以下、図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、本開示の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数などを、実際の構造における縮尺および数などと異ならせる場合がある。
また、図面には、適宜、X軸、Y軸、およびZ軸を示している。X軸は、水平方向のうちの一方向を示している。Y軸は、水平方向のうちの他の一方向を示している。Z軸は、鉛直方向を示している。以下の説明においては、X軸に沿った水平方向を“前後方向X”と呼び、Y軸に沿った水平方向を“左右方向Y”と呼び、Z軸に沿った鉛直方向を“鉛直方向Z”と呼ぶ。前後方向X、左右方向Y、および鉛直方向Zは、互いに直交する方向である。以下の説明においては、鉛直方向ZのうちZ軸の矢印が向く側(+Z側)を上側とし、鉛直方向ZのうちZ軸の矢印が向く側と逆側(-Z側)を下側とする。また、前後方向XのうちX軸の矢印が向く側(+X側)を前側とし、前後方向XのうちX軸の矢印が向く側と逆側(-X側)を後側とする。また、左右方向Yは、以下の実施の形態の室外機10を後側(-X側)から見た場合における左右方向とする。つまり、左右方向YのうちY軸の矢印が向く側(+Y側)を左側とし、左右方向YのうちY軸の矢印が向く側と逆側(-Y側)を右側とする。
図1は、本実施の形態における冷凍サイクル装置100の概略構成を示す模式図である。冷凍サイクル装置100は、冷媒19が循環する冷凍サイクルを利用する装置である。本実施の形態において冷凍サイクル装置100は、空気調和機である。図1に示すように、冷凍サイクル装置100は、室外機10と、室内機20と、循環経路部18と、を備える。室外機10は、屋外に配置されている。室内機20は、室内に配置されている。室外機10と室内機20とは、冷媒19が循環する循環経路部18によって互いに接続されている。室外機10および室内機20は、空気との間で熱交換を行う熱交換ユニットである。
冷凍サイクル装置100は、循環経路部18内を流れる冷媒19と室内機20が配置された室内の空気との間で熱交換を行うことによって、室内の空気の温度を調整可能である。冷媒19としては、例えば、地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)が低いフッ素系冷媒、または炭化水素系冷媒などが挙げられる。
室外機10は、筐体11と、圧縮機12と、熱交換器13と、流量調整弁14と、送風機15と、四方弁16と、電気品ユニット30と、を備える。筐体11の内部には、圧縮機12、熱交換器13、流量調整弁14、送風機15、四方弁16、および電気品ユニット30が収容されている。
圧縮機12と熱交換器13と流量調整弁14と四方弁16とは、循環経路部18のうち筐体11の内部に位置する部分に設けられている。圧縮機12と熱交換器13と流量調整弁14と四方弁16とは、循環経路部18のうち筐体11の内部に位置する部分によって接続されている。
四方弁16は、循環経路部18のうち圧縮機12の吐出側に繋がる部分に設けられている。四方弁16は、循環経路部18の一部の経路を切り替えることで、循環経路部18内を流れる冷媒19の向きを反転させることができる。四方弁16によって繋がれる経路が図1の四方弁16に実線で示す経路である場合、冷媒19は、循環経路部18内を図1に実線の矢印で示す向きに流れる。一方、四方弁16によって繋がれる経路が図1の四方弁16に破線で示す経路である場合、冷媒19は、循環経路部18内を図1に破線の矢印で示す向きに流れる。
室内機20は、筐体21と、熱交換器22と、送風ファン23と、を備える。筐体21は、熱交換器22、および送風ファン23を内部に収容している。室内機20は、室内機20が配置された室内の空気を冷やす冷房運転と、室内機20が配置された室内の空気を暖める暖房運転とが可能である。
室内機20が冷房運転される場合、循環経路部18内を流れる冷媒19は、図1に実線の矢印で示す向きに流れる。つまり、室内機20が冷房運転される場合、循環経路部18内を流れる冷媒19は、圧縮機12、室外機10の熱交換器13、流量調整弁14、および室内機20の熱交換器22をこの順に通って圧縮機12に戻るように循環する。冷房運転において、室外機10内の熱交換器13は凝縮器として機能し、室内機20内の熱交換器22は蒸発器として機能する。
一方、室内機20が暖房運転される場合、循環経路部18内を流れる冷媒19は、図1に破線で示す向きに流れる。つまり、室内機20が暖房運転される場合、循環経路部18内を流れる冷媒19は、圧縮機12、室内機20の熱交換器22、流量調整弁14、および室外機10の熱交換器13をこの順に通って圧縮機12に戻るように循環する。暖房運転において、室外機10内の熱交換器13は蒸発器として機能し、室内機20内の熱交換器22は凝縮器として機能する。
次に、室外機10について、さらに詳細に説明する。図2は、室外機10を示す斜視図である。図3は、室外機10の一部を示す斜視図である。図2および図3に示すように、室外機10は、左右方向Yに長い略直方体状である。筐体11は、左右方向Yに長い略直方体箱状である。図3に示すように、筐体11の内部において送風機15は、熱交換器13の前方(+X方)に配置されている。送風機15は、筐体11の後側(-X側)の壁部に形成された図示しない吸込口から筐体11の外部の空気を筐体11内に吸い込む。送風機15によって筐体11内に吸い込まれた空気は、熱交換器13を通過して、筐体11の前側(+X側)の壁部に形成された吹出口11bから筐体11の外部に吹き出される。これにより、送風機15が駆動することによって、熱交換器13に空気が送られる。
本実施の形態において電気品ユニット30は、筐体11の内部において送風機15の鉛直方向Zの上方に位置する。電気品ユニット30は、室外機10の各部を制御する制御ユニットである。電気品ユニット30は、例えば、冷凍サイクル装置100全体の制御を統括するシステム制御部である。
図4は、電気品ユニット30を示す斜視図である。図5は、電気品ユニット30を示す分解斜視図である。図6は、電気品ユニット30の一部を示す斜視図である。図4から図6に示すように、電気品ユニット30は、左右方向Yに延びている。図5に示すように、電気品ユニット30は、電気品箱31と、電気品32と、電気品保持部材33と、ヒートシンク34と、カバー部材35と、を備える。
