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JP7800566B2 - 画像表示装置、画像表示システム、及び投射光学系 - Google Patents
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JP7800566B2 - 画像表示装置、画像表示システム、及び投射光学系 - Google Patents

画像表示装置、画像表示システム、及び投射光学系

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Description

本技術は、例えばプロジェクタ等の画像表示装置、画像表示システム、及び投射光学系に関する。
従来、スクリーン上に投射画像を表示する投射型の画像表示装置として、プロジェクタが広く知られている。最近では、投射空間が小さくても大画面を表示できる超広角のフロント投射型プロジェクタの需要が高まってきている。このプロジェクタを用いれば、スクリーンに対して斜めかつ広角に打ち込むことで、限定された空間において大画面を投射することが可能となる。
特許文献1に記載の超広角の投射型プロジェクタでは、投射光学系に含まれる一部の光学部品を移動させることで、スクリーン上に投射される投射画像を移動させる画面シフトが可能となっている。この画面シフトを用いることで、画像位置等の微調整が容易に実行可能となっている。
特許文献2に記載の投射型表示装置では、複数の回転非対称反射面により表示パネルからの光束が反射され、スクリーンに投射される。また、絞りの像が絞り位置よりスクリーン側の光学系(複数の回転非対称反射面)により負の倍率で結像するように構成される。これにより、各面の光線有効径を小さく抑え、反射面等の各光学素子及び光学系全体のコンパクト化が図られている。
また、プロジェクタ等を用いた画像表示システムにおいて、透明スクリーンに画像光を投射して画像を表示する技術も知られている。例えば背景等が透けて見える透明なスクリーンに画像光を投射することで、背景と重なるように画像を表示することが可能となる。
特許文献3に記載の画像表示装置では、2枚のHOE(Holographic Optical Element)を組み合わせて構成された透明スクリーンが用いられる。例えば、拡散機能を有する第1のHOEと、凹面鏡機能を有する第2のHOEとが一体的に構成された透明スクリーンが用いられる。これにより、透明スクリーンの表面とは異なる位置に形成された虚像を視認することが可能となり、浮遊感の高い画像表示を楽しむことが可能となる。
特許第5365155号公報 特開2001-255462号公報 特開2018-163307号公報
プロジェクタ等の画像表示装置において、高品質な画像表示を実現することが可能な技術が求められている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、高品質な画像表示を実現可能な画像表示装置、及び投射光学系を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る画像表示装置は、光源と、画像生成部と、投射光学系とを具備する。
前記画像生成部は、前記光源から出射される光を変調して、複数の画素光を含む画像光を生成する。
前記投射光学系は、レンズ系と、反射光学系とを有する。
前記レンズ系は、生成された前記画像光が入射する位置に基準軸を基準として構成され、生成された前記画像光に含まれる前記複数の画素光の各々を屈折させて出射する。
前記反射光学系は、前記基準軸を基準として構成され、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を、進行方向をそろえて被投射物に反射する。
この画像表示装置では、画像を構成する複数の画素光がレンズ系により屈折されて、反射光学系に出射される。複数の画素光は、反射光学系により、進行方向がそろえられて被投射物に反射される。これにより、高品質な画像表示を実現することが可能となる。
前記反射光学系により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さくてもよい。
前記反射光学系は、回転非対称な形状を有する1以上の曲面反射面を含んでもよい。
前記1以上の曲面反射面は、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記複数の画素光を反射する第2の反射面と、前記第2の反射面により反射された前記複数の画素光を前記被投射物に反射する第3の反射面とを有してもよい。
前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さくてもよい。
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射してもよい。この場合、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は負のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有してもよい。また、前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は正のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有してもよい。
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記画像の短辺の中央の画素に対応する前記画素光を短辺側画素光として、前記第3の反射面に入射する前記短辺側画素光と前記第3の反射面により反射される前記短辺側画素光との間の角度をθLxとすると、
0.25<θLx/360<0.47
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記1以上の曲面反射面は、1つの曲面反射面であってもよい。
前記1つの曲面反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さくてもよい。
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射してもよい。この場合、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記1つの曲面反射面は正のパワーを有してもよい。また、前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記1つの曲面反射面は正のパワーを有してもよい。
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記画像の短辺の中央の画素に対応する前記画素光を短辺側画素光として、前記1つの曲面反射面に入射する前記短辺側画素光と前記1つの曲面反射面により反射される前記短辺側画素光との間の角度をθLxとすると、
0.02<θLx/360<0.47
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射してもよい。この場合、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向として、前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記画像の一方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第1の長辺側画素光として、前記画像の他方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第2の長辺側画素光として、前記最終反射面に入射する前記第1の長辺側画素光と前記最終反射面により反射される前記第1の長辺側画素光との間の角度をθa1として、前記最終反射面に入射する前記第2の長辺側画素光と前記最終反射面により反射される前記第2の長辺側画素光との間の角度をθa2とすると、
0.35<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射してもよい。この場合、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向として、前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記画像の一方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第1の長辺側画素光として、前記画像の他方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第2の長辺側画素光として、前記最終反射面により反射された前記第1の長辺側画素光の進行方向と、前記最終反射面により反射された前記第2の長辺側画素光との進行方向との交差角度をθLyとすると、
-0.1<θLy/360<0.1
の関係を満たすように構成されてもよい。
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射してもよい。この場合、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向として、前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
前記1以上の曲面反射面のうち、前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合のパワーと、前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合のパワーとの差が最も大きい曲面反射面は、前記最終反射面であってもよい。
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射してもよい。この場合、前記レンズ系は、前記画像の長辺方向の画角、又は前記画像の短辺方向の画角のいずれか一方を制御する調整光学部品を含んでもよい。
前記調整光学部品は、シリンドリカルレンズを含んでもよい。
前記複数の画素光の進行方向は、前記複数の画素光の各々の主光線の進行方向であってもよい。
本技術の一形態に係る画像表示システムは、被投射物と、前記画像表示装置とを具備する。
前記被投射物は、複数の画素光を含む画像光が投射されることで画像を表示する。また前記被投射物は、入射する前記複数の画素光の進行方向を制御して前記画像を表示する。
前記被投射物は、ホログラムスクリーン、又はフレネルレンズスクリーンであってもよい。
本技術の一形態に係る投射光学系は、光源から出射される光を変調して生成された複数の画素光を含む画像光を被投射物に投射する投射光学系であって、前記レンズ系と、前記反射光学系とを具備する。
超広角対応の液晶プロジェクタの他の利点を説明するための概略図である。 ホログラムスクリーンへの画像の投射の一例を示す模式図である。 第1の実施形態に係る投射型の画像表示装置の構成例を示す概略図である。 第1の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第1の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第1の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投射に関するパラメータの一例を示す表である。 図9に示すパラメータを説明するための模式図である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である スクリーンに向けて反射される複数の画素光の進行方向の評価について説明するための図である。 複数の画素光の進行方向の評価結果を示す表である。 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 図15及び図16にて設定したパラメータの数値を示す表である。 ホログラムスクリーンに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。 投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第2の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第2の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 図27及び図28にて設定したパラメータの数値を示す表である。 ホログラムスクリーンに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。 投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第3の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第3の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第3の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第3の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第3の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 図39及び図38にて設定したパラメータの数値を示す表である。 ホログラムスクリーンに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。 投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。 第4の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第4の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第4の実施形態に係る画像表示システムの構成例を示す模式図である。 第4の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 第4の実施形態に係る投射光学系の概略構成例を示す光路図である。 画像投射に関するパラメータの一例を示す表である。 画像表示装置のレンズデータである。 画像表示装置のレンズデータである。 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である 投射光学系に含まれる光学部品の非球面係数の一例を示す表である 複数の画素光の進行方向の評価結果を示す表である。 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 投射光学系の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。 図55及び図56にて設定したパラメータの数値を示す表である。 ホログラムスクリーンに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。 投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[投射型の画像表示装置の概要]
投射型の画像表示装置の概要について、液晶プロジェクタを例に挙げて簡単に説明する。
液晶プロジェクタは、光源から照射される光を空間的に変調することで、映像信号に応じた光学像(画像光)を形成する。
光の変調には、画像変調素子である液晶表示素子等が用いられる。例えばRGBのそれぞれに対応するパネル状の液晶表示素子(液晶パネル)を備えた、三板式の液晶プロジェクタが用いられる。
光学像は、投射光学系により拡大投影され、スクリーン上に表示される。
[超短焦点プロジェクタ]
投射光学系として、例えば半画角が70°以上となる超広角に対応する構成を採用した場合、超広角に対応する液晶プロジェクタを実現することが可能となる。もちろん、超広角に対応可能であるか否かを規定する角度が、70度以上という値に限定される訳ではない。
