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JP7828607B2 - 産業車両の制御装置、産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置のプログラム - Google Patents
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JP7828607B2 - 産業車両の制御装置、産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置のプログラム - Google Patents

産業車両の制御装置、産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置のプログラム

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Description

本発明は、産業車両の制御装置、産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置のプログラムに関するものである。
産業車両の制御装置として、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の産業車両の制御装置は、産業車両に対する操作情報に基づいて産業車両の作業状態を推定し、当該作業状態の推定結果に基づいて産業車両を制御する。
特開2019-189435号明細書
制御装置が作業状態を推定するために、各作業状態へ状態遷移するときの遷移条件や遷移閾値などの推定指標を設定した作業状態推定モデルを構築する。しかし、作業状態の推定のための推定指標を設計することは、設計作業が困難であり、精度を向上することが難しく、且つ設計のための工数が膨大になるという問題があった。
本発明の目的は、産業車両の作業状態を推定するための推定指標を少ない工数で精度よく取得することができる産業車両の制御装置、産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置のプログラムを提供することである。
本発明の一側面に係る産業車両の制御装置は、産業車両の作業状態を推定するための制御装置であって、 機械学習を用いて産業車両の作業状態を推定する作業状態推定部を有し、作業状態推定部は、産業車両に対する操作状態に関する操作情報の入力と、作業状態の正解データの入力により、機械学習を行う。
産業車両の制御装置は、機械学習を用いて産業車両の作業状態を推定する作業状態推定部を有する。従って、制御装置は、機械学習によって、産業車両の作業状態を推定するための推定指標を設計することができる。ここで、作業状態推定部は、産業車両に対する操作状態に関する操作情報の入力と、作業状態の正解データの入力により、機械学習を行う。このように、作業状態推定部は、過去に実際に行われた操作情報の入力と、当該操作情報によってどのような作業状態となったかを示す正解データと、に基づいて機械学習を行うことができる。これにより、制御装置は、過去の操作情報及び正解データを用いて機械学習を行うだけの工程により、産業車両の作業状態を推定するための推定指標を取得することができる。また、当該推定指標は、過去の実際のデータに基づくものであるため、精度よく作業状態を推定することを可能とする。以上より、産業車両の作業状態を推定するための推定指標を少ない工数で精度よく取得することができる。
作業状態推定部は、現在の操作情報を入力されて、学習結果に基づいて、現在の作業状態を出力してよい。これにより、作業状態推定部は、現在の操作情報を入力するだけで、現在の作業状態を容易に推定することができる。
産業車両の制御装置は、作業状態推定部が出力した作業状態に基づいて、産業車両が取り扱う荷物の状態に関する荷物状態を出力する荷物状態推定部と、作業状態推定部が出力した作業状態、及び荷物状態推定部が出力した荷物状態に基づいて、作業状態を補正する作業状態補正部と、を更に備えてよい。この場合、制御装置は、産業車両の荷物状態を考慮して補正を行うことで、作業状態の推定精度を向上することができる。
操作情報は、アクセル操作量、タイヤ角、リフト操作量、リーチ操作量、ティルト操作量の少なくともいずれかを含んでよい。これらのパラメータは、産業車両において作業者の意図を反映するパラメータである。作業状態推定部は、操作情報として、このようなパラメータを用いることで、適切な機械学習を行う事ができる。
