JP7828750B2 - エチレン・非共役ポリエン共重合体 - Google Patents
エチレン・非共役ポリエン共重合体Info
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Description
(1)非共役ポリエンから導かれる構成単位の含有量が0.01~10モル%〔ただし、(A)と(B)の合計を100モル%とする〕の範囲にある。
(2)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.0~2.0dl/gの範囲にある。
(3)密度が920~950kg/m3の範囲にある。
(4)DSCで測定した融点(Tm)が100~130℃の範囲にある。
(5)溶融粘弾性測定により求められるP値〔η*(ω=0.1)/η*(ω=100)〕が5~100の範囲にある。
本発明のエチレン・非共役ポリエン共重合体(X)〔以下、「共重合体(X)」と呼称する場合がある。〕は、下記要件(1)~(5)のすべてを満たすエチレンを主体とする共重合体である。
非共役ポリエンから導かれる構成単位の含有量が0.01~10モル%、好ましくは0.05~8モル%〔ただし、(A)と(B)の合計を100モル%とする〕の範囲にある。
本発明の共重合体(X)の具体例としては、エチレン・ENB共重合体、エチレン・VNB共重合体、エチレン・ENB・VNB共重合体などが挙げられる。
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.0~2.0dl/g、好ましくは1.4~1.7dl/gの範囲にある。極限粘度[η]が上記範囲にある共重合体(X)は、加工性に優れる。
密度が920~950kg/m3、好ましくは930~940kg/m3の範囲にある。密度が上記範囲にある共重合体(X)から得られる成形体は、機械強度が優れる。
共重合体(X)の密度は、JIS Z8807:2012に準拠し、液中秤量法により23℃、水中にて測定した。
DSCで測定した融点(Tm)が100~130℃、好ましくは100~125℃の範囲にある。融点(Tm)が上記範囲にある共重合体(X)から得られる成形体は、機械強度が優れる。
示差走査熱量計(DSC)を用いて、試料5mg程度をアルミニウムパン中に密封し、室温から10℃/分で200℃まで加熱し、その試料を、完全融解させるために200℃で3分間保持した。次いで10℃/分で30℃まで冷却し、30℃で3分間保持した後、その試料を10℃/分で230℃まで再度加熱した。2度目の加熱試験にて検出されたピーク温度を、融点(Tm)とした。
溶融粘弾性測定により求められるP値〔η*(ω=0.1)/η*(ω=100)〕が5~100、好ましくは6~50、より好ましくは6~30の範囲にある。
本発明の共重合体(X)は、上記要件(1)~(5)に加え、
本発明の共重合体(X)は、JIS K7210に準拠して温度:190℃、荷重:2.16kgで測定したメルトフローレイト(MFR)が、通常、0.1~1.5g/10分、好ましくは0.2~1.0g/10分の範囲にある。
本発明の共重合体(X)は、エチレンと非共役ポリエンとを、メタロセン化合物の一種である、[ビス(4-メチルフェニル)メチレン(η 5-シクロペンタジエニル)(η5-オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)]ジルコニウムジクロリド(メタロセン化合物(a))を含む重合触媒系の存在下に共重合することにより製造し得る。
本発明の共重合体(X)の製造に好適に用いることのできる重合触媒としては、上記メタロセン化合物(a)を含み、モノマーを共重合できるものが挙げられる。
前記化合物(b)は、(b-1)有機金属化合物、(b-2)有機アルミニウムオキシ化合物および(b-3)イオン化イオン性化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物であり、好ましくは、少なくとも前記有機金属化合物(b-1)を含む。
前記有機金属化合物(b-1)としては、例えば下記一般式[VII]~[IX]のような周期律表第1、2族および第12、13族の有機金属化合物が用いられる。
(式[VII]中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1~15、好ましくは1~4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3の数であり、かつm+n+p+q=3である。)で表される有機アルミニウム化合物。
(式[VIII]中、M2はLi、NaまたはKを示し、Raは炭素原子数が1~15、好ましくは1~4の炭化水素基である。)で表される周期律表第1族金属とアルミニウムとの錯アルキル化物。
このような化合物として、LiAl(C2H5)4、LiAl(C7H15)4などを例示することができる。
(式[IX]中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1~15、好ましくは1~4の炭化水素基を示し、M3はMg、ZnまたはCdである。)で表される周期律表第2族または第12族金属を有するジアルキル化合物。
前記有機アルミニウムオキシ化合物(b-2)は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、また特開平2-78687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよい。
