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JP7806665B2 - 車両状態判定装置 - Google Patents
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JP7806665B2 - 車両状態判定装置 - Google Patents

車両状態判定装置

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Description

本発明は、車両状態判定装置に関する。
従来、この種の車両状態判定装置としては、エンジンと、エンジンからの動力を駆動軸に伝達する動力伝達装置と、バッテリと、共に車両に搭載されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、外部のサーバが記憶しているメンテナンス情報を通信を介して受信し、受信したメンテナンス情報に動力伝達装置の交換記録の更新があるときには、動力伝達装置が交換されたと判定している。
特開2021-93791号公報
上述の車両状態判定装置では、外部のサーバと通信できない環境では、サーバからメンテナンス情報を受信できない。この場合、動力伝達装置が交換されたか否かを精度良く判定できない。
本発明の車両状態判定装置は、動力伝達装置が交換されたか否かを車両で精度良く判定することを主目的とする。
本発明の車両状態判定装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両状態判定装置は、
エンジンと、オイルにより潤滑され少なくとも前記エンジンからの動力を駆動軸に伝達する動力伝達装置と、電力ラインに接続されたバッテリと、共に車両に搭載され、前記車両をシステム起動して前記エンジンを始動した後に所定の操作がなされたときには、前記オイルの交換後に前記オイルを前記動力伝達装置に行き渡らせるためのオイル調整制御モードが実行されたと判定する車両状態判定装置であって、
前記オイル調整制御モードを実行した履歴があり、且つ、前記オイル調整制御モードを実行する所定時間前から前記オイル調整制御モードが実行されるときまでに前記バッテリが前記電力ラインから取り外された履歴があるときには、前記動力伝達装置が交換されたと判定する
ことを要旨とする。
この本発明の車両状態判定装置では、オイル調整制御モードを実行した履歴があり、且つ、オイル調整制御モードを実行する所定時間前からオイル調整制御モードが実行されるときまでにバッテリが電力ラインから取り外れた履歴があるときには、動力伝達装置が交換されたと判定する。この結果、動力伝達装置が交換されたことを車両で精度良く判定できる。
本発明の一実施例としてのエンジンの車両状態判定装置を備える車両20の構成の概略を示す構成図である。 ECU30により実行される判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての車両状態判定装置を搭載する車両20の構成の概略を示す構成図である。実施例の車両20は、図示するように、エンジン22と、スタータモータ24と、バッテリ25と、変速装置26と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)30と、を備える。実施例の車両状態判定装置としては、主として、ECU30が相当する。
エンジン22は、例えばガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。スタータモータ24は、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト23に接続され、エンジン22をクランキングする。バッテリ25は、電力ライン25aに接続されている。電力ライン25aには、エンジン22のクランクシャフト23にベルトを介して取り付けられた図示しないオルタネータやスタータモータ24、他の補機(例えば、空調装置のコンプレッサなど)が接続されている。バッテリ25は、電力ライン25aを介して、オルタネータからの発電電力により充電されると共にスタータモータ24や他の補機に電力を供給する。エンジン22とスタータモータ24とは、ECU30により制御される。
変速装置26は、複数のギヤを有し駆動輪DWにデファレンシャルギヤDFを介して接続された駆動軸28に出力軸が連結された自動変速機(図示せず)と、クランクシャフト23と変速機の入力軸との間に接続されたトルクコンバータ(図示せず)と、を備え、エンジン22からの動力を変速して駆動軸28に出力する。自動変速機の複数のギヤは、回転に伴って図示しないオイルパンに貯留している潤滑オイルを掻き上げるように構成されている。変速装置26は、ECU30により制御される。
