JP7809803B2 - 検査装置、実装装置および検査方法 - Google Patents
検査装置、実装装置および検査方法Info
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Description
本明細書は、検査装置、実装装置および検査方法を開示する。
従来、基板などに搭載(実装)された部品の有無の検査を、基板を撮像した画像を用いて行う検査装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。この検査装置では、部品が搭載される前の搭載前画像から各画素の輝度値を取得し、輝度値毎の画素数を示すヒストグラムを生成して閾値を設定する。そして、搭載前画像の各画素について、閾値以下の輝度値の画素を基板として識別し、閾値よりも大きな輝度値の画素を基板以外として識別することにより、基板以外をマスクするマスク画像を生成する。そのマスク画像を用いて、搭載前画像と搭載後画像の差分画像から部品の載置面に相当する特定領域を抽出し、特定領域における輝度差により部品の搭載有無を判定している。
上述した検査装置では、ヒストグラムのピーク値から所定輝度だけ高い輝度値に閾値を設定し、その閾値を用いて基板と基板以外とを識別している。このように輝度値などの特徴値のヒストグラムを用いて部品と部品以外とを識別することにより、部品の有無を判定することが考えられる。しかし、画像を撮像する際の部品や周囲の背景への光の当り具合や反射具合によって輝度のバラツキが大きくなると、似通ったピーク値が複数現れる場合があり、部品の有無を適切に判定できずに誤判定するおそれがある。
本開示は、画像を用いた対象物の有無の判定をより適切に行うことを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の検査装置は、
画像処理により対象物の有無を検査する検査装置であって、
対象物の有無が対応付けられた画像を用いた機械学習により、前記画像の各画素における特徴値の度数を対象物の有無別に集計した度数分布を作成または取得し、前記度数分布の各階級のうち一部を判定対象階級に設定する設定部と、
検査の対象画像を取得し、該対象画像の各画素における特徴値のうち前記判定対象階級に属する特徴値の度数を、前記度数分布の前記判定対象階級に属する対象物の有無別の度数と比較することで、前記対象画像内の対象物の有無を判定する判定部と、
を備えることを要旨とする。
画像処理により対象物の有無を検査する検査装置であって、
対象物の有無が対応付けられた画像を用いた機械学習により、前記画像の各画素における特徴値の度数を対象物の有無別に集計した度数分布を作成または取得し、前記度数分布の各階級のうち一部を判定対象階級に設定する設定部と、
検査の対象画像を取得し、該対象画像の各画素における特徴値のうち前記判定対象階級に属する特徴値の度数を、前記度数分布の前記判定対象階級に属する対象物の有無別の度数と比較することで、前記対象画像内の対象物の有無を判定する判定部と、
を備えることを要旨とする。
本開示の検査装置は、機械学習により画像の各画素における特徴値の度数を対象物の有無別に集計した度数分布を作成または取得し、度数分布の各階級のうち一部を判定対象階級に設定する。そして、検査の対象画像の各画素における特徴値のうち判定対象階級に属する特徴値の度数を、度数分布の判定対象階級に属する対象物の有無別の度数と比較することで、対象画像内の対象物の有無を判定する。このように、対象物の有無別に集計した度数分布の全ての階級を用いずに一部の判定対象階級を用いることで、対象物の有無による度数への影響が顕著な階級に絞った判定が可能となり誤判定を防止することができる。したがって、画像を用いた対象物の有無の判定をより適切に行うことができる。
次に、本開示の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、実装システム10の構成の概略を示す構成図である。図2は、実装装置20の構成の概略を示す構成図である。図3は、はんだボールSBを供給するトレイTの一例を示す説明図である。図4は、はんだボールSBを吸着する吸着ノズル33の一例を示す説明図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1,図2に示した通りとする。
