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JP7829840B2 - 搬送台車 - Google Patents
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JP7829840B2 - 搬送台車 - Google Patents

搬送台車

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JP7829840B2 JP2024114556A JP2024114556A JP7829840B2 JP 7829840 B2 JP7829840 B2 JP 7829840B2 JP 2024114556 A JP2024114556 A JP 2024114556A JP 2024114556 A JP2024114556 A JP 2024114556A JP 7829840 B2 JP7829840 B2 JP 7829840B2
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Description

本発明は、据付工事等で一時的に平積みされたエレベータ又は乗客コンベアの構成要素を他の場所に搬送するための搬送台車に関する。本発明は、たとえばエレベータのガイドレールや乗客コンベアのトラスフレームといった長尺な構成要素を搬送するのに好適である。
この種の長尺な構成要素は、工場等にて複数本をまとめてパッキングし、据付工事の現場に搬入し、1本ずつ平台車に載せ替え、他の場所に搬送するようにしている。この搬送作業は、作業員が行うもので、載せ替えの際に、落とす、手を挟むといった不具合が生じ得る。
また、平台車は、背が低く、シンプルな構造である。このため、搬送対象物を平台車に載せる作業、及び、搬送対象物を乗せた平台車を現場内の段差や障害物をかわしながら押して他の場所に移動させる作業は、重労働となる。
なお、長尺な搬送対象物を搬送する搬送台車としては、特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。しかし、いずれの搬送台車も、搬送対象物を載せる作業は、天井クレーンといった荷揚げ装置によるものであり、この種の荷揚げ装置が設置されていない現場では使用することができない。
特開平7-215693号公報 特開平7-18868号公報
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、汎用性があって使い勝手が良く、作業者の作業負担を大幅に軽減することができる搬送台車を提供することを課題とする。
本発明に係る搬送台車は、
エレベータ又は乗客コンベアの構成要素を搬送するための搬送台車であって、
左右方向に横長の前面を有する車輪付きの基台部と、
基台部の前面から後方への所定範囲内にて基台部上を前後方向に移動可能であり、移動は、ロック解除操作を行うことを前提として、手動で行われる可動部と、
可動部と対向するように基台部の後部に配置され、内部に制御部、電源及び電気系統が収納される固定部と、
可動部の前面側を上下方向に移動可能な昇降部と、
昇降部に取り付けられ、可動部が前進した状態で昇降部が下降すると、基台部の前面の上縁を通過して上縁よりも下方に移動する爪部とを備え
可動部は、上下方向に縦長の長方形状の後面を有し、
固定部は、上下方向に縦長の長方形状かつ可動部の後面と近似する幅の前面を有し、
可動部は、固定部との対向面である後面の上部に段差部を備え、
可動部が後退した状態で可動部と固定部との間に、段差部による離隔空間が形成される
搬送台車である。
本発明に係る搬送台車の一態様として、
可動部は、爪部が基台部の前面の上縁よりも上方に位置した状態で後退可能である
との構成を採用することができる。
本発明に係る搬送台車の一態様として、
可動部は、可動部を前進又は後退させるときに使用する取っ手を備える
との構成を採用することができる。
また、この場合、
可動部は、取っ手に手を置いた状態でロック解除操作可能なレバーを備える
