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JP7801679B2 - 真直度測定装置及び方法 - Google Patents
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JP7801679B2 - 真直度測定装置及び方法 - Google Patents

真直度測定装置及び方法

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JP7801679B2 JP2022041854A JP2022041854A JP7801679B2 JP 7801679 B2 JP7801679 B2 JP 7801679B2 JP 2022041854 A JP2022041854 A JP 2022041854A JP 2022041854 A JP2022041854 A JP 2022041854A JP 7801679 B2 JP7801679 B2 JP 7801679B2
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Description

本発明は真直度測定装置及び方法に係り、特に空気擾乱の影響を抑制して安定した真直度の測定を行う技術に関する。
図4は、従来の真直度測定装置による測定原理を示す図である。
図4に示す従来の真直度測定装置の光学系は、ビームスプリッタ5、1/4波長板6、偏光プリズム7、反射プリズム8、及びコーナキューブ9を備えている。
まず、レーザ光の軌跡について説明する。
レーザ発振器から出射したレーザ光は、単一偏光の光であり、この光がビームスプリッタ5の偏光膜5Aに入射すると、光は透過光と反射光に分離される。この時、偏光膜5Aの光軸は、レーザ光の偏光方向と45゜の傾きをもっている。
ここでは、透過光を「測定光」と呼び、反射光を「参照光」と呼ぶことにする。偏光膜5Aから出た光は、1/4波長板6を透過後、光路1を通って偏光プリズム7に入り、ここで約1.3゜の傾きが与えられる。この傾きを保つように反射プリズム8から反射した光は、同一の光路1を通って再度1/4波長板6を透過する。この時、光の偏光方向は90°変わるため、今度は偏光膜5Aで反射し、反射した光はコーナキューブ9に入射する。
コーナキューブ9から出射した光は、偏光膜5Aで再度反射し、光路2を通り、光路1の場合と同じ様にして戻ってくる。
このような光路を配置することによって、真直度・直角度測定の誤差成分の一つである偏光プリズム7のピッチング・ヨーイングの影響を低減することができる。
また、最初の偏光膜5Aで反射した「参照光」の軌跡は、最初に光路3を「測定光」の光路1で説明したのと同じ原理で往復し、次に光路4を光路2と同様に往復する。
「測定光」、「参照光」ともに最後には、偏光方向の直交した光として同一光路の干渉系に入射する。そして、干渉信号を光電変換して、「測定光」と「参照光」の光路差をカウントする。
このようにして「測定光」、「参照光」とも二本ずつ平行かつ約2.6゜に広がった測定系になる。
この測定系では、偏光プリズム7もしくは反射プリズム8(一般には偏光プリズム7)が、2.6°に広がった方向に移動すると、そこに光路差が生じて真直度・直角度が測定される。
また、特許文献1に記載の真直度測定方法は、直線移動機構の移動体の移動方向と、移動体に設置した回折格子の加工面の法線とを一致させ、光源から出射した可干渉性光を、法線と平行に入射させ、回折格子からの+1次及び-1次回折光を平行化光学系で平行光化後、両回折光を干渉光学系によって光検出器上で重ね合わせて干渉信号を得、干渉信号の位相変化によって直線移動機構の真直度を測定する。
特開平11-325863号公報
図4に示した従来の真直度測定装置は、レーザ光を2方向に広げ、「測定光」と「参照光」の光路差あるいは位相差により真直度を求めている。
しかし、光が広げられることにより各光路は全く異なる空間を進むことになり、空気擾乱の影響を受けやすくなる。即ち、屈折率の変化が一方の光路に生じても光路差の変化として検出されてしまい、安定した測定が困難になるという問題がある。
また、特許文献1に記載の真直度測定方法も、回折格子により+1次及び-1次回折光に分離するため、+1次回折光と-1次回折光とは、異なる空間を進むため、上記と同様の問題がある。
