<液体供給システム100の概略構成>
図面を参照して、本発明の一実施形態に係る液体供給システム100を説明する。本実施形態では、図面中の機械的要素は、各図面において実際のスケールを示す。図1に示すように、液体供給システム100は複数のプリンタ1と、液体供給装置2とを含む。液体供給システム100は、液体供給装置2から複数のプリンタ1のそれぞれに、液体として例えばインクまたは前処理剤を供給する。
複数のプリンタ1の個数は特定の個数に限定されないが、例えば一つの液体供給装置2に対してプリンタ1A、1B、1C、1Dの四つが管8によって接続される。プリンタ1は例えばインクジェットプリンタであり、印刷媒体(図示略)にインクを吐出し、印刷を行う。印刷媒体は布、紙等であり、例えばTシャツである。
インクは例えば白(W)、黒(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、またはマゼンタ(M)である。以下では、5色のインクのうち白色のインクを「白インク」といい、黒、シアン、イエロー、およびマゼンタの4色のインクを総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「カラーインク」という。
白インクは画像の白色を表す部分として、またはカラーインクの下地として印刷に用いられる。カラーインクは、印刷媒体上に直接、または白インクによる下地の上に吐出され、カラー画像の印刷に用いられる。
前処理剤は例えばカチオン系高分子、多価金属塩を含む水溶液である。前処理剤は例えばベースコート剤であり、カラーインク、または白インクでの印刷の前に印刷媒体上に塗布される。前処理剤は印刷媒体へのインクの定着またはインクの発色を向上させる。
<プリンタ1の機械的構成>
以下では、図1の左上方、右下方、左下方、右上方、上方、および下方を、それぞれ、プリンタ1の左方、右方、前方、後方、上方、および下方とする。
図1に示すように、プリンタ1は枠体10と搬送部11とプラテン15と一対のガイドレール12とキャリッジ13と複数のヘッド14と複数のキャップ19と収納部16を備える。枠体10は複数のシャフトによって格子状に構成され、筐体(図示略)内に固定される。搬送部11は枠体10の下部に固定され、例えば前後方向に延びる軸を含む。
プラテン15は搬送部11の上方に位置し、搬送部11によって支持される。プラテン15は板状であり、前後左右方向に延びる。プラテン15の上面には印刷媒体(図示略)が載置される。プラテン15は図11に示す副走査モータ182の駆動によって、搬送部11に沿って前後方向に搬送される。したがって、本実施形態では、プリンタ1の前後方向が副走査方向となる。
一対のガイドレール12は、それぞれ、枠体10の上部において前後方向に互いに間隔をあけて固定され、左右方向に延びる。キャリッジ13は前後方向において一対のガイドレール12の間に位置し、一対のガイドレール12によって支持される。キャリッジ13は板状であり、前後左右方向に延びる。複数のヘッド14はキャリッジ13に搭載される。複数のヘッド14の個数は特定の個数に限定されないが、一例として六つである。
ヘッド14は直方体状である。ヘッド14の下面にはノズル面(図示略)が設けられる。ノズル面はプラテン15よりも上方に位置し、キャリッジ13から下方に露出する。ヘッド14は図11に示すヘッド駆動部183の駆動によって、ノズル面からインクまたは前処理剤を吐出する。ヘッド駆動部183は例えば圧電素子または発熱素子によって構成される。複数のヘッド14は、例えば白インクを吐出するためのヘッド14と、カラーインクを吐出するためのヘッド14と、前処理剤を吐出するためのヘッド14を含む。
キャリッジ13は図3に示す主走査モータ181の駆動によって、一対のガイドレール12に沿って左右方向に搬送される。これにより、ヘッド14も左右方向に搬送される。したがって、本実施形態では、プリンタ1の左右方向が主走査方向となる。
複数のキャップ19はプラテン15の移動経路の左方、且つ複数のヘッド14の移動経路の下方に設けられる。複数のキャップ19の個数は特定の個数に限定されないが、例えば複数のヘッド14の個数と同じであり、六つである。複数のキャップ19は複数のヘッド14の配置位置に応じた位置に配置される。
複数のキャップ19は、それぞれ、複数のヘッド14が複数のキャップ19の上方に位置する状態で上方に移動することで、対応するヘッド14のノズル面に密着する。複数のキャップ19は、それぞれ、下方に移動することで、対応するヘッド14のノズル面から離れる。
収納部16は枠体10の右部に固定される。収納部16には複数のメインタンク17が収納される。メインタンク17の個数は特定の個数に限定されないが、例えばメインタンク17W、17M、17C、17Y、17K、17CSの六つである。メインタンク17はカートリッジまたはタンクによって構成される。
複数のメインタンク17は、それぞれ、液体供給装置2から液体の供給を受け、供給された液体を収容する。例えばメインタンク17W、17M、17C、17Y、17K、17CSは、それぞれ、液体供給装置2から白(W)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、黒(K)のインク、および前処理剤の供給を受ける。
複数のメインタンク17は、それぞれ、サブパウチ(図示略)を介して、複数のヘッド14のうち一または複数と接続する。プリンタ1は、図11に示すプリンタ側供給機構184の駆動によって、複数のメインタンク17のそれぞれから、インクまたは前処理剤を、サブパウチを介して複数のヘッド14に供給する。プリンタ側供給機構184は、ポンプとバルブの一方または両方によって構成され、メインタンク17とヘッド14の間の各流路に設けられる。
例えば、プリンタ1は、メインタンク17Wから、複数のヘッド14のうち白インクを吐出するためのヘッド14にサブパウチを介して白インクを供給する。プリンタ1は、メインタンク17M、17C、17Y、17Kから、複数のヘッド14のうちカラーインクを吐出するためのヘッド14にサブパウチを介してカラーインクを供給する。プリンタ1は、メインタンク17CSから、複数のヘッド14のうち前処理剤を吐出するためのヘッド14にサブパウチを介して前処理剤を供給する。
上記構成において、例えばプリンタ1は印刷処理の前に前処理を行う。例えば前処理では、プリンタ1は図11に示す副走査モータ182の駆動によってプラテン15を前後方向に移動させながら、図11に示す主走査モータ181の駆動によってキャリッジ13を左右方向に往復移動させる。ヘッド14は左右方向に移動しながら、メインタンク17CSから供給された前処理剤を吐出する。
前処理の後、プリンタ1は印刷処理によって印刷媒体に印刷画像を印刷する。例えば印刷処理では、プリンタ1は図11に示す副走査モータ182の駆動によってプラテン15を前後方向に移動させながら、図11に示す主走査モータ181の駆動によってキャリッジ13を左右方向に往復移動させる。ヘッド14は左右方向に移動しながら、メインタンク17W、17M、17C、17Y、17Kから供給されたインクを吐出する。これにより、印刷画像が印刷媒体に印刷される。
<液体供給装置2の機械的構成>
以下では、図2の左上方、右下方、左下方、右上方、上方、および下方を、それぞれ、液体供給装置2の左方、右方、前方、後方、上方、および下方とする。液体供給装置2の左右方向および前後方向は、それぞれ、プリンタ1の左右方向および前後方向と一致してもよいし、交差してもよい。
液体供給装置2はメインユニット3Aとサブユニット3Bを備える。本実施形態において、メインユニット3Aとサブユニット3Bでは、後述の制御ボックス5の有無と、後述のタンク6に収容される液体の種類と、後述の装着機構9Wの構成が異なる。以下では、メインユニット3Aの詳細構造を説明し、サブユニット3Bの構成のうちメインユニット3Aの構成と共通する構成については、メインユニット3Aと同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
メインユニット3Aは載置台30と制御ボックス5と複数の載置ユニット7と複数のタンク6と複数の装着機構9を含む。載置台30は下板31と一対の柱32と上板33(サブユニット3B参照)と固定板34と可動板35を含む。下板31は載置台30の下部に位置し、前後左右方向に延びる。一対の柱32は、それぞれ、下板31の左端と右端から上方に延びる。
以下では、下板31と一対の柱32によって囲まれた空間を「載置空間37」という。上板33(サブユニット3B参照)は一対の柱32のそれぞれの上端の間で左右方向に延びる。上板33の前端は前後方向において載置空間37の中央部に位置する。
固定板34と可動板35は、それぞれ、載置空間37の上部に設けられる。固定板34は一対の柱32の間において左右方向に延び、且つ上板33(サブユニット3B参照)の前端から下方に延びる。固定板34は上板33に固定される。
可動板35の一端351は左右方向に延び、固定板34の下端にヒンジ(図示略)を介して連結する。可動板35は一端351を軸に回転することで開位置と閉位置とに移動する。なお、図2は、サブユニット3Bにおいて可動板35が開位置に位置する状態を示し、メインユニット3Aにおいて可動板35が閉位置に位置する状態を示す。
可動板35が開位置(サブユニット3B参照)に位置する場合、可動板35は上下左右方向に延び、且つ可動板35の他端352が可動板35の一端351の上方に位置する。この場合、載置空間37のうち上板33よりも前方の部分が上方に開口する。
可動板35が閉位置(メインユニット3A参照)に位置する場合、可動板35は前後左右方向に延び、且つ可動板35の他端352が可動板35の一端351の前方に位置する。この場合、載置空間37のうち上板33よりも前方の部分が可動板35によって上方から覆われる。
可動板35は閉位置(メインユニット3A参照)から右側面視で時計回り方向に回転すると、開位置(サブユニット3B参照)において前方から固定板34に接触する。固定板34は可動板35に接触することで、可動板35が開位置(サブユニット3B参照)から右側面視で時計回り方向にさらに回転することを規制する。
一対の柱32は、それぞれ、対向面321を含む。一対の対向面321は左右方向において互いに対向する。一対の対向面321には、それぞれ、ストッパ322が設けられる。図2は、サブユニット3Bにおいて、一対のストッパ322のうち一つを示す。一対のストッパ322は、それぞれ、左右方向において対向面321から互いに対向するように突出する。
ストッパ322は固定板34よりも前方に位置し、且つ上下方向において固定板34の下端の位置に位置する。可動板35は開位置(サブユニット3B参照)から右側面視で反時計回り方向に回転すると、閉位置(メインユニット3A参照)において上方からストッパ322に接触する。ストッパ322は可動板35に接触することで、可動板35が閉位置(メインユニット3A参照)から右側面視で反時計回り方向にさらに回転することを規制する。
固定板34の左下部には開閉センサ38が設けられる。開閉センサ38は近接スイッチであり、可動板35が開位置(サブユニット3B参照)に位置するか否かを検知する。固定板34の下端には複数の受部36が設けられる。複数の受部36の個数は特定の個数に限定されないが、例えば後述の載置ユニット7の個数と同じであり、三つである。複数の受部36は互いに左右方向に並ぶ。
受部36は延出板361(サブユニット3B参照)と受皿362を備える。延出板361は固定板34の下端から前方に向かうにつれて左方且つ下方に延びる。受皿362は延出板361の下端に固定される。受皿362は固定板34よりも前方に位置する。受皿362は、タンク6の交換時に、後述の装着機構9から垂れる液体を受ける。
制御ボックス5はメインユニット3Aにおいて上板33の上面に設けられる。なお、サブユニット3Bは制御ボックス5を備えない。制御ボックス5の内部には後述の制御装置50(図12参照)が設けられる。
制御ボックス5にはディスプレイ56と操作部57と警告灯58が設けられる。ディスプレイ56は制御ボックス5の前面において左上部に位置し、各種情報を表示する。操作部57は例えば複数のボタンを含み、制御ボックス5の前面においてディスプレイ56の下方に位置する。ユーザは操作部57を操作することで各種情報を液体供給装置2に入力する。
警告灯58は制御ボックス5の上面の左端に位置する。警告灯58は例えば三色積層灯であり、液体供給システム100の状態に応じた発光態様で発光する。液体供給システム100の状態は正常運転状態、エラー状態等である。ユーザは警告灯58の発光態様によって液体供給システム100の状態を把握できる。
制御ボックス5の前面には複数の支持部39が設けられる。複数の支持部39の個数は特定の個数に限定されないが、例えば後述の載置ユニット7の個数と同じであり、三つである。複数の支持部39は、互いに左右方向に並ぶ。複数の支持部39は、それぞれ、後述の載置板73の上方に位置し、上下方向において後述の載置板73と重なる。なお、本実施形態において、「一の部材が特定の方向において他の部材と重なる」とは、一の部材を特定の方向から見た場合に、一の部材の少なくとも一部が他の部材の少なくとも一部と重なって見えることをいう。
支持部39は一対の板391と係合軸392を含む。一対の板391は、それぞれ、制御ボックス5の前面から前方に延び、互いに左右方向に対向する。係合軸392は一対の板391の間で左右方向に延びる。ユーザはタンク6の交換時、後述の装着機構9をタンク6から取り外し、取り外した装着機構9を支持部39に引っ掛ける。なお、サブユニット3Bでは、複数の支持部39は、それぞれ、上板33の前端に設けられる。
複数の載置ユニット7は、それぞれ、下板31上に設けられ、互いに左右方向に並ぶ。複数の載置ユニット7の個数は特定の個数に限定されないが、例えば三つである。載置ユニット7の詳細構造は後述する。
タンク6は図1に示す複数のプリンタ1外に位置し、例えば載置ユニット7上に載置される。タンク6は直方体状であり、液体を収容する。タンク6は突出部61を含む。突出部61はタンク6の上面の角部から上方に突出する。突出部61の外形は上方から見て円形状である。突出部61の外周面には雄ねじが形成される。突出部61の上端には開口62が形成される。開口62は上方から見て円形状である。タンク6の内部と外部は開口62を介してつながる。
複数のタンク6の個数は特定の個数に限定されないが、メインユニット3Aでは、例えば三つである。複数のタンク6はタンク6W、6M、6Cを含む。タンク6W、6M、6Cは、右方から左方に向かってタンク6W、6M、6Cの順に並ぶ。タンク6W、6M、6Cは、それぞれ、白(W)、マゼンタ(M)、シアン(C)のインクを収容する。
なお、サブユニット3Bにおいて、複数のタンク6の個数は特定の個数に限定されないが、例えば三つである。サブユニット3Bでは、複数のタンク6はタンク6Y、6K、6CSを含む。タンク6Y、6K、6CSは、右方から左方に向かってタンク6Y、6K、6CSの順に並ぶ。タンク6Y、6K、6CSは、それぞれ、イエロー(Y)、黒(K)のインク、および前処理剤を収容する。
タンク6が液体を収容可能な最大容量は特定の容量に限定されないが、例えばメインタンク17が液体を収容可能な最大容量よりも多い。例えば、タンク6Wが液体を収容可能な最大容量は一つのメインタンク17Wが液体を収容可能な最大容量よりも多く、プリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれのメインタンク17Wが収容可能な最大容量の合計よりも多い。
装着機構9は開口62を介してタンク6に装着され、またはタンク6から取り外される。なお、図2は、メインユニット3Aにおいて装着機構9がタンク6に装着された状態を示し、サブユニット3Bにおいて装着機構9がタンク6から取り外された状態を示す。装着機構9の詳細構造は後述する。
