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JP7801481B2 - 伝動装置 - Google Patents
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JP7801481B2 - 伝動装置 - Google Patents

伝動装置

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Description

本開示は、伝動装置に関する。
差動機構を有する伝動装置において、ギヤが掻き上げるベアリング潤滑用のオイルがガイドを介してキャッチタンクに供給される構造が公知である(特許文献1参照)。
特開2016-089861号公報
上述の伝動装置では、リングギヤの回転速度が小さい場合に、ガイドに到達しないオイルの量が増加する。そのため、キャッチタンクに貯留されるオイルが減少することで、リングギヤが浸漬されるオイルの量が増加する。そのため、リングギヤの撹拌抵抗が増加する。
本開示の一局面は、キャッチタンクへのオイルの供給量の低下を抑制できる伝動装置を提供することが好ましい。
本開示の一態様は、伝動機構と、伝動機構を収容するギヤケースと、を備える伝動装置である。伝動機構は、入力ギヤと、入力ギヤの回転軸心と平行な回転軸心を有するカウンタギヤと、入力ギヤの回転軸心と平行な回転軸心を有するリングギヤと、リングギヤに固定されたデフケースと、デフケースの内部に配置された差動機構と、入力ギヤを回転可能に支持する入力ギヤベアリングと、カウンタギヤを回転可能に支持するカウンタギヤベアリングと、デフケースを回転可能に支持するデフケースベアリングと、を有する。
カウンタギヤは、入力ギヤと噛み合う第1ギヤと、第1ギヤよりも外径が小さく、かつ、第1ギヤと同心状に配置されると共に、リングギヤと噛み合う第2ギヤと、を有する。ギヤケースは、キャッチタンクと、リングギヤが掻き上げたオイルをキャッチタンクに送るガイドと、リングギヤの軸方向においてガイドとずれて配置されると共に、ガイドにオイルを誘導する誘導部と、を有する。ガイドは、オイルの流れ方向における上流端及び下流端を有する。上流端は、リングギヤの径方向外側に位置する。誘導部は、ガイドの上流端に連結された第1端から、リングギヤの軸方向から視てリングギヤと重なる第2端まで延伸する。
このような構成によれば、リングギヤで掻き上げられたオイルのうち、リングギヤの軸方向に押し出されたオイルが、誘導部からガイドに供給される。そのため、キャッチタンクへのオイルの供給量の低下を抑制できる。
本開示の一態様では、リングギヤは、オイルがガイドに向けて掻き上げられる方向にリングギヤが回転する際にオイルが誘導部に向けて送られるようにねじれたヘリカルギヤであってもよい。このような構成によれば、リングギヤのねじれによってオイルを誘導部に寄せることができるため、キャッチタンクへのオイルの供給量低下の抑制効果が促進される。
本開示の一態様では、誘導部の第2端は、リングギヤの軸方向から視て、オイルがガイドに向けて掻き上げられる方向にリングギヤが回転する際にリングギヤの最上点に到達する手前の部位、又はリングギヤの最上点と重なってもよい。このような構成によれば、リングギヤの最上点に到達した歯から重力で剥離するオイルが誘導部に到達しやすくなる。その結果、キャッチタンクへのオイルの供給量低下の抑制効果が促進される。
本開示の一態様では、誘導部は、ギヤケースの内面に設けられた凹部であってもよい。このような構成によれば、誘導部の形状を単純化できると共に、誘導部の形成コストを低減できる。
本開示の一態様では、デフケースは、内部に連通する窓を有してもよい。ギヤケースは、誘導部の第2端から窓に向かって下方に延伸する垂下壁を有してもよい。このような構成によれば、誘導部を介してガイドまで到達できないオイルを、垂下壁によって効率よくデフケースの内部に供給することができる。
図1は、実施形態における伝動装置の第2ケース及び一部のベアリングを外した状態の模式的な右側面図である。 図2は、図1のII-II線での模式的な断面図である。 図3は、図1のIII-III線での模式的な断面図である。 図4は、図1の伝動装置の第1ケース及び一部のベアリングを外した状態の模式的な左側面図である。 図5は、図1の第1ケースの模式的な右側面図である。 図6は、図4の第2ケースの模式的な左側面図である。 図7は、図1のVII-VII線での模式的な断面図である。 図8は、図1のVIII-VIII線での模式的な断面図である。 図9は、図1のIX-IX線での模式的な断面図である。 図10は、図4のX-X線での模式的な断面図である。 図11は、図4の第2ケースの模式的な左側面図である。 図12は、図1の第1ケースの模式的な右側面図である。
1…伝動装置、2…伝動機構、3…ギヤケース、3A…第1ケース、
3B…第2ケース、21…入力ギヤ、22…カウンタギヤ、
23…リングギヤ、24…デフケース、31…キャッチタンク、
32…メインガイド、33…誘導部、34…垂下壁、35…バッファ部、
36…下側ガイド、37…リバースガイド、221…第1ギヤ、
222…第2ギヤ、311…底壁、311A,311B…連通孔、
312…側壁、312A…流出部、321…上流端、322…下流端、
323…ガイド面、323A…溝、331…第1端、332…第2端、
351…底壁、352…側壁、352A…流出部、371…上流端、
