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JP7822757B2 - コネクタ抜け止め具 - Google Patents
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JP7822757B2 - コネクタ抜け止め具 - Google Patents

コネクタ抜け止め具

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Description

この発明は、嵌合維持機構を有するコネクタ装置に装着されるコネクタ抜け止め具に関するものである。
従来、自動車等の車両においては、電気的な補機類が多く採用されている。これらの補機類は、機器同士の電気的な接続を確保するための電気接続線(以下、ハーネスという)を有しているのが一般である。このハーネスは、例えば電源からの電力供給を行い、または機器間の信号通信などを行うための複数の電線を束にした電線束と、当該電線束の端部に取り付けられる多芯コネクタとからなる形態のものが一般である。
この種のハーネスの端部に備わるコネクタ(以下、ハーネスコネクタという)は、例えば機器側に備わるコネクタ(以下、機器側コネクタという)と嵌合して、ハーネスの結線を確保する構成を有している。
この場合において、例えば、ハーネスコネクタを凸形状又は凹形状に形成し、機器側コネクタを凹形状又は凸形状に形成することで、両者を嵌合させる形態のものが広く一般に実用化されている。そして、このような形態のハーネスコネクタと機器側コネクタとの一対のコネクタによってコネクタ装置が形成される。
さらに、従来のこの種のコネクタ装置は、ハーネスコネクタと機器側コネクタとを嵌合状態としたとき、例えば、一方のコネクタ側に設けた突起形状部に、他方のコネクタ側に設けた爪形状部を係止させることによって、両コネクタの嵌合状態を維持させるための嵌合維持機構(いわゆる嵌合ロック機構)を有しているものが一般に実用化されている。
従来のコネクタ装置における嵌合維持機構は、例えば繰り返し着脱を行うことによる劣化又は経時的な素材の劣化等に起因して、突起部分や爪部分等が破損する可能性がある。また、特に自動車等の車両においては、コネクタ装置が車両の床下部分等の車室外部に配置される場合がある。このような過酷環境下にコネクタ装置が配置される場合、特に嵌合維持機構に対しては、例えば路面からの石跳ね等の打撃を受けることもあり得る。
このように、コネクタ装置に破損が生じると、例えばコネクタ同士の嵌合状態を維持することができなくなる。このことは、電気的な失陥を生じさせる原因になる。また、各コネクタに破損が生じた場合には、コネクタやハーネス自体を交換する必要が生じる。しかし、そのような交換作業にかかる負担は多大なものになることがわかっている。
したがって、例えば、自動車等の車両において用いられるコネクタ装置は、重要部品の電気的な失陥を抑止して安全性を向上させると共に、作業負担の多大となる交換作業等をできるだけ発生させないようにすることを目的として、コネクタ装置における嵌合維持機構の冗長性を高める工夫が常に求められている。
そこで、従来においては、例えば車両における補機類及びハーネスコネクタの配置を工夫して、石跳ね等の影響を受けにくい位置にコネクタ装置をレイアウトしたり、コネクタを保護するための保護カバー等を取り付けるといった工夫が考えられている。
しかしながら、これらの対応手段のみでは、部材配置の工夫に制約があること、又はメンテナンス時の作業性等を考慮すると、コネクタ装置における嵌合維持機構の冗長性を高めると共に、嵌合維持機構を保護する構成を確実に実現するには限界がある。
例えば、簡単な形態の構成部材を追加することによって、コネクタ装置の嵌合状態を容易に高めることについての構成については、例えば、特表2010-541188号公報,特開2006-202557号公報等によって、従来、種々の形態の構成が開示されている。
上記特表2010-541188号公報等には、ハーネスコネクタを機器側コネクタに接続した状態で、両コネクタの嵌合部分を覆うと共に、両コネクタの嵌合を補助する構成を備えた別部品を新たに取り付けることによって、コネクタ同士の嵌合状態の信頼性を向上させる構成が開示されている。
また、上記特開2006-202557号公報等には、メスハウジングとオスハウジングとを嵌合させてコネクタ同士を接続したとき、メスハウジングの案内溝に掛け止め金具を保持させた状態にすると、当該掛け止め金具の掛止部がオスハウジングの固定溝に嵌合する構成を有している。これによって、両コネクタの嵌合状態を維持させる構成が開示されている。
特表2010-541188号公報 特開2006-202557号公報
