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JP7832002B2 - コモンモードフィルタ - Google Patents
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JP7832002B2 - コモンモードフィルタ - Google Patents

コモンモードフィルタ

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Description

本発明はコモンモードフィルタに関し、特に、表面実装されるチップ型のコモンモードフィルタに関する。
特許文献1には、複数の導体層が積層された構造を有するコモンモードフィルタが開示されている。特許文献1に開示されたコモンモードフィルタは4層の導体層を有し、各導体層に形成されたコイルパターンの外周端が端子電極に接続されている。
特開2019-036698号公報
しかしながら、特許文献1の図3及び図4に示すパターン形状では、一対のライン間においてターン数に僅かな差が生じるため、一対のライン間においてインダクタンスや抵抗に差が生じるという問題があった。これに対し、特許文献1の図6に示すパターン形状によれば、一対のラインのターン数をほぼ一致させることが可能となるが、この場合には、一方のラインに含まれる引き出しパターンがコイルパターンとは逆方向に長距離延在することから、一対のライン間においてインダクタンスのバランスが崩れやすいという問題があった。
したがって、本発明は、一対のライン間における対称性が高められたコモンモードフィルタを提供することを目的とする。
本発明によるコモンモードフィルタは、第1及び第2の端子電極と、第1のコイルパターン、第1の端子電極に接続された第1の接続パターン及び第1のコイルパターンの外周端と第1の接続パターンを接続する第1の引き出しパターンを含む第1の導体層と、第2のコイルパターン、第2の端子電極に接続された第2の接続パターン及び第2のコイルパターンの外周端と第2の接続パターンを接続する第2の引き出しパターンを含む第2の導体層とを備え、第1の接続パターンと第2の接続パターンは、積層方向から見て第1の方向に配列されており、第1のコイルパターンの外周端から内周端に向かう巻回方向と、第2のコイルパターンの外周端から内周端に向かう巻回方向は互いに同じであり、第1の引き出しパターンは、第1の接続パターンから第1の方向に延在する第1の区間を含み、第2の引き出しパターンは、第2の接続パターンから第1の方向に延在する第2の区間を含み、第1の接続パターンから第1のコイルパターンの外周端に向かう第1の区間の延在方向と、第2の接続パターンから第2のコイルパターンの外周端に向かう第2の区間の延在方向は、互いに逆であり、第1の区間は第2の区間よりも長く、第2のコイルパターンは第1のコイルパターンよりも径が大きいことを特徴とする。
本発明によれば、第1の引き出しパターンの第1の区間と第2の引き出しパターンの第2の区間の長さの差に起因するライン間の抵抗差が第1のコイルパターンと第2のコイルパターンの径の差によって相殺されることから、一対のライン間における対称性を高めることが可能となる。しかも、第1の区間と第2の区間が互いに逆方向に延在することから、第1のコイルパターンの外周端と第2のコイルパターンの外周端の平面位置の差を低減することが可能となる。
本発明において、第1のコイルパターンと第2のコイルパターンは、積層方向から見て重なりを有していなくても構わない。これによれば、第1のコイルパターンと第2のコイルパターンの間に生じる浮遊容量が低減することから、高周波特性が向上する。
本発明において、第1の引き出しパターンは、第1の区間と第1のコイルパターンの外周端の間に位置し、第1の方向と直交する第2の方向に延在する第3の区間をさらに含み、第2の引き出しパターンは、第2の区間と第2のコイルパターンの外周端の間に位置し、第2の方向に延在する第4の区間をさらに含んでいても構わない。これによれば、第3及び第4の区間の長さによって、第1及び第2のコイルパターンの外周端の位置を調節することが可能となる。この場合、第3の区間と第4の区間は、積層方向から見て重なりを有していても構わない。これによれば、第1のコイルパターンの外周端と第2のコイルパターンの外周端の平面位置をより近づけることが可能となる。
