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JP7803191B2 - 液体排出装置 - Google Patents
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JP7803191B2 - 液体排出装置 - Google Patents

液体排出装置

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JP7803191B2
JP7803191B2 JP2022051963A JP2022051963A JP7803191B2 JP 7803191 B2 JP7803191 B2 JP 7803191B2 JP 2022051963 A JP2022051963 A JP 2022051963A JP 2022051963 A JP2022051963 A JP 2022051963A JP 7803191 B2 JP7803191 B2 JP 7803191B2
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Description

本発明は、液体を排出する液体排出装置に関する。
従来より、着脱可能なインク収納部材と、装着されたインク収納部材から供給されたインクを貯留するインク貯留室と、インク貯留室に貯留されたインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドとを備える液体吐出装置が知られている(例えば、特許文献1)。インク収納部材の内部空間およびインク貯留室は、大気に開放されている。そのため、インク収納部材とインク貯留室とが接続されると、インク収容部材の内部空間の水頭およびインク貯留室の水頭の差(以下、「水頭差」と表記する。)によって、インク収容部材およびインク貯留室の液面が同一高さに揃うようにインクが移動する。インク貯留室に設けられた回動部材は、インク貯留室の液面に応じて回動する。インク貯留室がエンプティの状態において新たなインク収納部材が接続されると、インク収納部材からインク貯留室へ流れ込むインクの噴流によって回動部材が回動するので、インクの増粘などによって回動部材の回動が阻害されていても、回動部材が確実に回動する。
特開2021-160323号公報
特許文献1記載の液体吐出装置において、インク貯留室における液面の高さが所定位置未満になると、回動部材の被検知部は、センサの発光部と受光部との間から外れる。この状態において記録ヘッドにおいてインクが消費されると、インク収容部材からインク貯留室へインクが流れ込む。このインクの噴流によって、回動部材は、被検知部がセンサの発光部と受光部との間に位置する向きへ回動する力を受ける。この力により回動部材が回動して、被検知部がセンサの発光部と受光部との間に位置したり外れたりする動きとなるおそれがある。その結果、インク貯留室における液面の高さが所定位置未満になった正確なタイミングが検知できなくなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第2液室の液面が所定位置未満となったタイミングを正確に検知する手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る液体排出装置は、液体が貯留された第1液室を有する液体容器と、上記液体容器が装着可能であり、上記液体容器が装着された装着状態において、液体流路を通じて上記第1液室と連通する第2液室を有するタンクと、上記第2液室に位置しており、上記液体流路が延びる第1方向と交差する第2方向に沿った回動軸周りに回動する回動部材と、上記回動部材を検出するセンサと、上記第2液室から流出した液体を吐出するヘッドと、上記第2液室に位置しており、上記液体流路を通じて上記第2液室へ流れる液体の流速を減衰する減衰部と、を備える。上記回動部材は、フロートおよび被検知部を有しており、上記第2液室に貯留された液体に対する上記フロートの浮力によって、上記第2液室内の液面の位置が所定位置以上であるときに第1状態となり、上記第2液室内の液面の位置が上記所定位置未満であるときに上記第1状態とは異なる第2状態となる。上記センサは、上記第1状態の上記被検知部を検出したことに基づいて検知信号を出力する。上記減衰部は、上記第1方向において、上記第2液室における上記液体流路の開口と上記フロートとの間に位置している。上記第1状態における上記フロートが上下方向において占める第1範囲は、上記減衰部が上下方向において占める第2範囲と、少なくとも一部が重複する。
装着状態において、第2液室の液面の位置が所定位置以上であるときにヘッドにおいて液体が消費されると、液体流路を通じて第1液室から第2液室へ液体が流入する。第2液室に流入する液体の流速は減衰部により減衰されるので、第1状態の回動部材が液体の流速により回動することが抑制される。
(2) 上記減衰部は、上記第1方向において上記第1状態の上記フロートと上記液体流路の開口との間に位置する壁を有していてもよい。
壁によって第2液室へ流れる液体の流速が減衰される。
(3) 上記減衰部は、下方を向く下開口を有していてもよい。
減衰部によって減衰された液体が下開口を通じて下方へ流れる。下向きの液体の流れによって第2液室の底付近に滞留する液体が攪拌される。
