JP7808514B2 - 海水漏洩警報装置 - Google Patents
海水漏洩警報装置Info
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Description
蒸気ドラムと、前記蒸気ドラムで生成された蒸気により駆動されるように構成された蒸気タービンと、前記蒸気タービンから排出された蒸気を海水により冷却して給水を生成するように構成された復水器と、を備える蒸気タービンプラントの海水漏洩警報装置であって、
前記蒸気タービンプラントの給水系統における前記給水の酸電気伝導率を計測する酸電気伝導率計と、
前記少なくとも一つの酸電気伝導率計で計測した前記酸電気伝導率に基づいて、警報信号を出力するように構成された警報信号出力装置と、
前記酸電気伝導率計で計測した前記酸電気伝導率に基づいて、前記給水への海水漏洩の推移を予測して予測結果を出力するように構成された予測装置と、
を備える。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
第1復水器35Aは、生成した復水を給水Wとして第1給水ラインL11Aを介して排熱回収ボイラ12に供給する。第1給水ラインL11Aは、第1復水ポンプ36Aと第1復水弁37Aが設けられている。なお、第1給水ラインL11Aを流通する給水Wを第1給水WAとも称する。
同様に、第2復水器35Bは、生成した復水を給水Wとして第2給水ラインL11Bを介して排熱回収ボイラ12に供給する。第2給水ラインL11Bは、第2復水ポンプ36Bと第2復水弁37Bが設けられている。なお、第2給水ラインL11Bを流通する給水Wを第2給水WBとも称する。
すなわち、図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、復水ポンプ36は、第1復水ポンプ36Aと第2復水ポンプ36Bとを含み、復水弁37は、第1復水弁37Aと第2復水弁37Bを含む。
なお、第1給水ラインL11A及び第2給水ラインL11Bは、共に後述する1つの低圧節炭器51に接続されていて、それぞれ給水Wを低圧節炭器51に供給するように構成されている。
なお、図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、復水循環ラインL21は、第1復水ポンプ36Aと低圧節炭器51との間の第1給水ラインL11Aから第1復水器35Aに給水Wを戻すための第1復水循環ラインL21Aと、第2復水ポンプ36Bと低圧節炭器51との間の第2給水ラインL11Bから第2復水器35Bに給水Wを戻すための第2復水循環ラインL21Bとを含む。
なお、図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、第1給水ラインL11Aは、第1復水ポンプ36Aと第1復水弁37Aより下流側に第1低圧給水ラインL12Aが設けられており、給水Wがこの第1低圧給水ラインL12Aを介して低圧節炭器51に送られる。図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、第2給水ラインL11Bは、第2復水ポンプ36Bと第2復水弁37Bより下流側に第2低圧給水ラインL12Bが設けられており、給水Wがこの第2低圧給水ラインL12Bを介して低圧節炭器51に送られる。すなわち、図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、低圧給水ラインL12は、第1低圧給水ラインL12Aと第2低圧給水ラインL12Bとを含む。図1Bに示すコンバインドサイクルプラントでは、第1低圧給水ラインL12Aと第2低圧給水ラインL12Bとは、低圧節炭器51で合流している。
アンモニア添加装置81は、給水ラインL11における各ドラム(蒸気ドラム)52、62、72より上流側で、復水ポンプ36と復水弁37の間の給水WにpH調整剤としてのアルカリ性、且つ、揮発性の薬品、本実施形態では、アンモニアを添加するものである。なお、本開示のpH調整剤添加装置が添加するpH調整剤は、アンモニアに限らず、アンモニア、ヒドラジン、モノエタノールアミン、モルホリンの少なくとも一つを含むアミン類であればよい。
