JP7803638B2 - 鮮度保持装置および鮮度保持方法 - Google Patents
鮮度保持装置および鮮度保持方法Info
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Description
生鮮品の鮮度保持には2つの要点がある。活性酸素の影響をなくすこと、および細菌の活動を止めることである。(1)活性酸素は、その近傍に存在する生鮮品の有機物を酸化させ鮮度を落とす。従って、活性酸素を束縛すれば、活性酸素が移動して生鮮品の有機物を次々に酸化させていくという反応を抑制できる。(2)また、細菌は活動に必要なエネルギーを得るために活性酸素を利用する。従って、その活性酸素を束縛すれば、細菌はエネルギーを得られなくなり、細菌の活動を停止できる。これら2点を適用して、活性酸素の影響をなくし、細菌の活動を止めることができれば、生鮮品の鮮度保持を実現できる。
鮮度保持が期待される空間内部では、鮮度保持能力を空間内で一様に確立する必要がある。そのためには、上述のように、鮮度保持が期待される空間における電気力線の密度が均一であらねばならない。例えば、矩形の平行平板から成る対向する2枚の電極2の場合、中心部分は、容易に電気力線の密度を一定にすることができる。しかしながら、電極の端部では電気力線が発散して電気力線の密度が下がり、均一ではなくなる。
図2は、電気力線の密度が一定の鮮度保持空間をより広くする一方法を示す。鮮度保持装置1は、図1に示した鮮度保持装置1において、2枚の電極2に挟まれた空間を取り囲むように設置された浮遊電極4を備えるものである。本実施形態では、浮遊電極4は8本あり、対向配置された円板状の2枚の電極2に挟まれた空間を上下左右から額縁状に囲む4本で1組のものを2組備えている。浮遊電極4の設置個数には限定はなく、また、組数、組の構成方法、組を構成するか否かなどにも限定はない。鮮度保持空間を囲む浮遊電極4によって、電気力線の広がりを抑制でき、有効な鮮度保持空間をより広くできる。
図3は、電気力線の密度が一定の鮮度保持空間をより広くする他の方法を示す。鮮度保持装置1は、図2に示した鮮度保持装置1において、2枚の電極2および浮遊電極4を電気的に接続するキャパシタ5を備えるものである。本実施形態では、2枚の対向電極2と、8本の浮遊電極4と、を11個のキャパシタで電気的に結合している。この場合においても、諸量を決定するために、電磁界シミュレーションを用いることができる。
電源20には、特段の限定はなく、直流電圧と、例えばサイン波からなる交流電圧と、例えば矩形波または三角波からなる交番電圧と、のうちのいずれかの電圧を2枚の電極2に印加できればよい。また、電源20は、これらのいずれかの電圧を印加して生成される電場の時間的または空間的な組み合わせによる電場を、2枚の電極2に挟まれた空間に生成できるようにしてもよい。
図4に示す鮮度保持装置1は、図1に示した鮮度保持装置1において、2枚の電極2のそれぞれが抵抗器6を備えており、2枚の電極2が抵抗器6を介して互いに接続され、2枚の電極2がその接続点61を通じて接地されているものである。
床面が3m×5m、高さが3mのコンクリート製の部屋に、図1に示す鮮度保持装置1と同等の鮮度保持装置を設置した。2枚の電極2は、共に一辺2.5mの正方形である。一方の電極2を3m四方の壁面に設置し、他方の電極2を対向する壁面に設置した。設置した鮮度保持装置に1kV、50Hzの交流電圧(サイン波)を印加した。
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0:無臭
1:やっと感知できるにおい(検知閾値)
2:何のにおいであるかわかる弱いにおい(認知閾値)
3:楽に感知できるにおい
4:強いにおい
5:強烈なにおい
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比較例1では、実施例1の鮮度保持装置を用いたが、装置を駆動させず、電極2に電圧を印加しなかった。実施例1と同様に、鶏もも肉30gを蓋つきシャーレに入れ、作業台の上に置き、装置を駆動させない状態で、3日間放置した。部屋内温度は20℃に設定した。
内面が床面2.5m×4m、高さ2mである金属製の保管庫の内部に、図2に示す鮮度保持装置1と同等の装置を設置した。2枚の電極2は、共に一辺1.8mの正方形である。一方の電極2を2.5m×2mの壁面に設置し、他方の電極2を対向する壁面に設置した。2枚の電極2は、4m離れて設置されている。浮遊電極4の組は、1mずつ距離を置き、等間隔に3組設置した。浮遊電極4の各組を構成する電極部品は、保管庫の内壁にセラミック碍子を用いて固定し、保管庫とは電気的に絶縁して浮遊状態としている。設置した鮮度保持装置の電極2に2kVの直流電圧を印加した。
比較例2では、実施例2の鮮度保持装置を用いたが、装置を駆動させず、電極2に電圧を印加しなかった。実施例2と同様に、カジキマグロ赤身肉200gを蓋つきシャーレに入れ、作業台の上に置き、装置を駆動させない状態で、6日間放置した。庫内温度は7℃に設定した。
内面が床面1.5m×2m、高さが1.8mである金属製の保管庫の内部に、図3に示す鮮度保持装置1と同等の装置を設置した。2枚の電極2は、共に一辺1.2m×1.4mの長方形である。一方の電極2を、1.5m×1.8mの壁面に設置し、他方の電極2を対向する壁面に設置した。2枚の電極2は、2m離れて設置されている。
比較例3では、実施例3の鮮度保持装置を用いたが、装置を駆動させず、電極2に電圧を印加しなかった。実施例3と同様に、プチトマト3個をジップロック(登録商標)に入れ、密閉して作業台の上に置き、鮮度保持装置を駆動させない状態で、8日間放置した。庫内温度は20℃に設定した。
