[0028] ここで、例示的な実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。以下の説明は、添付の図面を参照し、別段の表示がない限り、異なる図面における同一の番号は、同一又は類似の要素を表す。例示的な実施形態の以下の説明に記載される実装形態は、本発明と一致する全ての実装形態を表すわけではない。代わりに、それらの実装形態は、添付の請求項において記述されるように、本発明に関連する態様と一致する装置及び方法の単なる例である。
[0029] デバイスの物理的サイズを減少させる、電子デバイスの計算能力の向上は、ICチップ上のトランジスタ、キャパシタ、ダイオードなどの回路コンポーネントの実装密度を大幅に増加させることによって達成することができる。これは、更に小さい構造の作製を可能にする分解能の向上によって可能にされてきた。例えば、親指の爪の大きさであり、2019年以前に利用可能なスマートフォンのICチップは、20億を超えるトランジスタを含むことができ、各トランジスタのサイズは、人間の毛髪の1/1000未満である。従って、半導体IC製造が、数百の個々のステップを有する、複雑で時間のかかるプロセスであることは、驚くべきことではない。1つのステップのエラーであっても、最終製品の機能に劇的に影響を与える可能性がある。1つのみの「致命的欠陥」がデバイスの故障を生じさせ得る。製造プロセスの目標は、プロセスの全体的な歩留まりを向上させることである。例えば、50のステップを有するプロセス(ここで、ステップは、ウェーハ上に形成される層の数を示し得る)に関して75%の歩留まりを得るために、個々のステップは、99.4%を超える歩留まりを有しなければならない。個々のそれぞれのステップが95%の歩留まりを有した場合、全体的なプロセス歩留まりは、7%と低い。
[0030] ICチップ製造設備において、高いプロセス歩留まりが望ましい一方、1時間当たりに処理される基板の数と定義される高い基板(即ちウェーハ)スループットを維持することも必須である。高いプロセス歩留まり及び高い基板スループットは、欠陥の存在による影響を受け得る。これは、欠陥を調査するためにオペレータの介入が必要な場合に特に当てはまる。従って、検査ツール(走査電子顕微鏡(「SEM」)など)によるマイクロスケール及びナノスケール欠陥の高スループット検出及び識別は、高い歩留まり及び低いコストを維持するために必須である。
[0031] SEMは、走査デバイス及び検出器装置を含む。走査デバイスは、一次電子を発生させるための電子源を含む照明装置と、一次電子の1つ又は複数の集束ビームで基板などのサンプルを走査するための投射装置と、を含む。共に、少なくとも照明装置又は照明システム及び投射装置又は投射システムは、合わせて電子光学システム又は装置と呼ばれ得る。一次電子は、サンプルと相互作用し、二次電子を発生させる。検出装置は、SEMがサンプルの走査エリアの画像を生成できるように、サンプルが走査されるとき、サンプルからの二次電子を捕捉する。高スループットの検査のために、検査装置の一部は、一次電子の複数の集束ビーム、即ちマルチビームを使用する。マルチビームの成分ビームは、サブビーム又はビームレットと呼ばれ得る。マルチビームは、サンプルの異なる部分を同時に走査することができる。従って、マルチビーム検査装置は、単一ビーム検査装置よりもはるかに高速でサンプルを検査することができる。
[0032] 既知のマルチビーム検査装置の実装形態を以下に説明する。
[0033] 図は、概略図である。従って、図面では、コンポーネントの相対寸法は、明瞭にするために拡大される。以下の図面の説明では、同じ又は同様の参照番号は、同じ又は同様のコンポーネント又はエンティティを指し、個々の実施形態に対する違いのみを説明する。説明及び図面は、電子光学装置を対象とするが、実施形態は、本開示を特定の荷電粒子に限定するために使用されないことが理解される。従って、本明細書全体を通して、電子への言及は、より一般的に荷電粒子への言及であるとみなすことができ、荷電粒子は、必ずしも電子ではない。
[0034] ここで、図1を参照すると、図1は、例示的な荷電粒子ビーム検査装置100を示す概略図である。図1の荷電粒子ビーム検査装置100は、メインチャンバ10、装填ロックチャンバ20、電子ビームツール40、機器フロントエンドモジュール(EFEM)30及びコントローラ50を含む。電子ビームツール40は、メインチャンバ10内に位置する。
[0035] EFEM30は、第1の装填ポート30a及び第2の装填ポート30bを含む。EFEM30は、追加の1つ又は複数の装填ポートを含み得る。第1の装填ポート30a及び第2の装填ポート30bは、例えば、基板(例えば、半導体基板若しくは他の材料でできている基板)又は検査対象のサンプル(以降では、基板、ウェーハ及びサンプルは、まとめて「サンプル」と呼ばれる)を収容する基板前面開口式一体型ポッド(FOUP)を受け取り得る。EFEM30内の1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)は、サンプルを装填ロックチャンバ20に運ぶ。
[0036] 装填ロックチャンバ20は、サンプルの周囲の気体を取り除くために使用される。これは、周囲環境の圧力より低い局所気体圧力である真空を生じさせる。装填ロックチャンバ20は、装填ロック真空ポンプシステム(図示せず)に接続され得、装填ロック真空ポンプシステムは、装填ロックチャンバ20内の気体粒子を取り除く。装填ロック真空ポンプシステムの動作により、装填ロックチャンバが、大気圧を下回る第1の圧力に達することが可能になる。第1の圧力に達した後、1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)が装填ロックチャンバ20からメインチャンバ10にサンプルを運ぶ。メインチャンバ10は、メインチャンバ真空ポンプシステム(図示せず)に接続される。メインチャンバ真空ポンプシステムは、サンプルの周囲の圧力が、第1の圧力を下回る第2の圧力に達するように、メインチャンバ10内の気体粒子を取り除く。第2の圧力に達した後、サンプルは、電子ビームツールに運ばれ、サンプルは、電子ビームツールによって検査され得る。電子ビームツール40は、マルチビーム電子光学装置を含み得る。
[0037] コントローラ50は、電子ビームツール40に電子的に接続される。コントローラ50は、荷電粒子ビーム検査装置100を制御するように構成されたプロセッサ(コンピュータなど)であり得る。コントローラ50は、様々な信号及び画像処理機能を実行するように構成された処理回路も含み得る。図1では、コントローラ50は、メインチャンバ10、装填ロックチャンバ20及びEFEM30を含む構造の外部のものとして示されているが、コントローラ50は、構造の一部であり得ることが理解される。コントローラ50は、荷電粒子ビーム検査装置のコンポーネント要素の1つの内部に位置し得るか、又はコントローラ50は、コンポーネント要素の少なくとも2つに分散され得る。本開示は、電子ビーム検査ツールを収納するメインチャンバ10の例を提供するが、本開示の態様は、広い意味において、電子ビーム検査ツールを収納するチャンバに限定されないことに留意すべきである。むしろ、前述の原理は、第2の圧力下で動作する装置の他のツール及び他の配置にも適用できることが理解される。
[0038] ここで、図2を参照すると、図2は、図1の例示的な荷電粒子ビーム検査装置100の一部であるマルチビーム検査ツールを含む例示的な電子ビームツール40を示す概略図である。マルチビーム電子ビームツール40(本明細書では装置40とも呼ばれる)は、電子源201、投射装置230、電動ステージ209及びサンプルホルダ207を含む。電子源201及び投射装置230は、まとめて照明装置と呼ばれ得る。サンプルホルダ207は、検査のためにサンプル208(例えば、基板又はマスク)を保持するように電動ステージ209によって支持される。マルチビーム電子ビームツール40は、電子検出デバイス240を更に含む。
[0039] 電子源201は、カソード(図示せず)及び抽出器又はアノード(図示せず)を含み得る。動作中、電子源201は、一次電子として電子をカソードから放出するように構成される。一次電子は、抽出器及び/又はアノードによって抽出又は加速されて、一次電子ビーム202を形成する。
[0040] 投射装置230は、一次電子ビーム202を複数のサブビーム211、212、213に変換し、及び各サブビームをサンプル208上に誘導するように構成される。簡潔にするために3つのサブビームが示されているが、何十、何百又は何千ものサブビームが存在し得る。サブビームは、ビームレットと呼ばれ得る。
[0041] コントローラ50は、電子源201、電子検出デバイス240、投射装置230及び電動ステージ209など、図1の荷電粒子ビーム検査装置100の様々な部分に接続され得る。コントローラ50は、様々な画像及び信号処理機能を行い得る。コントローラ50は、荷電粒子マルチビーム装置を含む荷電粒子ビーム検査装置の動作を制御するための様々な制御信号を生成することもできる。
[0042] 投射装置230は、検査のためにサブビーム211、212及び213をサンプル208上に集束させるように構成され得、サンプル208の表面に3つのプローブスポット221、222及び223を形成し得る。投射装置230は、サンプル208の表面の一セクション内の個々の走査エリアにわたってプローブスポット221、222及び223を走査するために、一次サブビーム211、212及び213を偏向させるように構成され得る。サンプル208上のプローブスポット221、222及び223への一次サブビーム211、212及び213の入射に応答して、二次電子及び後方散乱電子を含む電子がサンプル208から発生する。二次電子は、一般的に、50eV以下の電子エネルギーを有し、後方散乱電子は、一般的に、50eVと一次サブビーム211、212及び213の着地エネルギーとの間の電子エネルギーを有する。
[0043] 電子検出デバイス240は、二次電子及び/又は後方散乱電子を検出し、対応する信号を生成するように構成され、これらの信号は、例えば、サンプル208の対応する走査エリアの画像を構築するために、コントローラ50又は信号処理システム(図示せず)に送られる。電子検出デバイスは、投射装置に組み込まれるか又は投射装置から分離され得、二次光学コラムは、二次電子及び/又は後方散乱電子を電子検出デバイスに向けるように設けられる。
[0044] コントローラ50は、画像取得器(図示せず)及びストレージデバイス(図示せず)を含む画像処理システムを含み得る。例えば、コントローラは、プロセッサ、コンピュータ、サーバ、メインフレームホスト、端末、パーソナルコンピュータ、任意の種類のモバイルコンピューティングデバイスなど、又はそれらの組み合わせを含み得る。画像取得器は、コントローラの処理機能の少なくとも一部を含み得る。従って、画像取得器は、少なくとも1つ又は複数のプロセッサを含み得る。画像取得器は、数ある中でも特に、導電体、光ファイバケーブル、ポータブル記憶媒体、IR、Bluetooth、インターネット、ワイヤレスネットワーク、ワイヤレス無線機又はこれらの組み合わせなど、信号通信を可能にする装置40の電子検出デバイス240に通信可能に結合され得る。画像取得器は、電子検出デバイス240から信号を受信し、信号に含まれるデータを処理し、そこから画像を構築することができる。従って、画像取得器は、サンプル208の画像を取得することができる。画像取得器は、輪郭の生成及び取得画像へのインジケータの重畳などの様々な後処理機能を行うこともできる。画像取得器は、取得画像の明度及びコントラストなどの調整を行うように構成され得る。ストレージは、ハードディスク、フラッシュドライブ、クラウドストレージ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他のタイプのコンピュータ可読メモリなどの記憶媒体であり得る。ストレージは、画像取得器と結合され得、走査された生の画像データをオリジナルの画像として保存するか、又は後処理された画像を保存するために使用され得る。
[0045] 画像取得器は、電子検出デバイス240から受信された撮像信号に基づいてサンプルの1つ又は複数の画像を取得することができる。撮像信号は、荷電粒子撮像を実施するための走査動作に対応し得る。取得画像は、複数の撮像エリアを含む単一の画像であり得る。単一の画像は、ストレージに保存することができる。単一の画像は、複数の領域に分割され得るオリジナルの画像であり得る。各領域は、サンプル208の特徴を含む1つの撮像エリアを含み得る。取得画像は、ある期間にわたって複数回サンプリングされたサンプル208の単一の撮像エリアの複数の画像を含み得る。複数の画像は、ストレージに保存することができる。コントローラ50は、サンプル208の同じ場所の複数の画像を用いて画像処理ステップを行うように構成され得る。
