JP7816006B2 - 電力変換装置及び電力変換装置の制御方法 - Google Patents
電力変換装置及び電力変換装置の制御方法Info
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Description
したがって、この開示は、3レベルのDAB方式の絶縁コンバータにおける直流入出力端の中間電位が不平衡を解決すると同時に、自立運転時にも中性点からの線間電圧の不平衡を調整できる電力変換装置及び電力変換装置の制御方法を提供することを目的とする。
以下の説明及び図面においては、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下の1又は複数の任意の特徴を組み合わせてもよい。
本開示の実施形態に係る電力変換装置及び電力変換装置の制御方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内におけるすべての変更が含まれることが意図される。
1.構成
1A.全体
図1に、この開示の第1実施形態に係る電力変換装置50の全体の概略構成を示す。図1を参照して、電力変換装置50は、蓄電池60と単相3線の系統68とに接続される。電力変換装置50は、蓄電池60に接続される第1端子対と第2端子対及び後述する中点端子を持つ絶縁コンバータ62と、絶縁コンバータ62の第2端子と中点端子とに接続される中間コンデンサ部64とを含む。
図2を参照して、絶縁コンバータ62は、漏れインダクタンス126を持つトランス124と、1次側端子対128及びトランス124の一次側巻線に接続された1次側インバータ120と、トランス124の2次側巻線と2次側端子対130とに接続された2次側3レベルインバータ122とを含む。
図3を参照して、インバータ66は、図2に示す2次側端子対130に接続される入力端子対190と、中点端子132に接続されるノード188と、インバータ66側の端子群192とを持つ。端子群192は3線であり、中性線186は系統の中性線に接続される。なお系統の単相3線は、この実施形態においてはV相、O相及びW相とし、O相が中性線であるものとする。
図4に制御部72の構成を示す。図5には、図4において参照する各半導体スイッチの参照名を示す。
2A.3レベル制御
図5に示す各スイッチを使用して、2次側3レベルインバータ122の3レベル制御をする構成について説明する。図6に1次側インバータ120及び2次側3レベルインバータ122の各スイッチの相補関係を表形式により示す。図7に、各スイッチをオン及びオフするタイミングをスイッチごとに示す。図7において使用するφ、α及びβの関係を図8に示す。なお、この実施形態において、これらは以下の関係を満たすものとする。αは所与の値であり、βは絶縁コンバータ62の動作時にフィードバックにより決定される。φ、βの決定方法(制御方法)については後述する。
0<α<β<π/2
図8を参照して、Vaはトランス124の1次側に印加される1次側電圧波形300を示す。図8に示すように、トランス124の1次側には、半周期πにおいて電圧V1及び-V1が交代的に印加される。図9及び図10には、それぞれ、位相θが0<θ<π、及びπ<θ<2πにおける1次側インバータ120内の電流経路を示す。
中点電位の定電圧制御は以下のように行われる。図22に示すように、1周期における第2コンデンサ92の充電量は、Cbottom充電部400及び402の面積の和からCbottom放電部404の面積を引いたものにより表される。また第1コンデンサ90の充電量は、Ctop充電部406及び408の面積の和からCtop放電部410の面積を引いたものにより表される。第1コンデンサ90の両端間の電圧をV2u、第1コンデンサ90の両端間の電圧をV2dとする。この実施形態における制御においては、V2u-V2d=0とすることが第1の目標となる。すなわち、第1コンデンサ90及び第2コンデンサ92の充電量を制御する必要がある。そのために、まず図22においてγにより示す量、すなわちγ=β-αを決定する。図22から分かるように、γを大きくすればコンデンサの充電量は減少し、ガンマを小さくすればコンデンサの充電量は増加する。
上記した図1に示す電力変換装置50についてシミュレーションし、その結果を確認した。
