JP7803454B2 - 焼結体 - Google Patents
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Description
[1] 安定化元素、ニオブ、マンガン及びアルミナを含むジルコニア焼結体であって、正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるXRDのピークから算出される結晶子径が25nm以上100nm以下であるジルコニア焼結体。
[2] 前記安定化元素がカルシウム、イットリウム、ランタン、ネオジム、ガドリニウム、エルビウム及びイッテルビウムの群より選ばれる1以上を含み、安定化元素の含有量が2.0mol%以上5.5mol%以下である[1]に記載のジルコニア焼結体。
[3] ニオブの含有量が0.1質量%以上3.0質量%以下である[1]又は[2]に記載のジルコニア焼結体。
[4] マンガンの含有量が0.5質量%以上2.0質量%以下である[1]乃至[3]のいずれかひとつに記載のジルコニア焼結体。
[5] アルミナの含有量が0質量%超30質量%以下である[1]乃至[4]のいずれかひとつに記載のジルコニア焼結体。
[6] 正方晶ジルコニアの(400)面に帰属されるピークトップの2θからの、正方晶ジルコニアの(004)面に帰属されるピークトップの2θの差が1.55°以上である[1]乃至[5]のいずれかひとつに記載のジルコニア焼結体。
[7] 明度L*が40以上65以下である[1]乃至[6]のいずれかひとつに記載のジルコニア焼結体。
[8] 厚み0.5mmにおける全光線透過率が0.1%以下である、[1]乃至[7]のいずれかひとつに記載のジルコニア焼結体。
[9] 安定化元素、ニオブ、マンガン及びアルミナを含むジルコニア粉末であって、前記安定化元素の含有量が2.0mol%以上5.5mol%以下であり、ニオブの含有量が0.1質量%以上3.0質量%以下であり、マンガンの含有量が0.5質量%以上2.0質量%以下であり、アルミナの含有量が0質量%超30質量%以下であり、なおかつ、粉末の累積粒度分布における10%粒子径が0.15μm以上0.5μm以下、かつ、90%粒子径が0.5μm以上1.5μm以下であるジルコニア粉末。
[10] BET比表面積が8.0m2/g以上12m2/g以下である[9]に記載のジルコニア粉末。
[11] [1]乃至[8]のいずれかひとつに記載のジルコニア焼結体を含む部材。
(焼結体)
本実施形態は、安定化元素を含有するジルコニア、ニオブ、マンガン及びアルミナを含むジルコニア焼結体であって、正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるXRDのピークから算出される結晶子径が25以上100nm以下であるジルコニア焼結体(以下、「本実施形態の焼結体」ともいう。)、である。さらに、本実施形態の焼結体は、ニオブ、マンガン及びアルミニウムを含み、正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるXRDのピークから算出される結晶子径が25以上100nm以下である、安定化元素含有ジルコニア焼結体、である。従来知られているジルコニア焼結体への添加元素において、ニオブ、マンガン及びアルミナの組合せを含む添加成分を含有し、なおかつ、このような構成を満たすことにより、高い耐衝撃性を有した上で、下地材が透けない遮蔽性を有するジルコニア焼結体となる。
=Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2+Nb2O5+Mn3O4+Al2O3
+Fe2O3+Co3O4
顔料成分量[質量%]
={(Fe2O3+Co3O4)/(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2
+Nb2O5+Mn3O4+Al2O3+Fe2O3+Co3O4)}×100
鉄量[質量%]={Fe2O3/(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2
+Nb2O5+Mn3O4+Al2O3+Fe2O3+Co3O4)}×100
コバルト量[質量%]={Co3O4/(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2
+Nb2O5+Mn3O4+Al2O3+Fe2O3+Co3O4)}×100