更に、従来は位相差にて真直度を測定しているが、位相差は繰り返し性を持つため、レーザ光の1周期を超える真直度の測定ができないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、空気擾乱の影響が少なく、安定した真直度の測定を行うことができる真直度測定装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る真直度測定装置は、レーザ発振器を含み、第1周波数の第1レーザ光と、第1周波数とは異なる第2周波数の第2レーザ光とを発生するレーザ光発生装置と、直線移動機構の移動体に配置され、移動体の移動方向と同じ進行方向の第1レーザ光が入射され、第1レーザ光の回折光を出射する回折格子と、回折格子から出射される第1レーザ光と第2レーザ光とを干渉させ、干渉光を出射する干渉光学系と、干渉光を示す干渉信号を検出する光検出器と、干渉信号から移動体の設計上の移動方向と交差する方向の変動に伴って変調される変調周波数を検出する周波数検出器と、を備え、周波数検出器により検出される変調周波数に基づいて直線移動機構の真直度を測定する。
第2の態様に係る真直度測定装置は、第1の態様において、直線移動機構の真直度の測定は、周波数検出器により検出される変調周波数に基づいて、移動体の移動中に移動体の設計上の移動方向と交差する方向の移動体の速度を検出し、又は速度を積分して移動体の設計上の移動方向と交差する方向の変位を検出することにより行う。
第3の態様に係る真直度測定装置は、第1又は第2の態様において、レーザ発振器は、第1周波数の第1レーザ光と、第1レーザ光とは周波数が異なる第2周波数を有し、かつ第1レーザ光に対して偏光方向が異なる第2レーザ光とを発振するゼーマンレーザであり、レーザ光発生装置は、ゼーマンレーザから発振された第1周波数の第1レーザ光と第2周波数の第2レーザ光とを分離する偏光ビームスプリッタと、分離した第1レーザ光と第2レーザ光とが干渉可能に偏光方向を調整する偏光板と、を有する。
第4の態様に係る真直度測定装置は、第1又は第2の態様において、レーザ発振器は、単一周波数のレーザ光を発振し、レーザ光発生装置は、単一周波数のレーザ光を2方向に分離するビームスプリッタと、ビームスプリッタにより分離した2方向のレーザ光のうちの一方のレーザ光を周波数変調させる周波数シフタと、を有し、ビームスプリッタにより分離した2方向のレーザ光のうちの他方のレーザ光、及び周波数シフタにより周波数変調したレーザ光のうちの一方のレーザ光を、第1周波数の第1レーザ光として発生し、他方のレーザ光を第2周波数の第2レーザ光として発生する。
第5の態様に係る真直度測定装置は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、干渉光学系は、少なくとも回折格子から出射される第1レーザ光を、光検出器の受光面に集光させる集光レンズを有する。
本発明の第6の態様に係る真直度測定方法は、直線移動機構の移動体に回折格子を配置し、レーザ光発生装置から移動体の移動方向と同じ進行方向に第1周波数の第1レーザ光を回折格子に入射させるステップと、レーザ光発生装置から第1周波数と異なる第2周波数の第2レーザ光を発生させるステップと、第1レーザ光の回折格子による回折光と、第2レーザ光とを干渉光学系により干渉させ、干渉光学系から干渉光を出射させるステップと、光検出器により干渉光を示す干渉信号を検出するステップと、周波数検出器より干渉信号から移動体の設計上の移動方向と交差する方向の変動に伴って変調される変調周波数を検出するステップと、を含み、周波数検出器により検出される変調周波数に基づいて直線移動機構の真直度を測定する。
本発明によれば、空気擾乱の影響が少なく、安定した真直度の測定を行うことができ、また、レーザ光の1周期を超える真直度の測定ができる。
図1は、本発明に係る真直度測定装置の第1実施形態を示す図である。 図2は、本発明に係る真直度測定装置の第2実施形態を示す図である。 図3は、本発明に係る真直度測定方法の実施形態を示すフローチャートである。 図4は、従来の真直度測定装置による測定原理を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る真直度測定装置及び方法の実施の形態について説明する。
[真直度測定装置の第1実施形態]
図1は、本発明に係る真直度測定装置の第1実施形態を示す図である。
