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JP7812634B2 - 電源制御装置、電源制御方法および制御プログラム - Google Patents
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JP7812634B2 - 電源制御装置、電源制御方法および制御プログラム - Google Patents

電源制御装置、電源制御方法および制御プログラム

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Description

本発明は、電源制御装置および電源制御方法に関する。
従来、例えば、自動運転中の電源失陥等を考慮して、電源系統を2系統とする冗長電源の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の技術では、それぞれの系統に流れる電流値が所定の閾値以上となった場合に、失陥した一方の系統を切り離することで、他方の系統から電力を供給する。
特開2017-61240号公報
しかしながら、従来技術では、系統失陥を高精度に検出する点で改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、系統失陥を高精度に検出することができる電源制御装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電源制御装置は、第1系統と、第2系統と、系統スイッチと、制御部とを備える。前記第1系統は、第1電池を含み、前記第1電池から負荷に電力を供給する。前記第2系統は、第2電池を含み、前記第2電池から前記負荷に電力を供給する。前記系統スイッチは、前記第1系統および前記第2系統を接離する。前記制御部は、前記第1系統または前記第2系統において過電流を検出した場合に、前記系統スイッチを遮断する制御を行う。前記制御部は、前記第1電池または前記第2電池の状態に応じて、前記過電流を検出する閾値を補正する。
本発明によれば、系統失陥を高精度に検出することができる。
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す図である。 図4は、電流閾値の補正方法を説明する図である。 図5は、第1の変形例に係る電源制御装置1を説明する図である。 図6は、第2の変形例に係る電源制御装置1を説明する図である。 図7は、電圧閾値の補正方法を説明する図である。 図8は、第3の変形例に係る電源制御装置1を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する電源制御装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1~図3を用いて、実施形態に係る電源制御装置の構成例について説明する。図1~図3は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す図である。実施形態に係る電源制御装置1は、車両に搭載される装置であり、実施形態に係る電源制御方法を実行する。
図1に示すように、実施形態に係る電源制御装置1は、第1負荷100および第2負荷200に接続され、第1負荷100および第2負荷200それぞれに電力を供給する。
第1負荷100は、例えば、車両の前進または後進に関わる負荷や、車両の走行(前後進、曲折および停止)に関わらない負荷である。前進または後進に関わる負荷は、例えば、エンジンECU(Electronic Control Unit)や、トランスミッションECU等である。走行に関わらない負荷は、例えば、エアコンやワイパー、パワーウインドウ等である。
第2負荷200は、車両の曲折や、停止、自動運転に関わる負荷である。曲折に関わる負荷は、例えば、EPS(Electric Power Steering)である。停止に関わる負荷は、例えば、ブレーキECUである。自動運転に関わる負荷は、例えば、レーダやカメラ等である。
なお、第2負荷200には、車両が電源失陥時等に退避走行等のFOP(Fail Operational)走行を行うことが可能な負荷が含まれる。
