1.現在の無線技術
1.1.制限付きTWT(R-TWT)
図1に、IEEE802.11axで定められるターゲットウェイクタイム(TWT)設定の例を示す。STAの相互作用モデルは、IEEE802.11標準で定められるものと同じであることができる。
非AP STAがAPとの間でTWT設定手順を開始すると決定すると、非AP STAの局管理エンティティ(SME)は、その媒体アクセス制御(MAC)副層管理エンティティ(MLME)にMLME-TWTSETUP.requestメッセージを送信する。非AP STAのMLMEは、MLME-TWTSETUP.requestメッセージを受け取ると、MLME-TWTSETUP.requestメッセージ内の情報を収集して、APにTWT設定フレーム(すなわち、TWT要求フレーム)を送信する。APのMLMEはフレームを受け取り、そのSMEに対してMLME-TWTSETUP.indicationメッセージを生成する。
次に、APのSMEは、TWT設定結果を含むMLME-TWTSETUP.responseメッセージをそのMLMEに送信する。次に、APのMLMEは非AP STAにTWT設定フレーム(すなわち、TWT応答フレーム)を送信する。非AP STAのMLMEはフレームを受け取り、そのSMEにMLME-TWTSETUP.confirmメッセージを送信する。この結果、非APはTWT設定が成功したか否かを認識することができる。
図2に、フレーム制御(Frame Control)、期間(Duration)、アドレス(Address)(1~3)、シーケンス制御(Sequence Control)、データ(data)、及びフレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence:FCS)というフィールドを有するTWT設定フレームのフォーマットを示す。図の下側には、データフィールド内のサブフィールドを、カテゴリ(Category)、アクション(Action)、ダイアログトークン(Dialog Token)、及び図3で詳述するTWT要素(TWT element)として示す。
図3に、IEEE802.11axで定められるTWT要素のフォーマットを示す。要素ID(Element ID)、長さ(Length)、制御(Control)、及びTWTパラメータ情報(TWT Parameter Information)としてフィールドを示す。TWT要素の制御フィールド内のネゴシエーションタイプフィールドが2又は3の値に設定された場合、TWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドは、図5に示すようなブロードキャストTWTパラメータ情報フィールドを搬送する。
なお、現段階ではIEEE802.11beにアップデート(草案P802.11be_D1.01)が存在する。ブロードキャストTWTパラメータ情報フィールドの要求タイプフィールド内のブロードキャストTWT推奨フィールドの値が4に設定された場合、これはブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド内に示されるブロードキャストTWT(B-TWT)が制限付きTWT(R-TWT)であることを表す。
図4に、図3に示すTWT要素の制御フィールドのサブフィールドを示す。これらのサブフィールドを、近隣発見プロトコル(Neighbor Discovery Protocol:NDP)ページングインジケータ、応答者電力管理(Responder Power-Management:PM)モード、ネゴシエーションタイプ(Negotiation type)、TWT情報フレーム無効化(TWT Information Frame disabled)、ウェイク期間単位(Wake Duration Unit)、及び予備(reserved)サブフィールドとして示す。
図5に、ブロードキャストTWTパラメータ情報フィールド(ネゴシエーションタイプが2又は3である時のTWT要素内のTWTパラメータ情報フィールド)を示す。
図6には、図5のブロードキャストTWTパラメータ情報フィールドの要求タイプフィールド内のサブフィールドを示す。これらのサブフィールドを、TWT要求(TWT Request)、TWT設定コマンド(TWT Setup Command)、トリガー(Trigger)、最後のブロードキャストパラメータセット(Last Broadcast Parameter Set)、フロータイプ(Flow Type)、ブロードキャストTWT推奨(Broadcast TWT Recommendation)、TWTウェイク間隔指数(TWT Wake Interval Exponent)、及び予備(Reserved)サブフィールドとして示す。
図7に、図5のブロードキャストTWTパラメータ情報フィールドのブロードキャストTWT情報フィールドのサブフィールドを示す。これらのサブフィールドを、制限付きTWTトラフィック情報存在(Restricted TWT Traffic Information Present)、予備(Reserved)、ブロードキャストTWT ID(Broadcast TWT ID)、及びブロードキャストTWT永続性(Broadcast TWT Persistence)として示す。
IEEE802.11beの定義によれば、R-TWT要素は以下の特徴を有する。(a)R-TWTスケジュール側AP(R-TWT scheduling AP)と呼ばれる制限付きTWT R-TWTスケジュール側APは、制限付きTWT動作をサポートして、送信されるEHT能力要素内の制限付きTWTサポートサブフィールドを1の値に設定する超高スループット(Extra High Throughput:EHT)APである。(b)被R-TWTスケジュール側STA(R-TWT scheduled STA)と呼ばれる被制限付きTWT R-TWTスケジュール側STAは、制限付きTWT動作をサポートして、送信されるEHT能力要素内の制限付きTWTサポートサブフィールドを1の値に設定する非AP EHT STAである。(c)被R-TWTスケジュール側STAは、R-TWTスケジュール側APによってスケジュールされた1又は2以上のR-TWTのメンバーシップを確立することができる。R-TWT設定シグナリングは、被R-TWTスケジュール側STAとR-TWTスケジュール側APとの間のR-TWTのメンバーシップネゴシエーションに使用されるパラメータ設定をブロードキャストTWTに追加したものと同じである。被R-TWTスケジュール側STAは、R-TWTスケジュール側APによってスケジュールされたR-TWTのメンバーシップを確立した後に、R-TWTのSP中にR-TWTスケジュール側APとのフレーム交換の優先度が高くなり、又はフレーム交換を許可される。一方で、R-TWTのメンバーではない被R-TWTスケジュール側STAは、R-TWTのSP中にR-TWTスケジュール側APとのフレーム交換の優先度が低くなり、又はフレーム交換を許可されない。
図8に、AP1、STA1、STA2及びSTA3を有するシナリオにおけるR-TWT SP通信動作の例を示す。AP1は、R-TWT1スケジューリングを告知してR-TWT1のメンバーを管理するR-TWTスケジュール側APである。STA1及びSTA2はR-TWT1のメンバーSTAである。AP1は、R-TWT1 SP中に、メンバーSTAとのフレーム交換(例えば、STA1との間のSCS1のUL PPDU及びSTA2との間のSCS2のDL PPDU)をスケジュールして優先度付けする。R-TWTスケジューリングを受け取って(感知して)認識(理解)できるSTAは、被R-TWTスケジュール側STAと呼ばれる。STA3は、被R-TWTスケジュール側STAであるがR-TWT1のメンバーSTAではない。STA3は、R-TWT1 SPの開始時刻前にそのTXOPを終了する必要がある。STA3は、R-TWT1 SP中にクワイエットモードに入り、又はチャネルを求めて競合しないこともできる。スケジュール側APは、R-TWT SP中にクワイエット間隔を告知するクワイエット要素をブロードキャストすることができ、この要素を感知したSTAはクワイエットモードに入ることができる。
図9に、IEEE802.11axで定められるTWTティアダウンシグナリングを示す。STAの相互作用モデルは、IEEE802.11ax標準で定められるものと同じであることができる。
APは、TWTをティアダウンすると決定して以下を実行する。APの局管理エンティティ(SME)は、MAC副層管理エンティティ(MLME)にMLME-TWTTEARDOWN.requestメッセージを送信する。APのMLMEは、MLME-TWTTEARDOWN.requestメッセージを受け取ると、MLME-TWTTEARDOWN.requestメッセージ内の情報を収集して、非AP STAにTWTティアダウンフレームを送信(例えば、ユニキャスト、グループキャスト又はブロードキャスト)する。非AP STAのMLMEはフレームを受け取り、フレーム内の情報を搬送するMLME-TWTTEARDOWN.indicationメッセージをそのSMEに対して生成する。その後、非AP STAのSMEは、そのMLMEにMLME-TWTTEARDOWN.indicationメッセージを送信する。この結果、非AP STAのMLMEは、APによってどの(単複の)TWTがティアダウンされるかを知る。
図10に、フレーム制御(Frame Control)、期間(Duration)、アドレス(Address)(1~3)、シーケンス制御(Sequence Control)、データ(data)、及びFCSというフィールドを有するTWTティアダウンフレームのフォーマットを示す。ここでは、カテゴリ(Category)、アクション(Action)及びTWTフロー(TWT Flow)というサブフィールドを有するデータフィールドを示す。
図11~図13に、図10に示したようなTWTフローフィールドのフィールドを示す。図11には、TWTフロー識別子(TWT Flow Identifier)、予備(Reserved)、ネゴシエーションタイプ(Negotiation Type)、及び全TWTティアダウン(Teardown All TWT)というサブフィールドを有するタイプ0又は1TWTフローフィールドフォーマットを示す。図12には、予備(Reserved)、ネゴシエーションタイプ(Negotiation Type)、及び予備(Reserved)というサブフィールドを有するタイプ2TWTフローフィールドフォーマットを示す。図13には、ブロードキャストTWT IDフィールド内にIDが示されるブロードキャストTWTのティアダウンを示すタイプ3TWTフローフィールドを示す。ブロードキャストTWT IDフィールドがR-TWTを参照している場合、このフィールドはR-TWTのティアダウンを示す。このフィールドは、ネゴシエーションタイプ(Negotiation Type)及び全TWTティアダウン(Teardown All TWT)サブフィールドも含む。
2.課題の記述
現在の無線通信システムは、EDCA及びR-TWTを使用してRTAトラフィック送信を優先度付けする。R-TWT SP中には、RTAトラフィックが優先して送信される。一方で、現在の無線通信システムは、各STAが異なるリンク上で動作する1又は2以上のSTAに所属するマルチリンク装置(MLD)を定めている。R-TWT SPは、RTAトラフィック送信のためのスループット、遅延時間、信頼度及びジッタなどのサービス品質を改善するために複数のリンク上でスケジュールすることができる。しかしながら、現在のR-TWTの管理及び動作はリンクレベルでしか行われない。MLDの観点からR-TWTを管理してスケジュールする機構は存在しない。R-TWTが各リンク上で個別にスケジュールされる結果、R-TWT管理のためのシグナリングに起因してオーバーヘッドが著しく大きくなる場合がある。また、リンクレベル管理の考察に照らせば、異なるリンク上のR-TWTの協調も実行不可能である。
3.本開示の寄与
提案する技術を利用することにより、R-TWTスケジュール側MLDは、複数のリンク上でSPがスケジュールされるマルチリンク(ML)R-TWTをスケジュールすることができる。1.1節で説明したように、ML R-TWTは、同じリンク上でSPがスケジュールされる1又は2以上のシングルリンク(SL)R-TWTから成ることができる。或いは、ML R-TWTは、SL R-TWTから独立したR-TWTであることもできる。
本開示のプロトコルを利用することにより、R-TWTスケジュール側MLDは、ML R-TWTを識別するために一意のMLレベルR-TWT IDを割り当てることができる。ML R-TWTがSL R-TWTから成る場合には、各SL R-TWTが、そのリンク上での識別のために一意のリンクレベルR-TWT IDに割り当てられる。
本開示のプロトコルを利用することにより、R-TWTスケジュール側AP MLDは、複数のリンク上のML R-TWT管理のために1つのリンク上でML R-TWTシグナリングを完了(終了)すればよい。
4.実施形態
4.1.通信局(STA及びMLD)ハードウェア
図14に、本開示のプロトコルを実行するように構成されたSTAハードウェアの実施形態例10を示す。外部I/O接続14が回路12の内部バス16に結合し、内部バス16上には、通信プロトコルを実装する(単複の)プログラムを実行するためにCPU18及びメモリ(例えば、RAM)20が接続されることが好ましい。ホストマシンは、1又は複数のアンテナ29、26a、26b、26c~26nにそれぞれが接続された少なくとも1つのRFモジュール24、28に結合された、通信をサポートする少なくとも1つのモデム22を収容する。複数のアンテナ(例えば、アンテナアレイ)を有するRFモジュールは、送信及び受信中にビームフォーミングを実行することを可能にする。このように、STAは、複数組のビームパターンを使用して信号を送信することができる。
バス14は、センサ及びアクチュエータなどの様々な装置をCPUに接続することができる。プロセッサ18上では、STAがアクセスポイント(AP)局又は通常の局(非AP STA)の機能を実行することを可能にするように実行される通信プロトコルを実装するプログラムを実行するための、メモリ20からの命令が実行される。また、このプログラミングは、現在の通信状況でどのような役割を果たしているかに応じて異なるモード(TXOP所有者、TXOP共有参加者、ソース、中間、宛先、第1のAP、他のAP、第1のAPに関連する局、他のAPに関連する局、調整機(coordinator)、被調整機(coordinatee)、OBSS内のAP、及びOBSS内のSTAなど)で動作するように構成されると理解されたい。
従って、図示のSTA HWは、少なくとも1つのモデムと、少なくとも1つの帯域上での通信を提供するための関連するRF回路とで構成される。本開示は、主にサブ6GHz帯を対象とする。
なお、本開示は、それぞれが任意の数のRF回路に結合された複数のモデム22を使用して構成することができると理解されたい。一般に、使用するRF回路の数が多ければ多いほど、アンテナビーム方向のカバレッジは広くなる。利用するRF回路の数及びアンテナの数は、特定の装置のハードウェア制約によって決まると理解されたい。RF回路及びアンテナの一部は、STAが近隣STAと通信する必要がないと判定した時に無効にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、RF回路が周波数変換器及びアレイアンテナコントローラなどを含み、送受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される複数のアンテナに接続される。このように、STAは、各ビームパターン方向がアンテナセクタとみなされる複数のビームパターンの組を使用して信号を送信することができる。
また、図示のような局ハードウェアの複数のインスタンスはマルチリンク装置(MLD)に組み合わせることができ、通常、このMLDは活動を協調させるためにプロセッサ及びメモリを有するが、必ずしもMLD内の各STAに別々のCPU及びメモリが必要なわけではない。
図15に、マルチリンク装置(MLD)ハードウェア構成の実施形態例40を示す。ソフトAP MLDは、APとして動作する1又は2以上の所属するSTAから成るMLDである。ソフトAP MLDは、2.4GHz、5GHz及び6GHz上で複数の無線動作をサポートすべきである。複数の無線のうちの基本リンクセットは、例えば基本リンクセット(2.4GHz及び5GHz)、基本リンクセット(2.4GHz及び6GHz)などの同時送受信(STR)モードを満たすリンクペアである。
条件付きリンクは、何らかの基本リンクと共に非同時送受信(NSTR)リンクペアを形成するリンクである。例えば、これらのリンクペアは、5GHzが基本リンクである場合には、5GHzリンクに対応する条件付きリンクとして6GHzリンクを含むことができ、6GHzが基本リンクである場合には、6GHzリンクに対応する条件付きリンクとして5GHzリンクを含むことができる。ソフトAPは、Wi-Fiホットスポット及びテザリングを含む異なるシナリオで使用される。
MLDには複数のSTAが所属し、各STAは異なる周波数のリンク上で動作する。MLDは、アプリケーションへの外部I/Oアクセスを有し、このアクセスは、CPU62及びメモリ(例えば、RAM)64を有するMLD管理エンティティ48に接続して、MLDレベルで通信プロトコルを実装する(単複の)プログラムの実行を可能にする。MLDは、ここではSTA1 42、STA2 44~STA N46として例示する接続先の各所属する局にタスクを配分してこれらから情報を収集し、所属するSTA間で情報を共有することができる。
少なくとも1つの実施形態では、MLDの各STAが独自のCPU50及びメモリ(RAM)52を有し、これらは、1又は2以上のアンテナを有する少なくとも1つのRF回路56に接続された少なくとも1つのモデム54にバス58を通じて結合される。本例では、RF回路が、アンテナアレイなどの形の複数のアンテナ60a、60b、60c~60nを有する。RF回路及び関連する(単複の)アンテナと組み合わせたモデムは、近隣のSTAとの間でデータフレームを送信/受信する。少なくとも1つの実装では、RFモジュールが、周波数変換器、アレイアンテナコントローラ、及びそのアンテナと連動するためのその他の回路を含む。
