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JP7796713B2 - 車両制御装置 - Google Patents
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JP7796713B2 - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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Description

本発明は、車両制御装置に関する。
車両が波状路を走行する際に、駆動輪がスリップとグリップを繰り返す走行状態となり、駆動力に応じて駆動輪の回転速度に大きな変動が発生し、動力伝達経路においてねじり共振が発生することがある。ねじり共振が発生すると、部品の破損の原因となる可能性がある。このため波状路と判定した場合、動力源のトルクリダクション制御、つまり、動力源の駆動トルクを低減する制御を実施する場合がある。
例えば、特許文献1には、車体共振に起因するインバータの過電流を防止することが可能な車両用モータ制御装置が記載されている。この車両用モータ制御装置は、モータの回転角に基づいてモータの回転速度変化量を検出し、検出した回転速度変化量に基づいて車体に共振が発生しているか否かを判定し、車体に共振が発生していると判定した場合、モータトルク指令値を低減する。
特許第4661744号公報
ところで、車両を勾配路に停車した際に、パーキングギアが篏合(ロック)して車重がかかると、動力伝達経路においてねじりが発生した状態となる。そして、パーキングロックが解除されると、ねじりが戻る反動でモータの回転数が振動するため、この振動に起因して波状路と誤判定し、トルクリダクション制御が実行されてしまう場合がある。パーキングロックの解除直後にトルクリダクション制御が実行されてしまうと、駆動トルクが不足し、走行に影響が出る可能性がある。
本発明は、以上の事実を考慮して成されたもので、トルクリダクション制御機能を備えた車両がパーキングロックを解除した場合に、動力源の駆動トルクの低減を抑制することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両制御装置は、車両を走行させる動力源の回転に対応する回転数を検出する回転数検出部と、前記回転数から抽出される特定の周波数成分に応じて、前記動力源に対して出力するトルク指令値を低減することにより前記動力源の駆動トルクを低減する制御を行うトルク制御部であって、前記車両のパーキングギアがロックされた状態を表すパーキングロック状態である場合、前記パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまで前記駆動トルクの低減を抑制する前記トルク制御部と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、バーキングロックの解除直後に動力源の駆動トルクの低減を抑制することができる。このため、駆動トルクの不足により走行に影響が出ないようにすることができる。
請求項2に記載の車両制御装置は、請求項1に記載の車両制御装置において、前記トルク制御部が、前記車両の勾配が閾値以上で、かつ、前記パーキングロック状態である場合、前記パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまで前記駆動トルクの低減を抑制する。
請求項2に記載の発明によれば、勾配路での動力源の駆動トルクの低減を抑制することができる。このため、勾配路でトルク低減による車両のずり下がりが抑制される。
また、請求項3に記載の車両制御装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置において、前記駆動トルクの低減の抑制を解除する条件が、パーキングロックの可能性がない車速が一定時間継続すること、パーキングロックの可能性がないシフト位置が一定時間継続すること、及び、前記車両のシフト位置が判別できないこと、の少なくとも1つである。
請求項3に記載の発明によれば、トルクリダクション制御を適切に再開することができる。このため、ねじり共振による部品の破損が抑制される。
また、請求項4に記載の車両制御装置は、請求項3に記載の車両制御装置において、前記トルク制御部が、前記パーキングロックの可能性がない前記車速を、プラス側及びマイナス側の各々で判定する。
請求項4に記載の発明によれば、パーキングロックの可能性がない車速を適切に判定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、トルクリダクション制御機能を備えた車両がパーキングロックを解除した場合に、動力源の駆動トルクの低減を抑制することができる、という効果を有する。
実施形態に係る車両の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る車両制御装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 (A)~(E)は、トルクリダクション制御の説明に供する図である。 パーキングロック状態を解除した際の波状路誤判定の説明に供する図である。 シフトポジションセンサにより検出可能なシフト位置の一例を示す図である。 実施形態に係るトルクリダクション制御を禁止する処理の説明に供する図である。 実施形態に係る車両制御プログラムによる車両制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
