JP7802944B2 - 防振ブラケット、および防振ブラケットの製造方法 - Google Patents
防振ブラケット、および防振ブラケットの製造方法Info
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Description
TPEの使用には、ゴムのような既知の材料の使用と比較して複数の利点がある。TPEには、製造工程において大きな利点がある。第1に、TPEはゴムよりも安価であることが多いため、商品原価が下がり、その結果、部品が安くなる。第2に、TPEは加硫コアを使用する必要がないため、製造コストが安くなる。第3に、TPEは、防振ブラケット本体またはスリーブのような別の部品との材料接続を形成するための接着剤を必要としない。第4に、TPEを使用することで、2K成形のような異なる、より効果的な製造方法が可能になる。また、硬化時間を短縮でき、汚染も少ない。
ブッシュは一体部品とすることができ、すなわち、ブッシュは単一片を構成することができる。
これにより、それぞれの要件に適した材料を選択することができ、例えば、別体の接続スリーブの必要性を回避するために使用することができる非エラストマーの内側スリーブを選択することができる。
ブッシュまたはばね部材に単一の材料を使用することにより、簡単で効率的な製造工程、例えばブッシュを作成するための単一工程の成形工程が可能になる。この単一工程の成形工程は、防振ブラケットの多工程の製造工程の一部とすることができる。
ブレードは、3つの寸法のうち2つの寸法が第3の寸法よりも著しく大きくなるように設計されており、例えば、螺旋ブレードの長さおよび半径方向のブレード幅は、ブレードの厚さよりも著しく大きい。ブレードの表面は湾曲させることができ、長さ、幅、および厚さは、ブレード全体にわたって変化させることができ、ブレードは、ある領域では別の領域よりも厚くすることができる。
これにより、ブレードまたはブレード組をそのような工程に適するように設計することができるため、射出成形および3D印刷などの付加製造工程を含む、様々な使用可能な製造方法を可能にする。
螺旋状に延びる構造により、他の公知の接続構造体を使用する場合よりも少ない材料を使用して、規定された材料剛性を達成することができるので、それぞれのブッシュは、同様の材料特性を有する公知のブッシュよりも軽量である。この効果は、所定の剛性に対して、それぞれのブッシュが公知のブッシュよりも小さく設計される可能性があり、さらに軽量化されるという事実によって増大させることができる。また、ブレードの螺旋状の構造により、設計の自由度という別の次元が導入され、それぞれの使用例に対してブッシュの減衰特性をより良く調整することができる。
それぞれの設計は、複数の湾曲部を有し、例えば、S字形状とすることができる。湾曲した断面は、ブッシュに導入されるモーメントの相対的な方向、例えば、時計回りと反時計回りによって異なる減衰特性を可能にする可能性がある。
それぞれの傾斜角度構成により、高速製造ラインにおける金型の内型構造の螺旋運動を通じて、それぞれのブッシュを特定の離型角度で離型することができる。
ブレードの半径方向角度は、当該ブレードをより容易に離型するために使用することができる。この利点は、射出成形による製造において特に顕著である。半径方向角度は、一方では貫通孔の軸線と、他方では縦断面における螺旋構造またはそれぞれのブレードの平均コースとの間にまたがることができる。半径方向角度は、ブッシュを通る縦断面内にあることもできる。軸は、縦断面内にあることもできる。0°の半径方向角度は、数学的な意味でゼロ角度とみなすことができる。このようなゼロ角度では、ブレードは周方向に傾くことなく半径方向に延びることができ、あるいはブレードは貫通孔の軸に平行に延びることができる。
周方向角度は、横断面内に位置することができる。その結果、ブレードは貫通孔の軸回りに螺旋状に巻かれる。この範囲では、上述した有益な効果(材料剛性、より少ない材料の使用、ブッシュの軽量化、同様の材料特性)と製造性との間で最適が達成される。例えば、製造後にブレードを離型する必要がある場合、成形部品を簡単に取り外すことができる。さらに、この特徴により、1つ以上の空間方向において剛性比を調整する柔軟性が高まる。
ブレードの数は、ブッシュの剛性と同様に、許容可能な最大荷重を決定することができる。所定の荷重はブレードに分散され、ブレードあたりの荷重はブッシュのブレード数が多いほど小さくなる。
均等に分布するブレードは、軸方向に対して等方的な減衰特性だけでなく、組立時のより高い柔軟性を提供する回転対称性を備えることができる。
さらに、不均等に分布するブレードのそれぞれの配置に応じて、異なる方向の径方向の剛性を異なるように調整し、静荷重を補償することができる。
滑らかな移行部は、せん断力を低減し、材料張力の高いピークを回避することができるため、高過負荷場面における破断によるブッシュの欠損リスクを大幅に低減することができる。滑らかな移行部は、丸み出し部とすることができる。
このようにして、ブッシュは、1回の2K成形製造工程において、接着剤を使用することなくブラケット本体に接合することができる。
ブラケット本体は、振動発生部品、例えば、少なくとも1つのブッシュを介して防振ブラケットに保持された電動モータに取り付けることができ、一方、ブラケット本体は、車体部品、フレーム、シャーシなどに取り付けることができる。後者の取り付けは、防振ブラケットのNVH特性を改善するために、ゴムまたはTPEスリーブなどの減衰材を介して達成することができる。
