実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略することがある。なお、図を構成する同じ要素のハッチングを異なる図面間で適宜省略または変更する場合もある。
また、回路図上では単一の要素として図示されている場合であっても、機能的に不都合がなければ、当該要素が複数で構成されてもよい。例えば、スイッチとして動作するトランジスタは、複数が直列または並列に接続されてもよい場合がある。また、キャパシタを分割して複数の位置に配置する場合もある。
また、一つの導電体が、配線、電極および端子のような複数の機能を併せ持っている場合があり、本明細書においては、同一の要素に対して複数の呼称を用いる場合がある。また、回路図上で要素間が直接接続されているように図示されている場合であっても、実際には当該要素間が一つまたは複数の導電体を介して接続されている場合があり、本明細書ではこのような構成でも直接接続の範疇に含める。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様である撮像装置について、図面を参照して説明する。
本発明の一態様は、フレーム間でデータを比較し、その結果に従って読み出しを行うか否かを判定する機能を有する。読み出しを行うか否かは、画素単位で制御することができる。
画素には、第1の回路および第2の回路が設けられる。第1の回路は撮像データを生成することができ、初期フレームのデータとの差である差分データを保持することができる。第2の回路には、当該差分データと任意に設定する電圧範囲を比較する回路が設けられる。第2の回路は、その比較結果に従った読み出し信号を第1の回路に供給する。
当該構成を用いることで、例えば、当該差分データが設定した電圧範囲内にあると判定された場合は画素から読み出しを行わず、電圧範囲内にないと判定された場合に画素から読み出しを行うことができる。
したがって、初期フレームのデータと同一とみなせるデータが取得された場合は読み出し動作を省略することができ、消費電力を低減させることができる。なお、当該動作を行う場合は、初期フレームのデータをベースに、読み出しを行った画素のデータのみを書き換えてフレームデータを生成すればよい。
<画素回路>
図1は、本発明の一態様の撮像装置が有する画素の回路図である。画素は、回路10および回路11を有する。回路10は、撮像データの生成および保持を行う機能を有する。また、第1のフレーム(初期フレーム)の期間で取得したデータと第n(nは2以上の自然数)フレーム(対象フレーム)の期間で取得したデータとの差である差分データも保持することができる。回路11は、判定回路であり、当該差分データの大小を判定し、回路10から読み出しを行うか否かを判定することができる。
<回路10>
回路10は、光電変換デバイス101と、トランジスタ102と、トランジスタ103と、トランジスタ104と、トランジスタ105と、トランジスタ106と、トランジスタ107と、キャパシタ108と、キャパシタ109を有する。なお、キャパシタ108は省略することもできる。
光電変換デバイス101の一方の電極は、トランジスタ102のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ102のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ103のソースまたはドレインの一方、トランジスタ104のゲート、キャパシタ108の一方の電極およびキャパシタ109の一方の電極と電気的に接続される。トランジスタ104のソースまたはドレインの一方は、トランジスタ105のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ104のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ106のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。キャパシタ109の他方の電極は、トランジスタ107のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。
また、トランジスタ106のゲートは、配線242を介して回路11と電気的に接続される。キャパシタ109の他方の電極は、配線241を介して回路11と電気的に接続される。
ここで、トランジスタ102のソースまたはドレインの他方、トランジスタ103のソースまたはドレインの一方、トランジスタ104のゲート、キャパシタ108の一方の電極およびキャパシタ109の一方の電極が接続される点(配線)をノードFD1とする。また、キャパシタ109の他方の電極、トランジスタ107のソースまたはドレインの一方および配線241が接続する点(配線)をノードFD2とする。ノードFD1は、各フレーム期間で取得したデータを保持することができる。ノードFD2は、初期フレームのデータまたは、初期フレームのデータと対象フレームのデータとの差である差分データを保持することができる。
光電変換デバイス101の他方の電極は、配線121と電気的に接続される。トランジスタ103のソースまたはドレインの他方は、配線122と電気的に接続される。トランジスタ105のソースまたはドレインの他方は、配線125と電気的に接続される。トランジスタ106のソースまたはドレインの他方は、配線123と電気的に接続される。トランジスタ107のソースまたはドレインの他方は、配線124と電気的に接続される。
トランジスタ102のゲートは、配線231と電気的に接続される。トランジスタ103のゲートは、配線232と電気的に接続される。トランジスタ105のゲートは、配線234と電気的に接続される。トランジスタ107のゲートは、配線233と電気的に接続される。なお、配線234は、回路11とも電気的に接続される。
配線121乃至124は、電源線としての機能を有することができる。例えば、配線121は低電位電源線、配線122、123、124は高電位電源線とすることができる。なお、図1に示す構成では光電変換デバイス101のカソード側がトランジスタ102と電気的に接続する構成であるため、電源線は上記の通りとなる。一方で、図2Aに示すように、光電変換デバイス101のアノード側がトランジスタ102と電気的に接続する構成としてもよい。この場合は、配線122を低電位電源線、配線121、123、124を高電位電源線とすればよい。
配線231乃至234は、各トランジスタの導通を制御する信号線としての機能を有することができる。配線125は出力線としての機能を有することができ、例えば、層間二重サンプリング回路(CDS回路)、A/D変換回路などを有する読み出し回路と電気的に接続される。
トランジスタ102は、ノードFD1の電位を制御する機能を有する。トランジスタ103は、ノードFD1の電位をリセットする機能を有する。トランジスタ104は、ソースフォロア回路の要素として機能する。トランジスタ105およびトランジスタ106は、画素の出力を選択する機能を有する。トランジスタ107は、ノードFD2の電位をリセットする機能を有する。
回路10が有するトランジスタには、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタ(以下、OSトランジスタ)を用いることが好ましい。OSトランジスタは、オフ電流が極めて低い特性を有する。特に、トランジスタ102、103、107にオフ電流の低いトランジスタを用いることが好ましい。これらのトランジスタをOSトランジスタとすることで、ノードFD1およびノードFD2で電荷を保持できる期間を極めて長くすることができ、劣化の少ない画像データを読み出すことができる。
また、トランジスタ102乃至107には、チャネル形成領域にシリコンを有するトランジスタ(以下、Siトランジスタ)を用いることもできる。Siトランジスタとしては、アモルファスシリコンを有するトランジスタ、結晶性のシリコン(微結晶シリコン、低温ポリシリコン、単結晶シリコン)を有するトランジスタなどが挙げられる。Siトランジスタは移動度が高く、高速動作に適している。
なお、トランジスタ102、103がSiトランジスタである場合は、図2Bに示すように、さらにトランジスタ111を設けた構成とすることが好ましい。ここで、トランジスタ111はOSトランジスタである。
トランジスタ111のソースまたはドレインの一方は、トランジスタ102のソースまたはドレインの他方、およびトランジスタ103のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ111のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ104のゲート、キャパシタ108の一方の電極およびキャパシタ109の一方の電極と電気的に接続される。
トランジスタ111のゲートは、配線235と電気的に接続される。配線235は、トランジスタ111の導通を制御する信号線としての機能を有することができる。
図2Bの構成では、トランジスタ111のソースまたはドレインの他方、トランジスタ104のゲート、キャパシタ108の一方の電極およびキャパシタ109の一方の電極が接続される点(配線)がノードFD1となる。
トランジスタ111がオフ電流の低いOSトランジスタであるため、ノードFD1およびノードFD2の電荷の保持機能を高めることができる。また、光電変換デバイス101をシリコン基板に形成する埋め込みフォトダイオードとすることができるため、ノイズの少ない画素回路を形成することができる。
<回路11>
図3に回路11の回路図を示す。回路11は、比較回路としてセンスアンプ11Aおよびセンスアンプ11Bを有する。また、出力回路11Cを有する。また、センスアンプ11A、11Bおよび出力回路11Cに接続する信号線の一部にはインバータ171、172が接続されている。なお、回路11を構成する各要素の接続関係は図3を参照し、詳細な説明は省略する。
センスアンプ11Aは、高電位電源線(配線127)と接続する電源スイッチ(トランジスタ131、133)にインバータラッチ回路(トランジスタ141、142、143、144)が電気的に接続され、インバータラッチ回路がトランジスタ145およびトランジスタ146を介して低電位電源線(配線128)と接続する電源スイッチ(トランジスタ135、137)と電気的に接続する構成を有している。
トランジスタ145のゲートは、配線241を介して回路10のノードFD2と電気的に接続される。トランジスタ146のゲートは、配線238と電気的に接続される。配線238は、目的によって定められた定電位が供給される配線である。