電気品箱31は、内部に電気品32を収容する箱状の部材である。電気品箱31は、金属製である。本実施の形態において電気品箱31は、板金製である。図3に示すように、電気品箱31は、電気品箱本体31aと、蓋部材31bと、を有する。電気品箱本体31aは、上方に開口する箱状である。図4から図6に示すように、本実施の形態において電気品箱本体31aは、左右方向Yに見て五角形状である。電気品箱本体31aの上方の開口は、蓋部材31bによって塞がれている。
電気品箱本体31aは、固定壁部31cを有する。固定壁部31cは、電気品箱31のうち鉛直方向Zの下側の壁部の少なくとも一部を構成する壁部である。本実施の形態において固定壁部31cは、電気品箱本体31aの下側の壁部の一部を構成している。より詳細には、固定壁部31cは、電気品箱本体31aの下側の壁部のうち後側(-X側)に位置する部分を構成している。固定壁部31cは、後側に向かうに従って上方に位置する。固定壁部31cの下側の面は、係合面31eであり、水平方向に対して斜めに傾いている。係合面31eは、下方かつ後方を向いている。
図5に示すように、固定壁部31cには、固定壁部31cを貫通する貫通穴36が形成されている。本実施の形態において貫通穴36は、略正方形状の穴である。本実施の形態において貫通穴36は、固定壁部31cのうち左側(+Y側)の部分に形成されている。貫通穴36が固定壁部31cを貫通する方向は、固定壁部31cの係合面31eと直交する方向である。
本実施の形態では、貫通穴36が固定壁部31cを貫通する方向を第1方向D1とし、図において、適宜、D1軸で示す。本実施の形態において第1方向D1は、前後方向Xおよび鉛直方向Zの両方に対して斜めに傾いた方向であり、かつ、左右方向Yと直交する方向である。より詳細には、本実施の形態において第1方向D1は、上方に向かうに従って前方(+X方)に向かう方向である。また、第1方向D1と交差する第2方向D2を、図において、適宜、D2軸で示す。本実施の形態において第2方向D2は、前後方向Xおよび鉛直方向Zの両方に対して斜めに傾いた方向であり、かつ、左右方向Yおよび第1方向D1の両方と直交する方向である。より詳細には、本実施の形態において第2方向D2は、前方に向かうに従って下方に向かう方向である。
以下の説明においては、第1方向D1のうちD1軸の矢印が向く側(+D1側)を“第1方向一方側”と呼び、第1方向D1のうちD1軸の矢印が向く側と逆側(-D1側)を“第1方向他方側”と呼ぶ。第1方向一方側は上側かつ前側となる側であり、第1方向他方側は下側かつ後側となる側である。第2方向D2のうちD2軸の矢印が向く側(+D2側)を“第2方向一方側”と呼び、第2方向D2のうちD2軸の矢印が向く側と逆側(-D2側)を“第2方向他方側”と呼ぶ。第2方向一方側は前側かつ下側となる側であり、第2方向他方側は後側かつ上側となる側である。
固定壁部31cのうち貫通穴36の周囲には、固定壁部31cを第1方向D1に貫通する複数の固定穴31dが形成されている。複数の固定穴31dは、貫通穴36を囲んで配置されている。固定穴31dは、例えば、8つ設けられている。
電気品32は、電気品保持部材33に固定されて、電気品箱31の内部に収容されている。電気品32は、電気品保持部材33が電気品箱31に固定されていることで、電気品箱31に固定されている。電気品32は、基板32aと、基板32aに取り付けられた図示しない電子部品と、を有する。基板32aは、固定壁部31cに沿って広がる長方形板状である。基板32aの板面は、第1方向D1と直交している。図示しない電子部品は、基板32aにおける第1方向一方側(+D1側)の面に取り付けられている。
電気品保持部材33は、電気品32を保持する部材である。電気品保持部材33は、左右方向Yに長い略長方形板状の部材である。電気品保持部材33は、電気品箱31の内部に収容されている。電気品保持部材33は、固定壁部31cの第1方向一方側(+D1側)の面に固定されている。本実施の形態において電気品保持部材33は、固定壁部31cに固定された“被固定部材”に相当する。電気品保持部材33は、絶縁性を有する部材である。本実施の形態において電気品保持部材33は、樹脂製である。
図示は省略するが、電気品保持部材33と固定壁部31cとの間には、第1方向D1に見て貫通穴36を囲むシール部材が設けられている。当該シール部材は、電気品保持部材33と固定壁部31cとの間を、貫通穴36を囲む全周に亘ってシールしている。
図7は、電気品保持部材33を示す斜視図である。図8は、電気品保持部材33およびヒートシンク34を示す斜視図である。図7および図8に示すように、電気品保持部材33は、本体部33pと、係合部40と、を有する。本体部33pは、左右方向Yに長い略長方形板状の本体壁部33aと、本体壁部33aから第1方向D1に突出する枠状壁部33bと、を有する。
図7に示すように、本体壁部33aの第1方向他方側(-D1側)の面には、第1方向一方側(+D1側)に窪む凹部33cが形成されている。凹部33cは、第1方向D1に見て、略正方形状である。凹部33cの底壁部33fには、底壁部33fを第1方向D1に貫通する穴部33dが形成されている。穴部33dは、略正方形状の穴である。底壁部33fは、凹部33cの内面のうち第1方向他方側を向く面を構成する壁部である。穴部33dが形成されることによって底壁部33fは、四角枠状に形成されている。
底壁部33fのうち左右方向Yの両縁部には、一対の取付部33eが形成されている。一対の取付部33eは、底壁部33fから第1方向他方側(-D1側)に突出し、第2方向D2に延びている。図示は省略するが、底壁部33fの第1方向他方側の面には、穴部33dを囲むシール部材が設けられている。当該シール部材は、電気品保持部材33とヒートシンク34との間を、穴部33dを囲む全周に亘ってシールしている。