[0046] コントローラ50は、検出された二次電子の分布を得るために、測定回路(例えば、アナログ-デジタル変換器)を含み得る。検出時間窓の間に収集された電子分布データは、サンプル表面に入射した一次サブビーム211、212及び213の各々の対応する走査パスデータと組み合わせて、検査中のサンプル構造の画像を再構築するために使用することができる。再構築された画像は、サンプル208の内部又は外部の構造の様々なフィーチャを明らかにするために使用することができる。従って、再構築された画像は、サンプルに存在し得るいかなる欠陥も明らかにするために使用することができる。
[0047] コントローラ50は、サンプル208の検査中にサンプル208を移動させるように電動ステージ209を制御することができる。コントローラ50は、電動ステージ209が、少なくともサンプルの検査中、好ましくは継続的に例えば一定の速度である方向にサンプル208を移動させることを可能にし得る。コントローラ50は、電動ステージ209が、様々なパラメータに依存するサンプル208の移動の速度を変えるように、電動ステージ209の移動を制御することができる。例えば、コントローラは、走査プロセスの検査ステップの特性に応じて、ステージ速度(その方向を含む)を制御することができる。
[0048] 図3は、評価ツール、例えば評価ツールの電子光学コラム40の概略図である。電子光学コラム40は、放射源201を含み得る。電子光学コラム40は、上部ビームリミッター252、コリメータ素子アレイ271、制御レンズアレイ250、スキャン偏向器アレイ260、対物レンズアレイ241、ビーム成形リミッター242及び検出器アレイ240などの機構を含み得る電子光学アーキテクチャの一例であり、これらの素子の存在する1つ又は複数の素子は、セラミックスペーサなどの絶縁素子によってもう1つの複数の隣接する素子に接続され得る。検出器アレイは、マルチビームのそれぞれのサブビームに関連付けられた検出器素子を含み得る。
[0049] 電子源201は、投射システム230の一部を形成するコンデンサレンズのアレイ231に電極を向ける。電子源は、輝度と総放出電流との間の良好な妥協点を有する高輝度熱電界放射型放出器が望ましい。コンデンサレンズ231は、何十、何百又は何千も存在し得る。アレイ231のコンデンサレンズは、多電極レンズを含み得、また欧州特許出願公開第1602121A1号に基づく構造を有し得、この欧州特許出願は、特に電子ビームを複数のサブビームに分割するレンズアレイであって、サブビームごとにレンズを提供するレンズアレイの開示を参照することにより本明細書に組み込まれる。集光レンズアレイは、電極として機能する少なくとも2つのプレートの形態を取ることができ、各プレートのアパーチャが互いに位置合わせされ、サブビームの位置に対応する。これらのプレートの少なくとも2つは、所望のレンズ効果を達成するために動作中に異なる電位に維持される。
[0050] ある構成では、集光レンズアレイは、荷電粒子が各レンズに入るときと出るときとで同じエネルギーを有する3つのプレートのアレイから形成され、この構成は、アインツェルレンズと呼ばれ得る。従って、分散は、アインツェルレンズ自体の内部(レンズの入口電極と出口電極との間)でのみ発生し、それによりオフアクシス色収差が制限される。集光レンズの厚さが薄い場合、例えば数mmである場合、そのような収差の影響は、小さいか又は無視できる。
[0051] 集光レンズアレイ231は、2つ以上のプレート電極を有し得、各プレート電極は、整列された複数のアパーチャのアレイを含む。各プレート電極アレイは、セラミック又はガラスを含み得るスペーサーなどの分離素子により、隣接するプレート電極アレイに機械的に接続され、及び電気的に分離される。集光レンズアレイは、本明細書の他の箇所で記載したようなスペーサーなどの分離素子により、隣接する電子光学素子、好ましくは静電電子光学素子に接続され、及び/又は離され得る。
[0052] 集光レンズは、(以下で考察されるような対物レンズアレイアセンブリなどの)対物レンズを含むモジュールから分離される。集光レンズの底面に印加される電位が、対物レンズを含むモジュールの上面に印加される電位と異なる場合、分離スペーサーを使用して、集光レンズと、対物レンズを含むモジュールとの間隔をあける。電位が等しい場合、導電素子を使用して、集光レンズと、対物レンズを含むモジュールと、の間隔をあけることができる。
[0053] アレイ中の各集光レンズは、電子を、それぞれの中間焦点233で集束するそれぞれのサブビーム211、212、213に向ける。中間焦点233には、偏向器235が設けられる。偏向器235は、主光線(ビーム軸とも呼ばれる)がサンプル208に実質的に垂直に(即ちサンプルの公称表面に対して実質的に90°で)入射することを保証するのに効果的な量だけそれぞれのビームレット211、212、213を曲げるように構成される。偏向器235は、コリメータとも呼ばれ得る。
[0054] 偏向器235の下には(即ちダウンビームに又は放射源201から離れて)、サブビーム211、212、213ごとに制御レンズ251を含む制御レンズアレイ250が存在する。制御レンズアレイ250は、それぞれの電位源に接続された2つ以上、例えば3つのプレート状の電極アレイを含み得る。各プレート状電極アレイは、セラミック又はガラスを含み得るスペーサーなどの絶縁素子により、隣接するプレート状電極アレイと機械的に接続され及び電気的に分離される。制御レンズアレイ250の機能は、ビームの縮小倍率に関してビーム開角を最適化すること、及び/又は、対物レンズ234に送達されるビームエネルギーを制御することであり、対物レンズのそれぞれは、それぞれのサブビーム211、212、213をサンプル208上に導く。
[0055] 任意選択的に、スキャン偏向器のアレイ260は、制御レンズアレイ250と対物レンズ234のアレイとの間に設けられる。スキャン偏向器のアレイ260は、サブビーム211、212、213ごとにスキャン偏向器261を含む。各スキャン偏向器は、サブビームで1方向又は2方向にサンプル208をスキャンするように、それぞれのサブビーム211、212、213を1方向又は2方向に偏向させるように構成される。
[0056] 電子検出デバイス240が対物レンズ234とサンプル208との間に設けられて、サンプル208から放出された二次電子及び/又は後方散乱電子を検出する。以下では、電子検出システムの例示的な構造を説明する。検出器及び対物レンズは、同じ構造の一部であり得る。検出器は、絶縁素子によってレンズに接続されるか又は対物レンズの電極に直接接続され得る。
[0057] 図3のシステムは、制御レンズ及び対物レンズの電極に印加する電位を変化させることにより、サンプル上での電子の着地エネルギーを制御するように構成される。制御レンズ及び対物レンズは、協働し、対物レンズアセンブリと呼ばれることもある。着地エネルギーは、評価されるサンプルの性質に応じて、二次電子の放出及び検出を増やすように選択され得る。コントローラは、所定の範囲内にある任意の所望の値又は複数の所定の値の所望の1つの値に着地エネルギーを制御するように構成され得る。一実施形態では、着地エネルギーは、所定の範囲であり、例えば1000eV~5000eVの所望の値に制御され得る。図4は、ビーム開角/縮小倍率が着地エネルギーの変化に応じて再最適化されると仮定して、着地エネルギーの関数として分解能を示すグラフである。グラフから分かるように、最小値LE_minまでの着地エネルギーの変化では、評価ツールの分解能を実質的に一定に保つことができる。分解能は、LE_min未満では悪化し、これは、対物レンズ及び/又は検出器とサンプルとの間の最小間隔を維持するために、対物レンズのレンズ強度及び対物レンズ内の電界を低減する必要があるためである。また、後に詳述するように、交換可能モジュールが着地エネルギーを変化又は制御するために採用され得る。
[0058] 着地エネルギーは、主に制御レンズから出る電子のエネルギーを制御することによって変化させることが望ましい。対物レンズ内の電位差は、対物レンズ内の電界を可能な限り高く維持するために、この変化中、一定に保つことが好ましい。対象レンズ内のこのような高い電界は、予め定められた電界と呼ばれ、この予め定められた電界に設定され得る。加えて、制御レンズに印加される電位は、ビーム開角及び縮小倍率を最適化するために使用され得る。制御レンズは、着地エネルギーの変化を考慮して縮小倍率を変化させるように機能し得る。各制御レンズは、後に詳述するように2つの独立した制御変数を提供するために、3つの電極を含むことが望ましい。例えば、電極の1つが倍率を制御するために使用され得、別の電極が着地エネルギーを独立に制御するために使用され得る。代わりに、各制御レンズが2つの電極のみを有し得る。2つの電極のみある場合、対照的に、電極の一方が倍率と着地エネルギーとの両方を制御する必要があり得る。
[0059] 図5は、対物レンズのアレイの1つの対物レンズ300及び制御レンズアレイ250の1つの制御レンズ600の拡大概略図である。対物レンズ300は、10超の倍率、望ましくは50~100以上の範囲の倍率で電子ビームを縮小するように構成され得る。対物レンズは、中央の、即ち第1の電極301、下側の、即ち第2の電極302及び上側の、即ち第3の電極303を含む。電圧源V1、V2、V3は、電位をそれぞれ第1、第2及び第3の電極に印加するように構成される。更なる電圧源V4がサンプルに接続されて、グランドであり得る第4の電位を印加する。電位は、サンプル208を基準にして定義され得る。第1、第2及び第3の電極は、それぞれアパーチャを設けられ、そのアパーチャを通してそれぞれのサブビームが伝播する。第2の電位は、サンプルの電位に近い電位、例えばサンプルよりも50V~200Vだけ正である範囲内の電位であり得る。代わりに、第2の電位は、サンプルに対して約+500V~約+1,500Vだけ正である範囲内にあり得る。検出器240が最下部の電極よりも光学コラム内でより高くにある場合、より高い電位が有用である。第1及び/又は第2の電位は、焦点補正を行うために、アパーチャ毎又はアパーチャのグループ毎に変えることができる。
[0060] 一実施形態では、第3の電極が省略されることが望ましい。2つの電極のみを有する対物レンズでは、より多くの電極を有する対物レンズより収差が小さくてもよい。3電極対物レンズでは、電極間の電位差をより大きくすることができるため、より強力なレンズが可能になる。追加の電極(即ち3つ以上の電極)により、例えば入射ビームに加えて二次電子も集束させるために、電子の軌道を制御する際の更なる自由度がもたらされる。
[0061] 上述したように、制御レンズを使用して着地エネルギーを決定することが望ましい。しかしながら、更に対物レンズ300を使用して着地エネルギーを制御することが可能である。そのような場合、異なる着地エネルギーが選択されると、対物レンズにわたる電位差が変化する。対物レンズにわたる電位差を変化させることにより、着地エネルギーを部分的に変化させることが望ましい状況の一例は、サブビームの焦点が対物レンズに近くなりすぎることを防止することである。そのような状況では、対物レンズの電極を、製造できないほど薄くしなければならなくなる危険性がある。この場所での検出器(例えば、検出器アレイとして)についても、同じことが言える。この状況は、例えば、着地エネルギーが低減された場合に発生する可能性がある。これは、対物レンズの焦点距離が、概ね、選択される着地エネルギーにと共に拡縮するからである。対物レンズにわたる電位差を低減し、それにより対物レンズ内部の電場を低減することにより、対物レンズの焦点距離は、再び長くなり、焦点位置が対物レンズの更に下方になる。なお、対物レンズのみを使用すると、拡大率の制御が制限される。そのような構成では、縮小率及び/又は開き角を制御することができない。更に、対物レンズを使用して着地エネルギーを制御することは、対物レンズが、最適な電場強度から離れて動作することを意味し得る。これは、例えば、対物レンズを交換することなどにより、(電極間の間隔などの)対物レンズの機械的なパラメータを調節できない限り該当する。
