原単位等の登録データは、カスタムされた排出原単位以外の排出原単位(マスタデータの排出原単位)を用いた登録データのみを対象としている。このようにすることで、編集すべきでない登録データを編集してしまうことによる不利益を抑制することができる。
また、本情報処理システムは、アラート機能を備えている。アラート機能は、温対法等の法制度改正によって、新しい排出原単位(第2の排出原単位)がリリースされた場合、各ユーザ端末100で新たな排出原単位が公表された旨を示す表示を行う機能である。アラート機能は、情報処理装置に第2の排出原単位が登録されたことを条件として、出力部240が各ユーザ端末100にアラート情報を出力する。
また、親会社が子会社や孫会社等の登録データの排出原単位等を更新することができるが、この場合、親会社により排出原単位が変更された旨を示すアラート情報を出力部240が出力するようにしてもよい。
また、温対法等の法制度改正によって、今まで使用してきた排出原単位がなくなる場合がある。この場合、登録データの一覧から、削除された排出原単位を使用した活動や所定の活動に対応する排出量のデータが非表示になる。なお、登録されていた第1の排出原単位を用いた古いデータは、表示されなくなるだけであり、データ自体が削除されることはない。
また、ダッシュボード画面では新旧のデータを比較して表示可能である比較機能(第20機能)を備える。例えば、第1の排出原単位を用いた第1の排出量を左側、第2の排出原単位を用いた第2の排出量を右側に棒グラフで表示し、新旧のデータを比較することができる。なお、排出原単位が削除された場合であっても新旧のデータを比較して表示可能であるが、この場合、第2の排出量は0で表示する。また、新しい排出原単位が追加された場合も、新旧のデータを比較して表示可能であるが、この場合、第1の排出量は0で表示する。
これまで第1の排出原単位から第2の排出原単位に変更された場合を説明してきたが、第1の活動を第2の活動に変更することもできる。この場合、ユーザが第1の活動を選択することで、第1の活動を特定部が特定し、ユーザが指定した第2の活動に更新部によって変更することができる。また、第1の地球温暖化係数から第2の地球温暖化係数に変更することができる。古い第1の排出量は、第1の地球温暖化係数が加味された排出量となっているが、第2の地球温暖化係数に変更する場合、第2の地球温暖化係数に基づいた第2の排出量に排出量を更新すればよい。
<開示事項>
なお、第64機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAL1(P119)]
温室効果ガスを排出する活動に係る活動量を記憶する活動量記憶部と、前記温室効果ガスの排出量を計算するための排出原単位を記憶する排出原単位記憶部と、前記活動量に前記排出原単位を乗じて前記排出量を計算する排出量計算部と、計算した前記排出量を記憶する排出量記憶部と、所定の活動に係る活動量に前記所定の活動に対応する第1の排出原単位を乗じて第1の排出量を計算した場合であって、その後、前記所定の活動に係る活動量に前記所定の活動に対応する第2の排出原単位を乗じて第2の排出量を計算する場合、(前記排出量記憶部の前記排出量から)前記所定の活動を特定可能な特定部(排出量記憶部の排出量から所定の活動に対応した第1の排出量を特定可能とすることもできる)と、(排出量記憶部に記憶された)前記第1の排出量を、特定した前記所定の活動に係る(活動量に前記所定の活動に対応する第2の排出原単位を乗じた)前記第2の排出量に更新する更新部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAL2]
項目AAL1に記載の情報処理システムであって、前記第1の排出原単位がユーザにより任意に設定した排出原単位である場合、前記更新部は、前記第1の排出量を前記第2の排出量に更新しないよう制限すること、を特徴とする情報処理システム。
<<報告書管理機能(第65機能)>>
次に、前述した実施形態において一部説明したものもあるが、前述した第1機能~第64機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を第65機能の実施形態とし、以下に詳述する。背景として、二酸化炭素等の排出量が算定されている。先行技術(特開2007-164754)のシステムでは既存のテンプレートに沿わない報告書を作成することは困難であるという課題が生じている。そこで、第65機能は、柔軟な報告書を作成することのできる技術を提供することを目的とする。