ところが、上記特表2010-541188号公報,上記特開2006-202557号公報等によって開示されている従来の構成では、コネクタ装置の嵌合維持機構の冗長性については確保されているものの、嵌合維持機構を保護する構成については充分に担保されていないという問題点が残されている。
本発明の目的とするところは、嵌合維持機構を有するコネクタ装置における嵌合維持機構の冗長性を確保すると共に、コネクタ装置の嵌合維持機構を保護する機能を備えたコネクタ抜け止め具を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様のコネクタ抜け止め具は、第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合する第2コネクタとからなり、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合状態を維持する嵌合維持機構を有するコネクタ装置であって、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合状態とされたとき、前記第2コネクタは、外面の一部が外部に露呈する露呈部と、前記露呈部から外方に向けて突出する一対の第1突起部とを有して構成される前記コネクタ装置が嵌合状態にあるときに装着されるコネクタ抜け止め具であって、コネクタ嵌合方向に対して平行方向に延出する平面を有し、前記嵌合維持機構の外面を覆うカバー部と、前記カバー部の表面から前記嵌合方向に対して交差する方向に突出し、前記第1コネクタの被係止板を係止する係止腕部と、前記カバー部の表面から前記嵌合方向に対して交差する方向に突出する基端軸部と、前記基端軸部の先端からその突出方向に対して交差する方向に分岐した後に前記嵌合方向に対して交差する方向に突出し、前記第2コネクタの前記露呈部の一部を囲うように配置される一対の係合腕部及びこの係合腕部の先端に形成され前記一対の第1突起部に係合する係合爪部と、を有する。
本発明によれば、嵌合維持機構を有するコネクタ装置における嵌合維持機構の冗長性を確保すると共に、コネクタ装置の嵌合維持機構を保護する機能を備えたコネクタ抜け止め具を提供することができる。
本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具と、このコネクタ抜け止め具が装着されるコネクタ装置の一例を示す概略斜視図、 本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具のみを、図1とは別のアングルから見た概略斜視図 本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具が装着されるコネクタ装置のうち第1コネクタ(ハーネスコネクタ)の概略構成を示す図 本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具が装着されるコネクタ装置の第1コネクタ(ハーネスコネクタ)と第2コネクタ(機器側コネクタ)との嵌合部分を示す断面図 本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具の作用を示す図であって、コネクタ装置に対して装着前の状態を示す概略斜視図 図5の状態の後、コネクタ装置に対するコネクタ抜け止め具の装着状態を示す概略斜視図 図6の矢印[7]方向から見た平面図 図6の矢印[8]方向から見た平面図(一部断面図) 本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具を電動パーキングブレーキに適用した実施例を示す図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識できる程度の大きさで示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、各図面に記載された各構成要素の数量や各構成要素の形状や各構成要素の大きさの比率や各構成要素の相対的な位置関係等に関して、図示の形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具と、このコネクタ抜け止め具が装着されるコネクタ装置の一例を示す概略斜視図である。なお、図1においては、本実施形態のコネクタ抜け止め具が、対応するコネクタ装置に組み付けられる前の状態を示している。また、この場合において、コネクタ装置を構成する一対のコネクタ同士も嵌合される前の状態(非嵌合状態)を示している。