[0062] 図示した構成では、制御レンズ600は、電位源V5~V7に接続された3つの電極601~603を含む。電極601~603は、数ミリメートル(例えば、3mm)間隔をあけられ得る。制御レンズと対物レンズとの間の間隔(即ち下側電極602と対物レンズの上側電極との間のギャップ)は、例えば、2mm~200mm以上などの広い範囲から選択することができる。離隔距離が小さいと位置合わせが容易になる一方、離隔距離をより大きくすると、より弱いレンズを使用することができ、収差が低減される。制御レンズ600の最上部電極603の電位V5は、制御レンズのアップビームにある次の電子光学素子(例えば、偏向器235)の電位と同じに維持されることが望ましい。下側電極602に印加される電位V7は、ビームエネルギーを決定するために変動させることができる。中間電極601に印加される電位V6は、制御レンズ600のレンズ強度を決定し、従ってビームの開き角及び縮小率を制御するために変動させることができる。制御レンズの下側電極602と、対物レンズの最上部電極と、サンプルとは、実質的に同じ電位を有することが望ましい。1つの設計では、対物レンズの上部電極V3が省略される。この場合、制御レンズの下側電極602及び対物レンズの電極301が実質的に同じ電位であることが望ましい。なお、着地エネルギーを変化させる必要がないか又は他の手段によって変化させる場合でも、制御レンズを使用してビーム開き角を制御することができる。サブビームの焦点の位置は、それぞれの制御レンズとそれぞれの対物レンズの作用の組み合わせによって決まる。
[0063] 一例では、1.5kV~2.5kVの範囲内の着地エネルギーを得るために、電位V1、V2、V4、V5、V6及びV7は、以下の表1に示すように設定され得る。この表における電位は、keV単位でのビームエネルギーの値として与えられ、これは、ビーム源201のカソードを基準にした電極電位に等しい。電子光学システムの設計において、電子光学システム内の何れの地点をグランド電位に設定するかについては、かなりの設計の自由度があり、電子光学システムの動作は、絶対電位ではなく、電位差によって決まることを理解されたい。
[0064] V1、V3及びV7におけるビームエネルギーは、同じであることが分かる。実施形態では、これらの地点でのビームエネルギーは、10keV~50keVであり得る。より低い電位が選択された場合、電場の低下を制限するために、特に対物レンズにおいて電極の間隔が短縮され得る。なお、対物レンズアレイの隣接する電極に印加される電位差は、対物レンズ構成内の隣接する電極に印加される電位差のうちで最大である。対物レンズ内の電場の低下を回避する場合、対物レンズ内の電場が予め決められ得る。対物レンズ内の電場は、例えば、対物レンズアレイアセンブリ内の任意の電極のビーム経路に沿って隣接する電極間に最大の電位差を提供するように、対物レンズの所望の性能に向けて最適化され得る。そのような大きい電位差付近の変動は、エラー及び収差の原因となり得る。対物レンズアレイの電極間の電位差を実質的に維持すること及び対物レンズアレイ構成内の他の電極の電位を変動させることは、例えば、短く安定した焦点距離のために大きい電場を有する場合、対物レンズの動作が維持されることを確実にするのに役立つ。対物レンズ構成の機能の変動は、構成の他の電極に印加される電位差の変動を通じて達成され、これは、大きい収差を誘発する危険性を低減する。
[0065] 電子ビームの開き角/拡大率の補正のために、例えば、図3の実施形態の集光レンズではなく、制御レンズが使用される場合、コリメータは、中間焦点にとどまるため、コリメータの非点収差を補正する必要はない(なお、そのような構成では、拡大率を調節すると、結果的に開き角が同様に調節され、なぜなら、ビーム電流は、ビーム経路に沿って一定のままであるからである)。更に、対物レンズ内に最適な電場強度を維持しながら、着地エネルギーを広範囲のエネルギーにわたって変動させることができる。そのような最適な電場強度は、所定の電場強度と呼ばれ得る。動作中、電場強度は、最適な電場強度として予め決められ得る。これにより、対物レンズの収差を最小にすることができる。集光レンズ(使用される場合)の強度は、一定に維持され、コリメータが中間焦点面にないこと又は集光レンズを通る電子の経路が変化することに起因して、更なる収差が持ち込まれることが回避される。更に、(集光レンズがない)図10及び図11に示したような、ビーム成形リミッターを特徴として有する実施形態の制御レンズが使用される場合、更に開き角/拡大率が着地エネルギーに加えて制御され得る。
[0066] 一部の実施形態では、荷電粒子評価ツールは、サブビーム中の1つ又は複数の収差を低減する1つ又は複数の収差補正器を更に含む。一実施形態では、収差補正器の少なくともサブセットのそれぞれは、中間焦点のそれぞれ1つに配置されるか、又はそれと直接的に隣接する(例えば、中間像面に配置されるか、又はそれと隣接する)。サブビームは、中間平面などの焦点面又はその近傍で最小の断面積を有する。これは、他の場所、即ち中間平面のアップビーム又はダウンビームで利用可能なスペース(又は中間像面を有しない代替の配置で利用可能となるスペース)よりも多くのスペースを収差補正器に提供する。
[0067] 一実施形態では、中間焦点(若しくは中間像面)に又はそれらに直接隣接して配置された収差補正器は、異なるビームにとって異なる位置にあるように見える放射源201を補正するための偏向器を含む。補正器は、各サブビームと対応する対物レンズとの間の良好なアライメントを阻む、放射源に起因した巨視的収差を補正するために使用され得る。
[0068] 収差補正器は、適切なコラムアライメントを阻む収差を補正することができる。そのような収差は、サブビームと補正器との間のミスアライメントにつながり得る。この理由のため、加えて又は代わりに、収差補正器を集光レンズアレイ231の集光レンズ又はその近くに配置することが望ましい場合がある(例えば、そのような収差補正器のそれぞれは、集光レンズ231の1つ又は複数と一体化されるか、又はそれらと直接隣接する)。これは、コンデンサレンズアレイ231のコンデンサレンズ又はその付近では、コンデンサレンズがビームアパーチャと垂直方向に近いか又は一致しているため、収差が、対応するサブビームのシフトをもたらすには至っていないことから望ましい。しかしながら、コンデンサレンズ又はその付近に補正光学システムを配置する場合の課題は、サブビームが、この場所では、更に下流にある場所と比べて比較的大きい断面積をそれぞれ有し、比較的小さいピッチを有することである。収差補正光学システムは、欧州特許出願公開第2702595A1号に開示されているようなCMOSベースの個々のプログラマブル偏向器又は欧州特許出願公開第2715768A2号に開示されているような多極偏向器のアレイであり得、このうち、両方の文献におけるビームレットマニピュレータの記載は、参照により本明細書に組み込まれる。コンデンサレンズ及び補正光学システムは、同じ構造の一部であり得る。例えば、コンデンサレンズ及び補正光学システムは、絶縁素子などを使用して互いに接続され得る。
[0069] いくつかの実施形態では、収差補正光学システムの少なくともサブセットのそれぞれは、対物レンズ234の1つ又は複数に一体化されるか又は直接隣接する。一実施形態では、これらの収差補正光学システムは、フィールド曲率、集束エラー及び非点収差の1つ又は複数を低減する。追加的又は代替的に、1つ又は複数のスキャン偏向器(図示せず)は、サブビーム211、212、214でサンプル208上をスキャンするための対物レンズ234の1つ又は複数に一体化されるか又は直接隣接し得る。一実施形態では、米国特許出願公開第2010/0276606号に記載明されている走査型偏向器が使用され得、この米国特許出願公開は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0070] 一実施形態では、上述の実施形態で言及した対物レンズは、アレイ対物レンズである。アレイにおける各素子は、マルチビームにおける異なるビーム又はビーム群を操作するマイクロレンズである。静電アレイ対物レンズは、それぞれが複数の孔又はアパーチャを有する少なくとも2つのプレートを有する。プレートにおける各孔の位置は、他のプレートにおける対応する孔の位置に対応する。対応する孔は、使用時、マルチビームにおける同じビーム又はビーム群を操作する。アレイにおける各素子のためのレンズのタイプの適切な例は、2電極減速レンズである。
[0071] いくつかの実施形態では、対物レンズアレイアセンブリの検出器240は、対物レンズアレイ241の少なくとも1つの電極のダウンビームにある検出器アレイを含む。検出器アレイは、複数の検出器素子であり得る。従って、検出器は、対物レンズアレイアセンブリ内にあり得る。一実施形態では、検出器(例えば、検出器モジュール)の少なくとも一部は、対物レンズアレイ240に隣接し、及び/又はそれと一体化される。例えば、検出器アレイは、CMOSチップ検出器を対物レンズアレイの底部電極に組み込むことにより実装され得る。対物レンズアレイに検出器アレイを組み込むと、二次コラムが置き換えられる。CMOSチップは、ウェーハと向き合うように向けられることが好ましい(サンプルと電子光学システムの底部との間の距離が短い(例えば、100μm)ため)。対物レンズアレイ内の何れの位置に検出器があっても、検出器とサンプルとの間に短い距離がある。そのような距離では、サンプルは、検出器の検出範囲内にあり得る。サンプルと検出器との間のそのような短い距離又は最適な距離は、例えば、検出器素子間のクロストークを回避するために望ましい場合があるか、又は距離が長すぎる場合に検出器信号が弱くなりすぎることがある。検出器のこの最適な距離又は範囲により、検出器とサンプルとの間に最小の間隔が維持される(これは、対物レンズアレイとサンプルとの間の間隔と関係するか、又はその間隔とほぼ同等であり得る)。しかしながら、この短い距離は、サンプル、サンプルの支持体又は検出器などの対物レンズアレイアセンブリの構成要素に損傷を与える危険性を防止できないほど短いわけではない。一実施形態では、二次電子信号を捕捉する電極は、CMOSデバイスの上部金属層(例えば、サンプルと向き合う検出器の表面)内に形成される。電極を他の層内に形成することができる。CMOSの電力及び制御信号は、シリコン貫通ビアによってCMOSに接続され得る。堅固にするために、底部電極は、2つの要素、即ちCMOSチップ及び穴のある受動Siプレートからなることが好ましい。プレートは、高電場からCMOSを遮蔽する。
[0072] 検出効率を最大にするために、(アパーチャを除く)対物レンズアレイの実質的に全てのエリアが電極によって占められるように、電極表面をできる限り大きくすることが望ましい。各電極は、アレイピッチに実質的に等しい直径を有する。ある実施形態では、電極の外形は、円形であるが、これは、検出エリアを最大にするために正方形にされ得る。基板スルーホールの直径を最小にすることもできる。電子ビームの一般的なサイズは、約5~15ミクロンである。
[0073] 一実施形態では、単一の電極が各アパーチャを取り囲む。別の実施形態では、複数の電極素子が各アパーチャの周りに設けられる。1つのアパーチャを取り囲む電極素子によって捕捉される電子は、単一の信号に合成されるか、又は独立した信号を生成するために使用され得る。電極素子は、半径方向に分割されるか(即ち複数の同心の環を形成するか)、角度的に分割されるか(即ち複数の扇状の部分を形成するか)、半径方向及び角度的の両方で分割されるか、又は他の任意の便利な態様で分割され得る。
[0074] しかしながら、電極表面の拡大は、寄生容量の増大、従って帯域幅の低下をもたらす。このため、電極の外径を制限することが望ましい場合がある。特に、電極の拡大がわずかな検出効率の向上を与えるにすぎず、しかし、キャパシタンスの大幅な増加を与える場合である。円形(環状)電極は、収集効率と寄生容量との良い妥協点を提供し得る。
[0075] 電極の外径の増大は、クロストーク(隣接した孔の信号に対する感度)の増加ももたらし得る。これは、電極の外径をより小さくする理由にもなり得る。特に、電極の拡大がわずかな検出効率の向上を与えるにすぎず、しかし、クロストークの大幅な増加を与える場合である。
[0076] 電極によって収集された後方散乱電子及び/又は二次電子の電流は、トランスインピーダンスアンプによって増幅される。
[0077] 対物レンズアレイに組み込まれた検出器の例示的な実施形態を図6に示す。図6は、マルチビーム対物レンズアレイの一部分401の概略断面図を示す。この実施形態では、検出器は、複数の検出器素子405(例えば、捕捉用電極などのセンサ素子)を含む検出器モジュール402を含む。従って、検出器は、検出器アレイ又は検出器素子のアレイであり得る。この実施形態では、検出器アレイ402は、対物レンズアレイの出力側に設けられる。出力側とは、対物レンズ401の出力側である。図7は、検出器モジュール402の底面図であり、この検出器モジュール402は、基板404を含み、基板404上に複数の捕捉用電極405があり、捕捉用電極405のそれぞれは、ビームアパーチャ406を取り囲む。ビームアパーチャ406は、基板404をエッチングすることにより形成され得る。図7に示す構成では、ビームアパーチャ406は、矩形のアレイで示されている。ビームアパーチャ406は、これと異なり、例えば図8に示すような最密六角形アレイ状に配置することもできる。