本実施形態に係る車両制御装置は、内燃機関(エンジン)、モータ、及びジェネレータを備えたシリーズ・ハイブリッド車両に適用した場合について説明する。なお、本実施形態に係る車両制御装置は、内燃機関、モータ、及びジェネレータを備えたパラレル・ハイブリッド車両、内燃機関及びモータを備えたパラレル・ハイブリッド車両、シリーズ・パラレル・ハイブリッド車両、プラグイン・ハイブリッド車両を含むハイブリッド車両全般に適用してもよい。また、本実施形態に係る車両制御装置は、モータのみを備えた電気自動車、及び燃料電池車両に適用してもよい。また、本実施形態に係る車両制御装置は、内燃機関のみを備えたガソリン・エンジン車両にも適用可能である。
図1は、本実施形態に係る車両100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両100は、車両制御装置10と、回転角センサ20と、モータ30と、インバータ40と、バッテリ50と、内燃機関(エンジン)60と、減速機(トランスアクスル)70と、車輪80と、ジェネレータ(発電機)90と、勾配センサ91と、シフトポジションセンサ92と、車速センサ93と、を備えている。
モータ30出力軸は減速機70に連結され、モータ30の駆動力により減速機70を介して車輪80を走行駆動する。
モータ30は、動力源であり、インバータ40により駆動され、回転速度が制御される。モータ30の駆動力は、減速機70を介して車輪80に伝達される。
インバータ40は、バッテリ50から電力が供給され、モータ30に供給する電圧及び周波数を変化させて、モータ30の回転速度を制御する機器である。インバータ40は、バッテリ50の直流電力を交流電力に変換してモータ30に供給する。
減速機70は、歯車等でモータ30の回転速度を減じて出力する機械部品であり、出力として、減速比(歯数比やプーリー比)に比例したトルクを得ることができる。減速機70は、車輪80の車輪軸と連結されており、モータ30の駆動力を車輪80に伝達する。
バッテリ50は、インバータ40に電力を供給する。バッテリ50には、例えば、充電可能な二次電池、蓄電池、リチウムイオン電池等が用いられる。
モータ30には回転角センサ20が連結されており、回転角センサ20はモータ30のロータの回転角度(回転位置)を検出する。回転角センサ20から得られる回転角度を積分することによりモータ30の回転数(回転速度)を求めることができる。ここでいう「回転数」は、例えば、毎分回転数として表される。
内燃機関60は、動力源としては用いずに、ジェネレータ90を回転させて発電させる。ジェネレータ90により発電された電力は、インバータ40を介してバッテリ50に充電される。
勾配センサ91は、車両100の勾配を検出するセンサである。シフトポジションセンサ92は、車両100のシフト位置を検出するセンサである。車速センサ93は、車両100の車速を検出するセンサである。これら勾配センサ91、シフトポジションセンサ92、及び車速センサ93の各々の検出結果は車両制御装置10に入力される。なお、車両100の勾配を検出することは必須ではないため、この場合には勾配センサ91を含まない形態としてもよい。
本実施形態に係る車両制御装置10は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)として構成されている。車両制御装置10は、インバータ40に対してモータトルク指令値を送信し、インバータ40は受信したモータトルク指令値に応じてモータ30を制御し、回転角センサ20は検出したモータ30の回転角を車両制御装置10に返す。
車両制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、を備えている。
ROM12には、本実施形態に係る車両制御プログラム12Aが記憶される。車両制御プログラム12Aは、例えば、車両制御装置10に予めインストールされていてもよい。車両制御プログラム12Aは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布して、車両制御装置10に適宜インストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、HDD、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、フラッシュメモリ、メモリカード等が想定される。
車両制御装置10のCPU11は、ROM12に記憶されている車両制御プログラム12AをRAM13に書き込んで実行することにより、図2に示す各部として機能する。
図2は、本実施形態に係る車両制御装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る車両制御装置10のCPU11は、回転数検出部11A及びトルク制御部11Bとして機能する。
