以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置の概要について説明する。図1は、ある実施の形態に従う画像形成装置100の外観を表わす図である。図2は、他の実施の形態に従う画像形成装置200の外観を表わす図である。画像形成装置200は、所謂長尺紙の印刷にも対応し得る。
図1を参照して、画像形成装置100は、給紙部110と、画像形成部120と、インラインスキャナー130,140と、インラインセンサー150と、排紙部160と、搬送部170と、制御部190とを備える。
給紙部110は、外部から用紙その他の印刷媒体の供給を受ける。給紙部110は、搬送部170を介して印刷媒体を画像形成部120に供給する。
画像形成部120は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色のトナーを含む。画像形成部120は、画像形成装置100に与えられるデータから生成される画像データに基づく画像を当該印刷媒体に形成する。
インラインスキャナー130,140は、画像形成部120によって印刷媒体に形成された画像を光学的に読み取り、読取り結果に応じた信号を出力する。出力される信号は、制御部190に入力される。
インラインセンサー150は、印刷媒体に配置された色のパッチを検出する。検出結果は、制御部190に送信される。
排紙部160は、画像が形成されて排出される印刷媒体を受ける。排紙部160は、ジョブ毎に異なるカセットで廃止を受ける構成であってもよい。
搬送部170は、制御部190による命令に応じて運転し、給紙部110から排紙部160まで印刷媒体を搬送する。
制御部190は、画像形成装置100の動作を制御する。ある局面において、制御部190は、命令を実行する一以上のプロセッサーによって実現される。
図2を参照して、画像形成装置200は、給紙部110と、画像形成部120と、インラインスキャナー130,140と、インラインセンサー150と、排紙部160と、搬送部170と、制御部190とを備える。給紙部110は、給紙ローラー210を含む。排紙部160は、排紙ローラー220を含む。
画像形成装置200の給紙部110と、画像形成部120と、インラインスキャナー130,140と、インラインセンサー150と、排紙部160と、制御部190とは、画像形成装置100の給紙部110と、画像形成部120と、インラインスキャナー130,140と、インラインセンサー150と、排紙部160と、制御部190とがそれぞれ実現する機能と同様の機能を実現する。
さらに、給紙ローラー210は、印刷媒体としてロール状に準備された長尺紙のロールの装着を受ける。長尺紙は、搬送部170によって順次送り出され、排紙ローラー220によって巻き取られる。
図3を参照して、画像形成装置100,200の具体的な構成について説明する。図3は、画像形成装置100,200のハードウェア構成の概要を表わすブロック図である。画像形成装置100,200は、CPU(Central Processing Unit)310と、RAM320と、記憶部330と、操作部340と、表示部350と、通信部360と、画像形成部120と、画像読取部370とを備える。画像読取部370は、インラインスキャナー130,140と、インラインセンサー150とを含む。
CPU310は、画像形成装置100,200の動作を制御する。RAM320は、画像形成装置100,200がその外部から受信したデータまたはCPU310によって生成されたデータを一時的に保持する。
記憶部330は、画像形成装置100,200がその外部から受信したデータまたはCPU310によって生成されたデータを永続的に保持する。ある局面において、記憶部330は、ハードディスク装置またはSSD(Solid State Drive)のような不揮発性の記憶装置によって実現される。ある局面において、記憶部330は、色調整用パッチ作成プログラム、色調整実行プログラム、インラインセンサー測定プログラム、色調整演算プログラムを含む各種のプログラムを保存している。
操作部340は、画像形成装置100,200のユーザーによって入力される命令を受け付ける。ある局面において、操作部340は、タッチパネルのようなソフトウェアスイッチとして、あるいは、ボタンやトグルスイッチのようなハードウェアスイッチとして実現される。他の局面において、操作部340は、例えばタブレット端末のように、着脱可能な操作パネルとして構成され得る。