[0078] 図9は、検出器モジュール402の一部の断面図をより大きい縮尺で示す。検出器素子、例えば捕捉用電極405は、検出器モジュール402の最下部表面、即ちサンプルに最も近い表面を形成する。捕捉用電極405とシリコン基板404のメインボディとの間には、ロジック層407が設けられる。ロジック層407は、増幅器、例えばトランスインピーダンスアンプ、アナログ/デジタル変換器及び読み出しロジックを含み得る。一実施形態では、捕捉用電極405毎に1つの増幅器及び1つのアナログ/デジタル変換器がある。ロジック層407及び捕捉用電極405は、CMOSプロセスを使用して製造することができ、捕捉用電極405が最終の金属被覆層を形成する。
[0079] 配線層408は、基板404の背面又は内部に設けられ、シリコン貫通ビア409によってロジック層407に接続される。シリコン貫通ビア409の数は、ビームアパーチャ406の数と同じである必要はない。特に、電極信号がロジック層407内でデジタル化される場合、データバスを提供するために少数のシリコン貫通ビアのみが必要になり得る。配線層408には、制御線、データ線及び電力線が含まれ得る。なお、ビームアパーチャ406があるにも関わらず、全ての必要な接続のための十分なスペースがある。検出モジュール402は、バイポーラ又は他の製造技術を使用して製造することもできる。プリント回路基板及び/又は他の半導体チップは、検出器モジュール402の背面に設けられ得る。
[0080] 上述の一体化された検出器アレイは、着地エネルギーを調節可能であるツールで使用される場合、二次電子捕捉をある範囲の着地エネルギーに最適化できるため、特に有利である。最下部の電極アレイだけではなく、他の電極アレイに検出器アレイを一体化することもできる。対物レンズに一体化された検出器モジュールの更なる詳細及び代替構成は、欧州特許出願番号第20184160.8号に記載されており、この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
[0081] 本開示の実施形態は、対物レンズアレイアセンブリを提供する。対物レンズアレイアセンブリは、荷電粒子評価ツールの電子光学システムに組み込まれ得る。荷電粒子評価ツールは、サンプル上にマルチビームを集束させるように構成され得る。
[0082] 図10は、対物レンズアレイアセンブリを有する例示的な電子光学システムの概略図である。対物レンズアレイアセンブリは、対物レンズアレイ241を含む。対物レンズアレイ241は、複数の対物レンズを含む。各対物レンズは、それぞれの電位源に接続された少なくとも2つの電極(例えば、2つ又は3つの電極)を含む。対物レンズアレイ241は、それぞれの電位源に接続された2つ以上(例えば、3つ)のプレート状電極アレイを含み得る。プレート状電極アレイによって形成された各対物レンズは、マルチビームにおける異なるサブビーム又はサブビーム群を操作するマイクロレンズであり得る。各プレートは、複数のアパーチャ(孔とも呼ばれ得る)を画定する。プレートにおける各アパーチャの位置は、他のプレート(又は複数のプレート)における対応するアパーチャ(又は対応する孔)の位置に対応する。対応するアパーチャが対物レンズを画定し、従って、対応する孔の各セットは、使用時、マルチビームにおける同じサブビーム又はサブビーム群を操作する。各対物レンズは、マルチビームのそれぞれのサブビームをサンプル208上に投射する。
[0083] 本明細書では、説明しやすくするために、レンズアレイを楕円形状のアレイで概略的に描いている。各楕円形状は、レンズアレイにおけるレンズの1つを表す。楕円形状は、従来、光学レンズで採用されることが多い両凸形態に似せてレンズを表すために使用される。しかしながら、本明細書で論じるような荷電粒子構成に関連して、レンズアレイは、通常、静電的に動作するため、両凸形状を採用する物理的素子を必要としない場合もあることが理解されるであろう。上述のように、レンズアレイは、アパーチャを有する複数のプレートを代わりに含み得る。
[0084] 対物レンズアレイアセンブリは、制御レンズアレイ250を更に含む(従って、対物レンズアレイアセンブリは、制御レンズアレイ250と対物レンズアレイ241とを含み得る)。制御レンズアレイ250は、複数の制御レンズを含む。各制御レンズは、それぞれの電位源に接続された少なくとも2つの電極(例えば、2つ又は3つの電極)を含む。制御レンズアレイ250は、それぞれの電位源に接続された2つ以上(例えば、3つ)のプレート状電極アレイを含み得る。制御レンズアレイ250は、対物レンズアレイ241に関連付けられる(例えば、この2つのアレイは、互いに近くに配置され、及び/又は互いに機械的に接続され、及び/又は一体として一緒に制御される)。制御レンズアレイ250は、対物レンズアレイ241のアップビームに配置される。制御レンズは、サブビームをプリフォーカスさせる(例えば、サブビームが対物レンズアレイ241に到達する前にサブビームに集束作用を適用する)。従って、対物レンズアレイアセンブリのレンズが制御レンズアレイ250及び対物レンズアレイ241のみである場合、制御レンズと対物レンズとの複合集束がサンプル上であるように制御され得る。プリフォーカスにより、サブビームの発散度を下げ得るか又はサブビームの収束度を上げ得る。制御レンズアレイは、プリフォーカス距離を有する。制御レンズアレイは、対物レンズアレイと一緒に動作して、複合焦点距離を提供する。中間集束を用いない複合動作は、収差のリスクを減らすことができる。制御レンズは、例えば、サンプルと対物レンズアレイ及び/又はサンプルとの間に最小間隔を維持しながら、それぞれのサブビームをサンプル上に集束させるように制御され得る。従って、制御レンズ及びそれぞれの対物レンズの制御は、好ましくは、サンプル上で各サブビームの集束位置(例えば、各集束)を決定し得る。従って、それぞれの対物レンズに対する、またそれぞれの制御レンズの複合作用は、それぞれのサブビームのサンプル上での集束位置を決定する。即ち、それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームに対する複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらす。これは、それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームの複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらすとも表現できる。別の言い方をすれば、それぞれの対物レンズとそれぞれの制御レンズとは、一緒にそれぞれのサブビームをサンプル上で集束させる。代替的又は追加的に、コントローラは、それぞれのサブビームのプリフォーカスが対物レンズによるそれぞれのサブビームのサンプル上での集束前であるように、対物レンズを制御してそれぞれのサブビームをサンプル上に集束させ、制御レンズを制御してそれぞれのサブビームのプリフォーカスのパラメータを制御するように構成される。
[0085] 制御レンズアレイ250は、対物レンズアレイ241の電極に加えて電極を設けることとみなすことができる(なお、これは、図3及び図11の実施形態と同様に、図10の実施形態の制御レンズにも当てはまる)。制御レンズアレイ250の追加電極により、サブビームの電子光学パラメータを制御するための自由度を更に高めることが可能になる。一実施形態では、制御レンズアレイ250は、対物レンズアレイ241のそれぞれの対物レンズの追加機能を可能にする対物レンズアレイ241の追加電極であるとみなすことができる。1つの構成では、このような電極は、対物レンズアレイ241の対物レンズに追加機能を提供する対物レンズアレイの一部であるとみなすことができる。このような構成では、制御レンズが対物レンズの一部であるとのみ言及される程度まで、制御レンズは、対応する対物レンズの一部であるとみなされる。
[0086] 一実施形態では、対物レンズアレイアセンブリを含む電子光学システムは、制御レンズの焦点距離が制御レンズアレイ250と対物レンズアレイ241との間の間隔より大きくなるように、(例えば、制御レンズアレイ250の電極に印加される電位を制御することによって)対物レンズアセンブリを制御するように構成される。このようにして、制御レンズアレイ250及び対物レンズアレイ241は、制御レンズアレイ250と対物レンズアレイ241との間に中間集束を形成するには弱すぎる制御レンズアレイ250からの集束作用により、一緒に比較的近くに配置され得る。制御レンズアレイによるそれぞれのサブビームの集束位置は、対物レンズアレイのダウンビームであり得る。他の実施形態では、対物レンズアレイアセンブリは、制御レンズアレイ250と対物レンズアレイ241との間に中間集束を形成するように構成され得る。サブビームは、制御レンズアレイと対物レンズアレイとの間に中間集束を有し得る。
[0087] 一実施形態では、制御レンズアレイは、単独であるか、又は対物レンズアレイ及び/又は検出器アレイなどの他の素子との組み合わせるであるかの何れかである交換可能モジュールである。交換可能モジュールは、現場で交換可能なモジュールであり得、即ち、モジュールは、フィールドエンジニアによって新しいモジュールと入れ替えられ得る。一実施形態では、複数の交換可能モジュールがツール内に収容され、ツールを開くことなく動作可能位置と動作不能位置との間で入れ替えられ得る。
[0088] 一実施形態では、交換可能モジュールは、コンポーネントの位置決めのための作動を可能にするステージ上にある電子光学コンポーネントを含む。一実施形態では、交換可能モジュールは、ステージを含む。1つの構成では、ステージと交換可能モジュールとは、電子光学ツール40の一体的な部分であり得る。1つの構成では、交換可能モジュールは、ステージ及びステージが支持する電子光学デバイスに制限される。1つの構成では、ステージは、取り外し可能である。代替的な設計では、ステージを含む交換可能モジュールは、取り外し可能である。電子光学ツール40の交換可能モジュールに関する部分は、分離可能であり、即ち、電子光学ツール40のこの部分は、交換可能モジュールのアップビームにあるバルブ及びダウンビームにあるバルブによって画定される。バルブは、バルブのアップビーム及びダウンビームにある真空からバルブ間にある環境を分離するように動作させることができ、交換可能モジュールに付随するコラムの一部のアップビーム及びダウンビームにおける真空を維持しながら、交換可能モジュールを電子光学ツール40から取り外すことをそれぞれ可能にする。一実施形態では、交換可能モジュールは、ステージを含む。ステージは、ビーム経路に対して電子光学デバイスを支持するように構成される。一実施形態では、モジュールは、405の1つ又は複数のアクチュエータを含む。アクチュエータは、ステージに関連付けられる。アクチュエータは、ビーム経路に対して電子光学デバイスを移動させるように構成される。このような作動は、電子光学デバイスとビーム経路とを互いに整列させるために使用され得る。
[0089] 一実施形態では、交換可能モジュールは、MEMSモジュールを含む。一実施形態では、交換可能モジュールは、電子光学ツール40内で交換可能であるように構成される。一実施形態では、交換可能モジュールは、現場で交換可能であるように構成される。現場で交換可能とは、電子光学ツール40が配置されている真空を維持しながら、モジュールが取り外されて同じ又は異なるモジュールと交換され得ることを意味するように意図される。コラムのモジュールに対応するセクションのみが通気され、そのセクションは、モジュールを取り外して戻すか又は交換するために通気される。コラム内のモジュールを交換する際、コラムだけでなく、装置又はツールからも完全に取り外して交換するために、コラムのセクションが通気され得る。別の実施形態では、セクションは、コラムの通気されたセクション内のモジュールが、ツール又は装置内の他の場所に格納されたモジュールと交換され得るように通気され得る。このような格納されたモジュールは、真空下に保たれる1つ又は複数のモジュールの区画に格納され得る。モジュールを格納するための区画の真空は、コラムよりも真空度が低い状態で格納され得る。別の実施形態では、区画は、コラムと同じ圧力下にされ得、その結果、モジュールが配置されるコラムのセクションの通気が必要でなくなる。
[0090] 制御レンズアレイは、対物レンズアレイ241と同じモジュールにあり得、即ち対物レンズアレイアセンブリ若しくは対物レンズ構成を形成し得るか又は別のモジュールに配置され得る。
