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JP7798864B2 - 画像生成装置、当該画像生成装置を備える画像照射装置、及び画像照射装置 - Google Patents
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JP7798864B2 - 画像生成装置、当該画像生成装置を備える画像照射装置、及び画像照射装置 - Google Patents

画像生成装置、当該画像生成装置を備える画像照射装置、及び画像照射装置

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JP7798864B2 JP2023510853A JP2023510853A JP7798864B2 JP 7798864 B2 JP7798864 B2 JP 7798864B2 JP 2023510853 A JP2023510853 A JP 2023510853A JP 2023510853 A JP2023510853 A JP 2023510853A JP 7798864 B2 JP7798864 B2 JP 7798864B2
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Description

本発明は、画像生成装置、当該画像生成装置を備えた画像照射装置、及び画像照射装置に関する。
将来において、公道上では自動運転モードで走行中の車両と手動運転モードで走行中の車両が混在することが予想される。
将来の自動運転社会では、車両と人間との間の視覚的コミュニケーションが益々重要になっていくことが予想される。例えば、車両と当該車両の乗員との間の視覚的コミュニケーションが益々重要になっていくことが予想される。この点において、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を用いて車両と乗員との間の視覚的コミュニケーションを実現することができる。ヘッドアップディスプレイは、ウインドシールドやコンバイナに画像や映像を投影させ、その画像をウインドシールドやコンバイナを通して現実空間と重畳させて乗員に視認させることで、いわゆるAR(Augmented Reality)を実現することができる。
特許文献1は、表示光を射出する表示光射出装置と、表示光射出装置からの表示光を反射する平面鏡と、平面鏡で反射された表示光を反射してウインドシールドやコンバイナに導く反射鏡と、を備えたヘッドアップディスプレイ装置が開示されている。このヘッドアップディスプレイ装置は、表示光射出装置、平面鏡、凹面鏡等を収容する筐体を有している。
また、特許文献2は、画像生成部から出射された画像を形成するための光を凹面鏡により反射させて車両のウインドシールドに投射するヘッドアップディスプレイを開示している。ウインドシールドに投射された光の一部はウインドシールドに反射されて、運転者の目に向かう。運転者は、ウインドシールド越しに見える実在の物体を背景に、目に入った反射光を、ウインドシールドを挟んで反対側(車両の外側)にある物体の像のように見える虚像として知覚する。
凹面鏡は、回転可能に構成されている。虚像が運転者の視点位置に対応した位置に表示されるように、運転者の視点位置に対応して凹面鏡が回転される。これにより、ウインドシールド上に投射される光の位置が変更される。
また、特許文献3は、画像生成装置から出射された画像を形成するための光を凹面鏡により反射させて車両のウインドシールドに投射するヘッドアップディスプレイを開示している。画像生成装置は、光源、光源から出射された光を透過させるレンズ、およびレンズを透過した光により画像を生成するための光を形成する表示デバイスを備えている。
また、特許文献4は、画像生成部から出射された画像を形成するための光を凹面鏡により反射させて車両のウインドシールドに投射するヘッドアップディスプレイを開示している。
日本国特開2020-117106号公報 日本国特開2018-205509号公報 日本国特開2020-170067号公報 国際公開第2020/110580号公報
特許文献1に開示のような従来のヘッドアップディスプレイでは、プロジェクタ装置と平面鏡とは個別に筐体に固定されているため、プロジェクタ装置(画像生成装置)と平面鏡との位置精度が低下する場合があった。
そこで、本発明は、画像生成部と第一ミラーとの位置精度を向上させ、第一ミラーの小型化が実現可能な画像生成装置及び当該画像生成装置を備えた画像照射装置を提供することを目的とする。
また、運転者の視点位置に対応して凹面鏡を回転させると、凹面鏡上の光の反射位置とウインドシールド上の光の入射位置との間の光路長が変化するため、虚像の品質が変化する。
そこで、本発明は、乗員の視点位置に対応して画像の表示位置を変更可能であり、かつ、画像の品質の変化を低減する画像照射装置を提供することを目的とする。
また、特許文献3のようなヘッドアップディスプレイにおいて、表示デバイスは、凹面鏡などの他の構成部材の形状や配置の関係上、光源の光軸に垂直な方向に対して傾いて配置される場合がある。この場合、レンズの出射面に近い表示デバイスの領域は明るく照らされ、レンズの出射面に遠い表示デバイスの領域は暗く照らされる。この結果、レンズから出射されて表示デバイスに照射される光に配光むらが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、光源の光軸に垂直な方向に対して傾斜した表示デバイスに照射される光の配光むらを抑制する画像生成装置および画像照射装置を提供することを目的とする。
また、特許文献4のようなヘッドアップディスプレイにおいて、画像生成部の光源の発光に伴って発生する熱を放熱するために、例えばヒートシンクが設けられるが、放熱構造には改善の余地がある。
そこで、本発明は、放熱効率が良好な画像照射装置を提供することを目的とする。
上記目的の一つを達成するために、本発明の一側面に係る画像生成装置は、
所定の画像を生成するための画像生成装置であって、
前記所定の画像を生成するための光を出射する画像生成部と、
前記光を反射させる第一ミラーと、
前記画像生成部を取り付けるためのブラケットと、
を備え、
前記ブラケットに、前記第一ミラーが保持されている。
また、本発明の一側面に係る画像照射装置は、
上記の画像生成装置と、
前記画像生成部により出射されて前記第一ミラーで反射された前記光が透過部材へ照射されるように、前記光を反射させる第二ミラーと、を備えている。
また、上記目的の一つを達成するために、本発明の一側面に係る画像照射装置は、
所定の画像を表示するように構成された車両用の画像照射装置であって、
前記所定の画像を生成するための光を出射する画像生成部と、
回転可能に設けられており、前記画像生成部により出射された光を反射させる反射面を有する反射部と、を備えており、
前記反射面は、曲率半径が異なる曲面を有しており、
前記反射部は、前記反射部に入射する光が前記曲率半径が異なる曲面に照射されるように回転する。
反射部を回転させると、反射面により反射される光の反射方向が変化する。これにより、反射面上の光の反射位置と反射光が投射される部材上の光の入射位置との間の光路長が変化し、所定の画像に歪みが発生する。上記のような構成によれば、反射面に入射する光は反射部の回転に応じて曲率半径が異なる曲面で反射されるので、光路長の変化により発生する所定の画像の歪みが低減される。したがって、乗員の視点位置に対応して画像の表示位置を変更可能であり、かつ、画像の品質の変化が低減される。
また、上記目的の一つを達成するために、本発明の一側面に係る画像生成装置は、
光源と、
前記光源から出射された光を透過させるレンズと、
前記レンズを透過した光により画像を生成するための光を形成する表示デバイスと、
を備えており、
前記表示デバイスは、前記光源の光軸に垂直な方向に対して傾斜しており、
前記光源は、前記傾斜に応じた位置に所定の位置からずれて配置されている。
また、上記目的の一つを達成するために、本発明の一側面に係る画像照射装置は、
所定の画像を表示するように構成された車両用の画像照射装置であって、
前記画像生成装置と、
前記画像生成装置により出射された前記光を反射させる少なくとも一つの反射部と、
を備えている。
上記のような構成によれば、光源から出射されてレンズを透過した光の一部は、レンズの出射面から遠い表示デバイスの領域に向けて出射される。したがって、光源の光軸に垂直な方向に対して傾斜した表示デバイスに照射される光の配光むらを抑制できる。
また、上記目的の一つを達成するために、本発明の一側面に係る画像照射装置は、
所定の画像を表示するように構成された車両用の画像照射装置であって、
光源を備えており、当該光源からの光により前記所定の画像を生成するための光を出射する画像生成部と、
前記画像生成部により出射された光を反射させる凹面鏡と、
を備えており、
前記画像照射装置が前記車両の車体に取り付けられた状態において、前記光源の光軸は前記凹面鏡に向けて下方に傾斜している。