実装システム10は、図1に示すように、印刷装置11と、印刷検査装置12と、実装装置20と、実装検査装置14と、管理装置18とを備える。印刷装置11は、基板Bに粘性流体であるはんだペーストなどを印刷する装置である。印刷検査装置12は、基板Bに印刷されたはんだペーストの状態を検査する装置である。実装装置20は、基板Bに部品Pを実装する装置である。実装検査装置14は、基板Bに実装された部品Pの状態を検査する装置である。なお、実装対象物は、平板状の基板Bとするが、これに限られず、3次元形状の基材などでもよい。
実装装置20は、図2に示すように、基板処理部21と、部品供給部22と、制御装置25と、実装部30とを備える。実装装置20は、部品Pを基板Bに配置する実装処理を実行する機能のほか、部品Pが実装された基板Bを検査する検査処理を実行する機能も有する。基板処理部21は、基板Bの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。基板処理部21は、図2の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを備え、コンベアベルトの駆動により基板Bを搬送する。
部品供給部22は、複数のテープフィーダ22aと、トレイフィーダ22bとを備え、実装装置20の前側に設けられている。テープフィーダ22aは、左右方向(X軸方向)に並ぶように配置され、長手方向に所定間隔をおいて形成された複数の凹部にそれぞれ部品が収容されたテープをリールから前後方向(Y軸方向)に送り出すことにより部品を供給する。トレイフィーダ22bは、部品が収容されたトレイTを前後方向(Y軸方向)に送り出すことにより部品を供給する。図3に示すように、トレイTの上面には、例えば格子状に形成された複数の凹部Cに部品Pとしての球状のはんだボールSBが収容されている。トレイフィーダ22bは、このトレイTを送り出してはんだボールSBを供給する。
実装部30は、部品Pを部品供給部22から採取し、基板処理部21に固定された基板Bへ配置するユニットである。実装部30は、ヘッド移動部31と、実装ヘッド32と、吸着ノズル33と、マークカメラ34とを備える。ヘッド移動部31は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備える。実装ヘッド32は、スライダに取り外し可能に装着され、ヘッド移動部31によりXY方向へ移動する。実装ヘッド32は、その下面側に1以上の吸着ノズル33(例えば、1個や4個、8個、16個など)が取り外し可能に装着される。吸着ノズル33は、負圧を利用して部品Pを採取し保持する保持部材である。
マークカメラ34は、実装ヘッド32(又はスライダ)の下面に下方が撮像範囲となるように配設されており、実装ヘッド32の移動に伴ってXY方向へ移動する。マークカメラ34は、基板Bに付された基準マークや、基板Bに実装された部品Pなどを上方から撮像し、その画像を制御装置25へ出力する。
また、実装装置20は、パーツカメラ23やノズルストッカ24、表示操作部28なども備える。パーツカメラ23は、部品供給部22と基板処理部21との間に上方が撮像範囲となるように配設されている。パーツカメラ23は、部品Pを保持した実装ヘッド32がパーツカメラ23の上方を通過する際に部品Pを撮像し、その画像を制御装置25へ出力する。ノズルストッカ24は、複数種類の吸着ノズル33をストックするものであり、部品供給部22と基板処理部21との間に配設されている。なお、実装ヘッド32の吸着ノズル33は、部品Pの種類や大きさなどに応じて適宜交換される。例えば、実装対象がはんだボールSBの場合、はんだボールSB用の吸着ノズル33(図4参照)に交換される。この吸着ノズル33は、複数(図4では16個)の吸着口33aが格子状に形成されており、各吸着口33aでトレイTの凹部C内のはんだボールSBをそれぞれ吸着する。
表示操作部28は、実装装置20の前部に設けられており(図1参照)、例えばタッチパネルと操作ボタンなどを備える。この表示操作部28では、作業者への各種画像や各種情報の表示や、作業者による選択操作などの各種操作指示の入力が行われる。
制御装置25は、CPU26を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種データを記憶する記憶部27などを備える。制御装置25は、実装装置20の装置全体を制御する機能のほか、吸着ノズル33における部品Pの吸着有無や部品Pの形状が許容範囲内であるかなどの検査や、基板Bへの部品Pの実装状態(実装有無)などの検査を実行する。制御装置25は、基板処理部21や、部品供給部22、パーツカメラ23、表示操作部28、実装部30へ制御信号を出力し、基板処理部21や部品供給部22、パーツカメラ23、表示操作部28、実装部30から信号を入力する。記憶部27には、部品Pのサイズや形状などに関する情報や、部品Pを基板Bへ実装する実装順、部品Pの配置位置、部品Pを採取可能な吸着ノズル33の種類などが記憶されている。
