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JP7797150B2 - 工事用扉及び工事用昇降機 - Google Patents
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JP7797150B2 - 工事用扉及び工事用昇降機 - Google Patents

工事用扉及び工事用昇降機

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Description

本発明は、建築現場において使用される工事用昇降機、及び、当該工事用昇降機において各階に設けられる工事用扉に関する。
建築現場で使用される工事用昇降機は、建築現場において昇降する昇降機本体、及び、安全のために建築現場の各階において昇降機本体側と各階のステージ側とを開閉可能に仕切る工事用扉を備える。工事用扉には、パンチングメタルやエキスパンドメタル等の孔付き板の周縁部を扉枠に保持させた板状扉を備えたものがある。
特許文献1には、孔付き板(パンチングメタル)がスペーサゴムを介して扉枠に保持された工事用扉が開示されている。特許文献1の工事用扉では、スペーサゴムによってパンチングメタルと扉枠との密着性を向上させて、扉枠に対するパンチングメタルのがたつきを抑制することで、工事用扉の開閉時における静音性の向上を図っている。
特開2019-055876号公報
しかしながら、工事用扉の開閉時に発生する騒音の原因には、扉枠と孔付き板とのがたつきの他にも様々ある。このため、工事用扉には、その開閉時における静音性の向上を図る余地がある。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、開閉時における静音性の向上を図ることが可能な工事用扉及びこれを備える工事用昇降機を提供することを目的とする。
本発明に係る工事用扉は、工事用昇降機において各階に設けられ、昇降機本体側とステージ側とを仕切る工事用扉であって、扉枠、及び、周縁部が扉枠に保持された孔付き板を有する扉板部を備え、前記扉板部は、前記孔付き板に対してその板厚方向に隣り合わせて配置され、長手方向の両端部が前記扉枠に保持されると共に、前記長手方向の中途部分が前記扉枠の内側に位置する前記孔付き板の内側部位に保持される棒状部材をさらに有する。
この構成によれば、孔付き板の周縁部が扉枠に保持された上で、孔付き板の内側部位が棒状部材に保持されることで、工事用扉の開閉時において孔付き板がその板厚方向に振動することを抑制できる。これにより、工事用扉の開閉時において孔付き板の振動に基づく騒音の発生を抑制することができる。したがって、工事用扉の開閉時における静音性の向上を図ることができる。
本発明に係る工事用扉において、前記棒状部材に保持された前記孔付き板の内側部位は、前記扉枠に保持された前記孔付き板の周縁部に対して、前記板厚方向に変位していてもよい。
この構成では、孔付き板が、その板厚方向に弾性的に撓んだ状態で扉枠及び棒状部材に保持される。これにより、工事用扉の開閉時に孔付き板に外力が作用しても、孔付き板が弾性的に撓むように振動することを効果的に抑制又は防止することができる。
また、本発明に係る工事用扉において、前記孔付き板の内側部位は、ボルトナットによって前記棒状部材の中途部分に保持されてもよい。
この構成では、ボルトナットのボルトとナットとを相対的に回転させるだけで、孔付き板の内側部位を棒状部材に容易に近づけることができる。すなわち、孔付き板を簡単に弾性的に撓ませることができる。
また、孔付き板の周縁部に対する内側部位の変位量(孔付き板の撓み量)を簡単に調整することができる。
また、本発明に係る工事用扉において、前記棒状部材の両端部は、弾性変形可能な弾性体を介して前記扉枠に保持されていてもよい。
この構成では、弾性体によって棒状部材の両端部と扉枠との密着性を向上させて、棒状部材が扉枠に対してがたつくことを抑制又は防止することができる。これにより、工事用扉の開閉時において扉枠に対する棒状部材のがたつきに基づく騒音の発生を抑制することができる。したがって、工事用扉の開閉時における静音性の向上をさらに図ることができる。
