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JP7829607B2 - バッテリーロコの充電機構 - Google Patents
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JP7829607B2 - バッテリーロコの充電機構 - Google Patents

バッテリーロコの充電機構

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Description

本発明は、バッテリーロコの充電機構に関し、例えば、シールド掘進機によって掘削された掘削坑内において資材や掘削土砂等の運搬に使用されるバッテリーロコの充電機構に関するものである。
バッテリーロコは、搭載されたバッテリー(蓄電池)を動力源として、資材や掘削土砂を積み込んだ台車を牽引または後押しして発進立坑から切羽部までの間を走行する機関車である。
バッテリーロコのバッテリーは、片番毎に充電が必要であり、その充電は、例えば、バッテリーロコの駆動中に発進立坑の充電スペースにおいて予備バッテリーを充電しておき、片番終了後に発進立坑の充電スペースにおいて、消耗したバッテリーを充電済みの予備バッテリーに交換することによって対応している。
このようなバッテリーロコについては、例えば、特許文献1に記載があり、バッテリーロコの走行中に、トンネル内の一部区間の給電区間に設けられたトロリ線に、バッテリーロコに設けられた集電体を接触させることで、バッテリーロコのバッテリーを充電する技術が開示されている。
特開2018-126045号公報
しかし、近年は、掘削坑の長距離化が進んでいる上、1日当たりの掘進距離が延び、さらに、掘削坑の径が大径化していることに伴い、バッテリーロコの走行時間、走行距離および重量が増え、バッテリーロコのバッテリーの交換頻度が増える傾向にある。
このため、掘削坑内に離合箇所を設け、掘削坑内にも充電器と予備バッテリーを配置し、バッテリーを交換しながら掘削作業を実施する等の対策が講じられているが、コスト高になる上、バッテリーの交換作業に時間がかかり、バッテリーロコによる掘削土砂等の運搬効率が低下する、という課題がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、バッテリーロコによる掘削土砂等の運搬効率を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、シールド掘進機による掘削坑の施工に伴う作業を減らすことができる技術を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、バッテリーロコのバッテリーにかかる費用を低減することができる技術を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、シールド掘進機による掘削坑の施工費用を低減することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のバッテリーロコの充電機構は、シールド掘進機により構築された掘削坑内において運搬台車を移動させるバッテリーロコに、該バッテリーロコのバッテリーに電気的に接続された集電部を設けるとともに、該集電部を通じて前記バッテリーに電気を供給する給電トロリ線を、前記シールド掘進機に牽引される後続台車に前記シールド掘進機の掘進方向に沿って延在させた状態で設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明のバッテリーロコの充電機構は、上記請求項1に記載の発明において、前記運搬台車は、前記シールド掘進機の掘進方向に沿って複数台連結され、前記後続台車に設けられた土砂排出口部から排出される掘削土砂を積み込む台車であり、前記給電トロリ線は、複数台の前記運搬台車のうちの積み始めの前記運搬台車が前記土砂排出口部の直下にあるときに、前記集電部が前記給電トロリ線に接触する位置から複数台の前記運搬台車のうちの積み終わりの前記運搬台車が前記土砂排出口部の直下にあるときに、前記集電部が前記給電トロリ線に接触する位置に渡って延在した状態で設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明のバッテリーロコの充電機構は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記バッテリーは、リチウムイオン蓄電池であることを特徴とする。
