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JP7796866B2 - 飛行体システム - Google Patents
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JP7796866B2 - 飛行体システム - Google Patents

飛行体システム

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Description

本発明は、飛行体システムに関する。
近年、ドローン等の飛行体を用いた農作業の効率化が検討されている。特許文献1には、農作業の一例として農薬等を散布する散布装置が搭載された飛行体の支援装置が開示されている。
特許文献1に記載の飛行体の支援装置は、飛行体の位置を取得する位置情報取得部と、散布に関する情報を取得する散布情報取得部と、圃場の領域及び周囲を表示する表示部とを備えている。この表示部は、飛行体の移動軌跡を表示すると共に、散布装置が散布した散布範囲を表示する。これにより、作業管理を容易化している。
国際公開第2020/137242号
特許文献1に記載の飛行体の支援装置では、作業管理が容易となるものの、広大な圃場の場合、飛行体に搭載されたバッテリーの容量不足が懸念される。大容量のバッテリーを搭載した大型の飛行体を使用すれば良いが、大型の飛行体では作業できないエリアが発生し、作業効率が低下する。
そこで、作業効率を高めることが可能な飛行体システムが望まれている。
本発明に係る飛行体システムの一態様は、フレーム体で形成される連結機構と、前記フレーム体に結合される複数の飛行体と、前記フレーム体に結合される接続機構と、前記接続機構に接続される作業部と、前記フレーム体に設けられて、前記飛行体にエネルギーを供給するエネルギー源とを備えた点にある。
本構成に係る飛行体システムは、例えば農薬散布といった所定の作業を行う飛行体と、この飛行体にエネルギーを供給するエネルギー供給体とを備えている。つまり、飛行体は作業専用とし、エネルギー供給体は飛行体へのエネルギー供給役として機能する。
このため、飛行体がエネルギー不足となって、作業が中断したり、作業むらが生じたりすることが防止される。よって、作業効率を高めることが可能な飛行体システムを提供できる。
また、複数の飛行体を連結する連結機構にエネルギー源を搭載すれば、複数の飛行体に対して効率的にエネルギー供給ができる。
また、前記エネルギー供給体は、前記飛行体にエネルギーを供給可能なエネルギー源を搭載したエネルギー源飛行体であっても良い。
このようにエネルギー源飛行体を設ければ、機動性が増すため、作業効率が向上する。
また、前記エネルギー源飛行体は、複数の前記飛行体の何れかであっても良い。
このように、複数の飛行体間で融通し合えば、エネルギー不足となった飛行体を離脱させる必要がない。
また、前記エネルギー源飛行体は、前記飛行体を援助して飛行可能なサポート飛行体であっても良い。
このように、飛行体は作業専用とし、エネルギー源飛行体(サポート飛行体)は飛行体へのサポート役として機能させれば、飛行体を小型化し、エネルギー源飛行体(サポート飛行体)を大型化することができる。このため、通常の飛行体では作業が難しい狭隘な場所でも、飛行体で作業することができる。また、作業場所に応じて飛行体の台数も変更することが可能となる。
また、前記エネルギー源飛行体の作動を制御するエネルギー制御部を備え、前記エネルギー制御部は、前記エネルギー源の貯留量が所定値以下となったとき、前記エネルギー源飛行体を交代させても良い。
このように、エネルギー源飛行体のエネルギー残量が少なくなった場合に新たなエネルギー源飛行体に交代すれば、エネルギー供給のために作業が停止するといった不都合がない。
また、前記エネルギー源飛行体は、前記所定の作業又は前記所定の作業とは異なる作業を実施可能であっても良い。
このように、小型の飛行体に適した作業と大型のエネルギー源飛行体に適した作業とを区分して実施すれば、作業効率が向上する。
また、前記エネルギー供給体は、移動可能なエネルギー供給車であっても良い。
このようにエネルギー供給車から飛行体にエネルギーを供給すれば、エネルギー不足となるおそれがない。
また、前記エネルギー供給体は、移動可能な作業装置であっても良い。
このようにエネルギー供給体を例えば資材運搬車等の作業装置で構成すれば、効率的である。
また、前記エネルギー供給体と前記飛行体とを有線で連結する連結用飛行体を備えても良い。
このように連結用飛行体を設ければ、有線が干渉物に引っかかるといった不都合を防止できる。
また、前記連結用飛行体は、前記エネルギー供給体からエネルギーが供給されても良い。
このように、連結用飛行体にもエネルギー供給体からエネルギーを供給すれば、合理的である。
また、前記飛行本体と前記エネルギー供給体との相対位置及び人工物の位置に基づいて前記連結用飛行体の飛行位置を制御する連結制御部を備えても良い。
このように連結制御部を設ければ、干渉物を迂回した飛行ルートを設定できる。
また、前記飛行体は、エネルギーを得て飛行する飛行本体と、前記所定の作業を実施する作業部と、前記飛行本体と前記作業部とを接続する接続機構と、を有しており、前記エネルギー供給体は、前記飛行本体にエネルギーを供給するエネルギー源を搭載した前記作業部又は前記接続機構であっても良い。
このように、作業部や接続機構にエネルギー源を搭載すれば、重心を低くして作業効率が向上する。
また、前記接続機構は、前記作業部を持ち上げ可能な浮力部を有しても良い。
このように、接続機構に浮力部を設ければ、飛行本体の浮力をアシストできるため、飛行本体に供給するエネルギー量を節約しながら、重量物の作業部を持ち上げることができる。
また、前記接続機構は、前記作業部にエネルギーを供給可能な作業用エネルギー源を有しても良い。
このように、接続機構に作業用エネルギー源を設ければ、作業部へのエネルギー供給が安定する。
また、前記エネルギー供給体は、少なくとも1つの前記飛行体の前記作業部であり、他の前記飛行体の前記作業部にエネルギーを供給しても良い。
このように、作業部間でエネルギーを融通し合えば、作業が中断したり、作業むらが生じたりすることが防止される。
また、前記エネルギー供給体は、非接触給電により前記飛行体にエネルギーを供給しても良い。
このように、非接触給電により飛行本体にエネルギーを供給すれば、飛行体との接続をワイヤレスにすることが可能となるため、飛行体にワイヤが絡まるといった不都合を防止できる。
本発明に係る飛行体システムの一態様は、エネルギーを供給するエネルギー供給体と、前記エネルギー供給体で生成された熱エネルギーによる浮力を用いて飛行する浮力飛行体と、を備えた点にある。
本構成のように、エネルギー供給体で生成された熱エネルギーを浮力飛行体の浮力として活用すれば、エネルギーを有効活用することができる。
また、前記エネルギー供給体は、前記浮力飛行体に搭載されたエネルギー源であっても良い。
このように、浮力飛行体にエネルギー源を搭載すれば、浮力飛行体単独で全て賄えるため、効率的である。
また、所定の作業を実施可能な作業装置を備え、前記エネルギー供給体は、前記作業装置にエネルギーを供給しても良い。
