JP7797438B2 - ジャイロユニット、操縦システム - Google Patents
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Description
具体的に、下記特許文献1、2では、模型飛行機の操縦システムにおいて、ジャイロセンサを用いた姿勢制御機能を適用した例が開示されている。
4Dフライトには、例えばウィングスパンが1m前後の比較的小型な模型飛行機が用いられる傾向にある。
4Dフライトでは、ジャイロセンサを非搭載として操縦テクニックのみでフライトさせるか、ジャイロセンサを搭載して、後進時のみ姿勢制御を活用するフライトが行われている。
従って、後進時の操縦容易性を優先して後進時に合わせた向きでジャイロセンサを搭載してしまうと前進時の演技を操縦テクニックのみで行わなければならず、操縦の難易度が高まってしまう。また、逆の場合も同様に、後進時の操縦難易度が高まってしまうことになる。
<1.第一実施形態>
[1-1.システム構成例]
[1-2.送信機及び被操縦体の構成例]
[1-3.ジャイロユニットの構成例]
[1-4.実施形態としての制御方向切替手法、及び事前設定について]
[1-5.処理手順例]
[1-6.第一実施形態の別例]
<2.第二実施形態>
<3.変形例>
<4.実施形態のまとめ>
[1-1.システム構成例]
図1は、本発明に係る操縦システムの一実施形態である操縦システム1の構成例を示した図である。
図示のように操縦システムは、少なくとも被操縦体2と送信機3とを備えて構成される。
被操縦体2は、外部より受信される操縦信号に基づき操縦が行われる物体である。また、送信機3は、被操縦体2に対して操縦信号を含む各種信号の送信を行う装置とされる。
図示のように模型飛行機としての被操縦体2は、胴体部21と、それぞれ左右一対の主翼22、22及び水平尾翼23、23と、垂直尾翼24とを備えている。
エルロン26は、被操縦体2をロール軸回りに回転させるための可動翼部である。また、エレベータ27は、被操縦体2をピッチ軸回りに回転させるための可動翼部であり、ラダー28は、被操縦体2をヨー軸回りに回転させるための可動翼部である。
これらエルロン26、エレベータ27、及びラダー28を動作させることで、被操縦体2の飛行姿勢を変化させることができる。
本実施形態の被操縦体2は、プロペラ25の回転方向を切り替えることが可能に構成されている。プロペラ25の回転方向の切り換えにより、被操縦体2の前進/後進の切り換えを行うことが可能とされる。
送信機3には、操縦信号を無線送信するためのアンテナ3aや、操縦のための操作入力を受け付けるための操作子3b、操縦者等としてのユーザに各種情報を表示するための表示画面33aが形成されている。
ここでは、操縦のための操作子3bとしてスティック状の操作子が二つ設けられたタイプの送信機3を例示しているが、操作子3bの形態はスティック状に限らず例えばホイール状等の他形態も考えられ、また操作子3bの数としても2以外とすることも考えられる。
操縦システム1においては、このように可動部の動作を指示する操縦信号以外の信号も送信機3から被操縦体2側に送信され得る。
これら複数のチャンネルを用いて、上記したプロペラ25やエルロン26、エレベータ27、ラダー28等の可動部ごとの操縦信号をチャンネルごとに分けて送信することが可能とされている。具体的には、例えばプロペラ25の操縦信号をCH1に、エルロン26の操縦信号をCH2に、エレベータ27の操縦信号をCH3に割り当てる等、チャンネルごとに何れの信号を送信するかの設定を行うことが可能とされている。
このようなチャンネルごとの送信信号の割り当て設定では、操縦信号以外の信号を送信信号として割り当てることも可能とされている。
図2のブロック図を参照し、送信機3及び被操縦体2の内部構成例について説明する。
図2では、送信機3及び被操縦体2について、電気的な構成の例を示しており、メカ的な構成については図示を省略している。
操作部32は、ユーザが送信機3に対して各種操作入力を行うための操作子を包括的に表したものである。具体的には、上述したスティック状等による操縦操作のための操作子3bや、操縦操作以外の各種操作を行うための例えばボタン、キー、レバー、タッチパネル等の操作子を包括的に表している。
本例の送信機3においては、上述した表示画面33a上に、画面に対するタッチ操作を検出するためのタッチパネルが形成されており、操作部32における操作子には該タッチパネルも含まれる。
上述した表示画面33aは、表示部33における表示画面である。
例えば、送信機側制御部31は、操作部32における上述した操作子3bに対する操作に基づき、操縦信号を生成する処理を行う。
