以下、本発明の一実施の形態に係るゲームシステム1について、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
[ハードウェア構成]
図1は、本発明の一実施の形態におけるゲームプログラムが適用されるゲームシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、ゲームシステム1は、複数のユーザ端末2と、これら複数のユーザ端末2の各々と通信ネットワークNWを介して通信接続可能なサーバ3とを備える。
ユーザ端末2は、ユーザに操作されるゲーム装置である。ユーザ端末2に、ゲームプログラムの少なくとも一部がインストールされており、ユーザ端末2にてゲームが実行される。ユーザ端末2は、ユーザ端末2を所有するユーザと共に移動する。例えばユーザ端末2は、ユーザに操作されるスマートフォン等の携帯型のコンピュータ装置である。
ユーザ端末2は、その動作を制御するCPU10等のプロセッサを備え、このCPU10にはバス11を介して操作入力部12、記憶装置14、ROM15、およびRAM16が接続されている。記憶装置14、ROM15、およびRAM16を総称してユーザ端末2のメモリとも称し得る。なお、図1には、複数のユーザ端末2のうちの一のユーザ端末2についての構成を例示し、他のユーザ端末2の例示を省略しているが、他のユーザ端末2の構成も上記一のユーザ端末2の構成と同様である。
ユーザ端末2は、表示部であるモニタ19が設けられた移動筐体をユーザが把持するように構成される。移動筐体には操作入力部12が設けられている。本実施の形態において、ユーザ端末2の各構成は、移動筐体内に収められている。
ROM15は、マスクROMまたはPROM等の半導体メモリであり、ユーザ端末2を起動する起動プログラム等が記憶されている。RAM16は、DRAMまたはSRAM等により構成され、CPU10が実行するべきゲームプログラム30aや、その実行の際に必要となる各種ゲームデータ30b等を、ゲームの実行状況に応じて読み込んで一時的に記憶する。
さらに、CPU10には、バス11を介してグラフィック処理部17、オーディオ合成部20、ネットワークインターフェイス25、撮像部26、位置情報受信部27および近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)インターフェース28が接続されている。
このうち、グラフィック処理部17は、CPU10の指示に従ってユーザ画像を表示するユーザ画像表示部を含む所定のアプリ画像を描画する。また、グラフィック処理部17にはビデオ変換部18を介してユーザ端末2に内蔵されたモニタ19が接続されており、グラフィック処理部17にて描画されたアプリ画像はビデオ変換部18において動画形式に変換され、モニタ19にて表示されるようになっている。
オーディオ合成部20は、CPU10の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。また、オーディオ合成部20にはオーディオ変換部21を介して外部のスピーカ22が接続されている。したがって、オーディオ合成部20にて再生および合成されたゲーム音声は、オーディオ変換部21にてアナログ形式にデコードされ、スピーカ22から外部へ出力されるようになっている。
ネットワークインターフェイス25は、インターネットなどの通信ネットワークNWを介して、サーバ3と通信可能に接続されている。
撮像部26は、移動筐体のモニタ19の表示面とは反対側および/または表示面側に設けられ、外部の風景を撮像する。撮像された画像データは、記憶装置14に記憶される。
位置情報受信部27は、ユーザ端末2の現在位置の情報を受信する。位置情報受信部27は、例えばGPS衛星受信器等により構成される。
近距離無線通信インターフェース28は、近距離無線通信のチップを搭載したICカードなどと通信する。例えばICカードは、特定の公共交通機関のサービス料金を精算するための交通系ICカードである。例えば交通系ICカードは、予めチャージしたお金で公共交通機関の利用料を自動精算する機能を有し得る。また、例えば交通系ICカードは、予め決められた期間と区間内で自由に利用するための定期券としての機能を有し得る。交通系ICカードには、残高、利用日、利用時刻などが記録され得る。例えば交通系ICカードが、電車の駅の改札を通過する際に用いられるカードである場合、改札に設置された自動改札機に交通系ICカードがかざされると、交通系ICカードには、入場記録または出場記録が記録される。入場記録は、乗車記録とも称し得る。出場記録は、降車記録とも称し得る。
操作入力部12は、モニタ19上に設けられたタッチパネルで構成され、モニタ19上に表示された操作ボタン等をユーザが触れることにより、対応する操作入力が行われる。
一方、サーバ3は、その動作を制御する高性能のCPU40を備え、このCPU40にはバス41を介して記憶装置42、ROM43、RAM44およびネットワークインターフェイス45が接続されている。
サーバ3のROM43は、マスクROMまたはPROM等の半導体メモリであり、サーバ3と他のユーザ端末2との間の通信を制御するプログラム等、サーバ3の基本的な動作を実現するための基本プログラムが記憶されている。
また、RAM44は、DRAMまたはSRAM等から構成され、CPU40が実行するべきプログラムや、その実行の際に必要になるデータ等を、記憶装置42等から読み込んで一時的に記憶する。
ネットワークインターフェイス45は、インターネットなどの通信ネットワークNWを介して、各ユーザ端末2と通信可能に接続されている。
本実施の形態において、ゲームシステム1は、いわゆるネイティブアプリによって動作する。
サーバ3の記憶装置42は、サーバ3が内蔵する大容量記憶媒体である。サーバ3は、記憶装置42にサーバ3のCPU40が実行するべきゲームプログラム42aおよびそれに用いられる各種ゲームデータ42bを記憶している。CPU40は、各ユーザ端末2(アカウント)から送信される情報を保存、管理する。サーバ3とユーザ端末2とは、通信ネットワークNWを介して互いに通信を行う。
ユーザ端末2は、ユーザの操作に基づいてアプリを実行するために、通信ネットワークNWを介してサーバ3の記憶装置42に記憶されたゲームプログラム42aの少なくとも一部およびゲームデータ42bの少なくとも一部を受信する(ダウンロードおよびインストールする)。さらに、ユーザ端末2は、サーバ3からアップデート用のゲームプログラムおよびゲームデータを受信する(ダウンロードおよびインストールする)。
ユーザ端末2は、インストールしたゲームプログラムおよびゲームデータに基づいて、ユーザ端末2にてアプリの進行を行い、アプリの進行に伴う演出(画像、音声)をモニタ19およびスピーカ22等に出力する。