(4) 上記減衰部は、上方を向く上開口を有していてもよい。
減衰部を通過する液体中の気泡が上開口を通じて上方へ向かう。
(5) 上記減衰部は、上記第1方向において上記第2液室へ向かうにつれて拡がるテーパ形状の流路であってもよい。
(6) 上記第2方向は水平方向に沿っていてもよい。
(7) 上記第1範囲は、上記第2範囲の全体と重複してもよい。
(8) 上記液体容器は、上記第1液室と外部とを連通する第1気体流路を有しており、上記タンクは、上記第2液室と外部とを連通する第2気体流路を有していてもよい。
本発明によれば、第2液室の液面が所定位置未満となったタイミングを正確に検知できる。
図1は、プリンタ10の外観斜視図であって、(A)はカバー87が被覆位置である状態、(B)はカバー87が露出位置である状態を示す。 図2は、プリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図3は、装着ケース150の縦断面図である。 図4は、カートリッジ200の構造を示す図であって、(A)は前方斜視図を、(B)は縦断面図を示す。 図5は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態の縦断面図である。 図6は、所定位置Pにおけるジョイント180及びタンク160の横断面を示す断面図である。 図7は、変形例に係る減衰壁187を示す装着ケース150の縦断面図である。 図8は、変形例に係るジョイント180及びタンク160の横断面を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、プリンタ10が使用可能に水平面に設置された使用姿勢を基準として上下方向7が定義され、プリンタ10の開口13が形成された面を前面として前後方向8が定義され、プリンタ10を前面から見て左右方向9が定義される。本実施形態では、使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8および左右方向9が水平方向に相当する。前後方向8および左右方向9は、直交している。
[プリンタ10の概要]
本実施形態に係るプリンタ10は、インクジェット記録方式でシートに画像を記録する液体排出装置の一例である。プリンタ10は、概ね直方体形状の筐体14を有している。また、プリンタ10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、およびコピー機能などの機能を有する、所謂、「複合機」であってもよい。
筐体14の内部には、図1および図2に示されるように、給送トレイ15と、給送ローラ23と、搬送ローラ25と、複数のノズル29を有するヘッド21と、ヘッド21に対面するプラテン26と、排出ローラ27と、排出トレイ16と、カートリッジ200が着脱される装着ケース150と、ヘッド21および装着ケース150に装着されたカートリッジ200(液体容器の一例)を連通させるチューブ32とが位置している。
プリンタ10は、給送ローラ23および搬送ローラ25を駆動させて、給送トレイ15に支持されたシートをプラテン26の位置まで搬送する。次に、プリンタ10は、装着ケース150に装着されたカートリッジ200からチューブ32を通じて供給されるインクを、ヘッド21にノズル29を通じて吐出させる。これにより、プラテン26に支持されたシートにインクが着弾して、シート上に画像が記録される。そして、プリンタ10は、排出ローラ27を駆動させて、画像が記録されたシートを排出トレイ16に排出する。
より詳細には、ヘッド21は、搬送ローラ25によるシートの搬送向きと交差する主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載されていてもよい。そして、プリンタ10は、主走査方向の一方から他方へキャリッジを移動させる過程で、ヘッド21にノズル29を通じてインクを吐出させてもよい。これにより、ヘッド21に対面するシートの一部の領域(以下、「1パス」と表記する。)に画像が記録される。次に、プリンタ10は、次に画像が記録されるべき領域がヘッド21に対面するように、搬送ローラ25にシートを搬送させてもよい。そして、これらの処理を交互に繰り返し実行させることによって、1枚のシートに画像が記録される。
[カバー87]
図1に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の右端部には、開口85が形成されている。筐体14は、さらにカバー87を備える。カバー87は、開口85を閉塞させる被覆位置(図1(A)に示される位置)と、開口85を開放する露出位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能である。カバー87は、例えば、上下方向7における筐体14の下端近傍において、左右方向9に沿う回動軸線周りに回動可能に、筐体14によって支持されている。そして、開口85の奥に広がる筐体14内部の収容空間86には、装着ケース150が位置している。
[装着ケース150]