本発明によるコモンモードフィルタは、第3及び第4の端子電極と、内周端が第1のコイルパターンの内周端に接続された第3のコイルパターン、第3の端子電極に接続された第3の接続パターン及び第3のコイルパターンの外周端と第3の接続パターンを接続する第3の引き出しパターンを含む第3の導体層と、内周端が第2のコイルパターンの内周端に接続された第4のコイルパターン、第4の端子電極に接続された第4の接続パターン及び第4のコイルパターンの外周端と第4の接続パターンを接続する第4の引き出しパターンを含む第4の導体層とをさらに備え、第3の接続パターンと第4の接続パターンは、積層方向から見て第1の方向に配列されており、第1及び第2のコイルパターンの外周端から内周端に向かう巻回方向と、第3及び第4のコイルパターンの内周端から外周端に向かう巻回方向は互いに同じであり、第3の引き出しパターンは、第3の接続パターンから第1の方向に延在する第5の区間を含み、第4の引き出しパターンは、第4の接続パターンから第1の方向に延在する第6の区間を含み、第3の接続パターンから第3のコイルパターンの外周端に向かう第5の区間の延在方向と、第4の接続パターンから第4のコイルパターンの外周端に向かう第6の区間の延在方向は、互いに逆であり、第5の区間は第6の区間よりも長く、第4のコイルパターンは第3のコイルパターンよりも径が大きくても構わない。これによれば、第3の引き出しパターンの第5の区間と第4の引き出しパターンの第6の区間の長さの差に起因するライン間の抵抗差が第3のコイルパターンと第4のコイルパターンの径の差によって相殺されることから、一対のライン間における対称性を高めることが可能となる。しかも、第5の区間と第6の区間が互いに逆方向に延在することから、第3のコイルパターンの外周端と第4のコイルパターンの外周端の平面位置の差を低減することが可能となる。
本発明において、第3のコイルパターンと第4のコイルパターンは、積層方向から見て重なりを有していなくても構わない。これによれば、第3のコイルパターンと第4のコイルパターンの間に生じる浮遊容量が低減することから、高周波特性が向上する。
本発明において、第3の引き出しパターンは、第5の区間と第3のコイルパターンの外周端の間に位置し、第2の方向に延在する第7の区間をさらに含み、第4の引き出しパターンは、第6の区間と第4のコイルパターンの外周端の間に位置し、第2の方向に延在する第8の区間をさらに含んでいても構わない。これによれば、第7及び第8の区間の長さによって、第3及び第4のコイルパターンの外周端の位置を調節することが可能となる。この場合、第7の区間と第8の区間は、積層方向から見て重なりを有していても構わない。これによれば、第3のコイルパターンの外周端と第4のコイルパターンの外周端の平面位置をより近づけることが可能となる。
本発明において、第1の接続パターンと第3の接続パターンは積層方向から見て第1の方向と直交する第2の方向に配列されており、第2の接続パターンと第4の接続パターンは積層方向から見て第2の方向に配列されており、第1の区間の第1の接続パターンから第1のコイルパターンの外周端に向かう延在方向は、第1のコイルパターンの外周端から内周端に向かう巻回方向と同じであり、第2の区間の第2の接続パターンから第2のコイルパターンの外周端に向かう延在方向は、第2のコイルパターンの外周端から内周端に向かう巻回方向と逆であり、第3の区間の第3の接続パターンから第3のコイルパターンの外周端に向かう延在方向は、第3のコイルパターンの外周端から内周端に向かう巻回方向と同じであり、第4の区間の第4の接続パターンから第4のコイルパターンの外周端に向かう延在方向は、第4のコイルパターンの外周端から内周端に向かう巻回方向と逆であっても構わない。これによれば、第2及び第4のコイルパターンと逆方向に延在する第2及び第4の引き出しパターンに起因するインダクタンスのバランスの崩れを抑制することが可能となる。
本発明において、第1のコイルパターンの内周端と第1のコイルパターンの内周端から1/2ターン外周方向に位置する第1の位置との径方向における距離は第1の距離であり、第2のコイルパターンの内周端と第2のコイルパターンの内周端から1/2ターン外周方向に位置する第2の位置との径方向における距離は第2の距離であり、第3のコイルパターンの内周端と第3のコイルパターンの内周端から1/2ターン外周方向に位置する第3の位置との径方向における距離は第3の距離であり、第4のコイルパターンの内周端と第4のコイルパターンの内周端から1/2ターン外周方向に位置する第4の位置との径方向における距離は第4の距離であり、第2の距離は第1の距離よりも大きく、第4の距離は第3の距離よりも大きくても構わない。これによれば、第1及び第3の引き出しパターンと第2及び第4の引き出しパターンの長さの差に起因するインダクタンスの差を低減することが可能となる。