本発明によれば、バッテリーロコによる掘削土砂等の運搬効率を向上させることが可能になる。
また、本発明によれば、シールド掘進機による掘削坑の施工に伴う作業を減らすことが可能になる。
また、本発明によれば、バッテリーロコのバッテリーにかかる費用を低減することが可能になる。
また、本発明によれば、シールド掘進機による掘削坑の施工費用を低減することが可能になる。
本発明の一実施の形態であるバッテリーロコの充電機構が配置されたシールド掘進機構の要部側面図である。 図1のシールド掘進機構の破線で囲んだ箇所の要部拡大側面図である。 図2の矢印Aで示す方向から見た後続台車およびバッテリーロコの正面図である。 バッテリーロコの搬出後の図1のシールド掘進機構の破線で囲んだ箇所の要部拡大側面図である。 図4の矢印Aで示す方向から見た後続台車の正面図である。 掘削土砂の積込み開始時におけるバッテリーロコおよび運搬台車の要部拡大側面図である。 掘削土砂の積込み終了時におけるバッテリーロコおよび運搬台車の要部拡大側面図である。 図1のバッテリーロコの一例の平面図である。 図8のバッテリーロコの側面図である。 図8の矢印Aで示す方向から見たバッテリーロコの正面図である。 バッテリーロコの充電機構の一例の概略的な要部回路図である。 図1のバッテリーロコの充電機構が配置されたシールド掘進機構の掘削過程途中の要部側面図である。 図12の過程後のシールド掘進機構の掘削過程途中の要部側面図である。 図13の過程後のシールド掘進機構の掘削過程途中の要部側面図である。 図14の過程後のシールド掘進機構の掘削過程途中の要部側面図である。 図15の過程後のシールド掘進機構の掘削過程途中の要部側面図である。 図16の過程後のシールド掘進機構の掘削過程途中の要部側面図である。 後続台車の変形例の正面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本実施の形態のバッテリーロコの充電機構が配置されたシールド掘進機構の要部側面図、図2は図1のシールド掘進機構の破線で囲んだ箇所の要部拡大側面図、図3は図2の矢印Aで示す方向から見た後続台車およびバッテリーロコの正面図、図4はバッテリーロコの搬出後の図1のシールド掘進機構の破線で囲んだ箇所の要部拡大側面図、図5は図4の矢印Aで示す方向から見た後続台車の正面図である。
図1~図5に示すように、本実施の形態のバッテリーロコ充電機構CMは、シールド掘進機Sにより構築された掘削坑DP内において複数台の運搬台車TTを牽引または後押しした状態でレールRAに沿って走行するバッテリーロコBLの充電機構である。
図1に示すように、シールド掘進機Sは、例えば、地山等を掘削して掘削坑DPを構築する泥土圧シールド掘進機である。なお、本実施の形態において、前方とは、シールド掘進機Sが掘進する方向(切羽部Fに向かう方向)を言い、後方とは、前方の真逆の方向(発進立坑に向かう方向)を言う。
シールド掘進機SのカッタヘッドCによって掘削され、シールド掘進機SのチャンバCH内に取り込まれた掘削土砂は塑性流動化処理が施された後、シールド掘進機SのスクリューコンベアSCから搬送管CTに送られ、搬送管CTの後方の土砂排出口部Eに搬送される構成になっている。なお、シールド掘進機Sの後方の掘削坑DPの内周面にはセグメントSGが設置されている。
また、図1、図2および図4に示すように、シールド掘進機Sの後方には、複数台の後続台車FTが直列に並んだ状態で配置されている。この複数台の後続台車FTは、互いに連結された状態でシールド掘進機Sによって牽引されてレールRBに沿って走行することが可能な構成になっている。なお、レールRBは掘削坑DPの延在方向に沿って敷設されている。