図3を用いて、第65機能における管理サーバ200のソフトウェア構成例を説明する。管理サーバ200は、報告書種別記憶部と、項目情報記憶部と、排出関連情報記憶部と、入力部と、変換部と、管理部と、出力部と、を備える。
記憶部230を構成する報告書種別記憶部は、報告書の種別を記憶する。報告書の種別は、CDP、TCFD、省エネ法、温対法、フロン法などに対応する報告書である。
記憶部230を構成する項目情報記憶部は、所定の種別の報告書に記載する項目(以下、項目情報と称する。)を記憶する。項目情報は、省エネ法などの報告書に記載すべき項目であり、例えば、排出年度、温室効果ガスである物質の区分、温室効果ガス算定排出量、燃料種類などの項目、排出係数などである。
項目情報には、複数段階の重みを設定する。例えば、A段階、B段階、C段階の重みを設定する。A段階は重みが一番軽く、B段階は中の段階、C段階はA段階やB段階よりも重い段階であるが、C段階よりも重いD段階やF段階を設けてもよい。C段階の重みに対応する項目情報は、A段階やB段階に比べて報告書に項目情報に対応する情報を記載すべき情報となっている。このような重みの段階を設けることで、報告書に記載すべき情報の優先度を理解し易くなっている。
記憶部230を構成する排出関連情報記憶部は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を記憶する。温室効果ガスの排出に関連する情報は、報告書に記載する情報であり、本実施形態において、例えば、排出年度として、2024年等の年度を示す情報や温室効果ガスである物質の区分として、CH4(メタン)やN2O(一酸化二窒素)等の情報や温室効果ガス算定排出量として100tCO2等の排出量の値を示す情報や燃料種類として軽油等の情報や排出係数として2.6tCO2/kl等の排出係数の値を示す情報等である。温室効果ガスの排出に関連する情報は、ユーザ端末100から入力部220を介して入力する情報であるが、入力された情報に基づき算出された情報であってもよい。なお、排出関連情報記憶部は、他の実施形態で説明した温室効果ガスの排出に関連する情報も記憶する。
入力部220は、項目情報が設定されている情報群を入力する。本実施形態では、入力部220は、情報群としてCSVデータを入力するが、情報群はエクセルデータや他の形式のデータでもよいし、複数の項目情報を手入力などで入力してもよい。情報群としての複数の項目情報は、記憶部230を構成する項目情報記憶部などに複数行・複数列で構成されるデータテーブル形式で記憶されている。また、報告書の種別に基づいてデータテーブルは異なるように構成されている。
情報群には、項目情報に対応する情報(例えば、温室効果ガスの排出に関連する情報)が含まれるが、一部の項目情報に対応する情報は含まれていなくてもよい。データテーブル形式で情報群が記憶される場合、ある列を項目情報とし、ある列の隣の列に項目情報に対応する情報を設定する。
実行部290を構成する変換部は、入力部により入力した情報群を所定の形式の情報群に変換する。本実施形態では、変換部は、入力したCSVデータをXMLデータに変換するが、他の形式のデータに変換してもよい。また、変換部は、後述する対応情報をXMLデータに変換する。
実行部290を構成する管理部は、項目情報と、記憶部230に記憶している情報(例えば、温室効果ガスの排出に関連する情報)とを対応させて、対応情報として管理する。本実施形態では、管理部は、入力した項目情報に対応するデータを、排出関連情報記憶部から抽出して管理する。抽出するデータは、温室効果ガスの排出に関連する情報などである。管理部は、例えば、排出年度=2024年、温室効果ガスである物質の区分=CH4、温室効果ガス算定排出量=100tCO2、燃料種類=軽油、排出係数=2.6tCO2/klのように対応させた対応情報を管理する。
管理部は、重みがC段階やC段階よりも上の段階の場合、A段階やB段階の場合に比べて、高い割合で項目情報に対応する情報を、記憶部から抽出する。つまり、重みがC段階等の場合に抽出する項目情報に対応する情報の数は、重みがA段階やB段階の場合に抽出する項目情報に対応する情報の数よりも多くなるよう構成している。このように本情報処理システムは、C段階等の重要な項目情報に対応する情報を多く抽出することができるようになっている。
出力部240は、管理部で項目情報に温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させた対応情報を外部に出力する。対応情報は、情報処理装置B等の他の情報処理装置で入力可能なデータであって、変換部で変換したXMLデータである。