なお、図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、アンモニア添加装置81は、第1復水ポンプ36Aと第1復水弁37Aの間の給水WにpH調整剤を添加するための第1アンモニア添加装置81Aと、第2復水ポンプ36Bと第2復水弁37Bの間の給水WにpH調整剤を添加するための第2アンモニア添加装置81Bとを含む。
排水装置85、86、87は、低圧ユニット41と中圧ユニット42と高圧ユニット43の各ドラム52、62、72に設けられた排水ライン85a、86a、87aと、各排水ライン85a、86a、87aに設けられた開閉弁85b、86b、87bとから構成されている。開閉弁85b、86b、87bを開くことで、各ドラム52、62、72内のドラム水W1、W2、W3を外部に排出できる。
図2は、本実施形態におけるサンプリング装置90の構成を示す図である。サンプリング装置90は、サンプリングした給水Wの酸電気伝導率を計測するための電気導電率計91と、サンプリングした給水WのpH値を計測するためのpH計92と、計測する給水Wを切り替えるための切替装置93と、陽イオン交換樹脂塔94とを備えている。
陽イオン交換樹脂塔94は、酸電気伝導率を計測する給水Wの海水由来のナトリウムイオンを水素イオンに交換するためのものであり、海水由来のナトリウムイオンを水素イオンに交換した後の給水Wの酸電気伝導率を計測することで、以下のようにして給水Wにおける塩化物イオン濃度を求めることができる。
図3は、酸電気伝導率に対する塩化物イオン濃度を表すグラフである。図3に示すように、塩化物イオン濃度は、酸電気伝導率に略正比例することが分かっている。そのため、この酸電気伝導率と塩化物イオン濃度の相関情報と、計測した酸電気伝導率とに基づいて給水Wにおける塩化物イオン濃度を求めることができる。この相関情報は、例えば以下で述べる中央制御装置110のメモリ113に格納されている。
中央制御装置110は、コンバインドサイクルプラント10の全体を制御するための制御装置であり、例えば不図示の中央操作室に設けられている。中央制御装置110は、各種演算処理を実行するプロセッサ111と、プロセッサ111によって処理される各種データを非一時的または一時的に記憶するメモリ113と、各種情報を表示するための表示装置115等を備える。プロセッサ111は、CPU、GPU、MPU、DSP、これら以外の各種演算装置、又はこれらの組み合わせなどによって実現される。メモリ113は、ROM、RAM、フラシュメモリ、またはこれらの組み合わせなどによって実現される。
なお、計測制御装置120と中央制御装置110との各種情報の送受信は、無線で行われるようにいてもよく、有線で行われるようにしてもよい。
情報処理装置130は、各種演算処理を実行するプロセッサ131と、プロセッサ131によって処理される各種データを非一時的または一時的に記憶するメモリ133と、撮影を行うための撮像部135と、情報処理装置130の現在位置や姿勢、向き等を検出するための検出装置136と、中央制御装置110との信号の送受信を行うための送受信部137と、各種情報を表示するため表示部138とを備えている。
復水器35は、蒸気Sを海水SWにより冷却して復水(給水W)とすることから、内部に冷却水ラインL7を構成する多数の冷却水管が配置されている。この冷却水管が何らかの原因で損傷すると、冷却水管を流れる海水が復水器35の復水に混入する。すると、排熱回収ボイラ12の給水系統に海水成分が混入し、伝熱阻害や腐食などの不具合事象を引き起こすおそれがある。そのため、復水器35における海水の漏洩を検出し、その対策を実施する必要がある。
本実施形態に係る海水漏洩警報装置1は、酸電気伝導率計としての電気導電率計91と、警報信号出力装置としての計測制御装置120と、予測装置としての中央制御装置110と、を備える。以下、本実施形態に係る海水漏洩警報装置1について詳細に説明する。
図1A及び図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、計測制御装置120は、切替装置93を制御することで酸電気伝導率及びpH値を計測する給水Wを順次切り替え、酸電気伝導率及びpH値を計測した各サンプリング地点P1、P2、P3からの給水Wの酸電気伝導率及びpH値を逐次中央制御装置110に送信する。
