JP7825397B2 - 成膜装置及び成膜方法 - Google Patents
成膜装置及び成膜方法Info
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Description
[概要]
図1に示す成膜装置1は、スパッタリングにより、成膜対象であるワーク10上にGaN(窒化ガリウム:Gallium Nitride)膜、AlN(窒化アルミニウム:Aluminum Nitride)膜を形成する装置である。ワーク10は、例えば、シリコン(Si)ウェーハ、シリコンカーバイド(SiC)ウェーハ、サファイヤ基板、ガラス基板である。
図2に示すように、チャンバ20は、円盤状の天井20a、円盤状の内底面20b、及び環状の内周面20cにより囲まれて形成されている。区切部22は、円柱形状の中心から放射状に配設された方形の壁板であり、天井20aから内底面20bに向けて延び、内底面20bには未達である。即ち、内底面20b側には円柱状の空間が確保されている。
搬送部30は、回転テーブル31、モータ32及び保持部33を有し、ワーク10を円周の軌跡である搬送経路Lに沿って循環搬送させる。回転テーブル31は円盤形状を有し、内周面20cと接触しない程度に大きく拡がっている。モータ32は、回転テーブル31の円中心を回転軸として連続的に所定の回転速度で回転させる。回転テーブル31は、例えば、1~150rpmの速度で回転する。
成膜処理部40は、プラズマを生成し、成膜材料から構成されるターゲット42を該プラズマに曝す。これにより、プラズマに含まれるイオンが、ターゲット42に衝突することで叩き出された成膜材料の粒子(以下、スパッタ粒子とする)をワーク10上に堆積させて成膜を行う。図2に示すように、この成膜処理部40は、ターゲット42、バッキングプレート43及び電極44で構成されるスパッタ源と、電源部46とスパッタガス導入部49で構成されるプラズマ発生器を備える。
窒化処理部50は、窒素ガスを含むプロセスガスG2が導入された処理空間59内で誘導結合プラズマを生成する。即ち、窒化処理部50は、窒素ガスをプラズマ化して化学種を発生させる。発生した化学種に含まれる窒素原子は、成膜処理部40によってワーク10上に成膜されたGa原子を含む膜、Al原子を含む膜に衝突して、Ga原子を含む膜中の窒素との結合が欠損しているGa原子、Al原子を含む膜中のAl原子と結合する。これにより、窒素欠陥のないGaN膜やAlN膜を得ることができる。
加熱部60は、チャンバ20内において、回転テーブル31により循環搬送されるワーク10を加熱する。加熱部60は、回転テーブル31のワーク10の搬送経路Lに対向する位置に設けられた加熱源を有する。加熱源は、例えば、ハロゲンランプである。加熱温度は、例えば、ワーク10が500℃程度まで加熱される温度とすることが好ましい。
移送室70は、ゲートバルブを介して、ワーク10をチャンバ20に搬入及び搬出するための容器である。移送室70は、図1に示すように、チャンバ20に搬入される前のワーク10が収容される内部空間を有する。移送室70は、ゲートバルブGV1を介してチャンバ20に接続されている。移送室70の内部空間には、図示はしないが、ワーク10を搭載したトレイ34をチャンバ20との間で搬入、搬出するための搬送手段が設けられている。移送室70は、図示しない真空ポンプ等の排気手段によって減圧されており、搬送手段によってチャンバ20の真空を維持した状態で、未処理のワーク10を搭載したトレイ34をチャンバ20内に搬入し、処理済みのワーク10を搭載したトレイ34を、チャンバ20から搬出する。
予備加熱室80は、チャンバ20内に搬入される前のワーク10を加熱する。予備加熱室80は、移送室70に接続された容器を備え、移送室70に搬入される前のワーク10を加熱する加熱源を有する。加熱源としては、例えば、ヒーターや加熱ランプを用いる。予備加熱の温度としては、300℃程度にワーク10が加熱される温度が好ましい。なお、予備加熱室80と移送室70との間のトレイ34の搬送は、図示しない搬送手段によって行われる。
冷却室90は、チャンバ20内から搬出されたワーク10を冷却する。冷却室90は、移送室70に接続された容器を備え、移送室70から搬出されたトレイ34に搭載されたワーク10を冷却する冷却手段を有する。冷却手段としては、例えば、冷却ガスを吹き付ける吹付部を適用できる。冷却ガスは、例えば、スパッタガスG1の供給源からのArガスを用いることができる。冷却する温度としては、大気中で搬送可能な温度、例えば、30℃とすることが好ましい。なお、移送室70の処理済みワーク10を搭載したトレイ34は、図示しない搬送手段によって、冷却室90に搬入される。
制御装置100は、排気部23、スパッタガス導入部49、プロセスガス導入部58、電源部46、RF電源54、搬送部30、加熱部60、移送室70、ロードロック部71、予備加熱室80、冷却室90など、成膜装置1を構成する各種要素を制御する。この制御装置100は、PLC(Programmable Logic Controller)や、CPU(Central Processing Unit)を含む処理装置であり、制御内容を記述したプログラムが記憶されている。