また、送信機側制御部31は、操作部32における操作子3b以外の所定の操作子、特に本例では上述した表示画面33a上のタッチパネルに対する操作に基づき、各種の情報を表示部33に表示させる処理を行う。例えば、設定メニュー画面の表示や、設定メニュー画面から選択された項目についての設定画面の表示等を表示部33に実行させる処理を行う。また、設定画面において、操作部32に対する操作によりユーザから指示された値等の情報を表示させる処理や、設定の指示操作に基づき、該操作に対応する設定処理を行う。
送信部34は、送信機側制御部31により指示された信号をアンテナ3aを介して送信する。
送信機側制御部31は、この通信部35を介して、送信機3に有線接続された外部装置、特に本実施形態では後述するジャイロユニット5との間で通信を行うことが可能とされる。
受信機4は、受信した信号をESC6、及びジャイロユニット5に出力する。
この駆動信号が推進用モータ7に対して出力され、推進用モータ7が駆動される。
詳細は後述するが、ジャイロユニット5は、受信機4を介して入力された送信機3からの送信信号に含まれる、エルロン26の動作を指示する操縦信号(以下「エルロン操縦信号」と表記する)、エレベータ27の動作を指示する操縦信号(以下「エレベータ操縦信号」と表記する)、及びラダー28の動作を指示する操縦信号(以下「ラダー操縦信号」と表記する)を抽出し、これらの操縦信号と各ジャイロセンサの検出信号とに基づき、サーボモータ8-a、8-e、8-rそれぞれの駆動信号として、姿勢制御(姿勢安定化制御)を実現するための駆動信号を生成する。
このようにジャイロユニット5が生成した駆動信号に基づきサーボモータ8-a、8-e、8-rがそれぞれ駆動されることで、被操縦体2の姿勢安定化制御が実現される。
図3は、ジャイロユニット5の構成例についての説明図である。
なお、図3では、ジャイロユニット5の構成例と共に、図2に示した受信機4とサーボモータ8-a、8-e、8-rを併せて示している。
ジャイロユニット5が被操縦体2において正しい向きに設置されることで、これらジャイロセンサ52-a、52-e、52-rがそれぞれ所期の軸回りの角速度を検出可能となる。
前述のように本例では、何れの操縦信号を何れのチャンネルで送信するかが予め設定されているため、ジャイロ制御部51は、該設定に従って、送信信号からエルロン操縦信号、エレベータ操縦信号、及びラダー操縦信号を抽出する。
なお、入力切替部54-a、54-e、54-rについては後に改めて説明する。
具体的に、ロール軸については、エルロン操縦信号に基づいて被操縦体2のロール軸回りの目標回転角度を算出し、この目標回転角度とロール軸角速度信号とに基づくPID制御演算を行うことで、エルロン26を駆動するサーボモータ8-aの駆動信号を生成する。
また、ピッチ軸については、エレベータ操縦信号に基づいて被操縦体2のピッチ軸回りの目標回転角度を算出し、この目標回転角度とピッチ軸角速度信号とに基づくPID制御演算を行うことでエレベータ27を駆動するサーボモータ8-eの駆動信号を生成する。
また、ヨー軸については、ラダー操縦信号に基づいて被操縦体2のヨー軸回りの目標回転角度を算出し、この目標回転角度とヨー軸角速度信号とに基づくPID制御演算を行うことで、ラダー28を駆動するサーボモータ8-rの駆動信号を生成する。
また、ジャイロセンサの検出信号に基づく姿勢制御はフィードバック制御に限定されるものではなく、フィードフォワード制御であってもよい。
ここで、本実施形態における被操縦体2は、前進/後進の切り換えを行うことが可能に構成されているが、前述のように従来技術では、ジャイロセンサ52を用いた姿勢制御は前進時、後進時の何れか一方でしか行うことができないものとされていた。
図3に示すように各入力切替部54は、反転回路55とスイッチ(SW)56とを有している。各入力切替部54において、スイッチ56には、ジャイロセンサ52-a、52-e、52-rのうち対応する軸のジャイロセンサ52の検出信号と、該対応する軸のジャイロセンサ52の検出信号を反転回路55により反転した信号とが入力される。すなわち、スイッチ56には、該対応する軸のジャイロセンサ52の検出信号の非反転信号と反転信号とが入力される。各入力切替部54におけるスイッチ56は、このように入力される非反転信号と反転信号のうち何れか一方を、ジャイロ制御部51からの切り換え指示に基づき演算部53に出力する。
これにより、ジャイロセンサ52-a、52-e、52-rを用いた各軸の姿勢制御について、制御方向(修正舵の付与方向とも換言できる)を切り換えることが可能とされる。
上記のように演算部53に入力する角速度信号の極性を切り換える手法とすることで、姿勢制御にPID制御を適用した場合であっても、前進/後進の切り替えに応じた適切な姿勢制御信号が得られるように図られ、前進時及び後進時の姿勢制御の精度向上を図ることができる。