図3に示されるように、装着ケース150は、接点152と、ロッド153と、装着センサ154と、液面センサ155と、ロックピン156とを備えている。装着ケース150には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する4つのカートリッジ200が収容可能である。すなわち、装着ケース150は、接点152、ロッド153、装着センサ154、液面センサ155は、4つのカートリッジ200それぞれに対応して、4つずつ備えている。なお、装着ケース150に収容可能なカートリッジ200の数は、4つに限定されず、1つでも良いし、5つ以上でも良い。
装着ケース150は、装着されたカートリッジ200を収容する内部空間を有する箱形状である。装着ケース150の内部空間は、上端を画定する天壁と、下端を画定する底壁と、前後方向8の後端を画定する奥壁と、左右方向9の両端を画定する一対の側壁とで画定される。一方、装着ケース150の奥壁と対面する位置は、開口85となっている。すなわち、開口85は、カバー87を露出位置に配置したときに、装着ケース150の内部空間を、プリンタ10の外部に露出させる。
そして、カートリッジ200は、筐体14の開口85を通じて、装着ケース150に挿入され、装着ケース150から抜かれる。より詳細には、カートリッジ200は、開口85を前後方向8の後ろ向きに通過して、装着ケース150に装着される。装着ケース150から抜かれるカートリッジ200は、開口85を前後方向8の前向きに通過する。
[接点152]
接点152は、装着ケース150の天壁に位置している。接点152は、天壁から装着ケース150の内部空間へ向けて下方に突出している。接点152は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、カートリッジ200の後述する電極248に接する位置に位置している。接点152は、導電性を有しており、さらに上下方向7に沿って弾性的に変形可能である。接点152は、コントローラ(不図示)に電気的に接続されている。
[ロッド153]
ロッド153は、装着ケース150の奥壁から前方へ突出している。ロッド153は、装着ケース150の奥壁において、後述するジョイント180より上方に位置している。ロッド153は、カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、カートリッジ200の後述する大気連通口221を通じて大気バルブ室214に進入する。ロッド153が大気バルブ室214に進入すると、後述する大気バルブ室214が大気に連通される。
[装着センサ154]
装着センサ154は、装着ケース150の天壁に位置している。装着センサ154は、カートリッジ200が装着ケース150に装着されているか否かを、コントローラが検出するためのセンサである。装着センサ154は、左右方向9に離間した発光部および受光部を備える。装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、カートリッジ200の後述する遮光リブ245は、装着センサ154の発光部および受光部の間に位置する。換言すれば、装着センサ154の発光部および受光部は、装着ケース150に装着されたカートリッジ200の遮光リブ245を挟んで、互いに対向した状態で位置している。
装着センサ154は、発光部から左右方向9に沿って照射された光が受光部で受光されたか否かに応じて、異なる信号(図中では、「装着信号」と表記する。)を出力する。装着センサ154は、例えば、受光部で受光された光の受光強度が閾値強度未満であることに応じて、ローレベル信号をコントローラへ出力する。一方、装着センサ154は、受光部で受光された光の受光強度が閾値強度以上であることに応じて、ローレベル信号より信号強度の高いハイレベル信号をコントローラへ出力する。
[液面センサ155]
液面センサ155は、後述する回動部材190の被検出部194が検出位置に位置しているか否かを、コントローラが検出するためのセンサである。液面センサ155は、左右方向9に離間した発光部および受光部を備える。換言すれば、液面センサ155の発光部および受光部は、検出位置に位置した被検出部194を挟んで、互いに対向した状態で位置している。液面センサ155は、発光部から出力された光が受光部で受光されたか否かに応じて異なる信号(図中では、「液面信号」と表記する。)を出力する。液面センサ155は、例えば、受光部で受光された光の受光強度が閾値強度未満であることに応じて、ローレベル信号をコントローラへ出力する。一方、液面センサ155は、受光部で受光された光の受光強度が閾値強度以上であることに応じて、ローレベル信号より信号強度の高いハイレベル信号をコントローラへ出力する。
[ロックピン156]
ロックピン156は、装着ケース150の内部空間の上端で且つ開口85付近において、左右方向9に沿って延びる棒状の部材である。ロックピン156の左右方向9の両端は、装着ケース150の一対の側壁に固定されている。ロックピン156は、4つのカートリッジ200が収納可能な4つの空間に亘って左右方向9に延びている。ロックピン156は、装着ケース150に装着されたカートリッジ200を、図5に示される装着位置に保持するためのものである。カートリッジ200は、装着ケース150に装着された状態で、ロックピン156に係合される。
[タンク160]