このように、作業装置にエネルギー供給体からエネルギーを供給すれば、作業装置にエネルギー源を設ける必要がなく、利便性が高い。
また、所定の作業を実施可能な作業装置と、前記作業装置と前記浮力飛行体とを接続する接続機構と、を備え、前記エネルギー供給体は、前記接続機構に搭載されたエネルギー源であっても良い。
このように、作業部や接続機構にエネルギー源を搭載すれば、重心を低くして作業効率が向上する。
また、前記エネルギーは、内燃機関に供給される燃料、又は、内燃機関により発電した電力であっても良い。
このように、エネルギーを内燃機関に供給される燃料、又は、内燃機関により発電した電力で構成すれば、安定的にエネルギーを供給することができる。
第一実施形態に係る飛行体システムのブロック図である。 第一実施形態に係る飛行体システムの概要を示す斜視図である。 第一実施形態に係る飛行体システムの概念図である。 飛行体の変形例を示す概念図である。 第二実施形態に係る飛行体システムのブロック図である。 第二実施形態に係る飛行体が作業中の斜視図である。 第二実施形態に係る飛行体が待機中の斜視図である。 第二実施形態に係る飛行体システムの概念図である。 第一実施形態及び第二実施形態に係る飛行体システムの変形例1を示す概念図である。 第二実施形態に係る飛行体システムの変形例2を示す概念図である。 第三実施形態に係る飛行体システムのブロック図である。 第三実施形態に係る飛行体システムの概念図である。
以下に、本発明に係る飛行体システムの実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1及び図5に示すように、飛行体システム100は、農作業等の所定の作業を実施可能な飛行体1と、飛行体1にエネルギーを供給可能なエネルギー供給体2とを備えている。本実施形態における飛行体1は、小型のドローンで構成されている。ドローンとは、回転翼を有する無人航空機であり、バッテリー等から供給された電力により回転翼を回転させる電力駆動式や、燃料により内燃機関を作動させて回転翼を回転させるエンジン駆動式又は内燃機関により作動させた発電機から供給された電力により回転翼を回転させる電力駆動式又はこれらを組み合わせたハイブリッド式が挙げられる。エネルギー供給体2は、バッテリーや内燃機関により作動させた発電機等から供給された電力源、内燃機関を作動させる燃料源等で構成されるエネルギー源を備えている。
飛行体1は、所定の作業として、農薬,肥料,水等の散布作業、撮影,監視作業、収穫作業、採取作業、受粉作業、資材やエネルギー等の供給作業、運搬作業、草刈作業、耕耘作業、植付作業、播種作業、除雪作業、威嚇作業、測定作業等を実施することが可能であり、本実施形態では、所定の作業として農作業の一つである散布作業を一例として説明する。また、エネルギー供給体2は、飛行体1と同様の所定の作業又は異なる作業を実施することが可能であり、本実施形態では、飛行体1を補完する作業として、飛行体1へのエネルギー供給作業を一例として説明する。
[第一実施形態]
本実施形態に係る飛行体システム100は、バッテリーを用いた電力駆動式で構成される飛行体1(飛行本体に相当)、及び、飛行体1に電力を供給するカセット式バッテリーが搭載されたエネルギー源飛行体2A(エネルギー供給体2に相当、飛行本体に相当)を備えている。このエネルギー源飛行体2Aは、飛行体1と同一の機種で構成されており、複数の飛行体1にエネルギーを融通することが可能である。飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aは、複数(本実施形態では3つ)の回転翼Bを有しており、これら回転翼Bをモータ(不図示)等の駆動力により回転させることによって、揚力及び推進力を発生させる(図2~図3も参照)。これら飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aは、連結機構3(エネルギー供給体2に相当)により連結されている。換言すると、本実施形態ではエネルギー源飛行体2Aが飛行体1と同一の機種であることから、連結機構3は、複数の飛行体1どうしを互いに連結している。
また、飛行体システム100は、所定の作業を実施する吊下作業装置5(作業部に相当)と、飛行体1及びエネルギー源飛行体2A(連結機構3)と吊下作業装置5(エネルギー供給体2に相当)とを接続する接続機構4(エネルギー供給体2に相当)と、を備えている。
飛行体1は、第一受電部11と、第一通信部12と、第一作業部13と、第一衛星測位装置14と、第一制御部15と、第一記憶部16とを備えている。第一制御部15は、第一エネルギー制御部15aと、第一状態取得部15bと、第一集合飛行制御部15cと、第一単独飛行制御部15dと、第一作業制御部15eとを有している。
エネルギー源飛行体2Aは、エネルギー源21と、第二通信部22と、第二作業部23と、第二衛星測位装置24と、第二制御部25と、第二記憶部26とを備えている。第二制御部25は、第二エネルギー制御部25a(エネルギー制御部に相当)と、第二状態取得部25bと、第二集合飛行制御部25cと、第二単独飛行制御部25dと、第二作業制御部25eとを有している。
連結機構3は、複数の飛行体1を連結するフレーム体30で形成されている(図2~図3も参照)。この連結機構3は、エネルギー源31(エネルギー供給体2に相当)と、通信装置32と、制御装置33とを有している。なお、エネルギー源31、通信装置32及び制御装置33の少なくとも何れかを省略しても良い。
接続機構4は、フレーム体40の下部に、連結機構3及び複数(本実施形態では4つ)のワイヤ44が接続されている(図2~図3も参照)。この接続機構4は、エネルギー源41(作業用エネルギー源に相当)と、通信装置42と、制御装置43とを有している。なお、エネルギー源41、通信装置42及び制御装置43の少なくとも何れかを省略しても良い。
吊下作業装置5は、カメラ、散布物を収容するタンクや散布物を散布するポンプ及びノズル等を含むスプレー装置50を有している(図2~図3も参照)。この吊下作業装置5は、エネルギー源51と、通信装置52と、制御装置53とを有している。なお、エネルギー源51、通信装置52及び制御装置53の少なくとも何れかを省略しても良い。また、吊下作業装置5は、第一作業部13や第二作業部23に、散布物を供給するために重量物で構成される散布物収容タンク等で構成されていても良い。
上述した第一制御部15、第二制御部25及び制御装置33,43,53の各機能部は、CPUを中核としたハードウェア又はソフトウェア、若しくはハードウェアとソフトウェアの協働にて構成されている。以下、制御機能は、同様の構成である。
飛行体1の第一受電部11は、所定の容量を蓄電しているバッテリーで構成されており、第一状態取得部15bにより蓄電量が取得され、第一エネルギー制御部15aにて、自身の電力量が制御される。第一受電部11における蓄電量(残容量)は、第一記憶部16に記憶され、第一通信部12を介してエネルギー源飛行体2Aの第二通信部22に送信可能に構成されている。本実施形態における第一受電部11は、他の飛行体1の第一受電部11やエネルギー源飛行体2Aのエネルギー源21と有線(例えば連結機構3に内蔵したケーブル)を介して電力のやり取り可能であるが、電磁誘導方式や磁界共鳴方式等の非接触給電であっても良い。