超広角に対応する液晶プロジェクタでは、小さい投射空間であっても大画面を表示することが可能である。すなわち液晶プロジェクタとスクリーンとの距離が短い場合でも、拡大投影が可能である。
これにより以下のような利点が発揮される。
液晶プロジェクタをスクリーンに近接して配置することができるので、液晶プロジェクタからの光が人間の目に直接入る可能性を十分に抑制することが可能であり、高い安全性が発揮される。
画面(スクリーン)に人間等の影が映らないため、効率的なプレゼンテーションが可能である。
設置場所の選択の自由度が高く、狭い設置空間や障害物が多い天井等にも、簡単に設置可能である。
壁に設置して使用することで、天井に設置する場合と比べてケーブルの引き回し等のメンテナンスが容易である。
例えば打ち合わせスペース、教室、及び会議室等のセッティングの自由度を増やすことが可能である。
図1は、超広角対応の液晶プロジェクタの他の利点を説明するための概略図である。
図1に示すように、テーブル上に超広角対応の液晶プロジェクタ1を設置することで、同じテーブル上に、拡大された画像2を投影することが可能となる。
このような使い方も可能であり、空間を効率的に利用することができる。
最近では、学校や職場等での電子黒板(Interactive White Board)等の普及に伴い、超広角対応の液晶プロジェクタの需要が高まっている。またデジタルサイネージ(電子広告)等の分野でも同様の液晶プロジェクタが使われている。
例えば電子黒板として、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)といった技術を用いることも可能である。これらの技術と比較して、超広角対応の液晶プロジェクタを用いることで、コストを抑えて大画面を提供することが可能となる。
なお超広角対応の液晶プロジェクタは、短焦点プロジェクタや超短焦点プロジェクタ等とも呼ばれる。
[ホログラムスクリーンへの画像投射]
図2は、ホログラムスクリーンへの画像の投射の一例を示す模式図である。
図2に示すように、プロジェクタ3を用いた画像表示システム4において、ホログラムスクリーン5を透明スクリーンとして使用することも可能である。
なお、図2に示すプロジェクタ3として、図1に例示するような超広角対応の液晶プロジェクタ1が用いられてもよいし、超広角対応ではないプロジェクタが用いられてもよい。
図2に示す例では、透過型ホログラムにより構成されたホログラムスクリーン5が、透明スクリーンとして用いられる。ユーザは、ホログラムスクリーン5に投射される画像6を、背景と重なるように視聴することが可能となる。
図2に示すように、プロジェクタ3により、ホログラムスクリーン5の背面5aに向けて、画像光ILが出射される。
ホログラムスクリーン5の背面5aに入射した画像光ILは、ホログラムスクリーン5により拡散(散乱)されて表面5bから外側に向けて出射される。
本実施形態では、下方から斜め方向に出射される画像光ILに対して、ホログラムスクリーン5に対して垂直な方向に出射される光が最大ゲインとなるように、ホログラムスクリーン5が設計される。
これによりホログラムスクリーン5に対して略水平方向の位置から画像6を見るユーザに、視認性の高い高品質な画像を提供することが可能である。もちろんそのような設計に限定される訳ではない。
このように、ホログラムスクリーン5は、入射する画像光ILの進行方向を制御して画像を表示する機能を有する。
ホログラムスクリーンを構成する透過型ホログラムの材質等は限定されず、例えば任意の感光材料等が用いられてよい。この他、透過型ホログラムとして機能する任意のホログラフィック光学素子(HOE:Holographic Optical Element)が適宜用いられてよい。またホログラムスクリーンを露光により作成する方法も限定されず、物体光及び参照光の波長や出射方向等に関して任意に設定されてよい。
透明スクリーンとして、例えば微粒子等の散乱体、フレネルレンズ、マイクロレンズ等を使って光を拡散するスクリーン等が用いられてもよい。
また有機EL(OLE:Organic Electro-Luminescence)を用いた透明OELD等の透明ディスプレイにより、透明スクリーンが構成されてもよい。
あるいは、画像光ILを拡散可能な任意のフィルムや膜等が透明スクリーンとして用いられてよい。その他、透明性を有する表示面を実現するための任意の技術が用いられてよい。
<第1の実施形態>
[画像表示装置]
図3は、本技術の第1の実施形態に係る投射型の画像表示装置の構成例を示す概略図である。
画像表示装置8は、光源9、照明光学系10、及び投射光学系11を含む。
光源9は、照明光学系10に対して光束を発するように配置される。
光源9としては、例えば高圧水銀ランプ等が使用される。その他、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の固体光源が用いられてもよい。
照明光学系10は、光源9から発せられた光束を、1次像面となる画像変調素子(液晶パネルP)の面上に均一照射するようになっている。
照明光学系10では、光源9からの光束が、2つのフライアイレンズFLと、偏光変換素子PSと、集光レンズLとを順に通り、偏光のそろった均一な光束に変換される。
集光レンズLを通った光束は、特定の波長帯域の光だけを反射するダイクロイック・ミラーDMによって、RGBの各色成分光にそれぞれ分離される。
RGBの各色成分光は、全反射ミラーMやレンズL等を介して、RGBの各色に対応して設けられた液晶パネルP(画像変調素子)に入射される。そして、各液晶パネルPにより、映像信号に応じた光変調が行われる。
光変調された各色成分光がダイクロイック・プリズムPPによって合成され、画像を構成する画像光が生成される。そして生成された画像光が投射光学系11に向けて出射される。
照明光学系10を構成する光学部品等は限定されず、上で述べた光学部品とは異なる光学部品が用いられてもよい。
例えば画像変調素子として、透過型の液晶パネルPに代えて、反射型の液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等が用いられてもよい。
また例えば、ダイクロイック・プリズムPPに代えて、偏光ビームスプリッタ(PBS)、RGB各色の映像信号を合成する色合成プリズム、又はTIR(Total Internal Reflection)プリズム等が用いられてもよい。
本実施形態において、照明光学系10は、光源から出射される光を変調して、複数の画素光を含む画像光を生成する画像生成部として機能する。
画像光に含まれる複数の画素光とは、被投射物に投射される画像に含まれる複数の画素の各々を構成する光である。本実施形態では、画像光を生成して出射する画像変調素子(液晶パネルP)に含まれる複数の画素の各々から出射される光が、画素光となる。
投射光学系11は、照明光学系10から出射された画像光を調節し、2次像面となるスクリーン上への拡大投影を行う。すなわち、投射光学系11により、1次像面(液晶パネルP)の画像情報が調節され、2次像面(スクリーン)に拡大投影される。
本実施形態に係る画像表示装置8は、図1に例示するような、超広角対応の画像表示装置として構成される。
また画像表示装置8は、図2に例示するようなホログラムスクリーンを被投射物として、画像光を投射する。
もちろん、本技術の適用範囲が、超広角対応の画像表示装置に限定される訳ではない。またホログラムスクリーンを被投射物とする場合に限定される訳ではない。
[投射光学系]
図4~図8は、本実施形態に係る画像表示システム7、及び投射光学系11の具体的な構成例を示す光路図である。
図7及び図8に示すように、本実施形態では、所定の方向に延在する基準軸(以下、この基準軸を光軸Oと記載する)に沿って、照明光学系10から画像光ILが出射される。
すなわち、図7及び図8に示すダイクロイック・プリズムPPにより、RGBの各色に対応した3枚の液晶パネルPから出射されたRGBの画像光ILが合成され、光軸Oに沿って出射される。
図7及び図8に示す液晶パネルPは、画像光ILの出射方向が光軸Oと平行となるように、すなわち光軸Oと垂直に交わる向きに配置される。他の2枚の液晶パネルPは自身が出射する画像光ILが、図7及び図8に示す液晶パネルPから出射される画像光ILと合成されるように、ダイクロイック・プリズムPPに対して配置される。
図4~図8には、光軸Oに対して垂直に配置される液晶パネルPが模式的に図示されている。
液晶パネルPは矩形状からなり、互いに対向する1組の長辺13と、互いに対向する1組の短辺14を有する矩形状からなる。そして液晶パネルPにより、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺を有する矩形状の画像を構成する画像光ILが出射される。
液晶パネルPの互いに対向する長辺13上に並ぶ複数の画素Cから出射される画素光CLがスクリーン(ホログラムスクリーン)S上に結像することで、画像の互いに対向する長辺部分の画像が表示される。
液晶パネルPの互いに対向する短辺14上に並ぶ複数の画素Cから出射される画素光CLがスクリーンS上に結像することで、画像の互いに対向する短辺部分の画像が表示される。
なお、画像光ILが投射されるスクリーンSの形状を曲面形状に設計するといったことにより、画像の形状が矩形状とはならない場合や、画像の長辺部分の画像(液晶パネルPの長辺13から出射される画素光CLにより構成される画像)及び画像の短辺部分の画像(液晶パネルPの短辺14から出射される画素光CLにより構成される画像)のアスペクト比等が変更される場合もあり得る。
本実施形態では、平面形状からなるスクリーンSに、画像光IL(複数の画素光CL)が投射される。
以下、液晶パネルPの長辺13の方向(長辺方向)をX方向とし、液晶パネルPの短辺14の方向(短辺方向)をY方向とする。また、光軸Oの延在方向(照明光学系10から出射される画像光ILの出射方向)をZ方向とする。
この場合、Y方向は、投射光学系11のレンズ系L1に出射される画像光ILの、画像の短辺方向に対応する方向となり、本技術に係る第1の方向の一実施形態となる。
また、X方向は、投射光学系11のレンズ系L1に出射される画像光ILの、画像の長辺方向に対応する方向となり、本技術に係る第2の方向の一実施形態となる。
例えば、3次元空間(XYZ空間)において、スクリーンSに表示される画像の長辺方向及び短辺方向は、スクリーンSが配置される位置、向き、形状等により変わってくる。
上記の第1の方向(本実施形態ではY方向)及び第2の方向(本実施形態ではX方向)は、スクリーンSに表示される画像の長辺方向及び短辺方向ではなく、投射光学系11に対して出射される画像光Lにより規定される方向となる。
なお、本実施形態では、第1の方向と実際にスクリーンSに表示される画像の長辺方向とが互いに同じ方向(Y方向)となり、第2の方向と実際にスクリーンSに表示される画像の短辺方向とが互いに同じ方向(X方向)となるように構成されている。
また、図4~図8に模式的に示すように、光軸OがZ軸上に位置するように、XYZ座標系を定める。そして、便宜的に、Y方向を上下方向(Y軸の正側を上方側、Y軸の負側を下方側)として説明を行う。もちろん本技術の適用について、画像表示装置8が使用される向きや姿勢等が限定される訳ではない。
図4~図8に示すように、本実施形態では、光軸Oから下方側(Y軸の負側)にオフセットされた位置に液晶パネルPが配置される。そして、液晶パネルPから、光軸Oに沿って、画像光IL(複数の画素光CL)が出射される。
なお、光軸Oに沿って画像光IL(複数の画素光CL)を出射することは、基準軸を基準とした画像光の出射の一実施形態となる。
図4は、スクリーンSに画像光ILを投射する投射光学系11を、上方斜めから見た斜視図である。
図4には、液晶パネルPの中央の画素、4隅の画素、各長辺13の中央の画素、及び各短辺14の中央の画素の、合計9個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。
なお画素光CLは、液晶パネルPの画素Cから発散光(拡散光)とし出射される。出射された画素光Cは、投射光学系11によりスクリーンS上に結像され、投射画像の画素として表示される。
図5は、スクリーンSに画像光ILを投射する投射光学系11を、X方向に沿って見た側面図である。
図6は、スクリーンSに画像光ILを投射する投射光学系11を、Y方向に沿って見た側面図である。
図5及び図6には、図4と同様に、液晶パネルPの中央の画素、4隅の画素、各長辺13の中央の画素、及び各短辺14の中央の画素の、合計9個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。
図7は、Y軸に沿って投射光学系11を切断した場合の、レンズ系L1の断面図である。
図7には、液晶パネルPの中央の画素、及び各長辺13の中央の画素の、合計3個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。
図8は、X軸に沿って投射光学系11を切断した場合の、レンズ系L1の断面図である。
図8には、液晶パネルPの中央の画素、及び各短辺14の中央の画素の、合計3個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。
なお、図7及び図8では、投射光学系11に含まれる各光学部品の光学面(レンズ面や反射面等)の断面形状が図示されている。一方で、図示を簡素化するために、各光学部品の断面を表すハッチング等は省略されている。
図9は、画像投射に関するパラメータの一例を示す表である。
図10は、図9に示すパラメータを説明するための模式図である。
投射光学系11の1次像面側の開口数NAは0.127である。
画像変調素子(液晶パネルP)の、横方向及び縦方向の長さ(H×VSp)は8.16mm及び4.59mmである。
画像変調素子の中心位置(Chp)は、光軸Oから上方側を正として、-3.4mmの位置となる。従って、図4~図8に示すように、光軸Oから下方側に3.4mm下がった位置が、画像変調素子の中心位置となる。
図11は、画像表示装置のレンズデータである。
図11には、1次像面(P)側から2次像面(S)側に向かって配置される1~27の光学部品(レンズ面)、及び曲面スクリーンSについてのデータが示されている。
各光学部品(レンズ面)のデータとして、Y方向における曲率半径(mm)と、X方向における曲率半径(mm)と、芯厚d(mm)と、d線(587.56nm)での屈折率ndと、d線でのアッベ数νdとが記載されている。
Y方向における曲率半径(mm)は、典型的には、レンズ面をX方向に沿って見た場合の形状に対応するパラメータとなる。X方向における曲率半径(mm)は、典型的には、レンズ面をY方向に沿って見た場合の形状に対応するパラメータとなる。
図11のレンズデータにおいて、レンズ面S14、S15は、回転対称非球面(ASP:Aspherical)となり、以下の式に従う。
(数1)式において、以下のパラメータが用いられる。
z:サグ量
c:面頂点での曲率(CUY)
k:コーニック係数(K)
A、B、C、D、E、F、G、H、J:4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次、18次、20次の変形係数
h:光線高さ(h2=x2+y2
(数1)式に、光線高さhを入力した場合のサグ量Zが、光線高さに応じたレンズ面の形状を表すパラメータとして用いられる。なお「サグ量」とは、面頂点を通り光軸Oに垂直な平面を立てたときの、その平面とレンズ面上の点の光軸方向の距離である。
図11のレンズデータにおいて、レンズ面S21、S22は、シリンドリカル面(CYL:Cylindrical)となる。
シリンドリカル面の母線方向は、Y方向と平行となるように設定される。従って、Y方向における曲率半径(mm)は∞となる。
図11のレンズデータにおいて、レンズ面S24、S26は、XY多項式非球面(XYP)となり、以下の式に従う。
(数2)式において、以下のパラメータが用いられる。
z:サグ量
c:面頂点での曲率(CUY)
k:コーニック係数(K)
Cj:単項式xmnの係数
