添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本開示におけるエネルギーマネジメントシステム100を含んだシステム構成を示す図である。
エネルギーマネジメントシステム100は、自己託送管理システムに相当し、電力施設300において太陽光発電により自己発電した電力を管理するサーバ装置である。
電気料金サーバ200は、電気料金を記憶するサーバであって、電力の売値、買値、および自己託送費用を記憶する。
電力施設300は、太陽光発電により電力を発電する施設である。電力施設300は、太陽光発電機能、送電機能、および通信機能を有している。通信機能は、太陽光発電機能により発電された電力の電力量を取得し、それをエネルギーマネジメントシステム100に送信する。なお、電力施設300は、本開示においては、各地に点在する携帯電話の通信のための基地局であり、その基地局は、商用電力および太陽光発電の電力により動作している。本開示においては、太陽光発電で得た電力のうち、余剰電力については、送電線Lを介して送配電施設300bを介して自己託送または売電することができる。
予測管理サーバ400は、天候情報およびトラフィック情報を予測するための情報を記憶するサーバである。電力施設300は、太陽光発電により発電するため、発電に際しては日照情報を含む天候情報に影響を受ける。エネルギーマネジメントシステム100は、天候情報を利用して、電力施設の翌日の発電電力を予測する。また、同様に、予測管理サーバ400は、電力施設300である基地局のトラフィック情報を管理してもよい。これによりエネルギーマネジメントシステム100は、翌日などの将来におけるトラフィック情報を予測することができ、その消費電力を予測することができる。
託送管理サーバ500は、関連機関500aに配置されるサーバであり、管理テーブル501を有する。関連機関500aは、例えば、電力広域的運営推進機関である。この機関は、需給調整機能を有している。託送管理サーバ500は、エネルギーマネジメントシステム100から託送計画を受信し、それに基づいて、自己託送先施設300aにおいて使用した電力の請求処理を行う。
つぎに、自己託送管理システムに相当するエネルギーマネジメントシステム100の構成について説明する。図2は、エネルギーマネジメントシステム100の機能構成を示すブロック図である。このエネルギーマネジメントシステム100は、電力データ受信部101、予測データ受信部102、電気料金情報受信部103、電力情報処理部104、電力量予測部105、計画決定部106、および計画送信部107を含む。
電力データ受信部101は、電力施設300から発電した電力を示す電力データを受信する部分である。
予測データ受信部102は、予測管理サーバ400から天候情報または/および基地局(電力施設300に配置されている通信装置)のトラフィック情報などの予測データを受信する部分である。これら天候情報およびトラフィック情報は、現在および将来(例えば翌日)における情報を含む。将来における情報は、例えば、自己託送時または売電時である。本開示では、翌日に自己託送か売電かを判断することを想定して説明するが、それに限るものではない。
電気料金情報受信部103は、電気料金サーバ200から電気料金情報を受信する部分である。
電力情報処理部104は、電力データ、予測データ、および電気料金情報を集約する部分である。
電力量予測部105は、電力データ、予測データ、および電気料金情報を用いて、電力施設300における太陽光発電の発電力および消費電力、並びに自己託送先施設300aにおける発電力および消費電力を予測する部分である。予測の仕方は公知の方法を使用し、例えば、電力施設300および自己託送先施設300aにおける消費電力量は、過去の履歴(例えば、トラフィック量)から求められ、例えば、過去1週間の平均値としてもよいし、同じ曜日の過去1ヶ月の平均としてもよい。また、発電電力量も同様に過去の履歴から求めてもよいし、さらに加えて太陽光発電を考慮して天気予報から予測した天候(日照時間)を考慮した予測をしてもよい。
計画決定部106は、電力施設300(自己託送元)および自己託送先施設300aのそれぞれにおける発電力および消費電力に基づいて、自己託送するか、売電するか、その計画を決定する部分である。計画は、託送日程、発電元(施設ID)、自己託送先(施設ID)、自己託送する電力量を含む。
計画送信部107は、託送管理サーバ500に計画を送信する部分である。
このように構成されたエネルギーマネジメントシステム100についてその動作について説明する。図3は、エネルギーマネジメントシステム100の動作を示すフローチャートである。
予測データ受信部102は、電力に相関のある予測データを受信する(S101)。電力データ受信部101は、電力施設300において発電した電力の電力データを受信する(S102)。電気料金情報受信部103は、電気料金データを受信する(S103)。これら受信処理は、同時に行ってもよい。また上記順番に限定されるものでもない。
電力情報処理部104は、これら電力データ、予測データ、電気料金データを集約する。そして、電力量予測部105は、電力に相関ある予測データおよび電力施設300の電力データより、電力施設300における発電力および消費電力、自己託送先施設300aの発電力および消費電力(需要予測)の予測を実施する(S104)。