図26に、中点制御なしのシミュレーションにおける交流電圧波形を示す。図26は、単相3線のU相O相間の電圧Vuoの出力波形500、O相W相間の電圧Vowの出力波形502、及びU相W相間の電圧Vuwの出力波形504を示す。図27には、1次側電圧V1の電圧波形524と、第1コンデンサ90の電圧V2uの電圧波形520と、第2コンデンサ92の電圧V2dの電圧波形522とを示す。
図28に、中点制御ありのシミュレーションにおける交流電圧波形を示す。図28は、電圧Vuoの出力波形540、O相W相間の電圧Vowの出力波形542、及びU相W相間の電圧Vuwの出力波形544を示す。図29には、1次側電圧V1の電圧波形564と、第1コンデンサ90の電圧V2uの電圧波形560と、第2コンデンサ92の電圧V2dの電圧波形562とを示す。
このように、シミュレーションによってもこの実施形態に係る中点電位制御が有効であることが確認できた。したがって、電力変換装置50によれば、電力変換装置50の自立運転時にも、中点94の電位(中点電位)が絶縁コンバータ62により正しく制御される。この結果、電力変換装置50の自立運転時に蓄電池60の電力により負荷を稼働させても、問題が生じる可能性を小さくできるという効果が得られる。
図31には、図1に示す絶縁コンバータ62に代えて使用できる絶縁コンバータ600の回路ブロック図を示す。絶縁コンバータ600が絶縁コンバータ62と異なるのは、図1及び図2に示す2次側3レベルインバータ122に代えて、2次側3レベルインバータ610を含む点である。
図32には、図2に示す絶縁コンバータ62の1次側インバータ120に代えて使用できる1次側3レベルインバータ630の回路ブロック図を示す。図32を参照して、1次側3レベルインバータ630が絶縁コンバータ62と異なるのは、図2に示すコンデンサ140に代えて直流電源の双方の端子の間に直列に接続された2つのコンデンサ642及び644を含む点、及びこれら2つのコンデンサ642及び644の接続ノード646と、第1レグの2つのスイッチの接続ノード及び第2レグの2つのスイッチの接続点との間に設けられた中点スイッチ640を含む点である。
図33に、この開示の第4実施形態に係る1次側ハーフブリッジ650の回路ブロック図を示す。図33を参照して、1次側ハーフブリッジ650は、図32に示すものと同様、接続ノード646において互いに接続されたコンデンサ642及び644を含む。接続ノード646はトランス124の第1端子に接続される。1次側ハーフブリッジ650はさらに、図2に示す1次側インバータ120の1次側フルブリッジ142に代えて、ハーフブリッジ回路660を含む。ハーフブリッジ回路660を構成する2つのスイッチの接続点はトランス124の第2端子に接続される。
図34に、図1に示す電力変換装置50において、太陽光発電用非絶縁コンバータ702をさらに追加可能とした絶縁コンバータ700の回路ブロック図を示す。太陽光発電用非絶縁コンバータ702には太陽光パネル704が接続されている。太陽光発電用非絶縁コンバータ702の端子対は中間コンデンサ部64とインバータ66との間、又は絶縁コンバータ62と中間コンデンサ部64との間において中間コンデンサ部64の両端子に接続される。
図4に示す制御部72は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェア回路により実現することも、マイクロコンピュータなどの汎用の制御装置を適切にプログラミングすることにより実現することもできる。この場合、プログラムはファームウェアとしてマイクロコンピュータ内に固定することもできるし、書き換え可能な記憶装置に記憶させておき、適宜書き換えることもできる。さらに、制御部72の機能の一部をハードウェア回路により実現し、他の一部をソフトウェアにより実現することも可能である。
60 蓄電池
62、600、700 絶縁コンバータ
64 中間コンデンサ部
66 インバータ
68 系統
70 負荷
72 制御部
90 第1コンデンサ
92 第2コンデンサ
94 中点
120 1次側インバータ
122、610 2次側3レベルインバータ
124 トランス
126 漏れインダクタンス
128 1次側端子対
130 2次側端子対
132 中点端子
140、642、644 コンデンサ
142 1次側フルブリッジ
150 2次側フルブリッジ
152、640 中点スイッチ
180 フルブリッジ
182、184 平滑LC回路
186 中性線
188 ノード
190 入力端子対