飛行体1の第一通信部12は、他の飛行体1の第一通信部12やエネルギー源飛行体2Aの第二通信部22と有線通信又は無線通信が可能な通信インターフェースで構成されている。飛行体1の第一作業部13は、カメラ等で構成されている。この第一作業部13は、第一作業制御部15eにより作動が制御される。なお、第一作業部13に、エネルギー源、通信装置及び制御装置が備え付けられていても良い。
飛行体1の第一衛星測位装置14は、人工衛星からのGNSS(Global Navigation Satellite System)の信号を受信して、受信した信号に基づいて自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を示す測位データを生成し、第一状態取得部15bに送信する。つまり、第一衛星測位装置14は、GPS、QZSS、Gallileo等で構成されるGNSSにより、自身の位置情報を検出可能である。この第一衛星測位装置14により検出された飛行体1の位置情報は、検出した時間と対応付けられて、第一記憶部16に記憶されると共に、第一通信部12を介して連結機構3の通信装置32やエネルギー源飛行体2Aの第二通信部22に送信可能に構成されている。
飛行体1の第一エネルギー制御部15aは、自身の第一受電部11のエネルギー量を制御する。この第一エネルギー制御部15aは、例えば、第一状態取得部15bにより取得された第一受電部11の蓄電量が設定値(自身が飛行可能な電力値に安全率を乗算した値)以下となったとき、エネルギー源飛行体2Aに対してエネルギーの供給を要求したり、他の飛行体1に対してエネルギーの融通を要求したりする。また、第一エネルギー制御部15aは、例えば、第一状態取得部15bにより取得された第一受電部11の蓄電量が設定値以下となったとき、複数の飛行体1群から自身の飛行体1を離脱させ、所定の充電場所や着陸場所へ飛行するよう第一単独飛行制御部15dに指示を出す。
飛行体1の第一状態取得部15bは、第一受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)、自身の飛行状態、周辺の環境情報を取得する。また、第一状態取得部15bは、飛行体1が気圧センサを搭載している場合は飛行体1の高度情報、ジャイロセンサを搭載している場合は飛行体1の飛行姿勢、速度センサを搭載している場合は飛行体1の飛行速度、風速センサや風向センサを搭載している場合は周辺の風状態といった飛行体1の飛行に影響を及ぼす様々な状態を取得する。
飛行体1の第一集合飛行制御部15cは、第一記憶部16に記憶された飛行計画に基づいて複数の飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aを協調飛行させる。第一集合飛行制御部15cにより生成される協調飛行指示は、飛行体システム100に属する飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aを協調飛行させるための飛行指示である。この飛行指示集合は、飛行体システム100に属する複数の飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aの位置関係に基づいて生成される。
第一集合飛行制御部15cは、集合基準位置及び集合基準方向のうちの少なくとも一方に基づいて、協調飛行指示を生成しても良い。この集合基準位置及び集合基準方向は、飛行体システム100に属する飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aが協調飛行するときに基準となる位置及び方向である。第一記憶部16に記憶された飛行計画は、第一作業部13の作業計画を含んでもよい。この作業計画が、第一作業部13が作業を行う位置(例えば、作業対象の圃場の位置、圃場における作業を実行する位置など)、及び/又は作業内容(例えば、作業機の動作強度、動作時間、動作間隔など)を含んでも良い。
飛行体1の第一単独飛行制御部15dは、複数の飛行体1及びエネルギー源飛行体2A群から自身の飛行体1を離脱させたときに、自身の単独飛行を制御する。例えば、第一単独飛行制御部15dは、第一衛星測位装置14で検出された自身の現在位置情報と、第一記憶部16に記憶された所定の充電場所や着陸場所等の待機位置情報とに基づいて、単独飛行経路を算出して、自身を単独飛行させる。
飛行体1の第一作業制御部15eは、所定の作業を実行する吊下作業装置5や第一作業部13の作動を制御する。本実施形態における第一作業制御部15eは、散布物を散布するポンプ及びノズルの作動やカメラの作動を制御する。この制御にあたり、例えば周辺の環境情報、圃場の形状情報及び他の飛行体1との相対位置関係等を考慮して、第一作業制御部15eは、最適な散布位置となるように吊下作業装置5を作動させる。
飛行体1の第一記憶部16は、自身に搭載された一時的ではない(nоn-trаnsitоry)記憶媒体で構成されており、第一制御部15のプログラム、自身の状態情報、飛行計画及び作業計画等を記憶している。
エネルギー源飛行体2Aのエネルギー源21は、カセット交換式等のバッテリーで構成されている。このエネルギー源21は、複数の飛行体1の飛行のために供給される飛行エネルギー源、飛行体1の第一作業部13や吊下作業装置5を作動させる作業用エネルギー源、自身を飛行させる駆動エネルギー源、第二作業部23や吊下作業装置5を作動させる作業用エネルギー源として活用することができる。エネルギー源21がカセット交換式のバッテリーである場合は、エネルギー源飛行体2Aの電力量が不足した場合に、所定の交換場所にて交換することができる。
エネルギー源飛行体2Aの第二通信部22は、飛行体1の第一通信部12の通信装置32と有線通信又は無線通信が可能で、且つ、地上に設置されたコンピュータやタブレット、携帯端末等で構成される管理装置(不図示)と無線通信可能な通信インターフェースで構成されている。エネルギー源飛行体2Aの第二作業部23は、カメラ、散布物を収容するタンクや散布物を散布するポンプ及びノズル等で構成されている。この第二作業部23は、第二作業制御部25eにより作動が制御される。
エネルギー源飛行体2Aの第二衛星測位装置24は、飛行体1の第一衛星測位装置14と同様の構成であるため、説明を省略する。
エネルギー源飛行体2Aの第二記憶部26は、自身に搭載された一時的ではない(nоn-trаnsitоry)記憶媒体で構成されており、第二制御部25のプログラム、自身の状態情報、エネルギー計画、飛行計画及び作業計画等を記憶している。エネルギー計画は、第一受電部11の蓄電量及び充電開始する設定値、エネルギー源21の貯留量及び他の飛行体1に充電可能な閾値となる所定値等の情報である。
