JP7803487B2 - 棒状部材の施工支援方法、棒状部材の施工支援システム、及びプログラム - Google Patents
棒状部材の施工支援方法、棒状部材の施工支援システム、及びプログラムInfo
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Description
こうしたNATM工法では、地山の掘削や発破等で露出した壁面に、一次覆工のコンクリートを吹き付け、ロックボルトの打設と、二次覆工の覆工コンクリート打設を実施する。こうした施工を行うことで、地山と吹き付けコンクリートとを一体化させ、地山の保持力によってトンネル強度を高めることになる。
現在これらの作業は、作業員が孔周辺まで赴いて人力で行っている。しかし、粘性の高いモルタルの詰まった細長い孔に、長尺で重いロックボルトを挿入する必要があり、作業性や作業効率が良好とは言えない状況にある。
これによれば、導入コストが高くなりがちなビジュアルサーボ技術を用いた各種従来手法等と異なり、トンネル施工現場への導入が技術及びコストの両面で容易な単眼カメラを採用した手法にて、ロックボルト打設や装薬などの対象となる孔の位置及び角度を、効率的かつ精度良く特定可能となる。また、孔への挿入に伴うロックボルト等の破損や変形の可能性を低減する効果も期待出来る。
まず、本実施形態の棒状部材の施工支援方法を適用する環境や、技術の概要について説明する。図1で例示するように、棒状部材であるロックボルト1は、トンネル施工対象となる地山2において、トンネルの周壁面3に設けられた挿入孔5に打設される。この挿入孔5は、トンネルの周壁面3に施工された吹き付けコンクリート6を通して地山2に削孔されたものとなる。また、ロックボルト打設に先立ち、当該挿入孔5の内空には、モルタルが充填される。
<システム構成>
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図2は、本実施形態における棒状部材1の施工支援システム100(以下同様)の構成例を示す図である。
<撮影画像における孔検出>
以上から、本実施形態ではロックボルト1の打設専用機たるコンピュータジャンボ60による、ロックボルト打設作業の機械化を前提として、トンネルの周壁面3にある削孔済みの挿入孔5の位置および角度を、トンネルの周壁面3から所定距離以上の遠方からの、デジタルカメラ20による撮影により推定する技術について説明する。
次に、情報処理装置50は、s1で得た2値化画像に対し、輪郭検出の処理(例えば、S. Suzuki and K. Abe, "Topological structural analysis of digitized binary images by border following," Computer Vision, Graphics, and Image Processing, vol.30, no.1, pp.32-46, 1985)を実行する(s2)。
[式1]
ここで、Njはj番目の輪郭を構成する点の総数とする。
[式2]
[式3]
[式4]
また、複数の楕円の中からの挿入孔5の決定は、挿入孔5の内側つまり楕円領域が画像で暗く見えることを利用して行う。そのため情報処理装置50は、検出したすべての楕円について、それぞれの楕円内の輝度の平均値を算出する。次に情報処理装置50は、算出した輝度の平均値が最も低い楕円領域を挿入孔5だとして採用する。
<既知の孔径を使用した位置推定>
ここで、本実施形態で想定する座標系および各ベクトルの定義を図4に示す。想定する座標系としては、図4で示すように、画像座標系(u,v)、カメラ座標系(x,y,z)とする。また、上述のs3で決定した楕円の長軸の端点で、Z=S平面上にある点をx1、x2、Z=1平面上にある点をr1、r2とし、楕円の中心点をそれぞれ、Xc(Z=S平面上)、rc(Z=1平面上)とおく。
[式5]
[式6]
[式7]
また、上述の相似関係より、Zr=Sは式(8)で求められる。
[式8]
よって、情報処理装置50は、式(7)に式(8)を代入することで、孔位置べクトルXcを算出できる。
<孔の角度推定>
既に述べたように、トンネルの周壁面3に削孔した挿入孔5がトンネルの周壁面3に垂直であると、当該トンネルの周壁面3上で真円である。その場合、挿入孔5の形状はデジタルカメラ20による撮影角度によって異なる楕円形状になる。そこで情報処理装置50は、こうした条件を踏まえて、挿入孔5が地山2で延びる角度を推定する(s5)。なお、上述の挿入孔5が地山2で延びる角度とは、カメラ座標系内における挿入孔5の孔口の位置と孔軸の角度を意味する。
[式9]
ここで、Rはロドリゲスの公式を用いて法線と角度から算出した回転行列である。また、角度φは、上述の楕円の長軸の長さa、短軸の長さbを用いて式(10)のように求められる。
[式10]
ここで、角度φは回転方向によって正負の2通り考えられるため、角度推定のために一意に定める必要がある。トンネルの周壁面3に開いた挿入孔5を斜めから見た様子を図6に示す。
<実験条件>
本実施形態の施工支援方法の有効性を検証するため、施工中のトンネルにて実験を行った。各条件時のデジタルカメラ20と挿入孔5の位置関係を図7に、また、計測した挿入孔5を図8に示す。なお、図7で示すように、トンネルの周壁面3における直径47mmの挿入孔5に対し、45deg、90degの位置からデジタルカメラ20による撮影を行った。
<実験結果>
本実施形態における手法を用いて挿入孔5の検出を行った様子を図10に示す。取得した撮影画像に対して輪郭検出を行い、楕円フィッティングを行ったうえで、楕円領域の輝度の平均が最も暗いものを挿入孔5として検出した。その結果、すべての条件において、正しい挿入孔5を検出できることが確認できた。
[表1]
ここから、挿入孔5の検出結果を用いて推定した孔位置ベクトルのうち、ロックボルト1の打設に重要と考えられるx成分の誤差は±20mmに収まっている。一方、y成分の誤差は目標より大きくなってしまったことがわかる。これは、挿入孔5の検出を行った際に、孔口の加工形状が理想的でなかったことから輪郭が大きく検出されてしまったことに起因すると考えられる。