上述した方法のさらなる実施形態によれば、ブッシュのブレードを形成する内型は、ばねと内型を案内する螺旋状の案内溝とを用いて変形される。
そのようにして、内型の離型経路が正確に画定され、離型工程により欠陥が少なくなる。
値の範囲が第1の値から第2の値まで広がっている場合、2つの限界値も当該範囲に含まれる。
防振ブラケット2は、ブラケット本体4とブッシュ6とを備える。ブッシュ6は一体構造ユニットである。ブッシュ6は、ブラケット本体4の概ね一側に配置された貫通孔8内に配置されている。ブラケット本体4の反対側には、3つの取付孔10が配置されている。ブッシュ6は、電気自動車の電動モータのような振動発生部品に取り付けるように設計されている。取付孔10は、ねじ付きボルトを用いて車両のフレームのような車両の構造部品に取り付けられるように配置されている。
ブッシュ6は、連続する各ブレード20間の距離が同一となるように、内側スリーブ16の周方向に均等に配置された3つのブレード20を備えている。
第1の実施形態におけるブレード20のピッチPは、ブッシュ6の全軸方向長さLよりも大きい。これにより、それぞれの金型の変形工程を容易にすることができる。
図6に示す防振ブラケット2’は、ブラケット本体4とブッシュ6’とを備えている。ブッシュ6’は一体構造ユニットである。ブッシュ6’は、ブラケット本体4の概ね一側に配置された貫通孔8内に配置されている。ブラケット本体4の反対側には、3つの取付孔10が配置されている。ブッシュ6’は、電気自動車の電動モータのような振動発生部品に取り付けるように設計されている。
ブッシュ6’は、2対のブレード組32を備える。各ブレード組32は、互いに隣接して配置された2つのブレード20から構成されている。ブレード組32自体は、内側スリーブ16の周方向に均等に配置されている。個々のブレードの代わりにブレード組32を使用することで、個々のブレードと比較して異なる半径方向剛性を達成することができる。
第2の実施形態によるブレード20のピッチPは、ブッシュ6’の全軸方向長さLよりも大きい。これにより、それぞれの金型の変形工程を容易にすることができる。
図11に示す防振ブラケット2’’は、ブラケット本体4とブッシュ6’’とを備える。ブッシュ6’’は一体構造ユニットである。ブッシュ6’’は、ブラケット本体4の概ね片側に配置された貫通孔8内に配置されている。ブラケット本体4の反対側には、3つの取付孔10が配置されている。ブッシュ6’’は、電気自動車の電動モータのような振動発生部品に取り付けるためのものである。取付孔10は、ねじ付きボルトを用いて車両のフレームなどの車両の構造部品に取り付けられるように配置されている。
ブッシュ6’’は10枚のブレード20を備える。ブレード20は、内側スリーブ16の周方向に均等に配置され、半径方向外側に延びている。ブレード20の数が比較的多いため、ブッシュ6’’が吸収できる最大許容力が増加する。
繰り返しを避けるため、一方では図16および図17と、他方では図11から図15との相違点のみを説明する。
4 ブラケット本体
6、6’、6’’、6’’’ ブッシュ
7 コア部材
8 貫通孔(開口部)
9 ばね部材
10 取付孔(取付構造)
12 ライニング
14 補強リブ
16 内側スリーブ
18 スリーブ(管状部材)
20 ブレード
20.1,20.2 接続部(移行部)
20.3 中間部
20.A,20.B 側壁
21 接続構造体
22 外側構造体
24 外側スリーブ
26 取付面
28 取付面
30 貫通孔
32 ブレード組
34 貫通孔
36 縦リブ
38 縦溝
40 縦リブ
42 縦溝
B 傾斜角度
C 半径方向角度
d 内側スリーブの外径
D 外側スリーブの内径
E コース
G 内側スリーブと外側スリーブとの距離
l 取付面の軸方向長さ
L ブッシュの軸方向全長
P ピッチ
S 経路長
U 周方向角度
x 軸線
Claims (15)
- ブラケット本体(4)を備えた防振ブラケットであって、前記ブラケット本体(4)が、前記防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)用のブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)のための開口部(8)を備え、前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)が、外側構造体(20,24)と内側スリーブ(16)とを備え、前記外側構造体(20,24)が、前記内側スリーブ(16)に接続された接続構造体(21)を備え、前記外側構造体(22)が、前記防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)の前記開口部(8)に接続するように設計され、前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)が、前記外側構造体(22)を介して前記開口部(8)に接続され、前記内側スリーブ(16)が、少なくとも部分的に管状部材(18)に接続するように適合された貫通孔(30)を備え、前記接続構造体(20;20,32)が、熱可塑性エラストマー(TPE)から作られ、前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)が、前記ブラケット本体(4)をオーバーモールドすることにより製造される、防振ブラケット。