実施形態に係る電源制御装置1は、制御部2と、高圧電池3と、DCDCコンバータ4と、PbB5と、LiB6と、ダイオード7,8と、系統スイッチSW1と、電池スイッチSW2とを備える。
ここで、電源制御装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2として機能する。
また制御部2の機能の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、電源制御装置1は、不図示の記憶部を有し、かかる記憶部は、RAMやフラッシュメモリに対応する。RAMやフラッシュメモリは、各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、電源制御装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
高圧電池3は、第1負荷100および第2負荷200へ電力を供給する2次電池である。高圧電池3は、後述するPbB5およびLiB6よりも電圧値が高い電池である。高圧電池3は、後述するPbB5とともに、第1電池の一例である。
DCDCコンバータ4は、高圧電池3の電圧を第1負荷100または第2負荷200の要求電圧に応じて降圧する。
PbB5は、鉛蓄電池であり、第1負荷100および第2負荷200に電力を供給する。なお、PbB5は、上述したように、第1電池の一例である。LiB6は、リチウムイオン電池であり、後述する第1系統の電源失陥時に第2負荷200へ電力を供給する。LiB6は、第2電池の一例である。
ダイオード7,8は、逆流防止用のダイオードである。具体的には、ダイオード7は、カソードが第2負荷200に接続され、アノードがDCDCコンバータ4およびPbB5に接続される。ダイオード8は、カソードが第2負荷200に接続され、アノードが系統スイッチSW1および電池スイッチSW2に接続される。
また、以下では、高圧電池3およびPbB5から第1負荷100および第2負荷200へ電力を供給する系統を第1系統と称し、LiB6から第2負荷200へ電力を供給する経路を第2系統と称する。
また、図1に示すように、第1系統には電流センサS1が設けられ、第2系統には電流センサS2が設けられる。後述する制御部2は、電流センサS1,S2で検出される電流値に基づいて、第1系統および第2系統それぞれで電源失陥が発生したか否かを判定する。
系統スイッチSW1は、第1系統および第2系統を切離するスイッチである。系統スイッチSW1は、第1系統または第2系統に電源失陥が生じた場合に、遮断することで、第1系統および第2系統を切り離す。
電池スイッチSW2は、LiB6と第2系統とを遮断および接続するスイッチである。電池スイッチSW2は、第1系統の電源失陥時に接続し、LiB6から第2負荷200へ電力が供給されるようにする。
ここで、図1~図3を用いて、電源制御装置1の動作例について説明する。図1では、正常時、すなわち、第1系統および第2系統に電源失陥が生じていない場合を示し、図2では、第1系統に電源失陥が生じている場合を示し、図3では、第2系統に電源失陥が生じている場合を示す。なお、ここでいう電源失陥とは、系統内において地絡が発生したことにより電源失陥を指す。
まず、図1を用いて、正常時の電源制御装置1の動作例について説明する。図1に示すように、電源制御装置1の制御部2は、正常時には、系統スイッチSW1を接続し、電池スイッチSW2を遮断する。正常時とは、電流センサS1および電流センサS2それぞれの電流値が所定の電流閾値未満であることを指す。
これにより、正常時には、第1系統を介して、高圧電池3およびPbB5から第1負荷100および第2負荷200それぞれへ電力が供給される。また、高圧電池3およびPbB5から第2系統を介して、第2負荷200へ電力が供給される。
次に、図2を用いて、第1系統の電源失陥時の電源制御装置1の動作例について説明する。電源制御装置1の制御部2は、第1系統において過電流を検出した場合、系統スイッチSW1を遮断し、電池スイッチSW2を接続する。なお、第1系統において過電流を検出した場合とは、電流センサS1の電流値が所定の電流閾値以上、かつ、電流センサS2の電流値が所定の電流閾値未満の場合である。