エネルギー源飛行体2Aの第二エネルギー制御部25aは、第二通信部22を介して受信した夫々の飛行体1における第一受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)に応じて、自身のエネルギー源21を制御する。第二エネルギー制御部25aは、例えば、第二状態取得部25bにより取得された第一受電部11の蓄電量が設定値以下となった飛行体1に対してエネルギーを供給する。このエネルギーの供給は、ケーブルを介した有線給電であっても良いし、非接触給電であっても良い。また、第二エネルギー制御部25aは、例えば、エネルギー源21の貯留量が所定値(自身が飛行可能な電力値に安全率を乗算した値)以下となったとき、エネルギー源飛行体2Aを蓄電量が最も多い他の飛行体1や新たなエネルギー源飛行体2Aと交代させても良い。つまり、エネルギー源飛行体2Aは、複数の飛行体1の何れかである。また、第二エネルギー制御部25aは、例えば、エネルギー源21の貯留量が所定値(自身が飛行可能な電力値に安全率を乗算した値)以下となったとき、全ての飛行体1を切り離して夫々を単独飛行させて自身を充電ポイントまで飛行させても良い。
エネルギー源飛行体2Aの第二状態取得部25bは、第二通信部22を介して夫々の飛行体1における第一受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)を取得すると共に、自身のエネルギー状態(充電量や残容量等)、自身の飛行状態及び周辺の環境情報を取得する。また、第二状態取得部25bは、エネルギー源飛行体2Aが気圧センサを搭載している場合はエネルギー源飛行体2Aの高度情報、ジャイロセンサを搭載している場合はエネルギー源飛行体2Aの飛行姿勢、速度センサを搭載している場合はエネルギー源飛行体2Aの飛行速度、風速センサや風向センサを搭載している場合は周辺の風状態といったエネルギー源飛行体2Aの飛行に影響を及ぼす様々な状態を取得する。
エネルギー源飛行体2Aの第二集合飛行制御部25cと、第二単独飛行制御部25dと、第二作業制御部25eとは、夫々、飛行体1の第一集合飛行制御部15cと、第一単独飛行制御部15dと、第一作業制御部15eと同様の構成であるため、説明を省略する。なお、飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aが協調飛行する際、第一集合飛行制御部15cと第二集合飛行制御部25cとの間で主従関係を持たせても良いし、複数の飛行体1の第一集合飛行制御部15cの間で主従関係を持たせても良い。
図1~図3に示すように、連結機構3は、フレーム体30、エネルギー源31、通信装置32及び制御装置33を有している。また、飛行体システム100は、連結機構3と飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aとの結合を案内する結合案内部材Fを備えている。フレーム体30の上部に、接続機構4のフレーム体40が接続されており、フレーム体30の下部に、飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aが接続されている。本実施形態では、平面視で五角形であるフレーム体30の5つの頂点の近傍に、4つの飛行体1及び1つのエネルギー源飛行体2Aが接続されている。
接続機構4は、フレーム体40、エネルギー源41、通信装置42、制御装置43及びワイヤ44を有している。フレーム体40の下部にワイヤ44及び連結機構3が接続されている。ワイヤ44の下端に吊下作業装置5が接続されている。換言すれば、吊下作業装置5は、接続機構4のワイヤ44により吊り下げられる。接続機構4が、ワイヤ44の長さを変更する機構(例えば、ウィンチ)や、ワイヤ44と吊下作業装置5との接続を解除する機構、フレーム体40とワイヤ44との接続を解除する機構を備えても良い。なお、連結機構3及び接続機構4が一体の構造物として構成されていても良い。
結合案内部材Fは、連結機構3と飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aとに亘って設けられている。結合案内部材Fは、連結機構3と飛行体1及びエネルギー源飛行体2Aとが所定の位置関係や向きで結合するように案内する部材であってもよい。例えば、一方の結合案内部材Fに溝が形成され、当該溝に係合可能なリブが他方の結合案内部材Fに形成されてもよい。結合案内部材Fが、通信線や電力線、燃料パイプ等のコネクタを含んでもよい。一方の結合案内部材Fが、先広がりの中空円錐を備え、他方の結合案内部材Fが、中空円錐の内部に進入可能な棒状部位を備えてもよい。この場合、棒状部位が中空円錐の内部に進入すると、中空円錐の内壁により棒状部位が中空円錐の中央へ導かれるので、結合案内部材Fどうしの結合が容易になる。
図1及び図4に示すように、接続機構4は、熱気球や、ヘリウムなどの空気より比重が小さい気体を封入した風船などで構成され、吊下作業装置5を持ち上げ可能な浮力部45を有しても良い。この浮力部45は、エネルギー源41で生成された熱エネルギーにより膨張することにより、浮力を発生させても良い。エネルギー源41で生成された熱エネルギーとは、エネルギー源41がバッテリーや発電機の場合は排熱、内燃機関の場合は排ガスにより生成される熱エネルギーのことである。
浮力部45が空気中において受ける浮力は、浮力部45が地球上において受ける重力より大きい。すなわち浮力部45は、単独では重力より浮力が大きく、空気中において上向きの力を生ずる。これによって、飛行体1又はエネルギー源飛行体2A全体に上向きの力を与え、揚力によって支持する必要がある飛行体1又はエネルギー源飛行体2A全体の荷重を緩和しうる。また、この態様において、飛行体1又はエネルギー源飛行体2Aを下向きに下降させうる押付力を発生させるように飛行体1又はエネルギー源飛行体2Aを運転すると、飛行体1又はエネルギー源飛行体2Aにおいて、下向きの押付力と浮力部45による上向きの揚力とが拮抗するようにできる。これによって、飛行体1又はエネルギー源飛行体2Aが離陸又は着陸するときの上昇又は下降速度を、低い速度で精密に制御しやすくなる。
図1及び図9に示すように、飛行体システム100は、エネルギー供給体2と飛行体1とをワイヤ等で構成されるケーブルCa(有線の一例)で連結する連結用飛行体6を備えていても良い。連結用飛行体6は、第三受電部61と、第三通信部62と、第三衛星測位装置63と、連結制御部64とを備えている。
連結用飛行体6の第三受電部61は、所定の容量を蓄電しているバッテリーで構成されており、エネルギー供給体2からケーブルCaを介して電力が供給可能であるが、電磁誘導方式や磁界共鳴方式等の非接触給電であっても良い。連結用飛行体6の第三通信部62は、飛行体1の第一通信部12やエネルギー供給体2と有線通信又は無線通信が可能な通信インターフェースで構成されている。連結用飛行体6の第三衛星測位装置63は、飛行体1の第一衛星測位装置14と同様の構成であるため、説明を省略する。
連結用飛行体6の連結制御部64は、飛行体1とエネルギー供給体2との相対位置及び人工物の位置に基づいて自身の飛行位置を制御する。この連結制御部64は、電柱や樹木等の固定物や作業車等の移動物を回避するようにケーブルCaを誘導し、飛行体1の作業位置をアシストする。これにより、飛行体1は、干渉物を迂回した飛行ルートを設定することが可能となり、作業効率を向上させることができる。