図2は、本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具のみを、図1とは別のアングルから見た概略斜視図である。図3は、本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具が装着されるコネクタ装置のうち第1コネクタ(ハーネスコネクタ)の概略構成を示す図である。この場合において、図3の符号[3A]は正面図である。また、図3の符号[3B]は内部構成を示す平面図である。図4は、本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具が装着されるコネクタ装置の第1コネクタ(ハーネスコネクタ)と第2コネクタ(機器側コネクタ)との嵌合部分を示す断面図である。この場合において、図4の符号[4A]は第1コネクタ(ハーネスコネクタ)の断面(図3の[4]-[4]線に沿う断面)を示している。図4の符号[4B]は機器側コネクタの断面(図3の[4]-[4]線に沿う断面に対応する断面)を示している。
まず、本実施形態のコネクタ抜け止め具が装着されるコネクタ装置の概略構成を、図1,図3,図4を用いて以下に説明する。
図1に示すように、本実施形態のコネクタ抜け止め具10が装着されるコネクタ装置20は、第1コネクタであるハーネスコネクタ21と、第2コネクタである機器側コネクタ22との一対のコネクタによって主に構成されている。
ハーネスコネクタ21は、電気的な補機類(電気的構成ユニット)から延出するハーネスの端部に備わるコネクタである。ここで、ハーネスは、機器同士の電気的な接続を確保し、電源からの電力供給を行い、または機器間の信号通信などを行うための電気接続線である。このハーネスは、例えば複数の電線を束にした電線束21xと、当該電線束21xの端部に多芯コネクタを取り付けた形態からなる。そして、ハーネスコネクタ21は、ハーネスの端部に取り付けられる多芯コネクタが相当する。ハーネスコネクタ21は凸形状嵌合部21aを有する。
一方、機器側コネクタ22は、所定の機器(不図示)側に設けられるコネクタである。機器側コネクタ22は、ハーネスコネクタ21に対応する多芯コネクタである。機器側コネクタ22は、凹形状嵌合部22aを有する。
そして、ハーネスコネクタ21の凸形状嵌合部21aと機器側コネクタ22の凹形状嵌合部22aとが嵌合されることによりハーネスと機器との間の結線が確保されるように構成されている。ここで、ハーネスコネクタ21の機器側コネクタ22に対する嵌合方向を、図1,図4の矢印Xで示している。
ハーネスコネクタ21の凸形状嵌合部21aの内部は中空領域が形成されている。この中空領域には、電線束21xの各端部が接続される複数の接続端子21g(図1には不図示。図3,図4参照)が設けられている。これら複数の接続端子21gは、各軸方向が嵌合方向Xに沿うように配置されている。
これに対応して、機器側コネクタ22の凹形状嵌合部22aの内部は中空領域が形成されている。この中空領域には、複数の接続端子22g(図1には不図示。図4参照)が設けられている。これら複数の接続端子22gは、各軸方向が嵌合方向Xに沿うように配置されている。
そして、ハーネスコネクタ21の凸形状嵌合部21aと機器側コネクタ22の凹形状嵌合部22aとが嵌合状態とされたとき、接続端子21gと接続端子22gとが接触状態となることで、ハーネスと機器との間の結線が確保される。
ハーネスコネクタ21は、当該コネクタ装置20の嵌合維持機構の一部を構成する係止爪21dを有している(図1には不図示。図3,図4参照)。この係止爪21dは、ハーネスコネクタ21の側方外面のうちの一面であって、当該コネクタ装置20に本実施形態のコネクタ抜け止め具10が装着されたときに、当該コネクタ抜け止め具10に対向する面上に形成されている。この係止爪21dは、ハーネスコネクタ21の固定部から延出する片持ち梁状の腕部21hの先端部分に形成されている。なお、ここで、腕部21hは、弾性を有して形成されている。
なお、係止爪21dは、ハーネスコネクタ21の側方外面から外方に向けて立設される一対の壁部21cと、この一対の壁部21cの各端部を繋ぎ、当該ハーネスコネクタ21の側方外面の一部を覆う被係止板である板状係止部21bとによって囲われる空間21fの内部領域に形成されている。この空間21fは、一対の壁部21cと板状係止部21b以外の部分は外部に開放される開口を有している。
詳細は後述するが、この板状係止部21bは、本実施形態のコネクタ抜け止め具10が嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して装着されたときに、コネクタ抜け止め具10の係止腕部11b(詳細後述)の近傍に配置され、ハーネスコネクタ21が抜去される方向へ移動することを抑止する被係止部材として機能する。