出力部240は、管理部で項目情報に温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させることができない場合、対応させることができなかった項目情報の名称をユーザ端末100に対して出力する。このように出力することで、ユーザは、どの項目が対応させることができなかった項目であるのかを認識することができるため、XMLデータを入力した後の情報処理装置Bなどで項目情報に対応する情報を手入力して修正することができる。
また、管理部で項目情報に温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させることができない場合であって、項目情報が段階Cの場合、XMLデータを入力した後に編集が必要である旨(対応させることができなかった項目情報の名称など)を出力部240で通知することができる。このようにすることで、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、XMLデータを入力した後の情報処理装置Bなどで項目情報に対応する情報を手入力することができる。なお、段階Cよりも重みが低い場合、つまり段階Aや段階Bの場合は、このような通知を行わないことが好ましいが、通知をするように構成してもよい。なお、項目情報に温室効果ガスの排出に関連する情報が対応していないこと、項目情報が段階Cであることを、AIの機能によって検知し、編集が必要である旨(対応させることができなかった項目情報の名称など)を通知するようにしてもよい。
また、本実施形態は、第3機能と組み合わせることができ、その場合、排出係数記憶部と、規模情報記憶部と、取得部と、排出量計算部と、提示部と、を備える。
排出係数記憶部は、事業主体ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する。
規模情報記憶部は、事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を記憶する。
取得部は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する所定の規模情報の事業主体による活動量を取得する。
排出量計算部は、事業主体に対応する排出係数に活動量を乗じて事業主体による排出量を計算する。
提示部は、事業主体に対応する排出係数が登録されていない場合に、事業主体に対応する規模情報を規模情報記憶部から読み出し、規模情報記憶部を参照して、読み出した規模情報と一致又は類似する規模情報に対応する他の事業主体を特定し、特定した他の事業主体に対応する排出係数を排出係数記憶部から読み出し、読み出した排出係数を提示する。
<動作>
図100は、第65機能の動作を説明する図である。管理サーバ200は、所定の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を排出関連情報記憶部に登録(記憶)する(S10001)。次に、管理サーバ200は、報告書の種別を報告書種別記憶部に登録(記憶)する(S10002)。次に、管理サーバ200は、項目情報を項目情報記憶部に登録(記憶)する(S10003)。なお、S10001~S10003の順番はこれに限定されない。次に、管理サーバ200は、項目情報が設定されている情報群を入力する(S10004)。次に、管理サーバ200は、項目情報に対して温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させる(S10005)。次に、管理サーバ200は、項目情報に対して温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させた情報を対応情報として管理する(S10006)。次に、管理サーバ200は、対応情報を出力する(S10007)。
<開示事項>
なお、第65機能には、以下のような構成も含まれる。