- 前記外側構造体(22)が、外側スリーブ(24)を備え、前記接続構造体(21)が前記外側スリーブ(24)に接続されている、請求項1に記載の防振ブラケット。
- 前記内側スリーブ(16)および/または前記外側スリーブ(24)が第2のプラスチック材料から作られている、請求項2に記載の防振ブラケット。
- 前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)が全体的にTPE製であるか、または前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)のばね部材(9)がTPE製である、請求項1に記載の防振ブラケット。
- 前記接続構造体(21)が、前記外側構造体(20,24)と前記内側スリーブ(16)とを連結する少なくとも2つのブレード(20)を備える、請求項1に記載の防振ブラケット。
- 前記少なくとも2つのブレード(20)が、前記貫通孔(30)の軸線(x)に対して螺旋状に延びる構造(20,24)を有し、前記ブレード(20)が前記内側スリーブ(16)の周方向に均等に分布している、請求項5に記載の防振ブラケット。
- 前記少なくとも2つのブレード(20)が、その延在経路の少なくとも50%において、本質的に平行な側壁(20.A,20.B)を有する湾曲した横断面形状を有する、請求項5に記載の防振ブラケット。
- 前記外側構造体(22)が、外側スリーブ(24)を備え、前記接続構造体(21)が前記外側スリーブ(24)に接続され、
前記少なくとも2つのブレード(20)が、30mmから300mmの範囲内のピッチ(P)を有し、かつ/または0°から80°、特に1°から80°、特に10°から50°の傾斜角度(B)をカバーし、かつ/または、前記内側スリーブ(16)と前記外側スリーブ(24)との間、または前記内側スリーブと前記防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)の開口部との間の距離(G)の少なくとも1.1倍の経路長(S)を有する、請求項5に記載の防振ブラケット。 - 前記ブレード(20)の数が2から12の間である、請求項5に記載の防振ブラケット。
- 前記少なくとも2つのブレード(20)が、前記内側スリーブ(16)の周方向に均等に分布しているか、または前記ブレード(20)が、前記内側スリーブ(16)の周方向に不均等に分布している、請求項5に記載の防振ブラケット。
- 前記外側構造体(22)が、外側スリーブ(24)を備え、前記接続構造体(21)が前記外側スリーブ(24)に接続され、
前記少なくとも2つのブレード(20)が、前記外側スリーブ(24)および/または前記内側スリーブ(16)への滑らかな移行部(20.1,20.2)を有する、請求項5に記載の防振ブラケット。 - 前記ブラケット本体(4)が、前記防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)を対象物に取り付けるための取付構造(10)を備える、請求項1に記載の防振ブラケット。
- 請求項1に記載の防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)の製造方法であって、前記ブラケット本体(4)を射出成形金型内に配置するステップと、前記ブラケット本体(4)を熱可塑性エラストマー(TPE)でオーバーモールドして前記ブッシュ(6;6’;6’’)または前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)のばね部材(9)を形成するステップと、熱可塑性材料が十分に硬化した後に前記防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)を離型するステップと、を含む方法。
- 請求項1に記載の防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)の製造方法であって、2成分射出成形型を提供することと、第1のプラスチック材料を射出して前記ブラケット本体(4)を形成することと、前記第1のプラスチック材料を十分に硬化させることと、前記ブラケット本体(4)を熱可塑性エラストマー(TPE)でオーバーモールドして前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)または該ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)のばね部材(9)を形成することと、前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)または該ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)のばね部材(9)を形成する熱可塑性材料が十分に硬化した後に、前記防振ブラケット(2;2’;2’’;2’’’)を離型することと、を含む方法。
- 前記ブッシュ(6;6’;6’’;6’’’)のブレード(20)を形成する内型が、ばねおよび内型を案内する螺旋状の案内溝を用いて変形される、請求項13に記載の方法。
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