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JP7804737B2 - コスト管理支援装置、コスト管理支援方法およびコスト管理支援プログラム - Google Patents
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JP7804737B2 - コスト管理支援装置、コスト管理支援方法およびコスト管理支援プログラム - Google Patents

コスト管理支援装置、コスト管理支援方法およびコスト管理支援プログラム

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Description

本発明は、コスト管理支援装置、コスト管理支援方法およびコスト管理支援プログラムに関する。
大型機械製造業などの個別受注製造業では、当初見積をした原価見積に対して、実発注時に予算を割り当てて差異分析をしている事が多い。
特許文献1には、短時間でかつ製品コスト計算に不慣れな者であっても容易に結果を得ることができる製品コスト管理支援装置について記載されている。
特開平8-212273号公報
しかしながら、従来の技術では、各工程でのコストダウン/コストアップを容易に把握することができなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、各工程でのコストダウン/コストアップを容易に把握できるようにするコスト管理支援装置、コスト管理支援方法およびコスト管理支援プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るコスト管理支援装置は、制御部と記憶部を備えるコスト管理支援装置であって、前記記憶部は、製番別且つ製品の構成部品別に、構成部品の見積原価、および、構成部品の正式原価と当該見積原価との第1の差額、を含む製番構成データテーブルと、製番別且つ構成部品別に構成部品の発注金額を含む発注データテーブルと、を備え、前記制御部は、前記製番構成データテーブルおよび前記発注データテーブルに基づいて、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、発注金額と正式原価との第2の差額を、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力するコスト情報出力手段を備えること、を特徴とするものである。
また、本発明に係る前記コスト管理支援装置において、前記制御部は、前記原価算出を行った部門から、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を受け付け、前記第1の差額を前記製番構成データテーブルに登録する登録受付手段、を更に備えること、を特徴とするものである。
また、本発明に係る前記コスト管理支援装置において、前記コスト情報出力手段は、前記発注金額が、邦貨の場合、製番別かつ構成部品別に、前記見積原価と前記第1の差額との和を、邦貨買付予算として、それぞれ出力すること、を特徴とするものである。
また、本発明に係る前記コスト管理支援装置において、前記コスト情報出力手段は、前記発注金額が、邦貨の場合、製番別かつ構成部品別に、前記発注金額と前記邦貨買付予算との第3の差額を、前記発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の内訳として、それぞれ出力することを特徴とするものである。
また、本発明に係る前記コスト管理支援装置において、前記コスト情報出力手段は、前記発注金額が、外貨の場合、製番別かつ構成部品別に、前記見積原価と前記第1の差額との和を、邦貨買付予算として計算し、前記邦貨買付予算を注文時の為替レートによって割った値を、外貨買付予算として、それぞれ出力すること、を特徴とするものである。
また、本発明に係る前記コスト管理支援装置において、前記コスト情報出力手段は、前記発注金額が、外貨の場合、製番別かつ構成部品別に、前記発注金額と前記外貨買付予算との第4の差額を、前記発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の内訳として、それぞれ出力すること、を特徴とするものである。
また、本発明に係る前記コスト管理支援装置において、前記コスト情報出力手段は、前記発注金額が、外貨の場合、製番別かつ構成部品別に、受注時の為替レートと発注時の為替レートのレート差を計算し、前記外貨買付予算と前記レート差との積による第5の差額を、前記発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の内訳として、それぞれ出力すること、を特徴とするものである。
また、本発明に係る前記コスト管理支援装置において、前記コスト情報出力手段は、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額と前記第2の差額との和による第6の差額を、全社で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力することを特徴とするものである。
また、本発明に係るコスト管理支援方法は、製番別且つ製品の構成部品別に、構成部品の見積原価、および、構成部品の正式原価と当該見積原価との第1の差額、を含む製番構成データテーブルと、製番別且つ構成部品別に構成部品の発注金額を含む発注データテーブルと、を読み出すステップと、前記製番構成データテーブルおよび前記発注データテーブルに基づいて、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、発注金額と正式原価との第2の差額を、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力するステップ、を含むこと、を特徴とするものである。
