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JP7806419B2 - 基板搬送機構及び基板搬送方法 - Google Patents
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JP7806419B2 - 基板搬送機構及び基板搬送方法 - Google Patents

基板搬送機構及び基板搬送方法

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JP7806419B2 JP2021144921A JP2021144921A JP7806419B2 JP 7806419 B2 JP7806419 B2 JP 7806419B2 JP 2021144921 A JP2021144921 A JP 2021144921A JP 2021144921 A JP2021144921 A JP 2021144921A JP 7806419 B2 JP7806419 B2 JP 7806419B2
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Description

本開示は、基板搬送機構及び基板搬送方法に関する。
半導体デバイスの製造に用いられる基板処理装置は、基板である半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)を処理する処理モジュールを、例えば複数備えた構成とされる。そしてこの基板処理装置には、各処理モジュールに対してウエハを受け渡す基板搬送機構が設けられる。
特許文献1にはスカラ(Selective Compliance Assembly Robot Arm)型と呼ばれる多関節を有する基板搬送機構が示されている。この基板搬送機構は、基端部から先端部に向かう方向に順次連結される複数の腕部(リンク体)41a~41cを備えており、これらの腕部は41a、41b、41cの順で積み上がった構成とされている。
特開2008-28134号公報
本開示は、積層される処理モジュールに対して基板搬送機構により基板を受け渡すにあたり、基板へのパーティクルの付着を抑制しつつ、広範囲での基板の搬送を可能にすることができる技術を提供する。
本開示の基板搬送機構は、基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に当該基板を受け渡す基板搬送機構において、
第1の駆動機器を備える基部と、
前記基部を昇降させる昇降部と、
前記基部の下側から横方向に伸び、前記第1の駆動機器によって当該基部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第1腕部と、
前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸び、前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第2腕部と、
前記第2腕部の先端部の上側に設けられ、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する前記基板の保持部と、
を備え
前記第2腕部の先端部の上側に、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する基台が設けられ、
前記保持部は、前記基台の上側に当該基台に対して進退可能に設けられ、
前記保持部は互いに縦方向に設けられると共に各々前記基板を保持する第1保持部と、第2保持部と、を備え、
前記第1保持部及び前記第2保持部の進退方向を前後方向とすると、前記基台の左右の一方側、他方側には、前記第1保持部を進退させる第1進退機構、前記第2保持部を進退させる第2進退機構が夫々設けられ、
前記第1保持部を前記第1進退機構に接続する第1接続部が前記基台の左右の一方側のみに、前記第2保持部を前記第2進退機構に接続する第2接続部が前記基台の左右の他方側のみに夫々設けられる。
本開示の他の基板搬送機構は、基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に当該基板を受け渡す基板搬送機構において、
第1の駆動機器を備える基部と、
前記基部を昇降させる昇降部と、
前記基部の下側から横方向に伸び、前記第1の駆動機器によって当該基部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第1腕部と、
前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸び、前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第2腕部と、
前記第2腕部の先端部の上側に設けられ、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する前記基板の保持部と、
を備え、
前記第2腕部の先端部の上側に、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する基台が設けられ、
前記保持部は、前記基台の上側に当該基台に対して進退可能に設けられ、
前記保持部は互いに縦方向に設けられると共に各々前記基板を保持する第1保持部と、第2保持部と、を備え、
前記保持部は、前記基板を吸引して保持するための吸引孔を備え、前記吸引孔に接続される排気路の状態を検出するセンサが前記第2腕部に設けられる。
本開示のさらに他の基板搬送機構は、基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に当該基板を受け渡す基板搬送機構において、
第1の駆動機器を備える基部と、
前記基部を昇降させる昇降部と、
前記基部の下側から横方向に伸び、前記第1の駆動機器によって当該基部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第1腕部と、
前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸び、前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第2腕部と、
前記第2腕部の先端部の上側に設けられ、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する前記基板の保持部と、
を備え、
前記昇降部に対して前記基部が設けられる側を前方側とすると、
前記昇降部は、左右に並ぶと共に縦方向に伸長する複数のレールと、
前記基部を前記各レールの伸長方向に沿って昇降させるために、当該各レールに共通の第4の駆動機器と、
を備える。
本開示によれば、積層される処理モジュールに対して基板搬送機構により基板を受け渡すにあたり、基板へのパーティクルの付着を抑制しつつ、広範囲での基板の搬送を可能にすることができる。
本開示の一実施形態である基板搬送機構を備える基板処理装置の平面図である。 前記基板処理装置の正面図である。 前記基板処理装置を構成する処理ブロックの側面図である。 前記基板搬送機構の全体斜視図である。 前記基板搬送機構の正面図である。 前記基板搬送機構の縦断側面図である。 前記基板搬送機構の斜視図である。 前記基板搬送機構の一部を示す横断平面図である。 前記基板搬送機構の一部を示す概略縦断正面図である。 前記基板搬送機構の腕部の動作を示す説明図である。 第2の実施形態に係る基板処理装置の処理ブロックの平面図である。 前記第2の実施形態に係る処理ブロックの側面図である。 前記第2の実施形態の装置に設けられる基板搬送機構の横断平面図である。 前記基板搬送機構の斜視図である。 前記基板搬送機構の変形例を示す横断平面図である。
〔第1の実施形態〕
本開示の基板搬送機構の一実施形態を含む基板処理装置の一例である基板処理装置1について、図1の横断平面図及び図2の縦断正面図を参照して説明する。基板処理装置1は、キャリアブロックD1と、第1の処理ブロックD2と、第2の処理ブロックD3と、がこの順で横方向に直線状に配列されている。以降の説明では、これらブロックD1~D3の配列方向をY方向とし、このY方向についてキャリアブロックD1側を+Y側、第2の処理ブロックD3側を-Y側とする。また、このY方向に直交する横方向をX方向とし、このX方向において、キャリアブロックD1を左、第2の処理ブロックD3を右に見たときの手前側を+X側、奥側を-X側とする。
第1の処理ブロックD2及び第2の処理ブロックD3は、各々縦方向において2分割されるように区画されている。そのように区画された第1の処理ブロックD2の下側、上側を夫々第1の下側処理ブロックD21、第1の上側処理ブロックD22とする。また、区画された第2の処理ブロックD3の下側、上側を夫々第2の下側処理ブロックD31、第2の上側処理ブロックD32とする。キャリアブロックD1→第1の下側処理ブロックD21→第2の下側処理ブロックD31→第2の上側処理ブロックD32→第1の上側処理ブロックD22→キャリアブロックD1の順でウエハWが搬送される。このように搬送されることで、ウエハWには下層膜、中間膜、レジスト膜が順に形成され、積層される。なお各膜の形成後に、ウエハWは加熱処理される。