これに対応して、機器側コネクタ22は、当該コネクタ装置20の嵌合維持機構の一部を構成する被係止突起22dを有している(図1,図4参照)。この被係止突起22dは、機器側コネクタ22の側方外面のうちの一面であって、当該コネクタ装置20に本実施形態のコネクタ抜け止め具10が装着されたときに、当該コネクタ抜け止め具10に対向する面上に形成されている。そして、被係止突起22dは、当該コネクタ装置20が嵌合状態とされるときに、ハーネスコネクタ21が機器側コネクタ22に対し矢印X方向に移動するとき、係止爪21dの移動軌跡上に配置されている。つまり、ハーネスコネクタ21が機器側コネクタ22に対し矢印X方向に移動するとき、その移動経過中に、被係止突起22dは係止爪21dに当接する位置に配置されている。
そして、ハーネスコネクタ21の凸形状嵌合部21aと機器側コネクタ22の凹形状嵌合部22aとが嵌合状態とされたとき、係止爪21dが被係止突起22dに係止される。こうして、係止爪21dと被係止突起22dとが係止状態となったとき、両コネクタ21,22の嵌合状態は維持される。さらに、この状態とされたとき、空間21fを形成する一対の壁部21c,板状係止部21bは、嵌合維持機構(21d,22d)の周囲を保護している。
ハーネスコネクタ21の凸形状嵌合部21aと機器側コネクタ22の凹形状嵌合部22aとが嵌合状態とされたとき、機器側コネクタ22は、側方外面の一部が露呈する露呈部22b(図1,図4参照)と、露呈部22bから外方に向けて突出する被係止突起部22c,22f(図1参照)とを有する。ここで、被係止突起部22cは、本実施形態のコネクタ抜け止め具10が嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して装着されたときに、コネクタ抜け止め具10の装着腕部11c(詳細後述)が配置される部位に対応する露呈部22b上の部位に形成されている。また、被係止突起部22fは、被係止突起22dと同一面に設けられている。
なお、各被係止突起部22c,22fは、嵌合方向Xに沿う方向に平行方向に延出して形成されている。ここで、露呈部22b及び被係止突起部22c,22fは、本実施形態のコネクタ抜け止め具10が、当該コネクタ装置20に対して装着された際に、その装着状態を維持する係合部分として機能する(詳細後述)。コネクタ装置20の概略構成は以上である。
次に、本実施形態のコネクタ抜け止め具10の構成を、図1,図2を用いて以下に説明する。
本実施形態のコネクタ抜け止め具10は、ハーネスコネクタ21(第1コネクタ)と機器側コネクタ22(第2コネクタ)とが嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して装着されることで、当該コネクタ装置20の嵌合維持機構(21d,22d)の冗長性を確保するために設けられる構成部材である。
本実施形態のコネクタ抜け止め具10は、図1,図2に示すように、抜け止め具本体11と、テザー12とによって構成されている。
抜け止め具本体11は、当該コネクタ抜け止め具10が対応するコネクタ装置20に装着される本体構成部材である。この抜け止め具本体11は、カバー部11aと、係止腕部11bと、先端に係合爪部11ccを有する装着腕部11cと、回転抑止部11dと、
誤装着抑止部11eと、支軸11fとを有して形成されている。
カバー部11aは、所定の面積を有する平面を備えている。このカバー部11aの平面は、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が装着されたときに、ハーネスコネクタ21の空間21fの開口部分を覆う位置に配置される。このとき、カバー部11aの平面は、コネクタ装置20の嵌合方向Xと平行に延出して形成されている。これにより、カバー部11aは、嵌合状態にあるコネクタ装置20における嵌合維持機構(21d,22d)の外面を覆い保護する役目をする。
係止腕部11bは、所定の長さを有し棒状に形成されている。係止腕部11bは、カバー部11aの平面における横方向両側縁部近傍のそれぞれから当該カバー部11aの平面に対して略直交する方向に、それぞれが平行に突出して形成されている。つまり、係止腕部11bは、例えば2本形成されている。そして、この一対の係止腕部11bは、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が装着されたときに、先端の一部分がハーネスコネクタ21の空間21fの内部領域に配置される。このとき、一対の係止腕部11bは、ハーネスコネクタ21の板状係止部21bに対して当該コネクタ装置20の嵌合方向Xに沿う方向において重畳する位置に配置される。
つまり、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が装着されたときに、ハーネスコネクタ21が機器側コネクタ22から抜去される方向(嵌合方向Xとは反対方向)への外力が加わったとしても、一対の係止腕部11bは、ハーネスコネクタ21の板状係止部21bを係止する。したがって、これにより、一対の係止腕部11bは、ハーネスコネクタ21が機器側コネクタ22から抜去することを抑止する。換言すれば、一対の係止腕部11bは、板状係止部21bを係止して、コネクタ装置20の嵌合状態が解除されることを抑止する。このことにより、係止腕部11bは、コネクタ装置20の抜け止め部として機能する。
