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JP7797341B2 - 測定器 - Google Patents
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JP7797341B2 - 測定器 - Google Patents

測定器

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Description

本発明は、測定器に関する。
原子力プラント等に設置される圧力伝送装置の回路に関して、例えば、特許文献1の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、「SiC集積回路を搭載するSiC半導体と、前記SiC半導体を設置するプリント基板と、」を備えた耐放射線回路装置について記載されている。
特開2021-28620号公報
SiC半導体を含む回路の問題点として、製造プロセスで製造されるウェハの価格が高く、また、低周波ノイズの偏差(製品間のばらつき)が大きいということが挙げられる。例えば、SiC半導体を含む回路として低周波ノイズの小さいものを選別した場合、製品の歩留まりが低下するため、製造コストの増加を招く。また、前記した選別を特に行わない場合、低周波ノイズの偏差が大きくなり、製品の中に低周波ノイズの大きいものが存在する可能性が高くなるため、品質の低下を招く。
このように、SiC半導体を含む回路では、ノイズの影響の抑制と歩留まりの向上とがトレードオフの関係になっている。SiC半導体を含む回路において、ノイズの影響を抑制しつつ、歩留まりを高めるようにすることが望ましいが、そのような技術については特許文献1には記載されていない。
そこで、本発明は、ノイズの影響を抑制するとともに歩留まりを高めることが可能な測定器を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る測定器は、所定の物理量を測定するセンサ部と、前記センサ部から出力される信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路に電力を供給するリニア電源と、を含み、前記増幅回路は、SiC半導体を用いた第1トランジスタを有する第1アンプを備え、前記リニア電源は、SiC半導体を用いた第2トランジスタを有する第2アンプを備え、前記第1アンプのノイズ特性は、前記第2アンプのノイズ特性よりも優れていることとした。
本発明によれば、ノイズの影響を抑制するとともに歩留まりを高めることが可能な測定器を提供できる。
第1実施形態に係る測定器の構成図である。 第1実施形態に係る測定器が備える第1アンプの回路図である。 第1実施形態に係る測定器が備えるリニア電源の回路図である。 第1実施形態に係る測定器の第1アンプ及び第2アンプのノイズ量に関する説明図である。 第1実施形態に係る測定器の第1アンプや第2アンプに用いられるn型のトランジスタ、及びp型のトランジスタの断面図である。 第1実施形態に係る測定器が備えるn型のトランジスタにおけるノイズ量の度数分布を示す説明図である。 第1実施形態に係る測定器が備えるp型のトランジスタにおけるノイズ量の度数分布を示す説明図である。 第1実施形態に係る測定器におけるSiCの結晶欠陥密度と、交点G1におけるノイズ量と、の関係を示す説明図である。 第1実施形態に係る測定器におけるゲート絶縁膜の上面からの深さと、窒素濃度と、の関係を示す説明図である。 第2実施形態に係る測定器の構成図である。 第3実施形態に係る測定器の構成図である。
≪第1実施形態≫
<測定器の構成>
図1は、第1実施形態に係る測定器100の構成図である。
図1に示す測定器100は、所定の物理量(状態量)を測定する機器である。第1実施形態では、一例として、測定器100が圧力伝送器(圧力センサ)である場合について説明するが、測定器100の種類はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、測定器100は、センサ部10と、増幅回路20と、リニア電源30と、を備えている。センサ部10は、圧力等の所定の物理量を測定するものである。図1の例では、センサ部10は、抵抗素子R1,R2,R3と、ひずみゲージR4と、を含んで構成されている。ひずみゲージR4は、外部からの圧力に伴うひずみ量を所定の電気信号として出力する素子である。例えば、ダイヤフラム(図示せず)に接続されたチューブ(図示せず)内の液圧に応じて、ひずみゲージR4に所定の圧力が作用するようにしてもよい。
図1に示すように、抵抗素子R1,R2,R3及びひずみゲージR4は、ブリッジ回路(ホイートストンブリッジ)を構成するように接続されている。そして、ブリッジ回路の出力電圧が、配線K1,K2を介して、増幅回路20の入力側に印加されるようになっている。増幅回路20に印加された電圧は、この増幅回路20で所定に増幅され、増幅後の電圧が出力端子T3を介して出力される。なお、図1では図示を省略しているが、出力端子T3から出力された信号(圧力の値を示す電圧)がA/D変換器でデジタル信号に変換され、さらに、表示用のIC(Integrated Circuit)に入力されるようになっている。また、図1に示すセンサ部10の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