また、計測制御装置120は、計測した何れかの給水Wの酸電気伝導率があらかじめ設定された設定値を超えると、警報信号を出力して中央制御装置110に送信する。
中央制御装置110は、計測制御装置120からの警報信号を受信すると、表示装置115に、警報が発せられたことを画面表示させるとともに、不図示の音声出力装置から警報音を出力させる。
これにより、中央操作室に在室している作業員は、復水器35において海水漏洩が発生した可能性があることを認識できる。
図1A及び図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、中央制御装置110は、計測制御装置120から逐次受信している酸電気伝導率の情報に基づいて今後の海水漏洩の推移を予測する。具体的には、中央制御装置110は、図3に示した酸電気伝導率と塩化物イオン濃度の相関情報と、計測制御装置120から逐次受信している酸電気伝導率の情報とに基づく現時点までの給水W中の塩化物イオン濃度の推移を算出するとともに、算出した現時点までの給水W中の塩化物イオン濃度の推移から外挿によって給水W中の塩化物イオン濃度の今後の推移を予測する。そして、中央制御装置110は、表示装置115に予測結果を画面表示させる。
予測結果の画像200には、例えば横軸に時刻をとり、縦軸に塩化物イオン濃度をとったグラフ210が含まれている。このグラフ210には、現時点(時刻Tn)までの給水W(高圧ドラム水W3)中の塩化物イオン濃度の推移を示すグラフ線211、212と、塩化物イオン濃度の今後の推移を示すグラフ線213とが表されている。
なお、時刻T0は、上記警報の発出時刻であり、時刻Tnは、後述する予測時刻である。
グラフ線212は、サンプリング地点P1から取得した復水ポンプ36の出口の給水Wの酸電気伝導率から以下のようにして算出したドラム水W3の塩化物イオン濃度を示している。
なお、サンプリング地点P1から取得した復水ポンプ36の出口の給水Wの酸電気伝導率からドラム水W3の塩化物イオン濃度を算出するには、以下の(1)式を用いればよい。
「復水ポンプ出口CC計測値からの高圧ドラム水の塩化物イオン濃度換算」値[mg/L]
=前回の「復水ポンプ出口CC計測値からの換算」値[mg/L]+復水中の塩化物イオン濃度(注1)[mg/L]×高圧ドラム給水流量の計測値[m3/h]×前回計算からの経過時間[h]
÷高圧ドラム水レベル計測値から計算した高圧ドラム水保有水量[m3] ・・・(1)
(注1)復水ポンプ出口CC計測値と、図3の酸電気伝導率対ドラム水の塩化物イオン濃度との関係から、ドラム水の塩化物イオン濃度が得られる。
また、塩化物イオン濃度の今後の推移については、高圧ドラム72内のドラム水W3の酸電気伝導率に基づく塩化物イオン濃度と、サンプリング地点P2から取得した低圧節炭器51の入口の給水Wの酸電気伝導率に基づいて上述したようにして求めたドラム水W3の塩化物イオン濃度とから例えば最小二乗法によって求めた現時点までの塩化物イオン濃度の推移に基づいて求めてもよい。
塩化物イオン濃度の今後の推移については、高圧ドラム72内のドラム水W3の酸電気伝導率に基づく塩化物イオン濃度と、復水ポンプ36の出口の給水Wの酸電気伝導率に基づいて上述したようにして求めたドラム水W3の塩化物イオン濃度と、低圧節炭器51の入口の給水Wの酸電気伝導率に基づいて上述したようにして求めたドラム水W3の塩化物イオン濃度とから例えば最小二乗法によって求めた現時点までの塩化物イオン濃度の推移に基づいて求めてもよい。
予測結果の画像200には、コンバインドサイクルプラント10の運転停止の目安となる、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達するまでの予測時間も表されている。この予測時間は、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達するまでの残り時間(T1-Tn)であってもよく、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達する予測時刻(時刻T1)であってもよい。
すなわち、中央制御装置110は、上述したようにして求めた塩化物イオン濃度の今後の推移の予測結果に基づいて、上記予測時間を算出して、表示装置115に予測時間を画面表示させる。