装着腕部11cは、カバー部11aの平面における縦方向下端寄りの部位から当該カバー部11aの平面に対して略直交する方向に突出し、全体として略Y字形状に形成される腕状部位である。この装着腕部11cは、基端軸部11caと、一対の係合腕部としての一対の先端腕部11cbと、一対の係合爪部11ccとを有して形成されている。
基端軸部11caは、カバー部11aの平面から同平面に直交する方向(前方)に向けて突出して形成される軸状部位である。一対の先端腕部11cbは、基端軸部11caの先端から横方向に分岐した後、基端軸部11caと同方向(前方)に突出して形成される腕状部位である。一対の先端腕部11cbは、互いに対向して平行に延出している。係合爪部11ccは、一対の先端腕部11cbの各先端に形成される一対の爪形状部位である。各係合爪部11ccは、互いに対向する面(内側面)に爪形状部を形成している。各係合爪部11ccの爪形状部には、所定の形態の傾斜面が形成されている。ここで、各係合爪部11ccの傾斜面は、例えば、当該コネクタ抜け止め具10の装着方向(図1の矢印Y方向)に対して所定の角度(各先端腕部11cbの先端から基端に向けて広がる角度)を有して形成されている。
装着腕部11cは、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が装着されたときに、露呈部22bの一部を囲うように取り付けられる。詳述すると、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が装着されたとき、まず、コネクタ抜け止め具10の一対の先端腕部11cbが機器側コネクタ22の露呈部22bの一部を囲うように配置される。次いで、コネクタ抜け止め具10の係合爪部11ccが被係止突起部22cに係合する。
そのために、一対の先端腕部11cbの横方向の幅は、装着対象のコネクタ装置20の露呈部22bの装着対応部位の幅と略同等かまたは若干幅狭に設定されている。この場合において、一対の先端腕部11cbは、互いに対向する方向に対し弾性を有して形成されている。このような構成により、一対の先端腕部11cbは、コネクタ装置20の露呈部22bに対するコネクタ抜け止め具10の装着状態を維持する機能を有する。
回転抑止部11dは、装着腕部11cにおける基端軸部11caの先端部分(Y字状分岐部分)から当該基端軸部11caと同方向(前方)に向けて突出する一対の突部11da,11dbを有する。この一対の突部11da,11dbは、横方向に所定の間隔を置いて形成されている。その横方向の間隔は、機器側コネクタ22の被係止突起部22fの横幅よりも若干幅広に設定されている。
回転抑止部11dの一対の突部11da,11dbは、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が装着されたときに、機器側コネクタ22の被係止突起部22fを横方向において挟み込むように配置される。これにより、回転抑止部11dは、機器側コネクタ22の露呈部22bに対してコネクタ抜け止め具10の装着腕部11cが取り付けられたときに、当該コネクタ抜け止め具10の露呈部22b周りの回転を抑止する機能を有する。
誤装着抑止部11eは、カバー部11aの平面と略平行に形成され、所定の面積を有する平面を備えている。誤装着抑止部11eの平面は、カバー部11aの延出する方向とは反対方向に延出して形成されている。
そして、誤装着抑止部11eは、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が装着されたときに、機器側コネクタ22の基台面22kに平行に対向する位置に配置される。これにより、誤装着抑止部11eは、当該コネクタ抜け止め具10の装着方向(図1の矢印Y方向)への移動を所定の位置で抑止する役目をしている。また、誤装着抑止部11eは、コネクタ抜け止め具10の装着姿勢を安定に保持する役目もしている。したがって、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対して当該コネクタ抜け止め具10が、例えば上下逆方向に装着された場合には、コネクタ抜け止め具10は安定した状態で装着され得ない。このことから、誤装着抑止部11eは、コネクタ抜け止め具10の誤装着を抑止する機能をも有する。
支軸11fは、抜け止め具本体11に対してテザー12(詳細後述)を取付固定する軸状部位である。この場合において、支軸11fは、テザー12を支軸11f周りに回転し得ない形態で固定する。若しくは、この形態に限らず、支軸11fは、テザー12を支軸11f周りに回転自在に固定する。