このように、本発明によれば、一対のライン間における対称性が高められたコモンモードフィルタを提供することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルタ1の外観を示す略斜視図である。 図2は、導体層L1のパターン形状を説明するための略平面図である。 図3は、絶縁層60のパターン形状を説明するための略平面図である。 図4は、導体層L2のパターン形状を説明するための略平面図である。 図5は、絶縁層70のパターン形状を説明するための略平面図である。 図6は、導体層L3のパターン形状を説明するための略平面図である。 図7は、絶縁層80のパターン形状を説明するための略平面図である。 図8は、導体層L4のパターン形状を説明するための略平面図である。 図9は、絶縁層90のパターン形状を説明するための略平面図である。 図10は、端子電極E1~E4のパターン形状を説明するための略平面図である。 図11は、導体層L1と導体層L2を重ねた状態を示す略平面図である。 図12は、導体層L3と導体層L4を重ねた状態を示す略平面図である。 図13は、図11及び図12に示すA-A線に沿った略断面図である。 図14は、図11及び図12に示すB-B線に沿った略断面図である。 図15は、導体層L1と導体層L2を重ねた状態を示す変形例による略平面図である。 図16は、導体層L3と導体層L4を重ねた状態を示す変形例による略平面図である。 図17は、図15及び図16に示すA-A線に沿った略断面図である。 図18は、図15及び図16に示すB-B線に沿った略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルタ1の外観を示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態によるコモンモードフィルタ1は、素体2と、素体2に埋め込まれた4つの端子電極E1~E4とを備えている。素体2は、フェライトなどの高透磁率材料からなる支持体3と、支持体3に積層されたコイル層4と、コイル層4に積層された磁性材料層5を有している。コイル層4は、絶縁層と導体層がz方向に交互に積層された構造を有し、導体層には後述するコイルパターンが形成されている。磁性材料層5は、フェライトやパーマロイなどからなる磁性粉末と樹脂が混合された複合磁性材料であっても構わない。端子電極E1~E4は磁性材料層5に埋め込まれ、その一部表面が素体2から露出している。
素体2は略直方体形状であり、xy面を構成し互いに反対側に位置する実装面S5及び上面S6と、xz面を構成し互いに反対側に位置する側面S1,S2と、yz面を構成し互いに反対側に位置する側面S3,S4とを有している。実装面S5及び上面S6は、積層方向であるz方向と直交している。
図1に示すように、端子電極E1は、実装面S5及び側面S1,S3からなる角部に露出している。端子電極E2は、実装面S5及び側面S1,S4からなる角部に露出している。端子電極E3は、実装面S5及び側面S2,S3からなる角部に露出している。端子電極E4は、実装面S5及び側面S2,S4からなる角部に露出している。
さらに、側面S1~S4からはコイル層4に含まれる接続パターンが露出している。このうち、接続パターン11~14は側面S1,S3に露出し、端子電極E1と重なるとともに端子電極E1に接続されている。接続パターン21~24は側面S1,S4に露出し、端子電極E2と重なるとともに端子電極E2に接続されている。接続パターン31~34は側面S2,S3に露出し、端子電極E3と重なるとともに端子電極E3に接続されている。接続パターン41~44は側面S2,S4に露出し、端子電極E4と重なるとともに端子電極E4に接続されている。
次に、コイル層4を構成する各層の構成について説明する。