夫々の飛行体1の第一通信部12、エネルギー源飛行体2Aの第二通信部22、接続機構4の通信装置42、連結機構3の通信装置32、吊下作業装置5の通信装置52及び連結用飛行体6の第三通信部62は、有線又は無線通信により互いに通信可能なように構成されている。
エネルギー源飛行体2Aのエネルギー源21は、飛行体1や連結用飛行体6へのエネルギー供給に加えて、連結機構3、接続機構4及び吊下作業装置5へのエネルギー供給が可能に構成されている。また、連結機構3のエネルギー源31は、制御装置33によりエネルギー量が管理されており、飛行体1、連結用飛行体6、接続機構4及び吊下作業装置5へのエネルギー供給が可能に構成されている。また、接続機構4のエネルギー源41は、制御装置43によりエネルギー量が管理されており、飛行体1、連結用飛行体6、連結機構3及び吊下作業装置5へのエネルギー供給が可能に構成されている。また、吊下作業装置5のエネルギー源51は、制御装置53によりエネルギー量が管理されており、飛行体1、連結用飛行体6、連結機構3、接続機構4及び他の吊下作業装置5へのエネルギー供給が可能に構成されている。
[第二実施形態]
図5に示すように、本実施形態に係る飛行体システム100は、バッテリーを用いた電力駆動式で構成される飛行体1(飛行本体に相当)、及び、飛行体1を援助して飛行可能なサポート飛行体2C(エネルギー供給体2に相当、飛行本体に相当)を備えている。本実施形態における飛行体1は、小型のドローンで構成されており、サポート飛行体2Cは、大型のドローンや気球(浮力飛行体)等で構成されている。
飛行体1は、第一受電部11と、第一通信部12と、第一作業部13と、第一衛星測位装置14と、第一制御部15と、第一記憶部16とを備えている。第一制御部15は、第一エネルギー制御部15aと、第一状態取得部15bと、第一単独飛行制御部15dと、第一作業制御部15eとを有している。これらの構成は、上述した第一実施形態に係る飛行体1と同様であるので、説明を省略する。
サポート飛行体2Cは、自身と飛行体1とを連結する連結機構27と、作業装置29とを備えている。連結機構27は、第二制御部28と、大容量のバッテリーで構成されるエネルギー源27aと、通信装置27bと、結合案内部材27cと、第二衛星測位装置27dと、第二記憶部27eとを有している。第二制御部28は、第二エネルギー制御部28a(エネルギー制御部に相当)と、第二状態取得部28bと、飛行結合制御部28cと、協調飛行制御部28dと、第二単独飛行制御部28eと、第二作業制御部28fとを有している。
図5及び図8に示すように、飛行体1は、第一本体部1Aと、結合案内部材27cに係合可能で第一本体部1Aから下側に突出した第一脚部1Bと、開閉可能で第一本体部1Aから横側に突出した複数(図8では3つ)の第一腕部1Cとを有している。これら第一腕部1Cの夫々には、第一回転翼1Caが連結されており、これら第一回転翼1Caをモータ(不図示)等の駆動力により回転させることによって、揚力及び推進力を発生させる。また、第一本体部1A及び第一腕部1Cに亘って、第一作業部13が接続されている。第一本体部1Aには、第一受電部11と第一通信部12と第一衛星測位装置14と第一制御部15と第一記憶部16とが収容されている。
図5~図8に示すように、サポート飛行体2Cの連結機構27は、自身と複数の飛行体1とを連結する機構であり、複数の飛行体1を支持する第二本体部27Aと、地面に着陸する支脚としてU字状に形成され第二本体部27Aから突出した複数(図6では2つ)の第二脚部27Bとを有している。また、連結機構27には、第二脚部27Bの内側且つ第二本体部27Aの下側に、作業装置29が接続されている。第二本体部27Aには、複数(図6では6つ)の第二回転翼27Aaが連結されており、これら第二回転翼27Aaをモータ(不図示)等の駆動力により回転させることによって、揚力及び推進力を発生させる。
第二本体部27Aには、第二制御部28とエネルギー源27aと通信装置27bと第二衛星測位装置27dと第二記憶部27eとが収容されている。また、第二本体部27Aには、複数の飛行体1とサポート飛行体2Cとの結合を案内する結合案内部材27cが設けられている。本実施形態における結合案内部材27cは、飛行体1の第一脚部1Bを把持する機構を含んでおり、第一脚部1Bよりも大きな収容溝やテーパー溝を有する先広がりの中空円錐状に形成されている。この結合案内部材27cが、通信線や電力線、燃料パイプ等のコネクタを含んでも良いし、結合案内部材27cが飛行体1に形成されたリブに結合する溝等であっても良い。
サポート飛行体2Cのエネルギー源27aは、カセット交換式等のバッテリーで構成されている。このエネルギー源27aは、飛行体1の飛行のために供給される飛行エネルギー源、飛行体1の第一作業部13を作動させる作業用エネルギー源、自身を飛行させる駆動エネルギー源及び作業装置29を作動させる作業用エネルギー源として活用することができる。エネルギー源27aがカセット交換式のバッテリーである場合は、電力量が不足した場合に、所定の交換場所にて交換することができる。
サポート飛行体2Cの通信装置27bは、飛行体1の第一通信部12と有線通信又は無線通信が可能で、且つ、地上に設置されたコンピュータやタブレット、携帯端末等で構成される管理装置(不図示)と無線通信可能な通信インターフェースで構成されている。サポート飛行体2Cの作業装置29は、圃場の状態を撮影可能なカメラや重量物で構成される散布物収容タンク等の農作業装置等で構成されている。この作業装置29は、第二本体部27Aに直接固定されても良いし、図3に示す吊下作業装置5のようにワイヤ等により吊り下げられても良い。本実施形態における作業装置29は、第二作業制御部28fにより作動が制御されるが、作業装置29に通信装置、制御装置、エネルギー源等が内蔵されていても良い。
サポート飛行体2Cの第二衛星測位装置27dは、人工衛星からのGNSS(Global Navigation Satellite System)の信号を受信して、受信した信号に基づいて自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を示す測位データを生成し、第二状態取得部28bに送信する。つまり、第二衛星測位装置27dは、GPS、QZSS、Gallileo等で構成されるGNSSにより、自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を検出可能である。この第二衛星測位装置27dにより検出されたサポート飛行体2Cの位置情報は、検出した時間と対応付けられて、第二記憶部27eに記憶されると共に、通信装置27bを介して管理装置に送信可能に構成されている。
サポート飛行体2Cの第二記憶部27eは、自身に搭載された一時的ではない(nоn-trаnsitоry)記憶媒体で構成されており、第二制御部28のプログラム、自身の状態情報や飛行計画、飛行体1の協調飛行計画、エネルギー計画及び作業計画等を記憶している。エネルギー計画は、第一受電部11の蓄電量及び充電開始する設定値、エネルギー源27aの貯留量及び飛行体1に充電可能な閾値となる所定値等の情報である。