増幅回路20は、センサ部10から配線K1,K2を介して出力される信号(電圧)を増幅する回路である。図1に示すように、増幅回路20は、第1アンプ21を備えている。第1アンプ21は、反転入力端子T1と非反転入力端子T2との間に印加される電圧を増幅する回路である。図1の例では、第1アンプ21の反転入力端子T1に配線K1が接続され、非反転入力端子T2に配線K2が接続されている。第1アンプ21の出力側は、配線K3を介して、出力端子T3に接続されている。また、第1アンプ21の高電圧側の電源線K4は、リニア電源30に接続されている。第1アンプ21の低電圧側の電源線K5は、接地されている。なお、第1アンプ21の回路構成については後記する。
リニア電源30は、増幅回路20に電力を供給する電源であり、電源線K4を介して第1アンプ21に接続されている。なお、「リニア電源」とは、スイッチング素子によるスイッチング動作が特に行われない電源である。このように、リニア電源30はスイッチング動作を行う必要が特にないため、放射線の環境下でも故障しにくいという利点がある。図1に示すように、リニア電源30は、第2アンプ31と、トランジスタ32と、を備えている。なお、リニア電源30の回路構成については後記する。
図2は、測定器が備える第1アンプ21の回路図である。
図2に示すように、第1アンプ21は、差動回路211と、電流制御回路212と、出力段213と、を備えている。差動回路211、電流制御回路212、及び出力段213は、それぞれ、高電圧側の電源ラインL1に接続されるとともに、低電圧側の電源ラインL2に接続されている。電源ラインL1,L2の間には、リニア電源30(図1参照)から電圧が印加される。
第1アンプ21は、SiC半導体を用いたトランジスタM1~M8(第1トランジスタ)を備えている。図2の例では、トランジスタM1,M2,M5~M7がnチャネル型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であり、残りのトランジスタM3,M4,M8はpチャネル型のMOSFETである。以下では、「nチャネル型」を単に「n型」といい、また、「pチャネル型」を単に「p型」という。
なお、一般に半導体素子は放射線(特にγ線)の影響を受けやすいが、ワイドバンドギャップ半導体の一つであるSiC半導体は、耐放射線性に優れているという特長を有している。そこで、第1実施形態では、第1アンプ21のトランジスタM1~M8として、SiC半導体を用いることで、第1アンプ21の耐放射線性を高めるようにしている。なお、それぞれのトランジスタM1~M8は、飽和領域で動作する。
図2に示す差動回路211は、反転入力端子T1と非反転入力端子T2との間の差電圧を増幅する回路であり、トランジスタM1~M4を含んで構成されている。電流制御回路212は、トランジスタM5等のアイドリング電流Iを制御するための回路であり、抵抗素子R5と、トランジスタM5~M7と、を含んで構成されている。出力段213は、差動回路211によって増幅された電圧を出力するための回路であり、トランジスタM8と、コンデンサC1と、を含んで構成されている。
図2に示すように、高電圧側の電源ラインL1から、p型のトランジスタM3、n型のトランジスタM1、及びn型のトランジスタM6を順次に介して、低電圧側の電源ラインL2に接続されている。同様に、高電圧側の電源ラインL1から、p型のトランジスタM4、n型のトランジスタM2、及びn型のトランジスタM6を順次に介して、低電圧側の電源ラインL2に接続されている。
n型のトランジスタM1のゲートは、反転入力端子T1に接続されている。また、n型のトランジスタM2のゲートは、非反転入力端子T2に接続されている。p型のトランジスタM3,M4のゲートは、配線を介して互いに接続されている。n型のトランジスタM5~M7は、それぞれのゲートが互いに接続され、カレントミラー回路を構成している。したがって、電流制御回路212では、トランジスタM5のアイドリング電流Iに等しい大きさの電流、もしくはトランジスタM5のゲート幅の比に応じた電流がトランジスタM6,M7にも流れる。
カレントミラー回路を構成要素であるn型のトランジスタM5は、抵抗素子R5を介して、高電圧側の電源ラインL1に接続されている。また、カレントミラー回路の構成要素であるn型のトランジスタM7は、p型のトランジスタM8を介して、高電圧側の電源ラインL1に接続されている。トランジスタM8のゲートは、トランジスタM2,M4の間に接続されるとともに、コンデンサC1を介して、出力端子T3に接続されている。そして、反転入力端子T1と非反転入力端子T2との間の電圧が所定に増幅され、増幅後の電圧が出力端子T3を介して出力されるようになっている。なお、図2に示す第1アンプ21の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
図3は、測定器が備えるリニア電源30の回路図である。
リニア電源30は、前記したように、第1アンプ21(図1参照)に電力を供給する電源である。図3に示すように、リニア電源30は、ツェナーダイオードZ1と、抵抗素子R6と、第2アンプ31と、トランジスタ32,33と、を備えている。ツェナーダイオードZ1は、所定のツェナー電圧(逆方向電圧)が印加された場合、電流の変化に関わらず両端の電圧が略一定になる素子である。
ツェナーダイオードZ1のアノードは、低電圧側の電源ラインL4に接続されている。また、ツェナーダイオードZ1のカソードは、第2アンプ31の非反転入力端子T5に接続されるとともに、抵抗素子R6を介して、高電圧側の電源ラインL3に接続されている。このようなツェナーダイオードZ1を用いることで、入力電圧Vinが変動した場合でも、第2アンプ31の非反転入力端子T5の電位が略一定に保たれる。