図3および図5に示すように、各後続台車FTは、例えば、バッテリーロコBLの幅方向(掘削坑DPの延在方向に直交する水平方向)の両側に配置された2つの台車本体部FTs,FTsと、バッテリーロコBLを覆うように2つの台車本体部FTs,FTsの間を橋渡す屋根部FTtとを備えている。
一方、図1~図3に示すように、バッテリーロコBLは、搭載されたバッテリー(図1~図5には図示せず)を電源としてモーター(図1~図5には図示せず)を駆動することでレールRAに沿って走行する機関車であり、前方および後方のいずれにも移動することが可能な構成になっている。なお、レールRAは掘削坑の延在方向に沿って敷設されている。
バッテリーロコBLは、車路の勾配や負荷の大小に関わらず一定指令速度で走行することが可能であること等から、シールド掘進機Sによる掘削坑DPの施工に際し、セグメント、配管、レール等のような資材や掘削土砂等を運搬する運搬台車TTを発進立坑から切羽部までの間で移動させる車両として使用されている。
図1および図2に示すように、バッテリーロコBLの後方には、複数台の運搬台車TTが直列に並んだ状態で配置されている。この複数台の運搬台車TTは、互いに連結されており、前方に移動(前進)するときはバッテリーロコBLに牽引され、後方に移動(後退)するときはバッテリーロコBLによって後押しされてレールRAに沿って走行する。なお、レールRAは掘削坑DPの延在方向に沿って敷設されている。
ところで、通常、バッテリーロコのバッテリーは、片番毎に充電が必要であり、その充電は、例えば、バッテリーロコの駆動中に発進立坑の充電スペースにおいて予備バッテリーを充電しておき、片番終了後に発進立坑の充電スペースにおいて、消耗したバッテリーを充電済みの予備バッテリーと交換することによって対応している。
しかし、近年は、掘削坑の長距離化が進んでいる上、1日当たりの掘進距離が延び、さらに、掘削坑の径が大径化していることに伴い、バッテリーロコの走行時間、走行距離および重量が増え、バッテリーロコのバッテリーの交換頻度が増える傾向にある。
このため、掘削坑内に離合箇所を設け、掘削坑内にも充電器と予備バッテリーを配置し、バッテリーを交換しながら掘削作業を実施する等の対策が講じられているが、コスト高になる上、バッテリーの交換作業に時間がかかり、バッテリーロコによる掘削土砂等の運搬効率が低下する、という課題がある。
そこで、図1~図5に示すように、本実施の形態のバッテリーロコ充電機構CMにおいては、後続台車FTの屋根部FTtにおいてバッテリーロコBLの上面に対向する裏面に給電トロリ線PWを設けるとともに、バッテリーロコBLにおいて給電トロリ線PWに対向する位置に給電トロリ線PWに接触するパンタグラフ(集電部)PGを設け、そのパンタグラフPGを通じてバッテリーロコBLのバッテリーを充電する構成にした。
これにより、本実施の形態のバッテリーロコ充電機構CMにおいては、シールド掘進機Sの掘進中に、バッテリーロコBLのバッテリーに給電トロリ線PWを通じて充電することができるので、バッテリーロコBLのバッテリーの充電状態を常に満充電に近い状態に維持することができる。
このため、バッテリーロコBLのバッテリーの充電のために、バッテリーロコBLを充電スペースに移動し、消耗したバッテリーを充電済みの予備バッテリーに交換する交換作業を省略することができる。したがって、バッテリーロコBLによる掘削土砂等の運搬効率を大幅に向上させることができる。また、バッテリー交換作業のためにシールド掘進機Sの掘進を停止する必要がない上、シールド掘進機Sによる掘削坑DPの施工に伴う作業を減らすことができるので、工期が長くなるのを防止することができる。
また、バッテリーロコBLのバッテリーの交換作業を省略できるので、発進立坑や離合箇所に充電器や予備バッテリーを設置する必要が無くなる上、バッテリーロコBLのバッテリーを大容量化しなくてもよい。このため、バッテリーロコBLのバッテリーにかかる費用を削減することができる。したがって、シールド掘進機Sによる掘削坑DPの施工費用を削減することができる。