<載置ユニット7の詳細構造>
図2に示すように、複数の載置ユニット7のうち、タンク6Wが載置される載置ユニット7は、上方から見て他の載置ユニット7に対して時計回り方向に45°向きが異なる。以下では、タンク6Wが載置される載置ユニット7の向きを基準として、載置ユニット7を説明する。なお、複数の載置ユニット7のそれぞれを上方から見た向きは互いに同じであってもよい。
図3~図5に示すように、載置ユニット7はタンク側センサ71と傾斜機構72と載置板73を含む。タンク側センサ71は例えば重量センサであり、図2に示す下板31の上面に固定される。タンク側センサ71はタンク側残量を重量によって検知する。タンク側残量は載置ユニット7上に載置されたタンク6内の液体の残量である。
傾斜機構72はタンク側残量が減少した場合に、タンク6Wを後述の水平姿勢(図4参照)から傾斜姿勢(図5参照)に変位させる。傾斜機構72はガイド板721と弾性体722と軸723を備える。
図3に示すように、ガイド板721は前方から見てU字状であり、上方に開口する。ガイド板721の一対の上端は、それぞれ、前後方向に延び、互いに同じ高さに位置する。ガイド板721はタンク側センサ71上に固定される。
弾性体722は例えば圧縮コイルばねであり、ガイド板721の底面から上方に延びる。弾性体722が自然長の場合、弾性体722の上端はガイド板721の上端よりも上方に位置する。軸723はガイド板721の一対の側面の間において左右方向に延びる。図4に示すように、軸723は弾性体722よりも後方に位置する。
図3に示すように、載置板73は弾性体722の上方に位置し、弾性体722によって支持される。載置板73は上方から見てタンク6の外形に対応した形状であり、例えば矩形状である。図4に示すように、載置板73の上面には、上方から見て載置板73の後方の角部に開口62が配置される向きで、タンク6が載置される。
載置板73にはストッパ75が設けられる。ストッパ75は板であり、載置板73の後方の角部を含む二つの辺から上方に延びる。ストッパ75は載置板73上のタンク6が載置板73から後方に落ちることを規制する。
図3に示すように、載置板73には一対のガイド板74が設けられる。一対のガイド板74は載置板73の下面から下方に延びる。一対のガイド板74はガイド板721の一対の側壁の間に配置される。
図4に示すように、一対のガイド板74のそれぞれの後部には支持孔741が設けられる。なお、図4は、一対のガイド板74のうち右側のガイド板74において、ガイド板721で隠れた部分を破線で示す。支持孔741の内径は軸723の外径よりも大きい。一対のガイド板721においてそれぞれの支持孔741内には軸723が配置される。
上記構成によれば、図3、図4に示すように、載置板73上にタンク6が載置されると、タンク側残量に応じて弾性体722が下方に縮む。弾性体722が所定長さ縮んだ場合、載置板73はガイド板721の一対の上端に接触する。この場合、ガイド板721の一対の上端が、それぞれ、前後方向に延びるので、載置板73は傾かず、前後左右方向に延びる。載置板73が前後左右方向に延びる場合、タンク6の底面も前後左右方向に延びる。
以下では、タンク6の底面が前後左右方向に延びる場合のタンク6の姿勢を「水平姿勢」という。載置板73上にタンク6が載置された場合に、載置板73がガイド板721の一対の上端に面接触する場合の最小のタンク側残量を「変形残量」という。変形残量は弾性体722のヤング率によって定まる。
タンク側残量として、「第一タンク側残量」と「第二タンク側残量」と「第三タンク側残量」を定義する。第一タンク側残量は変形残量よりも多い。第二タンク側残量は第一タンク側残量よりも少なく、且つ変形残量よりも多い。第三タンク側残量は変形残量よりも少ない。
載置板73上にタンク6が載置され、且つタンク側残量が第一タンク側残量から第二タンク側残量に減少しても、タンク側残量は変形残量よりも多いので、タンク6は水平姿勢を維持する。
一方、図5に示すように、載置板73上にタンク6が載置され、且つタンク側残量が第一タンク側残量から第三タンク側残量まで減少すると、変形残量よりも少なくなるので、弾性体722は上方に延びるように弾性変形する。この場合、載置板73が軸723を中心として右方から見て時計周り方向に回転する。これにより、載置板73は、前方から後方に向かうにつれて上方から下方に傾斜する。
載置板73が前方から後方に向かうにつれて上方から下方に傾斜する場合、タンク6の底面も前方から後方に向かうにつれて上方から下方に傾斜する。以下では、タンク6の底面が前方から後方に向かうにつれて上方から下方に傾斜する場合のタンク6の姿勢を「傾斜姿勢」という。なお、傾斜姿勢において、タンク側残量が減少するにつれて、前後方向に対するタンク6の底面の角度は大きくなる。
以上のように、傾斜機構72は、タンク側残量が第一タンク側残量から第三タンク側残量まで減少した場合に、タンク6Wを水平姿勢から傾斜姿勢に変位させる。一方で、傾斜機構72は、タンク側残量が第一タンク側残量から第二タンク側残量まで減少した場合に、タンク6Wを水平姿勢から傾斜姿勢に変位させない。本実施形態では、「傾斜機構72は、タンク側残量が減少した場合に、タンク6Wを水平姿勢から傾斜姿勢に変位させる」は、例えば第一タンク側残量から第三タンク側残量への減少のように、タンク側残量の減少によってタンク6Wの姿勢が変化するタンク側残量の変化があればよい。つまり、「傾斜機構72は、タンク側残量が減少した場合に、タンク6Wを水平姿勢から傾斜姿勢に変位させる」は、例えば第一タンク側残量から第二タンク側残量への減少のように、タンク側残量の減少によってタンク6Wの姿勢が変化しないタンク側残量の変化があってもよい。
図4に示すように、前後方向において、弾性体722の中心C1は軸723の中心C2よりも前方に位置する。装着機構9がタンク6に装着された状態で、タンク6自体(装着機構9を含まない。)の重心G1は開口62よりも前方に位置し、前後方向において、弾性体722の中心C1と軸723の中心C2との間に位置する。タンク6と装着機構9のユニットの重心G2は、タンク6自体(装着機構9を含まない。)の重心G1よりも後方に位置し、軸723の中心C2よりも後方に位置する。このため、タンク6は、タンク側残量が減少するにつれて、図4に示す水平姿勢から図5に示す傾斜姿勢に変位しやすい。
<装着機構9の詳細構造>
図2に示すように、以下では、タンク6Wに対応する装着機構9を「装着機構9W」という。タンク6M、6C、6Y、6K、6CSのそれぞれに対応する装着機構9を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「装着機構9C」という。装着機構9の構成は装着機構9Wと装着機構9Cとで異なる。
本実施形態において、装着機構9Wと装着機構9Cとでは、後述の撹拌機構96(図6参照)の有無と、後述の接続部材97(図7、図8参照)のそれぞれの個数と、図7、図8に示す管8の接続構成が異なる。以下では、装着機構9Wの詳細構造を説明し、装着機構9Cの構成のうち装着機構9Wの構成と共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
図6に示すように、装着機構9Wは筐体91、ハンドル92、キャップ93、図7、図8に示す支持板94、図7、図8に示すパッキン95、ガイド板944、撹拌機構96、および管8を備える。なお、図2に示す装着機構9Cは撹拌機構96を備えない。図7はキャップ93の図示を省略する。図8はキャップ93を仮想線で示す。
筐体91は直方体状である。筐体91には係合部913が設けられる。係合部913は筐体91の後面から後方に延びた後、下方に延びる。係合部913は、図2に示す支持部39が装着機構9を支持する場合、図2に示す係合軸392に係合する。
ハンドル92は筐体91の前面から前方に延びた後、下方に延びる。ハンドル92は下方に延びた後、後方に筐体91の前面まで延びる。ハンドル92は筐体91に対して係合部913とは反対に位置する。ユーザはハンドル92を持って装着機構9を取り扱う。
キャップ93は円筒状である。キャップ93の下端には開口931が形成される。開口931は円形状である。開口931の内径は突出部61の直径と略同じである。キャップ93の上面には開口932が形成される。開口932の直径は開口931の直径よりも小さい。キャップ93の内周面には雌ねじが形成される(図示略)。キャップ93は、キャップ93の雌ねじが突出部61の雄ねじに締め付けられることで、突出部61に装着される。
図7、図8に示すように、筐体91には中心軸911と複数の接続軸912が設けられる。中心軸911は筒状であり、筐体91から下方に延びる。複数の接続軸912は、それぞれ、中心軸911の径方向において中心軸911の周りに位置し、筐体91から下方に延びる。中心軸911と複数の接続軸912は開口931、932内を貫通する。
支持板94はリング状である。支持板94は中心軸911と複数の接続軸912のそれぞれの下端に接続する。支持板94の外径は開口931の直径よりも小さく、且つ開口932の直径よりも大きく、且つ突出部61の内径よりも大きい。
支持板94の外径が開口931の直径よりも小さいので、キャップ93が下方に移動すると、支持板94はキャップ93内に配置される。支持板94の外径が開口932の直径よりも大きいので、キャップ93が下方に移動すると、キャップ93は支持板94に引っかかる。よって、キャップ93は筐体91と支持板94によって、上下方向において筐体91と支持板94の間で保持される。
支持板94には開口(図示略)と複数の接続部材97が設けられる。開口は支持板94の中心を上下方向に貫通し、中心軸911の内部空間とつながる。複数の接続部材97は、中心軸911の径方向において中心軸911の周囲に設けられる。複数の接続部材97の個数は特定の個数に限定されないが、装着機構9Wでは例えば五つである。なお、図7、図8は、それぞれ、五つの接続部材97のうち三つを図示する。図2に示す装着機構9Cでは、複数の接続部材97の個数は例えば三つである。
複数の接続部材97は、それぞれ、上流側接続部材971と下流側接続部材972を含む。上流側接続部材971と下流側接続部材972は、それぞれ、例えばカプラプラグまたはホースニップルである。上流側接続部材971は支持板94の下面から下方に突出する。下流側接続部材972は支持板94の上面から上方に突出する。上流側接続部材971と下流側接続部材972には、それぞれ、開口971A、972Aが設けられる。上流側接続部材971の開口971Aと下流側接続部材972の開口972Aは互いに接続する。
管8はタンク6と複数のプリンタ1のそれぞれとの間の液体の流路を構成する。管8は、複数の接続部材97の一部または全部に接続される。装着機構9Wでは、四つの接続部材97のそれぞれに、管8として、二つの管81と二つの管86が接続される。なお、図7は、一つの管81と二つの管86を図示する。図8は、一つの管81と一つの管86を図示する。
二つの管81は、それぞれ、管811と管812によって構成される。二つの管86は、それぞれ、管861と管862によって構成される。二つの管811と二つの管861は、それぞれ、上流側接続部材971に接続される。装着機構9Wがタンク6Wに装着された状態で、二つの管811と二つの管861は、それぞれ、上流側接続部材971からタンク6W内に向けて下方に延びる。図6に示すように、二つの管811のそれぞれの一端811Aと二つの管861のそれぞれの一端861Aは、後述する底板947の上方近傍に位置する。
図7、図8に示すように、二つの管812と二つの管862は、それぞれ、下流側接続部材972に接続される。二つの管812と二つの管862は、それぞれ、下流側接続部材972から上方に延びた後、プリンタ1に向かって延びる。管812、862を含む管8の接続先の詳細は後述する。図4~図6は管812、862の図示を省略する。
なお、接続部材97Aには管8は接続されない。接続部材97Aは五つの接続部材97のうち一つである。接続部材97Aはタンク6W内の空間を大気と連通させる。これにより、後述の供給装置/プリンタ間供給動作または供給装置/プリンタ間循環動作が行われても、タンク6W内の圧力が変化することが抑制される。接続部材97Aは管8をタンク6Wに接続する機能を有さず、単なる貫通孔であってもよい。
図2に示す装着機構9Cでは、管8として、二つの管81がそれぞれ二つの接続部材97に接続される。三つの接続部材97のうち一つには、管8は接続されない。管8が接続されない接続部材97は、タンク6内の空間を大気と連通させる。
パッキン95は弾性体であり、リング状を有する。パッキン95は支持板94の下面に固定される。図7は、支持板94の下方に隠れるパッキン95を破線で示す。パッキン95の内縁は支持板94の径方向において複数の接続部材97の周囲に位置する。パッキン95の外径は突出部61の内径よりも大きい。パッキン95の内径は突出部61の外径よりも小さい。
図6に示すように、ガイド板944は延出板945と一対の側板946と底板947を含む。延出板945は支持板94の下面から下方に延びる。延出板945は複数の接続部材97のいずれよりも後方に位置する。延出板945の左端は複数の接続部材97のいずれよりも左方に位置する。延出板945の右端は複数の接続部材97のいずれよりも右方に位置する。一対の側板946は、それぞれ、延出板945の左右両端から前方に延びる。底板947は延出板945の下端から前方に延びる。底板947には開口948が設けられる。
撹拌機構96は回転軸961、複数の羽根962、および図12に示す撹拌モータ963を備える。回転軸961は、筐体91内から図7に示す中心軸911を通った後、開口948内を通って底板947よりも下方まで延びる。中心軸911内にはベアリング(図示略)が固定される。回転軸961は、ベアリングによって回転可能に支持される。
複数の羽根962は回転軸961の下端に固定され、回転軸961の径方向外側に向かって延びる。複数の羽根962は、中心軸911とベアリングと回転軸961を介して支持板94によって支持される。装着機構9Wがタンク6Wに装着された状態で、複数の羽根962はタンク6W内において、タンク6Wの底面近傍に位置する。
図12に示す撹拌モータ963は筐体91内に設けられ、回転軸961とギア(図示略)を介して、または直接連結する。撹拌機構96は、図12に示す撹拌モータ963を駆動することで回転軸961を回転させる。回転軸961の回転によって、複数の羽根962が回転する。撹拌機構96は、装着機構9Wがタンク6Wに装着された状態で複数の羽根962を回転させることで、タンク6W内の白インクを撹拌させる。
以下では、撹拌機構96が図12に示す撹拌モータ963を駆動させ、複数の羽根962を回転させる動作を「撹拌動作」という。本実施形態では、撹拌機構96は図12に示す撹拌モータ963の駆動と停止を繰り返すことで撹拌動作を間欠的に行う。以下では、撹拌機構96が撹拌動作を間欠的に行うことを「撹拌動作の間欠駆動」という。
本実施形態では、白インクは顔料粒子等の固形成分として、カラーインクに含まれる成分よりも沈降性の高い成分を含む。沈降性の高い成分は例えば酸化チタンである。酸化チタンは比較的比重の高い無機顔料の一種である。白インクは比較的沈降性の高い成分を含むので、白インク内の顔料粒子等の固形成分は沈降しやすい。以下では、白インク内の固形成分が沈降することを、「白インクが沈降する」ともいう。撹拌機構96は撹拌動作を行うことで、タンク6W内において白インクが沈降することを抑制する。
上記構成によれば、図4、図5に示すように、装着機構9Wがタンク6Wに装着されると、管811の一端811Aと管861の一端861Aはタンク6W内の後部に配置される。このため、タンク6Wが図5に示す傾斜姿勢になると、タンク6W内の白インクが管811の一端811Aと管861の一端861Aの周りに集まる。