第2アンプ31は、反転入力端子T4と非反転入力端子T5との間に印加される電圧を増幅する回路であり、SiC半導体を用いた第2トランジスタ(図示せず)を有している。なお、第2アンプ31の構成は、増幅回路20(図1参照)の第1アンプ21(図2参照)と同様であってもよいし、また、第1アンプ21とは異なる構成であってもよい。第1実施形態では、第2アンプ31の回路構成が、第1アンプ21(図2参照)と同様である場合について説明する。なお、図2が第2アンプ31の回路構成であるとみなした場合、図2に示すトランジスタM1~M8が「第2トランジスタ」に相当する。
図3に示すように、第2アンプ31の非反転入力端子T5は、配線K6を介して、ツェナーダイオードZ1と抵抗素子R6との間に接続されている。また、第2アンプ31の反転入力端子T4は、配線K7を介して、高電圧側の電源ラインL3におけるトランジスタ33のコレクタ側に接続されている。第2アンプ31の出力側は、配線K8を介して、トランジスタ32のベースに接続されている。
トランジスタ32,33は、第2アンプ31の出力に応じて、電流を増幅するバイポーラトランジスタである。トランジスタ32のベースは、第2アンプ31の出力側に接続され、エミッタは低電圧側の電源ラインL4に接続され、コレクタは他方のトランジスタ33のベースに接続されている。
他方のトランジスタ33のエミッタは、高電圧側の電源ラインL3の入力側に接続されている。また、トランジスタ33のコレクタは、高電圧側の電源ラインL3の出力側に接続されるとともに、配線K7を介して、第2アンプ31の反転入力端子T4に接続されている。これらのトランジスタ32,33は、それぞれ、飽和領域で動作する。そして、リニア電源30から略一定の出力電圧VOUTが出力されるようになっている。なお、図3に示すリニア電源30の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
図4は、第1アンプ及び第2アンプのノイズ量に関する説明図である(適宜、図1も参照)。
なお、図4の横軸は、第1アンプ21や第2アンプ31に直流電圧を印加した場合のノイズの周波数である。図4の縦軸は、第1アンプ21や第2アンプ31におけるノイズ量である。なお、縦軸におけるSid[a.u.]は、ノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化したことを意味している。図4に示すように、同一の周波数(ノイズの周波数)で比較すると、第1アンプ21のノイズ量が、第2アンプ31のノイズ量よりも小さい値になっている。つまり、第1アンプ21のノイズ特性は、第2アンプ31のノイズ特性よりも優れている。
図4の例では、第1アンプ21や第2アンプ31に直流電圧を印加した場合のノイズの周波数が1.00×10[Hz]~1.00×10[Hz]の範囲内において、第1アンプ21のノイズ量が第2アンプ31のノイズ量よりも小さくなっている。なお、ノイズの周波数の全範囲において、第1アンプ21のノイズ量が第2アンプ31のノイズ量よりも小さくなっている必要は特にない。例えば、第1アンプ21や第2アンプ31の使用時に生じやすい所定のノイズ周波数の範囲内で、第1アンプ21のノイズ量が第2アンプ31のノイズ量よりも小さくなるようにしてもよい。このような場合でも、第1アンプ21のノイズ特性が、第2アンプ31のノイズ特性よりも優れているという事項に含まれる。
前記したように、第1アンプ21や第2アンプ31の各トランジスタに用いられるSiC半導体は、耐放射線性に優れている。しかしながら、これまでの技術では、SiC半導体に特有の結晶欠陥に起因して検査段階で不合格になるアンプの割合が比較的高く、製品の歩留まりの低下や製造コストの増加を招いていた。なお、測定器100の低ノイズ化には、検査段階で低周波ノイズの小さいアンプを選別することが有効であるが、製品の歩留まりの更なる低下や製造コストの増加を招く。そこで、第1実施形態では、検査段階でアンプのノイズ量を測定し、低ノイズのアンプと、高ノイズのアンプと、にクラス分けするようにしている。
前記したように、第1アンプ21及び第2アンプ31として、回路構成が共通のものを用いることができる。したがって、1種類のアンプを低ノイズ・高ノイズにクラス分けした上で、センサ部10(図1参照)からの信号を処理する第1アンプ21(図1参照)には、低ノイズのアンプを用いるようにする。また、ノイズの影響を受けにくいリニア電源30(図1参照)の第2アンプ31(図1参照)には、高ノイズのアンプを用いるようにする。これによって、例えば、高ノイズを理由として検査段階で不合格になるアンプの数を低減できるため、アンプの単価を抑えることができる。また、ノイズの影響が大きい増幅回路20(図1参照)の第1アンプ21(図1参照)として低ノイズのアンプを用いることで、ノイズを抑制できる。
図5は、第1アンプや第2アンプに用いられるn型のトランジスタ40n、及びp型のトランジスタ40pの断面図である。
図5に示すn型のトランジスタ40nは、例えば、前記したトランジスタM1,M2,M5~M7(図2参照)である。図5に示すp型のトランジスタ40pは、例えば、前記したトランジスタM3,M4,M8(図2参照)である。なお、第2アンプ31(図3参照)は、第1アンプ21(図2参照)と同様の回路構成であってもよいため、トランジスタM1~M8が用いられる。図5では、n型のトランジスタ40nとp型のトランジスタ40pとが一体である場合を示しているが、これらが一体である必要は特にない。