回転数検出部11Aは、車両100を走行させるモータ30の回転に対応する回転数を検出する。具体的には、上述したように、回転角センサ20から得られるモータ30の回転角からモータ30の回転数を導出する。なお、回転数は、モータ30の回転数に限定されるものではなく、例えば、モータ30の回転に対応する、車輪80の回転数、減速機70を経た回転数としてもよい。
トルク制御部11Bは、回転数検出部11Aにより導出された回転数から特定の周波数成分を抽出し、抽出した特定の周波数成分に応じて、モータ30に対して出力するモータトルク指令値を低減することによりモータ30の駆動トルクを低減する制御を行う。以下、「駆動トルクを低減する制御」を、「トルクリダクション制御」という。図3(A)~図3(E)を参照して、トルクリダクション制御について具体的に説明する。
図3(A)~図3(E)は、トルクリダクション制御の説明に供する図である。図3(A)は制限トルクの波形を示し、図3(B)は駆動モータ回転数の波形を示し、図3(C)はフィルタ後回転数の波形を示し、図3(D)はフィルタ後回転数(絶対値)の波形を示し、図3(E)は積算値を示す。
トルクリダクション制御では、一例として、バンドパスフィルタを用いて、図3(B)に示すモータ30の回転数から、図3(C)に示す特定の周波数成分を抽出する。そして、図3(C)に示す特定の周波数成分から、図3(D)に示す特定の周波数成分の絶対値を求める。そして、図3(D)に示す特定の周波数成分の絶対値が第1閾値Th1を超える量を積算して、図3(E)に示す積算値を求める。図3(E)に示す積算値が第2閾値Th2以上となった場合に、走行中の路面が波状路であると判定し、モータ30の駆動トルクを、図3(A)に示す制限トルクのように低減する。図3(A)に示す制限トルクでは、タイミングT1で波状路と判定し、モータ30の駆動トルクを低減することを表している。
一方、図3(D)に示す特定の周波数成分の絶対値が第3閾値Th3以下となり一定時間経過後にトルク制限を解除する。図3(A)に示す制限トルクでは、タイミングT2でトルク制限が解除され、一定の割合で徐々に駆動トルクを復帰することを表している。
図4は、パーキングロック状態を解除した際の波状路誤判定の説明に供する図である。なお、「パーキングロック状態」とは、車両100のパーキングギアがロックされた状態を表し、例えば、特開2020-51477号公報に記載されたパーキングロック装置が採用され得る。
図4に示すように、車両100はタイミングT11でパーキングロック状態が解除されると、タイミングT12で積算値が第2閾値Th2以上となり波状路と判定し駆動トルクが制限され、タイミングT13で特定の周波数成分の絶対値が第3閾値Th3以下となり、一定時間経過後のタイミングT14でトルク制限が解除される。なお、トルク制限後の駆動目標トルクを一点鎖線で示し、トルク制限前の駆動目標トルクを実線で示す。つまり、車両100が勾配路で停車した際、パーキングギアが篏合(ロック)して車重がかかると、動力伝達経路においてねじりが発生した状態となる。そして、タイミングT11でパーキングロック状態が解除されると、ねじりが戻る反動でモータ30の回転数が振動するため、この振動に起因して波状路と誤判定し、トルクリダクション制御が実行されてしまう。パーキングロックの解除直後にトルクリダクション制御が実行されると、駆動トルクが不足し、走行に影響が出る可能性がある。
このため、本実施形態に係るトルク制御部11Bは、車両100がパーキングロック状態である場合、パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまで駆動トルクの低減を抑制する。具体的には、トルクリダクション制御で駆動トルクを制限した場合(例えば、図3(A)の制限トルクを参照)と比較して、駆動トルクの低減を抑制、つまり、駆動トルクの低減量が少なくなるように制御する。また、パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまでトルクリダクション制御を禁止してもよい。トルクリダクション制御を禁止することにより、波状路判定が禁止され、波状路と誤判定することが防止される。また、駆動トルクの低減を禁止するようにしてもよい。この場合、波状路判定は許可し、仮に波状路と誤判定された場合でも駆動トルクの低減が防止される。また、パーキングロック状態中についても駆動トルクの低減を抑制してもよい。
ここで、例えば、勾配路においてパーキングロックを解除した後でトルクリダクション制御が実行されると、モータ30の駆動トルクが低減されてしまい、車両100のずり下がりが発生する場合がある。このため、トルク制御部11Bは、車両100の勾配、つまり、車両100が停車する勾配路の勾配が閾値以上で、かつ、車両100がパーキングロック状態である場合、パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまで駆動トルクの低減を抑制するようにしてもよい。つまり、本実施形態においては、車両100の勾配を判定することなく、パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまでトルクリダクション制御を禁止してもよいし、車両100の勾配を判定し、勾配路においてパーキングロック状態の解除後一定時間経過するまでトルクリダクション制御を禁止してもよい。