図11のレンズデータにおいて、レンズ面S25は、アナモフィック非球面(AAS)となり、以下の式に従う。
(数3)式において、以下のパラメータが用いられる。
z:サグ量
CUX、CUY:x及びyの曲率
KX、KY:x及びyのコーニック係数
AR、BR、CR、DR:コーニックの4次、6次、8次、10次変形の回転対称部
AP、BP、CP、DP:コーニックの4次、6次、8次、10次変形の回転非対称部
図12は、レンズ面S14及びS15(ASP)と、レンズ面S24及びS26(XYP)と、レンズ面S25(ASS)とに関する非球面係数を示す表である。
図12に示す係数を用いて、上記の(数1)~(数3)により、各レンズ面の形状を規定することが可能である。なお本実施形態では、図12に図示されていない高次の係数を用いることなく、各レンズ面の形状が規定される。
また図12には、レンズ面S24、S25、及びS26について、XYZの各方向における平行偏心(XDE、YDE、ZDE)と、軸まわりの回転偏心(ADE、BDE、CDE)とが図示されている。
レンズ面S24及びS25は、Y方向及びZ方向の各々に沿って平行に偏心され、X軸の軸まわりで回転されて配置される。
レンズ面S26は、Z方向に沿って平行に偏心され、X軸の軸まわりで回転されて配置される。
このように、本実施形態では、レンズ面S24~S26は、偏心されて配置される。すなわち、偏心非球面反射面として構成される。
また図12には、レンズ面S27とスクリーンSとについて、平行偏心及び回転偏心が図示されている。
本開示では、本技術に係る画像表示装置、画像表示システム、及び投射光学系に関して、設計ソフトウェアを用いたシミュレーションにより、従来にはない新たな構成として、各実施形態の構成が算出されている。
図12のレンズデータにおいて、レンズ面S27は、スクリーンSの位置を明確にするためのデータであり、シミュレーション上必要なデータである。
スクリーンSは、Y方向及びZ方向の各々に沿って平行に偏心され、X軸の軸まわりで90°回転されて配置される。従って、スクリーンSは、Z方向に対して垂直となるように配置される。
図5及び図6等に示すように、本実施形態に係る投射光学系11は、レンズ系L1と、反射光学系L2とを有する。
レンズ系L1は、照明光学系10により生成された画像光ILが入射する位置に光軸O(基準軸)を基準として構成され、生成された画像光ILに含まれる複数の画素光CLの各々を屈折させて出射する。
反射光学系L2は、光軸O(基準軸)を基準として構成され、レンズ系L1から出射された複数の画素光CLを、進行方向をそろえてスクリーンSに反射する。
図7及び図8に示すように、本実施形態では、レンズ系L1は、回転対称軸を有する8個の光学部品(回転対称レンズ)RS1~RS8と、2個のシリンドリカルレンズCYL1、CYL2とを有する。
回転対称レンズRS1~RS8は、各々の回転対称軸が、光軸Oと一致するように配置される。回転対称レンズRS1~RS8の回転対称軸は、回転対称レンズRS1~RS8の光軸ともいえる。
回転対称レンズRS1~RS8は、照明光学系10側(以下、前段側とする)から、スクリーンS側(以下、後段側とする)に向かって、この順番で、光軸O上に配置される。
最も後段側に位置する回転対称レンズRS8の後段側に、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2が、この順番で、光軸O上に配置される。シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2は、シリンドリカル面の母線が、光軸Oと交差するように配置される。すなわち、シリンドリカル面の面頂点が、光軸Oと交差するように配置される。
照明光学系10に最も近い1番目の回転対称レンズRS1の前段側のレンズ面が、図10のレンズデータにおけるレンズ面S3に相当する。
最も後段側に位置する回転対称レンズRS8の後段側のレンズ面が、図10のレンズデータにおけるレンズ面S19に相当する。
前段側のシリンドリカルレンズCYL1の後段側のレンズ面が、図10のレンズデータにおけるレンズ面S21(CLY)に相当する。後段側のシリンドリカルレンズCYL2の前段側のレンズ面S22(CLY)に相当する。
図10に示すレンズ面S3からレンズ面S23までがレンズ系L1として機能し、液晶パネルPの各画素Cから出射される複数の画素光CLを屈折させて、反射光学系L2に出射する。
レンズ系L1は、一部回転対称性を有する光学系ともいえる。回転対称レンズRS1~RS8の回転対称軸を、光軸Oと一致するように配置することで、Y方向におけるサイズを小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることが可能となる。
レンズ系L1の最も後段側に配置される2つのシリンドリカルレンズCYL1及びCYL2は、シリンドリカルレンズ群ともいえる。
レンズ系L1に含まれる各光学部品に関して、画像光ILが入射する領域である有効領域を含む一部分のみが使用される場合もあり得る。光学部品の一部分を用いることで、投射光学系11の小型化を図ることが可能となる。
図4~図6に示すように、反射光学系L2は、3つの非球面反射面Mr1~Mr3により構成される。
3枚の非球面反射面Mr1~Mr3のうち、レンズ系L1から出射された複数の画素光CLを反射する非球面反射面Mr1を、同じ符号を用いて、第1の反射面Mr1とする。
第1の反射面Mr1により反射された複数の画素光CLを反射する非球面反射面Mr2を、同じ符号を用いて、第2の反射面Mr2とする。
第2の反射面Mr2により反射された複数の画素光CLをスクリーンS(被投射物)に反射する非球面反射面Mr3を、同じ符号を用いて、第3の反射面Mr3とする。
第1の反射面Mr1は、図10のレンズデータにおけるレンズ面S24(XYP)に相当する。
第2の反射面Mr2は、図10のレンズデータにおけるレンズ面S25(ASS)に相当する。
第3の反射面Mr3は、図10のレンズデータにおけるレンズ面S26(XYP)に相当する。
第1~第3の反射面Mr1~Mr3は、本技術に係る回転非対称性を有する1以上の曲面反射面の一実施形態に相当する。これらの反射面は、回転非対称性を有する非球面であり、自由曲面ともいえる。第1~第3の反射面Mr1~Mr3は、偏心自由曲面として、折りたためるような形で構成されている。
なお本実施形態において、第3の反射面Mr3は、反射光学系L2を構成する1以上の曲面反射面のうち複数の画素光CLをスクリーンS(被投射物)に反射する曲面反射面となり、本技術に係る最終反射面の一実施形態となる。
図4~図6に示すように、レンズ系L1から出射された複数の画素光CLは、第1の反射面Mr1により、上方側(Y軸の正側)に向けて折り返されて反射される。
第1の反射面Mr1により反射された複数の画素光CLは、第2の反射面Mr2により、下方側(Y軸の負側)に向けて折り返されて反射される。
第2の反射面Mr2により反射された複数の画素光CLは、第3の反射面Mr3により、上方側に向けて斜めに反射される。
第3の反射面Mr3により反射された複数の画素光CLは、Z方向に垂直となるように配置されたスクリーンSに投射される。
図4~図6に示すように、本実施形態では、超短焦点での画像表示が実現されている。
[スクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの進行方向]
第1~第3の反射面Mr1~Mr3からなる反射光学系L2により、複数の画素光CLは、進行方向がそろえられてスクリーンSに反射される。すなわち、第3の反射面Mr3からスクリーンSに向かう複数の画素光CLの進行方向がそろえられる。
複数の画像光CLは、液晶パネルPの画素Cから発散光(拡散光)として出射される。画像光CLの進行方向は、画像光CLの主光線の進行方向により規定される。
図7及び図8に示すように、本実施形態では、レンズ系L1に絞り(開口絞り)16が設けられる。複数の画素光CLの各々の主光線は、絞り16の中心を通る光線となる。なお本実施形態では、絞り16の中心は、光軸O上に位置している。
レンズ系L1に絞り16が構成されない場合は、例えば、各画素光CLの光軸Oに沿って(Z方向に沿って)出射される成分光を、主光線として規定して、本技術を適用することが可能である。
図13及び図14を参照して、スクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの進行方向の評価について説明する。
本実施形態では、平面からなるスクリーンSに、複数の画素光CLが投射される。従って、図13A及び図13bに示すように、スクリーンSに向けて反射される画素光CL(主光線)の進行方向を、スクリーンSに対する画像光CL(主光線)の交差角度(入射角度)により評価することが可能である。
また図13Cに示すように、XYZ空間上において、各画素光CL(主光線)の進行方向に延在するベクトルと、所定の基準ベクトルとの交差角度を用いて、スクリーンSに向けて反射される画素光CL(主光線)の進行方向を評価することも可能である。
まず、図13A~Cに示すように、各画素光CL(主光線)に対して、XYZ座標を用いて、スクリーンS上の位置T1(x、y、z)を算出する。また、各画素光CL(主光線)の、第3の反射面Mr3上の位置T2(x'、y'、z')を算出する。
そして、(x-x')=ΔX、(y-y')=ΔY、(z-z')=ΔZとする。
図13A及びBでは、位置T1及び位置T2を結ぶ線分と、スクリーンSとの交差角度により、各画素光CLの進行方向を評価する。
図13Aは、投射光学系11をY方向に沿って見た場合の、画素光CLとスクリーンSとの交差角度θXを示す模式図である。すなわちθXは、画素光CLとスクリーンSとの、X方向における交差角度となる。θXは、以下の式により算出することが可能である。
θX=arctan(ΔX/ΔZ)
複数の画素光CLにおいて、θXのばらつきは、投射光学系11をY方向に沿って見た場合の、スクリーンSに向けて反射される画素光CLの進行方向のばらつきと等価にみなすことが可能である。
本実施形態では、投射光学系11により、複数の画素光CLの進行方向をそろえてスクリーンSに投射することが可能である。従って、θXのばらつきが十分に抑えられた状態で、複数の画素光CLをスクリーンSに投射することが可能である。
もちろん、全ての画素光CLにおいてΔθが等しい状態で、スクリーンSへの投射を実現することも可能である。すなわち、Y方向から見た各画素光CLの入射角度を等しくさせることも可能である。
図13Bは、投射光学系11をX方向に沿って見た場合の、画素光CLとスクリーンSとの交差角度θYを示す模式図である。すなわちθYは、画素光CLとスクリーンSとの、Y方向における交差角度となる。θYは、以下の式により算出することが可能である。
θY=arctan(ΔY/ΔZ)
複数の画素光CLにおいて、θYのばらつきは、投射光学系11をX方向に沿って見た場合の、スクリーンSに向けて反射される画素光CLの進行方向のばらつきと等価にみなすことが可能である。
本実施形態では、投射光学系11により、複数の画素光CLの進行方向をそろえてスクリーンSに投射することが可能である。従って、θYのばらつきが十分に抑えられた状態で、複数の画素光CLをスクリーンSに投射することが可能である。
もちろん、全ての画素光CLにおいてΔYが等しい状態で、スクリーンSへの投射を実現することも可能である。すなわち、X方向から見た各画素光CLの入射角度を等しくさせることも可能である。
図13Cでは、位置T2を始点、位置T1を終点とするベクトルV(ΔX、ΔY、ΔZ)を想定し、所定の基準ベクトルRVとの間の角度θRにより、各画素光CLの進行方向を評価する。
基準ベクトルRVを、Z方向に平行な単位ベクトル(0、0、1)とすると、θRは、以下の式により算出することが可能である。
θR=arccos(ΔZ/(ΔX2 + ΔY2 + ΔZ21/2
複数の画素光CLにおいて、θRのばらつきは、3次元空間(XYZ座標空間)における、スクリーンSに向けて反射される画素光CLの進行方向のばらつきと等価にみなすことが可能である。
本実施形態では、投射光学系11により、複数の画素光CLの進行方向をそろえてスクリーンSに投射することが可能である。従って、θRのばらつきが十分に抑えられた状態で、複数の画素光CLをスクリーンSに投射することが可能である。
もちろん、全ての画素光CLにおいてΔRが等しい状態で、スクリーンSへの投射を実現することも可能である。すなわち、3次元空間(XYZ座標空間)において、各画素光CLの入射角度を等しくさせることも可能である。
図13A及びBに示すθX及びθYは、所定の方向から見た場合の画素光CL(主光線)の進行方向を評価するためのパラメータともいえる。
図13Cに示すθRは、3次元空間(XYZ座標空間)における、画素光CL(主光線)の進行方向を評価するためのパラメータともいえる。
図14には、液晶パネルPのX方向の正側の半分の領域から等間隔で抽出した25個の画素Cについて、画素光CLの進行方向の評価結果が図示されている。具体的には、液晶パネルPの半分の領域において、X方向及びY方向に沿って5個ずつ並ぶ合計25個の画素Cが抽出される。
なお、液晶パネルPのX方向の正側の半分の領域の画素Cから出射される画像光CLの光路と、液晶パネルPのX方向の負側の半分の領域の画素Cから出射される画素光CLの光路とは、XYZ空間において、互いに対称の関係となる。
図13の表の左側に図示されている1~25は、画素Cのナンバーである。図13の液晶パネルPの右側に、各画素Cの位置に対応するようにナンバー1~25が割り当てられている。
例えば、液晶パネルPの半分の領域の図中左下の隅の画素Cのナンバーは1となり、右下の隅の画素Cのナンバーは5となる。液晶パネルPの半分の領域の図中左上の隅の画素Cのナンバーは21となり、右上の隅の画素Cのナンバーは25となる。液晶パネルPの半分の領域の中央の画素Cのナンバーは13となる。
なお、図14には、後に説明する第2の実施形態及び第3の実施形態についての、各画素光CLの進行方向の評価も図示されている。
図14に示すΔθXは、図13Aに示すθXについて、基準となる設計値との差である。本実施形態では、設計値として0°が設定される。すなわち、Y方向に沿って投射光学系11を見た場合に、スクリーンSに対して垂直に交差する方向が、画素光CLの進行方向の基準方向となるように、投射光学系11が設計されている。
基準となる設計値は、理想となる設計値ともいえる。従って本実施形態では、Y方向に沿って投射光学系11を見た場合に、各画素光CLの主光線が、スクリーンSに対して垂直に入射するのを理想として、投射光学系11が設計されているともいえる。
設計値が0°であるので、図14に示すΔθXは、上記の式で算出されたθXと等しくなる。すなわち、ΔθX=θXとなる。
ΔθYは、図13Bに示すθYについて、基準となる設計値との差である。本実施形態では、設計値として70°が設定される。すなわち、X方向に沿って投射光学系11を見た場合に、スクリーンSに対して70°で交差する方向が、画素光CLの進行方向の基準方向となるように、投射光学系11が設計されている。
言い換えれば、X方向に沿って投射光学系11を見た場合に、各画素光CLの主光線が、70°の入射角度でスクリーンSに入射するのを理想として、投射光学系11が設計されているともいえる。なお、主光線と、スクリーンSとの間の角度を入射角度とする場合は、入射角度は、90°-70°=20°となる。
設計値が70°であるので、図14に示すΔθYは、上記の式で算出されたθYから70を引いた値となる。すなわち、ΔθY=θY-70となる。
ΔθRは、図13Cに示すθRについて、基準となる設計値との差である。本実施形態では、設計値として70°が設定される。すなわち、基準ベクトルRVが延在するZ方向に対して、70°で交差する方向が、画素光CLの進行方向の基準方向となるように、投射光学系11が設計されている。
言い換えれば、各画素光CLの主光線が、Z方向に対して70°の角度でスクリーンSに入射するのを理想として、投射光学系11が設計されている。
設計値が70°であるので、図14に示すΔθRは、上記の式で算出されたθRから70を引いた値となる。すなわち、ΔθR=θR-70となる。
