以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
<沸騰水型原子炉>
本実施形態で適用する原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、軽水を炉心で沸騰させて蒸気を発生させる沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)である。但し、原子炉は、沸騰水型原子炉に限らず、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)など、その他の形式の原子炉であってもよい。
図15は、アクセス装置が設置された沸騰水型原子炉を表す概略図、図16は、アクセス装置が設置された沸騰水型原子炉を表す水平概略図である。
図15および図16に示すように、沸騰水型原子炉100は、原子炉格納容器101内に原子炉102が格納されて構成される。原子炉格納容器101は、原子炉建屋103内に設置され、上端部に上蓋104が取付けられることで密封される。原子炉格納容器101は、内部に形成されたドライウェル105と、冷却水が充填された圧力抑制プールが内部に形成される複数の圧力抑制室106とを有する。ドライウェル105は、ベント通路107を介して圧力抑制室106に連結され、ベント通路107の先端部が圧力抑制プールの冷却水中に浸漬される。
原子炉建屋103は、原子炉格納容器101を支持し、上蓋104の上方に複数に分割されて放射線遮へい体として機能する複数のシールドプラグ108が配置され、複数のシールドプラグ108により原子炉格納容器101が密閉保持される。
原子炉102は、上蓋109が取付けられて構成される原子炉容器110、核燃料物質を含む複数の燃料集合体が装荷された炉心111、気水分離器112、蒸気乾燥器113などにより構成される。この場合、炉心111、気水分離器112、蒸気乾燥器113は、原子炉容器110内に配置される。原子炉容器110は、内部に炉心シュラウド114が配置され、炉心111を取り囲んでいる。炉心111は、内部に複数の燃料集合体が装荷され、この各燃料集合体は、下端部が炉心支持板115により支持され、上端部が上部格子板116によって保持される。気水分離器112は、上部格子板116よりも上方に配置され、蒸気乾燥器113が気水分離器112の上方に配置される。
複数の制御棒117は、下方から炉心111に挿入されるように配置される。複数の制御棒117は、制御棒案内管(図示略)内に配置され、上下方向に移動自在となり、炉心111の内部に配置されている燃料集合体間に対して出し入れされて原子炉出力が制御される。制御棒駆動機構118は、原子炉容器110の下鏡に取付けられており、各制御棒案内管内の制御棒117に連結されている。
原子炉容器110は、炉心構造物として、前述した炉心111だけでなく、気水分離器112、蒸気乾燥器113、炉心シュラウド114、炉心支持板115、上部格子板116、制御棒117などが内部に配置される。
また、原子炉容器110は、原子炉格納容器101内の底部に設けられたコンクリートマット119上に設けられた筒状のペデスタル120上に据付けられる。そして、筒状のγ線遮蔽体121が、ペデスタル120の上端に設置され、原子炉容器110の外側を取り囲んでいる。
ところで、原子力発電プラントにて、原子炉容器110の内部の炉心111などが溶融すると、溶融した燃料など溶融物が原子炉容器110の底部に堆積したり、原子炉容器110も溶融してコンクリートマット119に落下したりする。この場合、原子炉格納容器101は、内部に冷却水が供給されることで冷却され、ペデスタル120内に冷却水が貯留されることで溶融物が冷却されて固化する。固化した溶融物は、放射性廃棄物Mとして調査や回収の対象となる。
放射性廃棄物の処理装置130は、原子炉格納容器101の内部にある放射性廃棄物(デブリ)Mの調査や回収などを行うものである。原子炉建屋103は、中央部に原子炉102(原子炉容器110)を支持する原子炉格納容器101が配置され、原子炉格納容器101の外側に部屋131が設けられる。部屋131は、原子炉102の正常運転時には、作業者が被ばくすることなく安全に立ち入ることができる空間である。部屋131は、コンクリート製の壁部132により区画される。部屋131は、コンクリート構造壁を貫通して原子炉格納容器101内に連通する作業孔134が設けられる。
放射性廃棄物の処理装置130は、原子炉建屋103における部屋131に設置される。放射性廃棄物の処理装置130は、アクセス装置10と、エンクロージャ20とを有する。エンクロージャ20は、原子炉格納容器101の作業孔(ペネトレーション)134に連通管135を介して連結される。
<アクセス装置の構成>
図1は、本実施形態のアクセス装置を表す概略図、図2は、アクセス装置を表す斜視図である。
図1および図2に示すように、アクセス装置10は、原子炉格納容器101の外部からペネトレーションとしての作業孔134を通して内部の被処理物としての放射性廃棄物Mにアクセスするものである。アクセス装置10は、放射性廃棄物の処理装置130を構成する一部である。