192 端子群
210 α指示値
212 タイミング制御部
214 電圧制御部
216 位相差制御部
218 PWM制御部
230 第1算出部
232 第2算出部
234 最大値選択部
236 γ算出部
238 加算回路
240 連系時制御部
242 自立運転制御部
244 セレクタ
300 1次側電圧波形
302、304、306、308、310、420、520、522、524、560、562、564 電圧波形
312、422 電流波形
400、402、440、442 Cbottom充電部
404、444 Cbottom放電部
406、408、446、448 Ctop充電部
410、450 Ctop放電部
424 凸部
500、502、504、540、542、544 出力波形
580 トランス1次側電圧波形
582 トランス2次側電圧波形
630 1次側3レベルインバータ
646 接続ノード
650 1次側ハーフブリッジ
660 ハーフブリッジ回路
702 太陽光発電用非絶縁コンバータ
704 太陽光パネル
Claims (7)
- 単相3線式の交流電路に接続可能で、前記交流電路と接続され、中点電位が系統により制御される系統連系運転と、前記交流電路と切断され、所定の負荷に電力を供給する自立運転とを切り換えて運転可能であり、前記自立運転時において前記中点電位に不平衡が生じることを防止する電力変換装置であって、
第1の端子対及び第2の端子対と、前記中点電位の出力端子とを持つ絶縁コンバータと、
接続ノードを介して互いに直列接続された第1及び第2のコンデンサを含み、前記第2の端子対間に接続された中間コンデンサ部と、
前記第2の端子対に接続された第1の端子対と前記交流電路に接続される第2の端子群とを持つインバータとを含み、
前記絶縁コンバータは、
1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、
前記1次巻線と前記絶縁コンバータの前記第1の端子対との間に接続される1次側インバータ回路と、
前記2次巻線と前記絶縁コンバータの前記第2の端子対の間に接続される2次側3レベルインバータ回路とを含み、
前記2次側3レベルインバータ回路は、絶対値が0、第1電圧、及び前記第1電圧より高い第2電圧の5レベルに出力電圧を調整可能に構成された複数のスイッチを含み、
前記絶縁コンバータの前記中点電位の出力端子及び前記交流電路の中性線は、ともに前記接続ノードに接続され、
前記電力変換装置はさらに、前記絶縁コンバータ及び前記インバータのスイッチングを制御することにより、前記系統連系運転において、前記1次側インバータ回路の定電流制御又は定電力制御に従って、前記1次側インバータ回路と前記2次側3レベルインバータ回路との間の電力伝送を実行する連系時制御部と、前記自立運転において、前記中間コンデンサ部に関する定電圧制御に従った前記1次側インバータ回路と前記2次側3レベルインバータ回路との間の電力伝送を行う自立運転制御部とを含む制御部を含み、
前記自立運転制御部は、前記電力変換装置の自立運転において、前記2次側3レベルインバータ回路内の前記複数のスイッチのスイッチングのタイミングを制御することによって、前記中点電位を前記第2の端子対の中間の電位とする前記中点電位の制御を行う、電力変換装置。 - 前記自立運転制御部は、
前記1次側インバータ回路及び前記2次側3レベルインバータ回路を、前記定電圧制御における前記2次側3レベルインバータ回路の出力の目標電圧により定まる位相差をもってスイッチングするようフィードバック制御する位相差制御部と、
前記第1及び第2のコンデンサの各々の両極間の電圧が均等となるように、前記位相差制御部による前記2次側3レベルインバータ回路の前記出力電圧の印加時間をフィードバック制御する電圧制御部とを含む、請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記位相差制御部は、前記2次側3レベルインバータ回路の前記出力電圧がサイクルごとに正負を交代するように、かつ各サイクルにおいて前記出力電圧の絶対値が0、前記第1電圧、前記第2電圧、前記第1電圧、及び0という順番で変化するように前記2次側3レベルインバータ回路に含まれる前記複数のスイッチのスイッチングのタイミングを制御するタイミング制御部を含み、