本体壁部33aには、複数のねじ穴33mが形成されている。複数のねじ穴33mは、本体壁部33aの第1方向他方側(-D1側)の面から第1方向一方側(+D1側)に窪んでいる。複数のねじ穴33mは、凹部33cの周囲を囲んで互いに間隔を空けて配置されている。複数のねじ穴33mは、第1方向D1に見て、固定壁部31cに形成された複数の固定穴31dとそれぞれ重なる位置に形成されている。ねじ穴33mは、例えば、8つ設けられている。なお、本実施の形態において、ねじ穴33mの内周面には、後述するタッピンねじである締結部材37が締め込まれることで、ねじが切られる。
枠状壁部33bは、本体壁部33aの第1方向他方側(-D1側)の面から第1方向他方側に突出している。より詳細には、枠状壁部33bは、本体壁部33aの第1方向他方側の面のうち凹部33cの周縁部から第1方向他方側に突出している。本実施の形態において枠状壁部33bは、矩形枠状である。より詳細には、枠状壁部33bは、略正方形枠状である。図8に示すように、枠状壁部33bは、ヒートシンク34を囲んでいる。
図9は、電気品ユニット30の一部を示す斜視図であって、図6の部分拡大図である。図9に示すように、枠状壁部33bは、貫通穴36に第1方向D1に通されて電気品箱31の外部に突出している。本実施の形態において枠状壁部33bは、貫通穴36から第1方向他方側(-D1側)に突出している。
係合部40は、本体部33pから第1方向他方側(-D1側)に突出している。本実施の形態において係合部40は、枠状壁部33bから第1方向他方側に突出している。本実施の形態において係合部40は、枠状壁部33bと一体成形されている。係合部40は、電気品箱31の内部から貫通穴36に第1方向D1に通されており、電気品箱31の外部に位置する。係合部40は、貫通穴36よりも第1方向他方側に突出している。
図7に示すように、本実施の形態において係合部40は、複数設けられている。本実施の形態において係合部40は、係合部40aと係合部40bと係合部40cと係合部40dとの4つ設けられている。4つの係合部40a,40b,40c,40dは、矩形枠状の枠状壁部33bの4つの角部のそれぞれから第1方向他方側(-D側)に突出している。つまり、本実施の形態において係合部40は、枠状壁部33bの4つの角部にそれぞれ形成されている。
係合部40aは、枠状壁部33bの角部のうち左側(+Y側)かつ第2方向他方側(-D2側)に位置する角部に形成されている。係合部40bは、枠状壁部33bの角部のうち左側かつ第2方向一方側(+D2側)に位置する角部に形成されている。係合部40cは、枠状壁部33bの角部のうち右側(-Y側)かつ第2方向他方側に位置する角部に形成されている。係合部40dは、枠状壁部33bの角部のうち右側かつ第2方向一方側に位置する角部に形成されている。
係合部40aと係合部40bとは、第2方向D2に対称に配置されている。係合部40cと係合部40dとは、第2方向D2に対称に配置されている。係合部40aと係合部40cとは、左右方向Yに対称に配置されている。係合部40bと係合部40dとは、左右方向Yに対称に配置されている。
係合部40a,40b,40c,40dは、枠状壁部33bのうち互いに異なる角部に形成され、異なる向きでそれぞれ配置されている点を除いて同様の構成である。そのため、以下の説明では、代表して係合部40aについてのみ説明する場合がある。また、係合部40a,40b,40c,40dを特に区別しない場合には、総称して単に係合部40と呼ぶ。
図10は、係合部40aを示す斜視図である。図11は、係合部40aを左側(+Y側)から見た図である。図12は、係合部40aを第1方向他方側(-D1側)から見た図である。図13は、電気品ユニット30の一部を示す断面図であって、図11におけるXIII-XIII断面図である。
図10に示すように、本実施の形態において係合部40aが形成された枠状壁部33bの角部は、枠状壁部33bのうち第2方向D2に延びる延伸壁部33gと、枠状壁部33bのうち左右方向Yに延びる延伸壁部33hとの接続部によって形成される角部である。係合部40aは、基部41と、腕部42と、爪部43と、を有する。
図10および図11に示すように、基部41は、本体部33pから第1方向D1に突出している。本実施の形態において基部41は、本体部33pのうちの枠状壁部33bから第1方向他方側(-D1側)に突出している。図10に示すように、基部41は、第1柱部41aと、第2柱部41bと、を有する。第1柱部41aは、延伸壁部33gの第2方向他方側(-D2側)の端部から第1方向他方側に突出している。第1柱部41aは、板面が左右方向Yを向く板状である。第2柱部41bは、延伸壁部33hの左側(+Y側)の端部から第1方向他方側に突出している。第2柱部41bは、板面が第2方向D2を向く板状である。第2柱部41bの左側の縁部は、第1柱部41aの第2方向他方側の縁部と繋がっている。図12に示すように、第1柱部41aおよび第2柱部41bが設けられることで、本実施の形態において基部41は、第1方向他方側から見てL字形状となっている。
腕部42は、基部41から第2方向D2に延びている。より詳細には、腕部42は、基部41の第1方向他方側(-D1側)の端部から第2方向一方側(+D2側)に延びている。本実施の形態において腕部42は、板面が左右方向Yを向く板状である。より詳細には、腕部42は、第2方向D2に長い略長方形板状である。図10に示すように、腕部42の第2方向他方側(-D2側)の端部は、第1柱部41aの第1方向他方側の端部における第2方向一方側の縁部に繋がっている。腕部42は、腕本体部42aを有する。腕本体部42aは、腕部42のうち第2方向D2において爪部43よりも基部41側(-D2側)に位置する部分である。
腕部42は、本体部33pと第1方向D1に対向している。本実施の形態において腕部42は、枠状壁部33bの第1方向他方側(-D1側)に隙間を空けて配置されている。図12において一点鎖線で示すように、腕部42は、基部41を支点として左右方向Yに弾性変形可能である。図12の一点鎖線では、腕部42が基部41を支点として左右方向Yのうち枠状壁部33bの内側、すなわち右側(-Y側)に弾性変形している状態を示している。腕部42が弾性変形することで、爪部43が左右方向Yに弾性変位する。