複数のユーザ端末2のそれぞれには、そのユーザ端末2を操作するユーザごとに異なるアカウント情報(固有の識別情報)が付与される。そして、アカウント情報ごとにID(識別符号)が付与される。各ユーザ端末2が、サーバ3に対してIDとともに所定の情報を送信(アップロード)すると、サーバ3のCPU40は、記憶装置42にその情報を対応するIDとともに記憶する。
[ゲーム概要]
本実施形態におけるゲームでは、仮想空間に配置されたプレイヤキャラクタをユーザが操作して、仮想空間に出現するノンプレイヤキャラクタ(モンスター)と戦闘したり、仮想空間に配置されるアイテムなどのゲーム内オブジェクトを取得したりする。
[機能的構成]
図2は、本実施の形態におけるゲームシステム1の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、ユーザ端末2は、CPU10、記憶装置14、ROM15、RAM16、グラフィック処理部17、オーディオ合成部20等を含む制御部5aを備えたコンピュータとして動作する。また、サーバ3は、CPU40、記憶装置42、ROM43、およびRAM44等を含む制御部5bを備えたコンピュータとして動作する。
図2に示すように、ユーザ端末2の制御部5aとサーバ3の制御部5bとが協動することにより構成されるゲームシステム1の制御部5は、ゲームプログラム30a,42aを実行することで、位置情報取得手段51、ゲーム実行手段52、速度算出手段53、速度判定手段54、制限手段55、利用記録取得手段56、利用判定手段57、および無効手段58等の機能を発揮する。
位置情報取得手段51は、ユーザ端末2の位置情報を取得する。位置情報は、現実空間におけるユーザ端末2の現在位置を示す。
ゲーム実行手段52は、所定のゲームを実行する。ゲーム実行手段52は、現実空間におけるユーザ端末2の位置に応じたゲームを実行する。
図3は、本実施形態のゲーム画面G1の例を示す図である。ゲーム実行手段52は、現実空間に即した仮想空間Sを形成し、仮想空間Sをモニタ19に表示させる。
具体的には、図3に示すように、ゲーム実行手段52は、現実空間の地図に対応する仮想空間Sの地図のデータを取得し、仮想空間Sの地図をモニタ19に表示する。ゲーム実行手段52は、現実空間の地図に対応する仮想空間の地図のデータを、ユーザ端末2おいて現実世界の地図のデータを加工することにより生成してもよい、サーバ3からダウンロードしてもよい。図3に示すように、仮想空間Sには、現実空間の道路、線路、河川、海などにそれぞれ対応する仮想の道路、線路、河川、海などが含まれる。仮想空間Sには、現実空間の建物に対応する仮想の建物が含まれ得る。
ゲーム実行手段52は、現実空間におけるユーザ端末2の位置(すなわち、ユーザの現在位置)に対応する仮想空間Sの位置にプレイヤキャラクタを配置する。ゲーム画面G1における仮想空間Sの地図上には、プレイヤキャラクタの位置を示すマークC1が示されている。ユーザ端末2を所有するユーザの現実空間での移動に応じて、仮想空間S上のプレイヤキャラクタも移動する。つまり、現実空間におけるユーザ端末2の座標の変化に応じて、仮想空間Sの地図上での自己位置マークC1の座標も変化する。ゲーム画面G1の中心付近に自己位置マークC1が固定されているため、ユーザが移動することにより、ゲーム画面G1に表示される仮想空間Sの領域部分が変化する。
ゲーム実行手段52は、仮想空間Sにおける予め定められた位置またはランダムで選択された位置に敵キャラクタまたはアイテムを出現させる。ゲーム画面G1における仮想空間Sの地図上には、敵キャラクタの位置を示す敵位置マークC2と、アイテムの位置を示すアイテム位置マークBとが示されている。
仮想空間Sの地図上における自己位置マークC1と敵位置マークC2との距離、つまり、プレイヤキャラクタと敵キャラクタとの距離が所定値以下である場合、ユーザ端末2に対するユーザの操作により、プレイヤキャラクタが敵キャラクタと戦闘することができる。例えばユーザがプレイヤキャラクタから所定範囲内の敵キャラクタを画面上でタッチ操作すると、プレイヤキャラクタとタッチ操作された敵キャラクタとの戦闘が開始する。
仮想空間Sの地図上における自己位置マークC1とアイテム位置マークBとの距離、つまり、仮想空間Sにおけるプレイヤキャラクタとアイテムとの距離が所定値以下である場合、ユーザ端末2に対するユーザの操作により、プレイヤキャラクタがそのアイテムを取得することができる。例えばユーザがプレイヤキャラクタから所定範囲内のアイテムを画面上でタッチ操作すると、プレイヤキャラクタはタッチ操作されたアイテムを取得する。
なお、本明細書において、ユーザあるいはユーザに対応するキャラクタが、アイテムなどの各種ゲーム要素を所有するまたは取得するとは、そのゲーム要素がユーザに関連付けられることを意味し、より詳しくは、ゲーム要素がユーザの識別情報に直接または間接的に紐づけられて記憶されることを意味する。本実施形態では、ユーザ端末2側のメモリとサーバ3側のメモリの双方において、ゲーム要素がユーザの識別情報に紐づけられて記憶されるが、ユーザ端末2側のメモリとサーバ3側のメモリの一方のみにおいて記憶されてもよい。
なお、本実施形態において、ゲームモードが、通常モードと、制限モードと、制限無効モードとの間で切り替わる。図3に示したゲーム画面G1は、ゲームモードが通常モードであるときに表示される画面である。ゲームモードが制限モードまたは制限無効モードである場合には、通常モード時のゲーム画面G1とは異なるゲーム画面がモニタ19に表示される。制限モード時および制限無効モード時の各ゲーム画面について、詳細は後述する。
図2に戻って、速度算出手段53は、位置情報取得手段51が取得した位置情報に基づいて、ユーザ端末2の移動速度を算出する。
速度判定手段54は、速度算出手段53が算出した移動速度が所定の制限速度以上であるか否かを判定する。制限速度は、ユーザ端末2が何らかの乗物によって移動しているか否かを判別するために設定されている。例えば制限速度は、時速10km以上に設定されている。すなわち、本ゲームにおいて、速度算出手段53が算出した移動速度が所定の制限速度以上である場合、ユーザが何らかの乗物に乗っているものとして取り扱われる。
制限手段55は、現在のゲームモードを制限モードにする。制限モードは、例えば自転車や自動車などユーザ自身が運転しながらゲームをプレイすることを防ぐためのモードである。具体的には、制限手段55は、速度判定手段54により移動速度が制限速度以上であると判定される場合、移動速度が制限速度未満であると判定される場合に実行可能な所定のゲーム処理を制限する。言い換えれば、制限手段55は、速度判定手段54により移動速度が制限速度以上であると判定される場合、ゲームモードを、通常モード時に実行可能な所定のゲーム処理を制限する制限モードにする。すなわち、制限モードは、通常モード時に実行可能であったゲーム処理を実行不能な状態にされたモードである。
