以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図(後述する感光ドラム101の回転軸線方向と略直交する断面)である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することが可能な、中間転写方式を採用したタンデム型のプリンタである。
なお、画像形成装置100及びその要素に関して、図1の紙面手前側を「前」側、図1の紙面奥側を「後」側とする。ユーザやサービス担当者などの操作者は、通常、画像形成装置100の前側から画像形成装置100に対する操作を行うようになっている。画像形成装置100の前後方向は、後述する感光ドラム1の回転軸線方向と略平行であるものとする。また、画像形成装置100及びその要素に関して、前側から見た場合の左側、右側をそれぞれ「左」側、「右」側とする。この左右方向は、画像形成装置100の幅方向に相当する。また、画像形成装置100及びその要素に関して、上下方向は、重力方向(鉛直方向)における上下方向を言うものであるが、直上、直下のみを意味するものではなく、それぞれ注目する要素又は位置を通る水平面よりも上側、下側を含むものである。
画像形成装置100は、複数の画像形成手段として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1、第2、第3、第4のステーションSY、SM、SC、SKを有する。各ステーションSY、SM、SC、SKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、ステーションSは、後述する感光ドラム101、帯電装置102、露光装置103、現像装置104、一次転写ローラ105、ドラムクリーニング装置106などを有して構成される。本実施例では、複数(本実施例では4つ)のステーションSY、SM、SC、SKは、重力方向と交差する方向、特に本実施例では略水平方向に沿って並んで配置されている。
第1の像担持体としての回転可能なドラム型の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム101は、図中矢印R1方向に回転駆動される。本実施例では、4つの感光ドラム101は、略水平方向に沿って左右に並んで配置されている。回転する感光ドラム101の表面は、帯電手段としての帯電装置102によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電処理された感光ドラム101の表面は、露光手段としての露光装置(レーザスキャナ)103によって画像情報に従って走査露光され、感光ドラム101上に静電像(静電潜像)が形成される。感光ドラム101上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置104によってトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム101上にトナー像が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム101上の露光部(イメージ部)に、感光ドラム101の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。本実施例では、現像時のトナーの帯電極性であるトナーの正規の帯電極性は負極性である。
4つの感光ドラム101と対向するように、第2の像担持体としての無端状のベルトで構成された中間転写体である中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、複数の張架ローラ(支持ローラ)としての駆動ローラ171、テンションローラ172、二次転写対向ローラ173に掛け渡されて所定の張力で張架されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ171が回転駆動されることで駆動力が伝達されて、図中矢印R2方向に回転(周回移動)する。中間転写ベルト107の内周面側には、各感光ドラム101に対応して、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ105が配置されている。一次転写ローラ105は、中間転写ベルト107を感光ドラム101に向けて押圧して、感光ドラム101と中間転写ベルト107とが接触する一次転写部(一次転写ニップ)N1を形成する。上述のように感光ドラム101上に形成されたトナー像は、一次転写部N1において、一次転写ローラ105の作用により、回転している中間転写ベルト107上に一次転写される。一次転写時に、一次転写ローラ105には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である一次転写電圧が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム101上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、中間転写ベルト107上に重ね合わされるようにして順次一次転写される。
中間転写ベルト107の外周面側において、二次転写対向ローラ173に対向する位置には、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ108が配置されている。二次転写ローラ108は、中間転写ベルト107を介して二次転写対向ローラ173に向けて押圧され、中間転写ベルト107と二次転写ローラ108とが接触する二次転写部(二次転写ニップ)N2を形成する。上述のように中間転写ベルト107上に形成されたトナー像は、二次転写部N2において、中間転写ベルト107と二次転写ローラ108とに挟持されて搬送されている記録用紙などの記録材(記録媒体、シート)P上に二次転写される。二次転写時に二次転写ローラ108には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である二次転写電圧が印加される。記録材Pは、記録材収容部としてのカセット111に収容されている。記録材Pは、記録材搬送装置112によってカセット111から二次転写部N2に供給される。記録材搬送装置112は、ピックアップローラ112a、給送ローラ112b、搬送ローラ112c、及びレジストローラ112dなどを有する。ピックアップローラ112aは、カセット111から記録材Pを1枚ずつ送り出す。給送ローラ112b、搬送ローラ112cは、カセット111から送り出された記録材Pを搬送する。レジストローラ112dは、給送ローラ112b、搬送ローラ112cによって搬送されてきた記録材Pを一旦停止させると共に、この記録材Pを中間転写ベルト107上のトナー像とタイミングを合わせるようにして二次転写部N2へと送り出す。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置113へと搬送される。定着装置113は、熱源を備えた定着ローラ113aと、定着ローラ113aに圧接する加圧ローラ113bと、を有する。定着装置113は、未定着のトナー像を担持した記録材Pを、定着ローラ113aと加圧ローラ113bとで挟持して搬送することで加熱及び加圧し、記録材P上にトナー像を定着(溶融、固着)させる。トナー像が定着された記録材Pは、排出ローラ114によって、画像形成装置100の装置本体110の外部に設けられたトレイ115上に排出(出力)される。
また、一次転写時に中間転写ベルト107に転写されずに感光ドラム101上に残留したトナー(一次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置106によって感光ドラム101上から除去されて回収される。図2に示すように、ドラムクリーニング装置106は、クリーニング部材としての弾性体で形成されたドラムクリーニングブレード161と、トナー回収部としてのドラムクリーニング容器162と、を有する。ドラムクリーニング装置106は、感光ドラム101の表面に当接するように配置されたドラムクリーニングブレード161によって、回転する感光ドラム101の表面から一次転写残トナーを掻き取って、ドラムクリーニング容器162の内部に収容する。
また、中間転写ベルト107の外周面側において、テンションローラ172と対向する位置には、中間転写ベルトクリーニング手段としてのベルトクリーニング装置109が配置されている。二次転写時に記録材Pに転写されずに中間転写ベルト107上に残留したトナー(二次転写残トナー)は、ベルトクリーニング装置109によって中間転写ベルト107上から除去されて回収される。図2に示すように、ベルトクリーニング装置109は、クリーニング部材としての弾性体で形成されたベルトクリーニングブレード191と、トナー回収部としてのベルトクリーニング容器192と、を有する。ベルトクリーニング装置109は、中間転写ベルト107の表面に当接するように配置されたベルトクリーニングブレード191により、回転する中間転写ベルト107の表面から二次転写残トナーを掻き取り、ベルトクリーニング容器192の内部に収容する。
ドラムクリーニング容器162に収容された一次転写残トナーは、ドラムクリーニング容器162の内部に配置された図示しない搬送手段によって搬送される。そして、この一次転写残トナーは、開口部であるドラムクリーニング容器排出口162aから排出されて、回収現像剤として後述する現像剤回収装置1に送られる。また、ベルトクリーニング容器192に収容された二次転写残トナーは、ベルトクリーニング容器192の内部に配置された図示しない搬送手段によって搬送される。そして、この二次転写残トナーは、開口部であるベルトクリーニング容器排出口192aから排出されて、回収現像剤として後述する現像剤回収装置1に送られる。
本実施例では、各ステーションSにおいて、感光ドラム101と、これに作用するプロセス手段としての帯電装置102、現像装置104及びドラムクリーニング装置106とは、一体的にプロセスカートリッジ117を構成している。プロセスカートリッジ117は、画像形成装置100の前側に引き出して装置本体110に対して着脱可能なように構成されている。各色用のプロセスカートリッジ117は、現像装置104に収容されるトナーの色が異なることを除いて実質的に同一の構造とされている。
また、本実施例では、中間転写ベルト107、中間転写ベルト107の張架ローラ171~173、各一次転写ローラ105、及びベルトクリーニング装置109などは、一体的にユニット化されて中間転写ユニット170を構成している。中間転写ユニット170は、画像形成装置100の右側から引き出して装置本体110に対して着脱可能なように構成されている。
また、画像形成装置100には、各現像装置104Y、104M、104C、104Kに補給する現像剤(補給現像剤)を収容する補給現像剤容器としてのトナーカートリッジ116Y、116M、116C、116Kが設けられている。トナーカートリッジ116は、画像形成装置100の前側に引き出して装置本体110に対して着脱可能なように構成されている。各色用のトナーカートリッジ116は、収容されるトナーの色が異なることを除いて実質的に同一の構造とされている。トナーカートリッジ116は、補給現像剤を収容する補給現像剤収容部116aと、補給現像剤収容部116aの内部の補給現像剤を現像装置104へと補給する補給手段としての補給部材である補給スクリュー116bと、を有する。
ここで、本実施例では、現像装置104は、現像剤として、トナー(非磁性トナー粒子)と、キャリア(磁性キャリア粒子)と、を含む二成分現像剤を用いる。図2に示すように、現像装置104は、現像剤担持体としての回転可能な現像スリーブ141と、現像剤を収容する現像容器142と、を有する。現像装置104は、現像スリーブ141上にトナーとキャリアとを備える現像剤を担持して、現像スリーブ141の回転によって感光ドラム101と現像スリーブ141とが対向する現像位置に現像剤を搬送する。現像装置104は、現像位置で現像剤のトナーを感光ドラム101上の静電像に供給することで、感光ドラム101上にトナー像を形成する。また、現像容器142の内部に配置された図示しない攪拌搬送手段によって、現像容器142の内部に収容された現像剤と、トナーカートリッジ116から補給された補給現像剤と、が攪拌されながら循環搬送される。本実施例では、トナーカートリッジ116から現像装置104に補給される補給現像剤は、トナーとキャリアとを含んでいる。そして、補給現像剤が補給されることで過剰になった現像容器142の内部の現像剤(トナーとキャリアとを含んでいてよい。)は、現像容器142の内部での現像剤の循環搬送に伴い、開口部である現像容器排出口142aから排出されて、回収現像剤として後述する現像剤回収装置1に送られる。
本実施例では、各ステーションS、中間転写ユニット170、二次転写ローラ108、及び定着装置113によって、現像剤を用いて記録材Pに画像を形成する機構部である画像形成部Gが構成される。なお、図2は、画像形成部G(各ステーションSのドラムクリーニング装置106及び現像装置104、並びにベルトクリーニング装置109)からの回収現像剤の排出態様を示す模式図である。
2.回収現像剤容器
本実施例では、画像形成装置100の装置本体110には、複数の回収現像剤容器(回収容器、収容容器)としての第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの2つの容器が着脱可能とされている。本実施例では、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rは、装置本体110の内部において、略水平方向に沿って左右に並んで配置される。特に、本実施例では、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rは、実質的に同一の構造とされており、装置本体110の内部において、上下方向に関して略同一の高さに並列に配置される。そして、画像形成部Gから後述する現像剤回収装置1に送られた回収現像剤は、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのうちいずれか一方の容器に選択的に搬送されて蓄積される。本実施例では、前述のように、回収現像剤(廃トナー)は、画像形成部Gにおいて、各ステーションSのドラムクリーニング装置106及び現像装置104、並びにベルトクリーニング装置109から排出される。また、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのうちいずれか一方の容器の内部が回収現像剤で満杯になった場合には、他方の容器に回収現像剤の搬送先が切り替えられると共に、該一方の容器が空の容器に交換される。
