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JP7809972B2 - 車両の制御方法及び車両の制御装置 - Google Patents
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JP7809972B2 - 車両の制御方法及び車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御方法及び車両の制御装置

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Description

本発明は、車両の制御方法及び車両の制御装置に関する。
特許文献1には、エンジンとモータのいずれか一方または両方を制駆動力源とし、モータとバッテリとの間で電力の授受を行うハイブリッド車両が開示されている。また、特許文献1には、車両の走行経路の上り坂情報に基づいて上り坂走行の際の消費エネルギー量を見越して効率指標を小さくし、バッテリの充電状態を高くしておくことが開示されている。
特許第3624839号公報
特許文献1のハイブリッド車両は、バッテリの充電状態を高くしておくことによって、上り坂でのモータの駆動力を長時間にわたって維持することができる。
しかしながら、例えば、上り坂が続く状況を走行することが想定されている場合には、バッテリの充電率を可能な限り高めておくことが求められる。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、例えば、上り坂が続く状況を走行することが想定されている場合に、バッテリの充電率を可能な限り高めておくことを目的とする。
本発明のある態様によれば、車両は、エンジンと、エンジンによって駆動され発電する第1モータと、第1モータによって充電されるバッテリと、バッテリから供給される電力、または、第1モータによって発電された電力によって駆動輪を駆動する第2モータと、を有する。当該車両を制御する車両の制御方法は、第1モータが発電可能な電力量を上回る電力消費量で車両が走行する状態が継続するシビア走行区間を車両が走行すると予測される場合に、車両がシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリの充電率が100%からシビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間の充電率の変動分を引いた充電率となるようにバッテリの充電率を制御し、車両が充電制御を開始した地点とシビア走行区間の入口との中間点に到達したときに、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する
本発明の別の態様の車両の制御方法では、第1モータが発電可能な電力量を上回る電力消費量で車両が走行する状態が継続するシビア走行区間を車両が走行すると予測される場合に、シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に回生される回生電力量を予測し、車両がシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリの充電率が予測される回生電力量分による充電率の増加分を加えて100%となるようにバッテリの充電率を制御し、車両が充電制御を開始した地点とシビア走行区間の入口との中間点に到達したときに、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する
これらの態様によれば、第1モータが発電可能な電力量を上回る電力消費量で車両が走行する状態が継続するシビア走行区間を車両が走行すると予測される場合に、バッテリの充電率を可能な限り高めておくことができる。
本発明の実施形態に係る車両の駆動システムの概略構成図である。 本発明の実施形態に係る充電制御の流れを示すフローチャートである。 シビア走行区間を決定する方法の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る充電制御における目標値の補正に係る制御の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る充電制御における目標値の補正に係る制御の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る車両Vについて説明する。図1は、本実施形態の車両Vの駆動システムの概略構成図である。