また、本発明に係る工事用扉において、前記扉板部が、一方向に複数並べられ、前記一方向に隣り合う前記扉板部が折り畳み可能に連結され、隣り合う前記扉板部を折り畳んだ状態で互いに対向する前記扉板部の対向面に設けられた緩衝材をさらに備えてもよい。
この構成では、例えば工事用扉を開くために複数の扉板部を折り畳む際に、隣り合う扉板部同士が直接衝突することを緩衝材によって防ぐことができる。これにより、扉板部同士の衝突に基づく騒音の発生を抑制することができる。したがって、工事用扉の開閉時における静音性の向上をさらに図ることができる。
また、本発明に係る工事用扉において、前記扉板部が、水平方向に沿う一方向に複数並べられ、前記一方向に隣り合う二つの前記扉板部が、蝶番によって鉛直方向を回転軸線として折り畳み可能に連結された一対扉を構成し、前記一方向に並ぶ複数の前記一対扉の各間、及び、複数の前記一対扉の両端に設けられ、前記扉板部に対して鉛直方向を回転軸線として回転可能に連結された複数の連結柱と、水平方向に延び、複数の前記連結柱を前記一方向に移動可能に案内するガイドレールと、複数の前記連結柱をそれぞれ前記ガイドレールに吊り下げる複数の吊下げ具と、をさらに備え、前記吊下げ具は、前記ガイドレールにおいて前記一方向に転動するローラを有し、前記ローラは、前記一方向に複数並んでいてもよい。
この構成では、一方向における複数の連結柱の間隔が変化するように連結柱をガイドレールに沿って移動させることで、複数の扉板部を折り畳んで工事用扉を開いたり、複数の扉板部を展開させて工事用扉を閉じたりすることができる。
そして、この構成では、一方向における吊下げ治具のローラの数が一つだけである場合と比較して、連結柱及びこれに接続された扉板部の荷重によって、同一のローラがガイドレールに押し付けられる力を小さくすることができる。これにより、工事用扉を開閉する際に、連結柱が鉛直方向を軸線として回転する等して、吊下げ具のローラがガイドレールに対して擦れても、当該擦れに基づいて発生する騒音を抑制することができる。
本発明に係る工事用昇降機は、昇降機本体と、前記工事用扉と、を備える。
本発明によれば、工事用扉の開閉時における静音性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る工事用扉を、ステージ側から見た正面図である。 本発明の一実施形態に係る工事用昇降機であって、工事用扉を閉じた状態を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る工事用昇降機であって、工事用扉を開いた状態を示す上面図である。 図1~3の工事用扉の要部を示す正面図である。 図1,4における孔付き板を示す図である。 図4のVI-VI線断面図である。 図1~3の工事用扉の要部であって、当該工事用扉を閉じた状態を示す上面図である。 図7に示す状態から工事用扉を開く過程を示す上面図である。 図1~3の工事用扉の要部であって、当該工事用扉を開いた状態を示す上面図である。 図1~3の工事用扉において、移動柱(連結柱)をガイドレールに吊り下げる吊下げ具を示す概略斜視図である。
以下、図1~10を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図2,3に示すように本実施形態の工事用昇降機EVは、建築現場において使用されるものであり、昇降機本体EV1と、工事用扉1と、を備える。昇降機本体EV1は、建築現場において昇降して資材等を搬送する。工事用扉1は、建築現場の各階に設けられ、昇降機本体EV1側RE(以下、昇降機本体側REと呼ぶ。)と各階のステージ側RSとを開閉可能に仕切る。
図1,2に示すように工事用扉1を閉じた状態(後述する複数の扉板部10を展開した状態)においては、昇降機本体側REとステージ側RSとを区切る。一方、図3に示すように、工事用扉1を開いた状態(後述する複数の扉板部10を折り畳んだ状態)においては、昇降機本体側REとステージ側RSとの間で人や物を行き来させることができる。