また、本発明に係るコスト管理支援プログラムは、コンピュータに、製番別且つ製品の構成部品別に、構成部品の見積原価、および、構成部品の正式原価と当該見積原価との第1の差額、を含む製番構成データテーブルと、製番別且つ構成部品別に構成部品の発注金額を含む発注データテーブルと、を読み出すステップと、前記製番構成データテーブルおよび前記発注データテーブルに基づいて、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、発注金額と正式原価との第2の差額を、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力するステップと、を実行させること、を特徴とするものである。
本発明は、各工程でのコストダウン/コストアップを容易に把握できるという効果を奏する。
図1は、実施形態のコスト管理支援装置の構成の例を示すブロック図である。 図2は、実施形態のコスト管理支援処理のフローの例を示す図である。 図3は、実施形態の受注データの例を示す図である。 図4は、実施形態の製番データの例を示す図である。 図5は、実施形態の製番構成データの例を示す図である。 図6は、実施形態の発注データの例を示す図である。 図7は、実施形態のレートマスタの例を示す図である。 図8は、実施形態のデータ構造の例を示す図である。 図9は、実施形態のコスト情報の例を示す図である。
以下に、本発明に係るコスト管理支援装置、コスト管理支援方法およびコスト管理支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.構成]
図1は、実施形態のコスト管理支援装置100の構成の例を示すブロック図である。
コスト管理支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、コスト管理支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
コスト管理支援装置100は、記憶部1と制御部2と通信インターフェース部3と入出力インターフェース部4と、を備えている。コスト管理支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
記憶部1には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどのデータが格納される。記憶部1には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部1として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
また、記憶部1には、受注データ1a、製番データ1b、製番構成データ1c、発注データ1dおよびレートマスタ1eなどが格納されている。受注データ1a、製番データ1b、製番構成データ1c、発注データ1dおよびレートマスタ1eの詳細については後述する。
制御部2は、記憶制御部2a、登録受付部2bおよびコスト情報出力部2cを備える。
記憶制御部2aは、記憶部1に記憶されたデータの読み出し制御および書き込み制御を行う。
登録受付部2bは、原価算出を行った部門から、製番別かつ構成部品別に、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報(後述の設計CD/CU)を受け付け、当該情報を製番構成データ1cに登録する。原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の詳細については後述する。
コスト情報出力部2cは、後述のコスト情報(図9参照)を出力する。具体的には、コスト情報出力部2cは、例えば、製番別かつ構成部品別に、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報、および、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報を、入出力インターフェース部4を介して出力装置120に出力する。原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報、および、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の詳細については後述する。
通信インターフェース部3は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、コスト管理支援装置100をネットワーク200に通信可能に接続する。通信インターフェース部3は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク200は、コスト管理支援装置100と他の装置とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部4には、入力装置110および出力装置120が接続されている。出力装置120には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置110には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
なお、実施形態のコスト管理支援装置100を、サーバ装置として動作させ、ネットワーク200を介して、各部門(例えば営業部門、設計部門および調達部門など)の端末と、入力情報および出力情報を送受信できるようにしてもよい。
[2.コスト管理支援処理のフロー]
図2は、実施形態のコスト管理支援処理のフローの例を示す図である。図2の例では、各工程が、営業、設計および調達である場合を例にして説明する。はじめに、コスト管理支援装置100が、営業部門から設計部門への見積依頼を受け付ける(ステップS1)。
次に、コスト管理支援装置100が、設計部門によるBOM(Bills of materials)の作成に係る入力情報を受け付ける(ステップS2)。ステップS2では、製造品に対する原価見積(当初の原価見積)が行われる。