図5に示すn型のトランジスタ40nでは、SiC(炭化ケイ素)のような化合物半導体からなるn型の半導体基板41の上に、n型のエピタキシャル層42(半導体層)が形成されている。エピタキシャル層42は、半導体基板41と同様に、SiC(炭化ケイ素)のような化合物半導体で形成されている。エピタキシャル層42の不純物濃度は、半導体基板41の不純物濃度よりも低くなっている。半導体基板41の下には、金属層43が形成されている。
n型のトランジスタ40nにおいて、n型のエピタキシャル層42の上には、p型のウェル領域44が形成されている。p型のウェル領域44には、半導体基板41よりも不純物濃度が高いn型の高濃度不純物領域45a,45bが形成されている。高濃度不純物領域45a,45bのうちの一方は、トランジスタ40nのソースであり、他方はトランジスタ40nのドレインである。これらの高濃度不純物領域45a,45bの間には、前記したp型のウェル領域44が存在している。n型の高濃度不純物領域45aには、配線46aが接続されている。同様に、他方の高濃度不純物領域45bには、配線46bが接続されている。
n型の高濃度不純物領域45a,45bやp型のウェル領域44の上には、ゲート絶縁膜47が形成されている。このようなゲート絶縁膜47として、例えば、酸化シリコン膜が用いられる。ゲート絶縁膜47は、n型の高濃度不純物領域45a,45bを含む領域において上側に突出しており、この突出している部分の下にフィールド酸化膜48が設けられている。このようなフィールド酸化膜48として、例えば、酸化シリコン膜が用いられる。ゲート絶縁膜47の上には、ゲート電極49が形成されている。このようなゲート電極49として、例えば、n型の不純物が注入された多結晶シリコン膜が用いられる。ゲート電極49の下側において、高濃度不純物領域45a,45bの間のウェル領域44は、チャネル領域として機能する。
また、ゲート絶縁膜47やゲート電極49を上から覆うように、層間絶縁膜50が形成されている。このような層間絶縁膜50として、例えば、酸化シリコン膜が用いられる。前記した配線46aは、層間絶縁膜50、ゲート絶縁膜47、及びフィールド酸化膜48を順次に貫通して、高濃度不純物領域45aに接続されている(他方の配線46bも同様)。
図5に示すp型のトランジスタ40pの構成は、ウェル領域44が特に設けられていない点と、高濃度不純物領域45c,45dにp型の不純物が注入されている点以外は、n型のトランジスタ40nと同様である。つまり、p型のトランジスタ40pでは、n型のエピタキシャル層42の上にp型の高濃度不純物領域45c,45dが形成されている。
図6Aは、n型のトランジスタにおけるノイズ量の度数分布を示す説明図である。
図6Aの横軸は、ノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した場合の値である。図6Aの縦軸は、百分率で示した累積度数である。なお、図6Aの測定条件として、n型のトランジスタ40n(図5参照)のドレイン-ソース間に3[V]の一定電圧を印加するとともに、ドレイン電流が0.1[mA]になるようにゲート-ソース間に所定の電圧を印加し、ドレイン電流の変動(ノイズ)をスペクトルアナライザ(図示せず)で測定した。なお、後記する図6Bや図7の測定条件も同である。
図6Aに示すように、n型のトランジスタ40nでは、ノイズ量が約1.00×10-11[/Hz]になっており、また、ノイズ量の大きさに基づく度数分布の各点が直線N1(正の傾きが急な直線)に沿うように分布している。したがって、n型のトランジスタ40nの製品については、そのノイズ量を約1.00×10-11[/Hz]とみなして取り扱うことができる。
図6Bは、p型のトランジスタにおけるノイズ量の度数分布を示す説明図である。
図6Bの横軸は、ノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した場合の値である。図6Bの縦軸は、百分率で示した累積度数である。図6Bに示すように、p型のトランジスタ40pでは、ノイズ量が約1.00×10-11[/Hz]までの各点が直線N2(正の傾きが急な直線)に沿うように分布している。しかしながら、ノイズ量が約1.00×10-11[/Hz]を超えると、度数分布が直線N2に沿わなくなり、ノイズ量のばらつきが大きくなる。
図7は、SiCの結晶欠陥密度と、交点G1におけるノイズ量と、の関係を示す説明図である。
なお、図7の横軸は、p型のトランジスタ40p(図5参照)において、SiCで形成されたエピタキシャル層42(図5参照)の結晶欠陥密度である。また、図7の縦軸は、図6Bに示す交点G1におけるノイズ量である。つまり、p型のトランジスタ40p(図5参照)のノイズ量に基づく度数分布(図6B参照)が、所定の直線N2に沿わなくなってばらつき始める際のノイズ量が、交点G1(図6B参照)におけるノイズ量である。図7の縦軸の数値に含まれる「E-11」は10-11を意味し、また、「E-12」は10-12を意味している。
ちなみに、図6Bの度数分布は、SiCで形成されたエピタキシャル層42(図5参照)の結晶欠陥密度が約100[cm-2](図7の点H1に対応)のトランジスタ40pを対象としたものである。そして、エピタキシャル層42(図5参照)の結晶欠陥密度が異なるさまざまなトランジスタ40pを対象としてデータをプロットしたものが、図7である。なお、図7では、結晶欠陥密度が約100[cm-2]の場合の点H1と、結晶欠陥密度が約570[cm-2]の場合の点H2と、の2つをプロットしているが、実際には、直線N4に沿うように多数の点がプロットされる。