アルミナ量[質量%]={Al2O3/(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2
+Nb2O5+Mn3O4+Al2O3+Fe2O3+Co3O4)}×100
マンガン量[質量%]={Mn3O4/(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2
+Nb2O5+Mn3O4+Al2O3+Fe2O3+Co3O4)}×100
ニオブ量[質量%]={Nb2O5/(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2
+Nb2O5+Mn3O4+Al2O3+Fe2O3+Co3O4)}×100
安定化元素量[mol%]={(Gd2O3+La2O3+Y2O3)/
(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2)}×100
副安定化元素量[mol%]={(Gd2O3+La2O3)/
(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2)}×100
ガドリニウム量[mol%]={(Gd2O3)/
(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2)}×100
ランタン量[mol%]={(La2O3)/
(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2)}×100
イットリウム量[mol%]={(Y2O3)/
(Gd2O3+La2O3+Y2O3+ZrO2)}×100
本実施形態の焼結体は、正方晶ジルコニアの(111)面に帰属される粉末X線回折(以下、「XRD」ともいう。)ピークから算出される結晶子径(以下、「Dt」又は単に「結晶子径」ともいう。)が25nm以上100nm以下である。Dtが上記範囲であることで、ジルコニア焼結体の耐衝撃性が向上する。Dtは25nm以上又は30nm以上であることが好ましく、また、Dtは90nm以下、80nm以下又は75nm以下であることが好ましい。本実施形態のDtは、例えば、25nm以上90nm以下、25nm以上80nm以下、又は、30nm以上75nm以下であることが挙げられる。
式(1)において、Dtは正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるXRDピークから算出される結晶子径(nm)、Kはシェラー定数(K=1)、λはXRD測定に使用したX線の波長(0.15418nm)、Btは正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるXRDピークの広がり(rad)、θtは正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるピークのブラッグ角(rad)である。
管電圧 :45kV
管電流 :40mA
測定モード :連続スキャン
スキャンスピード:4°/分
ステップ幅 :0.02°
測定範囲 :2θ=26°以上33°以下
ゴニオメータ :半径185mm
測定試料として、直径20mm×厚さ1.0mmの円板形状の焼結体を使用し、評価する表面を鏡面研磨処理(表面粗さRa≦0.02μm)し、研磨処理した面に対しX線を照射し測定すればよい。
単斜晶ジルコニアの(11-1)面:2θ=28±0.5°
正方晶ジルコニアの(111)面:2θ=30±0.5°
上述のXRDパターン測定で得られたパターンは、統合粉末X線解析ソフトウェア(PDXL、リガク社製)を使用して解析を実施すればよい。解析により、各ピークの広がり(rad)および各ピークの面積強度を算出する。
管電圧 :45kV
管電流 :40mA
測定モード :連続スキャン
スキャンスピード:2°/分
ステップ幅 :0.02°
測定範囲 :2θ=72°以上76°以下
ゴニオメータ :半径185mm
上述のXRDパターン測定において、本実施形態のジルコニア焼結体の中心部に含まれるジルコニアの各結晶面に帰属されるXRDピークは、以下の2θにピークトップを有するXRDピークとして測定される。
正方晶ジルコニアの(400)面に相当するXRDピーク:2θ=74.5±0.5°