MLDの各STAは、特定のMLD実装に応じて互いに及び/又はMLD管理エンティティとリソースを共有することができるので、必ずしも独自のプロセッサ及びメモリを必要としないと理解されたい。なお、上記のMLD図は限定ではなく一例として示すものであり、本開示は幅広いMLD実装と共に動作することができると理解されたい。
4.2.検討のためのネットワークトポロジー
図16に、本開示の実施例における検討のためのSTAトポロジー例65を示す。この図は、関連する技術の説明を支援するとともに、提案する技術の理解を高めるために提供するものである。なお、プロトコルはいずれかの所望のトポロジーのWLAN STAとMLDとの間の通信において利用できるので、本開示は決してこの実施例のトポロジーに限定されるものではないと理解されたい。
MLDは、複数の所属するSTAと、1つのMACデータサービスを含む、論理リンク制御(LLC)への1つのMACサービスアクセスポイント(SAP)とを有する装置である。
APがあるMLDに所属する場合、そのMLDはAP MLDである。非AP STAがあるMLDに所属する場合、そのMLDは非AP MLDである。
図16に示すように、3つのMLD70、72及び74を有するシナリオを例示する。AP1 76及びAP2 78はマルチリンク装置70(MLD)#1に所属しており、STA1 80及びSTA4 86はMLD#2 72に所属しており、STA3 84及びSTA5 88はMLD#3 74に所属している。STA2 84は、リンク1上で動作する非AP STA、又はシングルリンクMLD(すなわち、1つのSTAしか有しておらず、1つのリンク上で動作する特殊MLD)を含むことができる、被R-TWTスケジュール側局である。STA6 92は、被R-TWTスケジュール側局ではなく、この局も、リンク1上で動作する非AP STA、又はシングルリンクMLD(すなわち、1つのSTAしか有しておらず、1つのリンク上で動作する特殊MLD)を含むことができる。
図示のように、このシナリオは、ここでは単複の開口部(例えば、ドア及び窓など)96を有する会議室94として示す所与のエリア内に3つのMLD、2つのAP、及び6つのSTAが存在するものと仮定する。STA1、STA2、STA3及びSTA6は、リンク1を介してAP1に関連付けられ、STA4及びSTA5は、リンク2を介してAP2に関連付けられる。
全てのSTAは、全てのリンク上でランダムチャネルアクセスのためにEDCAを使用する。R-TWTスケジュール側APは、R-TWTをスケジュールして告知することができる。被R-TWTスケジュール側STAは、R-TWTスケジュール側APからのR-TWT告知を受け取って認識し、R-TWT動作をサポートできる非AP STAである。被R-TWTスケジュール側STAは、R-TWTスケジュール側APとの間でR-TWTのメンバーシップをネゴシエートすることができる。被R-TWTスケジュール側STAがR-TWTのメンバーSTAになると、被R-TWTスケジュール側STA(すなわち、R-TWTメンバーSTA)のトラフィック(例えば、UL、DL、P2P)がそのR-TWT SP中にスケジュールされ優先して送信される。
AP1及びAP2は、R-TWTスケジュール側APである。STA1~STA5は被R-TWTスケジュール側STAであり、STA6は被R-TWTスケジュール側STAではない。
4.3.ML R-TWTの定義
ここでは、本開示で使用する定義を紹介する。ML R-TWT動作をサポートするAP MLDは、R-TWTスケジュール側AP MLDと呼ぶ。ML R-TWT動作をサポートする非AP MLDは、被R-TWTスケジュール側MLDと呼ぶ。被R-TWTスケジュール側MLDは、R-TWTスケジュール側AP MLDとのML R-TWT設定のネゴシエーションに成功した後には、そのR-TWTのメンバーMLDになる。この場合、メンバーMLDのトラフィックは、そのR-TWT SP中に優先して送信されるようになる。例えば、図16に示すように、MLD1はR-TWTスケジュール側AP MLDである。MLD2及びMLD3は、被R-TWTスケジュール側MLDである。
SL R-TWTはR-TWTスケジュール側APによってスケジュールされ、そのSPはR-TWTスケジュール側APの同じリンク上でスケジュールされ、1.1節で定義したものと同じである。R-TWTスケジュール側APは、リンクレベルR-TWT IDと呼ばれる一意のIDをSL R-TWTに割り当てる。リンクレベルR-TWT IDは、R-TWTスケジュール側AP及びその所属するSTAが自機のリンク上のSL R-TWTを識別するために使用することができる。
ML R-TWTはR-TWTスケジュール側MLDによってスケジュールされ、そのSPは1又は2以上のリンク上でスケジュールされる。ML R-TWTは、同じR-TWTスケジュール側AP MLDに所属する異なるAPによってスケジュールされた1又は2以上のSL R-TWTから成る。ML R-TWTのSPは、これらのSL R-TWTのSPである。ML R-TWTは、暗黙的ML R-TWT(implicit ML R-TWT)又は明示的ML R-TWT(explicit ML R-TWT)のいずれかである。
明示的ML R-TWTは、R-TWTスケジュール側AP MLDによってその全てのリンク(又は複数のリンク)上でMLDレベルR-TWT IDと呼ばれる一意のIDに割り当てられたML R-TWTである。MLDレベルR-TWT IDは、R-TWTスケジュール側AP MLD及びその全てのリンク上の所属するMLDがML R-TWTを識別するために使用することができる。
暗黙的ML R-TWTは、R-TWTスケジュール側AP MLDによって一意のMLDレベルR-TWT IDに割り当てられない。暗黙的ML R-TWTは、以下のうちの少なくとも1つを共通して共有する一群のSL R-TWTであることができる。(a)SL R-TWTは、同じリンクレベルR-TWT IDを有するが、異なるリンク上でスケジュールされる。(b)SL R-TWTは、異なるリンク上に同じSPスケジューリングを有する。(c)同じML TWT要素内でスケジューリングが告知されるSL R-TWT。
なお、暗黙的ML R-TWTは、IEEE802.11で定められる暗黙的TWT(個別TWT(individual TWT))ではない。
ML R-TWTは、1つのSL R-TWTのみから成る場合にはSL R-TWTと同じである。
いくつかの事例では、ML R-TWT SPがスケジュールされたリンクの一部で、被R-TWTスケジュール側MLDがML R-TWTのメンバーMLDになることができる。この場合、メンバーMLDのトラフィックは、ML R-TWT SP中に、ML R-TWT SPの全てのリンクではなくこれらのリンク上のみで優先して送信される。例えば、ML R-TWTは、そのSPをリンク1、リンク2及びリンク3上でスケジュールする。被R-TWTスケジュール側MLDは、リンク1上及びリンク2上のみでこのML R-TWTのメンバーMLDになる。この場合、ML R-TWT SP中に、リンク1及びリンク2上ではR-TWTスケジュールMLDのトラフィックが優先して送信される。
各リンク上のML R-TWT SPのためのR-TWTスケジュール側AP及び被R-TWTスケジュール側STAの動作は、IEEE802.11beで定められるR-TWT動作と同じであることができる。例えば、被R-TWTスケジュール側STAは、そのリンク上でスケジュールされたML R-TWT SPの開始前にTXOPを終了しなければならない。
少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、異なるリンク上のML R-TWTの(SP開始時刻、SP期間、SP間の間隔などの)SPスケジューリングが同じである必要がある。
4.4.ML R-TWTシグナリング
本節では、ML R-TWTスケジューリング告知、ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション、及びML R-TWTティアダウンのためのML R-TWTシグナリングについて説明する。ML R-TWTシグナリングの目的は、1つのリンクを介して送信されるシグナリングにML R-TWTを管理させることである。
全ての被R-TWTスケジュール側MLDが同じリンク上で動作している(又は有効になっている)場合、R-TWTスケジュール側APは、複数のリンク上のML R-TWT SPの開始を示す(トリガーフレーム+B-TWT SP内のPS-Pollなどの)信号シーケンスをそのリンク上で開始するだけでよい。
R-TWTスケジュール側APは、複数のリンク上のML R-TWT SPの終了を示す(ブロードキャストEOSP信号などの)信号をそのリンク上で送信するだけでよい。R-TWTスケジュール側APは、そのリンク上のみでビーコンを送信することによってML R-TWTスケジューリングを告知することができる。
被R-TWTスケジュール側MLDが、ML R-TWT SP中にトラフィック仕様(TSPEC)又はQoS特性要素の下でのトラフィックストリームの送信のためにML R-TWTのメンバーシップを要求する場合、APは、ML R-TWT SPがスケジュールされる全てのリンクの容量に基づいて、この要求がトラフィックストリームのQoS要件を満たすことができるかどうかを検討する。なお、SL R-TWTメンバーシップネゴシエーションについては、APは、SL R-TWT SPがスケジュールされるリンクの容量に基づいて、このネゴシエーションがトラフィックストリームのQoS要件を満たすことができるかどうかを検討するだけでよい。
ML R-TWT SP中に送信されるトラフィックは、非AP MLDとAP MLDとの間のTID-リンクマッピングに従うことができる。複数のリンク上のML R-TWTのSPの場合には、これらの全てのリンクがML R-TWT SP中に同じTID-リンクマッピングを有するものとし、或いはML R-TWT SP中にリンクにマッピングできる遅延に弱いトラフィックの少なくとも1つのTIDを各リンクが有するものとすることが可能である。
なお、ブロードキャストML TWTパラメータ情報フィールドの要求タイプフィールド内のブロードキャストTWT推奨フィールドが「2」又は「3」の値に設定されている場合には、本開示で説明するML R-TWTシグナリングをブロードキャストTWTシグナリングに使用することもできる。
4.4.1.ML R-TWTスケジューリングの告知
図17及び図18に、R-TWTスケジュール側AP MLDに所属するAPがML R-TWTスケジューリングを告知する実施形態例110を示す。APは、ML R-TWTスケジューリングを告知するフレームを送信する予定である場合(112)、ブロック114において決定されるような複数のオプションを有することができる。
APは、オプション1を選択した場合には、図18のブロック116において、APのリンク上でスケジュールされるSP及び他のリンク上の同時SPを有するML R-TWTのスケジューリングを告知する(単複の)ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する(単複の)ML TWT要素をフレームに追加する。オプション1の例は、図39及び図40に示す。
APは、図17のブロック114においてオプション2を選択した場合には、図18のブロック120において、自機のリンク上のML R-TWT SPのスケジューリングのみを告知する(単複の)ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する(単複の)ML TWT要素をフレームに追加する。例えば、ML R-TWTのSPがリンク1及びリンク2上でスケジュールされる場合には、リンク1上のAPがリンク1上のML R-TWTのSPスケジューリングのみをそのフレーム内で告知し、リンク2上のAPがリンク2上のML R-TWTのSPスケジューリングのみをそのフレーム内で告知する。図36に例を示す。
APは、図17のブロック114においてオプション3を選択した場合には、図18のブロック122において、R-TWTスケジュール側AP MLDによってスケジュールされる全てのML R-TWTのスケジューリングを告知する(単複の)ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する(単複の)ML TWT要素をフレームに追加する。この事例については、図37、図38、図46及び図48に示す。
その後、APは、これらの各場合に、図18の118においてその関連する非AP STAにフレームを送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、グループキャスト、又はブロードキャスト)する。
ML R-TWTスケジューリングの情報を搬送するフレームは、ビーコンフレーム、(ML)プローブ応答フレーム、(再)アソシエーション応答フレーム、又はその他の管理フレームであることができる。
ML TWT要素は、対応する非送信BSSのR-TWT MLDのML R-TWTスケジューリングを告知するために、IEEE802.11で定められる複数BSSID(Multiple BSSID)要素に含めることが可能である。
ML TWT要素及びブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのフォーマットは4.5節に示す。
4.4.2.ML R-TWTメンバーシップのネゴシエーション
本節では、被R-TWTスケジュール側MLDの側及びR-TWTスケジュール側AP MLDの側からのML R-TWTメンバーシップネゴシエーションのフローチャートを示す。
図19に、被R-TWTスケジュール側MLDがML R-TWTメンバーシップを要求する実施形態例130を示す。被R-TWTスケジュール側MLDは、R-TWTスケジュール側AP MLDによってスケジュールされるML R-TWTのメンバーシップに関して、例えばリンク1などのリンクを介してR-TWTスケジュール側AP MLDとネゴシエートする予定である(132)。
この場合、リンク1上の被R-TWTスケジュール側MLDに所属するSTAが、そのML R-TWTのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送するML R-TWT要求フレームをML TWT要素内でリンク1を介して送信する(134)。
チェック136において、R-TWTスケジュール側APがML R-TWTのメンバーシップ要求を受諾することを示すML TWT応答フレームを被R-TWTスケジュール側MLDが受け取ったかどうかを判定する。この条件が満たされた場合、被R-TWTスケジュール側MLDはML R-TWTのメンバーである(138)。
この条件が満たされない場合、被R-TWTスケジュール側MLDはML R-TWTのメンバーではない(140)。
なお、ML R-TWT要求フレーム及びML TWT応答フレームが異なるリンクを介して送信されるようにすることも可能である。図42に例を示す。ML R-TWT要求フレーム及びML TWT応答フレームのフォーマットは図24に示す。
被R-TWTスケジュール側MLDが、複数のリンク上でSPがスケジュールされるML R-TWTを要求する場合、少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、ML R-TWT SPがスケジュールされる部分的リンク上で被R-TWTスケジュール側MLDがML R-TWTのメンバーになるべきである旨をR-TWTスケジュール側AP MLDが応答することができる。例えば、ML R-TWTが複数のSL R-TWTから成る場合、被ML R-TWTスケジュール側MLDは、一部のSL R-TWTのメンバーになることはできるが、他のSL R-TWTのメンバーとしては許可されない。その後、被ML R-TWTスケジュール側MLDは、メンバーでない他のSL R-TWTのメンバーシップを単独で要求することができる。少なくとも1つの他の実施形態/モード/オプションでは、R-TWTスケジュール側AP MLDを、ML R-TWT SPがスケジュールされる全てのリンク上でのML R-TWT SPのメンバーシップを受諾するように、或いはこれらのリンクのいずれにおいてもメンバーシップを許可しないように構成することができる。
図20に、R-TWTスケジュール側AP MLDがML R-TWTメンバーシップに応答する実施形態例150を示す。R-TWTスケジュール側AP MLDは、被R-TWTスケジュール側MLDからリンク1などのリンクを介して、ML R-TWTのメンバーシップをネゴシエートするためのML R-TWT要求フレームを受け取る(152)。
その後、R-TWTスケジュール側AP MLDは、そのML R-TWTのメンバーシップネゴシエーションの決定を示すための、そのML R-TWTのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送するML R-TWT応答フレームをリンク1又は別のリンクのいずれかで送信する(154)。
少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、R-TWTスケジュール側AP MLDが、ML R-TWT要求フレームが送信されたリンクと同じリンク(例えば、この例ではリンク1)上でML R-TWT応答フレームを送信する必要がある。ML R-TWT要求フレーム及びML TWT応答フレームのフォーマットは図24に示す。