図11に示すように、枠状壁部33bのうち腕部42と第1方向D1に対向する部分は、本体壁部33aからの突出高さが枠状壁部33bの他の部分よりも低い低壁部33jとなっている。係合部40aの腕部42と対向する低壁部33jは、延伸壁部33gの第2方向他方側(-D2側)の端部に形成されている。低壁部33jの第1方向他方側(-D1側)の縁部と、延伸壁部33gのうち低壁部33jよりも第2方向一方側(+D2側)に位置する部分における第1方向他方側の縁部との第2方向D2の間には、段差部33kが形成されている。段差部33kは、第2方向一方側から第2方向他方側に辿る際に第1方向一方側に窪む段差である。段差部33kは、腕部42の第2方向一方側の端部よりも第2方向一方側に位置する。
図10および図12に示すように、爪部43は、腕部42の先端部から左右方向Yに突出している。本実施の形態において左右方向Yは、腕部42に対して爪部43が突出する“第3方向”に相当する。本実施の形態において爪部43は、左右方向Yのうち枠状壁部33bの外側に向かう向きに突出している。係合部40aにおける爪部43は、腕部42の第2方向一方側(+D2側)の端部から左側(+Y側)に突出している。爪部43は、第1方向D1に見て、枠状壁部33bの外側に位置する。
図10に示すように、爪部43は、第1梁部43aと、一対の第2梁部43bと、を有する。第1梁部43aは、腕部42の第2方向一方側(+D2側)の端部における第1方向一方側(+D1側)の縁部に設けられている。第1梁部43aは、第2方向D2に延びている。一対の第2梁部43bは、第1梁部43aの第2方向D2の両端部におけるそれぞれから第1方向他方側(-D1側)に延びている。一対の第2梁部43bは、第2方向D2に間隔を空けて対向して配置されている。図13に示すように、第2梁部43bの左右方向Yの寸法は、第1方向一方側に向かうに従って大きくなっている。第2梁部43bの左側(+Y側)の縁部は、第1方向一方側に向かうに従って左右方向Yにおいて枠状壁部33bの外側(+Y側)に向かう向きに傾斜して延びている。
爪部43は、固定壁部31cにおける貫通穴36の周縁部と第1方向D1に対向する対向面43cを有する。本実施の形態において対向面43cは、第1梁部43aの第1方向一方側(+D1側)の面である。対向面43cは、固定壁部31cの第1方向他方側(-D1側)の面である係合面31eにおける貫通穴36の周縁部と第1方向D1に対向している。対向面43cは、係合面31eにおける貫通穴36の周縁部の第1方向他方側に離れて配置されている。対向面43cは、第1方向D1と直交する平坦面である。図11に示すように、対向面43cは、枠状壁部33bの第1方向他方側の端部よりも第1方向他方側に位置する。
係合部40aには、曲線部45が形成されている。曲線部45は、左右方向Yに見て、基部41のうち本体部33pに繋がる側(+D1側)の端部から、腕部42のうち本体部33pと対向する側(+D1側)の縁部の少なくとも一部にまで連続して曲線状に延びている。本実施の形態において曲線部45は、基部41における第1柱部41aの第2方向一方側(+D2側)の縁部と、腕部42における腕本体部42aの第1方向一方側(+D1側)の縁部の一部とに跨って形成されている。
本実施の形態において曲線部45は、左右方向Yに見て、第1方向他方側(-D1側)に凹となる略楕円弧状に延びている。曲線部45は、第1曲線部45aと、第2曲線部45bと、を有する。第1曲線部45aは、曲線部45のうち基部41に形成された部分である。第1曲線部45aは、左右方向Yに見て、基部41に対して腕部42が突出する向きと反対向き(-D2向き)に窪む曲線状である。第1曲線部45aは、本体部33pと滑らかに繋がっている。より詳細には、第1曲線部45aの第1方向一方側(+D1側)の端部は、低壁部33jの第1方向他方側の縁部における第2方向他方側(-D2側)の端部に滑らかに繋がっている。
第2曲線部45bは、曲線部45のうち腕部42に形成された部分である。第2曲線部45bは、左右方向Yに見て、本体部33pから第1方向D1に離れる向き(-D1向き)に窪む曲線状である。第2曲線部45bの第2方向他方側(-D2側)の端部は、第1曲線部45aの第1方向他方側(-D1側)の端部と滑らかに繋がっている。腕部42のうち第2曲線部45bが形成された部分における第1方向D1の寸法は、腕部42のうち第2曲線部45bよりも第2方向一方側(+D2側)に位置する部分における第1方向D1の寸法よりも小さい。
第2曲線部45bの少なくとも一部は、腕本体部42aに形成されている。第2曲線部45bの第2方向一方側(+D2側)の端部は、爪部43よりも第2方向他方側に位置する。つまり、本実施の形態において第2曲線部45bの全体は、腕本体部42aに形成されている。第2曲線部45bは、腕本体部42aの第1方向一方側(+D1側)の縁部に形成されている。第2曲線部45bにおける第2方向D2の寸法は、腕本体部42aにおける第2方向D2の寸法の半分以上である。本実施の形態において第2曲線部45bは、腕本体部42aの第1方向一方側の縁部のうち第2方向一方側の端部を除いた部分の全体に形成されている。
図8に示すように、ヒートシンク34は、電気品保持部材33に固定されている。本実施の形態においてヒートシンク34は、本体部33pのうちの本体壁部33aに固定されている。ヒートシンク34は、金属製である。図5に示すように、ヒートシンク34は、基台部34aと、複数のフィン部34bと、一対のフランジ部34cと、を有する。基台部34aは、第2方向D2に長く、第1方向D1に薄い略直方体状である。基台部34aは、電気品保持部材33に形成された穴部33dに第1方向他方側(-D1側)から挿入されている。基台部34aの第1方向一方側(+D1側)の面は、基板32aの第1方向他方側の面に、直接的または熱伝導部材を介して間接的に、熱的に接続されている。これにより、ヒートシンク34は、電気品32に熱的に接続されている。
なお、本開示において“或る対象が他の対象に熱的に接続されている”とは、或る対象と他の対象とが直接的、またはさらに別の対象を介して間接的に接続され、或る対象と他の対象との間で熱の移動が可能となっていればよい。つまり、“ヒートシンク34が電気品32に熱的に接続されている”とは、ヒートシンク34が電気品32に直接的または間接的に接続され、ヒートシンク34と電気品32との間で熱の移動が可能となっていればよい。本実施の形態では、電気品32で生じた熱がヒートシンク34に伝達される。