以下、各ブロックについて説明する。キャリアブロックD1は、ウエハWを格納するキャリアCに対してウエハWの搬入出を行うブロックである。キャリアブロックD1を構成する筐体11の+Y側の側面は、当該+Y側へ向けて突出して3つの段をなし、各段は下側から支持台12、13、14として構成されている。支持台12~14については各々4つずつ当該キャリアCのステージを備え、当該4つのステージはX方向に並んでいる。支持台12、13の各々の+X側の2つのステージは、装置に対してウエハWの搬入出を行うためにキャリアCが載置されるステージ15として構成されている。その他のステージについては、基板処理装置1に対するキャリアCの搬入出用のステージ、あるいは移載先への移載が不可であるときにキャリアCを一時的に退避させるステージとして構成されており、ステージ16として示している。ステージ15、16間でキャリアCを移載する移載機構17が設けられている。
キャリアブロックD1の筐体11内にはウエハWの搬送領域21が形成されている。そして当該搬送領域21の+X側、-X側に搬送機構22、23が夫々設けられており、さらに平面視、搬送機構22、23に挟まれて、モジュール積層体T1が設けられている。モジュール積層体T1は、ウエハWが仮置きされる受け渡しモジュールTRSと、載置されたウエハWの温度を調整する温度調整モジュールSCPLと、が縦方向に重なることで構成されている。また、搬送領域21における搬送機構23に対する-X側には、ウエハWを疎水化処理する疎水化処理モジュール25が設けられている。
続いて、第1の処理ブロックD2について説明する。第1の処理ブロックD2の前方側は縦方向において区画されることで8つの階層が形成されており、各階層について下側から上側に向けてE1~E8とする。下側のE1~E4の階層が第1の下側処理ブロックD21に、上側のE5~E8の階層が第1の上側処理ブロックD22に夫々含まれる。
第1の上側処理ブロックD22について、縦断側面図である図3も参照しながら説明する。第1の上側処理ブロックD22は、当該第1の上側処理ブロックD22を他のブロックに対して区画する角型の筐体20を備えている。当該筐体20内に上記した階層E5~E8や、後述する処理モジュール及び搬送機構4Bが設けられている。
階層E5~E8には、薬液としてレジストを塗布してレジスト膜を形成するレジスト膜形成モジュール31が各々設けられている。従って、レジスト膜形成モジュール31は互いに積層されて、複数設けられた処理モジュールである。そして階層E5~E8の後方側には、Y方向に伸びるウエハWの搬送領域33が設けられている。搬送領域33の後方には、処理モジュールとして加熱モジュール34が設けられている。加熱モジュール34は縦方向に7つ積層されて積層体をなし、その積層体が2つ、Y方向に並んで配列されている。このように縦2列に配列された多数の加熱モジュール34をまとめて加熱モジュール群35と記載する場合が有る。
加熱モジュール群35と、階層E5~E8のレジスト膜形成モジュール31とは、搬送領域33を挟んで対向している。搬送領域33には搬送機構4Bが設けられており、レジスト膜形成モジュール31、加熱モジュール34に対してウエハWを受け渡す。従って、搬送機構4Bは積層される処理モジュールに対して共用される。搬送機構4Bの詳細な構成については後述する。
第1の処理ブロックD2を構成する第1の下側処理ブロックD21については、階層E1~E4において下層膜形成用の薬液を塗布する薬液塗布モジュールが設けられており、このような処理モジュールの違いを除き、第1の上側処理ブロックD22と同様の構成である。続いて第2の処理ブロックD3(第2の上側処理ブロックD32及び第2の下側処理ブロックD31)について説明するが、当該第2の処理ブロックD3は、第1の処理ブロックD2と略同様の構成であり、以下に差異点のみ説明する。第2の上側処理ブロックD32には、階層E5~E8に中間膜形成用の薬液塗布モジュールが設けられる。そして第2の下側処理ブロックD31については、階層E1~E4に薬液塗布モジュールは設けられておらず、処理モジュールとしては加熱モジュール34のみが他の処理ブロックと同様に設けられている。なお、図2において、第1の下側処理ブロックD21、第2の下側処理ブロックD31、第2の上側処理ブロックD32に夫々設けられる搬送機構4Bに相当する搬送機構を、夫々4A、4C、4Dとして夫々示している。
また、第2の下側処理ブロックD31、第2の上側処理ブロックD32の搬送領域33における+Y側の端部にはTRS11、TRS12が夫々設けられており、当該TRS11、TRS12は平面視、互いに重なっている。さらにこれらの各ブロックの搬送領域33の+Y側の端部を昇降し、TRS11、TRS12間でウエハWを搬送する昇降移載機構36が設けられている。昇降移載機構36は、搬送領域33の後方側を鉛直方向に伸びる支柱37と、支柱37に沿って昇降可能であると共にY方向に伸びる水平な回動軸38と、回動軸38の伸長方向と直交する方向に伸び出してウエハWの裏面を吸着保持可能な保持体39と、を備えている。なお図2では図示の便宜上、回動軸38についてX方向に伸びるように示している。回動軸38の回動により、保持体39については、TRS11とTRS12との間を昇降中に先端側が上向きとなり、TRS11、TRS12の各々にウエハWを受け渡す際に先端側が横向きとなる。また、第2の下側処理ブロックD31、第2の上側処理ブロックD32には、TRS11、TRS12に重なるようにSCPLが各々設けられており、これらTRS11、TRS12及びSCPLによりモジュール積層体T2が構成されている。
また、基板処理装置1は、制御部10を備えている(図1参照)。この制御部10はコンピュータにより構成されており、プログラム、メモリ、CPUを備えている。プログラムには、後述の基板処理装置1における一連の動作を実施することができるようにステップ群が組み込まれている。そして、当該プログラムによって制御部10は基板処理装置1の各部に制御信号を出力し、当該各部の動作が制御される。具体的には搬送機構4A~4D、昇降移載機構36によるウエハWの搬送、加熱モジュール34などの各処理モジュールの動作が制御される。上記のプログラムは、例えばコンパクトディスク、ハードディスク、DVDなどの記憶媒体に格納されて、制御部10にインストールされる。
続いて、基板処理装置1におけるウエハWの搬送経路について説明する。ステージ15上のキャリアCのウエハWは、搬送機構22→モジュール積層体T1のTRS→搬送機構23→疎水化処理モジュール25→モジュール積層体T1のSCPLの順で搬送される。そして、このウエハWは搬送機構4Aにより第1の下側処理ブロックD21に取り込まれ、薬液塗布モジュール→加熱モジュール34の順で搬送されて下層膜が形成された後、モジュール積層体T2のSCPLに搬送され、第2の下側処理ブロックD31の搬送機構4Cにより、加熱モジュール34に搬送されてさらなる加熱処理を受けた後、TRS11に搬送される。
そしてウエハWは、昇降移載機構36により第2の上側処理ブロックD32のTRS12に搬送され、搬送機構4Dにより、モジュール積層体T2のSCPL→薬液塗布モジュール→加熱モジュール34の順で搬送されて中間膜が形成され、モジュール積層体T2のSCPLに搬送される。続いてウエハWは、搬送機構4Bにより第1の上側処理ブロックD22に取り込まれ、レジスト膜形成モジュール31→加熱モジュール34の順で搬送されてレジスト膜が形成された状態で、モジュール積層体T1のTRSに搬送される。その後、ウエハWは搬送機構23→モジュール積層体T1のTRS→搬送機構22の順で搬送され、キャリアCに戻される。
続いて基板搬送機構である搬送機構4A~4Dについて説明するが、搬送機構4A~4Dは互いに同様に構成されているので、代表して第1の上側処理ブロックD22における搬送機構4Bについて、図4の斜視図、図5の正面図及び図6の縦断側面図も参照して説明する。ウエハWの搬送経路の説明で示したように、搬送機構4Bは、搬送領域33に対して+Y側、-Y側、+X側、-X側の夫々に配置されたモジュール積層体T1のTRS、モジュール積層体T2のSCPL、レジスト膜形成モジュール31、加熱モジュール34に対してウエハWを受け渡す。
搬送機構4Bは、支柱41、42、上梁43、下梁44、スライダ51、基部本体52、第1腕部61、第2腕部62、基台71、下側フォーク81、上側フォーク82を備えている。支柱41、42、上梁43及び下梁44は昇降部をなし、基部であるスライダ51及び基部本体52を昇降させる。支柱41、42は搬送領域33の-X側の端部を縦方向、より具体的には例えば鉛直方向に伸長しており、第1支柱である支柱41は加熱モジュール群35に対して+X側に、第2支柱である支柱42は加熱モジュール群35に対して-X側に夫々配置されている。
上梁43及び下梁44は横方向、より具体的には例えば水平方向に伸び、例えばX方向に細長の平板として構成されている。上梁43の一端、他端は支柱41の上端、支柱42の上端に夫々接続されており、下梁44の一端、他端は支柱41の下端、支柱42の下端に夫々接続されている。上梁43については、後述するように昇降するスライダ51の移動領域よりも上方に位置し、下梁44についてはこの移動領域に干渉しないように、当該移動領域の後方に位置している。
このように上梁43及び下梁44により、支柱41、42の上側、下側の各々が互いに接続されることで、当該支柱41、42については、比較的高い剛性が担保されている。これは支柱41、42の変形や振動が抑制され、ウエハWをモジュールにおける正確な位置に搬送できること。またこのように支柱41、42が互いに接続されることで、支柱41、42同士の位置ずれが防止され、この支柱41、42に支持される搬送機構4Bの各部を組み付けるにあたり、その位置の精度を高めることにも寄与する。