図1~3に示すように、工事用扉1は、一方向に並ぶ複数の扉板部10を備える。一方向に隣り合う扉板部10は折り畳み可能に連結されている。本実施形態において、一方向に隣り合う二つの扉板部10は、蝶番20によって折り畳み可能に連結された一対扉2を構成している。一対扉2は、一方向に複数並べられている。本実施形態の工事用扉1は、複数の連結柱3と、ガイドレール4と、複数の吊下げ具5と、をさらに備える。
図面において、X方向は、複数の扉板部10が並ぶ方向(前述した一方向)を示している。本実施形態におけるX方向は、水平方向に沿う方向である。また、Y方向は、昇降機本体側REとステージ側RSとが並ぶ方向を示しており、水平方向に沿ってX方向に直交している。また、Z方向は、水平方向(X方向及びY方向)に直交する鉛直方向を示している。
図4,6に示すように、各扉板部10は、扉枠11と、孔付き板12と、棒状部材13と、を備える。
扉枠11は、扉板部10の厚さ方向(Y方向)から見て、当該厚さ方向に貫通する開口部を有する。本実施形態の扉枠11では、複数の開口部がZ方向に並んでいる。
具体的に、扉枠11は、アルミニウム等の金属製であり、複数の縦枠112及び横枠113によって構成されている。複数の縦枠112は、それぞれZ方向に延びており、X方向に間隔をあけて並んでいる。複数の横枠113は、それぞれX方向に延びており、Z方向に間隔をあけて並んでいる。扉枠11の開口部は、これら縦枠112と横枠113とによって形成されている。また、扉枠11の開口部は、その高さ寸法(Z方向の寸法)が幅寸法(X方向の寸法)よりも大きい縦長の長方形状に形成されている。
図示例(図1,4)において、扉枠11を構成する縦枠112の数は2本であり、横枠113の数は5本である。このため、Z方向に並ぶ扉枠11の開口部の数は4つとなっている。なお、扉枠11の開口部の数や、扉枠11を構成する縦枠112及び横枠113の本数は、上記した例に限られない。
図5に示すように、孔付き板12は、その板厚方向(Y方向)に貫通する多数の孔121を有する板材である。本実施形態における孔付き板12は、エキスパンドメタルのようにメッシュ状に形成された金属製の板材である。なお、孔付き板12は、例えば金属製の板材に多数の貫通孔を形成したパンチングメタルであってもよい。孔付き板12の厚さは、当該孔付き板12が弾性的に撓み変形できる程度に設定されている。孔付き板12は、その厚さ方向(Y方向)から見て扉枠11の開口部(図4参照)に対応する縦長の長方形状に形成されている。
図4,6に示すように、孔付き板12は、その周縁部が扉枠11に保持されている。具体的に、孔付き板12の周縁部は、その板厚方向から扉枠11によって挟み込まれている。すなわち、孔付き板12は、扉枠11の厚さ方向(Y方向)において扉枠11の内側に位置している。この状態において、孔付き板12は扉枠11の開口部(扉枠11の内側)全体を埋めている。以下の説明では、扉枠11の内側(すなわち扉枠11の開口部)に位置する孔付き板12の部位を、孔付き板12の内側部位と呼ぶ。
棒状部材13は、所定の方向に延びる棒状に形成されている。棒状部材13は、アルミニウム等の金属製である。棒状部材13の剛性は、孔付き板12の剛性よりも高い。本実施形態の棒状部材13は、Y方向を板厚方向とする帯板状に形成されているが、これに限ることはない。棒状部材13は、例えばL字型やC字型のアングルなどの形状に形成されてもよい。この場合には、棒状部材13の剛性をさらに高くすることができる。
棒状部材13は、扉枠11に保持された孔付き板12に対して孔付き板12の板厚方向(Y方向)に隣り合わせて配置される。すなわち、棒状部材13は、扉枠11の厚さ方向(Y方向)から見て、扉枠11の開口部と重なるように配置される。また、棒状部材13は、工事用扉1を閉じた状態において、棒状部材13が孔付き板12に対してステージ側RS(-Y方向側)に位置するように配置されている(図1参照)。
また、棒状部材13は、開口部の短辺方向(X方向)の中間において、棒状部材13の長手方向が扉枠11の開口部の長辺方向(Z方向)に沿うように配置されている。