372…下流端、373…ガイド面。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す伝動装置1は、自動車に設置され、自動車の駆動源の動力を車輪に伝動する装置である。
伝動装置1は、伝動機構2と、ギヤケース3と、パーキングロック機構5とを備える。伝動装置1は、伝動機構2の入力ギヤ21の回転軸心L1と平行な方向が左右方向、リングギヤ23に対して入力ギヤ21が配置されている方向を前方とする姿勢で自動車に設置される。
<伝動機構>
伝動機構2は、入力ギヤ21と、カウンタギヤ22と、リングギヤ23と、デフケース24と、差動機構25とを有する。
さらに、図2に示すように、伝動機構2は、第1入力ギヤベアリング27Aと、第2入力ギヤベアリング27Bと、第1カウンタギヤベアリング28Aと、第2カウンタギヤベアリング28Bと、第1デフケースベアリング29Aと、第2デフケースベアリング29Bとを有する。
<入力ギヤ>
入力ギヤ21は、モータ(図示省略)に駆動連結され、モータの駆動力によって軸回転する外歯ギヤである。
入力ギヤ21は、自動車の前進時に図1における反時計回りに回転し、後進時に図1における時計回りに回転する。入力ギヤ21の回転軸心L1は、左右方向と平行である。
入力ギヤ21は、右ねじれのヘリカルギヤである。図2に示すように、入力ギヤ21には、自動車の前進方向のドライブ時に左方向のスラスト荷重F1が発生する。
<カウンタギヤ>
カウンタギヤ22は、入力ギヤ21の回転軸心L1と平行な回転軸心L2を有する。
カウンタギヤ22の回転軸心L2は、入力ギヤ21の回転軸心L1よりも後方に位置すると共に、入力ギヤ21の回転軸心L1及びリングギヤ23の回転軸心L3よりも上方に位置する(図1参照)。カウンタギヤ22は、第1ギヤ221と、第2ギヤ222とを有する。
第1ギヤ221は、入力ギヤ21と噛み合う外歯歯車である。第1ギヤ221は、左ねじれのヘリカルギヤである。第1ギヤ221には、自動車の前進方向のドライブ時に右方向のスラスト荷重F2が発生する。
第1ギヤ221のねじれによって、第1ギヤ221が自動車の後進方向に回転する際に、第1ギヤ221によって掻き上げられるオイルは、左方向に送られる。
つまり、第1ギヤ221は、自動車の後進方向に第1ギヤ221が回転する際に、オイルが第2ケース3Bの内面及び内面に設けられたリバースガイド37に向けて送られるようにねじれている。
第2ギヤ222は、リングギヤ23と噛み合う外歯歯車である。第2ギヤ222は、第1ギヤ221よりも外径が小さく、かつ、第1ギヤ221と同心状に配置されている。第2ギヤ222は、第1ギヤ221の右側に配置されている。
第2ギヤ222は、左ねじれのヘリカルギヤである。第2ギヤ222は、第1ギヤ221と一体となって回転する。第2ギヤ222には、自動車の前進方向のドライブ時に左方向のスラスト荷重F3が発生する。第2ギヤ222は、第1ギヤ221と軸方向に接触する段差部222Aを有する。第1ギヤ221のスラスト荷重F2は、第2ギヤ222の段差部222Aで受け止められる。第1ギヤ221のスラスト荷重F2と第2ギヤ222のスラスト荷重F3とは互いに相殺されるため、第1カウンタギヤベアリング28Aと第2カウンタギヤベアリング28Bとにかかるスラスト荷重が低減される。
<リングギヤ>
リングギヤ23は、入力ギヤ21の回転軸心L1と平行な回転軸心L3を有する外歯歯車である。リングギヤ23の回転軸心L3は、カウンタギヤ22の回転軸心L2よりも後方に位置する。
リングギヤ23は、カウンタギヤ22から伝達された回転力によってデフケース24を回転させると共に、ギヤケース3の底部に溜まった潤滑用のオイルをメインガイド32に向けて掻き上げる。
リングギヤ23は、右ねじれのヘリカルギヤである。リングギヤ23には、自動車の前進方向のドライブ時に右方向のスラスト荷重F4が発生する。このスラスト荷重F4は、デフケース24の鍔部242で受け止められる。
また、リングギヤ23のねじれによって、リングギヤ23が自動車の前進方向に回転する際に、リングギヤ23によって掻き上げられるオイルは、右方向に送られる。
つまり、リングギヤ23は、オイルがメインガイド32に向けて掻き上げられる方向(つまり自動車の前進方向)にリングギヤ23が回転する際に、オイルが第1ケース3Aの内面及び内面に設けられた誘導部33に向けて送られるようにねじれている。
換言すれば、リングギヤ23は、オイルがメインガイド32に向けて掻き上げられる方向にリングギヤ23が回転する際に、オイルがリングギヤ23の軸方向に沿って第1デフケースベアリング29A側に送られるようにねじれている。
<デフケース>
デフケース24は、リングギヤ23に固定され、リングギヤ23と共にリングギヤ23の回転軸心L3周りに回転する。図3に示すように、デフケース24は、差動機構収容部241と、鍔部242と、第1軸部243と、第2軸部244と、窓245とを有する。
差動機構収容部241は、差動機構25を収容している。鍔部242は、差動機構収容部241から径方向外側に突出している。リングギヤ23は、鍔部242に固定されている。
第1軸部243は、差動機構25に連結される第1出力シャフト(図示省略)が挿通される筒状の部位である。第2軸部244は、差動機構25に連結される第2出力シャフト(図示省略)が挿通される筒状の部位である。窓245は、差動機構収容部241の内部と、差動機構収容部241の外部とを連通する開口である。
<差動機構>