図21に、被R-TWTスケジュール側MLD(非AP MLD)とR-TWTスケジュール側AP MLD(AP MLD)との間のML R-TWTメンバーシップネゴシエーションシグナリング(すなわち、設定手順)の実施形態例170を示す。この図には、非AP MLD局管理エンティティ(SME)172とそのMLD/STA MAC層管理エンティティ(MLME)174との間の通信、並びにネットワークを介したAP MLD/AP MLME176及びそのAP SME178との通信を示す。STAの相互作用モデルは、IEEE802.11be標準で定められるものと同じであることができる。
非AP MLDは、AP MLDとの間でML R-TWT設定手順を開始すると決定(判定)する。非AP MLDの局管理エンティティ(SME)は、MAC副層管理エンティティ(MLME)にMLME-TWTSETUP.requestメッセージ180を送信する。非AP MLD/STAのMLMEは、MLME-TWTSETUP.requestメッセージを受け取ると、MLME-TWTSETUP.requestメッセージ内の情報を収集して、AP MLDにML R-TWT設定フレーム182(すなわち、ML R-TWT要求フレーム)を送信する。AP又はAP MLDのMLMEはフレームを受け取り、SMEに対してMLME-TWTSETUP.indicationメッセージ184を生成する。
次に、AP MLDのSMEはこの要求情報を処理し、そのMLMEにML R-TWT設定結果を含むMLME-TWTSETUP.responseメッセージ188を送信する。次に、AP又はAP MLDのMLMEは、非AP MLDにML R-TWT設定フレーム190(すなわち、ML R-TWT応答フレーム)を送信する。非AP MLD又はSTAのMLMEはフレームを受け取り、SMEにMLME-TWTSETUP.confirmメッセージ192を送信する。この結果、非AP MLDは、ML R-TWT設定が成功したか否かを判定する(知る)ことができる。ML R-TWT設定フレームのフォーマットは図24に示す。
少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、AP MLDが、非AP MLDのML R-TWTメンバーシップを確立、変更又は終了するために、非AP MLDに一方的なML R-TWT応答フレームを送信することができる。
4.4.3.ML R-TWTのティアダウン
図22に、R-TWTスケジュール側AP MLDがML R-TWTをティアダウンする実施形態例210を示す。APは、ML R-TWTをティアダウンするための、ここではオプション1及びオプション2として示す複数のオプションのうちのいずれかを決定する(212)。
ブロック212においてオプション1が選択された場合には、ブロック214において、R-TWTスケジュール側AP MLDがMLレベルR-TWT IDを使用してML R-TWTをティアダウンする。この場合、R-TWTスケジュール側AP MLDは、ティアダウンする予定のMLレベルR-TWT IDを示すML R-TWTティアダウンフレームを送信する(216)。ML R-TWTティアダウンフレームのフォーマットは、図25に示す通りであることができる。
ブロック212においてオプション2が選択された場合には、ブロック218において、R-TWTスケジュール側AP MLDがSLレベルR-TWT IDを使用してML R-TWTの1つのSL R-TWTをティアダウンする。この場合、R-TWTスケジュール側AP MLDは、そのSL R-TWTのSPがスケジュールされているリンク上で、ネゴシエーションタイプサブフィールド=3のTWTフローフィールドを搬送するTWTティアダウンフレームを送信する(220)。なお、この場合、ML R-TWTの他のSL R-TWTはティアダウンされない。TWTティアダウンフレームのフォーマットは、限定するわけではないが図10に示すものと同じであることができる。
図23に、MLレベルR-TWT IDを使用するML R-TWTティアダウンシグナリングの実施形態例230を示す。STAの相互作用モデルは、IEEE802.11be標準に定められるものと同じであることができる。図23には、図21と同様に、非AP MLD局管理エンティティ(SME)172とそのMLD/STA MAC層管理エンティティ(MLME)174との間の通信、並びにネットワークを介したAP MLD/AP MLME176及びそのAP SME178との通信を示す。
AP MLDは、ML R-TWTをティアダウンすると決定(判定)している(232)。AP MLDの局管理エンティティ(SME)は、そのMAC副層管理エンティティ(MLME)又は所属するAPのMLMEにMLME-TWTTEARDOWN.requestメッセージ234を送信する。AP又はAP MLDのMLMEは、MLME-TWTTEARDOWN.requestメッセージを受け取ると、MLME-TWTTEARDOWN.requestメッセージ内の情報を収集して、非AP MLDにML R-TWTティアダウンフレーム236を送信(ユニキャスト、グループキャスト、又はブロードキャスト)する。非AP MLD又はSTAのMLMEはフレームを受け取り、そのSMEに対してフレーム内の情報を搬送するMLME-TWTTEARDOWN.indicationメッセージを生成する。
次に、非AP MLDのSMEは、そのMLME又は所属するAPのMLMEにMLME-TWTTEARDOWN.indicationメッセージを送信する。この結果、非AP MLD又はSTAのMLMEは、APによってどの(単複の)TWTがティアダウンされたかを認識する(知る)ことができる。TWTティアダウンフレームのフォーマットは図25に示す。
4.5.フレームフォーマット
本節では、ML R-TWT設定フレーム及びML R-TWTティアダウンフレームのフォーマットを示す。
4.5.1.ML R-TWT設定フレーム
図24に、ML R-TWTのメンバーシップ管理に使用されるML R-TWT設定フレームの実施形態例310を示す。
ML R-TWT設定フレームは、ML R-TWTのメンバーシップを要求するために送信される時にはML R-TWT要求フレームである。ML R-TWT設定フレームは、ML R-TWTのメンバーシップ要求に対する応答として送信される時にはML R-TWT応答フレームである。なお、少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、R-TWTスケジュール側AP MLDが、非AP MLDのML R-TWTメンバーシップを確立、変更又は終了するために、非AP MLDに一方的なML R-TWT応答フレームを送信することができる。
ML R-TWT設定フレームは以下のフィールドを有する。フレーム制御(Frame Control)フィールドは、フレームのタイプを示す。期間(Duration)フィールドは、CSMA/CA チャネルアクセスに使用されるネットワーク割り当てベクトル(NAV)情報を含む。アドレス1(Address1)フィールドは、フレームの受信側のアドレスを含む。アドレス2(Address2)フィールドは、フレームを送信したSTAのアドレスを含む。アドレス3(Address3)フィールドは、受信側のBSSIDを含む。シーケンス制御(Sequence control)フィールドは、フレームのフラグメント番号及びシーケンス番号を含む。
データ(data)フィールドには、以下のサブフィールドを示す。カテゴリ(Category)及びアクション(Action)サブフィールドは、フレームがML R-TWT設定フレームであることを示すように設定される。少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、カテゴリフィールド及びアクションフィールドを、図2に示すようなTWT設定フレームと同じ値に設定することができる。
ダイアログトークン(Dialog token)サブフィールドは、複数の同時ML R-TWTメンバーシップネゴシエーションが存在する時にML R-TWT応答フレームをML R-TWT要求フレームと一致させるために使用される。ML R-TWTメンバーシップネゴシエーションでは、ML R-TWT応答フレーム及びML R-TWT要求フレームが同じ一意のダイアログトークン番号を共有すべきである。ML R-TWT応答フレーム及びML R-TWT要求フレームが異なるリンクを介して送信される場合、これらのダイアログトークンは、ML R-TWT要求フレームを送信する非AP MLDとML R-TWT応答フレームを送信するAP MLDとの間の全てのリンクにわたって一意でなければならない。
ML TWT要素(ML TWT element)は、ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション又は管理情報を示すように設定される。ML TWT要素のフォーマットは図26に示す。
4.5.2.ML R-TWTティアダウンフレーム
図25に、以下のフィールドを有するML R-TWTティアダウンフレームの実施形態例330を示す。フレーム制御(Frame Control)フィールドは、フレームのタイプを示す。期間(Duration)フィールドは、CSMA/CAチャネルアクセスに使用されるNAV情報を含む。アドレス1(Address1)フィールドは、フレームの受信側のアドレスを含む。アドレス2(Address2)フィールドは、フレームを送信したSTAのアドレスを含む。アドレス3(Address3)フィールドは、受信側のBSSIDを含む。シーケンス制御(Sequence control)フィールドは、フレームのフラグメント番号及びシーケンス番号を含む。
データ(data)フィールドには、以下のサブフィールドを示す。カテゴリ(Category)及びアクション(Action)サブフィールドは、フレームがML R-TWTティアダウンアクションフレームであることを示すように設定される。カテゴリサブフィールド及びアクションサブフィールドは、図10に示すようなTWTティアダウンフレームと同じ数字に設定される。
TWTフロー(TWT Flow)サブフィールドは、R-TWTスケジュール側AP MLDによってどのML R-TWTがティアダウンされるかを示すように設定される。受信側、すなわち被R-TWTスケジュール側MLDは、このサブフィールドを受け取ると、どのML R-TWTがティアダウンされたかを認識する(知る)ことができる。従って、受信側はそのML R-TWTのメンバーシップを要求すべきではない。受信側は、既にそのML R-TWTのメンバーである場合には、このサブフィールドを受け取った直後にメンバーシップから離脱すべきである。ML R-TWTが複数のSL R-TWTから成る場合、ML R-TWTがティアダウンされると、そのSL R-TWTもティアダウンされる可能性がある。或いは、少なくとも1つの実施形態/態様/オプションでは、ML R-TWTがティアダウンされても、その関連するSL R-TWTは必ずしもティアダウンされない。
TWTフローサブフィールドのサブフィールドは以下の通りである。ML R-TWT IDサブフィールドは、R-TWTスケジュール側AP MLDによってどのML R-TWTがティアダウンされたかを示すように設定される。このサブフィールドは、全ML R-TWTティアダウン(Teardown All ML R-TWT)フィールドが「1」に設定された時には予備であることができる。
ネゴシエーションタイプ(Negotiation Type)サブフィールドは、TWTフローフィールドのML R-TWTフィールド存在及び全ML R-TWTティアダウンフィールドなどの内容がML R-TWTティアダウンのためのものであることを示すように設定される。例えば、ネゴシエーションタイプは2の値に設定することができる。
全ML R-TWTティアダウン(Teardown All ML R-TWT)フィールドは、R-TWTスケジュール側MLDが全てのML R-TWTをティアダウンするかどうかを示すように設定される。このサブフィールドは、ここに例示するように1ビット指示として実装することができる。このサブフィールドは、第1の状態(例えば、「1」)に設定されると、R-TWTスケジュール側MLDがその全てのML R-TWTをティアダウンすることを示す。そうでなければ、このサブフィールドは、ML R-TWT IDフィールド内に示されるML R-TWTのみをR-TWTスケジュール側MLDがティアダウンすることを示す第2の状態(例えば、「0」)に設定される。
4.6.ML TWT要素フォーマット
本節では、ML TWT要素のフォーマットを示す。ML TWT要素は、ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション又は管理情報を示すように設定される。
ML TWT要素は、ML R-TWT要求フレームで送信される場合には、送信側のML R-TWTメンバーシップ要求を示すように設定される。受信側はこの要素を受け取ると、ML R-TWTメンバーシップ要求の要件に基づいてメンバーシップ要求を受諾するかどうかを判定する。その後、受信側は、メンバーシップ要求に関する判定を示すML R-TWT応答フレームを送信する。
ML TWT要素は、ML R-TWT応答フレームで送信される場合には、ML R-TWTメンバーシップ要求の判定を示すように設定される。
ML R-TWTメンバーシップ要求が受諾された場合、ML TWT要素は、そのメンバーのML R-TWT SPスケジューリングも搬送する。被R-TWTスケジュール側MLD などの受信側は、このフィールドを受け取ると、ML R-TWTメンバーシップ要求が受諾されたことを認識し、ML R-TWTのメンバーになり、ML R-TWT SPスケジューリングに従って動作する。
ML R-TWTメンバーシップ要求が拒絶された場合、受信側はML R-TWTのメンバーではないと認識する。また、ML TWT要素は、受信側がML R-TWTメンバーを再要求するために使用できる提案パラメータを搬送することもできる。
ML TWT要素がビーコンなどのML R-TWTスケジューリング告知フレームで送信される場合、このフィールドは、ML R-TWTスケジュール側AP MLDのML R-TWTスケジューリングを示すように設定される。この要素を受け取った受信側は、ML R-TWTスケジュール側AP MLDのML R-TWTスケジューリングを確認することができる。受信側は、被R-TWTスケジュール側MLDである場合にはML R-TWTスケジューリングに従って動作する。受信側は、ML R-TWTスケジュール側AP MLDによって告知されたML R-TWTのメンバーシップを要求することもできる。
同じML R-TWT設定フレーム内又は同じML R-TWTスケジューリング告知フレーム内に複数のML TWT要素が存在することもできる。
図26に、以下のフィールドを有するML TWT要素の実施形態例350を示す。要素ID(Element ID)フィールドは、要素がML TWT要素であることを示すように設定される。このフィールドは、図3に示すようなTWT要素と同じ値に設定することができる。長さ(Length)フィールドは、要素の長さを示すように設定される。制御(Control)フィールドも含まれ、そのサブフィールドについては図27で後述する。複数のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを有することができるTWTパラメータ情報(TWT Parameter Information)フィールドも含まれ、そのサブフィールドについては図28で説明する。
ブロードキャストML TWTパラメータセット(Broadcast ML TWT Parameter Set)フィールドは、スケジューリング告知に使用される場合にはML R-TWTスケジューリングを示す。被R-TWTスケジュール側MLDなどの受信側は、ML R-TWTスケジューリングに従って動作し、ML R-TWTのメンバーシップを要求することができる。
被R-TWTスケジュール側MLDがML R-TWTメンバーシップ要求を送信するためにブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを使用する場合、このフィールドは、ML R-TWTの要件を示すように設定される。ML R-TWTスケジュール側AP MLDは、要求を受け取ると、被R-TWTスケジュール側MLDの要件に基づいて要求を受諾するか、それとも拒絶するかを決定する。
R-TWTスケジュール側MLDが被R-TWTスケジュール側MLDからのメンバーシップ要求を受諾するためにブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを使用する場合、このフィールドは、被R-TWTスケジュール側MLDがメンバーになるML R-TWTスケジューリングを示すように設定される。被R-TWTスケジュール側MLDは、このフィールドを受け取った後にML R-TWTのメンバーになる。被R-TWTスケジュール側MLDのトラフィックは、ML R-TWT SP中に優先して送信される。
R-TWTスケジュール側MLDが、被R-TWTスケジュール側MLDからのメンバーシップ要求を拒絶するためにブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを使用する(例えば、TWT設定コマンドフィールドが「TWT拒絶(Reject TWT)」に設定される)場合、被R-TWTスケジュール側MLDは、このフィールドを受け取った後に、R-TWTスケジュール側MLDによってメンバーシップ要求が拒絶され、或いは既存のML R-TWTメンバーシップが終了したと認識する。
R-TWTスケジュール側MLDが、被R-TWTスケジュール側MLDからのメンバーシップ要求を拒絶するためにブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを使用する(例えば、TWT設定コマンドフィールドが「代替TWT(Alternate TWT)」又は「TWT指示(Dictate TWT)」に設定される)場合、このフィールドは、被R-TWTスケジュール側MLDが次回にML R-TWTメンバーシップを要求するために使用できる提案パラメータを示すように設定される。被R-TWTスケジュール側MLDは、このフィールドを受け取ると、ML R-TWTのメンバーシップを取得しなかったと認識するが、提案パラメータを使用してML R-TWTメンバーシップを再要求することができる。
各ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、(1つを含む)複数のSL R-TWT又は1つのML R-TWTのパラメータ設定を表すことができる。一例として以下を示す。(a)1つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、MLDレベルR-TWT IDを有するML R-TWTを表すことができる。(b)1つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、同じパラメータ設定及び同じSLレベルR-TWT IDを有するが異なるリンク上でスケジュールされる1又は2以上のSL R-TWTを表すことができる。同じブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のSL R-TWTは同じML R-TWTに属することができる。
図27に、図26に示すML TWT要素の制御フィールドの実施形態例370を示す。NDPページングインジケータ、応答者PMモード、ネゴシエーションタイプ、TWT情報フレーム無効化、ウェイク期間単位フィールドは、図4に示すTWT要素の制御フィールド内のものと同一であることができる。
ML TWT指示(ML TWT Indication)フィールドは、ML TWT要素内のTWTパラメータ情報フィールドがブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送しているかどうかを示すように設定される。このフィールドは、1ビット指示として実装することができる。例えば、このフィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、ML TWT要素はブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのみを搬送する。そうでなければ、このフィールドは第2の状態(例えば、「0」)に設定され、ML TWT要素はブロードキャストTWTパラメータセットフィールドのみを搬送する。なお、ML TWT要素の要素IDがTWT要素内のものと同じである場合には、このフィールドを使用して、要素がTWT要素であるか、それともML TWT要素であるかを示すこともできる。このフィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、要素はML TWT要素であり、一方でこのフィールドが第2の状態(例えば、「0」)に設定された場合、要素はTWT要素である。
リンク情報存在(Link Info Present)フィールドは、リンク情報フィールドの存在を示すように設定される。このフィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、制御フィールド内にリンク情報フィールドが提示される。このフィールドが第2の状態(例えば、「0」)に設定された場合、制御フィールド内にリンク情報フィールドが提示されない。
リンク情報(Link Info)フィールドは、ML TWT要素の内容がどのリンクに適用されるか(すなわち、ML TWT要素内の全てのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの内容がどのリンクに適用されるか)を示すように設定される。MLDなどの受信側は、このフィールドを受け取ると、ML TWT要素の内容がどのリンクに適用されるかについての情報を有し、これらのリンク上で動作している所属するSTAにこれらのパラメータを転送する。例えば、MLDがリンク1上でML TWT要素を受け取り、制御フィールド内のリンク情報フィールドがリンク2に設定されている場合、このML TWT要素は、リンク2上でスケジュールされたR-TWT SPのためのものである。MLDは、リンク2上の所属するSTAにブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを転送することができる。リンク情報フィールドのフォーマットは、図31~図35のうちの1つであることができる。
なお、図27に示す制御フィールド内のリンク情報フィールドと、図28に示すブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドとが同じML TWT要素内に同時に存在することはできない。
制御フィールド及びブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの両方にリンク情報フィールドが存在しない場合、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドが送信されるリンク上のSL R-TWTのためのものである。
図28に、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの実施形態例390を示す。各ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、ML R-TWTに属する(同じリンクレベルIDであるが異なるリンク上でスケジュールされる)1又は2以上のSL R-TWTのパラメータ設定を表すことができる。要求タイプ(Request Type)フィールドは、図29に示すように設定することができる。
ターゲットウェイクタイム(Target Wake Time)フィールドは、R-TWT SPの開始時刻を示すように設定される。このフィールドは、スケジューリング告知のために設定される場合、スケジューリング告知フレーム(例えば、ビーコン)後のR-TWTの最初のSPの開始時刻を示す。被R-TWTスケジュール側MLDは、このフィールドを受け取った後にR-TWTの最初のSPの開始時刻情報を有するようになる。このフィールドは、被R-TWTスケジュール側MLDのML R-TWTメンバーシップ要求のために設定される場合、被R-TWTスケジュール側MLDがR-TWTのメンバーになった場合のR-TWTの最初のSPの開始時刻を示す。R-TWTスケジュール側MLDは、このフィールドに従ってメンバーシップ要求を受諾するかどうかを判定することができる。このフィールドは、TWT設定コマンドフィールドが「代替TWT」又は「TWT指示」に設定されている時のML R-TWT応答のために設定される場合、R-TWTスケジュール側MLDが次回にR-TWTのメンバーシップを要求すると決定する時にこのフィールドを設定するために使用できる提案パラメータを示す。このフィールドは、ML R-TWT要求を受諾するML R-TWT応答のために設定される場合、被R-TWTスケジュール側MLDがこのフィールドを受け取ってR-TWTのメンバーになった後のR-TWTの最初のSPの開始時刻を示す。
ターゲットウェイクタイムフィールドは、以下のオプションのうちの1つを使用して設定することができる。オプション1では、ターゲットウェイクタイムフィールドが、このフィールドを送信するSTAのTSF時間に設定される。オプション2では、ターゲットウェイクタイムフィールドが、リンク情報が1つのリンクしか示すことができない場合に同じブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのリンク情報フィールド内に示されるリンクのTSF時間に設定される。オプション3では、ターゲットウェイクタイムフィールドが、リンク情報が1つのリンクしか示すことができない場合にML TWT要素の制御フィールドのリンク情報フィールド内に示されるリンクのTSF時間に設定される。オプション4では、ターゲットウェイクタイムフィールドが、リンク情報フィールドの先頭ビット(図32に示すリンクビットマップ内のMSB又はLSB、或いは図33~図35に示す最初のリンクIDフィールド)であるリンクのTSF時間に設定される。
公称最小TWTウェイク期間(nominal minimum TWT Wake Duration)フィールドは、R-TWT SP期間を示すように設定される。TWTウェイク間隔仮数(TWT Wake Interval Mantissa)フィールド及び図29に示すTWTウェイク間隔指数(TWT Wake Interval Exponent)フィールドは、IEEE802.11axで定められるものと同様のR-TWT SP間の間隔を表すように設定される。ブロードキャストTWT情報(Broadcast TWT Info)フィールドは、図30に示す通りであることができる。制限付きTWTトラフィック情報(Restricted TWT Traffic Info)フィールドは、図30に示す制限付きTWTトラフィック情報存在(Restricted TWT Traffic Info Present)フィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された時に存在し、このフィールドは、IEEE802.11beで定められるものと同一であることができる。ブロードキャストML TWT ID(Broadcast ML TWT ID)フィールドは、ML R-TWTのMLDレベルR-TWT IDを示すように設定される。受信側は、このフィールドを使用してML R-TWTを識別することができる。
リンク情報(Link Info)フィールドは、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの内容がどのリンクに適用されるかを示すように設定される。受信側は、このフィールドを受け取ると、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの内容がどのリンクに適用されるかについての情報を有し、これらのリンク上で動作するSTAにこれらのパラメータを転送する。例えば、MLDがリンク1上でブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを受け取り、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのリンク情報フィールドがリンク2に設定されている場合、このブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、リンク2上でスケジュールされるR-TWT SPのためのものである。MLDは、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドをリンク2上の所属するSTAに転送することができる。リンク情報フィールドのフォーマットは、図31~図35のうちの1つであることができる。
図29に、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールドの実施形態例410を示す。TWT要求フィールド、TWT設定コマンドフィールド、トリガーフィールド、最後のブロードキャストパラメータセットフィールド、フロータイプフィールド、ブロードキャストTWT推奨フィールド、及びTWTウェイク間隔指数フィールドは、IEEE802.11axで定められるものと同一であることができる。
トリガーベースオンリー(Trigger-based Only)フィールドは、R-TWT SP中に被ML R-TWTスケジュール側MLDがチャネルを求めて競合できるかどうかを示すように設定される。少なくとも1つの実施形態では、このフィールドが1ビット指示であることができる。例えば、このフィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、ML R-TWTスケジュール側AP MLDのみがR-TWT SP中にR-TWTメンバーのULトラフィック送信をトリガーすることができる。このフィールドが第2の状態(例えば、「0」)に設定された場合、R-TWTメンバーは、R-TWT SP中にULトラフィック送信のためのチャネルを求めて競合し、そのチャネルにアクセスすることができる。
少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、ブロードキャストTWT推奨フィールドが、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドがR-TWTのためのものであることを示すよう(例えば、値4)に設定された場合、トリガーフィールドがトリガーベースオンリーフィールドとして機能し、トリガーベースオンリーフィールドは不要である。
図30に、以下のサブフィールドを有する、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの要求タイプフィールドの実施形態例430を示す。
制限付きTWTトラフィック情報存在(Restricted TWT Traffic Info Present)フィールドは、少なくとも1つの実施形態では、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内に制限付きTWTトラフィック情報フィールドが存在するかどうかを示す1ビット指示であり、図7に示すものと同一であることができる。
ML TWT ID存在(ML TWT ID Present)フィールドは、図28に示すブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内にブロードキャストML TWT IDフィールドが存在するか否かを示すように設定される。少なくとも1つの実施形態では、このフィールドが1ビット指示であることができる。例えば、このフィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内にブロードキャストML TWT IDフィールドが存在する。そうでなければ、このフィールドは第2の状態(例えば、「0」)に設定され、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内にブロードキャストML TWT IDフィールドは存在しない。
リンク情報存在(Link Info Present)フィールドは、少なくとも1つの実施形態では、図28に示すブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内にリンク情報フィールドが存在するか否かを示す1ビット指示であることができる。例えば、このフィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内にリンク情報フィールドが存在する。そうでなければ、このフィールドは第2の状態(例えば、「0」)に設定され、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内にリンク情報フィールドは存在しない。この場合、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、このフィールドが送信されるリンク上のML R-TWTパラメータ設定のためのものである。
ブロードキャストTWT ID(Broadcast TWT ID)フィールドは、SL R-TWTのリンクレベルR-TWT IDを示すように設定される。ブロードキャストML TWTパラメータ設定フィールド内のパラメータは、リンク情報フィールド内に示されるリンク上の(単複の)特定のSL R-TWTのためのものである。
ブロードキャストTWT持続性(Broadcast TWT Persistence)フィールドは、IEEE802.11axで定められるものと同一であることができる。
少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、ML TWT ID存在フィールドが、ブロードキャストTWT IDをMLD レベルR-TWT IDに設定すべきであるか、それともリンクレベルR-TWT IDに設定すべきであるかを示すように設定される。ML TWT ID存在フィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、ブロードキャストTWT IDフィールドはMLDレベルR-TWT IDを示すように設定される。ML TWT ID存在フィールドが第2の状態(例えば、「0」)に設定された場合、ブロードキャストTWT IDフィールドはリンクレベルR-TWT IDを示すように設定される。
図31~図35に、リンク情報フィールドのフォーマットの5つのオプション450、470、490、510及び530を限定ではなく一例として示す。
図31のオプション1では、リンク情報フィールドが1つのリンクID(Link ID)フィールドのみを搬送することができる。リンクIDフィールドは、情報が適用される1つのリンクを表すように設定される。
図32のオプション2では、リンク情報フィールドが1つのリンクビットマップ(link bitmap)フィールドを搬送することができる。このフィールドは、IEEE802.11beで定められるものと同じであることができる。リンクビットマップフィールドは複数のビットから成る。各ビットはリンクを表す。ビットは、第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合、このビットの対応するリンクに情報が適用されることを表す。そうでなければ、ビットは第2の状態(例えば「0」)に設定され、このビットの対応するリンクに情報が適用されないことを表す。
図33のオプション3では、リンク情報フィールドが複数のリンクIDフィールドを搬送することができる。各リンクIDフィールドは、情報が適用される1つのリンクを表すように設定される。さらなるリンクID(More Link ID)フィールドは、後続する別のリンクIDフィールドが存在するかどうかを示すように設定される。例えば、さらなるリンクIDフィールドが第1の状態(例えば、「1」)に設定された場合には、後続する別のリンクIDフィールドが存在する。そうでなければ、このフィールドは第2の状態(例えば、「0」)に設定され、後続するリンクIDフィールドは存在しない。