複数のフィン部34bは、基台部34aから第1方向他方側(-D1側)に突出している。本実施の形態においてフィン部34bは、板面が左右方向Yを向き第2方向D2に延びる長方形板状である。複数のフィン部34bは、左右方向Yに隙間を空けて並んで配置されている。図6に示すように、複数のフィン部34bは、固定壁部31cに形成された貫通穴36を介して電気品箱31の外部に突出している。これにより、本実施の形態においてヒートシンク34の一部は、電気品箱31の内部から貫通穴36に第1方向D1に通されて電気品箱31の外部に突出している。複数のフィン部34bは、貫通穴36から第1方向他方側(-D1側)に突出している。電気品32からヒートシンク34に伝達された熱は、複数のフィン部34bから電気品ユニット30の外部の空気に放出される。
一対のフランジ部34cは、基台部34aの左右方向Yの両縁部から左右方向Yに突出している。フランジ部34cは、板面が第1方向D1を向き、第2方向D2に延びる長方形板状である。一対のフランジ部34cは、本体壁部33aに形成された一対の取付部33eのそれぞれにボルトなどの締結部材で固定されている。これにより、本体部33pにヒートシンク34が固定されている。なお、一対のフランジ部34cを一対の取付部33eに固定する締結部材は、タッピンねじなどのねじ部材であってもよい。図13に示すように、フランジ部34cは、枠状壁部33bの内側に位置する。フランジ部34cは、枠状壁部33bと左右方向Yに間隔を空けて対向して配置されている。
図4に示すように、カバー部材35は、ヒートシンク34の少なくとも一部を電気品箱31の外部から覆う部材である。より詳細には、カバー部材35は、ヒートシンク34のうち複数のフィン部34bを第1方向他方側(-D1側)から覆っている。カバー部材35は、絶縁性を有する部材である。本実施の形態においてカバー部材35は、樹脂製である。カバー部材35は、第1被覆部35aと、枠状フランジ部35bと、第2被覆部35cと、第3被覆部35dと、を有する。
第1被覆部35aは、複数のフィン部34bを第1方向他方側(-D1側)から覆っている部分である。第1被覆部35aは、底板部35eと、一対の側板部35fと、を有する。底板部35eは、板面が第1方向D1を向く矩形板状である。底板部35eは、複数のフィン部34bの第1方向他方側に位置する。底板部35eは、複数のフィン部34bを第1方向他方側から覆っている。一対の側板部35fは、底板部35eの左右方向Yの両縁部から第1方向一方側(+D1側)に突出している。側板部35fは、板面が左右方向Yを向き、第2方向D2に延びる略長方形板状である。
第1被覆部35aは、第2方向D2の両側に開口している。第1被覆部35aの第2方向D2の開口を介して、複数のフィン部34bが電気品ユニット30の外部に露出している。第1被覆部35aとヒートシンク34の基台部34aとによって、複数のフィン部34bを内部に収容しフィン部34bが延びる第2方向D2に延びる風路が形成されている。送風機15によって筐体11内に生じる空気の流れの一部が当該風路を通ることにより、複数のフィン部34b同士の間に好適に空気を流すことができる。これにより、複数のフィン部34bから空気に熱を放出しやすくできる。
第2被覆部35cは、一対の側板部35fの第1方向一方側(+D1側)の縁部にそれぞれ設けられている。一対の第2被覆部35cは、枠状壁部33bのうち左右方向Yの両側に位置する部分をそれぞれ第1方向他方側(-D1側)から覆っている。一対の第2被覆部35cは、第2方向D2に延びている。
第3被覆部35dは、一対の第2被覆部35cの第2方向D2の両端部にそれぞれ形成されている。つまり、第3被覆部35dは、合計4つ形成されている。第3被覆部35dは、第1方向一方側(+D1側)に開口する略直方体箱状である。図13に示すように、各第3被覆部35dは、各係合部40を内部に収容し、各係合部40を第1方向他方側(-D1側)から覆っている。
図4に示すように、枠状フランジ部35bは、左右方向Yに延びる一対の辺と第2方向D2に延びる一対の辺とを有する矩形枠状である。枠状フランジ部35bは、板面が第1方向D1を向く板状である。枠状フランジ部35bの内縁における左右方向Yの両縁部には、それぞれ第2被覆部35cおよび一対の第3被覆部35dが繋がっている。枠状フランジ部35bは、固定壁部31cの第1方向他方側(-D1側)の面である係合面31eに接触している。
図5に示すように、枠状フランジ部35bには、枠状フランジ部35bを第1方向D1に貫通する複数の固定穴35gが形成されている。複数の固定穴35gは、第1方向D1に見て、固定壁部31cに形成された複数の固定穴31dとそれぞれ重なる位置に形成されている。枠状フランジ部35bは、複数の締結部材37によって固定壁部31cに固定されている。締結部材37は、例えば、8つ設けられている。本実施の形態において締結部材37は、タッピンねじである。なお、締結部材37は、タッピンねじ以外のねじ部材であってもよいし、ボルトであってもよい。
図13に示すように、各締結部材37は、枠状フランジ部35bに形成された各固定穴35gおよび固定壁部31cに形成された各固定穴31dに第1方向他方側(-D1側)から通されて、本体壁部33aに形成された各ねじ穴33mに締め込まれている。これにより、電気品保持部材33に対して、固定壁部31cとカバー部材35とが共締めされて固定されている。つまり、本実施の形態においてカバー部材35は、固定壁部31cを貫通し本体部33pに締め込まれる締結部材37によって、電気品保持部材33と共に固定壁部31cに固定されている。
次に、電気品ユニット30の組み立て手順について説明する。図14Aは、電気品ユニット30の組み立て手順の一部を示す断面図である。図14Bは、電気品ユニット30の組み立て手順の他の一部を示す断面図である。図14Cは、電気品ユニット30の組み立て手順のまた他の一部を示す断面図である。図14A、図14B、および図14Cにおいては、例えば、固定壁部31cが電気品保持部材33の鉛直方向Zの上方に位置する向きにおいて作業を行う場合を示している。