例えば、結晶欠陥密度が約100[cm-2]の場合において、ノイズ量が約1.00×10-11(図7の点H1、図6Bの交点G1のノイズ量を参照)以下の範囲では、ノイズ量に基づく度数分布がほとんどばらつかず、所定の直線N2(図6B参照)に沿うように分布する。同様に、結晶欠陥密度が約570[cm-2]の場合において、ノイズ量が約1.08×10-11(図7の点H2を参照)以下の範囲では、ノイズ量に基づく度数分布が所定の直線(図示せず)に沿うように分布する。
図7に示すように、SiCで形成されたエピタキシャル層42(図5参照)の結晶欠陥密度がゼロになるときの直線N4の値(切片)が、9.80×10-12[/Hz]になっている。したがって、第1アンプ21(図1参照)よりもノイズ量の大きい第2アンプ31(図1参照)の「第2トランジスタ」のノイズ特性として、次のものを用いることが好ましい。すなわち、「第2トランジスタ」のノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した値が、9.80×10-12[/Hz]よりも大きいことが好ましい。
これによって、SiCの結晶欠陥密度の大きさに関わらず、第1アンプ21のp型のトランジスタ40pにおけるノイズ量のばらつきを抑制できる。その結果、トランジスタ40pのノイズ量を一定であるとみなして、システム全体のノイズ量を低く取り扱うことが可能になる。また、ノイズ量のばらつき自体を抑えるために、次に説明する方法を用いることも可能である。
図8は、ゲート絶縁膜の上面からの深さと、窒素濃度と、の関係を示す説明図である(適宜、図5も参照)。
なお、図8の横軸は、ゲート絶縁膜47の上面からの深さであり、縦軸は、窒素濃度である。また、図8における「p-well or エピタキシャル層」という記載に関して、「p-well」は、n型のトランジスタ40n(n型MOSFET)に対応している。すなわち、図8では、n型のトランジスタ40nのウェル領域44(p-well)とゲート絶縁膜47との間の界面の深さが値D1になっている。また、図8における「エピタキシャル層」は、p型のトランジスタ40p(p型MOSFET)に対応している。すなわち、図8では、p型のトランジスタ40pのエピタキシャル層42とゲート絶縁膜47との間の界面の深さが値D1になっている。
図8に示すように、n型のトランジスタ40n(n型MOSFET)では、ゲート絶縁膜47とウェル領域44との間の界面(深さの値D1)に近いほど、窒素濃度が高くなっている。また、p型のトランジスタ40n(p型MOSFET)では、ゲート絶縁膜47とエピタキシャル層42との間の界面(深さの値D1)に近いほど、窒素濃度が高くなっている。
SiC半導体を用いたn型のトランジスタ40nでは、通常、ゲート絶縁膜47とウェル領域44との間の界面に酸窒化処理(NOアニール)が施される。また、SiC半導体を用いたp型のトランジスタ40pの場合も同様である。しかしながら、p型のトランジスタ40pでは、ゲート絶縁膜47とエピタキシャル層42との間の界面に存在する窒素に起因して、界面付近の欠陥にキャリアがトラップされるやすくなるため、ノイズの偏差(製品ごとのばらつき)が大きくなると推測される。図6Bの例では、ノイズ量が約1.00×10-11[/Hz]を超える領域でノイズ量に基づく度数分布がばらついている。
そこで、発明者らは、p型のトランジスタ40p(p型MOSFET)におけるゲート絶縁膜47とエピタキシャル層42との間の界面の窒素濃度を、n型のトランジスタ40n(n型MOSFET)におけるゲート絶縁膜47とウェル領域44との間の界面の窒素濃度よりも低くすることで、ノイズのばらつきを低減できることを見いだした。
図8に示すように、p型のトランジスタ40pのゲート絶縁膜47の界面付近では、n型のトランジスタ40nよりも窒素濃度が低くなっている。これによって、窒素に起因すると推測されるノイズのばらつきを低減できる。なお、前記した界面の窒素濃度の大小関係に関しては、第1アンプ21の各トランジスタM1~M8(図2参照)の他、第2アンプ31の各トランジスタについても同様のことがいえる。
また、p型のトランジスタ40pのゲート容量が、n型のトランジスタ40nのゲート容量よりも大きいことが好ましい。例えば、第1アンプ21(図2参照)のトランジスタM1~M4(第1トランジスタ)のうち、p型のトランジスタM3,M4(p型MOSFET)のゲート容量が、n型のトランジスタM1,M2(n型MOSFET)のゲート容量よりも大きくなるようにするとよい。
また、残りのトランジスタM5~M7も含めて、p型のトランジスタM3,M4,M8のゲート容量が、n型のトランジスタM1,M2,M5~M7のゲート容量のいずれよりも大きくなるようにしてもよい。このように、p型のトランジスタM3,M4,M8のゲート容量を大きくすることでノイズが吸収されやすくなる。なお、前記したゲート容量の大小関係に関しては、第1アンプ21(図1参照)の他、第2アンプ31(図1参照)についても同様のことがいえる。
また、第1アンプ21(図2参照)のp型のトランジスタM3,M4,M8(p型MOSFET)におけるゲート絶縁膜47とエピタキシャル層42との間の界面の窒素濃度(1cm当たりの窒素分子の数)は、1010[cm-2]以上であって、1014[cm-2]以下であることが好ましい。このように、前記した界面の窒素濃度を抑えることで、界面の欠陥が低減されるため、界面付近でのキャリアのトラップが生じにくくなる。その結果、第1アンプ21のノイズが抑制される。なお、第2アンプ31(図3参照)のp型の各トランジスタについても同様のことがいえる。
<効果>