これにより、管811の一端811Aと管861の一端861Aの位置において、タンク6W内の液面の高さが、タンク6Wが水平姿勢の場合よりも高くなる。このため、タンク側残量が減少しても、管811の一端811Aと管861の一端861Aがタンク6W内の液体の液面から上方に外れることが抑制される。なお、タンク6内の液面の高さは、タンク6の底面から液面までの上下方向(鉛直方向)の長さによって定義される。
筐体91、ハンドル92、キャップ93、支持板94、パッキン95、管8、および撹拌機構96は互いに一体的に装着機構9Wを構成する。したがって、本実施形態において、「装着機構9Wがタンク6Wに装着される」とは、「筐体91、ハンドル92、キャップ93、支持板94、パッキン95、管8、または撹拌機構96がタンク6Wに装着される」ことを意味する。
さらに、「支持部39が装着機構9を支持する」とは、「支持部39が筐体91、ハンドル92、キャップ93、支持板94、パッキン95、管8、または撹拌機構96を支持する」ことを意味する。なお、「複数の部材が互いに一体的に一の部材を構成する」とは、一定の外力が加わらない限り、またはユーザが意図して外そうとしない限り、一の部材を複数の部材に分解できない程度に、複数の部材が互いに連結することをいう。
<装着機構9の組み立て方法>
以下では、一例として装着機構9Wのうち特に支持板94の周辺の組み立て方法を説明する。支持板94に接続部材97、パッキン95、中心軸911、接続軸912、ガイド板944が取り付けられる。例えば、接続部材97は支持板94に螺合する。パッキン95は接着剤によって支持板94に接着される。中心軸911は支持板94と一体成形される。接続軸912とガイド板944は、それぞれ、支持板94にねじ止めされる。
この状態で、中心軸911、接続軸912が下方から開口931、開口932の順に挿入されるように、キャップ93が上方から支持板94に装着される。これにより、支持板94がキャップ93内に配置される。以下では、接続部材97、パッキン95、中心軸911、接続軸912、ガイド板944が支持板94に取り付けられたユニットを「支持板ユニット」という。
筐体91が支持板ユニットに取り付けられる。これにより、中心軸911が筐体91内の固定板の穴に嵌る。接続軸912が筐体91内の固定板にねじ止めされる。回転軸961が下方から上方に向けて開口948に挿入され、さらに中心軸911内に挿入される。回転軸961は筐体91内のベアリングに圧入される。以上により、装着機構9の組み立てが完了する。
<タンク交換>
以下では、一例としてタンク6Wの交換方法を説明する。なお、タンク6M、6C、6Y、6K、6CSの交換方法もタンク6Wの交換方法と同様である。図2に示すように、ユーザは可動板35を閉位置(メインユニット3A参照)から開位置(サブユニット3B参照)に移動させる。可動板35が開位置(サブユニット3B参照)に位置する状態では、可動板35が開口62よりも後方に位置し、開口62が上方に開放される。
ユーザはキャップ93を突出部61に対して緩める。可動板35が開位置(サブユニット3B参照)に位置する状態で、ユーザはハンドル92を持って、開口62を介してタンク6W内から装着機構9Wを引き抜く。
装着機構9Wは筐体91、ハンドル92、キャップ93、支持板94、パッキン95、管8、および撹拌機構96によって一体的に構成される。このため、ユーザは装着機構9Wをタンク6から取り外すだけで、筐体91、ハンドル92、キャップ93、支持板94、パッキン95、管8、および撹拌機構96をタンク6から取り外すことができる。つまり、ユーザは、筐体91、ハンドル92、キャップ93、支持板94、パッキン95、管8、および撹拌機構96のそれぞれを、それぞれ毎にタンク6から取り外す必要がない。
なお、可動板35が閉位置(メインユニット3A参照)に位置する状態では、可動板35が開口62の上方に位置する。この状態では、開口62から可動板35までの上下方向の距離が、装着機構9Wの上下方向の長さ、例えば筐体91の上端と羽根962までの上下方向の長さよりも小さい。このため、可動板35が閉位置(メインユニット3A参照)に位置する状態で、ユーザが、装着機構9Wをタンク6W内から引き抜こうとしても、装着機構9Wが可動板35にぶつかる。よって、可動板35が閉位置(メインユニット3A参照)に位置する状態では、ユーザは装着機構9Wをタンク6W内から引き抜くことは難しい。
ユーザはタンク6W内から装着機構9Wを引き抜いた後、図4に示す係合部913を係合軸392に引っ掛ける。これにより、支持部39は装着機構9Wを支持する。この場合、ガイド板944の下端が受皿362の真上に位置する。よって、受皿362はガイド板944から垂れる白インクを受けることができる。
以下では、可動板35が開位置(サブユニット3B参照)と閉位置(メインユニット3A参照)とに移動する場合に可動板35が通る領域を「可動板35の移動経路」という。支持部39が装着機構9Wを支持する状態では、装着機構9Wの一部が、可動板35の移動経路上に位置する。このため、支持部39が装着機構9Wを支持する状態では、可動板35が開位置(サブユニット3B参照)から閉位置(メインユニット3A参照)に移動しようとすると、装着機構9Wにぶつかる。よって、装着機構9Wはタンク6Wの交換中に可動板35が開位置(サブユニット3B参照)から閉位置(メインユニット3A参照)に移動することを規制する。
支持部39が装着機構9Wを支持した状態で、ユーザは交換前のタンク6Wを交換用のタンク6Wと交換する。交換用のタンク6Wとは、例えば白インクを十分に収容するタンク6Wである。例えばユーザは交換前のタンク6Wを載置板73上から他の場所に移動させる。ユーザは、上方から見て開口62が載置板73の後方の角部に配置される向きで、交換用のタンク6Wを載置板73上に載置する。なお、ユーザは交換前のタンク6Wを交換用のタンク6Wに交換することなく、交換前のタンク6Wに開口62を介して白インクを補充してもよい。
ユーザはハンドル92を持って、係合部913を係合軸392から外す。ユーザは開口62からタンク6W内にガイド板944を挿入する。ユーザはキャップ93を突出部61に締め付ける。これにより、装着機構9Wがタンク6Wに装着される。
パッキン95の外径は突出部61の内径よりも大きい。パッキン95の内径は突出部61の外径よりも小さい。支持板94の外径が突出部61の内径よりも大きい。このため、キャップ93が突出部61に締め付けられると、支持板94がキャップ93によってパッキン95を介して突出部61の開口縁に押し付けられる。これにより、タンク6Wに対して支持板94が固定される。支持板94が中心軸911と複数の接続軸912を介して筐体91に固定されるので、回転軸961の位置がタンク6Wに対して固定される。
装着機構9Wがタンク6Wに装着された状態では、装着機構9Wの上端はストッパ322よりも下方に位置する。つまり、装着機構9Wの全部が、可動板35の移動経路外に位置する。このため、ユーザは可動板35を開位置(サブユニット3B参照)から閉位置(メインユニット3A参照)に移動させることができる。以上により、タンク交換が完了する。
<液体供給システム100の流路構成>
図9中の「1B」、「1C」、「1D」は、それぞれ、液体供給装置2からの接続先として「プリンタ1B」、「プリンタ1C」、「プリンタ1D」を示す。本実施形態において、「一の管8がタンク6またはプリンタ1に接続する」とは、一の管8がタンク6またはプリンタ1に直接接続する場合と、一の管8が他の管8または部材を介してタンク6またはプリンタ1に接続する場合とを含む。「一の管8がタンク6またはプリンタ1に接続する」とは、液体が一の管8の中を通って、直接または他の管8もしくは部材を介してタンク6またはプリンタ1まで流れることができる状態をいう。
図9に示すように、液体供給システム100の流路構成は、液体供給装置2とプリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれとの間の流路として、白流路W0とカラー前処理剤流路S0を含む。白流路W0とカラー前処理剤流路S0では、後述の管84、85、86の有無が異なる。したがって、以下では、白流路W0を説明し、カラー前処理剤流路S0の構成のうち白流路W0と共通する構成については、白流路W0と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
白流路W0は第一白流路W1と第二白流路W2を含む。なお、図9と図10は、第一白流路W1を実線で示し、第二白流路W2を破線で示す。第一白流路W1はタンク6Wとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wとを互いに接続する。第二白流路W2はタンク6Wとプリンタ1C、1Dのそれぞれのメインタンク17Wとを互いに接続する。
図10に示すように、第一白流路W1と第二白流路W2では、液体供給装置2からの接続先がプリンタ1A、1Bとプリンタ1C、1Dのいずれであるかが異なる。したがって、以下では、第一白流路W1を説明し、第二白流路W2については第一白流路W1と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
第一白流路W1は、管8として管81、82、83、84、85、86によって構成される。管81はタンク6Wに接続する。管81はタンク6W内から図7、図8に示す複数の接続部材97のいずれかを介して点P1まで延びる。管81は点P1において管82と管83に接続する。
管82は点P1から点P2を介してプリンタ1Aに向かって延びる。管82はプリンタ1Aのメインタンク17Wに接続する。管83は点P1から点P3を介してプリンタ1Bに向かって延びる。管83はプリンタ1Bのメインタンク17Wに接続する。
管84は点P2において管82に接続する。管84は点P2から点P4まで延び、点P4において管86に接続する。管85は点P3において管83に接続する。管85は点P3から点P4まで延び、点P4において管86に接続する。管86は点P4からタンク6Wに向かって延び、タンク6Wに接続する。管86は、図7、図8に示す複数の接続部材97のいずれかを介してタンク6W内まで延びる。
以下では、タンク6Wから管81、管82を介してプリンタ1Aのメインタンク17Wまでの流路と、タンク6Wから管81、管83を介してプリンタ1Bのメインタンク17Wまでの流路を、それぞれ、「供給流路」という。供給流路においてタンク6W側を「供給流路上流」といい、プリンタ1Aまたはプリンタ1Bのメインタンク17W側を「供給流路下流」という。例えば、供給流路の中間地点において、タンク6W側が供給流路上流であり、プリンタ1Aまたはプリンタ1Bのメインタンク17側が供給流路下流である。
プリンタ1Aのメインタンク17Wから管84、管86を介してタンク6Wまでの流路と、プリンタ1Bのメインタンク17Wから管85、管86を介してタンク6Wまでの流路を、それぞれ、「循環流路」という。循環流路においてプリンタ1Aまたはプリンタ1Bのメインタンク17W側を「循環流路上流」といい、タンク6W側を「供給流路下流」という。例えば、循環流路の中間地点において、プリンタ1Aまたはプリンタ1Bのメインタンク17側が循環流路上流であり、タンク6W側が循環流路下流である。
管82には供給ポンプ20と供給バルブ22とフィルタ24が設けられる。管83には供給ポンプ21と供給バルブ23とフィルタ25が設けられる。供給ポンプ20は点P2よりも供給流路上流に位置する。供給ポンプ21は点P3よりも供給流路上流に位置する。
供給ポンプ20、21は、それぞれ、図12に示すポンプモータ201、211の駆動によって、タンク6Wから管81を介して白インクを吸引する。供給ポンプ20は、図12に示すポンプモータ201の駆動によって、吸引した白インクを、管82を介してプリンタ1Aのメインタンク17Wに向かって送る。供給ポンプ21は、図12に示すポンプモータ211の駆動によって、吸引した白インクを、管83を介してプリンタ1Bのメインタンク17Wに向かって送る。
以下では、バルブが閉じた状態を「閉状態」といい、バルブが開いた状態を「開状態」という。バルブは、閉状態において、流路を遮断状態にする。バルブは、開状態において、流路を連通状態にする。
供給バルブ22は供給ポンプ20よりも供給流路上流に位置する。供給バルブ23は供給ポンプ21よりも供給流路上流に位置する。供給バルブ22、23は、それぞれ、図12に示すソレノイド221、231の駆動によって、閉状態と開状態に切り替わる。供給バルブ22は、閉状態において管82を遮断状態にし、開状態において管82を連通状態にする。供給バルブ23は、閉状態において管83を遮断状態にし、開状態において管83を連通状態にする。
フィルタ24は供給バルブ22よりも供給流路上流に位置する。フィルタ25は供給バルブ23よりも供給流路上流に位置する。フィルタ24、25は、それぞれ、例えば不織布、織布、樹脂フィルム、または多孔質金属片で構成され、液体をろ過する。白流路W0では、フィルタ24、25は、それぞれ、白インクをろ過する。
管84には循環ポンプ26と循環バルブ28が設けられる。管85には循環ポンプ27と循環バルブ29が設けられる。循環ポンプ26は、図12に示すポンプモータ261の駆動によって、プリンタ1Aのメインタンク17Wから、管82のうち点P2よりも供給流路下流の部位を介して白インクを吸引する。循環ポンプ27は、図12に示すポンプモータ271の駆動によって、プリンタ1Bのメインタンク17Wから、管83のうち点P3よりも供給流路下流の部位を介して白インクを吸引する。循環ポンプ26、27は、それぞれ、図12に示すポンプモータ261、271の駆動によって、吸引した白インクを、管86を介してタンク6Wに向かって送る。
循環バルブ28は循環ポンプ26よりも循環流路下流に位置する。循環バルブ29は循環ポンプ27よりも循環流路下流に位置する。循環バルブ28、29は、それぞれ、図12に示すソレノイド281、291の駆動によって、閉状態と開状態に切り替わる。循環バルブ28は、閉状態において管84を遮断状態にし、開状態において管84を連通状態にする。循環バルブ29は、閉状態において管85を遮断状態にし、開状態において管85を連通状態にする。
図9に示すように、カラー前処理剤流路S0は第一カラー前処理剤流路S1と第二カラー前処理剤流路S2を含む。なお、図9は、第一カラー前処理剤流路S1を実線で示し、第二カラー前処理剤流路S2を破線で示す。第一カラー前処理剤流路S1は第一白流路W1に対応する。第二カラー前処理剤流路S2は第二白流路W2に対応する。
第一カラー前処理剤流路S1はタンク6Mとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Mとを互いに接続し、タンク6Cとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Cとを互いに接続し、タンク6Yとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Yとを互いに接続し、タンク6Kとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Kとを互いに接続し、またはタンク6CSとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17CSとを互いに接続する。第一カラー前処理剤流路S1は管81、82、83によって構成される。つまり、第一カラー前処理剤流路S1は、管84、85、86を備えない点が、第一白流路W1と異なる。