(1)吸着水を含有する化合物または結晶水を含有する塩類、例えば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、トリアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物を添加して、吸着水または結晶水と有機アルミニウム化合物とを反応させる方法。(2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物に直接水、氷または水蒸気を作用させる方法。
(3)デカン、ベンゼン、トルエンなどの媒体中でトリアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシドなどの有機スズ酸化物を反応させる方法。
上記のような有機アルミニウム化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
一般式:R1-B(OH)2・・・[XI]
(式[XI]中、R1は前記一般式[X]におけるR1と同じ基を示す。)で表されるアルキルボロン酸と、有機アルミニウム化合物とを、不活性ガス雰囲気下に不活性溶媒中で、-80℃~室温の温度で1分~24時間反応させることにより製造できる。
上記のような有機アルミニウムオキシ化合物(b-2)は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
前記イオン化イオン性化合物(b-3)としては、特表平1-501950号公報、特表平1-502036号公報、特開平3-179005号公報、特開平3-179006号公報、特開平3-207703号公報、特開平3-207704号公報、USP5321106号などに記載されたルイス酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化合物などを挙げることができる。さらに、ヘテロポリ化合物およびイソポリ化合物も挙げることができる。このようなイオン化イオン性化合物(b-3)は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
N,N-ジメチルアニリニウムカチオン、N,N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,N,2,4,6-ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N-ジアルキルアニリニウムカチオン;
ジ(イソプロピル)アンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオンなどのジアルキルアンモニウムカチオンなどが挙げられる。
トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナハイドライド-1,3-ジカルバノナボレート)コバルト酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)銅酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)金酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(トリブロモオクタハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(III)、トリス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)マンガン酸塩(IV)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(IV)などの金属カルボランアニオンの塩などが挙げられる。
本発明で、必要に応じて用いられる(c)粒子状担体は、無機化合物または有機化合物であって、顆粒状ないしは微粒子状の固体である。
有機化合物としては、粒径が10~300μmの範囲にある顆粒状ないしは微粒子状固体を挙げることができる。具体的には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテンなどの炭素原子数が2~14のα-オレフィンを主成分として生成される(共)重合体またはビニルシクロヘキサン、スチレンを主成分として生成される(共)重合体、およびそれらの変成体を例示することができる。
本発明において、前記有機化合物成分(d)は、必要に応じて重合性能および生成ポリマーの物性を向上させる目的で使用される。このような有機化合物としては、アルコール類、フェノール性化合物、カルボン酸、リン化合物およびスルホン酸塩等が挙げられるが、この限りではない。
本発明の共重合体(X)は、エチレンと非共役ポリエンとを共重合して製造する。
このようなモノマーを共重合させる際、前述した重合触媒を構成する各成分の使用法、添加順序は任意に選ばれるが、下記(1)~(5)のような方法が例示される。
(1)メタロセン化合物(a)を単独で重合器に添加する方法。
(2)メタロセン化合物(a)および化合物(b)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(3)メタロセン化合物(a)を担体(c)に担持した触媒成分、化合物(b)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(4)化合物(b)を担体(c)に担持した触媒成分、メタロセン化合物(a)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(5)メタロセン化合物(a)と化合物(b)とを担体(c)に担持した触媒成分を重合器に添加する方法。
化合物(b)が担持されている上記(4)、(5)の各方法においては、必要に応じて担持されていない化合物(b)を、任意の順序で添加してもよい。この場合、化合物(b)は、担体(c)に担持されている化合物(b)と同一でも異なっていてもよい。