管理装置18は、実装システム10の各装置の情報を管理するコンピュータである。管理装置18は、制御部と、記憶部と、表示装置と、入力装置とを備える。制御部は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。記憶部には、実装システム10の生産を管理する情報や各装置で行われる各種処理に関する情報が記憶されている。
以下は、こうして構成された実装装置20の動作の説明であり、部品PとしてはんだボールSBの実装処理と実装後の検査処理を例示する。実装処理では、制御装置25のCPU26は、はんだボールSB用の吸着ノズル33が装着された実装ヘッド32がトレイフィーダ22b(トレイT)の部品供給位置の上方へ移動するようにヘッド移動部31を制御する。次に、CPU26は、吸着ノズル33を下降させてトレイTの凹部C内のはんだボールSBを吸着するように実装ヘッド32を制御する。続いて、CPU26は、実装ヘッド32がパーツカメラ23の上方に移動するようにヘッド移動部31を制御し、吸着ノズル33に吸着されたはんだボールSBをパーツカメラ23に撮像させる。また、CPU26は、撮像された画像を処理して、吸着ノズル33に吸着された各はんだボールSBの位置ずれなどを判定し、位置ずれに基づいて目標実装位置を補正する。例えば、複数のはんだボールSBの各々の位置ずれが全体として小さくなるように目標実装位置が補正される。そして、CPU26は、実装ヘッド32が基板Bの上方へ移動するようにヘッド移動部31を制御し、吸着ノズル33を下降させて吸着を解除することではんだボールSBを基板B上の目標実装位置に実装するように実装ヘッド32を制御する。
また、CPU26は、はんだボールSBの実装が完了すると、その実装状態を検査する検査処理を行う。検査処理では、はんだボールSBの実装後にマークカメラ34により上方から画像を撮像させ、その画像から取得した画素の輝度値を、予め機械学習により設定された判定対象階級JCにおけるはんだボールSBの有無別の輝度値と比較することにより、はんだボールSBの有無の検査が行われる。なお、実装完了後に、はんだボールSBが基板B上にない状態は、例えば吸着ノズル33の吸着口33aからはんだボールSBが離れずに吸着されたまま(持ち帰り部品)となることなどにより生じる。以下、検査処理の説明の前に、機械学習により判定対象階級JCを設定する処理を説明する。図5は、判定対象階級設定処理の一例を示すフローチャートである。
判定対象階級設定処理では、CPU26は、まず、はんだボールSBが実装されていない基板Bをマークカメラ34で撮像した部品なしの学習画像を取得し(S100)、部品なしの学習画像のうち検査領域Aにおける各画素の輝度値を取得する(S110)。なお、CPU26は、部品なしの学習画像を複数取得し、各画像の検査領域Aからそれぞれ各画素の輝度値を取得すればよい。次に、CPU26は、取得した各画素の輝度値を所定の輝度階級毎に集計して、部品なしの輝度ヒストグラムを作成する(S120)。
続いて、CPU26は、はんだボールSB(部品P)が実装された基板Bをマークカメラ34で撮像した部品ありの学習画像を取得し(S130)、部品ありの学習画像のうち検査領域Aにおける各画素の輝度値を取得する(S140)。なお、CPU26は、部品ありの学習画像を複数取得し、各画像の検査領域Aからそれぞれ各画素の輝度値を取得すればよい。次に、CPU26は、取得した各画素の輝度値を所定の輝度階級毎に集計して、部品ありの輝度ヒストグラムを作成する(S150)。なお、S100,S130では、基板BへのはんだボールSB(部品P)の実装前後でマークカメラ34でそれぞれ画像を撮像することにより、部品なしの学習画像と部品ありの学習画像を取得すればよい。
ここで、図6は、部品なしの画像の一例を示す説明図であり、図7は、部品なしの輝度ヒストグラムの一例を示す説明図である。また、図8は、部品ありの画像の一例を示す説明図であり、図9は、部品ありの輝度ヒストグラムの一例を示す説明図である。図6は、はんだボールSBが基板B上に実装される前に撮像された学習画像を示し、図8は、はんだボールSBが基板B上に実装された後に撮像された学習画像を示す。本実施形態の各画像は、例えば各画素が値0~255の256階調の輝度値を有するグレースケール画像とし、検査処理における検査領域Aを点線で示す(図6,図8参照)。検査処理では、検査領域A内の各画素の輝度値を用いてはんだボールSBの有無が判定される。検査領域Aは、実装位置がバラついても領域内にはんだボールSBが収まるようにするため、画像に写るはんだボールSBよりも若干大きな領域に設定されている(図8参照)。このため、画像内の検査領域Aには、はんだボールSB以外の背景として、基板Bの上面や周りの電極Eに印刷(塗布)されたはんだペーストSPなどが写り込む。