図1に示すように、車両Vは、内燃機関からなるエンジン1と、第1モータとしての第1モータジェネレータ2(以下、MG2という。)と、バッテリ3と、走行用駆動源としての第2モータとしての第2モータジェネレータ4(以下、MG4という。)と、これらの動作を制御する制御装置としてのコントローラ10と、エンジン1とMG2との間で動力伝達を行うに動力伝達機構としてのギア機構6と、MG4と駆動輪5との間で動力伝達を行う動力伝達機構としてのギア機構7と、を備える。本実施形態の車両Vは、エンジン1を発電のみに使用し、MG4を駆動輪5の駆動と電力の回生に使用するシリーズ方式のハイブリッド車両である。
MG2は、発電機及び電動機として搭載された三相交流の永久磁石型同期モータである。具体的には、MG2は、エンジン1からの回転動力を受けた場合には、発電機として機能する。また、MG2は、バッテリ3から電力の供給を受けた場合には、エンジン1のスタータモータとしての機能やエンジン1を回転駆動させるモータリング運転としての機能を発揮することができる。
バッテリ3は、例えば、電解質として固体電解質を使用した、全固体電池または半固体電池、あるいは、電解液を使用したリチウムイオン電池において導電助剤にグラフェンを用いて負極材料を改良した電池等、充電速度が改良されるとともに電析発生が抑制された二次電池により構成される。従来の電解液(有機溶媒)を使用したバッテリ、例えば、リチウムイオンバッテリは、安全のため、バッテリ電圧が充放電を安全に繰り返すことができる上限値に達した状態の充電容量(100%と仮定する)に対して、ある程度の安全率(例えば、10%程度)をみた充電容量(90%程度)を最大充電容量としている。これに対して、上述の充電速度が改良された二次電池では、バッテリ電圧が充放電を安全に繰り返すことができる上限値に達した状態の充電容量を略そのまま最大充電容量(100%)とすることができる。このため、バッテリ3として充電速度が改良された二次電池を使用することにより、電池容量を最大限活用することができる。バッテリ3は、MG2によって発電された電力及びMG4によって回生された電力が充電されるとともに、充電された電力をMG4あるいはMG2に供給する。
バッテリ3のSOC(充電率R)は、SOCセンサ3aによって検出され、コントローラ10に送信される。コントローラ10は、SOC(充電率R)やバッテリ3の温度などに基づいてバッテリ3の充電制御を行う。バッテリ3のSOCが充電制御の下限値まで低下すると、コントローラ10は、エンジン1を駆動する。これにより、MG2が駆動し、MG2によって発電された電力がバッテリ3に供給され、バッテリ3が充電される。また、バッテリ3のSOCが充電制御の上限値まで上昇すると、コントローラ10は、エンジン1を停止する。これにより、MG2が停止し、MG2による発電が停止する。
MG4は、バッテリ3を電源として駆動する三相交流の永久磁石型同期モータである。なお、MG4は、巻線界磁型モータであってもよい。MG4は、バッテリ3からインバータ(図示せず)を介して供給される電力により駆動する。MG4による回転動力がギア機構7を介して駆動輪5に伝達されることで、車両Vは走行する。また、MG4は、車両Vの減速時やブレーキ時に駆動輪5からの回転動力を受けた場合にバッテリ3に充電する電力を発生させる回生機能を有している。
ところで、車両Vが、例えば、登坂路や高速道路を長時間にわたって走行するときに、MG2が発電可能な電力を上回る電力消費量で車両Vが走行する状態が継続すると、バッテリ3のSOC(充電率R)が低下し続ける(以下では、このようなMG2が発電可能な電力を上回る電力消費量で車両Vが走行する状態が継続する区間を「シビア走行区間」といい、シビア走行区間以外の走行区間を「通常走行区間」という。)。このため、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点で、バッテリ3のSOC(充電率R)が低いと、走行途中で電力が不足し、走行に支障をきたすおそれがある。
そこで、本実施形態では、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点で、バッテリ3のSOC(充電率)が最大限高まっているように、通常走行区間においてバッテリ3の充電制御を行う。以下に、この充電制御について、図2などのフローチャートを参照しながら、具体的に説明する。なお、以下、図2などで示すフローチャートに係る制御は、コントローラ10にあらかじめ記憶されたプログラムに基づいて行われる。なお、本実施形態での「100%」とは、バッテリ3のバッテリ電圧が充放電を安全に繰り返すことができる上限値に達した状態の充電容量を意味している。
ステップS1では、車両Vの走行経路を予測する。具体的には、コントローラ10は、車両Vに搭載されているナビゲーションシステム(図示せず)から、目的地までの経路情報を取得する。
ステップS2では、バッテリ3の充電状態を検知する。具体的には、コントローラ10は、SOCセンサ3aによって検出されたバッテリ3の状態検出信号からバッテリ3のSOCを推定する。