表示部350は、画像形成装置100,200の操作画面あるいは状態を表示する。操作画面は、画像形成装置100,200のユーザーによって入力された色調整や濃度その他の印刷条件を含む運転条件を表示する。画像形成装置100,200の状態は、画像形成装置100,200の現在の状態を示す情報を含む。ある局面において、表示部350は、液晶モニターあるいは有機EL(Electro-Luminescence)モニターとして実現される。他の局面において、表示部350は、タブレット端末のように、着脱可能なモニター装置として実現され得る。
通信部360は、画像形成装置100,200と通信可能なパーソナルコンピューターその他の情報通信装置と通信する。通信の形式は特に限定されない。当該情報通信装置は、画像形成装置100,200に印刷命令を送信し、画像形成装置100,200は、当該印刷命令を受信すると、所定の印刷動作を実行する。他の局面において、情報通信装置は、画像形成装置100,200の状態を表示する外部モニター装置としても機能し得る。
画像読取部370は、印刷媒体に配置されたパッチを測定し、色の調整および精度の確認を行なう。ある局面において、インラインセンサー150は、カラー印刷が行なわれた用紙に形成されたパッチを読み取り、読み取り結果に応じた信号を出力する。当該信号は、CPU310に入力される。CPU310は、その信号を用いて、各色の調整あるいは精度の確認を行なう。
図4および図5を参照して、インラインセンサー150の具体的構成について説明する。インラインセンサー150は、用紙の搬送方向に対して垂直方向に移動できる。インラインセンサー150は、用紙上に主走査方向に配置された色のパッチを測定する。
図4は、ある局面に従うインラインセンサー400の構成の一例を表わす図である。図5は、他の局面に従うインラインセンサー500の構成の一例を表わす図である。
図4を参照して、インラインセンサー400は、測色計410と、トリガーセンサー420とを含む。測色計410は、分光測定を行ない、外部の測色計によって得られる色値と同様の色値(L*a*b、XYZ、濃度)を取得する。トリガーセンサー420は、インラインセンサー400の測定基点のためのトリガーマークを検知する。トリガーセンサー420は、測色計410と同様に移動するため、主走査方向に配置されたトリガーマークを検知できる。
図5を参照して、インラインセンサー500は、測色計410を含む。トリガーセンサー420は、インラインセンサー500とは別個に配置される。この構成によれば、測色計410は、用紙の搬送方向に対して垂直方向に移動し、用紙上の主走査方向に配置された色のパッチを測定できる。他方、トリガーセンサー420は、画像形成装置100,200に固定されており、移動しないため、用紙の上に主走査方向に所定の位置に配置されたトリガーマークを検知する。
[制御構造]
図6を参照して、画像形成装置100,200の制御構造について説明する。図6は、画像形成装置100,200のCPU310が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。なお、他の局面において、当該処理は、回路素子その他のハードウェアによって実現され得る。
ステップS610にて、CPU310は、操作部340に与えられた設定入力に基づいて、色調整の指示があったことを検知する。たとえば、画像形成装置100,200のユーザーが色調整の実行指示を入力すると、CPU310は、色調整の動作を開始する。色調整の指示は、例えば、画像形成装置100,200が運転を開始するタイミング、画像形成装置100,200があるコンテンツの印刷を終了して、他のコンテンツの印刷を開始する前に与えられる。他の局面において、CPU310は、予め設定されたタイミングで色調整を自動的に実行するように構成され得る。
ステップS615にて、CPU310は、設定入力に基づいて、調整する色と、色数とを取得する。たとえば、CPU310は、カラー印刷の指示が入力された場合、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を調整対象として設定し得る。他の局面において、CPU310は、ユーザーによって指定された色を色調整の対象として選択し得る。
ステップS620にて、CPU310は、出力条件の用紙搬送速度を取得する。たとえば、CPU310は、印刷品質に応じて予め準備された複数の用紙搬送速度から、選択された印刷品質に応じた速度を選択する。複数の用紙搬送速度は、記憶部330またはRAM320に保持されている。