さらに、棒状部材13は、扉枠11の厚さ方向において扉枠11の内側(すなわち開口部)に配置されている。すなわち、棒状部材13は、厚さ方向における扉枠11の両端から外側にはみ出さないように配置されている。具体的に、棒状部材13の長手方向の両端部は、厚さ方向において扉枠11の内側(開口部)に位置する扉枠11の段差面11aに載置される。段差面11aは、開口部の縁に形成され、扉枠11の厚さ方向に向いている。本実施形態において、段差面11aは扉枠11の横枠113に形成されている。
棒状部材13の長手方向の両端部は、扉枠11に保持される。棒状部材13の両端部を扉枠11に保持する手段は、例えばボルトナットや接着剤などであってよい。すなわち、棒状部材13の両端部は、扉枠11に対して動かないように固定されてよい。
本実施形態において、棒状部材13の両端部は、弾性変形可能な弾性体14を介して扉枠11に保持されている。すなわち、棒状部材13と扉枠11との間に弾性体14が介在している。具体的に、弾性体14は棒状部材13と扉枠11の段差面11aとの間に介在している。弾性体14は、例えばブロック状又はシート状に形成されたゴムであってよい。なお、棒状部材13の両端部は、例えば弾性体14を介さずに扉枠11に接触してもよい。
上記したように棒状部材13が扉枠11に保持された状態において、棒状部材13は孔付き板12に対してその板厚方向に間隔をあけて位置する。なお、扉枠11に保持された棒状部材13は、例えば孔付き板12に対して接触してもよい。
棒状部材13の長手方向の中途部分は、扉枠11に保持された孔付き板12の内側部位に保持される。具体的には、棒状部材13の長手方向の中途部分のうち点状の部分が、保持具15によって棒状部材13に重なる孔付き板12の内側部位に保持される。棒状部材13に保持された孔付き板12の内側部位の部分は、扉枠11に保持された孔付き板12の周縁部に対して孔付き板12の板厚方向(Y方向)に変位している。このため、孔付き板12は、その板厚方向に弾性的に撓んだ状態で扉枠11及び棒状部材13に保持されている。
本実施形態において、保持具15によって同一の棒状部材13の中途部分と孔付き板12とを保持する部分(保持部分)は、一つだけであり、棒状部材13の長手方向の中間に位置するが、これに限ることはない。棒状部材13と孔付き板12との保持部分は、例えば複数であってもよい。この場合、複数の保持部分は、棒状部材13の長手方向に間隔をあけて配置されてよい。
本実施形態において、孔付き板12の内側部位は、保持具15であるボルトナット16によって棒状部材13の中途部分に保持されている。具体的には、ボルトナット16のボルト161が棒状部材13及び孔付き板12に順番に挿通され、孔付き板12側に突出するボルト161の部位にボルトナット16のナット162が螺着されている。これにより、孔付き板12の内側部位を棒状部材13の中途部分に保持させることができる。
孔付き板12及び棒状部材13に取り付けられたボルトナット16は、扉枠11の厚さ方向において扉枠11の内側(開口部)に配置されている。すなわち、ボルトナット16は、扉枠11の厚さ方向において扉枠11の両端から外側にはみ出さない。
また、孔付き板12とナット162との間には、孔付き板12の厚さ方向から見てナット162よりも面積が大きいプレート17が介在している。これにより、孔付き板12の孔121(図5参照)の大きさがナット162よりも大きくても、ボルトナット16の間に孔付き板12及び棒状部材13を安定に挟むことができる。
なお、ボルトナット16によって孔付き板12を棒状部材13に保持させる構成では、棒状部材13及び孔付き板12に対するボルト161及びナット162の配置が、上記した例と逆であってもよい。また、孔付き板12を棒状部材13に保持させる保持具15は、ボルトナット16に限られない。
上記のように構成される扉板部10は、図1,4に示すように、二つで一対扉2を構成している。一対扉2において、二つの扉板部10はZ方向を回転軸線として折り畳み可能に連結されている。これら複数の一対扉2は、X方向に並べられている。