本例において、スロットル信号は、その極性により推進用モータ7の正転/逆転を指示する信号であるとする。具体的に、正極性のスロットル信号は推進用モータ7の正転側の回転数を指示し、負極性のスロットル信号は推進用モータ7の逆転側の回転数を指示するものであるとする。
ここで言う切換通知信号とは、前進/後進の切り替え操作に係る信号である。本例では、送信機3における送信機側制御部31が、スロットル操作位置に基づき切換通知信号を生成し、送信部34を介して被操縦体2側に送信する。
具体的に、本例では、スロットル操作位置に基づく切換通知信号の送信に、送信機3が有するプログラムミキシング機能を利用する。
プログラムミキシング機能とは、或る操作に連動させて、その操作に対して予め指定された態様による動作指示信号を、予め指定された信号送信チャンネルにより送信する機能である。
このプログラムミキシング機能により、スロットル操作に連動させて、前進/後進の切り換えに応じた制御方向の切り換え制御の実行を指示する切替通知信号がジャイロ制御部51に対して送信されるようにする。
例えば、飛行体としての被操縦体2を用いた飛行演技等、被操縦体2を用いた演技の種別や、操縦者の好み等によっては、後進時における制御方向について、全てのジャイロ(検出対象軸)の制御方向を前進時とは逆方向にしたい場合や、一部のジャイロについては制御方向を前進時と同じとしたい等といったことが要請されることが考えられる。
上記のように後進時における制御方向をジャイロセンサ52ごとに個別に設定可能とすることにより、そのような様々なニーズに応えることが可能となり、使い勝手の向上を図ることができる。
具体的に、本例では、プログラムミキシング機能により提供される後述するD2からD5のモードごとに、後進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向を予め設定しておくことが可能とされる。つまりこの場合、後進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向の組み合わせとして、4種の組み合わせを予め設定しておくことが可能とされる。そして、この事前設定後に、ユーザが上記したD2からD5のうち何れかを指定する操作を送信機3に対して行うことで、後進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向の組み合わせを、上記4種の組み合わせのうちから選択することが可能となる。
ここで、D1のモードには、前進時の制御方向が割り当てられる。本例では、前進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向は固定とされており、ユーザによる変更はできないものとされている。具体的に、本例において、前進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向は、全て順方向(つまり、本例においてはスイッチ56において非反転信号を選択する側の方向)に定められているものとする。
送信機3において、送信機側制御部31は、スロットル操作位置に基づき、前進の操作が行われていると判定される場合には、特定チャンネルの送信信号、すなわち切替通知信号として、D1のモードに対応したパルス幅による信号を送信する処理を行う。一方で、送信機側制御部31は、スロットル操作位置に基づき後進の操作が行われていると判定される場合には、特定チャンネルにより送信する切替通知信号として、D2からD5のモードのうち指定されたモードに対応したパルス幅による信号を送信する処理を行う。
また、切替通知信号のパルス幅がD1のモードに対応したパルス幅以外のパルス幅であれば、ジャイロ制御部51は、D2からD5のモードのうち、該パルス幅により特定されるモードに設定されたジャイロセンサ52ごとの制御方向が実現されるように、各入力切替部54におけるスイッチ56の制御を行う。
本例では、このようなディレイの処理は、送信機3側で行う。具体的には、送信機側制御部31が、上述した切替通知信号のパルス幅を変化させるタイミングを、スロットル操作位置の極性変化タイミングに対してディレイさせるものである。
ここで、プログラムミキシング機能では、被連動操作としての主たる操作(本例ではスロットル操作)について、プログラムミキシングのON/OFFを切り換える操作位置を指定可能とされている。例えば、操作位置=0をプログラムミキシングのON/OFFを切り換える操作位置として指定する等である。
なお、プログラムミキシングのONとは、特定チャンネルの送信信号のパルス幅を、上述したD1に対応するパルス幅からD2からD5のうち選択中のモードに対応するパルス幅に切り換えることに相当するものである。プログラムミキシングのOFFとは、特定チャンネルの送信信号のパルス幅を、D2からD5のうち選択中のモードに対応するパルス幅から、D1に対応するパルス幅に切り換えることに相当するものである。