ステップS625にて、CPU310は、インラインセンサー400,500の移動速度として、用紙の搬送方向に対して垂直方向の移動速度を取得する。すなわち、CPU310は、印刷媒体としての用紙が搬送される間に当該用紙を横断するときの速度を算出する。この速度は、少なくとも、用紙の搬送速度が通常の印刷時の速度である間に、インラインセンサー150が当該用紙の印刷対象領域を横断的に走査できる速度として設定される。ある局面において、当該移動速度は、インラインセンサー400,500が色を操作可能な最短時間を確保するように設定される。
ステップS630にて、CPU310は、インラインセンサー400,500による測定用のパッチの主走査方向の配置ルールを算出する。たとえば、CPU310は、パッチを一列に配置するか、あるいは、用紙の印刷可能領域を対角線上に横断するように配置するかを決定する。
ステップS635にて、CPU310は、用紙の種類が長尺紙であるか否かを判断する。この判断は、画像形成装置100,200のユーザーによって与えられる指示、あるいは、給紙部110に装着されている給紙機構の種類(枚葉紙用のカセット、あるいは、給紙ローラー)に基づいて行なわれる。CPU310は、用紙の種類が長尺紙であると判断すると(ステップS635にてYES)、制御をステップS640に切り換える。そうでない場合には(ステップS635にてNO)、CPU310は、制御をステップS645に切り替える。
ステップS640にて、CPU310は、用紙のサイズを取得する。たとえば、CPU310は、給紙ローラー210にセットされたロール紙の幅情報を、給紙部110のセンサー(図示しない)から取得する。他の局面において、CPU310は、操作部340において設定された長尺紙の情報に基づいて、搬送されている用紙のサイズ(幅情報)を取得する。
ステップS645にて、CPU310は、CPU310は、用紙のサイズを取得する。たとえば、CPU310は、給紙部110において使用されている用紙カセットの種類に基づいて、あるいは、操作部340において設定された用紙の情報に基づいて、搬送されている用紙のサイズを取得する。
ステップS650にて、CPU310は、用紙1枚に配置可能なパッチ数を算出する。
ステップS655にて、CPU310は、調整色が用紙1枚に配置可能であるか否かを判断する。CPU310は調整色が用紙1枚に配置可能であると判断すると(ステップS655にてYES)、制御をステップS660に切り換える。
ステップS660にて、CPU310は、インラインセンサー400,500による測定のためのパッチの主走査方向の配置を決定する。例えば、長尺紙の場合、1枚の印刷物の長さ(搬送方向の送り量)が5mであり、長尺紙の幅が1mである場合、CPU310は、長尺紙の走査方向の距離(=1m)と、インラインセンサー400,500の操作能力とに基づいて、インラインセンサー400,500は何回の走査が可能かを算出する。例えば、CPU310は、10回の走査が可能であると判断した場合、搬送方向の長さ(=5m)のうち印刷対象領域(たとえば、4.5m)を10等分し、各色パッチの配置間隔を、0.45mとして算出し得る。他方、画像形成装置100が印刷媒体として枚葉紙を搬送する場合において、CPU310は、その枚葉紙の幅とインラインセンサー400,500の走査速度とに基づいて、インラインセンサー400,500が1枚の枚葉紙の搬送の間に8回の走査が可能であると判断した場合、CPU310は、走査方向に、測定用のパッチ(色パッチ)を8箇所配置できると判断し得る。この場合、CPU310は、1枚の用紙の搬送方向の長さを8等分し、8個のパッチが等間隔となるように、各パッチの位置を決定し得る。
ステップS665にて、CPU310は、インラインセンサー400,500による測定のためのパッチの主走査方向の配置を複数の頁に分割して決定する。例えば、複数の色の各々について色調整が行なわれる場合、CPU310は、一色毎に1枚の用紙にパッチを配置するように判断し得る。
ステップS670にて、CPU310は、配置されたインラインセンサー400,500による測定のためのパッチの位置に対応したトリガーマークを調整用画像として配置する。
ステップS675にて、CPU310は、色調整用の画像形成条件と測定条件を取得する。画像形成条件は、カラーマネージメント条件であるプロファイル種、または、調整色が特色である場合にはスポットカラーテーブル種等である。測定条件は、光源条件(M0,M1,M2)の設定等を含む。