上記のような構成によれば、光源で生じた熱は、空気中に伝わり、空気と共に上昇する。光源の光軸は凹面鏡に向けて下方に傾斜しているので、空気中に伝わった熱は、画像生成部の構成部品により遮られることなく空気と共に上昇する。これにより、放熱効率が良好な画像照射装置を提供できる。
本発明によれば、画像生成部と第一ミラーとの位置精度を向上させ、第一ミラーの小型化が実現可能な画像生成装置及び当該画像生成装置を備えたヘッドアップディスプレイを提供することができる。
また、本発明によれば、乗員の視点位置に対応して画像の表示位置を変更可能であり、かつ、画像の品質の変化を低減する画像照射装置を提供することができる。
また、本発明によれば、光源の光軸に垂直な方向に対して傾斜した表示デバイスに照射される光の配光むらを抑制できる。
また、本発明によれば、放熱効率が良好な画像照射装置を提供できる。
第一実施形態に係る画像生成装置及びヘッドアップディスプレイ(HUD)を備えた車両システムのブロック図である。 図1に示すHUDの構成を示す模式図である。 図1に示すHUDの画像生成装置と凹面鏡を示す斜視図である。 図1に示す画像生成装置の構成を示す斜視図である。 図4に示す平面鏡の取り付け状態を示す断面図である。 第二実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)の構成を示す模式図である。 乗員の視点位置に対応して異なる位置に表示される虚像オブジェクトを形成するための光の光路を説明するための図である。 図6に示す凹面鏡の反射面において凹面鏡に入射する光により照射される領域を示す図である。 乗員の視点が基準位置にあるときに乗員に視認される虚像オブジェクトを示す図である。 乗員の視点が基準位置よりも高い位置にあるときに乗員に視認される虚像オブジェクトを示す図である。 乗員の視点が基準位置よりも低い位置にあるときに乗員に視認される虚像オブジェクトを示す図である。 乗員の視点位置に対応して異なる位置に表示される虚像オブジェクトを形成するための光の光路を説明するための図である。 乗員の視点位置に対応して異なる位置に表示される虚像オブジェクトを形成するための光の光路を説明するための図である。 図6に示す凹面鏡の反射面において凹面鏡に入射する光により照射される領域を示す図である。 乗員の視点が基準位置にあるときに乗員に視認される虚像オブジェクトを示す図である。 乗員の視点が基準位置よりも高い位置にあるときに乗員に視認される虚像オブジェクトを示す図である。 乗員の視点が基準位置よりも低い位置にあるときに乗員に視認される虚像オブジェクトを示す図である。 第三実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)の構成を示す模式図である。 図18示す画像生成装置の構成を示す断面模式図である。 参考形態に係る画像生成装置の構成を示す断面模式図である。 図19に示す画像生成装置における光源から出射される光の光路を示す断面模式図である。 第四実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)の構成を示す模式図である。 図22に示すHUDの画像生成部の構成を説明するための模式図である。 画像生成部の構成の別例を示す模式図である。 画像生成部の構成の別例を示す模式図である。 図25のヒートシンクの構成を説明するための斜視図である。 HUDの構成の別例を示す模式図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態(以下、本実施形態という。)について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、説明の便宜上、「左右方向」、「上下方向」、「前後方向」について適宜言及する場合がある。これらの方向は、図2に示すHUD(Head-Up Display)20について設定された相対的な方向である。ここで、「左右方向」は、「左方向」および「右方向」を含む方向である。「上下方向」は、「上方向」および「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」および「後方向」を含む方向である。左右方向は、図2では示されていないが、上下方向および前後方向に直交する方向である。
図1を参照して、本実施形態に係るHUD20を備える車両システム2について説明する。車両システム2が搭載された車両1は、例えば、自動運転モードで走行可能な車両(自動車)であってもよい。
図1に示すように、車両システム2は、車両制御部3と、センサ5と、カメラ6と、レーダ7と、HMI(Human Machine Interface)8と、GPS(Global Positioning System)9と、無線通信部10と、記憶装置11とを備える。また、車両システム2は、ステアリングアクチュエータ12と、ステアリング装置13と、ブレーキアクチュエータ14と、ブレーキ装置15と、アクセルアクチュエータ16と、アクセル装置17とを備える。さらに、車両システム2は、HUD20を備える。
車両制御部3は、車両1の走行を制御するように構成されている。車両制御部3は、例えば、少なくとも一つの電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)により構成されている。
センサ5は、加速度センサ、速度センサおよびジャイロセンサのうち少なくとも一つを含む。センサ5は、車両1の走行状態を検出して、走行状態情報を車両制御部3に出力するように構成されている。センサ5は、運転者が運転席に座っているかどうかを検出する着座センサ、運転者の顔の方向を検出する顔向きセンサ、外部天候状態を検出する外部天候センサおよび車内に人がいるかどうかを検出する人感センサ等をさらに備えてもよい。
カメラ6は、一以上の外部カメラ6Aと、内部カメラ6Bとを含む。外部カメラ6Aは、車両1の周辺環境を示す画像データを取得した上で、当該画像データを車両制御部3に送信するように構成されている。内部カメラ6Bは、車両1の内部に配置されると共に、乗員を示す画像データを取得するように構成されている。内部カメラ6Bは、例えば、乗員の視点E(図2で後述する)をトラッキングするアイトラッキングカメラとして機能する。内部カメラ6Bは、例えば、ルームミラーの近傍、あるいはインストルメントパネルの内部等に設けられている。
レーダ7は、ミリ波レーダ、マイクロ波レーダ、およびレーザーレーダ(例えば、LiDARユニット)のうちの少なくとも一つを含む。例えば、LiDARユニットは、車両1の周辺環境を示す3Dマッピングデータ(点群データ)を取得した上で、当該3Dマッピングデータを車両制御部3に送信するように構成されている。
HMI8は、運転者からの入力操作を受付ける入力部と、走行情報等を運転者に向けて出力する出力部とから構成される。入力部は、ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、車両1の運転モードを切替える運転モード切替スイッチ等を含む。出力部は、各種走行情報を表示するディスプレイ(HUDを除く)である。
GPS9は、車両1の現在位置情報を取得し、当該取得された現在位置情報を車両制御部3に出力するように構成されている。
無線通信部10は、車両1の周囲にいる他車に関する情報を他車から受信すると共に、車両1に関する情報を他車に送信するように構成されている(車車間通信)。また、無線通信部10は、信号機や標識灯等のインフラ設備からインフラ情報を受信すると共に、車両1の走行情報をインフラ設備に送信するように構成されている(路車間通信)。また、無線通信部10は、歩行者が携帯する携帯型電子機器から歩行者に関する情報を受信すると共に、車両1の自車走行情報を携帯型電子機器に送信するように構成されている(歩車間通信)。
記憶装置11は、ハードディスクドライブ(HDD)やSSD(Solid State Drive)等の外部記憶装置である。記憶装置11は、車両制御部3からの要求に応じて、地図情報や車両制御プログラムを車両制御部3に出力するように構成されている。
ステアリングアクチュエータ12は、車両1が自動運転モードで走行する場合、ステアリング制御信号を車両制御部3から受信して、ステアリング装置13を制御するように構成されている。ブレーキアクチュエータ14は、ブレーキ制御信号を車両制御部3から受信して、ブレーキ装置15を制御するように構成されている。アクセルアクチュエータ16は、アクセル制御信号を車両制御部3から受信して、アクセル装置17を制御するように構成されている。
車両制御部3は、走行状態情報、周辺環境情報、現在位置情報、地図情報等に基づいて、車両1の走行を自動的に制御する。運転モードは、自動運転モードと手動運転モードとからなる。自動運転モードでは、車両1の走行は車両システム2により自動制御される。一方、手動運転モードでは、ステアリング制御信号、アクセル制御信号およびブレーキ制御信号が運転者の手動操作によって生成されるので、車両1の走行は運転者により制御される。自動運転モードは、例えば、完全自動運転モードと、高度運転支援モードと、運転支援モードとからなる。