電気品ユニット30を組み立てる作業者は、電気品保持部材33に対して、電気品32およびヒートシンク34を固定する。次に、作業者は、電気品32およびヒートシンク34が固定された電気品保持部材33を、蓋部材31bが固定される前の状態の電気品箱本体31a内に挿入し、ヒートシンク34を貫通穴36に通す。このとき、各係合部40も貫通穴36に通される。
図14Aおよび図14Bに示すように、貫通穴36に対して電気品保持部材33を近づけると、貫通穴36の内縁が係合部40の爪部43における第2梁部43bに接触する。第2梁部43bは第1方向一方側(+D1側)に向かうに従って左右方向Yにおいて枠状壁部33bの外側(+Y側)に向かう向きに傾斜して延びているため、第2梁部43bが貫通穴36の内縁によって第1方向一方側に押されると、爪部43は、左右方向Yにおける枠状壁部33bの内側(-Y側)向きの力を受ける。これにより、腕部42が左右方向Yに弾性変形して、爪部43が左右方向Yに弾性変位する。したがって、固定壁部31cに対して電気品保持部材33を近づけていくことで、爪部43を貫通穴36の内側まで弾性変位させることができ、爪部43を貫通穴36に通すことができる。これにより、係合部40を貫通穴36に通すことができる。
爪部43の全体が貫通穴36に通されると、貫通穴36の内縁と爪部43が接触しなくなるため、図14Cに示すように、腕部42が復元変形して、爪部43も復元変位する。これにより、爪部43が係合面31eのうち貫通穴36の周縁部と第1方向D1に対向した状態となる。したがって、爪部43が貫通穴36の周縁部に第1方向D1に係合し、係合部40が貫通穴36から抜けることが抑制される。これにより、電気品保持部材33が電気品箱31に対して仮固定される。
なお、図14Aおよび図14Bでは、固定壁部31cに対して電気品保持部材33が下方に位置する状態で、電気品保持部材33を固定壁部31cに近づけて貫通穴36に係合部40を通す例を示しているが、これに限られない。固定壁部31cに対して電気品保持部材33が上方に位置する状態、すなわち図14Aおよび図14Bを上下反転させた状態で、電気品保持部材33を固定壁部31cに近づけて貫通穴36に係合部40を通してもよい。
作業者は、係合部40によって電気品保持部材33が電気品箱31に対して仮固定された状態で、カバー部材35を固定壁部31cに固定する。このとき、各部材の姿勢は、例えば、図14Cに示すように、固定壁部31cに対して電気品保持部材33が鉛直方向Zの下方に位置する向きとする。この状態において、係合部40の対向面43cは係合面31eと接触した状態となり、4つの係合部40によって電気品保持部材33が固定壁部31cに支持された状態となる。また、この状態において、電気品保持部材33の本体壁部33aは、固定壁部31cから下方に離れて位置する。また、この状態において、枠状壁部33bは、貫通穴36の下方に離れて位置する。
作業者は、鉛直方向Zの上方からカバー部材35を固定壁部31cに載せて、カバー部材35によってヒートシンク34を覆う。この状態で、作業者は、締結部材37を、カバー部材35の固定穴35gおよび固定壁部31cの固定穴31dに上方から通して、電気品保持部材33のねじ穴33mに締め込んでいく。締結部材37がねじ穴33mに締め込まれていくに従って、電気品保持部材33の本体壁部33aが固定壁部31cに近づいていく。各締結部材37が各ねじ穴33mに完全に締め込まれることで、図13に示すように本体壁部33aが固定壁部31cと接触し、電気品保持部材33およびカバー部材35が電気品箱31に固定される。電気品保持部材33およびカバー部材35を電気品箱31に固定した後、作業者は、電気品箱本体31aに蓋部材31bを取り付ける。これにより、電気品ユニット30が組み立てられる。
本実施の形態によれば、電気品ユニット30は、第1方向D1に貫通する貫通穴36が形成された固定壁部31cと、固定壁部31cに固定された被固定部材としての電気品保持部材33と、を備える。電気品保持部材33は、本体部33pと、本体部33pから第1方向D1に突出し、貫通穴36に通された係合部40と、を有する。係合部40は、本体部33pから第1方向D1に突出する基部41と、基部41から第1方向D1と交差する第2方向D2に延び、本体部33pと第1方向D1に対向する腕部42と、腕部42の先端部から第1方向D1および第2方向D2の両方と交差する第3方向としての左右方向Yに突出する爪部43と、を有する。爪部43は、固定壁部31cにおける貫通穴36の周縁部と第1方向D1に対向する対向面43cを有する。腕部42は、基部41を支点として左右方向Yに弾性変形可能である。そのため、上述したように、貫通穴36に係合部40が挿入される際に、腕部42を左右方向Yに弾性変形させることができ、係合部40を貫通穴36に通すことができる。貫通穴36に係合部40が通された後には腕部42が復元変形することで、爪部43の対向面43cを固定壁部31cに対して係合させることができる。したがって、係合部40と貫通穴36とのスナップフィット構造によって、電気品保持部材33を固定壁部31cに対して固定または仮固定することができる。本実施の形態においては、上述したように、係合部40と貫通穴36とのスナップフィット構造によって、電気品保持部材33を固定壁部31cに仮固定することができる。
また、腕部42が延びる方向が第1方向D1と交差する第2方向D2であるため、腕部42の第1方向D1の寸法を大きくすることなく、腕部42を長くできる。これにより、貫通穴36に通された腕部42が第1方向D1に大きく出っ張ることを抑制しつつ、腕部42を弾性変形しやすくできる。したがって、電気品ユニット30が第1方向D1に大型化することなどを抑制しつつ、貫通穴36に係合部40を通しやすくできる。
また、本実施の形態によれば、係合部40には、左右方向Yに見て、基部41のうち本体部33pに繋がる側の端部から、腕部42のうち本体部33pと対向する側の縁部の少なくとも一部にまで連続して曲線状に延びる曲線部45が形成されている。そのため、腕部42が弾性変形する際に係合部40に生じる応力を、基部41と腕部42とに跨る曲線部45によって分散して受けることができる。これにより、基部41と腕部42との接続部に応力が集中することを抑制でき、係合部40が弾性変形する際に係合部に応力が集中することを抑制できる。したがって、係合部40が破損することを抑制できる。