との構成を採用することができる。
本発明に係る搬送台車の一態様として、
爪部は、櫛状に形成された片を備えて昇降部に取り付けられる固定体と、固定体の櫛部と凹凸嵌合して1つの平面を構成するように櫛状に形成された片を備える伸縮体とを備え、固定体に対して伸縮体が前後方向に移動することにより、前後方向に伸縮可能に構成される
との構成を採用することができる。
本発明に係る搬送台車の一態様として、
爪部は、前後方向の長さが長尺な構成要素の幅よりも20mm以上150mm以下長い載置面及び先端側において上方に延びる折曲片を有する1つので構成される
との構成を採用することができる。
本発明によれば、爪部を下降させ、搬送対象物の下に爪部を挿入した後、爪部を上昇させることにより、搬送対象物を持ち上げ、そして、搬送台車を走行させることにより、搬送対象物を搬送することができる。このため、本発明によれば、汎用性があって使い勝手が良く、作業者の作業負担を大幅に軽減することができる。
図1は、斜め前方から見た搬送台車の斜視図である。 図2は、斜め後方から見た搬送台車の斜視図である。 図3は、搬送台車の側面図である。 図4(a)は、爪部が最前進位置かつ最低限上昇位置にある搬送台車の斜視図である。図4(b)は、爪部が最前進位置かつ最低限上昇位置にある搬送台車の側面図である。 図5(a)は、爪部が最後退位置かつ最低限上昇位置にある搬送台車の斜視図である。図5(b)は、爪部が最後退位置かつ最低限上昇位置にある搬送台車の側面図である。 図6(a)は、最前進位置にある可動部の移動機構部の斜視図である。図6(b)は、最後退位置にある可動部の移動機構部の斜視図である。 図7は、昇降部の移動機構部の斜視図である。 図8(a)は、爪部の斜視図である。図8(b)は、爪部の分解斜視図である。 図9(a)は、スタンドが取り付けられた状態にある基台部の部分斜視図である。図9(b)は、スタンドが取り外れた状態にある基台部の部分斜視図である。 図10(a)~(c)は、エレベータのガイドレールの搬送方法の説明図である。 図11は、同説明図である。
以下、本実施形態に係る作業台車について説明する。
図1~図3に示すように、作業台車1は、基台部2と、可動部3と、固定部4と、昇降部5と、爪部6とを備える。基台部2は、車輪20を備え、床面上を走行可能である。可動部3は、基台部2の前面2aから後方への所定範囲内にて基台部2上を前後方向に移動可能に設けられる。本実施形態においては、可動部3の移動は、作業者による手動で行われる。固定部4は、可動部3と対向するように基台部2の後部に配置される。昇降部5は、可動部3の前面3a側を上下方向に移動可能に設けられる。本実施形態においては、昇降部5の移動は、駆動源の駆動力による電動(自動)で行われる。爪部6は、昇降部5に取り付けられ、可動部3及び昇降部5の移動に伴って前後方向及び上下方向に移動可能である。
基台部2は、直方体形状を有し、前面2aと、左右の側面2b,2bと、上面2cと、下面2dとを有する。前後方向の長さ寸法は、左右方向の幅寸法よりも大きく、左右方向の幅寸法は、上下方向の高さ寸法よりも大きいことで、基台部2は、前後方向に横長かつ偏平率(高さ寸法/幅寸法)が1よりも小さい直方体形状を有する。前面2aは、左右方向に横長の長方形状を有する。側面2bは、前後方向に横長の長方形状を有する。上面2cは、前面2a及び側面2bの上縁で区画される開口面である。
車輪20は、下面2dの4隅箇所に取り付けられる。各車輪20は、向きを自在に変更可能な自在車である。各車輪20は、回転を規制するストッパを備える。なお、後側又は前側の2つの車輪(前輪又は後輪)20は、固定車であってもよい。また、車輪20は、前2つ、後1つ、又は、前1つ、後2つ、の合計3つであってもよい。
基台部2は、左右の側面2b,2bに取っ手21を備える。取っ手21は、前後方向に長い取っ手である。取っ手21は、搬送台車1を移動させたいときに使用される。