テザー12は、ハーネスの電線束21xを、当該コネクタ抜け止め具10に繋ぎ止める機能を有する構成部材である。そのために、このテザー12は、支持腕部12aと、固定端部12bと、ハーネス挿通リング12cとを有して構成されている。
テザー12における固定端部12bは、支持腕部12aの一端に設けられている。この固定端部12bは、抜け止め具本体11の支軸11fに対して固定されている。この場合において、支持腕部12aは、支軸11fの軸方向に対して略直交する方向に延出して配置される。
支持腕部12aは、抜け止め具本体11に対して、ハーネス挿通リング12cを支持する棒状部位である。支持腕部12aの他端には、ハーネス挿通リング12cが一体に形成されている。
ハーネス挿通リング12cは、ハーネスコネクタ21(第1コネクタ)から延出するハーネスの電線束21xを挿通させるための円環状部位である。そのために、ハーネス挿通リング12cは、挿通孔12dを有して形成されている。なお、挿通孔12dは、電線束21xを挿通させるために、ハーネスコネクタ21を挿通させ得るだけの内径を有して形成されている。なお、本実施形態において、ハーネス挿通リング12cは、略円環形状からなる形態を例示しているが、この形状に限られるものではない。
当該テザー12は、抜け止め具本体11に対して一体に取り付けられることで、コネクタ抜け止め具10の一部を構成している。本実施形態のコネクタ抜け止め具10の構成は、以上である。
このように構成された本実施形態のコネクタ抜け止め具10の作用を、図5~図8などを用いて以下に説明する。
図5~図8は、本発明の一実施形態のコネクタ抜け止め具の作用を示す図である。このうち、図5は、嵌合状態にあるコネクタ装置に対して本実施形態のコネクタ抜け止め具が装着される前の状態を示す概略斜視図である。図6は、図5の状態の後、嵌合状態にあるコネクタ装置に対してコネクタ抜け止め具が装着された状態を示す概略斜視図である。図7は、図6の矢印[7]方向から見た平面図である。図8は、図6の矢印[8]方向から見た平面図(ただし一部を断面で示している)である。なお、図7,図8においては本実施形態のコネクタ抜け止め具のうちテザーの図示を省略している。
まず、本実施形態のコネクタ抜け止め具10と、コネクタ装置20とは、図1に示すような状態にあるものとする。即ち、本実施形態のコネクタ抜け止め具10は、コネクタ装置20に対して非装着状態にある。また、このとき、コネクタ装置20におけるハーネスコネクタ21と機器側コネクタ22とは非嵌合状態にある。
この状態にあるとき、まず、本実施形態のコネクタ抜け止め具10におけるテザー12のハーネス挿通リング12cの挿通孔12dに、ハーネスコネクタ21及び電線束21xを挿通させた状態とする。
これにより、コネクタ抜け止め具10は、対象とするコネクタ装置20におけるハーネスコネクタ21(ハーネス)に取り付けられた形態とされる。したがって、例えば、コネクタ装置20を含む機器についてのメンテナンス作業時等において、コネクタ装置20の両コネクタ21,22の挿抜を繰り返し行うといった作業中にも、コネクタ抜け止め具10を装着し忘れてしまうといった作業ミスを抑止することができる。
次いで、この状態において、コネクタ装置20を、図1に示す非嵌合状態から図5に示す嵌合状態にする。即ち、ハーネスコネクタ21の凸形状嵌合部21aを機器側コネクタ22の凹形状嵌合部22aに対して嵌合させる(図1,図5の矢印X方向参照)。
こうして嵌合状態とされたコネクタ装置20に対して、本実施形態のコネクタ抜け止め具10を装着する。そのために、まず、コネクタ抜け止め具10のカバー部11aの平面が、嵌合状態にあるコネクタ装置20の所定の面(嵌合維持機構の配置されている面)に対して対向させて配置する。これにより、コネクタ抜け止め具10とコネクタ装置20とは、図5に示す状態になる。
この状態で、コネクタ抜け止め具10を、図5の矢印Y方向に、コネクタ装置20に向けて移動させる。すると、コネクタ抜け止め具10の抜け止め具本体11の装着腕部11cは、コネクタ装置20における機器側コネクタ22の露呈部22bの一部(装着方向Yに対して側面部分)を囲うように配置される。
このとき、装着腕部11cの一対の先端腕部11cbは、まず、露呈部22bに沿って進み、やがて、各係合爪部11ccが被係止突起部22cに当接する。このとき、一対の先端腕部11cbがさらに、同方向(矢印Y方向)に進むと、各係合爪部11ccの傾斜面が被係止突起部22cを乗り越えようとする。これにより、各先端腕部11cbは、それぞれ自身の弾性に抗して互いに広がる方向に撓む。そして、各係合爪部11ccは、被係止突起部22cを乗り越える。その後、各係合爪部11ccは、被係止突起部22cに係合する(図8の符号21c,11cc参照)。このとき一対の先端腕部11cbは、露呈部22bを囲うように配置される。こうして、装着腕部11cは、露呈部22bの所定の位置に配置される。このとき、装着腕部11cは、各係合爪部11ccと被係止突起部22cとの係合作用によって、図5の矢印Y方向に対して反対方向への移動は規制されている。