また、インバータラッチ回路のノードLATNBにはトランジスタ147が電気的に接続され、ノードLATNにはトランジスタ148が電気的に接続される。トランジスタ147はノードLATNBを配線129の電位にプリチャージする機能を有する。トランジスタ148は、ノードLATNを配線129の電位にプリチャージする機能を有する。配線129の電位は、例えば、配線127の電位と配線128の電位の中間程度の電位とすることができる。
センスアンプ11Bは、高電位電源線(配線127)と接続する電源スイッチ(トランジスタ132、134)にインバータラッチ回路(トランジスタ151、152、153、154)が電気的に接続され、インバータラッチ回路がトランジスタ155およびトランジスタ156を介して低電位電源線(配線128)と接続する電源スイッチ(トランジスタ136、138)と電気的に接続する構成を有している。
トランジスタ155のゲートは、配線241を介して回路10のノードFD2と電気的に接続される。トランジスタ156のゲートは、配線239と電気的に接続される。配線239は、目的によって定められた定電位が供給される配線である。
また、インバータラッチ回路のノードLATPBにはトランジスタ157が電気的に接続され、ノードLATPにはトランジスタ158が電気的に接続される。トランジスタ157は、ノードLATPBを配線129の電位にプリチャージする機能を有する。トランジスタ158は、ノードLATPを配線129の電位にプリチャージする機能を有する。
出力回路11Cは、高電位電源線(配線127)と接続する電源スイッチ(トランジスタ161、162)、低電位電源線(配線128)と接続する電源スイッチ(トランジスタ167、168)、およびトランジスタ163、164、165、166、169を有する。それぞれのトランジスタは、出力ノードPCTRと電気的に接続される。
また、トランジスタ164、165のゲートは、ノードLATNと電気的に接続される。トランジスタ163、166のゲートは、ノードLATPBと電気的に接続される。トランジスタ169のゲートは、インバータ172を介して配線236と電気的に接続される。出力ノードPCTRは、配線242を介して回路10が有するトランジスタ106のゲートと電気的に接続される。
回路11には、配線236、234、237が電気的に接続される。配線236、234、237は、トランジスタの導通を制御するための信号線である。
配線236に高電位(“H”)が供給されると、ノードPCTRの電位が強制的に高電位(“H”)となり、回路10のトランジスタ106が導通する。すなわち、回路10が有する二つの選択トランジスタのうちの一つであるトランジスタ106を強制的に導通することができる。
配線236は、トランジスタ131、131、161のゲートと電気的に接続することができる。また、配線236は、インバータ172を介して、トランジスタ135、136、167、169のゲートと電気的に接続することができる。
配線234は、インバータ171を介して、トランジスタ133、134、162のゲートと電気的に接続することができる。また、配線234は、トランジスタ137、138、168のゲートと電気的に接続することができる。配線236に低電位(“L”)が供給され、かつ配線234に高電位(“H”)が供給されると、各電源スイッチをオン状態とすることができる。
配線237は、トランジスタ147、148、157、158のゲートと電気的に接続することができる。配線237に高電位(“H”)が供給されると、トランジスタ147、148、157、158が導通し、ノードLATNB、ノードLATN、ノードLATPB、ノードLATPのプリチャージを行うことができる。
回路11は、pチャネル型トランジスタ(トランジスタ131、132、133、134、141、143、151、153、161、162、164、169)を有する。また、nチャネル型トランジスタ(トランジスタ135、136、137、138、142、144、145、146、147、148、152、154、155、156、157、158、165、166、167、168)を有する。
これらのトランジスタとしては、Siトランジスタを用いることが好ましい。または、nチャネル型トランジスタにOSトランジスタを用いてもよい。特に電源スイッチを構成するトランジスタ135、136、137、138にOSトランジスタを用いることで、非動作時に生じる電源線間の不要なリーク電流を抑えることができ、電力消費を抑えることができる。
<回路10および回路11の動作>
次に回路10および回路11の動作について説明する。動作には、初期フレームの撮像動作および読み出し動作、通常撮像動作、差分計算動作、判定動作などがあり、順に説明する。なお、以下の説明において、nチャネル型トランジスタを導通させる高電位信号およびpチャネル型トランジスタを非導通にする高電位信号を“H”、nチャネル型トランジスタを非導通にする低電位信号およびpチャネル型トランジスタを導通させる低電位信号を“L”で表す。
また、回路11において、配線238には電位VN、配線239には電位VPが供給されていることとする。電位VNは判定に用いる電圧範囲の下端の電圧、電位VPは上端の電圧である。当該電圧範囲は、初期フレームのデータと対象フレームのデータを同じとみなす範囲に相当する。
<初期フレームの撮像動作>
図4は、初期フレームの撮像動作(期間T1)、読み出し動作(期間T2)を説明するタイミングチャートである。なお、図中の[0]乃至[n](nは自然数)は、行番号を表している。また、以下の説明においては、行番号[0]に関してのみ説明を行う。
期間T1において、配線231の電位を“H”、配線232の電位を“H”、配線233の電位を“H”、配線236の電位を“L”、配線237の電位を“L”、配線234[0:n]の電位を“L”とすると、回路10において、トランジスタ102、103、107が導通し、光電変換デバイス101のカソードおよびノードFD1の電位が配線122の電位“VRES1”にリセットされる。また、ノードFD2の電位が配線124の電位“VRES2”にリセットされる。
次に、配線231の電位を“L”とすると、光電変換デバイス101の動作に応じてカソードに電荷が蓄積する。また、配線232の電位を“L”とし、トランジスタ103を非導通としてノードFD1の電位を“VRES1”に保持する。
次に、所定の露光時間経過後に配線231の電位を“H”とすると、光電変換デバイス101のカソードに蓄積した電荷がノードFD1に転送される。このとき、ノードFD1の電位は、転送された電荷量に応じた電位(“Vref”)分だけ低下し、“VRES1-Vref”になる。このとき、ノードFD2には“VRES2”が供給されている状態とする。
次に、配線231の電位を“L”、配線233の電位を“L”とし、トランジスタ102、107を非導通として、ノードFD1の電位を“VRES1-Vref”に保持する。また、ノードFD2の電位を“VRES2”に保持する。ここで、“VRES2”は、初期フレームのデータを置き換えた値であるともいえる。以上が初期フレームの撮像動作の説明である。
<初期フレームの読み出し動作>
期間T2において、配線231の電位を“L”、配線232の電位を“L”、配線233の電位を“L”、配線236の電位を“H”、配線237の電位を“L”、配線234[0:n]の電位を“L”とすると、図5に示すように、回路11において、電源スイッチがすべてオフとなり、トランジスタ169が導通する。したがって、出力ノードPCTRの電位が“H”となり、回路10において、トランジスタ106が導通し、トランジスタ104のソースまたはドレインの他方に配線123の電位(電源電位)が供給される。なお、図中の〇はトランジスタの導通、×はトランジスタの非導通を示している。
次に、配線234[0]の電位を“H”とすると、トランジスタ105が導通し、ノードFD1の電位に応じたデータが配線125に出力される。以上が初期フレームの読み出し動作の説明である。ここで読み出されたデータは、例えば、フレームメモリなどに保持することができる。
<通常撮像動作および差分計算動作>
図6は、初期フレームの読み出し動作(図4の期間T2)につづく通常撮像動作および差分計算動作(期間T3)、差分判定動作および読み出し動作(期間T4)を説明するタイミングチャートである。
期間T3において、配線231の電位を“H”、配線232の電位を“H”、配線233の電位を“L”、配線236の電位を“L”、配線237の電位を“L”、配線234[0:n]の電位を“L”とすると、トランジスタ102、103が導通し、光電変換デバイス101のカソードおよびノードFD1の電位が配線122の電位“VRES1”にリセットされる。
このとき、ノードFD2はフローティング状態にあるため、キャパシタ109の容量結合により、ノードFD1の電位の変化分がノードFD2の電位に加算される。ノードFD1の電位の変化分は“+Vref”であることから、ノードFD2の電位は、“VRES2+Vref”となる。
次に、配線231の電位を“L”とすると、光電変換デバイス101の動作に応じてカソードに電荷が蓄積する。また、配線232の電位を“L”とし、トランジスタ103を非導通としてノードFD1の電位を“VRES1”に保持する。
次に、所定の露光時間経過後に配線231の電位を“H”とすると、光電変換デバイス101のカソードに蓄積した電荷がノードFD1に転送される。このとき、ノードFD1の電位は、転送された電荷量に応じた電位(“Vtar1”)だけ低下し、“VRES1-Vtar1”になる。また、キャパシタ109の容量結合により、ノードFD1の電位の変化分がノードFD2の電位に加算される。ノードFD1の電位の変化分は、“-Vtar1”であることからノードFD2の電位は、“VRES2+Vref-Vtar1”となる。
次に、配線231の電位を“L”とし、トランジスタ102を非導通として、ノードFD1の電位を“VRES1-Vtar1”に保持する。また、ノードFD2の電位を“VRES2+Vref-Vtar1”に保持する。
以上が、通常撮像動作および差分計算動作である。通常撮像動作の結果として、ノードFD1には、“VRES1-Vtar1”が保持される。また、差分計算動作の結果として、ノードFD2に“VRES2+Vref-Vtar1”が保持される。“VRES2”はリセット電位であるが、0とみなすことができる。したがって、“+Vref-Vtar1”は、初期フレームのデータと通常撮像動作で取得したデータとの差分そのものである。
<差分判定動作、読み出し動作(差分超過なし)>
期間T4において、配線231の電位を“L”、配線232の電位を“L”、配線233の電位を“L”、配線236の電位を“L”、配線237の電位を“H”、配線234[0:n]の電位を“L”とすると、図7に示すように、回路11において、トランジスタ147、148、157、158が導通し、ノードLATNB、ノードLATN、ノードLATPBおよびノードLATPが配線129の電位にプリチャージされる。