サポート飛行体2Cの第二エネルギー制御部28aは、通信装置27bを介して受信した夫々の飛行体1における第一受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)に応じて、自身のエネルギー源27aを制御する。第二エネルギー制御部28aは、例えば、第二状態取得部28bにより取得された第一受電部11の蓄電量が設定値以下となった飛行体1に対してエネルギーを供給する。このエネルギーの供給は、ケーブルCbを介した有線給電であっても良いし、非接触給電であっても良い。また、第二エネルギー制御部28aは、例えば、エネルギー源27aの貯留量が所定値(自身が飛行可能な電力値に安全率を乗算した値)以下となったとき、サポート飛行体2Cを交代させても良いし、全ての飛行体1を切り離して夫々を単独飛行させても良い。
サポート飛行体2Cの第二状態取得部28bは、通信装置27bを介して、夫々の飛行体1における第一受電部11のエネルギー状態(充電量や残容量等)や第一衛星測位装置14で検出された夫々の飛行体1の位置情報を取得する。また、第二状態取得部28bは、エネルギー源27aのエネルギー状態(充電量や残容量等)や第二衛星測位装置27dで検出された自身の位置情報を取得する。さらに、第二状態取得部28bは、サポート飛行体2Cが気圧センサを搭載している場合はサポート飛行体2Cの高度情報、ジャイロセンサを搭載している場合はサポート飛行体2Cの飛行姿勢、速度センサを搭載している場合はサポート飛行体2Cの飛行速度、風速センサや風向センサを搭載している場合は周辺の風状態といったサポート飛行体2Cの飛行に影響を及ぼす様々な状態を取得する。
サポート飛行体2Cの飛行結合制御部28cは、複数の飛行体1と連結機構27とが位置と向きを揃えて結合可能なように、飛行体1の飛行を制御する。この飛行結合制御部28cは、例えば、第一衛星測位装置14で検出された飛行体1の現在位置情報と、第二衛星測位装置21dで検出されたサポート飛行体2Cの現在位置情報とから、飛行体1とサポート飛行体2Cとの相対位置を算出し、第二記憶部27eに記憶された飛行体1の飛行計画に基づいて、複数の飛行体1とサポート飛行体2Cとの結合を制御する。このとき、結合案内部材27cにマークを設け、飛行結合制御部28cは、このマークを飛行体1に搭載されたカメラで認識しながら結合制御しても良い。また、飛行結合制御部28cは、複数の飛行体1の結合位置の割り付けを変更しても良いし、複数の飛行体1を横並びから縦並びに変更するというように結合姿勢を変更しても良い。
サポート飛行体2Cの協調飛行制御部28dは、複数の飛行体1が協調飛行するように制御する。この協調飛行制御部28dは、例えば、第一衛星測位装置14で検出された夫々の飛行体1の現在位置情報と、第二記憶部27eに記憶された飛行体1の協調飛行計画とに基づいて、複数の飛行体1の飛行編成を制御する。この飛行編成としては、複数の飛行体1が横列(1列やV字列など)に編隊飛行させながら一斉散布したり、散布した噴霧の流れを作業装置29のカメラで確認して飛行体1の編成を変更したりすることができる。
協調飛行制御部28dは、協調基準位置及び協調基準方向のうちの少なくとも一方に基づいて、協調飛行指示を生成しても良い。この協調基準位置及び協調基準方向は、複数の飛行体1が協調飛行するときに基準となる位置及び方向である。第二記憶部26に記憶された飛行計画は、第一作業部13や作業装置29の作業計画を含んでもよい。この作業計画が、第一作業部13が作業を行う位置(例えば、作業対象の圃場の位置、圃場における作業を実行する位置など)、及び/又は作業内容(例えば、作業機の動作強度、動作時間、動作間隔など)を含んでも良い。
サポート飛行体2Cの第二単独飛行制御部28eは、複数の飛行体1群から一部の飛行体1を離脱させる制御を実行する。例えば、第二単独飛行制御部28eは、第一衛星測位装置14で検出された飛行体1の現在位置情報と、第二記憶部27eに記憶された飛行体1の飛行計画とに基づいて、単独飛行経路を算出して、飛行体1を単独飛行させる。第二単独飛行制御部28eは、単独基準位置及び単独基準方向のうちの少なくとも一方に基づいて、単独飛行指示を生成しても良い。この単独基準位置及び単独基準方向は、複数の飛行体1が単独飛行するときに基準となる位置及び方向である。
サポート飛行体2Cの第二作業制御部28fは、圃場の状態を撮影可能なカメラ、散布物を収容するタンクや散布物を散布するポンプ及びノズルを含むスプレー装置等で構成されている作業装置29の作動を制御する。この第二作業制御部28fは、例えば、圃場の状態や散布状態を撮影するように作業装置29を制御する。第二作業制御部28fは、重量物で構成される作業装置29の作動を制御しても良い。例えば、作業装置29に大容量の散布物収容タンクが設けられている場合、この散布物を飛行体1の第一作業部13に供給するポンプ等の作動を制御する。
本実施形態に飛行体システム100の一例として、図6には、飛行体システム100の飛行体1が作業中の斜視図が示されており、図7には飛行体システム100の飛行体1が待機中の斜視図が示されている。図6に示されるように、複数の飛行体1は、サポート飛行体2CにケーブルCbで有線接続されている。このケーブルCbには、サポート飛行体2Cの通信装置27bと飛行体1の第一通信部12とを接続する通信線や、サポート飛行体2Cのエネルギー源27aと飛行体1の第一受電部11とを接続する電力線又は燃料や散布物を流通させるパイプラインを収容することができる。
図7に示すように、サポート飛行体2Cの飛行結合制御部28cは、複数の飛行体1と連結機構27とが結合するように飛行体1の飛行を制御し、結合された飛行体1の第一腕部1Cを閉姿勢に変更させる。これにより、サポート飛行体2Cのエネルギー源27aを用いて、所定の作業場所まで複数の飛行体1を一度に移動させることができる。
飛行体1と第一実施形態に係るエネルギー源飛行体2Aや第二実施形態に係るサポート飛行体2Cとの連結態様は、種々の変形が可能である。例えば、連結機構3や連結機構27は、複数の飛行体1どうしが上下方向に離間する状態で連結させても良い。図2や図7に示す連結態様は、左右方向の空間が大きく、上下方向の空間が小さい場合に適している。一方、複数の飛行体1どうしが上下方向に離間する状態で連結する連結態様は、左右方向の空間が小さく、上下方向の空間が大きい場合に適している。なお、図2や図7に示す水平連結と複数の飛行体1どうしが上下方向に離間する立体連結とを、相互に変更可能に構成しても良い。
なお、本実施形態における飛行体システム100は、第一実施形態における接続機構4、吊下作業装置5、連結用飛行体6を備えても良い。また、本実施形態におけるサポート飛行体2Cにおいても、図4に示す浮力部45が設けられても良い。
例えば、図9に示すように、飛行体システム100は、移動可能なエネルギー供給車2B(エネルギー供給体2に相当)と飛行体1(サポート飛行体2Cでも可)とをワイヤ等で構成されるケーブルCa(有線の一例)で連結する連結用飛行体6を備えていても良い。エネルギー供給車2Bは、電源車や燃料車等で構成される地上移動車であるが、飛行可能な飛行車であっても良い。