ステップS680にて、CPU310は、取得した条件に基づき、調整用画像(各パッチおよびトリガーマーク)を用紙に形成する。
ステップS685にて、CPU310は、調整用画像のパッチをインラインセンサー400,500で測定し、測定値を取得する。
ステップS690にて、CPU310は、取得した測定値を使用して調整値を算出する。
ステップS695にて、CPU310は、調整値を登録する。例えば、CPU310は、調整値をRAM320または記憶部330に登録する。その後、画像形成装置100,200の印刷は、登録された調整値が反映された状態で行なわれる。
[調整用の画像の具体例]
図7および図8を参照して、調整用画像の一例について説明する。図7は、インラインセンサー400が使用される場合にパッチが長尺紙700に配置される一態様を表わす図である。図8は、インラインセンサー400が使用される場合にパッチが枚葉紙に配置される一態様を表わす図である。
図7を参照して、長尺紙700は、矢印720の方向に搬送される。インラインセンサー400は、矢印710,711の方向に移動する。すなわち、インラインセンサー400は、長尺紙700が搬送される方向に垂直な方向に往復移動する。
ある局面において、画像形成部120は、複数のトリガーマーク730と、複数の第1の色パッチ740と、複数の第2の色パッチ750とを長尺紙700に形成する。図7に示される例では、トリガーマーク730および第1の色パッチ740は、長尺紙700を横断するように8箇所に形成されている。
長尺紙700が矢印720の方向に搬送されている間、インラインセンサー400は、予め定められた速度で矢印710の方向に移動する。この速度は、たとえば、インラインセンサー400が長尺紙700の左端から右端に到達する間に、8箇所に形成された第1の色パッチ740を測定できるように設定される。インラインセンサー400は、1箇所目のトリガーマーク730を検出すると、その後に色パッチが現われると見なして、測定モードで待機する。
インラインセンサー400は、1箇所目の第1の色パッチ740の色を測定する。その測定値は、CPU310に入力される。インラインセンサー400は、長尺紙700の搬送速度に応じて移動を続け、2箇所目のトリガーマーク730を検出すると、2箇所目の第1の色パッチ740の測定を待機する。インラインセンサー400は、2箇所目の第1の色パッチ740を検出すると、測定値を出力する。インラインセンサー400は、矢印710の方向に移動する間に8箇所の第1の色パッチの色を測定する。
インラインセンサー400は、トリガーマーク760を検出すると、その検出を示す信号をCPU310に出力する。CPU310は、インラインセンサー400が第1の走査方向(矢印710の方向)に従う走査を終了したことを検知する。
インラインセンサー400は、トリガーマーク761を検出すると、第2の走査方向(矢印711の方向)に従う走査を開始することを検知する。より具体的には、インラインセンサー400は、トリガーマーク730を検出すると、調整用画像の検出を待機する。インラインセンサー400は、1箇所目に配置された第2の色パッチ750を検出すると、第2の色パッチ750の色を測定し、測定値をCPU310に出力する。その後、インラインセンサー400は、2箇所目に配置されたトリガーマーク730を検出し、さらに、第2の色パッチ750の色を測定する。インラインセンサー400は、矢印711の方向に移動する間、8箇所に配置された第2の色パッチ750の色を測定し、測定値をCPU310に出力する。
その後、インラインセンサー400は、トリガーマーク770を検出すると、その検出結果に応じた信号をCPU310に出力する。CPU310は、第2の走査方向(矢印720の方向)に従う第2の色パッチ750の測定が終了したことを検知する。CPU310は、その測定値と、予め設定された情報に基づく色情報とに基づいて、長尺紙700に形成された画像の色が指定された色であるか否かを判断する。CPU310は、その判断の結果に応じて色を調整し得る。
インラインセンサー400は、トリガーマーク771に続けてトリガーマーク772を検出すると、長尺紙700の画像調整のための走査が終了したことを検知する。
なお、他の局面において、トリガーマーク772が長尺紙700に形成されず第3の色パッチが第1の色パッチ740と同様に形成されている場合があり得る。この場合には、第3の色パッチが第1の色パッチ740の配置と同様に配置されているとして、インラインセンサー400は、再び矢印710の方向に移動して当該第3の色パッチを測定し得る。