なお、車両100の勾配は、勾配センサ91により検出される。勾配に関する閾値は、例えば、過去の知見又は実験結果に基づいて適切な値が設定される。また、パーキングロック状態が解除されたか否かは、例えば、ハードウエア上の制約、設計要件等に基づいて判定される。パーキングロック状態が解除されたと判定する条件は、例えば、物理的にパーキングロックの可能性がないシフト位置(例えば、パーキング以外又はパーキングとリバースとの間以外のシフト位置)であること、又は、物理的にパーキングロックの可能性がない車速V(例えば、V>4km/h)であること、である。なお、車両100のシフト位置はシフトポジションセンサ92により検出され、車両100の車速は車速センサ93により検出される。
ここで、上述したように、駆動トルクの低減の抑制(例えば、トルクリダクション制御の禁止)は、パーキングロック状態の解除後一定時間経過すると解除される。このとき、駆動トルクの低減の抑制を解除する条件(以下、「解除条件」という。)を設定してもよい。この「解除条件」は、例えば、パーキングロックの可能性がない車速が一定時間継続すること、パーキングロックの可能性がないシフト位置(例えば、パーキング以外又はパーキングとリバースとの間以外)が一定時間継続すること、及び、車両のシフト位置が判別できないこと、の少なくとも1つである。
「パーキングロックの可能性がない車速が一定時間継続する」という条件では、パーキングロック解除時の振動で車速が変動する場合があるため、一定時間経過後に判定している。ここで、トルク制御部11Bは、パーキングロックの可能性がない車速を、プラス側及びマイナス側の各々で判定することが望ましい。パーキングロックの可能性がない車速を、Vkm/h(例えば、V>4)とした場合、車速の絶対値で判定すると、+Vkm/h→-Vkm/h(バック)→+Vkm/h、となった場合に、条件がクリアされない、つまり、条件が満たされないため、符号付き車速で、プラス側とマイナス側の各々で判定する。
「パーキングロックの可能性がないシフト位置(例えば、パーキング以外又はパーキングとリバースとの間以外)が一定時間継続する」という条件では、パーキングロック解除時の振動を拾わないように、パーキングロック解除時の振動が収まるまでの一定時間経過後に判定している。
図5は、シフトポジションセンサ91により検出可能なシフト位置の一例を示す図である。図5では、車両100のシフトレバー110に対して、シフトポジションセンサ91により検出可能なシフト位置111を示している。
シフトレバー110は、例えば、パーキング(P)、リバース(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)、及びブレーキ(B)の各シフト位置への切り替えが可能とされる。このシフトレバー110の各シフト位置(P、R、N、D、及びB)に対して、シフトポジションセンサ91により検出可能なシフト位置111は、P、R、N、D、及びB以外にも設定されている。具体的には、PとRとの間にはPR1及びPR2が設定され、RとNとの間にはRN1、RN2、及びRN3が設定され、NとDとの間にはND1、ND2、及びND3が設定されている。例えば、PとRとの間でシフトレバー110が保持された場合、シフトポジションセンサ91によりシフト位置がPR1又はPR2であることが検出される。
「車両のシフト位置が判別できない」という条件では、車両100のシフト位置がシフトポジションセンサ91の異常(センサ異常)等により検出できない場合を想定している。
図6は、本実施形態に係るトルクリダクション制御を禁止する処理の説明に供する図である。
図6の(S1)では、シフトポジションセンサ91により車両100のシフト位置を検出する。検出されたシフト位置がシフト位置Sp(例えば、P又はPR1又はPR2)である場合、パーキングロック状態は解除されないため、条件はクリアされる。一方、検出されたシフト位置がシフト位置Sp(例えば、P又はPR1又はPR2)以外(NOT)である場合、パーキングロック状態が解除され、解除後の経過時間がカウンタでカウントアップされる。そして、カウンタでカウントされた経過時間が一定時間Ta(例えば、700ms)を超えた場合、(S2)に移行する。
(S2)では、「パーキングロックの可能性がないシフト位置(例えば、P又はPR1又はPR2以外)が一定時間継続する」という条件、又は、「センサ異常(車両のシフト位置が判別できない)」という条件を満たす場合、(S6)に移行する。
(S3)では、車速センサ92により車両100のプラス側の車速を検出する。検出されたプラス側の車速が車速Va(例えば、4km/h)を超える場合、パーキングロック状態が解除され、解除後の経過時間がカウンタでカウントアップされる。そして、カウンタでカウントされた経過時間が一定時間Tb(例えば、200ms)を超えた場合、(S5)に移行する。一方、検出されたプラス側の車速が車速Va(例えば、4km/h)以下である場合、パーキングロック状態は解除されないため、条件はクリアされる。
(S4)では、車速センサ92により車両100のマイナス側の車速を検出する。検出されたマイナス側の車速が車速Vb(例えば、-4km/h)未満である場合、パーキングロック状態が解除され、解除後の経過時間がカウンタでカウントアップされる。そして、カウンタでカウントされた経過時間が一定時間Tc(例えば、200ms)を超えた場合、(S5)に移行する。一方、検出されたマイナス側の車速が車速Vb(例えば、-4km/h)以上である場合、パーキングロック状態は解除されないため、条件はクリアされる。