本実施形態の焼結体は、CIE1976(L*a*b*)色空間における明度L*が40以上65以下であることが好ましい。本実施形態の焼結体は、明度L*が40以上、42以上又は44以上であることが好ましく、また、65以下又は60以下であることが好ましい。これにより、薄型の焼結体、例えば、試料厚さが0.5mm厚である焼結体、としても遮蔽性を有しやすい。
視野角 : 10°
測定方式 : SCI
測定試料として、直径20mm×厚さ1.8mmの円板形状の焼結体を使用し、評価する表面を鏡面研磨処理(表面粗さRa≦0.02μm)し、色調を評価すればよい。また、色調評価有効面積として直径10mmが挙げられる。
試料厚み :0.5±0.05mm
試料直径 :20mm
表面粗さ :Ra≦0.02μm
全光線透過率とは、入射光強度に対する、拡散透過光及び直線透過光の強度の合計の割合を意味し、これらは以下の関係を有する。
本実施形態の焼結体の形状は、例えば、球状、略球状、楕円状、円板状、円柱状、立方体状、直方体状、多面体状及び略多面体状の群から選ばれる1以上の形状であることが挙げられる。更に、各種用途等、所期の目的を達成するために適した任意の形状であればよい。
(粉末)
本実施形態の焼結体は、これと同様な組成を有する原料粉末を成形及び焼結することで作製することができるが、好ましい本実施形態の焼結体作製用粉末として、安定化元素、ジルコニア、ニオブ、マンガン及びアルミナを含むジルコニア粉末であって、安定化剤の含有量が2.0mol%以上5.5mol%以下、ニオブの含有量が0.1質量%以上3.0質量%以下、マンガンの含有量が0.5質量%以上2.0質量%以下、アルミナの含有量が0%超30質量%以下であり、粉末の累積粒度分布における10%粒子径(以下、「D10」ともいう。)が0.15μm以上0.5μm以下、90%粒子径(以下、「D90」ともいう。)が0.5μm以上1.5μm以下のジルコニア粉末、が挙げられる。
所望の機械的特性を有する焼結体を得るため、本実施形態の粉末は、シリカ、チタニア及び酸化ガリウムの群から選ばれる1以上の添加成分を含んでいてもよい。
(粉末の製造方法)
本実施形態の粉末が得られればその製造方法は任意である。本実施形態の粉末の製造方法の一例として、主相が単斜晶ジルコニアである結晶性ジルコニアを含むジルコニアゾル及び安定化元素源を含む組成物を、600℃以上1250℃以下で熱処理して仮焼粉末とすること(以下、「粉末仮焼工程」ともいう。)、並びに、該仮焼粉末、ニオブ源、アルミナ源及びマンガン源を粉砕すること(以下、「粉砕工程」ともいう。)、を含む製造方法、が挙げられる。
粉砕工程に供する粉末は、仮焼粉末、又は、仮焼粉末、ニオブ源、マンガン源及びアルミナ源を含む混合粉末であってもよい。
(焼結体の製造方法)
本実施形態の焼結体の製造方法は任意であり、本実施形態の粉末を焼結する工程、を有する製造方法が例示できる。粉末は、どのような形態で上記の工程(以下、「焼結工程」ともいう。)に供されてもよく、焼結による熱収縮を考慮した上で、目的とする焼結体の形状が得られる形状であることが好ましい。例えば成形体(圧粉体)としてから焼結に供すること、又は、成形体を仮焼して仮焼体としてから焼結に供すること、が挙げられる。
(BET比表面積)
JIS R 1626-1996に準じ、一般的な流動式比表面積自動測定装置(装置名:フローソーブIII2305、島津製作所社製)、吸着物質に窒素(N2)を用いたBET1点法により粉末のBET比表面積を測定した。測定に先立ち、粉末を真空雰囲気、250℃で、2時間乾燥処理を実施し、前処理とした。
(D10及びD90)
一般的なマイクロトラック粒度分布計(装置名:MT3000II、マイクロトラック・ベル社製)のHRAモードにより累積粒度分布曲線を得た。得られた累積粒度分布曲線より、粉末の累積粒度分布におけるD10及びD90を求めた。測定に先立ち、分散剤(ヘキサメタリン酸ナトリウム)を添加した純水に粉末を懸濁させ、超音波ホモジナイザーを用いて10分間分散させ、前処理とした。
(結晶子径;Dt)
一般的なX線回折装置(装置名:UltimaIV、RIGAKU社製)を使用し、以下の条件で焼結体試料のXRDパターンを得た。
管電圧 :45kV
管電流 :40mA
測定モード :連続スキャン
スキャンスピード:4°/分
ステップ幅 :0.02°
測定範囲 :2θ=26°以上33°以下
ゴニオメータ :半径185mm