これにより、給水Wへの海水漏洩の推移の予測結果から海水SWの漏洩時にコンバインドサイクルプラント10の停止が望ましい時期を容易に把握できる。
給水Wの水質管理は一般的には塩化物イオン濃度で行われるため、予測結果を塩化物イオン濃度ではない他の指標で表された場合と比べ、予測結果の確認に際して水質の状況が把握し易くなる。
これにより、海水SWの漏洩時にコンバインドサイクルプラント10の停止が望ましい時期の把握が容易となる。
海水漏洩が生じている場合、蒸気ドラム52、62、72では海水成分が濃縮される。したがって、何れかの蒸気ドラム52、62、72のドラム水W1、W2、W3の酸電気伝導率を計測することで、蒸気ドラム52、62、72以外の箇所の給水W酸電気伝導度を測定する場合と比べて給水Wへの海水の漏洩を早期に、且つ、高精度に検出することができる。
給水系統20の異なる箇所における給水の酸電気伝導率の計測結果を用いることで、計測結果の信頼性を向上できる。
すなわち、給水系統20の異なる箇所における給水Wの酸電気伝導率の計測結果のそれぞれが同様の結果であれば、計測結果の信頼性は高いものであると判断できる。また、給水系統20の異なる箇所における給水Wの酸電気伝導率の計測結果のそれぞれにおいて比較的大きな相違があった場合、何れかの酸電気伝導率の計測の過程で不具合があったことが考えられ、その不具合を是正して再計測を行うことで、計測結果の信頼性を向上できる。
これにより、給水系統20の異なる箇所における給水Wの酸電気伝導率の計測結果を用いることで、給水Wへの海水漏洩の推移の予測結果の信頼性を向上できる。
本実施形態に係る中央制御装置110は、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達した時点で、コンバインドサイクルプラント10を停止させるように構成されている。具体的には、中央制御装置110は、計測制御装置120から逐次受信している酸電気伝導率の情報に基づいて、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達したと判断すると、コンバインドサイクルプラント10を停止させるための制御信号を出力するように構成されている。これにより、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達すると、コンバインドサイクルプラント10は、自動的に停止される。
これにより、蒸気タービンプラントを自動的に停止させることができ、蒸気タービンプラントに不具合が生じることを未然に防ぐことができる。
また、ドラム水W3の塩化物イオン濃度に基づいて中央制御装置110がコンバインドサイクルプラント10を自動的に停止させるのではなく、上述した予測時間が経過したときに、作業員が手動操作によってコンバインドサイクルプラント10を停止させるようにしてもよい。
これにより、海水が漏洩している何れか一方の復水器35の故障を未然に防止できるとともに、他方の復水器35の運転を継続することで、コンバインドサイクルプラント10の運転を継続できる。
また、ドラム水W3の塩化物イオン濃度に基づいて中央制御装置110が当該いずれか一方の復水器35の運転を自動的に停止させるのではなく、上述した予測時間が経過したときに、作業員が手動操作によって当該いずれか一方の復水器35の運転を停止させるようにしてもよい。
ステップS10において中央制御装置110は、計測制御装置120からの上述した警報信号を受信するまで待機する。
警報信号を受信すると、ステップS20において中央制御装置110は、表示装置115に警報が発せられたことを画面表示させるための信号と、不図示の音声出力装置から警報音を出力させるための信号を出力する。そして中央制御装置110は、図4のグラフ211、212、213を求める計算を行う。計測制御装置120から逐次受信していた給水Wとドラム水W3の酸電気伝導率の情報と、メモリ113に格納している酸電気伝導率と塩化物イオン濃度の相関情報(図3参照)及び上記(1)式とに基づいて、現時点までのドラム水W3中の塩化物イオン濃度の推移を算出する。そして中央制御装置110は、算出した現時点までのドラム水W3中の塩化物イオン濃度の推移から外挿によってドラム水W3中の塩化物イオン濃度の今後の推移を予測するとともに、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達するまでの予測時間も算出する。