作業状態推定部は、機械学習モデルとしてLSTMを用い、学習データとして、時系列ごとに取得された操作情報によって機械学習を行ってよい。LSTMは、時系列ごとに取得された操作情報によって機械学習を行うにあたり、直近のデータのみならず、過去にさかのぼったデータも考慮した学習を行うことができる。そのため、作業状態推定部は、より精度の高い推定指標を取得することができる。
本発明の一側面に係る産業車両の制御システムは、上述の産業車両の制御装置を有する。
本発明の一側面に係る産業車両の制御装置のプログラムは、上述の産業車両の制御装置に用いられる。
これらの産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置のプログラムは、上述の産業車両の制御装置と同趣旨の作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、産業車両の作業状態を推定するための作業状態推定モデルを低工数で精度よく取得することができる産業車両の制御装置、産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置のプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る運転支援システムを示すブロック図である。 (a)はフォークリフトに対する撮影部の取り付け態様を示す斜視図であり、(b)は撮影部の角度を説明するための模式図である。 フォークリフトの作業状態を説明するための図である。 作業状態取得部のブロック図である。 作業状態推定部の機械学習時の様子を示す図である。 運転支援システムの処理内容を示すフローチャートである。 荷物状態推定部、及び作業状態補正部の効果を説明するグラフである。 制御装置の実験結果を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る制御装置20を含む運転支援システム100(産業車両の制御システム)を示すブロック図である。運転支援システム100は、産業車両の遠隔操作を行うためのシステムである。図1に示すように、運転支援システム100は、フォークリフト1(産業車両)と、遠隔操作装置2と、を備える。
フォークリフト1は、運転制御部11と、複数の撮影部12と、を備える。運転制御部11は、遠隔操作装置2からの指令信号を受信し、当該指令信号に基づいて運転制御、及び操舵制御を行う。複数の撮影部12は、フォークリフト1の各部位に設けられ、フォークリフト1の周辺環境を撮影する。撮影部12は、作業支援に用いられる支援情報として、撮影した映像を取得して、後述の表示制御部22へ送信する。複数の撮影部12の取り付け位置の例を、図2(a)に示す。撮影部12は、フォークリフト1の車体の前端、幅方向の端部、天井などに設けられる。なお、図2(b)に示すようにXYZ座標を設定した場合、各箇所における撮影部12は、X軸、Y軸、Z軸の各軸まわりに傾いた状態で設置されてよい。図2(a)では、八箇所に撮影部12が設けられ、それぞれ異なる箇所の映像を取得する。
図1に示すように、遠隔操作装置2は、記憶部15と、操作部16と、表示部17と、操作情報取得部18と、制御装置20と、を備える。記憶部15は、各種情報を記憶する装置である。操作部16は、オペレータがフォークリフト1を遠隔操作するため操作を入力するためのユーザーインターフェースである。表示部17は、映像を出力するためのユーザーインターフェースである。表示部17は、互いに異なる映像を出力することができる第1領域D1、第2領域D2、及び第3領域D3を有している。
操作情報取得部18は、オペレータの操作対象(ここでは操作部16)を操作している場合における、操作情報を取得する。操作情報取得部18は、例えば、操作部16の操作レバーに設けられたセンサ、または操作部16の操作内容を示す信号に基づいて操作内容を検知する手段などによって構成される。
制御装置20は、遠隔操作装置2全体を制御する制御部である。制御装置20は、遠隔操作装置2を統括的に管理するECU[Electronic Control Unit]を備えている。ECUは、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]、通信回路等を有する電子制御ユニットである。ECUでは、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。制御装置20は、運転指令部21と、表示制御部22と、作業状態取得部23と、視点情報取得部26と、を備える。
運転指令部21は、操作部16で入力された操作に基づく指令信号を生成して、運転制御部11へ送信するユニットである。
表示制御部22は、表示部17の表示内容を制御するユニットである。表示制御部22は、オペレータの遠隔操作の作業を支援するための情報を表示部17に表示させる。表示制御部22は、記憶部15のデータベースの情報を用いて表示部17の第1領域D1、第2領域D2、及び第3領域D3の表示内容を制御する。