より詳細には、電力量予測部105は、電力施設300における翌日の天候情報(予測データ)から、翌日の太陽光発電による発電電力量W1を予測する。また、電力量予測部105は、電力施設300のトラフィック情報に基づいて、翌日の電力施設300における消費電力量W2を予測する。
また、電力量予測部105は、予め定められている自己託送先施設300aにおける太陽光発電による発電電力量W3、消費電力量W4を予測する。それぞれ、翌日の発電電力量W3、消費電力量W4を予測する。なお、電力施設300と自己託送先施設300aとは、同じ設備を有する施設であり、太陽光発電機能および通信機能を有している。
つぎに、計画決定部106は、電力施設300において、太陽光発電による電力量W1が、消費電力量W2より大きい場合に、自己託送か、売電かの判断を行う。電力量W1<消費電力量W2である場合は、自己託送および売電いずれも実施できないため、その自己託送か、売電の選択処理は行わない。
そして、計画決定部106は、発電電力量W1>消費電力量W2である場合、自己託送、売電の選択を行うために、予測した発電力および消費電力から、自己託送実施および売電実施時の各コストを算出する(S105)。ここでのコストは、自己託送先施設300aにおける電力購入コストを示す。
計画決定部106は、まず、自己託送可能電力量W5=発電電力量W1-消費電力量W2を計算することにより、自己託送可能な電力量を求める。以降、特に断りが無い限り、消費電力W4>自己託送可能電力W5とし、自己託送可能な電力全てが自己託送され、自己託送電力W5とする。なお、消費電力W2がない場合もあり(電力施設300で消費電力が無い)、その場合、自己託送可能な電力として発電電力量W1としてもよい。
そして、計画決定部106は、自己託送時における自己託送先施設300aの購入コストを以下の計算式により算出する。この計算式は、不足分の電力の購入コストに基づく。図4は、この自己託送および売電における算出概要を示す図である。
自己託送時のコストA=(自己託送しなかったときの自己託送先における消費電力量(消費電力量W4)-自己託送した電力量(自己託送電力量W5)*購入時の電気料金単価+自己託送費用 …(1)
自己託送費用とは、自己託送するときの伝送線の使用量に相当する。一般的には、単位電力量あたりにその託送費用が設定されているが、固定額として設定されている場合もあり得る。上記では、説明の便宜上固定額として設定したが、当然に自己託送した費用に応じた費用となってもよい。
また、計画決定部106は、売電時における自己託送先施設300aの購入コストを以下の計算式により算出する。
売却益B1=売電した電力量(発電電力量W1)*売却時の電気料金単価 …(2)
コストB2=自己託送先の消費電力量(消費電力量W4)*購入時単価 …(3)
自己託送先の購入コストB=B2-B1 …(4)
なお、売電した電力として発電電力W1-消費電力W2としてもよい。
そして、計画決定部106は、自己託送先施設300aにおける自己託送時の購入コストA、売電時の購入コストBに基づいて、自己託送するか、売電をするか決定し、その計画策定を行う(S108)。なお、ここでは、B2>B1とする。
例えば、計画決定部106は、購入コストA>購入コストBである場合、売電を実施するための計画を策定する。また、購入コストA<購入コストBである場合、自己託送を実施するための計画を策定する。なお、購入コストA=購入コストBである場合、自己託送か、売電か、予め設定しておいてもよいし、他の要因に基づいて決定してもよい。
本開示においては、計画決定部106は、図5に示されるように、電力施設300である発電元(施設ID)ごとに、自己託送または売電の日付、その計画(自己託送か、売電か)、自己託送である場合には、その自己託送先、自己託送または売電の電力量を、計画として決定する。
図5(a)は、自己託送したときの計画内容を示し、図5(b)は、売電したときの計画内容を示す。売電時においては、自己託送先の記述はない。これら図によると、計画は、電力の供給元である発電元、自己託送・売電の日付(予定日)、自己託送か売電かを示す計画、自己託送である場合の託送先、および託送または売電の電力量を含む。
つぎに、託送管理サーバ500における動作について説明する。図6は、託送管理サーバ500の動作を示すフローチャートである。託送管理サーバ500では、その計画受信部(図示せず)がエネルギーマネジメントシステム100から計画を受信する(S201)。そして、その制御部(図示せず)が、計画を管理テーブル501に登録する(S202)。すなわち、制御部は、自己託送先における消費電力量(予測値)を取得しておき、図7(a)の情報を管理テーブル501に登録している。自己託送先における消費電力量(予測値)は、託送管理サーバ500が上記したとおりの予測処理でもよいし、エネルギーマネジメントシステム100から取得してもよい。
そして、計画受信部が、図5に示される計画内容を受信し、自己託送先で示されるID(例えば、図5における1001)を請求対象者とするデータ列(図7(a))を取り出す。そして、制御部は、図5で得た計画内容で示される託送・売電の電力量を、託送される電力量として登録する(図7(b))。