例えば、図10に示すように、飛行体システム100は、移動可能な作業車2D(エネルギー供給体2に相当、作業装置に相当)と飛行体1(サポート飛行体2Cでも可)とをワイヤ等で構成されるケーブルCc(有線の一例)で連結しても良い。作業車2Dは、農作業機7に資材(苗、燃料、肥料、薬剤等)を搬送する資材搬送車、トラクタ,田植機,コンバインや籾機等の農作業機7、GPS基地局等であっても良い。作業車2Dは、地上移動車であるが、飛行可能な飛行車であっても良い。
図10に示す実施形態では、飛行体1がケーブルCcを介して作業車2Dから電力供給を受け、作業車2Dと農作業機7との間を往復移動する。例えば農作業機7が田植機の場合、作業車2Dの荷台に農作業機7の苗補給1回分の苗を1セットにしておき、作業車2Dから農作業機7まで苗を一度に運ぶと、人手の省力化と時間効率化が同時に達成できる。なお、資材の着脱は人が行い、作業車2Dから農作業機7までを自走飛行しても良く、リモートコントローラ等で人が操作しても良い。また、農作業機7が畦まで戻ってきた時に苗補充する方式の他に、農作業機7が走行中でも飛行体1が飛んで苗補充すれば、田植作業を止めることなく連続作業ができる。
[第三実施形態]
図11~図12に示すように、本実施形態に係る飛行体システム100は、エネルギーを供給するエネルギー供給体2と、エネルギー供給体2で生成された熱エネルギーを用いて飛行する浮力飛行体8とを備えている。本実施形態におけるエネルギー供給体2は、エンジン駆動式発電機で構成されており、浮力飛行体8は、大型の気球(バルーン)等で構成されている。
本実施形態に係る飛行体システム100は、所定の作業を実施可能な作業装置9と、エネルギー供給体2で生成された熱エネルギーを管理するエネルギー管理装置10とを備えている。
一例として、エネルギー供給体2は、燃料により内燃機関を作動させて発電する発電機で構成されている。つまり、エネルギー供給体2は、バッテリーや内燃機関により作動させた発電機から供給された電力源、内燃機関を作動させる燃料源等で構成されるエネルギー源20aを有している。また、エネルギー供給体2は、エネルギー源20aで生成された熱エネルギーを浮力飛行体8に直接供給する熱供給部20bを有している。エネルギー源20aで生成された熱エネルギーとは、エネルギー源20aの発電による排熱、内燃機関の排ガスにより生成される熱エネルギーのことである。なお、熱供給部20bは、冷却水などの媒体を介してヘリウムガス等を熱する熱交換式の機構や発電した電力による発熱式の機構であっても良い。また、エネルギー供給体2は、浮力飛行体8や作業装置9と有線通信又は無線通信が可能な通信部20cを有している。
浮力飛行体8は、浮力部81と、エネルギー制御部82と、接続機構83とを有している。接続機構83には、エネルギー源83aと、通信装置83bと、衛星測位装置83cとが収容されている。また、本実施形態では、接続機構83にエネルギー供給体2が収容されている。
作業装置9は、エネルギー源91と、衛星測位装置92と、制御装置93と、通信装置94とを有している。
浮力部81は、エネルギー供給体2のエネルギー源20aで生成された熱エネルギーを受けて膨張することにより、浮力を発生させる。また、浮力部81は、浮力飛行体8のエネルギー源83aで生成された熱エネルギーやプロペラ等の揚力により浮力を発生させることができる。これにより、浮力飛行体8は、停滞する飛行体として機能し、滞空,微速飛行に適した作業(例えば収穫作業や受粉作業)を行うことができる。
エネルギー制御部82は、通信装置83bを介して受信した作業装置9におけるエネルギー源91のエネルギー状態(残容量等)に応じて、浮力飛行体8のエネルギー源83a又はエネルギー供給体2のエネルギー源20aを制御する。エネルギー制御部82は、例えば、作業装置9のエネルギー源91のエネルギー残量が設定値以下となったエネルギー源91に対して浮力飛行体8のエネルギー源83a又はエネルギー供給体2のエネルギー源20aからエネルギーを供給する。このエネルギーの供給は、ケーブルCdを介した有線供給であっても良いし、非接触供給(例えば非接触給電)であっても良い。また、エネルギー制御部82は、例えば、浮力飛行体8のエネルギー源83a又は通信装置83bを介して受信したエネルギー供給体2のエネルギー源20aの貯留量が所定値(自身が飛行可能な電力値に安全率を乗算した値)以下となったとき、浮力飛行体8やエネルギー供給体2を交代させても良いし、所定のエネルギー補充場所にてエネルギーを補充しても良いし、全ての作業装置9を切り離して夫々を単独で作業させても良い。また、エネルギー管理装置10が、エネルギー供給体2、浮力飛行体8及び作業装置9のエネルギーを一括管理しても良い。
本実施形態における接続機構83は、作業装置9と浮力飛行体8とを接続するように、浮力飛行体8と一体化された筐体で構成されている。この筐体には、エネルギー供給体2が収容されている。また、筐体には、エネルギー源83aと、通信装置83bと、衛星測位装置83cとが収容されている。なお、接続機構83は、ワイヤ等で吊り下げた筐体で構成しても良いし、地上に設置されたエネルギー供給体2とケーブル等で接続する形態としても良い。また、接続機構83は、作業装置9が飛行体である場合、筐体内部に離着陸できる機構であっても良い。
浮力飛行体8のエネルギー源83aは、バーナー等の燃焼装置、冷却水などの媒体を介してヘリウムガス等を熱する熱交換装置、発電した電力による発熱装置、プロペラ等を回転駆動させる発電装置や内燃機関又は内燃機関の駆動力で発電させる発電装置等で構成されている。本実施形態では、このエネルギー源83aをエネルギー供給体2として活用することができる。
浮力飛行体8の通信装置83bは、エネルギー供給体2の通信部20c及び作業装置9の通信装置94と有線通信又は無線通信が可能で、且つ、地上に設置されたコンピュータやタブレット、携帯端末等で構成されるエネルギー管理装置10と無線通信可能な通信インターフェースで構成されている。なお、浮力飛行体8自体に所定の作業を実施する作業部が設けられても良い。
浮力飛行体8の衛星測位装置83cは、人工衛星からのGNSS(Global Navigation Satellite System)の信号を受信して、受信した信号に基づいて自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を示す測位データを生成する。つまり、衛星測位装置83cは、GPS、QZSS、Gallileo等で構成されるGNSSにより、自身の位置情報(緯度,経度を含む測位情報)を検出可能である。この衛星測位装置83cにより検出された浮力飛行体8の位置情報は、検出した時間と対応付けられて、通信装置83bを介してエネルギー管理装置10に送信可能に構成されている。
作業装置9は、衛星測位装置92により自身の位置情報を検出しながら、所定の作業を実施可能なドローン等の飛行体、トラクタ,田植機,コンバインや籾機等の農作業機、資材搬送車,電源車や燃料車等で構成される地上移動車、GPS基地局等で構成されている。作業装置9のエネルギー源91は、制御装置93によりエネルギー量が管理されており、浮力飛行体8、エネルギー供給体2及び他の作業装置9へのエネルギー供給が可能に構成されている。なお、浮力飛行体8とケーブルCdで連結される作業装置9は、浮力飛行体8を支えるアンカー作業を実施しても良い。