図1において、レーザ発振器10は、第1周波数fの第1レーザ光と、第1レーザ光とは周波数が異なる第2周波数fを有し、かつ第1レーザ光に対して偏光方向が異なる第2レーザ光とを発振するゼーマンレーザである。
本例のゼーマンレーザは、横ゼーマンレーザであり、第1レーザ光と第2レーザ光は、互いに直交する直線偏光のレーザ光である。また、ゼーマンレーザから出射される第1レーザ光と第2レーザ光との周波数差(f-f)は、10MHz程度である。
レーザ発振器10から発振される第1レーザ光と第2レーザ光は、偏光ビームスプリッタ12に入射され、ここで、第1周波数fの第1レーザ光と、第2周波数fの第2レーザ光とに分離される。
偏光ビームスプリッタ12を透過した一方の第1周波数fの第1レーザ光は、直線移動機構16の移動体16Aに配置された回折格子14に入射する。
直線移動機構16は、測定装置、工作装置、製造装置等に設けられるもので、移動体16Aを直線移動させる。移動体16Aは、図1上で左右方向に移動し、実線で示す位置から破線で示す位置に移動することができる。
第1周波数fの第1レーザ光は、移動体16Aの設計上の移動方向と同じ進行方向に進み、回折格子14に入射する。回折格子14は、第1レーザ光が入射する入射面が、移動体16Aの移動方向と交差(直交)するように移動体16Aに配置されている。
この回折格子14は、透過型回折格子であり、入射光が回折格子14を透過して回折する方向は、入射光の波長と回折格子14の格子間隔により決まる。
いま、回折格子14の格子間隔をd、入射光の波長をλ、回折角をθとすると、次式が成立する。
[数1]
λ=(sinθ)×d/m
m=次数
尚、第1レーザ光は、回折格子14の入射面に直交して入射し、入射光の入射角が0°であるため、上記[数1]式が成立する。
本例では、回折格子14を透過する+1次の回折光を使用する。+1次の回折光の回折角に合せて、ミラー18及びミラー20が配置されており、ミラー18及びミラー20で反射した回折光(第1レーザ光)は、干渉光学系を構成するビームスプリッタ22に導かれる。+1次と異なる次数の回折光は、+1次の回折光とは回折角が異なるため、ビームスプリッタ22には導かれない。
直線移動機構16の真直度を測定する場合、移動体16Aを移動させる。移動体16Aが移動し、移動体16Aが直線移動機構16の設計上の移動方向と交差する方向(直交する方向)に変動すると(即ち、移動体16Aに真直度変化成分が加わると)、この変動に伴って第1レーザ光(回折光)は、ドップラー効果により周波数変調を受けて回折する。
真直度変化成分による変調周波数をδとすると、周波数変調を受けて回折する第1レーザ光は、元々の第1周波数fから変調周波数δだけ変調した周波数(f+δ)になる。
[数1]式に示したように、回折光は、回折格子14の格子間隔dと波長λにより回折角θが決まるため、回折光は、真直度変化により回折方向が変化することは無い。
一方、偏光ビームスプリッタ12により反射された他方の第2周波数fの第2レーザ光は、ミラー24により反射した後、偏光板である1/2波長板25に入射する。本例の第2周波数fの第2レーザ光は直線偏光であるため、1/2波長板25は、第2レーザ光の偏光方向をπ/2だけ変化させることができ、これにより第1周波数fの第1レーザ光と干渉可能になる。
1/2波長板25により偏光方向が調整された第2周波数fの第2レーザ光は、ビームスプリッタ22に導かれ、ここで、回折格子14により回折し、ミラー18、20により反射した周波数(f+δ)を有する第1レーザ光と合成される。
合成された第1レーザ光と第2レーザ光は、集光レンズ26により光検出器28の受光面に集光させられる。
回折格子14により回折する周波数(f+δ)を有する第1レーザ光は、移動体16Aの移動位置に応じてミラー18の異なる位置に入射する。その結果、ミラー18及びミラー20により反射する第1レーザ光は、移動体16Aの移動位置に応じてビームスプリッタ22の異なる位置に入射する。
ビームスプリッタ22に入射する第1レーザ光と第2レーザ光とは、通常、ビームスプリッタ22にて合成される(干渉させられる)が、第1レーザ光は、移動体16Aの移動位置に応じてビームスプリッタ22の異なる位置に入射するため、ビームスプリッタ22の反射面で第2レーザ光と合成されない、又は十分に合成されない場合がある。
集光レンズ26は、ビームスプリッタ22に入射する第1レーザ光の入射位置にかかわらず、第1レーザ光を光検出器28の受光面の特定位置に集光させるため、第1レーザ光と第2レーザ光とを良好に合成(干渉)させることができる。