図14には、ΔθX、ΔθY、ΔθRについて、最大値(max)、最小値(min)、及び標準偏差σが図示されている。最大値(max)は、設定値に対するプラス側のずれの最大量となる。最小値(min)は、設定値に対するマイナス側のずれの最大量となる。
ΔθXの標準偏差σは、投射光学系11をY方向に沿って見た場合の、反射光学系L2により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差に相当する。本実施形態では、0.0525となる。
ΔθYの標準偏差σは、投射光学系11をX方向に沿って見た場合に、反射光学系L2により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差に相当する。本実施形態では、0.0266となる。
ΔθRの標準偏差σは、反射光学系L2により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差に相当する。本実施形態では、0.0266となる。
図14の評価結果に示すように、本実施形態に係る投射光学系11により、スクリーンSに対して、主光線の進行方向がそろった状態で、複数の画像光CLを投射することが可能である。
[投射光学系11の特徴となるポイント]
本実施形態に係る投射光学系11について、特徴的なポイントについて説明する。
以下に説明するポイントは、本技術を適用するうえで、必ずしも必須な要件ではない。一方で、以下に説明する特徴を備えることで、各画素光CLの進行方向をそろえるのに有利となる。
投射光学系11の特徴的なポイントを説明するために、図15及び図16に示すように、画像光IL(画素光CL)の光路に関して、以下のようにパラメータを設定する。
図15及び図16では、画素光CLの主光線の光路が図示されている。図15及び図16に示すパラメータは、画素光CLの主光線の光路に関して設定される。
図15は、投射光学系11をY方向に沿って見た場合の図である。
図15には、液晶パネルPの各短辺14の中央の画素Cから出射される画素光(主光線)CLの光路が図示されている。
液晶パネルPの各短辺14の中央の画素Cから出射される画素光CLは、投射される画像の短辺の中央の画素に対応する画素光となり、以下短辺側画素光CLSと記載する。
図15には、2つの短辺側画素光CLSの光路が図示されている。投射光学系11をY方向に沿って見た場合、2つの短辺側画素光CLSの光路は、光軸Oに対して互いに対称になる。
図15に示すように、投射光学系11をY方向に沿って見た場合に、短辺側画素光CLSに対して以下のパラメータを設定する。
θ0x:短辺側画素光CLSと光軸Oとの間の角度
θ1x:第1の反射面Mr1に入射する短辺側画素光CLSと、第1の反射面Mr1により反射される短辺側画素光CLSとの間の角度
θ2x:第2の反射面Mr2に入射する短辺側画素光CLSと、第2の反射面Mr2により反射される短辺側画素光CLSとの間の角度
θLx:第3の反射面Mr3に入射する短辺側画素光CLSと、第3の反射面Mr3により反射される短辺側画素光CLSとの間の角度
なお図15には、投射光学系11をY方向に沿って見た場合の、短辺側画素光CLSとスクリーンSとの交差角度θX(設計値0°)が、模式的に図示されている。
図16は、投射光学系11を画像のX方向に沿って見た場合の図である。
図16には、液晶パネルPの各長辺13の中央の画素Cから出射される画素光(主光線)CLの光路が図示されている。
液晶パネルPの各長辺13の中央の画素Cから出射される画素光CLは、投射される画像の長辺の中央の画素に対応する画素光となり、以下長辺側画素光CLLと記載する。
また、図16に示す2つの長辺側画素光CLLを区別して表記する。本実施形態では、液晶パネルPの光軸に近い方の画素C1から出射される長辺側画素光CLLを、第1の長辺側画素光CLL1とする。液晶パネルPの光軸から遠い方の画素C2から出射される長辺側画素光CLLを、第2の長辺側画素光CLL1とする。
第1の長辺側画素光CLL1は、画像の一方の長辺の中央の画素に対応する画素光に相当する。第2の長辺側画素光CLL2は、画像の他方の長辺の中央の画素に対応する画素光に相当する。
図16に示す例では、第1の長辺側画素光CLL1により、画像の上方側の長辺の画像が構成される。第2の長辺側画素光CLL2により、画像の上方側の長辺の画像が構成される
なお、第1の長辺側画素光CLL1と、第2の長辺側画素光CLL2とを規定する際に、画像の2つの長辺のうちどちらの長辺を選択して対応づけるかは限定されない。画像の2つの長辺のうち任意の一方を選択して第1の長辺側画素光CLL1を規定することが可能である。そして、他方の長辺に対して第2の長辺側画素光CLL2を規定すればよい。
図16に示すように、投射光学系11をX方向に沿って見た場合に、第1及び第2の長辺側画素光CLL1及びCLL2に対して以下のパラメータを設定する。
θ0y:第1の長辺側画素光CLL1の進行方向と、第2の長辺側画素光CLL2の進行方向との交差角度
θ1y:第1の反射面Mr1により反射された第1の長辺側画素光CLL1の進行方向と、第1の反射面Mr1により反射された第2の長辺側画素光CLL2との進行方向との交差角度
θ2y:第2の反射面Mr2により反射された第1の長辺側画素光CLL1の進行方向と、第2の反射面Mr2により反射された第2の長辺側画素光CLL2との進行方向との交差角度
θLy:第3の反射面Mr3により反射された第1の長辺側画素光CLL1の進行方向と、第3の反射面Mr3により反射された第2の長辺側画素光CLL2との進行方向との交差角度
θa1:第3の反射面Mr3に入射する第1の長辺側画素光CLL1と、第3の反射面Mr3により反射される第1の長辺側画素光CLL1との間の角度
θa2:第3の反射面Mr3に入射する第2の長辺側画素光CLL2と、第3の反射面Mr3により反射される第2の長辺側画素光CLL2との間の角度
なおθLyは、スクリーンSに入射する第1の長辺側画素光CLL1と、第2の長辺側画素光CLL2とが、非常に遠い位置で交差する場合の交差角度であり、図示は難しいので省略している(本実施形態では、θLyは0.0°であり、2つの光線は交差しない)。
なお図16には、投射光学系11をX方向に沿って見た場合の、長辺側画素光CLLとスクリーンSとの交差角度θY(設計値70°)が、模式的に図示されている。
図17は、図15及び図16にて設定したパラメータの数値を示す表である。これらの数値を適宜参照しながら、投射光学系11に関する特徴的なポイントについて説明する。
(第1~第3の反射面Mr1~Mr3のパワー)
図15に示すパラメータの数値は以下のようになる。
θ0x 6.6°
θ1x 30.6°
θ2x 91.4°
θLx 112.5°
これらの数値により、投射光学系11をY方向に沿って見た場合の第1~第3の反射面Mr1~Mr3の光学的なパワー(屈折パワー)が分かる。
具体的には、投射光学系11をY方向に沿って見た場合に、第1の反射面Mr1は負のパワーを有し、第2の反射面Mr2は負のパワーを有し、第3の反射面Mr3は正のパワーを有しているのが分かる。
図16に示すパラメータの数値は以下のようになる。
θ0y 9.8°
θ1y 7.3°
θ2y 8.2°
θLy 0.0°
これらの数値により、投射光学系11をX方向に沿って見た場合の第1~第3の反射面Mr1~Mr3の光学的なパワー(屈折パワー)が分かる。
具体的には、投射光学系11をX方向に沿って見た場合に、第1の反射面Mr1は正のパワーを有し、第2の反射面Mr2は負のパワーを有し、第3の反射面Mr3は正のパワーを有しているのが分かる。
複数の画素光CLの進行方向をそろえるために、本実施形態では、3つの曲面反射面が用いられる。また、投射光学系11をY方向に沿って見た場合、及びX方向に沿って見た場合の両方において、少なくとも1枚の曲面反射面のパワーが負に設定され、画角が拡大される。これらの点は、本実施形態に係る投射光学系11の1つの特徴といえる。
液晶パネルPにより生成された画像光ILは拡大されてスクリーンSに投射される。この際に、第1~第3の反射面Mr1~Mr3により、3段階にわけて複数の画素光CLが反射され、主光線の進行方向がそろえられる。また、X方向及びY方向の両方において、3段階の反射のうち少なくとも1回は、負のパワーにより拡散する方向に複数の画素光CLが反射される。これにより、画像の品質を維持しつつ複数の画素光CLの進行方向をそろえることに有利となる。
もちろん、第1~第3の反射面Mr1~Mr3のうちのいずれの反射面のパワーを負に設定するかは任意に設計されてよい。
投射光学系11をY方向に沿って見た場合、及びX方向に沿って見た場合のパワーの差について着目する。そうすると、最終反射面となる第3の反射面Mr3が、パワーの差が最も大きい。
このように反射光学系L2を構成する1以上の曲面反射面のうち、投射光学系11をY(第1の方向)に沿って見た場合のパワーと、投射光学系11をX方向(第2の方向)に沿って見た場合のパワーとの差が最も大きい曲面反射面は、最終反射面である点も1つの特徴といえる。
このように構成することで、スクリーンSに投射される画像のアスペクト比を維持するのに有利となり、高品質な画像表示を実現することが可能となる。なお、レンズ面の光学的なパワーの差を、レンズ面の曲率差として表現することも可能である。
(θLxに関する条件式(1))
本実施形態に係る投射光学系11は、以下の関係を満たすように構成されている。
(1)0.25<θLx/360<0.47
θLx/360が、条件式(1)に規定する上限を超える場合、第3の反射面Mr3のZ方向位置が、第1の反射面Mr1よりもスクリーンSに近づく位置となる。すなわち図16に示す第3の反射面Mr3が、第1の反射面Mr1よりも図中の右側に移動した位置となる。この結果、第3の反射面Mr3により反射された画素光CLが、第1の反射面Mr1に干渉してしまう可能性が高くなる。
θLx/360が、条件式(1)に規定する下限を超える場合、第3の反射面Mr3のZ方向位置が、第2の反射面Mr2よりもスクリーンSから遠ざかる位置となる。すなわち図16に示す第3の反射面Mr3が、第2の反射面Mr2よりも図中の左側に移動した位置となる。この結果、第3の反射面Mr3により反射された画素光CLが、第2の反射面Mr2に干渉してしまう可能性が高くなる。
条件式(1)を満たすように投射光学系11を構成することで、上記のような画素光CLの干渉を十分に回避することが可能となる。
なお、図17に示すように、本実施形態では、θLx/360は、0.313となり条件式(1)を満たしている。
なお、条件式(1)の各辺に360を乗算して、以下の条件式とすることも可能である。
90<θLx<170
(θLyに関する条件式(2))
本実施形態に係る投射光学系11は、以下の関係を満たすように構成されている。
(2)―0.1<θLy/360<0.1
θLy/360が、条件式(2)に規定する上限を超える場合、光線入射角度が大きいため、反射面の曲率が大きくなり、光学性能が劣化する可能性が高くなる。
θLy/360が、条件式(2)に規定する下限を超える場合、光線入射角度が小さいため、所望のサイズを投射させるために、光学系L1とL2間距離が必要となり、光学系が大型化する可能性が高くなる。
条件式(2)を満たすように投射光学系11を構成することで、光学性能の劣化を十分に抑えることが可能となり、また光学系の大型化を十分に回避することが可能となる。
なお、図16に示すように、本実施形態では、θLy/360は、0.0001となり条件式(2)を満たしている。
なお、条件式(2)の各辺に360をかけて、以下の条件式とすることも可能である。
-36<θLx<36
(θa1及びθa2に関する条件式(3))
本実施形態に係る投射光学系11は、以下の関係を満たすように構成されている。
(3)0.35<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
MIN[θa1,θa2]は、θa1及びθa2のうち、小さい方の数値である。
MAX[θa1,θa2]は、θa1及びθa2のうち、大きい方の数値である。
MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]が、条件式(3)に規定する上限を超える場合、スクリーンSに対して複数の画素光CLが集光して、画像が適正に表示されない可能性が高くなる。
MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]が、条件式(3)に規定する下限を超える場合、スクリーンSに対して複数の画素光CLが拡散して、画像が適正に表示されない可能性が高くなる。
条件式(3)を満たすように投射光学系11を構成することで、複数の画素光CLの集光及び拡散により画像が適正に表示されないといったことを十分に回避することが可能となる。
なお、図16に示すように、本実施形態では、MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]はθa1/θa2となり、0.741で条件式(3)を満たしている。
条件式(3)に関して、MAX[θa1,θa2]は、投射光学系11をX方向に沿って見た場合に、レンズ系L1からの画角が最も大きい光線ともいえる。
また、MIN[θa1,θa2]は、投射光学系11をX方向に沿って見た場合に、レンズ系L1からの画角が最も小さい光線ともいえる。
条件式(1)~(3)の各々の下限値及び上限値に関して、例えば照明光学系10や投射光学系11等の構成に応じて、各値を適宜変更することも可能である。例えば上記した範囲内に含まれる任意の値を下限値及び上限値として選択し、改めて最適な範囲として設定することも可能である。
例えば条件式(1)を、以下の範囲に設定すること等が可能である。
0.30<θLx/360<0.45
0.35<θLx/360<0.42
0.40<θLx/360<0.40
例えば条件式(2)を、以下の範囲に設定すること等が可能である。
-0.08<θLy/360<0.08
-0.06<θLy/360<0.06
-0.04<θLy/360<0.04
例えば条件式(3)を、以下の範囲に設定すること等が可能である。
0.5<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
0.6<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
0.7<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
0.75<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.91
0.78<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.88
0.81<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.85
例えば、本実施形態に係る投射光学系11、後述する第2の実施形態に係る投射光学系26及び第3の実施形態に係る投射光学系29に着目する場合には、以下の条件式を採用することが可能である
0.7<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
[ホログラムスクリーンへの画像の投射]
本実施形態では、スクリーンSとして、図2に例示するホログラムスクリーン5が用いられる。以下、スクリーンSをホログラムスクリーンSと記載する場合がある。
図4~図6に示すように、垂直方向に沿って配置されたホログラムスクリーンSに対して、70度の入射角度で、主光線がそろえられた複数の画素光CLが投射される。ホログラムスクリーンSに入射した複数の画素光CLは、ホログラムスクリーンSにより拡散(散乱)されて、ユーザ(視聴者)側に向けて出射される。
本実施形態では、下方から出射される複数の画素光CLに対して、スクリーン面に垂直な方向(すなわちZ方向)に出射される光が最大ゲインとなるように、ホログラムスクリーンSが設計される。
これによりホログラムスクリーンSに対して略水平方向の位置から画像を見るユーザに、視認性の高い高品質な画像を提供することが可能である。