得られた焼結体のXRDパターンを用いて式(1)より、正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるXRDのピークから算出される結晶子径Dt(nm)を求めた。なお、測定試料におけるX線の照射面は、焼結直後の焼結体における焼結体表面(すなわち、焼肌面)を深さ方向に0.3mm研削することで焼肌面を除去後、研磨布紙による研磨、平均粒径3μmのダイアモンドスラリーによる研磨、及び、0.03μmのコロイダルシリカによる研磨、の順に鏡面研磨処理した研磨面とした。
(2θ差)
また、以下の条件でXRD測定をしたこと以外は同様な方法で得られたXRDパターンから、2θ差を求めた。
管電圧 :45kV
管電流 :40mA
測定モード :連続スキャン
スキャンスピード:2°/分
ステップ幅 :0.02°
測定範囲 :2θ=72°以上76°以下
ゴニオメータ :半径185mm
上述のXRD測定で得られたパターンを、統合粉末X線解析ソフトウェア“PDXL”を使用してバックグラウンドの除去及びCuKα2線(λ=1.5443Å)によるXRDピークの除去を行い、正方晶ジルコニアの(004)面及び(400)面に相当するXRDピークのピークトップにおける2θ、並びに、2θ差を求めた。
(色調)
JIS Z 8722に準じた方法で、焼結体試料の色調を測定した。測定には、一般的な分光測色計(装置名:CM-700d、コニカミノルタ社製)を使用し、背面に黒色板を使用した黒バック測定とした。測定条件は以下のとおりである。
視野角 : 10°
測定方式 : SCI
焼結体試料は、直径20mm×厚さ1.8mmの円板形状のもの使用した。焼結体試料の一方の表面を鏡面研磨処理(Ra≦0.02μm)し、当該表面を評価面として色調を評価した。色調評価有効面積は直径10mmとした。
(全光線透過率)
JIS K 7361-1に準じた方法で、焼結体試料の全光線透過率を測定した。測定には、D65光源を備えた一般的なヘーズメーター(装置名:NDH4000、日本電色株式会社製)を使用して行った。焼結体試料は、厚みを0.5±0.05mm、直径を20mmとし、表面粗さRa≦0.02μmとなるように、両面に鏡面研磨処理を施した。
(落球試験)
焼結体試料を直径36mm及び厚さ0.5mmのディスク状となるよう研削加工した。ディスク状焼結体試料の両表面(直径36mmの面;主面)に対し、研磨布紙による自動研磨、平均粒径3μmのダイアモンドスラリーによる自動研磨、及び、0.03μmのコロイダルシリカによる自動研磨、の順で鏡面研磨することで測定試料を得た。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解して水和ジルコニアゾルを得た。イットリウム濃度が3.0mol%となるように塩化イットリウムを、水和ジルコニウムに添加及び混合後、大気雰囲気、1150℃で2時間仮焼して、イットリウム安定化ジルコニア仮焼粉末を得た。
マンガン量が1.0質量%となるように四三酸化マンガンを混合したこと以外は実施例1と同様の方法で、ニオブ量が2.0質量%、マンガン量が1.0質量%、アルミナ量が10質量%及びイットリウム量が3.0mol%であり、ニオブ、マンガン及びアルミナを含む、イットリウム安定化ジルコニア粉末を得た。
ニオブ量が1.5質量%及びマンガン量が1.5質量%となるよう酸化ニオブ及び四三酸化マンガンを混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、ニオブ量が1.5質量%、マンガン量が1.5質量%、アルミナ量が10質量%及びイットリウム量が3.0mol%である、ニオブ、マンガン及びアルミナを含む、イットリウム安定化ジルコニア粉末を得た。
実施例1と同様な方法で、イットリウム安定化ジルコニア仮焼粉末を得た。一方、エルビウム量が3.2mol%となるように塩化エルビウムを、水和ジルコニウムに添加及び混合後、大気雰囲気、1150℃で2時間仮焼して、エルビウム安定化ジルコニア仮焼粉末を得た。
実施例1と同様の方法でイットリウム安定化ジルコニア仮焼粉末を得た。
表1の組成となるよう酸化ニオブ、酸化マンガン、酸化鉄及び酸化コバルトを混合したこと以外は実施例5と同様の方法で、表1の組成を有する粉末を得た。
四三酸化マンガンを混合しなかったこと以外は実施例1と同様の方法で、ニオブ量が2.0質量%、アルミナ量が10質量%及びイットリウム量が3.0mol%である、ニオブ及びアルミナを含む、イットリウム安定化ジルコニア粉末を得た。
