JP7796482B2 - アルミニウム顔料組成物 - Google Patents
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Description
また、本発明の更なる目的は、ミラー調の優れたメタリック意匠性を有する塗膜を得ることができることに加えて、正反射領域での輝度が高く、散乱光の発生が少なく、さらに塗膜の光沢度が高いアルミニウム顔料組成物を提供することである。
[1].
7000倍で45度傾斜させて100個のアルミニウムフレーク粒子を個別に撮影した100枚の走査型電子顕微鏡像における、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の100枚の平均に対する、各アルミニウムフレーク粒子表面に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積の100枚の平均の比率が9.7%以下であるアルミニウム顔料組成物。
[2].
前記の100枚の走査型電子顕微鏡像における、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の100枚の平均に対する、各アルミニウムフレーク粒子表面に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積の100枚の平均の比率が4.9%以下である、上記[1]項に記載のアルミニウム顔料組成物。
[3].
アルミニウムフレーク粒子の表面粗さRzが40nm以下である、上記[1]項または[2]項に記載のアルミニウム顔料組成物。
[4].
アルミニウムフレーク粒子の平均粒子径d50が4μm~15μmである、上記[1]~[3]項のいずれか1項に記載のアルミニウム顔料組成物。
本発明のアルミニウム顔料組成物は、7000倍で45度傾斜させて100個のアルミニウムフレーク粒子を個別に撮影した100枚の走査型電子顕微鏡像における、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の100枚の平均に対する、各アルミニウムフレーク粒子表面に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積の100枚の平均の比率(以降では単に「微粒子アルミニウム成分の合計面積の平均比率」と称することがある。)が9.7%以下である。微粒子アルミニウム成分の合計面積の平均比率を9.7%以下とすることにより、正反射領域での輝度が高く、散乱光の発生が少なく、さらに塗膜の光沢度が高いアルミニウム顔料組成物を得ることができる。微粒子アルミニウム成分の合計面積の平均比率は、9%以下がより好ましく、8%以下がさらに好ましく、7%以下がさらにより好ましく、6%以下がより一層好ましく、4.9%以下が最も好ましい。微粒子アルミニウム成分の合計面積の平均比率は、小さいほど好ましいが、例えば0.1%以上とすることができる。
微粒子アルミニウム成分とは、アルミニウムフレーク粒子の表面に付着している、微小なアルミニウム成分である。各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の平均に対する各アルミニウムフレーク粒子表面に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される(1つまたは複数の微粒子の)合計面積の平均の比率は、各アルミニウムフレーク粒子表面のFE-SEM像を取得し、画像解析ソフトにて計測することにより求めることができる。各アルミニウムフレーク粒子表面のFE-SEM像において、まず、アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積を画像解析ソフトにて計測する。100枚の顕微鏡像すべてについて、このようにアルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積を計測し、その平均を求める。ついで、そのアルミニウムフレーク粒子に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される(1つまたは複数の微粒子の)合計面積を計測する。100枚の顕微鏡像すべてについて、このようにアルミニウムフレーク粒子に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積を計測し、その平均を求める。そして、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の平均に対する、これに付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積の平均の比率を算出することができる。微粒子アルミニウム成分としては、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積に対して、0.1%以上の面積比率をもつ粒子をカウントすることとする。ここで0.1%以上とするのは、0.1%以上の面積比率をもつ微粒子アルミニウム成分が、目的の意匠とくに、塗膜の光沢度に大きく寄与するからである。本発明者らは、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積に対して、0.1%以上の面積をもつ微粒子アルミニウム成分が多いほど、塗膜にしたときに著しく光沢度が低下し、意匠性が低下することを見出した。付着している微粒子アルミニウム成分が多いと、アルミニウムフレーク粒子表面の平滑性が低下し、乱反射を起こすことで、光沢度が低下することが要因である。さらに、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積に対する面積比率が0.1%未満の微粒子アルミニウム成分は、アルミニウムフレーク粒子との粒子同士の物理的相互作用が小さく、アルミニウムフレーク粒子表面に強く付着しておらず、剥離が容易である。本明細書において、微粒子アルミニウム成分とは、アルミニウムフレーク粒子表面に強く付着している(剥離せずに残存した)微粒子成分のみをカウントすることを意図している。