[0091] 電源が設けられて、制御レンズアレイ250の制御レンズ及び対物レンズアレイ241の対物レンズの電極にそれぞれの電位を印加し得る。
[0092] 対物レンズアレイ241に加えて制御レンズアレイ250を設けることにより、サブビームの特性を制御する自由度が更に高まる。追加的な自由度は、制御レンズアレイ250と対物レンズアレイ241とが一緒に比較的近くに設けられている場合、例えば制御レンズアレイ250と対物レンズアレイ241との間に中間集束が形成されないような場合でも提供される。制御レンズアレイ250は、ビームの縮小倍率に関してビーム開角を最適化し、及び/又は対物レンズアレイ241に送達されるビームエネルギーを制御するために使用され得る。制御レンズは、2つ又は3つ以上の電極を含み得る。電極が2つである場合、縮小倍率及び着地エネルギーは、一緒に制御される。電極が3つ以上である場合、縮小倍率と着地エネルギーとは、独立に制御され得る。従って、制御レンズは、(例えば、電源を使用して、制御レンズ及び対物レンズの電極に適切なそれぞれの電位を印加することによって)それぞれのサブビームの縮小倍率及び/又はビーム開角を調節するように構成され得る。この最適化は、対物レンズの数に過度の悪影響を与え、対物レンズの収差を過度に悪化させることなく(例えば、対物レンズの強度を上げることなく)実現され得る。制御レンズアレイを使用することにより、対物レンズアレイは、その最適な電界強度で動作することができる。従って、制御レンズのこのような動作により、対物レンズアレイの電界強度を事前に決定することが可能になり得る。縮小倍率及び開角への言及は、同じパラメータのバリエーションを指すように意図されることに留意されたい。理想的な構成では、ある範囲の縮小倍率と、対応する開角との積は、一定である。しかしながら、開角は、アパーチャを使用することにより影響を受け得る。
[0093] 図10の実施形態では、電子光学システムは、放射源201を含む。放射源201は、荷電粒子(例えば、電子)のビームを供給する。サンプル208上に集束されるマルチビームは、放射源201によって供給されたビームから得られる。例えば、ビーム制限アパーチャのアレイを画定するビームリミッターを使用して、ビームからサブビームを得ることができる。放射源201は、輝度と総放出電流との間の良好な妥協点を有する高輝度熱電界放射型放出器が望ましい。図示の例では、コリメータが対物レンズアレイアセンブリのアップビームに設けられる。コリメータは、マクロコリメータ270を含み得る。マクロコリメータ270は、ビームがマルチビームに分割される前に、放射源201からのビームに作用する。マクロコリメータ270は、ビームから得られたサブビームのそれぞれのビーム軸がサンプル208上に実質的に垂直に(即ちサンプル208の名目上の表面に対して実質的に90°で)入射することを確保するのに有効な量だけビームのそれぞれの部分を曲げる。マクロコリメータ270は、ビームを巨視的にコリメートさせる。従って、マクロコリメータ270は、ビームの異なる個々の部分に作用するようにそれぞれ構成されたコリメータ素子のアレイを含むのではなく、ビームの全てに作用し得る。マクロコリメータ270は、複数の磁気レンズサブユニット(例えば、多極構成を形成する複数の電磁石)を含む磁気レンズ又は磁気レンズ構成を含み得る。代替的又は追加的に、マクロコリメータは、少なくとも部分的に静電的に実施され得る。マクロコリメータは、複数の静電レンズサブユニットを含む静電レンズ又は静電レンズ構成を含み得る。マクロコリメータ270は、磁気レンズと静電レンズとの組み合わせを使用し得る。
[0094] 図10の実施形態では、マクロスキャン偏向器265は、サブビームでサンプル208をスキャンさせるために設けられる。マクロスキャン偏向器265は、ビームのそれぞれの部分を偏向させて、サブビームでサンプル208上をスキャンさせる。一実施形態では、マクロスキャン偏向器256は、例えば、8極以上の巨視的な多極偏向器を含む。この偏向は、1方向(例えば、X軸などの単一の軸に平行に)又は2方向(例えば、X軸及びY軸などの平行でない2つの軸に対して)において、ビームから得られたサブビームでサンプル208をスキャンさせるためのものである。マクロスキャン偏向器265は、ビームの異なる個々の部分に作用するようにそれぞれ構成された偏向器素子のアレイを含むのではなく、ビームの全てに巨視的に作用する。図示の実施形態では、マクロスキャン偏向器265は、マクロコリメータ270と制御レンズアレイ250との間に設けられる。
[0095] 本明細書で説明される対物レンズアレイアセンブリの何れかは、(例えば、検出器モジュール402を含む)検出器を更に含み得る。検出器は、例えば、検出器素子の検出器アレイを含み得る。検出器は、サンプル208から放出された荷電粒子を検出する。検出された荷電粒子は、サンプル208から放出された二次電子及び/又は後方散乱電子を含む、SEMによって検出された荷電粒子の何れかを含み得る。検出器モジュールの例示的な構造については、図6~図9に関連して上述している。検出器モジュールの検出器、即ち検出器アレイは、サンプルの指定された範囲内に例えばビーム経路に沿って配置され得る。検出器とサンプルとの間の距離は、検出器が対物レンズアレイ又は更に対物レンズアレイアセンブリにおいてどのような位置にあっても小さくなり得る。サンプルと検出器との間がこのように小さいことは、検出器の最適な距離又は範囲であり、例えば検出器素子間のクロストークを避けるために望ましい場合もあり、サンプルから検出器までの距離が大きすぎる場合に検出器信号が弱すぎる場合もある。検出器の最適な距離又は範囲は、検出器とサンプルとの間に最小間隔(これは、対物レンズアレイとサンプルとの間の最小間隔にも対応する)を維持する。しかしながら、この小さい距離は、サンプル、その支持体、即ちサンプルホルダ又は検出器などの対物レンズアレイアセンブリのコンポーネントに対する損傷を与えるリスクを回避とは言わないまでも、防ぐのに小さすぎることはない。
[0096] 図11は、対物レンズアレイアセンブリがスキャン偏向器アレイ260を含む、図10の実施形態に対する変更形態を示す。スキャン偏向器アレイ260は、複数のスキャン偏向器を含む。スキャン偏向器アレイ260は、MEMS製造技法を用いて形成され得る。各スキャン偏向器は、それぞれのサブビームでサンプル208上をスキャンする。従って、スキャン偏向器アレイ260は、サブビームごとにスキャン偏向器を含み得る。各スキャン偏向器は、1方向(例えば、X軸などの単一の軸に平行に)又は2方向(例えば、X軸及びY軸などの平行でない2つの軸に対して)において、サブビームにおける光線を偏向させ得る。この偏向は、1方向又は2方向(即ち1次元的又は2次元的)にサブビームでサンプル208上をスキャンさせるようなものである。一実施形態では、欧州特許第2425444号に記載されているスキャン偏向器は、スキャン偏向器アレイ260を実施するために使用され得、この文献は、その全体、特にスキャン偏向器に関連して全体として参照により本明細書に組み込まれる。スキャン偏向器アレイ260は、対物レンズアレイ241と制御レンズアレイ250との間に配置される。図示の実施形態では、スキャン偏向器アレイ260は、マクロスキャン偏向器265の代わりに設けられる。スキャン偏向器アレイ260(例えば、上述のMEMS製造技法を用いて形成されたもの)は、マクロスキャン偏向器265よりも空間的にコンパクトであり得る。
[0097] 他の実施形態では、マクロスキャン偏向器265とスキャン偏向器アレイ260との両方が設けられる。このような構成では、サブビームでサンプル表面上をスキャンすることは、マクロスキャン偏向器265とスキャン偏向器アレイ260とを一緒に好ましくは同期して制御することによって実現され得る。
[0098] マクロスキャン偏向器265の代わりにスキャン偏向器アレイ260を設けることにより、制御レンズからの収差を減らすことができる。これは、なぜなら、マクロスキャン偏向器265のスキャン動作により、制御レンズの少なくとも1つの電極のダウンビームにビーム制限アパーチャのアレイを画定するビーム成形リミッター(下分ビームリミッターとも呼ばれる)上でビームが対応して移動し、これが制御レンズからの収差への寄与度を高めるためである。スキャン偏向器アレイ260が代わりに使用される場合、ビームは、ビーム成形リミッター上ではるかに小さい量だけ移動する。なぜなら、スキャン偏向器アレイ260からビーム成形リミッターまでの距離がはるかに短いためである。このため、対物レンズアレイ241に可能な限り近い位置に(例えば、図11に示すように、スキャン偏向器アレイ260が対物レンズアレイ241に直接隣接するように)スキャン偏向器アレイ260を配置することが好ましい。ビーム成形リミッター上の移動が小さくなるほど、各制御レンズが使用される部分が小さくなる。従って、制御レンズは、収差への寄与度が小さくなる。制御レンズが寄与する収差を最小限に抑えるか又は少なくとも低減するために、ビーム成形リミッターが制御レンズの少なくとも1つの電極のダウンビームにあるビームを成形するために使用される。これは、ビーム成形リミッターがビーム経路における第1のマニピュレータアレイの一部であるか又はそれに関連付けられたアパーチャアレイとしてのみ提供され、放射源からの単一のビームからマルチビームを一般に発生させる従来のシステムとアーキテクチャにおいて異なる。
[0099] いくつかの実施形態では、図10に例示するように、制御レンズアレイ250は、放射源201のダウンビームにあるビーム経路における第1の偏向又はレンズ効果を示す電子光学アレイ素子である。
[0100] 図11の実施形態では、コリメータ素子アレイ271がマクロコリメータ270の代わりに設けられる。図示していないが、この変更形態を図3の実施形態に適用して、マクロスキャン偏向器とコリメータ素子アレイとを有する実施形態を提供することも可能である。各コリメータ素子は、それぞれのサブビームをコリメートする。コリメータ素子アレイ271(例えば、MEMS製造技法を用いて形成されたもの)は、マクロコリメータ270よりも空間的にコンパクトであり得る。従って、コリメータ素子アレイ271とスキャン偏向器アレイ260とを一緒に設けることにより、空間を節約することができる。この空間の節約は、対物レンズアレイアセンブリを含む複数の電子光学システムが電子光学システムアレイに設けられる場合に望ましい。このような実施形態では、マクロコンデンサレンズ又はコンデンサレンズアレイが存在しない場合もある。従って、このシナリオでは、制御レンズは、着地エネルギーの変化に対してビーム開角及び倍率を最適化する可能性を提供する。ビーム成形リミッターは、制御レンズアレイのダウンビームにあることに留意されたい。ビーム成形リミッターにあるアパーチャは、制御レンズによる倍率の制御が開角に対して異なって機能するように、ビーム経路に沿ってビーム流を調節する。即ち、ビーム成形リミッターにおけるアパーチャが倍率及び開角の変化間の直接的な対応関係を壊す。
[0101] いくつかの実施形態では、図11に例示するように、コリメータ素子アレイ271は、放射源201のダウンビームにあるビーム経路における第1の偏向又は集束させる電子光学アレイ素子である。
[0102] 制御レンズアレイ250のアップビーム又はコリメータ素子アレイ271のアップビームにある偏向させるか又はレンズ効果を示す電子光学アレイ素子(例えば、レンズアレイ又は偏向器アレイ)を避けることにより、対物レンズのアップビームにある電子光学システム及びこのような光学システムの不完全性を補正する補正光学システムの要件が減る。例えば、いくつかの代替的な構成は、対物レンズアレイに加えてコンデンサレンズアレイを設けることにより、放射源流利用を最大化しようとする。このようにしてコンデンサレンズアレイ及び対物レンズアレイを設けることにより、放射源開角に対する仮想放射源位置の位置が均一であることを厳しく要求されるか、又は各サブビームが下流にあるその対応する対物レンズの中心を通過するためにサブビームごとに補正光学システムが必要とされる。図10及び図11のようなアーキテクチャにより、第1の偏向又はレンズ効果を示す電子光学アレイ素子からビーム成形リミッターまでのビーム経路を約10mm未満、好ましくは約5mm未満、より好ましくは約2mm未満に低減できる。ビーム経路を短くすることにより、放射源開角に対する仮想放射源位置の厳しい要件を軽減らすか又は取り除くことができる。