差動機構25は、第1出力シャフト及び第2出力シャフトを差動回転させつつ、デフケース24の回転を第1出力シャフト及び第2出力シャフトに分配伝達する公知の機構である。差動機構25は、差動機構収容部241の内部に配置されている。
差動機構25は、第1出力シャフト及び第2出力シャフトにそれぞれ連結された2つのサイドギヤと、2つのサイドギヤにデフケース24の回転を伝達する2つのピニオンギヤとを有する。
第1出力シャフト及び第2出力シャフトの回転軸心は、リングギヤ23の回転軸心と一致する。第1出力シャフト及び第2出力シャフトは、差動回転しつつ、入力ギヤ21の回転方向(つまりデフケース24の回転方向)に応じて回転する。
<入力ギヤベアリング>
図2に示す第1入力ギヤベアリング27A及び第2入力ギヤベアリング27Bは、入力ギヤ21を回転可能に支持するボールベアリングである。
第2入力ギヤベアリング27Bは、入力ギヤ21の軸方向において入力ギヤ21の歯に対し第1入力ギヤベアリング27Aとは反対側に配置されている。具体的には、第1入力ギヤベアリング27Aは、入力ギヤ21の軸部の右端部を支持し、第2入力ギヤベアリング27Bは、入力ギヤ21の軸部の左端部を支持している。
また、第1入力ギヤベアリング27Aは、第1ケース3Aに取り付けられている。第2入力ギヤベアリング27Bは、第2ケース3Bに取り付けられている。
<カウンタギヤベアリング>
第1カウンタギヤベアリング28A及び第2カウンタギヤベアリング28Bは、カウンタギヤ22を回転可能に支持するボールベアリングである。
第2カウンタギヤベアリング28Bは、カウンタギヤ22の軸方向において第1ギヤ221及び第2ギヤ222に対し第1カウンタギヤベアリング28Aとは反対側に配置されている。具体的には、第1カウンタギヤベアリング28Aは、カウンタギヤ22の軸部の右端部を支持し、第2カウンタギヤベアリング28Bは、カウンタギヤ22の軸部の左端部を支持している。
また、第1カウンタギヤベアリング28Aは、第1ケース3Aに取り付けられている。第2カウンタギヤベアリング28Bは、第2ケース3Bに取り付けられている。
<デフケースベアリング>
第1デフケースベアリング29A及び第2デフケースベアリング29Bは、デフケース24を回転可能に支持するテーパローラーベアリングである。
第2デフケースベアリング29Bは、リングギヤ23の軸方向においてリングギヤ23に対し第1デフケースベアリング29Aとは反対側に配置されている。具体的には、第1デフケースベアリング29Aは、デフケース24の第1軸部243を支持し、第2デフケースベアリング29Bは、デフケース24の第2軸部244を支持している。
また、第1デフケースベアリング29Aは、第1ケース3Aに取り付けられている。第2デフケースベアリング29Bは、第2ケース3Bに取り付けられている。
<ギヤケース>
ギヤケース3は、伝動機構2を収容している。ギヤケース3は、入力ギヤ21の軸方向(つまり左右方向)において伝動機構2を挟む第1ケース3A及び第2ケース3Bを有する。
第1ケース3A及び第2ケース3Bは、複数のボルトによって互いに連結されることで、伝動機構2、パーキングロック機構5及びオイルを収容する収容空間を構成している。なお、図2では、第1ケース3Aのうち、駆動源であるモータ(図示省略)が収容された部位の図示が省略されている。
図1に示すように、第1ケース3Aの外枠における第2ケース3Bとの接合面のうち、第1上中央部3C及び第1下中央部3Dは、他の領域よりも幅(つまり上下方向の厚み)が大きくなっている。第1上中央部3Cは、入力ギヤ21の一部、カウンタギヤ22の全体、及びリングギヤ23の一部に上方から重なる領域である。第1下中央部3Dは、入力ギヤ21の一部、カウンタギヤ22の全体、及びリングギヤ23の一部に下方から重なる領域である。
図4に示すように、第2ケース3Bの外枠における第1ケース3Aとの接合面のうち、第1ケース3Aの第1上中央部3C及び第1下中央部3Dとそれぞれ接合される第2上中央部3E及び第2下中央部3Fは、第1上中央部3C及び第1下中央部3Dと同様に他の領域よりも幅が大きくされている。
このようにギヤケース3の中央部における接合面の幅を大きくすることにより、ギヤケース3の大型化を抑制しつつ、ギヤケース3が荷重によって変形した際にオイルがギヤケース3の外部に漏出することを抑制できる。
図5及び図6に示すように、ギヤケース3は、キャッチタンク31と、メインガイド32と、誘導部33と、垂下壁34と、バッファ部35と、下側ガイド36と、リバースガイド37と、リバース垂下壁38と、第1入力ギヤベアリング収容部41Aと、第2入力ギヤベアリング収容部41Bと、第1カウンタギヤベアリング収容部42Aと、第2カウンタギヤベアリング収容部42Bと、第1デフケースベアリング収容部43Aと、第2デフケースベアリング収容部43Bと、右側第1カウンタギヤ用流路45Aと、左側第1カウンタギヤ用流路45Bと、第2カウンタギヤ用流路46と、デフケース用流路47とを有する。
<キャッチタンク>
キャッチタンク31は、リングギヤ23が掻き上げたオイルを貯留する部位である。キャッチタンク31は、第1ケース3Aの内面から第2ケース3Bに向かって(つまり左側に)突出したリブと、第2ケース3Bの内面から第1ケース3Aに向かって(つまり右側に)突出したリブとによって構成されている。