HUD20は、所定の情報(以下、HUD情報という。)が車両1の外部の現実空間(特に、車両1の前方の周辺環境)と重畳されるように、当該HUD情報を車両1の乗員に向け画像として表示するように構成されている。HUD20によって表示されるHUD情報は、例えば、車両1の走行に関連した車両走行情報及び/又は車両1の周辺環境に関連した周辺環境情報(特に、車両1の外部に存在する対象物に関連した情報)等である。HUD20は、車両1と乗員との間の視覚的インターフェースとして機能するARディスプレイである。
HUD20は、画像生成装置(PGU:Picture Generation Unit)30と、制御部25とを備えている。
画像生成装置30は、車両1の乗員に向けて表示される所定の画像を生成するための光を出射するように構成されている。画像生成装置30は、例えば、車両1の状況に応じて変化する変化画像を生成するための光を出射可能である。
制御部25は、HUD20の各部の動作を制御する。制御部25は、車両制御部3に接続されており、例えば、車両制御部3から送信される車両走行情報や周辺環境情報等に基づいて、画像生成装置30の動作を制御するための制御信号を生成し、生成された制御信号を画像生成装置30に送信する。制御部25は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサとメモリが搭載され、メモリから読みだしたコンピュータプログラムをプロセッサが実行して、画像生成装置30等の動作を制御する。なお、本実施形態では、車両制御部3と制御部25とは別個の構成として設けられているが、車両制御部3と制御部25が一体的に構成されてもよい。例えば、車両制御部3と制御部25は、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
次に、本実施形態に係るHUD20の具体的な構成について、図2~図5を参照して説明する。図2は、車両1に搭載されたHUD20を車両1の側面側から見た模式図である。図3は、画像生成装置30と凹面鏡40とを示す図である。図4は、画像生成装置30の構成を示す斜視図である。
図2に示すように、HUD20は、少なくともHUD20の一部が車両1の内部に位置する。具体的には、HUD20は、車両1の室内の所定箇所に設置されている。例えば、HUD20は、車両1のダッシュボード内に配置されてもよい。
HUD20は、HUD本体部21を備えている。HUD本体部21は、筐体部22と、出射窓23とを備えている。出射窓23は可視光を透過させる透明板で構成されている。HUD本体部21は、筐体部22の内部に、画像生成装置30と、凹面鏡40(第二ミラーの一例)とを備えている。なお、HUD20の制御部25は、本実施形態では画像生成装置30内に収容されている。
図2及び図3に示すように、凹面鏡40は、筐体部22内において、画像生成装置30の前方に設けられている。凹面鏡40は、画像生成装置30から出射される光の光路上に配置されている。凹面鏡40は、画像生成装置30から出射された光を透過部材18(例えば、車両1のフロントウィンドウ)に向けて反射するように構成されている。凹面鏡40は、所定の画像を形成するために凹状に湾曲した反射面を有し、画像生成装置30から出射され結像された光の像を所定の倍率で反射させる。凹面鏡40の反射面(画像生成装置30と対向する面)には、例えば、アルミニウム等の金属が蒸着されることで反射膜が形成されている。
凹面鏡40は、左右の両側部に支持軸41を備える。凹面鏡40は、支持軸41を介して筐体部22に支持されている。また、凹面鏡40は、支持軸41を中心として回動可能であり、回動することで画像生成装置30に対する向きを変化させることができるように構成されている。凹面鏡40は、例えば駆動機構42を有している。駆動機構42は、制御部25から送信される制御信号に基づいて凹面鏡40の位置及び向きを変化させることができるように構成されている。
画像生成装置30は、筐体部22内において凹面鏡40と対向するように設けられている。画像生成装置30から出射された光は、凹面鏡40で反射されてHUD本体部21の出射窓23から出射される。HUD本体部21の出射窓23から出射された光は、透過部材18に照射される。出射窓23から透過部材18に照射された光の一部は、乗員の視点Eに向けて反射される。この結果、乗員は、画像生成装置30から出射された光を透過部材18の前方の所定の距離において形成される虚像(所定の画像)として認識する。このように、HUD20によって表示される画像が透過部材18を通して車両1の前方の現実空間に重畳される結果、乗員は、所定の画像により形成される虚像オブジェクトIが車両外部に位置する道路上に浮いているように視認することができる。
ここで、乗員の視点Eは、乗員の左目の視点又は右目の視点のいずれかであってもよい。または、視点Eは、左目の視点と右目の視点を結んだ線分の中点として規定されてもよい。乗員の視点Eの位置は、例えば、内部カメラ6Bによって取得された画像データに基づいて特定される。乗員の視点Eの位置は、所定の周期で更新されてもよいし、車両1の起動時に一回だけ決定されてもよい。
なお、虚像オブジェクトIとして2D画像(平面画像)を形成する場合には、所定の画像を任意に定めた単一距離の虚像となるように投影する。虚像オブジェクトIとして3D画像(立体画像)を形成する場合には、互いに同一または互いに異なる複数の所定の画像をそれぞれ異なる距離の虚像となるように投影する。また、虚像オブジェクトIの距離(乗員の視点Eから虚像までの距離)は、画像生成装置30から乗員の視点Eまでの距離を調整する(例えば画像生成装置30と凹面鏡40との間の距離を調整する)ことによって適宜調整可能である。
図3及び図4に示すように、本実施形態に係る画像生成装置30は、画像生成部31と、平面鏡32(第一ミラーの一例)と、ブラケット33と、ヒートシンク36と、を備えている。
画像生成部31は、所定の画像を生成するための光を出射する。画像生成部31は、ブラケット33に搭載されている。
平面鏡32は、画像生成部31から出射された光を凹面鏡40に向けて反射させるための部材である。平面鏡32は、画像生成部31から出射された光の光路上において、画像生成部31と凹面鏡40との間に設けられている。平面鏡32は、画像生成部31が搭載されたブラケット33に保持されている。平面鏡32は、画像生成部31から出射された光を凹面鏡40に向けて反射するよう、画像生成部31の光出射面に対して一定の角度を成すようにして配置されている。平面鏡32の反射面(画像生成部31と対向する下面)には、例えば、アルミニウム等の金属が蒸着されることにより、反射膜が形成されている。なお、アルミ蒸着等で反射膜を平面鏡32に形成する代わりに、平面鏡32自体を、光を反射可能な白色系の樹脂素材で作製してもよい。
ブラケット33は、画像生成部31を筐体部22に取り付けるための部材である。ブラケット33は、例えば、樹脂材料によって形成されている。ブラケット33は、基体34と、基体34から突出する一対の突出部35A,35Bとを備える。
基体34は、矩形状の平板部材で構成されている。基体34の中央部には開口34aが設けられ、当該開口34aに画像生成部31が挿通された状態で取り付けられている。また、基体34の左右の両端部には、ブラケット33を筐体部22に固定するためのネジ穴34bが設けられている。ブラケット33は、基体34の上面が筐体部22の固定面(例えば、筐体部22の底面)と平行となるように筐体部22に固定される。
一対の突出部35A,35Bは、それぞれ矩形状の平板部材で構成されている。一対の突出部35A,35Bは、基体34の中央部に固定される画像生成部31を左右方向から挟むように配置されている。各突出部35A,35Bは、画像生成部31から出射される光の出射方向に向かって、すなわちHUD20の上方向に向かって基体34から突出している。各突出部35A,35Bは、その先端部が、前側よりも後側の方が低くなるように傾斜して形成されている。そして、突出部35A,35Bの先端部には、当該先端部の傾斜に沿って平面鏡32が取り付けられている。平面鏡32は、突出部35Aと突出部35Bとの間の上方側を覆うように取り付けられている。突出部35Aと突出部35Bとの間の前側及び後側は、開放された状態とされている。突出部35A,35Bにおけるそれぞれの画像生成部31側の側面は、画像生成部31から出射される光を反射しないように、例えば、黒色塗装されていることが好ましい。
図5は、平面鏡32のブラケット33に対する取付状態を示す画像生成装置30の断面図である。図5に示すように、画像生成部31は、基板102に搭載された光源101と、光源101の上側に配置されたレンズ103と、レンズ103の上側に配置された表示デバイス104とを備えている。基板102の下側には、ヒートシンク36が取り付けられている。