プリンタ10は、4つのカートリッジ200それぞれに対応して、4つのタンク160を備える。タンク160は、装着ケース150の奥壁よりさらに後方に位置している。図3に示されるように、タンク160は、上壁161と、前壁162と、下壁163と、後壁164と、側壁165,166(図6参照)とで構成されている。なお、前壁162は、各々が前後方向8にずれた複数の壁によって構成される。タンク160の内部は、液室171が形成されている。液室171は、第2液室の一例である。
タンク160を構成する壁のうち、少なくとも液面センサ155に対面する壁は、透光性を有している。これにより、液面センサ155が出力した光は、液面センサ155に対面する壁を透過することができる。後壁164の少なくとも一部は、上壁161、下壁163、および側壁165,166の端面に溶着されるフィルムでもよい。また、タンク160の側壁165,166は、装着ケース150と共通でもよいし、装着ケース150とは独立していてもよい。さらに、左右方向9に隣接するタンク160の間は、不図示の隔壁によって仕切られている。4つのタンク160の構成は、概ね共通する。
図3及び図6に示されるように、タンク160の液室171において、ジョイント180の内部空間と連通する貫通孔184(液体流路の開口の一例)の後方には、減衰壁187が位置している。減衰壁187は、側壁165から左右方向9の右方へ向かって延出しており、延出端は側壁166から離れている。前後方向8において、減衰壁187は、貫通孔184と第1状態のフロート191との間に位置する。
減衰壁187の上端は、タンク160の壁と離間している。したがって、減衰壁187と前壁162とに区画された空間は、上方を向く上開口188を有している。減衰壁187の下端は、タンク160の下壁163と離間している。したがって、減衰壁187と前壁162とに区画された空間は、下方を向く下開口189を有している。換言すれば、減衰壁187と前壁162とに区画された空間は、上開口188及び下開口189を通じて液室171のうち減衰壁187より後方の空間と連続している。
図3に示されるように、第1状態のフロート191が上下方向7において占める範囲R1(第1範囲の一例)は、減衰壁187が上下方向7において占める範囲R2(第2範囲の一例)に含まれるように重複している。範囲R1は、上下方向7において、第1状態のフロート191の最上位置と最下位置との間となる範囲である。範囲R2は、上下方向7において、減衰壁187の最上位置と最下位置との間となる範囲である。
図3及び図6に示されるように、ジョイント180を通じてカートリッジ200から流入したインクは、貫通孔184を通じて液室171に流入する。貫通孔184を通じて液室171に流入するインクの流れの向きは、概ね前後方向8の後向きである。貫通孔184から液室171に流入したインクの流れは、減衰壁187に当たって上下方向7へ導かれ、上開口188及び下開口189を通じて、液室171のうちフロート191が位置する後部の空間へ流入する。減衰壁187により、貫通孔184を通じて液室171へ後向きへ流れるインクの流速が減衰される。下開口189を通じて液室171に下部へ流入するインクは、液室171において下部へ沈降しているインクの成分などを攪拌する。また、貫通孔184を通じて液室171へ流入した気泡は、上開口188を通じて液室171の上部へ向けて進行する。
液室171は、流出口174を通じて不図示のインク流路に連通されている。流出口174の下端は、液室171の下端を画定する下壁163によって画定されている。流出口174は、ジョイント180(より詳細には、貫通孔184の下端)より上下方向7の下方に位置している。流出口174に連通された不図示のインク流路は、チューブ32(図2参照)に連通されている。これにより、液室171は、流出口174からインク流路およびチューブ32を通じて、ヘッド21と連通する。つまり、液室171に貯留されたインクは、流出口174からインク流路およびチューブ32を通じて、ヘッド21へ供給される。
液室171は、大気連通室175を通じて大気に連通されている。より詳細には、大気連通室175は、前壁162を貫通する貫通孔176を通じて液室171に連通されている。また、大気連通室175は、大気連通ポート177および大気連通ポート177に接続された不図示のチューブを通じて、プリンタ10の外部に連通されている。すなわち、大気連通室175は、一端(貫通孔176)が液室171に連通され、且つ他端(大気連通ポート177)がプリンタ10の外部に連通された第2気体流路の一例である。なお、大気連通室175は、大気連通ポート177および不図示のチューブを通じて、大気に連通している。
[ジョイント180]
図3に示されるように、ジョイント180は、ニードル181と、ガイド182とを備えている。ニードル181は、内部に流路が形成された管である。ニードル181は、液室171を画定する前壁162から前後方向8の前方へ突出している。ニードル181の突出先端には、開口183が形成されている。また、ニードル181の内部空間は、前壁162を貫通する貫通孔184を通じて液室171に連通されている。ニードル181は、一端(開口183)がタンク160の外部に連通され、且つ他端(貫通孔184)が液室171に連通された液体流路の一例である。したがって、前後方向8が液体流路が延びる第1方向の一例である。ガイド182は、ニードル181の周囲に配置された円筒形状の部材である。ガイド182は、前壁162から前方に突出して、突出端が開口している。
