JP7797341B2 - 測定器 - Google Patents
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Description
<測定器の構成>
図1は、第1実施形態に係る測定器100の構成図である。
図1に示す測定器100は、所定の物理量(状態量)を測定する機器である。第1実施形態では、一例として、測定器100が圧力伝送器(圧力センサ)である場合について説明するが、測定器100の種類はこれに限定されるものではない。
図2に示すように、第1アンプ21は、差動回路211と、電流制御回路212と、出力段213と、を備えている。差動回路211、電流制御回路212、及び出力段213は、それぞれ、高電圧側の電源ラインL1に接続されるとともに、低電圧側の電源ラインL2に接続されている。電源ラインL1,L2の間には、リニア電源30(図1参照)から電圧が印加される。
リニア電源30は、前記したように、第1アンプ21(図1参照)に電力を供給する電源である。図3に示すように、リニア電源30は、ツェナーダイオードZ1と、抵抗素子R6と、第2アンプ31と、トランジスタ32,33と、を備えている。ツェナーダイオードZ1は、所定のツェナー電圧(逆方向電圧)が印加された場合、電流の変化に関わらず両端の電圧が略一定になる素子である。
なお、図4の横軸は、第1アンプ21や第2アンプ31に直流電圧を印加した場合のノイズの周波数である。図4の縦軸は、第1アンプ21や第2アンプ31におけるノイズ量である。なお、縦軸におけるSid[a.u.]は、ノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化したことを意味している。図4に示すように、同一の周波数(ノイズの周波数)で比較すると、第1アンプ21のノイズ量が、第2アンプ31のノイズ量よりも小さい値になっている。つまり、第1アンプ21のノイズ特性は、第2アンプ31のノイズ特性よりも優れている。
図5に示すn型のトランジスタ40nは、例えば、前記したトランジスタM1,M2,M5~M7(図2参照)である。図5に示すp型のトランジスタ40pは、例えば、前記したトランジスタM3,M4,M8(図2参照)である。なお、第2アンプ31(図3参照)は、第1アンプ21(図2参照)と同様の回路構成であってもよいため、トランジスタM1~M8が用いられる。図5では、n型のトランジスタ40nとp型のトランジスタ40pとが一体である場合を示しているが、これらが一体である必要は特にない。
図6Aの横軸は、ノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した場合の値である。図6Aの縦軸は、百分率で示した累積度数である。なお、図6Aの測定条件として、n型のトランジスタ40n(図5参照)のドレイン-ソース間に3[V]の一定電圧を印加するとともに、ドレイン電流が0.1[mA]になるようにゲート-ソース間に所定の電圧を印加し、ドレイン電流の変動(ノイズ)をスペクトルアナライザ(図示せず)で測定した。なお、後記する図6Bや図7の測定条件も同である。
図6Bの横軸は、ノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した場合の値である。図6Bの縦軸は、百分率で示した累積度数である。図6Bに示すように、p型のトランジスタ40pでは、ノイズ量が約1.00×10-11[/Hz]までの各点が直線N2(正の傾きが急な直線)に沿うように分布している。しかしながら、ノイズ量が約1.00×10-11[/Hz]を超えると、度数分布が直線N2に沿わなくなり、ノイズ量のばらつきが大きくなる。
なお、図7の横軸は、p型のトランジスタ40p(図5参照)において、SiCで形成されたエピタキシャル層42(図5参照)の結晶欠陥密度である。また、図7の縦軸は、図6Bに示す交点G1におけるノイズ量である。つまり、p型のトランジスタ40p(図5参照)のノイズ量に基づく度数分布(図6B参照)が、所定の直線N2に沿わなくなってばらつき始める際のノイズ量が、交点G1(図6B参照)におけるノイズ量である。図7の縦軸の数値に含まれる「E-11」は10-11を意味し、また、「E-12」は10-12を意味している。
なお、図8の横軸は、ゲート絶縁膜47の上面からの深さであり、縦軸は、窒素濃度である。また、図8における「p-well or エピタキシャル層」という記載に関して、「p-well」は、n型のトランジスタ40n(n型MOSFET)に対応している。すなわち、図8では、n型のトランジスタ40nのウェル領域44(p-well)とゲート絶縁膜47との間の界面の深さが値D1になっている。また、図8における「エピタキシャル層」は、p型のトランジスタ40p(p型MOSFET)に対応している。すなわち、図8では、p型のトランジスタ40pのエピタキシャル層42とゲート絶縁膜47との間の界面の深さが値D1になっている。