ところで、第1の上側処理ブロックD22を構成する筐体20内にはモジュール等を取り付けるためのフレームが設けられており、当該フレームは当該筐体20に対して固定されている。このフレームのうち、縦方向に伸びる部位について縦伸長部45として図1、図3に示しており、支柱41、42の後方側に各々位置している。そして、各縦伸長部45に対して、支柱41、42は長さ方向に沿って間隔を空けて例えばボルトなどの固定具46によって接続されている。このように支柱41、42はその長さ方向に沿って筐体20に対して固定されており、そのように固定されることによっても、既述した比較的高い剛性が担保されている。なお、筐体20内において、支柱41、42の後方側は搬送領域33及び加熱モジュール群35に対して区画された領域47となっている。従って、当該区画領域47は処理モジュールに対して区画された領域であり、縦伸長部45の後方側は当該当該区画領域47に臨む。区画領域47は、モジュールに接続される排気ダクトやモジュールを稼働させるための電装機器類などのモジュールに関しての付帯設備が設置される領域である。
以下、スライダ51、基部本体52、第1腕部61、第2腕部62、基台71について、その概略構成を述べる。支柱41と支柱42との間においてスライダ51が横方向、具体的には例えば水平方向に伸びるように設けられている。当該スライダ51はその一端、他端が支柱41、42に夫々接続されて支持された梁状体として構成されている。後にその機構を説明するが支柱41、42は、スライダ51を当該支柱41、42の伸長方向である縦方向、より具体的には鉛直方向に昇降させることができる。
スライダ51に基部本体52が接続されており、当該基部本体52は、スライダ51の伸長方向(Y方向)の中央部の上端部から+X側へ向けて、即ちY方向に対する交差方向へ向けて突出するように設けられている。基部本体52の下側には、第1腕部61の基端側が縦軸、より具体的には例えば鉛直軸周りに回動可能に接続されており、当該第1腕部61の先端側は横方向、より具体的には例えば水平方向に伸び出している。従って、当該第1腕部61の先端部は、基部本体52に対して鉛直軸周りに旋回可能である。
そして第1腕部61の先端部の上側には、第2腕部62の基端側が縦軸、より具体的には例えば鉛直軸周りに回動可能に接続されており、当該第2腕部62の先端側は横方向、より具体的には例えば水平方向に伸び出している。従って、当該第2腕部62の先端部については、第1腕部61に対して鉛直軸周りに旋回可能である。第2腕部62の先端部の上側には基台71が当該先端部に対して縦軸、より具体的には例えば鉛直軸周りに回動可能に接続されている。基台71は、第2腕部62に対して上方に位置する他、基部本体52に対しても上方に位置する。基台71上には、ウエハWを各々吸引して保持可能なフォーク81、82(下側フォーク81及び上側フォーク82)が縦方向に並んで設けられている。従って、ウエハWの保持部であるフォーク81、82は、第2腕部62の先端部の上側に回動可能に設けられている。基台71は、第1保持部である下側フォーク81、第2保持部である上側フォーク82を互いに独立して当該基台71に対して進退させることができる。
上記のように各々回動する第1腕部61及び第2腕部62を備えることで、搬送機構4Bは、スカラ型の搬送アームとして構成されており、この回動動作によって基台71がウエハWの受け渡しの対象となるモジュールの近傍へ移動する。そしてフォーク81、82の進退動作により、当該モジュールに対してウエハWの受け渡しが行われる。基部本体52には第1の駆動機器としてモータ53が設けられており、当該モータ53の駆動力が、後述するプーリ及びベルトを含む動力伝達機構を介して第1腕部61、第2腕部62に伝達されて、第1腕部61、第2腕部62が共に回動する。つまり、モータ53は第1腕部61及び第2腕部62に共用されており、第1腕部61の回動に連動して、第2腕部62が回動する。
第2腕部62、第1腕部61、基部本体52、スライダ51、支柱41、42の各々の内部に形成される空間を利用して、搬送機構4Bの各部を駆動させるために設けられる各種のケーブル及び後述の吸引管85A、85B(以下、ケーブル類と表記する)が引き回される。つまり第2腕部62から第1腕部61、基部本体52、スライダ51を順番に介して支柱41、42の内部に至るように、ケーブル類の設置空間が設けられている。この設置空間は、第2腕部62、第1腕部61、基部本体52の各々を構成する後述の各筐体内に形成されている。そして筐体の表面には、この設置空間と接続される隙間が設けられる。この筐体の隙間とは、例えば後述するように各筐体の壁部を貫くように設けられる部材と筐体との壁部との間に形成されるものである。
上記のケーブル類の設置空間のうち第2腕部62からスライダ51に至る領域については、当該スライダ51に設けられる排気機構により排気され、上記の筐体表面の隙間としては搬送領域33に対して負圧とされる。それ故に、搬送領域33における大気が当該筐体の隙間を介して当該ケーブル類の設置空間を介して排気機構へと流れる。従って筐体内に設けられるプーリ及びベルトを含む動力伝達機構からパーティクルが発生しても、この排気によって、筐体の隙間から搬送領域33へと飛散することが防止される。
スライダ51も筐体(図6中51Aとして表示)を備えており、当該筐体51A内の空間54が既述のケーブル類の設置空間をなし、当該空間54はスライダ51の長さ方向に沿って伸長している。スライダ51の正面には、基部本体52が設けられる位置に対して+Y側、-Y側の各々に開口部55Aが設けられ、各開口部55Aに重なるように既述した排気機構であるファン55が設けられている。各ファン55はフィルタを備えており、上記のように排気された大気は、フィルタを通過して清浄化された状態(パーティクルが除去された状態)で開口部55Aを介して搬送領域33に戻される。
以下、基部本体52について、当該基部本体52の上端部を切り欠いて示した斜視図である図7も参照しながら説明する。基部本体52は筐体52Aを備えており、筐体52Aの下部側で第1腕部61が接続される位置から-Y方向にずれた位置に、上記のモータ53が設けられている。基部本体用筐体である筐体52A内には各々鉛直軸周りに回動可能なプーリ56、57がY方向に互いに離れて設けられており、これらのプーリ56、57には無端のベルト58が掛けられている。プーリ56はモータ53に接続されている。また、プーリ57の中心部には、当該プーリ57の軸方向に沿った貫通孔57Aが穿孔されており、当該貫通孔57Aの上側が筐体52A内に開口している。また、筐体52Aの後方側の側壁には連通孔59が開口しており、当該連通孔59は既述したスライダ51内の空間54に接続されている。
続いて第1腕部61について説明すると、第1腕部61は筐体61Aを備えている(図6参照)。第1腕部用筐体である筐体61A内において、第1腕部61の基端側、先端側に夫々鉛直軸周りに回動可能なプーリ63、64が設けられており、プーリ63、64には無端のベルト65が掛けられている。プーリ63、64の中心部には、当該プーリ63、64の軸方向に沿った貫通孔63A、64Aが各々穿孔されている。
プーリ63の貫通孔63Aの下側は、筐体61A内に開口している。そして、プーリ63は、筐体61A内の上壁に接続されている。また、プーリ63の貫通孔63Aの孔縁部は上方に突出し、筐体61Aの上部及び上記の基部本体52の筐体52Aの下部を貫き、プーリ57に接続されている。プーリ63、接続部63B及びプーリ57について、概略的に見れば一つの円筒体であり、これらは共に回動し、平面視の各回動軸は揃う。なお、例えば接続部63Bとしては、プーリ63とプーリ57とのギア比(回動数の比)が所定のものとなるように減速機を含むように構成されるが、図示は省略する。上記したようにプーリ63と筐体61Aが接続されているため、プーリ63の回動と共に第1腕部61が回動する。また、プーリ64の貫通孔64Aの孔縁部は、筐体61Aの上壁を貫くように上方へ突出して、円筒状の接続部64Bとして構成されている。
続いて第2腕部62について説明すると、第2腕部62は筐体62Aを備えている。既述の円筒状の接続部64Bは筐体62Aの下面に接続されており、接続部64Bの内部は筐体62A内と連通している。このように接続部64Bを介して接続されることで、プーリ64の回動と共に第2腕部62が回動する。第2腕部用筐体である筐体62A内には、例えばソレノイドバルブであるバルブ66A、66B及び圧力センサ67A、67Bが設けられており、これらについては後述する。筐体62Aの基端側の下部にはモータ68が設けられており、第2腕部62の回動によって第1の腕部61における先端部の側方を旋回する。このモータ68の駆動力が、プーリ及びベルトにより構成される基台71用の動力伝達機構を介して基台71に伝達され、基台71が回動する。なお、この基台71を回動させる動力伝達機構については、その上端が基台71の下部に接続されるように設けられるプーリのみ、69として図7に示している。
なお、以上に述べたプーリ56、57、63、64、ベルト58、65は、モータ53の駆動力を第1腕部61、第2腕部62に伝達する動力伝達機構であり、モータ53の動力により、ベルト58、65を介してこれらのプーリ56、57、63、64が共に回動する。それにより、第1腕部61、第2腕部62が所定の回動比をもって既述したように共に回動する。そして、筐体62A内、プーリ64の貫通孔64A、筐体61A内、プーリ63の貫通孔63A、プーリ57の貫通孔57A、筐体52A内、連通孔59、空間54が、第2の排気機構であるスライダ51のファン55により排気される空間(連通路)であり、この順で大気がファン55に向かって流れて排気される。以上に述べたように、プーリ及びベルトからなる動力伝達機構が設けられる空間をファン55により一括して排気する構成であるため、筐体毎にファン55を設けて排気する必要が無く、搬送機構4Bの製造コストが抑制される。
続いて基台71について横断平面図である図8も参照して説明する。基台71は扁平で角型の筐体70を備えており、当該筐体70は平面視概ね長方形をなすように構成されており、フォーク81、82はこの長方形の長手方向に進退し、当該フォークにおけるウエハWの保持領域が基台71上に位置する後退位置、基台71から前方へ突出した前進位置との間を移動する。後退位置に位置するフォーク81、82は互いに重なり合う。フォーク81、82のうちの一方は、モジュールからウエハWを受け取るために、他方はモジュールにウエハWを送るために用いられる。