表示制御部22は、視点情報取得部26で取得された視点情報に基づいて、表示部17に表示させる映像を選択する。第1領域D1及び第2領域D2は、特定の映像を大きく表示する大画面部であり、複数の撮影部12の映像の中から、表示制御部22が選択した撮影部12の映像が表示される。第3領域D3は、複数の映像を小さく表示させる小画面部に該当し、フォークリフト1上の全ての撮影部12からの映像を、周囲確認のための環境情報として表示する。
例えば、図3(a)は、フォークリフト8の作業状態を定義した表である。ここでは作業状態の一例として、「停止(Stop)」、「前進(Move fwd)」、「棚への接近(Approach)」、「調整(Adjust heading)」、「荷役(Load/Unload)」、「走行準備(Retreat)」、「後進(Move reverse)」という、フォークリフト3の走行や、荷物の取り出し/荷降ろし作業に関する七つの状態について、荷物ありの状態(Load)と、荷物無しの状態(NoLoad)とで分けることで、合計14個の作業状態を定義している。フォークリフト3の走行は、「停止(Stop)」、「前進(Move fwd)」、「棚への接近(Approach)」、「走行準備(Retreat)」、「後進(Move reverse)」が該当し、荷物の取り出し/荷降ろし作業は「調整(Adjust heading)」、「荷役(Load/Unload)」が該当する。各作業状態の定義や数は上記に限定されず、適宜変更可能である。また、フォークリフト3(産業車両)の走行に関するもののみで作業状態を定義してもよい。図3(b)は、フォークリフト1が棚SFからの荷物の取り出し及び荷降ろしを行う際の、各作業状態を示した模式図である。記憶部15のデータベースでは、各作業状態と、作業状態において確認すべき箇所を映すことができる撮影部12とが紐付けられている。従って、表示制御部22は、オペレータが操作しているフォークリフト1の作業状態に合わせて、第1領域D1及び第2領域D2に、特に確認すべき箇所の映像を大画面で映すことができる。なお、運転支援のために表示制御部22の制御によって表示部17に表示された映像を「運転支援映像」と称する場合がある。
運転支援映像の適切な切替タイミングに関して、オペレータによって個体差が存在する。また、フォークリフト1で行っている作業状態が遷移したら、表示部17で表示すべき映像が切り替わる。当該事情に鑑みて、作業状態取得部23、及び視点情報取得部26は、運転支援映像をオペレータ個人に適合すると共に、作業状態の状態遷移に対応した処理を行う。
作業状態取得部23は、フォークリフト1で行っている作業状態を取得する。作業状態取得部23は、操作情報取得部18で取得された操作情報に基づいて、作業状態を取得する。作業状態取得部23は、各作業状態へ状態遷移するときの遷移条件や遷移閾値などの推定指標を設定した作業状態推定モデルを用いて作業状態を取得する。作業状態取得部23は、記憶部15に記憶された作業状態推定モデルを取得してよい。作業状態取得部23の詳細については、後述する。作業状態取得部23は、取得した作業状態を視点情報取得部26へ送信する。
視点情報取得部26は、作業状態取得部23で取得された作業状態に基づいて、オペレータの視点を取得する。ここで、記憶部15は、フォークリフト1の作業状態と、オペレータの視線に基づく視線情報とが紐付けられたデータベースを有する。従って、視点情報取得部26は、フォークリフト1の作業状態とデータベースとを照合することで、作業状態に対応する視線情報を取得する。視点情報取得部26は、取得した視点情報を表示制御部22へ送信する。これにより、表示制御部22は、視点情報に基づいて表示部17へ表示される映像を制御し、フォークリフト1の作業状態、及びオペレータ個人に対して最適な映像を表示することができる。
次に、図4を参照して、作業状態取得部23の詳細な構成について説明する。図4は、作業状態取得部23の構成を示すブロック図である。図4に示すように、作業状態取得部23は、作業状態推定部30と、荷物状態推定部31と、作業状態補正部32と、を備える。
作業状態推定部30は、機械学習を用いてフォークリフト1の作業状態を推定する。作業状態推定部30は、現在の操作情報u(t)を入力されて、学習結果に基づいて、現在の作業状態x(t)を出力する。作業状態推定部30は、機械学習モデルM1を有する。