図1~4に示すように、複数の連結柱3は、X方向に並ぶ複数の一対扉2の各間、及び、複数の一対扉2の両端に設けられている。各連結柱3は、これに隣り合う扉板部10に対してZ方向を回転軸線として回転可能に連結されている。
ガイドレール4は、X方向に延びており、複数の連結柱3をX方向に移動可能に案内する。
図1に示すように、本実施形態のガイドレール4は、一対の支柱6によって支持されている。一対の支柱6は、それぞれZ方向に延びており、ガイドレール4の長手方向(X方向)の両端に配置されている。ガイドレール4は、一対の支柱6の上端に取り付けられている。一対の支柱6を各階のステージ上に立てることで、ガイドレール4をステージの上方に保持することができる。
支柱6は、例えばステージに固定される重厚な柱であってもよい。ただし、支柱6によって支持される工事用扉1の構成要素(上記したガイドレール4、複数の連結柱3、複数の一対扉2など)は、アルミニウム等の金属によって軽量かつ簡素に構成することができる。このため、支柱6は、例えば工事用の単管パイプを組み合わせて構成されてもよい。この場合、工事用扉1の設置や搬送を簡単に行うことができる。
本実施形態では、図1~3に示すように、前述した複数の連結柱3のうち、X方向に並べられた複数の一対扉2の一端(図1において-X方向側の端)に配置された一つの連結柱3は、支柱6に固定された固定柱3Aとなっている。このため、固定柱3Aに連結された扉板部10は、X方向に移動することはなく、固定柱3Aに対して回転するだけである。固定柱3Aを除く複数の連結柱3は、それぞれ上記したガイドレール4の長手方向に移動可能とされた移動柱3Bとなっている。なお、例えば全ての連結柱3がガイドレール4に対してX方向に移動可能であってもよい。
図1,4に示すように、複数の吊下げ具5は、複数の移動柱3B(連結柱3)をそれぞれガイドレール4に吊り下げる。各吊下げ具5は、ガイドレール4に対してその長手方向に移動可能に取り付けられる。
図4,10に示すように、各吊下げ具5は、ガイドレール4においてX方向に転動するローラ51を有する。各吊下げ具5のローラ51は、X方向に複数並んでいる。図10に例示する吊下げ具5では、ローラ51が水平方向に沿ってX方向に直交する方向(Y方向)にも二つ並んでいる。これにより、吊下げ具5は、ガイドレール4に対してその長手方向に移動可能となっている。
図1,2,7に示すように、本実施形態の工事用扉1を閉じた状態では、X方向に並ぶ複数の連結柱3同士の間隔が大きく、これに伴って、同一の一対扉2を構成する二つの扉板部10が互いに開いた(展開した)状態となる。この状態では、各扉板部10の厚さ方向が概ねY方向に向いており、各扉板部10の幅方向が概ねX方向に向いている。
なお、図示例では、工事用扉1を開いた状態で、複数の扉板部10がY方向に折れ曲がりながらX方向に延びるように配置されている。すなわち、同一の一対扉2を構成する二つの扉板部10が小さい角度で折れている。同一の一対扉2を構成する二つの扉板部10は、Y方向においてステージ側RSに山折りとなっている。このため、扉板部10はガイドレール4に対して昇降機本体側REに張り出さない。
上記したように工事用扉1を閉じた状態から開くためには、複数の連結柱3の間隔が小さくなるように連結柱3をガイドレール4に沿ってX方向に移動させればよい。具体的には、図8に例示するように、複数の移動柱3Bを、固定柱3Aに向けてそれぞれ-X方向に移動させる。
この際には、隣り合う二つの連結柱3の間隔が小さくなることに伴って、一対扉2を構成する二つの扉板部10が折り畳まれる(二つの扉板部10がなす角度が大きくなる)。これら二つの扉板部10が折り畳まれる動作においては、二つの扉板部10を連結する蝶番20がY方向においてステージ側RSに移動する。このため、二つの扉板部10が互いに折り畳まれる動作においても、扉板部10はガイドレール4に対して昇降機本体側REに張り出さない。