なお、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが略水平方向に沿って左右に並んで配置されるとは、第1、第2の回収現像剤容器10L、10R同士が上下方向に関して少なくとも一部で重なるように配置されることを含むものである。
第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rはそれぞれ、長手方向と短手方向とにそれぞれ所定の長さを有し、厚さ方向に所定の厚さ(高さ)を有する、上記長手方向と略直交する断面が略矩形の箱型の容器である。上記長手方向は、装置本体110の内部において画像形成装置100の前後方向に沿って配置される方向である。また、上記短手方向は、装置本体110の内部において画像形成装置100の左右方向に沿って配置される方向である。また、上記厚さ方向は、装置本体110の内部において上下方向に沿って配置される方向である。第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rは、それぞれ内部に回収現像剤を収容する中空の回収現像剤収容部11L、11R(図6、図7参照)が形成されている。上述のように、本実施例では、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rは、実質的に同一の構造を有しており、個々の容器は、装置本体110の内部において左側に装着することも、右側に装着することもできる。本実施例では、第1の回収現像剤容器(第1の回収容器)10Lが装置本体110の内部において左側に装着され、第2の回収現像剤容器(第2の回収容器)10Rが装置本体110の内部において右側に装着されるものとする。
図3は、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの装着態様を説明するための画像形成装置100を斜め前側から見た概略外観斜視図である。図3(a)は、後述する容器交換扉118が閉じられた状態、図3(b)はこの容器交換扉118が開放されて第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの着脱が可能な状態を示している。画像形成装置100の前側には、画像形成装置100の外装カバーの一部を構成すると共に、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの着脱を可能とする容器交換扉118が設けられている。本実施例では、容器交換扉118は、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの両方を着脱可能とする1つ(共通)の開閉部材で構成されている。本実施例では、容器交換扉118は、前側から見て左右方向に長い略矩形形状を有する。また、本実施例では、容器交換扉118は、該扉の下部で、上下方向と交差する左右方向(幅方向)に沿って伸びる回転軸線を中心として回動可能に構成されている。そして、容器交換扉118は、操作者の操作により、上下方向の下側において左右方向に沿って伸びる回転軸線を中心として上側を回動させることで、開閉することができるようになっている。
図3(a)に示すように、容器交換扉118は、閉じられた状態で、その下側に隣接して設けられたカセット111の前パネル111aと左右方向及び上下方向の大きさが同等とされる1つのパネル状の外観を呈する。そのため、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの2つの容器を設けたことにより外観が煩雑となることが抑制されている。また、1つの容器交換扉118を開閉することで、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのいずれの着脱も行うことができる。そのため、複数の回収現像剤容器のそれぞれに個別に容器交換扉を設けた場合に生じ得る、操作者が誤った扉を開閉してしまうことによる操作の無駄を抑制することができる。
図3(b)に示すように、容器交換扉118を開放することで、操作者は第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのいずれにもアクセスすることができる。装置本体110には、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rがそれぞれ装着される第1、第2の容器装着部119L、119Rが設けられている。第1、第2の容器装着部119L、119Rは、それぞれ第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの下側を支持する、前後方向に伸びる第1、第2の容器支持部120L、120Rを有する。第1、第2の容器装着部119L、119Rは、例えば第1、第2の容器支持部120L、120Rがそれぞれ第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rと係合するレール状構造(図示せず)を有する。これにより、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rを、前側から後側にスライド移動させて、装置本体110の内部における所定の位置に容易に配置することができる。また、これにより、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rを、後側から前側にスライド移動させて、装置本体110の内部における所定の位置から引き出して装置本体110から容易に取り外すことができる。
また、図3(b)に示すように、容器交換扉118を開放した状態で操作者が視認できるように、容器交換扉118の内側の面には、識別表示(識別表示部)121L、121Rが設けられている。識別表示121L、121Rは、左右方向に関して第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのそれぞれに対応する位置に設けられている。本実施例では、各識別表示121L、121Rは、それぞれ左右方向に関して第1、第2の容器装着部119L、119Rと少なくとも一部が重なる範囲における、各装着部の前側の隣接する位置の容器交換扉118の内側の面に設けられている。本実施例では、左側の第1の識別表示(第1マーク)121Lは、第1の回収現像剤容器10Lを識別するための、第1識別情報として例えば「容器1」(あるいは「左容器」)などの文字が記載されたシールで構成されている。また、本実施例では、右側の第2の識別表示(第2マーク)121Rは、第2の回収現像剤容器10Rを識別するための、第2識別情報として例えば「容器2」(あるいは「右容器」)などの文字が記載されたシールで構成されている。この識別表示121L、121Rは、後述するように画像形成装置100の操作部130(図11)などにおいていずれかの回収現像剤容器10L、10Rの交換を促す表示が行われた際に、対応する方の容器を容易に認識できるようにするためのものである。なお、本実施例では、容器交換扉118の内側の面に識別表示121L、121Rを設けたが、これに限定されるものではない。識別表示121L、121Rは、例えば、第1、第2の容器装着部119L、119Rのそれぞれに隣接するパネルの前面に、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのそれぞれに対応させて設けてもよい。
3.現像剤回収装置の構成
次に、本実施例における現像剤回収装置(搬送装置)1の構成について説明する。
<全体構成>
図4は、本実施例の現像剤回収装置1を前側から見た正面図である。図5は、本実施例の現像剤回収装置1を斜め前側から見た斜視図である。図4、図5では、主に現像剤回収装置1における回収現像剤搬送経路2が示されており、現像剤回収装置1に接続された第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rも示されている。
本実施例では、現像剤回収装置1の回収現像剤搬送経路2は、大別して、上流搬送部3と、下流搬送部4と、を有する。上流搬送部3は、画像形成部G(各ステーションSのドラムクリーニング装置106及び現像装置104、並びにベルトクリーニング装置109)から排出された回収現像剤を受け取る。下流搬送部4は、上流搬送部3からの回収現像剤を受け取り、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rへと回収現像剤を搬送する。
<上流搬送部>
図4、図5を参照して、上流搬送部3は、第1~第5の排出パイプ31~35と、メイン排出パイプ36と、を有する。第1~第5の排出パイプ31~35及びメイン排出パイプ36は、装置本体110の内部の後側端部近傍に配置されている。
本実施例では、第1~第5の排出パイプ31~35は、それぞれ略重力方向に沿って上下に伸びる中空の管状部材である。第1の排出パイプ31には、ベルトクリーニング容器排出口192a(図2)と接続される開口部である第1の排出受入口31aと、イエロー用の現像容器排出口142a(図2)と接続される開口部である第2の排出受入口31bと、が形成されている。第2の排出パイプ32には、イエロー用のドラムクリーニング容器排出口162a(図2)と接続される第1の排出受入口32aと、マゼンタ用の現像容器排出口142a(図2)と接続される開口部である第2の排出受入口32bと、が形成されている。第3の排出パイプ33には、マゼンタ用のドラムクリーニング容器排出口162a(図2)と接続される第1の排出受入口33aと、シアン用の現像容器排出口142a(図2)と接続される開口部である第2の排出受入口33bと、が形成されている。第4の排出パイプ34には、シアン用のドラムクリーニング容器排出口162a(図2)と接続される第1の排出受入口34aと、ブラック用の現像容器排出口142a(図2)と接続される開口部である第2の排出受入口34bと、が形成されている。また、第5の排出パイプ35には、ブラック用のドラムクリーニング容器排出口162a(図2)と接続される排出受入口35aが形成されている。そして、第1~第5の排出パイプ31~35の下側の端部は、それぞれメイン排出パイプ36に接続され、第1~第5の排出パイプ31~35の内部とメイン排出パイプ36の内部とがそれぞれ回収現像剤の受け渡しが可能なように連通している。
本実施例では、排出搬送部(排出搬送路)としてのメイン排出パイプ36は、略水平方向に沿って左右に伸びる中空の管状部材である。特に、本実施例では、メイン排出パイプ36は、その伸長方向(軸線方向、延設方向)と略直交する断面が略円形の円管で構成されている。メイン排出パイプ36の上側の側部に第1~第5の排出パイプ31~35がそれぞれ接続され、メイン排出パイプ36の内部と第1~第5の排出パイプ31~35の内部とがそれぞれ回収現像剤の受け渡しが可能なように連通している。メイン排出パイプ36の内部(中空部)には、排出搬送部材としての排出スクリュー37が配置されている。本実施例では、排出スクリュー37は、メイン排出パイプ36の伸長方向(略水平方向)に沿って左右に伸びる回転軸線を中心として回転可能な無軸スクリューコンベア(スプリングオーガ)で構成されている。排出スクリュー37は、メイン排出パイプ36の内部の回収現像剤を攪拌しながら搬送する。また、メイン排出パイプ36の伸長方向に関する両端部の間に位置するメイン排出パイプ36の下側の側部に、メイン排出口(排出搬送路排出口)36aが形成されている。このメイン排出口36aは、メイン排出パイプ36から回収現像剤を重力により落下させて排出して下流搬送部4に受け渡すための開口部である。なお、本実施例では、メイン排出口36aは、画像形成装置100の前後方向と略直交する断面における水平方向に関して、次のような位置に形成されている。つまり、メイン排出口36aは、該方向に関して、後述する下流搬送部4の横パイプ42に設けられた第1、第2の横パイプ排出口42b、42cの間に位置するようにメイン排出パイプ36の下側の側部に形成されている。
第1~第5の排出パイプ31~35に送られた回収現像剤は、第1~第5の排出パイプ31~35の内部(中空部)を重力により落下してメイン排出パイプ36へと移動する。メイン排出パイプ36に落下した回収現像剤は、排出スクリュー37によってメイン排出口36aへと搬送される。本実施例では、排出スクリュー37は、その回転軸線方向に関して、メイン排出口36aに対応する位置を境に左側の第1の部分37aと右側の第2の部分37bとで巻き方向が異なる螺旋形状を有する。また、排出スクリュー37は、排出駆動部126(図11)の駆動源としての排出駆動モータ(図示せず)から、駆動伝達部材(単数又は複数のギアなど)125を介して回転駆動力が伝達されて、所定の方向に回転駆動される。排出駆動部126は、装置本体110に設けられている。これにより、第1、第2の排出パイプ31、32からメイン排出パイプ36に送られた回収現像剤は、排出スクリュー37の第1の部分37aによって左側から右側に向かう方向に搬送されて、メイン排出口36aに送られる。一方、第3~第5の排出パイプ33~35からメイン排出パイプ36に送られた回収現像剤は、排出スクリュー37の第2の部分37bによって右側から左側に向かう方向に搬送されて、メイン排出口36aに送られる。メイン排出口36aへと搬送された回収現像剤は、メイン排出口36aから重力により落下して後述する下流搬送部4の縦パイプ41へと移動する。
<下流搬送部>
図4、図5を参照して、下流搬送部4は、縦パイプ41と、横パイプ42と、第1、第2の回収パイプ44L、44Rと、を有する。縦パイプ41及び横パイプ42は、装置本体110の内部の後側端部近傍に配置されている。第1、第2の回収パイプ44L、44Rは、それぞれ装置本体110の内部に配置された第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの上方において後側から前側へと伸びて配置されている。