コイル層4は、図2~図9に示す絶縁層50,60,70,80,90と導体層L1~L4が支持体3の表面に交互に積層された構造を有している。図2に示すように、絶縁層50は支持体3のxy表面を覆う層であり、その表面に導体層L1が形成される。導体層L1は、スパイラル状に巻回されたコイルパターンC1と、接続パターン11,21,31,41と、引き出しパターン51とを有している。コイルパターンC1は、外周端から内周端に向かって右回り(時計回り)に巻回されている。コイルパターンC1の外周端は、引き出しパターン51を介して接続パターン11に接続されている。他の接続パターン21,31,41は、コイルパターンC1には接続されておらず、面内で独立した導体パターンである。接続パターン11,21,31,41は、それぞれ端子電極E1~E4と重なる位置に配置されており、接続パターン11,21はz方向から見てx方向に配列され、接続パターン31,41はz方向から見てx方向に配列され、接続パターン11,31はz方向から見てy方向に配列され、接続パターン21,41はz方向から見てy方向に配列されている。引き出しパターン51は、x方向に延在する区間51xとy方向に延在する区間51yを含んでおり、区間51xが接続パターン11に接続され、区間51yがコイルパターンC1の外周端に接続されている。
導体層L1は、図3に示す絶縁層60で覆われる。絶縁層60は、開口部61~65を有している。開口部61~64は、それぞれ接続パターン11,21,31,41と重なる位置に設けられる。開口部65は、コイルパターンC1の内周端と重なる位置に設けられる。
絶縁層60の表面には、図4に示す導体層L2が形成される。導体層L2は、スパイラル状に巻回されたコイルパターンC2と、接続パターン12,22,32,42と、引き出しパターン52と、中継パターン55とを有している。コイルパターンC2は、外周端から内周端に向かって右回り(時計回り)に巻回されている。コイルパターンC2の外周端は、引き出しパターン52を介して接続パターン22に接続されている。他の接続パターン12,32,42及び中継パターン55は、コイルパターンC2には接続されておらず、面内で独立した導体パターンである。引き出しパターン52は、x方向に延在する区間52xとy方向に延在する区間52yを含んでおり、区間52xが接続パターン22に接続され、区間52yがコイルパターンC2の外周端に接続されている。接続パターン12,22,32,42は、絶縁層60に設けられた開口部61~64を介して、導体層L1の接続パターン11,21,31,41にそれぞれ接続される。また、中継パターン55は、絶縁層60に設けられた開口部65を介して、コイルパターンC1の内周端に接続される。
導体層L2は、図5に示す絶縁層70で覆われる。絶縁層70は、開口部71~76を有している。開口部71~74は、それぞれ接続パターン12,22,32,42と重なる位置に設けられる。開口部75は、中継パターン55と重なる位置に設けられる。開口部76は、コイルパターンC2の内周端と重なる位置に設けられる。
絶縁層70の表面には、図6に示す導体層L3が形成される。導体層L3は、スパイラル状に巻回されたコイルパターンC3と、接続パターン13,23,33,43と、引き出しパターン53と、中継パターン56とを有している。コイルパターンC3は、内周端から外周端に向かって右回り(時計回り)に巻回されている。コイルパターンC3の外周端は、引き出しパターン53を介して接続パターン33に接続されている。他の接続パターン13,23,43及び中継パターン56は、コイルパターンC3には接続されておらず、面内で独立した導体パターンである。引き出しパターン53は、x方向に延在する区間53xとy方向に延在する区間53yを含んでおり、区間53xが接続パターン33に接続され、区間53yがコイルパターンC3の外周端に接続されている。接続パターン13,23,33,43は、絶縁層70に設けられた開口部71~74を介して、導体層L2の接続パターン12,22,32,42にそれぞれ接続される。また、コイルパターンC3の内周端は、開口部75を介して中継パターン55に接続される。これにより、コイルパターンC3の内周端とコイルパターンC1の内周端は、中継パターン55を介して互いに接続される。さらに、中継パターン56は、絶縁層70に設けられた開口部76を介して、コイルパターンC2の内周端に接続される。
導体層L3は、図7に示す絶縁層80で覆われる。絶縁層80は、開口部81~85を有している。開口部81~84は、それぞれ接続パターン13,23,33,43と重なる位置に設けられる。開口部85は、中継パターン56と重なる位置に設けられる。
