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JP7827675B2 - 照明器具 - Google Patents
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JP7827675B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP7827675B2 JP2023192010A JP2023192010A JP7827675B2 JP 7827675 B2 JP7827675 B2 JP 7827675B2 JP 2023192010 A JP2023192010 A JP 2023192010A JP 2023192010 A JP2023192010 A JP 2023192010A JP 7827675 B2 JP7827675 B2 JP 7827675B2
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Description

本発明は、照明器具に関し、特に、広範囲に配光することが可能な照明器具に関する。
照明器具としては、狭い範囲を明るく照射するために配光角が狭い(狭角の)照明器具と、広い範囲をまんべんなく照らすために配光角が広い(広角の)照明器具がある。
特許文献1に記載の照明器具は、LEDモジュールを発した光が、四角錐台形状の凹みからなる多数のプリズムが設けられた配光パネルを通ることにより照明光となるが、配光パネルが照明光を集光することにより、不快グレアの抑制を図ることができるとされている。
特許文献2に記載の照明器具も、微小突起を多数有する照明カバーを備え、その照明カバーにより、角度θが60~90度の範囲の光を低減し、グレアを大幅に低減することができるとされている。
特許文献2には、照明カバー越しに光源を見た場合の光源の輝度分散性、つまり点光源のパターンが見えてしまう問題が改善していることが示されている。ただし特許文献2の図7(f)を見る限り、点光源のパターンはまだ少し見えているようである。
一方、特許文献3に記載の照明器具は、長手方向に延在する複数のプリズム部が設けられたプリズム部を備えることにより、左右方向に広がるような配光(バッドウイング状の配光)が実現できるとされている。
特開2017-59518号公報 特開2015-032474号公報 特開2017-191747号公報
本発明者は、広範囲においてほぼ均一な照度が得られる照明器具を目指している。
本発明は、光源と、マルチレンズ板を備えた照明器具であって、
前記マルチレンズ板は、仮想光入射面又は仮想光出射面に複数のレンズ部が配置されたものであり、
前記レンズ部は、前記レンズ部の中心を取り囲む斜面を備え、
前記斜面のうち最も急峻な斜面において、前記仮想光入射面又は前記仮想光出射面の法線に対する角度が、35°以上60°以下であり、
前記マルチレンズ板を出射した光は、光軸方向に直交するx方向及びy方向のそれぞれの断面において、光軸方向から斜めの方向において光度の最大値が得られる。
本発明において、前記斜面が、前記レンズ部の中心付近に位置する第1斜面、前記第1斜面を取り囲む第2斜面及び前記第2斜面を取り囲む第3斜面を含み、
前記仮想光入射面又は前記仮想光出射面の法線に対する前記第2斜面の角度が、前記第1斜面及び前記第2斜面の角度よりも急峻であってもよい。
本発明において、前記レンズ部が凹レンズ部であり、前記凹レンズ部間の境界が稜線であってもよい。
本発明において、前記レンズ部が凸レンズ部であり、前記凸レンズ部間の境界が谷であってもよい。
本発明は、光源と、拡散パネルと、マルチレンズ板を備えた照明器具であって、
前記拡散パネルは、光拡散性を有する板であり、
前記マルチレンズ板は、前記光源側の仮想光入射面に複数のレンズ部が配置されたものであり、
前記光源と前記拡散パネルの前記光源側の面との距離をDとして、前記拡散パネルの前記マルチレンズ板側の面と、前記マルチレンズ板の前記拡散パネル側の面との距離が、Dの1/10以下である。
本発明において、前記光源は複数あり、複数の前記光源が列状に配置されていてもよい。
本発明において、前記光源はランバーシアン配光特性を有し、前記照明器具の1/2ビーム角が125°以上160°以下であってもよい。
本発明に係る照明器具は、広範囲においてほぼ均一な照度が得られるため、照明器具の設置台数の削減を図ることが可能となる。
照明器具が取り付けられたシステム天井を下から見上げた図 照明器具の断面図 光源ユニットの断面図 基板の平面図 凹レンズ部集積型のマルチレンズ板の断面拡大図 凹レンズ部集積型のマルチレンズ板の平面拡大図 マルチレンズ板の光出射面の形状の説明図 凹レンズ部集積型のマルチレンズ板の断面のさらなる拡大図 実施形態1の照明器具の配光特性及び照度特性 実施形態1の他の例の照明器具の配光特性及び照度特性 実施形態1の照明器具及び比較例の照度分布 凸レンズ部集積型のマルチレンズ板の断面拡大図 凸レンズ部集積型のマルチレンズ板の平面図 凸レンズ部集積型のマルチレンズ板の断面のさらなる拡大図 実施形態2の照明器具の斜視図 実施形態2の照明器具の一部側面・一部断面図 実施形態2の光源の平面図 実施形態2の照明器具の配光特性及び照度特性 実施形態3の照明器具の斜視図 器具本体と光源ユニットの断面図 光源ユニットの別方向からの断面図 実施形態4の照明器具の正面図・断面図及び平面図
<実施形態1>
<概要>