第1実施形態では、センサ部10からの信号を処理する第1アンプ21として、リニア電源30に用いられる第2アンプ31よりもノイズ特性の優れたものを用いるようにしている。これによって、測定器100におけるノイズの影響を抑制できる。また、これまでは検査段階において不合格とされていたような高ノイズの(つまり、ノイズ特性がそれほど良くない)アンプをリニア電源30の第2アンプ31として用いることができる。したがって、歩留まりを向上させ、第1アンプ21や第2アンプ31の単価を低くすることができる。その結果、測定器100の製造コストを削減できる。このように、第1実施形態によれば、測定器100におけるノイズの影響の抑制と、歩留まりの向上と、を両立させることができる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、測定器100A(図9参照)がセンサ部10Aとして、圧力センサ10a(図9参照)及び温度センサ10b(図9参照)を備える点が、第1実施形態とは異なっている。また、第2実施形態は、圧力センサ10aに第1アンプ21a(図9参照)が接続され、また、温度センサ10bに別の第1アンプ21b(図9参照)が接続される点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図9は、第2実施形態に係る測定器100Aの構成図である。
図9に示すように、測定器100Aは、センサ部10Aと、増幅回路20Aと、リニア電源30と、を備えている。センサ部10Aは、圧力センサ10aと、温度センサ10b(別のセンサ)と、を含んで構成されている。圧力センサ10aは、圧力(所定の物理量)を検出するセンサである。圧力センサ10aの構成は、第1実施形態で説明したセンサ部10(図1参照)と同様であるから、説明を省略する。温度センサ10bは、温度(所定の物理量)を検出するセンサである。このような温度センサ10bの構成については周知であるから、詳細な説明を省略する。
図9に示すように、増幅回路20Aは、第1アンプ21a,21bを含んで構成されている。第1アンプ21aは、圧力センサ10aから出力される信号を増幅するものであり、配線K11を介して圧力センサ10aに接続されている。なお、図9では簡略化して、圧力センサ10aと第1アンプ21aとを接続する配線K11として1本の配線を示しているが、実際には、圧力センサ10aと第1アンプ21aとが2本の配線を介して接続されている(温度センサ10bについても同様)。そして、第1アンプ21aの出力端子T6を介して、所定の信号が出力されるようになっている。
第1アンプ21b(別の第1アンプ)は、温度センサ10bから出力される信号を増幅するものであり、配線K12を介して温度センサ10bに接続されている。そして、第1アンプ21bの出力端子T7を介して、所定の信号が出力されるようになっている。
図9に示すように、第1アンプ21aは、高電圧側の電源線K13を介してリニア電源30に接続されるとともに、低電圧側の電源線K14を介して接地されている。他方の第1アンプ21も同様に、高電圧側の電源線K15及び電源線K13(一部)を順次に介してリニア電源30に接続されるとともに、低電圧側の電源線K16を介して接地されている。このように、第1アンプ21a,21bに共通のリニア電源30から電力を供給することで、構成の簡素化が図られる他、測定器100Aの製造コストを削減できる。
例えば、原子力プラントや放射線利用設備では、圧力センサ10aの方が温度センサ10bよりも高い検出精度が求められることが多い。このような場合には、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aのノイズ特性が、温度センサ10b(別のセンサ)に接続される第1アンプ21b(別の第1アンプ)のノイズ特性よりも優れるようにするとよい。例えば、検査段階でアンプのノイズ量を測定し、低ノイズ・中ノイズ・高ノイズの3段階にクラス分けするようにしてもよい。そして、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aには低ノイズのアンプを用い、温度センサ10bに接続される第1アンプ21bには中ノイズのアンプを用い、また、リニア電源30の第2アンプ31には高ノイズのアンプを用いるようにしてもよい。これによって、ノイズの影響を抑制しつつ、測定器100Aの製造コストを削減できる。
<効果>
第2実施形態によれば、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aと、温度センサ10bに接続される第1アンプ21bと、に電力を供給する電源として、共通のリニア電源30を用いるようにしている。これによって、測定器100Aの回路構成を簡素化できるとともに、製造コストを削減できる。また、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aは、温度センサ10bに接続される第1アンプ21bよりもノイズ特性が優れている。これによって、例えば、原子力プラントにおいて冷却水の圧力を高精度で検出しつつ、温度も許容範囲内の精度で検出できる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、増幅回路20B(図10参照)が2つの第1アンプ21c,21d(図10参照)を備える点が、第1実施形態とは異なっている。また、第3実施形態は、2つの第1アンプ21c,21d(図10参照)の高電圧側にリニア電源30(図10参照)が接続されている他、低電圧側に別のリニア電源30B(図10参照)が接続される点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図10は、第3実施形態に係る測定器100Bの構成図である。