以下、構成の説明の便宜上、上記の筐体70の長手方向を前後方向、短手方向を左右方向として述べる場合が有る。基台71についての右側、左側は、フォーク81、82の前進方向に向かって見たときの右側、左側である。筐体70内には、下側フォーク81用の駆動機構7A、上側フォーク用の駆動機構7Bが夫々設けられている。駆動機構7Aは、モータ72A、プーリ73A、74A、ベルト75A、ガイド76A、接続部77Aを含む。駆動機構7Bは、モータ72B、プーリ73B、74B、ベルト75B、ガイド76B、接続部77Bを含む。プーリ73A、74A、73B、74Bは、左右に伸びる水平な回動軸周りに回動する。ベルト75A、75Bは無端のベルトである。ガイド76A、76Bは前後に水平に伸びるように形成されている。
第1進退機構である駆動機構7Aについて説明すると、モータ72Aは筐体70内の後方側で左右の中央部に配置される。モータ72Aの右側にプーリ73Aが配置され、プーリ73Aの前方にプーリ74Aが配置されており、ベルト75Aがプーリ73A、74Aに掛けられている。プーリ73A、74A及びベルト75Aの右方に、ガイド76Aが設けられている。そして、板状の接続部77Aの左端部が、ガイド76A及びベルト75Aに係止されている。接続部77Aの右端部は、筐体70の右側面に形成されるスリット71Aを介して筐体70の右側(左右の一方側)へ突出し、筐体70の外側で上方へ向けて屈曲されて、下側フォーク81に接続されている。そのような構成により、下側フォーク81は接続部77A及びガイド76Aを介して、基台71に支持されている。モータ72Aによりベルト75Aが駆動し、接続部77Aがガイド76Aの長さ方向に沿って移動することで、当該接続部77Aに接続される下側フォーク81が進退する。
第2進退機構である駆動機構7Bについて説明すると、モータ72Bは筐体70内の前方側で左右の中央部に配置される。モータ72Bの左側にプーリ73Bが配置され、プーリ73Bの後方にプーリ74Bが配置されており、ベルト75Bがプーリ73B、74Bに掛けられている。プーリ73B、74B及びベルト75Bの左方に、ガイド76Bが設けられている。そして、板状の接続部77Bの右端部が、ガイド76B及びベルト75Bに係止されている。接続部77Bの左端部は、筐体70の左側面に形成されるスリット71Bを介して筐体70の左側(左右の他方側)へ突出し、筐体70の外側で上方へ向けて屈曲されて、上側フォーク82に接続されている。そのような構成により、上側フォーク82は接続部77B及びガイド76Bを介して、基台71に支持されている。モータ72Bによりベルト75Bが駆動し、接続部77Bがガイド76Bの長さ方向に沿って移動することで、当該接続部77Bに接続される上側フォーク82が進退する。なお、基台71の各スリット71A、71Bを塞ぐようにシールベルトが設けられるが、図示は省略する。
以上に述べたように、駆動機構7Aを構成するプーリ73A、74A、ベルト75A、ガイド76A及び接続部77Aについては筐体70内の右側に設けられている。そして、駆動機構7Bを構成するプーリ73B、74B、ベルト75B、ガイド76B及び接続部77Bについては筐体70内の左側に設けられている。なお、第3の駆動機器であるモータ72A、72Bには電力供給のためのケーブル(配線)が接続されている。このケーブルの上流側は既述のように基台71の下部側に接続されるプーリ69に設けられる設置領域を介して第2腕部62の筐体62Aへと引き出され、既述した連通路に収容されている。つまり当該ケーブルは、筐体70内から筐体62A内、筐体61A内、筐体52A内、筐体51Aを順に介して、支柱41または支柱42に引き出されている。
下側フォーク81について説明すると、当該下側フォーク81は板状であり、その先端部が二又に分かれて前方に向かうように伸出すると共に、ウエハWの側周を囲む概ね馬蹄形をなすように構成されている。そのようにウエハWを囲む下側フォーク81の先端部には、ウエハWの裏面を支持するための爪部83が4つ、ウエハWを支持する領域の中心側に向けて突出するように形成されている。そして、各爪部83には、ウエハWを支持している間、当該ウエハWの裏面を吸引する吸引孔84が設けられている。各吸引孔84には吸引管85Aの上流端が接続されており、吸引管85Aの下流側は互いに合流している。また下側フォーク81の基端部の右下方に、上記の接続部77Aが接続されている。
上側フォーク82は下側フォーク81と同様に構成されており、吸引管85Aに相当する吸引管については85Bとして示している。また上側フォーク82の基端部の左下方に、上記の接続部77Bが接続されている。
ところで、合流した吸引管85Aの下流側及び合流した吸引管85Bの下流側は、第2腕部62の筐体62A内へと引き回される。そして吸引管85Aにはバルブ66A、圧力センサ67Aが、この順に下流側に向けて介設され、吸引管85Bにはバルブ66B、圧力センサ67Bが、この順に下流側に向けて介設されている。吸引管85A、85Bの下流端は、図示しない排気源へ接続されている。
下側フォーク81によるウエハWの支持中はバルブ66Aが開かれることで、下側フォーク81の吸引孔84から吸引され、ウエハWの裏面が下側フォーク81に保持される。上側フォーク82によるウエハWの支持中はバルブ66Bが開かれることで、上側フォーク82の吸引孔84から吸引され、ウエハWが上側フォーク82に吸着保持される。また基板処理装置1の稼働中に、圧力センサ67A、圧力センサ67Bは、吸引管85A内、吸引管85B内の圧力に相当する検出信号を夫々制御部10に送信する。それにより、制御部10が異常の有無を判定可能である。また圧力センサ67A、67Bは、検出された吸引管85A内の圧力、吸引管85B内の圧力を夫々表示する画面68Cを備え(図5参照)、この画面が筐体62Aの側面に露出している。基板処理装置1のユーザーは、当該画面を目視してメンテナンス等を行うことができる。
また基台71には、後退位置に位置する下側フォーク81または上側フォーク82に保持されるフォークに対するウエハWの位置を検出するための位置検出部86が設けられている。位置検出部86は基台71を前後方向に見て門形に形成された支持枠87を備え、支持枠87は下方のウエハWの周縁部に向けて光照射する計4つの光照射部88と、光照射部88の下方に各々位置する計4つの受光部89とを備えている。各受光部89が受光する面積に基づいて、制御部10が上記のウエハWの位置を検出する。なお図示の便宜上、光照射部88、受光部89は図5にて2つずつのみ表示している。また、位置検出部86については図6~図8などでは表示を省略している。
続いて支柱41、42について概略縦断正面図である図9を参照して、さらに詳しく説明する。支柱41は筐体40により構成されており、筐体40の上端部の後方から突出するようモータ91が設けられており、第2の駆動機器であるモータ91は既述の図1で示した区画領域47に設けられている。筐体40内の上端部、下端部に夫々プーリ92、93が設けられており、プーリ92、93は前後に伸びる水平軸周りに回動する。プーリ92、93に無端のベルト94が掛けられている。そして筐体40内において、プーリ92、93の-Y側にはガイド95が設けられている。ガイド95はスライダ51の昇降のためのガイドであり、鉛直方向に伸びている。筐体40の-Y側の側面には、鉛直に伸びるスリット96が開口している。このスリット96を介して、スライダ51の+Y側の端部をなし、縦長に構成された接続部51Bが筐体40内に進入して設けられており、ベルト94、ガイド95により係止されることで、支持されている。なお、スリット96もシールベルトにより塞がれるが、当該シールベルトの表示は省略している。なお、モータ91は支柱41、42の下側に設けられ、プーリ93を回動させる構成であってもよい。
筐体40内の上端部付近、下端部付近には夫々ファン97、98が設けられており、筐体40内を排気する。より具体的に述べると、このように筐体40内の上側、下側に夫々設けられるファン97、98により、スリット96を介して搬送領域33の大気が筐体40内に吸引され、例えば区画領域47へと排気される。この排気により、スリット96及び筐体40内は搬送領域33に対して負圧となり、筐体40内からパーティクルがスリット96を介して搬送領域33に飛散することが抑制される。なお、仮にファン97、98を設けないとした場合、筐体40内におけるスライダ51の端部の移動により、筐体40内の上端部、下端部は大気が圧縮されることで圧力が高くなりやすく、当該上端部、下端部からスリット96を介してパーティクルが飛散しやすい。そのパーティクルの飛散をより確実に防止するために、ファン97は筐体40内の上部側における上端部付近、ファン98は筐体40内の下部側における下端部付近に夫々設けられている。なおファン97、98については、スライダ51のファン55と同様にフィルタを備え、排気した大気を搬送領域33に戻す構成であってもよい。
支柱42については、支柱41に対してY方向に鏡面対称の構造となるように構成されている。そして、スライダ51の-Y側の端部も接続部51Bとして構成され、当該接続部51Bがスリット96を介して支柱42の筐体40内に進入し、ベルト94及びガイド95に係止されることで、当該支柱42に支持されている。そして支柱41、42のモータ91により、支柱41のプーリ92、93及び支柱42のプーリ92、93が回動して、支柱41、42のベルト94が駆動し、ガイド95の長さ方向に沿ってスライダ51が昇降する。従って、プーリ92、93、ベルト94、ガイド95は、支柱41の長さ方向に沿って形成された内部空間(筐体40内の空間)に設けられた昇降機構を構成している。