ユーザが車両を運転している間、信号待ちなどで頻繁に車両は停車し得る。このため、ユーザが車両を運転している間、制限モードから通常モードにゲームモードが移行することを抑制するよう、ユーザ端末2の移動速度が、制限速度以上の速度から制限速度未満の速度へと低減した後も、制限モードが一定時間維持されてもよい。
利用記録取得手段56は、公共交通機関の利用に関する利用記録情報を取得する。利用記録情報は、ユーザが公共交通機関を利用していることを記録した情報である。言い換えれば、利用記録情報は、ユーザが公共交通機関を利用していることを証明するための情報である。公共交通機関としては、電車などの鉄道車両、路面電車、バス、タクシー、航空機、船などが例示される。
利用記録取得手段56による利用記録情報の取得方法は、特に限定されない。例えば公共交通機関の種類に応じて、利用記録情報の取得方法は異なり得る。利用記録取得手段56は、例えば交通系ICカード、ユーザ端末2にインストールした所定のアプリケーションソフトウェアまたは紙の利用券などを用いて、利用記録情報を取得し得る。
・ICカードからの取得
例えばユーザが電車に乗るために、交通系ICカードを自動改札機にかざすことにより改札から駅のホームに入った場合、その交通系ICカードに入場記録が記録される。その後、ユーザが、交通系ICカードをユーザ端末2にかざすことによって、ユーザ端末2が、近距離無線通信インターフェース28を介して交通系ICカードに記録された入場記録を読み込む。ユーザ端末2において、利用記録取得手段56は、読み込んだ入場記録を利用記録情報として取得する。
・アプリケーションソフトウェアからの取得
例えば交通系ICカードの機能を搭載したアプリケーションソフトウェア(以下、交通系アプリと称する。)がユーザ端末2にインストールされている場合、ユーザは、ユーザ端末2を自動改札機にかざすことによって改札から駅のホームに入ることが可能である。ユーザ端末2を自動改札機にかざした際に、ユーザ端末2のメモリに入場記録が記録される。利用記録取得手段56は、交通系アプリで保存した入場記録を利用記録情報として取得する。この場合、交通系アプリで保存した入場記録データを本ゲームで利用記録情報として共通して利用できるようにするために、交通系アプリと本ゲームのアプリ(ゲームプログラム)とが連携されることを必要としてもよい。また、交通系アプリ側からの利用記録情報の取得は、ユーザ端末2に対するユーザの操作により実行されてもよいし、ゲームプレイ中に定期的または不定期に自動的に実行されてもよい。
・紙利用券からの取得
例えばユーザが紙の切符である紙乗車券(紙利用券とも称し得る)で電車に乗る場合、利用記録取得手段56は、公共交通機関を利用していることを示す証明物となる紙乗車券の撮像画像を画像認識処理することにより、利用記録情報を取得し得る。具体的には、ユーザは、ユーザ端末2の撮像部26を用いて紙乗車券を撮像することにより、紙乗車券の撮像画像がメモリに保存される。利用記録取得手段56は、撮像画像を画像認識処理することにより、撮像画像が公共交通機関の紙乗車券の画像を含むか否かを判別し、撮像画像が公共交通機関の紙乗車券の画像を含む場合、その撮像画像またはその撮像画像に含まれる情報(例えばテキスト情報など)を利用記録情報とする。
例えば紙乗車券に、利用記録情報を含む一次元コードまたは二次元コードが印字されている場合、ユーザ端末2によりこれらのコードを読み取ることで、利用記録取得手段56は、利用記録情報を取得できる。紙利用券は切符に限らず、航空チケットなど、公共交通機関の種類に応じたものであり得る。
利用判定手段57は、利用記録取得手段56により取得される利用記録情報に基づいて、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かを判定する。
利用判定手段57は、利用記録情報が所定の利用判定条件を満たすか否かに応じて、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かを判定し得る。利用判定条件は特に限定されない。
例えば利用判定条件は、利用記録情報が入場記録を含み、且つ、利用記録情報が最新の入場記録に対応する出場記録を含んでいないという条件を含んでもよい。すなわち、例えば利用記録手段56が、交通系ICカードまたは交通系アプリから利用記録情報を取得した場合、利用判定手段57は、利用記録情報が入場記録を含み、且つ、最新の入場記録に対応する出場記録を含んでいない場合に、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定してもよい。最新の入場記録に対応する出場記録を含んでいないことから、ユーザが、公共交通機関の乗り場(例えば駅の改札)に入って以降、その乗り場から出ていないと推定されるためである。
例えば利用判定条件は、利用記録情報が示す利用日が、利用判定手段57により判定された現在の日に一致するという条件を含んでもよい。すなわち、例えば利用判定手段57は、利用記録情報が示す利用日が、利用判定手段57により判定された現在の日に一致する場合、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定してもよく、利用記録情報が示す利用日が、利用判定手段57により判定された現在の日に一致しない場合、ユーザが公共交通機関を利用中でないと判定してもよい。このような利用判定条件を設定することで、交通系ICカードまたは交通系アプリにて記録された過去の入場記録や、使用済みの切符などを用いて、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定されることを防ぐことができる。
利用判定条件は、利用記録情報の取得方法や公共交通機関の種類に応じて変えてもよい。例えば交通系ICカードまたは交通系アプリから利用記録情報を取得する場合には、利用判定条件を、利用記録情報が入場記録を含み、且つ、利用記録情報が最新の入場記録に対応する出場記録を含んでいないという条件に設定し、紙乗車券を撮像することにより利用記録情報を取得する場合には、別の利用判定条件、例えば、利用記録情報が示す利用日が、利用判定手段57により判定された現在の日に一致するという条件に設定してもよい。