図1に示すように、キャッチタンク31は、カウンタギヤ22よりも前方かつ入力ギヤ21よりも高い位置に配置されている。また、図7に示すように、キャッチタンク31は、入力ギヤ21に上方から重なる位置に配置されている。キャッチタンク31は、底壁311と、側壁312とを有する。
底壁311は、第1ケース3A及び第2ケース3Bに跨って配置されている。底壁311は、第1連通孔311A及び第2連通孔311Bを有する。第1連通孔311Aは、キャッチタンク31の内部と第1入力ギヤベアリング収容部41Aとを連通している。第1連通孔311Aは、キャッチタンク31内のオイルを重力によって第1入力ギヤベアリング27Aに送る。
第2連通孔311Bは、第1連通孔311Aよりも左側に設けられ、キャッチタンク31の内部と第2入力ギヤベアリング収容部41Bとを連通している。第2連通孔311Bは、キャッチタンク31内のオイルを重力によって第2入力ギヤベアリング27Bに送る。
側壁312は、底壁311を四方から囲っている。側壁312は、流出部312Aと、第3連通孔312Bとを有する。流出部312Aは、側壁312において他の部位よりも高さが低い部位である。流出部312Aは、側壁312の中で最も高さが低い部位であり、側壁312のうち、後側の壁の右側領域に設けられている。
流出部312Aは、第1ケース3Aのリブの一部で構成され、メインガイド32に下方から重なる位置に設けられている。キャッチタンク31内に貯留されたオイルの液面の位置が流出部312Aの高さを超えると、オイルが流出部312Aからキャッチタンク31の外部(具体的には右側第1カウンタギヤ用流路45A)に流出する。流出部312Aにおけるオイルの流出方向は後方である。
第3連通孔312Bは、側壁312のうち、後側の壁の左側領域に設けられている。第3連通孔312Bは、キャッチタンク31内のオイルを左側第1カウンタギヤ用流路45B(図6参照)に送る。
<メインガイド>
メインガイド32は、リングギヤ23が自動車の前進方向(以下、「第1方向」ともいう。)に回転する際にリングギヤ23が掻き上げたオイルをキャッチタンク31に送る。メインガイド32は、第1ケース3Aの内面から入力ギヤ21の軸方向に突出したリブで構成されている。
図8に示すように、メインガイド32の少なくとも一部は、カウンタギヤ22の軸方向から視て、第1ギヤ221と重なっている。具体的には、メインガイド32のオイルの流れ方向における中央部分は、第1ギヤ221の右側に配置されている。
また、メインガイド32の少なくとも一部は、カウンタギヤ22の径方向から視て、第2ギヤ222と重なっている。具体的には、メインガイド32のオイルの流れ方向における中央部分は、第2ギヤ222に上方から重なっている。
さらに、メインガイド32は、カウンタギヤ22の軸方向から視て、第1カウンタギヤベアリング28Aよりも高い位置に配置されている。つまり、メインガイド32は、第1カウンタギヤベアリング28Aを前後方向に跨ぐように延伸している。
図5に示すように、メインガイド32は、上流端321と、下流端322と、ガイド面323とを有する。上流端321及び下流端322は、それぞれ、オイルの流れ方向における端部である。上流端321は、下流端322よりも後方かつ高い位置に配置されている。したがって、メインガイド32は、後上方から前下方に向かってオイルが流れる流路を構成している。
図1に示すように、上流端321は、リングギヤ23の径方向外側に位置する。上流端321は、リングギヤ23よりも高い位置、かつ、リングギヤ23の最上点P1及び第1ギヤ221の最上点P2のうち上方に位置する点よりも低い位置に配置されている。さらに、上流端321は、リングギヤ23の軸方向と平行、かつ、リングギヤ23の最上点P1及び第1ギヤ221の最上点P2を含む仮想平面Sよりも低い位置に配置されている。
下流端322は、キャッチタンク31の上方に配置されている。また、下流端322は、キャッチタンク31の流出部312Aよりも前方に配置されている。
ガイド面323は、キャッチタンク31に向けてオイルが流れる面である。ガイド面323は、メインガイド32の上面を構成している。図8に示すように、ガイド面323は、左に向かって位置が下がるように、カウンタギヤ22の軸方向に対し傾斜している。この傾斜は、第1ケース3Aの金型からの抜き勾配に起因する。
図9に示すように、ガイド面323は、溝323Aと、段差323Bとを有する。溝323Aは、下方に向かって凹むと共に、リングギヤ23の軸方向に沿って延伸している。具体的には、溝323Aは、第1ケース3Aの内面から、バッファ部35まで延伸している。溝323Aは、メインガイド32の上流端321と段差323Bとの間に配置されている。
段差323Bは、溝323Aの下流側に設けられている。溝323Aから溢れたオイルは、段差323Bを落下して下流端322に向かって流れる。上流端321に到達したオイルの一部は、図9に矢印で示すように左に向かって(つまりバッファ部35に向かって)流れ、残りは溝323Aを乗り越えて下流端322に向かって流れる。
<誘導部>
誘導部33は、リングギヤ23の軸方向(つまり左右方向)においてメインガイド32とずれて配置されると共に、メインガイド32にオイルを誘導する。
誘導部33は、第1ケース3Aの内面に設けられた凹部である。誘導部33は、メインガイド32よりも右側に設けられ、右に向かって凹んでいる。誘導部33は、前後方向に延伸しており、オイルを前方に誘導する。誘導部33は、メインガイド32の溝323Aに連続するオイルの流路を形成している。