また、交換用の予備バッテリーを設置する方式においては、予備バッテリーに対して防水対策等のような保守管理が必要であるが、本実施の形態のバッテリーロコ充電機構CMにおいては、予備バッテリーを省略できるので、バッテリーロコ充電機構CMの保守管理を簡単化することができる。
さらに、本実施の形態のバッテリーロコ充電機構CMにおいては、資材や掘削土砂等を運搬する際に必ず通過する後続台車FTにおいてバッテリーロコBLのバッテリーを充電することができるので、掘削坑の掘削距離や径あるいは立坑サイズ等にかかわらず、バッテリーロコBLのバッテリーを充電することができる。すなわち、掘削坑の長距離化や大径化等、様々な状況に対して幅広く適用することができる。
次に、上記した運搬台車TTが掘削土砂を積み込む、いわゆるズリ台車である場合を例として、後続台車FTに配置された給電トロリ線PWの構成例について図6および図7を参照して説明する。
図6は掘削土砂の積込み開始時におけるバッテリーロコおよび運搬台車の要部拡大側面図、図7は掘削土砂の積込み終了時におけるバッテリーロコおよび運搬台車の要部拡大側面図である。
図6および図7に示すように、給電トロリ線PWは、複数台の後続台車FTの連結方向(シールド掘進機Sの掘進方向、掘削坑DPの延在方向)に沿って延在した状態で複数台の後続台車FTに渡って設けられている。すなわち、給電トロリ線PWは、複数台の運搬台車TT(TT1~TT3)のうちの積み始めの運搬台車TT3が土砂排出口部Eの直下にあるときに、バッテリーロコBLのパンタグラフPGが給電トロリ線PWに接触する位置(図6参照)から、複数台の運搬台車TT(TT1~TT3)のうちの積み終わりの運搬台車TT1が土砂排出口部Eの直下にあるときに、バッテリーロコBLのパンタグラフPGが給電トロリ線PWに接触する位置(図7参照)に渡ってシールド掘進機Sの掘進方向に沿って延在した状態で設けられている。
これにより、運搬台車TTに掘削土砂を積み始めてから積み終わるまでの間のバッテリーロコBLの停止時および移動中に、バッテリーロコBLのパンタグラフPGを給電トロリ線PWに連続的に接続させることができ、パンタグラフPGを通じて給電トロリ線PWからバッテリーに連続的に充電を行うことができる。すなわち、バッテリーロコBLによって運ばれる運搬台車TTに掘削土砂を積み込む際にバッテリーロコBLのバッテリーを充電することができるので、バッテリーロコBLのバッテリーの充電状態を常に満充電に近い状態に維持することができる。
なお、後続台車FTの給電トロリ線PWへの電力供給は、掘削坑DP内に設置されている坑内配線から直接供給されるようになっている。
次に、バッテリーロコBLの構成例について図8~図11を参照して説明する。
図8は図1のバッテリーロコの一例の平面図、図9は図8のバッテリーロコの側面図、図10は図8の矢印Aで示す方向から見たバッテリーロコの正面図である。
図8~図10に示すように、バッテリーロコBLを構成するロコ本体BLbの下部には、4個の車輪Wが回転自在な状態で装着されている。バッテリーロコBLは、4個の車輪Wが転動することによってレールRA上を走行することが可能になっている。
また、図9および図10に示すように、ロコ本体BLbの下部において前後の車輪Wの間には、スプロケットホイールSWが回転可能な状態で装着されている。このスプロケットホイールSWは、一対のレールRAの間に配置されたピンラックレールRCに噛合する構成になっている。なお、ピンラックレールRCは、掘削坑DP(図1等参照)の延在方向に沿って延在した状態で敷設されている。
図8および図9に示すように、ロコ本体BLbの内部には、車輪Wを回転させるモーターMと、そのモーターMの動作を制御するサーボドライバ回路SD等が設置されている。モーターMは、例えば、サーボモータによって構成されている。このようにモーターMをサーボモータによって構成することにより、バッテリーロコBLの重量や車路の勾配に影響されずに制御回路(図8~図10には図示せず)から指示された速度に追従してバッテリーロコBLを走行させることができ、運転者の技量にかかわらずバッテリーロコBLを安全に運行させることができる。