[項目AAM1(P122)]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を記憶する排出関連情報記憶部と、報告書の種別を記憶する報告書種別記憶部と、所定の種別の報告書に記載する項目(例えば、CSVデータの項目情報)を記憶する項目情報記憶部と、前記所定の種別の報告書に記載する項目が設定されている情報群を入力する入力部と、入力部により入力した情報群を所定の形式(例えば、XML形式)の情報群に変換する変換部と、所定の形式に変換した情報群は、所定の種別の報告書に記載する項目に温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させた情報群とすることが可能であり、前記所定の種別の報告書に記載する項目に対して前記排出関連記憶部に記憶された前記温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させ、対応情報として管理する管理部と、前記対応情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目AAM2]
項目AAM1に記載の情報処理システムであって、前記所定の種別の報告書に記載する項目は、複数段階の重みがあり、前記重みに応じて、前記所定の種別の報告書に記載する項目に対して前記排出関連記憶部に記憶された前記温室効果ガスの排出に関連する情報を対応させることを、を特徴とする情報処理システム。
[項目AAM3]
項目AAM1に記載の情報処理システムであって、事業主体ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を記憶する規模情報記憶部と、サプライチェーンの上流又は下流を構成する所定の規模情報の前記事業主体による活動量を取得する取得部と、前記事業主体に対応する前記排出係数に前記活動量を乗じて前記事業主体による前記排出量を計算する排出量計算部と、前記事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する他の事業主体を特定し、特定した前記他の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
<<変形例>>
前述した各機能の実施形態にさらに適用可能な構成の一例を以下に説明する。
<取得部の変形例>
取得部250は、移行リスクのE1を最優先とし、物理的リスクのE1、E3、E4、S2、S3、S4、E5、E2、S1、Gの順を優先度として、情報収集する。取得部250は、ERP(Enterprise Resource Planning)と接続可能であり、社内データを簡単に取集することができる。取得部250は、社外データも取集することができる。取得部250は、収集データの色分けが可能である。色分けの例は、データ定義の統一、マテリアリティが高いデータの認識、意識統一、ダブルカウントの把握、消し込み等である。取得部250は、データ連携が可能である。データ連携の例は、チーム内、外部コンサルとの共同編集、APIを通じて外部分析パートナーへの出力、財務会計システム等への繋ぎこみ等である。取得部250は、ステークホルダー管理が可能である。ステークホルダー管理の例は、重要度の高い情報へのアクセス制限、開示ドキュメント作成に向けたスケジュール管理等である。
取得部250は、作業者間(外部コンサル含む)でリアルタイムにデータの同期が可能となる。この他、以下のような効果を奏する。連絡履歴などがテーマごとにトラッキングできる。関係者間でスケジューリングが簡単にできる。ステークホルダーの情報が一覧化できる。収集データの定義が関係者間で統一され、戻しがない。作業マニュアルの整備などもある程度定型がある。多岐にわたるステークホルダーからの情報収集の省力化が可能となる。ステークホルダーのリスト管理が可能となる。アンケート・集計・統合が可能となる。定点観測が可能となる。グループ間でのデータ定義の統一が可能となる。ダブルカウントの消し込みが可能となる。
取得部250は、以下の順番で実行可能な機能を有している。
(1)ESG情報収集対象となるサプライヤの登録とツリー化を実行する。対象は、マテリアルな事業や製品毎に行う。これをサプライヤ登録/構造化機能という。
(2)どの開示向けの収集か選択したり、会社/事業情報を入力したりすることができる。これを前提・目的の入力機能という。
(3)ESG領域毎に、収集が必要なデータセット一覧が表示し、担当者をアサインする。これを収集データ項目の一覧と担当者アサイン機能という。
(4)SAQテンプレを表示し、サプライヤ選択すると自動配信する。これをヒアリングフォーム・テンプレ表示/サプライヤ選択機能という。
(5)ActionableなUXでデータ入力を促す。これをサプライヤ入力機能という。
(6)データ項目毎、サプライヤ毎に進捗をトラッキングできる。これを進捗トラッキング機能という。