アクセス装置10は、アライメント装置11と、テレスコピック装置12と、チルト装置13と、ケーブル供給装置14とを備える。チルト装置13は、先端部に多軸マニピュレータ15を介して工具16が装着される。工具16は、放射性廃棄物Mに対する作業の種類に応じて交換可能である。なお、アクセス装置10は、このような構成に限定されるものではなく、多軸マニピュレータ15を介して工具16に代えて別の装置を設けてもよい。
アクセス装置10は、エンクロージャ20の内部に配置される。エンクロージャ20は、原子炉格納容器101の外側の部屋131の床面Gに設置される。エンクロージャ20は、外部空間である部屋131と隔離された密閉空間を形成するものである。作業者は、エンクロージャ20の外部から遠隔操作、または、マニピュレータを用いて内部に配置された各種の機器を操作して作業を行うことができる。
エンクロージャ20は、収容部21と、ゲート部22とを有する。収容部21は、直方体の中空形状をなし、図示しない入口部が設けられ、開閉扉により開閉自在である。入口部を通して各種の機器を収容部21に搬入可能であると共に搬出可能である。ゲート部22は、収容部21における長手方向の一端部に設けられる。ゲート部22は、収容部21と連通管135とを連通可能であると共に、遮断可能である。ゲート部22は、一端部が収容部21に連通し、他端部に開口部23が設けられる。ゲート部22は、収容部21側に第1開閉扉24が設けられ、開口部23側に第2開閉扉25が設けられる。収容部21は、第1開閉扉24および第2開閉扉25を開放すると、ゲート部22を介して連通管135に連通し、作業孔134を介して原子炉格納容器101に連通する。一方、収容部21は、第1開閉扉24および第2開閉扉25を閉止するとゲート部22が遮断され、連通管135、作業孔134、原子炉格納容器101との連通が遮断される。
アライメント装置11は、エンクロージャ20の内部に配置される。アライメント装置11は、水平方向に沿って移動自在に配置される。アライメント装置11は、レール部31と、牽引部32と、調整機構33とを有する。
レール部31は、エンクロージャ20の内部の床面Gに敷設される。レール部31は、連通管135および作業孔134に平行で、且つ、平面視で連通管135および作業孔134と一直線状をなすように配置される。牽引部32は、レール部31に移動自在に支持される。牽引部32は、テレスコピック装置12の基端部が連結される。牽引部32は、レール部31上を移動することで、テレスコピック装置12をエンクロージャ20から搬出する方向と、エンクロージャ20に搬入する方向に移動することができる。調整機構33は、牽引部32に対してテレスコピック装置12の基端部を鉛直方向および牽引部32の移動方向に直交する水平方向(幅方向)に位置調整可能である。
テレスコピック装置12は、アライメント装置11に支持される。テレスコピック装置12は、アライメント装置11によりレール部31の長手方向に移動可能である。テレスコピック装置12は、複数(本実施形態では、3本)のアーム34、35、36が長手方向に沿って互いに移動自在に連結される。但し、アームの本数は、3本に限らず、複数本であればよい。基端アーム34は、基端部がアライメント装置11の牽引部32に連結される。中間アーム35は、基端アーム34に移動自在に支持される。先端アーム36は、中間アーム35に移動自在に支持される。例えば、アーム34は、四角断面形状をなし、アーム35、36は、U字断面形状をなし、アーム34にアーム35、36が重なり合って配置される。
チルト装置13は、テレスコピック装置12の先端部に連結される。チルト装置13は、チルトアーム37を有する。チルトアーム37は、基端部が先端アーム36の先端部に上下に回動自在に連結される。チルトアーム37は、先端アーム36の水平方向に対する鉛直方向の角度を変更可能である。すなわち、チルトアーム37は、基端部が先端アーム36に回動自在に支持されており、先端部が自重により下降することで、角度を変更可能である。
チルト装置13は、先端部に多軸マニピュレータ15が連結される。多軸マニピュレータ15は、例えば、7軸駆動であるが、この構成に限定されない。多軸マニピュレータ15は、先端部に工具16を装着可能である。工具16は、例えば、切削工具、研削工具、切断工具などであるが、この構成に限定されない。
ケーブル供給装置14は、天板レール部40と、筐体部41と、駆動シーブ(第1シーブ)42と、第1従動シーブ(第2シーブ)43と、第2従動シーブ(第2シーブ)44と、ケーブルベア45とを有する。
天板レール部40は、エンクロージャ20の内部に配置される。天板レール部40は、エンクロージャ20の天井部に固定される。筐体部41は、天井レール部40に長手方向に沿って移動自在に支持される。駆動シーブ42は、筐体部41の前方側(図1の右方側)に配置される。駆動シーブ42は、筐体部41に支持され、駆動回転可能である。第1従動シーブ43は、筐体部41の後方側(図1の左方側)に配置される。第1従動シーブ43は、筐体部41に長手方向に沿って移動自在に支持され、従動回転自在である。第2従動シーブ44は、筐体部41の後方側(図1の左方側)に配置される。第2従動シーブ44は、筐体部41に長手方向に沿って移動自在に支持され、従動回転自在である。