そして、プログラムミキシング機能では、主たる操作についての操作位置が指定された操作位置となってから、実際にプログラムミキシングのON/OFFを切り換えるまでに、任意のディレイ時間を指定可能とされている。本例では、このようなプログラムミキシング機能が持つディレイ機能を、切替通知信号のパルス幅切り換えタイミングのディレイに利用する。
具体的には、スロットル操作位置の極性が切り替わった際に、切り替わり後の極性側のスロットル操作量が所定操作量を超えるまでは切替通知信号のパルス幅の切り換えを行わないものであり、これは、スロットル操作位置に関して、0近傍の領域に、制御方向の切り換えを行わない「不感帯」を設けるものと換言することができる。
図4から図7は、送信機3に対して行っておくべき事前設定を説明するための図であり、前述した設定メニュー画面から呼び出すことのできる各種の設定画面の例を示している。確認のため述べておくと、これらの設定画面は、表示部33における表示画面33aに表示されるものであり、本例では、表示画面33a上に設けられた前述のタッチパネルにより、ユーザは、表示画面33aに対するタッチ操作を行うことで設定画面に対する各種の操作入力を行うことができる。
図示のように本例では、合計18の信号送信チャンネル(CH1からCH16、及びDG1、DG2)のうち、CH12を上述した切替通知信号の信号送信チャンネルとして割り当てた例とする(図中「GYRO.REV」を参照)。
「スレーブ」の設定領域は、主たる操作に連動する動作指示信号の送信を行うチャンネルを設定するための領域である。上述のように本例では、切替通知信号の信号送信チャンネルとして「GYRO.REV」(=CH12)を指定しているため、「スレーブ」には「GYRO.REV」を設定する。
プログラムミキシング機能では、D1からD5の合計5モードを識別できるように、送信信号のパルス幅を5段階で変化させることが可能とされている。つまりこの場合、送信信号のパルス幅は、上記した「-100」から「100」の範囲表記によれば、「-100」から「-75」の範囲(代表値=「-100.0」とされる)に対応したパルス幅、「-75」から「-25」の範囲(代表値=「-50.0」とされる)に対応したパルス幅、「-25」から「25」の範囲(代表値=「0.0」とされる)に対応したパルス幅、「25」から「75」の範囲(代表値=「50.0」とされる)に対応したパルス幅、「75」から「100」の範囲(代表値=「100.0」とされる)に対応したパルス幅の間で変更可能とされている(後述する図10参照)。
本例では、上記した五つの数値範囲のうち、「-75」から「-25」の範囲(代表値=「-50.0」)をD2、「-25」から「25」の範囲(代表値=「0.0」)をD3、「25」から「75」の範囲(代表値=「50.0」)をD4、「75」から「100」の範囲(代表値=「100.0」)をD5に割り当てるものとする。なお、上述のように、「-100」から「-75」の範囲(代表値=「-100.0」)はD1で固定である。
ユーザは、「オフセット」の領域における「ON」の項目に対し、D2からD5のうち何れかのモードの範囲を示す数値を設定することで、後進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向の組み合わせを、予め設定した四つの組み合わせのうちの任意の組み合わせとするように指示することができる。具体的に、D2からD5のモード指示は、「オフセット」の領域における「ON」の項目に、上述した代表値(すなわち、「-50.0」「0.0」「50.0」「100.0」の何れか)を設定することで行うことができる。
「スタート」の設定項目は、プログラムミキシングのOFFからONへの切り替わりの際のディレイ時間を設定するための項目である。また、「ストップ」の設定項目は、プログラムミキシングのONからOFFへの切り替わりの際のディレイ時間を設定するための項目である。
本例におけるディレイの時間長設定においては、上記の「スタート」「ストップ」の設定項目に対し、任意の時間長を設定すればよい。
前述のように本例では不感帯を設けるため、「ON」「OFF」の設定項目に対してはそれぞれ「0」以外の数値を設定する。
本例では、ジャイロユニット5に対する事前設定は、送信機3に対してジャイロユニット5を有線接続した状態で、送信機3に対する操作により行うことが可能とされる。本例では、図8から図11に示すジャイロユニット5の設定画面は、送信機3における表示画面33aに表示されるものであり、ユーザは、これら設定画面に対するタッチ操作により、ジャイロユニット5に対する事前設定を行うことができる。