次に、コスト管理支援装置100が、ステップS2による見積積算に基づき、営業部門へ原価見積回答を通知する(ステップS3)。
次に、営業部門が、顧客へ見積もりし、注文が確定すると(ステップS4)、コスト管理支援装置100が、営業部門から受注入力を受け付ける(ステップS5)。ステップS5の受注入力によって、受注データ1aおよび製番データ1bが作成される。
図3は、実施形態の受注データ1aの例を示す図である。実施形態の受注データ1aは、受注番号、受注日、得意先、行番号、品番および数量を含む。受注番号は、受注を識別する番号を示す。受注日は、受注された日を示す。得意先は、製品を購入した顧客を示す。行番号は、同一の受注番号で管理されるデータの識別に使用される行番号を示す。品番は、製品を識別する番号や名称などを示す。なお、製品は、製品を識別する品番および当該品番の名称を示す品番名の2つの項目で管理されてもよい。数量は、製品の個数を示す。
図4は、実施形態の製番データ1bの例を示す図である。実施形態の製番データ1bは、製番、受注番号、行番号、品番、数量、納期および完成日を含む。品番および数量の説明は、図3の説明と同じなので省略する。製番は、個々の受注に対して発行される整理番号を示す。この製番により当該製品の生産が管理される。受注番号および行番号は、受注データ1aの受注番号および行番号に対応する。納期は、製品の納期を示す。完成日は、製品の完成日を示す。
図2に戻り、次に、コスト管理支援装置100が、設計部門から、注文確定後のBOMの作成に係る入力情報を受け付ける(ステップS6)。ステップS6の時点で、設計要因でのコストダウン(CD)/コストアップ(CU)が発生する。ステップS6で、登録受付部2bが、見積原価に対して、設計要因でのコストダウン(CD)/コストアップ(CU)の登録を受け付ける。
次に、コスト管理支援装置100は、ステップS6の処理までで受け付けられた入力情報を、ERP(Enterprise Resources Planning)側へ連携するため、当該入力情報を調達部門へ通知する(ステップS7)。
次に、コスト管理支援装置100が、調達部門から、設計情報の連携に係る入力情報を受け付ける(ステップS8)。ステップS8の設計情報連携によって、製番構成データ1cが作成される。
図5は、実施形態の製番構成データ1cの例を示す図である。実施形態の製番構成データ1cは、製番、構成番号、品番、見積原価および設計CD・CUを含む。製番は、図4の製番に対応する。品番の説明は、図3の説明と同じなので省略する。構成番号は、製番により生産が管理される製品の構成に使用される完成品、部品およびユニットなどを管理する番号である。図5の例では、構成番号00-00-01は、完成品を示す。ユニットAは、構成番号00-01-01の部品A、構成番号00-01-02の部品Bおよび構成番号00-01-03の部品Cにより構成される。ユニットBは、構成番号00-02-02の部品Dおよび構成番号00-02-02の部品Eにより構成される。
見積原価は、構成番号により管理される完成品、部品およびユニットなどを製造する際に予想される費用を示す。設計CD・CU(第1の差額)は、設計段階で発生したコストダウン/コストアップを示す。なお、実施形態の設計CD/CUは、あくまでも物に対する予算設定であり、設計費予算ではない。
図2に戻り、次に、コスト管理支援装置100が、調達部門から、発注入力を受け付ける(ステップS9)。ステップS9の発注入力によって、発注データ1dが作成される。ステップS9の時点で、買付要因でのコストダウン(CD)/コストアップ(CU)、および、為替要因でのコストダウン(CD)/コストアップ(CU)が発生する。例えば、調達部門が、設計部門からの購入依頼に基づき、業者への発注する際に、業者との折衝交渉の結果による差額が、買付CD/CUとして管理される。
図6は、実施形態の発注データ1dの例を示す図である。実施形態の発注データ1dは、発注番号、発注日、仕入先、通貨、発注レート、行番号、構成番号、製番、品番、外貨発注金額および邦貨発注金額を含む。発注番号は、発注を識別する番号を示す。品番の説明は、図3の説明と同じなので省略する。
発注日は、発注された日を示す。仕入先は、発注される部品の仕入先を示す。通貨は、発注される部品の購入に使用される通貨を示す。発注レートは、発注日に適用される為替レートを示す。行番号は、同一の発注番号で管理されるデータの識別に使用される行番号を示す。構成番号および製番は、製番構成データ1cの構成番号および製番に対応する。外貨発注金額は、外貨(JPY以外)での発注金額を示す。邦貨発注金額は、邦貨(JPY)での発注金額を示す。
図7は、実施形態のレートマスタ1eの例を示す図である。レートマスタ1eは、発注データ1dにおける通貨の、受注時レート(注文時レート)を取得するために使用される。実施形態のレートマスタ1eは、レート区分、通貨、適用日およびレートを含む。レート区分は、通常レートおよびTTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)などのレートの区分を示す。本実施形態では、レート区分は全て「通常」である。通貨は、通貨の種類を示す。適用日は、レートが適用される日を示す。レートは、レートの値を示す。
上述の受注データ1a、製番データ1b、製番構成データ1c、発注データ1dおよびレートマスタ1eの関係を図8に示す。図8は、実施形態のデータ構造の例を示す図である。○は、キー項目(データの識別に使用される主キー)を示す。受注データ1aの受注日、製番構成データ1cの構成番号、見積原価および設計CD/CU、発注データ1dの通過、発注レート、製番、外貨発注金額および邦貨発注金額、並びに、レートマスタ1eのレートは、後述のコスト情報(図9参照)の出力に使用される。
図2に戻り、最後に、コスト情報出力部2cが、コスト情報を出力する(ステップS10)。