なお、上記の塩化物イオン濃度の推移から外挿によって今後の推移を予測する際には、ドラム水W3から得られた塩化物イオン濃度と、上記(1)式によって得られた塩化物イオン濃度との平均値から求めてもよい。
中央制御装置110は、表示装置115に予測結果(図4参照)を画面表示させるための信号を生成して表示装置115に出力する。なお、ドラム水W3中の塩化物イオン濃度の今後の推移を予測は、その後も逐次実行されて更新されるとともに、更新された予測結果が表示装置115に表示される。
また、例えばチェック作業を行う作業員が情報処理装置130を介してチェック作業が終了したことを表す信号を送信して、該信号を中央制御装置110が受信したと判断したときに、中央制御装置110はサンプリング装置90のチェック作業が終了したと判断する。
チェック作業が終了したサンプリング装置90からの酸電気伝導率の情報に基づいて、計測制御装置120が依然として警報信号を出力しているのであれば、その警報の信頼性、すなわち計測された酸電気伝導率の値の信頼性が高いと考えられる。そのため、ステップS50において計測制御装置120からの上述した警報信号を受信したと判断されると、ステップS60において中央制御装置110は、現時点までの給水W中の塩化物イオン濃度の推移を改めて算出する。そして中央制御装置110は、算出した現時点までの給水W中の塩化物イオン濃度の推移から外挿によってドラム水W3中の塩化物イオン濃度の今後の推移を予測するとともに、ドラム水W3の塩化物イオン濃度が1[mg/L]に到達するまでの予測時間も算出する。
中央制御装置110は、表示装置115に再度予測した結果を画面表示させるための信号を生成して表示装置115に出力する。ドラム水W3中の塩化物イオン濃度の今後の推移を予測は、その後も逐次実行されて更新されるとともに、更新された予測結果が表示装置115に表示される。
図1A及び図1Bに示すコンバインドサイクルプラント10では、何れかのサンプリング地点P1、P2、P3からの給水Wまたはドラム水W3の酸電気伝導率があらかじめ設定された設定値を超えると、上述したように警報が発せられる。その後、上述した予測時間が経過するとコンバインドサイクルプラント10が自動的に停止することになる。
しかし、計測された酸電気伝導率の値の上昇が酸電気伝導率の計測過程の不具合によるものである場合、本来であれば停止させなくてもよいコンバインドサイクルプラント10を停止させることになってしまう。
そこで少なくとも酸電気伝導率の計測過程に不具合があったか否かを専門的な技術を持った作業員以外の作業員であっても確認ができるようにすることが望ましい。
なお、上記の状況における作業員による確認作業は、例えば以下に述べるようなサンプリング装置90のチェック作業である。
以下、作業員によるサンプリング装置90のチェック作業と、このチェック作業を支援するための情報の提示について説明する。
図6Aから図6Dは、情報処理装置130の表示部138に表示される表示画面の一例を示す図である。図6Aから図6Dに示す表示画面は、図5のフローチャートにおけるステップS30において計測制御装置120から逐次送信される情報に基づくものである。
表示画面301には、チェック作業の手順として、化学分析室に行くこと、化学分析室で必要な器具を用意すること、サンプリング装置90に行くこと、流量計をチェックすること、イオン交換樹脂の確認をすること、及び中央操作室に戻ること、を指示する内容が実施する順番に沿って表示されている。
化学分析室に行くことを指示する指示内容の近傍に表示された操作ボタン311が作業員によって操作されると、表示画面301には、化学分析室の位置に関する情報等、化学分析室への行き方を示す情報が表示される(不図示)。
撮像部135によって撮影されている動画の画像情報や、情報処理装置130の検出装置136で検出された情報処理装置130の現在位置や姿勢、向き等の情報は、リアルタイムで中央制御装置110に送信される。