現像剤回収装置1は、画像形成部Gから排出された回収現像剤を重力方向の上方から下方に導く管状の縦搬送部(縦搬送路)としての縦パイプ41を有している。本実施例では、縦パイプ41は、略重力方向に沿って上下に伸びる中空の管状部材である。なお、縦パイプ41は、重力方向に対して傾斜していてもよい。また、本実施例では、縦パイプ41内を回収現像剤は重力により落下して移動するが、縦パイプ41内に回収現像剤を搬送する搬送部材が設けられていてもよい。縦パイプ41の上側の端部に、上流搬送部3のメイン排出パイプ36が接続されている。そして、縦パイプ41の上側の端部には、メイン排出パイプ36のメイン排出口36aに対応する位置に、メイン排出口36aから排出された回収現像剤を縦パイプ41に受け入れるための開口部である縦パイプ受入口41aが形成されている。これにより、メイン排出口36a及び縦パイプ受入口41aを介して、メイン排出パイプ36の内部と縦パイプ41の内部とが連通している。また、縦パイプ41の下側の端部には、縦パイプ41から回収現像剤を重力により落下させて排出して横パイプ42に受け渡すための開口部である縦パイプ排出口41bが形成されている。なお、本実施例では、縦パイプ受入口41a、縦パイプ排出口41bは、それぞれ画像形成装置100の前後方向と略直交する断面における水平方向に関して、次のような位置に形成されている。つまり、縦パイプ受入口41a、縦パイプ排出口41bは、それぞれ該方向に関して、後述する横パイプ42に設けられた第1、第2の横パイプ排出口42b、42cの間に位置するように縦パイプ41に形成されている。
現像剤回収装置1は、管状の横搬送部(横搬送路)としての横パイプ42を有している。横パイプ42は、縦パイプ41の内部を通って搬送された回収現像剤を重力方向と交差する方向に沿って第1の回収現像剤容器10L及び第2の回収現像剤容器10Rに向けて導くことが可能である。本実施例では、横パイプ42は、略水平方向に沿って左右に伸びる中空の管状部材である。なお、横パイプ42は、水平方向に対して傾斜していてもよい。特に、本実施例では、横パイプ42は、その伸長方向(軸線方向、延設方向)と略直交する断面が略円形の円管で構成されている。横パイプ42の伸長方向に関する両端部の間の横パイプ42の上側の側部に、縦パイプ41が接続されている。そして、横パイプ42の上側の側部には、縦パイプ41の縦パイプ排出口41bに対応する位置に、縦パイプ排出口41bから排出された回収現像剤を横パイプ42に受け入れるための開口部である横パイプ受入口42aが形成されている。これにより、縦パイプ排出口41b及び横パイプ受入口42aを介して、縦パイプ41の内部と横パイプ42の内部とが連通している。また、横パイプ42の伸長方向に関する両端部側にそれぞれ位置する横パイプ42の下側の側部に、それぞれ第1、第2の横パイプ排出口42b、42cが形成されている。この第1、第2の横パイプ排出口42b、42cは、それぞれ横パイプ42から回収現像剤を重力により落下させて排出して第1、第2の回収パイプ44L、44Rに受け渡すための開口部である。第1の横パイプ排出口42bは、横パイプ42の一端側である左側の端部(第1の端部)の近傍に形成され、第2の横パイプ排出口42cは、他端側である横パイプ42の右側の端部(第2の端部)の近傍に形成されている。ここで、上記横パイプ受入口42aは、画像形成装置100の前後方向と略直交する断面における水平方向に関して、第1、第2の横パイプ排出口42b、42cの間に位置するように横パイプ42に形成されている。このように、横パイプ42は、横パイプ42の伸長方向に関する第1の端部側に設けられ第1の回収現像剤容器10Lに向けて横パイプ42から回収現像剤を排出する第1の横パイプ排出口42bを備えている。また、横パイプ42は、横パイプ42の伸長方向に関する第1の端部とは反対の第2の端部側に設けられ第2の回収現像剤容器10Rに向けて横パイプ42から回収現像剤を排出する第2の横パイプ排出口42cを備えている。また、横パイプ42は、横パイプ42の伸長方向に関する第1の横パイプ排出口42bと第2の横パイプ排出口42cとの間に設けられ縦パイプ41からの回収現像剤を横パイプ42に受け入れる横パイプ受入口42aを備えている。
横パイプ42の内部(中空部)には、搬送部材としての搬送スクリュー43が配置されている。本実施例では、搬送スクリュー43は、横パイプ42の伸長方向(略水平方向)に沿って左右に伸びる回転軸線を中心として回転可能な無軸スクリューコンベア(スプリングオーガ)で構成されている。本実施例では、搬送スクリュー43は、巻き方向が一方向の螺旋形状を有する。搬送スクリュー43は、横パイプ42の内部の回収現像剤を攪拌しながら搬送する。搬送スクリュー43は、駆動部5から回転駆動力が伝達されて回転駆動される。本実施例では、駆動部5は、駆動源としての駆動モータ51と、駆動モータ51からの駆動力を搬送スクリュー43に伝達する駆動列(単数又は複数のギアなど)52と、を有して構成される。本実施例では、駆動モータ51は、横パイプ42の右側の側部に配置されており、駆動列52は、搬送スクリュー43の右側の端部に接続されている。駆動部5の駆動モータ51は、正逆双方向に回転可能である。これにより、駆動部5は、搬送スクリュー43を、第1の方向と、第1の方向とは反対の第2の方向と、に回転駆動することが可能である。上述のように、搬送スクリュー43は、巻き方向が一方向の螺旋形状を有しており、第1の方向に回転することで、横パイプ42の内部の回収現像剤を右側の端部(第2の端部)側から左側の端部(第1の端部)側に向けて搬送する。また、搬送スクリュー43は、第2の方向に回転することで、横パイプ42の内部の回収現像剤を左側の端部(第1の端部)側から右側の端部(第2の端部)側に向けて搬送する。このように、現像剤回収装置1は、横パイプ42の内部の回収現像剤を搬送する搬送スクリュー43を有している。搬送スクリュー43は、次のように回収現像剤の搬送を行う巻き方向の螺旋形状部を備えている。つまり、搬送スクリュー43は、横パイプ42の伸長方向に沿う回転軸線を中心として第1の方向に回転することで回収現像剤を該回転軸線に沿って第2の端部側から第1の端部側に向かう方向に搬送する。また、この搬送スクリュー43は、該回転軸線を中心として第1の方向とは反対の第2の方向に回転することで回収現像剤を該回転軸線に沿って第1の端部側から第2の端部側に向かう方向に搬送する。また、現像剤回収装置1は、搬送スクリュー43を第1の方向及び第2の方向に回転駆動することが可能な駆動部5を有している。
現像剤回収装置1は、第1の横パイプ排出口42bから排出された回収現像剤を第1の回収現像剤容器10Lに向けて導く管状の第1の回収搬送部(第1の回収搬送路)としての第1の回収パイプ44Lを有している。本実施例では、第1の回収パイプ44Lは、略水平方向に沿って前後に伸びる中空の管状部材である。なお、第1の回収パイプ44Lは、水平方向に対して傾斜していてもよい。特に、本実施例では、第1の回収パイプ44Lは、その伸長方向(軸線方向、延設方向)と略直交する断面が略円形の円管で構成されている。第1の回収パイプ44Lの伸長方向に関する後側の端部に位置する第1の回収パイプ44Lの上側の側部に、横パイプ42が接続されている。そして、第1の回収パイプ44Lの上側の側部には、横パイプ42の第1の横パイプ排出口42bに対応する位置に、第1の回収受入口44aLが形成されている。この第1の回収受入口44aLは、第1の横パイプ排出口42bから排出された回収現像剤を第1の回収パイプ44Lに受け入れるための開口部である。これにより、第1の横パイプ排出口42b及び第1の回収受入口44aLを介して、横パイプ42の内部と第1の回収パイプ44Lの内部とが連通している。また、第1の回収パイプ44Lの伸長方向に関する前側の端部に位置する第1の回収パイプ44Lの下側の側部に、第1の回収排出口44bLが形成されている。この第1の回収排出口44bLは、第1の回収パイプ44Lから回収現像剤を重力により落下させて排出して第1の回収現像剤容器10Lに受け渡すための開口部である。このように、第1の回収パイプ44Lは、第1の回収パイプ44Lの伸長方向に関する一方の端部側に設けられ第1の横パイプ排出口42bから排出された回収現像剤を第1の回収パイプ44Lに受け入れる第1の回収受入口44aLを備えている。また、第1の回収パイプ44Lは、第1の回収パイプ44Lの伸長方向に関する他方の端部側に設けられ第1の回収現像剤容器10Lに向けて第1の回収パイプ44Lから回収現像剤を排出する第1の回収排出口44bLを備えている。
第1の回収パイプ44Lの内部(中空部)には、第1の回収搬送部材としての第1の回収スクリュー45Lが配置されている。本実施例では、第1の回収スクリュー45Lは、第1の回収パイプ44Lの伸長方向(略水平方向)に沿って前後に伸びる回転軸線を中心として回転可能な無軸スクリューコンベア(スプリングオーガ)で構成されている。本実施例では、第1の回収スクリュー45Lは、巻き方向が一方向の螺旋形状を有する。第1の回収スクリュー45Lは、第1の回収パイプ44Lの内部の回収現像剤を攪拌しながら搬送する。図7は、図4のY-Y線断面図である。図7に示すように、第1の回収スクリュー45Lは、第1の回収駆動部6Lから回転駆動力が伝達されて回転駆動される。本実施例では、第1の回収駆動部6Lは、駆動源としての第1の回収駆動モータ61Lと、第1の回収駆動モータ61Lからの駆動力を第1の回収スクリュー45Lに伝達する第1の回収駆動列(単数又は複数のギアなど)62Lと、を有して構成される。本実施例では、第1の回収駆動モータ61Lは、第1の回収パイプ44Lの後側の端部近傍の下方に配置されており、第1の回収駆動列62Lは、第1の回収スクリュー45Lの後側の端部に接続されている。第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lは、所定の方向に回転する。これにより、第1の回収駆動部6Lは、第1の回収スクリュー45Lを所定の方向に回転駆動する。上述のように、第1の回収スクリュー45Lは、巻き方向が一方向の螺旋形状を有しており、上記所定の方向に回転することで、第1の回収パイプ44Lの内部の回収現像剤を後側の端部側から前側の端部側に向けて搬送する。このように、現像剤回収装置1は、第1の回収パイプ44Lの内部の回収現像剤を搬送する第1の回収スクリュー45Lを有している。第1の回収スクリュー45Lは、次のように回収現像剤の搬送を行う巻き方向の螺旋形状部を備えている。つまり、第1の回収スクリュー45Lは、第1の回収パイプ44Lの伸長方向に沿う回転軸線を中心として所定の方向に回転する。第1の回収スクリュー45Lは、このように回転することで、回収現像剤を該回転軸線に沿って第1の回収パイプ44Lの一方の端部側(後側の端部側)から他方の端部側(前側の端部側)に向かう方向に搬送する。また、本実施例では、現像剤回収装置1は、第1の回収スクリュー45Lを回転駆動する第1の回収駆動部6Lを有している。
更に、現像剤回収装置1は、第2の横パイプ排出口42cから排出された回収現像剤を第2の回収現像剤容器10Rに向けて導く管状の第2の回収搬送部(第2の回収搬送路)としての第2の回収パイプ44Rを有している。本実施例では、第2の回収パイプ44Rは、略水平方向に沿って前後に伸びる中空の管状部材である。なお、第2の回収パイプ44Rは、水平方向に対して傾斜していてもよい。特に、本実施例では、第2の回収パイプ44Rは、その伸長方向(軸線方向、延設方向)と略直交する断面が略円形の円管で構成されている。第2の回収パイプ44Rの伸長方向に関する後側の端部に位置する第2の回収パイプ44Rの上側の側部に、横パイプ42が接続されている。そして、第2の回収パイプ44Rの上側の側部には、横パイプ42の第2の横パイプ排出口42cに対応する位置に、第2の回収受入口44aRが形成されている。この第2の回収受入口44aRは、第2の横パイプ排出口42cから排出された回収現像剤を第2の回収パイプ44Rに受け入れるための開口部である。これにより、第2の横パイプ排出口42c及び第2の回収受入口44aRを介して、横パイプ42の内部と第2の回収パイプ44Rの内部とが連通している。また、第2の回収パイプ44Rの伸長方向に関する前側の端部に位置する第2の回収パイプ44Rの下側の側部に、第2の回収排出口44bRが形成されている。この第2の回収排出口44bRは、第2の回収パイプ44Rから回収現像剤を重力により落下させて排出して第2の回収現像剤容器10Rに受け渡すための開口部である。このように、第2の回収パイプ44Rは、第2の回収パイプ44Rの伸長方向に関する一方の端部側に設けられ第2の横パイプ排出口42cから排出された回収現像剤を第2の回収パイプ44Rに受け入れる第2の回収受入口44aRを備えている。また、第2の回収パイプ44Rは、第2の回収パイプ44Rの伸長方向に関する他方の端部側に設けられ第2の回収現像剤容器10Rに向けて第2の回収パイプ44Rから回収現像剤を排出する第2の回収排出口44bRを備えている。
第2の回収パイプ44Rの内部(中空部)には、第2の回収搬送部材としての第2の回収スクリュー45Rが配置されている。本実施例では、第2の回収スクリュー45Rは、第2の回収パイプ44Rの伸長方向(略水平方向)に沿って前後に伸びる回転軸線を中心として回転可能な無軸スクリューコンベア(スプリングオーガ)で構成されている。本実施例では、第2の回収スクリュー45Rは、巻き方向が一方向の螺旋形状を有する。第2の回収スクリュー45Rは、第2の回収パイプ44Rの内部の回収現像剤を攪拌しながら搬送する。図6は、図4のX-X線断面図である。図6に示すように、第2の回収スクリュー45Rは、第2の回収駆動部6Rから回転駆動力が伝達されて回転駆動される。本実施例では、第2の回収駆動部6Rは、駆動源としての第2の回収駆動モータ61Rと、第2の回収駆動モータ61Rからの駆動力を第2の回収スクリュー45Rに伝達する第2の回収駆動列(単数又は複数のギアなど)62Rと、を有して構成される。本実施例では、第2の回収駆動モータ61Rは、第2の回収パイプ44Rの後側の端部近傍の下方に配置されており、第2の回収駆動列62Rは、第2の回収スクリュー45Rの後側の端部に接続されている。第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rは、所定の方向に回転する。これにより、第2の回収駆動部6Rは、第2の回収スクリュー45Rを所定の方向に回転駆動する。上述のように、第2の回収スクリュー45Rは、巻き方向が一方向の螺旋形状を有しており、上記所定の方向に回転することで、第2の回収パイプ44Rの内部の回収現像剤を後側の端部側から前側の端部側に向けて搬送する。このように、現像剤回収装置1は、第2の回収パイプ44Rの内部の回収現像剤を搬送する第2の回収スクリュー45Rを有している。第2の回収スクリュー45Rは、次のように回収現像剤の搬送を行う巻き方向の螺旋形状部を備えている。つまり、第2の回収スクリュー45Rは、第2の回収パイプ44Rの伸長方向に沿う回転軸線を中心として所定の方向に回転する。第2の回収スクリュー45Rは、このように回転することで、回収現像剤を該回転軸線に沿って第2の回収パイプ44Rの一方の端部側(後側の端部側)から他方の端部側(前側の端部側)に向かう方向に搬送する。また、本実施例では、現像剤回収装置1は、第2の回収スクリュー45Rを回転駆動する第2の回収駆動部6Rを有している。