図8および図9に示すように、ロコ本体BLbの上面には、前方から後方に向かって順に、カウンターウェイトCW、パンタグラフPG、バッテリーBおよび操作部CCが設置されている。なお、カウンターウェイトCWは、バッテリーBとの重量バランスをとるための部材である。
図8~図10に示すように、パンタグラフPGは、上記した給電トロリ線PWに電気的に接続される機構部であり、ロコ本体BLbの上面上の載置台MS上に載置されている。
パンタグラフPGには、パンタグラフPGの接触部PGcを上方に移動することで接触部PGcを給電トロリ線PW(図1~図5等参照)に押し当てる機構が設けられている。また、パンタグラフPGには、バネ機構(図示せず)等が設けられ、パンタグラフPGの接触部PGcを上向きに付勢する付勢力が付与されている。これにより、パンタグラフPGの接触部PGcが給電トロリ線PWにしっかりと接触する構成になっている。
図8および図9に示すように、バッテリーBは、バッテリーロコBLの駆動用の電源であり、ロコ本体BLbの上面上に交換自在の状態で設置されている。このバッテリーBは、上記したモーターMやサーボドライバ回路SD等の各種回路および電気機器等と電気的に接続されている。また、バッテリーBは、パンタグラフPGに電気的に接続されており、パンタグラフPGの接触部PGcが給電トロリ線PWに接触することにより充電される構成になっている。
また、本実施の形態においては、バッテリーBが、例えば、リチウムイオン蓄電池によって構成されている。バッテリー用の蓄電池には、鉛蓄電池もあるが、鉛蓄電池の場合、充電時に水素が発生するので掘削坑内で充電することができない。また、鉛電池の場合、仮に水素の発生の問題を解消したとしても、容量を増やすと自重が増え、さらにモーターMの容量を増大せざるを得ず、バッテリー不足が生じるので、長距離走行に対して限界があり不向きである。
これに対して、リチウムイオン蓄電池の場合、充電時に水素が発生することもないので掘削坑DP(図1~図5等参照)内で充電することができる。また、リチウムイオン蓄電池の場合、鉛蓄電池よりも少ない容量で済み、長距離走行に適している上、鉛蓄電池よりも急速に充電することができる。
次に、図11はバッテリーロコの充電機構の一例の概略的な要部回路図である。
給電トロリ線PWは、バッテリーロコBLのパンタグラフPGを通じて整流回路RCと電気的に接続される。ここでは、給電トロリ線PWからパンタグラフPGに三相交流電力が供給される場合が例示されている。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、直流電力を供給することもできる。
整流回路RCは、パンタグラフPGから供給された三相交流電力を直流電力に整流する回路である。この整流回路RCの出力配線Lを構成する高電位配線LHと低電位配線LLとの間には、バッテリーBが電気的に接続されており、バッテリーBは整流回路RCから送られた直流電力によって充電されるようになっている。
また、バッテリーBの後段において、整流回路RCの出力配線Lには、サーボドライバ回路SDが電気的に接続されている。サーボドライバ回路SDは、整流回路RCまたはバッテリーBから送られた直流電力を三相交流電力に変換する回路である。
このサーボドライバ回路SDの出力には、モーターMが電気的に接続されている。モーターMは、上記したバッテリーロコBLの車輪W(図8~図10参照)を駆動する電動機であり、サーボドライバ回路SDから送られたさ三相交流電力によって駆動する構成になっている。
また、サーボドライバ回路SDの後段において、整流回路RCの出力配線Lには、コンバータ回路CVが電気的に接続されている。このコンバータ回路CVは、整流回路RCまたはバッテリーBから送られた直流電力を所定値の直流電力に変換するDC-DCコンバータ回路である。