図8を参照して、インラインセンサー400を用いた色調整は、枚葉紙に対しても適用され得る。具体的には、図7に例示される場合と同様に、枚葉紙はそれぞれ、矢印720の方向に順次搬送される。インラインセンサー400は、矢印710、711の方向に移動する。
1枚目の枚葉紙810には、トリガーマーク730および第1の色パッチ740が8箇所に形成されている。さらに、トリガーマーク760,761が配置されている。2枚目の枚葉紙820には、トリガーマーク730および第2の色パッチ750が8箇所に形成されている。さらに、トリガーマーク770,771,772が配置されている。
1枚目の枚葉紙810が矢印720の方向に搬送されている間、インラインセンサー400は、予め定められた速度で矢印710の方向に移動する。この速度は、たとえば、インラインセンサー400が枚葉紙810の左端から右端に到達する間に、8箇所に形成された第1の色パッチ740を測定できるように設定される。インラインセンサー400は、1箇所目のトリガーマーク730を検出すると、その後に第1の色パッチ740が現われると見なして、測定モードで待機する。
インラインセンサー400は、1箇所目の第1の色パッチ740の色を測定し、測定値を出力する。その測定値は、CPU310に入力される。インラインセンサー400は、枚葉紙810の搬送速度に応じて移動を続け、2箇所目のトリガーマーク730を検出すると、2箇所目の第1の色パッチ740の測定を待機する。インラインセンサー400は、2箇所目の第1の色パッチ740を検出すると、測定値を出力する。このように、インラインセンサー400は、矢印710の方向に移動する間に8箇所の第1の色パッチの色を測定する。
インラインセンサー400は、トリガーマーク760を検出すると、その検出を示す信号をCPU310に出力する。CPU310は、第1の走査方向(矢印710の方向)に従う走査を終了したことを検知する。
インラインセンサー400は、トリガーマーク761を検出すると、2枚目の枚葉紙820について、第2の走査方向(矢印711の方向)に従う走査を開始することを検知する。より具体的には、インラインセンサー400は、トリガーマーク730を検出すると、調整用画像の検出を待機する。インラインセンサー400は、1箇所目に配置された第2の色パッチ750を検出すると、第2の色パッチ750の色を測定し、測定値をCPU310に出力する。その後、インラインセンサー400は、2箇所目に配置されたトリガーマーク730を検出し、さらに、第2の色パッチ750の色を測定する。インラインセンサー400は、矢印711の方向に移動する間、8箇所に配置された第2の色パッチ750の色を測定し、測定値をCPU310に出力する。
その後、インラインセンサー400は、トリガーマーク770を検出すると、その検出結果に応じた信号をCPU310に出力する。CPU310は、第2の走査方向(矢印720の方向)に従う第2の色パッチ750の測定が終了したことを検知する。CPU310は、その測定値と、予め設定された情報に基づく色情報とに基づいて、枚葉紙820に形成された画像の色が指定された色であるか否かを判断する。CPU310は、その判断の結果に応じて色を調整し得る。
インラインセンサー400は、トリガーマーク771に続けてトリガーマーク772を検出すると、全ての色について画像調整が終了したことを検知する。
[調整用の画像の他の例]
図9を参照して、調整用画像の他の例について説明する。図9は、インラインセンサー500が使用される場合にパッチが長尺紙900に配置される一態様を表わす図である。
図9を参照して、長尺紙900は、矢印720の方向に搬送される。インラインセンサー500は、矢印710,711の方向に移動する。すなわち、インラインセンサー500は、長尺紙900が搬送される方向に垂直な方向に往復移動する。
ある局面において、画像形成部120は、複数のトリガーマーク730と、複数の第1の色パッチ740と、複数の第2の色パッチ750とを長尺紙700に形成する。図9に示される例では、トリガーマーク730および第1の色パッチ740は、長尺紙900を横断するように8箇所に形成されている。この場合、トリガーマーク730は、長尺紙900の搬送方向に沿って一列に配置される。各トリガーマーク730の配置の間隔は、例えば、等間隔である。