図6の部品なしの画像では、はんだボールSBがない分、検査領域A内の基板Bを示す画素から暗い輝度値が多く取得される。また、検査領域A内のはんだペーストSPを示す画素から若干明るい輝度値が取得される。一方、図8の部品ありの画像では、はんだボールSBがあるため、はんだボールSBの中心部分の画素から明るい輝度値が多く取得され、はんだボールSBの周縁部分の画素から中心部分よりも若干暗い輝度値が取得される。なお、周縁部分でも、格子状に実装された隣のはんだボールSBからの反射光を受けて、所々明るい輝度値が取得される。また、はんだボールSBがあっても、それ以外の背景から暗い輝度値が取得される。輝度値の度数分布を示すヒストグラムでは、値0~255の輝度値を複数の階級(輝度階級ともいう)に分けて、各階級に属する輝度の度数が集計されている。本実施形態では、輝度値を値32ずつの8つの輝度階級1~8に分けるものを例示するが、8つに限られない。部品なし場合、図7に示すように、輝度階級4で度数が最も多く、輝度階級1,5,6で比較的度数が多く、その他の輝度階級で度数が少ない学習結果となった。一方、部品ありの場合、図9に示すように、輝度階級8で度数が最も多く、輝度階級5,6で比較的度数が多く、その他の階級で度数が少ない学習結果となった。なお、はんだボールSB以外の背景の影響により、輝度階級1でも度数が現れた。
制御装置25は、こうして作成した輝度ヒストグラムにおける部品有無の度数差dが最大の階級を選択する(S160)。続いて、制御装置25は、選択した階級を判定対象階級JCに設定し(S170)、その判定対象階級JCと、判定対象階級JCにおける部品有無別の度数N0,N1を記憶部27に記憶して(S180)、本処理を終了する。
図10は、判定対象階級JCの一例を示す説明図である。図10では、図7,図8で例示した棒グラフの輝度ヒストグラムを、度数折れ線グラフとしてまとめて表示したものであり、部品なしを点線で示し、部品ありを一点鎖線で示す。また、輝度階級毎に部品ありの度数と部品なしの度数との差分として算出される度数差dを度数差d1~d8とするが、度数差d3は略値0であるため図示を省略する。この例では、輝度階級8の度数差d8が最大となり、判定対象階級JCに輝度階級8が設定される。また、輝度階級8における部品なしの度数N0と、部品ありの度数N1とが記憶部27に記憶される。
次に、検査処理における部品有無の判定処理を説明する。図11は部品有無判定処理の一例を示すフローチャートである。部品有無判定処理では、CPU26は、まず、はんだボールSB(対象部品)が実装された実装後の基板Bをマークカメラ34で撮像して、検査の対象画像を取得する(S200)。次に、CPU26は、対象画像における検査領域A内の各画素の輝度値を取得し、輝度値が判定対象階級JCに属する画素の度数Njをカウントする(S210)。S210では、CPU26は、輝度値が判定対象階級JCに属する画素の度数のみをカウントし、判定対象階級JC以外の他の階級については度数のカウントを行わない。
続いて、CPU26は、カウントした度数Njを、学習結果の判定対象階級JCの度数即ち判定対象階級JCにおける部品なしの度数N0と部品ありの度数N1と比較して(S220)、度数Njが部品なしの度数N0よりも部品ありの度数N1に近いか否かを判定する(S230)。CPU26は、度数Njが部品ありの度数N1に近いと判定すると、対象部品あり即ちはんだボールSBが実装されたと判定して(S240)、本処理を終了する。一方、CPU26は、度数Njが度数N1ではなく部品なしの度数N0に近いと判定すると、対象部品なし即ちはんだボールSBが実装されておらず実装エラーであると判定して(S250)、本処理を終了する。なお、CPU26は、実装エラーと判定した場合、その旨を表示操作部28に表示して作業者にエラーを報知する。
図12は、判定対象階級JCにおける判定の一例を示す説明図である。なお、図12では、説明の便宜上、図10で示した学習結果としての度数折れ線グラフと共に、検査対象の画像の度数折れ線グラフを示す。ただし、本実施形態では輝度値が判定対象階級JC以外の階級に属する画素の度数はカウントしないため、実際には度数折れ線グラフ(度数分布)は作成されない。図示するように、判定対象階級JCの度数Njは、部品なしの度数N0よりも部品ありの度数N1に近いものとなっている。このため、この例では、対象部品あり即ちはんだボールSBが実装されたと判定される。