この画面には、「ベーシックメニュー」の項目が設けられている。図示は省略したが、この「ベーシックメニュー」の項目を選択することで、表示画面33a上には、ジャイロユニット5の各種設定メニューが表示され、ユーザは任意の設定メニューを選択することで、対応する設定画面を呼び出すことができる。
先の図4で説明したように、本例では、送信機3側のチャンネル設定においてCH12を「GYRO.REV」のチャンネルとして指定しているので、ジャイロユニット5側においてもこれに対応させて、CH12を「GYRO.REV」に設定する。
この設定画面は、ジャイロユニット5側で特定チャンネルの受信信号のパルス幅とD2からD5のモードとの紐付けを行うための画面となる。図示のように該設定画面では、D2からD5のモードごとに、前述した「-100」から「100」の範囲の表記上でパルス幅を指定可能とされている。
前述のように、本例では「-75」から「-25」の範囲をD2、「-25」から「25」の範囲をD3、「25」から「75」の範囲をD4、「75」から「100」の範囲をD5に割り当てるものと定めているので、該設定画面においても、これに従った割り当てが行われるように、モードごとのパルス幅の指定を行う。
本例において、この図11の設定画面では、D1からD5のモードの識別子が表示される領域をタッチすることで、D1からD5の何れかのモードを選択することができる。図11AはD1のモードを選択した場合、図11BはD2のモードを選択した場合、図11CはD3のモードを選択した場合、図11DはD4のモードを選択した場合、図11EはD5のモードを選択した場合の画面例をそれぞれ示している。
図11の設定画面では、ジャイロセンサ52ごと(図中「AIL」「ELE」「RUD」ごと)に、姿勢制御の制御方向についての順方向(図中「無効」)、逆方向(図中「リバース」)を設定可能とされている。
ただし、図11Aにおいて、D1については前進モードであるため、これら順方向/逆方向の設定を行うことが不能とされている。
図12及び図13のフローチャートを参照して、第一実施形態としての制御方向切替手法を実現するための具体的な処理手順例を説明する。
図12は送信機3側の処理手順例であり、図13はジャイロユニット5側の処理手順例である。
図12に示す処理は、送信機側制御部31が実行するものであり、図13に示す処理はジャイロ制御部51が実行するものである。
これにより、被操縦体2の動作が前進から後進に切り替わった場合に対応して、D2からD5のモードのうち、上記「オフセット」の「ON」の設定値により指示されたモードをジャイロユニット5側に指示することができる。また、切替通知信号のパルス幅の変化により、ジャイロユニット5側に制御方向の切り換えタイミングを指示することができる。
これにより、被操縦体2の動作が後進から前進に切り替わった場合に対応して、ジャイロセンサ52ごとの姿勢制御の制御方向を、前進時に対応した方向(順方向)に切り替える指示をジャイロユニット5側に行うことができる。また、この場合も、切替通知信号のパルス幅の変化により、ジャイロユニット5側に制御方向の切り換えタイミングを指示することができる。
前述したようにステップS110の処理を実行したことに応じて、送信機側制御部31はステップS101に戻る。
図13において、ジャイロ制御部51はステップS201で、特定チャンネルの受信信号のパルス幅が変化したか否かを判定する。具体的に本例では、CH12の受信信号のパルス幅が変化したか否かを判定する。
これによりジャイロ制御部51は、特定チャンネルの受信信号のパルス幅が変化するとの条件、処理終了条件の何れかが成立するまで待機するようにされる。
ジャイロ制御部51は、ステップS204の処理を実行したことに応じてステップS201に戻る。
ジャイロ制御部51は、ステップS205の処理を実行したことに応じてステップS201に戻る。
ここで、上記では、D2からD5のモードを利用して、後進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向の組み合わせを複数の組み合わせのうちか選択可能とする例を挙げたが、後進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向の組み合わせについて、このように複数組のうちからの選択を可能とすることは必須ではない。
プログラムミキシング機能では、前述した「スレーブ」(図5参照)のチャンネルとしてDG1のチャンネルを指定した場合には、D1とD5の2モード間での切り替えとなる。このため、後進時におけるジャイロセンサ52ごとの制御方向の組み合わせは、D5としての1組が自動的に選択されるものとなる。
図14は、先の図4と同様に送信機3におけるチャンネルの割り当て設定を行うための設定画面例を示している。この場合は、図示のようにDG1のチャンネルを「GYRO.REV」のチャンネルとして設定する。