図1に、本実施形態に係る照明器具100が取り付けられたシステム天井199を下から見上げた図を示す。システム天井にはTバー195が格子間隔L(例えば600mm)で格子状に取り付けられており、Tバーで区切られた区画内に、照明器具100、空調機器180、天井板190、各種機器(点検口、スピーカー、無線機器(無線中継器など))が備え付けられた天井板191などが取り付けられている。Tバー195はスラブ(上階の床を兼ねた鉄筋コンクリート製天井)に吊ボルトで取り付けられており、照明器具100、空調機器180などの重量物がTバー195に取り付けられることにより、これらの重量物が地震などの時に落下しないようになっている。なお、図1では説明のためにTバー195を図示しているが、通常は下から見てTバー195が隠されるように施工されている。
照明器具100は、器具本体110と光源ユニット120からなる。この断面図を図2に示す。器具本体110は、下面に光源ユニット120を取り付ける凹部112が設けられており、上面に電源114が取り付けられている。電源114には照明制御用の通信器であるワイヤレスモジュール115が取り付けられており、照明制御装置170の無線通信部172と通信が可能である。電源114から光源駆動線が光源ユニット120に接続されている。
<照明制御装置>
図1における照明制御装置170は、タブレット、スマートホン、PCなどからなり、表示部兼入力部であるタッチパネル171、無線通信部172を備え、照明制御プログラム173(図示せず)がインストールされている。ユーザーは、照明制御プログラム173を操作して、無線通信部172が送受信する無線信号により照明器具100と無線通信し、照明条件を変えることができる。照明条件としては、色合い(調色)、明るさ(調光)、点灯・消灯があり、これらを適宜マニュアル制御するためのインターフェースを備える。また、あらかじめ登録された時刻と照明条件に従って、設定時間に自動的に照明条件を変えるスケジュール運転を行うことができる。
なお、照明制御装置170は必須ではなく、照明制御装置170を備えない場合であっても、電灯線のスイッチのON/OFFにより照明器具100のON/OFFを行うことができる。照明制御装置はPWM(Pulse Width Modulation)調光や位相調光など、有線で制御するものであってもよい。
<光源ユニット>
光源ユニット120の断面図を図3に示す。光源ユニット120は、基板122、拡散パネル125、マルチレンズ板127、枠130を備えている。以下、光軸方向をz方向、図3においてz方向に直交する方向をx方向、z方向及びy方向に直交する方向(図3の奥行方向)をy方向とする。
<基板・光源>
基板122は、図3に示すように、長尺状のプリント基板の上に、表面実装型LEDからなる複数の光源123が長手方向に間隔を空けて列状に配されたものである。光源123を配置する列数は、図3に示すように4列としているが、基板122の幅に応じて1列でもよいし、3列以上としてもよい。
光源123である表面実装型LEDは、例えば3mm角のパッケージに、InGaN発光層を備える青色LEDチップを、蛍光体含有封止樹脂で封止したものである。発光色は蛍光体の種類及び量により調整することができる。
光源123は、ほぼランバーシアン配光特性と呼ばれるcosθ則の配光を示し、軸上光度に対する光度が1/2になる配光角(1/2ビーム角)は約120°である。ただし実際のLEDの配光角は114~118°程度になる。なお、1/2ビーム角として光軸から片側の角度とする場合もあり、その場合の片側1/2ビーム角の理論値は60°、実測値は例えば58°程度となる。なお、本発明においては、ランバーシアン配光とは、1/2ビーム角が110°~122°のものとする。
光源123としては、例えば1つの発光色のLEDだけを用いてもよい。また、2つの発光色(例えば昼白色(色温度6500K)と電球色(色温度2700K))のLEDを交互に配置してもよい。この2つのLEDを用いることにより、ほぼ黒体放射線に沿った色の変更(調色)が可能となる。
さらに、光源として、3つの発光色のLEDを色が混合するように配置してもよい。ただし、2色あるいは3色のLEDを用いる場合、輝度ムラ(光源のパターンが見えるために生じる輝度不均一性であり、粒々感などとも言われる)に加え、色ムラも生じやすくなるため、照明器具の表面である光出射面において、輝度ムラと色ムラをなくすのがより難しくなる。
3つの発光色の光源の例として、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のLEDを用いることにより、非常に広い範囲の発光色が得られる。
3つの発光色の光源の他の例として、下記の赤色LED、黄白色LED、青白色LEDを組み合わせたものであってもよい。
赤色LED(R)は、CIE1931色度座標において、(0.66,0.23)、(0.423,0.355)、(0.5,0.5)、(0.736,0.264)で囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.60,0.38)である。
黄白色LED(Yw)は、CIE1931色度座標において、(0.5,0.5)、(0.423,0.355)、(0.342,0.312)、(0.352,0.44)、(0.37,0.63)及び色度境界線で囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.44,0.47)である。
青白色LED(Bw)は、CIE1931色度座標において、(0.336,0.24)、(0.352,0.44)、(0.15,0.2)、(0.2,0.1)で囲まれる範囲の色度で発光し、一例として(0.23,0.26)である。