レンズ103は、光源101から出射された光を透過または反射して表示デバイス104に向けて出射するように構成されている。表示デバイス104は、例えば、液晶ディスプレイ、DMD(Digital Mirror Device)等である。表示デバイス104の上面は、レンズ103を透過した光源101の光を平面鏡32に向けて出射する画像生成部31の光出射面を構成する。
図4に示すように、各突出部35A,35Bの先端部は基体34の搭載面に対して一定の角度θ1を有するように傾斜している。各突出部35A,35Bの先端部の傾斜に沿って平面鏡32が取り付けられている。すなわち、平面鏡32は、画像生成部31が搭載されている基体34の搭載面に対して角度θ1を有するように、各突出部35A,35Bの先端部に取り付けられている。
また、画像生成部31の光出射面である表示デバイス104は、画像生成部31が搭載されている基体34の搭載面に対して角度θ3を有するように取り付けられている。これにより、光源101から出射した光の反射光が直接的に光源101に入射することを防いでいる。角度θ3は、光源101に直接入射する反射光を抑制できる角度であればよい。
なお、平面鏡32と基体34の搭載面との成す角度θ1は、画像生成部31の光出射面である表示デバイス104と基体34の搭載面との成す角度θ3よりも大きくなるように構成されている。すなわち、平面鏡32は、表示デバイス104に対して所定の角度θ2を有するように取り付けられている。ここで、θ2+θ3=θ1である。このように、平面鏡32がブラケット33の突出部35A,35Bに一定の角度θ1を有するように取り付けられることにより、光源101から出射された光は、平面鏡32で反射され、さらに凹面鏡40で反射されて透過部材18へと照射される。
また、図5に示すように、表示デバイス104から平面鏡32までの距離は、平面鏡32から凹面鏡40までの距離よりも短くなるように構成されている。すなわち、画像生成部31の光出射面である表示デバイス104から平面鏡32の反射面までの距離をL1とし、平面鏡32の反射面から凹面鏡40の反射面までの距離をL2とすると、L1<L2となるように各部材の取付位置が設定されている。
以上説明したように、本実施形態の画像生成装置30は、所定の画像を生成するための光を出射する画像生成部31と、画像生成部31から出射された光を反射させる平面鏡32(第一ミラーの一例)と、画像生成部31を取り付けるためのブラケット33と、を備え、当該ブラケット33に、平面鏡32が保持されている。この構成によれば、平面鏡32がブラケット33に保持されることで、画像生成部31と平面鏡32とが一体化されている。そのため、画像生成部31に対する平面鏡32の取り付け位置のばらつきを抑制でき、画像生成部31に対する平面鏡32の位置精度を高めることができる。また、平面鏡32は、アルミ蒸着処理等が施される比較的高価な部材であるが、本実施形態によれば、画像生成部31に対する平面鏡32の位置精度が高まるので、平面鏡32を小型化することができ、部品コストの削減が可能となる。
また、画像生成装置30によれば、ブラケット33は、画像生成部31が搭載された基体34と、画像生成部31を挟むようにして配置され、画像生成部31からの光の出射方向に向かって基体34から突出する、一対の突出部35A,35Bと、を有している。そして、一対の突出部35A,35Bに平面鏡32が搭載されている。このような簡便な構成のブラケット33を用いることで、画像生成部31に対する平面鏡32の位置精度を向上させることができるとともに、平面鏡32の小型化を実現できる。
また、画像生成装置30によれば、各突出部35A,35Bは、その先端部が、画像生成部31が搭載されるブラケット33の基体34の搭載面に対して一定の角度θ1が付けられるように構成されており、当該先端部に平面鏡32が取り付けられている。このため、画像生成部31の光出射面である表示デバイス104と平面鏡32の反射面とのなす角度が所望の角度θ2となるように、平面鏡32を画像生成部31に一体化することができる。
また、本実施形態のヘッドアップディスプレイ20(画像照射装置の一例)は、画像生成装置30と、画像生成部31により出射されて平面鏡32で反射された光が透過部材18へ照射されるように、光を反射させる凹面鏡40(第二ミラーの一例)と、を備えている。この構成によれば、画像生成部31から出射された光を平面鏡32と凹面鏡40という複数のミラー部材で反射させることで、平面鏡32の位置精度を維持しつつも筐体部22内における画像生成部31から透過部材18までの光路長を長くすることができる。これにより、虚像(所定の画像)を生成するために必要な光路長を担保しつつも、ヘッドアップディスプレイ全体の小型化を実現できる。
また、ヘッドアップディスプレイ20によれば、画像生成部31の光出射面である表示デバイス104と平面鏡32の反射面との距離L1が、平面鏡32の反射面と凹面鏡40の反射面との距離L2よりも短くなるように構成されている。このように、画像生成部31と平面鏡32との距離L1を短くすることにより、平面鏡32到達時における出射光の広がりを抑えることができるとともに、平面鏡32到達時における出射光の到達位置ずれを抑えることができる。このため、平面鏡32をさらに小型化することができる。
上記実施形態では、画像生成装置30のブラケット33を樹脂材料で形成する場合について説明したが、これに限られない。例えば、ブラケット33を、放熱性の高い金属材料(例えばアルミ部材)で構成するようにしてもよい。この構成によれば、ブラケット33自体をヒートシンクとして機能させることができる。その場合、例えば、上記実施形態のようなヒートシンク36を設けなくてもよい。また、ヒートシンク36に加えて、あるいはヒートシンク36の代わりに、例えば、突出部35A,35Bのそれぞれの外側面に放熱フィンを設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、凹面鏡40がHUD本体部21の筐体部22に支持される構成について説明したが、これに限られない。例えば、凹面鏡40は、画像生成装置30のブラケット33に支持されるようにしてもよい。また、凹面鏡40を画像生成装置30のブラケット33に支持する構成の場合には、平面鏡32を設けることなく、画像生成部31から出射される光を凹面鏡40のみで反射させて透過部材18に照射するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、透過部材18として車両1のフロントウィンドウ(ウィンドシールド)を一例として挙げたが、これに限られない。例えば、透過部材18は、フロントウィンドウの内側に設けるコンバイナ(不図示)としてもよい。コンバイナは、例えば、透明なプラスチックディスクで構成される。HUD本体部21の画像生成装置30からコンバイナに照射された光の一部は、フロントウィンドウに光を照射した場合と同様に、乗員の視点Eに向けて反射される。
さらに、車両の運転モードの区分や表示形態は、各国における自動運転に係る法令又は規則に沿って適宜変更されてもよい。同様に、本実施形態の説明で記載された「完全自動運転モード」、「高度運転支援モード」、「運転支援モード」のそれぞれの定義はあくまでも一例であって、各国における自動運転に係る法令又は規則に沿って、これらの定義は適宜変更されてもよい。
[第二実施形態]
以下、本発明の第二実施形態について図面を参照しながら説明する。図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。また、図面において、矢印Uは、図示された構造の上方向を示している。矢印Dは、図示された構造の下方向を示している。矢印Fは、図示された構造の前方向を示している。矢印Bは、図示された構造の後方向を示している。矢印Lは、図示された構造の左方向を示している。矢印Rは、図示された構造の右方向を示している。これらの方向は、図6に示されたHUD20について設定された相対的な方向である。
図6は、第二実施形態に係るHUD20を車両1の側面側から見た模式図である。HUD20は、車両1に設けられている。例えば、HUD20は、車両1のダッシュボード内に配置される。HUD20は、画像照射装置の一例である。
HUD20は、車両1と車両1の乗員との間の視覚的インターフェースとして機能する。具体的には、所定の情報が車両1の外部の現実空間(特に、車両1の前方の周辺環境)と重畳されるように、当該情報を所定の画像として表示するように構成されている。画像は、静止画または動画(映像)を含みうる。HUD20によって表示される情報は、例えば、車両1の走行に関連した車両走行情報及び/又は車両1の周辺環境に関連した周辺環境情報(特に、車両1の外部に存在する対象物に関連した情報)等である。
図6に示すように、HUD20は、HUD本体部21を備える。HUD本体部21は、筐体部(ハウジング)22と、出射窓23とを有する。出射窓23は可視光を透過させる透明板で構成されている。HUD本体部21は、筐体部22の内部に、画像生成部(PGU)24と、制御部25と、凹面鏡26と、駆動機構28とを有する。凹面鏡26は、反射部の一例である。
