JP7829633B2 - 座屈拘束ブレース - Google Patents
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Description
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る座屈拘束ブレースを説明する。
図1、図2に示す座屈拘束ブレース1は、構造物に取り付けられる。座屈拘束ブレース1は、例えば、建物における柱と梁とからなる構造物を補強するために用いられる。
芯材10における長手方向の中央が狭幅部11であり、長手方向の端部が広幅部12であることで、芯材10における長手方向の中央(狭幅部11)が塑性化し易い領域となり、塑性化領域が前記中央に限定される。
第1補剛部材21は、第1広幅部12aに取り付けられる。第1補剛部材21は、第1広幅部12aにおける表裏面(すなわち、芯材10の板厚方向を向く面)に設けられている。芯材10および第1補剛部材21は、断面十字状を呈している。
第2補剛部材22は、第2広幅部12bに取り付けられる。第2補剛部材22は、第2広幅部12bにおける表裏面(すなわち、芯材10の板厚方向を向く面)に設けられている。芯材10および第2補剛部材22は、断面十字状を呈している。
地震等で芯材10に長手方向の圧縮力が加わると、幅変化部13は芯材10の長手方向の中央側に変位する。このとき、芯材側緩衝部材40は、幅変化部13に押されて収縮し、幅変化部13の変位を吸収する。これにより、幅変化部13と硬化剤31との干渉を防止でき、芯材10が損傷すること、および芯材10の軸力が硬化剤31に伝達されることを防止できる。
なお、地震のレベルについて、「2020年版 建築物の構造関係技術基準解説書」(編集 一般財団法人 建築行政情報センター、一般財団法人 日本建築防災協会;71頁)の記載に基づき、以下のように規定する。すなわち、稀に起きる(50年に一度程度)震度をレベル1とする。レベル1地震は、例えば、建物の耐用年数中に一度以上は発生する可能性が高い。極めて稀に起きる(500年に一度程度)震度をレベル2とする。また、レベル2地震動よりも規模の大きな極大地震動をレベル3とする。
芯材10に長手方向の圧縮力が加わると、ポアソン比により芯材10が板厚方向と板幅方向に膨らむ。芯材側緩衝部材40の厚さT1を芯材10の板厚T2よりも厚くすることで、芯材10が板厚方向に膨らんだとしても芯材10の膨張を芯材側緩衝部材40によって吸収することができ、芯材10が硬化剤31と干渉することを防止できる。
補剛部材20は芯材10に接合されているため、地震等で芯材10に長手方向の圧縮力が加わると、補剛部材20もまた芯材10の長手方向の中央側に変位する。このとき、補剛部材側緩衝部材50は、補剛部材20に押されて収縮し、補剛部材20の変位を吸収する。これにより、補剛部材20と硬化剤31との干渉を防止でき、補剛部材20が損傷することを防止できる。
補剛部材側緩衝部材50の長さであって芯材10の長手方向に沿う長さをL3とする。補剛部材側緩衝部材50の長さL3は、芯材側緩衝部材40の長さL1と同様に設定される。例えば、補剛部材側緩衝部材50の長さL3は、狭幅部11の長さL2の0.005倍以上かつ0.015倍以下である。
補剛部材20は芯材10に接合されているため、芯材10に長手方向の圧縮力が加わると、補剛部材20にも長手方向の圧縮力が加わり、ポアソン比により補剛部材20が板厚方向と板幅方向に膨らむ。補剛部材側緩衝部材50の厚さT3を補剛部材20の板厚T4よりも厚くすることで、補剛部材20が板厚方向に膨らんだとしても補剛部材20の膨張を補剛部材側緩衝部材50によって吸収することができ、補剛部材20が硬化剤31と干渉することを防止できる。
地震等で芯材10に長手方向の圧縮力が加わると、溶接部Wもまた芯材10の長手方向の中央側に変位する。このとき、溶接部側緩衝部材60は、溶接部Wに押されて収縮し、溶接部Wの変位を吸収する。これにより、溶接部Wと硬化剤31との干渉を防止でき、溶接部Wが損傷することを防止できる。
芯材側緩衝部材40により、地震等で芯材10に長手方向の圧縮力が加わったときの、芯材10(幅変化部13)の長手方向の変位による芯材10と硬化剤31との干渉を防止できる。また、芯材10に長手方向の圧縮力が加わると、ポアソン比により芯材10が板厚方向と板幅方向に膨らむ。芯材側緩衝部材40の厚さT1を芯材10の板厚T2よりも厚くすることで、芯材10が板厚方向に膨らんだとしても芯材10の膨張を芯材側緩衝部材40によって吸収することができる。したがって、芯材10の板厚方向への膨張による芯材10と硬化剤31との干渉も防止できる。すなわち、芯材側緩衝部材40により、芯材10に長手方向の圧縮力が加わったときの、芯材10と硬化剤31との干渉を防止することができる。この結果、芯材10が損傷すること、および芯材10の軸力が硬化剤31に伝達されることを防止できる。