次に、配線237の電位を“L”、配線234[0]の電位を“H”とすると、図8に示すように、すべての電源スイッチがオン状態となり、センスアンプに電流が流れはじめる。ここで、トランジスタ145のゲートおよびトランジスタ155のゲートにはノードFD2の電位“VRES2+Vref-Vtar1”が供給され、配線238には電位“VN”が供給され、配線239には電位“VP”が供給されている。
このとき、図6に示すように、“VN”<“VRES2+Vref-Vtar1”<“VP”であれば、トランジスタ145のチャネル抵抗がトランジスタ146のチャネル抵抗よりも低いため、ノードLATNBのプリチャージ電位がノードLATNのプリチャージ電位よりも優先的に低下する。したがって、トランジスタ142、143が導通し、配線127、128から電源電圧が供給されてノードLATNBおよびノードLATNの電位が確定する。
また、トランジスタ156のチャネル抵抗がトランジスタ155のチャネル抵抗よりも低いため、ノードLATPのプリチャージ電位がノードLATPBよりも優先的に低下する。したがって、トランジスタ151、154が導通し、配線127、128から電源電圧が供給されてノードLATPおよびノードLATPBの電位が確定する。
このとき、ノードLATNの電位は“H”、ノードLATPBの電位は“H”となるため、トランジスタ165、166が導通し、トランジスタ163、164が非導通となり、出力ノードPCTRの電位は“L”となる。したがって、回路10では、トランジスタ106が導通せず、トランジスタ104に電源が供給されないため、トランジスタ105が導通してもノードFD1のデータは配線125に出力されない。つまり、“VN”<“VRES2+Vref-Vtar1”<“VP”であれば、回路10からデータは出力されないことになる。
ここで、配線125には、ソースフォロアのバイアストランジスタ(図示なし)が接続されているため、トランジスタ104がデータを出力しなければ、配線125の電位は0Vになる。データを読み出す場合は、バイアストランジスタには定常電流が流れる。したがって、読み出し動作を行わなければ当該定常電流分の電力消費を抑えることができる。
<差分判定動作、読み出し動作(プラス差分超過あり)>
図9のタイミングチャートを用いて、設定した電圧範囲よりも高い側に差分が超過した場合を説明する。なお、期間T5は期間T3と同様の通常撮像動作および差分計算動作であるため、説明は省略する。ただし、通常撮像動作によるノードFD1の電位は、“VRES1-Vtar2”(Vtar1>Vtar2)であり、ノードFD2の電位は、“VRES1+Vref-Vtar2”であり、“VP”<“VRES1+Vref-Vtar2”とする。
期間T6において、配線231の電位を“L”、配線232の電位を“L”、配線233の電位を“L”、配線236の電位を“L”、配線237の電位を“H”、配線234[0:n]の電位を“L”とすると、図7に示すように、回路11において、トランジスタ147、148、157、158が導通し、ノードLATNB、ノードLATN、ノードLATPBおよびノードLATPが配線129の電位にプリチャージされる。
次に、配線237の電位を“L”、配線234[0]の電位を“H”とすると、図10に示すように、すべての電源スイッチがオン状態となり、センスアンプに電流が流れはじめる。ここで、トランジスタ145のゲートおよびトランジスタ155のゲートにはノードFD2の電位“VRES2+Vref-Vtar2”が供給され、配線238には電位“VN”が供給され、配線239には電位“VP”が供給されている。
このとき、図9に示すように、“VN”<“VP”<“VRES2+Vref-Vtar2”であれば、トランジスタ145のチャネル抵抗がトランジスタ146のチャネル抵抗よりも低いため、ノードLATNBのプリチャージ電位がノードLATNのプリチャージ電位よりも優先的に低下する。したがって、トランジスタ142、143が導通し、配線127、128から電源電圧が供給されてノードLATNBおよびノードLATNの電位が確定する。
また、トランジスタ155のチャネル抵抗がトランジスタ156のチャネル抵抗よりも低いため、ノードLATPBのプリチャージ電位がノードLATPよりも優先的に低下する。したがって、トランジスタ152、153が導通し、配線127、128から電源電圧が供給されてノードLATPBおよびノードLATPの電位が確定する。
このとき、ノードLATNの電位は“H”、ノードLATPBの電位は“L”となるため、トランジスタ163、165が導通し、トランジスタ164、166が非導通となり、出力ノードPCTRの電位は“H”となる。したがって、回路10では、トランジスタ106が導通し、トランジスタ104に電源が供給されるため、トランジスタ105の導通によってノードFD1のデータが配線125に出力される。つまり、“VN”<“VP”<“VRES2+Vref-Vtar2”であれば、回路10からデータは出力されることになる。
回路10から出力されたデータは、初期フレームの画像データが保存されたフレームメモリにおいて、当該回路10に相当するアドレスに保存される。つまり、読み出された回路10のアドレスのみデータの書き換えが行われる。このような動作により、すべての回路10のデータを書き換える場合に比べて、書き込み電力を低減させることができる。
なお、読み出し動作を行わない場合でも、A/D変換回路で0Vのアナログデータに対応したデジタルデータが生成される。当該デジタルデータが生成された場合は、フレームメモリへの書き込み動作を行わない制御をすればよい。
<差分判定動作、読み出し動作(マイナス差分超過あり)>
図11のタイミングチャートを用いて、設定した電圧範囲よりも低い側に差分が超過した場合を説明する。なお、期間T7は期間T3と同様の通常撮像動作および差分計算動作であるため、説明は省略する。ただし、通常撮像動作によるノードFD1の電位は、“VRES1-Vtar3”(“Vtar3”>”Vtar1“)であり、ノードFD2の電位は、“VRES1+Vref-Vtar3”であり、“VRES1+Vref-Vtar3”<“VN”<“VP”とする。
期間T8において、配線231の電位を“L”、配線232の電位を“L”、配線233の電位を“L”、配線236の電位を“L”、配線237の電位を“H”、配線234[0:n]の電位を“L”とすると、図7に示すように、回路11において、トランジスタ147、148、157、158が導通し、ノードLATNB、ノードLATN、ノードLATPBおよびノードLATPが配線129の電位にプリチャージされる。
次に、配線237の電位を“L”、配線234[0]の電位を“H”とすると、図12に示すように、すべての電源スイッチがオン状態となり、センスアンプに電流が流れはじめる。ここで、トランジスタ145のゲートおよびトランジスタ155のゲートにはノードFD2の電位“VRES2+Vref-Vtar3”が供給され、配線238には電位“VN”が供給され、配線239には電位“VP”が供給されている。
このとき、図11に示すように、“VRES2+Vref-Vtar3”<“VN”<“VP”であれば、トランジスタ146のチャネル抵抗がトランジスタ145のチャネル抵抗よりも低いため、ノードLATNのプリチャージ電位がノードLATNBのプリチャージ電位よりも優先的に低下する。したがって、トランジスタ141、144が導通し、配線127、128から電源電圧が供給されてノードLATNおよびノードLATNBの電位が確定する。
また、トランジスタ154のチャネル抵抗がトランジスタ155のチャネル抵抗よりも低いため、ノードLATPのプリチャージ電位がノードLATPBよりも優先的に低下する。したがって、トランジスタ151、154が導通し、配線127、128から電源電圧が供給されてノードLATPおよびノードLATPBの電位が確定する。
このとき、ノードLATNの電位は“L”、ノードLATPBの電位は“H”となるため、トランジスタ164が導通し、トランジスタ163、165が非導通となり、出力ノードPCTRの電位は“H”となる。したがって、回路10では、トランジスタ106が導通し、トランジスタ104に電源が供給されるため、トランジスタ105の導通によってノードFD1のデータが配線125に出力される。つまり、“VRES2+Vref-Vtar3”<“VN”<“VP”であれば、回路10からデータは出力されることになる。
以上の説明の通り、回路11の動作によって、回路10の出力を制御することができる。なお、時間が経過するほど、初期フレームのデータと対象フレームのデータが大きく乖離するため、初期フレームのデータは、一定期間毎または一定フレーム数毎に更新することが好ましい。なお、1フレーム置きに初期フレームのデータを更新してもよい。
また、図4、6、9、11のタイミングチャートでは、図1に示す回路10の動作を示しているが、図2Bの構成の場合は、図13に示すように配線235の電位供給動作を加えればよい。なお、図13は、初期フレームの撮像動作(期間T1)を示しているが、通常撮像動作(期間T3など)も同様である。
<撮像装置の構成>
図14は、本発明の一態様の撮像装置を説明するブロック図である。当該撮像装置は、マトリクス状に配列された画素(回路10および回路11)を有する画素アレイ21と、画素アレイ21の行を選択する機能を有する回路22(ロードライバ)と、回路10からデータを読み出す機能を有する回路23と、電源電位を供給する回路28を有する。なお、図14では、それぞれの要素を接続する配線数を簡略化している。また、回路22、23、28は複数であってもよい。
回路23は、回路10の出力データに対して相関二重サンプリング処理を行うための回路24(CDS回路)と、回路24から出力されたアナログデータをデジタルデータに変換する機能を有する回路25(A/D変換回路等)と、データを出力する列を選択する機能を有する回路26(カラムドライバ)などを有することができる。回路10と回路23は、配線125を介して電気的に接続される。
ここで、図14では、回路10と回路11が重なる領域を有するように図示している。詳細は後述するが、回路10と回路11をスタック構造とすることで、画素面積を縮小しやすくなり、解像度を高めることができる。また、回路11をSiトランジスタで形成し、その上に回路10をOSトランジスタで形成することで、貼り合わせなどの工程を行わずにスタック構造を形成することができる。
なお、1個の回路10と1個の回路11が重なる構成に限らない。例えば、図15Aに示すように、水平方向(ゲート線が延在する方向)に並ぶ2個の回路10が1個の回路11と重なる構成であってもよい。または、図15Bに示すように、垂直方向(ソース線が延在する方向)に並ぶ2個の回路10が1個の回路11と重なる構成であってもよい。または、図15Cに示すように、水平垂直方向に並ぶ2×2個の回路10が1個の回路11と重なる構成であってもよい。または、図15Dに示すように、水平垂直方向に並ぶ3×3個の回路10が1個の回路11と重なる構成であってもよい。または、1個の回路11と重なる回路10の数は、3×3個より多くてもよい。