ニードル181の内部空間には、バルブ185と、コイルバネ186とが位置している。バルブ185は、ニードル181の内部空間において、閉塞位置と開放位置との間を、前後方向8に沿って移動可能である。バルブ185は、閉塞位置に位置すると開口183を閉塞する。またバルブ185は、開放位置に位置すると開口183を開放する。コイルバネ186は、バルブ185を開放位置から閉塞位置に移動させる向き、すなわち前方に付勢している。
[回動部材190]
液室171には、回動部材190が位置している。回動部材190は、液室171内に配置された不図示の支持部材によって、矢印198、199の向きに回動可能に支持されている。回動部材190は、図3の実線で示される位置および破線で示される位置の間を回動することができる。さらに、回動部材190は、不図示のストッパ(例えば、液室171の内壁)によって、実線の位置より矢印198の向きへの回動が規制される。回動部材190は、フロート191と、軸192と、アーム193と、被検出部194とを備える。
フロート191は、液室171に貯留されるインクより比重が小さい材料で形成されている。軸192は、フロート191の右面および左面から左右方向9に突出している。左右方向9は、プリンタ10の使用状態において水平方向に沿っている。したがって、左右方向9が第2方向の一例である。軸192は、支持部材に形成された不図示の孔に挿入されている。これにより、回動部材190は、軸192を中心として回動可能に支持部材によって支持される。アーム193は、フロート191から略上方へ延びている。被検出部194は、アーム193の突出先端部に位置している。被検出部194は、上下方向7および前後方向8に延びる板状の部材である。被検出部194は、液面センサ155の発光部から出力された光を遮光する材料又は色で形成されている。
液室171内のインクの液面が所定位置P以上のとき、浮力によって矢印198の向きに回動された回動部材190は、ストッパによって図3の実線で示される検出位置に保持される(第1状態の一例)。一方、インクの液面が所定位置P未満のとき、回動部材190は、液面の降下に追従して矢印199の向きに回動される。これにより、被検出部194は、検出位置から外れた位置に移動する(第2状態の一例)。すなわち、被検出部194は、液室171に貯留されたインクの量に対応する位置に移動する。
所定位置Pは、上下方向7において、ニードル181の軸中心と同じ高さであり、且つ後述するインク供給口234の中心と同じ高さにおいて、水平方向に延びる仮想線によって示される。しかしながら、所定位置Pは、上下方向7における流出口174より上方の位置であれば、前述の位置に限定されない。他の例として、所定位置Pは、ニードル181の内部空間の上端や下端の高さでもよいし、インク供給口234の上端や下端の高さでもよい。
液室171に貯留されたインクの液面が所定位置P以上のとき、液面センサ155の発光部から出力された光が被検出部194で遮られる。これにより、液面センサ155は、発光部からの光が受光部に到達しないので、ローレベル信号をコントローラへ出力する。一方、液室171に貯留されたインクの液面が所定位置P未満のとき、液面センサ155は、発光部から出力された光が受光部に到達するので、ハイレベル信号をコントローラへ出力する。すなわち、コントローラは、液室171内のインクの液面が所定位置P以上か否かを、液面センサ155から出力される信号によって検出することができる。
[カートリッジ200]
図4(A)に示されるように、カートリッジ200は、液体の一例であるインクを内部に貯留可能な液室210(第1液室の一例)を有する容器である。液室210は、例えば、樹脂製の壁によって画定されている。カートリッジ200は、上下方向7および前後方向8それぞれに沿った寸法が、左右方向9に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。なお、異なる色のインクが貯留されるカートリッジ200の外形形状は、同一でもよいし、異なっていてもよい。カートリッジ200を構成する壁のうちの少なくとも一部は、透光性を有している。これにより、ユーザは、カートリッジ200の液室210に貯留されたインクの液面をカートリッジ200の外部から視認することができる。
カートリッジ200は、筐体201と、供給管230とを備える。筐体201は、後壁202と、前壁203と、上壁204と、下壁205と、一対の側壁206、207とで構成されている。なお、後壁202は、各々が前後方向8にずれた複数の壁によって構成されている。また、上壁204は、各々が上下方向7にずれた複数の壁によって構成されている。さらに、下壁205は、各々が上下方向7にずれた複数の壁によって構成されている。
図4(B)に示されるように、カートリッジ200の内部空間には、液室210、インクバルブ室213、および大気バルブ室214が形成されている。液室210は、上部液室211と、下部液室212とを有する。上部液室211、下部液室212、および大気バルブ室214は、筐体201の内部空間である。一方、インクバルブ室213は、供給管230の内部空間である。液室210は、インクを貯留する。大気バルブ室214は、液室210とカートリッジ200の外部とを連通させる。液室210は、第1液室の一例である。