単色に近いスペクトルを有するB(青色)の光に比べ、比視感度の高い他のスペクトルの光が混合されたBw(青白色)の光の方が視感度が高いなどの理由により、R・Yw・Bwの三色の発光素子を用いた場合は、R・G・Bの三原色の発光素子を用いる場合に比べて、電力光束変換効率(lm/W)を比較的良好にできるという利点を有する。
光源123としては、表面実装型LEDとして説明してきたが、基板に青色LEDチップを実装し蛍光体含有樹脂を封止したCOB(Chip On Board)型LEDや、蛍光体含有樹脂を封止した青色LEDチップを複数集積したCSP(Chip Scale Package)型LEDを用いてもよい。
基板122におけるLEDの配置を説明するための平面図を図4に示す。3色のLED光源を用いる場合、それぞれ発光色の異なる光源123A、光源123B、光源123Cが図4に示すように一つの光源群123Gとなるように、光源群間隔LYの1/3よりも近接して配置することにより、色ムラを低減することができる。また、輝度ムラ防止の観点から、横方向の光源群間隔Lと縦方向の光源群間隔Lがほぼ等しいことが好ましい。
なお、2色のLEDを用いる場合も同様に、光源123Aと光源123Bを一つの光源群123Gとなるように、光源群間隔LYの1/2よりも近接して配置することが好ましい。1色のLEDを用いる場合には、光源群とはならないが、横方向の光源間隔Lと縦方向の光源間隔Lがほぼ同じとなるように配置することが好ましい。
<マルチレンズ板127>
図5に凹レンズ部集積型のマルチレンズ板127のz・x軸を含む断面拡大図、図6にx・y軸を含む平面拡大図を示す。マルチレンズ板127は、光が入射する側において、凹レンズ部128がないとして想定される仮想光入射面127Fに複数の凹レンズ部128が設けられ、光が出射する側の光出射面127Bを備えたものである。仮想光入射面は、例えば後述する稜線頂点129Pを結んだ平面である。凹レンズ部128により、例えば入射光線B1が内部光線B2、出射光線B3と、図5における斜めx方向に屈折することにより、前方(z方向)の配光を減少させるとともに、斜めx方向及び斜めy方向の配光を増大させる機能を有する。また、図5において入射光線C1、内部光線C2、内部反射光線C3として示すように、マルチレンズ板127において全反射され入射側に戻ってくる内部反射光線C3もある。仮想光入射面127Fの法線であるz軸に対する凹レンズ部128の斜面の角度θが大きいほど、斜めx方向へ配光される光成分が大きくなる反面、内部反射光の割合も大きくなり光取出効率が低下する傾向がある。
マルチレンズ板127において凹レンズ部を光が入射する側において設けているため、入射光線B1が第1回目の屈折により内部光線B2となり、内部光線B2が第1回目の屈折により出射光線B3となる。そのため斜め横方向への出射光成分が増えるという利点がある。
図6にマルチレンズ板127の平面図を示す。凹レンズ部128は、x方向及びx方向から60度斜めの方向に繰り返し2次元的に配置されている。このようにハニカム状の平面配置となるよう、境界の形状が六角形となっている。凹レンズ部128の内部は、図5に示す断面図と図6に示す等高線128C1、128C2に示す同心円状の形状を有している。凹レンズ部128の境界である稜線129が連なることにより、厚さが厚い部分が連続することになり、マルチレンズ板127の強度を保つことができる。なお、稜線129は、3つの凹レンズ部128の境界にあたる稜線頂点129Pと、稜線129のうち一番低い部分である稜線鞍部129Bを結んだものになっている(鞍部(あんぶ)は乗馬用語が転じたもので、幾何学において「周囲より高い稜線の中で低い部分」の名称に用いられる)。稜線鞍部129Bは稜線頂点129Pに比べてやや低い。つまりその部分におけるマルチレンズ板127の光出射面までの距離が短い。
稜線129を、稜線頂点129Pと稜線鞍部129Bを有する形状とすることにより、境界の平面形状が六角形の凹レンズ部128の内部全体において、同心円状の斜面を有することができるため、等方的な光の配光を実現することができる。
凹レンズ部128のx方向の間隔p1、y方向の間隔p2はそれぞれ1.0mm、0.89mm、z方向の深さdは0.7mmである。なお、3つの凹レンズ部128は正三角形の頂点にそれぞれ配置されており、間隔p1は正三角形の底辺の長さ、間隔p2は正三角形の底辺の中心からもう一つの頂点までの高さに相当する。深さdが小さい方がマルチレンズ板127の厚さを薄くできるため、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましい。間隔p1は、光源のパターンが見えにくくなるという観点から、x方向の光源間隔(光源群間隔)Lの1/3以下であることが好ましく、1/10以下であることがより好ましい(y方向とLについても同様)。一方、間隔p1があまり小さくなると、製作が困難になることに加え、光の回折効果が無視できなくなるため、光の波長を0.5μmとしてその10倍以上である0.005mm以上であることが好ましく、0.1mm以上であることがより好ましい(間隔p2についても同様)。
光出射面127Bは図5(a)では平面としたが、例えばマルチレンズ板の光出射面の形状の斜視図である図7(a)及び断面図である図7(b)に示すように、光散乱構造を備えた光出射面127BRとしてもよい。光出射面127BRはここでは凹レンズ部128と同じピッチの凹凸構造としたが、それに限られるものではない。