ところで図10には、搬送機構4Bが各モジュールに対してウエハWを受け渡すにあたっての搬送領域33のY方向の中心から+Y側における第1腕部61及び第2腕部62の移動の軌跡を、実線、一点鎖線、二点鎖線で夫々示している。また、図中、第1腕部61の回動中心(即ち、プーリ57、63の回動中心)をP1、第2腕部62の回動中心(即ち、プーリ64の回動中心)をP2、基台71の回動中心をP3として夫々示している。
図中に二点鎖線で示すように第1腕部61の先端側が前方に向うとき、第2腕部62の先端側が後方に向い、回動中心P3は搬送領域33のY方向における中心に位置する。その状態から第1腕部61の先端側が+Y側の端部に向うほど、第2腕部62の先端側は+Y側に向く(実線及び一点鎖線で表示)。このように第1腕部61及び第2腕部62が移動するにあたり、各プーリのギア比により、回動中心P3の軌跡は、搬送領域33の前後の中心における仮想の直線L1に概ね一致して移動する。図10では煩雑化を防止する目的により搬送領域33の-Y側での第1腕部61及び第2腕部62の移動の軌跡の表示を省略しているが、当該移動の軌跡は、搬送領域33のY方向の中心に対して対称となる。従って、回動中心P3は搬送領域33の-Y側においても+Y側と同様に、直線L1に概ね一致する。直線L1に概ね一致するとは、直線L1との離間距離が3mm以下に収まることである。
なお、このように搬送領域33のY方向における各位置で回動中心P3の前後の位置が僅かにずれることで、搬送領域33に臨む一の処理モジュールと、他の処理モジュールとの間で基台71との距離がずれたとしても、基台71の下側フォーク81、上側フォーク82の前進量は調整可能である。つまり、この前進量の調整により、回動中心P3の位置ずれの影響はキャンセルされる。
以上に述べた搬送機構4Bが、レジスト膜形成モジュール31から任意の加熱モジュール34へウエハWを搬送するプロセスについて説明する。例えばレジスト膜形成モジュール31で処理済みのウエハWを上側フォーク82が保持し、フォーク81、82は共に後退位置に位置しているものとする。支柱41、42のモータ91によりスライダ51が昇降し、基台71がウエハWの搬送先の加熱モジュール34に対応した高さに位置すると、基部本体52のモータ53により、第1腕部61、第2腕部62が回動し、図10で説明したように基台71の回動中心P3が搬送領域33に沿って移動し、当該基台71が搬送先の加熱モジュール34の正面に位置する。
第2腕部62のモータ68により基台71が回動し、フォーク81、82の先端が加熱モジュール34に向かうと、下側フォーク81が前進位置に移動する。続いてスライダ51の上昇により、加熱モジュール34で処理済みのウエハWが、下側フォーク81に受け渡される。その後、下側フォーク81が後退位置に戻ると、上側フォーク82が前進位置に移動し、スライダ51が下降して上側フォーク82に保持されていたウエハWが加熱モジュール34に載置される。上記したように下側フォーク81によるウエハWの保持中は、下側フォーク81の吸引孔84から吸引がなされ、上側フォーク82によるウエハWの保持中は、上側フォーク82の吸引孔84から吸引がなされるように、バルブ66A、66Bが開閉される。また、下側フォーク81または上側フォーク82がウエハWを保持して後退位置に位置するときには、既述した位置検出部86によるウエハWの位置検出がなされる。
代表して加熱モジュール34へのウエハWの受け渡しについて説明したが、他のモジュールにウエハWを受け渡す場合も同様にしてウエハWが受け渡される。なお、ウエハWの受け渡し先のモジュールによっては、スライダ51の昇降の代りにモジュールが備える昇降ピンによりウエハWの受け渡しがなされる。また、例えば基板処理装置1の稼働中、スライダ51のファン55及び支柱41、42のファン97、98による排気が常時なされ、既述したパーティクルの飛散が防止される。
この搬送機構4Bによれば、支柱41、42が搬送領域33に固定され、基台71、フォーク81、82のY方向における移動が、スライダ51及び基部本体52を介して支柱41、42に支持される第1腕部61及び第2腕部62によりなされる。従って、例えば支柱41、42がY方向に移動することで基台71、フォーク81、82の移動がなされる構成に比べて、搬送領域33を移動する構造物の体積を比較的小さく抑えることができるので、この構造物の移動によって搬送領域33の気流が乱れてパーティクルが飛散してウエハWに付着することが抑制される。従って搬送機構4Bによれば、第1腕部61及び第2腕部62の回動により横方向に広範囲でのウエハWの搬送を可能にしつつ、ウエハWから製造される半導体デバイスの歩留りの低下を防止することができる。
そして搬送機構4Bによれば、基部本体52の下側に第1腕部61の基端部が接続され、第1腕部61の先端部の上側に第2腕部62の基端部が接続され、第2腕部の62の上側に基台71を介してフォーク81、82が設けられている。従って、基部本体52、第1腕部61及び第2腕部62からなる構造体の厚さ(縦方向の長さ)を抑えられると共に、第1腕部61及び第2腕部62に対して上側にフォーク81、82が位置する。フォーク81、82がそのように位置することで、仮に第1腕部61及び第2腕部62に含まれるプーリやベルトなどからパーティクルが放出されて落下しても、ウエハWに付着することが抑制されるので、上記の半導体製品の歩留りの低下がより確実に防止されることになる。なお、本例では基部本体52に対してもフォーク81、82が上側に位置し、基部本体52からウエハWへのパーティクルの付着も抑制されるため、好ましい。また、上記の基部本体52、第1腕部61及び第2腕部62からなる構造体の厚さが小さいということは、フォーク81、82の下側におけるウエハWの搬送が不可となる空間の高さが小さいということである。即ち、縦方向において広範囲でウエハWの搬送を行うことができるので、搬送機構4BによりウエハWが受け渡されるモジュールについては高さのレイアウトの自由度が高くなる。従って積層されて配置されるレジスト膜形成モジュール31及び加熱モジュール34について、例示したように積層数を比較的大きいものとすることが可能になる。
ところで互いに接続される基部本体52の筐体52A、第1腕部61の筐体61A、第2腕部62の筐体62Aからなる構造体について、図5に示すように、当該構造体の上端の高さ(=筐体52A、62Aの上面の高さ)は、スライダ51の上端の高さと同じである。また、当該構造体の下端の高さ(=筐体61Aの下面の高さ)は、スライダ51の下端の高さと同じである。構造体の下端及びスライダ51の下端が上記の高さ関係であるため、構造体が搬送領域33の底部に接触することでスライダ51の下方への移動を妨げることが防止される。また、構造体の上端及びスライダ51の上端が上記の高さ関係であるため、スライダ51の上端に対して下側フォーク81及び上側フォーク82の高さが高くなることが防止され、上記したフォーク81、82の下側におけるウエハWの搬送が不可となる空間の高さが小さくなる。
従って、スライダ51の上端と構造体の上端との高さの関係、及びスライダ51の下端と構造体の下端との高さの関係が既述したように設定されることで、各フォーク81、82がアクセス可能な高さ範囲が広いものとなる。それ故に、モジュールの高さのレイアウトについてより自由度が高まり、モジュールの積層数を多くすることができる。なお、ここで述べた効果を得るためには、構造体の上端の高さがスライダ51の上端の高さよりも低くてもよく、当該構造体の下端の高さがスライダ51の下端の高さよりも高くてもよい。つまり、構造体の上端の高さは、スライダ51の上端の高さ以下の高さに位置し、当該構造体の下端の高さはスライダ51の下端の高さ以上の高さに位置していればよい。
また、搬送機構4Bは上記したようにスカラ型の搬送機構であるが、その先端部については基台71をフォーク81、82が進退する構成となっている。その構成により、加熱モジュール34に対するウエハWの受け渡しで例示したように、基台71を横方向に動かさず、フォーク81、82の進退動作でモジュールに対してウエハWを搬入出することができる。それ故に、このモジュールに対するウエハWの搬入出を速やかに行うことができ、基板処理装置1について高いスループットを得ることができる。また、上記の位置検出部86を基台71に設けることで、フォーク81、82の各々についてウエハWの位置が検出可能となる利点も有る。
また、基台71の筐体70内において右側に駆動機構7Aが、左側に駆動機構7Bが夫々配置されている。そして筐体70の左側に突出する接続部77Aにより駆動機構7Aをなすベルト75A及びガイド76Aと、下側フォーク81とが接続され、筐体70の右側に突出する接続部77Bにより駆動機構7Bをなすベルト75B及びガイド76Bと、上側フォーク82とが接続されている。このように駆動機構7A、7Bが基台71の左右に配置され、下側フォーク81、上側フォーク82が基台71の左右の一方側からのみ支持される構成とすることで、基台71の厚さを比較的小さいものとすることができる。より具体的に説明すると、仮に一つのフォークについて基台71の左右に設けられる接続部により、基台71の筐体70内の駆動機構と接続されているものとする。その場合には、下側フォーク81の接続部と、上側フォーク82の接続部とについて互いに動作が干渉しないように高さをずらす必要が有るため、基台71の厚さが大きくなる。それに対して、本構成によれば、そのように接続部77A、77Bについて高さをずらす必要が無いため、上記したように基台71の厚さを小さくすることができる。基台71の厚さが小さいことで、フォーク81、82の昇降領域を広くすることができる。従って、搬送機構4BによりウエハWが受け渡されるモジュールの高さのレイアウトの自由度を、より高くすることができる。