これにより、第1系統の電源失陥時には、第2負荷200から第1系統を切り離すとともに、第2負荷200にLiB6を接続することで、LiB6から第2負荷200へ電力を供給できるため、第2負荷200による退避走行等のFOP走行を行うことができる。
次に、図3を用いて、第2系統の電源失陥時の電源制御装置1の動作例について説明する。電源制御装置1の制御部2は、第2系統において過電流を検出した場合、系統スイッチSW1および電池スイッチSW2ともに遮断する。なお、第2系統において過電流を検出した場合とは、電流センサS1の電流値が所定の電流閾値以上、かつ、電流センサS2の電流値が所定の電流閾値以上の場合である。
これにより、第2系統の電源失陥時には、LiB6から第2負荷200を切り離すことができるとともに、系統スイッチSW1を遮断することで、LiB6から第1系統側への逆流することを高精度に回避することができる。また、系統スイッチSW1を遮断することで、高圧電池3およびPbB5から第1系統を介して第1負荷100および第2負荷200へ電力を供給する。
なお、第2系統の電源失陥時には、第1負荷100および第2負荷200それぞれに電力供給することで通常走行が可能であるが、電源の冗長性が失われた状態であるため、退避走行等のFOP走行に移行することが好ましい。
ここで、実施形態に係る電源制御方法では、電流センサS1,S2の電流値から過電流を検出する際の電流閾値について、第1電池または第2電池の状態に応じて補正する。
つまり、実施形態に係る電源制御方法では、高圧電池3、PbB5およびLiB6のうち、少なくとも1つの電池の状態に応じて電流閾値を補正する。かかる点について、図4を用いて説明する。
図4は、電流閾値の補正方法を説明する図である。図4に示すように、電流閾値は、基準閾値が予め設定される。制御部2は、第1電池または第2電池の状態に応じて、基準閾値を増減することで補正する。
図4に示す例では、電池の状態として、電池の温度、蓄電残量、電池の経年劣化、DCDCコンバータ4の異常の有無を示している。
図4に示すように、制御部2は、電池の温度が基準よりも高い場合には、基準閾値を高くなるように補正し、基準よりも低い場合には、基準閾値を低くなるように補正する。これは、電池の温度が低いほど、電池から出力可能な電流が少なくなるためである。
また、図4に示すように、制御部2は、蓄電残量が基準よりも多い場合には、基準閾値を高くなるように補正し、蓄電残量が基準よりも少ない場合には、基準閾値を低くなるように補正する。これは、蓄電残量が少ない程、電池が出力可能な電流が少なくなるためである。
また、図4に示すように、制御部2は、電池の経年劣化が基準よりも少ない場合には、基準閾値を高くなるように補正し、電池の経年劣化が基準よりも多い場合には、基準閾値を低くなるように補正する。これは、経年劣化が進んでいる程(多い程)、電池が出力可能な電流が少なくなるためである。
また、図4に示すように、制御部2は、DCDCコンバータ4に異常が無い場合には、基準閾値を高くなるように補正し、DCDCコンバータ4に異常が有る場合には、基準閾値を低くなるように補正する。これは、DCDCコンバータ4が異常により停止した場合、高圧電池3からの電力供給が途絶えるためである。
このように、実施形態に係る電源制御方法では、第1電池または第2電池の状態に応じて電流閾値(基準閾値)を補正することで、第1系統および第2系統の地絡による過電流を高精度に検出することができる。すなわち、実施形態に係る電源制御方法によれば、系統失陥を高精度に検出することができる。
また、制御部2は、電池の状態として、電池の温度、蓄電残量、電池の経年劣化、DCDCコンバータ4の異常の有無に応じて電流閾値を補正することで、より高精度に系統失陥を検出することができる。
なお、図4に示す例では、電池の状態に応じて、基準閾値を増減して補正する場合を示したが、例えば、機械学習により学習したモデルを用いて電流閾値を補正してもよい。具体的には、電池の状態を説明変数とし、基準閾値からの補正値を目的変数とする機械学習を実行して得られたモデルに電池の状態を入力することで、補正値を決定することとしてもよい。
また、制御部2は、補正した電流閾値を2つの電流センサS1,S2それぞれにそのまま適用してもよく、補正した電流閾値に基づいて2つの電流センサS1,S2それぞれで異ならせてもよい。