インラインセンサー500は、1箇所目のトリガーマーク730を検出すると、検出結果を出力する。検出結果は、CPU310に送信される。CPU310は、画像形成装置100,200の動作モードを色調整モードとして、その後の信号の受信を待機する。
インラインセンサー500は、1箇所目の第1の色パッチ740を検出すると、当該第1の色パッチ740の色を測定し、測定値を出力する。測定値は、CPU310に入力される。
長尺紙900が矢印720の方向に搬送されている間、インラインセンサー500は、予め定められた速度で矢印710の方向に移動する。この速度は、たとえば、インラインセンサー500が長尺紙900の左端から右端に到達する間に、8箇所に形成された第1の色パッチ740を測定できるように設定される。
インラインセンサー500は、1箇所目の第1の色パッチ740の色を測定する。その測定値は、CPU310に入力される。インラインセンサー500は、長尺紙900の搬送速度に応じて移動を続け、2箇所目のトリガーマーク730を検出すると、2箇所目の第1の色パッチ740の測定を待機する。インラインセンサー500は、2箇所目の第1の色パッチ740を検出すると、測定値を出力する。インラインセンサー500は、矢印710の方向に移動する間に8箇所の第1の色パッチの色を測定する。
トリガーセンサー420がトリガーマーク730を検出後、設定された期間内に次のトリガーマーク730を検出しなかったとき、その旨を示す信号をCPU310に出力する。CPU310は、インラインセンサー500が第1の走査方向(矢印710の方向)に従う走査を終了したことを検知する。
インラインセンサー500は、第1の走査方向(矢印710の方向)に従う走査を終了したことの検知後、第2の走査方向(矢印711の方向)に従う走査を待機する。
トリガーセンサー420は、第2の走査方向(矢印711の方向)に従う走査のための1箇所目のトリガーマーク730(図9の上から9番目)を検出すると、検出結果を出力する。検出結果は、CPU310に送信される。CPU310は、第2の走査方向(矢印711の方向)に従う走査開始の信号をインラインセンサー500に送信する。より具体的には、インラインセンサー500は、1箇所目に配置された第2の色パッチ750を検出すると、第2の色パッチ750の色を測定し、測定値を出力する。測定値は、CPU310に入力される。
その後、インラインセンサー500は、2箇所目に配置されたトリガーマーク730を検出し、さらに、第2の色パッチ750の色を測定する。インラインセンサー500は、矢印711の方向に移動する間、8箇所に配置された第2の色パッチ750の色を順次測定し、各測定値を出力する。各測定値は、CPU310に入力される。
その後、トリガーセンサー420がトリガーマーク730を検出後、設定された期間内に次のトリガーマーク730を検出しなかったとき、その旨を示す信号をCPU310に出力する。CPU310は、第2の走査方向(矢印720の方向)に従う第2の色パッチ750の測定が終了したことを検知する。CPU310は、これまでに取得した測定値と、予め設定された情報に基づく色情報とに基づいて、長尺紙900に形成された画像の色が指定された色であるか否かを判断する。CPU310は、その判断の結果に応じて色を調整し得る。
CPU310が、第2の走査方向(矢印720の方向)に従う第2の色パッチ750の測定の終了検知後、トリガーセンサー420が設定された期間内に次のトリガーマーク730を検出しなかったとき、その旨を示す信号をCPU310に出力する。CPU310は、長尺紙900の画像調整が終了したことを検知する。
なお、他の局面において、CPU310が、第2の走査方向(矢印720の方向)に従う第2の色パッチ750の測定の終了検知後、トリガーセンサー420が設定された期間内に次のトリガーマーク730を検出したとき、第3の色パッチが第1の色パッチ740と同様に形成されている場合があり得る。この場合には、第3の色パッチが第1の色パッチ740の配置と同様に配置されているとして、インラインセンサー500は、再び矢印710の方向に移動して当該第3の色パッチを測定し得る。
図10を参照して、さらに他の例について説明する。図10は、インラインセンサー400が使用される場合にパッチが長尺紙1000に配置される他の態様を表わす図である。図10に示される実施例は、インラインスキャナー140をトリガーセンサーの1つとして使用し、長尺紙1000の両端に配置されたトリガーマーク730をインラインスキャナー140で検出する例であり、図7に示される実施例と異なる。尚、トリガーマーク730は用紙の位置調整にも使用されるマークである。