ホログラムスクリーンSを構成する透過型ホログラムの回折効率は、透過型ホログラムに入射する光の入射角度に依存するパラメータとなる。すなわち透過型ホログラムの回折効率は、入射角度依存性を有する。入射角度依存性は、入射角度選択性ともいえる。
ホログラムスクリーンSに入射する複数の画素光CLの進行方向がそろっていない場合、ホログラムスクリーンSに入射する各画素光CLの入射角度がばらつくことになる。従って、各画素光CLに対する回折効率が一定とならず、高い回折効率で視聴者側に拡散される画素光や、低い回折効率で視聴者側に拡散される画素光等が混在してしまう可能性が高い。
すなわち、複数の画素光CLの進行方向がそろっていない場合、ホログラムスクリーンSにより回折される画素光CLの強度等がばらついてしまい、輝度や色にムラのある画像が表示される可能性がある。また歪曲が大きく発生してしまう可能性もある。
これらの画像ムラや歪曲を、信号処理により補正する場合には、補正量が大きくなり画像全体の輝度が大きく低下する、あるいは補正できないといった問題が生じる可能性がある。
また画像ムラや歪曲を補正する方法として、ホログラムスクリーンSを露光する際に、参照光の照射角度を位置ごとに変更して向きの異なる干渉縞(マルチスラント)を構成する手法が考えられる。
このようなマルチスラントなホログラムスクリーンでは、画像表示装置8とホログラムスクリーンSとの角度のずれが画像の品質に大きくかかわるため、アライメントが難しくなる場合があり得る。また参照光の照射角度を変更するための大きな光学系や光パワー密度の高い光源等が必要となり製造コストが増大する可能性がある。
本実施形態に係る画像表示装置8では、投射光学系11により、主光線の進行方向がそろった状態で、複数の画素光CLが投射される。すなわち、ホログラムスクリーンSに対して、スクリーン面内のどの位置においても複数の画素光CLの入射角度をそろえることが可能となる。
画像光ILの入射角度が略一定にそろえられるので、例えばホログラムスクリーンSの入射角度依存性による画像ムラや歪曲等を十分に抑制することが可能となる。この結果、例えばホログラムスクリーンSに対して、高品質な画像表示を実現することが可能となる。
また画像信号等を補正する必要がなくなるため、画像表示装置8の本来の照射強度で画像を投射することが可能となる。これにより明るい画像を表示することが可能となる。
またホログラムスクリーンSを露光する際に、参照光の照射角度を一定にして干渉縞を構成することが可能である。このようなモノスラントなホログラムスクリーンSでは、参照光の照射角度と同じ入射角度で複数の画素光CLを入射させることで、高い回折効率を実現することが可能である。
例えば、反射光学系L2によりホログラムスクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの入射角度に合わせて、参照光の照射角度が設定されたモノスラントな透過型ホログラムスクリーンを用いる。これにより、非常に高輝度な透明ディスプレイ等を実現することが可能となる。
モノスラントなホログラムスクリーンは、マルチスラントなホログラムスクリーンと比べ、製造工程を簡易化することが可能であり、生産コスト等を抑えることが可能である。
またモノスラントを使用する場合、干渉縞は一定の方向を向いているため、画像光ILに対するスクリーンの位置合わせ等が容易である。
従って、モノスラントなホログラムスクリーンSを用いることで、メンテナンス等が容易な画像表示装置8を安価に提供することが可能となる。またアライメントが容易であることから、製品の精度に対する組立バラツキ等の影響を十分に小さくすることが可能となる。これにより精度の高い製品を提供することが可能となる。
[画像のアスペクト比]
図15に示すように、本実施形態では、投射光学系11をY方向に沿って見た場合には、画素光CLとスクリーンSとの交差角度θXが0°となるように設計される。すなわち、投射光学系11をY方向に沿って見た場合には、スクリーンSに対して垂直に入射するように、複数の画素光CLの進行方向がそろえられる。
一方で、図16に示すように、投射光学系11をX方向に沿って見た場合には、画素光CLとスクリーンSとの交差角度θYが70°となるように設計される。すなわち、投射光学系11をX方向に沿って見た場合には、スクリーンSに対して70°の入射角度となるように、複数の画素光CLの進行方向がそろえられる。
X方向及びY方向において、図15及び図16に示すθX及びθYにて、スクリーンSに画像光ILを投射した場合、スクリーンSに投射される画像の短辺方向の画角(サイズ)に関して、以下の式が成り立つ。
投射画像の短辺方向の画角=元の画像の短辺方向の画角/cosθY
本実施形態では、θY=70°となるので、投射画像の短辺方向の画角が、約1.58倍拡大する。従って、投射画像のアスペクト比を維持するためには、投射画像の長辺方向の画角(サイズ)も、同程度拡大させる必要がある。
図8に示すように、本実施形態では、2つのシリンドリカルレンズCYL1及びCYL2が、シリンドリカル面(レンズ面S21及びS22)の母線がY軸と平行となるように配置される。そして、2つのシリンドリカル面(レンズ面S21及びS22)により、画像光ILの長辺方向の画角が拡大されている。
このように、レンズ系L1内にシリンドリカルレンズCYL1及びCYL2を配置することにより、簡単な構成で、元の画像のアスペクト比が維持された、高品質な画像を表示することが可能となる。
本実施形態では、3枚の曲面反射面(第1~第3の反射面Mr1~Mr3)が用いられる点と、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2が用いられる点の2つの点により、アスペクト比の維持が容易に実現されている。
もちろん、3枚の曲面反射面(第1~第3の反射面Mr1~Mr3)の各々のパワー(曲率)を適宜調整することで、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2を用いることなく、画像のアスペクト比を維持することも可能である。一方で、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2を用いることで、アスペクト比の維持が容易となる。
本実施形態において、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2は、画像の長辺方向の画角、又は画像の短辺方向の画角のいずれか一方を制御する調整光学部品の一実施形態となる。本技術に係る調整光学部品の一実施形態として、シリンドリカルレンズとは異なる光学部品等が用いられてもよい。
また本実施形態では、調整光学部品により、画像の長辺方向の画角が拡大された。これに限定されず、調整光学部品により、画像の長辺方向の画角が縮小されてもよい。また調整光学部品により、画像の短辺方向の画角の拡大/縮小が実現されてもよい。
例えば、X方向及びY方向の入射角度に応じて、アスペクト比を維持するために、適宜画角の制御が実行されればよい。
なお、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2を配置することで、歪曲補正を実現することもあり得る。すなわち、本技術に係る調整光学部品を配置することで、歪曲補正にも有利となる場合もあり得る。
[画像の歪曲収差]
図18は、ホログラムスクリーンSに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。図18に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。また、画像のアスペクト比も維持されており、高品質な画像表示が実現されている。
図19は、投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。
図19には、液晶パネルPの5個の画素C(ナンバー1~5)における横方向(X方向)の断面での収差と、縦方向(Y方向)の断面での収差とがそれぞれ図示されている。
点線、実線、及び1点鎖線で書かれた641nm、522nm、及び448nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約0.5mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投射可能であることが分かる。
以上、本実施形態に係る画像表示システム7及び画像表示装置8では、画像を構成する複数の画素光CLがレンズ系L1により屈折されて、反射光学系L2に出射される。複数の画素光CLは、反射光学系L2により、進行方向がそろえられてスクリーンSに反射される。これにより、高品質な画像表示を実現することが可能となる。
本実施形態では、反射光学系L2を構成する第1~第3の反射面Mr1~Mr3が、偏心自由曲面として、折りたためるような形で構成されている。これにより、高解像度、低歪曲、コンパクト性を保ちながら、複数の画素光CLの進行方向をそろえることが可能となり、ホログラムスクリーンSに対する入射角度をそろえることが可能である。
<第2の実施形態>
本技術に係る第2の実施形態の画像表示装置について説明する。
これ以降の説明では、上記の実施形態で説明した画像表示システム7、及び画像表示装置8における構成及び作用と同様な部分については、その説明を省略又は簡略化する。
本実施形態に係る画像表示システム25では、第1の実施形態と比べて、スクリーンSが投射光学系26により近い位置に配置されている。その他の点については、第1の実施形態とほぼ等しい構成を有する。
画像投射に関するパラメータについては、第1の実施形態と同様に、図9に示す値となる。
図20~図24は、本実施形態に係る画像表示システム25、及び投射光学系26の具体的な構成例を示す光路図である。
図25は、画像表示装置のレンズデータである。
図26は、レンズ面S14及びS15(ASP)と、レンズ面S24及びS26(XYP)と、レンズ面S25(ASS)とに関する非球面係数を示す表である。また図26には、レンズ面S27とスクリーンSとについて、平行偏心及び回転偏心が図示されている。
図27及び図28は、投射光学系26の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。
図29は、図27及び図28にて設定したパラメータの数値を示す表である。また図29には、条件式(1)~(3)に関する数値も図示されている。
図30は、ホログラムスクリーンSに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。
図31は、投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。
図20~図31は、第1の実施形態で説明した図4~図8、図11、図12、図15~図19に対応する図面であり、図面の説明については省略する。
[スクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの進行方向]
図14に示すように、本実施形態において、ΔθXの標準偏差σは、0.0568となる。ΔθYの標準偏差σは、0.0222となる。ΔθRの標準偏差σは、0.0222となる。
このように、本実施形態においても、ΔθX、ΔθY、ΔθRの各々において、ばらつきが十分に抑えられていることが分かる。
本実施形態に係る投射光学系26により、スクリーンSに対して、主光線の進行方向がそろった状態で、複数の画像光CLを投射することが可能である。
[投射光学系26の特徴となるポイント]
本実施形態に係る投射光学系26は、第1の実施形態でと同様に、上記で説明した特徴的なポイントを備える。以下、簡単に説明する。
(第1~第3の反射面Mr1~Mr3のパワー)
図29に示すように、投射光学系26をY方向に沿って見た場合に、第1の反射面Mr1は負のパワーを有し、第2の反射面Mr2は負のパワーを有し、第3の反射面Mr3は正のパワーを有する。
投射光学系26をX方向に沿って見た場合に、第1の反射面Mr1は正のパワーを有し、第2の反射面Mr2は負のパワーを有し、第3の反射面Mr3は正のパワーを有する。
反射光学系L2として、3つの曲面反射面(第1~第3の反射面Mr1~Mr3)が用いられる。また、投射光学系26をY方向に沿って見た場合、及びX方向に沿って見た場合の両方において、少なくとも1枚の曲面反射面のパワーが負に設定され、画角が拡大される。これにより、画像の品質を維持しつつ複数の画素光CLの進行方向をそろえることに有利な構成となっている。
また、最終反射面となる第3の反射面Mr3が、パワーの差が最も大きく構成されている。これにより、スクリーンSに投射される画像のアスペクト比を維持するのに有利となる。
(θLxに関する条件式(1))
図29に示すように、θLx/360は、0.422となり条件式(1)を満たしている。
(θLyに関する条件式(2))
図29に示すように、θLy/360は、-0.0001となり条件式(2)を満たしている。
(θa1及びθa2に関する条件式(3))
図29に示すように、MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]はθa1/θa2となり、0.891で条件式(3)を満たしている。
[ホログラムスクリーンへの画像の投射]
第1の実施形態と同様の効果を発揮することが可能である。
[画像のアスペクト比]
図24等に示すように、第1の実施形態と同様に、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2として配置される。
本実施形態においても、3枚の曲面反射面(第1~第3の反射面Mr1~Mr3)が用いられる点と、シリンドリカルレンズCYL1及びCYL2が用いられる点の2つの点により、アスペクト比の維持が容易に実現されている。
[画像の歪曲収差]
図30に示すように、ほぼ矩形の平面画像が投影され、高い性能が発揮されていることが分かる。また、画像のアスペクト比も維持されており、高品質な画像表示が実現されている。
図31に示すように、点線、実線、及び1点鎖線で書かれた641nm、522nm、及び448nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)は、約0.5mm以内の範囲となっており、高精度の画像が投射可能であることが分かる。
<第3の実施形態>
図32~図36は、本技術の第3の実施形態に係る画像表示システム28、及び投射光学系29の具体的な構成例を示す光路図である。
図37は、画像表示装置のレンズデータである。
図38は、レンズ面S14及びS15(ASP)と、レンズ面S20(XYP)とに関する非球面係数を示す表である。また図38には、スクリーンSについて、平行偏心及び回転偏心が図示されている。
なお、図38のレンズ面S21は、スクリーンSの位置を明確にするためのデータであり、シミュレーション上必要なデータである。
図35及び図36に示すように、本実施形態では、レンズ系L1は、回転対称軸を有する8個の光学部品(回転対称レンズ)RS1~RS8により構成され、シリンドリカルレンズは配置されない。
照明光学系10に最も近い1番目の回転対称レンズRS1の前段側のレンズ面が、図37のレンズデータにおけるレンズ面S3に相当する。
最も後段側に位置する回転対称レンズRS8の後段側のレンズ面が、図37のレンズデータにおけるレンズ面S19に相当する。
図37に示すレンズ面S3からレンズ面S19までがレンズ系L1として機能し、液晶パネルPの各画素Cから出射される複数の画素光CLを屈折させて、反射光学系L2に出射する。
レンズ系L1は、回転対称性を有する光学系ともいえる。
図32~図34に示すように、本実施形態では、反射光学系L2は、1つの非球面反射面Mrにより構成される。以下、1つの非球面反射面Mrを、単に反射面Mrと記載する。反射面Mrは、1つの曲面反射面の一実施形態に相当する。
反射面Mrは、レンズ系L1から出射された複数の画素光CLをスクリーンS(被投射物)に反射する曲面反射面となり、本技術に係る最終反射面の一実施形態となる。
反射面Mrは、図37におけるレンズ面S20(XYP)に相当する。
また、図38に示すように、反射面Mr(レンズ面S20)は、Z方向に沿って平行に偏心され、X軸の軸まわりで回転されて配置される。