具体的には、制御部2は、第1電池(高圧電池3およびPbB5)に近い側に配置された電流センサS1の電流閾値よりも、遠い側に配置された電流センサS2の電流閾値を小さくしてもよい。
これは、第1電池(高圧電池3およびPbB5)から第2負荷200へ電流が流れる場合に、電流が第1負荷100等に分流するため、電流センサS2の電流値は、電流センサS1の電流値に比べて小さくなるためである。
電流センサS2の電流閾値を、電流センサS1の電流閾値よりもどの程度小さくするかは、例えば、電流センサS1および電流センサS2の間の経路長や、電流センサS1および電流センサS2の間に存在する抵抗の種類、数、抵抗値に応じて決定することが好ましい。
また、制御部2は、電池の状態として、車両起動時に発生する突入電流を計測し、突入電流に応じて電流閾値を補正してもよい。具体的には、制御部2は、アクセサリ電源やイグニッションキーがオンされた場合の突入電流を電流センサS1,S2で計測し、計測された突入電流よりも高い値の電流閾値に補正する。これにより、突入電流により系統失陥が発生したと誤検出してしまうことを高精度に回避することができる。
なお、制御部2は、1回の突入電流の計測結果に応じて電流閾値を補正してもよいが、例えば、過去複数回の突入電流の計測結果に応じて電流閾値を補正してもよい。かかる場合、突入電流の平均値や、過去複数回の突入電流の最大値よりも高い値の電流閾値に補正する。
また、制御部2は、駐車中において負荷(第1負荷100および第2負荷200)に対して模擬的に高負荷制御の指示を行い、高負荷制御中に流れる電流値を電流センサS1,S2で計測し、計測した電流値に応じて電流閾値を補正する。なお、高負荷制御とは、負荷における消費電力が所定値以上の制御を指す。
制御部2は、高負荷制御中に電流センサS1,S2で検出された電流値よりも高い値の電流閾値に補正する。これにより、実際の走行シーンにおいて高負荷制御を行った場合に、系統失陥が発生したと誤検出してしまうことを高精度に回避することができる。
なお、制御部2は、1回の高負荷制御中の計測結果に応じて電流閾値を補正してもよいが、例えば、過去複数回の高負荷制御中の計測結果に応じて電流閾値を補正してもよい。かかる場合、高負荷制御中の平均値や、過去複数回の高負荷制御中の最大値よりも高い値の電流閾値に補正する。
また、上記では、制御部2は、車両起動時に突入電流を計測する場合を示したが、車両起動後においても疑似的な突入電流を計測可能である。かかる点について、図5を用いて説明する。
(第1の変形例)
図5は、第1の変形例に係る電源制御装置1を説明する図である。図5に示すように、変形例に係る電源制御装置1は、第1系統から第1負荷100を接離する第1負荷スイッチSW3と、第1系統から第2負荷200を接離する第2負荷スイッチSW4とをさらに備える。
制御部2は、駐車中において第1負荷スイッチSW3および第2負荷スイッチSW4を遮断した後に接続することで、接続時に流れる電流値を電流センサS1で計測し、計測した電流値に応じて電流閾値を補正する。
つまり、制御部2は、第1負荷スイッチSW3および第2負荷スイッチSW4を遮断した後に接続することで、車両起動時の状態を疑似的に作り出して突入電流を発生させる。これにより、突入電流の計測頻度や回数を高めることができるため、電流閾値の補正精度を高めることができる。
上述してきたように、実施形態に係る電源制御装置1は、第1系統と、第2系統と、系統スイッチSW1と、制御部2とを備える。第1系統は、第1電池(高圧電池3およびPbB5)を含み、第1電池から負荷(第1負荷100および第2負荷200)に電力を供給する。第2系統は、第2電池(LiB6)を含み、第2電池から負荷(第2負荷200)に電力を供給する。系統スイッチSW1は、第1系統および第2系統を接離する。制御部2は、第1系統または第2系統において過電流を検出した場合に、系統スイッチSW1を遮断する制御を行う。制御部2は、第1電池または第2電池の状態に応じて、過電流を検出する閾値を補正する。これにより、系統失陥を高精度に検出することができる。
上記では、制御部2は、電源失陥として過電流を検出する場合を示したが、電源失陥として電圧低下を検出してもよい。すなわち、電源失陥として地絡が発生すると、地絡点に向かって過電流が発生するが、同時に急激な電圧低下が生じる。よって、地絡は過電流ではなく電圧低下でも検出できる。かかる点について、図6を用いて説明する。