すなわち、駆動シーブ42は、筐体部41の前方側に配置され、第1従動シーブ43および第2従動シーブ44は、筐体部41の後方側に配置される。筐体部41の後方側で、上方側に第1従動シーブ43が配置され、下方側に第2従動シーブ44が配置される。そして、第1従動シーブ43および第2従動シーブ44は、駆動シーブ42に対して接近離反自在である。
なお、天板レール部40および筐体部41は、エンクロージャ20の内部に配置されるが、上述した支持構造に限定されるものではない。例えば、天板レール部40をエンクロージャ20の側面壁に固定し、天板レール部40に対して筐体部41を移動自在に支持してもよい。
ケーブルベア45は、複数のケーブル200(図11参照)を支持可能である。ケーブルベア45は、所定の長さを有し、帯形状をなす。ケーブルベア45は、帯の厚さ方向に向けて屈曲可能である。ケーブルベア45は、駆動シーブ42と第1従動シーブ43および第2従動シーブ44に掛け回され、長手方向に沿って移動可能である。すなわち、ケーブルベア45は、長手方向の一端部側が第1従動シーブ43に掛け回され、長手方向の中間部が駆動シーブ42に掛け回され、長手方向の他端部側が第2従動シーブ44に掛け回される。つまり、ケーブルベア45は、長手方向の一端部側が駆動シーブ42の近傍で筐体部41に固定される。ケーブルベア45は、一端部側から筐体部41の後方側に延出され、第1従動シーブ43に掛け回されてから反転して筐体部41の前方側に延出され、駆動シーブ42に掛け回されてから反転して筐体部41の後方側に延出され、第2従動シーブ44に掛け回される。その後、ケーブルベア45は、反転して筐体部41の前方側に延出される。
そのため、ケーブルベア45は、駆動シーブ42が駆動回転することで長手方向に移動し、このとき、第1従動シーブ43および第2従動シーブ44が従動回転することで、支持される。また、ケーブルベア45は、駆動シーブ42に対して第1従動シーブ43および第2従動シーブ44が移動して接近または離間することで、繰り出し量が調整される。
<アクセス装置の作動>
図3は、アクセス装置の作動を表す概略図である。
図1から図3に示すように、アクセス装置10は、アライメント装置11を作動することで、テレスコピック装置12およびチルト装置13を介して多軸マニピュレータ15および工具16をエンクロージャ20から搬出し、連通管135および作業孔134を通して原子炉格納容器101の内部に移動する。
まず、エンクロージャ20の内部にて、屈曲状態にある多軸マニピュレータ15を作動させることで、多軸マニピュレータ15および工具16を連通管135および作業孔134に挿入して直線状態とする。次に、アライメント装置11の牽引部32をレール部31に沿って移動することで、テレスコピック装置12およびチルト装置13を連通管135および作業孔134に挿入する。
続いて、テレスコピック装置12にて、基端アーム34に対して中間アーム35を移動すると共に、中間アーム35に対して先端アーム36を移動することで、チルト装置13を介して多軸マニピュレータ15および工具16を原子炉格納容器101の内部に移動する。そして、チルト装置13にて、先端アーム36に対してチルトアーム37をチルトさせることで、多軸マニピュレータ15および工具16を下降する。その後、多軸マニピュレータ15を作動して工具16を所定の位置に移動し、工具16による各種の加工を実施する。
このとき、ケーブル供給装置14は、駆動シーブ42を駆動回転すると共に、第1従動シーブ43および第2従動シーブ44を移動することで、ケーブルベア45を長手方向に沿って移動する。すなわち、ケーブル供給装置14は、テレスコピック装置12およびチルト装置13を介した多軸マニピュレータ15および工具16の移動に伴ってケーブルベア45を供給していく。そのため、ケーブルベア45に支持されたケーブル200が工具16の移動に追従し、駆動力を供給可能となる。
なお、アライメント装置11とテレスコピック装置12とチルト装置13は、既に出願済である特願2021-116673に記載されているものとほぼ同様である。
<ケーブル供給装置>
図4は、本実施形態のケーブル供給装置を表す斜視図、図5は、ケーブル供給装置を表す側面図、図6は、駆動プーリを表す図5のVI-VI断面図、図7は、駆動プーリを表す図6のVII-VII断面図、図8は、第1従動プーリを表す図5のVIII-VIII断面図である。
図4に示すように、ケーブル供給装置14は、前述したように、天板レール部40と、筐体部41と、駆動シーブ42と、第1従動シーブ43と、第2従動シーブ44と、ケーブルベア45とを有する。
図5および図6に示すように、天板レール部40にて、天板51は、所定長さを有する平板形状をなし、軽量化のために多数の円形孔が形成される。天板51は、エンクロージャ20(図1参照)の天井部に固定される。天板51は、下面に左右一対の第1レール52が固定される。筐体部41にて、筐体フレーム53は、左右一対の第1転動ローラ54が水平軸心を中心として回転自在に支持されると共に、左右一対の位置規制ローラ55が鉛直軸心を中心として回転自在に支持される。筐体フレーム53は、第1転動ローラ54が天板51の第1レール52に支持され、位置規制ローラ55が第1レール52の端面に支持される。