図5に示すように、誘導部33は、第1端331から第2端332まで延伸している。第1端331は、誘導部33の前端である。第1端331は、メインガイド32の上流端321に上方から連結されている。
第2端332は、誘導部33の後端である。第2端332は、リングギヤ23の軸方向から視てリングギヤ23と重なる位置に配置されている。具体的には、第2端332は、リングギヤ23の軸方向から視て、第1方向にリングギヤ23が回転する際にリングギヤ23の最上点P1に到達する手前の部位A1(図1参照)又はリングギヤ23の最上点P1と重なっている。部位A1は、リングギヤ23の外周面のうち、最上点P1からの回転角θが10°以下となる領域である。
<垂下壁>
図3に示すように、垂下壁34は、誘導部33の第2端332からデフケース24の窓245に向かって下方に延伸している。垂下壁34は、第1ケース3Aの内面から突出したリブで構成されている。
図5に示すように、垂下壁34は、上下方向に延伸する第1面341及び第2面342を有する。第1面341は、後方を向いており、第2面342は、前方を向いている。誘導部33の第2端332より低い位置に到達したオイルは、第1面341によって窓245に誘導される。
<バッファ部>
図9に示すバッファ部35は、メインガイド32を流れるオイルの一部を第2デフケースベアリング29Bに送る。バッファ部35は、第2ケース3Bの内面から入力ギヤ21の軸方向に突出したリブで構成されている。
バッファ部35は、底壁351と、側壁352とを有する。底壁351は、リングギヤ23の軸方向においてメインガイド32の溝323Aと連結されている。つまり、バッファ部35には、溝323Aからオイルが供給される。
側壁352は、底壁351を前方、後方、及び左方から囲っている。側壁352は、流出部352Aを有する。流出部352Aは、側壁352において他の部位よりも高さが低い部位である。流出部352Aは、側壁352の中で最も高さが低い部位であり、側壁352のうち、後側の壁に設けられている。
流出部352Aは、メインガイド32の上流端321の左側に設けられ、バッファ部35内のオイルを第2デフケースベアリング29Bに向けて流す。流出部352Aの最上点の高さは、メインガイド32の溝323Aの最上点の高さ以下である。
バッファ部35内に貯留されたオイルの液面の位置が流出部352Aの高さを超えると、オイルが流出部352Aからバッファ部35の外部に流出する。流出部352Aにおけるオイルの流出方向は後方である。つまり、バッファ部35からのオイルの流出方向は、メインガイド32におけるオイルの流れ方向と逆向きである。
<下側ガイド>
図4に示す下側ガイド36は、リングギヤ23の回転軸心L3よりも低い位置においてリングギヤ23に径方向外側から対向すると共に、第1ギヤ221の回転軸心L2よりも低い位置において第1ギヤ221に径方向外側から対向する。
下側ガイド36は、第1ケース3Aの内面から第2ケース3Bに向かって(つまり左側に)突出したリブ(図1参照)と、第2ケース3Bの内面から第1ケース3Aに向かって(つまり右側に)突出したリブとによって構成されている。
具体的には、下側ガイド36は、リングギヤ23の外縁に沿って延伸する後方部361と、後方部361の前端から前方に延伸する前方部362とを有する。後方部361は、リングギヤ23の前下部と対向している。前方部362は、第1ギヤ221の下部と対向している。前方部362は、第1入力ギヤベアリング収容部41A及び第2入力ギヤベアリング収容部41Bまで到達している。
リングギヤ23が自動車の後進方向(以下、「第2方向」ともいう。)に回転する際に掻き上げるオイルは、前方部362に送られる。前方部362に送られたオイルは、第1ギヤ221によってさらに掻き上げられる。
図5及び図6に示すように、下側ガイド36は、ギヤケース3の内部空間(つまりオイルの貯留空間)を前方部3Gと後方部3Hとに仕切っている。また、下側ガイド36の下端(つまり後端)は、ギヤケース3の内部空間の下面から離れている。下側ガイド36の下端とギヤケース3の内部空間の下面との間の空隙によって、前方部3Gから後方部3Hへのオイルの流通路が構成されている。
このように下側ガイド36によってオイルの貯留空間が仕切られることで、自動車の走行時においてリングギヤ23が浸漬するオイル量が低減されるため、リングギヤ23の撹拌抵抗が小さくなる。
<リバースガイド>
図6に示すリバースガイド37は、リングギヤ23が第2方向に回転する際に、リングギヤ23が掻き上げた後に下側ガイド36において第1ギヤ221がさらに掻き上げたオイルをキャッチタンク31に送る。リバースガイド37は、第2ケース3Bの内面から入力ギヤ21の軸方向に突出したリブで構成されている。
図10に示すように、リバースガイド37は、カウンタギヤ22の軸方向において第1ギヤ221と重なる位置に配置されている。具体的には、リバースガイド37のオイルの流れ方向における上流側部分は、第1ギヤ221の左側に配置されている。
リバースガイド37は、上流端371と、下流端372と、ガイド面373とを有する。上流端371及び下流端372は、それぞれ、オイルの流れ方向における端部である。図6に示すように、上流端371は、下流端372よりも後方かつ高い位置に配置されている。したがって、リバースガイド37は、後上方から前下方に向かってオイルが流れる流路を構成している。また、上流端371は、第2カウンタギヤベアリング収容部42Bよりも高い位置、かつ、カウンタギヤ22の回転軸心L2よりも前方に配置されている。