画像生成部24は、所定の画像を生成するための光を出射するように構成されている。画像生成部24は、筐体部22に固定されている。画像生成部24から出射される光は、例えば、可視光である。画像生成部24は、詳細な図示は省略するが、光源と、光学部品と、表示デバイスとを有する。光源は、例えば、LED光源またはレーザ光源である。LED光源は、例えば、白色のLED光源である。レーザ光源は、例えば、赤色レーザ光と、緑光レーザ光と、青色レーザ光をそれぞれ出射するように構成されたRGBレーザ光源である。光学部品は、プリズム、レンズ、拡散板、拡大鏡等を適宜有する。光学部品は、光源から出射された光を透過して表示デバイスに向けて出射する。表示デバイスは、液晶ディスプレイ、DMD等である。画像生成部24の描画方式は、ラスタースキャン方式、DLP(Digital Light Processing)方式またはLCOS(Liquid Crystal On Silicon)方式であってもよい。DLP方式またはLCOS方式が採用される場合、画像生成部24の光源はLED光源であってもよい。なお、液晶ディスプレイ方式が採用される場合、画像生成部24の光源は白色LED光源であってもよい。
制御部25は、HUD20の各部の動作を制御する。制御部25は、車両1の車両制御部(図示せず)に接続されており、例えば、車両制御部から送信される車両走行情報や周辺環境情報等に基づいて、画像生成部24の動作を制御するための制御信号を生成し、生成された制御信号を画像生成部24に送信する。制御部25は、CPU等のプロセッサとメモリが搭載され、メモリから読みだしたコンピュータプログラムをプロセッサが実行して、画像生成部24等の動作を制御する。
凹面鏡26は、画像生成部24から出射された光の光路上に配置されている。具体的には、凹面鏡26は、筐体部22内において、画像生成部24の前側に配置されている。凹面鏡26は、画像生成部24から出射された光を透過部材18(例えば、車両1のフロントウィンドウ)に向けて上方に反射するように構成されている。凹面鏡26は、反射面261により画像生成部24から出射され結像された光の像を所定の倍率で反射させる。凹面鏡26は、凹状に湾曲している反射面261を有する。反射面261は、曲率半径が異なる曲面を有している。たとえば、反射面261は、上下方向に沿って異なる曲率半径を有するように形成されうる。曲率半径は連続的に変化してもよいし、所定の範囲毎に段階的に変化してもよい。
駆動機構28は、制御部25から送信される制御信号に基づいて凹面鏡26の位置(反射面261の向き)を変化させることができるように構成されている。凹面鏡26は、駆動機構28により、回転軸26Aを中心として回転されることにより所定の位置に変位する。
画像生成部24から出射された光は、凹面鏡26で反射されてHUD本体部21の出射窓23から出射される。HUD本体部21の出射窓23から出射された光は、透過部材18に照射される。出射窓23から透過部材18に照射された光の一部は、乗員の視点Eに向けて反射される。この結果、乗員は、HUD本体部21から出射された光を透過部材18の前方の所定の距離において形成される虚像(所定の画像)として認識する。このように、HUD20によって表示される画像が透過部材18を通して車両1の前方の現実空間に重畳される結果、乗員は、所定の画像により形成される虚像オブジェクトIが車両外部に位置する道路上に浮いているように視認することができる。
虚像オブジェクトIとして2D画像(平面画像)を形成する場合は、所定の画像は任意に定めた単一距離の虚像となるように投影される。虚像オブジェクトIとして3D画像(立体画像)を形成する場合は、互いに同一または互いに異なる複数の所定の画像がそれぞれ異なる距離の虚像となるように投影される。虚像オブジェクトIの距離(乗員の視点Eから虚像までの距離)は、画像生成部24から乗員の視点Eまでの距離を調整することによって適宜調整可能である。例えば、画像生成部24と凹面鏡26との間の光路長を調整することによって、虚像オブジェクトIの距離を適宜調整可能である。
虚像オブジェクトIの表示位置は、乗員の視点Eの位置に応じて変更される。例えば、乗員の視点Eの位置は、車両1の内部に配置されたカメラによって取得された画像データに基づいて制御部25により特定されうる。乗員の視点Eは、乗員の左目の視点又は右目の視点のいずれかであってもよい。または、視点Eは、左目の視点と右目の視点を結んだ線分の中点として規定されてもよい。
制御部25は、特定された乗員の視点Eの位置に基づいて制御信号を生成する。駆動機構28は、制御信号に基づいて凹面鏡26を回転させる。凹面鏡26の位置(反射面261の向き)が変位することにより、透過部材18に投射される光の入射位置が変化する。この結果、乗員の視点Eの位置に対応した位置に虚像オブジェクトIが表示される。なお、乗員の視点Eの位置は、乗員からの入力操作に基づいて特定されてもよい。
図7は、参考形態であって、異なる高さの乗員の視点E1~E3に対応して虚像オブジェクトI1~I3の表示位置が変更される場合における凹面鏡126から反射される光の光路を示している。図7では、回転軸126Aが凹面鏡126に入射する光の光軸と交差する場合に形成される光の光路が示されている。なお、「光の光軸」とは光の束の中心の光の軸を意味するものであり、図面に示される光路は光の光軸の経路を示している。
例えば、凹面鏡126が所定の位置(回転の基準となる位置)にあるとき、画像生成部24から出射された光は光路L0を進み、凹面鏡126上の所定の点R0に入射する。図8に例示されるように、反射面1261において、点R0を中心とする所定の領域A1が画像生成部24から出射された光により照射される。凹面鏡126により反射された光は光路L1を進んで、透過部材18の点P1に入射する。透過部材18の点P1に入射した光の一部は、乗員の視点E1に向けて反射される。この結果、視点E1を有する乗員により、虚像オブジェクトI1が視認される。図9に例示されるように、虚像オブジェクトI1は、所定の領域A1に対応する矩形を有する。
他方、図7に例示されるように乗員の視点E2が視点E1よりも高い位置にある場合、凹面鏡126は画像生成部24側に回転される。凹面鏡126の回転軸126Aは凹面鏡126に入射する光の光軸と交差するので、凹面鏡126が回転された場合でも、画像生成部24から出射された光は凹面鏡126上の所定の点R0に入射する。すなわち、図8に例示されるように、領域A1と同様に、反射面1261において、点R0を中心とする所定の領域A2が画像生成部24から出射された光により照射される。凹面鏡126により反射された光は光路L2を進んで、透過部材18の点P2に入射する。透過部材18の点P2に入射した光の一部は、乗員の視点E2に向けて反射される。この結果、視点E2を有する乗員により、虚像オブジェクトI2が視認される。
乗員の視点E3が視点E1よりも低い位置にある場合、凹面鏡126は画像生成部24とは反対側に回転される。凹面鏡126の回転軸126Aは凹面鏡126に入射する光の光軸と交差するので、画像生成部24から出射された光は、凹面鏡126上の所定の点R0に入射する。すなわち、図8に例示されるように、領域A1と同様に、反射面1261において、点R0を中心とする所定の領域A3が画像生成部24から出射された光により照射される。凹面鏡126により反射された光は光路L3を進んで、透過部材18の点P3に入射する。透過部材18の点P3に入射した光の一部は、乗員の視点E3に向けて反射される。この結果、視点E3を有する乗員により、虚像オブジェクトI3が視認される。
ところが、乗員の視点E2,E3が視点E1とは異なる位置にある場合、後述するように、凹面鏡126上の光が入射する点(反射位置)R2,R3と透過部材18上の光が入射する点(入射位置)P2,P3との間の光路長が変化する。これにより、表示される虚像オブジェクトI2,I3に歪みが発生する。
例えば、乗員の視点E2の場合、凹面鏡126上の点R2と透過部材18上の点P2との間の光路長が凹面鏡126上の光が入射する点R1と透過部材18上の光が入射する点P1との間の光路長よりも長くなる。これにより、図10に例示されるように、虚像オブジェクトI2に歪みが発生し、虚像オブジェクトI2は上側と下側が上方に凸状に湾曲した形状となる。
あるいは、乗員の視点E3の場合、凹面鏡126上の光が入射する点R3と透過部材18上の光が入射する点P3との間の光路長が凹面鏡126上の光が入射する点R1と透過部材18上の光が入射する点P1との間の光路長よりも短くなる。これにより、図11に例示されるように、虚像オブジェクトI3に歪みが発生し、虚像オブジェクトI3は上側と下側が下方に凸状に湾曲した形状となる。
これに対して、本実施形態に係る凹面鏡26は、凹面鏡26に入射する光が曲率半径が異なる曲面に照射されるように回転するように、構成される。例えば、凹面鏡26は、回転軸26Aが画像生成部24により出射されて凹面鏡26に入射する光の光軸と交差しないように、配置される。本例においては、図6に例示されるように、反射面261は上下方向に沿って異なる曲率半径を有しており、回転軸26Aは凹面鏡26に入射する光の光軸に対して上方にずれている。