図8に、マルチレンズ板127の、稜線鞍部129Bを結ぶz・x軸を含む断面における、更なる断面拡大図を示す。凹レンズ部128の斜面の断面形状は連続的な曲線となっているが、説明のため、第1斜面128P、第2斜面128Q、第3斜面128Rからなるものとする。
第1斜面128Pは、凹レンズ部128の中心付近に位置する斜面であり、第2斜面128Qよりz軸とのなす角が大きい領域である。第1斜面128Pの底部には、入射光線D1よりもz軸方向に近い角度の光線が入射するため、第1斜面128Pへの入射光量は限られている。
第2斜面128Qは、凹レンズ部128の中心あるいは第1斜面128Pを取り囲む領域であり、z軸と接線128Sとのなす角度が最も急峻な(小さい)角度θとなる部分を含む領域であり、角度θにより入射光線が屈折されて、マルチレンズ板127の斜め配光に寄与する。
第3斜面128Rは、凹レンズ部128の中心、第1斜面128Pあるいは第2斜面128Qを取り囲む領域であり、第2斜面よりもz軸とのなす角度が大きい領域である。そのため、図8に示す、第3斜面128Rに向かう入射光線E1が内部光線E2としてマルチレンズ板127の斜め配光に寄与する。つまり内部光線E2が隣の凹レンズ部128の斜面に当たって全反射する割合が少なくなる。
なお、凹レンズ部128は、第3斜面128Rを備えず、第1斜面128P及び第2斜面128Qのみで構成されていてもよく、第2斜面128Qのみで構成されていてもよい。
<拡散パネル>
拡散パネル125の下面は、光源123の上面からD離れた位置(光源・拡散パネル間距離D)に設けられている。拡散パネル125は、両面が平面であり、拡散材を混入することにより均一な光拡散性を有する板である。材質としては例えばポリカーボネートあるいはアクリルが好適である。なお、表面を粗面とすることにより、均一な光拡散性を持たせることもできる。
本発明の設計思想として、拡散パネル125は、光源123の光を輝度ムラ・色ムラの少ない平面光源に変換する役割を有している。そのためには、光源間隔L(光源群間隔L)に対するDの比率D/Lを例えば1以上と大きくすればよい。一方、実験によれば、D/Lを大きくすると光取り出し効率が低下するため、その両者を勘案して、最適なD/Lを求める検討を行っており、0.6以上で光源のパターンがほとんどない設計が得られている。また、器具本体を薄型とするため、拡散パネル125はマルチレンズ板の近くに設置することが望ましく、接触していてもよい。近くとは、Dの1/10以下程度の距離であればよい。
また、図5において入射光線C1、内部光線C2、内部反射光線C3として示すように、マルチレンズ板127において全反射され入射側に戻ってくる内部反射光線C3がある。拡散パネル125は、このような光線を再びマルチレンズ板127に向かわせる働きもあり、そのためにはマルチレンズ板127の近くに設置することが好ましい。
なお、マルチレンズ板127の材質は、アクリル(PMMA、ポリメチルメタアクリレート)とし、屈折率1.485として計算を行っているが、マルチレンズ板127の材質は透明材料であれば特に限定されず、PC(ポリカーボネート)やガラスであってもよい。
<枠>
図3に図示する枠130は、下面が基板122を支持する働きを有するとともに、側面が拡散パネル125、マルチレンズ板127を支持する働きを有する。
<配光特性及び照度分布>
図9(a)及び図9(b)に、最も急峻な斜面の角度θを39.3度としたマルチレンズ板127を用いた場合の配光特性及び照度特性を示す。1/2ビーム角(両側)はx方向134°・y方向140°となる。また1/2照度角(片側)はx方向79°・y方向82°となる。照度曲線が、一般的な円形でなく、下側がフラットに近い形、つまりほぼ一定の照度となる範囲が広い点が特徴である。
図10(a)及び図10(b)に、最も急峻な斜面の角度θを47.2度としたマルチレンズ板127を用いた場合の配光特性及び照度特性を示す。1/2ビーム角(両側)はx方向126°・y方向131°となる。また1/2照度角(片側)はx方向75°・y方向76°となる。この場合も、照度曲線が一般的な円形でなく、下側がフラットに近い形、つまりほぼ一定の照度となる範囲が広い点が特徴である。
本発明のような構造を用いない場合、配光角は例えば120°程度となり、光度が最大となる方向は0°方向になるのに比べて、最も急峻な斜面の角度θを39.3度としたマルチレンズ板127を用いた場合、図9(a)に示す通り光度が最大になるのはx方向・y方向共に30~32°となる。また、最も急峻な斜面の角度θを47.2度としたマルチレンズ板127を用いた場合、図10(a)に示す通り光度が最大になるのはx方向・y方向共に18~23°となる。
このように斜め方向に光度の最大値があることが、比較的均一な照度特性が得られる理由になっている。照明器具の直下から離れた床面においては光が角度θで斜め入射するために照度が1/cosθとなることに加え、距離が1/cosθの2乗となることによる照度の低下があるが、斜め方向において光度の最大値があると、そのような照度の低下を補うことができるためである。
そのため、光度が最大値となる角度は、10°以上45°以下が好ましく、20°以上40°以下がより好ましく、25°以上35°以下が更に好ましい。
その点と対応して、最も急峻な斜面の角度θは35度以上が好ましく、45度以上がより好ましく、50度以上が更に好ましい。一方、光の利用効率の観点からは、斜面の角度θは60度以下が好ましく、55度以下がより好ましいことがわかった。
本発明の照明器具を光源及び1/2ビーム角から規定すると、光源がランバーシアン光源であり、1/2ビーム角がそれよりも大きい125°以上であることが好ましく、128°以上であることがさらに好ましい。一方、配光角を広げることにより生じる全反射による効率低下を勘案すると、配光角は160°以下であることが好ましく、150°以下であることがさらに好ましい。