(7)集計結果の表示/出力ができる。これをデータ集計/出力機能という。
(8)分析部280、出力部240への連携ができる。これを分析/ダッシュボードへの連携機能という。
<分析部の変形例>
分析部280は、一つの分析部の例を示したが、複数の分析部から構成することもできる。例えば、E1用の分析部280E1と、E2用の分析部280E2と、E3用の分析部280E3と、E4用の分析部280E4と、E5用の分析部280E5と、S1用の分析部280S1と、S2用の分析部280S2と、S3用の分析部280S3と、S4用の分析部280S4と、G用の分析部280Gと、から分析部280を構成してもよい。また、環境に関する情報の分析部(E1~E5用の分析部280E)と、社会に関する情報の分析部(S1~S4用の分析部280S)と、統治に関する情報の分析部280Gと、により分析部280を構成してもよい。出力部240は、提供部240ともいう。実行部290は、ソリューション部290ともいう。
分析部280は、取集したデータの分析を行う。
(E1)収集するデータがE1であって物理的リスクの場合、気候変動シナリオを基に慢性リスク、急性リスクを分析する。なお、収集するデータがE1であって、タイプが移行リスクの場合は、分析を実行しない。
(E2)収集するデータがE2の場合、定点観測、改善状況の可視化の評価を実行する。
(E3)収集するデータがE3の場合、水ストレス分析、子会社への対応状況ヒアリングを実行する。
(E4)収集するデータがE4の場合、LEAP分析(TNFDフレームワーク)を実行する。
(E5)収集するデータがE5の場合、InFlow・OutFlowにおける循環経済評価を実行する。
(S1)収集するデータがS1の場合、ベンチマーク比較の分析を実行する。
(S2)収集するデータがS2の場合、国連ガイドラインとの適合性評価などを実行する。
(S3)収集するデータがS3の場合、第三者からの認証取得などを実行する。
(S4)収集するデータがS4の場合、OECD行動指針に基づくデューデリジェンスの分析を実行する。
(G)収集するデータがGの場合、内部監査等の評価を実行する。
分析部280は、収集したデータの中から優先するデータを特定する。分析部280は、以下の(1)~(3)の3つの観点を用いてデータの優先順位をつける。なお、観点は、3つに限定されない。
(1)作業付加が高いデータであること。
これは、マテリアリティに関係なく開示要件になっているデータであることや、新しい分野の要件(初めて着手)のデータであることや、課題、作業の頻度が高いデータであることを示す観点である。
(2)緊急性があるデータであること
これは、既に他の枠組みで開示圧力がかかっているデータ(他のEU法/ISSB/TNFD/人権DDなど)であることや、経営課題的に優先度高いデータであることを示す観点である。
(3)情報処理システムとの親和性があるデータであること
これは、バリューチェーンでの情報収集可能なデータであることや、データドリブンの分析が可能なデータであることを示す観点である。
優先順位の結果は以下の通りである。
結果1:観点(1)と観点(2)との間で関連するデータは、S1のデータであり、優先度=中のデータである。
結果2:観点(1)と観点(3)との間で関連するデータは、E5のデータであり、優先度=中のデータである。
結果3:観点(2)と観点(3)との間で関連するデータは、E2のデータであり、優先度=中のデータである。
結果4:すべての観点の間で関連するデータは、E1、E3、E4、S2、S3、S4のデータであり、優先度=高のデータである。
E1、E3、E4のデータは、自然資本のデータであり、S2、S3、S4のデータは、人的資本のデータである。自然資本のデータと人的資本のデータの種別の数は同じであるが、より詳細な種別の数を比べると、E1のデータが移行リスクのE1データと物理的リスクのE1データの2種類に分類されるため、自然資本のデータの種別数の方が人的資本のデータの種別数よりも多い。このように分析部280によって、優先するデータ(領域)を特定することができる。