駆動シーブ42は、筐体部41の前方側(図5の右方側)に配置される。駆動シーブ42は、軸方向の一方に回転板56が固定され、回転板56に固定された回転軸57が左右一対の支持フレーム58に回転自在に支持される。左右一対の支持フレーム58は、上部が連結軸59により連結され、左右一対の第2転動ローラ60が水平軸心を中心として回転自在に支持される。筐体フレーム53は、左右一対の第2レール61が固定される。支持フレーム58は、第2転動ローラ60が筐体フレーム53の第2レール61に支持される。駆動シーブ42は、支持フレーム58を介して筐体フレーム53に移動自在に支持されるが、通常、筐体フレーム53に対して移動不能に固定される。
駆動シーブ42は、回転板56との間に内歯ギア62が固定される。一方、支持フレーム58は、駆動装置63が固定され、駆動ギア64が駆動シーブ42の内歯ギア62に噛み合う。そのため、駆動装置63を駆動すると、駆動ギア64が回転し、駆動ギア64が噛み合う内歯ギア62が回転し、内歯ギア62と一体の駆動シーブ42が回転する。また、天板51は、取付台75を介してラック76が固定される。一方、筐体フレーム53は、駆動装置77が固定され、駆動ギア78がラック76に噛み合う。そのため、駆動装置77を駆動すると、駆動ギア78がラック76に噛み合いながら回転し、筐体フレーム53、つまり、筐体部41が移動する。なお、天板51側に駆動装置77を設け、筐体フレーム53側にラック76を設けてもよい。
図5および図8に示すように、第1従動シーブ43は、筐体部41の後方側(図5の左方側)に配置される。第1従動シーブ43は、軸方向の両側に回転軸65が固定され、回転軸65が左右一対の支持フレーム66に回転自在に支持される。左右一対の支持フレーム66は、上部が連結軸67により連結され、左右一対の第3転動ローラ68が水平軸心を中心として回転自在に支持される。支持フレーム66は、第3転動ローラ68が筐体フレーム53の第2レール61に支持される。第1従動シーブ43は、支持フレーム66を介して筐体フレーム53に移動自在に支持される。
第2レール61は、ラック69が固定される。一方、第1従動シーブ43は、支持フレーム66に駆動装置70が固定され、駆動ギア71が第2レール61のラック69に噛み合う。そのため、駆動装置70を駆動すると、駆動ギア71が回転し、駆動ギア71がラック69に噛み合いながら転動し、第1従動シーブ43が第2レール61に支持されながら移動する。
なお、ここでは、第1従動シーブ43について説明したが、第2従動シーブ44も同様に、筐体部41の後方側(図1の左方側)に配置され、筐体部41に長手方向に沿って移動自在に支持される。
また、図6および図7に示すように、駆動シーブ42は、外周部における軸方向の両側に連結ピン72a、72bが設けられる。第1連結ピン72aは、駆動シーブ42の外周部における軸方向の一方側で、周方向に等間隔で固定される。第2連結ピン72bは、駆動シーブ42の外周部における軸方向の他方側で、周方向に等間隔で固定される。駆動シーブ42の周方向にて、複数の第1連結ピン72aと複数の第2連結ピン72bの固定位置の位相は同じである。駆動シーブ42にケーブルベア45が掛け回されたとき、連結ピン72a、72bがケーブルベア45に係止することで、駆動シーブ42の回転力がケーブルベア45に伝達され、ケーブルベア45が移動可能となる。
図4および図5に示すように、駆動シーブ42は、筐体部41の前方側に配置され、第1従動シーブ43および第2従動シーブ44は、筐体部41の後方側に配置される。ケーブルベア45は、長手方向の一端部45aが駆動シーブ42の近傍で筐体部41に固定される。ケーブルベア45は、一端部45aから筐体部41の後方側に延出され、第1従動シーブ43に下方から掛け回されてから反転する。ケーブルベア45は、第1従動シーブ43から筐体部41の前方側に延出され、駆動シーブ42に上方から掛け回されてから反転する。ケーブルベア45は、駆動シーブ42から筐体部41の後方側に延出され、第2従動シーブ44に上方から掛け回されてから反転し、長手方向の他端部45bが筐体部41の前方側に延出される。
ケーブル供給装置14は、アライメント装置11によりテレスコピック装置12およびチルト装置13を介して多軸マニピュレータ15および工具16が原子炉格納容器101の内部に移動するのに追従して作動する。すなわち、ケーブル供給装置14は、工具16などの前進に伴ってケーブルベア45が牽引されることで供給する。このとき、まず、第2従動シーブ44が天板レール部40に沿って前方側、つまり、駆動シーブ42に接近する側に移動する。すると、第2従動シーブ44が移動しながら回転し、ケーブルベア45の他端部45bが前方に繰り出される。そして、第2従動シーブ44は、駆動シーブ42に最接近すると、その位置で停止する。次に、駆動シーブ42が回転すると共に、第1従動シーブ43が天板レール部40に沿って前方側、つまり、駆動シーブ42に接近する側に移動する。すると、第1従動シーブ43が移動しながら回転し、ケーブルベア45の他端部45bがさらに前方に繰り出される。そして、第1従動シーブ43は、駆動シーブ42に最接近すると、その位置で停止する。そして、ケーブル供給装置14は、ケーブルベア45が牽引されるとき、駆動シーブ42の駆動および従動シーブ43、44の移動によりケーブルベア45の供給量を調整することで、ケーブルベア45の弛みを抑制する。