作業状態として、図3(a)に示す「1」~「14」の分類が用いられる。操作情報は、アクセル操作量、タイヤ角、リフト操作量、リーチ操作量、ティルト操作量の少なくともいずれかを含む。アクセル操作量は、フォークリフト1のアクセルの操作量を示すパラメータであり、アクセル操作量が大きいほどフォークリフト1の車速が速いことを示す。タイヤ角は、フォークリフト1のタイヤの旋回角を示すパラメータであり、タイヤ角が大きいほど、フォークリフト1が大きく旋回することを示す。リフト操作量は、フォークリフト1のフォークをリフトする操作の操作量を示すパラメータであり、リフト操作量が大きいほど、大きくフォークをリフトすることを示す。リーチ操作量は、フォークリフト1のフォークを前方に延ばす操作の操作量を示すパラメータであり、リーチ操作量が大きいほど、大きくフォークを前方へ動かすことを意味する。ティルト操作量は、フォークリフト1のフォークを傾ける操作の操作量を示すパラメータであり、ティルト操作量が大きいほど、大きくフォークを傾けることを意味する。
作業状態推定部30は、各作業状態へ状態遷移するときの遷移条件や遷移閾値などの推定指標を設定した作業状態推定モデルと、入力された現在の操作情報u(t)とを照らし合わせることで、現在の作業状態x(t)を推定して出力する。作業状態推定モデルには、上述の操作情報のうち、どのパラメータがどの程度大きく(小さく)なったら、ある作業状態から他の作業状態へ遷移するかが設定されている。例えば、図3(b)に示すように、「作業状態4」の「調整(Adjust heading)」ではフォークリフト1が大きく旋回している状態であり、「作業状態5」の「荷役(Load)」ではフォークリフト1の車速が遅く徐行している状態である。従って、作業状態推定部30は、アクセル操作量が大きく、且つタイヤ角が大きい状態から、各パラメータが所定の閾値を下回る状態となったら、「作業状態4」から「作業状態5」へ遷移したものと推定できる。このような作業状態推定モデルは、機械学習によって、オペレータの過去の運転実績に基づいて、当該オペレータにとって最適な推定指標が設定される。なお、オペレータごとに個別の作業状態推定モデルが作成されてもよいし、個別のオペレータに限定されない作業状態推定モデルが作成されてもよい。作業状態推定モデルは記憶部15に記憶されており、作業状態推定部30は、必要なタイミングで、記憶部15からオペレータに対応する適切な作業状態推定モデルを取得する。
図5は、学習時における作業状態推定部30の様子を示すブロック図である。図5に示すように、作業状態推定部30は、フォークリフト1に対する操作状態に関する操作情報の入力と、作業状態の正解データの入力により、機械学習を行う。図5に示す機械学習の処理は、実際のフォークリフト1の遠隔操作が行われる前段階で、予め行われてよい。操作情報及び正解データとして、予め準備されたデータが用いられる。例えば、実験室などで実際にフォークリフト1の運転を行い、ある時刻における操作情報と、その時刻における実際の作業状態とを紐づけた状態で、データの取得を行う。このときの実際の作業状態が正解データとなる。
作業状態推定部30は、機械学習モデルM1としてLSTM(Long Short Term Memory)を用いてよい。このとき、作業状態推定部30は、学習データとして、時系列ごとに取得された操作情報によって機械学習を行ってよい。時系列ごとに取得された操作情報は、例えば、「時刻0」から「時刻T」までの所定間隔で取得された「操作情報u(t)及び正解作業状態y(t)」のデータ群によって構成される。作業状態推定部30は、機械学習モデルM1として、時系列ごとに取得された操作情報に対応することができるRNN(Recurrent Neural Network:再帰型ニューラルネットワーク)を用いてもよい。
図4へ戻り、荷物状態推定部31は、作業状態推定部30が出力した作業状態x(t)に基づいて、フォークリフト1が取り扱う荷物の状態に関する荷物状態g(t)を出力する。荷物状態推定部31は、予め作成された荷物状態推定モデル(状態遷移モデル)M2を有する。荷物状態推定部31は、記憶部15から荷物状態推定モデルM2を取得する。荷物状態推定部31は、推定された作業状態x(t)を荷物状態推定モデルM2に照らし合わせることで、荷物状態g(t)を推定する。荷物状態g(t)は、「NL:NoLoad(荷物無し)」または「L:Load(荷物有り)」の何れかを示す。荷物状態推定部31は、推定した荷物状態g(t)を作業状態補正部32へ出力する。