第二カラー前処理剤流路S2はタンク6Mとプリンタ1C、1Dのそれぞれのメインタンク17Mとを互いに接続し、タンク6Cとプリンタ1C、1Dのそれぞれのメインタンク17Cとを互いに接続し、タンク6Yとプリンタ1C、1Dのそれぞれのメインタンク17Yとを互いに接続し、タンク6Kとプリンタ1C、1Dのそれぞれのメインタンク17Kとを互いに接続し、またはタンク6CSとプリンタ1C、1Dのそれぞれのメインタンク17CSとを互いに接続する。
第二カラー前処理剤流路S2は管81、82、83によって構成される。つまり、第二カラー前処理剤流路S2は、管84、85、86を備えない点が、第二白流路W2と異なる。第一カラー前処理剤流路S1と第二カラー前処理剤流路S2では、液体供給装置2からの接続先がプリンタ1A、1Bとプリンタ1C、1Dのいずれであるかが異なる。
上記構成において、液体供給システム100は、供給バルブ22および供給バルブ23の一方または両方を開状態にした状態で、供給ポンプ20および供給ポンプ21のうち、開状態にしたバルブに対応する供給ポンプを駆動することで、液体供給装置2から管8を介してプリンタ1に向けて液体を供給する。
以下では、液体供給システム100が液体供給装置2から管8を介してプリンタ1に向けて液体を供給する動作を「供給装置/プリンタ間供給動作」という。本実施形態の供給装置/プリンタ間供給動作では、液体供給システム100は、液体供給装置2の複数のタンク6から管8を介して複数のプリンタ1のそれぞれの複数のメインタンク17に向けて液体を、並行してまたは複数のプリンタ1の1台ずつ供給できる。つまり、複数のタンク6は、それぞれ、複数のプリンタ1のそれぞれへの供給流路において、複数のプリンタ1のそれぞれよりも上流に位置する。
液体供給システム100は、循環バルブ28および循環バルブ29の一方または両方を開状態にした状態で、循環ポンプ26および循環ポンプ27のうち、開状態にしたバルブに対応する供給ポンプを駆動することで、プリンタ1から管8を介して液体供給装置2に向けて液体を戻す。
以下では、液体供給システム100がプリンタ1から管8を介して液体供給装置2に向けて液体を戻す動作を「供給装置/プリンタ間戻し動作」という。本実施形態の供給装置/プリンタ間戻し動作では、液体供給システム100は、複数のプリンタ1のそれぞれの複数のメインタンク17から管8を介して液体供給装置2の複数のタンク6に向けて液体を、並行してまたは複数のプリンタ1の1台ずつ戻すことができる。
液体供給システム100は、供給装置/プリンタ間供給動作と供給装置/プリンタ間戻し動作の一方の実行中に他方を実行することで、液体供給装置2のタンク6と複数のプリンタ1のそれぞれのメインタンク17との間で管8を介して液体を循環させ、または液体供給装置2のタンク6から管8を介して複数のプリンタ1のそれぞれのメインタンク17よりも供給流路上流において液体を循環させることができる。または、液体供給システム100は、供給装置/プリンタ間供給動作と供給装置/プリンタ間戻し動作の一方の実行後に他方を実行することで、液体供給装置2のタンク6と複数のプリンタ1のそれぞれのメインタンク17との間で管8を介して液体を循環させることができる。
以下では、液体供給システム100が液体供給装置2とプリンタ1との間で管8を介して液体を循環させる動作を「供給装置/プリンタ間循環動作」という。例えば、液体供給システム100は、タンク6とプリンタ1Aのメインタンク17との間で供給装置/プリンタ間供給動作を行い、且つタンク6とプリンタ1Bのメインタンク17との間で供給装置/プリンタ間戻し動作を行ってもよい。
供給装置/プリンタ間供給動作が行われた場合の液体の流れの例として、第一白流路W1における液体供給装置2からプリンタ1A、1Bに向かう白インクの流れを説明する。図10に示すように、タンク6Wからプリンタ1Aのメインタンク17Wに白インクが供給される場合、白インクはタンク6W内から管81、管82を介してプリンタ1Aのメインタンク17Wに向かって流れる(矢印A1参照)。タンク6Wからプリンタ1Bのメインタンク17Wに白インクが供給される場合、白インクはタンク6W内から管81、管83を介してプリンタ1Bのメインタンク17Wに向かって流れる(矢印A2参照)。
供給装置/プリンタ間戻し動作が行われた場合の液体の流れの例として、第一白流路W1におけるプリンタ1A、1Bから液体供給装置2に向かう白インクの流れを説明する。図10に示すように、プリンタ1Aのメインタンク17Wからタンク6Wに白インクが戻される場合、白インクはプリンタ1Aのメインタンク17W内から管82、点P2、管84、管86を介してタンク6Wに向かって流れる(矢印B1参照)。プリンタ1Bのメインタンク17Wからタンク6Wに白インクが戻される場合、白インクはプリンタ1Bのメインタンク17W内から管83、点P3、管85、管86を介してタンク6Wに向かって流れる(矢印B2参照)。
管82のうち点P2よりも供給流路下流の部位は、タンク6Wからプリンタ1Aのメインタンク17Wに白インクが供給される場合と、プリンタ1Aのメインタンク17Wからタンク6Wに白インクが戻される場合との両方の場合に、白インクが流れる。管83のうち点P3よりも供給流路下流の部位は、タンク6Wからプリンタ1Bのメインタンク17Wに白インクが供給される場合と、プリンタ1Bのメインタンク17Wからタンク6Wに白インクが戻される場合との両方の場合に、白インクが流れる。
第一白流路W1において、タンク6Wとプリンタ1Aのメインタンク17Wとの間で、供給装置/プリンタ間供給動作と供給装置/プリンタ間戻し動作が同時に行われた場合を説明する。この場合、白インクはタンク6W内から管81、管82を介してプリンタ1Aのメインタンク17Wに向かって流れる。白インクは、タンク6W内からプリンタ1Aのメインタンク17Wに向かって流れる途中、点P2において、管82から管84に流れる。白インクは、管84から管86を介してタンク6Wに向かって流れる。なお、供給装置/プリンタ間供給動作と供給装置/プリンタ間戻し動作の実行中、白インクの一部は、点P2からプリンタ1Aのメインタンク17Wに向かって、またはプリンタ1Aのメインタンク17Wから点P2に向かって流れてもよい。
液体供給システム100は、例えば白流路W0において、供給装置/プリンタ間循環動作を行う。これにより、液体供給システム100は、タンク6W内と第一白流路W1、またはタンク6W内と第二白流路W2とプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17W内において白インクが沈降することを抑制する。例えば、白流路W0において、液体供給装置2のタンク6Wと複数のプリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれのメインタンク17Wとの間で管8を介して液体が循環する場合、液体供給システム100は、プリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれのメインタンク17W内においても、白インクが沈降することを抑制する。
<プリンタ1の電気的構成>
図11に示すように、プリンタ1は制御装置40を備える。制御装置40は枠体10に固定され、CPU41、ROM42、RAM43、フラッシュメモリ44、および通信部45を備える。CPU41はプリンタ1の制御を司り、プロセッサとして機能する。CPU41は例えば前処理と印刷処理を制御する。CPU41はROM42、RAM43、フラッシュメモリ44、および通信部45と電気的に接続する。
ROM42は、CPU41がプリンタ1の動作を制御するための制御プログラム、各種プログラムの実行時にCPU41が必要な情報等を記憶する。RAM43は、制御プログラムで用いられる各種データ等を一時的に記憶する。フラッシュメモリ44は、不揮発性であり、後述のプリンタ側センサ185の校正データ等を記憶する。通信部45は外部機器と有線または無線で通信するためのコントローラである。CPU41は通信部45によって例えば液体供給装置2と通信する。
CPU41には主走査モータ181、副走査モータ182、ヘッド駆動部183、プリンタ側供給機構184、複数のプリンタ側センサ185、および操作部186が電気的に接続される。主走査モータ181、副走査モータ182、ヘッド駆動部183、およびプリンタ側供給機構184はCPU41による制御によって駆動する。
複数のプリンタ側センサ185は、それぞれ、図1に示す複数のメインタンク17に設けられる。複数のプリンタ側センサ185は、それぞれ、例えば圧力センサである。複数のプリンタ側センサ185は、それぞれ、各メインタンク17内の圧力を検知することで、プリンタ側残量を検知する。プリンタ側残量は、メインタンク17内の液体の残量である。プリンタ側センサ185は検知したプリンタ側残量を示す信号をCPU41に出力する。
操作部186はタッチパネルディスプレイ等であり、各種情報を表示し、且つユーザによる操作に応じた情報をCPU41に出力する。ユーザは操作部186を操作することで、プリンタ1による印刷を開始するための印刷指示等をプリンタ1に入力できる。
<液体供給装置2の電気的構成>
図12に示すように、制御装置50は、CPU51、ROM52、RAM53、フラッシュメモリ54、および通信部55を備える。CPU51は液体供給装置2の制御を司り、プロセッサとして機能する。CPU51はROM52、RAM53、フラッシュメモリ54、および通信部55と電気的に接続する。
ROM52は、CPU51が液体供給装置2の動作を制御するための制御プログラム、各種プログラムの実行時にCPU51が必要な情報等を記憶する。RAM53は、制御プログラムで用いられる各種データ等を一時的に記憶する。フラッシュメモリ54は、不揮発性であり、タンク側センサ71の校正データ等を記憶する。通信部55は外部機器と有線または無線で通信するためのコントローラである。CPU51は通信部55を介して例えばプリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれと通信する。
CPU51には撹拌モータ963、ポンプモータ201、211、261、271、ソレノイド221、231、281、291、複数の開閉センサ38、複数のタンク側センサ71、ディスプレイ56、操作部57、警告灯58、およびスピーカ59が電気的に接続される。
撹拌モータ963、ポンプモータ201、211、261、271、ソレノイド221、231、281、291、ディスプレイ56、警告灯58、およびスピーカ59はCPU51による制御によって駆動する。
複数の開閉センサ38は、それぞれ、メインユニット3Aとサブユニット3Bにおいて、図2に示す可動板35が開位置(図2に示すメインユニット3A参照)に位置する場合、可動板35を検知する。開閉センサ38は可動板35を検知すると、可動板35が開位置に位置することを示す信号をCPU51に出力する。
複数のタンク側センサ71は、それぞれ、複数のタンク側センサ71上に載置されたタンク6(図3参照)の重量を検知することで、例えば装着機構9(図3参照)が装着された状態の空のタンク6の重量を基準とし、タンク側残量を検知する。タンク側センサ71は検知したタンク側残量を示す信号をCPU51に出力する。なお、複数のタンク側センサ71上に載置されたタンク6の重量は、タンク6、タンク6内の液体、およびタンク6に装着された装着機構9の合計重量を意味する。
<メイン処理>
例えば液体供給装置2に電源が投入された場合、CPU51は、ROM52から制御プログラムを読み出して動作することで、図13に示すメイン処理を実行する。メイン処理では、CPU51は、カラー前処理剤流路S0と白流路W0のそれぞれについて、供給装置/プリンタ間供給動作に関する制御を行う。メイン処理では、CPU51は、白流路W0について、供給装置/プリンタ間循環動作に関する制御を行う。以下では、メイン処理の開始時、供給バルブ22、23、循環バルブ28、29のすべてが閉状態であることを前提とする。
以下では、複数のプリンタ1のそれぞれの複数のメインタンク17うち、供給装置/プリンタ間供給動作または供給装置/プリンタ間循環動作が行われる対象のメインタンク17を「対象メインタンク」という。対象メインタンクに対応するタンク6を「対象タンク」という。対象メインタンクがメインタンク17W、17M、17C、17Y、17K、17CSの場合、それぞれ、対象タンクは、タンク6W、6M、6C、6Y、6K、6CSとなる。
白流路W0とカラー前処理剤流路S0のそれぞれにおいて、供給ポンプ20、21のうち対象メインタンクに対応する供給ポンプを「対象供給ポンプ」という。白流路W0とカラー前処理剤流路S0のそれぞれにおいて、供給バルブ22、23のうち対象メインタンクに対応する供給バルブを「対象供給バルブ」という。白流路W0において、循環ポンプ26、27のうち対象メインタンクに対応する循環ポンプを「対象循環ポンプ」という。白流路W0において、循環バルブ28、29のうち対象メインタンクに対応する循環バルブを「対象循環バルブ」という。
例えば、対象メインタンクがプリンタ1Aのメインタンク17Wの場合、対象供給ポンプ、対象供給バルブ、対象循環ポンプ、対象循環バルブは、それぞれ、第一白流路W1の供給ポンプ20、供給バルブ22、循環ポンプ26、循環バルブ28となる対象メインタンクがプリンタ1Bのメインタンク17Wの場合、対象供給ポンプ、対象供給バルブ、対象循環ポンプ、対象循環バルブは、それぞれ、第一白流路W1の供給ポンプ21、供給バルブ23、循環ポンプ27、循環バルブ29となる。対象メインタンクがプリンタ1Cのメインタンク17Wの場合、対象供給ポンプ、対象供給バルブ、対象循環ポンプ、対象循環バルブは、それぞれ、第二白流路W2の供給ポンプ20、供給バルブ22、循環ポンプ26、循環バルブ28となる。対象メインタンクがプリンタ1Dのメインタンク17Wの場合、対象供給ポンプ、対象供給バルブ、対象循環ポンプ、対象循環バルブは、それぞれ、第二白流路W2の供給ポンプ21、供給バルブ23、循環ポンプ27、循環バルブ29となる。
以下では、プリンタ1のメインタンク17Wのプリンタ側残量が空の状態を「メインタンク17Wの初期状態」という。例えば、プリンタ1の工場出荷時には、プリンタ1のメインタンク17Wは初期状態にある。例えば、プリンタ1のメインタンク17Wが新しいメインタンク17Wに交換された場合、新しいメインタンク17Wは初期状態にある。
図13に示すように、メイン処理が開始されると、CPU51は図9に示す各プリンタ1のメインタンク17Wについて、供給装置/プリンタ間循環動作を行うための導入条件が成立したか否かを判断する(S11)。以下では、メインタンク17Wが初期状態の場合に、タンク6Wと初期状態のメインタンク17Wとの間で行われる供給装置/プリンタ間循環動作を「導入動作」という。例えば、CPU51は導入要求または導入指示に基づいて導入条件の成否を判断する。
CPU51が導入要求に基づいて導入条件の成否を判断する場合を説明する。この場合、ユーザは、図11に示す操作部186を操作し、導入動作を行うための導入指示をプリンタ1に入力する。ユーザが導入指示をプリンタ1に入力した場合、CPU41は導入動作を行うための導入要求を液体供給装置2に送信する。液体供給装置2において、CPU51は、導入要求をプリンタ1から取得すると、導入条件が成立したと判断する。
CPU51が導入指示に基づいて導入条件の成否を判断する場合を説明する。この場合、ユーザは図12に示す操作部57を操作し、導入指示を液体供給装置2に入力する。CPU51は、図12に示す操作部57を介して導入指示を取得すると、導入条件が成立したと判断する。
ユーザは、例えば複数のプリンタ1のいずれかのメインタンク17Wが初期状態の場合、プリンタ1または液体供給装置2に導入指示を入力する。導入指示は、例えば複数のプリンタ1のうち初期状態のメインタンク17Wを指定する情報を含む。この場合、導入指示によって指定されたプリンタ1のメインタンク17Wが対象メインタンクとなる。