第1実施形態では、センサ部10からの信号を処理する第1アンプ21として、リニア電源30に用いられる第2アンプ31よりもノイズ特性の優れたものを用いるようにしている。これによって、測定器100におけるノイズの影響を抑制できる。また、これまでは検査段階において不合格とされていたような高ノイズの(つまり、ノイズ特性がそれほど良くない)アンプをリニア電源30の第2アンプ31として用いることができる。したがって、歩留まりを向上させ、第1アンプ21や第2アンプ31の単価を低くすることができる。その結果、測定器100の製造コストを削減できる。このように、第1実施形態によれば、測定器100におけるノイズの影響の抑制と、歩留まりの向上と、を両立させることができる。
第2実施形態は、測定器100A(図9参照)がセンサ部10Aとして、圧力センサ10a(図9参照)及び温度センサ10b(図9参照)を備える点が、第1実施形態とは異なっている。また、第2実施形態は、圧力センサ10aに第1アンプ21a(図9参照)が接続され、また、温度センサ10bに別の第1アンプ21b(図9参照)が接続される点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図9に示すように、測定器100Aは、センサ部10Aと、増幅回路20Aと、リニア電源30と、を備えている。センサ部10Aは、圧力センサ10aと、温度センサ10b(別のセンサ)と、を含んで構成されている。圧力センサ10aは、圧力(所定の物理量)を検出するセンサである。圧力センサ10aの構成は、第1実施形態で説明したセンサ部10(図1参照)と同様であるから、説明を省略する。温度センサ10bは、温度(所定の物理量)を検出するセンサである。このような温度センサ10bの構成については周知であるから、詳細な説明を省略する。
第2実施形態によれば、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aと、温度センサ10bに接続される第1アンプ21bと、に電力を供給する電源として、共通のリニア電源30を用いるようにしている。これによって、測定器100Aの回路構成を簡素化できるとともに、製造コストを削減できる。また、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aは、温度センサ10bに接続される第1アンプ21bよりもノイズ特性が優れている。これによって、例えば、原子力プラントにおいて冷却水の圧力を高精度で検出しつつ、温度も許容範囲内の精度で検出できる。
第3実施形態は、増幅回路20B(図10参照)が2つの第1アンプ21c,21d(図10参照)を備える点が、第1実施形態とは異なっている。また、第3実施形態は、2つの第1アンプ21c,21d(図10参照)の高電圧側にリニア電源30(図10参照)が接続されている他、低電圧側に別のリニア電源30B(図10参照)が接続される点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図10に示すように、測定器100Bは、センサ部10と、増幅回路20Bと、リニア電源30,30Bと、を備えている。増幅回路20Bは、センサ部10からの信号を増幅する回路であり、第1アンプ21c,21dを含んで構成されている。一方の第1アンプ21cは、配線K1,K2を介して、センサ部10に接続されている。他方の第1アンプ21dは、配線K21を介して、一方の第1アンプ21cに接続されている。そして、第1アンプ21dの出力端子T8を介して、所定の信号が出力されるようになっている。
第3実施形態によれば、複数の第1アンプ21c,21dを設けることで、所定の仕様に適合した増幅回路20Bを設計できる。また、第1アンプ21c,21dの少なくとも一つのノイズ特性が、高電圧側のリニア電源30の第2アンプ31、及び、低電圧側のリニア電源30Bの第2アンプ31Bのノイズ特性のいずれよりも優れるようにしている。これによって、ノイズの影響を抑制しつつ、各アンプの歩留まりを高めることができる。
以上、本発明に係る測定器100等について各実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態では、リニア電源30が図3の構成を備える場合について説明したが、これに限らない。すなわち、リニア電源30において、鉄芯とコイルを含むACトランス(図示せず)を用いて、電圧の昇圧又は降圧を行うようにしてもよい。なお、第2実施形態や第3実施形態についても同様のことがいえる。