絶縁層80の表面には、図8に示す導体層L4が形成される。導体層L4は、スパイラル状に巻回されたコイルパターンC4と、接続パターン14,24,34,44と、引き出しパターン54とを有している。コイルパターンC4は、内周端から外周端に向かって右回り(時計回り)に巻回されている。コイルパターンC4の外周端は、引き出しパターン54を介して接続パターン44に接続されている。他の接続パターン14,24,34は、コイルパターンC4には接続されておらず、面内で独立した導体パターンである。引き出しパターン54は、x方向に延在する区間54xとy方向に延在する区間54yを含んでおり、区間54xが接続パターン44に接続され、区間54yがコイルパターンC4の外周端に接続されている。接続パターン14,24,34,44は、絶縁層80に設けられた開口部81~84を介して、導体層L3の接続パターン13,23,33,43にそれぞれ接続される。また、コイルパターンC4の内周端は、開口部85を介して中継パターン56に接続される。これにより、コイルパターンC4の内周端とコイルパターンC2の内周端は、中継パターン56を介して互いに接続される。
導体層L4は、図9に示す絶縁層90で覆われる。絶縁層90は、開口部91~94を有している。開口部91~94は、それぞれ接続パターン14,24,34,44と重なる位置に設けられる。
絶縁層90の表面には、図10に示す端子電極E1~E4が形成される。端子電極E1~E4は、それぞれ開口部91~94を介して導体層L4の接続パターン14,24,34,44に接続される。これにより、端子電極E1と端子電極E3の間にはコイルパターンC1,C3が直列に接続され、端子電極E2と端子電極E4の間にはコイルパターンC2,C4が直列に接続されることになる。そして、コイルパターンC1~C4はz方向に交互に積層されていることから、コイルパターンC1,C3からなるインダクタとコイルパターンC2,C4からなるインダクタとの間で高い磁気結合が生じる。また、絶縁層90の表面のうち、端子電極E1~E4が形成されていない部分には、図1に示した磁性材料層5が形成される。
図11は導体層L1と導体層L2を重ねた状態を示す略平面図であり、図12は導体層L3と導体層L4を重ねた状態を示す略平面図である。また、図13は図11及び図12に示すA-A線に沿った略断面図であり、図14は図11及び図12に示すB-B線に沿った略断面図である。
図11に示すように、コイルパターンC2はコイルパターンC1よりも径が大きく、且つ、両者はz方向から見て重なりを有していない。また、引き出しパターン51は、引き出しパターン52よりも長い。引き出しパターン51の区間51yと引き出しパターン52の区間52yはz方向から見て重なっており、その端部がコイルパターンC1,C2の外周端に接続される。区間51y,52yはコイルパターンC1,C2に対して径方向に接続された部分であり、コイルパターンC1,C2の一部を構成しない。つまり、コイルパターンC1,C2は、周方向に延在する導体パターンによって構成される。そして、引き出しパターン51が引き出しパターン52よりも長いことから、コイルパターンC1,C2の径が同じであると抵抗値に差が生じてしまうが、本実施形態においては、コイルパターンC2の方がコイルパターンC1よりも径が大きいことから、引き出しパターン51,52の長さの差に起因する抵抗値の差が相殺される。しかも、コイルパターンC1とコイルパターンC2が重なりを有していないことから、コイルパターンC1とコイルパターンC2の間に生じる浮遊容量も低減し、その結果、高周波特性を向上させることも可能となる。さらに、コイルパターンC1とコイルパターンC2のアライメントにずれが生じた場合、ある区間においてはコイルパターンC1,C2が接近し両者間における浮遊容量が増大する一方、別の区間においてはコイルパターンC1,C2が離間し両者間における浮遊容量が減少することから、アライメントずれに起因する高周波特性の変化も抑制される。
また、引き出しパターン51の区間51xは、接続パターン11からコイルパターンC1の外周端に向かう延在方向(+x方向)がコイルパターンC1の外周端から内周端に向かう巻回方向と同じであることから、この部分によって生じる磁束は、コイルパターンC1によって生じる磁束と強め合う。これに対し、引き出しパターン52の区間52xは、接続パターン22からコイルパターンC2の外周端に向かう延在方向(-x方向)がコイルパターンC2の外周端から内周端に向かう巻回方向と逆であることから、この部分によって生じる磁束は、コイルパターンC2によって生じる磁束と打ち消し合う。しかしながら、本実施形態においては、コイルパターンC2の径がコイルパターンC1の径よりも大きいことから、インダクタンスのバランスの崩れが抑制される。ここで、コイルパターンC1の外周端から内周端に向かう巻回方向とは、各位置における延在方向を意味し、外周端近傍においては+x方向、内周端近傍においては-y方向である。コイルパターンC2の外周端から内周端に向かう巻回方向は、外周端近傍においては-x方向、内周端近傍においては-y方向である。コイルパターンC3の外周端から内周端に向かう巻回方向は、外周端近傍においては+x方向、内周端近傍においては+y方向である。コイルパターンC4の外周端から内周端に向かう巻回方向は、外周端近傍においては-x方向、内周端近傍においては+y方向である。