また、芯材側緩衝部材40の幅変化部13に接触する第1辺40aと、第1辺40aと対向する芯材側緩衝部材40の第3辺40cとは、平行である。
芯材側緩衝部材40の体積が大きいと、硬化剤31を充填するときの芯材側緩衝部材40の浮力が大きくなる。この結果、硬化剤31を充填するときに、芯材側緩衝部材40が硬化剤31に浮いてしまい、芯材側緩衝部材40の位置がずれやすくなる。また、芯材側緩衝部材40の表面積が大きいと、硬化剤31を充填するときに芯材側緩衝部材40が硬化剤31から受ける圧力が大きくなり、芯材側緩衝部材40の形状が保持できず、硬化剤31の圧力により芯材側緩衝部材40が圧縮される可能性がある。
芯材側緩衝部材40の外形を平行四辺形状とすることで、硬化剤31と芯材10との干渉防止との効果を確保しつつ、芯材側緩衝部材40の体積および表面積の増加を防止することができる。したがって、硬化剤31を充填するときに、芯材側緩衝部材40の位置がずれることを抑制できるとともに、芯材側緩衝部材40の形状を保持することができ、施工性が向上する。
座屈拘束ブレース1の製造誤差等により、芯材10に長手方向の圧縮力が加わったときの芯材10の長手方向の変位が、第1幅変化部13a側と第2幅変化部13b側とで非対称となる可能性がある。
突起部14を設けることにより、芯材10の中央部において、芯材10が硬化剤31に対して相対移動することが規制される。この結果、芯材10に長手方向の圧縮力が加わったときに、芯材10は、芯材10の中央部(突起部14)に向けて縮むことになり、芯材10の長手方向の変位が、第1幅変化部13a側と第2幅変化部13b側とで対称となる。第1緩衝部材41の形状と第2緩衝部材42の形状とを対称とすることで、芯材10に長手方向の圧縮が加わったときの、芯材10と硬化剤31との干渉をより効果的に防止できる。
芯材側緩衝部材40の材質は、発泡体である。
これにより、硬化剤31の充填時には芯材側緩衝部材40の形状を保持することができ、地震時には、芯材側緩衝部材40を収縮させることで芯材10と硬化剤31との干渉をより効果的に防止できる。
施工時に、芯材側緩衝部材40を芯材10に配置した後に、アンボンド材32により芯材側緩衝部材40と芯材10とをまとめて覆う。これにより、アンボンド材32の形成が容易となる。また、芯材側緩衝部材40がアンボンド材32に覆われているため、硬化剤31の充填時に、硬化剤31の圧力により芯材側緩衝部材40が圧縮されることや移動を防ぐことができる。したがって、施工性が向上する。
これにより、芯材10が板厚方向に膨らんだとしても芯材10の膨張を芯材側緩衝部材40によってより確実に吸収することができ、芯材10と硬化剤31との干渉をより確実に防止できる。
これにより、地震等で芯材10に長手方向の圧縮力が加わったときの、芯材10と硬化剤31との干渉をより確実に防止できる。また、芯材側緩衝部材40の長さL1を上記範囲とすることにより、硬化剤31と芯材10との干渉防止との効果を確保しつつ、芯材側緩衝部材40の体積および表面積の増加を防止することができる。したがって、硬化剤31を充填するときに、芯材側緩衝部材40の位置がずれることを抑制できるとともに、芯材側緩衝部材40の形状を保持することができ、施工性が向上する。
これにより、地震時には、芯材側緩衝部材40を収縮させることで芯材10と硬化剤31との干渉をより効果的に防止できる。
補剛部材側緩衝部材50により、地震等で芯材10および補剛部材20に長手方向の圧縮力が加わったときの、補剛部材20の長手方向の変位による補剛部材20と硬化剤31との干渉を防止できる。また、芯材10および補剛部材20に長手方向の圧縮力が加わると、ポアソン比により補剛部材20が板厚方向と板幅方向に膨らむ。補剛部材側緩衝部材50の厚さT3を補剛部材20の板厚T4よりも厚くすることで、補剛部材20が板厚方向に膨らんだとしても補剛部材20の膨張を補剛部材側緩衝部材50によって吸収することができ、補剛部材20の板厚方向への膨張による補剛部材20と硬化剤31との干渉を防止できる。
溶接部側緩衝部材60により、地震等で芯材10および補剛部材20に長手方向の圧縮力が加わったときの、溶接部Wの長手方向の変位による溶接部Wと硬化剤31との干渉を防止できる。