[0103] 一実施形態では、電子光学システムアレイが提供される。アレイは、本明細書で説明される複数の電子光学システムの何れかを含み得る。電子光学システムのそれぞれは、同じサンプルの異なる領域上にそれぞれのマルチビームを同時に集束させる。各電子光学システムは、異なるそれぞれの放射源201からの荷電粒子のビームからサブビームを形成し得る。それぞれの各放射源201は、複数の放射源201における1つの放射源であり得る。複数の放射源201の少なくともサブセットが放射源アレイとして提供され得る。放射源アレイは、共通の基板上に設けられた複数の放射源201を含み得る。複数のマルチビームを同時に同じサンプルの異なる領域上に集束させることにより、同時に処理(例えば、評価)されるサンプル208の領域を増やすことができる。アレイにおける電子光学システムは、それぞれのマルチビームをサンプル208の隣接する領域上に投射するように互いに隣接して配置され得る。任意の数の電子光学システムがアレイにおいて使用され得る。好ましくは、電子光学システムの数は、9~200の範囲である。一実施形態では、電子光学システムは、矩形アレイ又は六角形アレイで構成される。他の実施形態では、電子光学システムは、不規則なアレイ又は矩形若しくは六角形以外のジオメトリを有する規則的なアレイで設けられる。アレイにおける各電子光学システムは、本明細書で説明される単一の電子光学システムを指す場合の仕方の何れかで構成され得る。上述のように、スキャン偏向器アレイ260とコリメータ素子アレイ271とは、空間的にコンパクトであり、その結果、電子光学システムを互いに近接して配置することが容易であるため、電子光学システムアレイに組み込むのに特に適する。
[0104] いくつかの実施形態では、図12及び図13に例示するように、対物レンズアレイアセンブリは、ビーム成形リミッター242を更に含む。ビーム成形リミッター242は、ビーム制限アパーチャ124のアレイを画定する。ビーム成形リミッター242は、ビーム成形制限アパーチャアレイ又は最終ビーム制限アパーチャアレイと呼ばれ得る。ビーム成形リミッター242は、複数のアパーチャを有するプレート(プレート状のボディであり得る)を含み得る。ビーム成形リミッター242は、制御レンズアレイ250の少なくとも1つの電極(任意選択的に全ての電極)からダウンビームにある。一部の実施形態では、ビーム成形リミッター242は、対物レンズアレイ241の少なくとも1つの電極(任意選択的に全ての電極)からダウンビームにある。ビームリミッター242のプレートは、セラミック又はガラスを含み得るスペーサーなどの分離素子により、対物レンズの隣接するプレート電極アレイに接続され得る。
[0105] 1つの構成では、ビーム成形リミッター242は、対物レンズアレイ241の電極302と構造的に一体である。即ち、ビーム成形リミッター242のプレートは、対物レンズアレイ241の隣接するプレート電極アレイに直接的に接続される。ビーム成形リミッター242は、静電場強度が小さい領域又は静電場がない領域、例えば対物レンズアレイ242の他の全ての電極から離れる方向に面する隣接するプレート電極(例えば、その内部又は上)に関連付けられた領域に配置されることが望ましい。各ビーム制限アパーチャ124は、対物レンズアレイ241内の対応する対物レンズと位置合わせされる。この位置合わせとは、対応する対物レンズからのサブビームの一部分がビーム制限アパーチャ124を通過し、サンプル208に当たることができるようにするものである。各ビーム制限アパーチャ124には、ビーム制限効果があり、ビーム成形リミッター242に入射するサブビームの選択された部分のみがビーム制限アパーチャ124を通過できるようにする。選択された部分は、対物レンズアレイ内のそれぞれのアパーチャの中心部分を通過するそれぞれのサブビームの部分のみがサンプルに到達するようにするものであり得る。中心部分は、断面が円形であり得、及び/又はサブビームのビーム軸を中心とし得る。
[0106] 一部の実施形態では、電子光学システムは、上部ビームリミッター252を更に含む。上部ビームリミッター252は、ビーム制限アパーチャのアレイを画定する。上部ビームリミッター252は、上部ビーム制限アパーチャアレイ又はアップビームビーム制限アパーチャアレイと呼ばれ得る。上部ビームリミッター252は、複数のアパーチャを有するプレート(プレート状のボディであり得る)を含み得る。上部ビームリミッター252は、放射源201によって放出された荷電粒子のビームからサブビームを形成する。サブビームを形成することに寄与する部分以外のビーム部分は、ダウンビームのサブビームの邪魔にならないように、上部ビームリミッター252によって遮断(例えば、吸収)され得る。上部ビームリミッター252は、サブビーム画定アパーチャアレイと呼ばれ得る。
[0107] 図10及び図11に例示するような、集光レンズアレイを含まない実施形態では、上部ビームリミッター252は、対物レンズアレイアセンブリの一部を形成し得る。上部ビームリミッター252は、例えば、制御レンズアレイ250に隣接し、及び/又はそれと一体化され得る(例えば、図13に示すように、放射源201の最も近くの制御レンズアレイ250の電極603に隣接し、及び/又はそれと一体化され得る)。上部ビームリミッター252は、制御レンズアレイ250の最アップビーム電極であり得る。一実施形態では、上部ビームリミッター252は、ビーム成形リミッター242内のビーム制限アパーチャ124よりも大きい(例えば、断面積がより大きい)ビーム制限アパーチャを画定する。従って、ビーム成形リミッター242のビーム制限アパーチャ124は、上部ビームリミッター252内、及び/又は対物レンズアレイ241内、及び/又は制御レンズアレイ250内に画定された対応するアパーチャよりも寸法が小さくてもよい(即ち面積がより小さく、及び/又は直径がより小さく、及び/又は他の特性の大きさがより小さくてもよい)。
[0108] 図3に例示するような、集光レンズアレイ231を有する実施形態では、上部ビームリミッター252は、集光レンズアレイ231に隣接して設けられ、及び/又はそれと一体化され得る(例えば、放射源201の最も近くの集光レンズアレイ231の電極に隣接し、及び/又はそれと一体化され得る)。一般的に、ビーム成形リミッター242のビーム制限アパーチャを、ビーム成形リミッター242からアップビームにあるビーム制限アパーチャを画定する他の全てのビームリミッターのビーム制限アパーチャよりも小さくなるように構成することが望ましい。即ち、サブビームは、例えば、ビーム制限アパーチャのアレイを画定するビームリミッターを使用して、ビーム(即ち放射源201からの荷電粒子のビーム)から導出され得る。上部ビームリミッター252は、集光レンズアレイ231に関連付けられるか又は集光レンズアレイ231の一部であり得るようなビーム制限アパーチャアレイである。
[0109] ビーム成形リミッター242は、ビーム制限効果を有するように(即ちビーム成形リミッター242に入射する各サブビームの一部分を除去するように)構成されることが望ましい。ビーム成形リミッター242は、例えば、対物レンズアレイ241の対物レンズを出る各サブビームがそれぞれの対物レンズの中心を通過したことを確実にするように構成され得る。代替の方式とは対照的に、この効果は、対物レンズに入射するサブビームが対物レンズと十分に位置合わせされることを確実にするための複雑な位置合わせ手順を必要とすることなく、ビーム成形リミッター242を使用して実現することができる。更に、ビーム成形リミッター242の効果は、コラム位置合わせ動作、放射源の不安定性又は機械的不安定性により阻害されない。更に、ビーム成形リミッター242により、サブビーム上で走査が動作する長さが低減される。この距離は、ビーム成形リミッター242からサンプル表面までのビーム経路の長さまで低減される。
[0110] 一部の実施形態では、ビーム成形リミッター242内の対応するビーム制限アパーチャ124の直径に対する上部ビームリミッター252内のビーム制限アパーチャの直径の比率は、3以上、任意選択的に5以上、任意選択的に7.5以上、任意選択的に10以上である。1つの構成では、例えば、上部ビームリミッター252内のビーム制限アパーチャは、約50ミクロンの直径を有し、ビーム成形リミッター242内の対応するビーム制限アパーチャ124は、約10ミクロンの直径を有する。別の構成では、上部ビームリミッター252内のビーム制限アパーチャは、約100ミクロンの直径を有し、ビーム成形リミッター242内の対応するビーム制限アパーチャ124は、約10ミクロンの直径を有する。対物レンズの中心を通過したビームの一部分のみがビーム制限アパーチャ124によって選択されることが望ましい。図13に示す例では、電極301と302との間の静電場によって各対物レンズが形成される。一部の実施形態では、各対物レンズは、2つの基本レンズ(それぞれ焦点距離=4*ビームエネルギー/電場である)、即ち電極301の底部にあるレンズ及び電極302の上部にあるレンズからなる。主要なレンズは、電極302の上部にあるレンズであり得る(なぜなら、ビームエネルギーは、この場所で小さい場合があり、例えば電極301の近くの30kVに比べて2.5kVであり、これは、そのレンズを他方よりも約12倍強力にするからである)。電極302の上部にあるアパーチャの中心を通過するビームの部分は、ビーム制限アパーチャ124を通過することが望ましい。電極302の上部とアパーチャ124との間のz方向の距離が非常小さい(通常、例えば100~150ミクロン)ため、ビームの角度が比較的大きい場合でも、ビームの正しい部分が選択される。対物レンズアレイ内の電場強度は、所定のものであることが望ましい場合がある。
[0111] 図12及び図13の特定の例では、ビーム成形リミッター242は、対物レンズアレイ241の底部電極302とは別個に形成された素子として示されている。他の実施形態では、ビーム成形リミッター242は、(例えば、リソグラフィを行って、基板の対向する面上のレンズアパーチャ及びビーム遮断アパーチャとして機能するのに適した空洞をエッチング除去することにより)対物レンズアレイ241の底部電極と一体的に形成され得る。
[0112] 一実施形態では、ビーム成形リミッター242内のアパーチャ124は、対応する対物レンズアレイ241の底部電極内の対応するレンズアパーチャの少なくとも一部分からダウンビームにある距離、レンズアパーチャの直径以上、好ましくはレンズアパーチャの直径よりも少なくとも1.5倍大きい、好ましくはレンズアパーチャの直径よりも少なくとも2倍大きくてもよいダウンビームの距離に設けられ得る。
[0113] 一般的に、ビーム成形リミッター242を、最も強力なレンズ効果を有する各対物レンズの電極に隣接して配置することが望ましい。図12及び図13の例では、底部電極302は、最も強いレンズ効果を有し、ビーム成形リミッター242は、この電極に隣接して配置される。対物レンズアレイ241が、3つの電極を有するアインツェルレンズ構成などのように3つ以上の電極を含む場合、最も強力なレンズ効果を有する電極は、通常、中央の電極である。この場合、ビーム成形リミッター242を中央の電極に隣接して配置することが望ましい。従って、対物レンズアレイ241の電極の少なくとも1つは、ビーム成形リミッター242のダウンビームに配置され得る。電子光学システムは、ビーム成形リミッター242が、対物レンズアレイ241の電極のうち、最も強力なレンズ効果を有する対物レンズアレイ241の電極に隣接するか又はそれと一体化されるように、(例えば、対物レンズアレイの電極に印加される電位を制御することにより)対物レンズアセンブリを制御するようにも構成され得る。
[0114] 一般的に、ビーム成形リミッター242を、電場が小さい領域、好ましくは実質的に電場がない領域に配置することも望ましい。これにより、ビーム成形リミッター242が存在することによる所望のレンズ効果の乱れが回避又は最小化される。
[0115] 図12及び図13に例示されるように、検出器(例えば、検出器アレイ402)のアップビームにビーム成形リミッター242を設けることが望ましい。検出器のアップビームにビーム成形リミッター242を設けると、ビーム成形リミッター242が、サンプル208から放出された荷電粒子を妨げて、荷電粒子が検出器に到達することを邪魔しないことが確実になる。従って、検出器が対物レンズアレイ241の全ての電極のアップビームに設けられる実施形態では、ビーム成形リミッター242を対物レンズアレイ241の全ての電極のアップビームに設けるか、又は更に制御レンズアレイ250の電極の1つ又は複数の電極のアップビームに設けることも望ましい。このシナリオでは、ビーム成形リミッター242を、対物レンズアレイ241のできる限り近くでありながら、依然として検出器のアップビームに配置することが望ましい場合がある。従って、ビーム成形リミッター242は、アップビーム方向に検出器に直接的に隣接して設けられ得る。