ステップS3では、走行経路における車両Vの加減速を予測するとともに、走行経路を走行する間に回生される電力量(回生電力量)を予測する。具体的には、ナビゲーションシステム(図示せず)から取得した経路情報や車両Vが過去に走行した走行データの学習結果に基づいて、車両Vの加減速を予測するとともに、回生される電力量(回生電力量)を予測する。
ステップS4では、車両Vがシビア走行区間を走行予定か否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、ナビゲーションシステム(図示せず)から取得した経路情報に基づいて、車両Vの現在位置からシビア走行区間までの距離Dが、所定値D1以下になったか否かを判定する。所定値D1は、車両Vがシビア走行区間の入口に到達したときに、バッテリ3の充電率Rを100%にできる距離に設定される。
ここで、シビア走行区間の設定方法の一例について、図3を参照しながら説明する。
図3は、例えば、走行経路途中に登坂路が存在する場合におけるMG4による消費電力Wの変化を示すものである。図3に示す消費電力W1は、エンジン1(MG2)によって最大限発電した場合の電力と同じ値、つまり、最大限発電したときの電力との収支がゼロになる値である。MG4による消費電力がW1以上の状態では、エンジン1(MG2)によって最大限発電しても、エンジン1(MG2)のみの発電電力では、MG4を駆動するための電力が不足する。この状態では、バッテリ3の電力を使用することになるので、バッテリ3の充電率Rが低下する。そこで、本実施形態では、MG4による消費電力がW1以上の状態、言い換えると、MG2による発電可能な発電電力量を上回る電気消費量で車両Vが走行する状態が所定時間継続すると予測される場合には、その走行区間(地点C1とC4の間)をシビア走行区間と判定する。なお、図3に示すように、MG4による消費電力が一時的に(所定時間)W1を下回っても(地点C2とC3の間)、その後、一定時間MG4による消費がW1以上の状態が継続されることが予測される場合には、これらの走行区間もシビア走行区間と判定する。なお、ここでいう消費電力は、MG4のみの消費電力であってもよいが、車両Vを駆動するために必要な機器の消費電力の総量であってもよい。また、コントローラ10は、シビア走行区間の予測及びシビア走行区間を走行しているかの判断をナビゲーション情報ではなく、走行パターンの学習により行ってもよい。
ステップS4において、車両Vの現在位置からこのように設定されたシビア走行区間までの距離Dが所定値D1以下になっていると判定されれば、ステップS5に進む。一方、距離Dが所定値D1より大きいと判定されれば、ステップS7に進み、通常の制御を行う。
ステップS5では、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点(図3では、地点C1)での目標となるバッテリ3の充電率Rとして、充電率RをR1に設定する。充電率R1は、100%から所定の充電率Rの変動分Fを引いた値に設定される。車両Vが通常走行区間を走行している間も消費される電力と回生される電力によってバッテリ3の充電率Rは車両Vの走行状況によって変化するため、シビア走行区間の走行を開始する時点での充電率Rが想定される値とは異なることがある。しかしながら、車両Vが通常走行区間を走行している間、充電率Rの変動幅(変動分F)はおおよそ一定の範囲内に収まる。そこで、本実施形態では、目標とする充電率R1を、100%から予め想定された変動分F(固定値)を引いた値とする。これにより、車両Vがシビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間の消費電力及び回生電力の想定された値と、実際の消費電力及び回生電力の値と、の間に誤差が生じても、過充電になるなどの支障をきたすことがない。なお、変動分Fは、走行パターンなどを学習すること、あるいはあらかじめ行われた実験結果により設定される。
ステップS6では、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリ3の充電率Rが充電率R1となるように充電制御を行う。具体的には、コントローラ10は、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点においてバッテリ3の充電率Rが充電率R1となるように、エンジン1を駆動してMG2によって発電させるとともに、MG4の回生電力の制御を行う。
このように、本実施形態の充電制御を行うことで、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリ3の充電率Rを極力高めておくことができる。これにより、シビア走行区間を走行している間に、バッテリ3の充電が不足することを抑制できる。