(第2の変形例)
図6は、第2の変形例に係る電源制御装置1を説明する図である。図6に示すように、第2の変形例に係る電源制御装置1は、図1の電流センサS1、S2に代えて電圧センサV1、V2を有する。電圧センサV1は、第1系統に設けられ、第1系統の電圧を検出する。電圧センサV2は、第2系統に設けられ、第2系統の電圧を検出する。
第1系統または第2系統で地絡が発生すると、電圧センサV1または電圧センサV2で検出される電圧が低下する。制御部2は、電圧センサV2で検出された電圧値を電圧閾値と比較し、電圧値が電圧閾値以下になれば第1系統または第2系統で地絡が発生したと仮判定し、系統スイッチSW1を遮断し、電池スイッチSW2を接続する。
それにより、第1系統で地絡が発生していれば、電圧センサV1の検出電圧は電圧閾値以下の状態が続き、電圧センサV2の検出電圧は電圧閾値以上に回復する。制御部2は、系統スイッチSW1を遮断した後、電圧センサV1の検出電圧が所定時間以上、電圧閾値以下の状態が続き、かつ電圧センサV2の検出電圧が電圧閾値以上に回復していれば、第1系統に地絡が発生したと本判定し、系統スイッチSW1の遮断と電池スイッチSW2の接続を継続する。
これにより、第1系統の電源失陥時(地絡時)には、第2負荷200から第1系統を切り離すとともに、第2負荷200にLiB6を接続することで、LiB6から第2負荷200へ電力を供給できるため、第2負荷200による退避走行等のFOP走行を行うことができる。
また、第2系統で地絡が発生していれば、制御部2が系統スイッチSW1を遮断し、電池スイッチSW2を接続すると、電圧センサV2の検出電圧は電圧閾値以下の状態が続き、電圧センサV1の検出電圧は電圧閾値以上に回復する。制御部2は、系統スイッチSW1を遮断した後、電圧センサV2の検出電圧が所定時間以上、電圧閾値以下の状態が続き、かつ電圧センサV1の検出電圧が電圧閾値以上に回復していれば、第2系統に地絡が発生したと本判定し、系統スイッチSW1の遮断と電池スイッチSW2の遮断を行う。
これにより、第2系統の電源失陥時(地絡時)には、LiB6から第2負荷200を切り離すことができるとともに、系統スイッチSW1を遮断することで、LiB6から第1系統側へ逆流することを高精度に回避することができる。また、系統スイッチSW1を遮断することで、高圧電池3およびPbB5から第1系統を介して第1負荷100および第2負荷200へ電力を供給する。
ここで、第2の変形例に係る電源制御方法では、電圧センサV1、V2の電圧値から低電圧を検出する際の電圧閾値について、第1電池または第2電池の状態に応じて補正する。
つまり、第2の変形例に係る電源制御方法では、高圧電池3、PbB5およびLiB6のうち、少なくとも1つの電池の状態に応じて電圧閾値を補正する。かかる点について、図7を用いて説明する。
図7は、電圧閾値の補正方法を説明する図である。図7に示すように、電圧閾値は、基準閾値が予め設定される。制御部2は、第1電池または第2電池の状態に応じて、基準閾値を増減することで補正する。その補正方法は、図4に示した電流閾値の補正方法と同様、電池の状態として、電池の温度、蓄電残量、電池の経年劣化、DCDCコンバータ4の異常の有無を採用し、電流閾値の補正方法と同様に補正する。
このように、第2の変形例に係る電源制御方法では、第1電池または第2電池の状態に応じて電圧閾値(基準閾値)を補正することで、第1系統および第2系統の地絡による低電圧を高精度に検出することができる。すなわち、実施形態に係る電源制御方法によれば、系統失陥を高精度に検出することができる。
また、制御部2は、電池の状態として、電池の温度、蓄電残量、電池の経年劣化、DCDCコンバータ4の異常の有無に応じて電圧閾値を補正することで、より高精度に系統失陥を検出することができる。
なお、制御部2は、補正した電圧閾値を2つの電圧センサV1、V2それぞれにそのまま適用してもよく、補正した電圧閾値に基づいて2つの電圧センサV1、V2それぞれで異ならせてもよい。
具体的には、制御部2は、第1電池(高圧電池3およびPbB5)に近い側に配置された電圧センサV1の電圧閾値よりも、遠い側に配置された電圧センサV2の電圧閾値を小さくしてもよい。