可動部3は、直方体形状を有し、前面3aと、左右の側面3b,3bと、上面3cと、後面3dとを有する。上下方向の高さ寸法は、左右方向の幅寸法よりも大きく、左右方向の幅寸法は、前後方向の長さ寸法よりも大きいことで、可動部3は、上下方向に縦長かつ偏平率(長さ寸法/幅寸法)が1よりも小さい直方体形状を有する。前面3aは、上下方向に縦長の長方形状を有する。側面3bは、上下方向に縦長の長方形状を有する。上面3cは、左右方向に横長の長方形状を有する。後面3dは、上下方向に縦長の長方形状を有する。後面3dの上部は、前面3a側にオフセットされ、段差部3eとなっている。
可動部3は、左右の側面3b,3bに取っ手31を備える。取っ手31は、上下方向に長い取っ手である。取っ手31は、搬送台車1を移動させたいときに使用されるが、搬送台車1が側方に転倒しないよう、搬送台車1の重心との関係で上下方向の位置(高さ位置)が設定される。
可動部3は、上面3cに取っ手32を備える。取っ手32は、左右方向に長い取っ手である。取っ手32は、可動部3を前進又は後退させたいときに使用される。取っ手32の近傍には、レバー33が設けられ、取っ手32に手を置いた状態でレバー33を握る(引く)ことができる。レバー33は、可動部3の移動を規制するストッパ(図示しない)と接続される。レバー33を操作すると、ストッパによるロックが解除され、可動部3が移動可能となる。レバー33から手を離すと、ストッパによりロックが掛かり、可動部3が固定されて移動不可となる。
固定部4は、直方体形状を有し、前面4aと、左右の側面4b,4bと、上面4cと、後面4dとを有する。上下方向の高さ寸法は、左右方向の幅寸法よりも大きく、左右方向の幅寸法は、前後方向の長さ寸法よりも大きいことで、固定部4は、上下方向に縦長かつ偏平率(長さ寸法/幅寸法)が1よりも小さい直方体形状を有する。前面4aは、上下方向に縦長の長方形状を有する。側面4bは、上下方向に縦長の長方形状を有する。上面4cは、左右方向に横長の長方形状を有する。後面4dは、上下方向に縦長の長方形状を有する。なお、固定部4は、高低差Δhをもって、可動部3よりも上下方向の高さ寸法が小さくなっている。
固定部4は、左右の側面4b,4bに取っ手41を備える。取っ手41は、上下方向に長い取っ手である。取っ手41は、搬送台車1を移動させたいときに使用されるが、搬送台車1が側方に転倒しないよう、搬送台車1の重心との関係で上下方向の位置(高さ位置)が設定される。
固定部4は、上面4cに取っ手42を備える。取っ手42は、左右方向に長い取っ手である。取っ手42は、搬送台車1を走行させたいときに使用される。取っ手42の近傍には、操作ボタン43が設けられる。操作ボタン43は、上昇ボタンと、下降ボタンと、停止ボタンとを備える。上昇ボタンは、昇降部5を上昇させるボタンである。下降ボタンは、昇降部5を下降させるボタンである。停止ボタンは、昇降部5の上昇及び下降を停止させるボタンである。ただし、昇降部5の昇降作動回路として、上昇ボタン及び下降ボタンを押下している間だけ作動する仕様を採用する場合は、停止ボタンは不要である。
後面4dは、カバーによる開閉式なっており、開けると、固定部4内にアクセスすることができる。固定部4内には、制御部、電源(バッテリ)及び電気系統が収納される。このため、固定部4は、ある程度の重量物となっており、搬送台車1のリフト時のウェイトとしても機能する。
昇降部5は、ベース板50と、延伸アーム51とを備える。ベース板50は、左右方向に横長の長方形状を有し、可動部3の前面3aに配置され、前面3aに沿うように縦(鉛直)に配置される。延伸アーム51は、ベース板50の前面に取り付けられ、ベース板50から下方に突出するように設けられる。
昇降部5は、ベース板50の左右の側部にインジケータ52を備える。これに対応し、可動部3は、左右の側面3b,3bにマーク35を備える。マーク35及びインジケータ52は、爪部6が基台部2の前面2aの上縁及び上面2cよりも上方に位置することにより、爪部6が基台部2(の前面2a)と干渉することなく可動部3が後退可能となる、昇降部5の高さ位置(以下、この位置を最低限上昇位置という)を示すものである。