そして、制御部は、使用する電力量から託送される電力量を引くことにより、請求対象となる電力量を算出する。制御部は、算出した請求対象となる電力量を用いて請求処理を行う(S203)。請求処理は、託送管理サーバ500から電力会社に対して行われる。具体的には、この請求データが、電力会社のサーバに送られる。電力会社では、計画種別に記されている自己託送と売電とのそれぞれの託送・売電の電力量に基づいて、請求処理を行う。
自己託送の場合は、自己託送費用を考慮して請求処理を行う。例えば、自己託送先1001および発電元0001を有する会社に対して、請求処理をする際、自己託送先で使用した電力から託送・売電の電力量を差し引いて、さらに自己託送費用を加味して、請求処理を行う。売電の場合には、発電元0001の会社に対して請求処理をする際には、その電力量に売電した売値をかけた値の請求処理(いわゆるマイナス請求処理)を行う。
なお、本開示においては、発電元と自己託送先は、同じ法人または企業である。よって、自己託送先の利益は、発電元の利益と同じと考えることができる。
上記説明では、自己託送先の消費電力量W4>自己託送能電力W5(自己託送可能電力)を前提としたが、消費電力W4<自己託送可能電力W5の場合もある。ここで、その事例について説明する。図3における処理S106において、計画策定として、自己託送か、売電かいずれかを決定していたが、これに限るものではない。例えば、消費電力W4<自己託送可能電力W5の場合においては、電力施設300は、自己託送先施設300aに自己託送して余った電力を売電するようにしてもよい。その際、自己託送のコストと、売電した場合のコストとを比較して、売電するほうがコスト的に有利であると判断できる場合には、自己託送することなく、売電する処理を行うようにしてもよい。
例えば、計画決定部106は、自己託送先における不足電力量W6=発電電力量W3-消費電力量W4を計算して、自己託送先施設300aにおける不足電力量W6を計算する。なお、上記の例としては、消費電力量W4が、発電電力量W3より大きいものとし、不足しているものとする。
そして、エネルギーマネジメントシステム100における電力量予測部105は、売電電力量W7=自己託送電力量W5(自己託送可能電力)+不足電力量W6を計算する。なお、上記前提からW6の符号はマイナスである。すなわち、自己託送先における不足電力を自己託送が可能な電力で送った場合、余った電力が売電電力量W7となる。
計画決定部106は、自己託送と売電との両方の計画を策定する。図8は、その具体的な計画内容を示す図である。図では、発電元(施設ID):0001のデータ列を2つ作り、それぞれ、自己託送と売電との計画としている。計画送信部107は、これを託送管理サーバ500に送信する。
託送管理サーバ500では、上記したとおりの請求処理を行う。
なお、計画決定部106は、自己託送先施設300aにおける電力購入コストに基づいて、自己託送して余った電力を売電するか、自己託送することなく、全ての電力を売電するか決定してもよい。本開示においては、計画決定部106は、コストA>コストBのとき、自己託送することなく、全ての電力を売電するよう決定する。
つぎに、本開示の自己託送管理システムの作用効果について説明する。本開示の自己託送管理システムであるエネルギーマネジメントシステム100において、電力データ受信部101は、自己発電施設である電力施設300において発電可能な電力量に関する供給元発電力データ(電力施設300の電力データ)を受信する。また、予測データ受信部102は、電力施設300から自己託送する電力量に影響を及ぼす外部情報(例えば、天候またはトラフィック情報)を、予測管理サーバ400から受信する。
そして、電力情報処理部104は、これらデータを集約し、電力量予測部105は、自己託送先施設300aにおける消費電力量(供給先消費電力量)を予測する。例えば、翌日の自己託送先施設300aの費電力量を予測する。なお、自己託送先施設300aにおいても、自己発電をしている場合もあり、ここでは、自己託送先施設300aの費電力量(供給先消費電力量)は、不足している電力量を示している。
また、電力量予測部105は、電力の供給元である電力施設300の発電力データ(供給元電力データ)から、自己託送可能な電力量を予測する。例えば、翌日における自己託送可能な電力量を予測する。
計画決定部106は、供給先消費電力量および自己託送可能な電力量に基づいて、自己託送および売電についての実施・不実施を示す自己託送実行処理を決定する。上記実施形態では自己託送先の購入コストに基づいて、自己託送か売電かを決定しているが、これを必ずしも含む必要は無く、予測データ等を考慮して、自己託送可能電力があれば、自己託送し、なければ、自己託送しないとしてもよい。また、さらに自己託送して余った余剰電力があればそれを売電するといった決定をしてもよい。
本開示において自己託送実行処理とは、自己託送または売電の少なくともいずれかの実施またはいずれの不実施を含む。
この構成により、太陽光発電など自己発電によって得た電力を自己託送または売電を適切に決定することができ、電力を無駄なく使用することができる。
例えば、地理的に離れた2つの電力施設300と自己託送先施設300aがあった場合において、片方の電力施設300に設置してある太陽光発電が、2つの施設でも消費しきれないほどの大量の余剰電力が発生したとする。この場合、自己託送により余剰電力を託送したとしても使いきれない余った余剰電力は売電することができず無駄となってしまう。本開示においては、発電電力、消費電力を予測することで、自己託送するか、売電するか、を判断でき、無駄なく、自己発電で得た電力を使用することができる。