図9に示す各プリンタ1のいずれのメインタンク17Wについても、導入条件が成立していない場合(S11:NO)、CPU51は処理をS13の処理に移行する。図9に示す各プリンタ1のいずれかのメインタンク17Wについて、導入条件が成立した場合(S11:YES)、CPU51は導入処理を行う(S12)。導入処理では、対象メインタンクに対応する流路について、導入動作を制御する。導入処理が終了すると、CPU51は処理をS13の処理に移行する。
CPU51は図9に示す各プリンタ1の各メインタンク17について、供給装置/プリンタ間供給動作を行うための供給条件が成立したか否かを判断する(S13)。例えば、CPU51は供給要求、供給指示、プリンタ側残量等に基づいて供給条件の成否を判断する。
CPU51が供給要求に基づいて供給条件の成否を判断する場合を説明する。この場合、CPU51は、供給装置/プリンタ間供給動作を行うための供給要求をプリンタ1から取得すると、供給条件が成立したと判断する。
例えば、プリンタ1において、複数のメインタンク17のいずれかのプリンタ側残量が第一所定残量以下になった場合、CPU41は、供給要求を液体供給装置2に送信してもよい。この場合、第一所定残量は例えばフラッシュメモリ44にあらかじめ記憶される。プリンタ1において、複数のメインタンク17のいずれかのプリンタ側残量の減少量が所定減少量以上になった場合、CPU41は供給要求を液体供給装置2に送信してもよい。この場合、所定減少量は例えばフラッシュメモリ44に記憶される。プリンタ1において、ユーザが図11に示す操作部186を操作し、供給装置/プリンタ間供給動作を行うための供給指示をプリンタ1に入力した場合、CPU41は供給要求を液体供給装置2に送信してもよい。
CPU51が供給指示に基づいて供給条件の成否を判断する場合を説明する。この場合、液体供給装置2において、ユーザが図12に示す操作部57を操作し、供給指示を液体供給装置2に入力する。CPU51は、図12に示す操作部57を介して供給指示を取得すると、供給条件が成立したと判断する。
CPU51がプリンタ側残量に基づいて供給条件の成否を判断する場合を説明する。この場合、プリンタ1において、CPU41は図11に示すプリンタ側センサ185からの信号に基づいてプリンタ側残量を液体供給装置2に逐次送信してもよい。CPU51は図11に示すプリンタ側センサ185に電気的に接続してもよい。この場合、CPU51は図11に示すプリンタ側センサ185からの信号に基づいて、プリンタ側残量を取得してもよい。
CPU51は、プリンタ1またはプリンタ側センサ185から取得したプリンタ側残量が第一所定残量以下になった場合、供給条件が成立したと判断してもよい。この場合、第一所定残量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。CPU51は、プリンタ1またはプリンタ側センサ185から取得したプリンタ側残量に基づいて、プリンタ側残量の減少量が所定減少量以上になった場合、供給条件が成立したと判断してもよい。この場合、所定減少量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。
供給指示は、例えば複数のプリンタ1のそれぞれのメインタンク17のうちいずれかを指定する情報を含む。この場合、供給指示によって指定されたプリンタ1のメインタンク17が対象メインタンクとなる。
各プリンタ1の各メインタンク17のいずれかについて、供給条件が成立した場合(S13:YES)、CPU51は通常供給処理を行う(S14)。通常供給処理では、CPU51は対象メインタンクに対応する流路について、供給装置/プリンタ間供給動作を制御する。通常供給処理が終了すると、CPU51は処理をS11の処理に戻す。
<導入処理>
図13に示すS12で実行される導入処理について説明する。以下では、図17~図20に示すプリンタ1Aのメインタンク17Wが対象メインタンクとなる場合の白インクの流れを適宜例に挙げて、導入処理を説明する。なお、図17~図20は、説明を簡略化するため、管8の構成を簡略化し、タンク6Wとメインタンク17Wが管82、84のそれぞれによって互いに接続される構成を示す。図17~図20は白インクを斜線で示す(図25~図31も同様)。図17~図20中の「L」はリットルを示す(図25~図31も同様)。管82内の全体を満たす白インクの量を0.5リットルとする。管84内の全体を満たす白インクの量を0.5リットルとする。管82、84内の全体を満たす白インクの量は、それぞれ、管82、84の容積と同じである。
図14に示すように、導入処理が開始されると、CPU51はタンク6Wのタンク側センサ71(図12参照)からタンク6Wのタンク側残量を取得し、取得したタンク6Wのタンク側残量を第一供給前残量としてRAM53に記憶する(S20)。第一供給前残量は、導入処理において後述の第一供給処理(S2)の開始前におけるタンク6Wのタンク側残量である。
図17に示すように、一例として、導入処理の開始時のタンク6Wのタンク側残量を20リットルとする。この場合、第一供給前残量は20リットルとなる。導入処理の開始時には、プリンタ1Aのメインタンク17Wは初期状態なので、プリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量は0リットルである。管82、84内の白インクの量は、それぞれ、0リットルとする。
図14に示すように、CPU51は第一供給処理(S2)としてS21~S27の処理を行う。第一供給処理はS21~S27の処理の総称である。第一供給処理では、CPU51は供給装置/プリンタ間供給動作を制御する。第一供給処理が開始されると、CPU51は図12に示すソレノイド221、231のうち対象供給バルブに対応するソレノイドを制御し、対象供給バルブを開状態にする(S21)。この状態で、CPU51は図12に示すポンプモータ201、211のうち対象供給ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象供給ポンプの駆動を開始する(S22)。
S22の処理により、白インクがタンク6W内から対象メインタンクに供給される(図18に示す矢印A11参照)。CPU51は対象供給ポンプを駆動しながら以下のS23、S24、S25の処理を行う。
CPU51はタンク6Wのタンク側センサ71(図12参照)からタンク6Wのタンク側残量を取得し、取得したタンク6Wのタンク側残量を現在のタンク側残量としてRAM53に記憶する(S23)。CPU51はS20の処理で記憶された第一供給前残量とS23の処理で記憶された現在のタンク側残量の差分によって、第一タンク側変化量を算出する(S24)。
第一タンク側変化量は、S20の処理の時点からS24の処理の時点までのタンク6Wのタンク側残量の変化量を示す。第一タンク側変化量は、第一供給処理において、S24の処理の時点でタンク6Wから対象メインタンクに向けて供給された白インクの量を示す。
CPU51はS24の処理で算出された第一タンク側変化量が第一規定供給量に達したか否かを判断する(S25)。第一規定供給量は0リットルよりも多く、例えばメインタンク17Wが白インクを収容可能な最大容量以下である。第一規定供給量は、例えば第一白流路W1と第二白流路W2のそれぞれにおいて、管81、82内を満たすために必要な液体の量、および管81、管83内の満たすために必要な液体の量のいずれよりも多い。第一規定供給量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。
第一タンク側変化量が第一規定供給量よりも少ない場合(S25:NO)、CPU51は処理をS23の処理に戻す。第一タンク側変化量が第一規定供給量に達した場合(S25:YES)、CPU51は図12に示すポンプモータ201、211のうち対象供給ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象供給ポンプの駆動を停止する(S26)。CPU51は図12に示すソレノイド221、231のうち対象供給バルブに対応するソレノイドを制御し、対象供給バルブを閉状態にする(S27)。これにより、CPU51は第一供給処理(S2)を終了する。
図18に示すように、一例として、第一規定供給量を5リットルとする。この場合、タンク6Wのタンク側残量は第一供給処理によって20リットルから第一規定供給量分の5リットル減少し、15リットルになる。減少した5リットルのうち0.5リットルの白インクは管82内を満たす。したがって、減少した5リットルのうち4.5リットルがプリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量となる。
図15に示すように、CPU51はタンク6Wのタンク側センサ71(図12参照)からタンク6Wのタンク側残量を取得し、取得したタンク6Wのタンク側残量を供給後残量としてRAM53に記憶する(S30)。供給後残量は、導入処理において後述の戻し処理(S3)の開始前におけるタンク6Wのタンク側残量である。CPU51は戻し処理(S3)としてS31~S37の処理を行う。戻し処理はS31~S37の処理の総称である。戻し処理では、CPU51は供給装置/プリンタ間戻し動作を制御する。
戻し処理が開始されると、CPU51は図12に示すソレノイド281、291のうち対象循環バルブに対応するソレノイドを制御し、対象循環バルブを開状態にする(S31)。この状態で、CPU51は図12に示すポンプモータ261、271のうち対象循環ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象循環ポンプの駆動を開始する(S32)。
S32の処理により、白インクが対象メインタンクからタンク6W内に戻される(図19に示す矢印B11参照)。CPU51は対象循環ポンプを駆動しながら以下のS63、S64、S65の処理を行う。
CPU51はタンク6Wのタンク側センサ71(図12参照)からタンク6Wのタンク側残量を取得し、取得したタンク6Wのタンク側残量を現在のタンク側残量としてRAM53に記憶する(S33)。CPU51はS30の処理で記憶された供給後残量とS33の処理で記憶された現在のタンク側残量の差分によって、第二タンク側変化量を算出する(S34)。
第二タンク側変化量は、S30の処理の時点からS34の処理の時点までのタンク6Wのタンク側残量の変化量を示す。第二タンク側変化量は、戻し処理において、S34の処理の時点で対象メインタンクからタンク6Wに戻された白インクの量を示す。
CPU51はS34の処理で算出された第二タンク側変化量が規定循環量に達したか否かを判断する(S35)。規定循環量は0リットルよりも多く、例えばメインタンク17Wが白インクを収容可能な最大容量以下である。規定循環量は、例えば第一白流路W1と第二白流路W2のそれぞれにおいて、管84内を満たすために必要な液体の量、および管85内の満たすために必要な液体の量のいずれよりも多い。本実施形態では、規定循環量は第一規定供給量よりも少ない。規定循環量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶されてもよい。
第二タンク側変化量が規定循環量よりも少ない場合(S35:NO)、CPU51は処理をS33の処理に戻す。第二タンク側変化量が規定循環量に達した場合(S35:YES)、CPU51は図12に示すポンプモータ261、271のうち対象循環ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象循環ポンプの駆動を停止する(S36)。CPU51は図12に示すソレノイド281、291のうち対象循環バルブに対応するソレノイドを制御し、対象循環バルブを閉状態にする(S37)。これにより、CPU51は戻し処理(S3)を終了する。
図19に示すように、一例として、規定循環量を1リットルとする。この場合、タンク6Wのタンク側残量は戻し処理によって15リットルから規定循環量分の1リットル増加し、16リットルになる。0.5リットルの白インクが管84内を満たす。したがって、プリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量は、4.5リットルから規定循環量分の1リットルと、管84を満たすための0.5リットルが減少し、3リットルとなる。
図16に示すように、CPU51はタンク6Wのタンク側センサ71(図12参照)からタンク6Wのタンク側残量を取得し、取得したタンク6Wのタンク側残量を第二供給前残量としてRAM53に記憶する(S40)。第二供給前残量は、導入処理において後述の第二供給処理(S4)の開始前におけるタンク6Wのタンク側残量である。
CPU51は第二供給処理(S4)としてS41~S47の処理を行う。第二供給処理はS41~S47の処理の総称である。第二供給処理では、CPU51は供給装置/プリンタ間供給動作を制御する。第二供給処理が開始されると、CPU51は図12に示すソレノイド221、231のうち対象供給バルブに対応するソレノイドを制御し、対象供給バルブを開状態にする(S41)。この状態で、CPU51は図12に示すポンプモータ201、211のうち対象供給ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象供給ポンプの駆動を開始する(S42)。
S42の処理により、白インクがタンク6W内から対象メインタンクに供給される(図20に示す矢印A12参照)。CPU51は対象供給ポンプを駆動しながら以下のS43、S44、S45の処理を行う。
CPU51はタンク6Wのタンク側センサ71(図12参照)からタンク6Wのタンク側残量を取得し、取得したタンク6Wのタンク側残量を現在のタンク側残量としてRAM53に記憶する(S43)。CPU51はS40の処理で記憶された第二供給前残量とS43の処理で記憶された現在のタンク側残量の差分によって、第三タンク側変化量を算出する(S24)。
第三タンク側変化量は、S40の処理の時点からS44の処理の時点までのタンク6Wのタンク側残量の変化量を示す。第三タンク側変化量は、第二供給処理において、S44の処理の時点でタンク6Wから対象メインタンクに向けて供給された白インクの量を示す。
CPU51はS44の処理で算出された第三タンク側変化量が第二規定供給量に達したか否かを判断する(S45)。第二規定供給量は0リットルよりも多く、例えばメインタンク17Wが白インクを収容可能な最大容量以下である。第二規定供給量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。本実施形態では、第二規定供給量は規定循環量と同じであり、第一規定供給よりも少ない。
第三タンク側変化量が第二規定供給量よりも少ない場合(S45:NO)、CPU51は処理をS43の処理に戻す。第三タンク側変化量が第二規定供給量に達した場合(S45:YES)、CPU51は図12に示すポンプモータ201、211のうち対象供給ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象供給ポンプの駆動を停止する(S46)。CPU51は図12に示すソレノイド221、231のうち対象供給バルブに対応するソレノイドを制御し、対象供給バルブを閉状態にする(S47)。これにより、CPU51は第二供給処理(S4)を終了する。CPU51は処理を図13に示すメイン処理に戻す。
以上のように、導入処理では、CPU51は第一供給処理(S2)、戻し処理(S3)、第二供給処理(S4)を一連の流れで行う。CPU51は導入処理において、第一供給処理または第二供給処理による供給装置/プリンタ間供給動作と、戻し処理による供給装置/プリンタ間戻し動作を交互に行う。さらに、CPU51は、供給装置/プリンタ間供給動作を行った後に供給装置/プリンタ間戻し動作を行うことなく導入処理を終了する。