人的資本のデータには2つのタイプのデータがある。タイプは、自社のタイプと、バリューチェーン(以下、VC)でのデータ取得のタイプである。自社のタイプは、国別の従業員の内訳、性別ごとの従業員数、従業員数50人以上の国での従業員数、地域別の契約タイプ別従業員情報、従業員の定義とカテゴリ、従業員離職率、非雇用労働者の総数、団体交渉協定の対象となる労働者の割合、団体交渉協定の対象となる自社労働者の定義、労働者評議会や労働組合との関連性、社会的対話に関する情報、トップマネジメントの定義、トップマネジメントの性別、労働者への適切な賃金の支払い、適切な賃金を受け取っていない労働者の特定、適切な賃金を下回っている労働者の割合、最低賃金の算出、適正賃金のベンチマーク、最低賃金に関する指標的参照値、ライフイベントの社会的保護、非社会的保護の国と従業員の種類、社会的保護を有する従業員および非雇用労働者の人数、障害者の割合、性別の内訳、パフォーマンスレビュー割合、経営陣が合意したレビュー回数の割合、総研修時間平均、男女別研修時間平均、従業員区分、業務上の負傷および業務上の病気による死亡者数、記録可能な業務上の事故の件数と割合、記録可能な業務上疾病の症例数、業務上災害、業務上疾病、疾病による死亡のために失われた日数、内部監査または外部認証に関する情報、出産休暇/父親休暇/育児休暇/介護者休暇、賃金格差、最高報酬者と従業員の報酬中央値の比率、男女の賃金格差、業務上の苦情・事件・クレームに関する情報、深刻な人権の影響や事件に関する情報、事件および/または苦情と取られた措置、差別事件、人権問題や事件に関する深刻なケース等である。
VCでのデータ取得のタイプは、バリューチェーン従業員への重要な影響と方針、方針の範囲と形式、国連指導原則との整合性、関連する方針との整合性、バリューチェーン労働者への関与、事業者のプロセスの開示、バリューチェーン労働者視点の反映、特定の労働者グループの視点の把握、バリューチェーン労働者への是正プロセス、バリューチェーン労働者へのチャネルの説明、問題の追跡・監視とチャネルの有効性、バリューチェーン労働者の救済に関するアプローチとプロセス、第三者メカニズムの存在、報復に対する保護、バリューチェーン従業員への特定の負の影響への対応、救済の提供と有効性の確保、重大な負の影響の防止と他の事業上の圧力との関係、人権問題や事件の報告、アクションプランとリソースの要約、重要な影響の効果的な管理/追跡/評価等である。
次に、E4のデータを用いた分析を例示する。分析部280は、取得部250で収集した事業活動の位置情報、事業セクター情報、事業の財務情報等の分析に必要なデータポイントをインプットして、分析を実行する。分析は、LEAP分析を例示する。この分析は、生物多様性リスクを検証する上で、TNFDやそれを参照するESRSでも推奨されている分析アプローチである。この分析は、(1)事業の自然との接点、(2)自然へのインパクト・依存度、(3)リスク・機会の評価、(4)目標設定・対応を行う4つのフェーズでの分析である。
分析の結果は、定量要件と定性要件に分けて出力する。出力は、出力部240によって出力される。
定量要件は、マテリアルなサイトの数および面積、TNFD/SDPIベースの目標設定、恒久的に保護されている土地の面積、復元された土地の面積、生態系の完全性が改善されたサイトの数、LCAにもとづく土地利用、土地被覆の経年変化(例:森林伐採)、生態系の管理における経時的な変化、景観の空間的構成の変化、生態系の構造的連結性の変化、リスク/機会の財務的影響、リスクに晒される製品・サービス等が例示できる。
定性要件は、戦略とビジネスモデルの調整、影響推進要因と緩和アクション、生物多様性オフセットに関する説明、生物多様性と生態系に関連するビジネスモデルの回復力の評価、重要な影響、リスク、機会を特定するプロセス、検証された生物多様性と生態系のシナリオを開示、原材料の調達制限方針、生態系に由来する製品に関する情報、生物多様性オフセットに関する開示、原材料調達に関する方針等が例示できる。
分析は、4つのフェーズでの分析の例を示したが、4つのフェーズを以下のように設定してもよい。
(フェーズ1)サプライチェーン全体を対象に自然との接点を発見し、優先すべき地域を特定する。
(1-1)ビジネスのフットプリント
(1-2)自然との接点
(1-3)優先地域の分析
(1-4)影響の分析
(フェーズ2)自社の企業活動と自然との依存関係や影響を診断する。
(2-1)関連する環境資産と生態系サービスの特定
(2-2)依存関係と影響の特定
(2-3)依存関係の分析
(2-4)影響の分析
(フェーズ3)診断結果を基に、重要なリスクと機会を評価する。
(3-1)リスクの特定と評価
(3-2)既存リスクの軽減と管理
(3-3)追加リスクの軽減と管理
(3-4)重要性の評価
(3-5)機会の特定と評価
(フェーズ4)自然関連リスクと機会に対応する準備を行い、投資家に報告する。
(4-1)戦略とリソース配分
(4-2)パフォーマンス測定
(4-3)報告