このように、1個の回路11に対して、複数の回路10が接続される構成では、いずれか1個の回路10の差分データを取得し、その判定に応じて他の回路10も同じ動作を行えばよい。その一例を次に説明する。
図16は、3×3個の回路10(回路10[0,0]乃至[2,2])と1個の回路11の接続形態を説明する図である。各行における3本の信号線(配線231、232、233)は、それぞれ電気的に接続されているため、3×3個の回路10では、読み出し動作以外の動作は同時に行われる。各行の選択信号線(配線234[0:2])は、OR回路112を介して回路11と電気的に接続される。したがって、各行の選択動作に応じて回路11を動作させることができる。
ここで、回路11には、いずれか1個の回路10のノードFD2が電気的に接続される。図16では、回路10[0,1]のノードFD2と回路11が接続される例を示しているが、その他の回路10のノードFD2と接続されてもよい。また、回路11の出力ノードPCTRは、すべての回路10と電気的に接続される。したがって、1個の回路10のノードFD2の値に応じて、すべての回路10の読み出しを行うか否かを判定する。このような構成では、回路11の数を減らすことができるため、回路11が有するセンスアンプのプリチャージに要する電力などを削減することができる。
図17は、図16の構成にトランジスタ113を追加し、OR回路112を省いた構成である。トランジスタ113は、回路11の出力ノードPCTRと配線242との間に設けられる。図17の構成では、最初に読み出す行にある回路10のノードFD2と回路11を接続する。トランジスタ113のゲートは、当該行の回路10と接続する配線234と接続される。
最初の行の読み出し動作において、回路11では出力ノードPCTRの電位が確定し、トランジスタ113が導通して各回路10に出力される。次の行の読み出し時にはトランジスタ113が非導通となるため、配線242の電位が保持される。したがって、全ての回路10で同じ動作(読み出す、または読み出さない)を行うことができる。
このような構成では、最初の行の選択動作で回路11の出力ノードPCTRに生成した電位を保持することができる。したがって、他の行の選択動作で出力ノードPCTRの電位を生成する必要がないため、回路11の動作回数を削減することができ、消費電力を低減させることができる。
本発明の一態様においては、図18Aに例示するように、トランジスタにバックゲートを設けた構成としてもよい。図18Aでは、バックゲートがフロントゲートと電気的に接続された構成を示しており、オン電流を高める効果を有する。または、図18Bに示すようにバックゲートに定電位を供給できる構成としてもよい、当該構成では、トランジスタのしきい値電圧を制御することができる。また、一つの回路内に、図18A、図18Bが混在してもよい。また、バックゲートが設けられないトランジスタが設けられていてもよい。
また、回路10において、配線123と配線125に直列に接続されるトランジスタ104、105、106の並び順は、図1に示す構成以外、図19A乃至図19Eに示す構成であってもよい。
また、図2Bに示す回路10の構成においては、図20Aに示すように、トランジスタ103のソースまたはドレインの一方をトランジスタ111のソースまたはドレインの他方、キャパシタ108の一方の電極およびトランジスタ104のゲートと電気的に接続してもよい。また、図20Bに示すように、トランジスタ102のゲートと、トランジスタ111のゲートを配線231と電気的に接続し、配線235を省いてもよい。
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の撮像装置の構造例などについて説明する。
<構造例>
図21Aは、撮像装置の画素の構造の一例を示す図であり、層561および層563の積層構造とすることができる。
層561は、光電変換デバイス101を有する。光電変換デバイス101は、図22Aに示すように層565aと、層565bを有することができる。なお、場合によって、層を領域と言い換えてもよい。
図22Aに示す光電変換デバイス101はpn接合型フォトダイオードであり、例えば、層565aにp型半導体、層565bにn型半導体を用いることができる。または、層565aにn型半導体、層565bにp型半導体用いてもよい。
上記pn接合型フォトダイオードは、代表的には単結晶シリコンを用いて形成することができる。
また、層561が有する光電変換デバイス101は、図22Bに示すように、層566aと、層566bと、層566cと、層566dとの積層としてもよい。図22Bに示す光電変換デバイス101はアバランシェフォトダイオードの一例であり、層566a、層566dは電極に相当し、層566b、566cは光電変換部に相当する。
層566aは、低抵抗の金属層などとすることが好ましい。例えば、アルミニウム、チタン、タングステン、タンタル、銀またはそれらの積層を用いることができる。
層566dは、可視光に対して高い透光性を有する導電層を用いることが好ましい。例えば、インジウム酸化物、錫酸化物、亜鉛酸化物、インジウム-錫酸化物、ガリウム-亜鉛酸化物、インジウム-ガリウム-亜鉛酸化物、またはグラフェンなどを用いることができる。なお、層566dを省く構成とすることもできる。
光電変換部の層566b、566cは、例えばセレン系材料を光電変換層としたpn接合型フォトダイオードの構成とするができる。層566bとしてはp型半導体であるセレン系材料を用い、層566cとしてはn型半導体であるガリウム酸化物などを用いることが好ましい。
セレン系材料を用いた光電変換デバイスは、可視光に対する外部量子効率が高い特性を有する。当該光電変換デバイスでは、アバランシェ増倍を利用することにより、入射される光の量に対する電子の増幅を大きくすることができる。また、セレン系材料は光吸収係数が高いため、光電変換層を薄膜で作製できるなどの生産上の利点を有する。セレン系材料の薄膜は、真空蒸着法またはスパッタ法などを用いて形成することができる。
セレン系材料としては、単結晶セレンおよび多結晶セレンなどの結晶性セレン、非晶質セレン、銅、インジウム、セレンの化合物(CIS)、または、銅、インジウム、ガリウム、セレンの化合物(CIGS)などを用いることができる。
n型半導体は、バンドギャップが広く、可視光に対して透光性を有する材料で形成することが好ましい。例えば、亜鉛酸化物、ガリウム酸化物、インジウム酸化物、錫酸化物、またはそれらが混在した酸化物などを用いることができる。また、これらの材料は正孔注入阻止層としての機能も有し、暗電流を小さくすることもできる。
また、層561が有する光電変換デバイス101は、図22Cに示すように、層567aと、層567bと、層567cと、層567dと、層567eとの積層としてもよい。図22Cに示す光電変換デバイス101は有機光導電膜の一例であり、層567aは下部電極、層567eは透光性を有する上部電極であり、層567b、567c、567dは光電変換部に相当する。
光電変換部の層567b、567dのいずれか一方はホール輸送層、他方は電子輸送層とすることができる。また、層567cは光電変換層とすることができる。
ホール輸送層としては、例えば酸化モリブデンなどを用いることができる。電子輸送層としては、例えば、C60、C70などのフラーレン、またはそれらの誘導体などを用いることができる。
光電変換層としては、n型有機半導体およびp型有機半導体の混合層(バルクヘテロ接合構造)を用いることができる。
図21Aに示す層563としては、例えばシリコン基板を用いることができる。当該シリコン基板は、Siトランジスタ等を有する。当該Siトランジスタを用いて、画素回路を形成することができる。また、画素回路などを駆動する回路、画素回路の読み出し回路、画像処理回路、ニューラルネットワーク、通信回路等を形成することができる。
また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの記憶回路、CPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などを形成してもよい。なお、本実施の形態では、実施の形態1で説明した回路10および回路11を画素回路、その他の上記回路を機能回路と呼ぶ。
例えば、回路10、回路11および機能回路(回路22、23、28など)が有するトランジスタにおいて、その一部または全てを層563に設けることができる。
また、層563は、図21Bに示すように複数の層の積層であってもよい。図21Bでは、層563a、563b、563cの三層を例示しているが、二層であってもよい。または、層563は四層以上の積層であってもよい。これらの層は、例えば貼り合わせ工程などを用いて積層することができる。当該構成とすることで、画素回路と機能回路を複数の層に分散させ、画素回路と機能回路を重ねて設けることができるため、小型で高機能の撮像装置を作製することができる。
また、画素は、図21Cに示すように層561、層562および層563の積層構造を有していてもよい。
層562は、OSトランジスタを有することができる。例えば、回路10を層562に形成し、回路11を層563に形成することができる。また、前述した機能回路の一つ以上をOSトランジスタで形成してもよい。または、層563が有するSiトランジスタと層562が有するOSトランジスタを用いて、機能回路の一つ以上を形成してもよい。または、層563をガラス基板などの支持基板とし、層562が有するOSトランジスタで画素回路および機能回路を形成してもよい。
例えば、OSトランジスタおよびSiトランジスタを用いて、ノーマリーオフCPU(「Noff-CPU」ともいう)を実現することができる。なお、Noff-CPUとは、ゲート電圧が0Vであっても非導通状態(オフ状態ともいう)であるノーマリーオフ型のトランジスタを含む集積回路である。
Noff-CPUは、Noff-CPU内の動作不要な回路への電力供給を停止し、当該回路を待機状態にすることができる。電力供給が停止され、待機状態になった回路では電力が消費されない。よって、Noff-CPUは、電力使用量を最小限にすることができる。また、Noff-CPUは、電力供給が停止されても設定条件などの動作に必要な情報を長期間保持することができる。待機状態からの復帰は当該回路への電力供給を再開するだけでよく、設定条件などの再書き込みが不要である。すなわち、待機状態からの高速復帰が可能である。このように、Noff-CPUは、動作速度を大きく落とすことなく消費電力を低減できる。
また、層562は、図21Dに示すように複数の層の積層であってもよい。図21Dでは、層562a、層562bの二層を例示しているが、三層以上の積層であってもよい。これらの層は、例えば層563上に積み上げるように形成することができる。または、層563上に形成した層と、層561上に形成した層とを貼り合わせて形成してもよい。