このように、本実施例では、下流搬送部4は、上流搬送部3から排出された回収現像剤を受け入れて第1の回収現像剤容器10L及び第2の回収現像剤容器10Rに向けて搬送可能な第1の下流搬送部(横パイプ42、搬送スクリュー43)を有する。また、本実施例では、下流搬送部4は、第1の下流搬送部から受け渡された回収現像剤を第1の回収現像剤容器10Lに搬送する第2の下流搬送部(第1の回収パイプ44L、第1の回収スクリュー45L)を有する。また、本実施例では、下流搬送部4は、第1の下流搬送部から受け渡された回収現像剤を第2の回収現像剤容器10Rに搬送する第3の下流搬送部(第2の回収パイプ44R、第2の回収スクリュー45R)を有する。
なお、第1、第2の回収パイプ44L、44Rが設けられておらず、例えば横パイプ42から直接第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rに回収現像剤が送られるようになっていてもよい。
ここで、本実施例では、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rは、装置本体110の内部における所定の位置に配置された状態で前側の端部に位置する上側の側部に、それぞれ第1、第2の容器受入口12L、12Rを有する。この第1、第2の容器受入口12L、12Rは、それぞれ第1、第2の回収排出口44bL、44bRから排出された回収現像剤を第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rに受け入れるための開口部である。第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置に装着されると、第1、第2の容器受入口12L、12Rがそれぞれ第1、第2の回収排出口44bL、44bRに対応する位置に配置される。これにより、第1、第2の回収パイプ44L、44Rの内部と第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの内部とが連通する。なお、本実施例では、第1、第2の回収パイプ44L、44Rの前側の端部には、それぞれ第1、第2の回収排出口44bL、44bRの開閉状態を切り替える第1、第2のシャッタ部材46L、46Rが設けられている。この第1、第2のシャッタ部材46L、46Rは、それぞれ前後方向にスライド移動可能なように第1、第2の回収パイプ44L、44Rに設けられており、後側から前側に向かう方向に付勢手段としてのシャッタ押圧バネ(図示せず)によって付勢されている。そして、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置に装着される直前に、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rに設けられた係合部(図示せず)が第1、第2のシャッタ部材46L、46Rに係合する。そして、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが更に装置本体110の内部における所定の位置まで挿入されることで、第1、第2のシャッタ部材46L、46Rが上記シャッタ押圧バネの付勢力に抗して後側に移動させられて開放される。つまり、このとき第1、第2のシャッタ部材46L、46Rは、それぞれ第1、第2の回収排出口44bL、44bRを開放する開位置に配置される。第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置から取り外される際には、上記の動作と逆の動作で、第1、第2のシャッタ部材46L、46Rは上記シャッタ押圧バネの付勢力により閉鎖される。つまり、このとき第1、第2のシャッタ部材46L、46Rは、それぞれ第1、第2の回収排出口44bL、44bRを閉鎖する閉位置に配置される。なお、シャッタ部材は回収現像剤容器の移動により連動して開閉するものに限定されず、例えば適宜のアクチュエータにより開閉するものであってもよい。更に、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rにも、例えば上記装着動作、取り外し動作に連動して第1、第2の容器受入口12L、12Rを開閉するシャッタ部材が設けられていてよい。
また、本実施例では、図6、図7に示すように、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの内部には、回収現像剤収容部11L、11Rに収容された回収現像剤を搬送する容器搬送部材としての第1、第2の容器スクリュー13L、13Rが設けられている。本実施例では、第1、第2の容器スクリュー13L、13Rは、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置に配置された状態で前側から後側に向けて回収現像剤を搬送するように構成されている。本実施例では、第1、第2の容器スクリュー13L、13Rは、回転軸部と、該回転軸部の周りに螺旋状に形成されたスクリュー羽根部と、を有する。また、第1、第2の容器スクリュー13L、13Rの上記回転軸部の後側の端部に、それぞれ駆動受け部が設けられている。そして、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置に装着されると、上記駆動受け部が、それぞれ装置本体110側に設けられた第1、第2のカップリング63L、63Rに接続される。本実施例では、この第1、第2のカップリング63L、63Rは、それぞれ前述の第1、第2の回収駆動部6L、6Rから回転駆動力が伝達されて回転する。これにより、本実施例では、第1、第2の容器スクリュー13L、13Rは、それぞれ前述の第1、第2の回収スクリュー45L、45Rと連動して回転して第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの内部の回収現像剤を搬送する。なお、第1、第2のカップリング63L、63Rは、図8に示すように、それぞれ後述する第1、第2の容器対向部122L、122Rから露出するように設けられている。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、画像形成部Gから排出された回収現像剤を第1の回収現像剤容器10L又は第2の回収現像剤容器10Rに選択的に搬送可能な搬送装置としての現像剤回収装置1を有する。本実施例では、この搬送装置としての現像剤回収装置1は、メイン排出パイプ36、排出スクリュー37、縦搬送パイプ41、横搬送パイプ42、搬送スクリュー43、第1、第2の回収パイプ44L、44R、第1、第2の回収スクリュー45L、45R、排出駆動部126、駆動部5、第1、第2の回収駆動部6L、6Rなどを有して構成される。
<容器センサなど>
図8には、装置本体110の第1、第2の容器装着部119L、119R(図3(b))の後側の端部における、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rに対向する第1、第2の容器対向部122L、122Rが示されている。
本実施例では、第1、第2の容器対向部122L、122Rに、それぞれ第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの有無(着脱状態)を検知するための容器検知手段(装着検知部)として第1、第2の容器センサ7L、7Rが設けられている。本実施例では、第1、第2の容器センサ7L、7Rは、押圧又は押圧の解除の状態により後述する制御部150(図11)に出力する信号が変化するメカニカルスイッチで構成されている。制御部150は、第1、第2の容器センサ7L、7Rの検知結果に基づいて、駆動部5を制御することができる。第1の容器センサ7Lは、第1の回収現像剤容器10Lが装置本体110の内部における所定の位置、すなわち、第1の回収排出口44bLと第1の容器受入口12Lとが連通する位置に配置されると、第1の回収現像剤容器10Lにより押圧される。これにより、制御部150は、第1の回収現像剤容器10Lが上記所定の位置に配置されたことを検知することができる。また、第1の容器センサ7Lは、第1の回収現像剤容器10Lが上記所定の位置から移動される(取り外される)と、第1の回収現像剤容器10Lによる押圧が解除される。これにより、制御部150は、第1の回収現像剤容器10Lが上記所定の位置から移動されたことを検知することができる。同様に、第2の容器センサ7Rの信号により、制御部150は、第2の回収現像剤容器10Rが上記所定の位置に配置されたこと、あるいは第2の回収現像剤容器10Rが上記所定の位置から移動されたことを検知することができる。なお、容器検知手段はメカニカルスイッチに限定されるものではなく、例えば光学式センサなどで構成されていてもよい。
また、本実施例では、第1、第2の容器対向部122L、122Rに、それぞれ第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが回収現像剤で満杯になったか否かを検知するための回収現像剤検知手段(満杯検知部)として第1、第2の満杯センサ8L、8Rが設けられている。本実施例では、第1、第2の満杯センサ8L、8Rは、検知光の透過又は非透過の状態により後述する制御部150(図11)に出力する信号が変化する光学センサで構成されている。制御部150は、第1、第2の満杯センサ8L、8Rの検知結果に基づいて、駆動部5を制御することができる。本実施例では、第1、第2の満杯センサ8L、8Rは、検知光を出射する投光部と、検知光から出射された検知光を受光可能な受光部と、を有する。第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置に配置されると、これら各容器に設けられた上記検知光を透過可能な検知窓部(図示せず)が上記投光部と受光部との間に配置される。この検知窓部の内側には、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの内部に予め設定された満杯状態に対応する所定の量の回収現像剤が収容された際に回収現像剤が入るようになっている。そのため、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが回収現像剤で満杯になった場合に、それぞれ第1、第2の満杯センサ8L、8Rの検知光が上記検知窓の内側の回収現像剤で遮られる。これにより、制御部150は、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが回収現像剤で満杯になったことを検知することができる。なお、回収現像剤検知手段は、光学センサに限定されるものではなく、例えば重量センサなどで構成されていてもよい。
さらに、本実施例では、第1、第2の容器対向部122L、122Rには、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが不用意に取り外し方向に移動しないようにする抜け止め手段としての第1、第2の抜け止め部9L、9Rが設けられている。第1、第2の抜け止め部9L、9Rは、それぞれ第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置に装着された際に、これら各容器に設けられた係合部に係合する。この第1、第2の抜け止め部9L、9Rと第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rとの係合は、主に前述のシャッタ押圧バネの付勢力により第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが移動してしまうことを防止するためのものである。したがって、この係合は、操作者が第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rを取り外すために移動させる力で容易に解除できるようになっている。
4.制御態様
4-1.構成
図11は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。本実施例では、画像形成装置100の装置本体110に制御部150が設けられている。制御部150は、演算処理を行う中心的素子である演算制御手段としてのCPU151、記憶手段としてのRAM、ROMなどのメモリ(記憶媒体)152、制御部150と各部との信号の入出力を制御する入出力回路(図示せず)などを有して構成される。書き換え可能なメモリであるRAMには、制御部150に入力された情報、検知された情報、演算結果などが格納され、ROMには制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。CPU151とRAMやROMなどのメモリ152とは互いにデータの転送や読込みが可能となっている。
制御部150には、画像形成部Gの各部が接続されている。また、制御部150には現像剤回収装置1の駆動部5、第1、第2の回収駆動部6L、6R、第1、第2の容器センサ7L、7R、第1、第2の満杯センサ8L、8R、排出駆動部126などが接続されている。また、制御部150には、画像形成装置100に設けられた操作部(操作パネル)130が接続されている。操作部130は、制御部150の制御によって情報を表示する表示手段としての液晶パネルなどの表示部(画像表示部)、及び情報を音声で発する音声出力部を有する。また、操作部130は、ユーザやサービス担当者などの操作者による操作によって制御部150に情報を入力する入力手段としてのキーなどの入力部を有する。操作部130は、表示部及び入力部の機能を有するタッチパネルを有して構成されていてよい。また、制御部150には、画像形成装置100に設けられるか又は画像形成装置100に接続された画像読取装置(図示せず)や、画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部装置(図示せず)が接続されていてよい。