このコンバータ回路CVの出力には、制御電源回路CPが電気的に接続されている。制御電源回路CPは、コンバータ回路CVから送られた直流電力を制御電源として主に制御回路MCに供給する電源回路であり、制御電源回路CPの出力には、制御回路MCが電気的に接続されている。
制御回路MCは、各回路やスイッチ等の動作を制御する回路である。例えば、制御回路MCは、サーボドライバ回路SDのスイッチング動作を制御することにより車体の重量や車路の勾配等に関係なくバッテリーロコBLの走行速度が一定になるようにモーターMの動作を制御したり、配線途中に設けられた遮断回路やスイッチ(図示せず)の動作を制御することにより電力の供給や供給停止を行いバッテリーロコBLの運行動作を制御したりするようになっている。
次に、本実施の形態のバッテリーロコ充電機構CMによるバッテリーロコBLの充電方法の一例について図12~図17を参照して説明する。
図12~図17は図1のバッテリーロコの充電機構が配置されたシールド掘進機構の掘削過程途中の要部側面図である。なお、図12~図17においては各図におけるシールド掘進機SやバッテリーロコBLのパンタグラフPGの相対的な位置関係が分かるように座標Xを示した。
図12に示すように、シールド掘進機Sの後方には、シールド掘進機Sに牽引された複数台の後続台車FTが直列に並び、かつ、互いに連結された状態でレールRB上に配置されている。この複数台の後続台車FTのうちの最前列の後続台車FTから後方に向かって3台目の後続台車FTに渡って給電トロリ線PWが延在した状態で設けられている。なお、座標Xa1は、この段階のシールド掘進機Sを構成するカッタヘッドCの前面位置を示している。
まず、図13に示すように、バッテリーロコBLを掘削坑DP内に搬入する。バッテリーロコBLの後方には、例えば、直列に並んだ3台の掘削土砂運搬用の運搬台車TT(TT1~TT3)が互いに連結された状態でバッテリーロコBLに牽引され配置されている。この際のバッテリーロコBLはバッテリーBから放電された電力を駆動源として走行する。
続いて、最後列の運搬台車(積み始めの運搬台車)TT3が土砂排出口部Eの直下に位置したところでバッテリーロコBLの走行を停止する。
その後、シールド掘進機Sの掘進を開始する。シールド掘進機Sの掘進により生じた掘削土砂は、スクリューコンベアSCおよび搬送管CTを通じて土砂排出口部Eに搬送され、最後列の運搬台車TT3に積み込まれる。
また、シールド掘進機Sの掘進開始後、バッテリーロコBLのパンタグラフPGの接触部PGc(図8~図10参照)を上昇させて給電トロリ線PWに押し当て、パンタグラフPGを給電トロリ線PWに電気的に接続する。そして、給電トロリ線PWからパンタグラフPGを通じて供給された電気をバッテリーロコBLのバッテリーBに供給することでパッテリーBの充電を開始する。なお、座標Xb1は、この段階のバッテリーロコBLのパンタグラフPGの接触部PGcと給電トロリ線PWとの接触位置を示している。
次いで、図14に示すように、シールド掘進機Sが予め決められた掘進距離だけ進んだらシールド掘進機Sの掘進を停止する。すなわち、最後列の運搬台車TT3への掘削土砂の積み込み量が予め決められた量に達したらシールド掘進機Sの掘進を停止する。なお、特に限定されるものではないが、ここでの予め決められた掘進距離は、例えば、340mm程度である。
続いて、バッテリーロコBLを後方に走行させて、3台の運搬台車TT(TT1~TT3)を後押しし、中間の運搬台車TT2が土砂排出口部Eの直下に位置したところでバッテリーロコBLの走行を停止する。なお、座標Xb2は、この段階のバッテリーロコBLのパンタグラフPGの接触部PGcと給電トロリ線PWとの接触位置を示している。
この際、バッテリーロコBLのパンタグラフPGの接触部PGcを給電トロリ線PWに接触させた状態でバッテリーロコBLを走行させる。すなわち、パンタグラフPGを給電トロリ線PWに電気的に接続したままバッテリーロコBLを走行させる。これにより、バッテリーロコBLの走行中もバッテリーロコBLのバッテリーBを充電する。
また、この際、バッテリーロコBLは、バッテリーBから放電された電力ではなく、給電トロリ線PWから供給された電力を駆動源として走行する。