OSトランジスタに用いる半導体材料としては、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上である金属酸化物を用いることができる。代表的には、インジウムを含む酸化物半導体などであり、例えば、後述するCAAC-OSまたはCAC-OSなどを用いることができる。CAAC-OSは結晶を構成する原子が安定であり、信頼性を重視するトランジスタなどに適する。また、CAC-OSは、高移動度特性を示すため、高速駆動を行うトランジスタなどに適する。
OSトランジスタは半導体層のエネルギーギャップが大きいため、数yA/μm(チャネル幅1μmあたりの電流値)という極めて低いオフ電流特性を示す。また、OSトランジスタは、インパクトイオン化、アバランシェ降伏、および短チャネル効果などが生じないなどSiトランジスタとは異なる特徴を有し、高耐圧で信頼性の高い回路を形成することができる。また、Siトランジスタでは問題となる結晶性の不均一性に起因する電気特性のばらつきもOSトランジスタでは生じにくい。
OSトランジスタが有する半導体層は、例えばインジウム、亜鉛およびM(アルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属から選ばれた一つ、または複数)を含むIn-M-Zn系酸化物で表記される膜とすることができる。In-M-Zn系酸化物は、例えば、スパッタリング法、ALD(Atomic layer deposition)法、またはMOCVD(Metal organic chemical vapor deposition)法などを用いて形成することができる。
In-M-Zn系酸化物をスパッタリング法で成膜する場合、スパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、In≧M、Zn≧Mを満たすことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比として、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=1:1:1.2、In:M:Zn=3:1:2、In:M:Zn=4:2:3、In:M:Zn=4:2:4.1、In:M:Zn=5:1:3、In:M:Zn=5:1:6、In:M:Zn=5:1:7、In:M:Zn=5:1:8、In:M:Zn=10:1:3、等が好ましい。なお、成膜される半導体層の原子数比はそれぞれ、上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。
半導体層としては、キャリア密度の低い酸化物半導体を用いる。例えば、半導体層は、キャリア密度が1×1017/cm3以下、好ましくは1×1015/cm3以下、さらに好ましくは1×1013/cm3以下、より好ましくは1×1011/cm3以下、さらに好ましくは1×1010/cm3未満であり、1×10-9/cm3以上の酸化物半導体を用いることができる。そのような酸化物半導体を、高純度真性または実質的に高純度真性な酸化物半導体と呼ぶ。当該酸化物半導体は欠陥準位密度が低く、安定な特性を有する酸化物半導体であるといえる。
なお、これらに限られず、必要とするトランジスタの半導体特性および電気特性(電界効果移動度、しきい値電圧等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とするトランジスタの半導体特性を得るために、半導体層のキャリア密度、不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
半導体層を構成する酸化物半導体において、第14族元素の一つであるシリコンまたは炭素が含まれると、酸素欠損が増加し、n型化してしまう。このため、半導体層におけるシリコンまたは炭素の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、2×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1017atoms/cm3以下とする。
また、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は、酸化物半導体と結合するとキャリアを生成する場合があり、トランジスタのオフ電流が増大してしまうことがある。このため、半導体層におけるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、1×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1016atoms/cm3以下にする。
また、半導体層を構成する酸化物半導体に窒素が含まれていると、キャリアである電子が生じてキャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため半導体層における窒素濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)は、5×1018atoms/cm3以下にすることが好ましい。
また、半導体層を構成する酸化物半導体に水素が含まれていると、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸化物半導体中に酸素欠損を形成する場合がある。酸化物半導体中のチャネル形成領域に酸素欠損が含まれていると、トランジスタはノーマリーオン特性となる場合がある。さらに、酸素欠損に水素が入った欠陥はドナーとして機能し、キャリアである電子が生成されることがある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成する場合がある。したがって、水素が多く含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタは、ノーマリーオン特性となりやすい。
酸素欠損に水素が入った欠陥は、酸化物半導体のドナーとして機能しうる。しかしながら、当該欠陥を定量的に評価することは困難である。そこで、酸化物半導体においては、ドナー濃度ではなく、キャリア濃度で評価される場合がある。よって、本明細書等では、酸化物半導体のパラメータとして、ドナー濃度ではなく、電界が印加されない状態を想定したキャリア濃度を用いる場合がある。つまり、本明細書等に記載の「キャリア濃度」は、「ドナー濃度」と言い換えることができる場合がある。
よって、酸化物半導体中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、酸化物半導体において、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)により得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm3未満、好ましくは1×1019atoms/cm3未満、より好ましくは5×1018atoms/cm3未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3未満とする。水素などの不純物が十分に低減された酸化物半導体をトランジスタのチャネル形成領域に用いることで、安定した電気特性を付与することができる。
また、半導体層は、例えば非単結晶構造でもよい。非単結晶構造は、例えば、c軸に配向した結晶を有するCAAC-OS(C-Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶構造、微結晶構造、または非晶質構造を含む。非単結晶構造において、非晶質構造は最も欠陥準位密度が高く、CAAC-OSは最も欠陥準位密度が低い。
非晶質構造の酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質構造の酸化物膜は、例えば、完全な非晶質構造であり、結晶部を有さない。
なお、半導体層が、非晶質構造の領域、微結晶構造の領域、多結晶構造の領域、CAAC-OSの領域、単結晶構造の領域のうち、二種以上を有する混合膜であってもよい。混合膜は、例えば上述した領域のうち、いずれか二種以上の領域を含む単層構造、または積層構造を有する場合がある。
以下では、非単結晶の半導体層の一態様であるCAC(Cloud-Aligned Composite)-OSの構成について説明する。
CAC-OSとは、例えば、酸化物半導体を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、酸化物半導体において、一つあるいはそれ以上の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
なお、酸化物半導体は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OS(CAC-OSの中でもIn-Ga-Zn酸化物を、特にCAC-IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2OZ2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4OZ4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2OZ2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
つまり、CAC-OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合酸化物半導体である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO3(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1-x0)O3(ZnO)m0(-1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa-b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC-OSは、酸化物半導体の材料構成に関する。CAC-OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。したがって、CAC-OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC-OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC-OSは、一部に該金属元素を主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