また、下側フォーク81は接続部77Aによって基台71の左右のうち右側からのみ支持され、上側フォーク82は接続部77Bによって基台71の左右のうち左側からのみ支持される構成である。従って、接続部77Aについては重心が右端に位置するため、この重心に近い位置で当該接続部77Aを支持する構成とすることで、当該接続部77Aに接続される下側フォーク81の微小な傾きを防ぎ、ウエハWをより確実に安定して搬送することができる。同様に接続部77Bについては重心が左端に位置するため、この重心に近い位置で当該接続部77Bを支持する構成とすることで、当該接続部77Bに接続される上側フォーク82の微小な傾きを防ぎ、ウエハWをより確実に安定して搬送することができる。それ故に既述したように、駆動機構7Aについてベルト75Aに対してガイド76Aが右側に配置されると共に、駆動機構7Bについてベルト75Bに対してガイド76Bが左側に配置される構成とすることが好ましい。
ところで排気路をなす排気管85A、85Bに介設される圧力センサ67A、67Bについて第2腕部62に設けられていることで、フォーク81、82の吸引孔84に対する位置が比較的近い。従って、吸引孔84からの吸引量の変化に対して、その検出値の追従性が比較的高くなるので、異常の有無について精度高く検出できるため好ましい。なお、排気路の状態を監視することでウエハWの吸着の異常について検出することができるが、この排気路の状態としては圧力に限られず、例えば流量であってもよい。従って、圧力センサ67A、67Bの代わりに例えば流量センサを排気管85A、85Bに設けて、排気量を検出するようにしてもよい。
ところで加熱モジュール34にはウエハWを載置して加熱する熱板が設けられ、レジスト膜形成モジュール31ではレジスト供給前に、ウエハWの表面の濡れ性を高めるために溶剤が供給される。既述のように支柱41、42に設けられるモータ91については、区画領域47に配置されるので、上記の熱板の熱影響を受けることが抑制され、溶剤雰囲気に曝されることも防止される。従って、モータ91の寿命が短くなることが防止される。
モータ53により第1腕部61及び第2腕部62を連動させるにあたり、既述した構成例ではベルトとプーリからなる動力伝達機構を用いているが、複数のギアからなる動力伝達機構を用いて第1腕部61及び第2腕部62を連動させてもよい。また、上記の構成例では支柱41、42の両方にモータ91を設けているが、いずれか一方のみに設けられる構成であってもよい。また、基板処理装置1に互いに積層されて設けられ、ウエハWの受け渡しが搬送機構4Bに共用される処理モジュールとしては、既述したレジスト膜形成モジュール31などの塗布膜形成モジュールや加熱モジュール34に限られない。ウエハWに現像液、洗浄液、接着剤などの各種の液を供給するモジュールであってもよいし、ウエハWを露光するモジュールであってもよい。その他に、ウエハWの異常を検出するために撮像する検査モジュールも処理モジュールに含まれる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態に係る基板処理装置1Aについて、第1の実施形態の基板処理装置1との差異点を中心に、図11の平面図を参照して説明する。基板処理装置1Aに関しては、搬送機構4A、4B、4C、4Dの代わりに、搬送機構40A、40B、40C、40Dが夫々設けられており、図11中では搬送機構40B、40Dを示している。また、基板処理装置1Aについては、各処理ブロック(D21、D22、D31及びD32)における搬送領域33の-X側のモジュールの配置に関して、基板処理装置1とは異なっている。搬送機構40A~40Dは互いに同様の構成であり、上記の-X側のモジュールの配置は各処理ブロックD21、D22、D31、D32間で同じである。
以降は、代表して第1の上側処理ブロックD22と、当該第1の上側処理ブロックD22に設けられる搬送機構40Bについて、+Y方向に向けて見た縦断側面図である図12も参照して説明する。基板処理装置1と同様に、搬送領域33の-X側には加熱モジュール34が縦方向に7つ積層されており、この積層体が2つY方向に並べられている。+Y側の積層体を35A、-Y側の積層体を35Bとすると、図11に示すように、一の積層体である積層体35Aと、他の積層体である積層体35BとがY方向において互いに離れていることが、基板処理装置1における処理モジュールの配置と異なっている。
積層体35Aの+Y側、積層体35Bの-Y側には、基板処理装置1と同様に、既述したモジュールの付帯設備を備える区画領域47が夫々設けられている。従って、積層体35A、35Bが並ぶY方向に、当該積層体35A、35Bを挟むように、付帯設備が設けられている。なお、積層体35Aの各処理モジュールの付帯設備は当該積層体35Aに対する+Y側の区画領域47に、積層体35Bの各処理モジュールの付帯設備は当該積層体35Bに対する-Y側の区画領域47に夫々設けられている。
続いて搬送機構40Bについて、横断平面図である図13も参照しながら搬送機構4Bとの差異点を中心に説明する。既述したように搬送機構4Bでは2本の支柱(支柱41、42)を用いて腕部が接続される基部本体52を昇降させる構成であるが、搬送機構40Bでは1本の支柱(後述の支柱101)により、基部本体52を昇降させる。そのように支柱を1本とすることで、一の支柱に含まれる構成部材、他の支柱に含まれる構成部材の各々の歪みによる不整合によって、動作不良が発生することが防止される。即ち、搬送機構40Bによれば、より精度高くウエハWを搬送先のモジュールに搬送することができる。
搬送機構4Bについては、支柱41、42、上梁43、下梁44及びスライダ51が設けられておらず、その代わりに支柱101を備えている。支柱101は積層体35A、35B間における+X寄りの位置において、垂直方向に伸長している。従って、支柱101は、積層体35A、35Bが並ぶY方向において、当該積層体35A、35Bに挟まれる位置に設けられている。この支柱101の+X側に基部本体52が接続、支持されており、当該基部本体52は搬送領域33を支柱101の伸長方向に沿って昇降する。上記のように積層体35A、35B間に支柱101を設けて、当該支柱101を搬送領域33の外側に位置させることで、搬送領域33のX方向の大きさの増大、ひいては基板処理装置1Aの大型化について、防止されるようにしている。
搬送機構40Bでは、ファン55がスライダ51の代わりに基部本体52の筐体52A内に設けられており、上記したように互いに連通する当該筐体52A内、第1腕部61の筐体61A内、第2腕部62の筐体62A内が、ファン55によって一括して吸引される。また、筐体52Aにはフィルタ50が設けられ、ファン55によって吸引された大気はフィルタ50を介して筐体52Aの外部、即ち搬送領域33に放出される。
続いて、搬送機構40Bにおける支柱101の構成について、その内部の構成要素の概略斜視図である図14も参照しながら説明する。支柱101は筐体102を備えており、筐体102内をX方向に2つに区画する区画板103が設けられている。区画板103によって区画された空間のうち、+X側を前方空間104、-X側を後方空間105として示している。区画板103における前方空間104に面する側には、2つのガイドレール106がY方向に間隔を空けて設けられ、各々鉛直方向、即ち縦方向に伸長している。従って、支柱101に対して基部本体52が設けられる+X側を前方側とすると、ガイドレール106は左右に並んでいることになる。
Y方向における2つのガイドレール106の間に、プーリ107、108が設けられている。プーリ107、108は前方空間104における上端部、下端部に夫々位置しており、X方向に伸びる軸回りに回動可能である。プーリ107、108には無端のベルト108が掛けられている。そして、筐体102の上端部から-X方向に突出するように第4の駆動機器であるモータ109が設けられている。従って、モータ109についても支柱101と同じく、積層体35A、35Bに挟まれて設けられており、当該モータ109は、上記のプーリ107に接続されている。
また、前方空間104にはスライダ111が設けられている。このスライダ111としては、ガイドレール106に各々接続される2つの摺動部112と、平面視にて-X側に向けて開放された凹部をなす主部113と、を備えており、摺動部112は平面視で当該凹部の縁から凹部の外側に向けて広がるように形成されている。そのように主部113がなす平面視の凹部にベルト108は収まり、当該ベルト108と主部113とが互いに接続されている。このような構成により、モータ109によってベルト108が回動し、スライダ111がガイドレール106に沿って昇降する。なお、このように2つのガイドレール106に接続されたスライダ111を、1つのモータ109によって昇降させるので、モータ109は2つのガイドレール106に共通する駆動機器である。
筐体102の+X側の側面(搬送領域33に向う側面)には、前方空間104に開口するスリット131が2つ形成されており、各々垂直方向に伸長する。2つのスリット131はY方向に離れて位置し、ガイドレール106に各々対向している。そして、前方空間104の上端部、下端部には、ローラ132、133が夫々設けられており、ローラ132、133は縦方向に並ぶように、Y方向に離れて2つずつ設けられる。ローラ132、133は、Y方向に伸びる軸回りに各々回動可能である。縦方向に並ぶローラ132、133の組毎に無端のシールベルト134が、当該ローラ132、133の組に掛けられて、スリット131を塞ぐように設けられている。各シールベルト134の一部は開口しており、その開口に設けられる接続部材135を介してスライダ111と基部本体52とが互いに接続されている。従って、スライダ111の昇降に伴って、基部本体52がガイドレール106の伸長方向に沿って昇降する。本実施形態では、支柱101及びモータ109は昇降部に相当し、基部本体52が昇降部によって昇降する基部に相当する。