下流端372は、キャッチタンク31の上方に配置されている。また、下流端372は、キャッチタンク31の側壁312のうち後側の壁に連結されている。
ガイド面373は、キャッチタンク31に向けてオイルが流れる面である。ガイド面373は、リバースガイド37の上面を構成している。図10に示すように、ガイド面373は、キャッチタンク31に向けて、オイルの流れ方向と直交する幅(つまり左右方向の幅)が大きくなっている。
<リバース垂下壁>
図6に示すリバース垂下壁38は、リングギヤ23が第2方向に回転する際にリングギヤ23が掻き上げたオイルを第2デフケースベアリング29Bに供給する。
リバース垂下壁38は、第2ケース3Bの内面に設けられた凹部の一部(具体的には後方の壁)で構成されている。リバース垂下壁38は、前方を向く壁面を有する。リバース垂下壁38は、バッファ部35よりも後方、かつ、第2デフケースベアリング収容部43Bの上方に配置されている。
<ベアリング収容部>
図5に示す第1入力ギヤベアリング収容部41A、第1カウンタギヤベアリング収容部42A、及び第1デフケースベアリング収容部43Aは、それぞれ、第1入力ギヤベアリング27A、第1カウンタギヤベアリング28A、及び第1デフケースベアリング29Aを収容している。
第1入力ギヤベアリング収容部41A、第1カウンタギヤベアリング収容部42A及び第1デフケースベアリング収容部43Aは、第1ケース3Aの内面に設けられた凹部である。第1入力ギヤベアリング収容部41Aは、モータシャフトが挿通される開口を有する。第1デフケースベアリング収容部43Aは、第1出力シャフトが挿通される開口を有する。これらの開口にはオイルシールが配置されている。
図6に示す第2入力ギヤベアリング収容部41B、第2カウンタギヤベアリング収容部42B、及び第2デフケースベアリング収容部43Bは、それぞれ、第2入力ギヤベアリング27B、第2カウンタギヤベアリング28B、及び第2デフケースベアリング29Bを収容している。
第2入力ギヤベアリング収容部41B、第2カウンタギヤベアリング収容部42B及び第2デフケースベアリング収容部43Bは、第2ケース3Bの内面に設けられた凹部である。第2デフケースベアリング収容部43Bは、第2出力シャフトが挿通される開口を有する。この開口にはオイルシールが配置されている。
<第1カウンタギヤ用流路>
図5に示す右側第1カウンタギヤ用流路45Aは、キャッチタンク31の流出部312Aから流出したオイルを第1カウンタギヤベアリング28Aに送る。右側第1カウンタギヤ用流路45Aは、第1カウンタギヤベアリング28Aに向けて後方にオイルを流す。
右側第1カウンタギヤ用流路45Aは、第1ケース3Aの内面に設けられた凹部とリブとによって構成されている。右側第1カウンタギヤ用流路45Aは、キャッチタンク31の流出部312Aから第1カウンタギヤベアリング収容部42Aまで延伸している。
図6に示す左側第1カウンタギヤ用流路45Bは、オイルをキャッチタンク31から第2カウンタギヤベアリング28Bに送る。左側第1カウンタギヤ用流路45Bは、第2カウンタギヤベアリング28Bに向けて後方にオイルを流す。
左側第1カウンタギヤ用流路45Bは、第2ケース3Bに設けられた連通孔である。左側第1カウンタギヤ用流路45Bは、キャッチタンク31の第3連通孔312Bと第2カウンタギヤベアリング収容部42Bとを連通する連通孔である。
<第2カウンタギヤ用流路>
図5に示す第2カウンタギヤ用流路46は、リングギヤ23が掻き上げたオイルを第1カウンタギヤベアリング28Aに直接送る。第2カウンタギヤ用流路46は、第1カウンタギヤベアリング28Aに向けて前方にオイルを流す。第2カウンタギヤ用流路46は、第1ケース3Aの内面から突出したリブで構成されている。
第2カウンタギヤ用流路46は、メインガイド32の上流端321よりも低い位置に配置されている。具体的には、第2カウンタギヤ用流路46は、その全体がメインガイド32の下方に配置されている。第2カウンタギヤ用流路46は、リングギヤ23の軸方向から視て、少なくとも一部がリングギヤ23と重なっている。第2カウンタギヤ用流路46は、メインガイド32の上流端321の下方かつ前方の領域から第1カウンタギヤベアリング収容部42Aまで延伸している。
<デフケース用流路>
デフケース用流路47は、オイルを第1カウンタギヤベアリング28Aから第1デフケースベアリング29Aに送る。デフケース用流路47は、第1ケース3Aに設けられた連通孔である。
デフケース用流路47は、第2カウンタギヤ用流路46の下方に配置されている。デフケース用流路47は、第1カウンタギヤベアリング収容部42Aと第1デフケースベアリング収容部43Aとを連通している。
<パーキングロック機構>
図1に示すパーキングロック機構5は、入力ギヤ21の回転を規制するロック状態と、回転を許容する解除状態とに変位可能である。
<オイルの挙動>
図5に矢印にて示すように、自動車の前進時(つまり、リングギヤ23が第1方向D1に回転する場合)は、ギヤケース3の後方部3Hに貯留されたオイルOがリングギヤ23によってメインガイド32に向かって掻き上げられる。
リングギヤ23によって掻き上げられたオイルOは、メインガイド32に到達し、メインガイド32によってキャッチタンク31に送られる。また、リングギヤ23のねじれによってオイルOの一部は誘導部33に送られる。誘導部33に送られたオイルOは、メインガイド32に送られる。垂下壁34に送られたオイルOは、垂下壁34にガイドされてデフケース24の窓245に供給される。