前記電圧制御部は、前記タイミング制御部が前記第2電圧を維持する位相を前後に移動させることにより、前記第1及び第2のコンデンサの各々の充電量が均等となるように前記タイミング制御部の前記出力電圧の印加時間をフィードバック制御する位相フィードバック制御部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記タイミング制御部は、
前記第1及び第2のコンデンサの目標電圧の2乗と前記第1のコンデンサの両極間の電圧の2乗との差の絶対値である第1の値、及び前記第1及び第2のコンデンサの目標電圧の2乗と前記第2のコンデンサの両極間の電圧の2乗との差の絶対値である第2の値を算出する算出部と、
前記第1の値及び前記第2の値のうちの最大値を選択する最大値選択部と、
前記最大値選択部により選択された前記最大値が0となるように前記2次側3レベルインバータ回路のスイッチングのタイミングを決定するタイミング決定部とを含む、請求項3に記載の電力変換装置。 - 前記中間コンデンサ部の両端に接続された太陽光発電用非絶縁コンバータをさらに含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記インバータが前記交流電路に接続されており、前記中点電位が系統により制御されているときは前記連系時制御部を選択し、前記インバータが前記交流電路に接続されておらず、中点制御が必要なときは前記自立運転制御部を、それぞれ選択して前記絶縁コンバータを制御させる選択部をさらに含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 単相3線式の交流電路に接続可能で、前記交流電路と接続された系統連系運転と、前記交流電路と切断され、所定の負荷に電力を供給する自立運転とを切り換えて運転可能であり、前記自立運転時に前記電力変換装置の直流入出力端の中性点の電位である中点電位に不平衡が生じることを防止する電力変換装置の制御方法であって、
前記系統連系運転時には、前記中点電位は系統により制御されるため前記中点電位の制御は不要であり、
前記電力変換装置は、
第1の端子対及び第2の端子対と、前記中点電位の出力端子とを持つ絶縁コンバータと、
接続ノードを介して、前記第2の端子対間に直列接続された第1及び第2のコンデンサを含む中間コンデンサ部と、
前記第2の端子対に接続された第1の端子対と前記交流電路に接続される第2の端子群とを持つインバータとを含み、
前記絶縁コンバータは、
1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、
前記1次巻線と前記絶縁コンバータの前記第1の端子対との間に接続される1次側インバータ回路と、
前記2次巻線と前記絶縁コンバータの前記第2の端子対の間に接続された2次側3レベルインバータ回路とを含み、
前記2次側3レベルインバータ回路は、絶対値が0、第1電圧、及び前記第1電圧より高い第2電圧の5レベルに出力電圧を調整可能に構成された複数のスイッチを含み、
前記絶縁コンバータの前記中点電位の出力端子及び前記交流電路の中性線は、ともに前記接続ノードに接続され、
前記電力変換装置はさらに、前記絶縁コンバータ及び前記インバータのスイッチングを制御することにより、前記系統連系運転において、前記交流電路との間の定電流制御又は定電力制御に従って、前記中間コンデンサ部と前記交流電路との間の電力伝送を実行する連系時制御部と、前記自立運転において、出力に関する定電圧制御に従った電力伝送と、前記中点電位を前記第2の端子対の中間の電位とする中点制御とを行う自立運転制御部とを含む制御部を含み、
前記制御方法は、
前記電力変換装置が前記自立運転から前記系統連系運転に切り替わったことに応答して、前記連系時制御部が前記1次側インバータ回路及び前記2次側3レベルインバータ回路を制御して前記電力変換装置の1次側と2次側との間の電力伝送を開始するステップと、
前記電力変換装置が前記系統連系運転から前記自立運転に切り替わったことに応答して、前記自立運転制御部が、前記1次側インバータ回路及び前記2次側3レベルインバータ回路に含まれる前記複数のスイッチのスイッチングを制御することによって、前記中間コンデンサ部を定電圧制御することにより、前記絶縁コンバータの1次側と2次側との間の電力伝送と、前記中点制御とを開始するステップとを含む、電力変換装置の制御方法。
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