爪部6は、昇降部5の下部に取り付けられる。すなわち、爪部6は、昇降部5の延伸アーム51の下部に取り付けられる。爪部6は、最下降位置において、爪部6の先端部の上端(後述する伸縮体61の折曲片61aの上縁)と床面(車輪20に下から接する面と一致する)との間隔が100mm以下、又は、80mm以下、又は、60mm以下となるように、昇降部5に取り付けられる。
爪部6は、1つであり、左右方向の中央部に配置される。すなわち、可動部3、固定部4及び昇降部5の左右方向の幅寸法は近似しており、搬送台車1の左右方向の幅寸法は、これら可動部3、固定部4及び昇降部5の左右方向の幅寸法で規定されることから、爪部6は、搬送台車1の左右方向の中央部に配置される。より詳しくは、爪部6は、爪部6の左右方向の中心が搬送台車1の左右方向の中心と一致するように配置される。ただし、爪部6は、搬送台車1の左右方向の中心から左右のいずれかにずれた位置に配置されるものであってもよい。
以上の構成から、搬送台車1は、大きく分けると、i)可動部3(、昇降部5及び爪部6)が最前進位置にあり、昇降部5(及び爪部6)が最下降位置にある状態(図1~図3参照)、ii)可動部3(、昇降部5及び爪部6)が最前進位置にあり、昇降部5(及び爪部6)が最低限上昇位置にある状態(図4参照)、iii)可動部3(、昇降部5及び爪部6)が最後退位置にあり、昇降部5(及び爪部6)が最低限上昇位置にある状態(図5参照)、の3つの形態に変化し得る。もちろん、可動部3が最前進位置及び最後退位置間の任意の位置に移動可能で停止可能であること、そして、昇降部5が最下降位置及び最上昇位置間の任意の位置に移動可能で停止可能であること、は言うまでもない。なお、最前進位置、最後退位置、最下降位置、最上昇位置とは、物理的(機械的又は電気制御的)にそれ以上移動し得ない位置をいう。
図6に、可動部3の移動機構部の一例が示される。可動部3の移動機構部は、基台部2側の構成として、ガイド体22,23を備え、可動部3側の構成として、スライド体36,37を備える。ガイド体22は、基台部2内において中心線が前後方向に沿うようにかつ左右方向に間隔を有して配置される1対のガイドロッドであり、スライド体36は、各ガイド体22にスライド自在に係合するキャリッジであり、ガイド体22及びスライド体36は、リニアガイドの形態である。ガイド体23は、基台部2内において中心線が前後方向に沿うようにかつ1対のガイド体22,22の間に配置されるガイドレールであり、スライド体37は、ガイド体23にスライド自在に係合するキャリッジであり、ガイド体23及びスライド体37は、リニアガイドの形態である。可動部3のベース板30の下面にスライド体36,37が取り付けられることにより、可動部3は、前後方向に直進移動可能となる。
図7に、昇降部5の移動機構部の一例が示される。昇降部5の移動機構部は、可動部3側の構成として、駆動機構38を備える。駆動機構38は、シリンダ380と、ロッド381と、スプロケット382と、チェーン383と、ガイドローラ384とを備える。
シリンダ380は、可動部3内において中心線が上下方向に沿うようにかつシリンダロッドが上方に進出するように配置される。ロッド381は、可動部3内において中心線が左右方向(シリンダロッドの出退方向と直交する方向)に沿うように配置され、中央部にてシリンダロッドの先端部に取り付けられる。ロッド381は、断面円形である。スプロケット382は、シリンダロッドを挟んでロッド381の左右2箇所に同軸にかつ回転可能に取り付けられる。チェーン383は、一端が昇降部5のベース板50の裏面に直接又はブラケットを介して間接的に固定され、スプロケット382に巻き掛けられ、他端が可動部3内に固定される。ガイドローラ384は、ロッド381の両端部に取り付けられ、可動部3内のガイド部により上下方向にガイドされる。固定部4内の制御部がシリンダ380のシリンダロッドの出退量を制御することにより、昇降部5は、上下方向に直進移動可能となる。