図34のオプション4では、リンク情報フィールドが複数のリンクIDフィールドを搬送することができる。各リンクIDフィールドは、情報が適用される1つのリンクを表すように設定される。最後のリンクID(Last Link ID)フィールドは、後続する別のリンクIDフィールドが存在するかどうかを示すように設定される。例えば、最後のリンクIDフィールドが第2の状態(例えば、「0」)に設定された場合、後続する別のリンクIDフィールドが存在する。そうでなければ、このフィールドは第1の状態(例えば、「1」)に設定され、後続するリンクIDフィールドは存在しない。
図35のオプション5では、リンク情報フィールドが複数のリンクIDフィールドを搬送することができる。各リンクIDフィールドは、情報が適用される1つのリンクを表すように設定される。リンクIDフィールドの前に、リンクID数(Number of Link ID)フィールドが存在する。このフィールドは、リンク情報フィールド内のリンクIDフィールドの数を示すように設定される。
なお、ML R-TWTスケジューリング告知のためのML TWT要素内のリンク情報フィールドのフォーマットは、ML R-TWT設定(メンバーシップネゴシエーション)のためのML TWT要素内のリンク情報フィールドのフォーマットとは異なることができる。
少なくとも1つの実施形態/モード/オプションでは、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドがリンク情報存在フィールド及びML TWT ID存在フィールドを含むので、ML TWT指示フィールドは不要である。これらの2つのフィールドは、図5に示すようなブロードキャストTWTパラメータセットフィールドの予備ビットに位置することが好ましい。例えば、これらが第2の状態(例えば、「0」)に設定された場合、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、図5に示すようなブロードキャストTWTパラメータセットフィールドと同じである。
4.7.例
本節では、ML R-TWTシグナリングの複数の例を示す。これらの例におけるネットワークトポロジーは図16に示す通りである。本節の例では、SL R-TWTxが、リンクレベルR-TWT ID=xのSL R-TWTを表し、ML R-TWTyが、MLD レベルR-TWT ID=yのML R-TWTを表す。
これらのフレーム交換の例では、フレーム内の1対の「{}」がML TWT要素を表す。「{}」間の内容は、そのML TWT要素の内容を表す。ML TWT要素内の1対の「<>」は、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを表す。「<>」間の内容は、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドの内容を表す。例えば、{<SL R-TWT1,リンク1,2>,<SL R-TWT2,リンク1>}は、2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送するML TWT要素を表す。一方のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、SPがリンク1上でスケジュールされるSL R-TWT1(リンク1上のSL R-TWT1)、及びSPがリンク2上でスケジュールされる別のSL R-TWT1(リンク1上のSL R-TWT1)のためのものである。別のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、SPがリンク1上でスケジュールされるSL R-TWT2(リンク1上のSL R-TWT2)のためのものである。{<SL R-TWT1,ML R-TWT2,リンク1,2>}は、ML R-TWT2に属するリンク1及びリンク2上のSL R-TWT1のための1つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送するML TWT要素を表す。
4.7.1.ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド毎のリンク情報
本節では、図28に示すようなブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド毎にしかリンク情報フィールドが存在しないシナリオについても検討する。すなわち、図27に示すようなML TWT要素の制御フィールドにはリンク情報フィールドが存在しない。
4.7.1.1.暗黙的ML R-TWT
本節では、暗黙的ML R-TWTが1又は2以上のSL R-TWTを含む場合のシナリオについて検討する。各SL R-TWTは、そのリンク上の被R-TWTスケジュール側APによって一意のリンクレベルR-TWT IDに割り当てられる。R-TWTスケジュール側AP MLDは、ML R-TWTにMLレベルR-TWT IDを割り当てない。すなわち、図28に示すようなブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内には、ブロードキャストML TWT IDフィールドは存在しない。
本節の例では、AP1がリンク1上でSL R-TWT4をスケジュールする。AP2は、リンク2上でSL R-TWT2及びSL R-TWT4をスケジュールする。リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4のスケジューリングは同じ(すなわち、SP開始時刻、SP期間、及びSP間の間隔は同じ)であるが、SL R-TWT2のスケジューリングは他の2つと異なる。4.3節によれば、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4は暗黙的ML R-TWTとみなすことができ、SL R-TWT2は別の暗黙的ML R-TWTとみなすことができる。
図36に、APが自機のリンク上のML R-TWT SPスケジューリングのみを告知するR-TWTスケジューリングの実施形態例610を示す。限定ではなく一例として、この図には、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
AP1がリンク1上でビーコン614を送信する場合、このビーコンはML TWT要素を搬送する。ML TWT要素は、リンク1上のSL R-TWT4 SPスケジューリングの開始620及び期間624のみを示すブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。なお、SL R-TWT4のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、このフィールドがリンク1上のSL R-TWT4のためのものであることを示すリンク情報フィールドを含んでいない。
AP2がリンク2上でビーコン612を送信する場合、このビーコンはML TWT要素を搬送する。ML TWT要素は、2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。一方は、リンク2上のSL R-TWT2のスケジューリング616を示し、他方は、リンク2上のSL R-TWT4のスケジュールされた開始618及び期間624を示す。
AP1及びAP2は、リンク1 620及びリンク2 618上のSL R-TWT4 SP中に、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4のメンバーとフレームを交換することができる。AP1及びAP2は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 SP中に、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4のメンバーとそれぞれフレームを交換することができる。図示のように、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4はトリガーベースオンリーである。この結果、AP1及びAP2は、チャネルにアクセスしてUL及びDL送信をトリガーする。リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4のメンバーは、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 SP中にチャネルにアクセスすべきではない。
AP2は、リンク2上のSL R-TWT2 SP中に、リンク2上のSL R-TWT2のメンバーとフレームを交換することができる。図示のように、リンク2上のSL R-TWT2はトリガーベースオンリーではない。この結果、STA5は、リンク2上のSL R-TWT2のメンバーである場合、リンク2上のSL R-TWT2 SP中にチャネルを求めて競合し、チャネルにアクセスしてAP2とフレームを交換することができる。
AP1はトリガーフレーム(TF)622aを送信し、AP2はTF622bを送信し、STA3及びSTA5がこれに対してそれぞれUL PPDU626a及び626bで応答しているのが分かる。APは、送信を受け取るとBA628a及び628bで応答する。AP1及びAP2はDLMU PPDU630a及び630bを送信し、STA3及びSTA5からそれぞれBA632a、632bを受け取っているのが分かる。これらの各送信は、非同時送受信(NSTR)リンクペアのリンクに対して整列しているように示す。その後、STA5は、リンク2上のSL R-TWT2 SP634内に非トリガーUL PPDU636を送信してAP2からBA638を受け取る。
なお、上記の事例ではリンク情報フィールドは不要である。ML TWT要素のフォーマットはTWT要素と同じであることができる。すなわち、ML TWT要素は、IEEE802.11axで定められるようなブロードキャストTWTをサポートするSTAによって復号することができる。従って、ML TWT要素は、ブロードキャストTWTスケジューリングを告知するために使用することもできる。
なお、リンク1及びリンク2がNSTRリンクペアのリンクでない場合、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 SP中のPPDUアライメントは不要である。
図37に、R-TWTスケジュール側APが全てのリンク上のSL R-TWTスケジューリングを告知する実施形態例710を示す。この例では、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドが複数のリンクを表すことができる。すなわち、リンク情報フィールドのフォーマットは、図32~図35に示す通りであることができる。限定ではなく一例として、この図には、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
AP1は、ML TWT要素を搬送するビーコン714をリンク1上で送信する。ML TWT要素は、2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。一方のフィールドは、リンク2上のSL R-TWT2 722のスケジューリングを示し、他方のフィールドは、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 724のスケジューリングを示す。ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、AP1のTSF時間に設定される。
AP2は、ML TWT要素を搬送するビーコン712をリンク2上で送信する。ML TWT要素は、2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。一方は、リンク2上のSL R-TWT2 716のスケジューリングを示す。他方は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4の開始718及び期間724のスケジューリングを示す。ML TWT要素内のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、AP2のTSF時間に設定される。
図の残り部分は図36と同様であり、AP1がトリガーフレーム(TF)726aを送信し、AP2がTF726bを送信し、STA3及びSTA5がこれに対してそれぞれUL PPDU728a及び728bで応答する。APは、送信を受け取るとBA730a及び730bで応答する。AP1及びAP2はDLMU PPDU732a及び732bを送信し、STA3及びSTA5からそれぞれBA734a、734bを受け取っているのが分かる。これらの各送信は、NSTRリンクペアのリンクに対して整列しているように示す。その後、STA5は、リンク2上のSL R-TWT2 SP736内に非トリガーUL PPDU738を送信してAP2からBA740を受け取る。
図38に、R-TWTスケジュール側APが全てのリンク上のSL R-TWTスケジューリングを告知する別の実施形態例810を示す。この例では、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドが1つのリンクのみを表すことができる。すなわち、リンク情報フィールドのフォーマットは、図31又は図32に示す通りであることができ(例えば、1つのビットのみを「1」に設定することができる)。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
AP1は、ML TWT要素を搬送するビーコン814をリンク1上で送信する。ML TWT要素は、3つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。第1のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、リンク2上のSL R-TWT2 821のスケジューリングを示す。第2及び第3のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドは、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4の開始820及び期間824のスケジューリングを示す。ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、そのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのリンク情報フィールド内に示されるリンク上のAPのTSF時間に設定される。例えば、リンク2上のSL R-TWT2のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、リンク2上のAP2のTSF時間に設定される。
AP2は、ML TWT要素を搬送するビーコン812をリンク2上で送信する。ML TWT要素は、リンク1上で送信されるビーコン内のものと同一である。
図の残り部分は図36と同様であり、AP1がトリガーフレーム(TF)822aを送信し、AP2がTF822bを送信し、STA3及びSTA5がこれに対してそれぞれUL PPDU826a、826bで応答する。APは、送信を受け取るとBA828a及び828bで応答する。AP1及びAP2はDLMU PPDU830a及び830bを送信し、STA3及びSTA5からそれぞれBA832a、832bを受け取っているのが分かる。これらの各送信は、NSTRリンクペアのリンクに対して整列しているように示す。その後、STA5は、リンク2上のSL R-TWT2 SP834内に非トリガーUL PPDU836を送信してAP2からBA838を受け取る。
図39に、APがそのリンク上のSPのML R-TWTスケジューリングを告知するR-TWTスケジューリングの実施形態例910を示す。この例では、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドが複数のリンクを表すことができる。すなわち、リンク情報フィールドのフォーマットは、図32~図35に示す通りであることができる。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
AP1は、ML TWT要素を搬送するビーコン914をリンク1上で送信する。リンク1上のSL R-TWT4及びリンク2上のSL R-TWT4はML R-TWTとみなされるので、ML TWT要素は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4の開始920及び期間924のスケジューリングを示す1つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、AP1のTSF時間に設定される。
AP2は、ML TWT要素を搬送するビーコン912をリンク2上で送信する。ML TWT要素は、2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。一方は、リンク2上のSL R-TWT2 916のスケジューリングを示す。リンク1上のSL R-TWT4及びリンク2上のSL R-TWT4はML R-TWTとみなされるので、他方は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4の開始918及び期間924のスケジューリングを示す。ML TWT要素のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、AP2のTSF時間に設定される。
図の残り部分は図38と同様であり、AP1がトリガーフレーム(TF)922aを送信し、AP2がTF922bを送信し、STA3及びSTA5がこれに対してそれぞれUL PPDU926a、926bで応答する。APは、送信を受け取るとBA928a及び928bで応答する。AP1及びAP2はDLMU PPDU930a及び930bを送信し、STA3及びSTA5からそれぞれBA932a、932bを受け取っているのが分かる。これらの各送信は、NSTRリンクペアのリンクに対して整列しているように示す。その後、STA5は、リンク2上のSL R-TWT2 SP 934内に非トリガーUL PPDU936を送信してAP2からBA938を受け取る。