キャッチタンク31に送られたオイルOは、底壁311に設けられた第1連通孔311Aから第1入力ギヤベアリング27A及び第1入力ギヤベアリング収容部41Aのオイルシールに供給される。また、キャッチタンク31の流出部312AからオーバーフローしたオイルOは、右側第1カウンタギヤ用流路45Aから第1カウンタギヤベアリング28Aに供給される。
また、リングギヤ23によって掻き上げられたオイルの一部は、第2カウンタギヤ用流路46によってキャッチタンク31を介さずに第1カウンタギヤベアリング28Aに供給される。リングギヤ23の回転速度が小さいときは、リングギヤ23によって掻き上げられたオイルOのメインガイド32への到達量が減少し、第2カウンタギヤ用流路46への到達量が増加する。
第1カウンタギヤベアリング28Aに供給されたオイルは、デフケース用流路47によって第1デフケースベアリング29A、第1デフケースベアリング収容部43Aのオイルシール、及び第1軸部243と第1主力シャフトとの摺動部に供給される。第1デフケースベアリング29Aに供給されたオイルOは、ギヤケース3の後方部3Hに戻される。
図6に矢印にて示すように、自動車の前進時、第2ケース3B側では、キャッチタンク31に送られたオイルOは、底壁311に設けられた第2連通孔311Bから第2入力ギヤベアリング27Bに供給される。また、キャッチタンク31のオイルOは、第3連通孔312Bから左側第1カウンタギヤ用流路45Bを介して第2カウンタギヤベアリング28Bに供給される。
また、リングギヤ23によってメインガイド32に掻き上げられたオイルOの一部は、メインガイド32の溝323Aによってバッファ部35に供給される。バッファ部35の流出部352AからオーバーフローしたオイルOは、第2デフケースベアリング29B、第2デフケースベアリング収容部43Bのオイルシール、及び第2軸部244と第2主力シャフトとの摺動部に供給される。なお、自動車の前進時では、リバースガイド37にはオイルが流れない。
図11に矢印にて示すように、自動車の後進時(つまり、リングギヤ23が第2方向D2に回転する場合)は、ギヤケース3の後方部3Hに溜まったオイルOがリングギヤ23によって、下側ガイド36に沿って前方に向かって掻き上げられる。リングギヤ23によって下側ガイド36の上に掻き上げられたオイルOは、第1ギヤ221によってリバースガイド37に向かって掻き上げられる。
第1ギヤ221によって掻き上げられたオイルOは、リバースガイド37に到達し、リバースガイド37によってキャッチタンク31に送られる。また、第1ギヤ221によって掻き上げられたオイルOの一部は、飛散してリバース垂下壁38に到達し、リバース垂下壁38の壁面を伝って第2デフケースベアリング29B、第2デフケースベアリング収容部43Bのオイルシール、及び第2軸部244と第2主力シャフトとの摺動部に供給される。
図12に矢印にて示すように、第1ケース3A側では、リングギヤ23によって掻き上げられたオイルOの一部は、飛散して垂下壁34の第2面342に到達し、デフケース24の窓245に供給される。
なお、後進時にキャッチタンク31に送られたオイルOは、前進時と同様の流路によって、各ベアリング及びオイルシールに供給される。なお、自動車の後進時では、メインガイド32にはオイルが流れない。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)リングギヤ23で掻き上げられたオイルのうち、リングギヤ23の軸方向に押し出されたオイルが、誘導部33からメインガイド32に供給される。そのため、キャッチタンク31へのオイルの供給量の低下を抑制できる。
(1b)リングギヤ23のねじれによってオイルを誘導部33に寄せることができるため、キャッチタンク31へのオイルの供給量低下の抑制効果が促進される。
(1c)誘導部33の第2端332がリングギヤ23の最上点P1に到達する手前の部位A1又は最上点P1に重なることで、リングギヤ23の最上点P1に到達した歯から重力で剥離するオイルが誘導部33に到達しやすくなる。その結果、キャッチタンク31へのオイルの供給量低下の抑制効果が促進される。
(1d)誘導部33がギヤケース3の内面に設けられた凹部であることで、誘導部33の形状を単純化できると共に、誘導部33の形成コストを低減できる。
(1e)誘導部33を介してメインガイド32まで到達できないオイルを、垂下壁34によって効率よくデフケース24の内部に供給することができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の伝動装置において、ギヤケースは、必ずしも第1ケース及び第2ケースを有しなくてもよい。つまり、ギヤケースは、必ずしも入力ギヤの軸方向に分割されたパーツで構成されなくてもよい。また、入力ギヤ、第1ギヤ、第2ギヤ及びリングギヤは必ずしもヘリカルギヤでなくてもよい。
(2b)上記実施形態の伝動装置において、誘導部の第2端は、必ずしもリングギヤの軸方向から視てリングギヤの最上点に到達する手前の部位又は最上点に重ならなくてもよい。例えば、誘導部の第2端は、上記手前の部位及び最上点よりも下方に配置されてもよい。
(2c)上記実施形態の伝動装置において、誘導部は、必ずしもギヤケースの内面に設けられた凹部で構成されなくてもよい。例えば、誘導部は、ギヤケースの内面から突出するリブで構成されてもよい。