図9は、実施形態のコスト情報の例を示す図である。実施形態のコスト情報は、製番、受注日(注文日)、構成番号、品番、発注番号‐行、発注通貨、見積原価、設計CD/CU、買付予算、注文時レート、買付予算(外貨)、外貨発注金額、発注時レート、邦貨発注金額、買付CD/CU(外貨)、買付CD/CU(邦貨)、為替CD/CU、調達CD/CUおよび全社CD/CUを含む。
製番、構成番号、品番、発注番号‐行、発注通貨、外貨発注金額、発注時レートおよび邦貨発注金額は、発注データ1dから取得される。受注日は、受注データ1aから取得される。
見積原価および設計CD/CUは、製番構成データ1cから取得される。見積原価は、設計時の見積原価(実施形態では、当初予算)を示す。設計CD/CUは、設計側で登録されたコストダウン(CD)/コストアップ(CU)を示す。
買付予算(邦貨買付予算)は、調達・購買側での予算を示す。買付予算は、見積原価に対して、設計CD/CUを加算した値((見積原価)+(設計CD/CU))である。調達・購買側は、当予算に対して、低減発注ができればコストダウン(CD)となる。
注文時レートは、注文獲得したときの基準レート(該当通貨の受注時レート)を示す。注文時レートは、受注日およびレートマスタに基づいて計算される。
買付予算(外貨)は、(買付予算)/(注文(受注)時レート)による外貨買付予算(理論上の外貨予算金額)を計算する。実施形態の例では、USDにて計算をしているが、発注通貨によってEUR等の注文時レートが計算に使用される。
買付CD/CU(外貨)は、(外貨発注金額)-(買付予算(外貨))により計算される差額(第4の差額)である。
買付CD/CU(邦貨)は、邦貨で買付された場合、(邦貨発注金額)-(買付予算)により計算される差額(第3の差額)である。外貨で買付された場合、買付CD/CU(邦貨)は、(買付CD/CU(外貨))×(発注時レート)により計算される。
為替CD/CUは、(買付予算(外貨))×(注文時レート-発注時レート)により計算される差額(第5の差額)である。予算立ては邦貨で実施される。受注時のレート(該当通貨の)と、発注時点でのレート差額が、為替CD/CUとして管理される。
調達CD/CU(第2の差額)は、調達部門としての、CD/CU合計を示す。調達CD/CUは、(買付CD/CU(邦貨))+(為替CD/CU)により計算される。
全社CD/CUは、各発注の全社でのCD/CUを示す。全社CD/CUは、(設計CD/CU)+(調達CD/CU)により計算される差額(第6の差額)である。全社CD/CUの合計値が、当初予算からの変動額となる。実施形態においては進行基準売上を採用しており、全社CD/CUの合計値は、進行基準売上高計算の分母(着地原価)としても使用される。
図9のコスト情報に示すように、予算差額の可視化をする事で、次回設計見積時(原価見積)の予定原価見直しに、コスト情報を使用することができる。また、コスト情報によって、増減の発生部門(工程)を把握する事ができるので、該当部門での評価や、工程改善にもコスト情報を利用することができる。また、外貨発注については為替による影響なのかも可視化がされるので、予算差額の発生要因にもコスト情報を活用することができる。
例えば、図9のコスト情報の部品Aの例では、全社CD/CUはプラス(¥100コストアップ)として見えている。具体的には、部品Aの例では、設計時点(設計CD/CU)で¥300コストアップし(設計変更など)、調達時点(調達CD/CU)で-¥200コストダウンしている。この結果から、調達部門としては、発注価格は低減できたが、設計側での当初想定との設計内容違いで、発注価格はアップしたことが分かり、設計側の見積時精度向上が必要であることが分かる。
また例えば、図9のコスト情報の部品Dの例では、調達CD/CUはプラス(¥80コストアップ)として見えている。調達CD/CUの中身を分解すると、買付CD/CUで-¥105コストダウンし、為替CD/CUで¥185コストアップしているので、為替の評価におけるコストアップであることが分かる。この結果から、調達部門としては、発注価格は低減できたが、為替の影響にて、当初見積よりコストアップをしたことが分かり、今後の改善として、為替予約を使用してリスクヘッジをとるような対応をとる事が可能となる。
以上説明したように、実施形態のコスト管理支援装置100によれば、各工程でのコストダウン(CD)/コストアップ(CU)が可視化される事で、工程改善をより容易に行うことができる。また、今後の見積原価の精度向上が可能となり、不採算案件を低減させることができる。
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、コスト管理支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、コスト管理支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてコスト管理支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、コスト管理支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、コスト管理支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、コスト管理支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、当初見積をした原価見積に対して、実発注時に予算を割り当てて差異分析をしている製造業などにおいて特に有用である。
100 コスト管理支援装置
1 記憶部
1a 受注データ
1b 製番データ
1c 製番構成データ
1d 発注データ
1e レートマスタ
2 制御部
2a 記憶制御部
2b 登録受付部
2c コスト情報出力部
3 通信インターフェース部
4 入出力インターフェース部
110 入力装置
120 出力装置
200 ネットワーク

Claims (10)

  1. 制御部と記憶部を備えるコスト管理支援装置であって、