ここで、判定対象階級JC以外の他の階級の度数を含めた輝度ヒストグラム全体で対象部品の有無を判定することも考えられる。しかし、そのようにすると、例えば図12の輝度階級2,7では検査対象の度数が部品有無の度数のいずれにも近く、輝度階級3では検査対象の度数が部品有無の度数のいずれとも乖離して、判定が困難となる。また、輝度階級5では検査対象画像の度数が部品なしの度数により近いため、誤判定するおそれがある。そこで、本実施形態では、輝度ヒストグラムのうちはんだボールSBの輝度の影響が最も大きい輝度階級8のみを用いて、はんだボールSBの有無を判定するのである。これにより、はんだボールSB以外の背景の影響を排除することができるから、誤判定するのを防止して、はんだボールSBの有無を精度よく判定することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の制御装置25が本開示の検査装置に相当し、判定対象階級設定処理を実行するCPU26が設定部に相当し、部品有無判定処理を実行するCPU26が判定部に相当する。吸着ノズル33が保持部材に相当し、実装部30(マークカメラ34を除く)が実装部に相当し、マークカメラ34が撮像部に相当する。また、判定対象階級設定処理や部品有無判定処理を説明することにより、本開示の検査方法の一例も明らかにしている。
以上説明した実装装置20の制御装置25では、機械学習により輝度値の度数をはんだボールSB(部品)の有無別に集計した輝度ヒストグラムを作成し、そのうち一部を判定対象階級JCに設定する。そして、検査の対象画像の各画素における輝度値のうち判定対象階級JCに属する度数Njを、輝度ヒストグラムの判定対象階級JCの度数N0,N1と比較することではんだボールSBの有無を判定する。このように、輝度ヒストグラムの一部の判定対象階級JCを用いることで、はんだボールSBの有無による度数への影響が顕著な階級に絞った判定が可能となり誤判定を防止することができる。
また、ヒストグラムの各階級に属するはんだボールSBの有無別の度数差dに基づいて判定対象階級JCを設定するため、はんだボールSBの有無による影響が度数差dに現れた階級のみを用いて判定することができる。特に、度数差dが最大の階級を判定対象階級JCに設定するから、はんだボールSBの有無による影響が顕著に現れた階級のみを用いて、はんだボールSBの有無を適切に判定することができる。
また、制御装置25は、対象画像の各画素から判定対象階級JCに属する輝度値の度数Njをカウントし、他の階級に属する輝度値の度数はカウントしない。このため、判定に必要な輝度値の度数Njのみをカウントして、不要な輝度値の度数をカウントしないから、はんだボールSBの有無を速やかに判定することができる。
また、実装装置20は、実装部30の吸着ノズル33で吸着したはんだボールSBを基板Bに実装した後に、マークカメラ34により基板Bを撮像して、はんだボールSBの実装有無を判定する。このため、はんだボールSBの基板Bへの実装処理と、確実に実装されたか否かの検査処理とを効率よく行うことができる。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態では、はんだボールSBの有無別の度数差dが最大となる1の判定対象階級JCを設定したが、これに限られず、部品有無の輝度の傾向即ち度数差dに基づいて少なくとも1の判定対象階級JCを設定すればよく、複数の判定対象階級JCを設定してもよい。例えば、度数差dが大きい方から所定数の階級を判定対象階級JCに設定してもよい。図10の例では、大きい方から度数差d8,度数差d4の順であるため、その2つの階級4,8を判定対象階級JCに設定してもよい。また、度数差dが所定値以上の1または複数の階級を判定対象階級JCに設定してもよい。複数の判定対象階級JCを用いることにより、部品有無の判定精度をより向上させることができる。
実施形態では、判定対象階級JCに属する輝度値の度数Njをカウントし、他の階級に属する輝度値の度数はカウントしないものとしたが、これに限られず、各階級の度数を全てカウントした上で、判定対象階級JCの度数のみから部品の有無を判定してもよい。