図40に、ML R-TWT設定手順の実施形態例1010を示す。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWTメンバーシップネゴシエーションは、リンク2上でSPがスケジュールされているSL R-TWT2のメンバーシップを要求するためにSTA3がリンク1を介してAP1にML R-TWT要求フレーム1014を送信することから開始する(1012)。AP1は、この要求を受け取った後に、メンバーシップ要求が受諾されたことを示すML R-TWT応答1016を返送する。ML R-TWT応答1016は、リンク2上のSTA5の最初のSL R-TWT2 SPの開始時刻1018を示すこともできる。この結果、STA5はSL R-TWT2のメンバーSTAになる。SL R-TWT2がトリガーベースオンリーでない場合、STA5は、SL R-TWT2 SP1020中にチャネルを求めて競合し、AP2にUL PPDU1024及び1028を送信することができる。この図には、AP2がUL PPDUの受信に対してBA1026及び1030で応答することも示す。
リンク2上のSL R-TWT2 SP間の間隔1022は、ML R-TWT設定中に設定されるパラメータから決定される。この目的は、R-TWTスケジュールが複数のSPを有する予定であることを定期的に示すことである。R-TWT SP外では、被R-TWTスケジュール側STAが次のR-TWT SPの開始時刻前にTXOPを終了しなければならない点を除き、全てのSTAがIEEE802.11axで定められるようにEDCAを使用してチャネルを求めて競合する。
図41に、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内にリンク情報フィールドが存在しない場合のML R-TWT設定手順の実施形態例1110を示す。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション1112は、リンク2上でSPがスケジュールされているSL R-TWT2のメンバーシップを要求するためにSTA5がリンク2を介してAP2にML R-TWT要求フレーム1114を送信することから開始する。AP2は、この要求を受け取った後に、メンバーシップ要求が受諾されたことを示すML R-TWT応答1116を返送する。ML R-TWT応答1116は、リンク2上のSTA5の最初のSL R-TWT2 SPの開始時刻1118を示すこともできる。この結果、STA5はSL R-TWT2のメンバーSTA1122になる。SL R-TWT2がトリガーベースオンリーでない場合、STA5は、SL R-TWT2 SP 1122中にチャネルを求めて競合し、AP2にUL PPDU1124及び1128を送信することができる。この図には、AP2がUL PPDUの受信に対してBA1126及び1130で応答することも示す。
リンク2上のSL R-TWT2 SP間の間隔1120は、ML R-TWT設定中に設定されるパラメータから決定される。この目的は、R-TWTスケジュールが複数のSPを有する予定であることを定期的に示すことである。R-TWT SP外では、被R-TWTスケジュール側STAが次のR-TWT SPの開始時刻前にTXOPを終了しなければならない点を除き、全てのSTAがIEEE802.11axで定められるようにEDCAを使用してチャネルを求めて競合する。
なお、この事例ではリンク情報フィールドは不要である。ML TWT要素のフォーマットはTWT要素と同じであることができる。すなわち、ML TWT要素は、IEEE802.11axで定められるようなブロードキャストTWTをサポートするSTAによって復号することができる。従って、ML TWT要素はブロードキャストTWT設定に使用することもできる。
図42に、複数のリンクを介したML R-TWT設定手順の実施形態例1210を示す。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション1212は、リンク2上でSPがスケジュールされているSL R-TWT2のメンバーシップを要求するためにSTA3がリンク1を介してAP1にML R-TWT要求フレーム1214を送信することから開始する。AP1は、この要求を受け取った後に、要求が受け取られたことを示すACKフレーム1216を送信する。
次に、AP1は、この要求(MLD内転送であるため図示せず)をAP2に転送する。次に、AP2は、メンバーシップ要求が受諾されたことを示すML R-TWT応答1218を、リンク2を介して送信する。ML R-TWT応答1218は、リンク2上のSTA5の最初のSL R-TWT2 SPの開始時刻1222を示すこともできる。この結果、STA5は、応答を受け取ってSTA5がSL R-TWT2のメンバーSTAになったことを示すACKフレーム1220を送信する。SL R-TWT2がトリガーベースオンリーでない場合、STA5は、SL R-TWT2 SP1226中にチャネルを求めて競合し、AP2にUL PPDU1228及び1232を送信することができる。この図には、AP2がUL PPDUの受信に対してBA1230及び1234で応答することも示す。
リンク2上のSL R-TWT2 SP間の間隔1224は、ML R-TWT設定中に設定されるパラメータから決定される。この目的は、R-TWTスケジュールが複数のSPを有する予定であることを定期的に示すことである。R-TWT SP外では、被R-TWTスケジュール側STAが次のR-TWT SPの開始時刻前にTXOPを終了しなければならない点を除き、全てのSTAがIEEE802.11axで定められるようにEDCAを使用してチャネルを求めて競合する。
図43に、1つのリンクを介したML R-TWTのためのML R-TWT設定手順の実施形態例1310を示す。この例では、ML R-TWTが、リンク1上のSL R-TWT4及びリンク2上のSL R-TWT4から成る。ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドは複数のリンクを表すことができる。すなわち、リンク情報フィールドのフォーマットは図32~図35に示す通りであることができる。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション1312は、リンク1及びリンク2上でスケジュールされているSL R-TWT4のメンバーシップを要求するためにSTA3がリンク1を介してAP1にML R-TWT要求フレーム1314を送信することから開始する。AP1は、この要求を受け取った後に、メンバーシップ要求が受諾されたことを示すML R-TWT応答フレーム1316を返送する。SL R-TWT4のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、(リンク1上の)AP1のTSF時間内のリンク1上のSTA3及びリンク2上のSTA5の最初のSL R-TWT4 SPの開始時刻1318を示すように設定される。
この結果、STA3は、リンク1上のR-TWT4のメンバーSTAになり、STA5は、リンク2上のR-TWT4 1322のメンバーSTAになる。STA3及びSTA5は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 SP中にそれぞれAP1及びAP2とフレームを交換する。従って、AP1については、DL PPDU1324a及び1328aを送信してSTA3からBA1326a及び1330aを受け取るように示しており、AP2については、DL PPDU1324b及び1328bを送信してSTA5からBA1326b及び1330bを受け取るように示している。
リンク1上のSL R-TWT4 SP間の間隔1320は、ML R-TWT設定中に設定されるパラメータから決定される。この目的は、R-TWTスケジュールが複数のSPを有する予定であることを定期的に示すことである。R-TWT SP外では、被R-TWTスケジュール側STAが次のR-TWT SPの開始時刻前にTXOPを終了しなければならない点を除き、全てのSTAがIEEE802.11axで定められるようにEDCAを使用してチャネルを求めて競合する。
図44に、ML R-TWTの設定手順の実施形態例1410を示す。この例では、ML R-TWTが、リンク1上のSL R-TWT4及びリンク2上のSL R-TWT4から成る。前回の例と比べると、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドは1つのリンクのみを表すことができる。すなわち、リンク情報フィールドのフォーマットは図31又は図32に示す通りであることができる(例えば、1つのビットのみを「1」に設定することができる)。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション1412は、リンク1及びリンク2上でスケジュールされているSL R-TWT4のメンバーシップを要求するためにSTA3がリンク1を介してAP1にML R-TWT要求フレームを送信することから開始する。AP1は、この要求を受け取った後に、メンバーシップ要求が受諾されたことを示すML R-TWT応答フレーム1416を返送する。
ML R-TWT要求/応答フレームは、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4のための2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを有するML TWT要素を含む。リンク1上のSL R-TWT4のためのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、(リンク1上の)AP1のTSF時間内のリンク1上のSTA3の最初のSL R-TWT4 SPの開始時刻1418を示すように設定される。リンク2上のSL R-TWT4のためのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、(リンク2上の)AP2のTSF時間内のリンク2上のSTA5の最初のSL R-TWT4 SPの開始時刻1420を示すように設定される。
この結果、STA3は、リンク1上のR-TWT4のメンバーSTAになり、STA5は、リンク2上のR-TWT4のメンバーSTAになる。STA3及びSTA5は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 SP中にそれぞれAP1及びAP2とフレームを交換する。具体的には、AP1については、DL PPDU1426a及び1430aを送信してSTA3からBA1428a及び1432aを受け取るように示しており、AP2については、DL PPDU1426b及び1430bを送信してSTA5からBA1428b及び1432bを受け取るように示している。
リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 SP間の間隔1422は、ML R-TWT設定中に設定されるパラメータから決定される。この目的は、R-TWTスケジュールが複数のSPを有する予定であることを定期的に示すことである。R-TWT SP外では、被R-TWTスケジュール側STAが次のR-TWT SPの開始時刻前にTXOPを終了しなければならない点を除き、全てのSTAがIEEE802.11axで定められるようにEDCAを使用してチャネルを求めて競合する。
図45に、部分的要求のみが受諾されるML R-TWTのためのML R-TWT設定手順の実施形態例1510を示す。この例では、ML R-TWTが、リンク1上のSL R-TWT4及びリンク2上のSL R-TWT4から成る。この例では、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドが1つのリンクのみを表すことができる。すなわち、リンク情報フィールドのフォーマットは図31又は図32に示す通りであることができる(例えば、1つのビットのみを「1」に設定することができる)。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション1512は、リンク1及びリンク2上でスケジュールされているSL R-TWT4のメンバーシップを要求するためにSTA3がリンク1を介してAP1にML R-TWT要求フレーム1514を送信することから開始する。AP1は、この要求を受け取った後に、リンク2上のSL R-TWT4のメンバーシップ要求のみを受け入れることを示すML R-TWT応答フレーム1516を返送し、その開始時刻1518を示す。
従って、STA5はリンク2上のR-TWT4のメンバーSTAになり、STA3はリンク1上のR-TWT4のメンバーSTAではない。STA5は、リンク2上のSL R-TWT4 SP中にAP2とフレームを交換する。具体的には、AP2がDL PPDU1524及び1528を送信し、STA5からBA1526及び1530を受け取るように示している。
リンク1及びリンク2のSL R-TWT4 SP間の間隔1520は、ML R-TWT設定中に設定されるパラメータから決定される。この目的は、R-TWTスケジュールが複数のSPを有する予定であることを定期的に示すことである。R-TWT SP外では、被R-TWTスケジュール側STAが次のR-TWT SPの開始時刻前にTXOPを終了しなければならない点を除き、全てのSTAがIEEE802.11axで定められるようにEDCAを使用してチャネルを求めて競合する。
4.7.1.2 明示的ML R-TWT
本節では、明示的ML R-TWTが1又は2以上のSL R-TWTから成る場合のシナリオについて検討する。各SL R-TWTは、そのリンク上の被R-TWTスケジュール側APによって一意のリンクレベルR-TWT IDに割り当てられる。R-TWTスケジュール側AP MLDも、そのML R-TWTにMLレベルR-TWT IDを割り当てる。具体的には、図28に示すようなブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドがML R-TWTに属する(単複の)SL R-TWTのためのものである場合、このフィールド内にブロードキャストML TWT IDフィールドが存在する。
本節の例では、AP1がリンク1上のSL R-TWT1をスケジュールする。MLD1は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT2から成るML R-TWT1をスケジュールする。
図46に、APがSL R-TWTスケジューリング及びML R-TWTスケジューリングをML TWT要素で告知するR-TWTスケジューリングの実施形態例1610を示す。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
AP1は、ML TWT要素を搬送するビーコン1614をリンク1上で送信する。ML TWT要素は、2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを含む。一方の要素は、SL R-TWT1 1622をスケジュールするとともに、リンク2上の後続のSL R-TWT1 1620をスケジュールするためのものである。他方の要素は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT2のためのものである。
AP2も、SL TWT要素を搬送するビーコン1612をリンク1上で送信する。SL TWT要素は、2つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを含む。一方は、(リンク1及びリンク2で同じ)SL R-TWT1 1618をスケジュールするためのものであり、他方はリンク2上の後続1616のためだけのものである。他方の要素は、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT2 1626から成るSL R-TWT2のためのものである。
その後、MLD1は、ML R-TWT1 SP1626中に、リンク1及びリンク2上のML R-TWT1のメンバーとフレームを交換することができる。AP2は、SL R-TWT1 SP中にリンク2上のSL R-TWT1のメンバーとフレームを交換することができる。具体的には、AP1は、TF1624aを送信し、UL PPDU1628aを受け取り、BA1630a及びDLMU PPDU1632aを送信し、BA1634aを受け取っていることが分かり、AP2は、TF1624bを送信し、UL PPDU1628bを受け取り、BA1630b及びDLMU PPDU1632bを送信し、BA1634bを受け取っていることが分かる。
リンク2上のSL R-TWT1 SP1616の終了後には、リンク2上の別のSL R-TWT1 SP1636が開始され、STA5がUL PPDU1638を送信してBA1640を受け取る。
図47に、MLDレベルR-TWT IDを使用するML R-TWT設定の実施形態例1710を示す。この例では、MLD3が、図46に示すようなリンク1及びリンク2上のSL R-TWT2から成るML R-TWT1をMLD1がスケジュールしたと認識(判定)している。この結果、MLD3は、MLDレベルR-TWT IDを使用してML R-TWT1のメンバーシップを要求することができる。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWTメンバーシップネゴシエーション1712は、ML R-TWT1のメンバーシップを要求するためにSTA3がリンク1を介してAP1にML R-TWT要求フレーム1714を送信することから開始する。AP1は、この要求を受け取った後に、メンバーシップ要求が受諾されたことを示すML R-TWT応答フレーム1716、並びに開始時刻1718及び終了1722を返送する。