制御部150は、画像形成装置100の操作部130や外部装置からの指示及び画像情報に基づいて画像形成部Gの各部(各種駆動部のモータや各種電圧印加部の電源など)を統括的に制御して、画像形成動作を実行させることができる。また、制御部150は、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rへの回収現像剤の搬送動作、各容器の交換及び装着を促す動作などを実行するように、現像剤回収装置1の各部を統括的に制御可能である。制御部150は、現像剤回収装置1の一部を構成するものとみなすこともできる。
4-2.報知動作
画像形成装置100は、各回収現像剤容器10L、10Rの交換及び装着を誘引する報知動作を行うことができる。
図18は、画像形成装置100の操作部130の一例の正面図である。操作部130は、制御部150の指示に基づき画像を表示する画像表示部131、制御部150の指示に基づき音声を発する音声出力部132を備えている。制御部150は、例えば、第1の回収現像剤容器10Lが取り外されたことを検知した場合には、次のように制御することができる。つまり、制御部150は、操作部130により、音声若しくは画像表示、又はその両方を用いて、ユーザ(操作者)に第1の回収現像剤容器10Lを第1の容器装着部119Lへと装着することを促すことができる。制御部150は、画像表示部131により、装着すべき回収現像剤容器(未装着である回収現像剤容器)に対応する前述の識別表示を用いて、未装着である回収現像剤容器の装着をユーザに促すことができる。例えば、「左容器(容器1)を装着して下さい」と表示する。これと同様の内容の音声を音声出力部132により発生することもできる。また、制御部150は、例えば、第1の回収現像剤容器10Lが満杯であることを検知した場合には、操作部130により、第1の回収現像剤容器10Lの交換を、音声若しくは画像表示、又はその両方を用いてユーザに促すことができる。制御部150は、画像表示部131により、交換すべき回収現像剤容器(満杯である回収現像剤容器)に対応する前述の識別表示(ここでは、第1の識別表示121L)を用いて、その回収現像剤容器の交換をユーザに促すことができる。例えば、「左容器(容器1)を交換して下さい」と表示する。これと同様の内容の音声を音声出力部132により発生することもできる。なお、上述の報知に代えて、又はこれと併用して、画像表示部131により、動画にて、装着や交換をすべき回収現像剤容器10Lの位置と装着動作を映してもよい。また、第2の回収現像剤容器10Rについても同様にして、第2の回収現像剤容器10Lの装着や交換を促すことができる。
図19は、画像形成装置100の第1、第2の容器装着部119L、119Rの周辺の構成の一例を前側から見た正面図である。画像形成装置100は、第1の回収現像剤容器10L及び第2の回収現像剤容器10Rにそれぞれ付随(対応)した位置に、第1の発光部95L及び第2の発光部95Rを備えている。本例では、第1、第2の発光部95L、95Rは、それぞれ左右方向に関して第1、第2の容器装着部119L、119Rと少なくとも一部が重なる範囲における、各装着部の上側の隣接する位置の前側を向いたパネル123に設けられている。制御部150は、例えば、第1の回収現像剤容器10Lが取り外されたことを検知した場合には、第1の発光部95Lを発光させて、ユーザに第1の回収現像剤容器10Lを第1の容器装着部119Lへと装着することを促すことができる。このとき、第2の発光部95Rは発光しない。また、制御部150は、例えば、第1の回収現像剤容器10Lが満杯であることを検知した場合には、第1の回収現像剤容器10Lの交換を、第1の発光部95Lを発光させてユーザに促すことができる。このとき、第2の発光部95Rは発光しない。第2の回収現像剤容器10Rについても同様にして、第2の回収現像剤容器10Lの装着や交換を促すことができる。
なお、ここでは、発光部95L、95R及び操作部130による報知について説明したが、いずれか一方で報知する構成であってもよい。
5.現像剤回収装置の動作
次に、本実施例の現像剤回収装置1による第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rへの回収現像剤の搬送動作について説明する。ここでは、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのそれぞれに回収現像剤を搬送する際の現像剤回収装置1の動作について説明する。回収現像剤の搬送先の切り替えを含む現像剤回収装置1の動作シーケンスの具体例については後述する。
表1は、本実施例における第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのそれぞれへの回収現像剤の搬送動作における駆動部5、第1、第2の回収駆動部6L、6Rの動作状態をまとめたものである。この動作は、制御部150がメモリ152に格納されたプログラムに従って駆動部5、第1、第2の回収駆動部6L、6Rを制御することで実行する。
<第1の回収現像剤容器10Lへの搬送動作>
図9は、左側の第1の回収現像剤容器10Lに回収現像剤を搬送する場合の回収現像剤の流れを示している。現像剤回収装置1は、前述のようにして画像形成部Gからの回収現像剤を、上流搬送部3を介して下流搬送部4に送る。下流搬送部4に送られた回収現像剤は、縦パイプ41内を通って横パイプ42内に移動する。第1の回収現像剤容器10Lに回収現像剤を搬送する際には、駆動部5の駆動モータ51は正回転動作をし、横パイプ42内の搬送スクリュー43は駆動部5から駆動力が伝達されて第1の方向に回転する。これにより、搬送スクリュー43は、横パイプ42内の回収現像剤を右側から左側に向かう方向に搬送する。このとき、駆動部5の駆動モータ51の正回転動作に連動して、第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61L(図7)が回転動作をすると共に、第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61R(図6)は停止した状態になっている。
これにより、搬送スクリュー43によって横パイプ42内を搬送されて第1の回収パイプ44Lに送られた回収現像剤は、第1の回収スクリュー45Lによって第1の回収パイプ44L内を搬送されて第1の回収現像剤容器10Lに送られる。一方、縦パイプ41から横パイプ42に送られた回収現像剤は横パイプ42内で左側から右側に向かう方向に搬送されることはない。また、第2の回収パイプ44R内を回収現像剤が搬送されることもない。
そのため、画像形成装置100の動作中(画像形成中)に現像剤回収装置1が第1の回収現像剤容器10Lに回収現像剤を搬送している際に第2の回収現像剤容器10Rを交換するために装置本体110から取り外しても、第2の回収現像剤容器10Rの周辺から回収現像剤が装置本体110内に漏れたり飛散したりすることを抑制することができる。つまり、本実施例によれば、第1の回収現像剤容器10Lに回収現像剤を搬送している際には、画像形成部Gから送られる回収現像剤が第2の回収現像剤容器10Rに向かう搬送経路を通過することがない。そのため、第2の回収現像剤容器10Rが取り外された場合でも、第2の回収現像剤容器10Rに向かう搬送経路からの回収現像剤の漏れや飛散のリスクを低減することができる。
なお、本実施例では第2の回収パイプ44Rには第2のシャッタ部材46Rが設けられているが、上述のような回収現像剤の漏れや飛散のリスクの低減効果によって、このシャッタ部材の省略や、その構成の簡略化を図ることも可能である。
<第2の回収現像剤容器10Rへの搬送動作>
図10は、右側の第2の回収現像剤容器10Rに回収現像剤を搬送する場合の回収現像剤の流れを示している。現像剤回収装置1は、前述のようにして画像形成部Gからの回収現像剤を、上流搬送部3を介して下流搬送部4に送る。下流搬送部4に送られた回収現像剤は、縦パイプ41内を通って横パイプ42内に移動する。第2の回収現像剤容器10Rに回収現像剤を搬送する際には、駆動部5の駆動モータ51は逆回転動作をし、横パイプ42内の搬送スクリュー43は駆動部5から駆動力が伝達されて第2の方向に回転する。これにより、搬送スクリュー43は、横パイプ42内の回収現像剤を左側から右側に向かう方向に搬送する。このとき、駆動部5の駆動モータ51の逆回転動作に連動して、第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61R(図6)が回転動作をすると共に、第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61L(図7)は停止した状態になっている。
これにより、搬送スクリュー43によって横パイプ42内を搬送されて第2の回収パイプ44Rに送られた回収現像剤は、第2の回収スクリュー45Rによって第2の回収パイプ44R内を搬送されて第2の回収現像剤容器10Rに送られる。一方、縦パイプ41から横パイプ42に送られた回収現像剤は横パイプ42内で右側から左側に向かう方向に搬送されることはない。また、第1の回収パイプ44L内を回収現像剤が搬送されることもない。
そのため、画像形成装置100の動作中(画像形成中)に現像剤回収装置1が第2の回収現像剤容器10Rに回収現像剤を搬送している際に第1の回収現像剤容器10Lを交換するために装置本体110から取り外しても、第1の回収現像剤容器10Lの周辺から回収現像剤が装置本体110内に漏れたり飛散したりすることを抑制することができる。つまり、本実施例によれば、第2の回収現像剤容器10Rに回収現像剤を搬送している際には、画像形成部Gから送られる回収現像剤が第1の回収現像剤容器10Lに向かう搬送経路を通過することがない。そのため、第1の回収現像剤容器10Lが取り外された場合でも、第1の回収現像剤容器10Lに向かう搬送経路からの回収現像剤の漏れや飛散のリスクを低減することができる。
なお、本実施例では第1の回収パイプ44Lには第1のシャッタ部材46Lが設けられているが、上記第2のシャッタ部材46Rの場合と同様、このシャッタ部材の省略や、その構成の簡略化を図ることも可能である。
このように、現像剤回収装置1は、駆動部5、第1の回収駆動部6L及び第2の回収駆動部6Rを制御する制御部150を有する。そして、制御部150は、駆動部5により搬送スクリュー43を第1の方向に回転駆動する際には、次にように制御する。つまり、制御部150は、第1の回収駆動部6Lにより第1の回収スクリュー45Lを回転駆動すると共に第2の回収駆動部6Rによる第2の回収スクリュー45Rの回転駆動を停止するように制御を行う。また、制御部150は、駆動部5により搬送スクリュー43を第2の方向に回転駆動する際には、次のように制御する。つまり、制御部150は、第1の回収駆動部6Lによる第1の回収スクリュー45Lの回転駆動を停止すると共に第2の回収駆動部6Rにより第2の回収スクリュー45Rを回転駆動するように制御を行う。
6.現像剤回収装置の基本的な動作シーケンス
次に、本実施例の現像剤回収装置1における回収現像剤の搬送先の切り替えを含む基本的な動作シーケンスの具体例について説明する。図12は、該動作シーケンスの手順を示すフローチャート図である。ここでは、簡単のため、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rが装置本体110の内部における所定の位置に配置されている状態を前提として、連続画像形成のジョブの実行中に回収現像剤の搬送先を切り替える動作について説明する。なお、ジョブとは、1つの開始指示により開始される単数又は複数の記録材Pに画像を形成して出力する一連の動作である。また、以下では説明を省略しているが、制御部150は駆動部5の動作の制御と連動して前述のような第1、第2の回収駆動部6L、6Rの動作の制御も行う(表1参照)。また、以下では説明を省略しているが、上流搬送部3の排出スクリュー37は、画像形成動作中は継続して回転駆動され、画像形成動作が終了(あるいは中断)されると停止される。
制御部150は、ジョブが入力されて画像形成動作を開始すると(S101)、メモリ152に記憶されている情報に基づいて、現在の回収現像剤の搬送先が第1の回収現像剤容器10Lであるか否かを判断する(S102)。なお、制御部150は、回収現像剤の搬送先を切り替えるごとに、現在の回収現像剤の搬送先に関する情報をメモリ152に記憶させる。制御部150は、S102で現在の回収現像剤の搬送先が第1の回収現像剤容器10Lではない(「No」)と判断した場合は、S112の処理に進む。また、制御部150は、S102で現在の回収現像剤の搬送先が第1の回収現像剤容器10Lである(「Yes」)と判断した場合は、駆動部5の駆動モータ51を正回転動作させる(S103)。次に、制御部150は、第1の満杯センサ8Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが満杯か否か(第1の満杯センサ8Lの信号がONか否か)を判断する(S104)。制御部150は、S104で満杯ではない(「No」)と判断した場合は、画像形成動作を継続する(S105)。次に、制御部150は、ジョブの未出力の画像があるか否かを判断する(S106)。そして、制御部150は、S106で未出力の画像がある(「Yes」)と判断した場合はS104の処理に戻り、S106で未出力の画像がない(「No」)と判断した場合は駆動部5の駆動モータ51を停止する(S107)。また、制御部150は、画像形成動作を終了してジョブを終了する(S108)。また、制御部150は、S104で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、第2の満杯センサ8Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが満杯か否か(第2の満杯センサ8Rの信号がONか否か)を判断する(S109)。制御部150は、S109で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、駆動部5の駆動モータ51を停止する(S110)。また、制御部150は、画像形成動作を中断する(S111)。S111において、制御部150は、例えば操作部130(あるいは外部装置の表示部など)において、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの両方が満杯であることを報知するための表示などを行うことができる。