<照度分布>
比較例である図11(a)は、長さ28.8m四方の部屋において、従来の照明器具を180cm間隔縦16台・横16台設置した場合の照度分布(単位lx)、実施例である図11(b)は、長さ28.8m四方の部屋において、本実施形態の照明器具100を240cm間隔で縦12台・横12台設置した場合の照度分布の計算結果である。なお、照明器具の設置条件として、机上で750lx以上が得られることとした。机の高さは70cm、天井の高さは3.5mを想定し、天井から机の上までの高さ2.8mの場合の照度分布となる。
比較例においては、各照明器具の消費電力は22.4Wであり、全消費電力は5734Wである。一方、照明器具100を用いた場合、各照明器具100の消費電力は30.4Wであり、全消費電力は4378Wである。この値は比較例の約76%となり、大幅な消費電力の低減が実現されている。また、設置台数は比較例の56%であり、設置費用の大幅な削減も図ることができる。
<マルチレンズ板137>
本実施形態において、凹レンズ部集積型のマルチレンズ板127に代えて、凸レンズ部集積型のマルチレンズ板137を用いることができる。図12にマルチレンズ板137の断面拡大図を示す。マルチレンズ板137は、光が入射する側において、凸レンズ部139がないとして想定される仮想光入射面137Fに複数の凸レンズ部139が設けられ、光が出射する側の光出射面137Bを備えたものである。仮想光入射面は、例えば凸レンズ部139の頂点を結んだ平面である。光出射面137Bは図12では平面としたが、光散乱形状を設けてもよい。凸レンズ部139により、例えば入射光線B31が内部光線B32、出射光線B33と図12の斜めx方向に屈折することにより、z方向(図下方向)の配光を減少させるとともに、斜めx方向の配光を増大させる機能を有する。また、図12において入射光線C31、内部光線C32、内部反射光線C33として示すように、マルチレンズ板137において全反射され入射側に戻ってくる内部反射光線C33もある。仮想光入射面137Fの法線であるz軸に対する凸レンズ部139の斜面の角度θが大きいほど、横方向へ配光される光成分が大きくなる反面、内部反射光の割合も大きくなり光取出効率が低下する傾向がある。凹レンズ部集積型のマルチレンズ板127の断面図である図5と、凸レンズ部集積型のマルチレンズ板137の断面図である図12が酷似していることより、配光特性の角度θ依存性についても同様の傾向が認められることがわかる。
図13にマルチレンズ板137の平面図を示す。凸レンズ部139は、x方向及びx方向から60度斜めの方向に繰り返し2次元的に配置されている。このようにハニカム状の平面配置となるよう、凸レンズ部139の境界である谷138の平面形状が六角形となっている。凸レンズ部139は、図13に示す等高線138C1、138C2に示す同心円状の形状を有している。谷138は、3つの凸レンズ部139の境界にあたる谷深部138Dと、2つの凸レンズ部139の境界にあたる谷浅部138Bを結んだものになっている。
谷138を、谷浅部138Bとそれより深い谷深部138Dとを連ねた形状とすることにより、境界の平面形状が六角形の凸レンズ部139において、同心円状の斜面を有することができるため、等方的な光の配光を実現することができる。
凸レンズ部139のx方向の間隔p31、y方向の間隔p32はそれぞれ1.0mm、0.89mm、z方向の深さd1は0.7mmである。深さd1が小さい方がマルチレンズ板137の厚さを薄くできるため、2mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましい。間隔p31は、光源のパターンが見えにくくなるという観点から、光源間隔(光源群間隔)Lの1/3以下であることが好ましく、1/10以下であることがより好ましい。一方、間隔p1があまり小さくなると、製作が困難になることに加え、光の回折効果が無視できなくなるため、光の波長を0.5μmとしてその10倍以上である0.005mm以上であることが好ましく、0.1mm以上であることがより好ましい。
図14に、マルチレンズ板137の、谷浅部138Bを結ぶ断面における、更なる断面拡大図を示す。凸レンズ部139の斜面の断面形状は連続的な曲線となっているが、説明のため、第1斜面139P、第2斜面139Q、第3斜面139Rからなるものとする。
第1斜面139Pは、凸レンズ部139の境界付近に位置する斜面であり、第2斜面139Qよりz軸とのなす角が大きい領域である。
第2斜面139Qは、凸レンズ部139の境界あるいは第1斜面139Pを取り囲む領域であり、z軸と接線139Sとのなす角度が最も急峻な(小さい)角度θとなる部分を含む領域であり、角度θにより入射光線が屈折されて、マルチレンズ板137の斜め配光に寄与する。
第3斜面139Rは、凸レンズ部139の境界、第1斜面139Pあるいは第2斜面139Qを取り囲む領域であり、第2斜面よりもz軸とのなす角度が大きい領域である。
なお、凸レンズ部139は、第3斜面139Rを備えず、第1斜面139P及び第2斜面139Qのみで構成されていてもよく、第2斜面139Qのみで構成されていてもよい。
<変形例1>
実施形態1の構成として、光源123からの光を拡散パネル125に入れて、その後でマルチレンズ板127(あるいはマルチレンズ板137)を介して出射する構造の照明器具100を説明したが、拡散パネル125を省略してもよい。その場合、輝度不均一性が生じやすくなるが、光源123とマルチレンズ板127との距離Dを光源間隔Lに比べて大きくすることにより、輝度不均一性を低減することができる。