本発明の鮮度保持方法は、上述の図1乃至図4に示した鮮度保持装置1を用いて、生鮮品配置部3に配置した生鮮品9に電気力線10を透過させ、生鮮品9に含まれる極性分子である活性酸素の動きを電場によって束縛して、活性酸素による生鮮品9の有機物の酸化の広がりを抑制すること、および活性酸素から細菌へのエネルギー供給を抑えて細菌の活動を抑制すること、によって生鮮品9の鮮度を保持するものである。
10 電気力線
2 電極
20 電源
3 生鮮品配置部
4 浮遊電極
5 キャパシタ
6 抵抗器
9 生鮮品
Claims (8)
- 互いに対向する2枚の電極と、前記電極間に電圧を印加する電源と、前記2枚の電極に挟まれた空間に設けられた生鮮品配置部と、を備え、
前記2枚の電極は、前記2枚の電極間に電圧を印加することによって前記電極間に生成される電場の電気力線を、前記電気力線の密度が少なくとも前記生鮮品配置部に配置される生鮮品が占める空間において均一となるように生成し、前記生鮮品配置部に配置した生鮮品に透過させるように、構成され、
前記生鮮品に含まれる極性分子である活性酸素の動きを前記電気力線に沿うように束縛して活性酸素による生鮮品の有機物の酸化の広がりを抑制することによって、前記生鮮品の鮮度を保持させることを特徴とする鮮度保持装置。 - 前記電源は、前記電極間に生成される電場が100V/m以上となるように、前記電極間に電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の鮮度保持装置。
- 前記電源は、周波数が10Hz以上、10kHz以下であるサイン波の交流電圧または矩形波または三角波の交番電圧を前記電極間に印加することを特徴とする請求項1または2に記載の鮮度保持装置。
- 前記2枚の電極はそれぞれが複数の電極要素で構成され、前記電源は複数備えられ、前記複数の電源を用いて、前記複数の電極要素の各々またはグループ化した前記電極要素の組に対して、個別に電圧を印加することにより、前記複数の電源によって前記2枚の電極間に生成される電場の電気力線の密度が、少なくとも前記生鮮品配置部に配置された生鮮品が占める空間において均一となるように構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鮮度保持装置。
- 電気力線の密度が均一となる空間をより広くするため、前記2枚の電極に挟まれた空間を取り囲むように、電気的に絶縁した状態で設置された浮遊電極をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鮮度保持装置。
- 前記2枚の電極および前記浮遊電極を電気的に接続するキャパシタをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の鮮度保持装置。
- 前記電源は、直流電圧、サイン波からなる交流電圧、および矩形波または三角波からなる交番電圧のいずれかを前記2枚の電極に印加して生成される電場、またはこれらの電場の時間的または空間的な組み合わせによる電場を、前記2枚の電極に挟まれた空間に生成するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鮮度保持装置。
- 前記2枚の電極は、それぞれが備えている抵抗器を介して互いに接続され、その接続点を通じて接地されており、
前記電源は、前記2つの電極に挟まれた空間に交流電場または交番電場が生成されるように、前記電極間に電圧を印加する、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の鮮度保持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021108717A JP7803638B2 (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 鮮度保持装置および鮮度保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021108717A JP7803638B2 (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 鮮度保持装置および鮮度保持方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023006223A JP2023006223A (ja) | 2023-01-18 |
| JP7803638B2 true JP7803638B2 (ja) | 2026-01-21 |
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ID=85108197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021108717A Active JP7803638B2 (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 鮮度保持装置および鮮度保持方法 |
Country Status (1)
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Citations (1)
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Family Cites Families (1)
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2021
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Patent Citations (1)
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| JP2023006223A (ja) | 2023-01-18 |
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