長尺紙1000は、矢印720の方向に搬送される。インラインセンサー400は、矢印710,711の方向に移動する。すなわち、図7に例示される場合と同様に、インラインセンサー400は、長尺紙1000が搬送される方向に垂直な方向に往復移動する。
ある局面において、画像形成部120は、二つのトリガーマーク730と、複数の第1の色パッチ740と、複数の第2の色パッチ750とを長尺紙1000に形成する。図10に示される例では、二つのトリガーマーク730は、長尺紙の両端に形成されている。第1の色パッチ740は、長尺紙1000を横断するように8箇所に形成されている。
長尺紙1000が矢印720の方向に搬送されている間、インラインセンサー400は、予め定められた速度で矢印710の方向に移動する。この速度は、たとえば、インラインセンサー400が長尺紙1000の左端から右端に到達する間に、8箇所に形成された第1の色パッチ740を測定できるように設定される。インラインスキャナー140は、1箇所目のトリガーマーク730を検出すると、その検出結果を出力する。検出結果は、CPU310に入力される。CPU310は、その後に色パッチが現われると見なして、インラインセンサー400に通知し、測定モードで待機する。
インラインセンサー400は、1箇所目の第1の色パッチ740の色を測定し、測定値を出力する。測定値は、CPU310に入力される。インラインセンサー400は、長尺紙700の搬送速度に応じて移動を続ける。インラインセンサー400は、2箇所目の第1の色パッチ740を検出すると、測定値を出力する。測定値は、CPU310に入力される。このようにして、インラインセンサー400は、矢印710の方向に移動する間に8箇所の第1の色パッチの色を測定する。
インラインセンサー400は、トリガーマーク760を検出すると、その検出を示す信号を出力する。当該信号は、CPU310に入力される。CPU310は、当該信号に基づいて、インラインセンサー400が第1の走査方向(矢印710の方向)に従う走査を終了したことを検知する。インラインセンサー400の移動は、トリガーマーク760の検出に基づいて終了する。長尺紙1000の搬送は継続している。インラインセンサー400は、トリガーマーク761を検出すると、検出結果を出力する。検出結果は、CPU310に入力される。CPU310は、その検出結果に基づいて、矢印711の方向の走査の開始を検知する。
より具体的には、インラインセンサー400は、1箇所目に配置された第2の色パッチ750を検出すると、第2の色パッチ750の色を測定し、測定値を出力する。測定値は、CPU310に入力される。その後、インラインセンサー400は、2箇所目に配置された第2の色パッチ750を検出すると、当該第2の色パッチ750の色を測定する。インラインセンサー400は、矢印711の方向に移動する間、8箇所に配置された第2の色パッチ750の色を順次測定し、各測定値をCPU310に出力する。
その後、インラインセンサー400は、トリガーマーク770を検出すると、その検出結果に応じた信号を出力する。当該信号は、CPU310に入力される。CPU310は、当該信号を受信したことに基づいて、第2の走査方向(矢印720の方向)に従う第2の色パッチ750の測定が終了したことを検知する。CPU310は、その測定値と、予め設定された情報に基づく色情報とに基づいて、長尺紙1000に形成された画像の色が指定された色であるか否かを判断する。CPU310は、その判断の結果に応じて色を調整し得る。
インラインセンサー400は、トリガーマーク771に続けてトリガーマーク772を検出すると、長尺紙1000の画像調整のための走査が終了したことを検知する。
なお、他の局面において、トリガーマーク772が長尺紙700に形成されず第3の色パッチが第1の色パッチ740と同様に形成されている場合があり得る。この場合には、第3の色パッチが第1の色パッチ740の配置と同様に配置されているとして、インラインセンサー400は、再び矢印710の方向に移動して当該第3の色パッチを測定し得る。
以上開示された技術的特徴は、以下のように要約され得る。