ECU30は、図示はしないが、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポートを有するマイクロコンピュータとして構成されている。ECU30には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。
ECU30に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ40からのイグニッション信号やシフトレバー41の操作位置を検出するシフトポジションセンサ42からのシフトポジションSP、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサからのアクセル開度Acc、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサからのブレーキの踏み込み量BP、車速センサからの車速を挙げることができる。シフトポジションSPとしては、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション)や、後進走行用の後進ポジション(Rポジション)、中立のニュートラルポジション(Nポジション)、前進走行用の前進ポジション(Dポジション)などがある。
ECU30からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。ECU30から出力される信号としては、例えば、エンジン22への制御信号やスタータモータ24への制御信号、変速装置26への制御信号を挙げることができる。
こうして構成された実施例の車両20では、ECU30は、アクセル開度Accや車速Vに基づいて変速装置26の目標変速段Gs*を設定し、変速装置26の変速段Gsが目標変速段Gs*となるように変速装置26を制御する。また、アクセル開度Accや車速V、変速装置26の変速段Gsに基づいてエンジン22の目標トルクTe*を設定し、エンジン22が目標トルクTe*に基づいて運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御などを行なう。
実施例の車両20では、ECU30は、イグニッションスイッチ40がオンされて車両20がシステム起動した後に、ブレーキペダルが踏み込まれた状態でエンジン22が始動され、さらに、所定のシフト操作がなされたときには、変速装置26の各ギヤに潤滑オイルを行き渡らせるためのオイル調整制御モードが実行されたと判定し、オイル調整制御モードが実行されたこととオイル調整制御モードが実行された日時とを第1履歴としてフラッシュメモリに記憶する。オイル調整制御モードでは、エンジン22は所定回転数(例えば、エンジン22をアイドル運転する際のアイドル回転数など)で運転される。所定のシフト操作としては、シフトレバー41の操作位置をゆっくりとPポジションからDポジションに操作した後に、シフトレバー41の操作位置を所定時間以内に繰り返し複数回NポジションとDポジションとの間で切り替える操作などを挙げることができる。オイル調整制御モードにより、エンジン22を運転しながらシフトレバー41を操作することにより、オイルを変速装置26全体に行き渡らせることができる。オイル調整制御モードは、整備工場などで変速装置26の潤滑オイルを交換した後に実行される。
実施例の車両20では、ECU30は、電力ライン25aに取り付けられた図示しない電流センサによりバッテリ25から電力ライン25aに供給される電流が値0になったことが検出されたときには、バッテリ25が電力ライン25aから取り外されたと判断して、バッテリ25が取り外されたこととその日時を第2履歴としてフラッシュメモリに記憶する。
次に、こうして構成された実施例の車両20の動作、特に、変速装置26が交換されたか否かを判定する際の動作について説明する。図2は、ECU30により実行される判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、イグニッションスイッチ40がオンされて車両20がシステム起動したときに、実行される。
本ルーチンが実行されると、ECU30のCPUは、フラッシュメモリに第1履歴、つまり、オイル調整制御モードが実行された履歴が記憶されている否かを判定する(ステップS100)。フラッシュメモリに第1履歴がないときには、本ルーチンを終了する。