(4-4)公表
分析部280は、自社・グループ会社との連携するデータを取得し、分析する。分析部280は、環境データベースからPRTR規制向け有害物質データなどの汚染に関するデータを取得し、分析する。また、分析部280は、アセットマネージメントシステムやERPから設備情報・位置情報/財務データなどの水・海洋資源/生物多様性に関するデータを取得し、分析する。また、分析部280は、調達システムやBOM/PLMから再生材・リサイクル材などの循環経済に関するデータを取得し、分析する。また、分析部280は、人事システム、人権データベースから賃金データ/役員データ・人権データなどの人的資本に関するデータを取得し、分析する。さらに、分析部280は、3rdパーティデータを取得し、分析する。分析部280は、人事システム、人権データベースから賃金データ/役員データ・人権データなどの人的資本に関するデータを取得し、分析する。また、分析部280は、サーキュラーPFからデータを取得し、分析する。また、分析部280は、サプライヤのサステナビリティレポートやCDP、ESG格付けデータベースからデータを取得し、分析する。またさらに、分析部280は、子会社・グループ会社やサプライヤからデータを取得し、分析する。子会社・グループ会社は、例えば、子会社Aの子会社である子会社AAも対象である。サプライヤは、例えば、サプライヤAの下位の階層であるサプライヤAAも対象である。子会社・グループ会社は、分析部280からUX/UIを通してデータ取得する。また、子会社・グループ会社は、分析部280に出力するデータの追加や上書きを行う。
次に、分析部280におけるオペレーションDXおよびESGデータパイプライン構築について説明する。分析部280は、投資家、格付け機関、取引先、各国規制などから、開示依頼の情報を受信する。分析部280は、フロントエンドにおいて、開示事項/要件の読込み、開示先/目的ごとのワークフロー設定、サプライヤ管理・ツリー化を行う。次に、フロントエンドからバックエンドへの流れとなるが、ここでESGデータの格納や紐づけを分析部280が実行する。バックエンドにおいて分析部280は、ESGデータテーブルを生成する。ESGデータテーブルは、E1、E3、E4、E5、S1などのデータが格納されたデータテーブルである。また、バックエンドにおいて、分析部280は、フロントエンドで収集されたデータを、それらテーブルに格納し、開示先/目的とタグ付けし、それらをキーに関連データの抽出を可能とする。つまり、開示先/目的とのマッピングを行う。このように各開示先/目的の要件をデータ項目に落とし込み、各ESG領域におけるテーブル設計が可能となる。次に、バックエンドからフロントエンドへの流れとなるが、ここで抽出したデータをフロントエンドへ出力する。フロントエンドにおいて、分析部280は、抽出したデータに基づき、アンケート作成・回答支援(過去回答/業界プラクティスの参照)、収集データと開示先/目的との紐づけ、開示先/目的ごとのデータの抽出を実行し、これらのデータを投資家、格付け機関、取引先、各国規制に回答、開示するようデータを出力する。分析部280のデータ収集先としては、サプライヤ、子会社・事業会社、社内システム、3rdPartyデータの例を示す。
ESGデータ収集・開示オペレーションのDX化の流れは、以下のとおりである。
(1)開示先/目的ごとのワークフロー
投資家・開示規制単位でワークフローを設定でき、タスク毎に社内担当者アサインし進捗管理が可能である。
(2)アンケート作成・回答支援
開示先/目的ごとの雛形をベースにアンケートを作成可能である。過去の回答や業界プラクティスを参照でき、回答作業を省力化可能である。
(3)収集したデータと開示先/目的との紐づけ
サプライヤ/子会社だけでなく、社内システムからも収集したデータ項目を開示先/目的と紐付けが可能である。
(4)開示先/目的ごとのデータ抽出
開示先/目的ごとのデータ抽出が可能である。
ESGデータパイプラインは、以下のように構築する。
(1)開示先/目的ごとの要件のデータ項目への落とし込み
各開示先/目的の要件をデータ項目に落とし込み、各ESG領域におけるテーブル設計ができている。
(2)開示先/目的とのマッピング
フロントエンドで収集されたデータを、それらテーブルに格納し、開示先/目的とタグ付けし、それらをキーに関連データの抽出を可能とする。
<出力部の変形例>