荷物状態推定モデルM2では、指定された作業状態以外での、荷物状態の遷移を禁止している。例えば、図3の例では、「作業状態5」では、フォークリフト1は荷物が無い状態で棚SFに近づき、荷物を受け取ったら「作業状態6」の走行準備の作業状態へ遷移している。この場合、荷物状態推定モデルM2では、「作業状態5」から「作業状態6」へ状態遷移する場合に、「NL:荷物無し」から「L:荷物有り」へ遷移することを許容し、それ以外での遷移を禁止している。また、「作業状態12」では、フォークリフト1は荷物が有る状態で棚SFに近づき、荷物を棚SFに降ろしたら「作業状態13」の走行準備の作業状態へ遷移している。この場合、荷物状態推定モデルM2では、「作業状態12」から「作業状態13」へ状態遷移する場合に、「L:荷物有り」から「NL:荷物無し」へ遷移することを許容し、それ以外での遷移を禁止している。
作業状態補正部32は、作業状態推定部30が出力した作業状態x(t)、及び荷物状態推定部31が出力した荷物状態g(t)に基づいて、作業状態を補正することで、補正後の作業状態s(t)を出力する。作業状態補正部32は、作業状態推定部30が出力した作業状態x(t)が荷物を有する作業状態であるか、荷物が無い作業状態であるかを把握する。次に、作業状態補正部32は、作業状態x(t)の荷物の有無と、荷物状態推定部31が出力した荷物状態g(t)とを比較する。作業状態補正部32は、両者の荷物の有無が一致している場合は、作業状態x(t)と同じ内容を補正後の作業状態s(t)とする。一方、作業状態補正部32は、両者の荷物の有無が食い違っている場合、荷物状態g(t)に合わせるように作業状態x(t)を補正する。例えば、作業状態推定部30が、荷物が有る作業状態(t-1)から、荷物が無い作業状態(t)へ遷移したこと推定する一方、荷物状態推定部31が、荷物が有る荷物状態g(t-1)と荷物が有る荷物状態g(t)とで遷移がないことを推定した場合、作業状態補正部32は、荷物が無い作業状態x(t)を補正して、荷物がある作業状態s(t)とする。なお、図3(a)の表のうち、同じ動作カテゴリーの中で誤った推定が生じやすい。例えば、「調整(Adjust heading)」という動作の中で、「作業状態4」と「作業状態11」とを誤り易い。従って、作業状態補正部32は、同じ動作カテゴリーの中で、荷物の有無を補正する。従って、「作業状態4」が誤っている場合は、作業状態補正部32は、「作業状態4」と同じ動作カテゴリーである「作業状態1」へ補正する。「作業状態11」が誤っている場合は、作業状態補正部32は、「作業状態11」と同じ動作カテゴリーである「作業状態4」という作業状態へ補正する。
次に、図6を参照して、制御装置20による運転支援方法を示す処理内容の一例について説明する。図6に示す処理は、表示部17に運転支援映像が表示されており、且つ、オペレータが遠隔操作でフォークリフト1を操作しているときに行われる。図6に示すように、操作情報取得部18は、オペレータによる操作情報を取得する(ステップS10)。次に、作業状態推定部30は、ステップSで取得した操作情報に基づいて、作業状態を推定する(ステップS20)。次に、荷物状態推定部31は、ステップS20で推定された作業状態に基づいて、荷物状態を取得する(ステップS30)。次に、作業状態補正部32は、ステップS20で推定された作業状態、及びステップS30で推定された荷物状態に基づいて、作業状態を補正する(ステップS40)。次に、視点情報取得部50は、ステップS50で補正された作業状態に基づいて、視点情報を取得する(ステップS50)。次に、表示制御部22は、ステップS50で取得された視点情報に基づいて、表示部17で表示する運転支援映像を選択する(ステップS60)。
次に、本実施形態に係る制御装置20の作用・効果について説明する。
制御装置20は、機械学習を用いてフォークリフト1の作業状態を推定する作業状態推定部30を有する。従って、制御装置20は、機械学習によって、フォークリフト1の作業状態を推定するための推定指標を設計することができる。ここで、作業状態推定部30は、フォークリフト1に対する操作状態に関する操作情報の入力と、作業状態の正解データの入力により、機械学習を行う。このように、作業状態推定部30は、過去に実際に行われた操作情報の入力と、当該操作情報によってどのような作業状態となったかを示す正解データと、に基づいて機械学習を行うことができる。これにより、制御装置20は、過去の操作情報及び正解データを用いて機械学習を行うだけの工程により、フォークリフト1の作業状態を推定するための推定指標を取得することができる。また、当該推定指標は、過去の実際のデータに基づくものであるため、精度よく作業状態を推定することを可能とする。以上より、フォークリフト1の作業状態を推定するための推定指標を少ない工数で精度よく取得することができる。
作業状態推定部30は、現在の操作情報を入力されて、学習結果に基づいて、現在の作業状態を出力してよい。これにより、作業状態推定部30は、現在の操作情報を入力するだけで、現在の作業状態を容易に推定することができる。