図20に示すように、一例として、第二規定供給量を1リットルとする。この場合、タンク6Wのタンク側残量は第二供給処理によって16リットルから第二規定供給量分の1リットル減少し、15リットルになる。管82内は既に白インクで満たされているので、プリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量は、3リットルから、減少した1リットル分増加し、4リットルとなる。
<通常供給処理>
図13に示すS14で実行される通常供給処理について説明する。図21に示すように、通常供給処理が開始されると、CPU51は対象タンクのタンク側センサ71(図12参照)から対象タンクのタンク側残量を取得し、取得した対象タンクのタンク側残量をタンク側基準残量としてRAM53に記憶する(S61)。タンク側基準残量は、通常供給処理において後述の供給処理(S7)の開始前における対象タンクのタンク側残量である。
CPU51は対象メインタンクのプリンタ側センサ185(図11参照)から対象メインタンクのプリンタ側残量を取得し、取得した対象メインタンクのプリンタ側残量をプリンタ側基準残量としてRAM53に記憶する(S72)。プリンタ側基準残量は、通常供給処理において後述の供給処理(S7)の開始前における対象メインタンクのプリンタ側残量である。
CPU51は供給処理(S7)としてS71~S77の処理を行う。供給処理はS71~S77の処理の総称である。供給処理では、CPU51は供給装置/プリンタ間供給動作を制御する。供給処理が開始されると、CPU51は図12に示すソレノイド221、231のうち対象供給バルブに対応するソレノイドを制御し、対象供給バルブを開状態にする(S71)。この状態で、CPU51は図12に示すポンプモータ201、211のうち対象供給ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象供給ポンプの駆動を開始する(S72)。
S72の処理により、インクまたは前処理剤が対象タンク内から対象メインタンクに供給される。図10に示す矢印A1は、対象メインタンクがプリンタ1Aのメインタンク17Wであり、且つS72の処理が行われた場合の白インクの流れを示す。図10に示す矢印A2は、対象メインタンクがプリンタ1Bのメインタンク17Wであり、且つS72の処理が行われた場合の白インクの流れを示す。CPU51は対象供給ポンプを駆動しながら以下のS73、S74、S75の処理を行う。
CPU51は対象タンクのタンク側センサ71(図12参照)から対象タンクのタンク側残量を取得し、取得した対象タンクのタンク側残量を現在のタンク側残量としてRAM53に記憶する(S73)。CPU51はS61の処理で記憶されたタンク側基準残量とS73の処理で記憶された現在のタンク側残量の差分によって、タンク側変化量を算出する(S74)。
タンク側変化量は、S61の処理の時点からS74の処理の時点までの対象タンクのタンク側残量の変化量を示す。タンク側変化量は、供給処理において、S74の処理の時点で対象タンクから対象メインタンクに向けて供給されたインクまたは前処理剤の量を示す。
CPU51はS74の処理で算出されたタンク側変化量が規定供給量に達したか否かを判断する(S75)。規定供給量は0リットルよりも多く、例えば対象メインタンクがインクまたは前処理剤を収容可能な最大以下である。規定供給量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。
タンク側変化量が規定供給量よりも少ない場合(S75:NO)、CPU51は処理をS73の処理に戻す。タンク側変化量が規定供給量に達した場合(S75:YES)、CPU51は図12に示すポンプモータ201、211のうち対象供給ポンプに対応するポンプモータを制御し、対象供給ポンプの駆動を停止する(S76)。CPU51は図12に示すソレノイド221、231のうち対象供給バルブに対応するソレノイドを制御し、対象供給バルブを閉状態にする(S77)。これにより、CPU51は供給処理(S7)を終了する。
CPU51は対象メインタンクのプリンタ側センサ185(図11参照)から対象メインタンクのプリンタ側残量を取得し、取得した対象メインタンクのプリンタ側残量を現在のプリンタ側残量としてRAM53に記憶する(S81)。
CPU51はS62の処理で記憶されたプリンタ側基準残量とS81の処理で記憶された現在のプリンタ側残量の差分によって、プリンタ側変化量を算出する(S82)。CPU51は、S82の処理で算出されたプリンタ側が、S74の処理で算出されたタンク側変化量と同じ値であるか否かを判断する(S83)。
プリンタ側変化量がタンク側変化量と同じ値の場合(S83:YES)、CPU51は処理を図13に示すメイン処理に戻す。プリンタ側変化量がタンク側変化量と異なる値の場合(S83:NO)、CPU51はエラーを通知する(S84)。
エラーは、タンク側変化量がプリンタ側変化量と異なること示す。例えば、CPU51は、タンク側変化量がプリンタ側変化量と異なること示す発光態様で、図12に示す警告灯58を発光させてもよい。CPU51は、タンク側変化量がプリンタ側変化量と異なること示す報知音を、図12に示すスピーカ59に出力させてもよい。
CPU51は、タンク側変化量がプリンタ側変化量と異なること示す表示を、図12に示すディスプレイ56に表示させてもよい。CPU51は、対象メインタンクのプリンタ1と通信し、対象メインタンクのプリンタ1にエラーを通知してもよい。CPU51は外部機器と通信し、外部機器にエラーを通知してもよい。外部機器はパーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン等である。CPU51は処理を図13に示すメイン処理に戻す。
<実施形態の効果>
以下では、第一白流路W1について言及し、第二白流路W2およびカラー前処理剤流路S0についての言及を省略または簡略化する。なお、第一白流路W1について言及する事項については、第二白流路W2およびカラー前処理剤流路S0についても、第一白流路W1と同様の事項がいえる。
液体供給システム100は、プリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17にインクまたは前処理剤を供給する。液体供給システム100は、例えば第一白流路W1の管82、83、84、85と第一白流路W1の供給ポンプ20、21、循環ポンプ26、27とCPU51を備える。第一白流路W1の管82、83、84、85は、それぞれ、タンク6Wに接続される。タンク6Wは第一白流路W1においてプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wよりも上流に設けられる。タンク6Wには白インクが収容される。第一白流路W1の管82、83、84、85内には、それぞれ、タンク6Wとプリンタ1A、1Bのメインタンク17Wとの間で白インクが流れる。供給ポンプ20、21は、それぞれ、管82、83に設けられる。循環ポンプ26、27は、それぞれ、管84、85に設けられる。供給ポンプ20、21、循環ポンプ26、27は、それぞれ、駆動することで送液状態となり、駆動を停止することで停止状態となる。供給ポンプ20、21が送液状態の場合、それぞれ、タンク6Wとプリンタ1A、1Bのメインタンク17Wとの間で管82、83を介して白インクが流れる。循環ポンプ26、27が送液状態の場合、それぞれ、タンク6Wとプリンタ1A、1Bのメインタンク17Wとの間で管84、85を介して白インクが流れる。供給ポンプ20、21が停止状態の場合、それぞれ、タンク6Wとプリンタ1A、1Bのメインタンク17Wとの間で管82、83を介して白インクが流れることが停止される。循環ポンプ26、27が停止状態の場合、それぞれ、タンク6Wとプリンタ1A、1Bのメインタンク17Wとの間で管84、85を介して白インクが流れることが停止される。CPU51は、S2、S3、S4、S7のそれぞれの処理において、タンク6Wのタンク側センサ71からの信号が示すタンク6Wのタンク側残量に基づいて、対象供給ポンプまたは対象循環ポンプを送液状態と停止状態に制御する。
これによれば、CPU51はS2、S3、S4、S7の処理においてタンク6Wのタンク側残量に基づいて供給ポンプ20、21、循環ポンプ26、27を送液状態と停止状態に制御する。これにより、CPU51はタンク6Wのタンク側残量に基づいて、タンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量を制御できる。よって、液体供給システム100は例えばS2、S3、S4、またはS7の処理のたびにタンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量がばらつくことを抑制できる。液体供給システム100はS2、S3、S4、S7のそれぞれの処理において、複数のプリンタ1間で、タンク6Wとメインタンク17Wとの間の送液量がばらつくことを抑制できる。
例えば、プリンタ1またはタンク6の配置位置が変更され、プリンタ1とタンク6との間の高低差が変更される場合がある。または、管8の内径、全長等の流路構成が変更される場合がある。これらの場合、流路抵抗が変化する可能性がある。仮に、S2、S3、S4、もしくはS7の処理のたびに、またはS2、S3、S4、S7のそれぞれの処理において複数のプリンタ1間で、タンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量がばらつくとする。タンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量が比較的少ないと、対象メインタンクからヘッド14にインクまたは前処理剤への供給量が不足する可能性がある。タンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量が比較的多いと、対象メインタンクからインクまたは前処理剤があふれる可能性がある。液体供給システム100は、流路抵抗が変化してもタンク6Wとメインタンク17Wとの間の送液量がばらつくことを抑制できるので、対象メインタンクへのインクまたは前処理剤の供給不足および過剰供給を抑制できる。
CPU51は、S2の処理において、第一タンク側変化量が第一規定供給量になった場合に、対象供給ポンプを送液状態から停止状態に切り替える。CPU51は、S3の処理において、第二タンク側変化量が規定循環量になった場合に、対象循環ポンプを送液状態から停止状態に切り替える。CPU51は、S4の処理において、第三タンク側変化量が第二規定供給量になった場合に、対象供給ポンプを送液状態から停止状態に切り替える。CPU51は、S7の処理において、タンク側変化量が規定供給量になった場合に、対象供給ポンプを送液状態から停止状態に切り替える。
これによれば、液体供給システム100はタンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量が第一規定供給量、規定循環量、第二規定供給量、規定供給量となるように制御できる。よって、液体供給システム100はタンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量がばらつくことをさらに抑制できる。
液体供給システム100は、供給ポンプ20、21、循環ポンプ26、27を備える。
これによれば、例えば水頭差のみを利用してタンク6Wと対象メインタンクの間の送液が行われる場合に比べ、タンク6Wと対象メインタンクとの間の水頭差は送液に影響しづらい。このため、液体供給システム100ではプリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれのメインタンク17に対するタンク6Wの配置位置の制限が少なくなる。
CPU51は、S2、S3、S4、S7のそれぞれの処理において、タンク6Wのタンク側センサ71からの信号が示すタンク6Wのタンク側残量に基づいて、対象供給ポンプまたは対象循環ポンプを送液状態と停止状態に制御する。
例えば対象メインタンクのプリンタ1によって白インクが使用されることで、対象メインタンクのプリンタ側残量がS2、S3、S4、S7のそれぞれの処理の実行中に減少する可能性がある。このため、CPU51は対象メインタンクのプリンタ側残量に基づいて対象供給ポンプまたは対象循環ポンプを送液状態と停止状態に制御するよりも、タンク6Wのタンク側残量に基づいて対象供給ポンプ、対象循環ポンプを送液状態と停止状態に制御する方が、タンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量を制御しやすい。よって、液体供給システム100は、タンク6Wと対象メインタンクとの間の送液量がばらつくことをさらに抑制できる。
液体供給システム100は、タンク側センサ71と、プリンタ側センサ185とを備える。CPU51は、S7の処理において対象メインタンクのプリンタ側センサ185からの信号が示す対象メインタンクのプリンタ側変化量が、対象タンクのタンク側センサ71からの信号が示す対象タンクのタンク側変化量と異なる場合、エラーを通知する。
例えば、対象メインタンクのプリンタ側変化量は対象タンクのタンク側変化量と異なる場合、対象メインタンクに対応する管8で液漏れが発生した可能性がある。液体供給システム100は液漏れ等をエラーとして通知できる。
CPU51は、S2の処理において、タンク6Wのタンク側センサ71からの信号が示すタンク6Wのタンク側残量に基づいて対象供給ポンプを送液状態に制御することで、タンク6Wから対象メインタンクに向けて白インクを供給する。CPU51は、S2の処理が開始された後、S3の処理において、タンク6Wのタンク側センサ71からの信号が示すタンク6Wのタンク側残量に基づいて対象循環ポンプを送液状態に制御することで、対象メインタンクからタンク6Wに向けて白インクを戻す。CPU51は、S3の処理が開始された後、S4の処理において、タンク6Wのタンク側センサ71からの信号が示すタンク6Wのタンク側残量に基づいて、対象供給ポンプを送液状態に制御することで、タンク6Wから対象メインタンクに向けて白インクを供給する。
これによれば、液体供給システム100は、S2、S3の処理によって、対象メインタンクに対応する管8内を白インクで満たすことできる。S3の処理によって対象メインタンクのプリンタ側残量が減少する。液体供給システム100は、S4の処理を行うことで、S3の処理によって減少した対象メインタンクのプリンタ側残量を増加させることできる。よって、液体供給システム100は対象メインタンクのプリンタ側残量が不足することを抑制できる。
CPU51は、S4の処理において、タンク6Wのタンク側センサ71からの信号が示すタンク6Wのタンク側残量に基づいて、S3の処理におけるタンク6Wのタンク側残量の変化量に応じた量の白インクを、タンク6Wから対象メインタンクに向けて供給する。
これによれば、液体供給システム100は、S4の処理を行うことで、S3の処理におけるタンク6Wのタンク側残量の変化量に応じた量分、対象メインタンクのプリンタ側残量を増加させることできる。よって、液体供給システム100は対象メインタンクへの白インクの供給不足および過剰供給を抑制できる。
タンク側センサ71は、重量センサである。
これによれば、液体供給システム100はタンク側残量を重量によって検知できる。例えばタンク6内の液面が揺らいだとしても、タンク側センサ71はタンク側残量を正確に検知できる。
<対応関係>