(S5)では、「パーキングロックの可能性がないプラス側の車速が一定時間継続する」という条件、又は、「パーキングロックの可能性がないマイナス側の車速が一定時間継続する」という条件を満たす場合、(S6)に移行する。
(S6)では、「パーキングロックの可能性がないシフト位置(例えば、P又はPR1又はPR2以外)が一定時間継続する」という条件、「センサ異常(車両のシフト位置が判別できない)」という条件、「パーキングロックの可能性がないプラス側の車速が一定時間継続する」という条件、及び、「パーキングロックの可能性がないマイナス側の車速が一定時間継続する」という条件の何れか1つの条件を満たす場合、トルクリダクション制御を許可する。
(S7)では、上記(S6)で(NOT)の場合、つまり、「パーキングロックの可能性がないシフト位置(例えば、P又はPR1又はPR2以外)が一定時間継続する」という条件、「センサ異常(車両のシフト位置が判別できない)」という条件、「パーキングロックの可能性がないプラス側の車速が一定時間継続する」という条件、及び、「パーキングロックの可能性がないマイナス側の車速が一定時間継続する」という条件の何れの条件も満たさない場合、「パーキングロック中」又は「パーキングロック解除後一定時間経過していない」と判定し、トルクリダクション制御を禁止する。
次に、図7を参照して、本実施形態に係る車両制御装置10の作用を説明する。
図7は、本実施形態に係る車両制御プログラム12Aによる車両制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、車両制御装置10に対して車両制御処理の実行が指示されると、車両制御プログラム12Aが起動され、以下の各ステップを実行する。
図7のステップS101では、CPU11が、一例として、上述の図4に示す駆動モータ回転数のように、回転角センサ20により検出されたモータ30の回転角からモータ30の回転数を検出する。
ステップS102では、CPU11が、一例として、上述の図4に示すフィルタ後回転数(絶対値)のように、ステップS101で検出したモータ30の回転数から特定の周波数成分を抽出する。
ステップS103では、CPU11が、一例として、上述の図4に示す積算値のように、ステップS102で抽出した特定の周波数成分の絶対値が第1閾値Th1(図4参照)を超える量を積算して得られる積算値が第2閾値Th2(図4参照)以上であるか否かを判定する。積算値が第2閾値Th2以上であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップS104に移行し、積算値が第2閾値Th2未満であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップS101に戻り処理を繰り返す。但し、トルクリダクション制御を禁止判定している場合、ステップS103での積算処理も実施されない。
ステップS104では、CPU11が、車両100の勾配が閾値以上であるか否かを判定する。車両100の勾配が閾値以上であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップS105に移行し、車両100の勾配が閾値未満であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップS110に移行する。但し、勾配判定は必須ではないため、勾配判定を実施しない場合にはステップS104をスキップしてもよい。
ステップS105では、CPU11が、車両100がパーキングロック状態であるか否かを判定する。車両100がパーキングロック状態であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップS107に移行し、車両100がパーキングロック状態ではないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップS110に移行する。
ステップS106では、CPU11が、パーキングロック状態が解除されたか否かを判定する。パーキングロック状態が解除されたと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップS107に移行し、パーキングロック状態が解除されないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップS106で待機となる。
ステップS107では、CPU11が、トルクリダクション制御を禁止する。なお、トルクリダクション制御の禁止に限定されるものではなく、駆動トルクの低減が抑制される制御であればよい。
ステップS108では、CPU11が、トルクリダクション制御の禁止を解除する解除条件を満たすか否かを判定する。この「解除条件」は、上述したように、例えば、パーキングロックの可能性がない車速が一定時間継続すること、パーキングロックの可能性がないシフト位置(例えば、P又はPR1又はPR2以外)が一定時間継続すること、又は、車両のシフト位置が判別できないこと、の何れかである。解除条件を満たすと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップS109に移行し、解除条件を満たさないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップS107に戻り処理を繰り返す。