なお、本開示において、電力施設300は、自己発電した電力を自己で利用することの記載があったが、必ずしも自己で利用する必要は無い。
また、後述する通り、自己託送の利用料にもよるが売電を実施した場合の方が、コスト的に有利である可能性が高い。このような場合においては、売電実施を選択する。逆に自己託送を実施した方がコスト削減できる場合においては自己託送実施を選択する。
すなわち、本開示のエネルギーマネジメントシステム100において、取得部として、電気料金情報受信部103を有し、自己託送、売電、および購入時における電気料金情報を取得してもよい。そして、計画決定部106は、さらに電気料金情報を用いて、自己託送したときの利益および売電したときの利益を算出し、当該利益に基づいて、自己託送実行処理を決定する。
なお、上記利益は、コストと読み替えてもよく、本開示においては、自己託送先施設300aにおける電力の購入コストとに相当する。
また、上記自己託送したときの利益は、自己託送先施設300aにおいて、消費電力量W4に基づいた不足電力量W6から自己託送の電力量W5を引いた不足分を購入する購入電力量を購入した費用に基づいて算出されている。計画決定部106は、購入費用と、売電により得た利益とを比較することにより、自己託送実行処理を決定する。
なお、売電により得た利益とは、本開示において、自己託送先施設300aにおけるコストを示す。すなわち、自己託送先施設300aにおける不足電力を購入する購入費用から、売却益(上記の売却益B1)を引いた金額となる。
計画決定部106は、自己託送したときの利益が、売電したときの利益より大きいとき、自己託送し、売電したときの利益が自己託送したときの利益より大きいとき売電することを決定する。
すなわち、本開示において、利益は、自己託送先施設300aにおける購入コストと同義としている。そして、自己託送したときの利益とは、そのときの自己託送先施設300aの不足電力の購入コストに基づくもの得あり、売電したときの利益とは、自己託送先施設300aの不足電力の購入コストから売却益を引いた金額に基づくものとなる。
この構成により、自己託送時の利益、売電時の利益に基づいて、電力コストを総合的に削減できるよう計画を策定することができる。
本開示のエネルギーマネジメントシステム100における計画決定部106は、自己発電した電力から、電力施設300における消費電力および自己託送した電力を引いて得た余剰電力を、売電すると、決定する。
この構成によれば、余剰電力を余すことなく、使うことができ、電力コスト的に有効である。
計画決定部106は、売電したときの利益が自己託送したときの利益より大きいとき、自己託送することなく売電する、ことを決定する。
この構成によれば、売電したときの方が電力コスト的に有利である場合、すなわち、売電したときの方が利益が上がる場合には、自己託送することなく売電することがよい。
本開示におけるエネルギーマネジメントシステム100において、計画決定部106は、決定された自己託送または売電の少なくともいずれかの実施またはいずれの不実施を示す計画を生成する。そして、計画送信部107は、計画を自己託送または売電の管理を行う管理サーバである託送管理サーバ500に送信する。
この託送管理サーバ500は、電力会社の請求処理をするサーバと連携をとって、電力施設300のユーザ(法人等)が利用した電力の請求処理を行う。
本開示のエネルギーマネジメントシステム100が利用する外部情報は、自己託送時または売電時における、電力施設300(自己発電施設)における消費電力の予測情報である。例えば、基地局のトラフィックに応じて、消費電力は変動するため、トラフィックの予測に基づいて、消費電力を予測する。
また、電力施設300は、太陽光発電を行う機能を有している。外部情報として、電力施設300の設置位置における天候を利用することで、電力施設300の発電力の予測を可能にする。
本開示の自己託送管理システムであるエネルギーマネジメントシステム100は、以下の通りに表現できる。
[1]
自己発電施設において発電可能な電力量に関する供給元発電力データ、前記自己発電施設から自己託送する電力量に影響を及ぼす外部情報を取得する取得部と、
自己託送先の施設における供給先消費電力量を予測する予測部と、
前記供給元発電力データから、将来における自己託送可能な電力量を予測する予測部と、
前記供給先消費電力量および前記自己託送可能な電力量に基づいて、自己託送および売電についての実施・不実施を示す自己託送実行処理を決定する決定部と、
を備える、自己託送管理システム。
[2]
前記自己託送実行処理とは、自己託送または売電の少なくともいずれかの実施またはいずれの不実施を含む、
[1]に記載の自己託送管理システム。
[3]
前記取得部は、自己託送、売電、および購入における電気料金情報を取得し、
前記決定部は、さらに前記電気料金情報を用いて、自己託送したときの利益および売電したときの利益を算出し、当該利益に基づいて、自己託送実行処理を決定する、
[1]または[2]に記載の自己託送管理システム。
[4]
前記自己託送したときの利益は、自己託送先において、消費電力に基づいた不足電力を購入した費用に基づいて算出されており、
前記決定部は、当該費用と、売電により得た利益とを比較することにより、前記自己託送実行処理を決定する、
[3]に記載の自己託送管理システム。
[5]