図32~図34、及び図38に示すように、本実施形態では、第1及び第2の実施形態と比べて、スクリーンSの位置も大きく異なっている。具体的には、スクリーンSは、画像表示装置8の上方側で、ほぼ水平となる向き(XZ平面とほぼ平行となる向き)に配置される。
図32~図34に示すように、レンズ系L1から出射された複数の画素光CLは、反射面Mrにより上方側(Y軸の正側)に向けて折り返され、スクリーンSに向けて反射される。
[スクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの進行方向]
本実施形態では、1つの反射面Mrからなる反射光学系L2により、主光線の進行方向がそろえられた状態で、複数の画素光CLがスクリーンSに反射される。
なお、レンズ系L1には、絞り(開口絞り)16が設けられており、絞り16の中心を通る光線が、画素光CLの主光線となる。
本実施形態では、図13A~Bに示すΔθX、ΔθY、ΔθRを用いて、スクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの進行方向を評価した。本実施形態では、第1及び第2の実施形態と比べてスクリーンSの位置が大きく異なる。一方で、スクリーンSの位置に基づいて、ΔθX、ΔθY、ΔθRを演算により求めることが可能である。
図14に示すように、本実施形態において、ΔθXの標準偏差σは、0.1191となる。ΔθYの標準偏差σは、0.1205となる。ΔθRの標準偏差σは、0.121となる。
このように、本実施形態においても、ΔθX、ΔθY、ΔθRの各々において、ばらつきが十分に抑えられていることが分かる。
本実施形態に係る投射光学系29により、スクリーンSに対して、主光線の進行方向がそろった状態で、複数の画像光CLを投射することが可能である。
なお、図14に示すように、本実施形態では、第1及び第2の実施形態と比べると、ΔθX、ΔθY、ΔθRの各々について、ばらつきが相対的に大きくなっている。すなわち、3枚の凹面反射面を用いて反射光学系L2を構成する場合の方が、複数の画素光CLの進行方向をそろえるのに有利であるといえる。
一方で、1枚の凹面反射面を用いて反射光学系L2を構成する場合は、部品点数の減少、部品コストの抑制、装置の小型化等に有利となる。
[投射光学系29の特徴となるポイント]
本実施形態に係る投射光学系29について、特徴的なポイントについて説明する。
投射光学系29の特徴的なポイントを説明するために、図39及び図40に示すように、画像光IL(画素光CL)の光路に関して、以下のようにパラメータを設定する。
図39に示すように、投射光学系29をY方向に沿って見た場合に、短辺側画素光CLSに対して以下のパラメータを設定する。
θ0x:短辺側画素光CLSと光軸Oとの間の角度
θLx:反射面Mrに入射する短辺側画素光CLSと、反射面Mrにより反射される短辺側画素光CLSとの間の角度
図40に示すように、投射光学系29をX方向に沿って見た場合に、第1及び第2の長辺側画素光CLL1及びCLL2に対して以下のパラメータを設定する。
θ0y:第1の長辺側画素光CLL1の進行方向と、第2の長辺側画素光CLL2の進行方向との交差角度
θLy:反射面Mrにより反射された第1の長辺側画素光CLL1の進行方向と、反射面Mrにより反射された第2の長辺側画素光CLL2との進行方向との交差角度
θa1:反射面Mrに入射する第1の長辺側画素光CLL1と、反射面Mrにより反射される第1の長辺側画素光CLL1との間の角度
θa2:反射面Mrに入射する第2の長辺側画素光CLL2と、反射面Mrにより反射される第2の長辺側画素光CLL2との間の角度
なお、第1及び第2の実施形態における第3の反射面Mr3と、本実施形態における反射面Mrとを、最終反射面として機能する点に着目する。そうすると、図39及び図40に示すθ0x、θLx、θ0y、θLy、θa2、及びθa1は、第1及び第2の実施形態の特徴を説明する際に用いられたθ0x、θLx、θ0y、θLy、θa2、及びθa1と同じパラメータとみなすことが可能である。
図41は、図39及び図40にて設定したパラメータの数値を示す表である。これらの数値を適宜参照しながら、投射光学系29に関する特徴的なポイントについて説明する。
(反射面Mrのパワー)
図39に示すパラメータの数値は以下のようになる。
θ0x 13.1°
θLx 13.2°
これらの数値により、投射光学系29をY方向に沿って見た場合に、反射面Mrは正のパワーを有しているのが分かる。
図40に示すパラメータの数値は以下のようになる。
θ0y 15.0°
θLy 0.1°
これらの数値により、投射光学系29をX方向に沿って見た場合に、反射面Mrは正のパワーを有しているのが分かる。
このような構成は、本実施形態に係る投射光学系29の1つの特徴といえる。この構成を有することで、複数の画素光CLの進行方向をそろえることに有利となる。
(θLxに関する条件式(4))
本実施形態に係る投射光学系29は、以下の関係を満たすように構成されている。
(4)0.02<θLx/360<0.47
θLx/360が、条件式(4)に規定する上限を超える場合、反射面Mr1に入射する複数の画素光CLの入射角度が180度に近づくため、反射させることが難しくなる可能性が高い。
θLx/360が、条件式(4)に規定する下限を超える場合、反射面Mr1に入射する複数の画素光CLの入射角度が小さいため、所望の画角(投射サイズ)に投射するために、空間が必要となり大型化する可能性が高い。
条件式(4)を満たすように投射光学系29を構成することで、高品質な画像表示の実現に有利となる。
なお、条件式(4)の各辺に360を乗算して、以下の条件式とすることも可能である。
7.2<θLx<170
条件式(4)の各々の下限値及び上限値に関して、例えば投射光学系29等の構成に応じて、各値を適宜変更することも可能である。例えば上記した範囲内に含まれる任意の値を下限値及び上限値として選択し、改めて最適な範囲として設定することも可能である。
例えば条件式(4)を、以下の範囲に設定すること等が可能である。
0.04<θLx/360<0.45
0.06<θLx/360<0.42
0.08<θLx/360<0.40
(θLyに関する条件式(2))
図41に示すように、θLy/360は、0.0415となり条件式(2)を満たしている。
(θa1及びθa2に関する条件式(3))
図41に示すように、MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]はθa1/θa2となり、0.924で条件式(3)を満たしている。
[ホログラムスクリーンへの画像の投射]
上記の実施形態と同様の効果を発揮することが可能である。
[画像の歪曲収差]
図42は、ホログラムスクリーンSに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。
本実施形態では、シリンドリカルレンズ等の調整光学部品が用いられていない。従って、第1及び第2の実施形態と比べて、アスペクト比の維持が若干難しくなっている。具体的には、図42に示すように、投射画像の長辺と短辺とが反対の関係となり、縦長の画像となっている。一方で、ほぼ矩形の平面画像を表示することは実現されている。
図43は、投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。
第1及び第2の実施形態と比べると、像面でのずれ(縦軸)が若干大きくなる。具体的には、図43に示すように、点線、実線、及び1点鎖線で書かれた641nm、522nm、及び448nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)が約1.5mm以内の範囲となっている。
一方で、このずれの範囲で画像を投射することが可能であり、高品質な画像表示が実現されている。
<第4の実施形態>
図44~図48は、本技術の第4の実施形態に係る画像表示システム32、及び投射光学系33の具体的な構成例を示す光路図である。
図44~図46には、液晶パネルPの全体の領域において、X方向及びY方向の各々に沿って5個ずつ等間隔に並ぶ合計25個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。
図47は、Y軸に沿って投射光学系33を切断した場合の、レンズ系L1の断面図である。図47には、液晶パネルPの中央の画素、各長辺13の中央の画素、それらの中間に位置する画素の、合計5個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。すなわち図47には、液晶パネルPの中央にて、Y方向に沿って等間隔に並ぶ5個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。
図48は、X軸に沿って投射光学系33を切断した場合の、レンズ系L1の断面図である。図48には、液晶パネルPの中央の画素、各短辺14の中央の画素、それらの中間に位置する画素の、合計5個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。すなわち図48には、液晶パネルPの中央にて、X方向に沿って等間隔に並ぶ5個の画素Cから出射される画素光CLの光路が図示されている。
図49は、画像投射に関するパラメータの一例を示す表である。
本実施形態では、画像変調素子の中心位置(Chp)は、光軸Oと同じ位置となる(オフセット量0.0)。従って、図44~図48に示すように、光軸Oの位置が、画像変調素子の中心位置となる。
図50及び図51は、画像表示装置のレンズデータである。
図52及び図53は、レンズ面S48~S50(XYP)に関する非球面係数を示す表である。また図52及び図53には、レンズ面S3及びS47と、スクリーンSとについて、平行偏心及び回転偏心が図示されている。
なお、図51のレンズ面S51は、スクリーンSの位置を明確にするためのデータであり、シミュレーション上必要なデータである。
図47及び図48に示すように、本実施形態では、レンズ系L1は、回転対称軸を有する22個の光学部品(回転対称レンズ)RS1~RS22により構成され、シリンドリカルレンズは配置されない。
照明光学系10に最も近い1番目の回転対称レンズRS1の前段側のレンズ面が、図50のレンズデータにおけるレンズ面S4に相当する。最も後段側に位置する回転対称レンズRS22の後段側のレンズ面が、図51のレンズデータにおけるレンズ面S46に相当する。
また、本実施形態では、回転対称レンズRS1の前段側に偏心面としてレンズ面S3が定義されている。また回転対称レンズRS22の後段側にも、偏心面としてレンズ面S47が定義されている。
図50及び図51に示すレンズ面S3からレンズ面S47までがレンズ系L1として機能し、液晶パネルPの各画素Cから出射される複数の画素光CLを屈折させて、反射光学系L2に出射する。
図44~図46に示すように、反射光学系L2は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、第1の反射面Mr1、第2の反射面Mr2、及び第3の反射面Mr3により構成される。
第1の反射面Mr1は、図51のレンズデータにおけるレンズ面S48(XYP)に相当する。
第2の反射面Mr2は、図51のレンズデータにおけるレンズ面S49(XYP)に相当する。
第3の反射面Mr3は、図51のレンズデータにおけるレンズ面S50(XYP)に相当する。
図44~図46に示すように、レンズ系L1から出射された複数の画素光CLは、第1の反射面Mr1により、上方側(Y軸の正側)に向けて折り返されて反射される。
第1の反射面Mr1により反射された複数の画素光CLは、第2の反射面Mr2により、下方側(Y軸の負側)に向けて反射される。
第2の反射面Mr2により反射された複数の画素光CLは、第3の反射面Mr3により上方側に向けて、レンズ系L1側に斜めに反射される。
従って、本実施形態では、第3の反射面Mr3により反射された複数の画素光CLは、スクリーンSに対して、Z軸の正側から負側に向かう方向で投射される。すなわち、本実施形態では、第1の実施形態及び第2の実施形態と比べると、スクリーンSに対する画像光ILの投射の方向(向き)が反対となり、その状態で超短焦点での画像表示が実現されている。
[スクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの進行方向]
第1~第3の反射面Mr1~Mr3からなる反射光学系L2により、複数の画素光CLは、進行方向がそろえられてスクリーンSに反射される。すなわち、第3の反射面Mr3からスクリーンSに向かう複数の画素光CLの進行方向がそろえられる。
なお、レンズ系L1には、絞り(開口絞り)16が設けられており、絞り16の中心を通る光線が、画素光CLの主光線となる。
図54は、スクリーンSに向けて反射される複数の画素光CLの進行方向の評価結果を示す表である。
図54に示すように、本実施形態において、ΔθXの標準偏差σは、0.1573となる。ΔθYの標準偏差σは、0.0296となる。ΔθRの標準偏差σは、0.030となる。
このように、本実施形態においても、ΔθX、ΔθY、ΔθRの各々において、ばらつきが十分に抑えられていることが分かる。
本実施形態に係る投射光学系33により、スクリーンSに対して、主光線の進行方向がそろった状態で、複数の画像光CLを投射することが可能である。
本実施形態では、ΔθXのばらつきが相対的に大きくなっている。一方で、ΔθY及びΔθRのばらつきについては十分に抑えられている。この点も、3枚の凹面反射面を用いて反射光学系L2を構成することによる効果の1つといえる。すなわち、3枚の凹面反射面を用いて反射光学系L2を構成することは、ΔθX、ΔθY、ΔθRの少なくとも1つのばらつきを十分に抑えることについても有利な構成といえる。
[投射光学系33の特徴となるポイント]
本実施形態に係る投射光学系33は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、上記で説明した特徴的なポイントを備える。以下、簡単に説明する。
図55及び図56は、投射光学系33の特徴的なポイントに関するパラメータを示す模式図である。
図57は、図55及び図56にて設定したパラメータの数値を示す表である。また図57には、条件式(1)~(3)に関する数値も図示されている。
(第1~第3の反射面Mr1~Mr3のパワー)
図57に示すように、投射光学系33をY方向に沿って見た場合に、第1の反射面Mr1は負のパワーを有し、第2の反射面Mr2は負のパワーを有し、第3の反射面Mr3は正のパワーを有する。
投射光学系33をX方向に沿って見た場合に、第1の反射面Mr1は正のパワーを有し、第2の反射面Mr2は負のパワーを有し、第3の反射面Mr3は正のパワーを有する。
反射光学系L2として、3つの曲面反射面(第1~第3の反射面Mr1~Mr3)が用いられる。また、投射光学系33をY方向に沿って見た場合、及びX方向に沿って見た場合の両方において、少なくとも1枚の曲面反射面のパワーが負に設定され、画角が拡大される。これにより、画像の品質を維持しつつ複数の画素光CLの進行方向をそろえることに有利な構成となっている。
また、最終反射面となる第3の反射面Mr3が、パワーの差が最も大きく構成されている。これにより、スクリーンSに投射される画像のアスペクト比を維持するのに有利となる。
(θLxに関する条件式(1))
図29に示すように、θLx/360は、0.381となり条件式(1)を満たしている。
(θLyに関する条件式(2))
図29に示すように、θLy/360は、-0.0000となり条件式(2)を満たしている。
(θa1及びθa2に関する条件式(3))
図29に示すように、MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]はθa1/θa2となり、0.377で条件式(3)を満たしている。
[ホログラムスクリーンへの画像の投射]
上記の実施形態と同様の効果を発揮することが可能である。
[画像の歪曲収差]
図58は、ホログラムスクリーンSに投射された画像の歪曲収差の一例を示す模式図である。