図12および図13は、本実施形態に係る凹面鏡26から反射される光の光路を示している。図12および図13に例示されるように、凹面鏡26が所定の位置B1(回転の基準となる位置)にあるとき、画像生成部24から出射された光は光路L0を進み、凹面鏡26上の所定の点R1に入射する。図14に例示されるように、反射面261において、回転軸26Aよりも下方に位置する点R1を中心とする所定の領域A11が、画像生成部24から出射された光により照射される。凹面鏡26により反射された光は光路L11を進んで、透過部材18の点P11に入射する。透過部材18の点P11に入射した光の一部は、乗員の視点E1に向けて反射される。この結果、視点E1を有する乗員により、虚像オブジェクトI11が視認される。図15に例示されるように、虚像オブジェクトI11は、所定の領域A11に対応する矩形を有する。
他方、図12に例示されるように乗員の視点E2が視点E1よりも高い位置にある場合、凹面鏡26は画像生成部24側に回転される。図13に例示されるように、凹面鏡26は、位置B1から-θだけ回転された位置B2に変位する。回転軸26Aは凹面鏡26に入射する光の光軸に対して上方にずれているので、画像生成部24から出射された光は、凹面鏡26上の点R1よりも上方に位置する点R2に入射する。図14に例示されるように、反射面261において、点R2を中心とする領域A12が画像生成部24から出射された光により照射される。凹面鏡26により反射された光は光路L12を進んで、透過部材18の点P12に入射する。透過部材18の点P12に入射した光の一部は、乗員の視点E2に向けて反射される。この結果、視点E2を有する乗員により、虚像オブジェクトI12が視認される。
乗員の視点E3が視点E1よりも低い位置にある場合、凹面鏡26は画像生成部24とは反対側に回転される。図13に例示されるように、凹面鏡26は、位置B1から+θだけ回転されて位置B3に変位する。回転軸26Aは凹面鏡26に入射する光の光軸に対して上方にずれているので、画像生成部24から出射された光は、凹面鏡26上の凹面鏡26上の点R1よりも下方に位置する点R3に入射する。図14に例示されるように、反射面261において、点R3を中心とする領域A13が画像生成部24から出射された光により照射される。凹面鏡26により反射された光は、光路L13を進んで、透過部材18の点P13に入射する。透過部材18の点P13に入射した光の一部は、乗員の視点E3に向けて反射される。この結果、視点E3を有する乗員により、虚像オブジェクトI13が視認される。
乗員の視点E2,E3が視点E1とは異なる位置にある場合、凹面鏡26上の光が入射する点R12、点R13と透過部材18の光が入射する点P12、P13との間の光路長は変化する。しかしながら、凹面鏡26の反射面261に入射する光は、領域A11が有する曲面の曲率半径とは異なる曲率半径の曲面を有する領域A12、A13により反射される。これにより、光路長の変化により発生する虚像オブジェクトI12、I13の歪みが低減される。したがって、乗員の視点Eの位置に対応して虚像の表示位置を変更可能であり、かつ、虚像の品質の変化が低減される。
本実施形態において、図14に例示されるように、HUD20は、凹面鏡26に入射する光により照射される領域A11,A12が部分的に重複するように構成されうる。同様に、HUD20は、凹面鏡26に入射する光により照射される領域A11,A13が部分的に重複するように構成されうる。領域A11,A12または領域A11,A13は、第一照射領域と第二照射領域の一例である。このような構成によれば、虚像オブジェクトI12,I13の歪みを低減しつつ、凹面鏡26のサイズの増加が抑制される。
なお、HUD20は、領域A11,A12,A13を重複させないように構成されてもよい。この場合、領域A11,A12,A13を部分的に重複させる場合と比較して、凹面鏡26のサイズが増加するものの、虚像オブジェクトI12,I13の歪みをより低減できる。
本実施形態において、反射面261は、上方に位置する領域の曲率半径が下方に位置する領域の曲率半径よりも大きくなるように形成されうる。曲率半径は、上方に向かうほど大きくなるように変化してもよいし、所定の範囲毎に段階的に変化してもよい。
このような構成によれば、例えば反射面261上の光が入射する点R2と透過部材18上の光が入射する点P12との間の光路長が長い場合、反射面261の曲率半径が大きい上方の領域で光を反射させることにより、虚像オブジェクトI12の歪みを抑制できる。例えば、図16に例示されるように、下側の歪みが低減された虚像オブジェクトI12が形成されうる。
例えば反射面261上の光が入射する点R3と透過部材18上の光が入射する点P13との間の光路長が短い場合、反射面261の曲率半径が小さい下方の領域で光を反射させることにより、虚像オブジェクトI13の歪みを抑制できる。例えば、図17に例示されるように、上側の歪が低減された虚像オブジェクトI13が形成されうる。
上記の実施形態において、画像生成部24から出射された光は、平面鏡などの光学部品を介して凹面鏡26に入射するように構成されてもよい。
上記の実施形態において、反射面261は、その全体が凹状に湾曲している。しかしながら、反射面261は、少なくとも一部の領域が凹状に湾曲しており、凹状に湾曲した領域において曲率半径が異なる曲面が形成される構成も採用されうる。
上記の実施形態において、回転軸26Aは凹面鏡26に入射する光の光軸に対して上方にずれている。しかしながら、HUD20は、回転軸26Aが凹面鏡26に入射する光の光軸に対して下方にずれるように構成されてもよい。
上記の実施形態において、凹面鏡26は、回転軸26Aが画像生成部24により出射されて凹面鏡26に入射する光の光軸と交差しないように、配置されている。しかしながら、凹面鏡26が凹面鏡26に入射する光が曲率半径が異なる曲面に照射されるように回転するように構成されているのであれば、HUD20は他の構成も有するように構成されうる。
上記の実施形態において、画像生成部24から出射された光は、凹面鏡26で反射されて透過部材18に照射されるように構成されている。しかしながら、例えば、凹面鏡26で反射された光は、透過部材18の内側に設けたコンバイナ(不図示)に照射されるようにしてもよい。コンバイナは、例えば、透明なプラスチックディスクで構成される。HUD本体部21の画像生成部24からコンバイナに照射された光の一部は、透過部材18に光を照射した場合と同様に、乗員の視点Eに向けて反射される。
[第三実施形態]
以下、本発明の第三実施形態について図面を参照しながら説明する。図18は、第三実施形態に係るHUD20を車両1の側面側から見た模式図である。図18に示すように、HUD20は、HUD本体部21を備える。HUD本体部21は、筐体部22と、出射窓23とを有する。出射窓23は可視光を透過させる透明板で構成されている。HUD本体部21は、筐体部22の内部に、画像生成装置(PGU)30と、制御部25と、凹面鏡26と、平面鏡27とを有する。凹面鏡26は、反射部の一例である。
画像生成装置30は、所定の画像を生成するための光を出射するように構成されている。画像生成装置30は、筐体部22に固定されている。画像生成装置30から出射される光は、例えば、可視光である。
制御部25は、HUD20の各部の動作を制御する。制御部25は、車両1の車両制御部(図示せず)に接続されており、例えば、車両制御部から送信される車両走行情報や周辺環境情報等に基づいて、画像生成装置30の動作を制御するための制御信号を生成し、生成された制御信号を画像生成装置30に送信する。制御部25は、CPU等のプロセッサとメモリが搭載され、メモリから読みだしたコンピュータプログラムをプロセッサが実行して、画像生成装置30等の動作を制御する。
平面鏡27は、画像生成装置30から出射される光の光路上に配置されている。具体的には、平面鏡27は、画像生成装置30の上方に配置され、画像生成装置30から出射された光を凹面鏡26に向けて反射するように構成されている。平面鏡27は、平面状の反射面を有し、画像生成装置30から出射されて結像された光の像を同一の倍率で反射させる。
凹面鏡26は、画像生成装置30から出射されて平面鏡27により反射された光の光路上に配置されている。具体的には、凹面鏡26は、筐体部22内において、画像生成装置30及び平面鏡27の前側に配置されている。凹面鏡26は、画像生成装置30から出射された光を透過部材18(例えば、車両1のフロントウィンドウ)に向けて反射するように構成されている。凹面鏡26は、凹状に湾曲した反射面を有する。凹面鏡26は、画像生成装置30から出射され結像された光の像を所定の倍率で反射させる。凹面鏡26は、駆動機構28により回転可能に構成されてもよい。