[0116] 制御レンズアレイ250の少なくとも1つの電極及び/又は対物レンズアレイ241の少なくとも1つの電極からダウンビームにビーム成形リミッター242を有する上述の対物レンズアレイアセンブリは、対物レンズ構成のクラスの例である。このクラスの実施形態は、マルチビームをサンプル208上に集束させるための電子光学システムのための対物レンズ構成を含む。対物レンズ構成は、アップビームのレンズ効果アパーチャアレイ(例えば、図12に示すような放射源201の最も近くの対物レンズアレイ241の電極302又は121)を含む。対物レンズ構成は、ダウンビームのレンズ効果アパーチャアレイ(例えば、図12に示すような放射源201から最も遠くの対物レンズアレイ241の電極122)を更に含む。ダウンビームのレンズ効果アパーチャアレイ(例えば、電極302)及びアップビームのレンズ効果アパーチャアレイ(例えば、電極301)は、一緒に機能してマルチビームのサブビームにレンズ効果を与える。ビーム制限アパーチャアレイ(例えば、図12に示すビーム成形リミッター242)が設けられ、このアレイでは、アパーチャ(例えば、図12のビーム制限アパーチャ124)は、アップビームのレンズ効果アパーチャアレイ及びダウンビームのレンズ効果アパーチャアレイ内のアパーチャよりも寸法が小さい(即ち面積がより小さく、及び/又は直径がより小さく、及び/又は他の特性の大きさがより小さい)。ビーム制限アパーチャアレイのアパーチャは、各サブビームを、アップビームのレンズ効果アパーチャアレイ及びダウンビームのレンズ効果アパーチャアレイ内のそれぞれのアパーチャの中央部分を通過したサブビームの部分に制限するように構成される。従って、上述のように、ビーム制限アパーチャアレイは、対物レンズ構成の対物レンズを出る各サブビームがそれぞれのレンズの中心を通過したことを確実にすることができる。
[0117] 特定の方法で荷電粒子ビームを操作するために制御可能な構成要素又は構成要素若しくは要素のシステムへの言及は、コントローラ又は制御システム若しくは制御ユニットを構成して、上述した方法で荷電粒子ビームを操作し、任意選択的に他のコントローラ又はデバイス(例えば、電圧供給源及び/又は電流供給源)を使用して構成要素を制御し、その方法で荷電粒子ビームを操作することを含む。例えば、電圧源は、コントローラ又は制御システム若しくは制御ユニットの制御下において、限定はしないが、制御レンズアレイ250、対物レンズアレイ241、集光レンズ231、補正器、コリメータ素子アレイ271及び走査偏向器アレイ260などの構成要素に電位を印加するために、1つ又は複数の構成要素に電気的に接続され得る。ステージなどの作動可能な構成要素は、構成要素の作動を制御するために1つ又は複数のコントローラ、制御システム又は制御ユニットを使用して作動し、従ってビーム経路などの別の構成要素に対して移動するように制御可能であり得る。
[0118] 本明細書に記載する実施形態は、1つのビーム又はマルチビームの経路に沿ってアレイ状に配置された一連のアパーチャアレイ又は電子光学素子の形態を取り得る。そのような電子光学素子は、静電的であり得、例えば対物レンズアレイ及び制御レンズアレイなどであり得る。以下の要素、即ちコントローラ又は制御システム若しくは制御ユニットの制御下の集光レンズ231、補正器、コリメータ素子アレイ271及び走査偏向器アレイ260の1つ以上は、静電的であり得る。一実施形態では、例えば、サンプルより前のサブビーム経路内のビーム制限アパーチャアレイから最後の電子光学素子までの全ての電子光学素子は、静電的であり得、及び/又はアパーチャアレイ若しくはプレートアレイの形態であり得る。一部の構成では、電子光学素子の1つ又は複数は、微小電子機械システム(MEMS)として(即ちMEMS製造技術を使用して)製造される。
[0119] 上側及び下側、アップ及びダウン、上方及び下方への言及は、サンプル208に当たる電子ビーム又はマルチビームの(通常、常にではないが、垂直な)アップビーム方向及びダウンビーム方向に平行な方向を指すものと理解されるべきである。従って、アップビーム及びダウンビームへの言及は、何らかの重力場とは無関係にビーム経路に関する方向を指すことが意図される。
[0120] 本発明の一実施形態による評価ツールは、サンプルの定性的評価(例えば、合格/不合格)を行うツール、又はサンプルの定量的測定(例えば、フィーチャのサイズ)を行うツール、又はサンプルのマップの画像を生成するツールであり得る。評価ツールの例は、(例えば、欠陥を特定するための)検査ツール、(例えば、欠陥を分類するための)レビューツール及び計測ツール又は検査ツール、レビューツール若しくは計測ツールに関連した評価機能の任意の組み合わせを実施することができるツール(例えば、計測検査ツール)である。電子光学コラム40は、検査ツール若しくは計測検査ツール又は電子ビームリソグラフィツールの一部など、評価ツールの構成要素であり得る。本明細書でのツールへの言及は、デバイス、装置又はシステムを包含することを意図し、ツールは、様々な構成要素であって、同じ場所に置かれることも又は置かれないこともあり、特に例えばデータ処理部品について別々の部屋に配置されることさえあり得る様々な構成要素を含む。
[0121] 「サブビーム」及び「ビームレット」という用語は、本明細書では互換的に使用され、両方とも、親の放射ビームを分割又は分離することにより親の放射ビームから導出された任意の放射ビームを包含するものと理解される。「マニピュレータ」という用語は、レンズ又は偏向器など、サブビーム又はビームレットの経路に影響を与える任意の素子を包含するように使用される。素子がビーム経路又はサブビーム経路に沿って整列されると言う場合、それぞれの素子がビーム経路又はサブビーム経路に沿って配置されることを意味すると理解されたい。光学システムと言う場合、電子光学システムを意味すると理解されたい。
[0122] 本発明の実施形態は、以下の番号付与された条項に記載される。
[0123] 条項1:荷電粒子評価ツールのためのマルチビーム電子光学システムであって、それぞれのサブビームのパラメータを制御するようにそれぞれ構成された複数の制御レンズと、複数の荷電粒子ビームの1つをサンプル上に投射するようにそれぞれ構成された複数の対物レンズと、荷電粒子が所望の着地エネルギー、縮小倍率及び/又はビーム開角でサンプル上に入射するように、制御レンズ及び対物レンズを制御するように構成されたコントローラと、を含む、マルチビーム電子光学システム。
[0124] 条項2:コントローラは、対物レンズにおいて所定のEフィールド、即ち電界を維持するように構成される、条項1に記載のシステム。
[0125] 条項3:制御レンズは、それぞれのサブビームの縮小倍率及び/又はビーム開角を調節し、及び/又は、サンプル表面上へのそれぞれのサブビームの着地エネルギーを制御する、ように構成される、条項1又は2に記載のシステム。
[0126] 条項4:制御レンズは、対物レンズの上流にあり、及び対物レンズに関連付けられる、条項1~3の何れか一項に記載のシステム。
[0127] 条項5:コントローラは、それぞれの対物レンズに対する、またそれぞれの制御レンズの複合作用がそれぞれのサブビームのサンプル上での集束位置を決定することと、それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームに対する複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらすことと、それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームの複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらすことと、それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズが一緒にそれぞれのサブビームをサンプル上で集束させることと、の1つ又は複数であるように、制御レンズを制御してそれぞれのサブビームのプリフォーカスのパラメータを制御するように構成され、代替的又は追加的に、コントローラは、それぞれのサブビームのプリフォーカスが対物レンズによるそれぞれのサブビームのサンプル上での集束前であるように、対物レンズを制御してそれぞれのサブビームをサンプル上に集束させ、制御レンズを制御してそれぞれのサブビームのプリフォーカスのパラメータを制御するように構成され、好ましくは、複合焦点距離における(好ましくはそれぞれのサブビームの経路に沿った)サンプルの位置がサンプルと対物レンズアレイとの間に間隔、好ましくは最小間隔を維持し、及び/又は、検出器とサンプルとの間の距離に対応して、好ましくは検出器とサンプルとの間に最小間隔などの間隔を維持する、条項1~4の何れか一項に記載のシステム。
[0128] 条項6:制御レンズ及びそれぞれの対物レンズの制御は、各サブビームの集束の集束位置を決定し、好ましくは、制御レンズアレイによるそれぞれのサブビームの集束位置は、対物レンズアレイのダウンビームであり得、好ましくは、制御レンズは、焦点距離を有するように構成され、好ましくは、その結果、制御レンズ及び対応する対物レンズの複合焦点距離の焦点距離は、コントローラによって制御される、条項1~5の何れか一項に記載のシステム。
[0129] 条項7:コントローラは、対物レンズアレイ又は対物レンズ構成であって、制御レンズのアレイと対物レンズのアレイとを含み、好ましくは、制御レンズは、対物レンズのアップビームにある、対物レンズ構成の隣接する電極に、荷電粒子ビームのそれぞれの経路に沿った対物レンズ及び制御レンズの隣接する2つの電極間の最大電位差である電位差を印加するように構成される、条項1~6の何れか一項に記載のシステム。
[0130] 条項8:複数の制御レンズ及び/又は複数の対物レンズは、交換可能、好ましくは現場で交換可能であるように構成される、条項1~7の何れか一項に記載のシステム。
[0131] 条項9:複数の制御レンズ及び/又は複数の対物レンズが交換可能モジュールの交換時に交換可能、好ましくは現場で交換可能であるように、複数の制御レンズ及び/又は複数の対物レンズを含む交換可能モジュールを含む、条項8に記載のシステム。
[0132] 条項10:荷電粒子評価ツールのためのマルチビーム電子光学システムであって、複数の制御電極を含み、及びそれぞれのサブビームのパラメータを制御するように構成された制御レンズアレイと、複数の対物電極を含み、及び複数の荷電粒子ビームをサンプル上に導くように構成された対物レンズアレイと、荷電粒子が所望の着地エネルギー、縮小倍率及び/又はビーム開角でサンプル上に入射するように、制御レンズ及び対物レンズに相対電位を印加するように構成された電位源システムと、を含む、マルチビーム電子光学システム。
[0133] 条項11:荷電粒子評価ツールのためのマルチビーム電子光学システムであって、それぞれのサブビームをサンプル表面上に集束させるように構成された対物レンズを含む対物レンズアレイと、サンプル表面上でのそれぞれのサブビームの着地エネルギーを制御し、及び/又は対物レンズアレイの動作前にそれぞれのサブビームの開角及び/又は倍率を最適化するように構成された制御レンズを含む制御レンズアレイと、を含む、マルチビーム電子光学システム。
[0134] 条項12:制御レンズは、ビーム経路に沿って少なくとも2つの電極を含む、条項11に記載のシステム。
[0135] 条項13:電極の少なくとも1つは、それぞれのサブビームのビームエネルギーを設定するように構成され、好ましくは、電極は、ビーム経路において第1の電極からダウンビームにある、条項12に記載のシステム。
[0136] 条項14:電極の少なくとも1つは、それぞれのサブビームの開角及び/又は倍率を制御するように構成され、好ましくは、電極は、ビーム経路において第1の電極からダウンビームにあり、好ましくはビームエネルギーを制御するように構成された電極のアップビームにある、条項12又は13に記載のシステム。
[0137] 条項15:検査ツールのためのマルチビーム電子光学システムであって、複数のコリメートされたサブビームをサンプル上に集束させるように構成された対物レンズアレイと、対物レンズアレイのアップビームにある制御レンズアレイであって、各サブビームのビームエネルギーを制御するように構成される制御レンズアレイと、を含み、サンプル上でのサブビームの着地エネルギーを調節するように構成される、マルチビーム電子光学システム。
[0138] 条項16:マルチビーム電子光学システムは、対物レンズにおける静電界を事前に選択された強さに保ちながら、対物レンズアレイに印加される電位を変化させることによって着地エネルギーを調節するように構成される、条項15に記載のシステム。