本実施形態では、利用判定手段57は、利用記録情報を用いた上記判定(以下、「第1利用判定」と称する)に加えて、利用記録情報を用いない判定(以下、「第2利用判定」と称する)を行って、これらの判定結果から、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かを判定する。すなわち、利用判定手段57は、第1利用判定でユーザが公共交通機関を利用中であると判定した場合に、更に第2利用判定を行い、第2利用判定でもユーザが公共交通機関を利用中であると判定した場合に、ユーザが公共交通機関を利用中であるという最終的な判定とする。
言い換えれば、利用判定手段57は、第1利用判定と第2利用判定の双方の判定で、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定した場合に、ユーザが公共交通機関を利用中であるという最終的な判定とし、第1利用判定と第2利用判定の少なくとも一方で、ユーザが公共交通機関を利用中でないと判定した場合、ユーザが公共交通機関を利用中でないという最終的な判定とする。
第2利用判定は、位置情報取得手段51が取得した位置情報を用いた判定である。利用判定手段57は、位置情報取得手段51が取得した位置情報が示すユーザ端末2の位置が、利用記録情報が示す公共交通機関の経路上にあるか否かを判定する。例えば、利用判定手段57は、電車の利用記録情報に基づいて第1利用判定を行った場合、利用判定手段57は、ユーザ端末2の位置がその電車の線路上にあるか否かの第2利用判定を行う。ユーザ端末2の位置が公共交通機関の経路上にある場合に、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定する。
無効手段58は、現在のゲームモードを制限無効モードにする。具体的には、無効手段58は、利用判定手段57によりユーザが公共交通機関を利用中であると判定される場合、制限手段55によるゲーム処理の制限を無効にする。言い換えれば、無効手段58は、ユーザ端末2の移動速度が制限速度以上である場合であっても、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定された場合には制限手段55の制限対象であるゲーム処理を制限しない。
[ゲーム処理]
次に、本実施形態におけるゲーム処理について、詳しく説明する。図4は、本実施形態におけるゲーム処理、特にゲームモードの切替に関連する処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態におけるゲーム処理により、ゲームモードは、通常モードと制限モードと制限無効モードとの間で切り替わる。
図4に示すように、ゲーム処理では、位置情報取得手段51が、ユーザ端末2の位置情報を取得する(ステップS1)。
ゲーム実行手段52は、現在のゲームモードが制限無効モードか否かを判定する(ステップS2)。現在のゲームモードが制限無効モードであると判定される場合(ステップS2:Yes)、制限無効処理が実行される。制限無効処理について、詳細は後述する。
現在のゲームモードが制限無効モードでないと判定される場合(ステップS2:No)、利用判定手段57は、利用記録取得手段56により公共交通機関の利用に関する利用記録情報が取得されたか否か判定する(ステップS3)。
利用記録取得手段56により公共交通機関の利用に関する利用記録情報が取得されたと判定した場合(ステップS3:Yes)、利用判定手段57は、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS3で利用記録情報が取得されていないと判定される場合(ステップS3:No)、または、ステップS4でユーザが公共交通機関を利用中でないと判定される場合(ステップS4:No)、速度算出手段53は、位置情報取得手段51が取得した位置情報に基づいて、ユーザ端末2の移動速度を算出する(ステップS5)。
速度判定手段54は、速度算出手段53が算出した移動速度が所定の制限速度以上であるか否かを判定する(ステップS6)。
速度判定手段54により移動速度が制限速度以上であると判定される場合(ステップS6:No)、ゲーム実行手段52は、現在のゲームモードを通常モードにする(ステップS7)。
ゲームモードが通常モードであるときには、上記したように、ゲーム実行手段52が、現実空間におけるユーザ端末2の位置に応じたゲーム画面G1を表示するようモニタ19を制御する。すなわち、図3に示すように、ゲーム実行手段52は、現実空間に即した仮想空間Sを形成し、仮想空間Sを表示する。ゲーム実行手段52は、現実空間におけるユーザ端末2の位置に対応する仮想空間Sの位置にプレイヤキャラクタを配置したり、仮想空間Sにおける予め定められた位置またはランダムで選択された位置に敵キャラクタまたはアイテムを出現させたりする。現実空間でのユーザの移動に応じて、仮想空間中をプレイヤキャラクタは移動し、その移動の結果、プレイヤキャラクタが敵キャラクタと戦闘したり、プレイヤキャラクタがアイテムを取得したりする。
速度判定手段54により移動速度が制限速度以上であると判定される場合(ステップS6:Yes)、制限手段55は、現在のゲームモードを制限モードにする(ステップS8)。すなわち、制限手段55は、ユーザ端末2の移動速度が制限速度未満であると判定される場合に実行可能な所定のゲーム処理を制限する。本実施形態では、制限手段55は、速度判定手段54により移動速度が制限速度以上であると判定される場合、ゲームが進行しないよう制限する。
図5は、制限モード時のゲーム画面G2の一例を示す図である。ゲーム画面G2は、速度判定手段54により移動速度が制限速度以上であると判定される場合にモニタ19に表示される。ゲーム画面G2には、警告メッセージ領域M1が含まれる。警告メッセージ領域M1には、ユーザ端末2の移動速度が制限速度以上であることを理由にゲームプレイを進めることができない状態にあることをユーザに報知するための画像が表示される。図5の例では、警告メッセージ領域M1に、「移動速度が速いため、プレイを制限しています。」というテキストメッセージが表示されているが、表示内容は特に限定されない。
本実施形態では、制限手段55は、ゲームモードが制限モードである間、プレイヤキャラクタと敵キャラクタとの戦闘、プレイヤキャラクタによる仮想空間に配置されるアイテムの取得が、全て実行不能にする。なお、ゲームモードが制限モードである間、通常モード時に実行可能であった全ゲーム処理の一部の処理のみが制限されてもよいし、通常モード時に実行可能であった全ゲーム処理が制限されてもよい。
図5に示すように、制限モード時のゲーム画面G2には、制限解除ボタンM2が含まれる。制限解除ボタンM2をユーザがタッチ操作することにより、公共交通機関を利用中であるユーザに対して、利用記録情報を取得するための操作を促す画像がモニタ19に表示される。この表示の誘導に従ってユーザが利用記録情報を取得するようユーザ端末2を操作することで、ゲームモードを制限モードから制限無効モードに移行可能である。