液室210の上部液室211および下部液室212は、筐体201の内部空間を仕切る隔壁215によって、上下方向7に隔てられている。そして、上部液室211および下部液室212は、隔壁215に形成された貫通孔216によって連通されている。また、上部液室211および大気バルブ室214は、筐体201の内部空間を仕切る隔壁217によって、上下方向7に隔てられている。隔壁215の上面215Uは、上部液室211を区画している。隔壁215の下面215Lは、下部液室212を区画している。そして、上部液室211および大気バルブ室214は、隔壁217に形成された貫通孔218によって連通されている。さらに、インクバルブ室213は、貫通孔219を通じて下部液室212の下端に連通されている。
大気バルブ室214は、カートリッジ200の上部において、後壁202に形成された大気連通口221を通じてカートリッジ200の外部に連通されている。すなわち、大気バルブ室214は、一端(貫通孔218)が液室210(より詳細には、上部液室211)に連通され、且つ他端(大気連通口221)がカートリッジ200の外部に連通された第1気体流路の一例である。なお、大気バルブ室214は、大気連通口221を通じて、大気に連通している。また、大気バルブ室214には、バルブ222と、コイルバネ223とが位置している。バルブ222は、閉塞位置と開放位置との間を、前後方向8に沿って移動可能である。バルブ222は、閉塞位置に位置すると、大気連通口221を閉塞する。また、バルブ222は、開放位置に位置すると大気連通口221を開放する。コイルバネ223は、バルブ222を開放位置から閉塞位置に移動させる向き、すなわち後方に付勢している。
カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、ロッド153が大気連通口221を通じて大気バルブ室214内に進入する。大気バルブ室214内に進入したロッド153は、閉塞位置のバルブ222をコイルバネ223の付勢力に抗して前方に移動させる。そして、バルブ222が開放位置に移動することによって、上部液室211が大気に連通される。なお、大気連通口221を開放するための構成は、前述の例に限定されない。他の例として、大気連通口221を封止するフィルムをロッド153が突き破る構成でもよい。
供給管230は、筐体201の下部において、後壁202から後方に突出している。供給管230は、その突出端(すなわち、後端)が開口されている。すなわち、インクバルブ室213は、貫通孔219を通じて連通された液室210と、カートリッジ200の外部とを連通させる。インクバルブ室213には、パッキン231と、バルブ232と、コイルバネ233とが位置している。
パッキン231の中央には、前後方向8に貫通したインク供給口234が形成されている。インク供給口234の内径は、ニードル181の外径より僅かに小さい。バルブ232は、閉塞位置と開放位置との間を、前後方向8に沿って移動可能である。バルブ232は、閉塞位置に位置すると、パッキン231と当接してインク供給口234を閉塞する。また、バルブ232は、開放位置に位置すると、パッキン231から離間してインク供給口234を開放する。コイルバネ233は、バルブ232を開放位置から閉塞位置に移動させる向き、すなわち後方に付勢している。また、コイルバネ233の付勢力は、コイルバネ186より大きい。
カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、供給管230がガイド182内に進入し、やがてニードル181がインク供給口234を通じてインクバルブ室213に進入する。このとき、ニードル181は、パッキン231を弾性変形させつつ、インク供給口234を画定する内周面に液密に接触する。カートリッジ200が装着ケース150へさらに挿入されると、ニードル181は、バルブ232をコイルバネ233の付勢力に抗して前方に移動させる。また、バルブ232は、ニードル181の開口183から突出するバルブ185を、コイルバネ186の付勢力に抗して後方に移動させる。
これにより、図5に示されるように、インク供給口234および開口183が開放されて、供給管230のインクバルブ室213と、ニードル181の内部空間とが連通される。すなわち、装着ケース150にカートリッジ200が装着された装着状態において、インクバルブ室213およびニードル181の内部空間は、カートリッジ200の液室210とタンク160の液室171とを連通させる流路を構成する。
また、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、液室210の一部と、液室171の一部とは、水平方向から見て互いに重なる。その結果、液室210に貯留されたインクは、接続された供給管230およびジョイント180を通じて、水頭差によってタンク160の液室171に移動する。
図4に示されるように、上壁204には、突起241が形成されている。突起241は、上壁204の外面から上方に突出し且つ前後方向8に沿って延びている。突起241は、ロック面242と、傾斜面243とを有する。ロック面242および傾斜面243は、上壁204より上方に位置している。ロック面242は、前後方向8の前方を向き且つ上下方向7および左右方向9に延びている(すなわち、上壁204と概ね直交する)。傾斜面243は、上方および後方を向くように、上壁204に対して傾斜している。