その後、シールド掘進機Sの掘進を開始する。シールド掘進機Sの掘進により生じた掘削土砂は、スクリューコンベアSCおよび搬送管CTを通じて土砂排出口部Eに搬送され、中間の運搬台車TT2に積み込まれる。
次いで、図15に示すように、シールド掘進機Sが予め決められた掘進距離だけ進んだらシールド掘進機Sの掘進を停止する。すなわち、中間の運搬台車TT2への掘削土砂の積み込み量が予め決められた量に達したらシールド掘進機Sの掘進を停止する。なお、特に限定されるものではないが、ここでの予め決められた掘進距離は、例えば、340mm程度であり、シールド掘進機SのカッタヘッドCの前面位置が掘進開始の座標Xa1から680mm程度進んだ位置である。
続いて、バッテリーロコBLを後方に走行させて、3台の運搬台車TT(TT1~TT3)を後押しして最前列の運搬台車(積み終わりの運搬台車)TT1が土砂排出口部Eの直下に位置したところでバッテリーロコBLの走行を停止する。なお、座標Xb3は、この段階のバッテリーロコBLのパンタグラフPGの接触部PGcと給電トロリ線PWとの接触位置を示している。
この際、上記と同様に、バッテリーロコBLのパンタグラフPGの接触部PGcを給電トロリ線PWに接触させ、パンタグラフPGを給電トロリ線PWに電気的に接続した状態でバッテリーロコBLを走行させることにより、バッテリーロコBLの走行中もバッテリーロコBLのバッテリーBを充電する。
また、この際、バッテリーロコBLは、バッテリーBから放電された電力ではなく、給電トロリ線PWから供給された電力を駆動源として走行する。
その後、シールド掘進機Sの掘進を開始する。シールド掘進機Sの掘進により生じた掘削土砂は、スクリューコンベアSCおよび搬送管CTを通じて土砂排出口部Eに搬送され、最前列の運搬台車TT1に積み込まれる。
次いで、図16に示すように、シールド掘進機Sが予め決められた掘進距離だけ進んだらシールド掘進機Sの掘進を停止する。すなわち、最前列の運搬台車TT1への掘削土砂の積み込み量が予め決められた量に達したらシールド掘進機Sの掘進を停止する。なお、特に限定されるものではないが、ここでの予め決められた掘進距離は、例えば、340mm程度である。
ここで座標Xa2は、この段階でのシールド掘進機SのカッタヘッドCの前面位置を示しており、座標Xa1から座標Xa2までの距離は、例えば、1000mm程度である。このシールド掘進機Sが座標Xa1から座標Xa2まで掘進する掘進時間は、例えば、30分程度であり、この間、バッテリーロコBLのバッテリーBを充電することができる。
続いて、バッテリーロコBLのパンタグラフPGを下げてパンタグラフPGの接触部PGcを給電トロリ線PWから離す。すなわち、パンタグラフPGと給電トロリ線PWとの通電状態を解除する。
その後、バッテリーロコBLを後方に走行させて、掘削土砂が積み込まれた運搬台車TT(TT1~TT3)を後押しして発進立坑に運ぶ。この際、バッテリーロコBLは、バッテリーBから放電された電力を駆動源として走行する。
また、図17に示すように、シールド工法の常法に従って掘削坑DPの内壁面に新たなセグメントSGnを組み立てる。以上の過程を繰り返すことにより、バッテリーロコLBのバッテリーBの充電状態を常に満充電に近い状態に維持することができる。
また、バッテリーロコBLのバッテリーBの交換作業を省略することができる。このため、バッテリーロコBLの運搬効率を大幅に向上させることができる。また、バッテリー交換作業のためにシールド掘進機Sの掘進を停止する必要がない上、シールド掘進機Sによる掘削坑DPの施工に伴う作業を減らすことができるので、工期が長くなるのを防止することができる。
また、発進立坑や離合箇所に充電器や予備バッテリーを設置する必要が無くなる上、バッテリーロコBLのバッテリーBを大容量化しなくてもよいので、バッテリーロコBLのバッテリーBにかかる費用を削減することができる。したがって、シールド掘進機Sによる掘削坑DPの施工費用を削減することができる。
また、予備バッテリーを省略化することができるので、バッテリーロコ充電機構CMの保守管理を簡単化することができる。