上述のように、本実施形態では、充電率Rの目標値(充電率R1)を100%から予め設定された変動分Fを引いた値としている。これにより、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点において、例えば、バッテリ3が、回生された電力などにより過充電になる(充電率Rが100%を超える)ことを防止できる。つまり、本実施形態では、充電率R1をこのような値に設定することにより、バッテリ3が過充電になることなく、充電率Rを100%に近づけることができる。
なお、このように、充電制御を行っている間、車両Vの走行状況によっては、実際の電力消費量や電力回生量が想定された電力消費量や電力回生量、つまり、変動分Fと大きく異なってしまう場合には、目標とする電力消費量や電力回生量の補正を行うことが考えられる。まず、図4を参照して、補正を行わない場合の影響について説明する。
図4は、車両Vが充電制御を開始した地点(地点S)とシビア走行区間の入口(地点I)との中間点Mにおいて、充電率Rを演算し、補正を行う場合を示している。なお、図4に示す細い実線は、充電制御を開始した地点Sでの充電率Rとシビア走行区間の入口(地点I)での充電率(充電率R1)とを結んだ直線を示している。なお、この線は、わかりやすく説明するため直線で示しているが、実際には、走行中の電力の消費電力量や回生電力量は、状況によって大きく変化するため、曲線となる。図4に示す太い実線は、実際の充電率Rの変化を示している。図4に示す細い点線は、充電制御を開始した時点での充電制御(MG2による発電制御及びMG4による回生制御)を継続した場合、言い換えると補正を行わない場合の充電率Rの変化を示している。図4に示す太い点線は、中間点Mにおいて補正を行った場合の充電率Rの変化を示している。
図4に示すように、車両Vが充電制御を開始してから中間点Mに至るまでの実際の発電電力量及び回生電力量の和があらかじめ設定された発電電力量及び回生電力量の和より大きい場合に、そのままの充電制御を継続すると、シビア走行区間の入口(地点I)においてバッテリ3が過充電となることが考えられる。
これとは反対に、実際の発電電力量及び回生電力量の和があらかじめ設定された発電電力量及び回生電力量の和より小さい場合(図示せず)に、そのままの充電制御を継続すると、バッテリ3の充電量が不足し、シビア走行区間での走行に影響を与えるおそれがある。
このため、本実施形態では、充電制御実行中に、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する。以下に、図5を参照しながら、発電電力量及び回生電力量の目標値の補正に係る制御の一例を説明する。
ステップS61では、車両Vが目標値修正地点に到達したか否かを判定する。具体的には、コントローラ10は、ナビゲーションシステムの現在地情報に基づいて、車両Vが、充電制御の開始地点Sとシビア走行区間の入口(地点I)との中間点Mに到達したか否かを判定する。車両Vが目標値修正地点(中間点M)に到達していれば、ステップS62に進み、車両Vが目標値修正地点(中間点M)に到達していなければ、ステップS61の判定を繰り返し実行する。
ステップS62では、想定された充電率Rtと実際の充電率Rrとの差を演算する。具体的には、コントローラ10は、想定された充電率Rtとは、コントローラ10が、充電制御開始時点(開始地点S)において想定した中間点Mでの充電率である。コントローラ10は、充電制御の開始地点Sにおいて、最終的な目標値である充電率R1と、シビア走行区間の入口(地点I)に到達するまでの間に車両Vの走行によって回生される電力量と、MG2によって発電される電力量と、に基づいて、中間点Mでの充電率Rの目標値である充電率Rtを演算する。また、コントローラ10は、SOCセンサ3aによって検出されたバッテリ3の残容量のデータに基づいて実際の充電率Rrを演算する。コントローラ10は、このようにして演算された充電率Rtと充電率Rrとの差を演算する。
ステップS63では、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する。具体的には、コントローラ10は、ステップS62で演算した充電率Rtと充電率Rrとの差と、最終的な目標値である充電率R1と、に基づいて、シビア走行区間の入口(地点I)で充電率R1になるように、MG2の発電電力量の目標値及びMG4の回生電力量の目標値を補正する。このような補正を行うことにより、実際の電力消費量や電力回生量が想定された電力消費量や電力回生量、つまり、変動分Fと大きく異なっている場合にも、シビア走行区間の入口(地点I)での充電率を充電率R1にすることができる。