一方、ケーブル供給装置14は、アライメント装置11によりテレスコピック装置12およびチルト装置13を介して多軸マニピュレータ15および工具16が原子炉格納容器101からエンクロージャ20に戻るのに追従して作動する。すなわち、ケーブル供給装置14は、工具16などの後退に伴って駆動シーブ42の駆動および従動シーブ43、44の移動によりケーブルベア45を巻き取っていく。この場合、従動シーブ43、44は、駆動シーブ42と同様に、駆動装置により駆動回転可能であってもよい。
なお、駆動シーブ42と第1従動シーブ43と第2従動シーブ44は、筐体フレーム53に支持され、筐体フレーム53は、天板51に固定された第1レール52に移動自在に支持される。そのため、筐体フレーム53に支持された駆動シーブ42と第1従動シーブ43と第2従動シーブ44をユニットとして第1レール52に沿って移動し、天板51に対する組付けおよび取外しを行うことができる。
なお、ケーブル供給装置14は、駆動シーブ42と第1従動シーブ43および第2従動シーブ44との間でケーブルベア45を支持する複数の支持ローラ73が設けられる。
<ケーブルベアの構成>
図9は、ケーブルベアを表す斜視図、図10は、ケーブルベアを表す平面図、図11は、ケーブルベアを表す側面図である。
図9から図11に示すように、ケーブルベア45は、複数のケーブル200を支持する。ここでは、ケーブル200は、電力線、エア配管、油圧配管、信号線などである。ケーブルベア45は、複数のケーブルブロック81と、ワイヤローブ(連結索条)82a、82bと、ケーブル収納部83a、83b、83cと、屈曲角度制限部84とを有する。
複数のケーブルブロック81は、全てが同じ形状をなす。複数のケーブルブロック81は、隙間を空けて直列に配置され、ワイヤローブ82a、82bにより連結される。そのため、ワイヤローブ82a、82bにより連結された複数のケーブルブロック81は、屈曲可能である。ケーブルブロック81は、直方体形状をなす。ケーブルブロック81は、隣接するケーブルブロック同士が対向する位置に設けられる対向面81a、81bと、隣接するケーブルブロック同士が対向しない位置に設けられる外面81c、81dとを有する。対向面81a、81bと外面81c、81dは、平面であり、互いに直交する。ワイヤローブ82a、82bにより連結された複数のケーブルブロック81は、直線状態で、隣接するケーブルブロック同士の対向面81a、81bが平行となる。
ワイヤローブ82a、82bは、複数のケーブルブロック81を屈曲自在に連結する。ケーブルブロック81は、長手方向の一端部に第1ワイヤローブ(第1連結索条)82aが連結され、長手方向の他端部に第2ワイヤローブ(第2連結索条)82bが連結される。第1ワイヤローブ82aは、長手方向に隙間を空けて第1連結部91aが固定される。第2ワイヤローブ82bは、長手方向に隙間を空けて第2連結部91bが固定される。ケーブルブロック81は、長手方向の一端部に第1連結凹部92aが形成され、長手方向の他端部に第2連結凹部92bが形成される。そして、第1ワイヤローブ82aの第1連結部91aがケーブルブロック81の第1連結凹部92aに係止される。第2ワイヤローブ82bの第2連結部91bがケーブルブロック81の第2連結凹部92bに係止される。ここで、第1連結凹部92aおよび第2連結凹部92bは、ワイヤローブ82a、82bが挿通される通路と、連結部91a、91bが嵌入する開口部を有する。
すなわち、ケーブルブロック81は、一対の分割ブロック93a、93bにより構成される。分割ブロック93aに第1連結凹部92aおよび第2連結凹部92bの一方の半割れが形成され、分割ブロック93bに第1連結凹部92aおよび第2連結凹部92bの他方の半割れが形成される。一対の分割ブロック93a、93bを嵌め合わせるとき、一対の半割れにより第1連結部91aおよび第2連結部91bを挟持することで、第1連結部91aおよび第2連結部91bが第1連結凹部92aおよび第2連結凹部92bに係止される。そして、一対の分割ブロック93a、93bは、ボルト94a、94bにより一体に固定され、ケーブルブロック81が構成される。
ケーブル収納部83a、83b、83cは、ケーブルブロック81に複数(本実施形態では、3個)設けられる。ケーブル収納部83a、83b、83cは、複数のケーブル200を収納することができる。ケーブル収納部83a、83b、83cは、第1連結凹部92a(第1連結部91a)と第2連結凹部92b(第2連結部91b)との間に設けられる。ワイヤローブ82a、82bにより連結された複数のケーブルブロック81は、各ケーブル収納部83a、83b、83cが直線状または曲線状に配置されることで、長尺のケーブル200を収納することができる。ケーブル収納部83a、83cは、長孔形状をなすことで高さより幅が広く、複数のケーブル200や幅広のケーブル200を収納可能である。ケーブル収納部83bは、円形状をなすことで高さと幅が同じであり、円形断面のケーブル200を収納可能である。但し、ケーブル収納部83a、83b、83cの形状や個数は、本実施形態に限定されない。