[表2]
このように、挿入孔5の方向ベクトルの推定値と真値にも誤差が生じた。原因として、計測した挿入孔5はトンネルの周壁面3に対して垂直ではなく、切羽面5上の挿入孔5の形状が真円ではなかったことが挙げられる。
2 地山
3 トンネルの周壁面(壁面)
5 (ロックボルトの)挿入孔
20 デジタルカメラ(撮影装置)
21 レンズ
22 記憶媒体
23 撮影データ
24 近距離無線通信手段
25 リーダー
50 情報処理装置
51 記憶装置
52 プログラム
53 メモリ
54 演算装置
55 入力装置
56 出力装置
57 通信装置
60 コンピュータジャンボ(棒状部材の施工装置)
61 制御ユニット
62 通信ユニット
100 施工支援システム
Claims (9)
- 棒状部材の挿入対象となる壁面の撮影画像を取得する工程と、
前記撮影画像が示す輝度情報に基づき、前記壁面に形成済みの挿入孔を楕円領域として検出する工程と、
前記楕円領域に対応する前記撮影画像が示す、当該楕円領域の径及び輝度情報に基づき、前記壁面における前記挿入孔の位置と角度を推定する工程と、
を含むことを特徴とする棒状部材の施工支援方法。 - 前記挿入孔である前記楕円領域を検出する工程において、
前記撮影画像における各領域の輪郭を検出し、前記検出した前記輪郭を楕円形状に近似して、前記各領域を楕円領域に変換する工程と、前記楕円領域それぞれの輝度情報に基づき、前記楕円領域のうち、他の楕円領域又は所定基準よりも暗いものを前記挿入孔と特定する工程を実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の棒状部材の施工支援方法。 - 前記挿入孔の位置と角度を推定する工程において、
前記楕円領域の径および前記棒状部材の既知の径に基づき、前記挿入孔の位置を特定し、前記楕円領域の短軸方向における輝度の変遷に基づき、当該挿入孔は前記輝度が暗くなる角度に延びていると特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の棒状部材の施工支援方法。 - 前記挿入孔の位置及び角度の情報を前記棒状部材の施工装置にセットする工程をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の棒状部材の施工支援方法。 - 棒状部材の挿入対象となる壁面を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置による撮影で得た撮影画像を取得し、当該撮影画像が示す輝度情報に基づき、前記壁面に形成済みの挿入孔を楕円領域として検出する処理と、前記楕円領域に対応する前記撮影画像が示す、当該楕円領域の径及び輝度情報に基づき、前記壁面における前記挿入孔の位置と角度を推定する処理を実行する情報処理装置と、
を含むことを特徴とする棒状部材の施工支援システム。 - 前記情報処理装置は、
前記挿入孔である前記楕円領域を検出する処理において、
前記撮影画像における各領域の輪郭を検出し、前記検出した前記輪郭を楕円形状に近似して、前記各領域を楕円領域に変換する処理と、前記楕円領域それぞれの輝度情報に基づき、前記楕円領域のうち、他の楕円領域又は所定基準よりも暗いものを前記挿入孔と特定する処理を実行するものである、
ことを特徴とする請求項5に記載の棒状部材の施工支援システム。 - 前記情報処理装置は、
前記挿入孔の位置と角度を推定する処理において、
前記楕円領域の径および前記棒状部材の既知の径に基づき、前記挿入孔の位置を特定し、前記楕円領域の短軸方向における輝度の変遷に基づき、当該挿入孔は前記輝度が暗くなる角度に延びていると特定するものである、
ことを特徴とする請求項5に記載の棒状部材の施工支援システム。 - 前記情報処理装置は、
前記挿入孔の位置及び角度の情報を、前記棒状部材の施工装置にセットする処理をさらに実行するものである、
ことを特徴とする請求項5に記載の棒状部材の施工支援システム。 - 情報処理装置において、
棒状部材の挿入対象となる壁面の撮影画像を撮影装置から取得する処理と、
前記撮影画像が示す輝度情報に基づき、前記壁面に形成済みの挿入孔を楕円領域として検出する処理と、
前記楕円領域に対応する前記撮影画像が示す、当該楕円領域の径及び輝度情報に基づき、前記壁面における前記挿入孔の位置と角度を推定する処理と、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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| JP2022051387A JP7803487B2 (ja) | 2022-03-28 | 2022-03-28 | 棒状部材の施工支援方法、棒状部材の施工支援システム、及びプログラム |
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| JP2022051387A JP7803487B2 (ja) | 2022-03-28 | 2022-03-28 | 棒状部材の施工支援方法、棒状部材の施工支援システム、及びプログラム |
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| JP2023144420A JP2023144420A (ja) | 2023-10-11 |
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ID=88253287
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- 2022-03-28 JP JP2022051387A patent/JP7803487B2/ja active Active
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