ロック面242は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、ロックピン156に当接される面である。傾斜面243は、カートリッジ200が装着ケース150に装着される過程において、ロックピン156をロック面242と当接する位置まで案内する面である。ロック面242とロックピン156とが当接した状態では、コイルバネ186、223、233の付勢力に抗して、カートリッジ200が図5に示される装着位置に保持される。
ロック面242より前方において上壁204から上方へと延びるようにして、平板状の部材が形成されている。この平板状の部材の上面は、カートリッジ200を装着ケース150から抜去する際に、ユーザが操作する操作部244である。カートリッジ200が装着ケース150に装着された状態で且つカバー87が露出位置に位置しているとき、操作部244は、ユーザに操作可能となる。操作部244が下方へ押されると、カートリッジ200が回動することによって、ロック面242がロックピン156より下方へ移動する。その結果、カートリッジ200が装着ケース150から抜去することが可能となる。
上壁204の外面で且つ突起241より後方には、遮光リブ245が形成されている。遮光リブ245は、上壁204の外面から上方に突出し且つ前後方向8に沿って延びている。遮光リブ245は、装着センサ154の発光部から出力される光を遮光する材料又は色で形成されている。遮光リブ245は、装着ケース150にカートリッジ200が装着された状態において、装着センサ154の発光部から受光部に至る光路上に位置する。すなわち、装着センサ154は、装着ケース150にカートリッジ200が装着されていることに応じて、ローレベル信号をコントローラに出力する。一方、装着センサ154は、装着ケース150にカートリッジ200が装着されていないことに応じて、ハイレベル信号をコントローラに出力する。すなわち、コントローラは、装着ケース150にカートリッジ200が装着されているか否かを、装着センサ154から出力される信号によって検出することができる。
上壁204の外面で且つ前後方向8における遮光リブ245および突起241の間には、IC基板247が位置している。IC基板247には、電極248が形成されている。また、IC基板247は、不図示のメモリを備える。電極248は、IC基板247の上記メモリと電気的に接続されている。電極248は、IC基板247の上面において、接点152と導通可能に露出されている。すなわち、カートリッジ200が装着ケース150に装着された状態において、電極248は、接点152と電気的に導通する。コントローラは、接点152および電極248を通じてIC基板247のメモリから情報を読み出し、接点152および電極248を通じてIC基板247のメモリに情報を書き込むことができる。
IC基板247のメモリは、インク量と、カートリッジ200の個体を識別するための識別情報などを記憶する。なお、カートリッジ200が新品であるIC基板247のメモリには、インク量として初期インク量が記憶されている。この初期インク量は、新品のカートリッジ200に貯留されているインクの量を示す。以下、IC基板247のメモリに記憶されている情報を総称して、「カートリッジ情報」又は「CTG情報」と表記することがある。また、「新品」とは、いわゆる未使用品であり、製造されて販売されているカートリッジ200から、カートリッジ200内のインクが一度も外部へ流出していない状態を示す。
IC基板247のメモリの記憶領域は、例えば、コントローラによって情報が上書きされない領域と、コントローラによって情報が上書き可能な領域とを有する。例えば、識別情報は上書きされない領域に記憶され、インク量は上書き可能な領域に記憶される。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、装着状態において、液室171に貯留されたインクの液面の位置が所定位置P以上であるときにヘッド21においてインクが消費されると、ジョイント180を通じてカートリッジ200の液室210からタンク160の液室171へインクが流入する。液室171に流入するインクの後向きの流速は減衰壁187により減衰されるので、第1状態の回動部材190がインクの流速により矢印199向きへ回動することが抑制される。これにより、液室171に貯留されたインクの液面が所定位置P未満となったタイミングを正確に検知できる。
また、減衰壁187によって減衰されたインクが下開口189を通じて下向きへ流れ、液室171の底付近に滞留するインク成分などを攪拌する。また、インク中の気泡が上開口188を通じて上方へ向かう。
[変形例]
前述された実施形態では、減衰壁187は、側壁165から左右方向9の右方へ向かって延出していたが、減衰壁187は、側壁166から左右方向9の左方へ向かって延出されていてもよい。また、図7に示されるように、減衰壁187は、貫通孔184付近の上壁から上下方向7の下方へ向かって延出されていてもよい。この場合、上開口188がなく下開口189のみであってもよい。