そして、この工事用扉1を図3,9に示すように開いた状態では、複数の扉板部10が蛇腹状に折り畳まれる。この状態では、X方向に並ぶ複数の連結柱3同士の間隔が小さく、これに伴って、同一の一対扉2を構成する二つの扉板部10が折り畳まれた状態となる。この状態では、複数の扉板部10がその厚さ方向に並んでいる。また、複数の扉板部10は、いずれもガイドレール4に対してステージ側RSに位置し、昇降機本体側REには張り出さない。
工事用扉1を開いた状態から閉じるためには、前述した工事用扉1を開くときの動作と逆の動作を行えばよい。すなわち、複数の連結柱3の間隔が大きくなるように連結柱3(移動柱3B)をガイドレール4に沿ってX方向に移動させればよい。
上記したように、工事用扉1ではその開閉状態に関わらず、扉板部10がガイドレール4に対して昇降機本体側REに位置しない。このため、扉板部10が昇降機本体EV1に干渉することを防止できる。本実施形態の工事用扉1では、扉板部10をガイドレール4に対して昇降機本体側REに位置させないために、二つの扉板部10を連結する蝶番20(回転軸線)の位置や、扉板部10と連結柱3とを回転自在とする回転軸線の位置を工夫している。また、工事用扉1を閉じた状態でX方向において隣り合う扉板部10の間、及び、扉板部10と連結柱3との間に挟まれるストッパー7(図7,8参照)を、扉板部10や連結柱3に設けている。
図1,4,7~9に示すように、本実施形態の工事用扉1は、緩衝材30をさらに備える。緩衝材30は、当該緩衝材30に衝撃等の外力が作用した際に、当該外力を吸収(あるいは緩和)する特性を有する。緩衝材30は、例えばゴムやスポンジ等によって構成されてよい。
緩衝材30は、図9に示すように複数の扉板部10を折り畳んだ状態(すなわち工事用扉1を開いた状態)で互いに対向する扉板部10の対向面10aに設けられている。扉板部10の対向面10aは、扉板部10の厚さ方向に向く面である。
本実施形態において、緩衝材30は、工事用扉1を開いた状態で、X方向において対向する二つの一対扉2の扉板部10の対向面10aに設けられている。当該対向面10aに設けられた緩衝材30は、扉板部10の幅方向(図9ではY方向)において蝶番20が位置する扉板部10の端部に設けられている。なお、対向面10aに設けられた緩衝材30は、例えば扉板部10の幅方向において連結柱3が位置する端部に設けられてもよい。
緩衝材30は、工事用扉1を開いた状態で、X方向において対向する同一の一対扉2において互いに対向する二つの扉板部10の対向面10b(以下、別の対向面10bと呼ぶ。)にも設けられている。別の対向面10bに設けられた緩衝材30は、扉板部10の幅方向(図9ではY方向)において連結柱3が位置する扉板部10の端部に設けられている。なお、別の対向面10bに設けられた緩衝材30は、例えば扉板部10の幅方向において蝶番20が位置する端部に設けられてもよい。
図示例では、互いに対向する二つの扉板部10の対向面10a(10b)の両方に設けられているが、例えばこれら二つの対向面10a(10b)の一方のみに設けられてもよい。また、緩衝材30は、扉板部10の対向面10a及び別の対向面10bのいずれか一方のみに設けられてもよい。
以上説明したように、本実施形態の工事用扉1では、棒状部材13の長手方向の両端部が扉枠11に保持され、棒状部材13の長手方向の中途部分が、扉枠11の内側に位置する孔付き板12の内側部位に保持されている。これにより、工事用扉1の開閉時において孔付き板12がその板厚方向に振動することを抑制できる。これにより、工事用扉1の開閉時において孔付き板12の振動に基づく騒音の発生を抑制することができる。したがって、工事用扉1の開閉時における静音性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の工事用扉1では、棒状部材13によって保持された孔付き板12の内側部位の部分が、扉枠11に保持された孔付き板12の周縁部に対して孔付き板12の板厚方向(Y方向)に変位している。すなわち、孔付き板12は、その板厚方向に弾性的に撓んだ状態で扉枠11及び棒状部材13に保持されている。これにより、工事用扉1の開閉時に孔付き板12に外力が作用しても、孔付き板12が弾性的に撓むように振動することを効果的に抑制又は防止することができる。したがって、工事用扉1の開閉時における静音性の向上をさらに図ることができる。