一方、制御部150は、S109で第2の回収現像剤容器10Rが満杯ではない(「No」)と判断した場合は、駆動部5の駆動モータ51の回転方向を切り替えて逆回転動作させる(S112)。これにより、回収現像剤の搬送先を第1の回収現像剤容器10Lから第2の回収現像剤容器10Rに切り替える。なお、制御部150は、S102で現在の回収現像剤の搬送先が第1の回収現像剤容器10Lではない(「No」)と判断した場合も、駆動部5の駆動モータ51を逆回転動作させる(S112)。次に、制御部150は、第2の満杯センサ8Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが満杯か否か(第2の満杯センサ8Rの信号がONか否か)を判断する(S113)。制御部150は、S113で満杯ではない(「No」)と判断した場合は、画像形成動作を継続する(S114)。次に、制御部150は、ジョブの未出力の画像があるか否かを判断する(S115)。そして、制御部150は、S115で未出力の画像がある(「Yes」)と判断した場合はS113の処理に戻り、S115で未出力の画像がない(「No」)と判断した場合は駆動部5の駆動モータ51を停止する(S116)。また、制御部150は、画像形成動作を終了してジョブを終了する(S117)。また、制御部150は、S113で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、第1の満杯センサ8Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが満杯か否か(第1の満杯センサ8Lの信号がONか否か)を判断する(S118)。制御部150は、S118で満杯ではない(「No」)と判断した場合は、S103の処理に進む。つまり、制御部150は、駆動部5の駆動モータ51の回転方向を切り替えて正回転動作させ、回収現像剤の搬送先を第2の回収現像剤容器10Rから第1の回収現像剤容器10Lに切り替える。また、制御部150は、S118で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、駆動部5の駆動モータ51を停止する(S119)。また、制御部150は、画像形成動作を中断する(S120)。S120において、制御部150は、例えば操作部130(あるいは外部装置の表示部など)において、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの両方が満杯であることを報知するための表示などを行うことができる。
また、S112、S103で駆動部5の駆動モータ51の回転方向を切り替えて回収現像剤の搬送先の容器を切り替えた場合には、制御部150は、次のように制御することができる。つまり、制御部150は、例えば操作部130(あるいは外部装置の表示部など)において、満杯になった方の容器の交換が必要であることを報知する表示(交換を促す表示など)を行うことができる。
なお、ここでは簡単のため説明を省略したが、制御部150は、第1、第2の容器センサ7L、7Rからの信号に基づいて、画像形成動作や現像剤回収装置1の動作を制御することができる。例えば、制御部150は、ジョブの開始が指示された際に、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rの両方が装着されていないと判断した場合には、画像形成動作を開始しないように制御することができる。また、例えば、制御部150は、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのうち一方の容器の満杯が検知された際に、他方の容器が装着されていないことが検知された場合には、画像形成動作を中断するように制御することができる。これらいずれの場合も、対応する容器の装着を促す表示などを操作部130(あるいは外部装置の表示部など)で行うことができる。一具体例について後述して更に説明する。
このように、本実施例では、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rのうち一方の容器が満杯になった場合に他方の容器に回収現像剤の搬送先を切り替えるようにして、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rを交互に用いるようにする。これにより、画像形成動作中に一方の容器が満杯となっても、画像形成動作を停止させることなくその容器を交換することができる。そして、本実施例によれば、このように画像形成動作中に一方の容器を交換する場合であっても、その容器の周辺から回収現像剤が装置本体110内に漏れたり飛散したりすることを抑制することができる。
7.回収現像剤の搬送先の回収現像剤容器が取り外された場合の動作の概略
次に、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器10L、10Rが取り外された場合の本実施例の現像剤回収装置1の動作の概略について説明する。なお、本実施例における画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器10L、10Rが取り外された場合の具体的な動作については後述する。
画像形成動作中に左側の第1の回収現像剤容器10Lに回収現像剤が搬送されている場合、駆動部5の駆動モータ51は正回転動作している(図9、表1)。また、第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lは動作している(図9、表1)。また、第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rは停止している(図9、表1)。このとき、第1の回収現像剤容器10Lが取り外されると、第1の容器センサ7Lによって該容器が取り外されたことが検知される。そして、駆動部5の駆動モータ51の回転動作が正回転動作から逆回転動作に切り替えられる。また、この駆動部5の駆動モータ51の回転動作の切り替えに連動して、第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lの動作が停止される。また、この駆動部5の駆動モータ51の回転動作の切り替えに連動して、第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rの動作が開始される。また、本実施例では、第1の回収現像剤容器10Lが取り外されると、第1のシャッタ部材46Lが閉じられる。これにより、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている第1の回収現像剤容器10Lが取り外されたとしても、縦パイプ41から横パイプ42に送られた回収現像剤は横パイプ42内で右側から左側に向かう方向に搬送されることはない。また、第1の回収パイプ44L内を回収現像剤が搬送されることもない。
画像形成動作中に右側の第2の回収現像剤容器10Rに回収現像剤が搬送されている場合、駆動部5の駆動モータ51は逆回転動作している(図10、表1)。また、第2の回収駆動部6Rの第2回収駆動モータ61Rは動作している(図10、表1)。また、第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lは停止している(図10、表1)。このとき、第2の回収現像剤容器10Rが取り外されると、第2の容器センサ7Rによって該容器が取り外されたことが検知される。そして、駆動部5の駆動モータ51の回転動作が逆回転動作から正回転動作に切り替えられる。また、この駆動部5の駆動モータ51の回転動作の切り替えに連動して、第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rの動作が停止される。また、この駆動部5の駆動モータ51の回転動作の切り替えに連動して、第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lの動作が開始される。また、本実施例では、第2の回収現像剤容器10Rが取り外されると、第2のシャッタ部材46Rが閉じられる。これにより、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている第2の回収現像剤容器10Rが取り外されたとしても、縦パイプ41から横パイプ42に送られた回収現像剤は横パイプ42内で左側から右側に向かう方向に搬送されることはない。また、第2の回収パイプ44R内を回収現像剤が搬送されることもない。
図13は、上述のような回収現像剤容器10L、10Rが取り外されたことによる回収現像剤の搬送方向の切り替え動作が組み込まれた、連続画像形成動作中の現像剤回収装置1の基本的な動作シーケンスの手順を示すフローチャート図である。なお、以下では説明を省略しているが、制御部150は駆動部5の動作の制御と連動して前述のような第1、第2の回収駆動部6L、6Rの動作の制御も行う(表1参照)。また、以下では説明を省略しているが、上流搬送部3の排出スクリュー37は、画像形成動作中は継続して回転駆動され、画像形成動作が終了(あるいは中断)されると停止される。
図13の手順において、図12の手順と同様の処理については同一のステップ番号(S101~S120)を付している。図13の手順は、図12の手順における処理(S101~S120)に加えてS501~S504の処理を有する。ここでは、図12を参照して説明した処理についての説明は適宜省略し、主に図13の手順において追加された処理について説明する。
制御部150は、S103で駆動部5の駆動モータ51を正回転動作させる際に、第1の容器センサ7Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが装着されているか否か(第1の容器センサ7Lの信号がONか否か)を判断する(S501)。制御部150は、S501で第1の回収現像剤容器10Lが装着されている(「Yes」)と判断した場合は、S104の処理に進む。一方、制御部150は、S501で第1の回収現像剤容器10Lが装着されていない(「No」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、第2の容器センサ7Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが装着されているか否か(第2の容器センサ7Rの信号がONか否か)を判断する(S502)。制御部150は、S502で第2の回収現像剤容器10Rが装着されている(「Yes」)と判断した場合は、S109の処理に進む。つまり、この場合、前述のように、第2の回収現像剤容器10Rが満杯でない場合には回収現像剤の搬送先を第1の回収現像剤容器10Lから第2の回収現像剤10Rに切り替えることになる。一方、制御部150は、S502で第2の回収現像剤容器10Rが装着されていない(「No」)と判断した場合は、S110の処理に進む。つまり、この場合、前述のように、画像形成動作を中断することになる。
また、制御部150は、S112で駆動部5の駆動モータ51を逆回転動作させる際に、第2の容器センサ7Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが装着されているか否か(第2の容器センサ7Rの信号がONか否か)を判断する(S503)。制御部150は、S503で第2の回収現像剤容器10Rが装着されている(「Yes」)と判断した場合は、S113の処理に進む。一方、制御部150は、S503で第2の回収現像剤容器10Rが装着されていない(「No」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、第1の容器センサ7Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが装着されているか否か(第1の容器センサ7Lの信号がONか否か)を判断する(S504)。制御部150は、S504で第1の回収現像剤容器10Lが装着されている(「Yes」)と判断した場合は、S118の処理に進む。つまり、この場合、前述のように、第1の回収現像剤容器10Lが満杯でない場合には回収現像剤の搬送先を第2の回収現像剤容器10Rから第1の回収現像剤10Lに切り替えることになる。一方、制御部150は、S504で第1の回収現像剤容器10Lが装着されていない(「No」)と判断した場合は、S119の処理に進む。つまり、この場合、前述のように、画像形成動作を中断することになる。
8.本実施例における搬送先の回収現像剤容器が取り外された場合の具体的な動作
前述のように、回収現像剤の搬送先を切り替え可能な現像剤回収装置を備えた画像形成装置では、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器が不用意に取り外される場合が考えられる。例えば、第1、第2の回収現像剤容器のうち第1の回収現像剤容器に回収現像剤を搬送しており、第2の回収現像剤容器が満杯の状態で装置本体内にある場合に、第1の回収現像剤容器が不用意に装置本体外に引き出されることが考えられる。しかし、このような場合に、例えば図13に示すような動作シーケンスに従って直ちに画像形成動作を停止してしまうと、生産性を阻害するおそれがある。これは、例えば、第1、第2の回収現像剤容器のうち第1の回収現像剤容器に回収現像剤を搬送している際に、これら2つの回収現像剤容器が不用意に装置本体外に引き出された場合も同様である。また、例えば、第1、第2の回収現像剤容器のうち第1の回収現像剤容器に回収現像剤を搬送しており、第2の回収現像剤容器が空の状態で装置本体内にある場合に、第1の回収現像剤容器が不用意に装置本体外に引き出されることが考えられる。このような場合に、例えば図13に示すような動作シーケンスに従って回収現像剤の搬送先を直ちに第2の回収現像剤容器に切り替えてしまうと、回収現像剤容器の効率的な使用を阻害するおそれがある。ここで、回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器が不用意に引き出されることを防止(ロック)するための係止手段などの構成を設けることが考えられる。しかし、このような構成は、装置の複雑化及びコストアップにつながるため、その省略や簡素化が望まれる。