ここで、図示による説明は省略するが、DG1のチャンネルを指定した場合においても、先の図5から図7に示したものと同様の設定画面において、「スレーブ」や「ディレイ」の設定、「スイッチ」(主たる操作子)の設定、及び「切替位置」(プログラムミキシングをON/OFFする操作位置)の設定を行う。この場合も、前述した不感帯を設けるのであれば、ON位置とOFF位置は「0」以外の値を設定する。
図15に示すように、この場合、ジャイロユニット5側のチャンネル割り当て設定としても、DG1を「GYRO.REV」に設定する。
続いて、第二実施形態について説明する。
第二実施形態は、前述した制御方向の切り替えタイミングのディレイを、ジャイロユニット側で行うものである。
なお以下の説明において、既に説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
先の図13に示した処理との相違点は、ステップS201で特定チャンネルの受信信のパルス幅が変化したと判定した場合に、ステップS301の待機処理を経て、ステップS203の処理に移行する点である。
このステップS301の待機処理が設けられることで、切替通知信号のパルス幅(信号態様)が変化したタイミングに対し、姿勢制御の制御方向の切り替えタイミングがディレイされる。
ジャイロユニット5Bは、ジャイロユニット5と比較して、推定部60を有する点、及びジャイロ制御部51に代えてジャイロ制御部51Bを有する点が異なる。
推定部60の具体例としては、被操縦体2に搭載される加速度センサ(不図示)の検出信号に基づいて被操縦体2の前進と後進の切り替わりを推定する構成を挙げることができる。
具体的に、この場合の加速度センサとしては、被操縦体2の前後方向に作用する加速度を検出可能に被操縦体2に搭載しておく。推定部60は、該加速度センサにより検出される前後方向の加速度に基づいて被操縦体2の前進と後進の切り替わりを推定する。
なお、加速度センサは、推定部60の外部に設けてもよいし、推定部60に内蔵されてもよい。
具体的に、この場合の推定部60は、推進用モータ7の駆動電流又は駆動電圧の値を検出し、該駆動電流又は駆動電圧の値が所定の閾値以下となった状態が一定時間以上となったら、前進と後進の切り替わりであると推定する。
これにより、前進操作と後進操作の切り替わりタイミングに対して、制御方向の切り換えタイミングをディレイさせることができる。具体的にこの場合は、被操縦体2の動作が実際に前進から後進、又は後進から前進に切り替わったと推定されてから、制御方向の切り換えを行うことができる。
なお、実施形態としては上記により説明した具体例に限定されるものではなく、多様な変形例としての構成を採り得る。
例えば、第二実施形態では、ディレイをジャイロユニット5A(又は5B)側で行う例を説明したが、前述した制御方向切り替えに係る不感帯をジャイロユニット5A側の処理で実現することも考えられる。
その上で、ジャイロ制御部51Aに、図21のフローチャートに示す処理を実行させる。なお、この場合は、送信機3側でディレイ処理を行わないことを前提とする。
図示のようにステップS401で後進側のスロットル操作量が所定時間以内に所定量以上に上昇しなかったと判定した場合、ジャイロ制御部51AはステップS201に戻る。
ステップS402で前進側のスロットル操作量が所定時間以内に所定量以上に上昇しなかったと判定した場合、ジャイロ制御部51AはステップS201に戻る。
可変ピッチプロペラとは、羽根の角度(ピッチ)を自在に変えることができるスクリュープロペラを意味する。ピッチを変えることにより推進用モータ7の回転方向に拘わらず任意の前後方向の推進力を得ることができる。
この場合には、推進用モータ7の回転方向ではなく、前後進切り替えのピッチ変化に応じて姿勢制御の制御方向を切り替えればよい。
この場合には、制御方向の切り換え制御にあたり、プログラムミキシング機能の利用は不要である。
また、本発明は、例えば模型車両や各種ロボット等、飛行体以外の被操縦体2に対しても適用することが可能である。
以上で説明してきたように実施形態としてのジャイロユニット(同5、5A、5B)は、外部より受信される操縦信号に基づき操縦が行われる被操縦体(同2)に搭載されるジャイロユニットであって、ジャイロセンサ(同8-a,8-e,8-r)と、操縦信号とジャイロセンサの検出信号とに基づき、被操縦体の姿勢制御のための演算を行う演算部(同53)と、被操縦体の前進時と後進時とで姿勢制御の制御方向が切り替えられるように制御を行う制御部(ジャイロ制御部51,51A,51B)と、を備えたものである。
上記構成によるジャイロユニットを用いることで、前進時と後進時の双方で姿勢制御機能を利用可能となる。