尚、集光レンズ26は、ミラー20とビームスプリッタ22との間に配置してもよい。この場合、集光レンズ26は、移動体16Aの移動位置にかかわらず、第1レーザ光を光検出器28の受光面に集光させ、第2レーザ光と合成させるものとする。
合成された光(ヘテロダイン干渉した干渉光)は、干渉により第1レーザ光の周波数(f+δ)と第2レーザ光の周波数fとの周波数差(|f-f|+δ)にビートダウンしたビート周波数の波として検出される。光検出器28は、入射する干渉光を、その干渉光の強度に対応する電流信号に変換し、電流信号を電圧信号に変換することで、干渉光の強度に対応する電圧信号(干渉信号)を検出する。
周波数検出器として機能する周波数カウンタ30は、干渉信号からビート周波数(|f-f|+δ)を測定する。ここで、周波数差Δf(=|f-f|)は既知であるため、信号処理により変調周波数δを求めることが可能である。
この変調周波数δは、移動体16A(回折格子14)の移動時に移動方向と直交する方向の真直度変化成分に対応する。
したがって、第1実施形態の真直度測定装置は、変調周波数δに基づいて直線移動機構の16の真直度を測定することができる。ここで、直線移動機構16の真直度の測定は、周波数カウンタ30により検出される変調周波数δに基づいて、移動体16Aの移動中に移動体16Aの設計上の移動方向と直交する方向の移動体の16Aの速度を検出し、又は検出した速度を積分して移動体16Aの設計上の移動方向と直交する方向の変位を検出することにより行うことができる。
このように第1実施形態の真直度測定装置によれば、2つの光路を通過する2つのレーザ光の光路差から真直度を測定する従来技術と比較して、1つの第1レーザ光の真直度変化成分に対応する変調周波数δを検出することで真直度を測定するため、空気擾乱の影響が少なく、安定した真直度の測定を行うことができる。また、位相差(光路差)により真直度を測定していた従来技術と比較して、変調周波数δから真直度を測定するため、レーザ光の1周期を超える真直度の測定も可能である。
尚、第1実施形態では、第2周波数fの第2レーザ光の光路に1/2波長板25を配置したが、第1周波数fの第1レーザ光の光路に1/2波長板25を配置してもよい。
また、第1実施形態では、レーザ発振器10として、横ゼーマンレーザを使用したが、縦ゼーマンレーザを使用してもよい。縦ゼーマンレーザの場合、周波数差を有する第1レーザ光と第2レーザ光とは、回転方向が異なる回転偏光を有するため、第1レーザ光と第2レーザ光とが干渉するように適宜の光路に偏光方向を調整する偏光器を配置する必要がある。
[真直度測定装置の第2実施形態]
図2は、本発明に係る真直度測定装置の第2実施形態を示す図である。
尚、図2において、図1に示した第1実施形態の真直度測定装置と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2に示す第2実施形態の真直度測定装置は、図1に示した第1実施形態の真直度測定装置とはレーザ光発生装置が相違する。
即ち、図2に示す第2実施形態の真直度測定装置は、図1に示した第1実施形態の真直度測定装置のレーザ発振器10、偏光ビームスプリッタ12、及び1/2波長板25の代わりに、レーザ発振器11、ビームスプリッタ13、及び音響光学変調器(AOM:Acousto Optics Modulator)32を使用する点で相違する。
レーザ発振器11は、単一周波数fのレーザ光を発振し、ビームスプリッタ13に入射させる。
ビームスプリッタ13は、入射する単一周波数fのレーザ光を2方向に分離し、一部のレーザ光を透過させ、周波数fの第1レーザ光として回折格子14に入射させ、一部のレーザ光を反射させ、ミラー24を介してAOM32に入射させる。
周波数シフタとして機能するAOM32は、入射する周波数fのレーザ光に変調周波数Δfの変調を与え、変調後の周波数f(=f+Δf)のレーザ光を第2レーザ光としてビームスプリッタ22に入射させる。尚、AOM32は、例えば、100MHz程度の変調周波数Δfの変調を与えることができる。
図2に示す第2実施形態の真直度測定装置において、第1周波数f、第2周波数fの2つのレーザ光を発生するレーザ光発生装置以外の構成は、図1に示した第1実施形態の真直度測定装置と共通するため、その詳細な説明は省略する。