次に、制御装置100により制御される成膜装置1の動作を説明する。なお、以下のように、成膜装置1により成膜を行う成膜方法も、本発明の一態様である。図3は、本実施形態の成膜装置1による成膜処理のフローチャートである。この成膜処理は、ワーク10の上に、AlN膜、GaN膜を交互に積層し、さらにGaN層を形成する処理である。シリコンウェーハやサファイヤ基板は、GaNとの結晶格子が異なるため、直接GaNの膜を形成した場合、GaNの結晶性が低下するという問題がある。このような結晶格子の不整合を解消するため、AlN膜、GaN膜を交互に積層することにより、バッファ層を形成し、このバッファ層の上にGaN層を形成する。これは、例えば、横型のMOSFETやLEDの製造において、シリコンウェーハの上にバッファ層を介して、GaN層を形成する場合に用いることができる。
(1)本実施形態に係る成膜装置1は、内部を真空とすることが可能なチャンバ20と、チャンバ20内に設けられ、ワーク10を保持し、円周の軌跡でワーク10を循環搬送する回転テーブル31と、GaNを含む成膜材料から成るターゲット42と、ターゲット42と回転テーブル31との間に導入されるスパッタガスG1をプラズマ化するプラズマ発生器とを有し、回転テーブル31により循環搬送されるワーク10に、スパッタリングによりGaNを含む成膜材料の粒子を堆積させるGaN成膜処理部40Aと、回転テーブル31により循環搬送されるワーク10に、GaN成膜処理部40Aにおいて堆積された前記成膜材料の粒子を窒化させる窒化処理部50と、を有する。
・ワーク :Si(111)基板
・回転テーブルの回転数 :60rpm
・アンテナ(窒化処理部)への高周波の印加電力: 4000W
・スパッタ源への直流の印加電力:GaN成膜処理部 800~1500W、Al成膜処理部 2000~3500W(2つのスパッタ源を備えた成膜処理部で、各々のスパッタ源への印加電力の値)
・成膜レート:GaN層 0.28nm/sec AlN層 0.43nm/sec
・成膜処理部のArガス流量:GaN成膜処理部 80sccm Al成膜処理部 45sccm
・窒化処理部のN2ガス流量:30sccm
なお、上述の実施形態では成膜中の加熱は行っていない。
(1)上記の実施形態において、図4に示すように、成膜されたGaN膜に対してn型またはp型不純物(ドーパント)を添加する不純物添加処理部を設けてもよい。この場合、循環搬送の経路上に、GaN成膜処理部、窒化処理部、不純物添加処理部の順に並ぶように配置される。不純物添加処理部は、成膜処理部40A、40Bの成膜処理部と同様の構成を備える。より具体的には、不純物添加処理部は、n型不純物またはp型不純物を含む成膜材料から成るターゲットとプラズマ発生器を備え、ターゲットをスパッタリングすることにより、不純物となるイオンを含む成膜材料の粒子(スパッタ粒子)を、ワーク10上に堆積された膜に添加することが可能であればよい。例えば、Mgを含む成膜材料から成るターゲット42を有するMg成膜処理部40C、Siを含む成膜材料から成るターゲット42を有するSi成膜処理部40Dを、不純物添加処理部とすることができる。Mg成膜処理部40C、Si成膜処理部40Dは、ターゲット42の材料以外は、GaN成膜処理部40Aと同様の構成を備える。すなわち、Mg成膜処理部40C、Si成膜処理部40Dは、ターゲット42、バッキングプレート43及び電極44で構成されるスパッタ源と、電源部46とスパッタガス導入部49で構成されるプラズマ発生器を備える。
本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
10 ワーク
11 バッファ層
12 GaN層
13 GaN層
14 発光層
15 透明導電膜
20 チャンバ
20a 天井
20b 内底面
20c 内周面
21 排気口
22 区切部
23 排気部
30 搬送部
31 回転テーブル
32 モータ
33 保持部
34 トレイ
40 成膜処理部
40A GaN成膜処理部
40B Al成膜処理部
40C Mg成膜処理部
40D Si成膜処理部
40E InN成膜処理部
41 処理空間
42 ターゲット
43 バッキングプレート
44 電極
46 電源部
47 ガス導入口
48 配管
49 スパッタガス導入部
50 窒化処理部
51 筒状体
52 窓部材
53 アンテナ
54 RF電源
55 マッチングボックス
56 ガス導入口
57 配管
58 プロセスガス導入部
59 処理空間
60 加熱部
70 移送室
71 ロードロック部
80 予備加熱室
90 冷却室
100 制御装置
Claims (11)
- 内部を真空とすることが可能なチャンバと、
前記チャンバ内に設けられ、ワークを保持し、円周の軌跡で前記ワークを循環搬送する回転テーブルと、
GaNを含む成膜材料から成るターゲットと、前記ターゲットと前記回転テーブルとの間に導入されるスパッタガスをプラズマ化するプラズマ発生器とを有し、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、スパッタリングによりGaNを含む成膜材料の粒子を堆積させるGaN成膜処理部と、
前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、前記GaN成膜処理部において堆積された前記成膜材料の粒子を窒化させる窒化処理部と、