従って、被操縦体の後進を伴う操縦を行う場合における操縦容易性の向上を図ることができる。
これにより、操縦システムの通信フォーマットで定められた既存の送信チャンネルを有効利用して前進時/後進時の姿勢制御方向の切り替え制御を実現することができる。
これにより、姿勢制御にPID制御を適用した場合であっても、前進/後進の切り替えに応じた適切な姿勢制御信号が得られるように図られる。
従って、前進時及び後進時の姿勢制御の精度向上を図ることができる。
例えば、飛行体としての被操縦体を用いた飛行演技等、被操縦体を用いた演技の種別や、操縦者の好み等によっては、後進時における制御方向について、全てのジャイロ(検出対象軸)の制御方向を前進時とは逆方向にしたい場合や、一部のジャイロについては制御方向を前進時と同じとしたい等といったことが要請されることが考えられる。
上記構成によれば、後進時におけるジャイロごとの制御方向について、そのような様々なニーズに応えることが可能となり、使い勝手の向上を図ることができる。
これにより、後進時におけるジャイロごとの制御方向の設定を変更したい場合において、操縦者等のユーザは、事前設定された制御方向の組み合わせのうちから任意の組み合わせを選択すれば済む。
従って、後進時におけるジャイロごとの制御方向の設定変更に要するユーザの操作負担軽減を図ることができる。
上記構成によれば、制御部は、送信機から特定チャンネルで無線送信される指示信号に基づいて後進時におけるジャイロごとの制御方向の組み合わせを選択することが可能となる。
従って、ジャイロユニットにジャイロごとの制御方向の組み合わせを選択するための操作子を設けたり、ジャイロユニットと送信機を有線接続したりする必要をなくすことができる。また、飛行体としての被操縦体が飛行中の状態等、被操縦体の動作中においても後進時におけるジャイロごとの制御方向の設定を変更可能とすることができる。
上記のディレイにより、被操縦体の動作が前進から後進、又は後進から前進に切り替わるよりも前に制御方向の切り替えが行われてしまうことの防止を図ることが可能となる。
従って、前進と後進の切り替わりの際に逆方向の姿勢制御が行われてしまうことの防止を図ることが可能となり、姿勢制御の安定性向上を図ることができる。
これにより、被操縦体の動作が実際に前進から後進、又は後進から前進に切り替わったか否かの推定結果に基づいて制御方向の切り替えタイミングをディレイさせることが可能となる。
従って、前進と後進の切り替わり際に逆方向の姿勢制御が行われてしまうことの防止を図ることが可能となり、姿勢制御の安定性向上を図ることができる。
加速度センサにより、被操縦体の前進と後進の切り替わりを適切に推定することができる。
前進と後進の切り替わり時には、推進用モータの駆動電流又は駆動電圧の値が一旦「0」を経由する。
従って、推進用モータの駆動電流又は駆動電圧の検出結果に基づき、被操縦体の前進と後進の切り替わりを適切に推定することができる。
これにより、被操縦体の動作が前進から後進、又は後進から前進に切り替わるよりも前に制御方向の切り替えが行われてしまうことの防止を図ることが可能となる。
従って、前進と後進の切り替わり際に逆方向の姿勢制御が行われてしまうことの防止を図ることが可能となり、姿勢制御の安定性向上を図ることができる。
上記構成によるジャイロユニットを用いることで、前進時と後進時の双方で姿勢制御機能を利用可能となる。
従って、被操縦体の後進を伴う操縦を行う場合における操縦容易性の向上を図ることができる。
上記のディレイにより、被操縦体の動作が前進から後進、又は後進から前進に切り替わるよりも前に制御方向の切り替えが行われてしまうことの防止を図ることが可能となる。
従って、前進と後進の切り替わり際に逆方向の姿勢制御が行われてしまうことの防止を図ることが可能となり、姿勢制御の安定性向上を図ることができる。
これにより、被操縦体の動作が前進から後進、又は後進から前進に切り替わるよりも前に制御方向の切り替えが行われてしまうことの防止を図ることが可能となる。
従って、前進と後進の切り替わり際に逆方向の姿勢制御が行われてしまうことの防止を図ることが可能となり、姿勢制御の安定性向上を図ることができる。
2 被操縦体
21 胴体部
22 主翼
23 水平尾翼
24 垂直尾翼
25 プロペラ
26 エルロン
27 エレベータ
28 ラダー
3 送信機
3a アンテナ
31 送信機側制御部
32 操作部
33 表示部
33a 表示画面
34 送信部
35 通信部
4 受信機
5,5A,5B ジャイロユニット
6 ESC(スピードコントローラ)
7 推進用モータ
8,8-a,8-e,8-r サーボモータ
20 送信機
20a アンテナ
21 操縦側制御部
22 操作部
23 表示部
24 操縦側通信部
50 通信部
51,51A,51B ジャイロ制御部
52,52-a,52-e,52-r ジャイロセンサ