これは、第1電池(高圧電池3およびPbB5)から第2負荷200へ電流が流れる場合に、電圧センサV2の電圧値は、電圧センサV1の電圧値に比べて抵抗による損失で小さくなるためである。
電圧センサV2の電圧閾値を、電圧センサV1の電圧閾値よりもどの程度小さくするかは、例えば、電圧センサV1および電圧センサV2の間の経路長や、電圧センサV1および電圧センサV2の間に存在する抵抗の種類、数、抵抗値に応じて決定することが好ましい。
また、制御部2は、電池の状態として、車両起動時に発生する電圧低下量を計測し、起動時の電圧低下量に応じて電圧閾値を補正してもよい。具体的には、制御部2は、アクセサリ電源やイグニッションキーがオンされた場合の電圧低下量を電圧センサV1、V2で計測し、計測された電圧低下量よりも低い値の電圧閾値に補正する。これにより、電圧低下により系統失陥が発生したと誤検出してしまうことを高精度に回避することができる。
なお、制御部2は、1回の起動時の電圧低下量の計測結果に応じて電圧閾値を補正してもよいが、例えば、過去複数回の起動時の電圧低下量の計測結果に応じて電圧閾値を補正してもよい。かかる場合、電圧低下量の平均値や、過去複数回の電圧低下量の最大値よりも低い値の電圧閾値に補正する。
また、制御部2は、駐車中において負荷(第1負荷100および第2負荷200)に対して模擬的に高負荷制御の指示を行い、高負荷制御中に低下する電圧値を電圧センサV1、V2で計測し、計測した電圧値に応じて電圧閾値を補正する。なお、高負荷制御とは、負荷における消費電力が所定値以上の制御を指す。
制御部2は、高負荷制御中に電圧センサV1、V2で検出された電圧値よりも低い値の電圧閾値に補正する。これにより、実際の走行シーンにおいて高負荷制御を行った場合に、系統失陥が発生したと誤検出してしまうことを高精度に回避することができる。
なお、制御部2は、1回の高負荷制御中の計測結果に応じて電圧閾値を補正してもよいが、例えば、過去複数回の高負荷制御中の計測結果に応じて電圧閾値を補正してもよい。かかる場合、高負荷制御中の平均値や、過去複数回の高負荷制御中の最大値よりも低い値の電圧閾値に補正する。
また、上記では、制御部2は、車両起動時に電圧低下量を計測する場合を示したが、車両起動後においても疑似的な電圧低下量を計測可能である。かかる点について、図8を用いて説明する。
(第3の変形例)
図8は、第3の変形例に係る電源制御装置1を説明する図である。図8に示すように、第3の変形例に係る電源制御装置1は、図5において電流センサS1、S2を電圧センサV1、V2に置き換えたものであり、その他の構成は図5と同じである。
制御部2は、駐車中において第1負荷スイッチSW3および第2負荷スイッチSW4を遮断した後に接続することで、接続時に低下する電圧値を電圧センサV1で計測し、計測した電圧値に応じて電圧閾値を補正する。
つまり、制御部2は、第1負荷スイッチSW3および第2負荷スイッチSW4を遮断した後に接続することで、車両起動時の状態を疑似的に作り出して電圧低下を発生させる。これにより、電圧低下量の計測頻度や回数を高めることができるため、電圧閾値の補正精度を高めることができる。
(第4の変形例)
上記では、制御部2は、電源失陥として過電流または電圧低下を検出する場合を示したが、電源失陥として過電圧を検出してもよい。DCDCコンバータ4は、高圧電池3の電圧を降圧するが、DCDCコンバータ4に異常が発生すると、DCDCコンバータ4は、降圧できずに高圧電池3の電圧をそのまま出力したり、高圧電池3の電圧を過昇圧して出力したりする場合がある。すなわち、第1系統または第2系統の電圧が過電圧閾値以上の過電圧状態になるとDCDCコンバータ4に異常が発生していることを示す。このように、第4の変形例は、過電圧を検出することでDCDCコンバータ4の異常による電源失陥を検出する。この第4の変形例の構成図は図6と同じであり、電圧閾値の補正方法は図7と同じであるため、詳細な説明を省略する。
変形例4では、上記した第2の変形例と同様に、車両起動時に発生する電圧低下量の計測による電圧閾値の補正、および駐車中において模擬的な高負荷制御により低下する電圧の計測値に応じた電圧閾値の補正も同様に適用可能である。
また変形例4では、上記した第3の変形例と同様の電圧閾値の補正も適用可能である。
(第5の変形例)