さらに、図2に示すように、コイルパターンC1の内周端と、コイルパターンC1の内周端から1/2ターン外周方向に位置する位置P1との径方向における距離をφ1とし、図4に示すように、コイルパターンC2の内周端と、コイルパターンC2の内周端から1/2ターン外周方向に位置する位置P2との径方向における距離をφ2とした場合、距離φ2は距離φ1よりも大きい。これにより、最内周ターンのインダクタンスは、コイルパターンC1よりもコイルパターンC2の方が大きくなることから、引き出しパターン51,52の長さや延在方向の違いに起因するインダクタンスの差を低減することが可能となる。
同様に、図12に示すように、コイルパターンC4はコイルパターンC3よりも径が大きく、且つ、両者はz方向から見て重なりを有していない。また、引き出しパターン53は、引き出しパターン54よりも長い。引き出しパターン53の区間53yと引き出しパターン54の区間54yはz方向から見て重なっており、その端部がコイルパターンC3,C4の外周端に接続される。区間53y,54yはコイルパターンC3,C4に対して径方向に接続された部分であり、コイルパターンC3,C4の一部を構成しない。つまり、コイルパターンC3,C4は、周方向に延在する導体パターンによって構成される。そして、引き出しパターン53が引き出しパターン54よりも長いことから、コイルパターンC3,C4の径が同じであると抵抗値に差が生じてしまうが、本実施形態においては、コイルパターンC4の方がコイルパターンC3よりも径が大きいことから、引き出しパターン53,54の長さの差に起因する抵抗値の差が相殺される。しかも、コイルパターンC3とコイルパターンC4が重なりを有していないことから、コイルパターンC3とコイルパターンC4の間に生じる浮遊容量も低減し、その結果、高周波特性を向上させることも可能となる。さらに、コイルパターンC3とコイルパターンC4のアライメントにずれが生じた場合、ある区間においてはコイルパターンC3,C4が接近し両者間における浮遊容量が増大する一方、別の区間においてはコイルパターンC3,C4が離間し両者間における浮遊容量が減少することから、アライメントずれに起因する高周波特性の変化も抑制される。
また、引き出しパターン53の区間53xは、接続パターン33からコイルパターンC3の外周端に向かう延在方向(+x方向)がコイルパターンC3の外周端から内周端に向かう巻回方向と同じであることから、この部分によって生じる磁束は、コイルパターンC3によって生じる磁束と強め合う。これに対し、引き出しパターン54の区間54xは、接続パターン44からコイルパターンC4の外周端に向かう延在方向(-x方向)がコイルパターンC4の外周端から内周端に向かう巻回方向と逆であることから、この部分によって生じる磁束は、コイルパターンC4によって生じる磁束と打ち消し合う。しかしながら、本実施形態においては、コイルパターンC4の径がコイルパターンC3の径よりも大きいことから、インダクタンスのバランスの崩れが抑制される。
さらに、図6に示すように、コイルパターンC3の内周端と、コイルパターンC3の内周端から1/2ターン外周方向に位置する位置P3との径方向における距離をφ3とし、図8に示すように、コイルパターンC4の内周端と、コイルパターンC4の内周端から1/2ターン外周方向に位置する位置P4との径方向における距離をφ4とした場合、距離φ4は距離φ3よりも大きい。これにより、最内周ターンのインダクタンスは、コイルパターンC3よりもコイルパターンC4の方が大きくなることから、引き出しパターン53,54の長さや延在方向の違いに起因するインダクタンスの差を低減することが可能となる。
図15は導体層L1と導体層L2を重ねた状態を示す変形例による略平面図であり、図16は導体層L3と導体層L4を重ねた状態を示す変形例による略平面図である。また、図17は図15及び図16に示すA-A線に沿った略断面図であり、図18は図15及び図16に示すB-B線に沿った略断面図である。