ステップS109では、CPU11が、トルクリダクション制御の禁止を解除し、ステップS111に移行する。
一方、ステップS110では、CPU11が、トルクリダクション制御を実行し、ステップS111に移行する。
ステップS111では、CPU11が、動力源の停止など終了タイミングが到来したか否かを判定する。終了タイミングが到来していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップS101に戻り処理を繰り返し、終了タイミングが到来したと判定した場合(肯定判定の場合)、本車両制御プログラム12Aによる一連の処理を終了する。
上記では、動力源としてモータ30を用いる形態について説明したが、動力源を内燃機関60としてもよい。この場合、車両制御装置10は、内燃機関60に対して内燃機関トルク指令値を送信し、内燃機関トルク指令値に応じて内燃機関60を制御するように構成すればよい。
このように本実施形態によれば、トルクリダクション制御機能を備えた車両がパーキングロックを解除した場合に、動力源の駆動トルクの低減を抑制することができる。これにより、駆動トルクの不足により走行に影響が出ないようにすることができる。
また、勾配路での動力源の駆動トルクの低減を抑制することができる。これにより、勾配路でトルク低減による車両のずり下がりが抑制される。
また、パーキングロック状態を検知するための専用のハードウエアを追加する必要がないため、コストを低減することができる。
なお、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば、CPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えば、GPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、上記実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、上記実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
以上、実施形態に係る車両制御装置を例示して説明した。実施形態は、車両制御装置の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムの形態としてもよい。実施形態は、これらのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体の形態としてもよい。
その他、上記実施形態で説明した車両制御装置の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
また、上記実施形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウエア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。実施形態は、例えば、ハードウエア構成や、ハードウエア構成とソフトウエア構成との組み合わせによって実現してもよい。
10 車両制御装置
11A 回転数検出部
11B トルク制御部
30 モータ
100 車両

Claims (4)

  1. 車両を走行させる動力源の回転に対応する回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数から抽出される特定の周波数成分に応じて、前記動力源に対して出力するトルク指令値を低減することにより前記動力源の駆動トルクを低減する制御を行うトルク制御部であって、前記車両のパーキングギアがロックされた状態を表すパーキングロック状態である場合、前記パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまで前記駆動トルクの低減を抑制する前記トルク制御部と、
    を備えた車両制御装置。
  2. 前記トルク制御部は、前記車両の勾配が閾値以上で、かつ、前記パーキングロック状態である場合、前記パーキングロック状態の解除後一定時間経過するまで前記駆動トルクの低減を抑制する、
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記駆動トルクの低減の抑制を解除する条件は、パーキングロックの可能性がない車速が一定時間継続すること、パーキングロックの可能性がないシフト位置が一定時間継続すること、及び、前記車両のシフト位置が判別できないこと、の少なくとも1つである、
    請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記トルク制御部は、前記パーキングロックの可能性がない前記車速を、プラス側及びマイナス側の各々で判定する、
    請求項3に記載の車両制御装置。

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