<変形例2>
また、光源123からの光をマルチレンズ板127(あるいはマルチレンズ板137)に入れ、その後で拡散パネル125を介して光を出射する構造としてもよい。その場合、マルチレンズ板127により広配光となった光が拡散パネル125により等方的に拡散されるため、「広配光」という効果は減少するが、距離Dを小さくしても輝度不均一性の少ない「薄型」に適した構造になる。
<変形例3>
マルチレンズ板127において、光が出射する側である仮想光出射面に凹レンズ部を設けてもよい。その場合、マルチレンズ板127を裏返して用いるだけで、出射光が最大となる角度を変えることが可能になる。また、マルチレンズ板の仮想光入射面と仮想光出射面の両方にレンズ部(凹レンズ部又は後述する凸レンズ部)を設けてもよい。
<実施形態2>
<構成>
本実施形態の照明器具200の斜視図を図15に示す。照明器具200は、配線ダクト280に取り付けが可能なスポットライト型照明器具であり、照明制御装置170により制御可能である。
以下の説明では図15におけるz軸を基準に、前であるz方向(z軸)、z軸に直交し上向きの方向であるy方向、z軸に直交する2軸のうち、z・y方向に対して直交する方向をx方向と記載することがある。
図15において、照明器具200は灯体210を備え、灯体210の側面に回転可能に取付けられたアーム270、アーム270の他端にあり、配線ダクト280に取り付けられる取付部278を備える。アーム270の内部には、配線ダクト280に供給された商用電力を電源225に伝えるための電灯線238がある。
照明器具200の光軸であるz軸は、取付部278に対するアーム270のΦ方向の回転により、水平方向に回すことができる。また、アーム270に対する灯体210のθ方向の回転により、下向きから上向きの適当な方向に向きを変えることができる。
図16は照明器具200のz軸を含む一部側面・一部断面図である。照明器具200の内部には、ヒートシンク221、COB型LEDである光源223、反射板228、マルチレンズ板227、電源225、ワイヤレスモジュール226を備える。ワイヤレスモジュール226は電源225に接続されたソケットに対して着脱可能である。マルチレンズ板227は実施形態1の凹レンズ部集積型のマルチレンズ板127と同じ構造であり、灯体210に入るようにサイズのみ変更したものである。
図17は光源223の平面図である。縦2.8mm・横3.5mmの表面実装型LEDパッケージ223A(赤色)、223B(黄白色)、223C(青白色)を、それぞれ16個、基板222上に実装している。調光率を例えば3%程度にした場合には、マルチレンズ板227に個別のLEDのイメージが見えるが、調光率を通常の値にすると輝度が高くなり、マルチレンズ板227を直接見ることができなくなる結果、個別のLEDイメージが見えて色ムラが生じる問題は起こらない。
図18(a)に照明器具200の配光特性(角度θ方向に対する光度(cd)の分布)を示す。照明器具200においては、光源223を発した光がマルチレンズ板227によって斜め横方向に曲がるため、図18(a)より1/2ビーム角102°という、スポットレンズとしては広い配光特性が得られた。図18(a)に示す通り光度が最大になるのは25~30°である。なお、実施形態1と同じ凹レンズ部集積型のマルチレンズ板227を用いているが、実施形態1と光源の配置が異なることと、実施形態1で用いた拡散パネルを用いていないため、配光特性は若干異なる。
図18(b)に照明器具200による照度特性(光源からの距離を縦軸、光軸に対する距離を横軸とする500、200、100、50、20lxの等照度曲線)を示す。光源の全光束は1000lmと仮定している。図18(a)を見るとz軸方向において光度が小さくなっているが、図18(b)によればx・y方向について1/2照度角79°であり、比較的均一な照度分布が得られた。この理由は、斜め方向では光源からの距離が長くなり照度が減少することに加え、光が斜め入射となることによる照度の減少もあるが、斜め方向における光度の増大がその照度の減少を補うためである。
<実施形態3>
<概要>
本実施形態に係る照明器具300の斜視図を図19に示す。照明器具300は、天井に直付けされた器具本体310と、器具本体310に取り付けられた光源ユニット320からなる。器具本体310と光源ユニット320が分離可能であるため、器具本体310を天井に取り付けるためのネジまたは吊ボルトを光源ユニット320によって隠すことができる。照明装置の幅は一例として2cm、長さは一例として120cmであり、照明器具100に比べて短手方向の幅が狭く、デザイン性が考慮された器具形状になっている。
器具本体310と光源ユニット320の断面図を図20(a)、(b)にそれぞれ示す。
<器具本体>
器具本体310は、下面が開口した箱状の筐体315、バネ係止部311及びコネクタ312を備える。
<光源ユニット>
光源ユニット320は、取付板321、基板322、光源323、カバー324、電源325、ワイヤレスモジュール326、取付バネ327、コネクタ328、及び図21を用いて説明する拡散パネル331、マルチレンズ板333を備え、カバー324は、カバー端面(カバー左端面324L及びカバー右端面324r)を備える。複数の光源ユニット320をカバー端面同士が向き合うように並べて、複数の光源ユニット320全体を、連続した長い光源とすることができる。
基板322は、長尺状のプリント基板であって、表面実装型LEDからなる複数の光源323が長手方向に間隔を空けて列状に配されてなる。光源323の列数は1列としている。