酸化ニオブを混合しなかったこと以外は実施例1と同様の方法で、マンガン量が0.5質量%、アルミナ量が10質量%及びイットリウム量が3.0mol%である、マンガン及びアルミナを含む、イットリウム安定化ジルコニア粉末を得た。
混合スラリーの粉砕条件を、D10,D90が表1の値となるよう直径10mmのジルコニア製ボールを粉砕媒体としたボールミルで粉砕したこと以外は、実施例5と同様の条件で、ニオブを2.0質量%、マンガンを0.95質量%、アルミナを10質量%、鉄を0.27質量%、コバルトを0.33質量%含み、3.0mol%のイットリウムで安定化されたジルコニアからなる本比較例の粉末を得た。
混合スラリーの粉砕条件を、粉末の累積粒度分布におけるD10,D90が表1の値なるよう直径2mmのジルコニア製ボールを粉砕媒体としたボールミルで粉砕としたこ
以外は、実施例7と同様の条件で、ニオブを2.0質量%、マンガンを1.5質量%、ルミナを10質量%、鉄を0.5質量%、コバルトを0.33質量%含み、3.0moのイットリウムで安定化されたジルコニアからなる本比較例の粉末を得た。
実施例9
実施例1の粉末を、圧力50MPaの金型プレス、及び圧力196MPaの冷間静水圧プレス(CIP)処理し、成形体とした。得られた成形体を1350℃で常圧焼結をすることで、ニオブを2.0質量%、マンガンを0.5質量%、アルミナを10質量%含み、3.0mol%のイットリウムで安定化されたジルコニアである本実施例の焼結体を得た。焼結条件は以下の通りである。
焼結温度 :1350℃
焼結温度での保持時間:2時間
降温速度 :200℃/h
実施例10乃至16、及び、比較例5乃至8
各実施例又は比較例で得られた粉末を使用したこと、及び、表2に示した焼結温度としたこと以外は実施例9と同様の方法で、各実施例又は比較例の焼結体を得た。
オキシ塩化ジルコニウム水溶液を加水分解して水和ジルコニアゾルを得た。イットリウム濃度が2.99mol%となるように塩化イットリウムを、及び、ネオジム濃度が0.44mol%となるように塩化ネオジムを水和ジルコニウムに添加及び混合後、大気雰囲気、1150℃で2時間仮焼して、イットリウム及びネオジム安定化ジルコニア仮焼粉末を得た。
ネオジム量が0.35mol%となるように塩化ネオジムを添加及び混合したこと、及び、ニオブ量が2.0質量%となるように酸化ニオブを混合したこと以外は実施例17と同様の方法で、ニオブ量が2.0質量%、マンガン量が1.3質量%、アルミナ量が10質量%、鉄量が0.15質量%、コバルト量が0.3質量%、イットリウム量が2.99mol%及び、ネオジム量が0.35mol%である、イットリウム及びネオジム安定化ジルコニア粉末を得た。
ニオブ量が1.8質量%となるように酸化ニオブを混合したこと以外は実施例18と同様の方法で、ニオブ量が1.8質量%、マンガン量が1.3質量%、アルミナ量が10質量%、鉄量が0.15質量%、コバルト量が0.3質量%、イットリウム量が2.99mol%及びネオジム量が0.35mol%である、ニオブ、マンガン、アルミナ、鉄及びコバルトを含む、イットリウム及びネオジウム安定化ジルコニア粉末を得た。
ニオブ量が1.6質量%となるように酸化ニオブを混合したこと以外は実施例18と同様の方法で、ニオブ量が1.6質量%、マンガン量が1.3質量%、アルミナ量が10質量%、鉄量が0.15質量%、コバルト量が0.3質量%、イットリウム量が2.99mol%及びネオジム量が0.35mol%である、ニオブ、マンガン、アルミナ、鉄及びコバルトを含む、イットリウム及びネオジウム安定化ジルコニア粉末を得た。
ネオジム量が0.26mol%となるように酸化ネオジムを混合したこと以外は実施例20と同様の方法で、ニオブ量が1.6質量%、マンガン量が1.3質量%、アルミナ量が10質量%、鉄量が0.15質量%、コバルト量が0.3質量%、イットリウム量が2.99mol%及びネオジム量が0.26mol%である、ニオブ、マンガン、アルミナ、鉄及びコバルトを含む、イットリウム及びネオジム安定化ジルコニア粉末を得た。