アルミニウム顔料組成物の試料の作製、SEM像の取得、画像解析は、具体的には、後述する方法により実施することができる。
一実施形態において、アルミニウムフレーク粒子の平均粒子径は、好ましくは5μm以上13μm以下であり、より好ましくは6μm以上12μm以下である。
アルミニウムフレーク粒子の平均粒子径d50は、後述するアルミニウム顔料組成物の製造方法において、原料アトマイズドアルミニウム粉を、ボールミルを用いて磨砕する工程で、原料アトマイズドアルミニウム粉の粒子径、磨砕ボールの1個あたりの質量、磨砕装置の回転数を適宜調整することにより制御することができる。
アルミニウム顔料組成物の製造方法について以下説明する。アルミニウム顔料組成物の製造方法は、典型的に、アトマイズドアルミニウム粉を、ボールミルを具備する磨砕装置により磨砕する工程、超音波照射による付着した微粒子アルミニウム成分の剥離工程、液体サイクロン等の湿式分級装置による剥離した微粒子アルミニウム成分の除去工程を有する。この摩砕工程において、原料となるアトマイズドアルミニウム粉は、粒径が揃ったシャープな粒径分布の原料を使用すること、磨砕ボールの1個当たりの質量を小さくすること、磨砕装置の回転速度を小さくすること等の条件を適宜調整し、組み合わせることにより、摩砕工程中に生じるアルミニウムフレーク粒子表面に付着する微粒子アルミニウム成分の発生を抑制することができる。以降では、これらの諸条件についてさらに詳細に説明する。
なお、アトマイズドアルミニウム粉の平均粒子径(d50)もまた、メディアン径であり、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定することができる。
また、アトマイズドアルミニウム粉のアルミニウムの質量に対する磨砕溶剤の体積が、14.0倍以下であることで、磨砕時のミル内の分散物の均一性が向上し、アトマイズドアルミニウム粉が磨砕メディアと効率良く接触し、磨砕が好適に進行する傾向にある。
アルミニウム顔料組成物に残存する有機溶剤の量は、例えば、アルミニウム顔料組成物の0.5~95質量%、または1~90質量%、または2~80質量%、または5~70質量%であってよい。
一実施形態に係る塗料組成物は、上述したアルミニウム顔料組成物を含む。
塗料組成物は、アルミニウム顔料組成物に加え、マイカや着色顔料等を含んでよい。また、塗料組成物には、各種樹脂や、酸化防止剤、光安定剤、重合禁止剤、界面活性剤等の各種の添加剤を併用してもよい。塗料組成物は、アルミニウム顔料組成物と、その他必要に応じて各種の材料とを混合することにより製造することができる。塗料組成物は、メタリック塗料として用いることができる。
一実施形態に係る塗膜は、上述したアルミニウムフレーク粒子を含むものであり、上述した塗料組成物を所定の基材に塗布・乾燥することにより形成することができる。前記基材としては各種の物品を選択することができる。当該選択された物品により目的とする被着基材上に本実施形態の塗膜を形成することができる。当該物品としては、例えば、自動車ボディ、自動車内装用部品、家電、携帯電話機、スマートホン、PC、タブレット、カメラ、テレビ等の光学機器等が挙げられる。塗膜の形成方法としては、特に限定されるものではなく、目的とする物品に応じて適宜従来公知の方法を適用することができる。
一実施形態に係るインキ組成物は、上述したアルミニウム顔料組成物を含む。インキ組成物は、上述したアルミニウム顔料組成物に加え、所定の着色顔料、溶剤等を併用することができる。また、インキ組成物には、各種樹脂や、酸化防止剤、光安定剤、重合禁止剤、界面活性剤等の各種の添加剤を併用してもよい。インキ組成物は、アルミニウム顔料組成物と、その他必要に応じて各種の材料とを混合することにより製造することができ、メタリックインキとして用いることができる。
また、一実施形態に係る印刷物は、上述したアルミニウムフレーク粒子を含むものであり、上述のインキ組成物を用いて公知の手法に従い印刷を行うことにより形成することができる。印刷物としては、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等で塗膜を形成するインキ印刷物が挙げられる。
その他、上述のアルミニウム顔料組成物は、樹脂等と混練して、耐水性のバインダー、フィラーとして用いることもできる。
アルミニウムフレーク粒子表面を観察するための走査型電子顕微鏡(SEM)像は、以下のように作製する。