光源ユニット320の取付バネ327は器具本体310のバネ係止部311に取り付けられる。コネクタ328は器具本体310のコネクタ312に接続され、商用電力が電源325に供給される。
電源325は、商用交流電力を直流に変換し、3色のLEDをそれぞれ駆動するよう、3チャンネルの駆動出力を有しており、各駆動出力は、外部からの制御信号で制御できる。本実施例においては、制御信号は無線で伝送されてワイヤレスモジュール326に受信され、ワイヤレスモジュール326が制御信号を電源325に送り、電源325が制御される。制御信号によって3チャンネルの駆動出力が独立に制御されることにより、光源ユニット320は3つのLEDの色度で囲まれた任意の色度で発光することができる。
<光源ユニット>
光源ユニット320は、x・z方向を含む断面図である図21に示すように、上述の構成要素に加え、拡散パネル331、マルチレンズ板333を備える。拡散パネル331の光入射面は光源323の光出射面からD=1.1mmの距離に位置している。
カバー324は、比較的透明なカバー前面部324A、光拡散性を有するカバー側面部324B、拡散パネル331及びマルチレンズ板333を固定するための突起324Cを備える。拡散パネル331は拡散パネル125と同じ、マルチレンズ板333はマルチレンズ板127と同じく、仮想光入射面に凹レンズ部がハニカム状に配置された、ほぼ同じ設計のマルチレンズ板であり、外形のサイズだけが異なる。カバー前面部324Aとカバー側面部324Bは、二色成形法により一体的に押し出し成形される。カバー324の材質は樹脂であり、ポリカーボネート又はアクリルが好適に用いられる。なお、マルチレンズ板333として、凸レンズ部集積型のマルチレンズ板137相当のものを用いてもよい。
拡散パネル331の光出射面とマルチレンズ板333の仮想光入射面との距離は、接触しているか、0.2mm以下とすることが好ましい。これにより照明器具の薄型化が実現できる。
<配光特性>
本実施形態においても、真下方向の配光が抑えられる結果として、広がった配光特性が得られるため、光源間隔を従来に比べて広げても、机上面の照度の均一性をある程度維持することができる。
<実施形態4>
<概要>
本実施形態に係る照明器具500は、いわゆるシーリングライトであり、ほぼ軸対称な配光特性を有する。
<構成>
図22(a)の左側は照明器具500の正面図、右側は正面方向から見た断面図である。図22(b)の上側は照明器具500の平面図(照明器具を天井に設置した状態では下から見た正面図)、下側はセードとも呼ばれるカバー524を外した状態における内部の正面図である。
図22(a)に示すように、取付アダプタ510は天井に設置された引掛シーリング、あるいはローゼットに取り付け可能な部分であり、照明器具500の他の部分と分離可能である。カバー524は、カバー前面部524Aとカバー側面部524Bを備える。ベース521の上に基板522及び電源525が取り付けられている。
図22(b)より、ベース521の上に5枚の基板522が取り付けられている。基板522には33個の表面実装型LEDである光源523が、4列実装されている。
<照明器具の天井への取付>
天井に設けられた引掛シーリング、あるいはローゼットに、取付アダプタ510のプラグ兼固定部を回して取り付ける。取付アダプタ510に対して、カバー524を外した照明器具500のベース521の穴部分を上に向けて入れると、取付アダプタ510の突出部512(ツメ)がベース521と接触して内側に移動し、さらにベース521を上に移動させると、取付アダプタ510の突出部512が元の状態になってベース521を支えることにより、ベース521が取付アダプタ510に取り付けられる。その際、クッション528が天井に当たることにより、照明器具500を天井と平行に設置することができる。そのあとでカバー524をベース521に取り付ける。
<マルチレンズ板の設置>
光源523の間隔Lは、例えば最小24mmである(間隔Lは必ずしもx方向やy方向の距離ではない)。それに対し、マルチレンズ板527の光入射面は、光源523の表面から間隔Lと同じ距離D(24mm)だけ離して、マルチレンズ板支持部526により設置されている。マルチレンズ板527の凹レンズ部間隔p1は前述の通り1mmと、Lの1/10よりも小さいため、マルチレンズ板127の光出射面においてもほとんど光源のイメージが生じない。そして、図22(a)に示す矢印方向である斜め方向を中心として光が進むため、カバー524において光源のイメージが生じない程度に拡散度を小さくする、すなわち透明に近づけることが可能となり、光取り出し効率が向上する。
<変形例その他>
以上、本発明に係る照明器具の実施形態を説明したが、例示した照明器具を例えば以下のように変形することも可能であり、本発明が上述の実施形態で示した通りの照明器具に限られないことは勿論である。
マルチレンズ板におけるレンズ部の配置として、ハニカム状の配置の例を述べたが、x方向及びy方向に繰り返し2次元的に配置されている格子状など、他の2次元的な配置であってもよい。
凹レンズ部集積型のマルチレンズ板における凹レンズ部の間に、稜線頂点及び稜線鞍部を有する稜線がある例を述べたが、稜線の仮想入射面からの距離は特に限定されない。凸レンズ集積型のマルチレンズ板における谷部についても、谷深部及び谷浅部がある例を述べたが、谷の仮想入射面からの距離は特に限定されない。
実施形態1、3は、それぞれシステム天井用照明器具、器具本体・光源ユニット分離型照明器具を例として、マルチレンズ板及び拡散パネルを備えた照明器具の構成を説明したが、例えば比較的透明な前面カバー部を有する実施形態3の構成を別の実施形態に適用するなど、適宜実施形態の構成を他の実施形態における照明器具に適用してもよい。