図15~図18に示すように、本発明において導体層L1~L4に含まれるコイルパターンC1~C4が1ターンである必要はなく、2ターン又はそれ以上であっても構わない。この場合、コイルパターンC2の各ターンは、コイルパターンC1の対応するターンよりも径が大きく、コイルパターンC4の各ターンは、コイルパターンC3の対応するターンよりも径が大きい。また、コイルパターンC1,C2は、図15に示すようにz方向から見ていずれのターンも互いに重ならず、コイルパターンC3,C4は、図16に示すようにz方向から見ていずれのターンも互いに重ならないことが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1 コモンモードフィルタ
2 素体
3 支持体
4 コイル層
5 磁性材料層
11~14,21~24,31~34,41~44 接続パターン
50,60,70,80,90 絶縁層
51~54 引き出しパターン
51x~54x,51y~54y 区間
55,56 中継パターン
61~65,71~76,81~85,91~94 開口部
C1~C4 コイルパターン
E1~E4 端子電極
L1~L4 導体層
P1~P4 位置
S1~S4 側面
S5 実装面
S6 上面

Claims (9)

  1. 第1、第2、第3、及び第4の端子電極と、
    第1のコイルパターンと、前記第1の端子電極に接続された第1の接続パターンと、前記第1のコイルパターンの外周端と前記第1の接続パターンを接続する第1の引き出しパターンとを含む第1の導体層と、
    第2のコイルパターンと、前記第2の端子電極に接続された第2の接続パターンと、前記第2のコイルパターンの外周端と前記第2の接続パターンを接続する第2の引き出しパターンとを含む第2の導体層と、
    内周端が前記第1のコイルパターンの内周端に接続された第3のコイルパターンと、前記第3の端子電極に接続された第3の接続パターンと、前記第3のコイルパターンの外周端と前記第3の接続パターンを接続する第3の引き出しパターンとを含む第3の導体層と、
    内周端が前記第2のコイルパターンの内周端に接続された第4のコイルパターンと、前記第4の端子電極に接続された第4の接続パターンと、前記第4のコイルパターンの外周端と前記第4の接続パターンを接続する第4の引き出しパターンとを含む第4の導体層と、を備え、
    前記第1の接続パターンと前記第2の接続パターンは、積層方向から見て第1の方向に配列されており、
    前記第3の接続パターンと前記第4の接続パターンは、前記積層方向から見て前記第1の方向に配列されており、
    前記第1のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう巻回方向と、前記第2のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう巻回方向は互いに同じであり、
    前記第1及び第2のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう巻回方向と、前記第3及び第4のコイルパターンの前記内周端から前記外周端に向かう巻回方向は互いに同じであり、
    前記第1の引き出しパターンは、前記第1の接続パターンから前記第1の方向に延在する第1の区間を含み、
    前記第2の引き出しパターンは、前記第2の接続パターンから前記第1の方向に延在する第2の区間を含み、
    前記第3の引き出しパターンは、前記第3の接続パターンから前記第1の方向に延在する第3の区間を含み、
    前記第4の引き出しパターンは、前記第4の接続パターンから前記第1の方向に延在する第4の区間を含み、
    前記第1の接続パターンから前記第1のコイルパターンの前記外周端に向かう前記第1の区間の延在方向と、前記第2の接続パターンから前記第2のコイルパターンの前記外周端に向かう前記第2の区間の延在方向は、互いに逆であり、
    前記第3の接続パターンから前記第3のコイルパターンの前記外周端に向かう前記第3の区間の延在方向と、前記第4の接続パターンから前記第4のコイルパターンの前記外周端に向かう前記第4の区間の延在方向は、互いに逆であり、
    前記第1の区間は、前記第2の区間よりも長く、
    前記第3の区間は、前記第4の区間よりも長く、
    前記第2のコイルパターンは、前記第1のコイルパターンよりも径が大きく、