実施形態では、判定対象階級JCを度数差dに基づいて設定したが、これに限られず、以下のようにしてもよい。図13は、変形例の判定対象階級設定処理を示すフローチャートである。変形例では、実施形態と同じ処理には同じステップ番号を付して説明を省略する。この処理では、CPU26は、輝度ヒストグラムを作成すると、表示操作部28の表示画面に輝度ヒストグラム(例えば図10)を表示して判定対象階級JCの設定(選択)を指示し(S162)、設定指示が入力されるのを待つ(S164)。なお、CPU26は、表示操作部28の表示画面に、1または複数(少なくとも一部)の階級を選択することで判定対象階級JCの設定指示を行うようにメッセージを表示すればよい。
そして、CPU26は、入力された設定指示に基づく1または複数の階級を判定対象階級JCに設定する(S170b)。これにより、作業者(使用者)の意思や経験を判定対象階級JCの設定に反映することができるから、はんだボールSB(部品)の有無の誤判定をより適切に防止することができる。なお、制御装置25(CPU26)が度数差dに基づいて設定した判定対象階級を表示画面に表示して、作業者が変更可能としてもよい。
実施形態では、本開示をはんだボールSBの有無の判定に適用したが、これに限られず、基板Bに実装された部品Pの有無の判定に適用すればよい。あるいは、基板Bに実装された部品Pの有無に限られず、吸着ノズル33に吸着されている部品Pの有無の判定に適用してもよい。例えば、はんだボールSB用の吸着ノズル33ではんだボールSBを吸着した状態をパーツカメラ23で撮像した画像を対象画像として、各吸着口33a内のはんだボールSBの有無の判定に適用してもよい。また、部品Pに限られず、部品P以外の対象物の有無の検査に適用してもよい。また、各画素の輝度値を用いた判定を例示したが、輝度値に限られず、各画素から取得可能な特徴値を用いればよい。
実施形態では、実装装置20の制御装置25が部品有無の検査を行うものを例示したが、これに限られず、実装検査装置14など検査専用の検査装置が部品有無の検査を行ってもよい。あるいは、実装後の基板Bをマークカメラ34で撮像した対象画像を管理装置18などの外部の検査装置が取得して、部品有無の検査を行ってもよい。
実施形態では、判定対象階級設定処理と部品有無判定処理とを制御装置25が行うものを例示したが、両処理を同一の装置が行うものに限られず、別々の装置が行ってもよい。例えば、管理装置18などの外部の装置が機械学習により輝度ヒストグラムを作成し、その結果を制御装置25が取得して、判定対象階級JCと度数N0,N1とを設定してもよい。あるいは、管理装置18が判定対象階級設定処理を行い、その結果を制御装置25が取得してもよい。そして、部品有無判定処理は、実施形態と同様に制御装置25が行えばよい。このように、判定対象階級設定処理と部品有無判定処理とを複数の装置で分担してもよく、それらの複数の装置を備えた検査システムとしてもよい。
ここで、本開示の検査装置は、以下のように構成してもよい。例えば、本開示の検査装置において、前記設定部は、前記度数分布の各階級に属する対象物の有無別の度数の差に基づいて前記判定対象階級を設定するものとしてもよい。こうすれば、対象物の有無による影響が度数の差に現れた階級のみを用いて判定することができるから、対象物の有無の誤判定をより適切に防止することができる。
本開示の検査装置において、前記度数分布を表示する表示部と、使用者からの設定指示を入力する入力部と、を備え、前記設定部は、前記表示部に表示された前記度数分布の各階級のうち前記入力部に入力された設定指示に基づいて前記判定対象階級を設定するものとしてもよい。こうすれば、使用者の意思や経験を判定対象階級の設定に反映することができるから、対象物の有無の誤判定をより適切に防止することができる。
本開示の検査装置において、前記判定部は、前記対象画像の各画素から前記判定対象階級に属する特徴値の度数をカウントし、前記判定対象階級以外の階級に属する特徴値の度数はカウントしないものとしてもよい。こうすれば、判定に必要な特徴値の度数のみをカウントして、不要な特徴値の度数をカウントしないから、対象物の有無を速やかに判定することができる。
本開示の実装装置は、上述したいずれかの検査装置と、対象物を保持する保持部材を有し、該保持部材で保持した対象物を基板に実装する実装部と、対象物が実装された後の前記基板の画像を前記対象画像として撮像する撮像部と、を備えることを要旨とする。このため、上述した検査装置と同様に、画像を用いた対象物の有無の判定をより適切に行うことができる。