屈曲角度制限部84は、ワイヤローブ82a、82bにより連結された複数のケーブルブロック81の屈曲角度を制限するものである。複数のケーブルブロック81は、間隔、つまり、隙間の長さS1を空けてワイヤローブ82a、82bにより連結される。屈曲角度制限部84は、対向面81a、81bを有する。屈曲角度制限部84は、複数のケーブルブロックが屈曲したとき、隣接するケーブルブロックの対向面81a、81b同士が当接することで屈曲角度を制限する。ここで、屈曲角度とは、隣接する2個のケーブルブロックの相対角度であり、隣接する2個のケーブルブロックの対向面81a、81bが形成する角度とも言える。この場合、隣接するケーブルブロック81同士の隙間の長さS1は、外面81c、81dにおけるケーブルブロック81の直列配置方向に沿った長さS2より短い。
屈曲角度制限部84は、隣接する2個のケーブルブロック81同士の隙間の長さS1を規定することで、ケーブルベア45が屈曲したときの曲率を制限する。ケーブルベア45が屈曲したときの曲率を制限することで、ケーブル200が屈曲したときの曲率が制限され、ケーブル200の屈曲による損傷が抑制される。但し、ケーブルベア45は、屈曲状態で駆動シーブ42や従動シーブ43、44に支持される。そのため、屈曲角度制限部84が制限するケーブルベア45の曲率は、駆動シーブ42および従動シーブ43、44の外周部の曲率よりも大きいものである。例えば、ケーブル200の最小曲げ曲率半径R150のとき、ケーブルベア45の最小曲げ曲率半径R180、シーブ42,43,44の最小曲げ曲率半径R200に設定する。
また、ケーブルブロック81は、長手方向の一端部に第1連結孔95aが形成され、長手方向の他端部に第2連結孔95bが形成される。第1連結孔95aおよび第2連結孔95bは、ケーブルブロック81にて、第1連結凹部92aおよび第2連結凹部92bより長手方向の内側に設けられる。第1連結孔95aおよび第2連結孔95bは、ケーブルブロック81の外面81c、81dに開口する。一方、前述したように、駆動シーブ42は、外周部の周方向に隙間を空けて連結ピン72a、72bが固定される。この場合、駆動シーブ42における複数の連結ピン72a、72bの周方向の隙間(長さ)と、ケーブルベア45における複数のケーブルブロック81の各連結孔95a、95bの長手方向の隙間(長さ)と、同じ長さに設定される。
ケーブルベア45が駆動シーブ42に掛け回されたとき、駆動シーブ42の各連結ピン72a、72bが複数のケーブルブロック81の各連結孔95a、95bに嵌入して係止する。駆動シーブ42が駆動回転すると、駆動シーブ42の回転力が連結ピン72a、72bおよび連結孔95a、95bを介して複数のケーブルブロック81に伝達される。そのため、駆動シーブ42の回転に伴ってケーブルベア45が移動する。
ケーブルベア45は、原子炉格納容器101の内部まで供給されることから、耐久性および耐放射線性が要求される。そのため、ケーブルブロック81は、耐放射性樹脂により構成され、ワイヤローブ82a、82bは、ステンレスワイヤにより構成される。耐放射性樹脂としては、例えば、超高分子量ポリエチレンやPEEK(Poly Ether Ether Ketone)樹脂などを適用することが好ましい。
<ケーブルベアの作動>
図12は、直線状をなすケーブルベアの概略図、図13は、屈曲状をなすケーブルベアの概略図である。
図12に示すように、ケーブルベア45が直線状態であるとき、ワイヤローブ82a、82bにより連結された複数のケーブルブロック81は、隣接する対向面81a、81bが平行となり、隙間が確保される。一方、図13に示すように、ワイヤローブ82a、82bにより連結された複数のケーブルブロック81は、基端部側(図13の左端部側)が支持され、先端部側(図13の右端部側)が自由状態であるとき、基端部側を支点として先端部側が重力により下方に移動した屈曲状態となる。このとき、複数のケーブルブロック81は、隣接する対向面81a、81bの下端同士、つまり、隣接するケーブルブロック81の角部同士が当接し、所定の屈曲角度に維持される。そのため、屈曲状態に支持されたケーブルベア45に収納されたケーブル200が必要以上(所定の屈曲角度以上)に屈曲することがない。
<放射性廃棄物の回収作業>
図14は、アクセス装置における工具による作業状態を表す概略図である。
図14に示すように、原子炉格納容器101は、壁部に作業孔134が設けられ、作業孔134は、連通管135を介してエンクロージャ20(図1参照)に連結される。ペデスタル120は、壁部に作業孔141が形成される。原子炉格納容器101の作業孔134(連通管135)とペデスタル120の作業孔141との間にスロープ142が常時設置されている。但し、スロープ142は、なくてもよい。また、原子炉102におけるドライウェル105のコンクリートマット119上に放射性廃棄物Mが存在する。このような状態にて、アクセス装置10を用いて多軸マニピュレータ15および工具16を連通管135、作業孔134、141からドライウェル105に延出し、放射性廃棄物Mの回収作業を行う。