図10に示すように、測定器100Bは、センサ部10と、増幅回路20Bと、リニア電源30,30Bと、を備えている。増幅回路20Bは、センサ部10からの信号を増幅する回路であり、第1アンプ21c,21dを含んで構成されている。一方の第1アンプ21cは、配線K1,K2を介して、センサ部10に接続されている。他方の第1アンプ21dは、配線K21を介して、一方の第1アンプ21cに接続されている。そして、第1アンプ21dの出力端子T8を介して、所定の信号が出力されるようになっている。
リニア電源30,30Bは、増幅回路20Bの第1アンプ21c,21dに電力を供給する電源である。図10に示すように、リニア電源30(高電圧側リニア電源)は、高電圧側の電源線K22を介して第1アンプ21cに接続されるとともに、高電圧側の電源線K23を介して別の第1アンプ21dに接続されている。他方のリニア電源30B(低電圧側リニア電源)は、低電圧側の電源線K24を介して第1アンプ21cに接続されるとともに、低電圧側の電源線K25を介して別の第1アンプ21dに接続されている。なお、リニア電源30Bは、他方のリニア電源30と同様の構成であってもよいし、また、異なる構成であってもよい。
第1アンプ21c,21dのうち少なくとも一つのノイズ特性は、リニア電源30(高電圧側リニア電源)の第2アンプ31のノイズ特性、及び、リニア電源30B(低電圧側リニア電源)の第2アンプ31Bのノイズ特性のいずれよりも優れていることが好ましい。これによって、ノイズの影響を抑制しつつ、各アンプの歩留まりを高めることができる。
<効果>
第3実施形態によれば、複数の第1アンプ21c,21dを設けることで、所定の仕様に適合した増幅回路20Bを設計できる。また、第1アンプ21c,21dの少なくとも一つのノイズ特性が、高電圧側のリニア電源30の第2アンプ31、及び、低電圧側のリニア電源30Bの第2アンプ31Bのノイズ特性のいずれよりも優れるようにしている。これによって、ノイズの影響を抑制しつつ、各アンプの歩留まりを高めることができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る測定器100等について各実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態では、リニア電源30が図3の構成を備える場合について説明したが、これに限らない。すなわち、リニア電源30において、鉄芯とコイルを含むACトランス(図示せず)を用いて、電圧の昇圧又は降圧を行うようにしてもよい。なお、第2実施形態や第3実施形態についても同様のことがいえる。
また、第2実施形態では、センサ部10A(図9参照)が圧力センサ10aと温度センサ10bとを備える場合について説明したが、センサ部10Aにおけるセンサの数や種類は、適宜に変更可能である。センサが検出する物理量の例として、圧力や温度の他、質量、流量、照度、光度、音量、粘度、電流、電圧が挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、センサ部10A(図9参照)が、圧力センサ10aを備えるとともに、圧力とは異なる種類の物理量を測定する別のセンサを備える構成において、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aのノイズ特性は、別のセンサに接続される別の第1アンプのノイズ特性よりも優れていることが好ましい。これによって、原子力プラント等において圧力を高精度で測定できるともに、他の物理量も許容範囲内の精度で測定できる。
また、第3実施形態では、増幅回路20B(図10参照)が2つの第1アンプ21c,21dを備える他、リニア電源30,30B(図10参照)がそれぞれ第2アンプを1つずつ備える構成について説明したが、これに限らない。例えば、増幅回路が複数の第1アンプを備え、さらに、リニア電源が複数の第2アンプを備えるようにしてもよい。このような構成において、複数の第1アンプの少なくとも一つのノイズ特性が、複数の第2アンプのノイズ特性のいずれよりも優れていることが好ましい。このような構成でも、ノイズの影響を抑制しつつ、製品の歩留まりを高めることができる。また、複数の第1アンプのそれぞれのノイズ特性が、複数の第2アンプのノイズ特性のいずれよりも優れているようにしてもよい。このような構成によって、ノイズの影響をさらに低減できる。
また、リニア電源が複数の第2アンプを備える構成において、複数の第2アンプの少なくとも一つが有する第2トランジスタのノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した値が、9.80×10-12[/Hz]よりも大きくなるようにするとよい。これによって、SiCで形成されたエピタキシャル層42(図5参照)における結晶欠陥密度の大きさに関わらず、ノイズのばらつきを抑制できる。
また、各実施形態では、トランジスタM1~M8(図2参照)がMOSFETである場合について説明したが、他の種類のトランジスタにも適用することが可能である。
また、各実施形態では、第1アンプ21や第2アンプ31の種類がトランス・インピーダンス・アンプである場合について説明したが、オペアンプといった他の種類のアンプにも適用できる。
また、各実施形態では、第1アンプ21(図2参照)が備えるトランジスタM1~M8のそれぞれにSiC半導体が用いられ、また、第2アンプ31(図3参照)が備えるトランジスタ(図示せず)のそれぞれにSiC半導体が用いられる場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1アンプ21が備える複数のトランジスタの中にSiC半導体を含まないものが混在していてもよい。また、第2アンプ31が備える複数のトランジスタの中にSiC半導体を含まないものが混在していてもよい。