本実施形態では、シリンドリカルレンズ等の調整光学部品が用いられていない。従って、第1及び第2の実施形態と比べて、アスペクト比の維持が若干難しくなっている。具体的には、図58に示すように、投射画像の長辺と短辺とが反対の関係となり、縦長の画像となっている。一方で、ほぼ矩形の平面画像を表示することは実現されている。
図59は、投射画像に関する横収差図の一例を示すグラフである。
点線、実線、及び1点鎖線で書かれた641nm、522nm、及び448nmの波長において、像面でのずれ(縦軸)が約1.5mm以内の範囲で十分に抑えられており、高品質な画像表示が実現されている。
[複数の画素光CLの進行方向に関する条件]
図14に示す第1~第3の実施形態における画素光CLの進行方向の評価結果、及び図54に示す第4の実施形態における画素光CLの進行方向の評価結果に基づいて、本技術に係る投射光学系の特徴となるポイントをさらに挙げる。なお、以下に示す特徴が必須要件となるわけではない。
図14及び図54に示す各実施形態のΔθRに着目して、反射光学系L2により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さいという点を、特徴として挙げることが可能である。
また、図14及び図54に示す第1、第2及び第4の実施形態のΔθRに着目して、第1~第3の反射面Mr1~Mr3により反射光学系L2が構成される場合の特徴として、第3の反射面Mr3により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.03よりも小さい点を挙げることが可能である。
また図14に示す第3の実施形態のΔθRに着目して、1つの反射面Mrにより反射光学系L2が構成される場合の特徴として、1つの反射面Mrにより反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さい点を挙げることが可能である。
図14及び図54に示す各実施形態のΔθXに着目して、投射光学系をY方向に沿って見た場合に、反射光学系L2により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さいという点を、特徴として挙げることが可能である。
また、図14及び図54に示す第1、第2及び第4の実施形態のΔθXに着目して、第1~第3の反射面Mr1~Mr3により反射光学系L2が構成される場合の特徴として、投射光学系をY方向に沿って見た場合に、第3の反射面Mr3により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さい点を挙げることが可能である。
また図14に示す第3の実施形態のΔθXに着目して、1つの反射面Mrにより反射光学系L2が構成される場合の特徴として、投射光学系をY方向に沿って見た場合に、1つの反射面Mrにより反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.12よりも小さい点を挙げることが可能である。
なお図14に示す第1~第3の実施形態のΔθXに着目する場合には、投射光学系をY方向に沿って見た場合に、反射光学系L2により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.12よりも小さいという点を、特徴として挙げることが可能である。
また、図14に示す第1及び第2の実施形態のΔθXに着目する場合には、第1~第3の反射面Mr1~Mr3により反射光学系L2が構成される場合の特徴として、投射光学系をY方向に沿って見た場合に、第3の反射面Mr3により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.06よりも小さい点を挙げることが可能である。
図14及び図54に示す各実施形態のΔθYに着目して、投射光学系をX方向に沿って見た場合に、反射光学系L2により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さいという点を、特徴として挙げることが可能である。
また、図14及び図54に示す第1、第2及び第4の実施形態のΔθYに着目して、第1~第3の反射面Mr1~Mr3により反射光学系L2が構成される場合の特徴として、投射光学系をX方向に沿って見た場合に、第3の反射面Mr3により反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.03よりも小さい点を挙げることが可能である。
また図14に示す第3の実施形態のΔθYに着目して、1つの反射面Mrにより反射光学系L2が構成される場合の特徴として、投射光学系をX方向に沿って見た場合に、1つの反射面Mrにより反射された複数の画素光CLの進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さい点を挙げることが可能である。
このような標準偏差σの条件を満たすことで、高品質な画像表示を実現することに有利となる。
<その他の実施形態>
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
上記の実施形態では、反射光学系L2の構成例として、3枚の凹面反射面により構成される例と、1枚の凹面反射面により構成される例を説明した。
反射光学系L2の構成例がこれらの例に限定される訳ではない。例えば、2枚の凹面反射面や4枚の凹面反射面等が用いられて、反射光学系L2が構成されてもよい。すなわち、反射光学系L2を構成するために、任意の数の凹面反射面が用いられてよい。
また、1以上の凹面反射面を偏心させることなく配置することで、反射光学系L2が実現されてもよい。
また、回転対称性を有する凹面反射面のみが用いられて、反射光学系L2が構成されてもよい。その他、反射光学系L2を実現するために、任意の構成が採用されてよい。
上記の実施形態では、スクリーンSとして、ホログラムスクリーンが用いられる場合を説明した。
本技術の適用について、被投射物がホログラムスクリーンである場合に限定されるわけではない。
例えば、フレネルレンズスクリーンが用いられる場合にも本技術は適用可能であり、上記した効果を発揮させることが可能である。
その他、任意の構成を有する透明スクリーン等、本技術は広く適用することが可能である。
典型的には、投射画像の品質に関して、複数の画素光CLの進行方向(入射角度)に依存性を有する任意の被投射物に対して、本技術に係る画像表示システム、画像表示装置、及び投射光学系は広く適用可能であり、有利な効果を発揮することが可能である。
また、スクリーンに限定されず、テーブルや建物等の壁等、任意の被投射物への画像の表示にも、本技術は適用可能である。被投射物の形状も平面形状に限定されず、曲面形状を有する被投射物に対しても、本技術は適用可能である。
各図面を参照して説明した画像表示システム、画像表示装置、投射光学系、レンズ系、反射光学系、曲面反射面、スクリーン等の各構成はあくまで一実施形態であり、本技術の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変形可能である。すなわち本技術を実施するための他の任意の構成やアルゴリズム等が採用されてよい。
本開示において、説明の理解を容易とするために、「略」「ほぼ」「おおよそ」等の文言が適宜使用される場合がある。一方で、これら「略」「ほぼ」「おおよそ」等の文言を使用する場合と使用しない場合とで、明確な差異が規定されるわけではない。
すなわち、本開示において、「中心」「中央」「均一」「等しい」「同じ」「直交」「平行」「対称」「延在」「軸方向」「円柱形状」「円筒形状」「リング形状」「円環形状」等の、形状、サイズ、位置関係、状態等を規定する概念は、「実質的に中心」「実質的に中央」「実質的に均一」「実質的に等しい」「実質的に同じ」「実質的に直交」「実質的に平行」「実質的に対称」「実質的に延在」「実質的に軸方向」「実質的に円柱形状」「実質的に円筒形状」「実質的にリング形状」「実質的に円環形状」等を含む概念とする。
例えば「完全に中心」「完全に中央」「完全に均一」「完全に等しい」「完全に同じ」「完全に直交」「完全に平行」「完全に対称」「完全に延在」「完全に軸方向」「完全に円柱形状」「完全に円筒形状」「完全にリング形状」「完全に円環形状」等を基準とした所定の範囲(例えば±10%の範囲)に含まれる状態も含まれる。
従って、「略」「ほぼ」「おおよそ」等の文言が付加されていない場合でも、いわゆる「略」「ほぼ」「おおよそ」等を付加して表現される概念が含まれ得る。反対に、「略」「ほぼ」「おおよそ」等を付加して表現された状態について、完全な状態が必ず排除されるというわけではない。
本開示において、「Aより大きい」「Aより小さい」といった「より」を使った表現は、Aと同等である場合を含む概念と、Aと同等である場合を含まない概念の両方を包括的に含む表現である。例えば「Aより大きい」は、Aと同等は含まない場合に限定されず、「A以上」も含む。また「Aより小さい」は、「A未満」に限定されず、「A以下」も含む。
本技術を実施する際には、上記で説明した効果が発揮されるように、「Aより大きい」及び「Aより小さい」に含まれる概念から、具体的な設定等を適宜採用すればよい。
以上説明した本技術に係る特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。すなわち各実施形態で説明した種々の特徴部分は、各実施形態の区別なく、任意に組み合わされてもよい。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
光源と、
前記光源から出射される光を変調して、複数の画素光を含む画像光を生成する画像生成部と、
生成された前記画像光が入射する位置に基準軸を基準として構成され、生成された前記画像光に含まれる前記複数の画素光の各々を屈折させて出射するレンズ系と、
前記基準軸を基準として構成され、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を、進行方向をそろえて被投射物に反射する反射光学系と
を有する投射光学系と
を具備する画像表示装置。
(2)(1)に記載の画像表示装置であって、
前記反射光学系により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さい
画像表示装置。
(3)(1)又は(2)に記載の画像表示装置であって、
前記反射光学系は、回転非対称な形状を有する1以上の曲面反射面を含む
画像表示装置。
(4)(3)に記載の画像表示装置であって、
前記1以上の曲面反射面は、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記複数の画素光を反射する第2の反射面と、前記第2の反射面により反射された前記複数の画素光を前記被投射物に反射する第3の反射面とを有する
画像表示装置。
(5)(4)に記載の画像表示装置であって、
前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さい
画像表示装置。
(6)(4)又は(5)に記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は負のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有し、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は正のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有する
画像表示装置。
(7)(6)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記画像の短辺の中央の画素に対応する前記画素光を短辺側画素光として、前記第3の反射面に入射する前記短辺側画素光と前記第3の反射面により反射される前記短辺側画素光との間の角度をθLxとすると、
0.25<θLx/360<0.47
の関係を満たすように構成されている
画像表示装置。
(8)(3)に記載の画像表示装置であって、
前記1以上の曲面反射面は、1つの曲面反射面である
画像表示装置。
(9)(8)に記載の画像表示装置であって、
前記1つの曲面反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さい
画像表示装置。
(10)(8)又は(9)に記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記1つの曲面反射面は正のパワーを有し、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記1つの曲面反射面は正のパワーを有する
画像表示装置。
(11)(10)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記画像の短辺の中央の画素に対応する前記画素光を短辺側画素光として、前記1つの曲面反射面に入射する前記短辺側画素光と前記1つの曲面反射面により反射される前記短辺側画素光との間の角度をθLxとすると、
0.02<θLx/360<0.47
の関係を満たすように構成されている
画像表示装置。
(12)(3)から(11)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向として、
前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、
前記画像の一方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第1の長辺側画素光として、
前記画像の他方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第2の長辺側画素光として、
前記最終反射面に入射する前記第1の長辺側画素光と前記最終反射面により反射される前記第1の長辺側画素光との間の角度をθa1として、
前記最終反射面に入射する前記第2の長辺側画素光と前記最終反射面により反射される前記第2の長辺側画素光との間の角度をθa2とすると、
0.35<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
の関係を満たすように構成されている
画像表示装置。
(13)(3)から(12)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向として、
前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、
前記画像の一方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第1の長辺側画素光として、
前記画像の他方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第2の長辺側画素光として、
前記最終反射面により反射された前記第1の長辺側画素光の進行方向と、前記最終反射面により反射された前記第2の長辺側画素光との進行方向との交差角度をθLyとすると、
-0.1<θLy/360<0.1
の関係を満たすように構成されている
画像表示装置。
(14)(3)から(13)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向として、
前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
前記1以上の曲面反射面のうち、前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合のパワーと、前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合のパワーとの差が最も大きい曲面反射面は、前記最終反射面である
画像表示装置。
(15)(1)から(14)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系は、前記画像の長辺方向の画角、又は前記画像の短辺方向の画角のいずれか一方を制御する調整光学部品を含む
画像表示装置。