図1に示すように、アクセス装置10は、エンクロージャ20の内部に配置され、作業者は、エンクロージャ20の外部から遠隔でアクセス装置10を操作する。開閉扉24、25を開放した状態で、まず、屈曲状態にある多軸マニピュレータ15を作動させ、多軸マニピュレータ15および工具16を連通管135および作業孔134に挿入する。次に、牽引部32をレール部31に沿って移動することで、テレスコピック装置12およびチルト装置13を連通管135および作業孔134に挿入する。
図3に示すように、続いて、テレスコピック装置12にて、基端アーム34に対して中間アーム35を前進させると共に、中間アーム35に対して先端アーム36を前進させ、チルト装置13を介して多軸マニピュレータ15および工具16を原子炉格納容器101の内部に移動する。図14に示すように、アクセス装置10は、テレスコピック装置12、チルト装置13、多軸マニピュレータ15に照明やカメラが装着されており、作業者は、カメラが撮影した映像を見ながら、チルト装置13や多軸マニピュレータ15を操作する。
このとき、ケーブル供給装置14は、駆動シーブ42を駆動回転すると共に、第1従動シーブ43および第2従動シーブ44を移動することで、ケーブルベア45をエンクロージャ20から繰り出す。すなわち、ケーブル供給装置14は、テレスコピック装置12およびチルト装置13を介した多軸マニピュレータ15および工具16の移動に伴ってケーブルベア45を供給していく。そのため、ケーブルベア45が工具16の移動に追従し、駆動力を供給可能となる。このとき、第2従動シーブ44から繰り出されたケーブルベア45は、支持されていないものの、屈曲角度制限部84(図13参照)により屈曲したときの曲率が制限されていることから、内部に収容したケーブル200が屈曲による損傷を受けることが抑制される。
多軸マニピュレータ15および工具16が原子炉格納容器101の内部に移動すると、チルト装置13にて、先端アーム36に対してチルトアーム37を傾倒して多軸マニピュレータ15および工具16を下降させる。そして、テレスコピック装置12やチルト装置13を作動させることで、多軸マニピュレータ15および工具16を作業孔141を通過させる。その後、多軸マニピュレータ15を作動して工具16を所定の位置に移動し、工具16による放射性廃棄物Mに対する各種の加工を実施する。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係るケーブル供給装置は、駆動回転可能である駆動シーブ(第1シーブ)42と、回転可能であると共に駆動シーブ42に対して接近離反自在な従動シーブ(第2シーブ)43、44と、ケーブル200を支持可能であると共に駆動シーブ42および従動シーブ43、44に掛け回されるケーブルベア45とを備え、ケーブルベア45は、隙間を空けて直列に配置される複数のケーブルブロック81と、複数のケーブルブロック81を屈曲自在に連結するワイヤロープ(連結索条)82a、82bと、複数のケーブルブロック81に設けられるケーブル収納部83a、83b、83cと、複数のケーブルブロック81の屈曲角度を制限する屈曲角度制限部84とを有する。
第1の態様に係るケーブル供給装置によれば、駆動シーブ42を駆動回転すると共に、従動シーブ43、44を移動することで、ケーブルベア45を長手方向に移動して供給することができる。このとき、ケーブルベア45は、複数のケーブルブロック81がワイヤロープ82a、82bにより屈曲自在であり、屈曲角度制限部84により複数のケーブルブロック81の屈曲角度が制限される。そのため、複数のケーブルブロック81に設けられるケーブル収納部83a、83b、83cに支持されたケーブル200は、必要以上の屈曲が制限される。そのため、装置の小型化を図ることができると共に、ケーブル200の損傷を抑制することができる。
第2の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様に係るケーブル供給装置であって、さらに、隣接するケーブルブロック81同士の隙間の長さS1は、ケーブルブロック81の直列配置方向に沿った長さS2より小さい。これにより、複数のケーブルブロック81の屈曲角度を規定の屈曲角度以上に制限することができる。
第3の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様または第2態様に係るケーブル供給装置であって、さらに、ケーブルブロック81は、複数のケーブルブロック81の直線状態で、隣接するケーブルブロック81同士の対向面81a、81bが平行をなし、屈曲角度制限部84は、対向面81a、81bを有し、複数のケーブルブロック81の屈曲状態で対向面81a、81b同士が当接して屈曲角度が制限される。これにより、簡単な構成で、複数のケーブルブロック81の屈曲角度を制限することができる。
第4の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つに係るケーブル供給装置であって、さらに、ケーブルブロック81は、直方体形状をなし、長手方向の一端部に第1ワイヤロープ82aが連結され、長手方向の他端部に第2ワイヤロープ82bが連結される。これにより、簡単な構成で複数のケーブルブロック81を屈曲自在に支持することができる。