[0139] 条項17:制御レンズアレイによって対物レンズアレイに送達されるビームエネルギーを変化させるように制御レンズアレイを制御することによって着地エネルギーを調節するように構成される、条項15又は16に記載のシステム。
[0140] 条項18:制御レンズを制御することは、開角及び縮小倍率を再最適化することを含む、条項15~17の何れか一項に記載のシステム。
[0141] 条項19:各対物レンズは、2つの電極を含む、条項1~18の何れか一項に記載のシステム。
[0142] 条項20:荷電粒子評価ツールのためのマルチビーム電子光学システムであって、複数のアパーチャアレイを含む対物レンズアレイアセンブリを含み、対物レンズアレイアセンブリは、a)サンプル上に複数のサブビームを集束させることと、b)サブビームの別のパラメータであって、サンプル表面上でのサブビームの着地エネルギー、それぞれのサブビームの開角及び/又はそれぞれのサブビームの倍率の少なくとも1つである、サブビームの別のパラメータを制御することと、を行うように構成される、マルチビーム電子光学システム。
[0143] 条項21:サンプルに近接するアパーチャアレイは、複数のビームをサンプル上に集束させるように構成される、条項20に記載のシステム。
[0144] 条項22:少なくとも2つのアパーチャアレイは、サンプルに近接する、条項21に記載のシステム。
[0145] 条項23:他のパラメータを制御するように確認されたアパーチャアレイは、サブビームの集束を制御するように構成されたアパーチャアレイの上流にある、条項20~22の何れか一項に記載のシステム。
[0146] 条項24:少なくとも2つのアパーチャアレイは、他のパラメータを制御するように構成される、条項23に記載のシステム。
[0147] 条項25:他のパラメータを制御するように構成されたアパーチャアレイは、着地エネルギーを制御するように構成されたアパーチャを含む、条項24に記載のシステム。
[0148] 条項26:他のパラメータを制御するように構成されたアパーチャアレイは、それぞれのサブビームの開角及び/又はそれぞれのサブビームの倍率を最適化するように構成されたアパーチャアレイを含み、好ましくは、アパーチャアレイは、着地エネルギーを制御するように構成されたアパーチャと同じである、条項24又は25に記載のシステム。
[0149] 条項27:サンプルから放出された荷電粒子を検出するように構成された検出器であって、好ましくは複数の検出器素子を含み、好ましくは、複数の検出器素子は、それぞれのサブビームに関連付けられ、検出器は、サンプルからある距離だけ間隔を空けて配置され、好ましくは、サンプルからの距離は、検出器の最適距離又は範囲である、検出器を更に含む、条項1~26の何れか一項に記載のシステム。
[0150] 条項28:検出器は、望ましくは複数の対物レンズとサンプルとの間において対物レンズアレイに関連付けられる、条項27に記載のシステム。
[0151] 条項29:少なくとも対物レンズ(又は対物レンズアレイ)及び制御レンズ(又は制御レンズアレイ)は、静電的であり、好ましくは、マルチビーム電子光学システムの全ての荷電粒子光学素子は、静電的である、条項1~28の何れか一項に記載のシステム。
[0152] 条項30:荷電粒子は、電子であり、好ましくは、マルチビーム電子光学システムは、子を放出するための放出用電子源を含む、条項1~29の何れか一項に記載のシステム。
[0153] 条項31:条項1~30の何れか一項に記載のマルチビーム電子光学システムを含む荷電粒子評価ツールであって、荷電粒子評価ツールは、好ましくは、コンデンサレンズを含み、コンデンサレンズは、対物レンズアレイ及び制御レンズアレイのアップビームにあり、コンデンサレンズは、好ましくは、コンデンサレンズアレイであるか、又は代替的に好ましくは磁気的なものであるであるマクロコンデンサレンズである、荷電粒子評価ツール。
[0154] 条項32:荷電粒子の複数のサブビームのそれぞれの1つのサブビームのパラメータを制御する複数の制御レンズを使用することと、複数の荷電粒子ビームをサンプル上に投射する複数の対物レンズを使用することと、荷電粒子が所望の着地エネルギー、縮小倍率及び/又はビーム開角でサンプル上に入射するように、制御レンズ及び対物レンズを制御することと、を含む、検査方法。
[0155] 条項33:対物レンズアレイアセンブリを使用して複数のサブビームをサンプル表面上に投射する方法であって、a)サブビームをサンプルの表面上に投射することと、b)サブビームの着地エネルギーを制御すること及び/又はサブビームの縮小倍率及び/又はビーム開角を最適化することと、を含む、方法。
[0156] 条項34:対物レンズアレイアセンブリは、制御レンズのアレイであって、各制御レンズは、それぞれのサブビームのパラメータを制御するためのものである、制御レンズのアレイと、対物レンズのアレイであって、各対物レンズは、それぞれのサブビームをサンプル上に投射するためのものである、対物レンズのアレイと、制御レンズ及び対物レンズを制御するためのコントローラと、サンプルから放出された荷電粒子を検出するための検出器であって、それぞれのサブビームに関連付けられた複数の検出器素子を含み、サンプルからある距離だけ間隔を空けて配置される検出器と、を含み、投射することは、対物レンズアレイを使用し、制御することはサブビームが所望の着地エネルギーでサンプル上に入射するようにサブビームの着地エネルギーを制御することを含み、方法は、好ましくは、1)それぞれの対物レンズに対する、またそれぞれの制御レンズの複合作用がそれぞれのサブビームのサンプル上での集束位置を決定することと、2)それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームに対する複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらすことと、3)それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームの複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらすことと、4)それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズが一緒にそれぞれのサブビームをサンプル上で集束させることとの1つ又は複数であるように、制御レンズを制御してそれぞれのサブビームのプリフォーカスを含むパラメータを制御すること(代替的又は追加的に、コントローラは、それぞれのサブビームのプリフォーカスが対物レンズによるそれぞれのサブビームのサンプル上での集束前であるように、対物レンズを制御してそれぞれのサブビームをサンプル上に集束させ、制御レンズを制御してそれぞれのサブビームのプリフォーカスのパラメータを制御するように構成される)と、サンプルから放出された荷電粒子を検出することであって、好ましくは、制御レンズ及び対物レンズを制御することは、コントローラによるものであり、及び好ましくは、検出することは、検出器によるものであることと、を更に含む、条項33に記載の方法。
[0157] 条項35:対物レンズアレイアセンブリは、荷電粒子のビームをサンプル上に投射するように構成された対物レンズアレイを含む、条項33又は34に記載の方法。
[0158] 条項36:対物レンズアレイにおいて所定の静電界又はEフィールドを維持することを含む、条項33~35の何れか一項に記載の方法。
[0159] 条項37:それぞれのサブビームの縮小倍率及び/又はビーム開角を調節することを更に含む、条項33~36の何れか一項に記載の方法。
[0160] 条項38:e)サンプルでのそれぞれのサブビームの着地エネルギーを調節することを更に含む、条項33~37の何れか一項に記載の方法。
[0161] 条項39:サンプルから放出された荷電粒子を検出することを更に含む、条項33~38の何れか一項に記載の方法。
[0162] 条項40:検出することは、対物レンズアレイアセンブリに関連付けられた検出器を使用する、条項39に記載の方法。
[0163] 条項41:検出することは、複数の対物レンズとサンプルとの間におけるものである、条項40に記載の方法。
[0164] 条項42:それぞれのサブビームをサンプル上に集束させるように制御レンズをプリフォーカスすることにおいて、サンプルと対物レンズアレイ及び/又は検出器との間に最小間隔を維持する、条項33~41の何れか一項に記載の方法。
[0165] 条項43:荷電粒子のビームをコリメートすることを更に含む、条項33~42の何れか一項に記載の方法。
[0166] 条項44:コリメートすることは、対物レンズアレイアセンブリのアップビームにあるマクロコリメータを使用する、条項43に記載の方法。
[0167] 条項45:コリメートすることは、対物レンズアレイアセンブリ内にあるコリメータアレイを使用する、条項43に記載の方法。
[0168] 条項46:対物レンズアセンブリの少なくともレンズ素子を交換可能に取り外すことを更に含む、条項33~45の何れか一項に記載の方法。
[0169] 条項47:コラムのセクションを通気することであって、セクションは、好ましくは、対物レンズアセンブリの少なくともレンズ素子を含むモジュールに対応することと、任意選択的に、モジュールを取り外すことと、モジュールをセクション内に戻すことと、モジュールを交換することと、の少なくとも1つを含み、方法は、セクションを減圧することを更に含む、条項46に記載の方法。
[0170] 条項48:少なくとも素子を含むモジュールを動作可能位置と動作不能位置との間で入れ替えることであって、動作可能位置では、モジュールは、コラムのセクションであることと、任意選択的に、モジュールが動作不能位置に移動され、好ましく他のモジュールが動作可能位置にあるようにセクションに移動されるように、モジュールを動作不能位置にある別のモジュールと入れ替えることと、を含む、条項46又は47に記載の方法。
[0171] 条項49:荷電粒子検査ツールの電子光学コラムなどの荷電粒子コラムに交換可能であるように構成された交換可能モジュールであって、それぞれのサブビームのパラメータを制御するように構成された複数の制御レンズを含む対物レンズアレイアセンブリを含み、パラメータは、マルチビームの縮小倍率及び/又は着地エネルギーを含み、好ましくは、交換可能モジュールは、現場で交換可能である、交換可能モジュール。
[0172] 条項50:対物レンズアレイアセンブリは、マルチビームのそれぞれの荷電ビームをサンプル上に投射するように構成された複数の対物レンズと、サンプルから放出された荷電粒子を検出するように構成された検出器であって、好ましくはそれぞれのサブビームに関連付けられた複数の検出器素子を含み、電子光学カラムにモジュールが配置されると、サンプルからある距離だけ間隔を空けて配置されるように構成される検出器と、を含み、好ましくは、制御レンズ及び対物レンズは、荷電粒子が所望の着地エネルギー及び/又は縮小倍率でサンプル上に入射するように制御されるように構成され、好ましくは、制御レンズは、電子光学コラムにモジュールが配置されると、1)それぞれの対物レンズに対する、またそれぞれの制御レンズの複合作用がそれぞれのサブビームのサンプル上での集束位置を決定することと、2)それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームに対する複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらすことと、3)それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズによるそれぞれのサブビームの複合レンズ効果がサンプル上での集束をもたらすことと、4)それぞれの対物レンズ及びそれぞれの制御レンズが一緒にそれぞれのサブビームをサンプル上で集束させることと、の1つ又は複数であるように、制御レンズを制御してそれぞれのサブビームのプリフォーカスのパラメータを制御するように好ましくは制御されるように構成される(代替的又は追加的に、コントローラは、それぞれのサブビームのプリフォーカスが対物レンズによるそれぞれのサブビームのサンプル上での集束前であるように、対物レンズを制御してそれぞれのサブビームをサンプル上に集束させ、制御レンズを制御してそれぞれのサブビームのプリフォーカスのパラメータを制御するように構成される)、条項49に記載の交換可能モジュール。
[0173] 本発明について様々な実施形態と関連付けて説明してきたが、本明細書で開示される発明の明細及び実施を考慮することから、他の実施形態が当業者に明らかであろう。本明細書及び例は、単なる例とみなされることが意図され、本発明の真の範囲及び趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。