(16)(15)に記載の画像表示装置であって、
前記調整光学部品は、シリンドリカルレンズを含む
画像表示装置。
(17)(1)から(16)のうちいずれか1つに記載の画像表示装置であって、
前記複数の画素光の進行方向は、前記複数の画素光の各々の主光線の進行方向である
画像表示装置。
(18)
(a)
複数の画素光を含む画像光が投射されることで画像を表示する被投射物と、
(b)
光源と、
前記光源から出射される光を変調して、前記複数の画素光を含む前記画像光を生成する画像生成部と、
生成された前記画像光が入射する位置に基準軸を基準として構成され、生成された前記画像光に含まれる前記複数の画素光の各々を屈折させて出射するレンズ系と、
前記基準軸を基準として構成され、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を、進行方向をそろえて被投射物に反射する反射光学系と
を有する投射光学系と
を有する画像表示装置と
を具備し、
前記被投射物は、入射する前記複数の画素光の進行方向を制御して前記画像を表示する
画像表示システム。
(19)(18)に記載の画像表示システムであって、
前記被投射物は、ホログラムスクリーン、又はフレネルレンズスクリーンである
画像表示システム。
(20)
光源から出射される光を変調して生成された複数の画素光を含む画像光を被投射物に投射する投射光学系であって、
生成された前記画像光が入射する位置に基準軸を基準として構成され、生成された前記画像光に含まれる前記複数の画素光の各々を屈折させて出射するレンズ系と、
前記基準軸を基準として構成され、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を、進行方向をそろえて前記被投射物に反射する反射光学系と
を具備する投射光学系。
(21)(2)に記載の画像表示装置であって、
前記反射光学系により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さい
画像表示装置。
(22)(5)に記載の画像表示装置であって、
前記反射光学系により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.06よりも小さい
画像表示装置。
(23)(2)に記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記反射光学系により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さい
画像表示装置。
(24)(23)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記反射光学系により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.12よりも小さい
画像表示装置。
(25)(2)又は(21)から(24)に記載の画像表示装置であって、
前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記反射光学系により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さい
画像表示装置。
(26)(5)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さい
画像表示装置。
(27)(26)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.06よりも小さい
画像表示装置。
(28)(5)(26)又は(27)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.03よりも小さい
画像表示装置。
(29)(9)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記1つの曲面反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.12よりも小さい
画像表示装置。
(30)(9)又は(29)に記載の画像表示装置であって、
前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記1つの曲面反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.13よりも小さい
画像表示装置。
(31)(12)に記載の画像表示装置であって、
0.7<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
の関係を満たすように構成されている
画像表示装置。
(32)(17)に記載の画像表示装置であって、
前記レンズ系は、絞りを有し、
前記複数の画素光の各々の前記主光線は、前記絞りの中心を通る光線である
画像表示装置。
C…画素
CL…画素光
CLL…長辺側画素光
CLL1…第1の長辺側画素光
CLL2…第2の長辺側画素光
CLS…短辺側画素光
CYL…シリンドリカルレンズ
IL…画像光
L1…レンズ系
L2…反射光学系
Mr…1つの反射面
Mr1…第1の反射面
Mr2…第2の反射面
Mr3…第3の反射面
RS…回転対称レンズ
O…光軸
P…液晶パネル
S…スクリーン
7、25、28、32…画像表示システム
8…画像表示装置
9…光源
10…照明光学系
11、26、29、33…投射光学系
13…液晶パネルの長辺
14…液晶パネルの短辺
16…絞り

Claims (10)

  1. 光源と、
    前記光源から出射される光を変調して、複数の画素光を含む画像光を生成する画像生成部と、
    生成された前記画像光が入射する位置に基準軸を基準として構成され、生成された前記画像光に含まれる前記複数の画素光の各々を屈折させて出射するレンズ系と、
    前記基準軸を基準として構成され、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を、進行方向をそろえて被投射物に反射する反射光学系と
    を有する投射光学系と
    を具備し、
    前記複数の画素光の進行方向は、前記複数の画素光の各々の主光線の進行方向であり、
    前記反射光学系は、回転非対称な形状を有する1以上の曲面反射面を含み、
    前記1以上の曲面反射面は、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記複数の画素光を反射する第2の反射面と、前記第2の反射面により反射された前記複数の画素光を前記被投射物に反射する第3の反射面とを有し、
    前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さく、
    前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
    前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、
    前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は負のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有し、
    前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は正のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有する
    画像表示装置。
  2. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記画像の短辺の中央の画素に対応する前記画素光を短辺側画素光として、前記第3の反射面に入射する前記短辺側画素光と前記第3の反射面により反射される前記短辺側画素光との間の角度をθLxとすると、
    0.25<θLx/360<0.47
    の関係を満たすように構成されている
    画像表示装置。
  3. 請求項に記載の画像表示装置であって
    前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
    前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、
    前記画像の一方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第1の長辺側画素光として、
    前記画像の他方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第2の長辺側画素光として、
    前記最終反射面に入射する前記第1の長辺側画素光と前記最終反射面により反射される前記第1の長辺側画素光との間の角度をθa1として、
    前記最終反射面に入射する前記第2の長辺側画素光と前記最終反射面により反射される前記第2の長辺側画素光との間の角度をθa2とすると、
    0.35<MIN[θa1,θa2]/MAX[θa1,θa2]<0.96
    の関係を満たすように構成されている
    画像表示装置。
  4. 請求項に記載の画像表示装置であって
    前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
    前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、
    前記画像の一方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第1の長辺側画素光として、
    前記画像の他方の長辺の中央の画素に対応する前記画素光を第2の長辺側画素光として、
    前記最終反射面により反射された前記第1の長辺側画素光の進行方向と、前記最終反射面により反射された前記第2の長辺側画素光との進行方向との交差角度をθLyとすると、
    -0.1<θLy/360<0.1
    の関係を満たすように構成されている
    画像表示装置。
  5. 請求項に記載の画像表示装置であって
    前記1以上の曲面反射面のうち前記複数の画素光を前記被投射物に反射する曲面反射面を最終反射面として、
    前記1以上の曲面反射面のうち、前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合のパワーと、前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合のパワーとの差が最も大きい曲面反射面は、前記最終反射面である
    画像表示装置。
  6. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記レンズ系は、前記画像の長辺方向の画角、又は前記画像の短辺方向の画角のいずれか一方を制御する調整光学部品を含む
    画像表示装置。
  7. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記調整光学部品は、シリンドリカルレンズを含む
    画像表示装置。
  8. (a)
    複数の画素光を含む画像光が投射されることで画像を表示する被投射物と、
    (b)
    光源と、
    前記光源から出射される光を変調して、前記複数の画素光を含む前記画像光を生成する画像生成部と、
    生成された前記画像光が入射する位置に基準軸を基準として構成され、生成された前記画像光に含まれる前記複数の画素光の各々を屈折させて出射するレンズ系と、
    前記基準軸を基準として構成され、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を、進行方向をそろえて前記被投射物に反射する反射光学系と
    を有する投射光学系と
    を有し、
    前記複数の画素光の進行方向は、前記複数の画素光の各々の主光線の進行方向であり、
    前記反射光学系は、回転非対称な形状を有する1以上の曲面反射面を含み、
    前記1以上の曲面反射面は、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記複数の画素光を反射する第2の反射面と、前記第2の反射面により反射された前記複数の画素光を前記被投射物に反射する第3の反射面とを有し、
    前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さく、
    前記画像生成部は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成する前記画像光を、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射し、
    前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、
    前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は負のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有し、
    前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は正のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有する
    画像表示装置と
    を具備し、
    前記被投射物は、入射する前記複数の画素光の進行方向を制御して前記画像を表示する
    画像表示システム。
  9. 請求項に記載の画像表示システムであって、
    前記被投射物は、ホログラムスクリーン、又はフレネルレンズスクリーンである
    画像表示システム。
  10. 光源から出射される光を変調して生成された複数の画素光を含む画像光を被投射物に投射する投射光学系であって、
    生成された前記画像光が入射する位置に基準軸を基準として構成され、生成された前記画像光に含まれる前記複数の画素光の各々を屈折させて出射するレンズ系と、
    前記基準軸を基準として構成され、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を、進行方向をそろえて前記被投射物に反射する反射光学系と
    を具備し、
    前記複数の画素光の進行方向は、前記複数の画素光の各々の主光線の進行方向であり、
    前記反射光学系は、回転非対称な形状を有する1以上の曲面反射面を含み、
    前記1以上の曲面反射面は、前記レンズ系から出射された前記複数の画素光を反射する第1の反射面と、前記第1の反射面により反射された前記複数の画素光を反射する第2の反射面と、前記第2の反射面により反射された前記複数の画素光を前記被投射物に反射する第3の反射面とを有し、
    前記第3の反射面により反射された前記複数の画素光の進行方向の分布の標準偏差は、0.16よりも小さく、
    前記画像光は、互いに対向する1組の長辺と、互いに対向する1組の短辺とからなる矩形状の画像を構成し、前記基準軸を基準として前記レンズ系に出射され、
    前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の短辺方向に対応する方向を第1の方向として、前記レンズ系に出射される前記画像光の前記画像の長辺方向に対応する方向を第2の方向とすると、
    前記投射光学系を前記第1の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は負のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有し、
    前記投射光学系を前記第2の方向に沿って見た場合に、前記第1の反射面は正のパワーを有し、前記第2の反射面は負のパワーを有し、前記第3の反射面は正のパワーを有する
    投射光学系。
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