本実施形態における飛行体システム100は、浮力飛行体8を大型の気球型母船とし、作業装置9を構成する小型のドローンをケーブルCdにより有線接続した親子型である。このため、微速飛行の浮力飛行体8はバッテリーや薬剤などの重量物を省エネルギーで牽引するのに適し、作業装置9は軽量を活かして浮力飛行体8の周りで機敏に動いて作業することができる。また、浮力飛行体8が風などの外乱で流されても、ケーブルCdが外乱に対するバッファとなり、作業をする作業装置9は影響を抑えられる。なお、停滞する飛行体としての浮力飛行体8は、気球に限定されず、屋根状の停滞物等で複数の作業装置9を接続機構83により連結しても良い。
[その他の実施形態]
(1)飛行体システム100が、鳥や動物の追い払いや警備、防犯等の用途に使用可能なように構成されてもよい。例えば、第一作業部13、第二作業部23、吊下作業装置5又は作業装置29が、撮影画像により鳥獣や不審者を認識可能な監視装置、音や光を発して鳥獣や不審者を威嚇する威嚇装置、鳥獣や不審者の存在を報知する報知装置等を含んでもよい。
(2)飛行体システム100が、強風、落雷、降雨など飛行に悪影響を及ぼす天候に対処可能なように構成されてもよい。例えば、飛行体システム100が、天候を観測するセンサや、天候や天候の予報を示す情報を通信を介して取得する取得部などを備えてもよい。飛行体システム100が、天候又は天候の予報に応じて、飛行計画の変更や、安全区域への避難飛行、不時着等を行うように構成されてもよい。
(3)飛行体1、エネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cが、両者が連結した状態で両者の相対位置が変更可能なように構成されてもよい。例えば、連結機構3,27に設けられた結合案内部材F,27cが移動可能なように構成されてもよい。これにより、飛行体システム100が飛行しているときに、複数の飛行体1と、エネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cとの相対位置を変更することが可能となる。
(4)飛行体システム100が、飛行体1、エネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cの回転翼B,1Ca,27Aaの作動音を打ち消すよう構成されてもよい。例えば、複数の回転翼B,1Ca,27Aaが、互いに作動音を打ち消すように動作制御されてもよい。例えば、回転翼B,1Ca,27Aaの作動音を打ち消す音(ノイズキャンセル音)を発生する消音装置が飛行体システム100に設けられてもよい。その消音装置が、回転翼B,1Ca,27Aaへ送られる制御量に基づいてノイズキャンセル音を生成するように構成されてもよい。
(5)飛行体システム100を構成する装置が、様々な形態の飛行体システム100の間で流用可能なように設計されてもよい。例えば、連結機構3,27が様々な形態の飛行体システム100に連結可能なように共通仕様としても良い。
(6)飛行体1、エネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cが、自身に浮力を付与する浮力体(気球、風船など)を備えてもよい。これにより、飛行体システム100を所定の作業位置にホバリング飛行(停滞)させることが容易になる。
(7)飛行体1、エネルギー源飛行体2A、サポート飛行体2C又は浮力飛行体8の飛行制御は、作業対象地にあるセンサ情報を用いて実施しても良い。このセンサ情報は、スマート農機等に搭載された移動式のセンサや、GPS基地局等の固定式のセンサ等で取得される。
(8)飛行体1、エネルギー源飛行体2A、サポート飛行体2C又は浮力飛行体8の飛行制御は、サプライチェーン上にあるスマート農機と連携しても良い。例えば、穀物乾燥機の稼働情報を得て、適切な収穫タイミングとなるように飛行制御されても良い。
(9)飛行体1やエネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cの自重に加えて、積極的に押付力を発生させて、耕耘等の重量物による農作業に飛行体1やエネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cが用いられても良い。
(10)上述した実施形態では、エネルギー不足が発生したときにエネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cを離脱させたり、エネルギー源飛行体2A又はサポート飛行体2Cを交代させたりしたが、エネルギー不足に限定されず、機体の不具合等であっても良い。
(11)上述した実施形態では、サポート飛行体2Cが飛行体1の飛行制御を行ったが、サポート飛行体2Cが飛行体1を援助していれば種々の変形が可能である。例えば、地上に設けられた管理装置にて、飛行体1やサポート飛行体2Cの飛行が自動制御されても良いし、リモートコントローラを用いて手動制御されても良い。
(12)上述した実施形態では、第一受電部11やエネルギー源21,27aとしてバッテリーを一例として説明したが、内燃機関で構成されても良い。この場合、エネルギー源21,27aから供給されるエネルギーは、内燃機関を作動させる燃料となる。エネルギー源21,27aが内燃機関の場合は、飛行体1、エネルギー源飛行体2A及びサポート飛行体2Cの飛行駆動力を高めることができる。
本発明は、エネルギーを供給可能なエネルギー供給体を備えた飛行体システムに利用可能である。
1 :飛行体
2 :エネルギー供給体
2A :エネルギー源飛行体
2B :エネルギー供給車
2C :サポート飛行体
2D :作業車(作業装置)
3 :連結機構
4 :接続機構
5 :吊下作業装置(作業部)
6 :連結用飛行体
8 :浮力飛行体
9 :作業装置
20a :エネルギー源
21 :エネルギー源
25a :第二エネルギー制御部(エネルギー制御部)
27 :連結機構
27a :エネルギー源
28a :第二エネルギー制御部(エネルギー制御部)
29 :作業装置
31 :エネルギー源
41 :エネルギー源(作業用エネルギー源)
45 :浮力部
51 :エネルギー源
64 :連結制御部
83 :接続機構
83a :エネルギー源
91 :エネルギー源
100 :飛行体システム

Claims (4)

  1. フレーム体で形成される連結機構と、
    前記フレーム体に結合される複数の飛行体と、
    前記フレーム体に結合される接続機構と、
    前記接続機構に接続される作業部と、
    前記フレーム体に設けられて、前記飛行体にエネルギーを供給するエネルギー源とを備えた飛行体システム。
  2. 前記接続機構は、前記作業部を持ち上げ可能な浮力部を有している請求項に記載の飛行体システム。
  3. 前記接続機構は、前記作業部にエネルギーを供給可能な作業用エネルギー源を有する請求項に記載の飛行体システム。
  4. 前記エネルギーは、内燃機関に供給される燃料、又は、内燃機関により発電した電力である請求項1からの何れか一項に記載の飛行体システム。
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