出力部240は、開示に活用するデータの抽出を行う。また、収集・分析したデータの何をどの開示に使うのかを決定する。また、過去開示に使ったデータや算出過程の保存を行う。出力部240は、資料へのアウトプットを行う。このようにすることで、担当者で用意にデータ編集、出力が可能となる。出力部240は、経営陣向けのダッシュボードである。このダッシュボードは、KPIを把握することができる。また、ステークホルダー間での共通認識化をすることができる。出力部240は、経営管理を行う。経営管理の例は、マテリアルな事象のアラート、定点観測による差分の把握をする。出力部240は、各種のレポートを開示する。レポートの種類は、CDP、ISSB、GRI、RE100、温対法、CSRD、CSDD等である。このように出力部240は、各種レポートを開示することでコンサルティング機能を有する。
出力部240を備える前は、散らばっているESGデータの統合が面倒であり、統合しても重要な項目がわかりづらく、自社にとって重要なKPIを関係者で共有、トラッキングできていなく、VCの情報まで把握できていない(データはあってもまとめられていない)状態であった。出力部240を備えることにより、重要な項目を分かりやすく関係者に共有することが可能となる。また、リアルタイム同期で、差分にはアラートを出力することができる。また、データの見せ方を担当者で簡単にカスタマイズ可能となる。出力部240からVC情報が自動で吸い上げ可能である。
実行部290は、ソリューションをバイヤに提供する。実行部290は、ソリューションをバイヤ以外の第三者にも提供することができる。第三者は、例えば、サプライヤである。
出力部240では、以下を解決することができる。
(1)ESG経営の強化:中長期的な視点でESG経営を強化し持続可能な経営を実現可能である。
(2)ESG格付け強化:EU(SFDR9条ラベル適合)や格付け機関(MSCI/Ecovalis/Moody‘s)が定める格付けを強化し、競争力のある資金調達を展開可能である。
(3)事業リスク管理:(規制対応とは別に)事業のESGリスクを的確に把握可能である。移行リスクに加え、生物多様性、物理的リスク、人的資本リスクの事業インパクトを理解可能である。
(4)多様なコンプライアンス遵守:CSRD/CBAM/CS3D/TNFD/ISSB/CDP/Battery規制などの規制に効率的に対応可能である。
(5)取引先・投資家への情報提供:Ad-hocにくる投資家や主要取引先からのESG関連データ提供依頼に効率的に対応可能である。
分析部280では、以下を解決することができる。
(1)多様なESG分析:専門性の高い分析を多様な領域で実施する必要があるが、コンサルだとコスト高になってしまう問題を解決可能である。
取得部250では、以下を解決することができる。
(1)VCでのデータ収集コスト:労働集約的で品質担保の難しいVCのESGデータ収集を効率化しながら、サプライヤのエンゲージメントを図ることが可能である。
出力部240は、ESG経営の強化、ESG格付け強化、事業リスク管理、多様なコンプライアンス遵守、取引先/投資家への情報提供等のケースで使用することができる。また、出力部240は、ESGマテリアル事項のダッシュボード化、格付けシミュレーション(ex.SFDR、MSCI)、事業単位のESGリスクのモニタリング、サプライヤ毎のESGスコアリング、取引先/投資家/開示要件に応じたデータ抽出と出力、外部システムへのデータフィード(ex.Catena-X)、取得部250・分析部280との自動連携と差分検知等の機能を有している。分析部280は、パートナー連携(各分析PFと取得部250・出力部240とのAPI連携)等の機能を有している。各分析PFは自前で構築することもできる。取得部250は、質問票、データ項目の設定(目的/開示ごとにテンプレ用意)、データ入力アシスト・バリデーション・トラッキング・スケジューリング、サプライヤ情報と集計結果の管理等の機能を有している。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。また、本発明は、上述した複数の機能を組み合わせたものとすることができる。
各機能の実施形態における管理サーバ200の計算部210、入力部220、出力部240、取得部250、生成部260、推定部270、分析部280、実行部290を自ら学習する人工的な知能を有するシステム(機械的なシステム)としてもよい。
各機能の実施形態の開示事項において情報処理システムの例を示すが、情報処理システムの各処理(ステップ)をコンピュータが実行する情報処理方法およびコンピュータに実行させるためのプログラムとすることもできる。