例えば、後述する実施例および比較例に示された手法で得ることができるペースト状のアルミニウム顔料組成物(2.0g)をグラスフィルターに採取し、ヘキサン洗浄を4回行いながら吸引ろ過をする。このろ過物に対して、ろ過終了後も約30分間以上吸引を続けながら粉末状態にする。得られたアルミニウム粉末1.0gを、5質量%ステアリン酸ミネラルスピリット溶液2mlとともに100mlビーカーに加えて、スパチュラにて分散する。ミネラルスピリットを50ml加えて、オーブンにて45℃で2時間加温する。このようにして得られた試料に対し、別のグラスフィルターにて溶液の吸引濾過をおこなう。これにn-ヘキサンを加えて分散し、1時間吸引し、乾燥させる。デジケーターの中で、スパチュラでときどき混ぜながら2時間以上乾燥させる。
アルミニウム顔料組成物に含まれるアルミニウムフレーク粒子の平均粗さRzは、下記の方法で測定する。
(1)前処理
アルミニウム顔料組成物から溶剤(後述する実施例、比較例の場合はミネラルスピリット、ソルベントナフサ)を除去するため、洗浄処理を実施する。ペースト状のアルミニウム顔料組成物100mgをスクリュー管に採取し、トルエン5mLを添加する。ハンドシェイクで数10秒間振盪して分散させ、遠心分離を実施する。上澄みを除去して再度トルエン5mLを添加して同様に分散及び遠心分離を実施する。沈殿したアルミニウムフレーク粒子の少量(数mg程度)を採取し、トルエン5mLに分散させ、1cm角のシリコンウエハに滴下、風乾する。
(2)測定用画像の取得
アルミニウムフレーク粒子の平均粗さRzの測定は、以下の条件で実施する。
4μm角の視野を確保できる粒子を選択して、下記の条件により、測定用の画像を取得する。
装置:Bruker AXS製 Dimension Icon
測定モード:Tapping mode
プローブ:NCH型Si単結晶プローブ(k=040N/m typ)
測定視野:4μm角/512pixel
(3)解析及びRzの算出
解析は装置付属の解析ソフトを使用して実施することができる。
一次の傾き補正を行った後、粗さ解析機能を用いてRzを算出する。
ソフトウェア:Nanoscope Analysis(装置付属の解析ソフト)
測定後の補正:一次の傾き補正
粗さ計測:Rz(自動算出)
アルミニウム顔料組成物に含まれるアルミニウムフレーク粒子または原料アトマイズドアルミニウム粉の平均粒子径(d50)は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(例えば、LA-300/株式会社 堀場製作所)により測定する。測定溶剤としては、通常ミネラルスピリットを使用する。測定は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置の機器取扱説明書に従い実施する。この際の留意事項として、試料となるアルミニウム顔料は、前処理として数分間、例えば2分間程度の超音波分散を行った後、分散槽の中に投入し適正濃度になったのを確認後、測定を開始することが望ましい。測定終了後に、d50は自動表示される。
実施例及び比較例中で用いた各種物性の測定方法は以下の通りである。
なお、アルミニウムフレーク粒子の表面観察のための走査型顕微鏡像(SEM像)の取得、アルミニウムフレーク粒子の表面粗さRzの測定、ならびに原料アトマイズドアルミニウム粉およびアルミニウムフレーク粒子の平均粒子径(d50)の測定は、上述されたとおりの方法で行った。
(1)塗料及び塗装板の作製
後述する実施例及び比較例により得られたアルミニウム顔料組成物を使用して、下記の組成でメタリックベース塗料を作製した。
・アルミニウム顔料組成物:2g
・混合シンナー(溶剤混合比率 - メチルエチルケトン:40質量%、酢酸エチル:40質量%、イソプロピルアルコール:20質量%):6g
・ポリウレタン樹脂(三洋化成工業株式会社製 商品名「サンプレンIBシリーズ 1700D」):8g
次に、バーコーター(No.6)を用いて上記メタリックベース塗料をPETフィルム上に乾燥膜厚が3μmになるように塗装し、室温にて乾燥し、メタリックベースの評価用塗装板を得た。
輝度は、変角測色計(スガ試験機株式会社製)を用いて評価した。入射角を45度とし、塗膜表面で反射する鏡面反射領域の光を除いた、正反射光に近い受光角5度(L5)の設定で、輝度を測定した。輝度は、アルミニウム顔料組成物からの正反射光強度に比例するパラメーターであり、測定値が大きいほど正反射光強度が高く、優れていると判断した。
散乱光量は、MA68II多角度分光測色計(アメリカ エックスライト株式会社製)を用いて評価した。幾何条件は、入射45度、フルレンジの受光(正反射角より)15度、25度、45度、75度、110度とした。散乱光量は、正反射角より110度の受光量Lの値に相当するパラメーター(L110)であり、測定値が小さいほど塗装板の散乱光が少なく光学的特性として優れていると判断した。
光沢度は、UGV-5D(スガ試験機株式会社製)を用いて評価した。60度鏡面光沢度にしたがって入射角と受光角とがそれぞれ60度のときの反射率を測定したときに、その60度鏡面反射率が大きいほど、塗膜の光沢度が高く光学的特性として優れていると判断した。
内径2m、長さ30cmのボールミル内に、原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:2μm)9.5kg、ミネラルスピリット45.8kg、及び、オレイン酸570gからなる配合物を充填し、直径0.8mmのジルコニアボールを309kg用いてアトマイズドアルミニウム粉を磨砕した。
ジルコニアボールは、ZrO2主成分が94質量%以上含まれ、かつ円形率が95%以上のものを使用した。ボールミルの回転数を13rpmとし、90時間磨砕を行った。