図4に戻って、ステップS4でユーザが公共交通機関を利用中であると判定される場合(ステップS4:Yes)、無効手段58は、現在のゲームモードを制限無効モードにする(ステップS9)。すなわち、無効手段58は、制限手段55によるゲーム処理の制限を無効にする。ゲームモードが制限無効モードとなっている間、制限無効処理が実行される。
以上のゲーム処理が繰り返されることで、ゲームモードは、通常モードと制限モードと制限無効モードとの間で切り替わる。
[制限無効処理]
制限無効処理について、図6および7を参照しながら説明する。図6は、制限無効処理の流れを示すフローチャートである。制限無効処理は、図4のステップS2で現在のゲームモードが制限無効モードであると判定される場合に実行される。すなわち、制限無効処理は、ステップS9でゲーム処理の制限を無効にした後に実行される。
図6に示すように、制限無効処理では、無効手段58が制限無効画像をユーザ端末2のモニタ19に表示させる(ステップS11)。
図7は、制限無効モード時のゲーム画面G3の一例を示す図である。ゲーム画面G3は、制限無効画像M3を含むことを除いて、通常モード時に表示されるゲーム画面G1とほぼ同じ画面である。すなわち、制限無効モード中、ユーザは、通常モード時と同様に、ゲームをプレイできる。
ゲーム画面G3は、通常モード時に表示されるゲーム画面G1と異なり、制限無効画像M3を含む。制限無効画像M3は、ゲーム処理の制限を無効にしていること、言い換えれば制限無効モードでゲームプレイしていることを示す画像である。すなわち、ユーザは、制限無効画像M3を見て、現在のゲームモードが、制限無効モードであることを把握できる。図7では、制限無効画像M3が、公共利用機関の1つである電車のイラスト画像で示されているが、制限無効画像M3の表示態様は特に限定されない。制限無効画像M3は、利用中の公共交通機関の種類に対応する画像であってもよい。制限無効画像M3は、制限無効モードでプレイしていることを示すテキストメッセージであってもよい。
図6に戻って、無効手段58は、所定の記録要求条件が満たされたか否かを判定する(ステップS12)。無効手段58は、記録要求条件が満たされたと判定される場合(ステップS12:Yes)、利用記録情報を取得するための操作をユーザに要求する画像(以下、「利用記録要求」と称する。)を、ユーザ端末2のモニタ19に表示させる(ステップS13)。
記録要求条件は、下記(a1),(a2),(a3)の少なくとも1つを含み得る。
(a1) 利用記録取得手段56が利用記録情報を取得した時点以降の所定の時点からの経過時間が所定の記録要求時間を超えるという条件
(a2) 位置情報取得手段51が取得した位置情報が示すユーザ端末2の位置が、公共交通機関の経路上にないという条件
(a3) 位置情報取得手段51が取得した位置情報が示すユーザ端末2の位置が、公共交通機関の経路上の所定の停留地点に到達したという条件
例えば記録要求条件が複数の条件を含む場合、無効手段58は、記録要求条件が含む複数の条件の全てが満たされたと判定される場合に、利用記録要求を表示させてもよいし、記録要求条件が含む複数の条件のいずれかが満たされたと判定される場合に、利用記録要求を表示させてもよい。
ステップS13で表示される利用記録要求は、利用記録情報を取得するための操作をユーザに促すものであればよい。例えば無効手段58は、利用記録要求として、「交通系アプリから利用履歴を再読み込みしてください。」というテキストメッセージを表示してもよい。例えば無効手段58は、利用記録要求として、例えば「スマートフォンに交通系ICカードをかざしてください。」というテキストメッセージを表示してもよい。例えば無効手段58は、利用記録要求として、例えば「紙乗車券を撮像してください」というテキストメッセージを表示してもよい。
また、無効手段58は、所定の無効解除条件が満たされたか否かを判定する(ステップS14)。無効手段58は、無効解除条件が満たされたと判定される場合(ステップS14:Yes)、ゲーム処理の制限の無効を解除する(ステップS15)。すなわち、無効手段58は、現在のゲームモードを、制限無効モードから、通常モードまたは制限モードに変更する。
無効解除条件は、下記(b1),(b2),(b3)の少なくとも1つを含み得る。
(b1) ゲーム処理の制限を無効にした時点以降の所定の時点からの経過時間が所定の無効解除時間を超えるという条件
(b2) 位置情報取得手段51が取得した位置情報が示すユーザ端末2の位置が、公共交通機関の経路上にないという条件
(b3) 位置情報取得手段51が取得した位置情報が示すユーザ端末2の位置が、公共交通機関の経路上の所定の停留地点に到達したという条件
例えば無効解除条件が複数の条件を含む場合、無効手段58は、無効解除条件が含む複数の条件の全てが満たされたと判定される場合に、ゲーム処理の制限の無効を解除してもよいし、無効解除条件が含む複数の条件のいずれかが満たされたと判定される場合に、ゲーム処理の制限の無効を解除してもよい。
[まとめ]
以上をまとめると、本実施形態に係るゲームプログラムは、制御部5(コンピュータ)を、ユーザが携帯するユーザ端末2の位置情報を取得する位置情報取得手段51、前記位置情報に基づいて、前記ユーザ端末2の移動速度を算出する速度算出手段53、前記移動速度が所定の制限速度以上であるか否かを判定する速度判定手段54、前記移動速度が前記制限速度以上であると判定される場合、前記移動速度が前記制限速度未満であると判定される場合に実行可能な所定のゲーム処理を制限する制限手段55、公共交通機関の利用に関する利用記録情報を取得する利用記録取得手段56、前記利用記録情報に基づいて、前記ユーザが前記公共交通機関を利用中であるか否かを判定する利用判定手段57、前記ユーザが前記公共交通機関を利用中であると判定される場合、前記制限手段55による前記ゲーム処理の制限を無効にする無効手段58、として機能させる。
[作用効果]
本実施形態に係るゲームプログラムによれば、公共交通機関を利用中であると判定される場合は制限手段55によるゲーム処理の制限を無効にするため、公共交通機関の利用中にユーザ端末2の移動速度が制限速度以上となったとしても、ユーザはゲーム処理の制限なしでゲームをプレイできる。また、公共交通機関の利用に関する利用記録情報に基づいて、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かを判定するため、ユーザが利用している移動手段の判別を精度よく行うことができる。つまり、ユーザ端末2の移動速度が制限速度を超えている理由が、ユーザが公共交通機関を利用していることに起因しているかどうかを精度よく判別できる。