上記では、制御部2は、通常時に電池スイッチSW2を遮断するようにしたが、第5の変形例として、通常時に電池スイッチSW2を接続するようにしてもよい。この場合、通常時、第1電池と第2電池の両方から第1負荷100と第2負荷200に電力が供給されるため、どちらか一方の電池に瞬断等の一時的な異常が発生しても、安定して第1負荷100と第2負荷200に電力を供給することができる。
第5の変形例では、第1電池と第2電池の内高い方の電圧を有する電池の状態に応じて電流閾値や電圧閾値が補正される。これによっても、系統失陥を高精度に検出することができる。
なお、上述した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。例えば、第1系統に電流センサS1および電圧センサV1を配置し、第2系統に電流センサS2および電圧センサV2を配置してもよい。
かかる場合、制御部2は、電流センサS1、S2の電流値または電圧センサV1、V2の電圧値に応じて閾値(電流閾値または電圧閾値)を補正する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 電源制御装置
2 制御部
3 高圧電池
4 DCDCコンバータ
5 PbB
6 LiB
7、8 ダイオード
100 第1負荷
200 第2負荷
S1、S2 電流センサ
SW1 系統スイッチ
SW2 電池スイッチ
SW3 第1負荷スイッチ
SW4 第2負荷スイッチ
V1、V2 電圧センサ

Claims (3)

  1. 第1電池から負荷に電力を供給する第1系統と、
    第2電池から前記負荷に電力を供給する第2系統と、
    前記第1系統および前記第2系統を接離する系統スイッチと、
    前記第1系統または前記第2系統において電圧低下を検出した場合に、前記系統スイッチを遮断する制御を行う制御部と、
    前記第1系統から前記負荷を接離する負荷スイッチと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1電池または前記第2電池の状態に応じて、前記電圧低下を検出する閾値を補正するものであり、
    駐車中において前記負荷スイッチを遮断した後に接続することで、接続時に流れる電流値、または、前記第1系統または前記第2系統の電圧値を計測し、当該電流値または当該電圧値に応じて、前記閾値を補正する
    電源制御装置。
  2. 第1電池から負荷に電力を供給する第1系統と、
    第2電池から前記負荷に電力を供給する第2系統と、
    前記第1系統および前記第2系統を接離する系統スイッチと、
    前記第1系統から前記負荷を接離する負荷スイッチと、
    を備えた電源制御装置を制御部が制御する電源制御方法であって、
    前記第1系統または前記第2系統において電圧低下を検出した場合に、前記系統スイッチを遮断し、
    前記第1電池または前記第2電池の状態に応じて、前記電圧低下を検出する閾値を補正するものであり、
    駐車中において前記負荷スイッチを遮断した後に接続することで、接続時に流れる電流値、または、前記第1系統または前記第2系統の電圧値を計測し、当該電流値または当該電圧値に応じて、前記閾値を補正する
    電源制御方法。
  3. 第1電池から負荷に電力を供給する第1系統と、
    第2電池から前記負荷に電力を供給する第2系統と、
    前記第1系統および前記第2系統を接離する系統スイッチと、
    前記第1系統から前記負荷を接離する負荷スイッチと、
    を備えた電源制御装置を制御するコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
    前記第1系統または前記第2系統において電圧低下を検出した場合に、前記系統スイッチを遮断し、
    前記第1電池または前記第2電池の状態に応じて、前記電圧低下を検出する閾値を補正するものであり、
    駐車中において前記負荷スイッチを遮断した後に接続することで、接続時に流れる電流値、または、前記第1系統または前記第2系統の電圧値を計測し、当該電流値または当該電圧値に応じて、前記閾値を補正する
    制御プログラム。
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