なお、仮に、腕部42が本体部33pと対向する第1方向D1に弾性変形する場合には、単に基部41の縁部を左右方向Yに見てU字形状などの曲線状に形成するだけで応力を十分に分散して受けやすい。これは、左右方向Yに見て、当該曲線状に形成された部分が開くまたは閉じる向きに腕部42が変形することとなり、当該曲線状に形成された部分によって応力を分散して受けやすいためである。一方、本実施の形態のように、腕部42が、本体部33pと対向する第1方向D1と交差する左右方向Yに弾性変形する場合には、基部41の縁部のみを左右方向Yに見て曲線状にしても、腕部42が弾性変形する際に動く向きが当該曲線状に形成された部分が延びる方向と交差する向きとなるため、当該曲線状に形成された部分によって応力を十分に受けにくくなりやすい。これに対して、本実施の形態では、基部41のみでなく腕部42にまで曲線部45を連続して形成することによって、腕部42が左右方向Yに弾性変形する際に生じる応力を曲線部45によって好適に分散して受けることができる。
また、本実施の形態によれば、曲線部45のうち基部41に形成された第1曲線部45aは、左右方向Yに見て、基部41に対して腕部42が突出する向きと反対向きに窪む曲線状であり、本体部33pと滑らかに繋がっている。そのため、腕部42が弾性変形する際に基部41に生じる応力を、基部41に形成された第1曲線部45aによって好適に分散して受けることができる。したがって、係合部40が弾性変形する際に係合部40に応力が集中することをより抑制できる。
また、本実施の形態によれば、曲線部45のうち腕部42に形成された第2曲線部45bは、左右方向Yに見て、本体部33pから第1方向D1に離れる向きに窪む曲線状である。そのため、腕部42が弾性変形する際に腕部42に生じる応力を、腕部42に形成された第2曲線部45bによって好適に分散して受けることができる。したがって、係合部40が弾性変形する際に係合部40に応力が集中することをより抑制できる。
また、本実施の形態によれば、腕部42は、第2方向D2において爪部43よりも基部41側に位置する腕本体部42aを有する。第2曲線部45bの少なくとも一部は、腕本体部42aに形成されている。第2曲線部45bにおける第2方向D2の寸法は、腕本体部42aにおける第2方向D2の寸法の半分以上である。そのため、曲線部45のうち腕部42に形成された第2曲線部45bを好適に長くすることができ、第2曲線部45bにおいて、より好適に応力を分散して受けやすくできる。したがって、係合部40が弾性変形する際に係合部40に応力が集中することをより抑制できる。
また、本実施の形態によれば、第2曲線部45bの全体は、腕部42のうち第2方向D2において爪部43よりも基部41側に位置する腕本体部42aに形成されている。そのため、腕部42のうち第2曲線部45bが形成された部分が大きくなり過ぎることを抑制でき、腕部42の強度が低下しすぎることを抑制できる。また、腕部42のうち爪部43が形成された部分には曲線部45が形成されないことで、爪部43を大きくしやすい。これにより、爪部43を固定壁部31cに安定して係合させやすくできる。
また、本実施の形態によれば、電気品ユニット30は、固定壁部31cを有する電気品箱31と、電気品箱31の内部に収容された電気品32と、を備える。電気品32は、被固定部材としての電気品保持部材33に固定されている。そのため、電気品箱31に対して電気品保持部材33を介して電気品32を固定する際に、係合部40を利用して電気品保持部材33を電気品箱31に対して固定または仮固定することができる。これにより、電気品箱31に対して電気品32を固定する作業を行いやすくできる。また、上述したように本実施の形態では係合部40が第1方向D1に大きくなることを抑制できるため、貫通穴36に通された係合部40が電気品箱31の外部に大きく出っ張ることを抑制できる。これにより、係合部40が電気品ユニット30の周囲に配置される他の部品などに接触することなどを抑制できる。また、本実施の形態のように電気品ユニット30が収容される筐体11内に送風機15が配置される場合には、送風機15によって生じる空気の流れが係合部40によって阻害されることを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、電気品ユニット30は、被固定部材としての電気品保持部材33に固定され、電気品32に熱的に接続されたヒートシンク34を備える。ヒートシンク34の少なくとも一部は、電気品箱31の内部から貫通穴36に第1方向D1に通されて電気品箱31の外部に突出している。そのため、ヒートシンク34によって電気品32の熱を電気品ユニット30の外部の空気に放出できる。また、ヒートシンク34が通される貫通穴36の周縁部に、係合部40を係合することができる。そのため、ヒートシンク34が貫通穴36に通された状態で、係合部40によって好適に電気品保持部材33を固定壁部31cに対して固定または仮固定できる。
また、本実施の形態によれば、被固定部材としての電気品保持部材33は、絶縁性を有する部材である。電気品保持部材33の本体部33pは、ヒートシンク34が固定された本体壁部33aと、本体壁部33aから第1方向D1に突出し、ヒートシンク34を囲む枠状壁部33bと、を有する。枠状壁部33bは、貫通穴36に第1方向D1に通されて電気品箱31の外部に突出している。そのため、図13に示すように、本体壁部33aに固定されたヒートシンク34と固定壁部31cとの間に、絶縁性を有する電気品保持部材33の一部である枠状壁部33bが配置される。これにより、仮に、電気品32からヒートシンク34に伝わった電流がヒートシンク34から固定壁部31cに向かって流れようとしても、当該電流は、図13に破線で示す経路Rのように、枠状壁部33bの外表面に沿って枠状壁部33bを乗り越える経路を流れる必要がある。したがって、枠状壁部33bによってヒートシンク34から固定壁部31cまでの沿面距離を好適に大きくすることができ、ヒートシンク34と電気品箱31との間を好適に絶縁することができる。