<その他の実施形態>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態において、ユーザ端末2の位置情報を利用したゲーム(コンピュータの位置に応じたゲーム)として、ユーザ端末2の位置に対応する仮想空間位置にプレイヤキャラクタが配置されるような、ゲーム空間である仮想空間Sが現実空間に応じて形成されているゲームを例示したが、ユーザ端末2の位置情報を利用したゲームは、現実空間に対応する仮想空間がないゲームであってもよい。例えば、ユーザ端末2の位置が所定の位置に位置した場合に、それをトリガとして所定のイベント等が発生するゲームであってもよい。
また、ユーザ端末2により実行されるゲームにおいて、ユーザ端末2の位置情報は、ユーザ端末の移動速度を算出するためだけに利用されてもよい。すなわち、本発明は、ユーザ端末2の位置情報に基づき算出された移動速度に応じてゲームプレイに制限をかけるゲームであれば適用可能である。
また、ユーザ端末は、公共交通機関を利用中にユーザに利用される可能性のあるコンピュータであればよい。上記実施の形態ではユーザ端末2として、スマートフォン、タブレットPC等の操作入力部12としてタッチパネルを有する携帯型の情報端末を想定して説明したが、ユーザ端末がタッチパネルを備えなくてもよい。例えば、レバーやボタン等を含む物理的な操作子を有する携帯型のゲーム専用機器や、スマートウォッチ等のウェアラブル端末などについても、ユーザ端末が公共交通機関を利用中にユーザにより操作可能な構成である限り、本発明を適用できる。
また、ユーザ端末2は、ディスクドライブ、メモリカードスロットまたはHDD等を備えていてもよい。ディスクドライブを備えるユーザ端末においては、当該ディスクドライブにDVD-ROM等のディスク型記記憶体を装填することにより、アプリプログラムおよびアプリデータをユーザ端末2が取得することとしてもよい。また、メモリカードスロットを備えるユーザ端末2においては、カード型記憶媒体を装填することにより、当該カード型記憶媒体に、セーブデータを格納可能としてもよい。
また、上記実施形態では、ゲームシステム1は、ユーザ端末2およびサーバ3を備えていたが、本発明のゲームシステムは、サーバを備えない構成であってもよい。
本発明のゲームプログラムは、ユーザ端末2およびサーバ3の少なくとも1つのコンピュータにより実行されるものであればよい。例えば、本発明のゲームプログラムの一部が、サーバに記憶され、本発明のゲームプログラムの残りは、ユーザ端末にダウンロードされたり、ユーザ端末に読み込ませるために記録媒体に記録されたりするものであってもよい。例えば、サーバの制御部が、記憶装置42に記憶されたゲームプログラムを実行することにより、上記実施形態で説明された機能部51~58の一部または全部として機能してもよい。この場合、本発明のゲームプログラムは、サーバに記憶されたプログラム、または、ユーザ端末2およびサーバ3に分散して記憶されたプログラムである。
上記実施形態で説明されたフローチャートにおいて順番に示されている2つのステップは、場合によって、同時に実行されることもでき、または逆順に実行されることもできる。
例えば図4のゲーム処理において、ステップS2,S3の前に、ステップS5,S6が実行されてもよい。すなわち、ステップS1の後に、速度算出手段53がユーザ端末2の移動速度を算出し、その後、速度判定手段54により移動速度が制限速度以上であると判定される場合に、ステップS2を実行してもよい。ステップS2で、ゲーム実行手段52が現在のゲームモードが制限無効モードであると判定した場合、制限無効処理が実行され、ゲーム実行手段52が現在のゲームモードが制限無効モードでないと判定した場合、利用判定手段57が、利用記録情報が取得されたか否か判定してもよい。利用記録情報が取得されたと判定され、且つ、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定された場合、無効手段58は、現在のゲームモードを制限無効モードにしてもよい。利用記録情報が取得されていないと判定される場合、または、ユーザが公共交通機関を利用中でないと判定される場合、制限手段55は、現在のゲームモードを制限モードにしてもよい。
図4および図6に示されるフローチャートの一部のステップは省略されてもよい。例えば図4に示すフローチャートにおいて、ステップS4のステップは省略されてもよい。例えば図6に示すフローチャートにおいて、ステップS12、S13のステップは省略されてもよい。
交通系ICカードは、公共交通機関の利用に用いることができればよく、買い物など別の用途に利用できてもよい。
上記実施形態では、利用判定手段57が、第1利用判定と第2利用判定の判定結果から、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かの最終的な判定を行ったが、利用判定手段57は、第2利用判定を行わなくてもよい。すなわち、利用判定手段57が、第1利用判定の結果を、そのまま、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かの最終的な判定結果としてもよい。
上記実施形態では、第2利用判定として、ユーザ端末2の位置が、利用記録情報が示す公共交通機関の経路上にあるか否かの判定を例示したが、第2利用判定はこれに限られない。第2利用判定は、位置情報取得手段51が取得した位置情報を用いた判定であればよい。
例えば第2利用判定は、ユーザ端末2が公共交通機関の経路に沿って移動しており、且つ、ユーザ端末2が移動している前記経路の近傍において、前記経路に並走する車道が存在しないかを判定するものであってもよい。現実空間において線路と車道とが上下に並んで同じ方向に延びていることがあり、このような場合、地図上では、線路と車道とは重なっている。このような線路と車道とが重なる領域にユーザが位置する場合、地図からはユーザが車に乗っているのか、電車に乗っているのか判別することは難しいが、経路に並走する車道が存在しないことを判定することで、ユーザが車道を走行する自動車に乗っていないことを精度よく判別できる。
ユーザ端末2が移動している前記経路の近傍に車道が存在する場合、ユーザ端末2の移動の軌道が車道に沿っていないことが判定された段階で、ユーザが公共交通機関を利用していると判定されてもよい。
なお、この第2利用判定によって、ユーザが公共交通機関を利用しているとの判定結果が得られた場合には、この判定結果が得られた時点から一定期間の間、前記経路の近傍において前記経路に並走する車道が存在するか否かに関わらず、制限無効モードが維持されてもよい。