p型不純物又はn型不純物を含む成膜材料から成るターゲットと、前記p型不純物又はn型不純物を含む成膜材料から成るターゲットと前記回転テーブルとの間に導入されるスパッタガスをプラズマ化するプラズマ発生器とを有し、前記GaN成膜処理部において前記ワークに堆積したGaNを含む成膜材料の粒子に、スパッタリングによりn型不純物またはp型不純物を添加する不純物添加処理部と、
を有し、
前記GaN成膜処理部、前記窒化処理部、前記不純物添加処理部は、前記循環搬送の経路上に配置され、前記回転テーブルは、前記ワークを前記GaN成膜処理部、前記窒化処理部、前記不純物添加処理部の順に繰り返し通過させることで、GaN膜の成膜と窒化と不純物の添加が繰り返されるように搬送し、前記ワークに、所定の積層数の、前記n型不純物または前記p型不純物を含むGaNの膜を形成することを特徴とする成膜装置。 - 前記スパッタガスは、アルゴン単ガスであることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
- Alを含む成膜材料から成るターゲットを有し、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、スパッタリングによりAlを含む成膜材料の粒子を堆積させるAl成膜処理部を有し、
前記窒化処理部は、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、前記Al成膜処理部において堆積された前記成膜材料の粒子を窒化させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の成膜装置。 - 前記GaN成膜処理部、前記Al成膜処理部及び前記窒化処理部は、GaN膜及びAlN膜を交互に積層した膜を形成することを特徴とする請求項3記載の成膜装置。
- 前記不純物添加処理部は、Mgを含む成膜材料から成るターゲットを有し、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、スパッタリングによりMgを含む成膜材料の粒子を堆積させるMg成膜処理部であって、
前記GaN成膜処理部、前記窒化処理部及び前記Mg成膜処理部は、GaNにMgを添加した膜を形成することを特徴とする請求項1記載の成膜装置。 - 前記不純物添加処理部は、Siを含む成膜材料から成るターゲットを有し、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、スパッタリングによりSiを含む成膜材料の粒子を堆積させるSi成膜処理部であって、
前記GaN成膜処理部、前記窒化処理部及び前記Si成膜処理部は、GaNにSiを添加した膜を形成することを特徴とする請求項1記載の成膜装置。 - InNを含む成膜材料から成るターゲットを有し、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、スパッタリングによりInNを含む成膜材料の粒子を堆積させるInN成膜処理部を有し、
前記GaN成膜処理部、前記窒化処理部及び前記InN成膜処理部は、InGaNの膜を形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の成膜装置。 - 前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークを、加熱する加熱部を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の成膜装置。
- 前記チャンバ内に搬入される前の前記ワークを加熱する予備加熱室をさらに有することを特徴とする請求項8記載の成膜装置。
- 前記不純物添加処理部に印加する電力をパルス電源によって印加することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の成膜装置。
- 内部を真空とすることが可能なチャンバ内において、回転テーブルによってワークを保持して円周の軌跡で循環搬送しながら、前記ワークに成膜する成膜方法であって、
GaNを含む成膜材料から成るターゲットと、前記ターゲットと前記回転テーブルとの間に導入されるスパッタガスをプラズマ化するプラズマ発生器とを有するGaN成膜処理部が、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、スパッタリングによりGaNを含む成膜材料の粒子を堆積させるGaN成膜処理と、
窒化処理部が、前記回転テーブルにより循環搬送される前記ワークに、前記GaN成膜処理部において堆積された前記成膜材料の粒子を窒化させる窒化処理と、
前記GaN成膜処理部において前記ワークに堆積したGaNを含む成膜材料の粒子に、スパッタリングによりn型不純物またはp型不純物を添加する不純物添加処理と、を含み、
前記ワークを循環搬送することで前記GaN成膜処理、前記窒化処理、前記不純物添加処理をこの順で繰り返し処理することで、前記ワークに、所定の積層数の、前記n型不純物または前記p型不純物を含むGaNの膜を形成することを特徴とする成膜方法。
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