なお、上記実施形態では、想定されていた充電率Rtと実際の充電率Rrとの差に基づいて補正を行っていたが、これに限らず、例えば、MG2の実際の発電電力量及びMG4の実際の回生電力量を演算して、これらと、MG2の想定された発電電力量及びMG4の想定された回生電力量と、の差に基づいて上記補正を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、目標値修正地点を中間点Mとしたが、これに限らず、どのような地点であってもよい。また、目標値修正地点を複数の地点として、複数回補正を行うようにしてもよい。
本実施形態の車両Vによれば、以下の効果を奏する。
本実施形態では、バッテリ3として、全固体電池、半固体電池、あるいは電解液を使用したリチウムイオン電池において負極材料の充電速度を改良した二次電池を使用している。従来の電解液(有機溶媒)を使用したバッテリ、例えば、リチウムイオンバッテリは、安全のため、バッテリ電圧が充放電を安全に繰り返すことができる上限値に達した状態の充電容量(100%と仮定する)に対して、ある程度の安全率(例えば、10%程度)をみた充電容量(90%程度)を最大充電容量としている。これに対して、全固体電池、半固体電池、あるいは電解液を使用したリチウムイオン電池において負極材料の充電速度を改良した二次電池では、バッテリ電圧が充放電を安全に繰り返すことができる上限値に達した状態の充電容量を略そのまま最大充電容量(100%)とすることができる。これにより、従来の電解液(有機溶媒)を使用したバッテリを用いた場合に比べ、シビア走行区間の走行を開始する時点でのバッテリ3の充電率Rを100%に近づけることができる。よって、車両Vがシビア走行区間を走行する際に、従来の電解液(有機溶媒)を使用したバッテリを用いた場合に比べ、バッテリ3の電力に余裕を持った状態で走行することができる。
なお、上記実施形態では、充電率R1を100%から予測されるシビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間の充電率Rの変動分Fを引いた値に設定した場合を説明した。しかしながら、これに限らず、例えば、車両Vがシビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に回生される回生電力量を予測し、バッテリ3の充電率Rが予測される回生電力量分による充電率の増加分を加えて100%となるようにバッテリ3の充電率Rを制御するようにしてもよい。目標値(充電率R1)をこのような値に設定することで、シビア走行区間の走行を開始する時点での充電率Rを、変動分F1を引いた値に設定した場合に比べて、充電率100%により近い値まで充電することができる。
さらに、シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に消費される消費電力量を予測し、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリ3の充電率Rが予測される回生電力量分による充電率の増加分を加えるとともに、消費電力量分による充電率Rの減少分を引いて100%となるように制御するようにしてもよい。この場合には、回生電力量の増加分のみを考慮した場合に比べて、バッテリ3をより精度よく、かつ充電率100%により近い値まで充電することができる。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
車両Vは、エンジン1と、エンジン1によって駆動され発電するMG2(第1モータ)と、MG2(第1モータ)によって充電され、全固体電池、半固体電池、あるいは電解液を使用したリチウムイオン電池において負極材料の充電速度を改良した二次電池から構成されるバッテリ3と、バッテリ3から供給される電力、または、MG2(第1モータ)によって発電された電力によって駆動輪5を駆動するMG4(第2モータ)と、これらを制御するコントローラ10(制御装置)と、を有する。
コントローラ10(制御装置)は、MG2(第1モータ)が発電可能な電力量を上回る電力消費量で車両Vが走行する状態が継続するシビア走行区間を車両Vが走行すると予測される場合に、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリ3の充電率Rが100%からシビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間の充電率Rの変動分F1を引いた充電率R1となるようにバッテリ3の充電率Rを制御する。
コントローラ10(制御装置)は、MG2(第1モータ)が発電可能な電力量を上回る電力消費量で車両Vが走行する状態が継続するシビア走行区間を車両Vが走行すると予測される場合に、シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に回生される回生電力量を予測し、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリ3の充電率Rが予測される回生電力量分による充電率Rの増加分を加えて100%となるようにバッテリ3の充電率Rを制御する。