53 演算部
54,54-a,54-e,54-r 入力切替部
55 反転回路
56 スイッチ(SW)
60 推定部
Claims (14)
- 外部より受信される操縦信号に基づき操縦が行われる被操縦体に搭載されるジャイロユニットであって、
ジャイロセンサと、
前記操縦信号と前記ジャイロセンサの検出信号とに基づき、前記被操縦体の姿勢制御を実現するための駆動信号の演算を行う演算部と、
前記被操縦体の前進時と後進時とで前記姿勢制御の制御方向が切り替えられるように前記駆動信号の演算に係る制御を行う制御部と、を備えた
ジャイロユニット。 - 前記操縦信号を送信する送信機が、信号送信チャンネルとして複数のチャンネルを有すると共に、前記複数のチャンネルのうち予め定められた特定チャンネルにより前記被操縦体の前進/後進の切り替え操作に係る信号である切替通知信号を送信し、
前記制御部は、前記特定チャンネルの送信信号に基づいて前記制御方向の切り替え制御を行う
請求項1に記載のジャイロユニット。 - 前記検出信号の非反転信号を前記演算部に入力する非反転入力状態と、前記検出信号の反転信号を前記演算部に入力する反転入力状態との切り替えが可能に構成された入力切替部を備え、
前記制御部は、
前記制御方向の切り替え制御として、前記入力切替部の制御を行う
請求項1に記載のジャイロユニット。 - 前記ジャイロセンサとして、角速度の検出対象軸が異なる複数のジャイロセンサを備えており、
前記ジャイロセンサごとに後進時の前記制御方向を個別に設定可能とされた
請求項1に記載のジャイロユニット。 - 後進時における前記ジャイロセンサごとの前記制御方向の組み合わせを、事前設定された複数の組み合わせのうちから選択可能に構成された
請求項4に記載のジャイロユニット。 - 前記操縦信号を送信する送信機が、信号送信チャンネルとして複数のチャンネルを有すると共に、ユーザ操作に基づき、前記複数のチャンネルのうち予め定められた特定チャンネルにより前記組み合わせを指示する信号を送信し、
前記制御部は、前記特定チャンネルの送信信号に基づいて前記組み合わせを選択する
請求項5に記載のジャイロユニット。 - 前記送信機が送信する前記切替通知信号は、前進操作と後進操作の切り替えに応じて信号態様が変化する信号とされ、
前記制御部は、
前記前進操作と後進操作の切り替えに応じて前記切替通知信号の信号態様が変化したタイミングに対し、前記制御方向の切り替えタイミングをディレイさせる
請求項2に記載のジャイロユニット。 - 前記被操縦体の前進と後進の切り替わりを推定する推定部を備え、
前記制御部は、
前記推定部の推定結果に基づいて前記制御方向の切り替えタイミングをディレイさせる
請求項7に記載のジャイロユニット。 - 前記推定部は、
前記被操縦体に搭載される加速度センサの検出信号に基づいて前記被操縦体の前進と後進の切り替わりを推定する
請求項8に記載のジャイロユニット。 - 前記推定部は、
前記被操縦体の推進用モータの駆動電流又は駆動電圧の検出結果に基づいて前記被操縦体の前進と後進の切り替わりを推定する
請求項8に記載のジャイロユニット。 - 前記制御部は、
前記被操縦体の前進と後進の切り替え操作が行われた場合において、切り替え後の進行方向の推力の操作量が所定操作量を超えるまでは前記制御方向の切り替え制御を行わない
請求項1から請求項10の何れかに記載のジャイロユニット。 - 操縦信号に基づき操縦が行われる被操縦体に対して前記操縦信号を送信する送信機と、前記被操縦体に搭載されるジャイロユニットとを備えて構成される操縦システムであって、
前記送信機は、
信号送信を行う送信部を備え、
前記ジャイロユニットは、
ジャイロセンサと、
前記操縦信号と前記ジャイロセンサの検出信号とに基づき、前記被操縦体の姿勢制御を実現するための駆動信号の演算を行う演算部と、
前記被操縦体の前進時と後進時とで前記姿勢制御の制御方向が切り替えられるように前記駆動信号の演算に係る制御を行うジャイロ側制御部と、を備える
操縦システム。 - 前記送信機は、
前記被操縦体についての前進と後進の切り替え操作タイミングに対してディレイさせたタイミングで前記制御方向の切り替えを指示する信号を前記送信部により送信させる送信機側制御部を備えた
請求項12に記載の操縦システム。 - 前記送信機は、
前記被操縦体の前進と後進の切り替え操作に基づいて前記ジャイロユニットに対する前記制御方向の切り替え指示を行う送信機側制御部を備え、
前記送信機側制御部は、
前記前進と後進の切り替え操作に関して、切り替え後の進行方向の推力の操作量が所定操作量を超えるまでは前記制御方向の切り替え指示を行わない
請求項12又は請求項13に記載の操縦システム。
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