スライダ111に接続される基部本体52には、既述した第1腕部61、第2腕部62、基台71が支持される。このように複数の部材を支持することによって受けるガイドレール106の負荷を抑え、当該ガイドレール106の長寿命化を図る目的から、当該ガイドレール106については既述したようにY方向に並んで複数設ける構成とすることが好ましい。見方を変えれば、そのようにガイドレール106を複数設けることによって、支柱が1つの構成であってもスライダ111を昇降させることができ、支柱の設置スペースとしては低減される。従って、ガイドレール106を複数設けることは、基板処理装置1Aの占有床面積の縮小化に寄与している。なお、このような効果を得る目的から、ガイドレール106は2本以上設けてもよい。
ところで図12、図13に示すように、後方空間105における上端部、下端部にはファン141、142が夫々設けられており、ファン141、142は、ベルト108が設けられる位置に対して-Y側、+Y側に夫々位置している。区画板103には、ファン141、142に向う位置に夫々孔143、144が設けられている。ファン141、142により、搬送領域33における大気はシールベルト134とスリット131の開口縁との隙間から前方空間104に流入し、孔143、144を夫々流れて後方空間105にて合流する。なお、筐体102には後方空間105に接続される図示しない排気路が設けられ、後方空間105に流入した大気は当該排気路へ流れて除去される。
以上に述べたように、搬送領域33から後方空間105に向う気流が形成されることで、前方空間104に設けられる各部材にて生じたパーティクルが、上記のシールベルト134とスリット131の開口縁との隙間を介して搬送領域33に放出されることが防止される。なお、後方空間105にはファン141、142の他に搬送機構4Bの各部を駆動させるための各種のケーブル、及び当該ケーブルを束ねて保護、案内する部材が格納されるが、図示は省略している。以上に述べた第1の上側処理ブロックD22及び搬送機構40Bが用いられ、基板処理装置1Aでは基板処理装置1と同様の搬送経路でウエハWが搬送されて、処理が行われる。
ところで、そのような搬送経路であるために基板処理装置1Aでは、Y方向に隣接する処理ブロック間でウエハWが受け渡されるので、第1の上側処理ブロックD22における搬送領域33のY方向における一端と他端との間でウエハWが移動することになる。ただし、基板処理装置としてはそのように処理ブロックがY方向に隣接する構成としなくてもよい。例えば、キャリアブロックD1から上側処理ブロックD22に搬送されたウエハWが、積層体35A、35Bをなす処理モジュールで処理された後、キャリアブロックD1に戻される搬送経路となる装置構成とすることが考えられる。
そのような装置構成である場合に、既述したように付帯設備を各々備える2つの区画領域47が積層体35A、35Bを挟むレイアウトとされているため、積層体35A、35Bを構成する処理モジュールにウエハWを受け渡すにあたり、ウエハWを搬送領域33の-Y側の端まで移動させる必要が無い。さらに、積層体35Aを構成する処理モジュールと積層体35Bを構成する処理モジュールとの間でウエハWが搬送されて処理が行われる搬送経路であるものとする。上記のレイアウトでは、積層体35A、35B間には支柱101のみが介在しており、これら積層体35A、35Bは互いに近接する。従って、積層体35Aの処理モジュールと積層体35Bの処理モジュールとの間における搬送時間を短くすることができる。以上のことから、区画領域47及び積層体35A、35Bに関して上記したレイアウトとすることによって、基板処理装置のスループットを向上させることができる。
続いて図15について説明すると、この図15は搬送機構4Bの支柱101の変型例を示す横断平面図である。支柱101の前方空間104には、ベルト108に対してX方向から近接する区画部材150が設けられており、当該区画部材150によって当該前方空間104は、3つの区画領域151、152、153に区画されている。領域151、152は、環状であるベルト108の外側の領域であり、ガイドレール106が各々含まれる。区画領域151、152には孔143、144が夫々開口しており、従ってファン141、142より夫々排気が行われる。区画領域153はベルト108に囲まれる領域であり、区画板103には区画領域153に開口する孔145が設けられている。そして後方空間105にはこの孔145に向うようにファン146が設けられており、当該孔145を介して区画領域153を排気する。
このように当該変形例では、区画領域151、152、153に夫々対応して排気機構であるファン141、142、146が設けられている。なお、ベルト108と区画部材150との隙間を介してファン141、142により区画領域153についても排気することができるので、ファン146は設けられなくてもよい。その場合においても区画領域151、152に夫々対応して排気機構であるファン141、142が設けられていることになる。このように筐体102内を複数に区画し、区画領域に夫々対応する排気機構を設けて排気を行う構成とすることで、各区画領域における排気効率を高まり、筐体102内から搬送領域33へのパーティクルの放出が、より確実に抑制される。
なお、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更及び組み合わせがなされてもよい。
W ウエハ
34 加熱モジュール
41、42 支柱
51 スライダ
52 基部本体
53 モータ
61 第1腕部
62 第2腕部
81、82 フォーク

Claims (16)

  1. 基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に当該基板を受け渡す基板搬送機構において、
    第1の駆動機器を備える基部と、
    前記基部を昇降させる昇降部と、
    前記基部の下側から横方向に伸び、前記第1の駆動機器によって当該基部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第1腕部と、
    前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸び、前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第2腕部と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられ、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する前記基板の保持部と、
    を備え、
    前記第2腕部の先端部の上側に、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する基台が設けられ、
    前記保持部は、前記基台の上側に当該基台に対して進退可能に設けられ、
    前記保持部は互いに縦方向に設けられると共に各々前記基板を保持する第1保持部と、第2保持部と、を備え、
    前記第1保持部及び前記第2保持部の進退方向を前後方向とすると、前記基台の左右の一方側、他方側には、前記第1保持部を進退させる第1進退機構、前記第2保持部を進退させる第2進退機構が夫々設けられ、
    前記第1保持部を前記第1進退機構に接続する第1接続部が前記基台の左右の一方側のみに、前記第2保持部を前記第2進退機構に接続する第2接続部が前記基台の左右の他方側のみに夫々設けられる基板搬送機構。
  2. 基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に当該基板を受け渡す基板搬送機構において、
    第1の駆動機器を備える基部と、
    前記基部を昇降させる昇降部と、
    前記基部の下側から横方向に伸び、前記第1の駆動機器によって当該基部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第1腕部と、
    前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸び、前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第2腕部と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられ、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する前記基板の保持部と、
    を備え、
    前記第2腕部の先端部の上側に、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する基台が設けられ、
    前記保持部は、前記基台の上側に当該基台に対して進退可能に設けられ、
    前記保持部は互いに縦方向に設けられると共に各々前記基板を保持する第1保持部と、第2保持部と、を備え、
    前記保持部は、前記基板を吸引して保持するための吸引孔を備え、前記吸引孔に接続される排気路の状態を検出するセンサが前記第2腕部に設けられる基板搬送機構。
  3. 基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に当該基板を受け渡す基板搬送機構において、
    第1の駆動機器を備える基部と、
    前記基部を昇降させる昇降部と、