例えば第2利用判定は、位置情報取得手段51が取得した位置情報に基づいて、ユーザ端末2の動きが、公共交通機関に特有の動きに一致するか否かを判定するものであってもよい。例えば第2利用判定において、ユーザ端末2が、公共交通機関の経路上における所定の停留地点(例えば駅)でのみ停止し、経路上の停留地点以外の箇所で停止しないと判定された場合に、第2利用判定の判定結果を、ユーザが公共交通機関を利用中であるという判定結果にしてもよい。あるいは、例えば第2利用判定において、ユーザ端末2が、公共交通機関の経路上における所定の停留地点(例えば駅)に近づくにつれて移動速度を低下して停止するという動きをしていると判定された場合に、第2利用判定の判定結果を、ユーザが公共交通機関を利用中であるという判定結果にしてもよい。
上記(a1)の条件において、利用記録情報を取得した時点以降の所定の時点は、利用記録情報を取得した時点でもよいし、ステップS4でユーザが公共交通機関を利用中であると判定された時点でもよい。所定の時点は、前回の利用記録の要求があった時点であってもよい。
また、上記(a1)の条件において、記録要求時間は、予め設定された固定の時間であってもよいし、利用中と判定された公共交通機関の種類や公共交通機関の利用時間などに応じて変動する時間でもよい。
上記(b1)の条件において、ゲーム処理の制限を無効にした時点以降の所定の時点は、利用記録情報を取得した時点でもよいし、ステップS4でユーザが公共交通機関を利用中であると判定された時点でもよい。所定の時点は、ステップS13で利用記録要求を表示した時点であってもよい。
上記(a2)および(b2)の条件において、公共交通機関の経路は、公共交通機関が鉄道車両である場合、線路であり得る。公共交通機関の経路は、公共交通機関がバスである場合、バス路線であり得る。公共交通機関の経路は、公共交通機関が船や飛行機である場合、航路であり得る。現実空間の地図に対応する仮想空間Sの地図の情報には、現実空間の公共交通機関の経路に対応する経路情報が含まれてもよい。
上記(a3)および(b3)の条件において、所定の停留地点は、公共交通機関が鉄道車両である場合、駅であり得る。所定の停留地点は、公共交通機関がバスである場合、バス停留所であり得る。所定の停留地点は、公共交通機関が船である場合、港であり得る。所定の停留地点は、公共交通機関が飛行機である場合、例えば目的の空港へ向かう途中に立ち寄る経由地の空港であり得る。現実空間の地図に対応する仮想空間Sの地図の情報には、現実空間の公共交通機関の停留地点の位置に対応する仮想の停留位置を示す情報が含まれてもよい。
例えば、記録要求条件を、(a3)の位置情報取得手段51が取得した位置情報が示すユーザ端末2の位置が、公共交通機関の経路上の所定の停留地点に到達したという条件とし、無効解除条件を、(b3)の位置情報取得手段51が取得した位置情報が示すユーザ端末2の位置が、公共交通機関の経路上の所定の停留地点に到達したという条件とした場合、公共交通機関が次の停留地点に到着するまで制限無効モードを継続できる。この場合、公共交通機関が次の停留地点に到着するまでの間、ユーザに利用記録情報の取得が要求されなくなるため、ユーザは快適にゲームをプレイできる。
記録要求条件は、上記(a1),(a2),(a3)に限られない。記録要求条件は、上記(a1),(a2),(a3)の少なくとも1つの条件の代わりに、または、加えて、別の条件を含んでもよい。
無効解除条件は、上記(b1),(b2),(b3)に限られない。無効解除条件は、上記(b1),(b2),(b3)の少なくとも1つの条件の代わりに、または、加えて、別の条件を含んでもよい。例えば、無効解除条件は、ユーザ端末2の移動速度が制限速度以下になった時点から一定期間経過したという条件を含んでもよい。ユーザ端末2の移動速度が制限速度以下になった時点から一定期間経過した場合、ユーザが公共交通機関から降りた可能性が高いためである。この場合、ユーザ端末2の移動速度が制限速度以下になった時点から一定期間経過したという無効解除条件が満たされた場合、無効手段58は、現在のゲームモードを、制限無効モードから通常モードに変更する。
例えば、ユーザは、通勤や通学などで同じ公共交通機関を頻繁に利用することがある。公共交通機関の利用の際に毎回利用記録情報を取得するための操作を行うのはユーザにとって手間である。利用記録情報を取得するためのユーザ操作を所定の条件下で省略できるようにしてもよい。これにより、ユーザの手間を削減できる。
例えば、一度取得した利用記録情報は、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かの利用判定に、一回だけ用いられるものであってもよいし、複数回数用いられることができてもよいし、所定の期間、何度も用いられることができてもよい。利用記録情報は、利用記録情報を取得した直後に前記利用判定に用いられなくてもよく、利用記録情報の取得日から数日後など期間をあけて用いられてもよい。過去に一度、利用記録情報に基づく判定の結果、ゲームモードを制限無効モードに切り替えることができた場合、それ以降に制限無効モードへ切り替える際の利用記録情報を取得するためのユーザ操作を、所定の条件下で省略できてもよい。
例えば、利用記録情報は、ユーザが利用する公共交通機関の経路に関する経路情報を含んでもよい。経路情報は、例えば定期券区間を示す情報であってもよいし、対象となる公共交通機関が位置し得る予め設定された領域であってもよい。利用記録取得手段により公共交通機関の利用に関する利用記録情報が取得された場合、利用記録情報は、ユーザ端末のメモリに記憶される。利用判定手段は、メモリに記憶された利用記録情報に基づき、ユーザが公共交通機関を利用中か否か判定してもよい。具体的には、利用判定手段は、ユーザの位置(より詳しくは、位置情報取得手段が取得した位置情報が示す位置)が、メモリの利用記録情報が含む経路情報が示す経路上にあるか否かを判定し、ユーザの位置が前記経路上にあると判定した場合に、ユーザが公共交通機関を利用中であると判定してもよい。
例えば、利用記録情報は、経路情報に加え、利用記録の有効期限に関する期限情報を含んでもよい。期限情報は、例えば定期券の有効期限を示す情報であってもよいし、利用記録情報を取得した時点から予め定められた期間(例えば1カ月など)を示す情報であってもよい。利用判定手段は、過去にユーザ端末のメモリに記憶された利用記録情報のうち、期限情報が示す有効期限内の利用記録情報のみを、ユーザが公共交通機関を利用中か否かの判定に用いることができてもよい。
ユーザ端末(以下、第1ユーザ端末と称する。)において取得した公共交通機関の利用に関する利用記録情報を用いて、他のユーザ端末(以下、第2ユーザ端末と称する。)でのゲーム処理の制限を無効にすることができてもよい。これにより、例えば同じ公共交通機関に乗って一緒に移動する複数のユーザのうちの一部のユーザの、利用記録情報を取得するための操作を省略できる。