[構成1]ある実施の形態に従う画像形成装置100,200は、印刷媒体を搬送する搬送機構(搬送部170)と、印刷媒体に画像を形成する画像形成部120と、印刷媒体に形成される一以上の色パッチを走査するために、印刷媒体の搬送方向に垂直な方向に移動可能なインラインセンサー150と、印刷媒体の搬送速度と、インラインセンサーの移動速度とに応じて、一以上の色パッチを印刷媒体に形成するように画像形成部を制御する制御部(CPU310)とを備える。
[構成2]ある局面において、色パッチは、印刷媒体の情報(たとえば、長尺紙の幅、1枚の印刷長さ、枚葉紙のサイズ等)に応じて配置される。CPU310は、当該情報に基づいて色パッチの配置場所を決定する。当該情報は、印刷を開始する前に、画像形成用のデータとして与えられる。
[構成3]ある局面において、情報は、用紙の種類およびサイズを含む。
[構成4]ある局面において、インラインセンサーは、分光測色計を含む。
[構成5]ある局面において、インラインセンサーは、トリガーセンサーをさらに含む。分光測色計とトリガーセンサーとが一体になって移動できるので、CPU310は、色パッチとトリガーパッチとを近接した場所に形成できる。
[構成6]ある局面において、画像形成装置は、インラインセンサーとは別個に設けられるトリガーセンサーをさらに備える。トリガーセンサーはインラインセンサーの移動とは無関係に設けられているので、トリガーマーク730は色パッチの位置から離れた場所にも形成され得る。
[構成7]ある局面において、一以上の色パッチを印刷媒体に形成するときの搬送機構の搬送速度と、一以上の色パッチ以外の画像を印刷媒体に形成するときの搬送速度との差は、予め定められた範囲内である。予め定められた範囲とは、実質的に速度差がない程度のものである。コンテンツ画像を印刷媒体に印刷するために当該印刷媒体が搬送される速度と、色調整のための色パッチを印刷媒体に印刷するために当該印刷媒体が搬送される速度とを変える必要がなくなるので、画像形成装置100,200の搬送制御を複雑にする必要がなくなる。
[構成8]ある局面において、画像形成部は、一以上の色パッチの位置に対して予め定められた位置に、トリガーマークをさらに形成する。
[構成9]ある局面において、トリガーマークの配置は、印刷媒体の搬送速度と、インラインセンサー150の移動速度とに応じて決定される。
[構成10]ある局面において、制御部は、一以上の色パッチを走査することによりインラインセンサーから出力される信号に基づいて、色調整を行なう。たとえば、CPU310は、画像形成の指示として与えられた色の数値に対して、印刷媒体において実際に形成された画像(色パッチ)を読み取って得られた色の数値が異なる場合は、これらの数値の差分に基づいて、色を指定する数値を補正する。
[構成11]他の実施の形態に従うと、画像形成装置の制御方法が提供される。この制御方法は、たとえば、画像形成装置100,200のCPU310によって実現される。具体的には、制御方法は、印刷媒体を搬送するステップと、印刷媒体に画像を形成するステップと、印刷媒体に形成される一以上の色パッチを走査するために、印刷媒体の搬送方向に垂直な方向にインラインセンサーを移動するステップとを含む。画像を形成するステップは、印刷媒体の搬送速度と、インラインセンサーの移動速度とに応じて、一以上の色パッチを印刷媒体に形成するステップを含む。
[構成12]さらに他の実施の形態に従うと、画像形成装置を制御するためのプログラムが提供される。このプログラムは画像形成装置に、印刷媒体を搬送するステップと、印刷媒体に画像を形成するステップと、印刷媒体に形成される一以上の色パッチを走査するために、印刷媒体の搬送方向に垂直な方向にインラインセンサーを移動するステップとを実行させる。画像を形成するステップは、印刷媒体の搬送速度と、インラインセンサーの移動速度とに応じて、一以上の色パッチを印刷媒体に形成するステップを含む。たとえば、CPU310は、記憶部330に格納されている当該プログラムをRAM320に読み出して、当該プログラムに含まれる命令を実行することにより、上記の各処理ステップを実行し得る。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置100,200は、測色部であるインラインセンサー400,500が用紙の搬送方向に対して垂直方向に移動し、用紙に形成された色パッチを測定する。これにより、インラインセンサー400,500は、主走査方向に配置されたパッチを、用紙搬送を一旦停止し、または低速にすることなく測定できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。