例えば、中央制御装置110は、情報処理装置130から送信されたこれらの情報に基づいて、撮像部135で撮影されている動画中の複数の流量計401の内、作業員がチェックすべき流量計401aを特定する。そして、中央制御装置110は、情報処理装置130の表示部138において表示される動画の表示画像において作業員がチェックすべき流量計401aがどれであるのかを表すマーカー403と、例えば次の指示内容を表す情報表示404を重畳表示させるための情報を情報処理装置130に送信する。これにより、例えば図6Bに示すように、情報処理装置130の表示部138には、作業員がチェックすべき流量計401aがどれであるのかを表すマーカー403と次の指示内容を表す情報表示404とが、撮像部135で撮影されている動画の表示画面302に重畳表示される。
ここで、情報処理装置130に送信する情報は、例えば図6Cに示すように、流量計401aのフロート402が本来あるべき位置を表すマーカー405、フロート402の位置の確認を促す情報表示406、流量計401aの流量を調整するための操作バルブ407の位置を表すマーカー408、流量計401aの流量調整操作を説明するための情報表示409についての情報である。
これにより、情報処理装置130の表示部138には、図6Cに示すようにマーカー405、情報表示406、マーカー408、及び情報表示409が撮像部135で撮影されている動画の表示画面303に重畳表示される。
作業員は、図6Bに示した表示画面302や図6Cに示した表示画面303を確認することで、チェックすべき流量計401aのチェック、及び流量調整を容易に行うことができる。
撮像部135によって撮影されている動画の画像情報や、情報処理装置130の検出装置136で検出された情報処理装置130の現在位置や姿勢、向き等の情報は、リアルタイムで中央制御装置110に送信される。
例えば、中央制御装置110は、情報処理装置130から送信されたこれらの情報に基づいて、撮像部135で撮影されている動画中の複数のチューブ411の内、作業員がpH値をチェックすべき給水Wの排水が流れているチューブ411aを特定する。そして、中央制御装置110は、情報処理装置130の表示部138において表示される動画の表示画像において作業員がチェックすべきチューブ411aがどれであるのかを表すマーカー412と、例えば次の指示内容を表す情報表示413を重畳表示させるための情報を情報処理装置130に送信する。これにより、例えば図6Dに示すように、情報処理装置130の表示部138には、作業員がチェックすべきチューブ411aがどれであるのかを表すマーカー412と次の指示内容を表す情報表示413とが、撮像部135で撮影されている動画の表示画面304に重畳表示される。
陽イオン交換樹脂塔94の陽イオン交換樹脂がブレークしていなければ、海水由来のナトリウムイオンが水素イオンに交換されるため、陽イオン交換樹脂塔94を通過した後の給水WのpH値は低下する。逆に、陽イオン交換樹脂塔94の陽イオン交換樹脂がブレークしていれば、海水由来のナトリウムイオンが水素イオンに交換されないため、陽イオン交換樹脂塔94を通過した後の給水WのpH値は低下しない。
しかし、作業員が測定したチューブ411aからの排水のpH値が4以上であれば、陽イオン交換樹脂塔94の陽イオン交換樹脂はブレークしているため、作業員は陽イオン交換樹脂塔94の陽イオン交換樹脂を交換しなければならない。
表示画面304における次の指示内容を表す情報表示413に従って陽イオン交換樹脂塔94の陽イオン交換樹脂を交換することになった場合、表示画面304には、サンプリング装置90の陽イオン交換樹脂塔94の動画撮影を促す指示内容が表示される(不図示)。
作業員は、図6Eに示した表示画面305を確認することで、陽イオン交換樹脂塔94の陽イオン交換樹脂を容易に交換できる。
これにより、不慣れな作業員であっても、情報処理装置130に提示された情報に基づいて、コンバインドサイクルプラント10における確認作業等を容易に実施できる。
(1)本開示の少なくとも一実施形態に係る海水漏洩警報装置1は、蒸気ドラム(高圧ドラム72、中圧ドラム62、低圧ドラム52)と、蒸気ドラム(高圧ドラム72)で生成された蒸気Sにより駆動されるように構成された蒸気タービン13と、蒸気タービン13から排出された蒸気Sを海水SWにより冷却して給水を生成するように構成された復水器35と、を備える蒸気タービンプラント(コンバインドサイクルプラント10)の海水漏洩警報装置1である。本開示の少なくとも一実施形態に係る海水漏洩警報装置1は、蒸気タービンプラント(コンバインドサイクルプラント10)の給水系統20における給水Wの酸電気伝導率を計測する酸電気伝導率計91と、少なくとも一つの酸電気伝導率計91で計測した酸電気伝導率に基づいて、警報信号を出力するように構成された警報信号出力装置(計測制御装置120)と、酸電気伝導率計91で計測した酸電気伝導率に基づいて、給水Wへの海水漏洩の推移を予測して予測結果を出力するように構成された予測装置(中央制御装置110)と、を備える。