また、第2実施形態の真直度測定装置は、第1実施形態の真直度測定装置と同様に、空気擾乱の影響が少なく、安定した真直度の測定を行うことができ、また、レーザ光の1周期を超える真直度の測定が可能である。
尚、第2実施形態の真直度測定装置は、ミラー24とビームスプリッタ22との間にAOM32を配置したが、これに限らず、ビームスプリッタ13と回折格子14との間に配置してもよい。
[真直度測定方法の実施形態]
図3は、本発明に係る真直度測定方法の実施形態を示すフローチャートである。
尚、図3に示す真直度測定方法は、図1に示した第1実施形態の真直度測定装置により行われる測定方法である。
図3において、まず、直線移動機構16の移動体16Aに回折格子14を配置する(ステップS10)。
続いて、レーザ発振器10から第1周波数f及び第2周波数fの2モードのレーザ光を発振させ、偏光ビームスプリッタ12により第1周波数fの第1レーザ光と第2周波数fの第2レーザ光とに分離する(ステップS12)。このレーザ発振器10は、ゼーマンレーザであり、偏光方向が異なる第1周波数f及び第2周波数fの2モードのレーザ光を発振する。
偏光ビームスプリッタ12により分離した第1周波数fの第1レーザ光を、移動体16Aに配置した回折格子14に入射させる(ステップS14)。回折格子14に入射する第1周波数fの第1レーザ光の進行方向は、移動体16Aの設計上の移動方向と同じ方向である。
回折格子14を透過する回折光(例えば、+1次回折光)は、ミラー18及びミラー20で反射して干渉光学系を構成するビームスプリッタ22に導かれる。直線移動機構16の真直度を測定する場合、移動体16Aを移動させるが、移動体16Aが直線移動機構16の設計上の移動方向と直交する方向に変動すると(即ち、移動体16Aに真直度変化成分が加わると)、この変動に伴って第1レーザ光(回折光)は、ドップラー効果により周波数変調を受ける。
真直度変化成分に伴って変調する変調周波数をδとすると、周波数変調を受けて回折する第1レーザ光は、元々の第1周波数fから変調周波数δだけ変調した周波数(f+δ)になる。
第1レーザ光の回折格子14による回折光と、偏光ビームスプリッタ12により分離され、ミラー24及び1/2波長板25を経由してビームスプリッタ22に導かれた第2周波数fの第2レーザ光とを、ビームスプリッタ22及び集光レンズ26を介して合成する(干渉させる)(ステップS16)。
光検出器28により、合成された光(干渉光)を示す干渉信号を検出する(ステップS18)。光検出器28により検出される干渉信号は、第1レーザ光の周波数(f+δ)と第2レーザ光の周波数fとの周波数差(|f-f|+δ)にビートダウンしたビート周波数の波として検出される。
続いて、周波数カウンタ30により干渉信号のビート周波数(|f-f|+δ)を検出し、移動体16Aの真直度成分に対応する変調周波数δを算出する(ステップS20)。尚、周波数差Δf(=|f-f|)は既知であるため、ビート周波数(|f-f|+δ)から信号処理により変調周波数δを算出することができる。
本実施形態の真直度測定方法は、上記のようにして算出した変調周波数δに基づいて直線移動機構16の真直度を測定する(ステップS22)。ここで、直線移動機構16の真直度の測定は、変調周波数δに基づいて、移動体16Aの移動中に移動体16A体の設計上の移動方向と直交する方向の移動体16Aの速度を検出し、又は検出した速度を積分して移動体16Aの設計上の移動方向と直交する方向の変位を検出することにより行うことができる。
このように本実施形態の真直度測定方法によれば、2つの光路を通過する2つのレーザ光の光路差から真直度を測定する従来技術と比較して、1つの第1レーザ光の真直度変化成分に対応する変調周波数δを検出することで真直度を測定するため、空気擾乱の影響が少なく、安定した真直度の測定を行うことができる。また、位相差(光路差)により真直度を測定していた従来技術と比較して、変調周波数δから真直度を測定するため、レーザ光の1周期を超える真直度の測定も可能である。
[その他]
レーザ発振器を含み、第1周波数の第1レーザ光と、第1周波数とは異なる第2周波数の第2レーザ光とを発生するレーザ光発生装置は、図1及び図2に示した第1実施形態及び第2実施形態に示したものに限定されず、扱いやすい周波数差を有し、干渉光学系にてヘテロダイン干渉する第1周波数の第1レーザ光及び第2周波数の第2レーザ光を発生するものであればよい。