光学部品の拡散性として分散度という指標がある。0度方向の光(通常はレーザ光)を入射したときの、0度方向の透過光量に対する所定の角度の透過光量である拡散分布を求め、0度の透過光量に対して50%の透過光量になる角度を分散度と定義する。拡散パネルの光拡散性は、分散度が5度以上であることが好ましく、10度以上が更に好ましい。一方比較的透明なカバーの分散度は4度以下であることが好ましく、2度以下であることが更に好ましい。また、マルチレンズ板の分散度も、4度以下であることが好ましく、2度以下であることが更に好ましい。分散度の他にヘイズ値により拡散性を規定してもよい。
拡散パネルに光拡散性を与えるために、光拡散材が混入されている場合を説明したが、光入射面又は光出射面を粗面とすることによっても光拡散性を与えることができる。光拡散材を混入し、さらに光入射面又は光出射面を粗面としてもよい。
光源は、基板に実装せずに、枠130、取付板321、ベース521などに直接実装してもよい。
各光源に、例えば配光を広げるレンズをそれぞれ搭載してもよい。その場合、レンズによる配光角の増大と、本発明によるマルチレンズ板による配光角の増大の相乗効果により、さらに広い配光角を実現することができる。
基板は、プリント基板に限られず、メタルコア基板(金属板表面に絶縁膜を設け、その上に配線パターンを設けた基板)を用いてもよく、表面に配線パターンを形成したセラミック基板を用いてもよい。このように基板の材料は特に限定されない。また、COB型LEDのボード部分や表面実装型LEDのパッケージ部分に基板としての役割を担わせ、プリント基板などを用いなくてもよい。
本発明の各部構成は上記実施形態及び変形例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記照明器具の各部構成は、LEDに係る照明器具に限定されていない様々な照明器具に適用することが出来る。
上述の実施形態及び各変形例を、部分的に組み合せてもよい。
100、200、300、500 照明器具
110、310 器具本体
112 凹部
114、225、325、525 電源
115、226、326 ワイヤレスモジュール
120、320 光源ユニット
122、222、322、522 基板
123、123A、123B、123C、223、323、523 光源
123G 光源群
125、331 拡散パネル
127、137、227、333、527 マルチレンズ板
127F、137F 仮想光入射面
127B、127BR、137B 光出射面
128 凹レンズ部
128P、139P 第1斜面
128Q、139Q 第2斜面
128R、139R 第3斜面
128S、139S 接線
129 稜線
129B 稜線鞍部
129P 稜線頂点
130 枠
139 凸レンズ部
138 谷
138B 谷浅部
138D 谷深部
170 照明制御装置
171 タッチパネル
172 無線通信部
173 照明制御プログラム
180 空調機器
190、191 天井板
195 Tバー
199 システム天井
210 灯体
238 電灯線
270 アーム
278 取付部
280 配線ダクト
311 バネ係止部
312、328 コネクタ
315 筐体
321 取付板
324、524 カバー
324A、524A カバー前面部
324B、524B カバー側面部
324C 突起
327 取付バネ
510 取付アダプタ
512 突出部
521 ベース
526 マルチレンズ板支持部
528 クッション

Claims (7)

  1. 複数の光源と、マルチレンズ板を備えた照明器具であって、
    前記マルチレンズ板は、仮想光入射面又は仮想光出射面に複数のレンズ部が2次元的に配置されたものであり、前記複数のレンズ部の境界の形状は六角形であり、
    前記レンズ部は、前記レンズ部の中心を取り囲む斜面を備え、
    前記斜面のうち最も急峻な斜面において、前記仮想光入射面又は前記仮想光出射面の法線に対する角度が、35°以上60°以下であり、
    前記マルチレンズ板を出射した光は、光軸方向に直交するx方向及びy方向のそれぞれの断面において、前記光軸方向から斜めの方向において光度の最大値が得られ、
    前記レンズ部の中心の間隔は、前記光源の間隔の1/3以下である
    照明器具。
  2. 前記レンズ部の中心の間隔は、前記光源の間隔の1/10以下である
    請求項1記載の照明器具。
  3. 前記レンズ部が凹レンズ部であり、凹みの深さは2mm以下である
    請求項1又は2記載の照明器具。
  4. 前記レンズ部の中心の間隔は、x方向及びy方向とで異なる
    請求項1又は2記載の照明器具。
  5. 前記照明器具は、さらに、前記光源と前記マルチレンズ板の間に光拡散性を有する板である拡散パネルを備え、
    前記光源と前記拡散パネルの前記光源側の面との距離をDとして、前記拡散パネルの前記マルチレンズ板側の面と、前記マルチレンズ板の前記拡散パネル側の面との距離が、Dの1/10以下である、
    請求項1又は2記載の照明器具。
  6. 前記光源は複数あり、複数の前記光源が列状に配置されている、
    請求項1又は記載の照明器具。
  7. 前記光源はランバーシアン配光特性を有し、前記照明器具の1/2ビーム角が125°以上160°以下である、
    請求項1又は記載の照明器具。
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