上記実施形態において、プリンタ1A、1B、1C、1Dが、本発明の「プリンタ」に相当する。インクまたは前処理剤が、本発明の「液体」に相当する。液体供給システム100が、本発明の「液体供給システム」に相当する。タンク6W、6M、6C、6Y、6K、6CSが、本発明の「タンク」に相当する。管81、82、83、84、85、86が、本発明の「管」に相当する。供給ポンプ20、21、循環ポンプ26、27が本発明の「送液機構」に相当する。CPU51が、本発明の「制御部」と「コンピュータ」に相当する。タンク側センサ71が、本発明の「センサ」に相当する。図14に示すS2、図15に示すS3、図16に示すS4、図21に示すS7の処理が、本発明の「送液処理」に相当する。
第一規定供給量、規定循環量、第二規定供給量、規定供給量が、本発明の「規定変化量
」に相当する。タンク側センサ71が本発明の「タンク側センサ」に相当する。プリンタ側センサ185が、本発明の「プリンタ側センサ」に相当する。図21に示すS84の処理が、本発明の「エラー処理」に相当する。
第一白流路W1と第二白流路W2のそれぞれにおいて、管82、83が、本発明の「供給管」に相当する。第一白流路W1と第二白流路W2のそれぞれにおいて、管84、85が、本発明の「循環管」に相当する。第一白流路W1と第二白流路W2のそれぞれにおいて、供給ポンプ20、21が、本発明の「供給機構」に相当する。第一白流路W1と第二白流路W2のそれぞれにおいて、循環ポンプ26、27が、本発明の「循環機構」に相当する。図14に示すS2の処理が、本発明の「第一供給処理」に相当する。図15に示すS3の処理が、本発明の「戻し処理」に相当する。図16に示すS4の処理が、本発明の「第二供給処理」に相当する。
<変形例>
本発明は上記実施形態から変更できる。以下説明する変形例は、矛盾が生じない範囲において、互いに適宜組み合わせてもよい。液体供給装置2は白流路W0とカラー前処理剤流路S0を、それぞれ、適宜変更してもよい。以下では、第一白流路W1の変更態様の例を説明する。第一白流路W1の変更は第二白流路W2にも適用できる。第一白流路W1と第二白流路W2の変更は、それぞれ、第一カラー前処理剤流路S1と第二カラー前処理剤流路S2にも適用できる。
以下では、白流路W0の変形例として図22に示す白流路W10と図23に示す白流路W20と図24に示す白流路W30を説明する。白流路W10、W20、W30のそれぞれにおいて、上記実施形態と同等の機能を有する部材には上記実施形態と同じ符号を付し、白流路W0と異なる点を主に説明する。
図22に示すように、白流路W10では、例えば第一白流路W1において、管84、85は、それぞれ、点P2、P3において管82、83に接続しなくてもよい。管84、85は、それぞれ、点P4からプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wまで延び、プリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wに接続してもよい。
図23に示すように、白流路W20では、例えば第一白流路W1は、管81、82、83を備え、管84、85、86を備えなくてもよい。この場合、循環ポンプ26、27は、それぞれ、管82、83に設けられてもよい。循環ポンプ26、27は、それぞれ、供給ポンプ20、21よりも供給流路下流に設けられてもよいし、供給ポンプ20、21よりも供給流路上流に設けられてもよい。循環ポンプ26、27は、それぞれ、供給バルブ22、23よりも供給流路上流に設けられてもよいし、フィルタ24、25よりも供給流路上流に設けられてもよい。
上記構成によれば、第一白流路W1において、循環ポンプ26、27は、それぞれ、ポンプモータ261、271の駆動によって、プリンタ1A、1Bのメインタンク17Wから、管82、83を介して白インクを吸引する(矢印B1、B2参照)。循環ポンプ26、27は、それぞれ、ポンプモータ261、271の駆動によって、吸引した白インクを、管81を介してタンク6Wに向かって送る(矢印B1、B2参照)。
なお、液体供給装置2は循環ポンプ26、27の一部または全部、供給バルブ22、23の一部または全部を省略してもよい。循環ポンプ26、27の全部、供給バルブ22、23の全部が省略される場合、液体供給装置2はプリンタ1A、1Bから、それぞれ、管82、83を介してタンク6Wに向けて白インクを戻せなくてもよい。
図24に示すように、白流路W30では、例えば第一白流路W1において、管82、83は、それぞれ、点P1において管81に接続しなくてもよい。管82、83は、それぞれ、プリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wからタンク6Wまで延び、タンク6Wに接続してもよい。
例えば第一白流路W1において、管84、85は、それぞれ、点P4において管86に接続しなくてもよい。管84、85は、それぞれ、点P2、P3からタンク6Wまで延び、タンク6Wに接続してもよい。
図示しないが、第一白流路W1の管81は第一白流路W1の点P1において第一白流路W1の管82と管83に加えて第二白流路W2の管81と管82の一方または両方にも接続してもよい。第一白流路W1の管84と管85に加えて第二白流路W2の管84と管85の一方または両方も、第一白流路W1の点P4において第一白流路W1の管86に接続してもよい。第一白流路W1において、管81は点P1から接続部材97を介さず直接、タンク6W内まで延びてもよい。
例えば第一白流路W1において、液体供給装置2は供給ポンプ20、21の一方または両方を省略してもよい。例えば供給ポンプ20、21の両方が省略される場合、CPU51は供給バルブ22、23の一方または両方を開状態と閉状態とに制御する。これにより、CPU51は、タンク6Wとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wとの間の水頭差を利用して、タンク6Wからプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wへの白インクの供給を制御してもよい。
例えば第一白流路W1において、液体供給装置2は循環ポンプ26、27の一方または両方を省略してもよい。例えば循環ポンプ26、27の両方が省略される場合、CPU51は循環バルブ28、29の一方または両方を開状態と閉状態とに制御する。これにより、CPU51は、タンク6Wとプリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wとの間の水頭差を利用して、プリンタ1A、1Bのそれぞれのメインタンク17Wからタンク6Wへの白インクの戻しを制御してもよい。
例えば第一白流路W1において、液体供給装置2は供給バルブ22、23の一方または両方を省略してもよい。第一白流路W1において、液体供給装置2は循環バルブ28、29の一方または両方を省略してもよい。第一白流路W1において、液体供給装置2はフィルタ24、25の一方または両方を省略してもよい。
液体供給装置2は例えば管82において、供給ポンプ20、供給バルブ22、およびフィルタ24の供給流路上流または下流の位置関係を適宜変更できる。同様に、液体供給装置2は例えば管83において、供給ポンプ21、供給バルブ23、およびフィルタ25の供給流路上流または下流の位置関係を適宜変更できる。
液体供給装置2は例えば管84において、循環ポンプ26と循環バルブ28の循環流路上流または下流の位置関係を適宜変更できる。同様に、液体供給装置2は例えば管85において、循環ポンプ27と循環バルブ29の循環流路上流または下流の位置関係を適宜変更できる。
一つの液体供給装置2に対して一つのプリンタ1が管8によって接続されてもよい。液体供給装置2は一つのタンク6、例えばタンク6Wのみを備えてもよい。装着機構9Cは撹拌機構96を備えてもよい。この場合、CPU51はS22の処理において、複数のタンク6のそれぞれについて、タンク側残量が所定残量以下であるか否かを判断してもよい。タンク側残量が所定残量以下のタンク6がある場合、CPU51はタンク側残量が所定残量以下のタンク6について、撹拌動作の間欠駆動を停止してもよい。つまり、CPU51はタンク側残量が所定残量よりも多いタンク6については、撹拌動作の間欠駆動を停止しなくてもよい。
CPU51はタンク側残量にかかわらず、撹拌動作を間欠駆動してもよい。CPU51は可動板35が開位置に位置するか否かにかかわらず、撹拌動作を間欠駆動してもよい。CPU51は撹拌動作を、間欠駆動に代えて、連続駆動してもよい。撹拌機構96はCPU51の制御によらず、撹拌動作を行ってもよい。つまり、撹拌機構96はユーザによって撹拌機構96に電源が投入された場合に撹拌動作を開始し、ユーザによって撹拌機構96の電源が切られた場合に撹拌動作を停止してもよい。CPU51は第一白流路W1の供給ポンプ20、21と第二白流路W2の供給ポンプ20、21のいずれかの駆動中(プリンタ1A、1B、1C、1Dのいずれかへの白インクの供給装置/プリンタ間供給動作の実行中)に撹拌動作の間欠駆動を停止してもよい。
撹拌機構96は複数の羽根962に代えて一つの羽根962を備えてもよい。回転軸961は回転に代えてまたは回転に加えて、前後方向または左右方向に揺動してもよいし、上下方向に伸縮してもよい。撹拌機構96はタンク6内の液体を撹拌できればよく、例えばマグネチックスターラであってもよい。マグネチックスターラはコントローラと撹拌子を備える。タンク6はコントローラ上に載置される。撹拌子はタンク6内に配置される。マグネチックスターラは、コントローラの制御によってタンク6内で撹拌子を動かすことで、タンク6内の液体を撹拌する。
液体供給装置2は、複数の装着機構9Cの一部または全部に代えて装着機構9Wを備えてもよい。例えば、液体供給装置2が複数の装着機構9Cの全部に代えて装着機構9Wを備える場合、複数の撹拌機構96がそれぞれ撹拌動作を行うことで、それぞれの羽根962がタンク6W、6M、6C、6Y、6K、6CS内の白インク、カラーインク、または前処理剤を撹拌する。
よって、液体供給装置2はタンク6W、6M、6C、6Y、6K、6CS内の白インク、カラーインク、または前処理剤の状態が不均一になることを抑制できる。このため、液体供給装置2は白インク、カラーインク、または前処理剤の状態が不均一になることによる印刷品質の低下を抑制できる。なお、「前処理剤の状態」とは、例えば前処理剤中のカチオン系高分子、多価金属塩等の濃度分布である。「カラーインクの状態」とは、例えばカラーインク中の着色成分の濃度分布である。
液体供給装置2はインクまたは前処理剤をタンク6Wからメインタンク17を介さずヘッド14に供給してもよい。プリンタ1はヘッド14とは異なる機構によって前処理剤を印刷媒体に塗布してもよい。例えば、プリンタ1はヘッド14に代えて、前処理剤を噴出するためのスプレーを備えてもよい。この場合、プリンタ1は前処理剤をメインタンク17からスプレーに供給してもよい。
液体供給システム100は、液体供給装置2から複数のプリンタ1のそれぞれに、液体として例えば後処理剤を供給してもよい。後処理剤は例えば樹脂エマルションを含む水溶液、または架橋剤を含む水溶液である。後処理剤は例えばコーティング剤であり、印刷媒体において印刷後に印刷画像上に塗布される。後処理剤は印刷画像を保護し、または印刷画像の光沢性を向上させる。
この場合、後処理剤は例えばタンク6Wに収容されてもよい。管82はプリンタ1Aのメインタンク17Wに接続してもよい。管83はプリンタ1Bのメインタンク17Wに接続してもよい。これにより、後処理剤は、タンク6Wから管81、82を介してプリンタ1Aのメインタンク17Wに供給される。後処理剤は、タンク6Wから管81、83を介してプリンタ1Bのメインタンク17Wに供給される。プリンタ1は、メインタンク17Wから、複数のヘッド14のうち後処理剤を吐出するためのヘッド14にサブパウチを介してまたはサブパウチを介さず後処理剤を供給する。プリンタ1は、ヘッド14に代えて、スプレー等に後処理剤を供給してもよい。
撹拌機構96が撹拌動作を行うことで、羽根962がタンク6W内の後処理剤を撹拌する。よって、液体供給装置2はタンク6W内の後処理剤の状態が不均一になることを抑制できる。このため、液体供給装置2は後処理剤の状態が不均一になることによる印刷品質の低下を抑制できる。なお、「後処理剤の状態」とは、例えば後処理剤中のカチオン系高分子、多価金属塩等の濃度分布である。
液体供給システム100は、液体供給装置2から複数のプリンタ1のそれぞれに、液体として例えば洗浄液を供給してもよい。洗浄液はヘッド14のノズル面を洗浄するために使用される。
この場合、洗浄液は例えばタンク6Wに収容されてもよい。管82はプリンタ1Aのキャップ19に接続してもよい。管83はプリンタ1Bのキャップ19に接続してもよい。これにより、洗浄液は、タンク6Wから管81、82を介してプリンタ1Aのキャップ19に供給される。洗浄液は、タンク6Wから管81、83を介してプリンタ1Bのキャップ19に供給される。つまり、洗浄液はメインタンク17を介さず、タンク6Wからキャップ19に供給されてもよい。なお、洗浄液はメインタンク17を介してタンク6Wからキャップ19に供給されてもよい。
キャップ19がヘッド14のノズル面に密着した状態で、キャップ19に洗浄液が供給されることで、ヘッド14のノズル面が洗浄される。撹拌機構96が撹拌動作を行うことで、羽根962がタンク6W内の洗浄液を撹拌する。よって、液体供給装置2はタンク6W内の洗浄液の状態が不均一になることを抑制できる。このため、液体供給装置2は洗浄液の状態が不均一になることによる、ヘッド14のノズル面の洗浄効果の低下を抑制できる。なお、「洗浄液の状態」とは、例えば洗浄液中の洗浄成分の濃度分布である。
液体供給システム100は、液体供給装置2から複数のプリンタ1のそれぞれに、液体として例えば水を供給してもよい。水はプリンタ1内の雰囲気を加湿するために使用されてもよい。この場合、複数のプリンタ1は、それぞれ、加湿器を備えてもよい。加湿器はプリンタ1内に設けられ、プリンタ1内の雰囲気を加湿する。
水は例えばタンク6Wに収容されてもよい。管82はプリンタ1Aの加湿器に接続してもよい。管83はプリンタ1Bの加湿器に接続してもよい。これにより、水は、タンク6Wから管81、82を介してプリンタ1Aの加湿器に供給される。水は、タンク6Wから管81、83を介してプリンタ1Bの加湿器に供給される。つまり、水はメインタンク17を介さず、タンク6Wから加湿器に供給されてもよい。なお、水はメインタンク17を介してタンク6Wから加湿器に供給されてもよい。
撹拌機構96が撹拌動作を行うことで、羽根962がタンク6W内の水を撹拌する。よって、液体供給装置2はタンク6W内の水の状態が不均一になることを抑制できる。このため、液体供給装置2は水の状態が不均一になることによる加湿器の加湿能力の低下を抑制できる。なお、「水の状態」とは、例えば水の温度分布である。
プリンタ1の構成は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態において、プリンタ1はインクジェットプリンタとは異なるタイプでもよく、レーザプリンタ、テーププリンタ等でもよい。複数のヘッド14はインクジェットヘッドに限らず、サーマルヘッド等でもよい。例えばプリンタ1は液体のインクを使用しなくても、加湿器を備えていればよい。この場合、液体供給システム100は液体供給装置2からプリンタ1の加湿器に水を供給する。複数のヘッド14の一部または全部はラインヘッドであってもよい。ヘッド14の個数は一つでもよい。
タンク側センサ71は光学センサまたは電極式レベルセンサであってもよい。この場合、タンク側センサ71はタンク6内の液面の高さを検知することで、タンク側残量を検知してもよい。タンク側センサ71は圧力センサであってもよい。この場合、タンク側センサ71はタンク6内の圧力を検知することで、タンク側残量を検知してもよい。
プリンタ側センサ185は重量センサであってもよい。この場合、プリンタ側センサ185はプリンタ側残量の重量を検知することで、プリンタ側残量を検知してもよい。プリンタ側センサ185は光学センサまたは電極式レベルセンサであってもよい。この場合、プリンタ側センサ185はメインタンク17内の液面の高さを検知することで、プリンタ側残量を検知してもよい。