さらに、掘削坑の掘削距離や径あるいは立坑サイズ等にかかわらず、バッテリーロコBLのバッテリーBを充電することができる。すなわち、掘削坑の長距離化や大径化等、様々な状況に対して幅広く適用することができる。
以上の説明は、本発明を泥土圧シールド掘進機に適用する場合の説明であるが、本発明を泥水シールド掘進機に適用することも可能である。泥水シールド工法では、泥土圧シールド工法と比べると、後続台車の台数が多くなり、先頭の後続台車から最後尾の後続台車までの長さがかなり長くなる。この複数台の後続台車の先頭から後方の予め決められた台数分まで、または、最後尾まで給電トロリ線を延在させた状態で設置しておくことにより、セグメント等の荷下ろし時間を含めて、バッテリーロコへの充電が可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
上記の実施の形態においては、バッテリーロコの幅方向両側に台車本体部を備える後続台車を用いた場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図18に示すように、バッテリーロコBLの幅方向片側のみに台車本体部FTsを備え、その台車本体部FTsの上部から片持ち状態でバッテリーロコBLを覆うように張り出した屋根部FTtを備える後続台車FTを用いてもよい。
また、上記の実施の形態においては、バッテリーロコの上面上にパンタグラフを設けるとともに、後続台車の屋根部においてパンタグラフの対向面に給電トロリ線を設けた場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、バッテリーロコの側面にパンタグラフを設けるとともに、後続台車においてパンタグラフに対向する側面に給電トロリ線を設ける構成にしてもよい。
以上の説明では、シールド掘進機に本発明を適用した場合が示されているが、トンネルボーリングマシン等に本発明を適用することもできる。
CM バッテリーロコ充電機構
BL バッテリーロコ
BLb ロコ本体
PG パンタグラフ(集電部)
PGc 接触部
B バッテリー
SDサーボドライバ回路
M モーター
RC 整流回路
L 出力配線
LH 高電位出力配線
LL 低電位出力配線
CV コンバータ回路
CP 制御電源回路
MC 制御回路
CW カウンターウェイト
CC 操作部
W 車輪
SW スプロケットホイール
TT 運搬台車
TT1 運搬台車(積み終わりの運搬台車)
TT2 運搬台車
TT3 運搬台車(積み始めの運搬台車)
S シールド掘進機
FT 後続台車
FTs 台車本体部
FTt 屋根部
PW 給電トロリ線
DP 掘削坑
RA,RB レール
RC ピンラックレール
F 切羽部
SG,SGn セグメント

Claims (3)

  1. シールド掘進機により構築された掘削坑内において運搬台車を移動させるバッテリーロコに、該バッテリーロコのバッテリーに電気的に接続された集電部を設けるとともに、該集電部を通じて前記バッテリーに電気を供給する給電トロリ線を、前記シールド掘進機に牽引される後続台車に前記シールド掘進機の掘進方向に沿って延在させた状態で設けたことを特徴とするバッテリーロコの充電機構。
  2. 前記運搬台車は、前記シールド掘進機の掘進方向に沿って複数台連結され、前記後続台車に設けられた土砂排出口部から排出される掘削土砂を積み込む台車であり、
    前記給電トロリ線は、複数台の前記運搬台車のうちの積み始めの前記運搬台車が前記土砂排出口部の直下にあるときに、前記集電部が前記給電トロリ線に接触する位置から複数台の前記運搬台車のうちの積み終わりの前記運搬台車が前記土砂排出口部の直下にあるときに、前記集電部が前記給電トロリ線に接触する位置に渡って延在した状態で設けられていることを特徴とする請求項1記載のバッテリーロコの充電機構。
  3. 前記バッテリーは、リチウムイオン蓄電池であることを特徴とする請求項1または2記載のバッテリーロコの充電機構。
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