また、本実施形態の工事用扉1では、孔付き板12の内側部位がボルトナット16によって棒状部材13に保持されている。このため、当該ボルトナット16のボルト161とナット162とを相対的に回転させるだけで、孔付き板12の板厚方向において孔付き板12の内側部位を棒状部材13に容易に近づけることができる。すなわち、孔付き板12を簡単に弾性的に撓ませることができる。
また、孔付き板12の周縁部に対する内側部位の変位量(孔付き板12の撓み量)を簡単に調整することもできる。
また、本実施形態の工事用扉1では、棒状部材13の両端部が弾性変形可能な弾性体14を介して扉枠11に保持されている。このため、弾性体14によって棒状部材13の両端部と扉枠11との密着性を向上させて、棒状部材13が扉枠11に対してがたつくことを抑制又は防止することができる。これにより、扉枠11に対する棒状部材13のがたつきに基づく騒音の発生を抑制することができる。したがって、工事用扉1の開閉時における静音性の向上をさらに図ることができる。
また、本実施形態の工事用扉1では、棒状部材13及びボルトナット16(保持具15)が、扉枠11の厚さ方向において扉枠11の内側(開口部)に配置され、厚さ方向における扉枠11の両端から外側にはみ出さない。このため、扉板部10に棒状部材13やボルトナット16を設けても、工事用扉1を開くために、隣り合う扉板部10がその厚さ方向に重なるように折り畳むことができる。すなわち、棒状部材13やボルトナット16が工事用扉1の開放を阻害することを防止できる。これにより、既存の工事用扉に棒状部材13及びボルトナット16を適用して、当該工事用扉の開閉時における静音性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の工事用扉1は、隣り合う扉板部10を折り畳んだ状態で互いに対向する扉板部10の対向面10a(10b)に設けられた緩衝材30を備えている。このため、工事用扉1を開くために複数の扉板部10を折り畳む際に、隣り合う扉板部10同士が直接衝突することを緩衝材30によって防ぐことができる。これにより、扉板部10同士の衝突に基づく騒音の発生を抑制することができる。したがって、工事用扉1の開閉時における静音性の向上をさらに図ることができる。
また、本実施形態の工事用扉1では、緩衝材30が、扉板部10を折り畳んだ状態でX方向において対向する二つの一対扉2の扉板部10の対向面10aに設けられている(図9参照)。このため、扉板部10を折り畳んだ状態において、扉板部10同士の衝突に基づいて発生する騒音を効果的に抑制又は防止することができる。以下、この点について説明する。
本実施形態の工事用扉1では、二つの一対扉2の間に連結柱3(移動柱3B)が介在している。このため、図9に示すように、複数の扉板部10が折り畳まれた状態では、隣り合う一対扉2同士の間隔が同一の一対扉2を構成する二つの扉板部10同士の間隔よりも大きい。また、折り畳まれた一対扉2(二つの扉板部10)は、連結柱3側に位置する扉板部10の端部を中心に揺動しやすい。これにより、扉板部10を折り畳んだ状態では、一対扉2の上記した揺動に伴って、隣り合う一対扉2同士が衝突しやすく、また、衝突の際に発生する騒音も大きくなりやすい。これに対し、本実施形態のように、緩衝材30が、X方向において対向する二つの一対扉2の扉板部10の対向面10aに設けられていることで、上記した衝突の際に発生する騒音を効果的に抑制又は防止することができる。
また、本実施形態の工事用扉1では、移動柱3B(連結柱3)をガイドレール4に吊り下げるための吊下げ具5が、ガイドレール4においてX方向に転動するローラ51を有する。そして、吊下げ具5のローラ51は、X方向に複数並んでいる。このため、工事用扉1を開閉する際に、移動柱3BがZ方向を軸線として回転する等して、吊下げ具5のローラ51がガイドレール4に対して擦れても、当該擦れに基づいて発生する騒音を抑制することができる。以下、この点について説明する。