また、センサ部10A(図9参照)が、圧力センサ10aを備えるとともに、圧力とは異なる種類の物理量を測定する別のセンサを備える構成において、圧力センサ10aに接続される第1アンプ21aのノイズ特性は、別のセンサに接続される別の第1アンプのノイズ特性よりも優れていることが好ましい。これによって、原子力プラント等において圧力を高精度で測定できるともに、他の物理量も許容範囲内の精度で測定できる。
また、各実施形態では、第1アンプ21や第2アンプ31の種類がトランス・インピーダンス・アンプである場合について説明したが、オペアンプといった他の種類のアンプにも適用できる。
10,10A センサ部
10a 圧力センサ
10b 温度センサ(別のセンサ)
20,20A,20B 増幅回路
21,21a,21c,21d 第1アンプ
21b 第1アンプ(別の第1アンプ)
30 リニア電源(高電圧側リニア電源)
30B リニア電源(低電圧側リニア電源)
31 第2アンプ
41 半導体基板
42 エピタキシャル層
43 金属層
44 ウェル領域
45a,45b,45c,45d 高濃度不純物領域
46a,46b 配線
47 ゲート絶縁膜
48 フィールド酸化膜
49 ゲート電極
50 層間絶縁膜
K22,K23 電源線(高電圧側の電源線)
K24,K25 電源線(低電圧側の電源線)
M1,M2,M5,M6,M7 トランジスタ(第1トランジスタ、第2トランジスタ、n型MOSFET)
M3,M4,M8 トランジスタ(第1トランジスタ、第2トランジスタ、p型MOSFET)
Claims (9)
- 所定の物理量を測定するセンサ部と、
前記センサ部から出力される信号を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路に電力を供給するリニア電源と、を含み、
前記増幅回路は、SiC半導体を用いた第1トランジスタを有する第1アンプを備え、
前記リニア電源は、SiC半導体を用いた第2トランジスタを有する第2アンプを備え、
前記第1アンプのノイズ特性は、前記第2アンプのノイズ特性よりも優れている、測定器。 - 前記増幅回路は、複数の前記第1アンプを備え、
前記リニア電源は、複数の前記第2アンプを備え、
複数の前記第1アンプの少なくとも一つのノイズ特性は、複数の前記第2アンプのノイズ特性のいずれよりも優れていること
を特徴とする請求項1に記載の測定器。 - 前記第2トランジスタのノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した値が、9.80×10-12[/Hz]よりも大きいこと
を特徴とする請求項1に記載の測定器。 - 前記リニア電源は、複数の前記第2アンプを備え、
複数の前記第2アンプの少なくとも一つが有する前記第2トランジスタのノイズ量をドレイン電流の2乗で除算して正規化した値が、9.80×10-12[/Hz]よりも大きいこと
を特徴とする請求項1に記載の測定器。 - 前記第1アンプには、前記第1トランジスタとして、n型MOSFETが含まれるとともに、p型MOSFETも含まれ、
前記p型MOSFETのゲート容量は、前記n型MOSFETのゲート容量よりも大きいこと
を特徴とする請求項1に記載の測定器。 - 前記第1アンプには、前記第1トランジスタとして、n型MOSFETが含まれるとともに、p型MOSFETも含まれ、
前記p型MOSFETにおけるゲート絶縁膜とエピタキシャル層との間の界面の窒素濃度は、前記n型MOSFETにおけるゲート絶縁膜とウェル領域との間の界面の窒素濃度よりも低いこと
を特徴とする請求項1に記載の測定器。 - 前記p型MOSFETにおける前記ゲート絶縁膜と前記エピタキシャル層との間の界面の窒素濃度は、1010[cm-2]以上であって、1014[cm-2]以下であること
を特徴とする請求項6に記載の測定器。 - 前記センサ部は、圧力センサを備えるとともに、圧力とは異なる種類の物理量を測定する別のセンサを備え、
前記圧力センサに接続される前記第1アンプのノイズ特性は、前記別のセンサに接続される別の前記第1アンプのノイズ特性よりも優れていること
を特徴とする請求項1に記載の測定器。 - 前記リニア電源は、高電圧側の電源線を介して前記第1アンプに接続される高電圧側リニア電源と、低電圧側の電源線を介して前記第1アンプに接続される低電圧側リニア電源と、を備え、
前記第1アンプのノイズ特性は、前記高電圧側リニア電源の前記第2アンプのノイズ特性、及び、前記低電圧側リニア電源の前記第2アンプのノイズ特性のいずれよりも優れていること
を特徴とする請求項1に記載の測定器。
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