CAC-OSは、例えば基板を意図的に加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC-OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、および窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
CAC-OSは、X線回折(XRD:X-ray diffraction)測定法のひとつであるOut-of-plane法によるθ/2θスキャンを用いて測定したときに、明確なピークが観察されないという特徴を有する。すなわち、X線回折測定から、測定領域のa-b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
また、CAC-OSは、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで得られる電子線回折パターンにおいて、リング状に輝度の高い領域(リング領域)と、該リング領域に複数の輝点が観測される。したがって、電子線回折パターンから、CAC-OSの結晶構造が、平面方向、および断面方向において、配向性を有さないnc(nano-crystal)構造を有することがわかる。
また、例えば、In-Ga-Zn酸化物におけるCAC-OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X-ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
CAC-OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC-OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、酸化物半導体としての導電性が発現する。したがって、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域が、酸化物半導体中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、酸化物半導体中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
したがって、CAC-OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2OZ2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC-OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。したがって、CAC-OSは、様々な半導体装置の構成材料として適している。
<積層構造1>
次に、撮像装置の積層構造について、断面図を用いて説明する。なお、以下に示す絶縁層および導電層などの要素は一例であり、さらに他の要素が含まれていてもよい。または、以下に示す要素の一部が省かれていてもよい。また、以下に示す積層構造は、必要に応じて、貼り合わせ工程、研磨工程などを用いて形成することができる。
図23は、層560、561、層563を有し、層563を構成する層563aと層563bの間に貼り合わせ面を有する積層体の断面図の一例である。
<層563b>
層563bは、シリコン基板610に設けられた回路11の要素を有する。ここでは、回路11の要素の一部として、インバータ172が有するトランジスタ203およびトランジスタ204、およびトランジスタ169を示している。
層563bには、シリコン基板610、絶縁層611、612、613、614、615、616、617、618が設けられる。また、導電層619が設けられる。絶縁層611は保護膜としての機能を有する。絶縁層612、613、614、615、616、617は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層618および導電層619は、貼り合わせ層としての機能を有する。導電層619は、トランジスタ169と電気的に接続される。
保護膜としては、例えば、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜などを用いることができる。層間絶縁膜および平坦化膜としては、例えば、酸化シリコン膜などの無機絶縁膜、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂などの有機絶縁膜を用いることができる。キャパシタの誘電体層としては、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜などを用いることができる。貼り合わせ層に関しては後述する。
なお、デバイス間の電気的な接続に用いられる配線、電極およびプラグとして用いることのできる導電体には、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウム、イリジウム、ストロンチウム、ランタンなどから選ばれた金属元素、または上述した金属元素を成分とする合金か、上述した金属元素を組み合わせた合金等を適宜選択して用いればよい。当該導電体は単層に限らず、異なる材料で構成された複数の層であってもよい。
<層563a>
層563aは、回路10の要素を有する。ここでは、回路10の要素の一部として、トランジスタ102およびトランジスタ106を示している。図23に示す断面図では、両者の電気的な接続は図示されていない。
層563aには、シリコン基板632、絶縁層631、633、634、635、637、638が設けられる。また、導電層636、639が設けられる。
絶縁層631および導電層639は、貼り合わせ層としての機能を有する。絶縁層634、635、637は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層633は、保護膜としての機能を有する。絶縁層638は、シリコン基板632と導電層639を絶縁する機能を有する。絶縁層638は、他の絶縁層と同様の材料で形成することができる。また、絶縁層638は、絶縁層631と同一の材料で形成されていてもよい。
導電層639は、トランジスタ106のゲートおよび導電層619と電気的に接続される。また、導電層636は、配線121(図1参照)と電気的に接続される。
図23に示すSiトランジスタはシリコン基板(シリコン基板610、632)にチャネル形成領域を有するフィン型である。チャネル幅方向の断面(図23の層563aに示すA1-A2の断面)を図24Aに示す。なお、Siトランジスタは、図24Bに示すようにプレーナー型であってもよい。
または、図24Cに示すように、シリコン薄膜の半導体層545を有するトランジスタであってもよい。半導体層545は、例えば、シリコン基板632上の絶縁層546上に形成された単結晶シリコン(SOI(Silicon on Insulator))とすることができる。
<層561>
層561は、光電変換デバイス101を有する。光電変換デバイス101は、層563a上に形成することができる。図23では、光電変換デバイス101として、図22Cに示す有機光導電膜を光電変換層に用いた構成を示している。なお、ここでは、層567aをカソード、層567eをアノードとする。
層561には、絶縁層651、652、653、654、および導電層655が設けられる。
絶縁層651、653、654は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。また、絶縁層654は光電変換デバイス101の端部を覆って設けられ、層567eと層567aとの短絡を防止する機能も有する。絶縁層652は、素子分離層としての機能を有する。素子分離層としては、有機絶縁膜などを用いることが好ましい。
光電変換デバイス101のカソードに相当する層567aは、層563aが有するトランジスタ102のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。光電変換デバイス101のアノードに相当する層567eは、導電層655を介して、層563aが有する導電層636と電気的に接続される。
<層560>
層560は、層561上に形成される。層560は、遮光層671、光学変換層672およびマイクロレンズアレイ673を有する。
遮光層671は、隣接する画素への光の流入を抑えることができる。遮光層671には、アルミニウム、タングステンなどの金属層を用いることができる。また、当該金属層と反射防止膜としての機能を有する誘電体膜を積層してもよい。
光学変換層672には、カラーフィルタを用いることができる。カラーフィルタに(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、C(シアン)、M(マゼンタ)などの色を画素別に割り当てることにより、カラー画像を得ることができる。例えば、図31Aの斜視図(断面を含む)に示すように、カラーフィルタ672R(赤)、カラーフィルタ672G(緑)、カラーフィルタ672B(青)をそれぞれ異なる画素に割り当てることができる。
また、光学変換層672に波長カットフィルタを用いれば、様々な波長領域における画像が得られる撮像装置とすることができる。
例えば、光学変換層672に可視光線の波長以下の光を遮る赤外線フィルタを用いれば、赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層672に近赤外線の波長以下の光を遮るフィルタを用いれば、遠赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層672に可視光線の波長以上の光を遮る紫外線フィルタを用いれば、紫外線撮像装置とすることができる。
なお、一つの撮像装置内に異なる光学変換層を複数配置してもよい。例えば、図31Bに示すように、カラーフィルタ672R(赤)、カラーフィルタ672G(緑)、カラーフィルタ672B(青)、赤外線フィルタ672IRをそれぞれ異なる画素に割り当てることができる。当該構成では、可視光画像および赤外光画像を同時に取得することができる。
または、図31Cに示すように、カラーフィルタ672R(赤)、カラーフィルタ672G(緑)、カラーフィルタ672B(青)、紫外線フィルタ672UVをそれぞれ異なる画素に割り当てることができる。当該構成では、可視光画像および紫外光画像を同時に取得することができる。
また、光学変換層672にシンチレータを用いれば、X線撮像装置などに用いる放射線の強弱を可視化した画像を得る撮像装置とすることができる。被写体を透過したX線等の放射線がシンチレータに入射されると、フォトルミネッセンス現象により可視光線または紫外光線などの光(蛍光)に変換される。そして、当該光を光電変換デバイス101で検出することにより画像データを取得する。また、放射線検出器などに当該構成の撮像装置を用いてもよい。