すなわち、給水系統20の異なる箇所における給水Wの酸電気伝導率の計測結果のそれぞれが同様の結果であれば、計測結果の信頼性は高いものであると判断できる。また、給水系統20の異なる箇所における給水Wの酸電気伝導率の計測結果のそれぞれにおいて比較的大きな相違があった場合、何れかの酸電気伝導率の計測の過程で不具合があったことが考えられ、その不具合を是正して再計測を行うことで、計測結果の信頼性を向上できる。
10 コンバインドサイクルプラント
12 排熱回収ボイラ(HRSG)
13 蒸気タービン
20 給水系統
31 高圧タービン
32 中圧タービン
33 低圧タービン
35 復水器
35A 第1復水器
35B 第2復水器
52 低圧ドラム
62 中圧ドラム
72 高圧ドラム
90 サンプリング装置
91 電気導電率計
92 pH計
110 中央制御装置
120 計測制御装置
130 情報処理装置
Claims (9)
- 蒸気ドラムと、前記蒸気ドラムで生成された蒸気により駆動されるように構成された蒸気タービンと、前記蒸気タービンから排出された蒸気を海水により冷却して給水を生成するように構成された復水器と、を備える蒸気タービンプラントの海水漏洩警報装置であって、
前記蒸気タービンプラントの給水系統における前記給水の酸電気伝導率を計測する酸電気伝導率計と、
前記少なくとも一つの酸電気伝導率計で計測した前記酸電気伝導率に基づいて、警報信号を出力するように構成された警報信号出力装置と、
前記酸電気伝導率計で計測した前記酸電気伝導率に基づいて、前記給水への海水漏洩の推移を予測して予測結果を出力するように構成された予測装置と、
を備える海水漏洩警報装置。 - 前記予測装置は、前記予測結果を前記給水における塩化物イオン濃度の予測結果として出力するように構成されている、
請求項1に記載の海水漏洩警報装置。 - 前記予測装置は、前記給水における塩化物イオン濃度があらかじめ設定された設定値に達するまでの予測時間を出力するように構成されている、
請求項1又は2に記載の海水漏洩警報装置。 - 前記酸電気伝導率計によって前記酸電気伝導率を計測する前記給水は、少なくとも前記蒸気ドラムのドラム水である、
請求項1に記載の海水漏洩警報装置。 - 前記酸電気伝導率計によって前記酸電気伝導率を計測する前記給水は、前記給水系統の少なくとも2か所における給水である、
請求項1に記載の海水漏洩警報装置。 - 前記予測装置は、前記少なくとも2か所における給水の前記酸電気伝導率の計測結果に基づく前記予測結果を出力するように構成されている、
請求項5に記載の海水漏洩警報装置。 - 前記予測装置は、前記予測時間の経過後に前記蒸気タービンプラントを停止させるための制御信号を出力するように構成されている、
請求項3に記載の海水漏洩警報装置。 - 前記復水器は、少なくとも第1復水器と第2復水器とを有し、
前記酸電気伝導率計は、前記第1復水器からの第1給水の酸電気伝導率と、前記第2復水器からの第2給水の酸電気伝導率とをそれぞれ計測可能であり、
前記予測装置は、計測した前記第1給水の酸電気伝導率と前記第2給水の酸電気伝導率とに基づいて、前記第1復水器又は前記第2復水器のいずれか一方において海水漏洩があったと判断すると、前記いずれか一方の復水器の運転を停止させるための制御信号を出力するように構成されている、
請求項1に記載の海水漏洩警報装置。 - 前記警報信号出力装置から前記警報信号が出力された後、撮影可能であり作業員が携行可能である情報処理装置からの情報に基づいて、前記情報処理装置で撮影して得られた画像に重畳表示するための情報を前記情報処理装置に無線で出力可能な情報出力装置、を備える、
請求項1に記載の海水漏洩警報装置。
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