磨砕終了後、ミル内の摩砕されたアトマイズドアルミニウム粉のスラリー液をミネラルスピリットで洗い出し、400メッシュの振動篩にかけ、通過したスラリー液をフィルターで濾過、濃縮し、加熱残分80質量%のケーキを得た。得られたケーキ750g、及び、ノニオン界面活性剤(マーポンACL-3/松本油脂製薬株式会社製)が0.15%溶解したミネラルスピリット8300gを20L反応槽に投入する。そして窒素ガスを導入しながら攪拌し、系内の温度を40℃に昇温した。その後、この反応槽を市販の循環式超音波分散機に接続し、定量ポンプにより反応槽内のスラリー液を約1l/分の速度で循環させた。この循環式超音波分散機は、その容器内のスラリー液に、超音波ホーンを介して直接超音波を照射する型である。容器内には常時100mlのスラリー液が保持されており、容器内に循環させたスラリー液に、直接、周波数30kHz、出力200Wの超音波を30分間照射し、アルミニウムフレーク粒子に付着している微粒子アルミニウム成分を剥離した。液体サイクロン(TR-10/村田工業(株)製)を用いて、超音波照射後のスラリー液から微粒子アルミニウム成分の分級除去を行った。残ったスラリー液をフィルターで濾過、濃縮し、加熱残分76質量%のケーキを得た。所定量のソルベントナフサを加え、20分間混合し、加熱残分65質量%のアルミニウム顔料組成物を得た。
得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
表1における「付着微粒子成分の面積比率(%)」は、7000倍で45度傾斜させて100個のアルミニウムフレーク粒子を個別に撮影した100枚の走査型電子顕微鏡像における、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の100枚の平均に対する、各アルミニウムフレーク粒子表面に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積の100枚の平均の比率を示す。
原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:2.5μm)9.5kg、アニオン界面活性剤(ハイテノールTMLA-10/第一工業製薬株式会社製)が0.15%溶解したミネラルスピリットを用いた以外、その他の条件は〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:3.3μm)9.5kg、ボールミル回転数を16rpmとし、75時間磨砕を行った以外、その他の条件は〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は53%であった。
直径0.8mmのジルコニアボール475kgを用い、ミネラルスピリット42.0kg、オレイン酸522gで摩砕を行った以外、その他の条件は〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は1.5、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
直径1.0mmのガラスボール295kgを用い、ボールミル回転数を13rpmとし磨砕を行った。その他の条件は〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.3mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は2.0、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
直径1.3mmのジルコニアボール409kgを用い、ボールミル回転数を11rpmとし、73時間磨砕を行った。その他の条件は、〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は6.9mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は1.2、回転速度の臨界回転数に対する比は37%であった。
原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:4.0μm)9.5kg、直径0.8mmのスチールボール522kgを用い、ミネラルスピリット38.7kg、オレイン酸482gと共に、ボールミル回転数を12rpmとし、54時間磨砕を行った。スチールボールとして、機械的研磨及び化学的研磨により表面平滑性を高めたものを用いた。その他の条件は、〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は2.1mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は1.3、回転速度の臨界回転数に対する比は40%であった。
原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:4.0μm)9.5kg、直径1.3mmのスチールボール409kgを用い、ミネラルスピリット45.8kg、オレイン酸482gと共に、ボールミル回転数を13rpmとし、54時間磨砕を行った。スチールボールとして、機械的研磨及び化学的研磨により表面平滑性を高めたものを用いた。その他の条件は、〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は9.0mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