従って、MLD3はML R-TWT1のメンバーになる。STA3及びSTA5は、リンク1及びリンク2上のML R-TWT1 SP1723中にそれぞれAP1及びAP2とフレームを交換する。具体的には、AP1については、DL PPDU1720a及び1726aを送信してSTA3からBA1724a及び1728aを受け取るように示しており、AP2については、DL PPDU1720b及び1726bを送信してSTA5からBA1724b及び1728bを受け取るように示している。
リンク1及びリンク2上のML R-TWT1 SP間の間隔1722は、ML R-TWT設定中に設定されるパラメータから決定される。この目的は、R-TWTスケジュールが複数のSPを有する予定であることを定期的に示すことである。R-TWT SP外では、被R-TWTスケジュール側STAが次のR-TWT SPの開始時刻前にTXOPを終了しなければならない点を除き、全てのSTAがIEEE802.11axで定められるようにEDCAを使用してチャネルを求めて競合する。
4.7.2.ML TWT要素毎のリンク情報フィールド
本節では、制御フィールド内にリンク情報フィールドが存在する点を除き、4.7.1.1節で説明したものと同じシナリオについて検討する。
図48に、APがその所属するAP MLDの全てのML R-TWTスケジューリングを告知するR-TWTスケジューリングの実施形態例1810を示す。この例では、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内のリンク情報フィールドが複数のリンクを表すことができる。すなわち、リンク情報フィールドのフォーマットは図32~図35に示す通りであることができる。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
AP1は、2つのML TWT要素を搬送するビーコン1814をリンク1上で送信する。第1のML TWT要素は、SL R-TWT2 1834をスケジュール(1821)するための1つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。第1のML TWT要素では、制御フィールド内のリンク情報フィールドが、SL R-TWT2がリンク2上でスケジュールされることを示す「リンク2」に設定される。第2のML TWT要素は、SL R-TWT4のための1つのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送する。第2のML TWT要素では、制御フィールド内のリンク情報フィールドが、リンク1及びリンク2上のSL R-TWT4 1824のSL R-TWT4スケジューリング1820を示す「リンク1及びリンク2」に設定される。
AP2は、2つのML TWT要素を搬送するビーコン1812をリンク2上で送信する。これらの2つの要素は、AP1によって送信されたビーコンと同様に、リンク2上のSL R-TWT2スケジューリング1816、並びにリンク1及びリンク2上のSL R-TWT4スケジューリング1818を搬送する。
図の残り部分は図38と同様であり、AP1がTF1822aを送信し、AP2がTF1822bを送信し、STA3及びSTA5がこれに対してそれぞれUL PPDU1826a、1826bで応答する。APは、送信を受け取るとBA1828a及び1828bで応答する。AP1及びAP2はDL MUPPDU1830a及び1830bを送信し、STA3及びSTA5からそれぞれBA1832a、1832bを受け取っているのが分かる。これらの各送信は、NSTRリンクペアのリンクに対して整列しているように示す。
その後、STA5は、リンク2上のSL R-TWT2 SP1834内に非トリガーUL PPDU1836を送信してAP2からBA1838を受け取る。
この例では、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドが、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを送信するAPのTSF時間に設定される。例えば、リンク1で送信されるブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、リンク1上のAP1のTSF時間に設定される。リンク2上で送信されるブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドのターゲットウェイクタイムフィールドは、リンク2上のAP2のTSF時間に設定される。
4.8.特殊MLDリンク上でのML R-TWT動作
本節では、拡張マルチリンクシングルラジオ(enhanced Multi-Link Single-Radio:eMLSR)リンク、拡張マルチリンクマルチラジオ(enhanced Multi-Link Multi-Radio:eMLMR)リンク、及び非同時送信-受信(Non-Simultaneous Transmit-Receive:NSTR)リンクなどの特殊MLDリンク上のいくつかのML R-TWT動作について説明する。
図49に、特殊MLDリンク上のML R-TWT動作の実施形態例1910を示す。この例のネットワークトポロジーは図16に示している。この例では、(a)MLD1及びMLD3がリンク1及びリンク2上でeMLSRで動作するシナリオ、又は(b)MLD1及びMLD3がeMLMRモードで動作し、リンク1及びリンク2がeMLMRリンクであるシナリオ、又は(c)MLD3がNSTR MLDであり、リンク1及びリンク2がMLD3のNSTRリンクペアであるシナリオについて検討する。この図にも、限定ではなく一例として、AP1 76及びAP2 78を有するMLD1 70と、STA3 84及びSTA5 88を有するMLD3 74との間の相互作用を示す。
ML R-TWT設定1912において、STA3がメンバーシップを要求しており(1914)、これに対してAP1が、リンク2上のSL R-TWT4のみをスケジュールするML R-TWT応答1916にスケジュール1918及び期間1922を含めて応答する。非AP MLD3は、AP MLD1との間でSL R-TWT4のメンバーシップをネゴシエートし、STA5はSL R-TWT4のメンバーになる。STA5は、SL R-TWT4 SP中にAP2とフレームを交換することができる。この結果、STA3は、R-TWT4 SPの開始時刻前にリンク1上のTXOPを終了する(1919)必要があり、R-TWT4 SPが終了するまで、又はR-TWT4 SP中にSTA5がAP2とのフレーム交換を終了するまでリンク1上のチャネル1920にアクセスできない可能性がある。
eMLSR/eMLMRの遅延を考慮すると、STA3は、R-TWT4 SPの開始時刻よりも所与の遅延時間だけ前にリンク1eMLSR/eMLMR上のTXOPを終了する必要がある。AP1は、R-TWT4 SPが終了するまでリンク1上でSTA3に送信することができない。この遅延時間は、関連するEML能力フィールド内で指定され、アソシエーション手順に示すことができると認識される。
AP2がバックオフ(BO)1926を完了し、MU送信要求(RTS)1928を送信してSTA5から送信許可(CTS)1930を受け取る通信が見られる。次に、AP2はDL PPDU1932を送信し、STA5はこれを受け取るとBA1934を送信する。SL R-TWT4 SP1924間の間隔後に、リンク2上の別のSL R-TWT4 1936を開始することができる。
なお、TXOPとして動作し、第1の特殊リンク上のR-TWT SPの開始前の所与の時間内にTXOPを確実に終了させる必要があるAPに関しても同様の条件が当てはまると理解されたい。
5.実施形態の一般的範囲
本明細書では、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又は手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式又はその他の計算表現のフローチャートを参照して本技術の実施形態を説明することができる。この点、フローチャートの各ブロック又はステップ、及びフローチャートのブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、並びにいずれかの手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコードの形で具体化された1又は2以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようないずれかのコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するための他のいずれかのプログラマブル処理装置を含む1又は2以上のコンピュータプロセッサによって実行して、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。
従って、本明細書で説明したフローチャートのブロック、並びに手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、(単複の)特定の機能を実行する手段の組み合わせ、(単複の)特定の機能を実行するステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコードロジック手段の形で具体化されるような、(単複の)特定の機能を実行するコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフローチャートの各ブロック、並びにいずれかの手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、(単複の)特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコードとの組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
さらに、コンピュータ可読プログラムコードなどの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができる1又は2以上のコンピュータ可読メモリ又はメモリ装置に記憶して、これらのコンピュータ可読メモリ又はメモリ装置に記憶された命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置によって実行し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック、(単複の)手順、(単複の)アルゴリズム、(単複の)ステップ、(単複の)演算、(単複の)数式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。
さらに、本明細書で使用する「プログラム」又は「プログラム実行文」という用語は、本明細書で説明した1又は2以上の機能を実行するために1又は2以上のコンピュータプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。命令は、装置の非一時的媒体に局所的に記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いは命令の全部又は一部を局所的に又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶された命令は、ユーザが開始することによって、或いは1又は2以上の要因に基づいて自動的に装置にダウンロード(プッシュ)することができる。
さらに、本明細書で使用するプロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、命令、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されるものであり、プロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、CPU及びコンピュータという用語は、単一の又は複数の装置、シングルコア装置及びマルチコア装置、及びこれらの変種を含むように意図するものであると理解されるであろう。
本明細書の説明から、本開示は、限定ではないが以下の内容を含む複数の技術実装を含むと理解されるであろう。
ネットワークにおける無線通信のための装置であって、(a)全てのリンク上のランダムチャネルアクセスに拡張分散チャネルアクセス(EDCA)が利用される無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して他の無線局(STA)と無線で通信する通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作する、独立した無線局(STA)であるSTA又はマルチリンク装置(MLD)内のSTAとしての無線通信回路と、(b)前記無線通信回路に結合されて前記WLAN上で動作するプロセッサと、(c)他のSTAと通信するための、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリとを備え、(d)前記命令は、プロセッサによって実行された時に、(d)(i)複数のリンク上でサービス期間(SP)がスケジュールされるAP局が、マルチリンク(ML)制限付きターゲットウェイクタイム(R-TWT)をスケジュールすることと、(d)(ii)非APマルチリンク装置(MLD)から、ML R-TWTのメンバーシップをネゴシエートするML R-TWT要求フレームを受け取ることと、(d)(iii)前記APのMLDが、前記ML R-TWT要求フレームに対し、非AP MLDからのML R-TWT要求フレームでの要求の受諾又は拒絶を示すML R-TWT応答フレームで応答することと、を含む、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、(d)(iv)AP MLDが前記要求を受諾した場合、非AP MLDがML R-TWTのメンバーになる、装置。
ネットワークにおける無線通信のための装置であって、(a)全てのリンク上のランダムチャネルアクセスに拡張分散チャネルアクセス(EDCA)が利用される無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して他の無線局(STA)と無線で通信する通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作する、独立した無線局(STA)であるSTA又はマルチリンク装置(MLD)内のSTAとしての無線通信回路と、(b)前記無線通信回路に結合されてWLAN上で動作するプロセッサと、(c)他のSTAと通信するための、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリとを備え、(d)前記命令は、プロセッサによって実行された時に、(d)(i)非AP STAが、マルチリンク(ML)制限付きターゲットウェイクタイム(R-TWT)のためのMLターゲットウェイクタイム(TWT)要素を含むフレームを送信することを含む、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行し、(d)(ii)ML TWT要素は、1又は2以上のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送し、(d)(iii)ML TWT要素は、いくつかのリンク上でのみR-TWTスケジュールがスケジュールされる時にブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内の情報がどのリンクに適用されるかを示すリンク情報を含む、装置。
ネットワークにおける無線通信のための装置であって、(a)全てのリンク上のランダムチャネルアクセスに拡張分散チャネルアクセス(EDCA)が利用される無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)上でキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)機構を使用して他の無線局(STA)と無線で通信する通常のSTA又はアクセスポイント(AP)STAのいずれかとして動作する、独立した無線局(STA)であるSTA又はマルチリンク装置(MLD)内のSTAとしての無線通信回路と、(b)前記無線通信回路に結合されてWLAN上で動作するプロセッサと、(c)他のSTAと通信するための、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリとを備え、(d)前記命令は、プロセッサによって実行された時に、(d)(i)複数のリンク上でサービス期間(SP)がスケジュールされるAP局がマルチリンク(ML)制限付きターゲットウェイクタイム(R-TWT)を設定することであって、非APマルチリンク装置(MLD)がML R-TWTのメンバーシップをネゴシエートできる、ことと、(d)(ii)第1のMLD上の第1の局の、特殊MLDリンクを介した通信をスケジュールすることと、(d)(iii)第1のMLDの第1の局による特殊MLDリンクを介したフレーム交換の開始前に、第1のMLDの第2の局が所与の遅延期間を残して送信機会(TXOP)を終了しなければならないことを必要とすることと、を含む、前記無線通信回路のための無線通信プロトコルのステップを実行する、装置。
パケットの送信を実行する、CSMA/CAが適用される無線通信システム/装置であって、(a)AP MLDが、複数のリンク上でSPがスケジュールされるML R-TWTをスケジュールすることと、(b)非AP MLDが、ML R-TWTのメンバーシップをネゴシエートするためにML R-TWT要求フレームを送信することと、を含み、(c)AP MLDが、非AP MLDからの要求を受諾又は拒絶するためにML R-TWT応答フレームで応答し、(d)AP MLDが要求を受諾した場合、非AP MLDがML R-TWTのメンバーになる、無線通信システム/装置。