上記のように構成されたHUD20においては、図18に例示されるように、画像生成装置30から出射された光L1は、凹面鏡26及び平面鏡27で反射されてHUD本体部21の出射窓23から出射される。HUD本体部21の出射窓23から出射された光は、透過部材18に照射される。出射窓23から透過部材18に照射された光の一部は、乗員の視点Eに向けて反射される。この結果、乗員は、HUD本体部21から出射された光を透過部材18の前方の所定の距離において形成される虚像(所定の画像)として認識する。このように、HUD20によって表示される画像が透過部材18を通して車両1の前方の現実空間に重畳される結果、乗員は、所定の画像により形成される虚像オブジェクトIが車両外部に位置する道路上に浮いているように視認することができる。
虚像オブジェクトIとして2D画像(平面画像)を形成する場合は、所定の画像は任意に定めた単一距離の虚像となるように投影される。虚像オブジェクトIとして3D画像(立体画像)を形成する場合は、互いに同一または互いに異なる複数の所定の画像がそれぞれ異なる距離の虚像となるように投影される。虚像オブジェクトIの距離(乗員の視点Eから虚像までの距離)は、画像生成装置30から乗員の視点Eまでの距離を調整する(例えば画像生成装置30と凹面鏡26との間の光路長を調整する)ことによって適宜調整可能である。
次に、図19を用いて、画像生成装置30の構成について説明する。図19に例示されるように、画像生成装置30は、光源241、レンズ242および表示デバイス243を備えている。レンズ242は、光源241の上側に配置される。表示デバイス243は、レンズ242の上側に配置される。画像生成装置30は、さらにレンズホルダやヒートシンクなどを備えうる。
光源241は、例えば、LED光源またはレーザ光源である。LED光源は、例えば、白色のLED光源である。レーザ光源は、例えば、赤色レーザ光と、緑光レーザ光と、青色レーザ光をそれぞれ出射するように構成されたRGBレーザ光源である。光源241は、基板244に搭載されている。基板244は、例えば、電気回路の配線が表面や内部にプリントされた絶縁体からなるプリント基板である。
レンズ242は、光源241から出射された光を透過させて表示デバイス243に向けて出射するように構成されている。レンズ242は、例えば、光源241からの光が入射される入射面242Aおよび当該入射した光が出射される出射面242Bのいずれも凸面状に形成された非球面凸レンズである。
表示デバイス243は、レンズ242を透過した光源241の光により所定の画像を生成するための光を形成する。表示デバイス243は、例えば、液晶ディスプレイ、DMD等である。
表示デバイス243は、光源241の光軸Ax1に垂直な方向(本例においては前後方向)に対して傾いて配置されている。具体的には、レンズ242から出射された光が入射する表示デバイス243の入射面243Aが光源241の光軸Ax1に垂直な方向に対して角度θだけ傾いている。本明細書において用いられる「光源241の光軸」という表現は、光源241から出射される光の中で輝度が最も高い光の線を意味する。たとえば、光源241がLED光源の場合、LED光源の光軸とは、LED光源の発光面241Aにおいて輝度が最も高い中心を通り発光面241Aの法線に平行な直線を意味する。
光源241は、表示デバイス243の傾斜に応じた位置に配置されている。光源241が配置される位置は、所定の位置からずれている。「所定の位置」とは、例えば、レンズ242の後側焦点位置に対応する位置である。所定の位置に対する光源241の位置のずれ(距離)は、光源241の光軸Ax1に垂直な方向に対する表示デバイス243の傾斜角度θに応じて適宜設定されうる。例えば、光源241は、表示デバイス243の傾斜角度θが大きいほど、所定の位置からより離れた位置に配置される。
光源241は、所定の位置に対して、表示デバイス243の傾斜により表示デバイス243の入射面243Aがレンズ242の出射面242Bに近づく方向(図19において前方向)にずれている。すなわち、光源241は、表示デバイス243の傾斜の向きに応じた方向に、所定の位置からずれて配置されている。本例においては、光源241の光軸Ax1は、レンズ242の光軸Ax2に平行であり、且つ、光軸Ax2に対して表示デバイス243の入射面243Aがレンズ242の出射面242Bに近い側にずれている。例えば、光軸Ax2に対する光軸Ax1のずれの距離Dは、傾斜角度θが約15[deg]であり、光源241が縦横それぞれの幅Wが1mmである平面視四角形のLED光源である場合、0.5mmである。
例えば、光源241がレンズ242の後方焦点位置に配置される場合、図20に例示されるように、参考形態に係る画像生成装置30Zの光源241から出射された光は、レンズ242の入射面242Aに入射する。レンズ242の形状は非球面凸レンズであるので、光源241から出射された光は、レンズ242に入射し、出射面242Bから光軸Ax1に平行な光となって表示デバイス243に入射する。
ところが、表示デバイス243は光源241の光軸Ax1に垂直な方向に対して傾いているので、表示デバイス243の入射面243Aにおいて、レンズ242の出射面242Bから遠ざかる領域R1に入射する光の量は、レンズ242の出射面242Bに近づく領域R2に入射する光の量よりも少なくなる。この結果、レンズ242から出射されて表示デバイス243に照射される光に配光むらが発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態に係る画像生成装置30によれば、光源241は表示デバイス243の傾斜に応じた位置に所定の位置からずれて配置されている。これにより、図21に例示されるように、光源241から出射されてレンズ242の出射面242Bから出射される光の一部は光源241の所定の位置からのずれの方向とは反対方向(本例においては後方向)に向けて出射される。この結果、光源241の光軸Ax1に垂直な方向に対して傾斜した表示デバイス243に照射される光の配光むらを抑制できる。
また、本実施形態においては、光源241の光軸Ax1は、レンズ242の光軸Ax2に平行な状態で光軸Ax2に対してずれている。このような構成によれば、基板244上において光源241の位置をずらすだけなので、レンズ242の形状や向きを変更することなく、簡単な構成で、配光ムラを抑制できる。
画像生成装置30は、二つ以上の光源241を備えてもよい。
レンズ242は、入射面242Aと出射面242Bのいずれも凸面状に形成された非球面凸レンズであるが、他の形状を有するレンズでもよい。
画像生成装置30から出射された光は、凹面鏡26で反射されて透過部材18に照射されるように構成されているが、これに限られない。例えば、凹面鏡26で反射された光は、透過部材18の内側に設けたコンバイナ(不図示)に照射されるようにしてもよい。コンバイナは、例えば、透明なプラスチックディスクで構成される。HUD本体部21の画像生成装置30からコンバイナに照射された光の一部は、透過部材18に光を照射した場合と同様に、乗員の視点Eに向けて反射される。
[第四実施形態]
以下、本発明の第四実施形態について図面を参照しながら説明する。図22は、第四実施形態に係るHUD20を車両1の側面側から見た模式図である。図22に示すように、HUD20は、HUD本体部21を備える。HUD本体部21は、筐体部22と、出射窓23とを有する。出射窓23は可視光を透過させる透明板で構成されている。HUD本体部21は、画像生成部(PGU)24と、制御部25と、凹面鏡26とを有する。画像生成部24、制御部25および凹面鏡26は、筐体部22に収容されている。凹面鏡26は、反射部の一例である。
画像生成部24は、所定の画像を生成するための光Lを出射するように構成されている。画像生成部24は、筐体部22に固定されている。画像生成部24から出射される光は、例えば、可視光である。
制御部25は、HUD20の各部の動作を制御する。制御部25は、車両1の車両制御部(図示せず)に接続されている。制御部25は、例えば、車両制御部から送信される車両走行情報及び/又は周辺環境情報に基づいて、画像生成部24の動作を制御するための制御信号を生成し、生成された制御信号を画像生成部24に送信する。
制御部25は、CPU等のプロセッサとメモリを搭載している。メモリから読みだしたコンピュータプログラムをプロセッサが実行することにより、画像生成部24等の動作が制御される。なお、制御部25は、車両制御部と一体的に構成されてもよい。この点において、制御部25と車両制御部は、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
凹面鏡26は、画像生成部24から出射された光Lの光路上に配置されている。具体的には、凹面鏡26は、筐体部22内において、画像生成部24の前側に配置されている。凹面鏡26は、画像生成部24から出射された光Lを透過部材18(例えば、車両1のフロントウィンドウ)に向けて反射するように構成されている。凹面鏡26は、凹状に湾曲した反射面を有する。凹面鏡26は、画像生成部24から出射され結像された光の像を所定の倍率で反射させる。凹面鏡26は、駆動機構(図示せず)により回転可能に構成されうる。