第5の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つに係るケーブル供給装置であって、さらに、第1ワイヤロープ82aおよび第2ワイヤロープ82bは、長手方向に隙間を空けて第1連結部91aおよび第2連結部91bがそれぞれ設けられ、ケーブルブロック81は、長手方向の一端部に第1連結凹部92aが形成され、長手方向の他端部に第2連結凹部92bが形成され、第1連結部91aが第1連結凹部92aに係止され、第2連結部91bが第2連結凹部92bに係止される。これにより、ワイヤロープ82a、82bと複数のケーブルブロック81との連結を適切に行うことができる。
第6の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様から第5の態様のいずれか一つに係るケーブル供給装置であって、さらに、ケーブルブロック81は、一対の分割ブロック93a、93bにより構成され、第1連結部91aおよび第2連結部91bが一対の分割ブロック93a、93bに挟持されることで、第1連結部91aが第1連結凹部92aに係止されると共に、第2連結部91bが第2連結凹部92bに係止される。これにより、ワイヤロープ82a、82bと複数のケーブルブロック81との連結を容易に行うことができる。
第7の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様から第6の態様のいずれか一つに係るケーブル供給装置であって、さらに、ケーブルブロック81は、第1ワイヤロープ82aの第1連結部91aと第2ワイヤロープ82bの第2連結部91bとの間にケーブル収納部83a、83b、83cが設けられる。これにより、ケーブルブロック81にケーブル200を効率良く収納することができる。
第8の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つに係るケーブル供給装置であって、さらに、駆動シーブ42は、外周部の周方向に隙間を空けて連結ピン72a、72bが固定され、ケーブルブロック81は、連結ピン72a、72bが挿脱自在な連結孔95a、95bが設けられる。これにより、ケーブルベア45が駆動シーブ42に掛け回されたとき、連結ピン72a、72bが連結孔95a、95bに係止することで、駆動シーブ42の回転力をケーブルベア45に適正に伝達し、ケーブルベア45を適切に移動することができる。
第9の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つに係るケーブル供給装置であって、さらに、従動シーブとして、駆動シーブ42に対して独立して接近離反自在な第1従動シーブ43と第2従動シーブ44を設け、ケーブルベア45は、長手方向の一端部側が第1従動シーブ43に掛け回され、長手方向の中間部が駆動シーブ42に掛け回され、長手方向の他端部側が第2従動シーブ44に掛け回される。これにより、駆動シーブ42を駆動することで、ケーブルベア45を供給することができると共に、第1従動シーブ43および第2従動シーブ44を駆動シーブ42に接近することで、ケーブルベア45を供給することができ、ケーブルベア45の十分な供給量を確保することができる。
第10の態様に係るケーブル供給装置は、第1の態様から第9の態様のいずれか一つに係るケーブル供給装置であって、さらに、エンクロージャ20の内部に筐体部41が移動自在に支持され、筐体部41に駆動シーブ42と従動シーブ43,44とケーブルベア45が支持される。これにより、筐体部41と駆動シーブ42と従動シーブ43,44とケーブルベア45をユニット化することで、組付け性を向上することができる。
第11の態様に係るアクセス装置は、原子炉格納容器101の外部から作業孔(ペネトレーション)134を通して内部の放射性廃棄物(被処理物)Mにアクセスするアクセス装置10であって、原子炉格納容器101の外部で水平方向に沿って移動可能なアライメント装置11と、アライメント装置11に支持されると共に複数のアーム34、35、36が長手方向に沿って互いに移動自在に連結されるテレスコピック装置12と、ケーブル供給装置14と、ケーブル供給装置14およびテレスコピック装置12に支持されるケーブル200とを備える。これにより、ケーブル供給装置14により供給されたケーブルベア45は、屈曲角度制限部84により複数のケーブルブロック81の屈曲角度が制限され、複数のケーブルブロック81に設けられるケーブル収納部83a、83b、83cに支持されたケーブル200は、必要以上の屈曲が制限される。そのため、装置の小型化を図ることができると共に、ケーブル200の損傷を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、ケーブル供給装置14は、天板レール部40と、筐体部41と、駆動シーブ42と、第1従動シーブ43と、第2従動シーブ44と、ケーブルベア45とを有するものとしたが、この構成に限定されるものではない。例えば、エンクロージャ20の天井部に駆動シーブ42、第1従動シーブ43、第2従動シーブ44を個別に支持してもよい。また、2個の第1従動シーブ43および第2従動シーブ44とは、1個でもよいし、3個以上であってもよい。