本開示の検査方法は、画像処理により対象物の有無を検査する検査方法であって、(a)対象物の有無が対応付けられた画像を用いた機械学習により、前記画像の各画素における特徴値の度数を対象物の有無別に集計した度数分布を作成または取得し、前記度数分布の各階級のうち一部を判定対象階級に設定するステップと、(b)検査の対象画像を取得し、該対象画像の各画素における特徴値のうち前記判定対象階級に属する特徴値の度数を、前記度数分布の前記判定対象階級に属する対象物の有無別の度数と比較することで、前記対象画像内の対象物の有無を判定するステップと、を含むことを要旨とする。本開示の検査方法は、上述した検査装置と同様に、画像を用いた対象物の有無の判定をより適切に行うことができる。この検査方法において、上述した検査装置の種々の態様を採用してもよいし、各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本明細書では、出願当初の請求項5において「請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検査装置」を「請求項1ないし4のいずれか1項に記載の検査装置」に変更した技術思想も開示されている。
本開示は、画像処理により対象物の有無を検査する技術分野に利用可能である。
10 実装システム、11 印刷装置、12 印刷検査装置、14 実装検査装置、18 管理装置、20 実装装置、21 基板処理部、22 部品供給部、22a テープフィーダ、22b トレイフィーダ、23 パーツカメラ、24 ノズルストッカ、25 制御装置、26 CPU、27 記憶部、28 表示操作部、30 実装部、31 ヘッド移動部、32 実装ヘッド、33 吸着ノズル、33a 吸着口、34 マークカメラ、A 判定領域、B 基板、C 凹部、E 電極、P 部品、SB はんだボール、SP はんだペースト、T トレイ。
Claims (6)
- 画像処理により対象物の有無を検査する検査装置であって、
対象物の有無が対応付けられた画像を用いた機械学習により、前記画像の各画素における特徴値の度数を対象物の有無別に集計した度数分布を作成または取得し、前記度数分布の各階級のうち一部を判定対象階級に設定する設定部と、
検査の対象画像を取得し、該対象画像の各画素における特徴値のうち前記判定対象階級に属する特徴値の度数を、前記度数分布の前記判定対象階級に属する対象物の有無別の度数と比較することで、前記対象画像内の対象物の有無を判定する判定部と、
を備える検査装置。 - 前記設定部は、前記度数分布の各階級に属する対象物の有無別の度数の差に基づいて前記判定対象階級を設定する、
請求項1に記載の検査装置。 - 前記度数分布を表示する表示部と、
使用者からの設定指示を入力する入力部と、
を備え、
前記設定部は、前記表示部に表示された前記度数分布の各階級のうち前記入力部に入力された設定指示に基づいて前記判定対象階級を設定する、
請求項1に記載の検査装置。 - 前記判定部は、前記対象画像の各画素から前記判定対象階級に属する特徴値の度数をカウントし、前記判定対象階級以外の階級に属する特徴値の度数はカウントしない、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検査装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検査装置と、
対象物を保持する保持部材を有し、該保持部材で保持した対象物を基板に実装する実装部と、
対象物が実装された後の前記基板の画像を前記対象画像として撮像する撮像部と、
を備える実装装置。 - 画像処理により対象物の有無を検査する検査方法であって、
(a)対象物の有無が対応付けられた画像を用いた機械学習により、前記画像の各画素における特徴値の度数を対象物の有無別に集計した度数分布を作成または取得し、前記度数分布の各階級のうち一部を判定対象階級に設定するステップと、
(b)検査の対象画像を取得し、該対象画像の各画素における特徴値のうち前記判定対象階級に属する特徴値の度数を、前記度数分布の前記判定対象階級に属する対象物の有無別の度数と比較することで、前記対象画像内の対象物の有無を判定するステップと、
を含む検査方法。
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| PCT/JP2022/024498 WO2023248281A1 (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 検査装置、実装装置および検査方法 |
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