また、本実施形態の回折格子14は、透過型回折格子であるが、反射型回折格子を使用してもよい。この場合、ミラー18、20とは異なる位置にミラーを配置する必要がある。
更に、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10、11…レーザ発振器、12…偏光ビームスプリッタ、13、22…ビームスプリッタ、14…回折格子、16…直線移動機構、16A…移動体、18、20、24…ミラー、25…1/2波長板、26…集光レンズ、28…光検出器、30…周波数カウンタ

Claims (6)

  1. レーザ発振器を含み、第1周波数の第1レーザ光と、前記第1周波数とは異なる第2周波数の第2レーザ光とを発生するレーザ光発生装置と、
    直線移動機構の移動体に配置され、前記移動体の移動方向と同じ進行方向の前記第1レーザ光が入射され、前記第1レーザ光の回折光を出射する回折格子と、
    前記回折格子から出射される前記第1レーザ光と前記第2レーザ光とを干渉させ、干渉光を出射する干渉光学系と、
    前記干渉光を示す干渉信号を検出する光検出器と、
    前記干渉信号から前記移動体の設計上の移動方向と交差する方向の変動に伴って変調される変調周波数を検出する周波数検出器と、を備え、
    前記周波数検出器により検出される前記変調周波数に基づいて前記直線移動機構の真直度を測定する、
    真直度測定装置。
  2. 前記直線移動機構の真直度の測定は、前記周波数検出器により検出される前記変調周波数に基づいて、前記移動体の移動中に前記移動体の設計上の移動方向と交差する方向の前記移動体の速度を検出し、又は前記速度を積分して前記移動体の設計上の移動方向と交差する方向の変位を検出することにより行う、
    請求項1に記載の真直度測定装置。
  3. 前記レーザ発振器は、第1周波数の第1レーザ光と、前記第1レーザ光とは周波数が異なる第2周波数を有し、かつ前記第1レーザ光に対して偏光方向が異なる第2レーザ光とを発振するゼーマンレーザであり、
    前記レーザ光発生装置は、前記ゼーマンレーザから発振された前記第1周波数の第1レーザ光と前記第2周波数の第2レーザ光とを分離する偏光ビームスプリッタと、前記分離した前記第1レーザ光と前記第2レーザ光とが干渉可能に偏光方向を調整する偏光板と、を有する、
    請求項1又は2に記載の真直度測定装置。
  4. 前記レーザ発振器は、単一周波数のレーザ光を発振し、
    前記レーザ光発生装置は、前記単一周波数のレーザ光を2方向に分離するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタにより分離した2方向のレーザ光のうちの一方のレーザ光を周波数変調させる周波数シフタと、を有し、
    前記ビームスプリッタにより分離した前記2方向のレーザ光のうちの他方のレーザ光、及び前記周波数シフタにより周波数変調したレーザ光のうちの一方のレーザ光を、前記第1周波数の第1レーザ光として発生し、他方のレーザ光を前記第2周波数の第2レーザ光として発生する、
    請求項1又は2に記載の真直度測定装置。
  5. 前記干渉光学系は、少なくとも前記回折格子から出射される前記第1レーザ光を、前記光検出器の受光面に集光させる集光レンズを有する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の真直度測定装置。
  6. 直線移動機構の移動体に回折格子を配置し、レーザ光発生装置から前記移動体の移動方向と同じ進行方向に第1周波数の第1レーザ光を前記回折格子に入射させるステップと、
    前記レーザ光発生装置から前記第1周波数と異なる第2周波数の第2レーザ光を発生させるステップと、
    前記第1レーザ光の前記回折格子による回折光と、前記第2レーザ光とを干渉光学系により干渉させ、前記干渉光学系から干渉光を出射させるステップと、
    光検出器により前記干渉光を示す干渉信号を検出するステップと、
    周波数検出器より前記干渉信号から前記移動体の設計上の移動方向と交差する方向の変動に伴って変調される変調周波数を検出するステップと、を含み、
    前記周波数検出器により検出される前記変調周波数に基づいて前記直線移動機構の真直度を測定する、
    真直度測定方法。
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