    前記基部の下側から横方向に伸び、前記第1の駆動機器によって当該基部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第1腕部と、
    前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸び、前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して先端部が縦軸回りに旋回する第2腕部と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられ、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する前記基板の保持部と、
    を備え、
    前記昇降部に対して前記基部が設けられる側を前方側とすると、
    前記昇降部は、左右に並ぶと共に縦方向に伸長する複数のレールと、
    前記基部を前記各レールの伸長方向に沿って昇降させるために、当該各レールに共通の第4の駆動機器と、
    を備える基板搬送機構。
  4. 前記処理モジュールの積層体は、横方向に離れた一の積層体と、他の積層体とを含み、
    前記昇降部は、前記一の積層体と前記他の積層体との間に挟まれて設けられる請求項1ないし3のいずれか一つに記載の基板搬送機構。
  5. 前記処理モジュールの積層体は横方向に並ぶ一の積層体と、他の積層体とを含み、
    前記一の積層体及び前記他の積層体が並ぶ方向に、当該一の積層体及び当該他の積層体を挟むように前記処理モジュールの付帯設備が設けられている請求項1ないし4のいずれか一つに記載の基板搬送機構。
  6. 前記昇降部に対して前記基部が設けられる側を前方側とすると、
    前記昇降部は、左右に並ぶと共に縦方向に伸長する複数のレールと、
    前記基部を前記各レールの伸長方向に沿って昇降させるために、当該各レールに共通の第4の駆動機器と、
    を備える請求項1、2、4、5のいずれか一つに記載の基板搬送機構。
  7. 前記基部は、
    前記昇降部に支持されて昇降するスライダと、
    前記スライダの上部側から横方向に突出し、前記第1の駆動機器が設けられる基部本体と、を備え、
    前記第1腕部の基端部は、前記基部本体の下部側に接続される請求項1または2記載の基板搬送機構。
  8. 前記昇降部は、縦方向に伸びると共に横方向に互いに離れて設けられる第1支柱、第2支柱を備え、
    前記スライダについては横方向に伸びて、その一端、他端が前記第1支柱、前記第2支柱に夫々接続され、
    前記基部本体は、前記スライダの伸長方向に対する交差方向に向けて当該スライダから突出して設けられる請求項7記載の基板搬送機構。
  9. 前記第1支柱及び第2支柱のうちの少なくとも一方には、前記スライダを昇降させる駆動力を得るための第2の駆動機器が各々設けられ、
    前記第2の駆動機器は前記処理モジュールが設けられる領域に対して区画される領域に設けられる請求項8記載の基板搬送機構。
  10. 前記第1支柱及び前記第2支柱には、当該各支柱の長さ方向に沿って形成されると共に前記スライダを昇降させるための昇降機構を備える内部空間が形成され、
    前記内部空間を排気する第1の排気機構が、当該内部空間の上部、下部に夫々設けられる請求項8または9記載の基板搬送機構。
  11. 前記昇降部は、前記第1支柱の上端部と前記第2支柱の上端部とを互いに接続する第1梁と、
    前記第1支柱の下端部と前記第2支柱の下端部とを互いに接続する第2梁と、を備え、
    前記第1支柱及び第2支柱は、前記処理モジュール及び前記基板搬送機構を囲む筐体に対して縦方向に沿って固定される請求項8ないし10のいずれか一つに記載の基板搬送機構。
  12. 前記第2腕部の先端部の上側に、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動する基台が設けられ、前記保持部は、前記基台の上側に当該基台に対して進退可能に設けられ、前記基台は前記保持部を進退させるための第3の駆動機器を備え、
    前記基部本体、前記第1腕部、前記第2腕部は、前記第3の駆動機器に接続されるケーブルを収容する基部本体用筐体、第1腕部用筐体、第2腕部用筐体を夫々備え、
    前記第2腕部用筐体の上端及び前記基部本体用筐体の上端は、前記スライダの上端以下の高さに位置し、
    前記第1腕部用筐体の下端は、前記スライダの下端以上の高さに位置する請求項7ないし11のいずれか一つに記載の基板搬送機構。
  13. 前記スライダ、前記基部本体、前記第1腕部、前記第2腕部は、スライダ用筐体、基部本体用筐体、第1腕部用筐体、第2腕部用筐体を夫々備え、
    前記スライダ用筐体と前記基部本体用筐体内と前記第1腕部用筐体内と前記第2腕部用筐体内とを連通させる連通路が設けられ、
    前記スライダには、前記連通路を介して前記スライダ用筐体内、前記基部本体用筐体内、前記第1腕部用筐体内及び前記第2腕部用筐体内を排気する第2の排気機構が設けられる請求項7ないし12のいずれか一つに記載の基板搬送機構。
  14. 基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に、基板搬送機構により当該基板を受け渡す基板搬送方法において、
    昇降部により第1の駆動機器を備える基部を昇降させる工程と、
    前記基部の下側から横方向に伸びる第1腕部の先端部について、その先端部を前記第1の駆動機器によって当該基部に対して縦軸回りに旋回させる工程と、
    前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸びる第2腕部について、その先端部を前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して縦軸回りに旋回させる工程と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられる前記基板の保持部を当該第2腕部に対して縦軸回りに回動させる工程と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられる基台を、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動させる工程と、
    前記基台の上側に設けられる前記保持部を、当該基台に対して進退させる工程と、を備え、
    前記保持部は互いに縦方向に設けられると共に各々前記基板を保持する第1保持部と、第2保持部と、を備え、前記第1保持部及び前記第2保持部の進退方向を前後方向とすると、前記基台の左右の一方側に設けられる第1進退機構により前記第1保持部を進退させる工程と、
    前記基台の左右の他方側に設けられる第2進退機構により前記第2保持部を進退させる工程と、を備え、
    前記第1保持部を前記第1進退機構に接続する第1接続部が前記基台の左右の一方側のみに、前記第2保持部を前記第2進退機構に接続する第2接続部が前記基台の左右の他方側のみに夫々設けられる基板搬送方法。
  15. 基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に、基板搬送機構により当該基板を受け渡す基板搬送方法において、
    昇降部により第1の駆動機器を備える基部を昇降させる工程と、
    前記基部の下側から横方向に伸びる第1腕部の先端部について、その先端部を前記第1の駆動機器によって当該基部に対して縦軸回りに旋回させる工程と、
    前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸びる第2腕部について、その先端部を前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して縦軸回りに旋回させる工程と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられる前記基板の保持部を当該第2腕部に対して縦軸回りに回動させる工程と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられる基台を、当該第2腕部に対して縦軸回りに回動させる工程と、
    前記基台の上側に設けられる前記保持部を、当該基台に対して進退させる工程と、
    前記保持部が備える吸引孔により前記基板を吸引して保持する工程と、
    前記第2腕部に設けられるセンサにより、前記吸引孔に接続される排気路の状態を検出する工程と、
    を備える基板搬送方法。
  16. 基板を処理すると共に互いに積層される複数の処理モジュールの各々に、基板搬送機構により当該基板を受け渡す基板搬送方法において、
    昇降部により第1の駆動機器を備える基部を昇降させる工程と、
    前記基部の下側から横方向に伸びる第1腕部の先端部について、その先端部を前記第1の駆動機器によって当該基部に対して縦軸回りに旋回させる工程と、
    前記第1腕部の先端部の上側から横方向に伸びる第2腕部について、その先端部を前記第1腕部の旋回と共に当該第1腕部に対して縦軸回りに旋回させる工程と、
    前記第2腕部の先端部の上側に設けられる前記基板の保持部を当該第2腕部に対して縦軸回りに回動させる工程と、
    を備え、
    前記昇降部に対して前記基部が設けられる側を前方側とすると、前記昇降部は、左右に並ぶと共に縦方向に伸長する複数のレールを備え、
    前記各レールに共通の第4の駆動機器により、前記基部を当該各レールの伸長方向に沿って昇降させる工程を備える基板搬送方法。
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