そこで、本実施例では、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器が不用意に装置本体110から取り外されたとしても、所定時間の間、画像形成動作を継続させる。そして、所定時間の経過後、回収現像剤の搬送先を切り替えずに画像形成動作を継続するか、回収現像剤の搬送先を切り替えて画像形成動作を継続するか、あるいは画像形成動作を停止させるかを選択する。
つまり、回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器が不用意に引き出されることを防止(ロック)するための構成が設けられていない構成では、現在の回収現像剤の搬送先であり交換対象ではない回収現像剤容器が誤って取り外される場合が想定される。本実施例では、その場合でも、画像形成装置100の動作を直ちに停止させることなく、所定時間の間、画像形成動作を継続させる。そして、所定時間内に誤って取り外された回収現像剤容器が戻された場合は、その回収現像剤容器へ継続して回収現像剤を搬送することを可能とする。本実施例では、画像形成動作中に回収現像剤を充填中の回収現像剤容器が取り外された場合に、回収現像剤の充填のための搬送手段の駆動を停止させ、一時的に搬送経路内に回収現像剤を貯留する。その後、回収現像剤容器の装着状態及び回収現像剤容器内の回収現像剤の充填状態により回収現像剤の充填先を選択する。画像形成動作中に回収現像剤を充填中の回収現像剤容器が取り外された場合に、所定時間内に取り外された回収現像剤容器が再装着され、かつ、その回収現像剤容器内がまだ充填可能な場合は、その回収現像剤容器への回収現像剤の充填を再開する。また、画像形成動作中に充填中の回収現像剤容器が取り外された場合に、所定時間内に取り外された回収現像剤容器が再装着されず、かつ、装着済の別の回収現像剤容器内がまだ充填可能な場合は、その別の回収現像剤容器に回収現像剤の充填先を切り替える。これにより、回収現像剤を充填可能な回収現像剤容器への回収現像剤の充填が開始される。このように、本実施例では、回収現像剤容器を複数備えた構成において、誤操作により回収現像剤を充填中の回収現像剤容器が取り外された場合に、回収現像剤の充填のための搬送手段の駆動を停止させ、一時的に搬送経路中に回収現像剤を貯留する。その後、回収現像剤容器の状態(装着/充填)により搬送先を選択する。
9.本実施例における搬送先の回収現像剤容器が取り外された場合の具体的な動作手順
次に、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器10L、10Rが取り外された場合の本実施例の現像剤回収装置1の具体的な動作手順について説明する。この動作は、制御部150がメモリ152に格納されたプログラムに従って駆動部5(駆動モータ51)、第1、第2の回収駆動部6L、6R(第1、第2の回収駆動モータ61L、61R)などを制御することで実行する。
<回収現像剤の搬送先である第1の回収現像剤容器10Lが取り外された場合>
図14は、回収現像剤の搬送先が第1の回収現像剤容器10Lである場合に、第1の回収現像剤容器10Lが取り外された場合の動作の手順を示すフローチャート図である。ここでは、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている第1の回収現像剤容器10Lが取り外されたことをトリガーとした動作に注目して説明する。
制御部150は、ジョブが入力され、画像形成動作中であり、回収現像剤の搬送先が第1の回収現像剤容器10Lである状態で、第1の回収現像剤容器10Lが装置本体110から取り外された場合(S201)、以下のように制御する。制御部150は、画像形成動作を継続した状態で、第1の容器センサ7Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが再装着されているか否か(第1の容器センサ7Lの信号がONか否か)を判断する(S202)。制御部150は、S202で第1の回収現像剤容器10Lが再装着されていない(「No」)と判断した場合は、駆動部5の駆動モータ51及び第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lの動作を停止させる(S203)。なお、制御部150は、再度のS203の処理において、先のS203の処理において既に駆動部5の駆動モータ51及び第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lの動作を停止済みの場合はその状態を継続する。次に、制御部150は、予め設定された所定時間としての1分間が経過したか否かを判断する(S204)。制御部150は、S204で1分間が経過していない(「No」)と判断した場合は、S202の処理に戻る。一方、制御部150は、S204で1分間が経過した(「Yes」)と判断した場合は、S208の処理に進む。このように、制御部150は、所定時間としての1分間の間、第1の容器センサ7Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが再装着されたか否かを繰り返し判断する(S202~S204)。
ここで、本実施例では、回収現像剤の搬送先である第1の回収現像剤容器10Lが取り外された場合に第1の回収現像剤容器10Lが再装着されたか否かの判断を繰り返す所定時間は、上述のように1分間と設定している。ただし、この所定時間は、本実施例の値に限定されるものではない。この所定時間は、制御部150が例えば図13に示すような動作シーケンスに従って一の回収現像剤容器が満杯になった場合に回収現像剤の搬送先を他の回収現像剤容器に切り替えるのにかかる時間よりも長い時間である。一方、この所定時間を過剰に長く設定できるようにすること(すなわち、回収現像剤容器への回収現像剤の搬送停止中の回収現像剤のバッファ容量を過剰に大きく設定できるようにすること)は、装置の小型化などに影響する可能性がある。本実施例の構成では、制御部150が上記満杯時の通常の回収現像剤の搬送先の切り替えを行うのにかかる時間は、制御部150が満杯センサなどの信号に応じて駆動モータ51の回転方向を切り替える信号を出力するのにかかる時間で代表できる。本実施例の構成では、この時間は、例えばミリ秒単位の非常に短い時間である。また、本実施例の構成では、回収現像剤の搬送方向が実際に切り替わるのにかかる時間は、駆動モータ51の立ち下げや立ち上げのため1.6秒程度である。本実施例の構成では、この時間は、搬送スクリュー47の一方の方向への回転の停止が開始してから、他方の方向への回転が開始して回収現像剤を搬送可能となるまでの時間で代表できる。そして、これに限定されるものではないが、上記所定時間は、2秒以上に設定されることが好適と言え、典型的には30秒以上に設定される。一方、これに限定されるものではないが、上記所定時間は、5分以下に設定されることが好適と言え、典型的には3分以下に設定される。例えば、回収現像剤の搬送先の回収現像剤容器を誤って引き出した操作者がその回収現像剤容器を再装着するための時間としては、上記範囲の時間で十分であることが多い。
また、制御部150は、上記所定時間を、画像形成部Gが画像形成動作において画像を形成するのに使用する現像剤の量に関する情報に応じて変更可能であってもよい。上記現像剤の量に関する情報の一例は、画像濃度に関する情報である。つまり、例えば、制御部150は、上記所定時間を、当該ジョブで形成する画像の画像濃度に関する情報に基づいて変更するように制御してもよい。なお、この画像濃度に関する情報は、当該ジョブで形成する画像の画像濃度の平均値であってよい。例えば、回収現像剤の搬送先の回収現像剤容器が取り外されるまでの画像の画像濃度の平均値(回収現像剤搬送経路の構成などに基づく、バッファ容量に影響する直近の所定の画像形成枚数分の平均値など)を用いることができる。制御部150は、画像濃度が第1の値の場合は、この所定時間を第1の時間(例えば1分間)とし、画像濃度が第1の値よりも高い第2の値の場合は、この所定時間を第1の時間よりも短い第2の時間(例えば30秒)とすることが可能である。上記現像剤の量に関する情報は、画像濃度に関する情報に限定されず、画像比率(印字率、画像デューティー)の情報などであってもよい。さらに、例えば、ユーザが形成する画像の傾向などに基づいて、ユーザなどの操作者が上記所定時間を任意に設定することができるようにしてもよい。この場合、制御部150は、操作者の操作に応じて上記所定時間を設定する設定部としての操作部130などから入力された上記所定時間の情報を、メモリ152に記憶させて使用することができる。
また、本実施例では、S203において、制御部150は、上述のように駆動部5の駆動モータ51及び第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lの動作を停止させる。一方、本実施例では、S203において、制御部150は、上流搬送部3の排出スクリュー37を駆動する排出駆動部126の排出駆動モータ(図示せず)の動作は停止させずに継続させる。本実施例では、第1~第5の排出パイプ31~35、メイン排出パイプ36、及び縦パイプ41を、画像形成部G(各ステーションSのドラムクリーニング装置106及び現像装置104、並びにベルトクリーニング装置109)から排出された回収現像剤を溜めるバッファとして使用している。ただし、本発明は、上記所定時間の間に上流搬送部3の排出スクリュー37の動作が継続する態様に限定されるものではない。この所定時間の間の少なくとも一部の期間に、上流搬送部3の排出スクリュー37の動作が停止してもよい。例えば、第1~第5の排出パイプ31~35などのメイン排出パイプ36に至るまでの回収現像剤搬送経路の構成などによっては、上記所定時間の間に排出スクリュー37を停止させてもよいことがある。
制御部150は、上記所定時間以内(1分間以内)に、S202で第1の回収現像剤容器10Lが再装着された(「Yes」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、第1の満杯センサ8Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが満杯か否か(第1の満杯センサ8Lの信号がONか否か)を判断する(S205)。制御部150は、S205で満杯ではない(「No」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、駆動部5の駆動モータ51の正回転及び第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lの回転を再開させ(S206)、回収現像剤を第1の回収現像剤容器10Lに搬送して画像形成動作を継続する(S207)。一方、制御部150は、S205で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、S208の処理に進む。
制御部150は、上記所定時間以内(1分間以内)に、第1の回収現像剤容器10Lが再装着されなかった場合、すなわち、S204で1分間が経過した(「Yes」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、第2の容器センサ7Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが装着されているか否か(第2の容器センサ7Rの信号がONか否か)を判断する(S208)。また、制御部150は、S205で第1の回収現像剤容器10Lが満杯である(「Yes」)と判断した場合も同様にS208の処理を実行する。制御部150は、S208で第2の回収現像剤容器10Rが装着されていない(「No」)と判断した場合は、画像形成装置100の動作を停止(画像形成動作を中止)させる(S209)。一方、制御部150は、S208で第2の回収現像剤容器10Rが装着されている(「Yes」)と判断した場合は、次にように制御する。つまり、制御部150は、第2の満杯センサ8Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが満杯か否か(第2の満杯センサ8Rの信号がONか否か)を判断する(S210)。制御部150は、S210で満杯ではない(「No」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、駆動部5の駆動モータ51の逆回転及び第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rの回転を開始させ(S211)、回収現像剤を第2の回収現像剤容器10Rに搬送して画像形成動作を継続する(S212)。一方、制御部150は、S210で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、画像形成装置100の動作を停止(画像形成動作を中止)させる(S209)。
<回収現像剤の搬送先である第2の回収現像剤容器10Rが取り外された場合>
図15は、回収現像剤の搬送先が第2の回収現像剤容器10Rである場合に、第2の回収現像剤容器10Rが取り外された場合の動作の手順を示すフローチャート図である。ここでは、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている第2の回収現像剤容器10Rが取り外されたことをトリガーとした動作に注目して説明する。