制御装置20は、作業状態推定部30が出力した作業状態に基づいて、フォークリフト1が取り扱う荷物の状態に関する荷物状態を出力する荷物状態推定部31と、作業状態推定部30が出力した作業状態、及び荷物状態推定部31が出力した荷物状態に基づいて、作業状態を補正する作業状態補正部32と、を更に備えてよい。この場合、制御装置20は、フォークリフト1の荷物状態を考慮して補正を行うことで、作業状態の推定精度を向上することができる。
図7を参照して、荷物状態推定部31及び作業状態補正部32の効果について説明する。図7(a)は、ある時刻における操作情報を、横軸に時系列的に示した場合の、作業状態推定部30が推定した作業状態の推定結果を示すグラフである。図7(b)は、作業状態推定部30が推定した作業状態を作業状態補正部32が補正を行った場合の推定結果を示すグラフである。図7(a)(b)の破線のグラフは、荷物の有無を示すグラフである。破線のグラフが上段に存在する場合は「荷物有り」の状態であり、下段に存在する場合は「荷物無し」の状態であることを示す。
例えば、図7(a)では、荷物が無い状態でフォークの位置を合わせる「作業状態4」から、荷物がある状態でフォークの位置を合わせる「作業状態11」へ状態遷移したことが推定され、その後に荷物がある状態での荷役状態である「作業状態5」へ状態遷移したことが推定されている。このように、図7(a)において「FD」に示すように、急激に推定結果が局所変動している箇所は、作業状態推定部30が、一度誤った作業状態を推定し、その後、正しい作業状態を推定していることを示す。
これに対し、荷物状態推定部31は、「作業状態4」から「作業状態11」への状態遷移は、「NL:荷物無し」から「L:荷物有り」への遷移を禁止している。そのため、荷物状態推定部31は、荷物が有る「作業状態11」という作業状態推定部30の推定結果に対して、「NL:荷物無し」という荷物状態を作業状態補正部32へ出力する。これにより、作業状態補正部32は、荷物が有る「作業状態11」を、荷物状態推定部31の推定結果に合わせて荷物が無い「作業状態4」に補正する。これにより、図7(b)に示すように、「作業状態4」から「作業状態11」を介することなく、正しいタイミング、すなわち実際に「荷物有り」から「荷物無し」へ遷移したタイミングで「作業状態5」へ遷移したことを推定できる。これにより、図7(b)では、図7(a)の「FD」のように誤った作業状態の発生を抑制できる。
操作情報は、アクセル操作量、タイヤ角、リフト操作量、リーチ操作量、ティルト操作量の少なくともいずれかを含んでよい。これらのパラメータは、フォークリフト1において作業者の意図を反映するパラメータである。作業状態推定部30は、操作情報として、このようなパラメータを用いることで、適切な機械学習を行う事ができる。
作業状態推定部30は、機械学習モデルM1としてLSTMを用い、学習データとして、時系列ごとに取得された操作情報によって機械学習を行ってよい。LSTMは、時系列ごとに取得された操作情報によって機械学習を行うにあたり、直近のデータのみならず、過去にさかのぼったデータも考慮した学習を行うことができる。そのため、作業状態推定部30は、より精度の高い推定指標を取得することができる。
本実施例に係る運転支援システム100(産業車両の制御システム)は、上述の産業車両の制御装置1を有する。
本実施形態に係る産業車両の制御装置のプログラムは、上述の産業車両の制御装置20に用いられる。
具体的に、産業車両の制御装置のプログラムは、機械学習を用いて産業車両の作業状態を推定する作業状態推定ステップをコンピュータシステムに実行させる。作業状態推定部ステップでは、産業車両に対する操作状態に関する操作情報の入力と、作業状態の正解データの入力により、機械学習が行われる。
これらの産業車両の制御システム、及び産業車両の制御装置20のプログラムは、上述の産業車両の制御装置20と同趣旨の作用・効果を得ることができる。
図8を参照して、本実施形態に係る制御装置20を用いて作業状態の推定を行った場合の実験結果について説明する。ここでは、特定の作業パターンに対して、実際の作業状態と推定結果とが一致した割合(正解率)を算出した。図8のうち、実線のグラフG1が推定結果を示し、破線のグラフG2が実際の作業状態を示す。図8に示すグラフのうち、グラフG1,G2が重なっている箇所では推定結果が実際の作業状態と一致しており、グラフG1、G2が重なっていない箇所では推定結果が実際の作業状態と一致していないことを示す。複数のオペレータを準備し、44回の作業データを取得し、全44回の正解率について平均値を算出して評価を行った。機械学習を用いずに設計した作業状態モデルを用いた推定結果に対し、実施形態に係る制御装置20の推定結果に係る正解率は約10%向上した。