前記決定部は、自己託送したときの利益が、売電したときの利益より大きいとき、自己託送し、売電したときの利益が自己託送したときの利益より大きいとき売電することを決定する、
[3]または[4]に記載の自己託送管理システム。
[6]
前記決定部は、自己発電した電力から、消費電力および自己託送した電力を引いて得た余剰電力を、売電すると、決定する、
[3]または[4]に記載の自己託送管理システム。
[7]
前記決定部は、自己発電した電力を売電したときの利益が自己託送したときの利益より大きいとき、自己託送することなく売電する、ことを決定する、
[6]に記載の自己託送管理システム。
[8]
前記決定部により決定された自己託送または売電の少なくともいずれかの実施またはいずれの不実施を示す計画を生成する生成部と、
前記計画を自己託送または売電の管理を行う管理サーバに送信する送信部を、
さらに備える、
[1]から[7]のいずれか一項に記載の自己託送管理システム。
[9]
前記外部情報は、自己託送時または売電時における、自己発電施設における消費電力の予測情報である、
[1]から[8]のいずれか一つに記載の自己託送管理システム。
[10]
前記自己発電施設は、太陽光発電を行い、
前記外部情報は、自己発電施設の設置位置における天候である、
[1]から[9]のいずれか一つに記載の自己託送管理システム。
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態におけるエネルギーマネジメントシステム100は、本開示のエネルギマネジメント方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図9は、本開示の一実施の形態に係るエネルギーマネジメントシステム100のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のエネルギーマネジメントシステム100は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。エネルギーマネジメントシステム100のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
エネルギーマネジメントシステム100における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002およびストレージ1003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の電力情報処理部104、電力量予測部105、計画決定部106などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003および通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、電力量予測部105は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係るエネルギーマネジメント方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002およびストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワークおよび無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)および時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の電力データ受信部101、予測データ受信部102、電気料金情報受信部103、計画送信部107などは、通信装置1004によって実現されてもよい。この通信装置1004は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005および出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、エネルギーマネジメントシステム100は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)および無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語および本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネルおよびシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)および情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネルおよび情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブルおよびプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域および光(可視および不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」およびそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, anおよびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。