液体供給装置2は載置台30の構成を適宜変更してもよい。例えば載置台30は下板31と一対の柱32と上板33と固定板34と可動板35のうち下板31のみを備えてもよい。液体供給装置2は載置台30を省略してもよい。この場合、タンク6は地面に載置されてもよい。
制御ボックス5は、メインユニット3Aに代えてまたはメインユニット3Aに加えて、サブユニット3Bに設けられてもよい。制御ボックス5はメインユニット3Aとサブユニット3Bとは異なる位置に設けられてもよい。
液体供給装置2は支持部39の形状を適宜変更できる。上記実施形態では、支持部39は制御ボックス5の前面から前方に突出する。これに対し、支持部39は例えば制御ボックス5の前面から後方に凹んでもよい。支持部39は装着機構9がタンク6から取り外された状態で装着機構9を支持できればよい。撹拌機構96が装着機構9Wと別体の場合、支持部39は少なくとも撹拌機構96がタンク6から取り外された状態で撹拌機構96を支持できればよい。
液体供給装置2は支持部39の位置を適宜変更できる。支持部39は例えば載置ユニット7よりも下方に位置してもよいし、載置板73から左右方向または前後方向にずれた位置に位置してもよい。液体供給装置2は複数の支持部39の一部または全部を省略してもよい。
液体供給装置2はタンク6の形状を適宜変更できる。例えばタンク6は有底円筒状であってもよい。開口62はタンク6の側面または底面に設けられてもよい。筐体91、ハンドル92、キャップ93、支持板94、パッキン95、管8、および撹拌機構96のそれぞれは装着機構9と別体であってもよい。例えば撹拌機構96が装着機構9Wと別体の場合、タンク6には、管81、82が装着されるための開口62と撹拌機構96が装着されるための開口62の複数の開口62が設けられてもよい。
例えば装着機構9はタンク6に対して固定され、取り外し不能または取り外し困難であってもよい。この場合、タンク6には、液体を補充するための開口62が設けられればよい。
可動板35は例えば前後方向または左右方向に移動することで、閉位置と開位置とに移動してもよい。開閉センサ38は、可動板35が閉位置に位置するか否かを検知してもよい。開閉センサ38は、可動板35が閉位置と開位置との間のいずれの位置に位置するかを検知してもよい。開閉センサ38は例えば光学センサであってもよい。液体供給装置2は可動板35を閉位置と開位置とに移動させるためのモータを備えてもよい。モータには開閉センサ38としてエンコーダが設けられてもよい。この場合、エンコーダはモータの回転位置に基づいて、可動板35が閉位置と開位置の間のいずれの位置に位置するか検知する。
規定循環量は第一規定供給量と同じでもよいし、第一規定供給量よりも多くてもよい。第二規定供給量は規定循環量よりも多くてもよいし、少なくてもよい。第二規定供給量は第一規定供給量と同じでもよいし、第一規定供給量よりも多くてもよい。
CPU51は供給処理の実行中に、S73の処理で記憶された現在のタンク側残量がタンク側規定残量に達したか否かを判断してもよい。タンク側規定残量は0リットル以上であり、例えば供給ポンプ20、21による白インクまたは前処理剤の吸引が困難な量である。タンク側規定残量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。供給処理の実行中に現在のタンク側残量がタンク側規定残量に達した場合、CPU51はS76以降の処理を行ってもよい。これによれば、液体供給システム100は対象タンクから対象メインタンクにインクまたは前処理剤が供給されていない状態で、対象供給ポンプの駆動が継続することを抑制できる。
変形例の導入処理を説明する。上記実施形態の導入処理では、CPU51はS25、S35、S45の処理において、それぞれ、対象タンクのタンク側センサ71からの信号が示すタンク側残量に基づいて判断を行う。これに対し、変形例の導入処理では、CPU51はS25、S35、S45の処理において、それぞれ、対象メインタンクのプリンタ側センサ185が示すプリンタ側残量に基づいて判断を行ってもよい。
以下では、図25~図31を参照し、CPU51がプリンタ1Aを対象プリンタとして第一の上記変形例の導入処理を実行し、且つプリンタ1Bを対象プリンタとして第二の上記変形例の導入処理を実行した場合の白インクの流れを説明する。図25~図28は、第一の上記変形例の導入処理においてプリンタ1Aのメインタンク17Wが対象メインタンクとなる場合の白インクの流れを示す。図29~図31は、第二の上記変形例の導入処理においてプリンタ1Bのメインタンク17Wが対象メインタンクとなる場合の白インクの流れを示す。以下では、第一の上記変形例の導入処理に続いて第二の上記変形例の導入処理が行われるとする。
図25~図31は、説明を簡略化するため、管8の構成を簡略化し、タンク6Wとプリンタ1Aのメインタンク17Wが管82、84のそれぞれによって互いに接続され、且つタンク6Wとプリンタ1Bのメインタンク17Wが管83、85のそれぞれによって互いに接続される構成を示す。管82内の全体を満たす白インクの量を0.5リットルとする。管84内の全体を満たす白インクの量を0.5リットルとする。管83内の全体を満たす白インクの量を1リットルとする。管85内の全体を満たす白インクの量を1リットルとする。
図25に示すように、一例として、プリンタ1Aのメインタンク17Wが対象メインタンクの場合の導入処理の開始時のタンク6Wのタンク側残量を20リットルとする。導入処理の開始時には、プリンタ1Aとプリンタ1Bのそれぞれのメインタンク17Wは初期状態である。このため、第一の上記変形例の導入処理において、S20の処理で記憶される第一供給前残量は0リットル(プリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量)である。管82、83、84、85内の白インクの量は、それぞれ、0リットルとする。
図26に示すように、一例として、第一規定供給量を4リットルとする。この場合、プリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量は第一供給処理(S2)によって0リットルから第一規定供給量分の4リットル増加し、4リットルになる。0.5リットルの白インクが管82内を満たす。したがって、タンク6Wのタンク側残量は、20リットルから、第一規定供給量分の4リットルと、管82を満たすための0.5リットルが減少し、15.5リットルとなる。
図27に示すように、一例として、規定循環量を2リットルとする。この場合、プリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量は戻し処理(S3)によって4リットルから規定循環量分の2リットル減少し、2リットルになる。0.5リットルの白インクが管84内を満たす。したがって、タンク6Wのタンク側残量は、規定循環量分の2リットルから管84を満たすための0.5リットルが減算された1.5リットル分、15.5リットルから増加し、17リットルとなる。
図28に示すように、一例として、第二規定供給量を2リットルとする。この場合、プリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量は第二供給処理(S4)によって2リットルから第二規定供給量分の2リットル増加し、4リットルになる。管82内は既に白インクで満たされているので、タンク6Wのタンク側残量は、17リットルから、増加した2リットル分減少し、15リットルとなる。これにより、第一の上記変形例の導入処理が終了する。
第二の上記変形例の導入処理が行われる。第二の上記変形例の導入処理において、S20の処理で記憶される第一供給前残量は0リットル(プリンタ1Bのメインタンク17Wのプリンタ側残量)である。
図29に示すように、プリンタ1Bのメインタンク17Wのプリンタ側残量は第一供給処理(S2)によって0リットルから第一規定供給量分の4リットル増加し、4リットルになる。1リットルの白インクが管83内を満たす。したがって、タンク6Wのタンク側残量は、15リットルから、第一規定供給量分の4リットルと、管83を満たすための1リットルが減少し、10リットルとなる。
図30に示すように、プリンタ1Bのメインタンク17Wのプリンタ側残量は戻し処理(S3)によって4リットルから規定循環量分の2リットル減少し、2リットルになる。1リットルの白インクが管85内を満たす。したがって、タンク6Wのタンク側残量は、規定循環量分の2リットルから管85を満たすための1リットルが減算された1リットル分、10リットルから増加し、11リットルとなる。
図28に示すように、プリンタ1Bのメインタンク17Wのプリンタ側残量は第二供給処理(S4)によって2リットルから第二規定供給量分の2リットル増加し、4リットルになる。管83内は既に白インクで満たされているので、タンク6Wのタンク側残量は、11リットルから、増加した2リットル分減少し、9リットルとなる。
以上のように、CPU51は、対象メインタンクのプリンタ側センサ185からの信号が示す対象メインタンクのプリンタ側残量に基づいて、第一供給処理、戻し処理、および第二供給処理を行う。これによれば、例えばプリンタ1Aのメインタンク17Wが対象メインタンクの場合の導入処理の終了時のプリンタ1Aのメインタンク17Wのプリンタ側残量、およびプリンタ1Bのメインタンク17Wが対象メインタンクの場合の導入処理の終了時のプリンタ1Bのメインタンク17Wのプリンタ側残量は、いずれも4リットルで同じとなる。すなわち、液体供給システム100は、複数のプリンタ1間において、導入処理によってメインタンク17Wのプリンタ側残量に差が出ることを抑制できる。よって、液体供給システム100はタンク6Wに対するプリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれの配置位置の制限を抑制できる。液体供給システム100はプリンタ1A、1B、1C、1Dのそれぞれに対応する管8の長さ、太さ、材質、または経路の制限を抑制できる。
上記実施形態の供給処理では、CPU51はS75の処理において、対象タンクのタンク側センサ71からの信号が示すタンク側残量に基づいて判断を行う。これに対し、変形例の供給処理では、CPU51はS75の処理において対象メインタンクのプリンタ側センサ185が示すプリンタ側残量に基づいて判断を行ってもよい。
さらに、変形例の供給処理では、CPU51はS75の処理において、S73の処理で記憶された現在のプリンタ側残量がプリンタ側規定残量に達したか否かを判断してもよい。プリンタ側規定残量は0リットルよりも多く、例えばメインタンク17Wが白インクを収容可能な最大容量以下である。プリンタ側規定残量は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。
現在のプリンタ側残量がプリンタ側規定残量よりも少ない場合(S75:NO)、CPU51は処理をS73の処理に戻してもよい。現在のプリンタ側残量がプリンタ側規定残量に達した場合(S75:YES)、CPU51はS76以降の処理を行ってもよい。
CPU51は、S83の処理において、プリンタ側変化量が、タンク側変化量を基準とした所定範囲内であるか否かを判断してもよい。CPU51は、S83の処理において、タンク側変化量が、プリンタ側変化量を基準とした所定範囲内であるか否かを判断してもよい。所定範囲は例えばフラッシュメモリ54にあらかじめ記憶される。タンク側変化量またはプリンタ側変化量は、所定範囲の中央値であってもよいし、中央値でなくてもよい。
CPU51は、S2、S3、S4、S7のそれぞれの処理において、第一規定供給量、規定循環量、第二規定供給量、規定供給量を、例えば対象メインタンクのプリンタ側残量または対象タンクのタンク側残量に基づいて決定してもよい。S3の処理において、規定循環量が対象メインタンクのプリンタ側残量または対象タンクのタンク側残量に基づいて決定される場合、CPU51はS4の処理において、決定された規定循環量に基づいて第二規定供給量を決定してもよい。この場合、CPU51は、例えば規定循環量と同じ量を第二規定供給量として決定してもよいし、規定循環量に対して所定割合増加または減少した量を第二規定供給量として決定してもよいし、規定循環量に対して所定量増加または減少した量を第二規定供給量として決定してもよい。
CPU51は、S2の処理の開始後、S2の処理の終了前に、S3の処理を開始してもよい。CPU51は、S3の処理の開始後、S3の終了前に、S4の処理を開始してもよい。つまり、CPU51は供給装置/プリンタ間供給動作と供給装置/プリンタ間戻し動作の一方の実行中に他方を実行してもよい。
CPU51は複数のプリンタ1のそれぞれのメインタンク17を対象メインタンクとして、複数の対象メインタンクについて、S2、S3、S4、S7の処理を並行して実行してもよい。例えば、CPU51は第一の対象メインタンクについてのS7の処理と第二の対象メインタンクについてのS7の処理の一方の実行中に他方を実行してもよい。
CPU51はS20の処理において、以下のように第一供給前残量を特定してもよい。例えばユーザはタンク交換が完了した場合に操作部57を操作し、タンク交換が完了した旨の完了指示を液体供給装置2に入力する。CPU51は完了指示を取得すると、タンク側センサ71からの信号に基づいて、タンク側残量を交換基準残量として記憶する。CPU51はタンク交換が完了してからS20の処理が行われるまでのタンク側残量の変化量を、タンク側センサ71からの信号、ポンプモータ201、211の回転数の積算数等に基づいて特定する。CPU51はS20の処理において、交換基準残量から、特定した変化量を減算することで、第一供給前残量を特定する。CPU51は、S30、S40、またはS61の処理でも、それぞれ、交換基準残量に基づいて、供給後残量、第二供給前残量、またはタンク側基準残量を特定してもよい。
CPU41がメイン処理を実行してもよい。CPU51がメイン処理の一部を実行し、CPU41がメイン処理の他の一部を実行してもよい。例えば、メイン処理において、CPU41がS11、S13の処理を実行し、CPU51が他の処理を実行してもよい。この場合、CPU41は例えばS11において導入条件が成立した場合、液体供給装置2に導入指示を送信する。CPU51は導入指示を受信すると、導入処理を行う。CPU41は例えばS13において供給条件が成立した場合、液体供給装置2に供給指示を送信する。CPU51は供給指示を受信すると、通常供給処理を行う。外部機器のCPUがメイン処理を実行してもよい。外部機器はプリンタ1および液体供給装置2以外の機器であり、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン等である。
CPU41、51の代わりに、マイクロコンピュータ、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が、プロセッサとして用いられてもよい。メイン処理は、複数のプロセッサによって分散処理されてもよい。ROM42、52、フラッシュメモリ44、54等の非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を留めておくことが可能な記憶媒体であればよい。非一時的な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば、伝送される信号)を含まなくてもよい。制御プログラムは、例えば、図示外のネットワークに接続されたサーバからダウンロードされて(すなわち、伝送信号として送信され)、ROM42、52またはフラッシュメモリ44、54に記憶されてもよい。この場合、制御プログラムは、サーバに備えられたHDD等の非一時的な記憶媒体に保存されていればよい。