なお、レバー33は、ワイヤ34を介してストッパ(図示しない)と接続される。ストッパは、軸方向に可動なピンの形態である。ストッパは、可動部3内の下部に配置され、弾性体による弾性力の付勢により進出し、基台部2内に形成される孔(図示しない)に挿入されると、ロックが掛かる。レバー33を握ると、ワイヤ34を介して引かれるストッパの先端部が孔から外れ、ロックが解除される。
図8に示すように、爪部6は、伸縮式であり、前後方向における長さが変更可能である。爪部6は、固定体60と、伸縮体61とを備える。
固定体60は、1枚の金属板の中央部を折曲し、櫛状に形成された一方の片と、折曲片60aとしての他方の片とを備える。一方の片は、横(水平)に配置され、搬送対象物が載置される部分である。折曲片60aは、縦(鉛直)に配置され、昇降部5(の延伸アーム51)に取り付けられる部分である。
伸縮体61は、1枚の金属板の端部を折曲し、櫛状に形成された一方の片と、折曲片61aとしての他方の片とを備える。一方の片は、横(水平)に配置され、固定体60の一方の片の櫛部と凹凸嵌合して1つの平面を構成し、搬送対象物が載置される部分である。折曲片61aは、縦(鉛直)に配置され、固定体60の折曲片60aと対向する部分である。搬送対象物は、1対の折曲片60a,61aにより爪部6からの脱落が防止される。
固定体60は、ストッパ60bを備える。ストッパ60bは、軸方向に可動なピンの形態である。ストッパ60bは、弾性体による弾性力の付勢により進出し、伸縮体61に形成されるスリット孔61bに挿入されると、ロックが掛かり、伸縮体61が固定されて移動不可となる。ストッパ60bを引くと、ストッパ60bの先端部がスリット孔61bから外れ、ロックが解除され、伸縮体61が移動可能となる。
1対の折曲片60a,61aが最も開いたときの間隔は、[搬送対象物の幅(エレベータのガイドレールであれば、最大サイズ140mm)+20mm]以上であって、[搬送対象物の幅+150mm]以下となるように設定される。これにより、爪部6は、搬送対象物の幅に対して、短過ぎず、長過ぎない長さの載置面を有する。
図9に示すように、基台部2は、スタンド24を備える。スタンド24は、前輪20よりも前方に位置して一部が床面に接することにより、リフト時に搬送対象物の重量で搬送台車1がバランスを崩して前方に転倒するのを防止する。スタンド24は、基台部2の側面2bに形成される1対の孔2e,2eに挿入される1対のピン24a,24aを備え、基台部2に着脱自在に取り付けられる。あるいは、スタンド24は、接地部(図例では、アーム)が床面から離れて上に来るように180度回転させた状態で基台部2に取り付け、搬送台車1の走行に支障がない状態にすることも可能である。なお、ピンは、基台部2の側面2bに設けられ、孔は、スタンドに形成されるようにしてもよい。
本実施形態に係る搬送台車1は、以上の構成からなり、次に、使用方法(搬送方法)について説明する。図10に示すように、搬送対象物は、一例として、床面上に間隔を空けて平行に置かれた1対のりん木W,Wの上に載置されることにより、床面から浮かせて平積みされるエレベータのガイドレールRである。
本実施形態に係る搬送方法は、平積みされるガイドレールRを1本ずつ取り出して搬送することに特化したもので、
a)搬送台車1の電源を入れる工程
b)ガイドレールRの側方に搬送台車1を移動させる工程
c)ハンドル33を握り、可動部3を(最前進位置まで)前進させる工程(図4参照)
d)下降ボタン43を押下し、昇降部5を(最下降位置まで)下降させる工程(図1、図10(a)参照)
e)爪部6がガイドレールRの下方に位置するように、搬送台車1又は可動部3を移動させる工程(図10(b)参照)
f)上昇ボタン43を押下し、昇降部5を(最低限上昇位置まで)上昇させ、ガイドレールRを持ち上げる工程(図10(c)、図4参照)
g)ハンドル33を握り、可動部3を(最後退位置まで)後退させる工程(図5参照)
h)ガイドレールRを他の場所まで搬送する工程(図11参照)
i)ハンドル33を握り、可動部3を(最前進位置まで)前進させる工程(図10(c)、図4参照)
j)下降ボタン43を押下し、昇降部5を(最下降位置まで)下降させ、ガイドレールRをりん木や平台車の上に下す工程(図1、図10(c)、(b)参照)