例えば、X方向における吊下げ具5のローラ51の数が一つだけの場合には、移動柱3B及びこれに接続された扉板部10の荷重によって一つのローラ51に作用する反力が大きい。すなわち、一つのローラ51が上記荷重によってガイドレール4に押し付けられる力が大きい。このため、ローラ51がガイドレール4に対して擦れた際に生じる騒音が大きくなる。
これに対し、X方向における吊下げ具5のローラ51の数が複数である場合には、一つのローラ51が上記荷重によってガイドレール4に押し付けられる力を小さくすることができる。これにより、ローラ51がガイドレール4に対して擦れた際に生じる騒音を小さくすることができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の工事用扉1は、折り畳み可能に連結された複数の扉板部10によって構成されることに限らず、例えばスライド移動可能な一つ又は複数の扉板部10によって構成されてもよい。
1 工事用扉
2 一対扉
3 連結柱
4 ガイドレール
5 吊下げ具
10 扉板部
10a,10b 対向面
11 扉枠
12 孔付き板
13 棒状部材
14 弾性体
16 ボルトナット
20 蝶番
30 緩衝材
51 ローラ
EV 工事用昇降機
EV1 昇降機本体

Claims (6)

  1. 工事用昇降機において各階に設けられ、昇降機本体側とステージ側とを仕切る工事用扉であって、
    扉枠、及び、周縁部が扉枠に保持された孔付き板を有する扉板部を備え、
    前記扉板部は、前記孔付き板に対してその板厚方向に隣り合わせて配置され、長手方向の両端部が前記扉枠に保持されると共に、前記長手方向の中途部分が前記扉枠の内側に位置する前記孔付き板の内側部位に保持される棒状部材をさらに有し、
    前記孔付き板の内側部位は、ボルトナットによって前記棒状部材の中途部分に保持される工事用扉。
  2. 工事用昇降機において各階に設けられ、昇降機本体側とステージ側とを仕切る工事用扉であって、
    扉枠、及び、周縁部が扉枠に保持された孔付き板を有する扉板部を備え、
    前記扉板部は、前記孔付き板に対してその板厚方向に隣り合わせて配置され、長手方向の両端部が前記扉枠に保持されると共に、前記長手方向の中途部分が前記扉枠の内側に位置する前記孔付き板の内側部位に保持される棒状部材をさらに有し、
    前記棒状部材の両端部は、弾性変形可能な弾性体を介して前記扉枠に保持されている工事用扉。
  3. 前記棒状部材に保持された前記孔付き板の内側部位は、前記扉枠に保持された前記孔付き板の周縁部に対して、前記板厚方向に変位している請求項1または2に記載の工事用扉。
  4. 前記扉板部が、一方向に複数並べられ、
    前記一方向に隣り合う前記扉板部が折り畳み可能に連結され、
    隣り合う前記扉板部を折り畳んだ状態で互いに対向する前記扉板部の対向面に設けられた緩衝材をさらに備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載の工事用扉。
  5. 前記扉板部が、水平方向に沿う一方向に複数並べられ、
    前記一方向に隣り合う二つの前記扉板部が、蝶番によって鉛直方向を回転軸線として折り畳み可能に連結された一対扉を構成し、
    前記一方向に並ぶ複数の前記一対扉の各間、及び、複数の前記一対扉の両端に設けられ、前記扉板部に対して鉛直方向を回転軸線として回転可能に連結された複数の連結柱と、
    水平方向に延び、複数の前記連結柱を前記一方向に移動可能に案内するガイドレールと、
    複数の前記連結柱をそれぞれ前記ガイドレールに吊り下げる複数の吊下げ具と、をさらに備え、
    前記吊下げ具は、前記ガイドレールにおいて前記一方向に転動するローラを有し、
    前記ローラは、前記一方向に複数並んでいる請求項1から請求項のいずれか一項に記載の工事用扉。
  6. 昇降機本体と、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の工事用扉と、を備える工事用昇降機。
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