シンチレータは、X線またはガンマ線などの放射線が照射されると、そのエネルギーを吸収して可視光または紫外光を発する物質を含む。例えば、Gd2O2S:Tb、Gd2O2S:Pr、Gd2O2S:Eu、BaFCl:Eu、NaI、CsI、CaF2、BaF2、CeF3、LiF、LiI、ZnOなどを樹脂またはセラミクスに分散させたものを用いることができる。
光学変換層672上にはマイクロレンズアレイ673が設けられる。マイクロレンズアレイ673が有する個々のレンズを通る光が直下の光学変換層672を通り、光電変換デバイス101に照射されるようになる。マイクロレンズアレイ673を設けることにより、集光した光を光電変換デバイス101に入射することができるため、効率よく光電変換を行うことができる。マイクロレンズアレイ673は、撮像の対象の波長の光に対して透光性の高い樹脂またはガラスなどで形成することが好ましい。
<貼り合わせ>
次に、層563bと層563aの貼り合わせについて説明する。
層563bには、絶縁層618および導電層619が設けられる。導電層619は、絶縁層618に埋設された領域を有する。また、絶縁層618および導電層619の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
層563aには、絶縁層631および導電層639が設けられる。導電層639は、絶縁層631に埋設された領域を有する。また、絶縁層631および導電層639の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
ここで、導電層619および導電層639は、主成分が同一の金属元素であることが好ましい。また、絶縁層618および絶縁層631は、同一の成分で構成されていることが好ましい。
例えば、導電層619、639には、Cu、Al、Sn、Zn、W、Ag、PtまたはAuなどを用いることができる。接合のしやすさから、好ましくはCu、Al、W、またはAuを用いる。また、絶縁層618、631には、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、窒化チタンなどを用いることができる。
つまり、導電層619および導電層639のそれぞれに、上記に示す同一の金属材料を用いることが好ましい。また、絶縁層618および絶縁層631のそれぞれに、上記に示す同一の絶縁材料を用いることが好ましい。当該構成とすることで、層563bと層563aの境を接合位置とする、貼り合わせを行うことができる。
なお、導電層619および導電層639は複数の層の多層構造であってもよく、その場合は、表層(接合面)が同一の金属材料であればよい。また、絶縁層618および絶縁層631も複数の層の多層構造であってもよく、その場合は、表層(接合面)が同一の絶縁材料であればよい。
当該貼り合わせによって、導電層619および導電層639の電気的な接続を得ることができる。また、絶縁層618および絶縁層631の機械的な強度を有する接続を得ることができる。
金属層同士の接合には、表面の酸化膜および不純物の吸着層などをスパッタリング処理などで除去し、清浄化および活性化した表面同士を接触させて接合する表面活性化接合法を用いることができる。または、温度と圧力を併用して表面同士を接合する拡散接合法などを用いることができる。どちらも原子レベルでの結合が起こるため、電気的だけでなく機械的にも優れた接合を得ることができる。
また、絶縁層同士の接合には、研磨などによって高い平坦性を得たのち、酸素プラズマ等で親水性処理をした表面同士を接触させて仮接合し、熱処理による脱水で本接合を行う親水性接合法などを用いることができる。親水性接合法も原子レベルでの結合が起こるため、機械的に優れた接合を得ることができる。
層563bと層563aを貼り合わせる場合、それぞれの接合面には絶縁層と金属層が混在するため、例えば、表面活性化接合法および親水性接合法を組み合わせて行えばよい。
例えば、研磨後に表面を清浄化し、金属層の表面に酸化防止処理を行ったのちに親水性処理を行って接合する方法などを用いることができる。また、金属層の表面をAuなどの難酸化性金属とし、親水性処理を行ってもよい。なお、上述した方法以外の接合方法を用いてもよい。
上記の貼り合わせにより、層563bが有する要素と、層563aが有する要素を電気的に接続することができる。
<積層構造1の変形例>
図25は、図23に示す積層構造の変形例であり、層561が有する光電変換デバイス101の構成、および層563aの一部構成が異なり、層561と層563aとの間にも貼り合わせ面を有する構成である。
層561は、光電変換デバイス101、絶縁層661、662、664、665および導電層685、686を有する。
光電変換デバイス101は、シリコン基板に形成されたpn接合型のフォトダイオードであり、p型領域に相当する層565bおよびn型領域に相当する層565aを有する。光電変換デバイス101は埋め込み型フォトダイオードであり、層565aの表面側(電流の取り出し側)に設けられた薄いp型の領域(層565bの一部)によって暗電流を抑えノイズを低減させることができる。
絶縁層661、導電層685、686は、貼り合わせ層としての機能を有する。絶縁層662は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層664は、素子分離層としての機能を有する。絶縁層665は、キャリアの流出を抑制する機能を有する。
シリコン基板には画素を分離する溝が設けられ、絶縁層665はシリコン基板上面および当該溝に設けられる。絶縁層665が設けられることにより、光電変換デバイス101内で発生したキャリアが隣接する画素に流出することを抑えることができる。また、絶縁層665は、迷光の侵入を抑制する機能も有する。したがって、絶縁層665により、混色を抑制することができる。なお、シリコン基板の上面と絶縁層665との間に反射防止膜が設けられていてもよい。
素子分離層は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法を用いて形成することができる。または、STI(Shallow Trench Isolation)法等を用いて形成してもよい。絶縁層665としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機絶縁膜、ポリイミド、アクリルなどの有機絶縁膜を用いることができる。なお、絶縁層665は多層構成であってもよい。なお、素子分離層を設けない構成とすることもできる。
光電変換デバイス101の層565a(n型領域、カソードに相当)は、導電層685と電気的に接続される。層565b(p型領域、アノードに相当)は、導電層686と電気的に接続される。導電層685、686は、絶縁層661に埋設された領域を有する。また、絶縁層661および導電層685、686の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
層563aにおいて、絶縁層637上には、絶縁層638が形成される。また、トランジスタ102のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される導電層683、および導電層636と電気的に接続される導電層684が形成される。
絶縁層638、導電層683、684は、貼り合わせ層としての機能を有する。導電層683、684は、絶縁層638に埋設された領域を有する。また、絶縁層638および導電層683、684の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
ここで、導電層683、684、685、686は、前述した導電層619、639と同様の貼り合わせ層である。また、絶縁層638、661は、前述した絶縁層618、631と同様の貼り合わせ層である。
したがって、導電層683と導電層685を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565a(n型領域、カソードに相当)とトランジスタ102のソースまたはドレインの一方を電気的に接続することができる。また、導電層684と導電層686を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565b(p型領域、アノードに相当)と配線121(図1参照)を電気的に接続することができる。また、絶縁層638と絶縁層661を貼り合わせることで、層561と層563aの電気的な接合および機械的な接合を行うことができる。
<積層構造2>
図26は、層560、561、562、563を有し、貼り合わせ面を有さない積層体の断面図の一例である。層563には、Siトランジスタが設けられる。層562には、OSトランジスタが設けられる。なお、層563、層561および層560の構成は、図23に示す構成と同一であるため、ここでは説明を省略する。
<層562>
層562は、層563上に形成される。層562は、OSトランジスタを有する。ここでは、回路10の要素の一部として、トランジスタ102およびトランジスタ106を示している。図26に示す断面図では、両者の電気的な接続は図示されていない。
層562には、絶縁層621、622、623、624、625、626、628が設けられる。また、導電層627が設けられる。導電層627は、配線121(図1参照)と電気的に接続することができる。
絶縁層621は、ブロッキング層としての機能を有する。絶縁層622、623、625、626、628は、層間絶縁膜および平坦化膜としての機能を有する。絶縁層624は、保護膜としての機能を有する。
ブロッキング層としては、水素の拡散を防止する機能を有する膜を用いることが好ましい。Siデバイスにおいて、水素はダングリングボンドを終端するために必要とされるが、OSトランジスタの近傍にある水素は、酸化物半導体層中にキャリアを生成する要因の一つとなり、信頼性を低下させる。したがって、Siデバイスが形成される層とOSトランジスタが形成される層との間には、水素のブロッキング膜が設けられることが好ましい。
当該ブロッキング膜としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)等を用いることができる。
トランジスタ106のゲートは、プラグを介してトランジスタ169と電気的に接続される。
トランジスタ102のソースまたはドレインの一方は、層561が有する光電変換デバイス101の層567aと電気的に接続される。導電層627は、層561が有する光電変換デバイス101の層567eと電気的に接続される。
図27AにOSトランジスタの詳細を示す。図27Aに示すOSトランジスタは、酸化物半導体層および導電層の積層上に絶縁層を設け、当該酸化物半導体層に達する開口部を設けることでソース電極705およびドレイン電極706を形成するセルフアライン型の構成である。