また、係合部40は、枠状壁部33bから第1方向D1に突出している。そのため、係合部40を設けるために枠状壁部33bの一部を途切れさせる必要がなく、ヒートシンク34の周囲の全周に亘って、枠状壁部33bによって、ヒートシンク34と固定壁部31cとの間の沿面距離を好適に大きくすることができる。したがって、ヒートシンク34と電気品箱31との間をより好適に絶縁することができる。また、上述したように係合部40における腕部42は、第1方向D1ではなく第2方向D2に延びるため、係合部40を枠状壁部33bから第1方向D1に突出させても、係合部40が電気品箱31の外部に大きく出っ張ることを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、枠状壁部33bは、矩形枠状である。係合部40は、枠状壁部33bの4つの角部にそれぞれ形成されている。そのため、4つの係合部40によって、電気品保持部材33を固定壁部31cに対して、より安定して固定または仮固定することができる。
また、本実施の形態によれば、電気品ユニット30は、ヒートシンク34の少なくとも一部を電気品箱31の外部から覆うカバー部材35を備える。カバー部材35は、固定壁部31cを貫通し本体部33pに締め込まれる締結部材37によって、被固定部材としての電気品保持部材33と共に固定壁部31cに固定されている。そのため、カバー部材35を固定壁部31cに固定する作業を行うことで、電気品保持部材33とカバー部材35とを共に固定壁部31cに固定することができる。これにより、電気品ユニット30の組み立て作業に要する工数を少なくできる。
また、上述したように、カバー部材35を固定する際に、電気品保持部材33が固定壁部31cの下方に位置するように配置しても、係合部40が固定壁部31cに係合されることで、電気品保持部材33を固定壁部31cに仮固定させておくことができる。そのため、カバー部材35を締結部材37で固定する作業を行う際に、電気品保持部材33が固定壁部31cから外れることを抑制でき、カバー部材35および電気品保持部材33を固定する作業を容易に行うことができる。また、係合部40の第1方向D1の寸法が大きくなることを抑制できるため、上述したようにしてカバー部材35を固定する場合に、電気品保持部材33が固定壁部31cから下方に離れ過ぎることを抑制できる。これにより、締結部材37が電気品保持部材33に形成されたねじ穴33mに到達しないことなどを抑制でき、カバー部材35および電気品保持部材33を固定する作業をより容易に行うことができる。
また、上述したように、本実施の形態では、係合部40が貫通穴36から電気品箱31の外部に大きく出っ張ることを抑制できるため、カバー部材35のうち係合部40を覆う第3被覆部35dが電気品箱31から大きく出っ張ることも抑制できる。これにより、電気品ユニット30が収容される筐体11内に送風機15が配置される場合に、送風機15によって生じる空気の流れが第3被覆部35dによって阻害されることを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、電気品ユニット30は、室外機10の筐体11の内部に収容されている。筐体11の内部には、送風機15が収容されている。電気品ユニット30は、送風機15の鉛直方向Zの上方に位置する。固定壁部31cは、電気品箱31のうち鉛直方向Zの下側の壁部の少なくとも一部を構成している。そのため、送風機15によって送られる空気が固定壁部31cの近くを流れやすい。これにより、送風機15によって送られる空気に、固定壁部31cの貫通穴36に通されたヒートシンク34から熱が放出されやすくできる。また、このように固定壁部31cの近くを送風機15によって送られる空気が流れやすい場合であっても、上述したように係合部40および係合部40を覆う第3被覆部35dが大きく出っ張ることを抑制できるため、送風機15によって生じる空気の流れが係合部40およびカバー部材35によって阻害されることを抑制できる。これにより、送風機15の送風効率が低下することを抑制できる。
また、送風機15によって送られる空気などによって雨水などが電気品ユニット30に向かって飛散したとしても、ヒートシンク34の少なくとも一部を覆うカバー部材35が設けられていることによって、ヒートシンク34と電気品保持部材33との間、および貫通穴36に、雨水などが到達することを抑制できる。なお、仮に、ヒートシンク34と電気品保持部材33との間、および貫通穴36に雨水などが到達したとしても、上述した2つのシール部材がそれぞれ設けられていることで、雨水が電気品箱31の内部に浸入することを抑制できる。
以上に本開示における実施の形態について説明したが、本開示は上述した実施の形態の構成のみに限定されず、以下の構成および方法を採用することもできる。
係合部に形成された曲線部は、第3方向(左右方向Y)に見て、基部のうち本体部に繋がる側の端部から、腕部のうち被固定部材の本体部と対向する側の縁部の少なくとも一部にまで連続して曲線状に延びていれば、どのような形状であってもよい。曲線部は、腕部のうち被固定部材の本体部と対向する側の縁部の全体に形成されていてもよい。係合部の数は、1つ以上であれば、特に限定されない。係合部と固定壁部に形成された貫通穴とのスナップフィット構造によって、被固定部材が固定壁部に固定されていてもよい。この場合、係合部における爪部の対向面は、固定壁部と接触する。係合部が形成される被固定部材は、電気品ユニットの一部であれば、どのような部材であってもよい。被固定部材が固定される固定壁部は、電気品ユニットの一部であれば、どのような部分であってもよい。
本開示に係る電気品ユニットは、冷凍サイクル装置に備えられる電気品ユニットであればよく、室内機に備えられてもよいし、室内機および室外機とは別に設けられてもよい。本開示に係る冷凍サイクル装置は、冷媒が循環する冷凍サイクルを利用する装置であればよく、空気調和機に限られない。冷凍サイクル装置は、ヒートポンプ給湯器などであってもよい。
上述した実施の形態において説明した各部の相対位置関係および寸法などは一例であり、本開示における各部の相対位置関係および寸法などは、本開示の技術的思想の範囲内であれば、特に限定されない。以上、本明細書において説明した各構成および各方法は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。