施工時には、アンボンド材32により芯材10を覆った後に、芯材側緩衝部材40を、アンボンド材32により覆われた芯材10に配置する。芯材側緩衝部材40はアンボンド材32に覆われないため、アンボンド材32によって芯材側緩衝部材40が圧縮されることが防止できる。
10 芯材(第1の部分)
11 狭幅部
12 広幅部
13 幅変化部
13a 第1幅変化部
13b 第2幅変化部
14 突起部
20 補剛部材(第2の部分)
30 拘束部材
31 硬化剤(充填剤)
32 アンボンド材
40 芯材側緩衝部材
40a 第1辺(接触辺)
40c 第3辺(対向辺)
41 第1緩衝部材
42 第2緩衝部材
50 補剛部材側緩衝部材
60 溶接部側緩衝部材
W 溶接部
Claims (8)
- 芯材及び該芯材の端部の側に設けられる補剛部材を含み、長手方向に延びる部材と、
前記部材の外周を覆う拘束部材と、
前記部材と前記拘束部材との間に充填される充填剤と、
緩衝部材と、
前記部材を覆うアンボンド材と、を備える座屈拘束ブレースであって、
前記部材は、前記部材の端部から前記部材の中央部に向かうに連れて前記座屈拘束ブレースの中心軸へ近づくよう、傾斜する傾斜部を含み、
前記緩衝部材は、前記芯材に長手方向の圧縮力が加わったときに板厚方向および板幅方向に膨らむ部分の前記芯材の表裏面の少なくとも一方であって前記充填剤と前記傾斜部との間に設けられ、
前記芯材の板厚方向及び板幅方向のいずれか一方の長さであって前記緩衝部材の長さと、前記一方の長さであって前記アンボンド材の長さと、を足したものは、前記一方の長さであって前記傾斜部の長さより、長く、
前記アンボンド材は、前記緩衝部材及び前記部材を覆う、ことを特徴とする座屈拘束ブレース。 - 芯材及び該芯材の端部の側に設けられる補剛部材を含み、長手方向に延びる部材と、
前記部材の外周を覆う拘束部材と、
前記部材と前記拘束部材との間に充填される充填剤と、
緩衝部材と、
前記部材を覆うアンボンド材と、を備える座屈拘束ブレースであって、
前記部材は、前記部材の端部から前記部材の中央部に向かうに連れて前記座屈拘束ブレースの中心軸へ近づくよう、傾斜する傾斜部を含み、
前記緩衝部材は、前記芯材に長手方向の圧縮力が加わったときに板厚方向および板幅方向に膨らむ部分の前記芯材の表裏面の少なくとも一方であって前記充填剤と前記傾斜部との間に設けられ、
前記芯材の板厚方向及び板幅方向のいずれか一方の長さであって前記緩衝部材の長さと、前記一方の長さであって前記アンボンド材の長さと、を足したものは、前記一方の長さであって前記傾斜部の長さより、長く、
前記アンボンド材は、前記緩衝部材と前記傾斜部との間に設けられ、且つ、前記部材を覆う、ことを特徴とする座屈拘束ブレース。 - 前記緩衝部材は、前記充填剤と前記芯材との間に配置される芯材側緩衝部材であり、
前記芯材の板厚方向及び板幅方向のいずれか一方の長さであって前記緩衝部材の長さは、前記一方の長さであって前記芯材側緩衝部材の長さであり、
前記傾斜部は、前記芯材に設けられる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の座屈拘束ブレース。 - 前記補剛部材は、前記芯材の表裏面の少なくとも一方に設けられ、
前記緩衝部材は、前記充填剤と前記補剛部材との間に配置される補剛部材側緩衝部材であり、
前記芯材の板厚方向及び板幅方向のいずれか一方の長さであって前記緩衝部材の長さは、前記一方の長さであって前記補剛部材側緩衝部材の長さであり、
前記傾斜部は、前記補剛部材に設けられる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の座屈拘束ブレース。 - 前記一方の長さであって前記緩衝部材の長さと、前記一方の長さであって前記傾斜部の長さと、は、略同一である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の座屈拘束ブレース。 - 前記一方の長さであって前記緩衝部材の長さは、前記一方の長さであって前記アンボンド材の長さより、長い、
ことを特徴とする請求項5に記載の座屈拘束ブレース。 - 前記アンボンド材の長手方向と、前記緩衝部材の長手方向と、は、略平行である、
ことを特徴とする請求項6に記載の座屈拘束ブレース。 - 前記一方の長さであって前記アンボンド材の長さは、前記芯材の長手方向に亘って、略一定である、
ことを特徴とする請求項7に記載の座屈拘束ブレース。
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