さらに、このとき、誤装着抑止部11eは、機器側コネクタ22の基台面22kに対向する位置に配置される。これにより、コネクタ抜け止め具10は、図5の矢印Y方向への移動が規制される。
また、コネクタ抜け止め具10の抜け止め具本体11の回転抑止部11dの一対の突部11da,11dbが、機器側コネクタ22の被係止突起部22fを挟み込むように配置される。これにより、コネクタ抜け止め具10は、露呈部22b周りの回転が規制される。
さらに、コネクタ抜け止め具10の抜け止め具本体11の係止腕部11bの先端の一部分が、ハーネスコネクタ21の空間21fの内部領域に配置される。これにより、コネクタ抜け止め具10は、コネクタ装置20の嵌合状態を維持し、両コネクタ21,22が抜け外れることを抑止する。
このようにして、本実施形態のコネクタ抜け止め具10とコネクタ装置20とは、図6~図8に示す状態になる。この状態がコネクタ抜け止め具10のコネクタ装置20に対する装着状態である。
以上説明したように上記一実施形態によれば、既存のコネクタ装置20の形態に合わせてコネクタ抜け止め具10を構成したので、既存のコネクタ装置20に対して何らの変更を加えることなくスムースに装着することができる。
そして、当該コネクタ抜け止め具10においては、既存のコネクタ装置20の露呈部22bに対して装着腕部11cを囲うように配置し、各係合爪部11ccと被係止突起部22cとを係合させるワンタッチ操作により簡単に装着できる。即ち、嵌合状態にあるコネクタ装置20に対してコネクタ抜け止め具10を所定の方向に向けて移動させるのみの簡単な操作で、装着を完了することができる。
嵌合状態にあるコネクタ装置20に対してコネクタ抜け止め具10を装着したとき、コネクタ抜け止め具10における係止腕部11bは、コネクタ装置20における板状係止部21bを係止し得る位置に配置されるので、ハーネスコネクタ21の抜去方向の移動を抑止する。これにより、コネクタ装置20の嵌合維持機構の冗長性を確保することができる。したがって、コネクタ装置20の嵌合維持機構(図8の符号21d,22d参照)が、劣化や打撃等、各種の要因によって破損したとしても、当該コネクタ抜け止め具10を装着していれば、嵌合維持機構の冗長性により、コネクタ装置20の嵌合状態が解除されてしまうことを抑止できる。これにより、機器間の電気的な接続が途切れてしまうことを抑止できる。
嵌合状態にあるコネクタ装置20に対してコネクタ抜け止め具10を装着したとき、コネクタ装置20の嵌合維持機構を保護するカバー部11aを設けたので、嵌合維持機構(21d,22d)を石跳ね等から保護することができる。したがって、車室外部等に配置される補機類のコネクタ装置20に適用すれば、コネクタ装置20の信頼性の向上に寄与することができる。
コネクタ抜け止め具10は、既存のコネクタ装置20とは別体の独立した構成部品として供給することができるので、例えば、対応するコネクタ装置20に対して、最初から装着して使用してもよいし、運用中の機器類に対して途中から装着して、所望する時期からいつでも使用することができる。
対応するコネクタ装置20に対して容易に着脱することができるので、高いメンテナンス性を備えることができる。
テザー12を設けることにより、対応するコネクタ装置20の近傍に予め取り付けておくことができるので、メンテナンス作業時などに、コネクタ抜け止め具10を装着し忘れる等の作業ミスを抑止することができる。
このように構成される本実施形態のコネクタ抜け止め具10は、例えば自動車等の車両における電気的な補機類に対して適用される。図9は、本実施形態のコネクタ抜け止め具10の具体的な実施例として、車両に搭載される電気的な補機類としての電動パーキングブレーキに適用した実施例を示している。
図9において、符号50は、車両に搭載される電気的な補機類としての電動パーキングブレーキを示している。この電動パーキングブレーキ50は、図9に示す符号[A],[B]において車両側の固定部に固定されるものとする。
電動パーキングブレーキ50には、機器側コネクタ22が設けられている。この機器側コネクタ22にはハーネスコネクタ21が嵌合する。ここで、機器側コネクタ22とハーネスコネクタ21とによってコネクタ装置20が構成されている。そして、このコネクタ装置20が嵌合状態にされることによって、当該電動パーキングブレーキ50は、電源からの電力供給を受けたり、または他の機器類(不図示)との間の信号通信等を行うことができる構成となっている。