また、前述された実施形態における減衰壁187に代えて、貫通孔184付近の流路形状によりジョイント180を通じてタンク160の液室171へ流入するインクの後向きの流速が減衰されてもよい。
図8に示されるように、ジョイント180の内部空間である流路197の内径D1に対して、貫通孔184が前後方向8の後向きに向かって拡径するテーパ形状である。テーパ形状の貫通孔184の後端、すなわち液室171の開口の内径D2は、内径D1よりも大きい(D1<D2)。貫通孔184が後向きへ拡径するテーパ形状であることによって、流路181を通じて液室171に流入するインクの後向きの流速が減衰される。
なお、前述の実施形態においては、第1状態のフロート191が上下方向7において占める範囲R1は、減衰壁187が上下方向7において占める範囲R2に含まれるように重複しているが、範囲R1と範囲R2とは、少なくとも一部が重複すればよい。
また、減衰壁187と前壁162とに区画された空間において、上方を向く上開口188と下方を向く下開口189とは、必ずしも上下方向7に沿って開口していなくてもよい。例えば、上方かつ後方や、下方かつ後方のように上下方向7および前後方向8と交差する方向を向いていてもよい。
また、前述の実施形態においては、減衰壁187はインクを通過させないものであるが、減衰壁187は全部または一部がメッシュなどのインクを透過させる網目構造体であってもよい。
また、前述の実施形態においては、カートリッジ200の液室210およびタンク160の液室171がいずれも外部と連通されており、液室210の液面と液室171の液面との差によって、液室210から液室171へインクが流れる態様であったが、カートリッジ200の液室210は外部と連通されていなくてもよい。その場合、カートリッジ200とタンク160とは、カートリッジ200を上方として上下方向7に配置されて連結され、ジョイント180には液体流路および気体流路の2つの流路が形成される。ジョイント180の液体流路を通じて液室210から液室171へインクが流入し、気体流路を通じて液室171の気体層から液室210へ気体が流入する。
また、前述の実施形態では、インクが液体の一例として説明されているが、液体は、例えば、画像記録時にインクに先立って用紙などに吐出される前処理液でもよいし、ヘッド21を洗浄するための水でもよい。
10・・・プリンタ(液体排出装置)
21・・・ヘッド
155・・・液面センサ
160・・・タンク
171・・・液室(第2液室)
177・・・大気連通ポート(第2気体流路)
184・・・貫通孔(減衰部)
185・・・減衰壁(減衰部)
186・・・上開口
187・・・下開口
190・・・回動部材
191・・・フロート
194・・・被検出部
200・・・カートリッジ(液体容器)
210・・・液室(第1液室)
214・・・大気バルブ室(第1気体流路)

Claims (8)

  1. 液体が貯留された第1液室を有する液体容器と、
    上記液体容器が装着可能であり、上記液体容器が装着された装着状態において、液体流路を通じて上記第1液室と連通する第2液室を有するタンクと、
    上記第2液室に位置しており、上記液体流路が延びる第1方向と交差する第2方向に沿った回動軸周りに回動する回動部材と、
    上記回動部材を検出するセンサと、
    上記第2液室から流出した液体を吐出するヘッドと、
    上記第2液室に位置しており、上記液体流路を通じて上記第2液室へ流れる液体の流速を減衰する減衰部と、を備え、
    上記回動部材は、フロートおよび被検知部を有しており、上記第2液室に貯留された液体に対する上記フロートの浮力によって、上記第2液室内の液面の位置が所定位置以上であるときに第1状態となり、上記第2液室内の液面の位置が上記所定位置未満であるときに上記第1状態とは異なる第2状態となり、
    上記センサは、上記第1状態の上記被検知部を検出したことに基づいて検知信号を出力し、
    上記減衰部は、上記第1方向において、上記第2液室における上記液体流路の開口と上記フロートとの間に位置しており、
    上記第1状態における上記フロートが上下方向において占める第1範囲は、上記減衰部が上下方向において占める第2範囲と、少なくとも一部が重複する液体排出装置。
  2. 上記減衰部は、上記第1方向において上記第1状態の上記フロートと上記液体流路の開口との間に位置する壁を有する請求項1に記載の液体排出装置。
  3. 上記減衰部は、下方を向く下開口を有する請求項1または2に記載の液体排出装置。
  4. 上記減衰部は、上方を向く上開口を有する請求項1から3のいずれかに記載の液体排出装置。
  5. 上記減衰部は、上記第1方向において上記第2液室へ向かうにつれて拡がるテーパ形状の流路である請求項1に記載の液体排出装置。
  6. 上記第2方向は水平方向に沿っている請求項1から5のいずれかに記載の液体排出装置。
  7. 上記第1範囲は、上記第2範囲に含まれる請求項1から6のいずれかに記載の液体排出装置。
  8. 上記液体容器は、上記第1液室と外部とを連通する第1気体流路を有しており、
    上記タンクは、上記第2液室と外部とを連通する第2気体流路を有している請求項1から6のいずれかに記載の液体排出装置。
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