フラッシュメモリに第1履歴が記憶されているときには、フラッシュメモリが記憶している第2履歴に基づいて、オイル調整制御モードが実行される所定時間tref前からオイル調整制御モードが実行されるときまでにバッテリ25が取り外れた履歴か否かを判定する(ステップS110)。ここで、所定時間trefとしては、24時間や48時間、72時間などを挙げることができる。変速装置26を交換せずに変速装置26の潤滑オイルのみを交換する場合には、バッテリ25を電力ライン25aに取り付けた状態で、変速装置26から潤滑オイルを排出して新たな潤滑オイルを補充し、その後、オイル調整モードが実行されると考えられる。変速装置26を交換する際には、交換を行なう作業者の保護を図るために、変速装置26の交換前にバッテリ25を取り外した上で、変速装置26の潤滑オイルを排出し、変速装置26を車体から取り外し、その後、新しい変速装置26を車体に取り付けて潤滑オイルを補充し、バッテリ25を電力ライン25aへ取り付けた上で、オイル調整モードが実行されると考えられる。つまり、オイル調整モードの実行前にバッテリ25が電力ライン25aから取り外されたときには、変速装置26が交換されたと判定できる。変速装置26の交換の際のバッテリ25の取り外しは、新しい変速装置26を車体に取り付ける数日前に行なわれることもあれば直前に行なわれることもある。実施例では、こうしたことを考慮して、オイル調整制御モードが実行される所定時間tref前からオイル調整制御モードが実行されるときまでにバッテリ25が取り外れた履歴があるか否かを判定する。
ステップS110でオイル調整制御モードが実行される所定時間tref前からオイル調整制御モードが実行されるときまでにバッテリ25が取り外れた履歴がないときには、本ルーチンを終了する。
ステップS110でオイル調整制御モードが実行される所定時間tref前からオイル調整制御モードが実行されるときまでにバッテリ25が取り外された履歴があるときには、変速装置26が交換された判定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。こうした判定処理により、車両20で変速装置26が交換されたか否かを精度良く判定できる。
以上説明した実施例の車両状態判定装置を搭載する車両20によれば、オイル調整制御モードを実行した履歴があり、且つ、オイル調整制御モードを実行する所定時間tref前からオイル調整制御モードが実行されたときまでにバッテリ25が電力ライン25aかから取り外された履歴があるときには、変速装置26が交換されたと判定することにより、変速装置26が交換されたか否かを車両20で精度良く判定できる。
実施例の車両状態判定装置を搭載する車両20では、変速装置26は、自動変速機と、トルクコンバータとを備えている。しかし、変速装置26を、自動変速機とトルクコンバータとに代えて、無段変速機を備えていてもよい。
実施例では、本発明を、エンジン22と、変速装置26と、バッテリ25とを備える車両20に適用する場合について例示している。しかし、エンジンと、オイルにより潤滑されエンジンからの動力を駆動軸に伝達する動力伝達装置と、バッテリと、を備える車両なら如何なる車両でも適用することができる。例えば、本発明を、エンジンと、第1モータと、サンギヤ、リングギヤ、キャリアに第1モータ、駆動軸、エンジンがそれぞれ接続された動力伝達装置としてプラネタリギヤと、駆動軸に接続された第2モータと、第1、第2モータと電力をやり取りするバッテリと、を備え、プラネタリギヤがオイルにより潤滑されるハイブリッド車に適用してもよい。また、エンジンと、エンジンにクラッチを介して接続されたモータと、モータと駆動軸との間に接続された動力伝達装置としての変速装置と、を備え、変速装置がオイルにより潤滑されるハイブリッド車に適用してもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、ECU30が「車両状態判定装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両状態判定装置の製造産業などに利用可能である。
20 車両、22 エンジン、23 クランクシャフト、24 スタータモータ、25 バッテリ、26 変速装置、28 駆動軸、30 電子制御ユニット(ECU)、40 イグニッションスイッチ、41 シフトレバー、42 シフトポジションセンサ、DF デファレンシャルギヤ、DW 駆動輪。

Claims (1)

  1. エンジンと、オイルにより潤滑され少なくとも前記エンジンからの動力を駆動軸に伝達する動力伝達装置と、電力ラインに接続されたバッテリと、共に車両に搭載され、前記車両をシステム起動して前記エンジンを始動した後に所定の操作がなされたときには、前記オイルの交換後に前記オイルを前記動力伝達装置に行き渡らせるためのオイル調整制御モードが実行されたと判定する車両状態判定装置であって、
    前記オイル調整制御モードを実行した履歴があり、且つ、前記オイル調整制御モードを実行する所定時間前から前記オイル調整制御モードが実行されるときまでに前記バッテリが前記電力ラインから取り外された履歴があるときには、前記動力伝達装置が交換されたと判定する
    車両状態判定装置。
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