k)爪部6をガイドレールRの下方から抜くように、搬送台車1又は可動部3を移動させる工程(図10(a)参照)
l)上昇ボタン43を押下し、昇降部5を(最低限上昇位置まで)上昇させる工程(図4参照)
m)ハンドル33を握り、可動部3を(最後退位置まで)後退させる工程(図5参照)
を備える。
以上のとおり、本実施形態に係る搬送台車1によれば、爪部6を下降させ、ガイドレールRの下に爪部6を挿入した後、爪部6を上昇させることにより、ガイドレールRを持ち上げ、そして、搬送台車1を走行させることにより、ガイドレールRを搬送することができる。このため、本実施形態に係る搬送台車1によれば、汎用性があって使い勝手が良く、作業者の作業負担を大幅に軽減することができる。
本実施形態に係る搬送台車1によれば、爪部6を上昇させた後、後退させることにより、ガイドレールRを搬送台車1の重心に近づけることができる。このため、本実施形態に係る搬送台車1によれば、搬送台車1がバランスを崩して転倒することはなく、ガイドレールRを安定して搬送することができる。
本実施形態に係る搬送台車1によれば、基台部2の前面2aがあるため、爪部6は、前面2aの上縁よりも上方に上昇させないと、後退させることができない。すなわち、爪部6は、低位置のままでは前面2aと干渉するため、後退させることができない。これにより、低位置のままで爪部6を後退させることにより、ガイドレールRが基台部2に衝突し、ガイドレールRが爪部6から脱落するという不具合は生じない。この点でも、本実施形態に係る搬送台車1によれば、ガイドレールRを安定して搬送することができる。
本実施形態に係る搬送台車1によれば、固定部4は、可動部3と対向するように基台部2の後部に配置される。そして、固定部4内には、制御部、電源及び電気系統が収納され、ある程度の重量物となっている。これにより、固定部4は、搬送台車1のリフト時のウェイトとしても機能する。このため、本実施形態に係る搬送台車1によれば、リフト時にガイドレールRの重量で搬送台車1が前方に転倒するのを防止する。この効果は、スタンド24を使用することによっても得ることができる。
本実施形態に係る搬送台車1によれば、可動部3が後面3dの上部に段差部3eを備えることにより、可動部3を後退させた状態で可動部3と固定部4との間に、段差部3eによる離隔空間が形成される。このため、本実施形態に係る搬送台車1によれば、可動部3を後退させる際に腕や指が挟まれるのを防止することができる。この効果は、可動部3が高低差Δhをもって固定部4よりも高さ寸法が大きいことによっても得ることができる。
本実施形態に係る搬送台車1によれば、爪部6は、前後方向に伸縮可能に構成される。このため、本実施形態に係る搬送台車1によれば、搬送対象物のサイズの違いに対応することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、搬送対象物が長尺であることで、2台の搬送台車を1組として使用するようにしている。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。搬送対象物が長尺でなく、1台の搬送台車で持ち上げ、搬送することができるのであれば、1台の搬送台車だけを使用するようにしてもよい。
2台の搬送台車を1組として使用する場合、各搬送台車の制御部は、送信部及び受信部の通信部を備えることができる。この場合、一方の搬送台車の制御部は、操作ボタン43が押下操作されると、自身の駆動機構38に対して移動指令信号(上昇指令信号又は下降指令信号)を発出するとともに、送信部を介して他方の搬送台車の受信部に無線で移動指令信号(上昇指令信号又は下降指令信号)を送信し、これを受けて他方の搬送台車の制御部は、自身の駆動機構38に対して移動指令信号(上昇指令信号又は下降指令信号)を発出するというシーケンスが採用される。これにより、一方の搬送台車の操作ボタン(操作部)43を操作するだけで、2台の搬送台車の爪部6を同期して昇降させることができる。