図22に例示されるように、HUD20が車両1の車体19に取り付けられた状態において、画像生成部24から出射される光Lは、凹面鏡26に向けて前方斜め下方に出射される。画像生成部24から出射された光Lは、凹面鏡26で反射されてHUD本体部21の出射窓23から出射される。HUD本体部21の出射窓23から出射された光は、透過部材18に照射される。出射窓23から透過部材18に照射された光の一部は、乗員の視点Eに向けて反射される。この結果、乗員は、HUD本体部21から出射された光を透過部材18の前方の所定の距離において形成される虚像(所定の画像)として認識する。このように、HUD20によって表示される画像が透過部材18を通して車両1の前方の現実空間に重畳される結果、乗員は、所定の画像により形成される虚像オブジェクトIが車両外部に位置する道路上に浮いているように視認することができる。
図23に例示されるように、画像生成部24は、光源241と、光学部品の一例であるレンズ242と、表示デバイス243と、基板(配線基板)244と、を備えている。光源241は、例えば、LED光源またはレーザ光源である。LED光源は、例えば、白色のLED光源である。レーザ光源は、例えば、赤色レーザ光と、緑光レーザ光と、青色レーザ光をそれぞれ出射するように構成されたRGBレーザ光源である。光源241は、基板244に搭載されている。
レンズ242は、プリズム、レンズ、拡散板、拡大鏡等を適宜有する。本例においては、画像生成部24は、レンズ242としてレンズを有している。レンズ242は、光源241から出射された光を透過して表示デバイス243に向けて出射する。表示デバイス243は、液晶ディスプレイ、DMD(Digital Mirror Device)等である。表示デバイス243は、レンズ242を透過した光源241の光により所定の画像を生成するための光を形成する。
図23に例示されるように、HUD20が車体19に取り付けられた状態において、光源241の光軸Axは凹面鏡26に向けて下方に傾斜している。本明細書において用いられる「光源241の光軸」という表現は、光源241から出射される光の中で輝度が最も高い光の線を意味する。たとえば、光源241がLED光源の場合、LED光源の光軸とは、LED光源の発光面において輝度が最も高い中心を通り発光面の法線に平行な直線を意味する。
光源241は、発光する際に発熱する。光源241で生じた熱は、空気中に伝わり、空気A1と共に上昇する。光源241の光軸Axは凹面鏡26に向けて下方に傾斜しているので、空気中に伝わった熱は、レンズ242や表示デバイス243により遮られることなく空気A1と共に上昇する。これにより、放熱効率が良好なHUD20を提供できる。また、光源241で生じた熱によりレンズ242や表示デバイス243が影響を受けることを抑制できる。
画像生成部24の基板244は、金属により形成されるベース基板を有してもよい。例えば、ベース基板は、アルミニウムから形成されうる。ベース基板の上には絶縁層が形成され、絶縁層の上には配線層が形成される。ベース基板が金属から形成される場合、基板244は、光源241から生じた熱を放熱する放熱部材として機能する。すなわち、光源241で生じた熱は基板244に伝わり、基板244のベース基板により効率的に放熱される。
図24に例示されるように、画像生成部24は、光源241から生じた熱を放熱するヒートシンク245を備えてもよい。ヒートシンク245は、HUD20が車体19に取り付けられた状態において、ヒートシンク245の少なくとも一部が光源241よりも上方に位置するように、配置されうる。本例においては、ヒートシンク245は、基板244における光源241が搭載されている面とは反対側の面全体を覆うように設けられている。
光源241で生じた熱はヒートシンク245に伝わり、ヒートシンク245により効率的に放熱される。また、ヒートシンク245の一部は光源241よりも上方に位置するので、ヒートシンク245から空気中に伝わった熱は画像生成部24により遮られずに空気A2と共に上昇する。これにより、放熱効率が向上する。
図25と図26に例示されるように、ヒートシンク245Aは、複数のフィン245A1を有してもよい。複数のフィン245A1の各々は、光源241の光の出射方向とは反対方向に突出している。複数のフィン245A1の各々は、HUD20が車体19に取り付けられた状態において突出方向の長さL(図26)が上方に行くほど長くなるように形成されうる。
光源241で生じた熱は、ヒートシンク245Aから空気中に伝わり、空気A3とともに上昇する。フィン245A1の上部における突出方向の長さが長いので、ヒートシンク245Aに伝わった熱は、ヒートシンク245Aの上部から効率良く放熱されやすくなる。
なお、基板244に搭載される光源241の数およびフィン245A1の数は、図26の形態に限定されない。
図27に例示されるように、HUD20Aの筐体部22は、開口221を備えてもよい。開口221は、HUD20Aが車両1の車体19に取り付けられた状態において、筐体部22の上部に設けられうる。本例においては、開口221は画像生成部24の上方に位置している。
光源241で生じた熱は空気A1と共に、筐体部22の開口221から排出される。特に、開口221が画像生成部24の上方に位置する場合には、光源241で生じた熱を空気と共に速やかに開口221から排出できる。これにより、放熱効率が向上する。
加えて、筐体部22の下部には開口222が設けられてもよい。上昇する空気A1の流れに伴って開口222から筐体部22内に空気が取り込まれ、筐体部22内部で上昇する空気の対流A4が生じるので、光源241で生じた熱が開口221から空気A1と共に排出されやすくなる。
開口222に加えてまたは代えて、HUD20Aは、筐体部22内において空気を対流させるためのファン29を備えてもよい。ファン29により筐体部22内に強制的な空気の対流A5が生じるので、光源241で生じた熱が空気と共に排出されやすくなる。
なお、HUD20Aの画像生成部24は、図24や図25に例示されるようにヒートシンクを有してもよい。
ヒートシンク245,245Aは、基板244の面全体を覆うように設けられており、その一部が光源241よりも下方に位置している。しかしながら、ヒートシンク245,245Aは、ヒートシンク245,245Aの全体が光源241よりも上方に位置するように、配置されてもよい。
画像生成部24から出射された光は、凹面鏡26で反射されて透過部材18に照射されるように構成されているが、これに限られない。例えば、凹面鏡26で反射された光は、透過部材18の内側に設けたコンバイナ(不図示)に照射されるようにしてもよい。コンバイナは、例えば、透明なプラスチックディスクで構成される。HUD本体部21の画像生成部24からコンバイナに照射された光の一部は、透過部材18に光を照射した場合と同様に、乗員の視点Eに向けて反射される。
以上、本発明の第一実施形態から第四実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
本出願は、2021年3月31日出願の日本特許出願2021-060971号、2021年3月31日出願の日本特許出願2021-060972号、2021年3月31日出願の日本特許出願2021-060973号及び2021年3月31日出願の日本特許出願2021-060974号に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

Claims (4)

  1. 所定の画像を生成するための画像生成装置であって、
    前記所定の画像を生成するための光を出射する画像生成部と、
    前記光を反射させる第一ミラーと、
    前記画像生成部を取り付けるためのブラケットと、
    を備え、
    前記ブラケットは、
    前記画像生成部が搭載された基体と、
    前記画像生成部を挟むようにして配置され、前記画像生成部からの光の出射方向に向かって前記基体から突出する、一対の突出部と、を含み、
    前記一対の突出部に前記第一ミラーが搭載されている、画像生成装置。
  2. 前記一対の突出部のそれぞれは、その先端部が、前記基体の、前記画像生成部が搭載される面に対して一定の角度が付けられるように構成されており、
    前記先端部に前記第一ミラーが取り付けられている、請求項に記載の画像生成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像生成装置と、
    前記画像生成部により出射されて前記第一ミラーで反射された前記光が透過部材へ照射されるように、前記光を反射させる第二ミラーと、を備えている、車両用の画像照射装置。
  4. 前記画像生成部の光出射面と前記第一ミラーの反射面との距離は、前記第一ミラーの前記反射面と前記第二ミラーの反射面との距離よりも短い、請求項に記載の画像照射装置。
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