これら構成では、MG2(第1モータ)が発電可能な電力量を上回る電力消費量で車両Vが走行する状態が継続するシビア走行区間を車両が走行すると予測される場合に、バッテリ3の充電率Rを100%に近づけ、可能な限り高めておくことができる。これにより、車両Vがシビア走行区間を走行する際に、従来の電解液(有機溶媒)を使用したバッテリを用いた場合に比べ、バッテリ3の電力に余裕を持った状態で走行することができる。
コントローラ10(制御装置)は、シビア走行区間を車両Vが走行すると予測される場合に、シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に消費される消費電力量を予測し、車両Vがシビア走行区間の走行を開始する時点において、バッテリ3の充電率Rが予測される消費電力量分による充電率の減少分をさらに引いて100%となるように制御する。
この構成では、シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に充電率R1を100%から予測される消費電力量と回生電力量とに基づく充電率の変動分を考慮しているのでシビア走行区間の走行を開始する時点でのバッテリ3の充電率Rをより精度よく100%に近づけることができる。
コントローラ10(制御装置)は、車両Vがシビア走行区間を走行すると予測される場合には、少なくとも通常走行区間を走行している間、MG4(第2モータ)の駆動力を所定値以下に制限する。
この構成では、車両Vがシビア走行区間を走行する前の電力消費量を抑制することができるので、車両Vがシビア走行区間に到達する時点での充電率Rを、より確実に目標値(充電率R)に近づけることができる。さらに、駆動力を制限することにより、制動力が大きくなることも抑制できるので、回生電力量が大きくなることを抑制できる。
コントローラ10(制御装置)は、シビア走行区間の予測及びシビア走行区間を走行しているかの判断をナビゲーション情報または走行パターンの学習により行う。
ナビゲーション情報に基づいてシビア走行区間の予測を行う場合には、例えば、初めてその区間を走行する場合にも、シビア走行区間に到達する前にバッテリ3の充電率Rを高めておくことができる。また、走行パターンの学習に基づいてシビア走行区間の予測を行う場合には、より精度よくシビア走行区間の予測を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、車両Vの現在位置からシビア走行区間までの距離Dが所定値D1になったか否かを判定して、充電制御を開始していたがこれに限らない。例えば、車両Vの現在位置からシビア走行区間までの到達時刻に基づいて、充電制御を開始するようにしてもよい。さらに、車両Vの出発時にシビア走行区間の判定を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シビア走行区間の予測をMG4の消費電力に基づいて行ったが、これに限らず、地図情報においてあらかじめシビア走行区間を設定しておいてもよい。
また、上記実施形態では、ハイブリッドのシステムとしてシリーズハイブリッドを例に説明したが、本実施形態の充電制御は、1モータ2クラッチ式のパラレルハイブリッドにも適用できる。
V・・・車両、1・・・エンジン、2・・・第1モータジェネレータ(第1モータ)、3・・・バッテリ、3a・・・SOCセンサ、4・・・第2モータジェネレータ(第2モータ)、10・・・コントローラ(制御装置)

Claims (7)

  1. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動され発電する第1モータと、
    前記第1モータによって充電されるバッテリと、
    前記バッテリから供給される電力、または、前記第1モータによって発電された電力によって駆動輪を駆動する第2モータと、を有する車両を制御する車両の制御方法であって、
    前記第1モータが発電可能な電力量を上回る電力消費量で前記車両が走行する状態が継続するシビア走行区間を前記車両が走行すると予測される場合に、前記車両が前記シビア走行区間の走行を開始する時点において、前記バッテリの充電率が100%から前記シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間の充電率の変動分を引いた充電率となるように前記バッテリの充電率を制御し、
    前記車両が充電制御を開始した地点と前記シビア走行区間の入口との中間点に到達したときに、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する車両の制御方法。