    前記記憶部は、
    製番別且つ製品の構成部品別に、構成部品の見積原価、および、構成部品の正式原価と当該見積原価との第1の差額、を含む製番構成データテーブルと、
    製番別且つ構成部品別に構成部品の発注金額を含む発注データテーブルと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記製番構成データテーブルおよび前記発注データテーブルに基づいて、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、発注金額と正式原価との第2の差額を、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力するコスト情報出力手段
    を備え、
    前記コスト情報出力手段は、製番別かつ構成部品別に、前記見積原価と前記第1の差額との和を、邦貨買付予算として、それぞれ出力すること、
    を特徴とするコスト管理支援装置。
  2. 前記制御部は、前記原価算出を行った部門から、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を受け付け、前記第1の差額を前記製番構成データテーブルに登録する登録受付手段、
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1に記載のコスト管理支援装置。
  3. 前記コスト情報出力手段は、製番別かつ構成部品別に、前記発注金額と前記邦貨買付予算との第3の差額を、前記発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の内訳として、それぞれ出力すること、
    を特徴とする請求項1に記載のコスト管理支援装置。
  4. 前記発注金額は邦貨である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコスト管理支援装置。
  5. 制御部と記憶部を備えるコスト管理支援装置であって、
    前記記憶部は、
    製番別且つ製品の構成部品別に、構成部品の見積原価、および、構成部品の正式原価と当該見積原価との第1の差額、を含む製番構成データテーブルと、
    製番別且つ構成部品別に構成部品の発注金額を含む発注データテーブルと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記発注金額が、外貨の場合、製番別かつ構成部品別に、前記見積原価と前記第1の差額との和を、邦貨買付予算として計算し、前記邦貨買付予算を注文時の為替レートによって割った値を、外貨買付予算として、それぞれ出力するコスト情報出力手段、
    を備えることを特徴とするコスト管理支援装置。
  6. 前記コスト情報出力手段は、前記発注金額が、外貨の場合、製番別かつ構成部品別に、前記発注金額と前記外貨買付予算との第4の差額を、前記発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の内訳として、それぞれ出力すること、
    を特徴とする請求項5に記載のコスト管理支援装置。
  7. 前記コスト情報出力手段は、前記発注金額が、外貨の場合、製番別かつ構成部品別に、受注時の為替レートと発注時の為替レートのレート差を計算し、前記外貨買付予算と前記レート差との積による第5の差額を、前記発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報の内訳として、それぞれ出力すること、
    を特徴とする請求項5又は6に記載のコスト管理支援装置。
  8. 前記コスト情報出力手段は、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額と前記第2の差額との和による第6の差額を、全社で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力すること、
    を特徴とする請求項1に記載のコスト管理支援装置。
  9. 製番別且つ製品の構成部品別に、構成部品の見積原価、および、構成部品の正式原価と当該見積原価との第1の差額、を含む製番構成データテーブルと、製番別且つ構成部品別に構成部品の発注金額を含む発注データテーブルと、を読み出すステップと、
    前記製番構成データテーブルおよび前記発注データテーブルに基づいて、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、発注金額と正式原価との第2の差額を、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力するステップと、
    製番別かつ構成部品別に、前記見積原価と前記第1の差額との和を、邦貨買付予算として、それぞれ出力するステップと、
    コンピュータが実施すること
    を特徴とするコスト管理支援方法。
  10. コンピュータに、
    製番別且つ製品の構成部品別に、構成部品の見積原価、および、構成部品の正式原価と当該見積原価との第1の差額、を含む製番構成データテーブルと、製番別且つ構成部品別に構成部品の発注金額を含む発注データテーブルと、を読み出すステップと、
    前記製番構成データテーブルおよび前記発注データテーブルに基づいて、製番別かつ構成部品別に、前記第1の差額を、原価算出を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、発注金額と正式原価との第2の差額を、発注を行った部門で発生したコストの増減を表す情報として、それぞれ出力するステップと、
    製番別かつ構成部品別に、前記見積原価と前記第1の差額との和を、邦貨買付予算として、それぞれ出力するステップと、
    を実行させるためのコスト管理支援プログラム。
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