制御部150は、ジョブが入力され、画像形成動作中であり、回収現像剤の搬送先が第2の回収現像剤容器10Rである状態で、第2の回収現像剤容器10Rが装置本体110から取り外された場合(S301)、以下のように制御する。制御部150は、画像形成動作を継続した状態で、第2の容器センサ7Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが再装着されているか否か(第2の容器センサ7Rの信号がONか否か)を判断する(S302)。制御部150は、S302で第2の回収現像剤容器10Rが再装着されていない(「No」)と判断した場合は、駆動部5の駆動モータ51及び第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rの動作を停止させる(S303)。なお、制御部150は、再度のS303の処理において、先のS303の処理において既に駆動部5の駆動モータ51及び第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rの動作を停止済みの場合はその状態を継続する。次に、制御部150は、予め設定された所定時間としての1分間が経過したか否かを判断する(S304)。制御部150は、S304で1分間が経過していない(「No」)と判断した場合は、S302の処理に戻る。一方、制御部150は、S304で1分間が経過した(「Yes」)と判断した場合は、S308の処理に進む。このように、制御部150は、所定時間としての1分間の間、第2の容器センサ7Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが再装着されたか否かを繰り返し判断する(S302~S304)。
ここで、本実施例では、回収現像剤の搬送先である第2の回収現像剤容器10Rが取り外された場合に第2の回収現像剤容器10Rが再装着されたか否かの判断を繰り返す所定時間は、上述のように1分間と設定している。ただし、この所定時間は、前述の第1の回収現像剤容器10Lの場合と同様、本実施例の値に限定されるものではない。
また、前述の第1の回収現像剤容器10Lの場合と同様、制御部150は、上記所定時間を、画像形成部Gが画像形成動作において画像を形成するのに使用する現像剤の量に関する情報に応じて変更可能であってもよい。例えば、制御部150は、上記所定時間を、当該ジョブで形成する画像の画像濃度に関する情報に基づいて変更するように制御してもよい。制御部150は、画像濃度が第3の値の場合は、この所定時間を第3の時間(例えば1分間)とし、画像濃度が第3の値よりも高い第4の値の場合は、この所定時間を第3の時間よりも短い第4の時間(例えば30秒)とすることが可能である。なお、上記第3の値、第4の値がそれぞれ前述の第1の値、第2の値と同じ場合、上記第3の時間、第4の時間はそれぞれ前述の第1の時間、第2の時間と同じであってよい。また、第1の回収現像剤容器10Lが取り外された場合と第2の回収現像剤容器10Rが取り外された場合とで、上記所定時間を異ならせてもよい。さらに、前述の第1の回収現像剤容器10Lの場合と同様、上記所定時間を任意に設定できるようにしてもよい。
また、本実施例では、S303において、制御部150は、上述のように駆動部5の駆動モータ51及び第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rの動作を停止させる。一方、本実施例では、S303において、制御部150は、上流搬送部3の排出スクリュー37を駆動する排出駆動部126の排出駆動モータ(図示せず)の動作は停止させずに継続させる。ただし、前述の第1の回収現像剤容器10Lの場合と同様、上記所定時間の間の少なくとも一部の期間に、上流搬送部3の排出スクリュー37の動作が停止してもよい。
制御部150は、上記所定時間以内(1分間以内)に、S302で第2の回収現像剤容器10Rが再装着された(「Yes」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、第2の満杯センサ8Rからの信号に基づいて、第2の回収現像剤容器10Rが満杯か否か(第2の満杯センサ8Rの信号がONか否か)を判断する(S305)。制御部150は、S205で満杯ではない(「No」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、駆動部5の駆動モータ51の逆回転及び第2の回収駆動部6Rの第2の回収駆動モータ61Rの回転を再開させ(S306)、回収現像剤を第2の回収現像剤容器10Rに搬送して画像形成動作を継続する(S307)。一方、制御部150は、S305で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、S308の処理に進む。
制御部150は、上記所定時間以内(1分間以内)に、第2の回収現像剤容器10Rが再装着されなかった場合、すなわち、S304で1分間が経過した(「Yes」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、第1の容器センサ7Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが装着されているか否か(第1の容器センサ7Lの信号がONか否か)を判断する(S308)。また、制御部150は、S305で第2の回収現像剤容器10Rが満杯である(「Yes」)と判断した場合も同様にS308の処理を実行する。制御部150は、S308で第1の回収現像剤容器10Lが装着されていない(「No」)と判断した場合は、画像形成装置100の動作を停止(画像形成動作を中止)させる(S309)。一方、制御部150は、S308で第1の回収現像剤容器10Lが装着されている(「Yes」)と判断した場合は、次にように制御する。つまり、制御部150は、第1の満杯センサ8Lからの信号に基づいて、第1の回収現像剤容器10Lが満杯か否か(第1の満杯センサ8Lの信号がONか否か)を判断する(S310)。制御部150は、S310で満杯ではない(「No」)と判断した場合は、次のように制御する。つまり、制御部150は、駆動部5の駆動モータ51の正回転及び第1の回収駆動部6Lの第1の回収駆動モータ61Lの回転を開始させ(S311)、回収現像剤を第1の回収現像剤容器10Lに搬送して画像形成動作を継続する(S312)。一方、制御部150は、S310で満杯である(「Yes」)と判断した場合は、画像形成装置100の動作を停止(画像形成動作を中止)させる(S309)。
なお、本実施例では、第1、第2の回収パイプ44L、44Rが設けられた構成の現像剤回収装置1における、画像形成動作中に回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器10L、10Rが取り外された場合の動作について説明した。ただし、現像剤回収装置1は、横パイプ42から直接第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rに回収現像剤が送られる構成とされていてもよい。この構成の現像剤回収装置1の場合、第1、第2の回収駆動部6L、6Rが存在しないので、図14のS203、S206、S211、図15のS303、S306、S311では、それぞれ駆動部5の動作の制御を上記同様にして行えばよい。
以上説明したように、本実施例では、現像剤回収装置1は、回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器が不用意に引き出されることを防止(ロック)するための構成は設けられていない。本実施例では、このような簡易な構成において、回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器が間違って取り外された場合でも、画像形成装置100の動作を直ちに停止させることなく所定時間の間、画像形成動作を続けることができる。そして、所定時間の経過後、回収現像剤の搬送先を切り替えずに画像形成動作を継続するか、回収現像剤の搬送先を切り替えて画像形成動作を継続するか、あるいは画像形成動作を停止させるかを選択する。したがって、本実施例によれば、回収現像剤が搬送されている回収現像剤容器が取り外された場合であっても、生産性の低下の抑制や回収現像剤容器の効率的な使用を可能とすることができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、現像剤回収装置1は、第1、第2の回収スクリュー45L、45Rがそれぞれ搬送スクリュー43とは別の駆動部(駆動源)によって回転駆動される構成とされていた。ただし、本発明は斯かる態様に限定されるものではなく、例えば、図16に示すように、現像剤回収装置1は、第1、第2の回収スクリュー45L、45Rが、搬送スクリュー43に伝達された駆動力が伝達されて回転駆動される構成とされていてもよい。なお、図16に示す現像剤回収装置1において、上述の実施例のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素には、上述の実施例と同一の符号を付している。図16に示す現像剤回収装置1では、搬送スクリュー43は、駆動部5から回転駆動力が伝達されて回転駆動される。駆動部5は、駆動源としての駆動モータ51と、駆動モータ51からの駆動力を搬送スクリュー43に伝達する駆動列(単数又は複数のギアなど)52と、を有して構成される。また、搬送スクリュー43の回転軸線方向の左側及び右側の端部の軸部とそれぞれ駆動連結可能なように、第1、第2の駆動伝達部20L、20Rが設けられている。第1、第2の駆動伝達部20L、20Rは、それぞれ駆動力遮断部材としてのワンウェイクラッチギアを含む駆動列を有して構成される。そして、第1の駆動伝達部20Lは、搬送スクリュー43が第1の方向(回収現像剤を第1の回収現像剤容器10Lに向けて搬送する方向)に回転した際に第1の回収スクリュー45Lに駆動力を伝えるように構成される。第2の駆動伝達部20Rは、このとき第2の回収スクリュー43Rへの駆動力の伝達を遮断するように構成される。また、第2の駆動伝達部20Rは、搬送スクリュー43が上記第1の方向とは逆方向の第2の方向(回収現像剤を第2の回収現像剤容器10Rに向けて搬送する方向)に回転した際に第2の回収スクリュー45Rに駆動力を伝えるように構成される。第1の駆動伝達部20Lは、このとき第1の回収スクリュー43Lへの駆動力の伝達を遮断するように構成される。このような構成の現像剤回収装置1にも本発明を同様に適用することができる。なお、この場合、上述の実施例における駆動部5の動作の制御に連動した第1、第2の回収駆動部6L、6Rの動作の制御は必要ない。
また、上述の実施例では、現像剤回収装置1は、搬送スクリュー43の回転方向を切り替えることで横パイプ42の内部の回収現像剤の搬送方向を切り替えて、第1、第2の回収現像剤容器10L、10R間で回収現像剤の搬送先を切り替える構成とされていた。上述のように、斯かる構成により、より簡易な構成で、回収現像剤の着脱に伴う回収現像剤の漏れや飛散を抑制することが容易となる。ただし、本発明は斯かる態様に限定されるものではなく、例えば、図17に示すように、現像剤回収装置1は、横パイプ42の内部の回収現像剤を一方向に搬送し、シャッタ部材の開閉などによって回収現像剤の充填先を切り替える構成とされていてもよい。なお、図17に示す現像剤回収装置1において、上述の実施例のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素には、上述の実施例と同一の符号を付している。図17に示す現像剤回収装置1では、搬送スクリュー43は、所定の一方向に回転することで、横パイプ42の内部の回収現像剤を図中左方向へと、第1の回収現像剤容器10L及び第2の回収現像剤容器10Rに向けて搬送する。横パイプ42には、第1の回収現像剤容器10Lに向けて回収現像剤を排出する第1の横パイプ排出口42b、第2の回収現像剤容器10Rに向けて回収現像剤を排出する第2の横パイプ排出口42cが設けられている。また、横パイプ42には、これら第1、第2の横パイプ排出口42b、42cをそれぞれ開閉する第1、第2の横パイプシャッタ47L、47Rが設けられている。第1、第2の横パイプシャッタ47L、47Rは、適宜のアクチュエータにより開閉するように構成される。そして、制御部150は、回収現像剤の充填先を第1の回収現像剤容器10Lとする場合は、第1の横パイプシャッタ47Lを開放し、第2の横パイプシャッタ47Rを閉鎖するように制御する。一方、制御部150は、回収現像剤の充填先を第2の回収現像剤容器10Rとする場合は、第1の横パイプシャッタ47Lを閉鎖し、第2の横パイプシャッタ47Rを開放するように制御する。搬送スクリュー43の駆動を停止し、更には第1、第2の横パイプシャッタ47L、47Rを閉鎖することで、第1、第2の回収現像剤容器10L、10Rへの現像剤の搬送を停止することができる。したがって、例えば、図14のS203では、駆動部5の駆動モータ51の停止、第1、第2の横パイプシャッタ47L、47Rの閉鎖の動作を行えばよい。また、図14のS206、S211では、それぞれ駆動部5の駆動モータ51の駆動再開(開始)及び第1、第2の横パイプシャッタ47L、47Rのうち充填先に対応する方の開放の動作を行えばよい。図15のS303、S306、S311の処理についても同様である。
また、上述の実施例では、画像形成装置は中間転写方式を採用したタンデム型のカラー画像形成装置であったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置は、直接転写方式を採用したタンデム型のカラー画像形成装置であってもよい。この画像形成装置は、当業者には周知のように、上述の実施例における中間転写体に代えて、記録材を担持して搬送する記録材担持体(無端状のベルトで構成された搬送ベルトなど)を有する。そして、複数のステーションの像担持体にそれぞれ形成されたトナー像が、記録材担持体に担持されて搬送される記録材に順次転写され、定着された後に、画像形成装置の外部に排出される。この画像形成装置では、画像形成部は、各ステーション、記録材担持体及び定着装置を含む。また、画像形成装置は、1つの像担持体に複数の色のトナー像を順次形成するごとに中間転写体又は記録材担持体に担持された記録材に転写する、いわゆる、1ドラム型のカラー画像形成装置であってもよい。この画像形成装置では、画像形成部は、1つの像担持体にトナー像を形成するトナー像形成部(ステーションに相当)、中間転写体(あるいは記録材担持体)及び定着装置を含む。また、画像形成装置は、モノクロ画像形成装置であってもよい。この場合、画像形成部は、1つの像担持体にトナー像を形成するトナー像形成部(ステーションに相当)及び定着装置を含む。