  2. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動され発電する第1モータと、
    前記第1モータによって充電されるバッテリと、
    前記バッテリから供給される電力、または、前記第1モータによって発電された電力によって駆動輪を駆動する第2モータと、を有する車両を制御する車両の制御方法であって、
    前記第1モータが発電可能な電力量を上回る電力消費量で前記車両が走行する状態が継続するシビア走行区間を前記車両が走行すると予測される場合に、前記シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に回生される回生電力量を予測し、前記車両が前記シビア走行区間の走行を開始する時点において、前記バッテリの充電率が予測される前記回生電力量分による充電率の増加分を加えて100%となるように前記バッテリの充電率を制御し、
    前記車両が充電制御を開始した地点と前記シビア走行区間の入口との中間点に到達したときに、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する車両の制御方法。
  3. 請求項2に記載の車両の制御方法であって、
    前記シビア走行区間を前記車両が走行すると予測される場合に、前記シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に消費される消費電力量を予測し、前記車両が前記シビア走行区間の走行を開始する時点において、前記バッテリの充電率が予測される前記消費電力量分による充電率の減少分を引いて100%となるように制御する車両の制御方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両の制御方法であって、
    前記車両が前記シビア走行区間を走行すると予測される場合には、少なくとも前記通常走行区間を走行している間、前記第2モータの駆動力を所定値以下に制限する車両の制御方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両の制御方法であって、
    前記シビア走行区間の予測及び前記シビア走行区間を走行しているかの判断をナビゲーション情報または走行パターンの学習により行う車両の制御方法。
  6. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動され発電する第1モータと、
    前記第1モータによって充電されるバッテリと、
    前記バッテリから供給される電力、または、前記第1モータによって発電された電力によって駆動輪を駆動する第2モータと、を有する車両を制御する車両の制御装置であって、
    前記第1モータが発電可能な電力量を上回る電力消費量で前記車両が走行する状態が継続するシビア走行区間を前記車両が走行すると予測される場合に、前記車両が前記シビア走行区間の走行を開始する時点において、前記バッテリの充電率が100%から前記シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間の充電率の変動分を引いた充電率となるように前記バッテリの充電率を制御し、
    前記車両が充電制御を開始した地点と前記シビア走行区間の入口との中間点に到達したときに、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する車両の制御装置。
  7. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動され発電する第1モータと、
    前記第1モータによって充電されるバッテリと、
    前記バッテリから供給される電力、または、前記第1モータによって発電された電力によって駆動輪を駆動する第2モータと、を有する車両を制御する車両の制御装置であって、
    前記第1モータが発電可能な電力量を上回る電力消費量で前記車両が走行する状態が継続するシビア走行区間を前記車両が走行すると予測される場合に、前記シビア走行区間に到達する前の通常走行区間を走行している間に回生される回生電力量を予測し、前記車両が前記シビア走行区間の走行を開始する時点において、前記バッテリの充電率が予測される前記回生電力量分による充電率の増加分を加えて100%となるように前記バッテリの充電率を制御し、
    前記車両が充電制御を開始した地点と前記シビア走行区間の入口との中間点に到達したときに、発電電力量及び回生電力量の目標値を補正する車両の制御装置。
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