    前記第4のコイルパターンは、前記第3のコイルパターンよりも径が大きいことを特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 前記第1のコイルパターンと前記第2のコイルパターンは、前記積層方向から見て重なりを有していないことを特徴とする請求項1に記載のコモンモードフィルタ。
  3. 前記第1の引き出しパターンは、前記第1の区間と前記第1のコイルパターンの前記外周端の間に位置し、前記第1の方向と直交する第2の方向に延在する第の区間をさらに含み、
    前記第2の引き出しパターンは、前記第2の区間と前記第2のコイルパターンの前記外周端の間に位置し、前記第2の方向に延在する第の区間をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のコモンモードフィルタ。
  4. 前記第の区間と前記第の区間は、前記積層方向から見て重なりを有していることを特徴とする請求項3に記載のコモンモードフィルタ。
  5. 前記第3のコイルパターンと前記第4のコイルパターンは、前記積層方向から見て重なりを有していないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
  6. 前記第3の引き出しパターンは、前記第の区間と前記第3のコイルパターンの前記外周端の間に位置し、前記第1の方向と直交する第2の方向に延在する第7の区間をさらに含み、
    前記第4の引き出しパターンは、前記第の区間と前記第4のコイルパターンの前記外周端の間に位置し、前記第2の方向に延在する第8の区間をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
  7. 前記第7の区間と前記第8の区間は、前記積層方向から見て重なりを有していることを特徴とする請求項に記載のコモンモードフィルタ。
  8. 前記第1の接続パターンと前記第3の接続パターンは、前記積層方向から見て前記第1の方向と直交する第2の方向に配列されており、
    前記第2の接続パターンと前記第4の接続パターンは、前記積層方向から見て前記第2の方向に配列されており、
    前記第1の区間の前記第1の接続パターンから前記第1のコイルパターンの前記外周端に向かう延在方向は、前記第1のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう巻回方向と同じであり、
    前記第2の区間の前記第2の接続パターンから前記第2のコイルパターンの前記外周端に向かう延在方向は、前記第2のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう巻回方向と逆であり、
    前記第3の区間の前記第3の接続パターンから前記第3のコイルパターンの前記外周端に向かう延在方向は、前記第3のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう巻回方向と同じであり、
    前記第4の区間の前記第4の接続パターンから前記第4のコイルパターンの前記外周端に向かう延在方向は、前記第4のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう巻回方向と逆であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
  9. 前記第1のコイルパターンの前記内周端と、前記第1のコイルパターンの前記内周端から1/2ターン外周方向に位置する第1の位置との径方向における距離は第1の距離であり、
    前記第2のコイルパターンの前記内周端と、前記第2のコイルパターンの前記内周端から1/2ターン外周方向に位置する第2の位置との径方向における距離は第2の距離であり、
    前記第3のコイルパターンの前記内周端と、前記第3のコイルパターンの前記内周端から1/2ターン外周方向に位置する第3の位置との径方向における距離は第3の距離であり、
    前記第4のコイルパターンの前記内周端と、前記第4のコイルパターンの前記内周端から1/2ターン外周方向に位置する第4の位置との径方向における距離は第4の距離であり、
    前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きく、
    前記第4の距離は前記第3の距離よりも大きいことを特徴とする請求項に記載のコモンモードフィルタ。
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