また、各実施形態は、適宜に組み合わせることが可能である。例えば、第2実施形態(図9参照)と第3実施形態(図10参照)とを組み合わせ、センサ部10Aが圧力センサ10a及び温度センサ10bを備える構成において(第2実施形態)、各センサの信号を増幅する増幅回路が複数の第1アンプを備えるようにしてもよい(第3実施形態)。
また、各実施形態では、測定器100(図1参照)が原子力プラントや放射線利用設備で用いられる場合について説明したが、これに限らない。例えば、石油精製プラントや化学プラントといったさまざまなプラントの他、研究施設等でも測定器100を用いることができる。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100,100A,100B 測定器
10,10A センサ部
10a 圧力センサ
10b 温度センサ(別のセンサ)
20,20A,20B 増幅回路
21,21a,21c,21d 第1アンプ
21b 第1アンプ(別の第1アンプ)
30 リニア電源(高電圧側リニア電源)
30B リニア電源(低電圧側リニア電源)
31 第2アンプ
41 半導体基板
42 エピタキシャル層
43 金属層
44 ウェル領域
45a,45b,45c,45d 高濃度不純物領域
46a,46b 配線
47 ゲート絶縁膜
48 フィールド酸化膜
49 ゲート電極
50 層間絶縁膜
K22,K23 電源線(高電圧側の電源線)
K24,K25 電源線(低電圧側の電源線)
M1,M2,M5,M6,M7 トランジスタ(第1トランジスタ、第2トランジスタ、n型MOSFET)
M3,M4,M8 トランジスタ(第1トランジスタ、第2トランジスタ、p型MOSFET)

Claims (9)

  1. 所定の物理量を測定するセンサ部と、
    前記センサ部から出力される信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路に電力を供給するリニア電源と、を含み、
    前記増幅回路は、SiC半導体を用いた第1トランジスタを有する第1アンプを備え、
    前記リニア電源は、SiC半導体を用いた第2トランジスタを有する第2アンプを備え、
    前記第1アンプのノイズ特性は、前記第2アンプのノイズ特性よりも優れている、測定器。
  2. 前記増幅回路は、複数の前記第1アンプを備え、
    前記リニア電源は、複数の前記第2アンプを備え、
    複数の前記第1アンプの少なくとも一つのノイズ特性は、複数の前記第2アンプのノイズ特性のいずれよりも優れていること
    を特徴とする請求項1に記載の測定器。
  3. 前記第2トランジスタのノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した値が、9.80×10-12[/Hz]よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1に記載の測定器。
  4. 前記リニア電源は、複数の前記第2アンプを備え、
    複数の前記第2アンプの少なくとも一つが有する前記第2トランジスタのノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した値が、9.80×10-12[/Hz]よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1に記載の測定器。
  5. 前記第1アンプには、前記第1トランジスタとして、n型MOSFETが含まれるとともに、p型MOSFETも含まれ、
    前記p型MOSFETのゲート容量は、前記n型MOSFETのゲート容量よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1に記載の測定器。
  6. 前記第1アンプには、前記第1トランジスタとして、n型MOSFETが含まれるとともに、p型MOSFETも含まれ、
    前記p型MOSFETにおけるゲート絶縁膜とエピタキシャル層との間の界面の窒素濃度は、前記n型MOSFETにおけるゲート絶縁膜とウェル領域との間の界面の窒素濃度よりも低いこと
    を特徴とする請求項1に記載の測定器。
  7. 前記p型MOSFETにおける前記ゲート絶縁膜と前記エピタキシャル層との間の界面の窒素濃度は、1010[cm-2]以上であって、1014[cm-2]以下であること
    を特徴とする請求項6に記載の測定器。
  8. 前記センサ部は、圧力センサを備えるとともに、圧力とは異なる種類の物理量を測定する別のセンサを備え、
    前記圧力センサに接続される前記第1アンプのノイズ特性は、前記別のセンサに接続される別の前記第1アンプのノイズ特性よりも優れていること
    を特徴とする請求項1に記載の測定器。
  9. 前記リニア電源は、高電圧側の電源線を介して前記第1アンプに接続される高電圧側リニア電源と、低電圧側の電源線を介して前記第1アンプに接続される低電圧側リニア電源と、を備え、
    前記第1アンプのノイズ特性は、前記高電圧側リニア電源の前記第2アンプのノイズ特性、及び、前記低電圧側リニア電源の前記第2アンプのノイズ特性のいずれよりも優れていること
    を特徴とする請求項1に記載の測定器。
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