塩化ネオジムに代えて塩化ランタンを使用したこと、ランタン量が0.27mol%となるように塩化ランタンを混合したこと以外は実施例17と同様の方法で、イットリウム及びランタン安定化ジルコニア仮焼粉末を得た。ニオブ量が1.6質量%、マンガン量が1.3質量%、アルミナ量が10質量%、鉄量が0.15質量%、コバルト量が0.3質量%となるように、得られたイットリウム及びランタン安定化ジルコニア仮焼粉末、酸化ニオブ、四三酸化マンガン、アルミナ、酸化鉄及び酸化コバルトを混合したこと以外は実施例17と同様の方法で、ニオブ量が1.6質量%、マンガン量が1.3質量%、アルミナ量が10質量%、鉄量が0.15質量%、コバルト量が0.3質量%、イットリウム量が2.99mol%及びランタン量が0.26mol%である、ニオブ、マンガン、アルミナ、鉄及びコバルトを含む、イットリウム及びランタン安定化ジルコニア粉末を得た。
イットリウム濃度が2.99mol%、ネオジム濃度が0.09mol%及びランタン濃度0.14mol%となるように、塩化イットリウム、塩化ネオジム及び塩化ランタンを水和ジルコニウムに添加及び混合したこと以外は実施例17と同様な方法でイットリウム、ネオジム及びランタン安定化ジルコニア仮焼粉末を得た。さらに、ニオブ量が1.5質量%、アルミナ量が15質量%、マンガン量が1.4質量%、鉄量が0.02質量%となるように、得られたイットリウム、ネオジム及びランタン安定化ジルコニア仮焼粉末、酸化ニオブ、四三酸化マンガン、アルミナ及び酸化鉄を混合したこと以外は実施例17と同様の方法で、ニオブ量が1.5質量%、マンガン量が1.4質量%、アルミナ量が15質量%、鉄量が0.02質量%、イットリウム量が2.99mol%、ネオジム量が0.09mol%、及び、ランタン量が0.17mol%である、ニオブ、マンガン、アルミナ及び鉄を含む、一とイルム、ネオジム及びランタン安定化ジルコニア粉末を得た。
実施例24乃至30
実施例17乃至23で得られた粉末を使用したこと、及び、焼結温度を表5に示す温度としたこと以外は実施例9と同様の方法で、各実施例の焼結体を得た。
2…メンディングテープ
3…超硬プレート
4…鋼球
5…透明塩ビパイプ
6…クランプ
7…鉄棒
8…穴
Claims (11)
- 安定化元素、ニオブ、マンガン及びアルミナを含むジルコニア焼結体であって、正方晶ジルコニアの(111)面に帰属されるXRDのピークから算出される結晶子径が25nm以上100nm以下であるジルコニア焼結体。
- 安定化元素がカルシウム、イットリウム、ランタン、ネオジム、ガドリニウム、エルビウム及びイッテルビウムの群より選ばれる1以上を含み、前記安定化元素の含有量が2.0mol%以上5.5mol%以下である請求項1に記載のジルコニア焼結体。
- ニオブの含有量が0.1質量%以上3.0質量%以下である請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体。
- マンガンの含有量が0.5質量%以上2.0質量%以下である請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体。
- アルミナの含有量が0質量%超30質量%以下である請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体。
- 正方晶ジルコニアの(400)面に帰属されるピークトップの2θからの、正方晶ジルコニアの(004)面に帰属されるピークトップの2θの差が1.55°以上である請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体。
- 明度L*が40以上65以下である請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体。
- 厚み0.5mmにおける全光線透過率が0.1%以下である、請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体。
- 安定化元素、ニオブ、マンガン及びアルミナを含むジルコニア粉末であって、前記安定化元素の含有量が2.0mol%以上5.5mol%以下であり、ニオブの含有量が0.1質量%以上3.0質量%以下であり、マンガンの含有量が0.5質量%以上2.0質量%以下であり、アルミナの含有量が0質量%超30質量%以下であり、なおかつ、粉末の累積粒度分布における10%粒子径が0.15μm以上0.5μm以下、かつ、90%粒子径が0.5μm以上1.5μm以下であるジルコニア粉末。
- BET比表面積が8.0m2/g以上12m2/g以下である請求項9に記載のジルコニア粉末。
- 請求項1又は2に記載のジルコニア焼結体を含む部材。
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