OSトランジスタは、酸化物半導体層に形成されるチャネル形成領域、ソース領域703およびドレイン領域704のほか、ゲート電極701、ゲート絶縁膜702を有する構成とすることができる。上記開口部には少なくともゲート絶縁膜702およびゲート電極701が設けられる。当該開口部には、さらに酸化物半導体層707が設けられていてもよい。
OSトランジスタは、図27Bに示すように、ゲート電極701をマスクとして半導体層にソース領域703およびドレイン領域704を形成するセルフアライン型の構成としてもよい。
または、図27Cに示すように、ソース電極705またはドレイン電極706とゲート電極701とが重なる領域を有するノンセルフアライン型のトップゲート型トランジスタであってもよい。
OSトランジスタはバックゲート535を有する構造を示しているが、バックゲートを有さない構造であってもよい。バックゲート535は、図27Dに示すトランジスタのチャネル幅方向の断面図のように、対向して設けられるトランジスタのフロントゲートと電気的に接続してもよい。なお、図27Dは図27AのトランジスタのB1-B2の断面を例として示しているが、その他の構造のトランジスタも同様である。また、バックゲート535にフロントゲートとは異なる固定電位を供給することができる構成であってもよい。
<積層構造2の変形例1>
図28は、図26に示す積層構造の変形例であり、層561が有する光電変換デバイス101の構成、および層562の一部構成が異なり、層561と層562との間に貼り合わせ面を有する構成である。
層561が有する光電変換デバイス101は、シリコン基板に形成されたpn接合型のフォトダイオードであり、図25に示す構成と同様である。
層562において、絶縁層626上には、絶縁層648が形成される。また、トランジスタ102のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される導電層688、および導電層627と電気的に接続される導電層689が形成される。
絶縁層648、導電層688、689は、貼り合わせ層としての機能を有する。導電層688、689は、絶縁層648に埋設された領域を有する。また、絶縁層648および導電層688、689の表面は、それぞれ高さが一致するように平坦化されている。
ここで、導電層688、689は、前述した導電層619、639と同様の貼り合わせ層である。また、絶縁層648は、前述した絶縁層618、631と同様の貼り合わせ層である。
したがって、導電層688と導電層685を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565a(n型領域、カソードに相当)とトランジスタ102のソースまたはドレインの一方を電気的に接続することができる。また、導電層689と導電層686を貼り合わせることで、光電変換デバイスの層565b(p型領域、アノードに相当)と配線121(図1参照)を電気的に接続することができる。また、絶縁層648と絶縁層661を貼り合わせることで、層561と層562aの電気的な接合および機械的な接合を行うことができる。
Siデバイスを複数積層する場合、研磨工程および貼り合わせ工程が複数回必要になる。そのため、工程数が多い、専用の装置が必要、低歩留まりなどの課題があり、製造コストも高い。OSトランジスタは、デバイスが形成されたシリコン基板上に積層して形成することができるため、貼り合わせ工程を削減することができる。
<積層構造2の変形例2>
図29は、図28に示す積層構造の変形例であり、層561の構成、および層562の一部構成が異なり、層561と層562との間に貼り合わせ面を有する構成である。
当該変形例は、回路10が有するトランジスタ102を層561に設けた構成である。層561において、トランジスタ102は、Siトランジスタで形成される。トランジスタ102のソースまたはドレインの一方は、光電変換デバイス101と直結され、ソースまたはドレインの他方は、ノードFD1として作用する。
この場合、層562には、回路10を構成するトランジスタのうち、少なくともトランジスタ102を除いたトランジスタが設けられる。図29では、トランジスタ104およびトランジスタ106が設けられた例を図示している。
<積層構造3>
また、図25乃至図29では、図1に示す回路10の構成について積層構造を例示したが、図2Bに示す回路10の場合は、図30に示す構造とすることができる。図30では、層561にSiトランジスタでトランジスタ102、103、104、105、106(トランジスタ105は図示なし)を設け、層561にOSトランジスタであるトランジスタ111を設ける構成を例示している。なお、図30では、層562と層563とを貼り合わせる構成を例示しているが、図29と同様に、層561と層562を貼り合わせる構成としてもよい。
<パッケージ、モジュール>
図32A1は、イメージセンサチップを収めたパッケージの上面側の外観斜視図である。当該パッケージは、イメージセンサチップ450(図32A3参照)を固定するパッケージ基板410、カバーガラス420および両者を接着する接着剤430等を有する。
図32A2は、当該パッケージの下面側の外観斜視図である。パッケージの下面には、半田ボールをバンプ440としたBGA(Ball grid array)を有する。なお、BGAに限らず、LGA(Land grid array)またはPGA(Pin Grid Array)などを有していてもよい。
図32A3は、カバーガラス420および接着剤430の一部を省いて図示したパッケージの斜視図である。パッケージ基板410上には電極パッド460が形成され、電極パッド460およびバンプ440はスルーホールを介して電気的に接続されている。電極パッド460は、イメージセンサチップ450とワイヤ470によって電気的に接続されている。
また、図32B1は、イメージセンサチップをレンズ一体型のパッケージに収めたカメラモジュールの上面側の外観斜視図である。当該カメラモジュールは、イメージセンサチップ451(図32B3参照)を固定するパッケージ基板411、レンズカバー421、およびレンズ435等を有する。また、パッケージ基板411とイメージセンサチップ451の間には撮像装置の駆動回路および信号変換回路などの機能を有するICチップ490(図32B3参照)も設けられており、SiP(System in package)としての構成を有している。
図32B2は、当該カメラモジュールの下面側の外観斜視図である。パッケージ基板411の下面および側面には、実装用のランド441が設けられたQFN(Quad flat no-lead package)の構成を有する。なお、当該構成は一例であり、QFP(Quad flat package)または前述したBGAが設けられていてもよい。
図32B3は、レンズカバー421およびレンズ435の一部を省いて図示したモジュールの斜視図である。ランド441は電極パッド461と電気的に接続され、電極パッド461はイメージセンサチップ451またはICチップ490とワイヤ471によって電気的に接続されている。
イメージセンサチップを上述したような形態のパッケージに収めることでプリント基板等への実装が容易になり、イメージセンサチップを様々な半導体装置、電子機器に組み込むことができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本発明の一態様に係る撮像装置を用いることができる電子機器として、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像記憶装置または画像再生装置、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯データ端末、電子書籍端末、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。これら電子機器の具体例を図33A乃至図33Fに示す。
図33Aは携帯電話機の一例であり、筐体981、表示部982、操作ボタン983、外部接続ポート984、スピーカ985、マイク986、カメラ987等を有する。当該携帯電話機は、表示部982にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指またはスタイラスなどで表示部982に触れることで行うことができる。当該携帯電話機に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図33Bは携帯データ端末であり、筐体911、表示部912、スピーカ913、カメラ919等を有する。表示部912が有するタッチパネル機能により情報の入出力を行うことができる。また、カメラ919で取得した画像から文字等を認識し、スピーカ913で当該文字を音声出力することができる。当該携帯データ端末に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図33Cは監視カメラであり、支持台951、カメラユニット952、保護カバー953等を有する。カメラユニット952には回転機構などが設けられ、天井に設置することで全周囲の撮像が可能となる。当該カメラユニットにおける画像取得のための要素に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。なお、監視カメラとは慣用的な名称であり、用途を限定するものではない。例えば監視カメラとしての機能を有する機器はカメラ、またはビデオカメラとも呼ばれる。
図33Dはビデオカメラであり、第1筐体971、第2筐体972、表示部973、操作キー974、レンズ975、接続部976、スピーカ977、マイク978等を有する。操作キー974およびレンズ975は第1筐体971に設けられており、表示部973は第2筐体972に設けられている。当該ビデオカメラに本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図33Eはデジタルカメラであり、筐体961、シャッターボタン962、マイク963、発光部967、レンズ965等を有する。当該デジタルカメラに本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
図33Fは腕時計型の情報端末であり、表示部932、筐体兼リストバンド933、カメラ939等を有する。表示部932は、情報端末の操作を行うためのタッチパネルを備える。表示部932および筐体兼リストバンド933は可撓性を有し、身体への装着性が優れている。当該情報端末に本発明の一態様の撮像装置およびその動作方法を適用することができ、消費電力を抑えることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の記載と適宜組み合わせることができる。