(2d)上記実施形態の伝動装置において、ギヤケースは、必ずしも垂下壁を有しなくてもよい。つまり、オイルは、垂下壁以外の流路によってデフケースの窓に供給されてもよい。
(2e)上記実施形態の伝動装置において、カウンタギヤの回転軸心は、必ずしも入力ギヤの回転軸心及びリングギヤの回転軸心よりも上方に位置しなくてもよい。
(2f)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。

Claims (7)

  1. 伝動機構と、
    前記伝動機構を収容するギヤケースと、
    を備え、
    前記伝動機構は、
    入力ギヤと、
    前記入力ギヤの回転軸心と平行な回転軸心を有するカウンタギヤと、
    前記入力ギヤの回転軸心と平行な回転軸心を有するリングギヤと、
    前記リングギヤに固定されたデフケースと、
    前記デフケースの内部に配置された差動機構と、
    前記入力ギヤを回転可能に支持する入力ギヤベアリングと、
    前記カウンタギヤを回転可能に支持するカウンタギヤベアリングと、
    前記デフケースを回転可能に支持するデフケースベアリングと、
    を有し、
    前記カウンタギヤは、
    前記入力ギヤと噛み合う第1ギヤと、
    前記第1ギヤよりも外径が小さく、かつ、前記第1ギヤと同心状に配置されると共に、前記リングギヤと噛み合う第2ギヤと、
    を有し、
    前記ギヤケースは、
    キャッチタンクと、
    前記リングギヤが掻き上げたオイルを前記キャッチタンクに送るガイドと、
    前記リングギヤの軸方向において前記ガイドとずれて配置されると共に、前記ガイドに前記オイルを誘導する誘導部と、
    を有し、
    前記ガイドは、前記オイルの流れ方向における上流端及び下流端を有し、
    前記上流端は、前記リングギヤの径方向外側に位置し、
    前記誘導部は、前記ガイドの前記上流端に連結された第1端から、前記リングギヤの軸方向から視て前記リングギヤと重なる第2端まで延伸する、伝動装置。
  2. 請求項1に記載の伝動装置であって、
    前記リングギヤは、前記オイルが前記ガイドに向けて掻き上げられる方向に前記リングギヤが回転する際に前記オイルが前記誘導部に向けて送られるようにねじれたヘリカルギヤである、伝動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の伝動装置であって、
    前記誘導部の前記第2端は、前記リングギヤの軸方向から視て、前記オイルが前記ガイドに向けて掻き上げられる方向に前記リングギヤが回転する際に最上点に到達する手前の部位、又は前記リングギヤの最上点と重なる、伝動装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の伝動装置であって、
    前記誘導部は、前記ギヤケースの内面に設けられた凹部である、伝動装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の伝動装置であって、
    前記デフケースは、内部に連通する窓を有し、
    前記ギヤケースは、前記誘導部の前記第2端から前記窓に向かって下方に延伸する垂下壁を有する、伝動装置。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の伝動装置であって、
    前記ガイドは溝を備え、前記誘導部は、軸方向に延伸しており、前記ガイドの前記溝と連続するオイルの流路を形成する、伝動装置。
  7. 伝動機構と、
    前記伝動機構を収容するギヤケースと、
    を備え、
    前記伝動機構は、
    入力ギヤと、
    前記入力ギヤの回転軸心と平行な回転軸心を有するカウンタギヤと、
    前記入力ギヤの回転軸心と平行な回転軸心を有するリングギヤと、
    前記リングギヤに固定されたデフケースと、
    前記デフケースの内部に配置された差動機構と、
    前記入力ギヤを回転可能に支持する入力ギヤベアリングと、
    前記カウンタギヤを回転可能に支持するカウンタギヤベアリングと、
    前記デフケースを回転可能に支持するデフケースベアリングと、
    を有し、
    前記カウンタギヤは、
    前記入力ギヤと噛み合う第1ギヤと、
    前記第1ギヤよりも外径が小さく、かつ、前記第1ギヤと同心状に配置されると共に、前記リングギヤと噛み合う第2ギヤと、
    を有し、
    前記ギヤケースは、
    キャッチタンクと、
    前記リングギヤが掻き上げたオイルを前記キャッチタンクに送るガイドと、
    前記リングギヤの軸方向において前記ガイドとずれて配置されると共に、前記ガイドに前記オイルを誘導する誘導部と、
    を有し、
    前記ガイドは、前記オイルの流れ方向における上流端及び下流端を有し、
    前記上流端は、前記リングギヤの径方向外側に位置し、
    前記誘導部は、前記ガイドの前記上流端に連結された第1端から、前記リングギヤの軸方向から視て前記リングギヤと重なる第2端まで延伸し、
    前記デフケースは、内部に連通する窓を有し、
    前記ギヤケースは、前記誘導部の前記第2端から前記窓に向かって下方に延伸する垂下壁を有する、伝動装置。
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