上記のような重合触媒を用いて、エチレンと非共役ポリエンとの重合を行うに際して、メタロセン化合物(a)は、反応容積1リットル当り、通常10-12~10-2モル、好ましくは10-10~10-8モルになるような量で用いられる。
前記触媒失活剤としては、アルコール類を用いることができ、メタノールまたはエタノールが好ましく、エタノールが特に好ましい。
本発明の共重合体(X)は、種々公知の成形体に用い得る。
本発明の共重合体(X)は、必要に応じて、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、タルク、炭酸カルシウム、金属粉、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機充填剤、ワックス、滑剤、スリップ剤、核剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、染料、分散剤、難燃剤、難燃助剤、可塑剤、相溶化剤等の通常ポリオレフィンに用いる各種添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加しておいてもよい。
本発明の成形体は、本発明の共重合体(X)を含む。成形体の製造方法(成形方法)としては、具体的には、従来公知のポリオレフィンの成形方法、例えば、押出成形、射出成形、フィルム成形、インフレーション成形、ブロー成形、押出ブロー成形、射出ブロー成形、プレス成形、真空成形、パウダースラッシュ成形、カレンダー成形、発泡成形等の公知の熱成形方法が挙げられる。
成形体の具体例としては、日用品やレクリエーション用途などの家庭用品から、一般産業用途、工業用品に至る広い用途で用いられる。例えば、家電材料部品、通信機器部品、電気部品、電子部品、自動車部品、その他の車両の部品、船舶、航空機材料、機械機構部品、建材関連部材、土木部材、農業資材、電動工具部品、食品容器、フィルム、シート、繊維が挙げられる。
なお、実施例1~3で示す(a)~(w)などの記号は、下記表1に示す各単位の量である。
容積136Lの連続重合器の一つの供給口に、脱水精製したn-ヘキサン(C6)を(a)L/hの割合で供給し、他の供給口より[ビス(4-メチルフェニル)メチレン(η 5-シクロペンタジエニル)(η5-オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)]ジルコニウムジクロリド(ZD)のヘキサン溶液(b)mmol/Lを(c)L/hの割合、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4mmol/L)を(d)L/h、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(CB-3)のヘキサンスラリーを(e)mmol-B/L)を(f)L/h、VNBを(g)g/h、ENBを(h)g/hの割合で連続的に供給した〔合計ヘキサン(T-C6):(i)L/h〕。同時に重合器の別の供給口に、エチレン(C2")を(j)kg/h、水素を(k)NL/hの割合で連続供給し、重合温度:1℃、全圧(m)MPaG、滞留時間(n)分の条件下で連続溶液重合を行った。
(1)引張特性
プレス成形して厚さ4mmシートを作製し、タイプ1B試験片を打ち抜き、JIS K7161、およびJIS K7162に準拠して、引張降伏応力、引張破壊歪、および、引張破壊応力を測定した。
(2)デュロメータ硬さ(D硬度)
プレス成形して厚さ4mmシートを作製し、タイプ1B試験片を打ち抜き、JIS K7215に準拠して、D硬度を測定した。
線状低密度ポリエチレン(LLDPE)として、エチレン・1-ヘキセン共重合体〔株式会社プライムポリマー製 商品名 ウルトゼックス 2022F〕(UZ2022F)を用いた。
結果を表1に示す。
Claims (3)
- エチレン・非共役ポリエン共重合体(X)の製造方法であって、
エチレンと非共役ポリエンとを[ビス(4-メチルフェニル)メチレン(η 5 -シクロペンタジエニル)(η 5 -オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)]ジルコニウムジクロリドを含む重合触媒系の存在下に共重合する工程を含み、
前記エチレン・非共役ポリエン共重合体(X)は、エチレンから導かれる構成単位(A)、および非共役ポリエンから導かれる構成単位(B)を含み、下記要件(1)~(5)のすべてを満たすことを特徴とする、
エチレン・非共役ポリエン共重合体(X)の製造方法。
(1)非共役ポリエンから導かれる構成単位の含有量が0.01~10モル%〔ただし、(A)と(B)の合計を100モル%とする〕の範囲にある。
(2)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.0~2.0dl/gの範囲にある。
(3)密度が920~950kg/m3の範囲にある。
(4)DSCで測定した融点(Tm)が100~130℃の範囲にある。
(5)190℃での溶融粘弾性測定により求められるP値〔η*(ω=0.1)/η*(ω=100)〕が5~100の範囲にある。 - エチレン・非共役ポリエン共重合体(X)の非共役ポリエンが、5-ビニル-2-ノルボルネンおよび5-エチリデン-2-ノルボルネンから選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の共重合体(X)の製造方法。
- エチレン・非共役ポリエン共重合体(X)が、炭素数3以上のα-オレフィンから導かれる構成単位の含有量が、1.0モル%以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の共重合体(X)の製造方法。
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