上記実施形態においては、可動部3の移動は、手動で行われる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。可動部3の移動は、昇降部5の移動と同様、駆動源の駆動力による電動(自動)で行われるものであってもよい。この場合、制御部は、センサ等で昇降部5の最低限上昇位置を把握し、昇降部5が最低限上昇位置よりも下方に位置する場合、可動部3の後退を規制するインターロックが作動するようなシーケンスを採用するのが好ましい。また、手動であるとしても、このインターロック回路は、マーク35及びインジケータ52の組み合わせに代替し得るものである。
「直方体形状」、「長方形状」、「直」、「中央」、「中心」、「端部」、「一致」、「同」、「水平」、「鉛直」、「直交」、「上下」、「前後」、「左右」、といった形状、部位、状態又は方向を特定する用語は、本発明において、そのもののほか、それに近いないし類するという意味の「略」の概念も含むものである。
1…搬送台車、2…基台部、2a…前面、2b…側面、2c…上面、2d…下面、2e…孔、20…車輪、21…取っ手、22…ガイド体、23…ガイド体、24…スタンド、24a…ピン、3…可動部、3a…前面、3b…側面、3c…上面、3d…後面、3e…段差部、30…ベース板、31…取っ手、32…取っ手、33…レバー(操作体)、34…ワイヤ、35…マーク、36…スライド体、37…スライド体、38…駆動機構、380…シリンダ、381…ロッド、382…スプロケット、383…チェーン、384…ガイドローラ、4…固定部、4a…前面、4b…側面、4c…上面、4d…後面、41…取っ手、42…取っ手、43…操作ボタン(操作部)、5…昇降部、50…ベース板、51…延伸アーム、52…インジケータ、6…爪部、60…固定体、60a…折曲片、60b…ストッパ、61…伸縮体、61a…折曲片、61b…スリット孔、R…ガイドレール、W…りん木

Claims (6)

  1. エレベータ又は乗客コンベアの構成要素を搬送するための搬送台車であって、
    左右方向に横長の前面を有する車輪付きの基台部と、
    基台部の前面から後方への所定範囲内にて基台部上を前後方向に移動可能であり、移動は、ロック解除操作を行うことを前提として、手動で行われる可動部と、
    可動部と対向するように基台部の後部に配置され、内部に制御部、電源及び電気系統が収納される固定部と、
    可動部の前面側を上下方向に移動可能な昇降部と、
    昇降部に取り付けられ、可動部が前進した状態で昇降部が下降すると、基台部の前面の上縁を通過して上縁よりも下方に移動する爪部とを備え
    可動部は、上下方向に縦長の長方形状の後面を有し、
    固定部は、上下方向に縦長の長方形状かつ可動部の後面と近似する幅の前面を有し、
    可動部は、固定部との対向面である後面の上部に段差部を備え、
    可動部が後退した状態で可動部と固定部との間に、段差部による離隔空間が形成される
    搬送台車。
  2. 可動部は、爪部が基台部の前面の上縁よりも上方に位置した状態で後退可能である
    請求項1に記載の搬送台車。
  3. 可動部は、可動部を前進又は後退させるときに使用する取っ手を備える
    請求項1又は請求項2に記載の搬送台車。
  4. 可動部は、取っ手に手を置いた状態でロック解除操作可能なレバーを備える
    請求項に記載の搬送台車。
  5. 爪部は、櫛状に形成された片を備えて昇降部に取り付けられる固定体と、固定体の櫛部と凹凸嵌合して1つの平面を構成するように櫛状に形成された片を備える伸縮体とを備え、固定体に対して伸縮体が前後方向に移動することにより、前後方向に伸縮可能に構成される
    請求項1に記載の搬送台車。
  6. 爪部は、前後方向の長さが長尺な構成要素の幅よりも20mm以上150mm以下長い載置面及び先端側において上方に延びる折曲片を有する1つので構成される
    請求項1又は請求項に記載の搬送台車。
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