この場合において、コネクタ装置20の所定の位置には、上述したように、本実施形態のコネクタ抜け止め具10が装着される。コネクタ抜け止め具10におけるテザー12のハーネス挿通リング12cの挿通孔12dには、電線束21xが挿通している。
このような形態で適用することにより、本実施形態のコネクタ抜け止め具10は、例えば、電動パーキングブレーキ50におけるコネクタ装置20の嵌合維持機構の冗長性を確保することができる。これと同時に、当該コネクタ抜け止め具10は、同コネクタ装置20の嵌合維持機構を保護することができる。
これにより、電動パーキングブレーキ50におけるコネクタ装置20の嵌合状態が、使用者の意図に反して外れてしまうことを抑止することができる。したがって、車両の安全な運行を確保できる。
本実施形態のコネクタ抜け止め具10は、上述の実施例に示す例(車両の電動パーキングブレーキ50)に限られることない。本実施形態のコネクタ抜け止め具10は、自動車等の車両における他の電気的な補機類(例えば電動ブレーキ等)のほか、ABSセンサや車輪速センサなど車室外部にて使用される電子機器,電子部品等を接続するコネクタ装置に対して広く適用することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施することができることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。この発明は、添付のクレームによって限定される以外にはそれの特定の実施態様によって制約されない。
10…コネクタ抜け止め具
11…抜け止め具本体
11a…カバー部
11b…係止腕部
11c…装着腕部
11ca…基端軸部
11cb…先端腕部
11cb…係合腕部
11cc…係合爪部
11d…回転抑止部
11da,11db…突部
11e…誤装着抑止部
11f…支軸
12…テザー
12a…支持腕部
12b…固定端部
12c…ハーネス挿通リング
12d…挿通孔
20…コネクタ装置
21…ハーネスコネクタ
21a…凸形状嵌合部
21b…板状係止部
21c…壁部
21d…係止爪
21f…空間
21g…接続端子
21h…腕部
21x…電線束
22…機器側コネクタ
22a…凹形状嵌合部
22b…露呈部
22c,22f…被係止突起部
22d…被係止突起
22g…接続端子
22k…基台面
50…電動パーキングブレーキ
X…嵌合方向
Y…装着方向

Claims (4)

  1. 第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合する第2コネクタとからなり、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合状態を維持する嵌合維持機構を有するコネクタ装置であって、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合状態とされたとき、前記第2コネクタは、外面の一部が外部に露呈する露呈部と、前記露呈部から外方に向けて突出する一対の第1突起部とを有して構成される前記コネクタ装置が嵌合状態にあるときに装着されるコネクタ抜け止め具であって、
    コネクタ嵌合方向に対して平行方向に延出する平面を有し、前記嵌合維持機構の外面を覆うカバー部と、
    前記カバー部の表面から前記嵌合方向に対して交差する方向に突出し、前記第1コネクタの被係止板を係止する係止腕部と、
    前記カバー部の表面から前記嵌合方向に対して交差する方向に突出する基端軸部と、前記基端軸部の先端からその突出方向に対して交差する方向に分岐した後に前記嵌合方向に対して交差する方向に突出し、前記第2コネクタの前記露呈部の一部を囲うように配置される一対の係合腕部及びこの係合腕部の先端に形成され前記一対の第1突起部に係合する係合爪部と、
    を有することを特徴とするコネクタ抜け止め具。
  2. 前記第1コネクタから延出するハーネスを挿通させるテザーと、
    誤装着を抑止する誤装着抑止部と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ抜け止め具。
  3. 前記第1コネクタはその側方外面から外方に向かって前記嵌合維持機構を囲うように立設される一対の壁部を有し、前記係止腕部は前記一対の壁部の間に配置される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ抜け止め具。
  4. 前記第2コネクタは、前記一対の第1突起部の間において前記露呈部から外方に向けて突出する第2突起部を有し、
    前記基端軸部の先端から前記嵌合方向に対して交差する方向に突出し、前記第2突起部に係合する回転抑止部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ抜け止め具。
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