周波数20kHz、出力100Wの超音波を15分間照射した以外、その他の条件は〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
超音波照射による付着微粒子アルミニウム成分の剥離、液体サイクロンによる剥離した微粒子アルミニウム成分の除去を一切行わない以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
液体サイクロンによる剥離した微粒子アルミニウム成分の除去を行わない以外は、実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
超音波照射による付着している微粒子アルミニウム成分の剥離を行わない以外は、実施例1と同様にしてアルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:6.1μm)9.5kg、直径2.0mmのスチールボールを408kg用い、ボールミルの回転数を13rpmとし、16時間磨砕を行った。また、磨砕終了後、加熱残分82質量%のケーキを得た以外は、前記〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は32.9mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:4.0μm)9.5kgを用い、ボールミル回転数を24rpmとし、55時間磨砕を行った。その他の条件は前記〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は80%であった。
直径3.0mmのガラスボールを450kg用い、ボールミルの回転数を13rpmとし、65時間磨砕を行った。その他の条件は、前記〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は35.3mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は3.1、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
直径1.3mmのガラスボール522kgを用い、ミネラルスピリット38.7kg、オレイン酸482gで摩砕を行った以外、その他の条件は〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は2.9mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は4.2、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
原料アトマイズドアルミニウム粉(平均粒子径:4.0μm)9.5kg、直径2.4mmのスチールボールを408kg用い、ボールミルの回転数を22rpmとし、16時間磨砕を行った。また、磨砕終了後、加熱残分82質量%のケーキを得た以外は、〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は56.8mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は74%であった。
周波数10kHz、出力50Wの超音波を30分間照射した以外、その他の条件は〔実施例1〕と同様の操作を行い、アルミニウム顔料組成物を得た。得られたアルミニウム顔料組成物について、上記により、輝度、散乱光量、および光沢度の評価を行った。評価結果を表1に示す。
なお、本例における摩砕ボール1個あたりの質量は1.6mg、摩砕溶剤の体積に対する磨砕ボールの体積比は0.9、回転速度の臨界回転数に対する比は43%であった。
Claims (3)
- 7000倍で45度傾斜させて100個のアルミニウムフレーク粒子を個別に撮影した100枚の走査型電子顕微鏡像における、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の100枚の平均に対する、各アルミニウムフレーク粒子表面に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積の100枚の平均の比率が9.7%以下であり、前記アルミニウムフレーク粒子の表面粗さRzが40nm以下である、アルミニウム顔料組成物の製造方法であって、
アトマイズドアルミニウム粉を摩砕装置により磨砕する工程、
摩砕された前記アトマイズドアルミニウム粉に超音波を照射して、摩砕された前記アトマイズドアルミニウム粉の表面に付着した微粒子アルミニウム成分を剥離する工程、及び
剥離した前記微粒子アルミニウム成分を湿式分級装置により除去する工程を有する、製造方法。 - 前記の100枚の走査型電子顕微鏡像における、各アルミニウムフレーク粒子の全体の輪郭によって確定される面積の100枚の平均に対する、各アルミニウムフレーク粒子表面に付着している微粒子アルミニウム成分の輪郭によって確定される合計面積の100枚の平均の比率が4.9%以下である、請求項1に記載のアルミニウム顔料組成物の製造方法。
- アルミニウムフレーク粒子の平均粒子径d50が4μm~15μmである、請求項1または2に記載のアルミニウム顔料組成物の製造方法。
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