以上、本発明の好適な実施形態について幾つか説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、運転支援システムは、遠隔操作時のオペレータの作業を支援していたが、産業車両を有人操作するときに支援を行ってもよい。また、オペレータが産業車両のシミュレーション運転を行うときの支援を行ってもよい。
産業車両は、フォークリフトに限定されず、トーイングトラクター、スキッドステアローダーなどが採用されてもよい。
[形態1]
産業車両の作業状態を推定するための制御装置であって、
機械学習を用いて前記産業車両の前記作業状態を推定する作業状態推定部を有し、
前記作業状態推定部は、前記産業車両に対する操作状態に関する操作情報の入力と、前記作業状態の正解データの入力により、機械学習を行う、産業車両の制御装置。
[形態2]
前記作業状態推定部は、現在の前記操作情報を入力されて、学習結果に基づいて、現在の前記作業状態を出力する、形態1に記載の産業車両の制御装置。
[形態3]
前記作業状態推定部が出力した前記作業状態に基づいて、前記産業車両が取り扱う荷物の状態に関する荷物状態を出力する荷物状態推定部と、
前記作業状態推定部が出力した前記作業状態、及び前記荷物状態推定部が出力した前記荷物状態に基づいて、前記作業状態を補正する作業状態補正部と、を更に備える、形態1又は2に記載の産業車両の制御装置。
[形態4]
前記操作情報は、アクセル操作量、タイヤ角、リフト操作量、リーチ操作量、ティルト操作量の少なくともいずれかを含む、形態1~3の何れか一項に記載の産業車両の制御装置。
[形態5]
前記作業状態推定部は、機械学習モデルとしてLSTMを用い、学習データとして、時系列ごとに取得された前記操作情報によって機械学習を行う、形態1~4の何れか一項に記載の産業車両の制御装置。
[形態6]
形態1~5の何れか一項に記載の産業車両の制御装置を有する産業車両の制御システム。
[形態7]
請求項1~5の何れか一項に記載の産業車両の制御装置に用いられる産業車両の制御装置のプログラム。
1…フォークリフト、30…作業状態推定部、31…荷物状態推定部、32…作業状態補正部、100…運転支援システム(産業車両の制御システム)。

Claims (6)

  1. 産業車両の作業状態を推定するための制御装置であって、
    機械学習を用いて前記産業車両の作業状態を推定する作業状態推定部と、
    前記作業状態推定部が出力した作業状態に基づいて、前記産業車両が取り扱う荷物の状態に関する荷物状態を出力する荷物状態推定部と、
    前記作業状態推定部が出力した作業状態、及び前記荷物状態推定部が出力した前記荷物状態に基づいて、前記作業状態推定部が出力した作業状態を補正する作業状態補正部と、を有し、
    前記作業状態推定部は、前記産業車両に対する操作状態に関する操作情報の入力と、前記産業車両の作業状態の正解データの入力により、機械学習を行い、
    前記荷物状態は、荷物無しの状態又は荷物有りの状態を示し、
    前記荷物状態推定部は、荷物状態推定モデルを用いて、指定された作業以外での前記荷物状態の遷移を禁止し、
    前記作業状態補正部は、前記作業状態推定部が出力した作業状態及び前記荷物状態における前記荷物の有無が一致する場合には、前記作業状態推定部が出力した作業状態を補正後の作業状態として出力し、前記作業状態推定部が出力した作業状態及び前記荷物状態における前記荷物の有無が一致しない場合には、前記作業状態推定部が出力した作業状態を前記荷物状態に整合するように補正して前記補正後の作業状態として出力する、産業車両の制御装置。
  2. 前記作業状態推定部は、現在の前記操作情報を入力されて、学習結果に基づいて、現在の前記作業状態を出力する、請求項1に記載の産業車両の制御装置。
  3. 前記操作情報は、アクセル操作量、タイヤ角、リフト操作量、リーチ操作量、ティルト操作量の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の産業車両の制御装置。
  4. 前記作業状態推定部は、機械学習モデルとしてLSTMを用い、学習データとして、時系列ごとに取得された前記操作情報によって機械学習を行う、請求項1に記載の産業車両の制御装置。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載の産業車両の制御装置を有する産業車両の制御システム。
  6. 請求項1~4の何れか一項に記載の産業車両の制御装置に用いられる産業車両の制御装置のプログラム。
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