パケットの送信を実行する、CSMA/CAが適用される無線通信システム/装置であって、(a)STAが、ML R-TWTシグナリングのためのML TWT要素を含むフレームを送信することを含み、(b)ML TWT要素が、1又は2以上のブロードキャストML TWTパラメータセットフィールドを搬送し、(c)ML TWT要素が、ブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内の情報がどのリンクに適用されるかを示すリンク情報を含む、無線通信システム/装置。
AP MLDは、ML R-TWTのスケジューリングを、ビーコンフレーム、(ML)プローブ応答フレーム、(再)アソシエーションフレーム、又はML R-TWTスケジューリング告知フレームで告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、自機のリンク上のML R-TWT SPのスケジューリングのみを告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、AP MLDによってスケジュールされた全てのML R-TWTのスケジューリングを告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、APの同じリンク上で一部のSPがスケジュールされるML R-TWTのスケジューリングのみを告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、ML R-TWT及びSL R-TWTのスケジューリングを同じフレームで告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML R-TWTは、AP MLDに所属するAPによって異なるリンク上でスケジュールされる1又は2以上のSL R-TWTから成ることができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDは、ML R-TWTを識別するために、ML R-TWTに一意のMLレベルR-TWT IDを割り当てることができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDは、ML R-TWTのSL R-TWTが同じML R-TWTに属することを示すために、SL R-TWTに同じSLレベルR-TWT IDを割り当てることができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
同じML TWT要素内の同じSLレベルR-TWT IDを有するSL R-TWTは、ML R-TWTとみなすことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
異なるリンク上の、例えば同じSP開始時刻、SP期間及びSP間隔などの同じSPスケジューリングを有するSL R-TWTは、ML R-TWTとみなすことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
同じMLレベルR-TWT IDを有するSL R-TWTは、ML R-TWTとみなすことができる、請求項1に記載の装置。
ML R-TWT要求フレーム又は応答フレームは、対応するML R-TWTパラメータが適用されるリンクを示すリンク情報を含むことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML R-TWT要求又は応答フレームは、1又は2以上のリンクのML R-TWT情報を搬送する1又は2以上のML TWT要素を含むことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDは、ML R-TWTの部分的リンク上でML R-TWTメンバーシップ要求を受諾することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML R-TWTのメンバーシップネゴシエーションは、AP MLDがML R-TWTのスケジューリングを告知する前に行うことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML TWT要素は、TWT要素と同じ要素IDを共有することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML TWT要素は、全てのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内の情報がどのリンクに適用されるかを示す1つのリンク情報フィールドを搬送することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
各リンク情報フィールドは、その情報がどのリンクに適用されるかを示す1つのリンク情報フィールドを搬送することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDは、ML R-TWTのスケジューリングを、ビーコンフレーム、(ML)プローブ応答フレーム、(再)アソシエーションフレーム、又はML R-TWTスケジューリング告知フレームで告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、自機のリンク上のML R-TWT SPのスケジューリングのみを告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、AP MLDによってスケジュールされた全てのML R-TWTのスケジューリングを告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、APの同じリンク上で一部のSPがスケジュールされるML R-TWTのスケジューリングのみを告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDに所属するAPは、ML R-TWT及びSL R-TWTのスケジューリングを同じフレームで告知することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML R-TWTは、AP MLDに所属するAPによって異なるリンク上でスケジュールされる1又は2以上のSL R-TWTから成ることができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDは、ML R-TWTを識別するために、ML R-TWTに一意のMLレベルR-TWT IDを割り当てることができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDは、ML R-TWTのSL R-TWTが同じML R-TWTに属することを示すために、SL R-TWTに同じSLレベルR-TWT IDを割り当てることができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
同じML TWT要素内の同じSLレベルR-TWT IDを有するSL R-TWTは、ML R-TWTとみなすことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
異なるリンク上の、例えば同じSP開始時刻、SP期間及びSP間隔などの同じSPスケジューリングを有するSL R-TWTは、ML R-TWTとみなすことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
同じMLレベルR-TWT IDを有するSL R-TWTは、ML R-TWTとみなすことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML R-TWT要求フレーム又は応答フレームは、対応するML R-TWTパラメータが適用されるリンクを示すリンク情報を含むことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML R-TWT要求又は応答フレームは、1又は2以上のリンクのML R-TWT情報を搬送する1又は2以上のML TWT要素を含むことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
AP MLDは、ML R-TWTの部分的リンク上でML R-TWTメンバーシップ要求を受諾することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML R-TWTのメンバーシップネゴシエーションは、AP MLDがML R-TWTのスケジューリングを告知する前に行うことができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML TWT要素は、TWT要素と同じ要素IDを共有することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
ML TWT要素は、全てのブロードキャストML TWTパラメータセットフィールド内の情報がどのリンクに適用されるかを示す1つのリンク情報フィールドを搬送することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
各リンク情報フィールドは、その情報がどのリンクに適用されるかを示す1つのリンク情報フィールドを搬送することができる、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
前記特殊MLDリンクは、非同時送信受信(NSTR)リンクを含む、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
前記特殊MLDリンクは、拡張マルチリンクシングルラジオ(eMLSR)リンクを含む、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
前記特殊MLDリンクは、拡張マルチリンクマルチラジオ(eMLMR)リンクを含む、いずれかの先行する実装の装置、方法又はシステム。
本明細書で使用する「実装」という用語は、本明細書で説明する技術を実践するための実施形態、実施例、又はその他の形態を制限なく含むように意図される。
本明細書で使用する単数形の「a、an(英文不定冠詞)」及び「the(英文定冠詞)」は、文脈において別途明確に示されていない限り複数形の照応を含む。ある物体に対する単数形での言及は、明確にそう述べていない限り「唯一」を意味するものではなく、「1又は2以上」を意味する。
本開示における「A、B及び/又はC」などの表現構造は、A、B又はCのいずれか、或いは項目A、B及びCのいずれかの組み合わせが存在し得ることを表す。「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」の後にリストされた一群の要素が続くものなどを示す表現構造は、該当する際にはこれらのリストされた要素のいずれかの考えられる組み合わせを含む、これらの一群の要素のうちの少なくとも1つが存在することを示す。
本開示における「ある実施形態」、「少なくとも1つの実施形態」又は同様の実施形態という言い回しについて言及する参照は、説明する実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを示す。従って、これらの様々な実施形態の表現は、必ずしも全てが同じ実施形態、又は説明されている他の全ての実施形態とは異なる特定の実施形態を意味するわけではない。実施形態という表現は、所与の実施形態の特定の特徴、構造又は特性を、開示する装置、システム又は方法の1又は2以上の実施形態においていずれかの好適な形で組み合わせることができることを意味するものとして解釈すべきである。
本明細書で使用する「組(set)」という用語は、1又は2以上の物体の集合を意味する。従って、例えば物体の組は、単一の物体又は複数の物体を含むことができる。
本文書における第1及び第2、頂部及び底部、上側及び下側、並びに左及び右などの関係語は、1つの実体又は行動を別の実体又は行動と区別するために使用しているにすぎず、必ずしもこのような実体又は行動同士のこのようないずれかの実際の関係又は順序を必要としたり、又は意味したりするものではない。
「備える、有する、含む(comprises、comprising、has、having、includes、including、contains、containing)」という用語、又はこれらの用語の他のあらゆる変化形は、非排他的包含を含むことが意図されており、従って、ある要素リストを備える、有する又は含むプロセス、方法、物品又は装置は、これらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙していない、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に特有の他の要素を含むこともできる。「~を備える、有する、又は含む(comprises … a、has … a、includes … a、contains … a)」に続く要素は、その要素を備える、有する又は含むプロセス、方法、物品又は装置にさらなる同一要素が存在することを、さらなる制約を受けることなく除外するものではない。
本明細書で使用する「近似的に(approximately)」、「近似する(approximate)」、「実質的に(substantially)」、「基本的に(essentially)」及び「約(about)」という用語、又はこれらのいずれかの変形形態は、わずかな変動の記述及び説明のために使用するものである。これらの用語は、事象又は状況に関連して使用した時には、これらの事象又は状況が間違いなく発生する場合、及びこれらの事象又は状況が発生する可能性が非常に高い場合を意味することができる。これらの用語は、数値に関連して使用した時には、その数値の±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下などの、±10%以下の変動範囲を意味することができる。例えば、「実質的に」整列しているということは、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、±0.1°以下、又は±0.05°以下などの、±10°以下の角度変動範囲を意味することができる。
また、本明細書では、量、比率及びその他の数値を範囲形式で示すこともある。このような範囲形式は、便宜的に単純化して使用するものであり、範囲の限界として明確に指定された数値を含むが、この範囲に含まれる全ての個々の数値又は部分的範囲も、これらの各数値及び部分的範囲が明確に示されているかのように含むものであると柔軟に理解されたい。例えば、約1~約200の範囲内の比率は、約1及び約200という明確に列挙した限界値を含むが、約2、約3、約4などの個々の比率、及び約10~約50、約20~約100などの部分的範囲も含むと理解されたい。
本明細書で使用する「結合される(coupled)」という用語は、「接続される」と定義されるが、必ずしも直接的な機械的接続ではない。特定の形で「構成される(configured)」装置又は構造は、少なくともその形で構成されるが、列挙していない形で構成することもできる。
利点、長所、問題解決手段、及びいずれかの利点、長所又は解決手段を生じさせる、又はより顕著にするいずれかの(単複の)要素は、本明細書で説明した技術、或いは一部又は全部の請求項の重要な、必要な又は不可欠な特徴又は要素として解釈すべきでない。
また、上述した開示では、開示を合理化する目的で様々な実施形態において様々な特徴を共にグループ化することができる。本開示の方法は、請求項に記載する実施形態が、各請求項に明示的に記載する特徴よりも多くの特徴を必要とするという意図を反映したものであると解釈すべきではない。本発明の主題は、開示した単一の実施形態の全ての特徴よりも少ないものによって成立することができる。
本開示の要約書は、読者が技術開示の本質を素早く確認できるように示すものである。要約書は、特許請求の範囲又はその意味を解釈又は限定するために使用されるものではないという理解の下で提示するものである。
管轄によっては、出願後に本開示の1又は2以上の部分の削除を求める慣行もあると理解されたい。従って、読者は、本開示の元々の内容については出願日時点の出願を参照すべきである。開示内容のいずれかの削除は、当初出願時の出願のいずれかの主題の放棄、失権又は公衆への献呈として解釈すべきではない。
以下の特許請求の範囲は、各請求項が単独の発明主題として自立した状態で本開示に組み込まれる。
本明細書の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本開示の範囲を限定するものではなく、現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。従って、本開示の範囲は、当業者に明らかになると考えられる他の実施形態も完全に含むと理解されるであろう。
当業者に周知の本開示の実施形態の要素の構造的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれるように意図される。さらに、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されるように意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のための手段」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ミーンズプラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。また、本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ステッププラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。