例えば第1ユーザ端末を携帯する第1ユーザと第2ユーザ端末を携帯する第2ユーザとが、各ユーザ端末で同じゲームをプレイしており、且つ、第1ユーザ端末では、取得した利用記録情報に基づき公共交通機関を利用中と判定された結果、ゲームモードが制限無効モードになっているとする。この場合、第2ユーザの第2ユーザ端末のゲームでも、第2ユーザ端末で利用記録情報が取得されることなしで、第1ユーザ端末と第2ユーザ端末とが所定の関係にあるという関係条件が満たされているときは、ゲームモードを制限無効モードにすることができてもよい。
前記関係条件は、第2ユーザ端末の位置が、第1ユーザ端末の位置に一致する、または、第1ユーザ端末から所定の範囲内に位置するという条件を含んでもよい。この場合、第2ユーザ端末の制御部5aは、第2ユーザ端末の位置が第1ユーザ端末の位置に一致する、または、第1ユーザ端末から所定の範囲内に位置するか否かを、前記第2ユーザ端末の位置情報受信部27が受信した第2ユーザ端末の現在位置情報と、第1ユーザ端末から受信した、前記第1ユーザ端末の位置情報受信部27が受信した第1ユーザ端末の現在位置情報とに基づき判定してもよい。
前記関係条件は、ユーザ端末同士の相対位置に関連した上記条件に加えて、第1ユーザと第2ユーザとがゲーム内において所定の友好関係を結ぶフレンド登録を行っているという条件を含んでもよい。フレンド登録は、既知の方法で行われる。例えばフレンド登録は、第1ユーザ端末と第2ユーザ端末の一方が、第1ユーザ端末と第2ユーザ端末の他方に対しサーバを介してフレンド依頼を送り、フレンド依頼を受信した第1ユーザ端末と第2ユーザ端末の他方においてフレンド依頼が許可されることで行われる。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態、変形例、その他の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
[開示のまとめ]
以下の態様のそれぞれは、好ましい実施の形態の開示である。
[態様1]
コンピュータを、
ユーザが携帯するユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得手段、
前記位置情報に基づいて、前記ユーザ端末の移動速度を算出する速度算出手段、
前記移動速度が所定の制限速度以上であるか否かを判定する速度判定手段、
前記移動速度が前記制限速度以上であると判定される場合、前記移動速度が前記制限速度未満であると判定される場合に実行可能な所定のゲーム処理を制限する制限手段、
公共交通機関の利用に関する利用記録情報を取得する利用記録取得手段、
前記利用記録情報に基づいて、前記ユーザが前記公共交通機関を利用中であるか否かを判定する利用判定手段、
前記ユーザが前記公共交通機関を利用中であると判定される場合、前記制限手段による前記ゲーム処理の制限を無効にする無効手段、
として機能させる、ゲームプログラム。
態様1によれば、公共交通機関を利用中であると判定される場合は制限手段によるゲーム処理の制限を無効にするため、公共交通機関の利用中にユーザ端末の移動速度が制限速度以上となったとしても、ユーザはゲーム処理の制限なしでゲームをプレイできる。また、公共交通機関の利用に関する利用記録情報に基づいて、ユーザが公共交通機関を利用中であるか否かを判定するため、ユーザが利用している移動手段の判別を精度よく行うことができる。
[態様2]
前記無効手段は、
前記ゲーム処理の制限を無効にした後に、所定の無効解除条件が満たされたか否かを判定し、
前記無効解除条件が満たされたと判定される場合、前記ゲーム処理の制限の無効を解除する、態様1に記載のゲームプログラム。
[態様3]
前記無効解除条件は、前記位置情報が示す前記ユーザ端末の位置が前記公共交通機関の経路上にないという条件を含む、態様2に記載のゲームプログラム。
[態様4]
前記無効解除条件は、前記ゲーム処理の制限を無効にした時点以降の所定の時点からの経過時間が所定の無効解除時間を超えるという条件を含む、態様2または3に記載のゲームプログラム。
[態様5]
前記無効手段は、
前記ゲーム処理の制限を無効にした後に、所定の記録要求条件が満たされたか否かを判定し、
前記記録要求条件が満たされたと判定される場合、前記利用記録情報を取得するための操作をユーザに要求する画像を、前記ユーザ端末に表示させる、態様1乃至4のいずれかに記載のゲームプログラム。
[態様6]
前記記録要求条件は、前記位置情報が示す前記ユーザ端末の位置が前記公共交通機関の経路上にないという条件を含む、態様5に記載のゲームプログラム。
[態様7]
前記記録要求条件は、前記利用記録情報を取得した時点以降の所定の時点からの経過時間が所定の記録要求時間を超えるという条件を含む、態様5または6に記載のゲームプログラム。
[態様8]
前記記録要求条件は、前記位置情報が示す前記ユーザ端末の位置が、前記公共交通機関の経路上の所定の停留地点に到達したという条件を含む、態様5乃至7のいずれかに記載のゲームプログラム。
[態様9]
前記無効手段は、前記ゲーム処理の制限を無効にする間、前記ゲーム処理の制限を無効にしていることを示す画像を前記ユーザ端末に表示させる、態様1乃至8のいずれかに記載のゲームプログラム。
[態様10]
前記利用記録取得手段は、前記公共交通機関を利用していることを示す証明物の画像を画像認識処理することにより、前記利用記録情報を取得する、態様1乃至9のいずれかに記載のゲームプログラム。
[態様11]
態様1乃至10のいずれかに記載のゲームプログラムを記憶したプログラム記憶部と、
前記プログラム記憶部に記憶されたプログラムを実行するコンピュータと、を備えた、ゲームシステム。
[態様12]
ユーザ端末に対するユーザの操作に応じて進行するゲームを制御するゲーム制御方法であって、
前記ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得ステップ、
前記位置情報に基づいて、前記ユーザ端末の移動速度を算出する速度算出ステップ、
前記移動速度が所定の制限速度以上であるか否かを判定する速度判定ステップ、
前記移動速度が前記制限速度以上であると判定される場合、前記移動速度が前記制限速度未満であると判定される場合には実行可能な所定のゲーム処理を制限する制限ステップ、
公共交通機関の利用に関する利用記録情報を取得する利用記録取得ステップ、
前記利用記録情報に基づいて、前記ユーザが前記公共交通機関を利用中であるか否かを判定する利用判定ステップ、
前記ユーザが前記公共交通機関を利用中であると判定される場合、前記ゲーム処理の制限を無効にする無効ステップ、
を含む、ゲーム制御方法。